JP5037119B2 - 相互作用深さの符号化を備えるガンマ線検出器 - Google Patents

相互作用深さの符号化を備えるガンマ線検出器 Download PDF

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Description

本発明は、検出器物理学の分野に属する。シンチレータ結晶内のガンマ線の衝突の位置を高い分解能で割り出すことができるようにし、きわめて少ない視差で画像を再現できるようにする装置であり、医学物理学、検出器物理学、および天体(宇宙)物理学において利用されている。
ガンマ線の検知のための方法は、物体上の情報を得、放射場を特徴付けることができるようにするために、当該物体への放射の影響を使用する。種々の形式のガンマ線検出器が存在しており、それらは使用されている材料の種類によって特徴付けられるが、なかでもシンチレータ結晶を使用するものが目立っている。シンチレータ検出器は、結晶(Nal、CsI、BGO、LSO、など)または液体を使用し、その機能は、エネルギーを放射する光子を可視のエネルギー範囲において入射ガンマ線のエネルギーに比例した量で放出するシンチレータ材料の励起にもとづいている。これらの光子を、個々の光子に対してきわめて敏感な検出器で検出でき、それら検出器が、シンチレータ結晶の光を電気信号に変換する。光電子増倍管(PMT)、アバランシェ・フォトダイオード(APD)、半導体(個体素子)光電子増倍管(SSPM)、可視光光子カウンタ(VLPC)、ハイブリッド(混成)フォトダイオード(HPD)、シリコン光電子増倍管(SiPM)およびシリコンフォトダイオード(PINフォトダイオード)が、この種の光検出器に属する。光検出器によってもたらされた信号に含まれている情報は、当該光検出器の種類にきわめて強く依存している。例えば、空間分解能を有さない通常の光電子増倍管は、ガンマ線のエネルギー、相互作用の瞬間、およびその持続時間に関する情報をもたらすだけである。空間分解能を有する光検出器を使用することにより、上記変数の他に、さらにガンマ線の衝突の位置を割り出すことができる。(本明細書において使用されるとき、位置検出可能な光検出器および空間分解能を有する光検出器という用語は、常に、固有の分解能を有する光検出器または位置検出可能な光検出器を構成すべく集合させた分解能なしの複数の光検出器を指している。)この後者の情報は、さまざまな分野(宇宙物理学におけるガンマ・カメラ、医学物理学におけるガンマ・カメラ、PET、SPECT、位置検知可能(センシティブ)粒子の物理学におけるカロリーメーター、放射線モニタおよびコンプトン・カメラ)における後の分析用の二次元または三次元のガンマ線画像を取得するために欠くことができない。
シンチレータ結晶は、連続的であってよく、あるいはピクセル化されていてもよい。ガンマ線検出器の設計の多くは、シンチレータ結晶のサイズを受容可能な空間分解能が得られるまで縮小してなるピクセル化された結晶を使用している。この後者の方法は、陽電子放出断層撮影(PET)に使用される検出器においてきわめて一般的である。
その用途にかかわらず、ガンマ粒子が高い確率でシンチレータ結晶と相互作用することを確実にするため、シンチレータ結晶は常に、或る程度の厚さを有していなければならない。或る程度の厚さを有するということは、厚さ方向に沿ってガンマ線の相互作用の深さを判断できないということを意味している。進入窓の垂線に沿ったガンマ線の相互作用位置が未知であることが、同じ入射角度を有しておらず、あるいは結晶の異なる深さにて相互作用する生じうる入射の線の間の区別を不可能にし、視差を生み出している(図1を参照)。
きわめて厚いシンチレータ結晶を有する検出器において、光検出器の進入窓内に包含される2つの方向に沿ってのみ位置が割り出される場合に、それら2つの方向ではガンマ線の入射の真の線を再現するために充分でないために、視差が持ち込まれる。これを防止するためには、入射の角度または相互作用の深さを知る必要がある。ガンマ線検出の現在の技術においては、いかなる方法でも入射の角度を測定することは完全に不可能であり、したがって必然的に、相互作用の深さを割り出さなければならないということになる。しかしながら、相互作用の深さにおける分解能が他の寸法における空間分解能に比肩しうるようなガンマ線検出器は、今までのところ存在しておらず、すなわちガンマ線の起源の位置に常に誤差が持ち込まれるということを意味している。
ガンマ線のエネルギーが大きくなるにつれて、ガンマ放射を高い割合で記録できるようにするためにより厚いシンチレータ結晶が必要になるため、視差はますます重要になる。
この理由から、相互作用の深さについての情報をもたらす検出器を生み出すため、さまざまなアプローチが存在している。それらの1つは、ホスウイッチ法(「高分解能陽電子放出断層撮影のための相互作用深さ検出器ブロック(Depth of interaction detector block for high resolution positron emission tomography)」という名称のNutt Ronald、Andreaco Mark S.、Casey Michael E、Williams Charles W.の米国特許第6288399号、「深さ方向の情報を得ることができるPET用検出器(PET detector capable of providing depth directional information)」という名称のYamamoto Seiichiの特開平2000‐56023号公報、さらには「PETのためのGSO相互作用深さ検出器(A GSO depth of interaction detector for PET)」、Yamamoto S.、Ishibishi H.、原子物理学についてのIEEE会報(IEEE Transactions on Nuclear Science)、第45巻、第3号、1998年、「三層ホスウイッチPET検出器モジュールの深さ識別精度(Depth identification accuracy of a three layer phoswich PET detector module)」、Seldel J.、Vaquero J.J.、Siegel S.、Gandler W.R.、Green M.V.、原子物理学についてのIEEE会報、第46巻、第3号、1999年、を参照)であり、異なるシンチレータ結晶が同時に使用され、シンチレーション信号の時間長さにおいて区別される。次いで、この相違が、相互作用の深さを再現するために利用される。他の可能性は、ピクセル化させたシンチレータからなる異なる層間に吸収層を導入することである(「陽電子画像化システムの空間分解能を改善するためシンチレータ結晶におけるガンマ線の深さ相互作用を測定するための手段(Means for measuring the depth interaction of gamma‐rays in scintillation crystals in order to improve the spatial resolution of positron imaging systems)」という名称のThompson Christopherの米国特許第5122667号、「深さエンコードされたPET検出器(A depth encoded PET detector)」、Bartazkos P.、Thompson C.J.、原子物理学についてのIEEE会報、第38巻、第2号、1991年)。吸収層がシンチレーション光を或る量だけ減少させ、後にそこから、相互作用深さを導き出すことができる。どちらの場合も、相互作用深さにおける分解能は中程度であり、シンチレータ結晶の寸法に等しい値に制限され、したがって量子化されている。量子化されていない相互作用深さの測定を提供する或る一方法(光分配)(「相互作用深さの測定を有するPET検出器モジュール用LSOシンチレータ・アレイ(An LSO Scintillator Array for a PET detector Module with depth of interaction measurement)」、Huber J.S.、Moses W.W.、Andreaco M.S.、PattersoO.、原子物理学についてのIEEE会報、第48巻、第3号、2001年、「放射線映像化における相互作用深さシステム(Depth of interaction system in nuclear imaging)」という名称のChang Wei、Ordonez Caesar、Matthews Kennethの米国特許第6459085号)は、追加の光検出器の使用、および2つの光検出器間のシンチレーション光の分配から出発する当該パラメータの決定である。
相互作用深さを割り出すためにシンチレーション光の分布の幅を使用する検出器(「シンチレーション・カメラにおける位置標定およびエネルギー分解能の改善のための信号の相互作用深さの正規化(Depth‐of‐interaction normalization of signals for improved positioning, and energy resolution in scintillation camera)」という名称のGagnon Danielの米国特許第5576546号、「厚いシンチレータ結晶における検出改善のための相互作用深さおよび他の高次モーメントのフィルタ処理(Depth‐of‐interaction and other high order momonts filtering for improved detection in thick scintillation crystals)」という名称のDililippo Frank P.、Gagnon Danielの米国特許第5813983号、「シンチレーション・ファイバを使用する深さエンコーディング・アンガー検出器(A depth‐encoding Anger detector using scintillating fiber)」、Matthews Kenneth L.、Lenoard Scott M.、Ordonez Caesar E.、Perysk Dennis E.、Chang Wei、原子物理学についてのIEEE会報、第48巻、第4号、2001年)も存在し、シンチレーション光が等方性に分布して、シンチレータの異なる点においては異なる光の密度を生じさせるという事実を利用している。結果として、シンチレーション光の分布が得られ、その幅によってガンマ線の相互作用深さを導出できる。
幅を割り出すために、2つの方法が知られている。その1つは、複数の光検出器を使用して異なる場所において光の量を検出し、続いて標準偏差を計算することにある。それらの信号が後にデジタル化され、それらから出発して特定のソフトウェアによって標準偏差が計算される。今までに使用されている光検出器が、通常はシンチレーション光の実際の幅にも及ぶ寸法であることを考えると、深さにおける標準偏差の変化はきわめて小さく、したがって深さを正確に割り出すことが不可能である。さらに、多数の電子チャンネルが必要であり、これを実施するためにかなりの計算上の労苦をともなう。第2の方法は、シンチレータ結晶からの光を追加の位置検出可能光検出器へと案内する光ファイバ(波長変換ファイバ)を使用することによって、これらの問題を回避している。この追加の光検出器の助け、およびファイバにおける検出しきい値の確立によって、シンチレーション光の分布の幅を推定することができる。しかしながら、これらのファイバに捕らえられた光は強度がきわめて弱く、大きな統計変動を呈するがために、相互作用深さの正確な測定が不可能になっている。
上記の段落に分類されない他のアイデアを、以下の文献に見ることができる。「ガンマ線吸収位置の三次元測定のためのシンチレータ検出器、および当該シンチレーション検出器を使用する位置CT装置(Scintillation detector for three‐dimensionally measuring the gamma‐ray absorption position and a position CT apparatus utilizing the Scintillation detector)」という名称のShimtzu Keiji、Omura Tomohide、Uchida Hiroshi、Yamashita Takajiの米国特許第4823016号、「三次元イベント位置標定を備えるガンマ線画像化検出器および計算方法(Gammma ray imaging detector with three dimensional event positioning and method of calculation)」という名称のKnoll Glenn F.、Engdahl John C.、Rogers William Lの米国特許第6124595号、「ガンマ線のための相互作用深さ検出器の開発(Development of a depth of interaction detector for gamma‐rays)」、LiuH.、Omura T.、Wanalabe M.、Yamashita T、物理学的研究における放射線装置および方法(Nuclear Instruments & Methods in Physics Research)、セクションA、第459巻、2001年。
さらに、取得用の電子機器が、あらゆるガンマ線検出器の不可欠な一部を構成している。その機能は、すべての光検出器によってもたらされた電気信号を、画像の再現を可能にするコンピュータによってアクセス可能なデジタル情報に変換することにある。これを達成するため、光検出器からの信号をデジタル化し、エネルギー、位置および相互作用の深さなど、必要とされる情報の計算に使用しなければならない。さらに、これら興味の対象である同じパラメータを、デジタル化前にアナログ的に計算することも可能であり、これは必要とされる電子チャンネルの数を大幅に減らし、結果として電子機器のコストおよび雑音を低減する。このために、アンガー・ロジック(Anger logic)、比例抵抗ネットワークまたは両者の組み合わせ、混成抵抗ネットワーク(「多チャンネルPMTを使用する画像化シンチレータ・アレイのための単純な電荷分割読み出し(Simple Charge Division Readout for Imaging Scintillator Arrays using a Multi‐Channel PMT)」、S. Siegel、R.W. Silverman、Y. Shao、S.R, Cherry、原子物理学についてのIEEE会報、第43巻、第3号、1996年)など、一次元および二次元の両者のさまざまな抵抗のネットワークが使用される。これらの回路は、光検出器(または、位置検出可能光検出器の場合には別の出力)へと接続されて負荷分割器として機能する抵抗の鎖またはマトリクスで構成され、ガンマ線の相互作用点(図心:centroid)およびエネルギーを瞬時にもたらす。元の設計のままで相互作用深さについての情報を提供するネットワークは存在しないが、その簡潔さおよびコストの低さに鑑み、これが現在のところ最も使用されている方法である。本発明においては、これら種々の抵抗のネットワークについての改善であって、同じ抵抗ネットワークにてエネルギーおよび図心(centroid)を失うことなくシンチレーション光の第2のモーメントの測定をも可能にする改善が提案される。
電子機器においては、変換に使用される時間が検出器全体の不感時間につながるため、処理をきわめて迅速に行なうことが望まれ、すなわち高速な電子機器によってより高い検出効率が可能になるということを意味する。また、各コンポーネントが電子機器全体のコストを上昇させるとともに、他のコンポーネントによって生じるノイズへと加算される統計誤差(電子ノイズ)を持ち込むため、電子機器の備えるコンポーネントが可能な限り最小限であることが好ましい。一般に、興味の対象であるパラメータをアナログ的に計算する電子機器(すでに述べた抵抗ネットワークなど)の設計は、これら2つの要件によく応じているが、通常は統計誤差を持ち込んでおり、一方、パラメータを計算する前に信号をデジタル化する電子機器の設計は、はるかに低速かつ複雑であるが、より上手く統計誤差を回避できるようにしている。
本発明の目的は、相互作用深さについて高分解能を有するガンマ線検出器を開発することにあり、これについて以下の項目で説明する。
本発明は、その構造要素が、連続的なシンチレータ結晶と、位置検出可能な光検出器と、ガンマ線のエネルギーおよび結晶中での相互作用の位置に加え、シンチレーション光の分布の標準偏差から前記結晶中での相互作用の深さをも計算するように意図されている関連の電子機器と、であることを特徴とするガンマ線検出器の設計を記載する。
前記ガンマ線検出器は、連続的なシンチレータ結晶の内部におけるガンマ線の相互作用点の三次元位置についての情報を提供する。前記情報は、シンチレータ光の分布の種々のモーメントから電子的に、アナログ形式で、したがって瞬時に得ることができる。
さらに、分布の1次モーメントをアナログ的に計算するとともに、分布の1次モーメントの計算に影響を及ぼすことなく同時に分布の2次モーメントをアナログ的に計算することを特徴とする特定の電子機器によって、前記発明を実行する方法も説明される。2次モーメントを計算するため、電圧加算器が、図4に示すとおり抵抗の相互接続点において使用される。2次モーメントから出発する標準偏差が、特定のソフトウェアによって実行される。
本発明の目的は、その構造要素が、連続的なシンチレータ結晶と、位置について検知可能(センシティブ)な光検出器(光電子増倍管(PMT)、アバランシェ・フォトダイオード(APD)、半導体光電子増倍管(SSPM)、可視光光子カウンタ(VLPC)、混成フォトダイオード(HPD)、シリコン光電子増倍管(SiPM)、およびシリコンフォトダイオード(PINフォトダイオード))と、ガンマ線のエネルギーおよび結晶中での相互作用の位置に加え、シンチレーション光の分布の標準偏差から結晶中での相互作用の深さをも計算できる関連の電子機器と、であることを特徴とするガンマ線検出器である。
本発明の構成を図3で見ることができ、参照番号1)は、連続的なシンチレータ結晶であり、3)は、シンチレータ結晶からの光および位置について検知可能(センシティブ)な光検出器であり、5)は、相互作用深さの割り出しを可能にする電子機器基板であり、2)は光学的グリスであって、4)は光電子増倍管の進入窓である。
連続的な結晶にもとづくガンマ線検出器およびただ1つの位置検出可能な光検出器であって、結晶中におけるガンマ線の相互作用深さについての情報をもたらすものは、存在していない。
相互作用深さの符号化を備えるガンマ線検出器は、通常のガンマ線検出器の二次元位置の代わりに、連続的なシンチレータ結晶の内部におけるガンマ線の衝突の三次元位置を提供する。
ガンマ線の衝突によって生み出されるシンチレーション光は、シンチレータ結晶が連続的であるならばシンチレータ結晶内で等方的に分布し、二次元の投影によって位置検出可能光検出器の進入窓に特徴的な分布を生じさせ、光の密度が最も高い点が、衝突位置の投影になっている。この点が、進入窓の平面から離れるように動くと、光の密度は減少する。相互作用点が進入窓から離れるように動く程度に応じて光の分布がより幅広くなることを考えれば(図1および2を参照)、この減少は、相互作用の深さについての情報を含んでいる。統計学的見地からは、これは標準偏差の増加に対応し、したがって平均に対する分布の2次モーメントに相当する。
本発明において、シンチレーション光の分布を利用できるようになるためには、連続的な結晶を使用することが不可欠である。何故ならば、結晶への切り込みまたは反射層が分布を破壊してしまうからである。さらに、分布の標本を取得するため、光の分布の幅よりもかなり小さい寸法のセグメントへと領域分けされた光検出器を使用する必要もある。
光検出器の進入窓における光の分布は、この光検出器のセグメントの寸法に対応する広がりの間隔で形成され、次いで電気信号へと変換される。この一組の測定結果を、調節手段によって光の分布の完全な再現のために使用することができ、あるいは分布の特徴的な性質(例えば、1次モーメント、2次モーメント、および面積)の割り出しに使用することができる。1次モーメントは、通常は、すでに述べた考えられる抵抗ネットワーク(アンガー・ロジック、比例抵抗ネットワーク、またはそれらの組み合わせ)の1つにて計算され、二次元投影の図心の位置で線形に符号化された電流の形式で、抵抗ネットワークから取り出される。一方、2次モーメントは、検出器の2つの素子間の距離で重み付けされ、1次モーメントとともに、デジタル化に続いて標準偏差の再現を可能にする。この標準偏差は、ガンマ線の相互作用深さで自動的に符号化されている。
位置検出可能アバランシェ・フォトダイオードの場合(「PET用位置検出可能アバランシェ・フォトダイオードの評価(Evaluation of a Position Sensitive Avalanche Photodiode for PET)」、K.C. Burr、A. Ivan、J. LeBlanc、S. Zelakiewicz、D.L. McDaniel、C.L. Kim、A. Ganin、K.S. Shah、R. Grazioso、R. Farrrell、J. Glodo、原子物理学についてのIEEE会報、第40巻、第4号、2003年8月)には、このフォトダイオードが、フォトダイオードの4つの端部において位置について線形に符号化された電流を抽出できるようにする抵抗層を含んでいる。この方法においては、抵抗層が接続された抵抗ネットワークを置き換えて、端部において抽出された4つの電流から出発する図心の計算を可能にするため、接続された抵抗ネットワークは不要である。しかしながら、位置検出可能アバランシェ・フォトダイオードは、それらの電流のかたちでは2次モーメントの計算を可能にしておらず、相互作用深さの測定を可能にするためには、抵抗ネットワークに求められるものと同等の変形が必要である。
相互作用深さの取得についての現在の理論は、通常は、シンチレーション光の吸収、光の分配、光ファイバ(波長変換ファイバ)および追加の検出器を使用することによるシンチレーション光の投影の延長、またはホスウイッチ技法など、物理的作用にもとづいている。これらの技法における問題は、いずれの場合も、相互作用深さにおける分解能が中程度であるばかりか、複雑かつ高価につく検出器を構成しなければならず、電子機器も複雑である点にある。
本発明における相互作用深さの割り出しは、図心の抽出によって決定された進入窓の平面内の二次元位置の補正を可能にする。何故ならば、図心が真の位置の近似にすぎず、光検出器の窓の平面からシンチレータ結晶内のガンマ線衝突位置までの距離に影響されているからである。
したがって、相互作用深さの割り出しによって、視差を軽減することが可能になり、後の特定のソフトウェアを使用する補正によって、ガンマ線検出器の空間分解能も向上する。この補正は、図心の相互作用深さへの依存が分析的にパラメータ化でき、ひとたび相互作用深さを知ることができれば図心を補正できることにより可能である。この形式の構造的改善のためには、より大きな寸法を有する連続的なシンチレーション結晶の使用が不可避である。相互作用深さの推定を提供しているガンマ線検出器は大部分がセグメント化した結晶設計であるため、より良好な光の収率(yield)と引き換えに光の分布が破壊されてしまうことにより、同情報は検出器の空間分解能の改善をまったく可能にしない。
より少ない誤差で相互作用深さを得ることによって、視差のより効果的な低減が可能になるであろう。
本発明の目的を成しているガンマ線検出器は、連続的なシンチレータ結晶の内部におけるガンマ線の相互作用点の三次元位置についての情報をもたらすが、基本的には、前記情報が、任意の位置検出可能光検出器または光検出器のアレイで検出されたシンチレーション光の分布の種々のモーメントにもとづいて、アナログ形式で、従って瞬時に電気的に得られることを特徴とする。
相互作用深さについての情報が、シンチレーション光の分布の標準偏差、連続的なシンチレータ結晶を備える検出器におけるシンチレーション光の特徴から得られる。複数の光検出器の代わりに、ここに提案する検出器は、それを構成している素子の寸法が、シンチレーション光の分布の典型的な幅よりも小さいただ1つの位置検出可能光検出器を使用することができ、これは、幅における変化が、ただ1つの位置検出可能光検出器からの一式の電気信号に感知できる変化を生じさせることを意味する。
したがって、本発明において提案される検出器(図3を参照)は、追加の検出器またはシンチレータ結晶の使用を必要とすることなく、ただ1つの光検出器で、ただ1つの位置検出可能光検出器の進入窓の平面におけるガンマ線の衝突の二次元位置を割り出し、さらにシンチレータ結晶内のガンマ線の相互作用深さを割り出す。
本発明のさらなる目的は、分布の1次モーメントのアナログ的な計算を特徴とする既存の抵抗ネットワークの変更であって、分布の1次モーメントの計算に影響を及ぼすことなく、分布の2次モーメントを同時に計算できるようにする変更に関する。位置検出可能アバランシェ・フォトダイオードの場合には、この変更は、これらの装置の関連する抵抗層を使用するようなものである。
2次モーメントを計算するため、すべての場合に、図4に示すとおり、抵抗の相互接続点において、電圧加算器が使用される。アバランシェ・フォトダイオードにおいては、電気コンタクトが、PSAPDの抵抗層に、それらの間の距離が隣接コンタクトの各組について同じであるような方法で接続される(図5参照)。これらのコンタクトが、加算器のための信号を供給する。そのようなコンタクトの数は、それらの寸法およびPSAPDの寸法によってのみ制約される。2次モーメントから開始する標準偏差の計算は、特定のソフトウェアによって実行される。
当該光の分布が、位置検出可能光検出器によって電流分布に変換され、この光検出器からの出力へと直接に接続された抵抗ネットワークによってアナログ的に前処理され、当該分布の1次および2次モーメントが同時に干渉なく抽出される。
本発明においては、光の分布の2次モーメントについての情報が、検出器の素子間の間隔にて重み付けされて、アナログ加算器を備えるように変更された抵抗ネットワーク(アンガー・ネットワーク、比例抵抗ネットワーク、またはそれらの混合)から得られる。
ここに提案されるガンマ線検出器は、考えられる変更済みの抵抗ネットワークのうちの1つであって、アンガー、比例、または混成の抵抗ネットワークによって、通常のやり方で得られるシンチレーション光の分布の1次モーメントに対応する図心と、位置検出可能光検出器の進入窓に到着するシンチレーション光の分布の2次モーメントとを同時に計算する(図2参照)抵抗ネットワークで構成される電子機器を使用する。2次モーメントは、光の分布の標準偏差の計算を可能にするゆえ、相互作用深さの優れた指標であり、図心の分解能に比肩する分解能を達成できる。
セグメント化された光検出器からの信号の読み出しは、本発明においては、一体に接続された等しい抵抗のネットワーク(図4を参照)によって実行され、あるいはPSAPDの場合には、それらの抵抗層(図5を参照)で実行される。ネットワークの入力に注入される電流が、抵抗の分配に従い、ネットワーク内の注入点の位置に応じて分割される。次いで、各接続点の種々の断片が、ネットワークの2つの端部(図4のJおよびJ)における読み出しのために重ね合わされる。この電流の断片の重ね合わせが、光検出器によって検出された光の分布の図心を計算する。当該情報は、分布の面積とともに、既存のアンガー検出器において利用される唯一の情報である。PSAPDの場合には、PSAPDの抵抗層が不連続ではなく連続的である二次元の抵抗ネットワークのように機能する点を唯一の相違とし、信号が同じやり方で確立される。4つの出力に関して、PSAPDの任意の点に注入される電圧によって見られる抵抗は、注入点とそれら出力との間の距離に比例している。
しかしながら、光検出器によってネットワークまたは抵抗層に注入された同じ電流が、抵抗ネットワークの接続点に電位を生じさせ、それら電位は、その点の当該ネットワークにおける位置で2乗に符号化されている。これらの電圧を、電圧の測定がそれらによって生み出される電流を左右しないという条件で、分布の特性ならびにそれらの1次モーメントを、それを破壊することなく測定するために使用することができる。
抵抗ネットワークの種々の接続点におけるすべての電圧の重ね合わせが、光の分布の2次モーメントに対応する。この合計が、本発明においては、光の分布の標準偏差を計算するために使用されるであろう。注入された電流の各々が、抵抗ネットワークのすべての注入点において電圧を生むが、この事実は、電圧の合計の平方符号化を破壊せず、代わりに、単に注入された電流の位置と無関係な乗算係数をもたらす。加算回路が正確に動作しているという条件で、電圧の合計を、任意の数のアノード・セグメントへと広げることができる。
この相互作用深さの符号化を備えるガンマ線用の改善された検出器の場合には、アナログ的に実行される合計が、2次モーメントの瞬時の計算を意味し、したがって、デジタル化に続いて必要とされる追加の処理がわずかである。さらに、2次モーメントがアナログ態様で割り出されるということは、平方符号化が抵抗ネットワークまたは抵抗層によって自動的に確立され、合計が演算増幅器によって実行されるため、補助的な電子装置の数が少ないことを意味している。したがって、考えられる抵抗ネットワークまたはPSAPDの変更によって生じるコストがわずかである。
さらに、抵抗ネットワークの端部またはPSAPDから出る電流、ならびに相互接続点における電圧の合計が、通常のやり方でデジタル化され、ソフトウェアによって処理される。とくに、標準偏差の割り出しを目的とする1次モーメントおよび2次モーメントの平方の間の差は、それらのデジタル化の後に、特定のソフトウェアによって行なわれなければならない。同様に、相互作用深さの再現も、標準偏差から出発して特定のソフトウェアによって行なわれるであろう。
相互作用深さについての情報を光の分布の標準偏差から、請求項1に従い、請求項2による改善されたアノード間ネットワークを使用して得ることができるという事実ゆえ、相互作用深さについて得られる情報は連続的であろう。換言すれば、この情報が、ホスウイッチ法または異なる結晶間への吸収層の使用によるものと異なり、取得の段階において量子化されることはない。
この情報を得るために、複数のシンチレータ結晶も、追加の光検出器も、必要ではない。追加の光検出器または結晶を使用することなく相互作用深さについての情報を提供する検出器は、現在のところ存在していない。
本発明の特別な目的は、以上説明した装置を、視差を大きく低減することができる陽電子断層撮影カメラの製造およびガンマ・カメラの製造に、使用することにある。
本発明のさらなる目的は、以上説明した装置を、視差を大きく低減することができる素粒子物理学および宇宙物理学のための検出器の製造に使用することにある。すでに説明したガンマ線検出器は、ガンマ線(素粒子)の検出が可能な限りの最大の正確さで知られる必要があるあらゆる状況に使用可能である。素粒子物理学においては、ガンマ線のエネルギーが、幅広い範囲の値をカバーしている。シンチレータを使用するガンマ線検出器におけるエネルギーが大きくなるにつれて、妥当な効率を保証するためには、シンチレータの厚さが充分に大きくなければならないことより、視差が大きくなるであろう。とくに研究においては、優れた分解能を備える検出器が必要とされるが、そのような状況が、視差を劇的に軽減して相互作用深さを使用する図心の補正を可能にするがゆえ、ここに提示したガンマ線検出器によって満足される。
他の種類のガンマ線検出器は、コンプトン・カメラである。その動作原理は、半導体ブロック形態であるターゲット内にコンプトン散乱を誘起させることからなる。この半導体もまた、散乱の位置を、ターゲットへと伝達されたエネルギーとともに記録する検出器である。散乱したガンマ線が、全吸収検出器に記録される。この検出器は、散乱したガンマ線を完全に吸収し、その残りのエネルギーならびに吸収の位置を測定しなければならず、通常は、シンチレータを光検出器との組み合わせにおいて使用する。ドップラー・ブロードニング(Doppler Broadening)ゆえ、コンプトン・カメラは、陽電子放出断層撮影において511KeV以上に相当するガンマ線エネルギーについてのみ認容可能な分解能を達成し、これは、吸収検出器が、視差に苦しむきわめて厚いシンチレータ結晶を必要とすることを意味する。さらに、散乱検出器(半導体)の寸法をきわめて小さくできる一方で、吸収検出器は、広い確度をカバーしなければならない。ここで提示したガンマ線検出器は、これら吸収検出器についての要件のすべてを満足し、したがってコンプトン・カメラにおいて使用することが可能である。
図1は視差の説明図であり、(1)はきわめて厚いシンチレータであり、(2)は光検出器への進入窓であり、(3)および(4)は、図心によって定められる空間的方向であり、(5)はガンマ線であり、(8)はガンマ線の真の入射の線であり、(7)および(9)は、他の考えられる入射の線であり、(12)は進入窓の垂線であり、(10)は視差であり、(6)は入射角度であり、(11)は相互作用深さである。
図2は相互作用深さの異なる2つのシンチレーション光の分布、および検出器素子の位置(わかりやすさのため、一次元のみ)を示している。(1)および(2)が、2つの異なる光の分布であり、(σ1)および(σ2)が、それらのそれぞれの幅であって、c1およびc2が、それらのそれぞれの図心である。(3)は光ガイドであり、(4)は領域分けされた光検出器であり、(5)は改良されたアンガー・ロジックである。
図3は相互作用深さの符号化を備えるガンマ線検出器の組立図である。(1)は連続的なシンチレータ結晶であり、(2)は光学的グリス層であり、(3)は領域分けされた光検出器であり、(4)は光検出器への進入窓であり、(5)は電子機器基板である。
図4は抵抗のアノード間ネットワークの図である。Jは光検出器によって注入される電圧であり、Rrdは抵抗ネットワークの成分であり、Uは抵抗の相互接続点における電圧である。
図5は位置検出可能アバランシェ・フォトダイオードにおける光分布の2次モーメントの測定の実行例である。PSAPDが使用され、出力信号A、B、・・・、Eから出発して公知のやり方で光の分布の図心を割り出す。PSAPD層が、端部において抽出される電流の線形符号化を実行する抵抗層を有しているため、電流によって引き起こされてPSAPDの抵抗層に沿って生み出される電圧は、電圧が測定される点1、2、3、4、5(あるいは、さらに)の間の距離δが、隣接する点の間で同一であるならば、平方で符号化されている。次いで、これらの電圧を、抵抗ネットワークにおいて使用されるものと同じ加算器で合計することができる。随意により、加算器の入力インピーダンスが低すぎて、図心からの情報が破壊されないように保証できない場合に結果を改善するため、電圧の測定点(1、2、・・・、5)に電力増幅器を使用してもよい。
図6は二次元の比例抵抗ネットワークおよび一次元の加算器を備えている多アノード型の位置検出可能光電子増倍管について、本発明の実施の形態の例である。
図7は一次元の比例抵抗ネットワークおよび一次元の加算器を備えている交差線アノード型または交差板アノード型の位置検出可能光電子増倍管について、本発明の実施の形態の例である。
図8は二次元の比例抵抗ネットワークおよび二次元の加算器を備えている多アノード型の位置検出可能光電子増倍管について、本発明の実施の形態の例である。
図9はアンガー抵抗ネットワークおよび一次元の加算器を備えている多アノード型の位置検出可能光電子増倍管について、本発明の実施の形態の例である。
実施例1:二次元の比例抵抗ネットワークおよび一次元の加算器を備えている多アノード型の位置検出可能光電子増倍管(図6)のための相互作用深さの符号化を備えるガンマ線検出器
この例の機械的な組み立ては、図3に示されている。検出器は、必然的に連続であってきわめて厚いシンチレータ結晶で構成される。この結晶の研磨面が、中間的な屈折率の光学的グリスによって光電子増倍管の進入窓に組み合わされる。光電子増倍管に組み合わされていないシンチレータ結晶の残りの面は、縁での光の反射によってシンチレーション光の分布の形状が破壊されることがないよう、黒色(吸収体)に塗られている。
パッドとして知られている光電子増倍管のアノードに、進入窓の当該領域におけるシンチレーション光の断片の量に比例した電流が、注入される。前記パッドは、二次元アノード間ネットワークの抵抗の接続点へと個々に接続されている(図6)。2つの図心が、異なるやり方で形成される。第1に、「y」方向についての図心が、抵抗の鎖Rd1によって形成される。これらの電流が、「y」位置によって重み付けされ、次いで、「x」方向についての図心を形成する2つの抵抗の鎖Rd2によって集められる。最後に、これらが出力J1、・・・、J4に達し、衝突の二次元位置を割り出すためにデジタル化される。
同時に、「x」位置で重み付けされた電流が、抵抗Rd2によって形成されるネットワークの接続点に、抵抗ネットワーク内の同じ点の位置で平方符号化された電圧を生む。これらの電圧が、抵抗ネットワークからあまりに大きな電流を抽出することがないよう、電圧モニタ(Ub)によって増幅される。しかしながら、これらの増幅器は、回路の動作のために厳密に必要というわけではなく、あくまで測定を改善するように機能するだけである。次に、これらの電圧が、抵抗Rs1およびRs2ならびに演算増幅器Usから形成された加算器によって等しい重み付けで加算され、出力に光の分布の2次モーメントがもたらされる。これを、デジタル化を経て、抵抗Rd2の値および光電子増倍管のアノードの数にのみ依存し、測定された電圧をそれらのそれぞれの電流に関連付ける単純な算術式を使用して、光の分布の標準偏差の計算に使用することができる。
シンチレーション光の分布が、ガンマ線の衝突の位置を通過して延びるあらゆる軸に関する回転についてほぼ対称であるため、光の分布の標準偏差を1つの方向にのみ沿って割り出すことで充分である。しかしながら、分布の2次モーメントは、二次元抵抗ネットワークの一端においてそれぞれ1回、合計2回割り出されるであろう(図6を参照)。これは、必ずしも厳密に必要ではないが、相互作用深さの割り出しが進入窓の全平面について等しく効果的ではないため、相互作用深さについての2つの測定結果の平均を計算することで、分解能の改善をもたらす。
結晶および典型的な検出器におけるシンチレーション光の分布、ならびに電子回路の両者について、以上述べた方法が正確に機能することを確認するために、モンテカルロ・シミュレーションを実行した。陽電子放出断層撮影(ルテチウムオキシオルトシリケートの連続的な結晶および大面積の位置検出可能光電子増倍管で構成されている)における検出器を仮定したシミュレーションの結果、特定の相互作用について、2.3±0.5mmの相互作用深さにおける分解能が得られた。
実施例2:一次元の比例抵抗ネットワークおよび一次元の加算器を備えている交差線アノード型または交差板アノード型の位置検出可能光電子増倍管(図7)のための相互作用深さの符号化を備えるガンマ線検出器
この検出器の機械的な組み立ては、先の場合と同じである(図3を参照)。アノードの形状が相違する(交差線アノードまたは交差板アノード)ため、抵抗ネットワークが別の形式のものである。互いに完全に独立である2つの同一なアノード間ネットワークが使用され、それぞれが、1つの空間的方向に対応する1つのアノード群のためのものである(図6を参照)。
光電子増倍管の電流が、入力において2つの抵抗ネットワークへと注入される。図6において「Rd」と称されている抵抗が、2つの空間方向に沿って光の分布の図心を計算する。図6の演算増幅器「Ub」が、電圧モニタとして使用され、抵抗「Rs1」および「Rs2」が演算増幅器「Us」とともに、加算器回路を構成している。この例においても、増幅器「Ub」は回路の動作のために厳密に必要というわけではなく、あくまで測定を改善するように機能するだけである。シンチレータ結晶内におけるガンマ線の相互作用の位置を、電流「J1」〜「J4」から導き出すことができ、相互作用の深さを、電圧の平方和から導き出すことができる(図7参照)。
このネットワークの動作原理は、先の例と類似している。1つの空間的方向についての光電子増倍管からの出力が、「アノード線」として知られる入力に接続される(図7参照)。第1および第2のモーメントは、注入された電流の分配および重ねあわせによって、同じやり方で形成される。
やはり、測定誤差を最小限にするために標準偏差について2つのサンプルがとられ、2つの測定の平均が評価される。シミュレーションによって、特定の相互作用について、2.5±0.5mmの相互作用深さにおける分解能が得られた。
実施例3:一次元の比例抵抗ネットワークおよび二次元の加算器を備えている多アノード型の位置検出可能光電子増倍管(図8)のための相互作用深さの符号化を備えるガンマ線検出器
この検出器の機械的な組み立ては、先の場合と同じである(図4および5を参照)。パッド(1、・・・、64)として知られている光電子増倍管のアノードに、進入窓の当該領域におけるシンチレーション光の断片の量に比例した電流が注入される。前記パッドは、R‐Net(1、・・・、64)と称される二次元アノード間ネットワークの抵抗の接続点へと個々に接続されており、あまりに大きな「Ub」電流を抽出することがないよう、電圧増幅器に接続されている(図8参照)。図心は、実施の形態1の例におけるように、電流J1、・・・、J4を使用して割り出される。先の例と同様、増幅器は随意であって測定を改善するためのものであり、加算器の正確な動作に厳密に必要というわけではない。点R‐Net(1、・・・、64)の電圧が、「Us」増幅器および「Rs」抵抗から構成される回路で加算され、これによって2次モーメントに比例する平方和信号が確立される。このネットワークにおいては、光の分布の幅について符号化された電圧の測定がより多く行なわれることを考えると、結果として測定誤差はより小さくなるであろう。
実施例4:アンガー抵抗ネットワークおよび二次元の加算器を備えている多アノード型の位置検出可能光電子増倍管(図9)のための相互作用深さの符号化を備えるガンマ線検出器
この検出器の機械的な組み立ては、先の場合(図4および5を参照)と同じであるが、この実施の形態の例では、抵抗のアンガー・ネットワークが使用されている。図心を測定するために、抵抗「Ra」および「Rc」が、点「A」および「C」で測定した電流の線形符号化が得られるように調節される。同様に、抵抗「Rb」および「Rd」は、点「B」および「D」で測定した電流の線形符号化が得られるように調節される(図9の「部分A」)。この割り出し方法は、市販のガンマ・カメラで使用されている。先に述べた比例抵抗ネットワークにおけるのと同様、電流の線形符号化は、アノードのセグメント(「アノード・パッド」)の接続点の電圧の平方符号化を生じさせ、やはり2次モーメントの測定に使用することができる。この理由のため、これらの電圧が、増幅器「Us」および抵抗「Rs」によって構成される回路(図9の「部分B」)で合算され、2次モーメントに比例する平方和信号が確立される。上述の例と同様、電圧モニタ「Ub」を、測定を改善するために随意で使用することができる。このネットワークにおいては、光の分布の幅について符号化された電圧の測定がより多く行なわれることを考えると、結果として測定誤差はより小さくなるであろう。
視差の説明図である。 相互作用深さの異なる2つのシンチレーション光の分布、および検出器素子の位置を示す図である。 相互作用深さの符号化を備えるガンマ線検出器の組立図である。 抵抗のアノード間ネットワークの図である。 位置検出可能アバランシェ・フォトダイオードにおける光分布の2次モーメントの測定の実行を示す図である。 本発明の実施の形態に係る多アノード型の位置検出可能光電子増倍管を例示する図である。 本発明の実施の形態に係る交差線アノード型または交差板アノード型の位置検出可能光電子増倍管を例示する図である。 本発明の実施の形態に係る多アノード型の位置検出可能光電子増倍管を例示する図である。 本発明の実施の形態に係る多アノード型の位置検出可能光電子増倍管を例示する図である。
符号の説明
1 シンチレータ、 2 進入窓、 3,4 空間的方向、 5 ガンマ線、 6 入射角度、 7,9 入射の線、 10 視差、 11 相互作用深さ、 12 進入窓の垂線

Claims (6)

  1. 連続的なシンチレータ結晶と、
    位置検出可能な1つまたは複数の光検出器と、
    アナログ電子機器とを有し、
    前記アナログ電子機器が、アナログ的に、したがって瞬時に、シンチレーション光の分布のゼロ次モーメントから出発して、少なくとも3つの連続する次数のモーメントを計算する手段を有し、
    ナログ的に計算されたモーメントをデジタル化し、且つそのモーメントから出発して、連続的なシンチレータ結晶内のガンマ線の相互作用点の三次元位置を獲得するように構成されているガンマ線検出器。
  2. 光検出器が、位置検出可能な、単一の光電子増倍管、光電子増倍管のアレイ、アバランシェ・フォトダイオードのアレイ、シリコン光電子増倍管、および光検出器のアレイから選択されている請求項1に記載のガンマ線検出器。
  3. 光検出器が位置検出可能なアバランシェ・フォトダイオード(PSAPD)であって、
    アナログ電子機器が電圧加算器を有し、
    電圧加算器が、シンチレーション光の分布の2次モーメントを、ガンマ線のエネルギ、およびPSAPDの四隅から抽出した電流から出発する図心の計算に影響を及ぼすことなく、アナログ的かつ同時に計算する請求項1に記載のガンマ線検出器。
  4. 請求項1に定義されるガンマ線検出器を有する陽電子放出断層撮影カメラ。
  5. 請求項1に定義されるガンマ線検出器を包含する、素粒子物理学および宇宙物理学のための空間分解能を備えたガンマ線検出器。
  6. 請求項1に定義されるガンマ線検出器を包含する、コンプトン・カメラに使用される吸収検出器のためのガンマ線検出器。
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