JP5036039B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、本願発明は、半導体集積回路装置に関し、例えば非接触電子装置の一例とされるICカードに搭載される半導体集積回路装置に適用して有効な技術に関する。
カード内に半導体集積回路装置及びアンテナを搭載した、いわゆるICカードは、リーダ・ライタ装置と半導体集積回路装置との間で情報の交換を行い、ICカードが保持しているデータの送信、リーダ・ライタ装置から送信されたデータの保持など様々な機能を実現する。
リーダ・ライタ装置からICカードへのデータ送信、所謂、下り通信では、非特許文献1や非特許文献2に示されるように、高周波信号の振幅を変化させる、所謂ASK変調方式が用いられることが多い。
非特許文献1に記載される下り通信手段は、高周波の交流信号の振幅を部分的に送信データによって変調する、所謂、振幅変調方式による情報伝達手段であり、下り通信データは、マンチェスターコードにより符号化され、下り通信データの先頭にはプリアンブルコード及び同期コードが付加されるものである。
非特許文献2に記載される下り通信手段は、高周波の交流信号の振幅を部分的に下り通信データによって変調する、所謂、振幅変調方式による情報伝達手段であり、下り通信データは、NRZ−Lにより符号化され、下り通信データの先頭にはSOFが、最後尾にはEOFが付加されるものである。
ICカードに搭載された半導体集積回路装置は、リーダ・ライタ装置から供給された高周波信号を、非接触型ICカードに搭載されたアンテナで受信し、アンテナの両端に発生した電圧を整流及び平滑化し内部回路の動作に必要な内部電圧を形成する。ここで、リーダ・ライタ装置との通信距離が遠いほど、アンテナで受信できる電力は低下するため、内部回路の消費電力は通信距離に大きく影響する。
従って、半導体集積回路装置に搭載される内部回路の低電圧動作化は、通信距離の拡大を実現する有効な手段であり、これは、内部回路の1つである受信回路においても例外でなく、その低電圧動作化の実現が急務であった。
特開2005−222265号公報 ISO/IEC−18092 212kbps and 424kbps ISO/IEC−14443 Type−B
非特許文献1や非特許文献2に示されるように、下り通信手段として振幅変調方式を利用する通信インターフェースに対応したICカードに搭載される受信回路の従来例として、特許文献1に開示されている受信回路がある。
特許文献1に示される受信回路は、ICカード内に搭載されるアンテナの両端に発生した交流信号を整流及び平滑化し、フィルタ回路によって不要な周波数成分を除去する。フィルタ回路の出力信号は容量を介して演算増幅回路の反転入力端子(−)に入力され、演算増幅回路及び帰還経路がフィルタ回路の出力信号の変化点を検出することで、データ振幅を増幅する。
この演算増幅回路及び帰還経路は、データを受信する際に第1状態及び第2状態を有し、この2つの状態間の遷移を繰り返すことでデータ振幅を増幅する。ここで、第1状態は、演算増幅回路の反転入力端子(−)の電位が、非反転入力端子(+)の電位より大きく、帰還経路を介して、反転入力端子(−)から出力端子に電流を流すことで帰還がかかっている状態である。また、第2状態は、演算増幅回路の反転入力端子(−)の電位が、非反転入力端子(+)の電位より小さく、帰還経路を介して、出力端子から反転入力端子(−)に電流を流すことで帰還がかかっている状態である。
ここで、このような受信回路において、演算増幅回路に具備される差動入力回路がnチャネル型MOSトランジスタで構成され、演算増幅回路の非反転入力端子(+)にはグランド電位を基準とする基準電圧が入力されると仮定した場合、その最低動作電圧は、上記第2状態で決定され、それは、以下の3つの要素の和で表される。
すなわち、演算増幅回路の非反転入力端子(+)に入力される基準電圧(第1要素)、演算増幅回路の出力端子から反転入力端子(−)に電流を流すための帰還経路を構成するダイオードの順方向電圧(第2要素)、演算増幅回路の出力端子と電源電圧端子の間に接続される演算増幅回路内の出力端子駆動素子が出力端子を駆動するために必要な電圧(第3要素)である。
ここで、第1要素は、演算増幅回路に具備される差動入力回路が正常に動作する電圧によって決定されるため、大幅に低下させることは困難である。また、第3要素の出力端子駆動素子は、代表的にはpチャネル型MOSトランジスタで構成され、そのドレイン・ソース間電圧の大幅な低減も困難である。従って、上記受信回路の低電圧動作化には、第2要素の低電圧化が重要となる。例えば、帰還経路として、ダイオード接続されたMOSトランジスタを使用し、その閾値電圧を低くすることで、第2要素の低電圧化を図ることができる。
しかし、MOSトランジスタの閾値電圧を低くした場合、製造ばらつきや温度によってゲート端子とソース端子が同電位の場合においても電流を流してしまう虞れがあり、その結果、ゲート端子とドレイン端子とが接続されたMOSトランジスタは、帰還経路として必要なダイオード特性を維持することができなくなる。
以上の理由により、上記受信回路の低電圧化が困難とされる。
本発明の目的は、振幅変調方式を利用する通信インターフェースに対応した受信回路の低電圧化を図ることにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものについて簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、半導体集積回路装置は、反転入力端子、非反転入力端子、及び出力端子を有する第1演算増幅回路と、入力された信号を上記第1演算増幅回路の反転入力端子に伝達可能な容量と、上記第1演算増幅回路の出力端子と反転入力端子との間に設けられた帰還経路とを含み、上記第1演算増幅回路の非反転入力端子に基準電圧が供給される。上記帰還経路は、上記第1演算増幅回路の出力端子と反転入力端子とに接続されたnチャネル型の第1MOSトランジスタと、上記第1演算増幅回路の出力端子と反転入力端子とに接続されたpチャネル型の第2MOSトランジスタと、上記第2MOSトランジスタのゲート電圧を上記基準電圧よりも低いレベルに設定するための第1ゲート電圧制御回路とを含む。
上記の手段によれば、第1演算増幅回路からの出力信号の振幅を小さく抑えることができ、このことが、受信回路の低電圧化を達成する。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、振幅変調方式を利用する通信インターフェースに対応した受信回路の低電圧化を達成することができる。
1.代表的な実施の形態
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態に係る半導体集積回路装置(B2)は、反転入力端子、非反転入力端子、及び出力端子を有する第1演算増幅回路(A1)と、入力された信号を上記第1演算増幅回路の反転入力端子に伝達可能な容量(C1)と、上記第1演算増幅回路の出力端子と反転入力端子との間に設けられた帰還経路(B11)とを含み、上記第1演算増幅回路の非反転入力端子に基準電圧が供給される。上記帰還経路は、上記第1演算増幅回路の出力端子と反転入力端子とに接続されたnチャネル型の第1MOSトランジスタ(M2)と、上記第1演算増幅回路の出力端子と反転入力端子とに接続されたpチャネル型の第2MOSトランジスタ(M1)と、上記第2MOSトランジスタのゲート電圧を上記基準電圧よりも低いレベルに設定するための第1ゲート電圧制御回路(B13)とを含む。上記第2MOSトランジスタのゲート電圧が上記基準電圧よりも低いレベルに設定されることで、上記第1演算増幅回路からの出力信号の上側振幅を小さく抑えることができ、それによって、低い電源電圧での動作が可能にされる。
〔2〕上記第1MOSトランジスタのゲート電圧を上記基準電圧よりも高いレベルに設定するための第2ゲート電圧制御回路(B14)を設けることができる。上記第1MOSトランジスタのゲート電圧が上記基準電圧よりも高いレベルに設定されることにより、上記第1演算増幅回路からの出力信号の下側振幅を小さく抑えることができ、それによって、低い電源電圧での動作が可能にされる。
〔3〕上記第1ゲート電圧制御回路は、高電位側電源に結合されたpチャネル型の第3MOSトランジスタ(M11)と、低電位側電源に結合された電流源(I2)とが直列接続され、上記第3MOSトランジスタのゲート端子とドレイン端子とが結合されて成り、上記第3MOSトランジスタと上記電流源との直列接続箇所に生ずる電圧が上記第1MOSトランジスタのゲート端子に供給可能に接続される。
上記第2ゲート電圧制御回路は、上記第2MOSトランジスタのゲート端子に、上記第1演算増幅回路の反転入力端子の電圧を供給可能な配線を含む。
〔4〕上記第1ゲート電圧制御回路は、上記基準電圧と上記第1演算増幅回路の出力端子の電圧との差分を得るための第2演算増幅回路(A2)と、高電位側電源と上記第2演算増幅回路に結合され、上記基準電圧と上記第1演算増幅回路の出力端子の電圧との差分に相当する電流が流されることでそれに応じた電圧信号を得るためのpチャネル型の第4MOSトランジスタ(M16)とを含む。このとき、上記基準電圧と上記第1演算増幅回路の出力端子の電圧との差分に相当する電流が上記第4MOSトランジスタに流されることで電圧信号に変換され、上記電圧信号が上記第1MOSトランジスタのゲート端子に供給可能に接続される。そして、上記第2ゲート電圧制御回路は、上記第2MOSトランジスタのゲート端子に、上記第1演算増幅回路の反転入力端子の電圧を供給可能な配線を含む。
〔5〕上記第1演算増幅回路は、nチャネル型の第5MOSトランジスタ(M3)と、上記第5MOSトランジスタに差動結合されたnチャネル型の第6MOSトランジスタ(M4)と、上記第6MOSトランジスタの負荷とされるpチャネル型の第7MOSトランジスタ(M7)とを含む。上記第6MOSトランジスタのゲート端子には上記基準電圧が供給され、上記第7MOSトランジスタのゲート端子とドレイン端子とが上記第6トランジスタのドレイン端子に共通接続される。上記第1ゲート電圧制御回路は、上記第7トランジスタのゲート端子の電位を上記第1MOSトランジスタのゲート端子に供給可能な配線を含み、上記第2ゲート電圧制御回路は、上記第2MOSトランジスタのゲート端子に、上記第1演算増幅回路の反転入力端子の電圧を供給可能な配線を含む。
〔6〕上記第1ゲート電圧制御回路は、高電位側電源に結合されたpチャネル型の第8MOSトランジスタ(M11)と、低電位側電源に結合された第1電流源(I2)とが直列接続され、上記第8MOSトランジスタのゲート端子とドレイン端子とが結合されて成り、上記第8MOSトランジスタと上記第1電流源との直列接続箇所に生ずる電圧が上記第1MOSトランジスタのゲート端子に供給可能に接続される。
上記第2ゲート電圧制御回路は、低電位側電源に結合されたnチャネル型の第9MOSトランジスタ(M17)と、高電位側電源に結合された第2電流源(I4)とが直列接続され、上記第9MOSトランジスタのゲート端子とドレイン端子とが結合されて成る。上記第9MOSトランジスタと上記第2電流源との直列接続箇所に生ずる電圧が上記第2MOSトランジスタのゲート端子に供給可能に接続される。
〔7〕上記第1ゲート電圧制御回路は、上記基準電圧と上記第1演算増幅回路の出力端子の電圧との差分を得るための第3演算増幅回路(A2)と、高電位側電源と上記第3演算増幅回路に結合され、上記基準電圧と上記第1演算増幅回路の出力端子の電圧との差分に相当する電流が流されることでそれに応じた電圧信号を得るためのpチャネル型の第10MOSトランジスタ(M16)とを含む。上記基準電圧と上記第1演算増幅回路の出力端子の電圧との差分に相当する電流が上記第10MOSトランジスタに流されることで第1電圧信号に変換され、この第1電圧信号が上記第1MOSトランジスタのゲート端子に供給可能に接続される。
上記第2ゲート電圧制御回路は、上記基準電圧と上記第1演算増幅回路の出力端子の電圧との差分を得るための第4演算増幅回路(A3)と、低電位側電源と上記第4演算増幅回路に結合され、上記基準電圧と上記第1演算増幅回路の出力端子の電圧との差分に相当する電流が流されることでそれに応じた電圧信号を得るためのnチャネル型の第11MOSトランジスタ(M25)とを含む。上記基準電圧と上記第1演算増幅回路の出力端子の電圧との差分に相当する電流が上記第11MOSトランジスタに流されることで第2電圧信号に変換され、この第2電圧信号が上記第2MOSトランジスタのゲート端子に供給可能に接続される。
〔8〕上記第1演算増幅回路は、nチャネル型の第12MOSトランジスタ(M3)と、上記第12MOSトランジスタに差動結合されたnチャネル型の第13MOSトランジスタ(M4)とを含む。さらに上記第13MOSトランジスタの負荷とされるpチャネル型の第14MOSトランジスタ(M7)と、上記第12MOSトランジスタの負荷とされるpチャネル型の第15MOSトランジスタ(M5)とを含む。そして、上記第15MOSトランジスタにミラー結合されたpチャネル型の第16MOSトランジスタ(M6)と、上記第16MOSトランジスタに直列接続されたnチャネル型の第17MOSトランジスタ(M9)とを含む。上記第13MOSトランジスタのゲート端子には上記基準電圧が供給され、上記第15MOSトランジスタのゲート端子とドレイン端子とが上記第16トランジスタのゲート端子に共通接続され、上記第17MOSトランジスタのゲート端子とドレイン端子とが上記第16トランジスタのドレイン端子に共通接続されて成る。
上記第1ゲート電圧制御回路は、上記第14MOSトランジスタのゲート端子の電位を上記第1MOSトランジスタのゲート端子に供給可能な配線を含む。上記第2ゲート電圧制御回路は、上記第17MOSトランジスタのゲート端子の電位を上記第2MOSトランジスタのゲート端子に供給可能な配線を含む。
〔9〕上記半導体集積回路装置は、ICカード(B1)に搭載され、リーダ・ライタ装置(T4)から出力された信号の受信処理を可能とする。
2.実施の形態の説明
次に、実施の形態について更に詳述する。
尚、実施の形態を説明するための全図において同一の部材には原則として同一の符号を付すことにより、その説明を省略する。
図2には、本発明にかかる半導体集積回路装置が適用された非接触ICカードが示される。
非接触ICカードB1は、樹脂モールドされたプリント配線基板T1によってカードの形態を成す。外部と入出力端子をICカード表面に有しておらず、電源供給や信号のやり取りは電波を介して行われる。外部に配置されたリーダ・ライタ装置T4からの電磁波を受けるアンテナL0は、プリント配線基板T1の配線により形成される渦巻状のコイルT2によって構成される。半導体集積回路装置B2は、公知の半導体集積回路製造技術により単結晶シリコン基板などの一つの半導体基板に形成されたICチップT3として提供される。このICチップT3はプリント配線基板T1に実装される。そしてこのICチップT3には、アンテナL0であるコイルT2が接続される。
リーダ・ライタ装置T4からの電磁波を受けたアンテナL0は、アンテナ端子LA及びLBに高周波の交流信号を出力する。交流信号は、部分的に情報信号(データ)によって変調される。
図1には、上記非接触型ICカードB1の基本構成が示される。
非接触型ICカードB1は、B2は半導体集積回路装置、L0はICカードB1に搭載されるアンテナ、C0は共振容量である。半導体集積回路装置B2は、電源回路B3、内部回路B4、及び、アンテナL0を接続するためのアンテナ端子LA及びLBを有している。また、図1では、C0はICカードB1に搭載されているが、半導体集積回路装置B2に搭載しても良い。
図1において、電源回路B3は、整流回路、及び平滑容量から構成される。ここで整流回路は、ICカードに備えられたアンテナL0が受信した交流信号を整流及び平滑し、内部回路B4の電源電圧として供給される高電位側の電源電圧VDDを得る。グランド端子GNDは低電位側電源レベルとされる。また、電源電圧VDDが所定の電圧レベルを越えないように制御するレギュレータ回路を設けることができる。
内部回路B4は、受信回路B5、送信回路B6、制御回路B7、メモリB8を含んで成る。受信回路B5は、ICカードに備えられるアンテナL0によって受信された交流信号に重畳された情報信号を復調してディジタルの情報信号として制御回路B7に供給する。送信回路B6は、制御回路B7から出力されるディジタル信号の情報信号を受け、アンテナL0を介して受信された交流信号を同情報信号によって変調する。リーダ・ライタ装置T4は、アンテナL0からの電磁波の反射が上記変調によって変化するのを受けて、制御回路B7からの情報信号を受信する。
図3には、上記非接触型ICカードB5に搭載される受信回路B5の基本的な回路構成が示される。
図3に示される受信回路B5は、整流回路B9、フィルタ回路B10、容量C1、演算増幅回路A1、帰還経路B11、2値化回路B12を含んで成る。アンテナ端子間に発生する信号が整流回路B9で整流及び平滑化され、フィルタ回路B10によって不要な周波数成分が除去され、容量C1を介して演算増幅回路A1の反転入力端子(−)に入力される。演算増幅回路A1の非反転入力端子(+)には、基準電圧V1が入力され、演算増幅回路A1の出力端子と反転入力端子(−)の間には帰還経路B11が接続される。
ここで、受信回路B5に専用の整流回路B9を設けているが、ICカードに備えられる電源回路を構成する整流回路と共用しても良い。また、フィルタ回路B10は、キャリアによる高周波成分を除去することを主な目的とするため、代表的にはローパスフィルタで構成されるが、バンドパスフィルタを用いても良い。このとき、データの周波数帯域を完全に除去しないように、フィルタ回路B10の通過帯域周波数を設定する。
2値化回路B12は、演算増幅回路A1の出力信号S2と基準電圧を比較し、その大小関係に応じて論理値”0”または”1”を出力端子OUTから出力する。
帰還経路B11は、ゲート電圧制御回路B13が出力する制御信号S3によって制御されるMOSトランジスタM1と、ゲート電圧制御回路B14が出力する制御信号S4によって制御されるMOSトランジスタM2とが並列接続される。ここで、MOSトランジスタM1はpチャネル型とされ、MOSトランジスタM2はnチャネル型とされる。ゲート電圧制御回路B13は、演算増幅回路A1の制御信号S2が演算増幅回路A1の反転入力端子(−)に入力される入力信号S1に比べて所定の電圧以上高い場合にのみ、MOSトランジスタM1を介して演算増幅回路A1の出力端子から反転入力端子(−)に電流を流すための制御信号S3を出力し、ゲート電圧制御回路B14は、演算増幅回路A1の出力信号S2が演算増幅回路A1の反転入力端子(−)に入力される入力信号S1に比べて所定の電圧以上低い場合にのみ、MOSトランジスタM2を介して演算増幅回路A1の反転入力端子(−)から出力端子に電流を流すための制御信号S4を出力するものであり、これらの動作により、MOSトランジスタM1及びM2は、順方向電圧が小さいダイオードのように振舞う。
図4には、図3に示される受信回路B5における主要部の動作波形が示される。図4において、(A)はアンテナ端子間に発生するアンテナ端子間電圧、(B)は整流回路B9の出力信号、(C)はフィルタ回路B10の出力信号、(D)は演算増幅回路A1に入力される入力信号S1及び基準電圧V1と出力信号S2、更にゲート電圧制御回路B13及びB14が出力する制御信号S3及びS4をそれぞれ表している。ここでは、上述のゲート電圧制御回路B13及びB14の条件を満たす場合の例として、ゲート電圧制御回路B13が電圧源により構成され、その出力信号である制御信号S3が基準電圧V1より低い電圧とされる。ゲート電圧制御回路B14が電圧源により構成され、その出力信号である制御信号S4が基準電圧V1より高い電圧である場合の波形例を示す。但し、ゲート電圧制御回路B13の出力電圧と基準電圧V1の差は、MOSトランジスタM1の閾値電圧VT1より小さく、ゲート電圧制御回路B14の出力電圧と基準電圧V1の差は、MOSトランジスタM1の閾値電圧VT2より小さく設定される。
リーダ・ライタ装置T4から出力される高周波信号振幅が小さくなる変化点Xにおいて、演算増幅回路A1の入力インピーダンスは非常に大きく、無視できるため、負方向への変化は減衰されずに演算増幅回路A1に入力される。そのため、入力信号S1が基準電圧V1を下回るにしたがって、演算増幅回路A1の出力信号S2は反転する。演算増幅回路A1の出力信号S2が制御信号S3よりMOSトランジスタM1の閾値電圧VT1以上高い電圧になると、MOSトランジスタM1に電流が流れ負帰還がかかる。
また、制御信号S3は基準電圧V1よりも低い電圧に設定されているため、演算増幅回路A1の出力端子と反転入力端子(−)の電位差には、MOSトランジスタM1の閾値電圧VT1を必要としない。それにより出力端子S2の上側振幅を小さく抑えることが可能になる。
逆に、リーダ・ライタ装置T4から出力される高周波信号振幅が大きくなる変化点Yにおいて、演算増幅回路A1の入力インピーダンスは非常に大きく無視できるため、正方向への変化は減衰されずに演算増幅回路A1に入力される。そのため、入力信号S1のが基準電圧V1を上回るにしたがって、演算増幅回路A1の出力信号S2は反転する。演算増幅回路A1の出力信号S2が制御信号S4よりMOSトランジスタM2の閾値電圧VT2以上低い電圧になると、MOSトランジスタM2に電流が流れ負帰還がかかる。
上記の例によれば、以下の作用効果を得ることができる。
(1)制御信号S3は基準電圧V1よりも低い電圧に設定されているため、演算増幅回路A1の出力端子と反転入力端子(−)の電位差には、MOSトランジスタM1の閾値電圧VT1を必要としない。それにより出力端子S2の上側振幅を小さく抑えることが可能になる。
(2)制御信号S4は基準電圧V1よりも高い電圧に設定されているため、演算増幅回路A1の出力端子と反転入力端子(−)の電位差に、MOSトランジスタM2の閾値電圧VT2のレベルまで必要とすることなく、出力端子S2の下側振幅を小さく抑えることが可能になる。
(3)演算増幅回路A1の出力信号S2の電圧振幅を小さく抑えることができ、演算増幅回路A1の出力端子を駆動する素子が必要とする電圧VD1及びVD2を考慮しても、十分に低い電源電圧での動作が可能になる。
図5には上記演算増幅回路A1及びゲート電圧制御回路B13の具体的な構成例が示される。
演算増幅回路A1は、電流源I1と、それぞれ上記電流源I1に接続されたソース端子を有する2つのMOSトランジスタM3及びM4とから差動入力回路が構成される。MOSトランジスタM3,M4はnチャネル型とされる。MOSトランジスタM3のゲート端子P1が演算増幅回路A1の反転入力端子(−)となり、MOSトランジスタM4のゲート端子P2が演算増幅回路A1の非反転入力端子(+)となる。MOSトランジスタM5及びM6によってカレントミラー回路が形成され、MOSトランジスタM7及びM8によってカレントミラー回路が形成され、MOSトランジスタM9及びM10によってカレントミラー回路が形成される。このような演算増幅回路A1によって、電流変化を電圧変化に変換及び増幅し、出力端子P3から出力信号S2を得る。ここで、MOSトランジスタM3,M4,M9、M10はnチャネル型とされ、M5,M6,M7,M8,M11はpチャネル型とされる。
帰還経路B11は、ゲート電圧制御回路B13が出力する制御信号S3によって制御されるMOSトランジスタM1と、ゲート電圧制御回路B14が出力する制御信号S4によって制御されるMOSトランジスタM2が並列接続されて成る。
ゲート電圧制御回路B13は、電源電圧端子とグランド端子GNDの間に、ゲート端子とドレイン端子を接続したMOSトランジスタM11と電流源I2とが直列接続されて成る。その直列接続箇所に発生する電圧は制御信号S3として、MOSトランジスタM1のゲート端子に入力される。つまり、MOSトランジスタM1のゲート端子には、電源電圧VDDよりもMOSトランジスタM11のゲート・ソース端子間電圧だけ低い電圧が印加される。ここで、MOSトランジスタM11のサイズ(ゲート幅、ゲート長)や電流源I2の電流値を調整すれば、MOSトランジスタM1がオンするために十分な電圧をゲート端子に入力することが可能になる。
以上の構成により、図4の変化点Xのように、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)に負方向への変化が入力されることで、演算増幅回路A1の出力信号S2が反転し、MOSトランジスタM1を介して帰還がかかるとき、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)と出力端子の電位差に関わらず、MOSトランジスタM1のゲート・ソース端子間には十分な電圧を印加することが可能になり、MOSトランジスタM1の閾値電圧VT1が受信回路B5の最低動作電圧に与える影響はなくなる。
このとき、MOSトランジスタM8のドレイン・ソース間電圧VD1は、MOSトランジスタM1とMOSトランジスタM11のゲート・ソース端子間電圧の差分で表される。したがって、MOSトランジスタM1及びM2の閾値電圧がMOSトランジスタM8のドレイン・ソース間電圧VD1に与える影響は極めて小さくなるため、閾値電圧の誤差に影響されることなく、演算増幅回路A1の出力信号S2の上側電圧振幅を可能な限り大きくすることが可能になる。
一方、ゲート電圧制御回路B14は短絡配線のみで構成され、MOSトランジスタM2のゲート端子に演算増幅回路A1の反転入力端子(−)を接続するものである。ここでは、MOSトランジスタM2のゲート端子と演算増幅回路A1の反転入力端子(−)を接続したが、受信回路B5の動作により、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)と非反転入力端子(+)の電位差は極めて小さくなるため、MOSトランジスタM2のゲート端子と演算増幅回路A1の非反転入力端子(+)を接続しても良い。
ここで、ゲート電圧制御回路B14が短絡配線で構成される理由は、以下の通りである。演算増幅回路A1の差動入力回路を構成するMOSトランジスタM3及びM4はnチャネル型であるため、MOSトランジスタM4のゲート端子P2に入力される基準電圧V1は、MOSトランジスタM4が動作するゲート・ソース端子間電圧と電流源I1の両端電圧の和より大きい電圧でなければならない。これは、MOSトランジスタM2によって反転入力端子(−)に帰還がかかる状態において、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)と出力端子の間には、nチャネル型MOSトランジスタM2のゲート・ソース端子間電圧より大きな電圧が発生することを示している。つまり、MOSトランジスタM2を、演算増幅回路A1の差動入力回路を構成するMOSトランジスタM3及びM4と同等のNMOSトランジスタで構成すれば、MOSトランジスタM2のゲート端子を演算増幅回路A1の反転入力端子に接続するための短絡配線によってゲート電圧制御回路B14を構成することが可能になり、基準電圧V1を最低限に抑えることで、低電圧動作を実現することができる。
以上の動作により、リーダ・ライタ装置T4が出力する振幅変化を増幅することが可能になる。また、帰還経路B11が受信回路B5の最低動作電圧に与える影響を抑えることができるため、受信回路B5の低電圧動作化が可能になる。
図6には、上記受信回路B5における主要部の別の構成例が示される。
図6に示される受信回路B5が、図5に示されるのと大きく相違するのは、ゲート電圧制御回路B13の構成にある。ゲート電圧制御回路B13は、演算増幅回路A2及びMOSダイオードM16によって構成される。演算増幅回路A2は、ソース端子が電流源I3に共通接続された2つのMOSトランジスタM12及びM13により差動入力回路が構成される。MOSトランジスタM12のゲート端子P4には演算増幅回路A1の非反転入力端子(+)に入力される基準電圧V1が入力され、MOSトランジスタM13のゲート端子P5には演算増幅回路A1の出力信号S2が入力される。更に、差動入力回路を構成するMOSトランジスタM12及びM13から出力される2つの電流信号の差分電流をMOSトランジスタM14及びM15によって構成されるカレントミラー回路によって生成する。その差分電流をMOSトランジスタM16に流すことで電圧信号に変換し、制御信号S3を生成する。このとき、MOSトランジスタM16に流れる最大電流は電流源I3によって決定されるため、MOSトランジスタM16のサイズ(ゲート幅、ゲート長)や電流源I3の電流値を調整することで、MOSトランジスタM1がオンするために十分な電圧をゲート端子に入力することが可能であるし、電流源I3の電流値を小さくすることで、低消費電力化も可能である。ここで、MOSトランジスタM12,M13はnチャネル型とされ、MOSトランジスタM14,M15,M16はpチャネル型とされる。
尚、MOSトランジスタM12のゲート端子P4には演算増幅回路A1の非反転入力端子(+)に入力される基準電圧V1を入力したが、特に限定されるものではなく、例えば、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)に接続しても良い。また、演算増幅回路A3の回路構成においても限定されるものではない。
上記の構成によれば、演算増幅回路A1の出力信号S2が基準電圧V1よりも小さい場合には、MOSトランジスタM16に流れる電流が大きくなるため、MOSトランジスタM16のゲート・ソース端子間電圧は大きくなり、制御信号S3によって制御されるMOSトランジスタM1は電流を流し易い状態に遷移する。演算増幅回路A1の出力信号S2が基準電圧V1よりも大きい場合には、MOSトランジスタM16に流れる電流が極めて小さくなるため、MOSトランジスタM16のゲート・ソース端子間電圧は極めて小さくなり、制御信号S3によって制御されるMOSトランジスタM1は電流を流しにくい状態に遷移する。
また、図4の変化点Xのように、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)に負方向への変化が入力されることで、演算増幅回路A1の出力信号S2が反転し、MOSトランジスタM1を介して帰還がかかるとき、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)と出力端子の電位差に関わらず、MOSトランジスタM1のゲート・ソース端子間には十分な電圧を印加することが可能になり、MOSトランジスタM1の閾値電圧VT1が受信回路B5の最低動作電圧に与える影響はなくなる。
さらに、図5に示される場合と同様に、MOSトランジスタM8のドレイン・ソース間電圧VD1は、MOSトランジスタM1とMOSトランジスタM16のゲート・ソース端子間電圧の差分で表され、MOSトランジスタM1及びM12の閾値電圧の絶対誤差がMOSトランジスタM8のドレイン・ソース間電圧VD1に与える影響は極めて小さくなるため、閾値電圧誤差に影響されることなく、演算増幅回路A1の出力信号S2の電圧振幅を大きくすることが可能になる。
一方、図4の変化点Yのように、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)に正方向への変化が入力されることで、演算増幅回路A1の出力信号S2が反転し、MOSトランジスタM2を介して帰還がかかるとき、MOSトランジスタM1は制御信号S3によって電流を流しにくい状態に遷移させることができるため、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)が出力端子よりも高い電位にある場合に発生し得るMOSトランジスタM1の漏れ電流を極めて小さく抑制することが可能になる。
以上の動作により、演算増幅回路A1の出力信号S2の電圧振幅を小さく抑えることで受信回路B5の低電圧動作化が可能になると共に、MOSトランジスタM1を漏れ電流が極めて小さく、順方向電圧が小さいダイオードとして動作させることが可能になる。
図7には、上記受信回路B5における主要部の別の構成例が示される。
図7に示される受信回路B5が、図5に示されるのと大きく相違するのは、ゲート電圧制御回路B13の構成にある。ゲート電圧制御回路B13は、短絡配線によって構成され、MOSトランジスタM1のゲート端子に、演算増幅回路A1を構成するMOSトランジスタM7のゲート端子が接続されて成る。これにより、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)が基準電圧V1よりも小さい場合には、MOSトランジスタM4に流れる電流が大きくなるため、MOSトランジスタM7のゲート・ソース端子間電圧は大きくなり、MOSトランジスタM1は電流を流し易い状態に遷移する。演算増幅回路A1の反転入力端子(−)が基準電圧V1よりも大きい場合には、MOSトランジスタM4に流れる電流が極めて小さくなるため、MOSトランジスタM7のゲート・ソース端子間電圧は小さくなり、MOSトランジスタM1は電流を流しにくい状態に遷移する。
以上の動作により、図4の変化点Xのように、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)に負方向への変化が入力されることで、演算増幅回路A1の出力信号S2が反転し、MOSトランジスタM1を介して帰還がかかるとき、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)と出力端子の電位差に関わらず、MOSトランジスタM1のゲート・ソース端子間には十分な電圧を印加することが可能になり、MOSトランジスタM1の閾値電圧VT1が受信回路B5の最低動作電圧に与える影響はなくなる。
一方、図4の変化点Yのように、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)に正方向への変化が入力されることで、演算増幅回路A1の出力信号S2が反転し、MOSトランジスタM2を介して帰還がかかるとき、MOSトランジスタM1は制御信号S3によって電流を流しにくい状態に遷移させることができるため、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)が出力端子よりも高い電位にある場合に発生し得るMOSトランジスタM1の漏れ電流を極めて小さく抑制することが可能になる。
したがって、ゲート電圧制御回路B13を短絡配線で構成し、MOSトランジスタM1のゲート端子をMOSトランジスタM7のゲート端子に接続することで、図6に示される場合と同様の効果が得られる。また、図6に比べて回路規模を小さくすることができ、さらに、消費電流を低減することが可能になる。
図8には、上記受信回路B5における主要部の別の構成例が示される。
図8に示される受信回路B5が、図5に示されるのと大きく相違するのは、ゲート電圧制御回路B14の構成にある。ゲート電圧制御回路B14は、電源電圧端子とグランド端子GNDとの間に設けられ、ゲート端子とドレイン端子が接続されたMOSトランジスタM17と、電流源I4とが直列接続されて成る。ここで、MOSトランジスタM17はnチャネル型とされる。MOSトランジスタM17と、電流源I4との直列接続箇所に発生する電圧が制御信号S4として、MOSトランジスタM2のゲート端子に入力される。つまり、MOSトランジスタM2のゲート端子には、グランド端子GNDよりもMOSトランジスタM17のゲート・ソース端子間電圧だけ高い電圧が印加される。ここで、MOSトランジスタM17のサイズ(ゲート幅、ゲート長)や、電流源I4の電流値を調整することにより、MOSトランジスタM2がオンするために十分な電圧をゲート端子に入力することが可能になる。
以上の構成により、図4の変化点Xのように、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)に負方向への変化が入力されることで、演算増幅回路A1の出力信号S2が反転し、MOSトランジスタM1を介して帰還がかかるとき、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)と出力端子の電位差に関わらず、MOSトランジスタM1のゲート・ソース端子間には十分な電圧を印加することが可能になり、MOSトランジスタM1の閾値電圧VT1が受信回路B5の最低動作電圧に与える影響はなくなる。
このとき、図5と同様に、MOSトランジスタM8のドレイン・ソース間電圧VD1は、MOSトランジスタM1とMOSトランジスタM12のゲート・ソース端子間電圧の差分で表される。したがって、MOSトランジスタM1及びM11の閾値電圧がMOSトランジスタM8のドレイン・ソース間電圧VD1に与える影響は極めて小さくなるため、閾値電圧の誤差に影響されることなく、演算増幅回路A1の出力信号S2の上側電圧振幅を可能な限り大きくすることが可能になる。
一方、図4の変化点Yのように、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)に正方向への変化が入力されることで、演算増幅回路A1の出力信号S2が反転し、MOSトランジスタM2を介して帰還がかかるとき、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)と出力端子の電位差に関わらず、MOSトランジスタM2のゲート・ソース端子間には十分な電圧を印加することが可能になる。
このとき、MOSトランジスタM10のドレイン・ソース間電圧VD2は、MOSトランジスタM2とMOSトランジスタM17のゲート・ソース端子間電圧の差分で表される。したがって、MOSトランジスタM2及びM17の閾値電圧がMOSトランジスタM10のドレイン・ソース間電圧VD2に与える影響は極めて小さくなるため、閾値電圧の誤差に影響されることなく、演算増幅回路A1の出力信号S2の下側電圧振幅を大きくすることが可能になる。
以上の動作により、リーダ・ライタ装置T4から出力される振幅変化を増幅することが可能になる。また、帰還経路B11が受信回路B5の最低動作電圧に与える影響を抑えることができるため、受信回路B5の低電圧動作化が可能になる。更に、MOSトランジスタの閾値電圧の誤差に依らず、演算増幅回路A1の出力端子に最大限に増幅された出力信号S2を得ることが可能になる。
図9には、上記受信回路B5における別の構成例が示される。
図9に示される受信回路B5が、図6に示されるのと大きく相違するのは、ゲート電圧制御回路B14の構成にある。
ゲート電圧制御回路B14は、演算増幅回路A3及びMOSダイオードM25によって構成される。演算増幅回路A3は、ソース端子が電流源I5に共通接続された2つのMOSトランジスタM17及びM18により差動入力回路が構成され、MOSトランジスタM17のゲート端子P6には演算増幅回路A1の出力信号S2が入力され、MOSトランジスタM18のゲート端子P7には演算増幅回路A1の非反転入力端子(+)に入力される基準電圧V1が入力される。差動入力回路を構成するMOSトランジスタM17及びM18から出力される2つの電流信号の差分電流がカレントミラー回路によって生成される。MOSトランジスタM19及びM20によってカレントミラー回路が形成され、MOSトランジスタM21及びM22によってカレントミラー回路が形成され、MOSトランジスタM23及びM24によってカレントミラー回路が形成される。上記差分電流がMOSトランジスタM25に流されることで電圧信号に変換され、制御信号S4が生成される。ここで、MOSトランジスタM17,M18,M23,M24,M25は、nチャネル型とされ、MOSトランジスタM19,M20,M21,M22は、pチャネル型とされる。MOSトランジスタM25に流れる最大電流は電流源I5によって決定されるため、MOSトランジスタM25のサイズや電流源I5の電流値を調整することにより、MOSトランジスタM2がオンするために十分な電圧をゲート端子に入力することが可能である。また、電流源I5の電流値を小さくすることで、低消費電力化も可能である。
ここで、MOSトランジスタM18のゲート端子P7には演算増幅回路A1の非反転入力端子(+)に入力される基準電圧V1を入力したが、特に限定されるものではなく、例えば、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)に接続しても良い。また、演算増幅回路A3の回路構成においても限定されるものではない。
上記の構成により、演算増幅回路A1の出力信号S2が基準電圧V1よりも大きい場合には、MOSトランジスタM25に流れる電流が大きくなることで、MOSトランジスタM25のゲート・ソース端子間電圧が大きくなるため、制御信号S4によって制御されるMOSトランジスタM2は電流を流し易い状態に遷移し、演算増幅回路A1の出力信号S2が基準電圧V1よりも小さい場合には、MOSトランジスタM25に流れる電流が極めて小さくなることで、MOSトランジスタM25のゲート・ソース端子間電圧が極小になるため、制御信号S4によって制御されるMOSトランジスタM2は電流を流しにくい状態に遷移する。
以上の動作により、図4の変化点Xのように、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)に負方向への変化が入力されることで、演算増幅回路A1の出力信号S2が反転し、MOSトランジスタM1を介して帰還がかかるとき、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)と出力端子の電位差に関わらず、MOSトランジスタM1のゲート・ソース端子間には十分な電圧を印加することが可能になり、MOSトランジスタM1の閾値電圧VT1が受信回路B5の最低動作電圧に与える影響はなくなる。
また、図5に示される場合と同様に、MOSトランジスタM8のドレイン・ソース間電圧VD1は、MOSトランジスタM1とMOSトランジスタM16のゲート・ソース端子間電圧の差分で表され、MOSトランジスタM1及びM12の閾値電圧の絶対誤差がMOSトランジスタM8のドレイン・ソース間電圧VD1に与える影響は極めて小さくなるため、閾値電圧誤差に影響されることなく、演算増幅回路A1の出力信号S2の上側電圧振幅を大きくすることが可能になる。
更に、MOSトランジスタM2は制御信号S4によって電流を流しにくい状態に遷移するため、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)が出力端子よりも低い電位にある場合に発生し得るMOSトランジスタM2の漏れ電流を極めて小さく抑制することが可能になる。
一方、図4の変化点Yのように、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)に正方向への変化が入力されることで、演算増幅回路A1の出力信号S2が反転し、MOSトランジスタM2を介して帰還がかかるとき、MOSトランジスタM1は制御信号S3によって電流を流しにくい状態に遷移させることができるため、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)が出力端子よりも高い電位にある場合に発生し得るMOSトランジスタM1の漏れ電流を極めて小さく抑制することが可能になる。
また、MOSトランジスタM10のドレイン・ソース間電圧VD2は、MOSトランジスタM2とMOSトランジスタM25のゲート・ソース端子間電圧の差分で表され、したがって、MOSトランジスタM2及びM25の閾値電圧の絶対誤差がMOSトランジスタM10のドレイン・ソース間電圧VD2に与える影響は極めて小さくなるため、閾値電圧誤差に影響されることなく、演算増幅回路A1の出力信号S2の電圧振幅を大きくすることが可能になる。
更に、MOSトランジスタM1は制御信号S3によって電流を流しにくい状態に遷移するめ、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)が出力端子よりも高い電位にある場合に発生し得るMOSトランジスタM1の漏れ電流を極めて小さく抑制することが可能になる。
以上の動作により、帰還経路B11が受信回路B5の最低動作電圧に与える影響を抑えることができるため、受信回路B5の低電圧動作化が可能になると共に、MOSトランジスタの閾値電圧の誤差に依らず、演算増幅回路A1の出力端子に最大限に増幅された出力信号S2を得ることが可能になる。更に、MOSトランジスタM1及びM2を漏れ電流が極めて小さく、順方向電圧が小さいダイオードとして動作させることが可能になる。
図10には、上記受信回路B5における主要部の別の構成例が示される。
図10に示される受信回路B5が、図7に示されるのと大きく相違するのは、ゲート電圧制御回路B14の構成にある。
ゲート電圧制御回路B13は、図7に示されるのと同様に短絡配線によって構成され、MOSトランジスタM1のゲート端子に、演算増幅回路A1を構成するMOSトランジスタM7のゲート端子が接続される。これにより、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)が基準電圧V1よりも小さい場合には、MOSトランジスタM4に流れる電流が大きくなるため、MOSトランジスタM7のゲート・ソース端子間電圧は大きくなり、MOSトランジスタM1は電流を流し易い状態に遷移する。演算増幅回路A1の反転入力端子(−)が基準電圧V1よりも大きい場合には、MOSトランジスタM4に流れる電流が極めて小さくなるため、MOSトランジスタM7のゲート・ソース端子間電圧は小さくなり、MOSトランジスタM1は電流を流しにくい状態に遷移する。
ゲート電圧制御回路B14は短絡配線によって構成され、MOSトランジスタM2のゲート端子に、演算増幅回路A1を構成するMOSトランジスタM9のゲート端子が接続される。
これにより、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)が基準電圧V1よりも小さい場合には、MOSトランジスタM3に流れる電流が極めて小さくなることで、MOSトランジスタM9に流れる電流も小さくなる。その結果、MOSトランジスタM9のゲート・ソース端子間電圧は小さくなり、MOSトランジスタM2は電流を流しにくい状態に遷移する。また、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)が基準電圧V1よりも大きい場合には、MOSトランジスタM3に流れる電流が大きくなることで、MOSトランジスタM9に流れる電流も大きくなる。その結果、MOSトランジスタM9のゲート・ソース端子間電圧は大きくなり、MOSトランジスタM2は電流を流し易い状態に遷移する。
以上の動作により、図4の変化点Xのように、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)に負方向への変化が入力されることで、演算増幅回路A1の出力信号S2が反転し、MOSトランジスタM1を介して帰還がかかるとき、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)と出力端子の電位差に関わらず、MOSトランジスタM1のゲート・ソース端子間には十分な電圧を印加することが可能になり、MOSトランジスタM1の閾値電圧VT1が受信回路B5の最低動作電圧に与える影響はなくなる。
また、図5に示されるのと同様に、MOSトランジスタM8のドレイン・ソース間電圧VD1は、MOSトランジスタM1とMOSトランジスタM7のゲート・ソース端子間電圧の差分で表され、したがって、MOSトランジスタM1及びM7の閾値電圧の絶対誤差がMOSトランジスタM8のドレイン・ソース間電圧VD1に与える影響は極めて小さくなるため、閾値電圧誤差に影響されることなく、演算増幅回路A1の出力信号S2の上側電圧振幅を大きくすることが可能になる。
更に、MOSトランジスタM2は制御信号S4によって電流を流しにくい状態に遷移するため、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)が出力端子よりも低い電位にある場合に発生し得るMOSトランジスタM2の漏れ電流を極めて小さく抑制することが可能になる。
一方、図4の変化点Yのように、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)に正方向への変化が入力されることで、演算増幅回路A1の出力信号S2が反転し、MOSトランジスタM2を介して帰還がかかるとき、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)と出力端子の電位差に関わらず、MOSトランジスタM2のゲート・ソース端子間には十分な電圧を印加することが可能になる。
また、MOSトランジスタM10のドレイン・ソース間電圧VD2は、MOSトランジスタM2とMOSトランジスタM9のゲート・ソース端子間電圧の差分で表され、したがって、MOSトランジスタM2及びM9の閾値電圧の絶対誤差がMOSトランジスタM10のドレイン・ソース間電圧VD2に与える影響は極めて小さくなるため、閾値電圧誤差に影響されることなく、演算増幅回路A1の出力信号S2の下側電圧振幅を大きくすることが可能になる。
更に、MOSトランジスタM1は制御信号S3によって電流を流しにくい状態に遷移するめ、演算増幅回路A1の反転入力端子(−)が出力端子よりも高い電位にある場合に発生し得るMOSトランジスタM1の漏れ電流を極めて小さく抑制することが可能になる。
以上のように、ゲート電圧制御回路B13及びB14を短絡配線で構成し、MOSトランジスタM1のゲート端子をMOSトランジスタM7のゲート端子に接続し、MOSトランジスタM2のゲート端子をMOSトランジスタM9のゲート端子に接続することで、帰還経路B11が受信回路B5の最低動作電圧に与える影響を極めて小さくし、MOSトランジスタの閾値電圧誤差に依らず、演算増幅回路A1の出力端子に最大限に増幅された出力信号S2を得ることが可能になると共に、回路規模を小さくすることができ、消費電流を低減することが可能になる。
以上本発明者によってなされた発明を具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、演算増幅回路A1は、その構成要素である差動入力回路をNMOSトランジスタで構成した例を示したが、PMOSトランジスタ等によって構成することも可能である。また、図4の非接触型ICカードにおいて、電源回路、受信回路、送信回路、制御回路、メモリを複数の半導体集積回路装置で構成するものであっても良い。また、非接触インターフェースと入出力のための端子を持つデュアルタイプICカードに本発明を適用することができる。
この発明は、交流電圧を整流及び平滑して内部電圧を形成する半導体集積回路装置や非接触電子装置に広く適用することができる。
本発明にかかる半導体集積回路装置が適用された非接触ICカードの構成例ブロック図である。 上記非接触型ICカードの斜視図である。 上記非接触型ICカードに搭載される受信回路の構成例回路図である。 上記受信回路における主要部の動作波形図である。 上記受信回路における主要部の具体的な構成例回路図である。 上記受信回路における主要部の別の構成例回路図である。 上記受信回路における主要部の別の構成例回路図である。 上記受信回路における主要部の別の構成例回路図である。 上記受信回路における主要部の別の構成例回路図である。 上記受信回路における主要部の別の構成例回路図である。
符号の説明
A1,A2,A3 演算増幅回路
B1 ICカード
B2 半導体集積回路装置
B3 電源回路
B4 内部回路
B5 受信回路
B6 送信回路
B7 制御回路
B8 メモリ
C1 容量
M1〜M25 MOSトランジスタ
I1〜I4 電流源
T2 コイル
T3 ICチップ
T4 リーダ・ライタ装置
V1 基準電圧
VDD 電源電圧
VT1、VT2 閾値電圧

Claims (9)

  1. 反転入力端子、非反転入力端子、及び出力端子を有する第1演算増幅回路と、
    入力された信号を上記第1演算増幅回路の反転入力端子に伝達可能な容量と、
    上記第1演算増幅回路の出力端子と反転入力端子との間に設けられた帰還経路と、を含み、
    上記第1演算増幅回路の非反転入力端子に基準電圧が供給される半導体集積回路装置であって、
    上記帰還経路は、上記第1演算増幅回路の出力端子と反転入力端子とに接続されたnチャネル型の第1MOSトランジスタと、
    上記第1演算増幅回路の出力端子と反転入力端子とに接続されたpチャネル型の第2MOSトランジスタと、
    上記第2MOSトランジスタのゲート電圧を上記基準電圧よりも低いレベルに設定するための第1ゲート電圧制御回路と、を含むことを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 上記第1MOSトランジスタのゲート電圧を上記基準電圧よりも高いレベルに設定するための第2ゲート電圧制御回路を含む請求項1記載の半導体集積回路装置。
  3. 上記第1ゲート電圧制御回路は、高電位側電源に結合されたpチャネル型の第3MOSトランジスタと、
    低電位側電源に結合された電流源とが直列接続され、上記第3MOSトランジスタのゲート端子とドレイン端子とが結合されて成り、上記第3MOSトランジスタと上記電流源との直列接続箇所に生ずる電圧が上記第1MOSトランジスタのゲート端子に供給可能に接続され、
    上記第2ゲート電圧制御回路は、上記第2MOSトランジスタのゲート端子に、上記第1演算増幅回路の反転入力端子の電圧を供給可能な配線を含む請求項2記載の半導体集積回路装置。
  4. 上記第1ゲート電圧制御回路は、上記基準電圧と上記第1演算増幅回路の出力端子の電圧との差分を得るための第2演算増幅回路と、
    高電位側電源と上記第2演算増幅回路に結合され、上記基準電圧と上記第1演算増幅回路の出力端子の電圧との差分に相当する電流が流されることでそれに応じた電圧信号を得るためのpチャネル型の第4MOSトランジスタと、を含み、
    上記基準電圧と上記第1演算増幅回路の出力端子の電圧との差分に相当する電流が上記第4MOSトランジスタに流されることで電圧信号に変換され、上記電圧信号が上記第1MOSトランジスタのゲート端子に供給可能に接続され、
    上記第2ゲート電圧制御回路は、上記第2MOSトランジスタのゲート端子に、上記第1演算増幅回路の反転入力端子の電圧を供給可能な配線を含む請求項2記載の半導体集積回路装置。
  5. 上記第1演算増幅回路は、nチャネル型の第5MOSトランジスタと、
    上記第5MOSトランジスタに差動結合されたnチャネル型の第6MOSトランジスタと、
    上記第5MOSトランジスタの負荷とされるpチャネル型の第7MOSトランジスタと、を含み、
    上記第5MOSトランジスタのゲート端子には上記基準電圧が供給され、
    上記第7MOSトランジスタのゲート端子とドレイン端子とが上記第5トランジスタのドレイン端子に共通接続されて成り、
    上記第1ゲート電圧制御回路は、上記第7トランジスタのゲート端子の電位を上記第1MOSトランジスタのゲート端子に供給可能な配線を含み、
    上記第2ゲート電圧制御回路は、上記第2MOSトランジスタのゲート端子に、上記第1演算増幅回路の反転入力端子の電圧を供給可能な配線を含む請求項2記載の半導体集積回路装置。
  6. 上記第1ゲート電圧制御回路は、高電位側電源に結合されたpチャネル型の第8MOSトランジスタと、低電位側電源に結合された第1電流源とが直列接続され、上記第8MOSトランジスタのゲート端子とドレイン端子とが結合されて成り、上記第8MOSトランジスタと上記第1電流源との直列接続箇所に生ずる電圧が上記第1MOSトランジスタのゲート端子に供給可能に接続され、
    上記第2ゲート電圧制御回路は、低電位側電源に結合されたnチャネル型の第9MOSトランジスタと、
    高電位側電源に結合された第2電流源とが直列接続され、上記第9MOSトランジスタのゲート端子とドレイン端子とが結合されて成り、上記第9MOSトランジスタと上記第2電流源との直列接続箇所に生ずる電圧が上記第2MOSトランジスタのゲート端子に供給可能に接続されて成る請求項2記載の半導体集積回路装置。
  7. 上記第1ゲート電圧制御回路は、上記基準電圧と上記第1演算増幅回路の出力端子の電圧との差分を得るための第3演算増幅回路と、
    高電位側電源と上記第3演算増幅回路に結合され、上記基準電圧と上記第1演算増幅回路の出力端子の電圧との差分に相当する電流が流されることでそれに応じた電圧信号を得るためのpチャネル型の第10MOSトランジスタと、を含み、
    上記基準電圧と上記第1演算増幅回路の出力端子の電圧との差分に相当する電流が上記第10MOSトランジスタに流されることで第1電圧信号に変換され、この第1電圧信号が上記第1MOSトランジスタのゲート端子に供給可能に接続され、
    上記第2ゲート電圧制御回路は、上記基準電圧と上記第1演算増幅回路の出力端子の電圧との差分を得るための第4演算増幅回路と、
    低電位側電源と上記第4演算増幅回路に結合され、上記基準電圧と上記第1演算増幅回路の出力端子の電圧との差分に相当する電流が流されることでそれに応じた電圧信号を得るためのnチャネル型の第11MOSトランジスタと、を含み、
    上記基準電圧と上記第1演算増幅回路の出力端子の電圧との差分に相当する電流が上記第11MOSトランジスタに流されることで第2電圧信号に変換され、この第2電圧信号が上記第2MOSトランジスタのゲート端子に供給可能に接続されて成る請求項2記載の半導体集積回路装置。
  8. 上記第1演算増幅回路は、nチャネル型の第12MOSトランジスタと、
    上記第12MOSトランジスタに差動結合されたnチャネル型の第13MOSトランジスタと、
    上記第13MOSトランジスタの負荷とされるpチャネル型の第14MOSトランジスタと、
    上記第12MOSトランジスタの負荷とされるpチャネル型の第15MOSトランジスタと、
    上記第15MOSトランジスタにミラー結合されたpチャネル型の第16MOSトランジスタと、
    上記第16MOSトランジスタに直列接続されたnチャネル型の第17MOSトランジスタと、を含み、
    上記第13MOSトランジスタのゲート端子には上記基準電圧が供給され、
    上記第15MOSトランジスタのゲート端子とドレイン端子とが上記第16トランジスタのゲート端子に共通接続され、
    上記第17MOSトランジスタのゲート端子とドレイン端子とが上記第16トランジスタのドレイン端子に共通接続されて成り、
    上記第1ゲート電圧制御回路は、上記第14MOSトランジスタのゲート端子の電位を上記第1MOSトランジスタのゲート端子に供給可能な配線を含み、
    上記第2ゲート電圧制御回路は、上記第17MOSトランジスタのゲート端子の電位を上記第2MOSトランジスタのゲート端子に供給可能な配線を含む請求項2記載の半導体集積回路装置。
  9. 上記半導体集積回路装置は、ICカードに搭載され、リーダ・ライタ装置から出力された信号の受信処理を可能とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
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