JP5035711B2 - ディスクブレーキ用ピストン、およびディスクブレーキ - Google Patents

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本発明は、ディスクブレーキ用ピストン、およびディスクブレーキに係り、特に、シリンダの内部に配置されるディスクブレーキ用ピストン、およびこのピストンを備えたディスクブレーキに関する。
液圧を利用したディスクブレーキには、主として、ブレーキペダルの踏み込みに基づいて作動するいわゆるサービスブレーキと、サービスブレーキにおけるピストンをパーキングレバー(あるいはフットペダル等)の操作に基づいて機械的に押出すことで制動力を生じさせるパーキング機構を組み込んだパーキング機構付ディスクブレーキとが知られている。
サービスブレーキとしては、例えば特許文献1や特許文献2に開示されているようなものが知られている。具体的には、キャリパボディに形成されたシリンダに配されるピストンと、シリンダとピストンとの間に設けられる、ブーツと呼ばれるジャバラ状のダストシールを有することを基本とする。
一方、パーキング機構付ディスクブレーキとしては、特許文献3、4に開示されているようなものが知られている。パーキング機構付ディスクブレーキは、キャリパボディに形成されたシリンダに配されるピストンと、このピストン内にパッドとロータとの隙間を自動調整するアジャスタ機構と、前記アジャスタ機構を介してピストンをロータ側へ押圧するカム機構とを基本として構成される。また、このような基本構成を有するパーキング機構付ディスクブレーキにも、シリンダとピストンとの間には、ダストシールであるブーツが設けられている。
特開平7−224934号公報 特開平8−28614号公報 特開2006−9920号公報 特開2009−24867号公報
上記のような基本構成を有するサービスブレーキやパーキング機構付ディスクブレーキにおいて、ダストシールであるブーツは、シリンダやピストンに設けられた溝に、リップと呼ばれる枠状の係合部を嵌め込む事で固定される。ピストンとブーツとの係合部は、制動時に生ずる熱や経年変化等の影響により固着してしまう場合がある。
ピストンシール交換などのブレーキのメンテナンス時には、キャリパボディからピストンを抜き取ることがある。この際、溝とリップとの間に固着が生じていると、ピストンの取り外しをスムーズに行なうことができず、ブーツの一部に破れが生じてしまう虞がある。また、パーキング機構付ディスクブレーキでは、パッド交換時にピストンを押し戻す際、アジャスタ機構のピストン側とシリンダ側はネジで螺合しているため、ピストンを回転させる作業が必要となる。この際に溝とリップとの間に固着が生じていると、ブーツの捻れや破れといった不都合が生ずることが懸念される。
このような問題に対し従来、一部のディスクブレーキでは、ブーツのリップに凹状のへこみを設け、当該へこみに潤滑剤となるグリスを充填することで、溝とリップとの固着を抑制する構成としていたが、ブーツのリップに凹状のへこみを設けると、リップの剛性が弱まり、ピストン溝への嵌め込み時に反転しやすく、正常な組付けが阻害される可能性があった。
そこで本発明では、ピストンに形成されるブーツ溝とブーツにおけるリップとの固着を防止し、メンテナンス性の向上とブーツの破損防止を効果的に図ることができ、かつブーツの共用化を図ることのできるディスクブレーキ用ピストンと、このディスクブレーキ用ピストンを装備したディスクブレーキを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るディスクブレーキ用ピストンは、ディスクブレーキを構成するキャリパボディに形成された筒状のシリンダに嵌入されるピストンであって、前記ピストンの外周に設けられ、蛇腹状の本体と、円環状のリップとを有するブーツにおける前記リップを嵌合させるブーツ溝と、前記ブーツ溝の底部に設けられ、嵌合された前記リップと前記ブーツ溝との間の潤滑を成す潤滑剤を配置する凹部とを有することを特徴とする。
また、上記のような特徴を有するディスクブレーキ用ピストンにおいて、前記凹部は、前記ブーツ溝形成領域に沿って全周に亙って形成される小溝とすることができる。このような構成とすることにより、十分な量の潤滑剤を充填することが可能となる。
また、上記のような特徴を有するディスクブレーキ用ピストンにおいて、前記凹部は、前記ブーツ溝形成領域に沿って点在させるようにしても良い。このような構成とした場合であっても、潤滑剤を充填することができる。また、凹部を鍛造時に形成することにより、切削工程を減らすことが可能となる。
また、上記のような特徴を有するディスクブレーキ用ピストンにおいて、前記凹部は、前記ブーツ溝における溝幅の中心を基点として形成されるようにすると良い。このような構成としたことにより、リップとブーツ溝との間に満遍無く潤滑剤を供給することができる。
さらに、上記目的を達成するための本発明に係るディスクブレーキは、上記いずれかに記載のディスクブレーキ用ピストンを搭載したことを特徴とする。
上記のような特徴を有するディスクブレーキ用ピストン、およびディスクブレーキによれば、ピストンに形成されるブーツ溝とブーツにおけるリップとの固着を防止し、ブーツの組付け性を良好に保ちながらメンテナンス性の向上とブーツの破損防止を効果的に図ることができる。
サービスブレーキにおけるピストンの断面構成を示す図、およびその部分拡大図である。 図6に示すピストンを備えるサービスブレーキの構成を示す図である。 P付ディスクブレーキにおけるピストンの断面構成を示す図、およびその部分拡大図である。 図1に示すピストンを備えるP付ディスクブレーキの構成を示す図である。 ピストンにおけるブーツ溝に形成する小溝の断面形態の第1の変形例である。 ピストンにおけるブーツ溝に形成する小溝の断面形態の第2の変形例である。 ピストンにおけるブーツ溝に形成する小溝の断面形態の第3の変形例である。
以下、本発明のディスクブレーキ用ピストン、およびディスクブレーキに係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、図2を参照して、一般的なサービスブレーキ50について説明する。サービスブレーキ50は、キャリパボディ51とピストン10、およびパッド88(88a,88b)を基本として構成される、液圧式のディスクブレーキである。
キャリパボディ51は、ロータ94のインナ側に配置される作用部52と、ロータ94のアウタ側に配置される反作用部54、およびロータ94を跨いで作用部52と反作用部54とを連結するブリッジ部56とを有する。作用部52には、ロータ94側に開口部を有するシリンダ58が形成されている。シリンダ58には、詳細を後述するパッド88との当接面側に開口部を有し、シリンダ58の底部側に閉塞部16(図1参照)を有するカップ状のピストン10が設けられる。
なお、ピストン10とシリンダ58との間には、少なくとも油圧シールとしてのシールリング62と、ダストシールとしてのブーツ66が設けられる。シールリング62は、円環状に形成された樹脂部材であり、シリンダ58の内壁に設けられたシール溝60に配置され、内周面をピストン10の外周面に当接させる。このような構成を有することによりピストン10は、ロータ94の軸方向への摺動を可能としつつ、シリンダ58内に供給される作動油の漏洩を防止することができる。一方ブーツ66は、内周側から外周側へ蛇腹状に折り畳まれた円環状の膜から成る本体66aと、この本体の内周側、および外周側のそれぞれに設けられる固定部であるリップ66bを有する樹脂部材である。ブーツ66は、本体66aの外周側に設けられたリップ66bをシリンダ58に設けられたブーツ溝64へ、本体66aの内周側に設けられたリップ66b(図1参照)をピストン10に設けられたブーツ溝12(図1参照)へそれぞれ嵌め込むことで固定される。このような構成とすることで、シリンダ58とピストン10との間の摺動面に、ダストが挟み込まれる虞が無く、シール性が保持される。
パッド88は、金属製の平板などで形成されたプレッシャプレート90と、このプレッシャプレート90に貼付された摩擦部材であるライニング92を基本として構成される。パッド88a,88bは、ロータ94のインナ側とアウタ側に、それぞれライニング92を対向させるように配置される。インナ側に配置されるパッド88aは作用部52に、アウタ側に配置されるパッド88bは反作用部54に設けられる。このように配置されたパッド88は、例えば通常のブレーキ動作では、図示しないブレーキペダルの操作により、作用部52におけるシリンダ58内に作動油が供給され、シリンダ58からピストン10が押し出されると、作用部52に配置されたパッド88aがピストン10に押圧され、ロータ94に当接する。インナ側のパッド88aがロータ94に当接すると、その反作用を受けてキャリパボディ51がインナ側へシフトし、反作用部54に配置されたパッド88bがロータ94に当接されることとなる。この状態からさらに作動油がシリンダ58に供給されると、ピストン10による押圧力の作用と、その反作用により、対を成すパッド88a,88bによりロータ94が挟持され、摩擦による制動力を生じさせることとなる。
このような基本構成を有するサービスブレーキ50において、本実施形態ではピストン10におけるブーツ溝12の底部に、さらに小溝14を形成している(図1参照)。小溝14は、断面形状を略矩形としており、底部の角が面取りされた形態となっている。小溝14には、ブーツ66のリップ66bとブーツ溝12との固着を防止するための潤滑剤としてのグリス(不図示)が充填される。このような構成とすることで、小溝14からブーツ溝12に対し、グリスが適宜供給されることとなる。
また、このような構成とすることで、ブーツ66の形態変更を行なうことなく、メンテナンス時におけるブーツ66の破れを防止することができる。また、ブーツ66におけるリップ66bの剛性は弱まらずに確保され、ピストン10におけるブーツ溝12への嵌め込み時に反転、のり上げ等の不都合の懸念が無く、組付け性が向上する。更に、ピストン10のブーツ溝12に小溝14を設けた場合、熱の繰り返し等による小溝14の変形・劣化がないので、シール性やグリースの保持が保たれる。また、このような構成であれば、旋盤による切削加工が可能となる。また、ブーツ溝12の切削加工の際にバイト形状を工夫すれば、小溝14を同時に加工することができる。さらに、小溝14の有り、無しの選択も、バイトの交換だけで行なうことができる。
次に、図4を参照して、パーキング機構付のディスクブレーキ(以下、単にP付ディスクブレーキと称す)について簡単に説明する。なお、P付ディスクブレーキにおける殆どの構成は、上述したサービスブレーキ50と同様である。よって、その構成を同一とする箇所には図面に100を足した符号を付して、詳細な説明は省略することとする。P付ディスクブレーキ150は、キャリパボディ151と、ピストン110、アジャスタ機構168、カム機構178、およびパッド188(188a,188b)を基本として構成される、液圧式のディスクブレーキである。
キャリパボディ151は、ロータ194のインナ側に配置される作用部152と、ロータ194のアウタ側に配置される反作用部154、およびロータ194を跨いで作用部152と反作用部154とを連結するブリッジ部156とを有する。作用部152には、ロータ194側に開口部を有するシリンダ158が形成されている。シリンダ158の先端側には、詳細を後述するパッド188との当接面側に閉塞部116(図3参照)を有し、シリンダ158の底面側に開口部を有するカップ状のピストン110が設けられる。一方、シリンダ158の後端側には、カム機構178が設けられ、カム機構178とピストン110における当接面側閉塞部116との間には、アジャスタ機構168が配置される。
実施形態に係るカム機構178は少なくとも、カム板184と、このカム板184を貫通するカムシャフト180、カムシャフト180に固定される駆動側カム板182、およびランプボール186を備える。カム板184、および駆動側カム板182の対向面には、ランプボール186を配置、転動させるためのランプ溝が設けられ、カムシャフト180を所定方向に回転させることにより、駆動側カム板182がロータ194側へ押し出されることとなる。
アジャスタ機構168は、アジャストボルト170とアジャストナット176とを基本として構成されている。アジャストボルト170は、アジャストナット176に螺合されており、アジャストボルト170の先端174がピストン110内部の閉塞部116に当接されていることより、アジャストナット176を回転させることでアジャストボルト170がロータ194側へ押し出される。アジャストボルト170の先端174側には、クラッチ板172が設けられており、押し出されたアジャストボルト170がアジャストナット176の回転に供回りして引き戻されることを防止している。このような構成とすることで、アジャストボルト170を介して押圧されるピストン110は、パッド188をロータ194に押し付け可能な位置に保持されることとなり、機械式のパーキング機構が作動可能な状態が保たれる。
なお、ピストン110とシリンダ158との間には、上記サービスブレーキ50と同様に、油圧シールとしてのシールリング162と、ダストシールとしてのブーツ166が設けられる。シールリング162は、円環状に形成された樹脂部材であり、シリンダ158の内壁に設けられたシール溝160に配置され、内周面をピストン110の外周面に当接させる。このような構成を有することによりピストン110は、ロータ194の軸方向への摺動を可能としつつ、シリンダ158内に供給される作動油の漏洩を防止することができる。一方ブーツ166は、内周側から外周側へ蛇腹状に折り畳まれた円環状の膜から成る本体166aと、この本体の内周側、および外周側のそれぞれに設けられる固定部であるリップ166bを有する樹脂部材である。ブーツ166は、本体166aの外周側に設けられたリップ166bをシリンダ158に設けられたブーツ溝164へ、本体166aの内周側に設けられたリップ166b(図3参照)をピストン110に設けられたブーツ溝112(図3参照)へそれぞれ嵌め込むことで固定される。
このような構成とすることで、シリンダ158とピストン110との間の摺動面に、ダストが挟み込まれる虞が無く、シール性が保持される。
以下、パッド188の構成、およびブレーキ動作時の作用等は、上述したサービスブレーキ50と同様なため、上記説明を援用することとする。
このような基本構成を有するP付ディスクブレーキ150において、本実施形態ではピストン110に、ブーツ溝112の底部に、さらに小溝114を形成している(図3参照)。小溝114は、断面形状を略矩形としており、底部の角が面取りされた形態となっている。小溝114には、ブーツ166のリップ166bとブーツ溝112との固着を防止するための潤滑剤としてのグリス(不図示)が充填される。ここで、ピストン110を組付ける際には、アジャストボルト170とアジャストナット176とを螺合させることとなり、ピストン110を回動させる必要が生ずる。しかし、このような構成とすることで、小溝114からブーツ溝112に対し、グリスが適宜供給されることとなる。このため、ブーツ166とブーツ溝112との間での固着が防止され、ピストン110を回動させた際、ブーツ166のリップ166bをスムーズに回動させることが可能となる。これにより、ピストンシール(シールリング162)やパッド188交換などのメンテナンス時におけるブーツ166の捻れや破れを防ぐことが可能となる。また、ブーツ166におけるリップ166bの剛性は弱まらずに確保され、ピストン110におけるブーツ溝112への嵌め込み時に反転、のり上げ等の不都合の懸念が無く、組付け性が向上する。
なお、このような機能を有する小溝114は、ブーツ溝112の形成領域に沿ってピストン110の外周全周に亙って形成することが望ましい。このような構成とすることにより、十分な量のグリスを充填することが可能となるからである。
また、小溝114は、ブーツ溝112の底部であって、溝幅の中心を基点として、小溝114における溝幅の中心を一致させるように形成すると良い。このような構成とすることにより、リップ166bのパッド188側、およびシリンダ158側のいずれにもグリスを供給可能となるからである。
ピストン110に対し、上記のような小溝114を設けることによれば、ブーツ166におけるリップ166bに、グリスを保持するための凹部を形成する必要が無くなる。このため、リップに凹部を備え無いブーツを採用しているような一般的なサービスブレーキで用いられているブーツとの間においても部品の共通化を図ることができる。このように、部品の共通化が促進されることによれば、在庫部品点数の削減はもちろん、製造コストの削減も図ることができる。なぜならば、リップの形状の異なるブーツを製造するためには、所望するリップ形状を形成するための金型を逐次製造する必要がある一方、ブーツ溝に小溝を形成する構成では、切削工程においてバイト交換して切削を行なうだけで足りるからである。
上記実施形態ではいずれも、ピストン10におけるブーツ溝12に設けた小溝14の断面形状は、矩形状の角部を面取りした形状としていた。しかしながら、小溝の断面形状としては図5に示すように、単純な矩形状の小溝14aとしても良い。また、矩形のみにとどまらず、頂点位置をブーツ溝12における溝幅の中心に合わせた逆三角形の断面を有する小溝14bとしても良い(図6参照)。このような形態としても、小溝14bにグリスを充填することが可能だからである。さらに、小溝の断面形状としては、図7に示すように、半円形の小溝14cとしても良い。このように、小溝14の断面形状は種々選択することができ、加工可能であれば、その断面形状は特に限定するものでは無い。
上記実施形態ではいずれも、ピストンのブーツ溝に設ける小溝は、ブーツ溝の形成範囲に沿ってピストンの全周に亙って形成するように記載した。しかしながら、小溝は、ブーツ溝の底部に点在された凹部としても良い。このような構成とした場合であっても、凹部にグリスを充填し、同様な効果を得ることが可能となるからである。なお、このような構成とする場合、ピストンを鍛造する際、予め凹部となる溝を形成しておくと良い。このような構成とすれば、外形切削時にブーツ溝を形成するだけで、その底部に凹部を配置することが可能となるからである。
また、上記実施形態ではいずれも、小溝、または凹部には、グリスを充填する旨を記載した。しかしながら、小溝や凹部には、グリスの代わりに組付油を塗布するようにしても良い。このような構成とした場合であっても、ブーツにおけるリップとブーツ溝との間に潤滑性を持たせることが可能となるからである。
上記実施形態では、いずれもフローティング型のディスクブレーキを例に挙げて説明した。しかしながら、本発明に係るピストンは、オポーズド型のディスクブレーキにも採用することができる。また、本発明に係るピストンを採用したオポーズド型のディスクブレーキも、本発明の一部とみなすことができる。
10………ピストン、12………ブーツ溝、14………小溝、16………閉塞部、50………サービスブレーキ、52………作用部、54………反作用部、56………ブリッジ部、58………シリンダ、60………シール溝、62………シールリング、64………ブーツ溝、66………ブーツ、66a………本体、66b………リップ、88(88a,88b)………パッド、90………プレッシャプレート、92………ライニング。

Claims (5)

  1. ディスクブレーキを構成するキャリパボディに形成された筒状のシリンダに嵌入されるピストンであって、
    前記ピストンの外周に設けられ、蛇腹状の本体と、円環状のリップとを有するブーツにおける前記リップを嵌合させるブーツ溝と、
    前記ブーツ溝の底部に設けられ、嵌合された前記リップと前記ブーツ溝との間の潤滑を成す潤滑剤を配置する凹部とを有することを特徴とするディスクブレーキ用ピストン。
  2. 前記凹部は、前記ブーツ溝形成領域に沿って全周に亙って形成される小溝であることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ用ピストン。
  3. 前記凹部は、前記ブーツ溝形成領域に沿って点在させたことを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ用ピストン。
  4. 前記凹部は、前記ブーツ溝における溝幅の中心を基点として形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のディスクブレーキ用ピストン。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のディスクブレーキ用ピストンを搭載したことを特徴とするディスクブレーキ。
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