JP5034957B2 - 脱水フッ素ゴム粒子の製造方法 - Google Patents

脱水フッ素ゴム粒子の製造方法 Download PDF

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本発明は、脱水フッ素ゴム粒子の製造方法に関する。
過去に「傾斜設置されたウェッジワイヤースクリーンを用いて固液を分離する方法」が提案されている(例えば、特許文献1、2及び3参照)。
また、過去に「周方向にワイヤースクリーンが配設された濾過円筒体にフッ素樹脂含有含水凝集粒子を投入した後、その濾過円筒体を回転させてフッ素樹脂含有含水凝集粒子を転動させることにより脱水する方法」が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開昭59−52505号公報 特開昭60−5207号公報 特開2006−341227号公報 特開2003−82111号公報
ところで、従前から、粘着性の高い含水フッ素ゴム粒子の脱水を効率的に行う方法が模索されている。そこで、本願発明者らは、上述の脱水方法を含水フッ素ゴム粒子に適用してみたが、前者の方法では含水フッ素ゴム粒子の高い粘着性により含水フッ素ゴム粒子がウェッジワイヤースクリーンに付着したり含水フッ素ゴム粒子同士が凝集したりする問題が生じた。一方、後者の方法では、樹脂を堆積状態にしたりすくい取ったりする操作中に含水フッ素ゴム粒子が凝集するという問題が生じた。
本発明の課題は、粘着性の高い含水フッ素ゴム粒子同士を凝集させることなく高効率で脱水させて脱水フッ素ゴム粒子を得る方法を提供することにある。
第1発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法では、スクリーン上を含水フッ素ゴム粒子が飛び跳ねながら搬送方向に搬送されるようにスクリーンに振動を加えて含水フッ素ゴム粒子の脱水が行われ、脱水フッ素ゴム粒子が製造される。具体的には、スクリーンに、スクリーン面に交差する方向に沿って振動が加えられる。なお、スクリーン(篩い)としては、ウェッジワイヤースクリーンやパンチングメタルプレート等を用いることができる。また、スクリーン面が鉛直方向と直交するようにスクリーンが設置される場合、つまり、スクリーンを傾斜設置させない場合においてスクリーン面に直交する方向にのみ振動が加えられると、含水フッ素ゴム粒子が搬送方向に搬送されない。したがって、かかる場合、振動は、スクリーン面に交差する方向であってスクリーン面に直交する方向以外の方向に沿って加えられることになる。また、振動は含水フッ素ゴム粒子の搬送方向上流側から下流側に向かって加えられるのが好ましい。また、スクリーンが傾斜して設置されスクリーンに上下方向の振動が加えられる場合、振動源の配置は特に限定されない。かかる場合、含水フッ素ゴム粒子は重力によりスクリーン上を自発的に搬送方向に転がるからである。
この脱水フッ素ゴム粒子の製造方法では、スクリーン上を含水フッ素ゴム粒子が飛び跳ねながら搬送方向に搬送されるようにスクリーンに振動を加えて含水フッ素ゴム粒子の脱水が行われ、脱水フッ素ゴム粒子が製造される。このため、この脱水フッ素ゴム粒子の製造方法を利用すれば、振動によりスクリーンに対するフッ素ゴム粒子の接触時間が短縮されると共にフッ素ゴム粒子同士の接触によるフッ素ゴム粒子同士の凝集を抑制することができる。したがって、この脱水フッ素ゴム粒子の製造方法を利用すれば、フッ素ゴム粒子のスクリーンへの付着を抑制することができると共に含水フッ素ゴム粒子を脱水しながら定量的に搬送することができる。よって、この脱水フッ素ゴム粒子の製造方法を利用すれば、脱水フッ素ゴム粒子の製造効率を向上させることができる。
第2発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法は、第1発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法であって、スクリーンには、スクリーン面に交差する方向に沿って振動が加えられる。
第3発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法は、第1発明又は第2発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法であって、振動は、搬送方向上流側から下流側に向かって加えられる。
このため、スクリーンが傾斜していない場合、含水フッ素ゴム粒子を搬送方向に向かって搬送することができる。一方、スクリーンが傾斜している場合、含水フッ素ゴム粒子の搬送速度を向上させることができる。
第4発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法は、第1発明から第3発明のいずれかに係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法であって、スクリーンは、スクリーン面が鉛直方向となす角が70°〜85°となるように傾斜して設置されている。そして、含水フッ素ゴム粒子は、スクリーンの高位置側からスクリーン上に供給される。
本願発明者らが鋭意検討した結果、スクリーン面が鉛直方向となす角が70°〜85°となるようにスクリーンが傾斜して設置されると、含水フッ素ゴム粒子の凝集を有効に防ぐことができると共に含水フッ素ゴム粒子の乾燥度や搬送速度を適切に保つことができることが判明した。このため、この脱水フッ素ゴム粒子の製造方法を利用すれば、含水フッ素ゴム粒子の凝集を有効に防ぐことができると共に含水フッ素ゴム粒子の乾燥度や搬送速度を適切に保つことができる。
第5発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法は、第1発明から第3発明のいずれかに係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法であって、スクリーンは、スクリーン面が鉛直方向と直交するように設置される。また、このスクリーンには、スクリーン面に交差する方向であってスクリーン面に直交する方向以外の方向に沿って振動が加えられる。
このため、この脱水フッ素ゴム粒子の製造方法を利用すれば、振動方向や振動周波数等のパラメータのみで搬送速度を決定することができる。特に、搬送速度を遅くしたい事情がある場合、この脱水フッ素ゴム粒子の製造方法は好適である。
第6発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法は、第1発明から第5発明のいずれかに係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法であって、スクリーンは、ウェッジワイヤースクリーンである。
ウェッジワイヤースクリーンは、他のスクリーンに比べて脱水処理の効率がよいことで広く知られている。このため、この脱水フッ素ゴム粒子の製造方法を利用すれば、効率的に脱水フッ素ゴム粒子を得ることができる。
第7発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法は、第6発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法であって、ウェッジワイヤースクリーンは、スリットラインが搬送方向に直交するように設置される。
本願発明者らが鋭意検討したところ、ウェッジワイヤースクリーンをスリットラインが搬送方向に平行となるように配置するよりもスリットラインが搬送方向に直交するように配置する方が脱水効率が向上することが明らかとなった。このため、この脱水フッ素ゴム粒子の製造方法を利用すれば、さらに効率的に脱水フッ素ゴム粒子を製造することができる。
第1発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法では、スクリーン上を含水フッ素ゴム粒子が飛び跳ねながら搬送方向に搬送されるようにスクリーンに振動を加えて含水フッ素ゴム粒子の脱水が行われ、脱水フッ素ゴム粒子が製造される。このため、この脱水フッ素ゴム粒子の製造方法を利用すれば、振動によりスクリーンに対するフッ素ゴム粒子の接触時間が短縮されると共にフッ素ゴム粒子同士の接触によるフッ素ゴム粒子同士の凝集を抑制することができる。したがって、この脱水フッ素ゴム粒子の製造方法を利用すれば、フッ素ゴム粒子のスクリーンへの付着を抑制することができると共に含水フッ素ゴム粒子を脱水しながら定量的に搬送することができる。よって、この脱水フッ素ゴム粒子の製造方法を利用すれば、脱水フッ素ゴム粒子の製造効率を向上させることができる。
第3発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法を利用すれば、スクリーンが傾斜していない場合、含水フッ素ゴム粒子を搬送方向に向かって搬送することができ、また、スクリーンが傾斜している場合、含水フッ素ゴム粒子の搬送速度を向上させることができる。
第4発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法を利用すれば、含水フッ素ゴム粒子の凝集を有効に防ぐことができると共に含水フッ素ゴム粒子の乾燥度や搬送速度を適切に保つことができる。
第5発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法を利用すれば、振動方向や振動周波数等のパラメータのみで搬送速度を決定することができる。特に、搬送速度を遅くしたい事情がある場合、この脱水フッ素ゴム粒子の製造方法は好適である。
第6発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法を利用すれば、効率的に脱水フッ素ゴム粒子を製造することができる。
第7発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法を利用すれば、さらに効率的に脱水フッ素ゴム粒子を製造することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法について説明する。
<含水フッ素ゴム粒子>
ここでは、先ず、本発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法を利用する対象となる含水フッ素ゴム粒子について以下に詳述する。
含水フッ素ゴム粒子は、乳化重合により得られるフッ素ゴムを含むディスパージョン中に分散している状態であってもよいし、フッ素ゴムを含むディスパージョンを凝析して得られるものであってもよいし、凝析後のディスパージョンを濾過して得られるものであってもよい。また、この含水フッ素ゴム粒子は、懸濁重合により得られる乾燥前の原粉末であってもよいし、原粉末を造粒する工程において水分を含む状態になったものでもよい。
含水フッ素ゴム粒子の粒子径は、特に限定されるものではないが、ウェッジワイヤースクリーンの目開きより大きく、脱水効率を良くするという点で100μm以上であることが好ましく、150μm以上であることがより好ましい。また、上限は15mmであることが好ましく7mmであることがより好ましい。
また、含水フッ素ゴム粒子中のフッ素ゴムとしては、ビニリデンフルオライド系フッ素ゴム、プロピレン/テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル系フッ素ゴム、熱可塑性フッ素ゴム、フルオロシリコーンゴム、フルオロホスファンゼンゴム、ニトロソゴム、含フッ素トリアジンエラストマー等が挙げられる。なお、これらのフッ素ゴムのうち本脱水フッ素ゴム粒子の製造方法を好適に利用することができるものは、ビニリデンフルオライド系フッ素ゴム、プロピレン/テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル系フッ素ゴム等である。
<ウェッジワイヤースクリーン>
次に、本発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法を実現する必須の構成要素であるウェッジワイヤースクリーンについて以下に詳述する。なお、本発明において、ウェッジワイヤースクリーンの代わりにパンチメタル等の他のスクリーンが採用されてもかまわない。
ウェッジワイヤースクリーンとしては、断面が楔形の線状部材(ウェッジワイヤー)を目開きが0.02〜2.0mmの範囲となるように並列に配置させて構成されたものが好ましい。なお、目開きは、0.05〜1mmであることがより好ましい。
なお、ウェッジワイヤースクリーンの面積や搬送方向の長さ等は特に限定されず、含水フッ素ゴム粒子の含水率やフッ素ゴムの種類によって適宜選択される。
また、ウェッジワイヤースクリーンはスクリーン面が水平方向に沿うように設置されてもよいが、スクリーン面が鉛直方向となす角(以下「傾斜角」という)が70°〜85°となるように傾斜して設置されるのが好ましく、傾斜角が75〜83°となるように傾斜して設置されるのがより好ましい。ウェッジワイヤースクリーンの設置角度が小さすぎるとフッ素ゴム粒子が凝集するおそれがあり、ウェッジワイヤースクリーンの設置角度が大きすぎると脱水が不充分となるおそれがある。なお、本実施形態において、ウェッジワイヤースクリーンは、スリットラインが搬送方向に直交するように配置されるのが好ましいが、スリットラインが搬送方向と平行となるように配置されてもかまわない。
<ウェッジワイヤースクリーンを振動させる手段>
続いて、ウェッジワイヤースクリーンを振動させる手段について以下に詳述する。
ウェッジワイヤースクリーンを振動させる手段としては特に限定されず、振動モーターMをウェッジワイヤースクリーンと直接的に又は間接的に接続する手段が挙げられる。
また、含水フッ素ゴム粒子の搬送方向の振幅が1〜10mmとなり、同搬送方向の振動数が500〜2000サイクル/分となるようにウェッジワイヤースクリーンを振動させることが好ましい。振動が小さすぎると含水フッ素ゴム粒子の脱水が不充分となったり、含水フッ素ゴム粒子が凝集しやすくなったりする傾向があるからである。
このようにウェッジワイヤースクリーンを振動させると、1500%以上の水と含水フッ素ゴム粒子との混合液から、含水率が200%DB(ドライベース、つまり「乾燥基準」)以下の脱水フッ素ゴム粒子を得ることができる。なお、本明細書において、含水率は、含水フッ素ゴム粒子に含有される水分の質量を乾燥フッ素ゴム粒子の質量で除することにより得られる値である。なお、乾燥フッ素ゴム質量とは、150度Cで8時間乾燥した後のフッ素ゴム粒子の質量をいう。
<振動するウェッジワイヤースクリーンによる含水フッ素ゴム粒子の脱水>
ウェッジワイヤースクリーン上に含水フッ素ゴム粒子を供給すると、含水フッ素ゴム粒子が搬送方向に搬送されながら含水フッ素ゴム粒子の脱水が行われ、脱水されたフッ素ゴム粒子を得ることができる。含水フッ素ゴム粒子から分離された水分は、ウェッジワイヤースクリーンを通過して液受け部で集水され、その後排水される。
以下に実施例を挙げて本発明についてさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
本実施例に係る脱水フッ素ゴム粒子製造装置10は、図1に示されるように、主に、トラフ2、振動機3及びウェッジワイヤースクリーン1から構成される。トラフ2は、図1に示されるように、漏斗状の部材であって、主に、略逆円錐筒形の本体部2aと、本体部2aの下端から延びる足部2bとから構成されている。振動機3は、トラフ2の本体部2aの足部2b側であって、含水フッ素ゴム粒子WPの供給パイプ6側、つまり、含水フッ素ゴム粒子WPの搬送方向Dcの上流側Suに付着されている。ウェッジワイヤースクリーン1は、幅が300mmとされ、長さが900mmとされ、クリアランスが0.5mmとされている。そして、このウェッジワイヤースクリーン1は、図1に示されるように、トラフ2の本体部2aの大径開口を覆うように設置される。なお、このとき、ウェッジワイヤースクリーン1は、図1に示されるように、スクリーン面Psが鉛直方向Dgに直交するように設置される。また、このウェッジワイヤースクリーン1は、スリットラインが搬送方向Dcに直交するように配置されている。
そして、振動機3の振幅を6mmに設定して、振動方向Diがウェッジワイヤースクリーン1のスクリーン面Psに対して略30°の角度をなすように振動機3を設定してウェッジワイヤースクリーン1に振動を加えながら、供給パイプ6から凝析後の含水フッ素ゴム粒子WPと水とをそれぞれ15:85の割合で供給した。すると、含水フッ素ゴム粒子WPは振動によってウェッジワイヤースクリーン1上を跳ね転がりながら搬送方向Dcに向かって搬送され、最終的にウェッジワイヤースクリーン1の搬送方向Dcの下流側Sdの端部から転がり落ちて行った。一方、ウェッジワイヤースクリーン1を通り抜けた水WTはトラフ2の足部2bから排出された。なお、このとき、含水フッ素ゴム粒子WPと水の供給量は全量で57kg/minであった。つまり、含水フッ素ゴム粒子の供給量は8.5kg/minDBとなる。また、この含水フッ素ゴム粒子WPの粒径は3〜5mmであった。
そして、最後に、ウェッジワイヤースクリーン1を観察したところ、ウェッジワイヤースクリーン1には、含水フッ素ゴム粒子WPがほとんど付着していなかった。なお、脱水後のフッ素ゴム粒子DPの含水率は80%DBであった。また、含水フッ素ゴム粒子WPがウェッジワイヤースクリーン1上を脱水されながら搬送される際含水フッ素ゴム粒子WP同士の接触により若干の粒子同士の凝集がみられた。
なお、本実施例における主要な特徴点を表1にまとめたので参照されたい。
実施例1に示される脱水フッ素ゴム粒子製造装置10におけるウェッジワイヤースクリーン1を、図2に示されるように、搬送方向上流側Suから下流側Sdに向かって10度の下り勾配がつくように傾斜させた以外は、実施例1と同一条件にて脱水フッ素ゴム粒子WPの製造を行った。なお、本実施例に示される脱水フッ素ゴム粒子製造装置10Aでは、図2に示されるように、ウェッジワイヤースクリーン1の高位置側Shに供給パイプ6が配置されることになる。この結果、ウェッジワイヤースクリーン1上で含水フッ素ゴム粒子WPを実施例1よりさらに高効率的に搬送することができ、含水フッ素ゴム粒子WP同士が凝集するのを防止することができた。また、脱水後のフッ素ゴム粒子DPの含水率は80%DBであり、実施例2に示される脱水フッ素ゴム粒子製造装置10Aが、実施例1に示される脱水フッ素ゴム粒子製造装置10と同等の脱水能力を有することが確認された。また、最後に、ウェッジワイヤースクリーン1を観察したところ、ウェッジワイヤースクリーン1への含水フッ素ゴム粒子WPの付着は、実施例1と比較するとさらに少なくなっていた。
なお、本実施例における主要な特徴点を表1にまとめたので参照されたい。
(比較例1)
実施例1と同様のウェッジワイヤースクリーン1を、図3に示されるように、搬送方向上流側Suから下流側Sdに向かって70度の下り勾配がつくように傾斜させること及び振動を与えないこと以外は、実施例1と同一条件にて脱水フッ素ゴム粒子WPの製造を行った(図3参照)。なお、本実施例に示される脱水フッ素ゴム粒子製造装置10Bでは、図3に示されるように、ウェッジワイヤースクリーン1の高位置側Shに供給パイプ6が配置されることになる。この結果、ウェッジワイヤースクリーン1上の含水フッ素ゴム粒子WPの搬送状態は均一でなく、含水フッ素ゴム粒子WP同士の凝集が多量に発生した。また、最後に、ウェッジワイヤースクリーン1を観察したところ、ウェッジワイヤースクリーン1への含水フッ素ゴム粒子WPの付着も多かった。脱水後のフッ素ゴム粒子DPの含水率は140%DBであり、実施例1及び実施例2に比較して十分な脱水効果が得られなかった。
なお、本実施例における主要な特徴点を表1にまとめたので参照されたい。
Figure 0005034957
本発明に係る脱水フッ素ゴム粒子の製造方法は、含水フッ素ゴム粒子のウェッジワイヤースクリーンへの付着を抑制することができると共に含水フッ素ゴム粒子を脱水しながら定量的に搬送することができるという特徴を有しており、脱水フッ素ゴム粒子の製造に非常に有効である。
実施例1に係る脱水フッ素ゴム粒子製造装置の簡易構成図である。 実施例2に係る脱水フッ素ゴム粒子製造装置の簡易構成図である。 比較例1に係る脱水フッ素ゴム粒子製造装置の簡易構成図である。
符号の説明
1 ウェッジワイヤースクリーン
Dc 搬送方向(特定方向)
Dg 鉛直方向
Di スクリーン面に交差する方向
Ps スクリーン面
Sh ウェッジワイヤースクリーンの高位置側
Su 含水フッ素ゴム粒子の搬送方向上流側
Sd 含水フッ素ゴム粒子の搬送方向下流側
WP 含水フッ素ゴム粒子

Claims (7)

  1. スクリーン(1)上を含水フッ素ゴム粒子(WP)が飛び跳ねながら搬送方向(Dc)に搬送されるように前記スクリーンに振動を加えて前記含水フッ素ゴム粒子の脱水を行い脱水フッ素ゴム粒子を製造する
    脱水フッ素ゴム粒子の製造方法。
  2. 前記スクリーンには、スクリーン面(Ps)に交差する方向(Di)に沿って振動が加えられる
    請求項1に記載の脱水フッ素ゴム粒子の製造方法。
  3. 前記振動は、前記搬送方向上流側(Su)から下流側(Sd)に向かって加えられる、
    請求項1又は2に記載の脱水フッ素ゴム粒子の製造方法。
  4. 前記スクリーンは、スクリーン面が鉛直方向(Dg)となす角が70°〜85°となるように傾斜して設置されており、
    前記含水フッ素ゴム粒子は、前記スクリーンの高位置側(Sh)から前記スクリーン上に供給される、
    請求項1から3のいずれかに記載の脱水フッ素ゴム粒子の製造方法。
  5. 前記スクリーンは、スクリーン面が鉛直方向と直交するように設置され、
    前記スクリーンには、スクリーン面に交差する方向であってスクリーン面に直交する方向以外の方向に沿って振動が加えられる
    請求項1から3のいずれかに記載の脱水フッ素ゴム粒子の製造方法。
  6. 前記スクリーンは、ウェッジワイヤースクリーンである
    請求項1から5のいずれかに記載の脱水フッ素ゴム粒子の製造方法。
  7. 前記ウェッジワイヤースクリーンは、スリットラインが前記搬送方向に直交するように設置される
    請求項6に記載の脱水フッ素ゴム粒子の製造方法。
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