JP5034686B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体素子を搭載した半導体装置に関し、特に、液晶ディスプレイのバックライト、パネルメーター、表示灯や携帯用電子機器などに用いられる発光装置に関する。
半導体発光素子は、その半導体発光素子の電極と接続するリード電極を備えた支持体に配置されて、発光装置とされる。半導体発光素子は、支持体に備えられたリード電極を介して電力を供給される。このような発光装置として、発光素子と、その発光素子からの光を吸収して異なる波長を有する光を発光する蛍光物質と、を組み合わせて白色系の混色光を高輝度に発光することができる発光装置が開発された。
このような発光装置を構成する生産性のよい支持体として、リード電極を狭持した金型内に成型樹脂を注入して、成型樹脂を硬化させて形成される樹脂成型体が利用される。
例えば、実開昭62−47156号公報に開示される発光装置が挙げられる。この発光装置は、リード電極がインサート成型された樹脂成型体からなる支持体と、その支持体の凹部に配置された発光素子と、発光素子の電極とリード電極とを接続する導電性ワイヤと、発光素子や導電性ワイヤを凹部内にて被覆する封止部材(蛍光物質を含有することもできる。)と、を備える。特に、本件の発光装置は、凹部の底面に配置された複数のリード電極の端部間に突出部を有する。この突出部により、発光素子を接着する導電性ペーストを堰き止めることができる。したがって、導電性ペーストが一方のリード電極から他方のリード電極のほうへ流出することがなくなり、極性の異なるリード電極間の短絡が防止される。
公開実用昭和62−47156号公報。
ところで、リード電極が樹脂成型体にインサート成型された支持体は、リード電極と樹脂成型体とに発生した隙間や、通気性の高い樹脂を材料とする封止部材などを通して、湿気が外部環境から支持体内部のリード電極の表面まで到達することがある。このような湿気は、リード電極の表面を被覆する金属材料のマイグレーションを促進する。さらに、金属材料のマイグレーションが極性の異なるリード電極間に生じれば、短絡を生じさせる。このように、突出部により阻止しなければならない流動性の部材は、発光素子を接着する導電性の樹脂ペーストだけではない。そのため、リード電極の端部の間に突出部を設けられた突出部は、できるだけ高くする必要がある。その一方、主にAuを材料とする導電性ワイヤは、できるだけ短くして、発光装置の製造費用を削減する必要もある。
しかしながら、突出部を高くすると、突出部が物理的な障害となり、発光素子の電極とリード電極とを接続する導電性ワイヤが張り難くなったり、導電性ワイヤの湾曲部が突出部の表面に接触したりすることがある。これにより、発光装置の生産性の低下や、発光装置の信頼性が低下することとなる。
そこで、本発明は、導電性ペーストの流出や金属材料のマイグレーションを抑止するための突出部の機能を保持しつつ、突出部と導電性ワイヤとの干渉を招くことのない半導体装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するために本発明に係る半導体装置は、半導体素子と、その半導体素子に接続する正負一対のリード電極と、それらのリード電極を保持する支持体と、上記半導体素子と上記リード電極とを接続する導電性ワイヤと、を備えた半導体装置であって、上記支持体は、上記半導体素子が配置されたリード電極の第一端部と上記導電性ワイヤが接続されたリード電極の第二端部との間に、上記半導体素子の配置面から突出して設けられ、上記半導体素子の複数の側面にそれぞれ対面する複数の側面を有する壁部を有しており、上記リード電極の端部と、上記半導体素子の上面に接続された導電性ワイヤが跨ぐ壁部との間隔について、上記第二端部と上記壁部との間隔のほうが、上記第一端部と上記壁部との間隔よりも大きいことを特徴とする。
あるいは、上記目的を達成するために本発明に係る半導体装置は、半導体素子と、その半導体素子に接続する正負一対のリード電極と、それらのリード電極を保持する支持体と、上記半導体素子と上記リード電極とを接続する導電性ワイヤと、を備えた半導体装置であって、上記支持体は、上記半導体素子が配置されたリード電極の第一端部と上記導電性ワイヤが接続されたリード電極の第二端部との間に、上記半導体素子の配置面から突出して設けられ、上記半導体素子の複数の側面にそれぞれ対面する複数の側面を有する壁部を有しており、少なくとも上記導電性ワイヤが上方を通過する壁部の断面において、その壁部の最頂部を通り上記リード電極の主面に垂直な鉛直線が、上記第一端部および上記第二端部から等距離かつ上記リード電極の主面に垂直な方向に想定された中心線よりも、上記第一端部の側に偏在されていることを特徴とする。
上記壁部の高さは、上記半導体素子の高さより低いことが好ましい。
上記壁部は、上支持体に配置された半導体素子の複数の側面にそれぞれ対面する複数の側面を有することが好ましい。
上記壁部の側面と、上記半導体素子が配置されたリード電極の端面とは、ほぼ同一平面上にあることが好ましい。
上記支持体は、上記リード電極の第一端部および第二端部の間に設けられた第一の壁部と、上記半導体素子とその半導体素子とは別の半導体素子との間に設けられた第二壁部と、を有しており、上記第二の壁部の延長方向が上記導電性ワイヤの延長方向と略同じであることが好ましい。
さらに、上記第一の壁部と上記第二の壁部とが、それらの延長方向の一部で接続されていることが好ましい。
上記支持体は、上記半導体素子を収容する凹部を有しており、上記第一の壁部または上記第二の壁部の少なくとも一方は、上記凹部の内壁面の一部に接続されている。
上記リード電極の主面に垂直な方向における上記壁部の断面形状は、お椀形である。あるいは、上記リード電極の主面に垂直な方向における上記壁部の断面形状は、三角形であることが好ましい。
本件発明は、支持体の半導体素子配置面または導電性ワイヤ接続面から突出された壁部の中心を、導電性ワイヤを接続するリード電極の端面よりも、半導体素子が配置されたリード電極の端面に偏在させている。そのため、一端が半導体素子の上面に接続された導電性ワイヤの他端をリード電極に接続するとき、導電性ワイヤの長さを短くしても、導電性ワイヤが壁部に接触することがなくなり、生産し易く、信頼性の高い半導体装置とすることができる。
本発明を実施するための最良の形態を、以下に図面を参照しながら説明する。ただし、以下に示す形態は、本発明の技術思想を具体化するための半導体装置を例示するものであって、本発明は、半導体装置を以下の発光装置に限定するものではない。
また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細な説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
図1は、本形態の発光装置の上面図である。なお、リード電極のうち樹脂成型体に埋め込まれた部位は、図中点線で示している。図2は、本形態の発光装置の図1におけるX−X方向の断面図である。図3は、本形態の発光装置の図1におけるY−Y方向の断面図である。図4、図6および図7は、本形態の発光装置の断面を一部拡大した断面図である。図5は、本形態の発光装置との比較例として示す発光装置の断面の拡大図である。
本発明は、発光素子と、その発光素子に接続する複数対の正負リード電極と、それらのリード電極を保持する支持体と、発光素子とリード電極とを接続する導電性ワイヤと、を備えた発光装置に関する。さらに、本発明の支持体は、上記発光素子が配置されたリード電極の端部の間または上記導電性ワイヤが接続されたリード電極の端部の間に、上記導電性ワイヤの接続面または上記発光素子の配置面から突出して設けられた壁部(突出部)を有している。壁部は、リード電極を樹脂成型体へ強固に保持するため、壁部の一部がリード電極の端部の上面を被覆するように延材させて設けてもよいが、壁部の幅Wがリード電極の端部間の距離以下となるように設けることが好ましい。このように壁部の幅を調整すると、成型用の型とリード電極との間に、成型用樹脂の流動空間を確保でき、成型用樹脂の未充填を発生させることなく壁部が成型され易くなるからである。
このような発光装置について、突出部と導電性ワイヤとの干渉を招くことのない発光装置とするため、本発明者は種々の検討を行った。その結果、リード電極の端部と、導電性ワイヤが跨ぐ壁部と、の間隔について、導電性ワイヤが接続された端部と壁部との間隔を、発光素子が配置された端部と壁部との間隔よりも大きくすることにより課題を解決するに至った。あるいは、少なくとも導電性ワイヤが上方を通過する壁部の最頂部を通る鉛直線を、半導体素子が配置されたリード電極の端部と、導電性ワイヤが接続されたリード電極の端部との間の中心位置よりも、半導体素子が配置されたリード電極の端部側に偏在させることにより課題を解決するに至った。
すなわち、図4および図6に示されるように、本発明は、支持体の素子配置面から突出された壁部を有する発光装置において、素子とリード電極とを結ぶ導電性ワイヤを壁部が機械的に干渉することなくワイヤボンドしやすいように、上記壁部の中心位置を、導電性ワイヤが接続される部位よりも素子が配置される部位のほうへ移動させて設けたことを特徴とする。なお、本発明は、発光素子側と導電性ワイヤ接続側とで壁部とリード電極の端部の一部との間に距離の差を設けれさえすれば、本形態に限定されることはない。すなわち、図7に示されるように、導電性ワイヤが接続されるリード電極の端部の側に斜面や段差(図示せず)を設けることにより壁部の高さが低い部分を設け、導電性ワイヤと壁部との干渉を避けることもできる。
従来の半導体装置において、例えば、図5の断面図に示されるように、極性の異なるリード電極の端部の間に設けられた壁部の幅Wを、リード電極の間隔いっぱいまで大きくする。この壁部を跨ぐように発光素子の電極とリード電極とを導電性ワイヤにて接続すると、リード電極に導電性ワイヤが接続された側の壁部の側面が導電性ワイヤの湾曲部に接近してしまう。そこで、本発明は、図4の断面図に示されるように、壁部が配置される位置を、発光素子が配置された位置寄りにする。つまり、導電性ワイヤが接続された端部の側面と導電性ワイヤが跨いだ壁部の側面との間隔aを、発光素子が配置された端部の側面と上記壁部の側面との間隔bよりも大きくする。
これにより、壁部を跨いで発光素子の電極からリード電極のほうへワイヤボンディングし易くなり、量産性の高い発光装置とすることができる。また、リード電極の表面を被覆する金属材料がマイグレーションしても、壁部によって金属材料の移動が妨げられるため、金属材料のマイグレーションによる信頼性の低下を招かない発光装置とすることができる。また、仮に、壁部の表面に金属材料がマイグレーションしたとしても、本発明の構成により、発光素子の電極とリード電極間に張られた導電性ワイヤの湾曲部(ループ部分)と壁部の表面との距離は十分確保できる。そのため、壁部の表面にマイグレーションしてきた金属材料が導電性ワイヤに接触することがなくなる。このように、本発明による発光装置は、高い信頼性を有する。
さらに、本形態における壁部の高さの最大値は、発光素子の高さより低いことが好ましい。導電性ワイヤが張り易くなり、壁部と導電性ワイヤの接触が避けられるからである。
壁部は、上支持体に配置された発光素子の複数の側面にそれぞれ対面する複数の側面を有することが好ましい。発光素子を接着する接着剤の流出を確実に抑制することができるからである。
上記壁部の側面と、上記発光素子が配置されたリード電極の端面とは、ほぼ同一平面であることが好ましい。リード電極の表面からの金属材料のマイグレーションが十分に阻止でき、壁部と導電性ワイヤの干渉が防がれた信頼性の高い発光装置とすることができるからである。以下、本形態の発光装置の形成方法およびその構成部材について詳述する。
[工程1:リード電極の形成]
まず、金属平板に打ち抜き加工を施し正負一対のリード電極となる端部を複数対有するリードフレームを形成する。
リード電極は、半導体装置の外部から半導体素子に電力を供給する導電体である。本形態にかかるリード電極は、一方の端部が支持体側面から支持体内部に挿入され、他方の端部が支持体側面から突出するように支持体成型時に一体成型される。
リード電極の材料は、導電性であれば特に限定されないが、半導体素子と電気的に接続する部材である導電性ワイヤとの接着性及び電気伝導性が良いことが求められる。具体的な電気抵抗としては、300μΩ−cm以下が好ましく、より好ましくは3μΩ−cm以下である。これらの条件を満たす材料としては、鉄、銅、鉄入り銅、錫入り銅及び銅、金、銀、パラジウムをメッキしたアルミニウム、鉄、銅等が好適に挙げられる。
[工程2:支持体の形成]
本形態における支持体は、発光素子や封止部材を配置することができる支持体であり、正負一対のリード電極と、そのリード電極を絶縁して保持する絶縁性材料である支持部と、を備えた部材である。本形態の支持体においては、リードフレームに樹脂材料を射出成型により成型させた樹脂成型体が好適に利用される。
上記工程1により形成されたリードフレームを、成型用の凸型および凹型にて狭持する。このとき、リード電極の端部が凸型および凹型により形成された内部空間に配置されるようにする。次に、型の背面に設けられたゲートより内部空間に成型材料を充填して、リード電極の端部を被覆する。充填された成型材料を硬化させた後、凸型および凹型から成型体を取り外す。
凸型および凹型の内壁面は、支持体の外壁面および凹部内に形成させる壁部の形状に対応している。樹脂材料は、特に限定されず、例えば、液晶ポリマー、ポリフタルアミド樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などとすることができる。特に、ポリフタルアミド樹脂のように高融点結晶が含有されてなる半結晶性ポリマー樹脂は、封止部材(例えば、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂)との密着性が良好なため、支持体の材料として好適に利用される。また、発光素子からの光の反射率を向上させるために、成型材料に酸化チタンなどの白色顔料を含有させることができる。
[工程3:半導体素子の配置]
リード電極の端部に、半導体素子を接着材にて固定する。本形態では、発光素子を単独で支持体に配置させた半導体装置について説明するが、発光素子を単独で配置させる形態に限定されることなく、受光素子、静電保護素子(ツェナーダイオード、コンデンサ等)、あるいはそれらを少なくとも二種以上組み合わせたものを搭載した半導体装置とすることができる。なお、静電保護素子は、発光素子との極性を考慮して、発光素子と同一のリード電極あるいは異なるリード電極のいずれに配置してもよい。
(発光素子)
本形態における発光素子は、蛍光物質を備えた発光装置とするとき、その蛍光物質を励起可能な波長を発光できる活性層を有する半導体発光素子が好ましい。このような半導体発光素子として、ZnSeやGaNなど種々の半導体を挙げることができるが、蛍光物質を効率良く励起できる短波長が発光可能な窒化物半導体(InAlGa1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)が好適に挙げられる。半導体層の材料やその混晶度によって発光波長を種々選択することができる。
発光素子の材料として窒化物半導体を使用した場合、半導体用基板にはサファイア、スピネル、SiC、Si、ZnO、GaNなどの材料が好適に用いられる。結晶性の良い窒化物半導体を量産性よく形成させるためにはサファイア基板を用いることが好ましい。このサファイア基板上にMOCVD法などを用いて窒化物半導体を形成させることができる。また、基板は、半導層を積層した後、取り除くこともできる。
白色系の混色光を発光させる発光装置とするときには、蛍光物質からの発光波長との補色関係や封止樹脂の劣化などを考慮して、発光素子の発光波長は400nm以上530nm以下が好ましく、420nm以上490nm以下がより好ましい。発光素子と蛍光物質との励起、発光効率をそれぞれより向上させるためには、450nm以上475nm以下がさらに好ましい。
赤色系の光を発する発光素子の材料として、ガリウム・アルミニウム・砒素系の半導体やアルミニウム・インジュウム・ガリウム・燐系の半導体を選択することが好ましい。
なお、フルカラー表示装置とするためには、赤色系の発光波長が610nmから700nm、緑色系が495nmから565nm、青色系の発光波長が430nmから490nmの発光素子を組み合わせることが好ましい。
発光素子を支持体に固定した後、発光素子の各電極とリード電極とをそれぞれ導電性ワイヤにて接続する。ここで、発光素子を固定するための接合部材は、特に限定されず、エポキシ樹脂などの絶縁性接着剤や、AuとSnとを含有する共晶材、導電性材料が含有された樹脂からなる導電性ペーストやガラスなどとすることができる。ここで、導電性ペーストに含有される導電性材料は、Agが好ましく、Agの含有量が80%〜90%であるAgペーストを用いると放熱性にも優れた発光装置が得られる。
(導電性ワイヤ)
導電性ワイヤは、発光素子の電極とのオーミック性、機械的接続性、電気伝導性及び熱伝導性がよいものが求められる。熱伝導度としては0.01cal/(s)(cm)(℃/cm)以上が好ましく、より好ましくは0.5cal/(s)(cm)(℃/cm)以上である。また、作業性などを考慮して導電性ワイヤの直径は、好ましくは、Φ10μm以上、Φ45μm以下である。封止部材に蛍光物質を含有させるとき、蛍光物質が含有された部位と、蛍光物質が含有されていない部位との界面で導電性ワイヤが断線しやすい。そのため、導電性ワイヤの直径は、25μm以上がより好ましく、発光素子の発光面積の確保や扱い易さの観点から35μm以下がより好ましい。このような導電性ワイヤとして具体的には、金、銅、白金、アルミニウム等の金属及びそれらの合金を用いた導電性ワイヤが挙げられる。
導電性ワイヤと、リード電極との接合部は、導電性ワイヤとリード電極との電気的接続不良を防ぐため、一本の導電性ワイヤについてリード電極に複数設けられることが好ましい。
[工程4:封止部材の形成]
半導体素子や導電性ワイヤを外部環境から保護するため、透光性の封止部材を設ける。半導体素子または導電性ワイヤを覆うように支持体の凹部内に充填した封止部材の材料を硬化させることにより半導体素子や導電性ワイヤを封止部材にて被覆する。
(封止部材)
封止部材の材料は、特に限定されず、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、フッ素樹脂、および、それらの樹脂を少なくとも一種以上含むハイブリッド樹脂等、耐候性に優れた透光性樹脂を用いることができる。また、封止部材は有機物に限られず、ガラス、シリカゲルなどの耐光性に優れた無機物を用いることもできる。また、本形態の封止部材は、粘度増量剤、光拡散剤、顔料、蛍光物質など、用途に応じてあらゆる部材を添加することができる。光拡散剤として例えば、チタン酸バリウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、二酸化珪素、炭酸カルシウム、および、それらを少なくとも一種以上含む混合物などを挙げることができる。更にまた、封止部材の光出射面側を所望の形状にすることによってレンズ効果を持たせることができる。具体的には、凸レンズ形状、凹レンズ形状さらには、発光観測面から見て楕円形状やそれらを複数組み合わせた形状にすることができる。
(蛍光物質)
本形態の半導体装置は、発光素子を備えるとともに、封止部材に蛍光物質を含有させることができる。このような蛍光物質の一例として、以下に述べる希土類元素を含有する蛍光物質がある。
具体的には、Y、Lu,Sc、La,Gd、TbおよびSmの群から選択される少なくとも1つの元素と、Al、Ga、およびInの群から選択される少なくとも1つの元素とを有するガーネット(石榴石)型蛍光物質が挙げられる。特に、アルミニウム・ガーネット系蛍光体は、AlとY、Lu、Sc、La、Gd、Tb、Eu、Ga、In及びSmから選択された少なくとも一つの元素とを含み、かつ希土類元素から選択された少なくとも一つの元素で付活された蛍光体であり、発光素子から出射された可視光や紫外線で励起されて発光する蛍光体である。例えば、イットリウム・アルミニウム酸化物系蛍光体(YAG系蛍光体)の他、Tb2.95Ce0.05Al12、Y2.90Ce0.05Tb0.05Al12、Y2.94Ce0.05Pr0.01Al12、Y2.90Ce0.05Pr0.05Al12等が挙げられる。これらのうち、特に本実施の形態において、Yを含み、かつCeあるいはPrで付活され組成の異なる2種類以上のイットリウム・アルミニウム酸化物系蛍光体が利用される。
また、窒化物系蛍光体は、Nを含み、かつBe、Mg、Ca、Sr、Ba、及びZnから選択された少なくとも一つの元素と、C、Si、Ge、Sn、Ti、Zr、及びHfから選択された少なくとも一つの元素とを含み、希土類元素から選択された少なくとも一つの元素で付活された蛍光体である。窒化物系蛍光体として、例えば、(Sr0.97Eu0.03Si、(Ca0.985Eu0.015Si、(Sr0.679Ca0.291Eu0.03Si、等が挙げられる。
[工程5:リード電極のフォーミング]
支持体の外壁面から突出されたリード電極を、支持体の外壁面にそって折り曲げ、実装基板に設けられた導体配線などに接続させるための接続端子を形成する。図3に示されるように、本形態の支持体111の樹脂成型体110は、凹部を形成する部位の幅よりも、リード電極が折り曲げられる側の部位の幅が、少なくともリード電極の厚み分だけ小さくされている。そして、図1に示されるように、支持体の上面方向から見て、リード電極が樹脂成型体の側面からはみ出さないように折り曲げる。すると、複数の発光装置を密集して隣接配置することができるので、ドットマトリックスディスプレイを構成する発光装置として好ましい。
[工程6:半導体装置を分離]
リードフレームと各リード電極との接続部を切断して、リードフレームから個々の半導体装置に分離する。支持体を支持するハンガーリードを利用したとき、フォーミングの工程後、支持体をハンガーリードによる支持から解放させる。このように、ハンガーリードを利用することにより、各半導体装置のリード電極に対してまとめてフォーミングの工程を施すことができるため、半導体装置を形成する作業性を向上させることができる。
以下、本発明に係る実施例について詳述する。なお、本発明は以下に示す実施例のみに限定されないことは言うまでもない。
図1は、本実施例の発光装置100の上面図である。なお、リード電極のうち樹脂成型体110に埋め込まれた部位は、点線で示している。図2は、本実施例の発光装置100の図1におけるX−X方向の断面図である。図3は、本実施例の発光装置100の図1におけるY−Y方向の断面図である。図4および図6は、図3に示される発光装置100の断面の拡大図である。
本実施例の発光装置100は、複数の発光素子201、202、203と、それらの発光素子に接続する複数対の正負リード電極と、それらのリード電極が樹脂成型体110によって保持されてなる支持体111と、発光素子とリード電極とを接続する導電性ワイヤ109と、を備えた発光装置である。
本実施例の支持体111は、樹脂成型体110にインサート成型された正負三対のリード電極を有する。これらのリード電極は、ほぼ直方体に成型された樹脂成型体110の向かい合う一対の側面から支持体の凹部の底面に向かって延伸されており、凹部の底面に端部の上面が露出されている。本実施例のリード電極は、鉄入り銅からなる板材に銀鍍金が施されたものである。
本実施例の複数の発光素子は、赤色系の光を発する第一の発光素子201と、緑色系の光を発する第二の発光素子202および青色系の光を発する第三の発光素子203と、からなる。
これらの発光素子は、支持体の凹部の底面に配置されたリード電極の端部に配置されている。以下、図1を参照しながら具体的に説明する。樹脂成型体110の向かい合う一対の側面のうち、一方の側面から凹部の底面に向かって延伸されたリード電極は、端部に第一の発光素子201が配置された第一のリード電極101と、第二の発光素子202の電極に接続した導電性ワイヤ109が接続される第二のリード電極102と、端部に第三の発光素子203が配置された第三のリード電極103と、からなる。また、樹脂成型体110の他方の側面から凹部の底面に向かって、それぞれ上記リード電極101、102、103の端部と対向するように端部が配置されたリード電極は、第一の発光素子201の電極に接続した導電性ワイヤ109が接続された第四のリード電極104と、第二の発光素子202が配置され、その発光素子202に接続する導電性ワイヤも接続された第五のリード電極105と、第三の発光素子203の電極に接続された導電性ワイヤ109が接続された第六のリード電極106と、からなる。
ここで、第一のリード電極101および第四のリード電極104、第二のリード電極102および第五のリード電極105、第三のリード電極103および第六のリード電極106は、それぞれの端部が対向されており、正負一対のリード電極として構成されている。また、第一乃至第三の発光素子201、202、203は、凹部の開口部の側から見て、一方の側壁の側からその側壁に向かい合う他方の側壁のほうに向かって横一列に、それぞれ上述したリード電極の端部に順に配置されている。
図1に示されるように、本実施例の壁部107は、第一の発光素子201が配置された側の側壁を起点として、第三の発光素子203が配置された側の側壁が終点となるように、第一乃至第三の発光素子201、202、203の間および第一乃至第六のリード電極の端部間を縫うようなL字型形状の連続により、略一定の幅Wで設けられている。このように、発光素子と、その隣に配置された発光素子との間にも壁部を設けることにより、発光素子を接着する導電性ペーストが別の発光素子の配置部まで流出してしまうのを抑制することができる。また、壁部の一部を導電性ワイヤの延長方向と略同じ方向に延長させることにより、導電性ワイヤと壁部との干渉を最小限に抑制することができる。ここで、壁部の延長方向が導電性ワイヤの延長方向と略同じ方向とは、両方向が平行な場合だけでなく、両方向に±10°程度の差があるものも許容範囲として含むものとする。
本実施例における壁部107の凹部底面(または、リード電極の主面)に垂直な方向の断面形状は、図3から図4に示されるように、お椀形である。このように、導電性ワイヤの側に曲面を有する形状とすることにより、導電性ワイヤへの悪影響を低減させることができる。さらに、図6に基づいて説明すると、壁部107の最頂部を通りリード電極の主面に垂直な鉛直線(図中に太い点線で示される。)が、第五のリード電極105の第一端部および第二のリード電極102の第二端部(それぞれの端面の位置が図中に細い点線で示される。)から等距離かつリード電極の主面に垂直な方向に想定された中心線(図中に一点破線で示される。)よりも、第五のリード電極105における第一端部の側、すなわち第二の発光素子202の側に偏在されている。
なお、本実施例の壁部107は、支持体111を構成する樹脂成型体110の一部として、凹部を形成する側壁などともに、一体的に成型されたものである。つまり、壁部107は、支持体111の背面側の樹脂成型部110から各リード電極の端部間を通過して、凹部の底面へ延材されて、発光素子の配置面や導電性ワイヤの接続面から突出させている。また、導電性ワイヤ109が跨ぐ壁部は、第一のリード電極の端部と第四のリード電極の端部との間、第二のリード電極の端部と第五のリード電極の端部との間、および第三のリード電極の端部と第六のリード電極の端部との間に設けられた上記壁部の一部であり、導電性ワイヤ109の直下に位置する部位を、順に、それぞれ第一の部位、第二の部位および第三の部位とする。
本実施例において、リード電極の端部と、導電性ワイヤが跨ぐ壁部と、の距離は、壁部の第一の部位乃至第三の部位の側面と、リード電極の端部の側面(端面)との最短距離とする。さらに、導電性ワイヤが接続される第二、第四および第六のリード電極の端部と、上記第nの部位(n=1、2、3)との距離をaとし、発光素子が配置される第一、第三および第六のリード電極の端部と、上記第nの部位(n=1、2、3)との距離をbとして、各リード電極について、aとbとの大小関係を以下に述べる。なお、a>0であり、発光素子が配置されるリード電極の端部の上に壁部の一部が延材されるときは、b<0とし、常にa>bであるものとする。
具体的には、第四のリード電極104の端部と上記第一の部位との距離aは、第一のリード電極101の端部と上記第一の部位との距離bより大きい。第二のリード電極102の端部と上記第二の部位との距離aは、第五のリード電極105の端部と上記第二の部位との距離bより大きい。第六のリード電極106の端部と上記第三の部位との距離aは、第三のリード電極103の端部と上記第三の部位との距離bより大きい。なお、本実施例において、第一のリード電極101の端部における端面と第一の部位の側面、第五のリード電極105の端部における端面と第二の部位の側面、および第三のリード電極103の端部における端面と第三の部位の側面は、それぞれ略同一平面とさせているため、b、b、b≒0である。また、壁部107の幅Wは、0.15mmであり、壁部107の高さHは30μmであり、a=a=a=0.05mmである。なお、発光素子の高さの最小値は、約80μmである。
本実施例の支持体111は、凹部底面にて露出された部分の延伸距離が他のリード電極よりも長く、端部が凹部中央まで延びた第五のリード電極105を有している。そこで、本実施例の支持体111は、第五のリード電極105が埋め込まれた側壁と、凹部底面とに跨って、リード電極の幅よりも大きい幅の第二の側壁108を設けている。第二の側壁108により、第五のリード電極105を支持体に固定することにより、第五のリード電極105のフォーミング工程において、他のリード電極より長く凹部中央まで延伸された第五のリード電極105が浮き上がることがなくなる。
また、本実施例の発光装置100は、各発光素子が配置されるリード電極がそれぞれ異なる。したがって、発熱量の大きい発光素子が同一リード電極に配置されているものと比較して、各発光素子からの放熱が効率よく行われ、発熱に伴う発光波長のずれによる色バランスの低下を抑制することができる。
図1は、本実施例の発光装置の上面図である。図2は、本実施例の発光装置の図1におけるX−X方向の断面図である。図3は、本実施例の発光装置の図1におけるY−Y方向の断面図である。図7は、図3に示される発光装置の断面における部分的な拡大図である。
本実施例の支持体は、実施例1と同様に、第二の発光素子202が配置されたリード電極105の第一端部または導電性ワイヤ109の一端が接続されたリード電極102の第二端部の間に、導電性ワイヤ109の接続面または発光素子の配置面から突出して設けられた壁部107を有している。さらに、第二の発光素子202上面の電極に他端が接続された導電性ワイヤ109が上方を通過する壁部107の少なくとも一部において、その壁部107のリード電極の主面に垂直な方向における断面形状が、三角形である他は、上述した実施例1と同様に発光装置を形成する。
本実施例の壁部107についてより詳細に説明すると、図1および図7に示されるように、壁部107は、少なくとも導電性ワイヤが上方を通過する壁部の一部において、第二の発光素子202を配置するリード電極105側の傾斜面が、導電性ワイヤ109がワイヤボンドされたリード電極102側の傾斜面よりも面積が大きい三角柱である。このような三角柱の壁部107が、第一のリード電極101と第四のリード電極104との端部間、第二のリード電極102と第五のリード電極105との端部間および第三のリード電極103と第六のリード電極106との端部間において、それらの端部の間を縫うように延長されて其々設けられている。
さらに、図7に基づいて説明すると、少なくとも導電性ワイヤが上方を通過する壁部の鉛直断面において、壁部107の最頂部を通りリード電極の主面に垂直な鉛直線(図中の太い点線で示される。)が、リード電極105の第一端部およびリード電極102の第二端部(それぞれの端部における端面の位置が図中の細い点線で示される。)から等距離かつリード電極102、105の主面に垂直な方向に想定された中心線(図中の一点破線で示される。)よりも、リード電極105の第一端部の側、すなわち、上面に導電性ワイヤ109の端部が接続された発光素子202の側に偏在されている。
支持体は、リード電極の端部間に設けられた第一の壁部と、第一の発光素子201と第二の発光素子202との間および第二の発光素子202と第三の発光素子203との間にそれぞれ設けられた第二壁部と、を有している。ここで、第一乃至第三の発光素子の上面電極から張られた導電性ワイヤが跨ぐ第一の壁部の延長方向は、導電性ワイヤ109の延長方向と略垂直である。一方、第二の壁部の延長方向は、導電性ワイヤ109の延長方向と略同じである。第一の壁部と第二の壁部とが、それらの延長方向の一部で接続されている。このように延長方向の異なる複数の壁部の一端を接続させて、各発光素子の三方(あるいは四方)を壁部の連続により包囲することにより、発光素子の接着材の流動を確実に抑制することができる。さらに、延長方向が導電性ワイヤ109の延長方向と略同じ壁部を一部に含むことにより、導電性ワイヤと壁部との干渉を最小限に抑えることができる。
また、本実施例の支持体は、実施例1の支持体と同様に、半導体素子を収容する凹部を有しており、第一のリード電極101と第四のリード電極104との端部間および第三のリード電極103と第六のリード電極106との端部間にそれぞれ設けられた第一の壁部の一端が、凹部の内壁面の一部に接続されている。このように凹部の底面に延長して設けられた壁部の一端を、凹部の内壁面の一部に接続させる。これにより、発光素子の配置面から凹部の内壁面を伝って導電性ワイヤの接続面まで接着材が流動するのを抑えることができる。
本発明は、液晶ディスプレイのバックライト、パネルメーター、表示灯や携帯用電子機器などに用いられる光源として利用できる。
図1は、本発明の一実施例である発光装置の上面図である。 図2は、本発明の一実施例である発光装置のX−X方向の断面図である。 図3は、本発明の一実施例である発光装置のY−Y方向の断面図である。 図4は、本発明の一実施例である発光装置の断面の拡大図である。 図5は、本発明との比較例として示す発光装置の断面の拡大図である。 図6は、本発明の一実施例である発光装置の断面の拡大図である。 図7は、本発明の別の一実施例である発光装置の断面の拡大図である。
符号の説明
100・・・発光装置、101・・・第一のリード電極、102・・・第二のリード電極、103・・・第三のリード電極、104・・・第四のリード電極、105・・・第五のリード電極、106・・・第六のリード電極、107・・・壁部、108・・・第二の側壁、109・・・導電性ワイヤ、110・・・樹脂成型体、111・・・支持体、201・・・第一の発光素子、202・・・第二の発光素子、203・・・第三の発光素子。

Claims (9)

  1. 半導体素子と、その半導体素子に接続する正負一対のリード電極と、それらのリード電極を保持する支持体と、前記半導体素子と前記リード電極とを接続する導電性ワイヤと、を備えた半導体装置であって、
    前記支持体は、前記半導体素子が配置されたリード電極の第一端部と前記導電性ワイヤが接続されたリード電極の第二端部との間に、前記半導体素子の配置面から突出して設けられ、前記半導体素子の複数の側面にそれぞれ対面する複数の側面を有する壁部を有しており、
    前記リード電極の端部と、前記半導体素子の上面に接続された導電性ワイヤが跨ぐ壁部との間隔について、前記第二端部と前記壁部との間隔のほうが、前記第一端部と前記壁部との間隔よりも大きいことを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体素子と、その半導体素子に接続する正負一対のリード電極と、それらのリード電極を保持する支持体と、前記半導体素子と前記リード電極とを接続する導電性ワイヤと、を備えた半導体装置であって、
    前記支持体は、前記半導体素子が配置されたリード電極の第一端部と前記導電性ワイヤが接続されたリード電極の第二端部との間に、前記半導体素子の配置面から突出して設けられ、前記半導体素子の複数の側面にそれぞれ対面する複数の側面を有する壁部を有しており、
    少なくとも前記導電性ワイヤが上方を通過する壁部の断面において、その壁部の最頂部を通り前記リード電極の主面に垂直な鉛直線が、前記第一端部および前記第二端部から等距離かつ前記リード電極の主面に垂直な方向に想定された中心線よりも、前記第一端部の側に偏在されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記壁部の高さは、前記半導体素子の高さより低い請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記壁部の側面と、前記半導体素子が配置されたリード電極の端面とは、ほぼ同一平面上にある請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記支持体は、前記リード電極の第一端部および第二端部の間に設けられた第一の壁部と、前記半導体素子とその半導体素子とは別の半導体素子との間に設けられた第二壁部と、を有しており、
    前記第二の壁部の延長方向が前記導電性ワイヤの延長方向と略同じである請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記第一の壁部と前記第二の壁部とが、それらの延長方向の一部で接続されている請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記支持体は、前記半導体素子を収容する凹部を有しており、前記第一の壁部または前記第二の壁部の少なくとも一方は、前記凹部の内壁面の一部に接続されている請求項5または6に記載の半導体装置。
  8. 前記リード電極の主面に垂直な方向における前記壁部の断面形状は、お椀形である請求項1から7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記リード電極の主面に垂直な方向における前記壁部の断面形状は、三角形である請求項1から7のいずれか一項に記載の半導体装置。
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