JP5033649B2 - Fuel supply device - Google Patents
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Description
この発明は、燃料タンクの燃料をエンジン等へ供給する燃料ポンプを備えた燃料供給装置に関する。 The present invention relates to a fuel supply device including a fuel pump that supplies fuel in a fuel tank to an engine or the like.
従来、この種の技術として、下記の特許文献1に記載された燃料供給装置が知られている。この装置は、燃料タンクに形成された開口部を覆う蓋部材と、燃料タンクの中に設けられてモータにより駆動される燃料ポンプと、燃料タンクの中の燃料液面の高さを検出する液面計と、液面計からの出力信号を処理する液面計制御回路と、燃料ポンプを駆動制御するポンプ制御回路とを備え、そのポンプ制御回路が蓋部材に設置される。
Conventionally, as this type of technology, a fuel supply device described in
ところで、近年、車両の軽量化や燃料タンクの形状の自由度を確保するために、燃料タックを樹脂成型品とすることが増えてきた。ここで、特許文献1に記載の燃料供給装置を、樹脂製の燃料タンクに設けたり、蓋部材を樹脂により成形したりした場合、燃料タンクの中の燃料ポンプ(そのモータ)から発生する電気ノイズ(ラジオノイズ)を燃料タンク自体でシールドすることができなくなり、ポンプ制御回路が電気ノイズの悪影響を受けるおそれがあった。例えば、ポンプ制御回路が、電気ノイズの悪影響を受けて燃料ポンプを誤動作させたり、ポンプ制御回路が、受けた電気ノイズを更に増幅させたりするという懸念もあった。
By the way, in recent years, in order to ensure the weight reduction of the vehicle and the degree of freedom of the shape of the fuel tank, the fuel tack has been increasingly used as a resin molded product. Here, when the fuel supply device described in
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、燃料ポンプから発生する電気ノイズの外部への悪影響を防止することを可能とした燃料供給装置を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a fuel supply device capable of preventing an external adverse effect of electrical noise generated from a fuel pump.
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、モータで駆動される燃料ポンプと、燃料ポンプの外周を覆うケースと、燃料ポンプ及びケースを収容するカップと、燃料ポンプを駆動制御するためのポンプ駆動回路とを備え、燃料ポンプとポンプ駆動回路との間を燃料タンク内に配置されたハーネスを介して接続した燃料供給装置において、燃料ポンプから発生する電気ノイズをシールドするためのシールド材を備えること、ハーネスの外周にシールド材を設けたこと、及び燃料ポンプから発生する電気ノイズをシールドするためのシールド材は、燃料ポンプの外周を覆う導電性の網状シールド材であることを趣旨とする。
In order to achieve the above object, the invention described in
上記発明の構成によれば、燃料供給装置が樹脂製の燃料タンクの中に設けられても、燃料ポンプから発生する電気ノイズが導電性の網状シールド材によりシールドされ、電気ノイズの外部への漏れが低減される。また、燃料ポンプからハーネスを介してポンプ駆動回路へ伝わろうとする電気ノイズが導電性の網状シールド材により抑えられる。網状シールド材を設けるために、燃料ポンプの外周を網状シールド材により覆うだけの作業で足りる。また、燃料タンク等にシールド材を別途設ける必要がなく、網状シールド材のためのスペース確保や工作が容易である。 According to the configuration of the above invention, even if the fuel supply device is provided in the resin fuel tank, the electric noise generated from the fuel pump is shielded by the conductive mesh shield material, and the electric noise leaks to the outside. Is reduced. In addition, electrical noise that is transmitted from the fuel pump to the pump drive circuit via the harness is suppressed by the conductive mesh shield material. In order to provide the mesh shield material, it is sufficient to cover the outer periphery of the fuel pump with the mesh shield material. In addition, it is not necessary to separately provide a shield material in the fuel tank or the like, and it is easy to secure a space for the mesh shield material and to work.
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、燃料ポンプと共にケースの外周を網状シールド材で覆ったことを趣旨とする。
In order to achieve the above object, the invention described in
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用と異なり、網状シールド材を設けるために、燃料ポンプと共にケースの外周を網状シールド材により覆うだけの作業で足りる。
According to the configuration of the invention, unlike the operation of the invention described in
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、燃料ポンプ及びケースと共にカップの外周を網状シールド材で覆ったことを趣旨とする。
In order to achieve the above object, the invention described in
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用と異なり、網状シールド材を設けるために、燃料ポンプ及びケースと共にカップの外周を網状シールド材により覆うだけの作業で足りる。
According to the configuration of the invention described above, unlike the operation of the invention according to
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、燃料ポンプ及びハーネスの外周を網状シールド材により一体的に覆ったことを趣旨とする。
In order to achieve the above object, the invention described in
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、ハーネスの外周も網状シールド材により覆われるので、燃料ポンプからハーネスを介してポンプ駆動回路へ伝わろうとする電気ノイズが、網状シールド材によりシールドされて抑えられる。また、燃料ポンプ及びハーネスに網状シールド材を設けるために、燃料ポンプ及びハーネスの外周を一まとめに網状シールド材により覆うだけの作業で足りる。
According to the configuration of the invention, in addition to the action of the invention according to
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、燃料ポンプ、ケース及びハーネスの外周を網状シールド材により一体的に覆ったことを趣旨とする。
In order to achieve the above object, the invention described in
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、ハーネスの外周も網状シールド材により覆われるので、燃料ポンプからハーネスを介してポンプ駆動回路へ伝わろうとする電気ノイズが、網状シールド材によりシールドされて抑えられる。また、燃料ポンプ、ケース及びハーネスに網状シールド材を設けるために、燃料ポンプ、ケース及びハーネスの外周を一まとめに網状シールド材により覆うだけの作業で足りる。
According to the configuration of the invention, in addition to the action of the invention according to
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、燃料ポンプ、ケース、カップ及びハーネスの外周を前記網状シールド材により一体的に覆ったことを趣旨とする。
In order to achieve the above object, the invention described in
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、ハーネスの外周も網状シールド材により覆われるので、燃料ポンプからハーネスを介してポンプ駆動回路へ伝わろうとする電気ノイズが、網状シールド材によりシールドされて抑えられる。また、燃料ポンプ、ケース、カップ及びハーネスに網状シールド材を設けるために、燃料ポンプ、ケース、カップ及びハーネスの外周を一まとめに網状シールド材により覆うだけの作業で足りる。
According to the configuration of the invention, in addition to the action of the invention according to
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一つに記載の発明において、網状シールド材をアースしたことを趣旨とする。
In order to achieve the above object, the invention described in
上記発明の構成によれば、請求項1乃至6の何れか一つに記載の発明の作用に加え、網状シールド材がアースされるので、電気ノイズのシールド効果が増す。
According to the configuration of the above invention, in addition to the operation of the invention according to any one of
上記目的を達成するために、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一つに記載の発明において、ハーネスの外周を導電性の別の網状シールド材で覆ったことを趣旨とする。
In order to achieve the above object, the invention according to
上記発明の構成によれば、請求項1乃至3の何れか一つに記載の発明の作用に加え、ハーネスの外周が導電性の別の網状シールド材で覆われるので、燃料ポンプからハーネスを介してポンプ駆動回路へ伝わろうとする電気ノイズが、別の網状シールド材によりシールドされて抑えられる。
According to the configuration of the invention described above, in addition to the action of the invention according to any one of
上記目的を達成するために、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、網状シールド材を別の網状シールド材に接続し、別の網状シールド材をアースしたことを趣旨とする。
In order to achieve the above object, the invention described in
上記発明の構成によれば、請求項8に記載の発明の作用に加え、網状シールド材と別の網状シールド材が共にアースされるので、電気ノイズのシールド効果が増す。
According to the configuration of the invention, in addition to the action of the invention according to
上記目的を達成するために、請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、裸線からなるアース線をハーネスと平行に設け、アース線を別の網状シールド材に接触させながらアース線及びハーネスを別の網状シールド材で覆い、アース線の一端部を網状シールド材に接続し、アース線の他端部をアースしたことを趣旨とする。 In order to achieve the above object, according to a tenth aspect of the present invention, in the eighth aspect of the invention, a ground wire made of a bare wire is provided in parallel with the harness, and the ground wire is brought into contact with another mesh shield material. However, the ground wire and the harness are covered with another mesh shield material, one end of the ground wire is connected to the mesh shield material, and the other end of the ground wire is grounded.
上記発明の構成によれば、請求項8に記載の発明の作用に加え、網状シールド材及び別の網状シールド材とアース線との配線が容易となる。
According to the configuration of the above invention, in addition to the operation of the invention according to
上記目的を達成するために、請求項11に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、ハーネスを1本のリード線により構成し、ハーネスを覆った別の網状シールド材の両端からリード線の両端をそれぞれ導出して接続端部とし、別の網状シールド材の両端部の一部をそれぞれ束ねて接続端部とし、別の網状シールド材によりリード線と対をなす別のリード線を構成したことを趣旨とする。 In order to achieve the above object, according to an eleventh aspect of the present invention, in the invention according to the eighth aspect , the harness is constituted by a single lead wire and leads from both ends of another mesh shield material covering the harness. Each end of the wire is led out to be a connection end, and part of both ends of another mesh shield material is bundled to form a connection end, and another lead wire paired with the lead wire by another mesh shield material The purpose is that it is configured.
上記発明の構成によれば、請求項8に記載の発明の作用に加え、別の網状シールド材がハーネスの別のリード線として使用が可能となる。
According to the structure of the said invention, in addition to the effect | action of the invention of
請求項1に記載の発明によれば、燃料供給装置が樹脂製の燃料タンクの中に設けられても、燃料ポンプから発生する電気ノイズの外部への悪影響を防止することができる。また、ハーネス外周のシールド材の分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができる。また、比較的コンパクトで容易な電気ノイズ対策を実現することができる。 According to the first aspect of the present invention, even if the fuel supply device is provided in the resin fuel tank, it is possible to prevent adverse effects of the electric noise generated from the fuel pump to the outside. In addition, the effect of reducing electrical noise can be enhanced by the amount of the shielding material on the outer periphery of the harness. In addition, it is possible to realize an electrical noise countermeasure that is relatively compact and easy.
請求項2に記載の発明によれば、燃料供給装置が樹脂製の燃料タンクの中に設けられても、燃料ポンプから発生する電気ノイズの外部への悪影響を防止することができる。また、比較的コンパクトで容易な電気ノイズ対策を実現することができる。 According to the second aspect of the present invention, even if the fuel supply device is provided in the resin fuel tank, it is possible to prevent adverse effects of the electric noise generated from the fuel pump to the outside. In addition, it is possible to realize an electrical noise countermeasure that is relatively compact and easy.
請求項3に記載の発明によれば、燃料供給装置が樹脂製の燃料タンクの中に設けられても、燃料ポンプから発生する電気ノイズの外部への悪影響を防止することができる。また、比較的コンパクトで容易な電気ノイズ対策を実現することができる。 According to the third aspect of the present invention, even if the fuel supply device is provided in the resin fuel tank, it is possible to prevent adverse effects of the electric noise generated from the fuel pump to the outside. In addition, it is possible to realize an electrical noise countermeasure that is relatively compact and easy.
請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ハーネスの外周に設けた網状シールド材の分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができる。また、ハーネスの外周に網状シールド材を容易に設けることができる。
According to the invention described in
請求項5に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ハーネスの外周に設けた網状シールド材の分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができる。また、ハーネスの外周に網状シールド材を容易に設けることができる。
According to the invention described in
請求項6に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ハーネスの外周に設けた網状シールド材の分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができる。また、ハーネスの外周に網状シールド材を容易に設けることができる。
According to the invention described in
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至6の何れか一つに記載の発明の効果に加え、アースの分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができる。
According to the invention described in
請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れか一つに記載の発明の効果に加え、ハーネスの外周に設けた別の網状シールド材の分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができる。
According to the invention described in
請求項9に記載の発明によれば、請求項8に記載の発明の効果に加え、第1及び別の網状シールド材をアースした分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができる。 According to the ninth aspect of the invention, in addition to the effect of the eighth aspect of the invention, the effect of reducing electrical noise can be enhanced by the amount of grounding of the first and other mesh shield materials.
請求項10に記載の発明によれば、請求項8に記載の発明の効果に加え、第1及び別の網状シールド材をアースした分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができ、アースのための作業を簡略化することができる。
According to the invention described in
請求項11に記載の発明によれば、請求項8に記載の発明の効果に加え、ハーネスのリード線を1本省略した分だけ構成を簡略化することができ、部品点数を低減することができ、組み付けの手間を削減することができ、コストの低減を図ることができる。
According to the invention described in
[第1実施形態]
以下、本発明の燃料供給装置を「燃料ポンプユニット」に具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[First Embodiment]
Hereinafter, a first embodiment in which a fuel supply device of the present invention is embodied as a “fuel pump unit” will be described in detail with reference to the drawings.
図1に、この実施形態の燃料ポンプユニット1を断面図により示す。この燃料ポンプユニット1は、ユニット上部2とユニット下部3から構成される。燃料ポンプユニット1は、樹脂製の燃料タンク4の中に設置されて使用される。ユニット下部3は、有底筒状(すなわち略コップ状)のリザーブカップ5と、1次フィルタ6と、燃料ポンプ7と、プレッシャレギュレータ8と、2次フィルタ9とを備える。これら1次フィルタ6、燃料ポンプ7、プレッシャレギュレータ8及び2次フィルタ9は、リザーブカップ5の中に収容されて位置決めされ、アッシー化されている。
FIG. 1 is a sectional view showing a
1次フィルタ6は、ナイロン製の袋状フィルタと、その内部に挿入された樹脂製の骨格とで構成される。袋状フィルタの内部空間は燃料ポンプ7の吸入孔に連通する。1次フィルタ6は、リザーブカップ5の中に収容され、同カップ5の底面に沿って配置される。燃料中の異物は、この1次フィルタ6により概ね除去され、後述する2次フィルタ9でさらに除去される。1次フィルタ6で異物が概ね除去された燃料が、燃料ポンプ7に吸引される。
The
図1に示すように、燃料ポンプ7は、ほぼ縦型円柱形状をなし、その外周が金属製のポンプハウジング7aにより覆われ、ポンプハウジング7aの底部に燃料吸入管(図示略)を有する。燃料吸入管には、Eリングよりなる座金10を介して1次フィルタ6が接続される。燃料ポンプ7の上端部には、電気コネクタ11及び燃料吐出管12が設けられる。燃料ポンプ7は、モータ13を内蔵し、電気コネクタ11を通じてモータ13が通電されることで駆動され、リザーブカップ5の中の燃料を1次フィルタ6から吸入して昇圧し、燃料吐出管12から吐出するようになっている。
As shown in FIG. 1, the
燃料吐出管12は、プレッシャレギュレータ8に接続される。プレッシャレギュレータ8は、燃料吐出管12の中の燃料圧力を所定値に維持するリリーフバルブである。プレッシャレギュレータ8は、2次フィルタ9に供給される燃料の圧力、ひいてはエンジンへ供給される燃料の圧力を所定値に調整するようになっている。燃料圧力の調整によりプレッシャレギュレータ8から逃がされた燃料は、戻り配管及びジェットポンプ(共に図示略)を介してリザーブカップ5の中に戻される。プレッシャレギュレータ8は、後述するフィルタカバー14に形成された、プレッシャレギュレータ8のための取付部15の中に収容され、その取付部15にキャップ16が組み付けられることにより抜け止めされる。
The
燃料ポンプ7は、2次フィルタケース17の中心に設置される。2次フィルタ9は、ドーナツ状をなし、燃料ポンプ7は、この2次フィルタケース17の中に収容される。これにより燃料ポンプ7の外周は2次フィルタケース17により覆われる。2次フィルタケース17の上側開口は、フィルタカバー14により覆われる。2次フィルタケース17及びフィルタカバー14はそれぞれ樹脂より成形される。2次フィルタケース17は、2次フィルタ9によって内室と外室とに二分される。燃料吐出管12は、この2次フィルタケース17の外室に連通する。フィルタカバー14には、燃料供給管18が接続される。2次フィルタケース17の内室には、燃料供給管18が連通する。燃料ポンプ7から吐出された燃料は、2次フィルタケース17の外室から2次フィルタ9を介して2次フィルタケース17の内室に至り、燃料供給管18へ流れる。この燃料供給管18は、ユニット上部2を貫通して燃料タンク4の外へ伸びる。この実施形態の場合、燃料供給管18は、エンジン(図示略)に設けられたデリバリパイプ(図示略)を介してインジェクタ(図示略)に接続される。そして、燃料ポンプ7で加圧され、プレッシャレギュレータ8で一定圧に調整され、1次フィルタ6と2次フィルタ9で異物が除去された燃料は、これら燃料供給管18及びデリバリパイプを通じてインジェクタに供給される。燃料ポンプ7は、2次フィルタケース17の中空部の中に、その底面開口部から挿入されて収容される。2次フィルタケース17の底部には、ステー19が組み付けられ、このステー19によって燃料ポンプ7が2次フィルタケース17から抜け止めされる。燃料ポンプ7とステー19との間には、クッションラバー20が介在され、燃料ポンプ7が弾性的に支持される。
The
図1に示すように、ユニット上部2は、樹脂より成形されたユニットカバー21と、ユニットカバー21に設けられたポンプコントローラ22とを備える。ユニットカバー21は、燃料タンク4の上壁4aに固定され、燃料タンク4の取付孔4bを塞ぐ円板部21aと、その円板部21aの下面から突出する円筒状のスカート部21bと、そのスカート部21bから下方に伸びる一対の案内レール21c,21dとを含む。スカート部21bは、燃料タンク4の取付孔4bに嵌合可能に形成される。ユニットカバー21が燃料タンク4の取付孔4bを塞ぐように装着されることにより、この燃料ポンプユニット1は燃料タンク4に設置され、位置決めされる。ユニットカバー21の円板部21aの外周縁部は、燃料タンク4の取付孔4bの口縁部上にシールガスケット(図示略)を介して接合され、取付孔4bの口縁部上にボルト(図示略)により締め付けられる。これにより、燃料タンク4にユニットカバー21が固定される。ポンプコントローラ22は、ユニットカバー21に形成された収容部21eの中に収容されて固定される。このポンプコントローラ22には、ユニットカバー21の下面側において燃料ポンプ7から延びるハーネス30Aが接続される。また、ポンプコントローラ22には、ユニットカバー21の上面側において給電用ハーネス30Bが接続される。このハーネス30Bは、車載電源であるバッテリ等に接続される。
As shown in FIG. 1, the unit
図2に、ユニットカバー21を側面図により示す。図3に、ユニットカバー21を正面図により示す。図4に、一つの案内レール21cとリザーブカップ5との関係を斜視図により示す。図2,3に示すように、ユニットカバー21のスカート部21bには、下方へ延びる平板状をなす一対の案内レール21c,21dが形成される。各案内レール21c,21dには、その中央に長手方向に沿って延びる長孔23が形成される。この長孔23の上端には、円形孔24が形成され、その孔24の両脇が薄肉部25となっている。各案内レール21c,21dの下端部には、下端から上方へ伸びる一対のスリット26が形成される。スリット26は、長孔23の両脇に形成される。
FIG. 2 shows the
図1,4に示すように、リザーブカップ5には、各案内レール21c,21dに対応して鞘状をなす一対のスロット27a,27bが形成される。各スロット27a,27bには、対応する案内レール21c,21dが移動可能に組み付けられる。各スロット27a,27bが案内レール21c,21dに沿って相対移動することにより、リザーブカップ5が案内レール21c,21dに沿ってスライドし、ユニットカバー21に対して近付いたり、離れたりするようになっている。各スロット27a,27bの中には、テーパ状の突起28a,28bが形成される。各突起28a,28bは、各案内レール21c,21dに対して一方向への摺動を許容するように構成される。リザーブカップ5がユニットカバー21に組み付けられる際には、各案内レール21c,21dが弾性変形することで各突起28a,28bを乗り越えるようになっている。通常の使用時には、ユニットカバー21とリザーブカップ5が離間しないように、各案内レール21c,21dの長孔23の端部に各突起28a,28bが係合するようになっている。
As shown in FIGS. 1 and 4, the
各スロット27a,27bの内側には、金属板29が配置される。この金属板29により、各案内レール21c,21dと、それを受け入れるスロット27a,27bとが摺接するときの異音等の発生が抑えられるようになっている。金属板29として、例えば、腐食しにくいステンレスを使用することができる。
A
ユニットカバー21とリザーブカップ5との間には、圧縮スプリング(図示略)が介在して設けられ、そのスプリングによりリザーブカップ5が燃料タンク4の底壁4cへ向けて付勢される。燃料タンク4は樹脂でブロー成形されたものであり、残存燃料量や気温の変化によって若干変形することがある。リザーブカップ5は、燃料タンク4の変形に抗して、常時、燃料タンク4の底壁4cに当接するように付勢される。
A compression spring (not shown) is interposed between the
ところで、この実施形態では、燃料ポンプユニット1が燃料タンク4の中に設けられるものの、燃料タンク4が樹脂製であることから、燃料ポンプユニット1の燃料ポンプ7(そのモータ13)から発生する電気ノイズ(ラジオノイズ)を、燃料タンク4によってシールドすることができない。従来使用されてきた金属製の燃料タンクによれば、それ自体が電気ノイズに対してシールド機能を発揮できることから、その中に燃料ポンプが設けられた場合に、燃料ポンプから発生する電気ノイズは問題にならなかった。しかし、この実施形態のように樹脂製の燃料タンク4では、それ自体にシールド機能がないことから、燃料タンク4の中に設けられた燃料ポンプ13から発生する電気ノイズを対策する必要がある。そこで、この実施形態では、燃料ポンプユニット1に電気ノイズ対策のための構成を設けている。以下、その構成について説明する。
By the way, in this embodiment, although the
図5に、燃料ポンプユニット1の概略を断面図により示す。上記したように、この燃料ポンプユニット1は、燃料ポンプ7と、燃料ポンプ7の外周を覆い、2次フィルタ9を内蔵してなる2次フィルタケース17と、燃料ポンプ7及び2次フィルタケース17等を収容するリザーブカップ5と、リザーブカップ5の上部に組み付けられたユニットカバー21と、燃料ポンプ7を駆動制御するためにユニットカバー21に設けられたポンプコントローラ22とを備える。この実施形態の燃料ポンプユニット1には、燃料ポンプ7から発生する電気ノイズをシールドするためのシールド材31が設けられる。この実施形態では、リザーブカップ5の外周壁及び底壁にシールド材31が設けられる。ここで、シールド材31として、リザーブカップ5を導電性樹脂材料で形成したり、リザーブカップ5に金属網をインサート成形したり、リザーブカップ5の表面に導電性塗料をコーティングしたり、金属単体薄膜をコーティングしたりすることが考えられる。導電性樹脂材料として、例えば、樹脂材料に「SUSフィラー」等の金属材料を混合することが考えられる。金属網として、例えば、「クロムメッキを施した鉄、SUS」等の金属を使用することが考えられる。金属単体薄膜として、例えば、「アルミ蒸着、無電解メッキ」等が考えられる。無電解メッキとして、例えば、「無電解銅、無電解ニッケル」等の金属を使用することが考えられる。実施例として、例えば、PBT樹脂又はPPS樹脂の表面に無電解メッキを施すことが考えられる。ここで、無電解メッキとして、無電解銅2μmの上に無電解ニッケル0.5μmを施すことが考えられる。このように無電解メッキによる手法は、連続した金属単体薄膜を形成できることから、金属粒子や金属繊維などがポリマー中に分散する導電性塗料や導電性樹脂などの手法とは異なり、絶縁体の介在による触媒抵抗を生じず、薄膜でも極めて良好な電磁波シールド効果が得られることが特長である。
FIG. 5 is a schematic sectional view of the
この実施形態で、ポンプコントローラ22は、燃料ポンプ7を駆動制御するためのポンプ駆動回路32を備え、その駆動回路32には、電気フィルタ33,34が設けられる。この実施形態では、ポンプ駆動回路32のポンプ接続側、すなわち燃料ポンプ7に接続される側であって、ポンプ駆動回路32と燃料ポンプ7との間にポンプ側電気フィルタ33が設けられ、ポンプ駆動回路32の電源接続側、すなわち車載バッテリに接続される側に、電源側電気フィルタ34が設けられる。この実施形態では、各電気フィルタ33,34は、LCフィルタにより構成される。
In this embodiment, the
また、この実施形態では、シールド材31がアースされる。すなわち、シールド材31がアース線35を介してポンプ駆動回路32に接続されることで、シールド材31がアースされる。
In this embodiment, the
以上説明したこの実施形態の燃料ポンプユニット1の電気ノイズ対策に係る構成によれば、燃料ポンプユニット1が樹脂製の燃料タンク4の中に設けられても、燃料ポンプ7から発生する電気ノイズが、シールド材31によりシールドされ、電気ノイズの外部への漏れが低減される。このため、燃料ポンプユニット1が樹脂製の燃料タンク4の中に設けられても、燃料ポンプ7から発生する電気ノイズの外部に対する悪影響を防止することができる。すなわち、この電気ノイズが、車載の電気機器に悪影響を及ぼすことを防止することができる。特に、この実施形態では、シールド材31がリザーブカップ5に設けられるので、燃料タンク4等にシールド材を別途設ける必要がなく、シールド材31のためのスペース確保や工作が容易である。このため、比較的コンパクトで容易な電気ノイズ対策を実現することができる。また、この実施形態では、リザーブカップ5の外周壁及び底壁にシールド材31が設けられるので、燃料ポンプ7から水平方向及び下方向への電気ノイズの漏れが特に低減される。これは、燃料タンク4が車両に搭載された状態で、燃料タンク4と車室との間が車体フレームの金属板材で仕切られていることを前提として、燃料ポンプ7から上方向への電気ノイズの漏れ対策を省略したものである。
According to the configuration related to the electric noise countermeasure of the
また、この実施形態では、シールド材31がアースされることから、アースしない場合に比べて電気ノイズのシールド効果が増す。図6に、電気ノイズの低減効果を表に示す。この表は、(1)シールド材とアースを設けない場合、(2)シールド材のみを設けた場合、(3)シールド材とアースを設けた場合のそれぞれにつき、周波数帯域A(100〜150 kHz)と、周波数帯域B(500〜1700 kHz)の電気ノイズをスペクトルアナライザーにより測定して得た電気ノイズ低減効果を示す。上記(1)の場合、周波数帯域A及び周波数帯域Bとも電気ノイズの低減効果がないのに対し、上記(2)の場合には、周波数帯域Aで「20〜25 dB」の電気ノイズ低減効果が得られた。また、上記(3)の場合には、周波数帯域Aで「20〜25 dB」の電気ノイズ低減効果が得られ、周波数帯域Bで「20 dB」の電気ノイズ低減効果が得られた。このため、この実施形態のように、シールド材31をアースすることで、電気ノイズの外部に対する悪影響を、周波数帯域Aに加え、周波数帯域Bでも防止することができ、電気ノイズの低減効果を高めることができる。
Moreover, in this embodiment, since the shielding
また、この実施形態では、ポンプ駆動回路32に電気フィルタ33,34が設けられるので、ポンプ駆動回路32での電気ノイズの増幅が電気フィルタ33,34により抑えられる。特に、ポンプ駆動回路32の電源接続側に電源側電気フィルタ34が設けられるので、ポンプ駆動回路32から外部への電気ノイズの漏れが抑えられる。このため、この電源側電気フィルタ34の分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができる。更に、ポンプ駆動回路32のポンプ接続側にポンプ側電気フィルタ33が設けられるので、燃料ポンプ7からポンプ駆動回路32への電気ノイズの侵入がこのポンプ側電気フィルタ33により抑えられる。この意味で、ポンプ側電気フィルタ33の分だけ電気ノイズの低減効果を更に高めることができる。図7に、電気ノイズの低減効果を表に示す。この表は、(1)電気フィルタを設けない場合、(2)電気フィルタを設けた場合のそれぞれにつき、周波数帯域A(100〜150 kHz)と、周波数帯域B(500〜1700 kHz)の電気ノイズを測定して得た電気ノイズ低減効果を示す。上記(1)の場合、周波数帯域A及び周波数帯域Bの両方で電気ノイズの低減効果がないのに対し、上記(2)の場合には、周波数帯域Aで「20〜25 dB」の電気ノイズ低減効果が得られ、周波数帯域Bでは「10 dB」の電気ノイズ低減効果が得られた。このため、この実施形態のようにシールド材31にアースを施したことにより、電気ノイズの低減効果があり、更にポンプ側電気フィルタ33を設けることにより、その効果を一層高めることができる。
In this embodiment, since the
[第2実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Second Embodiment]
Next, a second embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図8に、燃料ポンプユニット1の概略を断面図により示す。この実施形態では、リザーブカップ5の外周壁のみにシールド材31を設けた点で、第1実施形態と構成が異なる。従って、この実施形態では、リザーブカップ5の底壁にシールド材31が設けられない分だけ、第1実施形態に比べて効果は少なくなるものの、依然として電気ノイズの低減効果を得ることができる。その他の構成に係る作用効果は、第1実施形態に準ずる。
FIG. 8 shows a schematic cross section of the
[第3実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Third Embodiment]
Next, a third embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図9に、燃料ポンプユニット1の概略を断面図により示す。この実施形態では、リザーブカップ5の底壁のみにシールド材31を設けた点で、第1及び第2の実施形態と構成が異なる。従って、この実施形態では、リザーブカップ5の外周壁にシールド材31が設けられない分だけ、第1実施形態に比べて効果は少なくなるものの、依然として電気ノイズの低減効果を得ることができる。その他の構成に係る作用効果は、第1実施形態に準ずる。
FIG. 9 is a sectional view schematically showing the
[第4実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Fourth Embodiment]
Next, a fourth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図10に、燃料ポンプユニット1の概略を断面図により示す。この実施形態では、リザーブカップ5に代わって、2次フィルタケース17の外周壁及び底壁にシールド材31を設けた点で、前記各実施形態と構成が異なる。この実施形態でも、シールド材31は、アース線35によってポンプ駆動回路32にアースされる。ここで、シールド材31として、2次フィルタケース17を導電性樹脂材料で形成したり、2次フィルタケース17に金属網をインサート成形したり、2次フィルタケース17の表面に導電性塗料をコーティングしたり、金属単体薄膜をコーティングしたり、2次フィルタケース17の外周に金属リングを組み付けたりすることなどが考えられる。導電性樹脂材料、金属網及び金属単体薄膜の材料としては、第1実施形態の場合と同じである。また、金属リングとしては、例えば、「クロムメッキを施した鉄、SUS」等の金属を使用することが考えられる。
FIG. 10 is a schematic sectional view of the
従って、この実施形態では、シールド材31が2次フィルタケース17の外周壁及び底壁に設けられるので、前記各実施形態と同様に、燃料ポンプ7にて発生する電気ノイズが、シールド材31によりシールドされ、電気ノイズの外部への漏れが低減される。このため、燃料ポンプ7から発生する電気ノイズの外部に対する悪影響を防止することができる。また、この実施形態では、シールド材31が2次フィルタケース17に設けられるので、燃料タンク4等にシールド材を別途設ける必要がなく、シールド材31のためのスペース確保や工作が容易である。このため、比較的コンパクトで容易な電気ノイズ対策を実現することができる。また、リザーブカップ5よりも電気ノイズの発生源に近付けてシールド材31が設けられるので、電気ノイズのシールド効果が増す。その意味で、前記各実施形態よりも、電気ノイズの低減効果を高めることができる。
Therefore, in this embodiment, since the shielding
また、この実施形態でも、シールド材31がアースされるので、電気ノイズのシールド効果が増す。このため、アースの分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができる。図11に、電気ノイズの低減効果を表に示す。この表は、(1)シールド材とアースを設けない場合、(2)シールド材のみを設けた場合、(3)シールド材とアースを設けた場合のそれぞれにつき、周波数帯域A(100〜150 kHz)と、周波数帯域B(500〜1700 kHz)の電気ノイズを測定して得た電気ノイズ低減効果を示す。上記(1)の場合、周波数帯域A及び周波数帯域Bとも電気ノイズの低減効果がないのに対し、上記(2)の場合には、周波数帯域Aで「10 dB」の電気ノイズ低減効果が得られた。また、上記(3)の場合には、周波数帯域Aで「10 dB」の電気ノイズ低減効果が得られ、周波数帯域Bで「15 dB」の電気ノイズ低減効果が得られた。このため、この実施形態でも、シールド材31をアースすることで、電気ノイズの外部に対する悪影響を、周波数帯域Aに加え、周波数帯域Bでも防止することができ、電気ノイズの低減効果を高めることができる。
Also in this embodiment, since the shielding
更に、この実施形態では、2次フィルタケース17の外周にシールド材31が設けられるので、燃料タンク4等にシールド材を別途設ける必要がなく、シールド材31のためのスペース確保や工作が容易である。このため、比較的コンパクトで容易な電気ノイズ対策を実現することができる。その他の構成に係る作用効果は、第1実施形態に準ずる。
Furthermore, in this embodiment, since the shielding
[第5実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第5実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Fifth Embodiment]
Next, a fifth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図12に、燃料ポンプユニット1の概略を断面図により示す。この実施形態では、リザーブカップ5及び2次フィルタケース17に代わって、燃料ポンプ7の外周にシールド材31を設けた点で、前記各実施形態と構成が異なる。この実施形態でも、シールド材31は、アース線35によってポンプ駆動回路32にアースされる。ここで、シールド材31として、ポンプハウジングの外周に金属リングを組み付けることが考えられる。金属リングとしては、例えば、「クロムメッキを施した鉄、SUS」等の金属を使用することが考えられる。
FIG. 12 is a schematic sectional view of the
従って、この実施形態では、シールド材31が燃料ポンプ7の外周に設けられるので、前記各実施形態と同様に、燃料ポンプ7にて発生する電気ノイズが、シールド材31によりシールドされ、電気ノイズの外部への漏れが低減される。このため、燃料ポンプ7から発生する電気ノイズの外部に対する悪影響を防止することができる。特に、この実施形態では、電気ノイズの発生源である燃料ポンプ7に最も近付けてシールド材31が設けられるので、電気ノイズのシールド効果が最も増す。この意味で、前記各実施形態よりも、電気ノイズの低減効果を最も高めることができる。また、シールド材31をアースすることで、電気ノイズの低減効果を高めることができる。
Therefore, in this embodiment, since the shielding
更に、この実施形態では、燃料ポンプ7の外周にシールド材31が設けられるので、シールド材31のためのスペース確保や工作が容易である。このため、比較的コンパクトで容易な電気ノイズ対策を実現することができる。その他の構成に係る作用効果は、第1実施形態に準ずる。
Furthermore, in this embodiment, since the
[第6実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第6実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Sixth Embodiment]
Next, a sixth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
この実施形態では、上記した第1〜第5の実施形態のそれぞれにおいて、燃料ポンプ7とポンプコントローラ22との間を接続するハーネス30Aの外周にシールド材が設けられると共に、そのシールド材にアースが施されている点で、前記第1〜第5の実施形態と構成が異なる。図13に、ハーネス30Aの外周に設けられるシールド材37の一例を斜視図により示す。この実施形態では、ハーネス30Aの外周が樹脂等の内層絶縁物36により覆われ、その内層絶縁物36の外周が、筒形に編まれた金網状のシールド材37により被覆され、それら内層絶縁物36及びシールド材37が合成ゴム等の外層絶縁物38により覆われる。このようにしてハーネス30Aの外周にシールド材37が設けられる。
In this embodiment, in each of the first to fifth embodiments described above, a shield material is provided on the outer periphery of the
従って、この実施形態では、燃料ポンプ7からハーネス30Aを介してポンプコントローラ22のポンプ駆動回路32へ伝わろうとする電気ノイズが、ハーネス30Aの外周のシールド材37により抑えられる。このため、ハーネス30Aの外周のシールド材37の分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができる。また、この実施形態では、シールド材37にアースが施されているので、アースしない場合に比べて電気ノイズのシールド効果が増す。この意味で、電気ノイズの低減効果を更に高めることができる。
Therefore, in this embodiment, electrical noise that is transmitted from the
図14に、電気ノイズの低減効果を表に示す。この表は、ハーネスに対するシールド材及びアースの効果のみに着目してなされた試験結果を示すものである。この表は、(1)ハーネスの外周にシールド材とアースを設けない場合、(2)ハーネスの外周にシールド材のみを設けた場合、(3)ハーネスの外周にシールド材とアースを設けた場合のそれぞれにつき、周波数帯域A(100〜150 kHz)と、周波数帯域B(500〜1700 kHz)の電気ノイズをスペクトルアナライザーにより測定して得た電気ノイズ低減効果を示す。上記(1)の場合、周波数帯域A及び周波数帯域Bとも電気ノイズの低減効果がないのに対し、上記(2)の場合には、周波数帯域A及び周波数帯域Bとも「5 dB」の電気ノイズ低減効果が得られた。また、上記(3)の場合には、周波数帯域A及び周波数帯域Bとも「20 dB」の電気ノイズ低減効果が得られた。このため、この実施形態のように、シールド材37をアースすることで、電気ノイズの外部に対する悪影響を、周波数帯域A及び周波数帯域Bの両方で防止することができ、電気ノイズの低減効果を高めることができる。その他の構成に係る作用効果は、第1〜第5の実施形態のそれぞれに準ずる。
FIG. 14 is a table showing the effect of reducing electrical noise. This table shows the test results made by paying attention only to the effect of the shielding material and grounding on the harness. This table shows (1) When shield material and ground are not provided on the outer periphery of the harness, (2) When only shield material is provided on the outer periphery of the harness, and (3) When shield material and ground are provided on the outer periphery of the harness The electrical noise reduction effect obtained by measuring the electrical noise of the frequency band A (100 to 150 kHz) and the frequency band B (500 to 1700 kHz) with a spectrum analyzer is shown. In the case of (1), neither the frequency band A nor the frequency band B has an effect of reducing electric noise, whereas in the case of (2), the electric noise of “5 dB” in both the frequency band A and the frequency band B. A reduction effect was obtained. In the case of (3) above, an electrical noise reduction effect of “20 dB” was obtained for both frequency band A and frequency band B. For this reason, by grounding the
[第7実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第7実施形態につき上記した図面を参照して詳細に説明する。
[Seventh Embodiment]
Next, a seventh embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the above-mentioned drawings.
この実施形態では、上記した第1〜第6の実施形態のそれぞれにおいて、ポンプ駆動回路32又は電気フィルタ33,34の外周にシールド材(図示略)が設けられると共に、そのシールド材にアースが施されている点で、前記第1〜第6の実施形態と構成が異なる。ここで、ポンプ駆動回路32又は電気フィルタ33,34の外周に設けられるシールド材として、金属ケース又は金属メッキを施した樹脂ケースを使うことができる。
In this embodiment, in each of the first to sixth embodiments described above, a shield material (not shown) is provided on the outer periphery of the
従って、この実施形態では、燃料ポンプ7からポンプ駆動回路32又は電気フィルタ33,34へ伝わり、それらポンプ駆動回路32又は電気フィルタ33,34から放射されようとする電気ノイズが、それら機器32〜34の外周に設けられたシールド材により抑えられる。このため、そのシールド材の分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができる。また、シールド材に施したアースの分だけ、電気ノイズのシールド効果が増し、電気ノイズの低減効果を更に高めることができる。その他の構成に係る作用効果は、第1〜第6の実施形態のそれぞれに準ずる。
Therefore, in this embodiment, the electric noise transmitted from the
[第8実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第8実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Eighth Embodiment]
Next, an eighth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図15に、燃料ポンプユニット1の概略を断面図により示す。この実施形態では、上記した第1〜第7の実施形態とは異なり、シールド材31を省略し、その代わりに燃料ポンプ7の外面に設けられたポンプハウジング7aをアース線35を介してポンプ駆動回路32に接続することでアースを施している。この実施形態では、ポンプハウジング7aが、本発明の外面導電性部材に相当する。換言すれば、この実施形態では、特別なシールド材を省略する代わりに、燃料ポンプ7のポンプハウジング7aをシールド材として使用するために、ポンプハウジング7aにアースを施している。
FIG. 15 is a schematic sectional view of the
従って、この実施形態では、燃料ポンプ7のポンプハウジング7aがシールド材として機能することとなる。このため、燃料ポンプユニット1が樹脂製の燃料タンク4の中に設けられても、燃料ポンプ7から発生する電気ノイズがポンプハウジング7aによりシールドされ、電気ノイズの外部への漏れが低減される。このため、燃料ポンプユニット1が樹脂製の燃料タンク4の中に設けられても、燃料ポンプ7から発生する電気ノイズの外部に対する悪影響を防止することができる。特に、この実施形態では、シールド材を省略してアース線35をポンプハウジング7aに接続しているだけなので、燃料タンク4や燃料ポンプユニット1にシールド材を別途設ける必要がなく、製造が容易である。このため、比較的コンパクトで容易な電気ノイズ対策を実現することができる。その他の構成に係る作用効果は、第1実施形態に準ずる。
Therefore, in this embodiment, the
[第9実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第9実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Ninth Embodiment]
Next, a ninth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図16に、燃料ポンプユニット1の概略を断面図により示す。この実施形態では、第8実施形態と異なり、燃料ポンプ7とポンプ駆動回路32との間のアース線35に代わって、燃料ポンプ7とポンプコントローラ22との間を接続するハーネス30Aの外周にシールド材37を設ける。このシールド材37の一端部をポンプハウジング7aに接続し、シールド材37の他端部をアース線35を介してポンプ駆動回路32に接続することでアースを施している。このシールド材37として、例えば、図13に示すハーネス30Aとシールド材37を一体化した配線を使用することができる。
FIG. 16 is a schematic sectional view of the
従って、この実施形態では、燃料ポンプ7からハーネス30Aを介してポンプ駆動回路32へ伝わろうとする電気ノイズが、ハーネス30Aの外周のシールド材37により抑えられる。このため、シールド材37の分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができる。また、この実施形態では、シールド材37の他端部をアース線35を介してポンプ駆動回路32に接続しているので、アース線35を短くすることができ、アース構造を簡素化することができる。その他の構成に係る作用効果は、第8実施形態に準ずる。
Therefore, in this embodiment, electrical noise that is transmitted from the
この実施形態によれば、シールド材37及びアース線35を設けない場合と比べて、周波数帯域A(100〜150 kHz)と、周波数帯域B(500〜1700 kHz)の両方で、「15 dB」の電気ノイズ低減効果が得られた。
According to this embodiment, “15 dB” in both the frequency band A (100 to 150 kHz) and the frequency band B (500 to 1700 kHz) as compared with the case where the
[第10実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第10実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Tenth embodiment]
Next, a tenth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図17に、燃料ポンプユニット1の概略を断面図により示す。この実施形態の燃料ポンプユニット1は、第8実施形態とは異なり、リザーブケース5、2次フィルタ9及び2次フィルタケース17を持たないタイプである。ユニットカバー21には、下方へ延びるブラケット21fが形成される。燃料ポンプ7は、このブラケット21fに対してベルト41を介して支持される。この実施形態でも、第8実施形態と同様、燃料ポンプ7の外面導電性部材に相当するポンプハウジング7aがアース線35を介してポンプ駆動回路32に接続される。すなわち、この実施形態でも、特別なシールド材を省略する代わりに、燃料ポンプ7のポンプハウジング7aをシールド材として使用するために、ポンプハウジング7aにアースが施される。従って、この実施形態でも、燃料ポンプ7から発生する電気ノイズについて、第8実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
FIG. 17 shows a schematic cross section of the
[第11実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第11実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Eleventh embodiment]
Next, an eleventh embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図18に、燃料ポンプユニット1の概略を断面図により示す。この実施形態の燃料ポンプユニット1は、第10実施形態とは異なり、燃料ポンプ7とポンプコントローラ22との間を接続するハーネス30Aの外周にシールド材37を設ける。このシールド材37の一端部をアース線35を介してポンプ駆動回路32に接続することで、シールド材37にアースを施している。また、ポンプハウジング7aを、別のシールド線46を介してシールド材37に接続することで、ポンプハウジング7aにシールド材37を介してアースを施している。
FIG. 18 is a schematic sectional view of the
図19に、この実施形態の燃料ポンプ7を一部破断して側面図により示す。この実施形態の燃料ポンプ7のポンプハウジング7aは、円筒形のハウジング47と、そのハウジング47の上側に設けられたアッパボディ48と、ハウジング47の下側に設けられたロワボディ49とから構成される。ロワボディ49の上面には、燃料ポンプ7のインペラ50が摺動可能に設けられる。この実施形態で、ハウジング47は、鉄鋼板を基材として、その上に亜鉛メッキが施され、その表面が非導電性部材であるクロメート層により処理される。この実施形態では、アッパボディ48は樹脂より構成される。図20に、ロワボディ49を側面図により示す。図21に、ロワボディ49を平面図により示す。ロワボディ49は、この実施形態では、アルミより構成され、その表面の一部を除き導電性被膜により覆われる。ただし、図20,21にメッシュで示すように、ロワボディ49の上部はアルマイト処理による絶縁性被膜51により覆われる。この絶縁性被膜51は、インペラ50との摺動に対する摩耗対策と防錆のために設けられる。図19に示すように、ハウジング47の下端縁47aがロワボディ49の上部外周にかしめられて両者47,49が互いに組み付けられる。図19に示すように、下端縁47aは、ロワボディ49の絶縁性被膜51の部位にも接するが、絶縁性被膜51以外の導電性被膜の部位にも接する。ハウジング47の表面は、非導電性部材であるクロメート層により覆われるが、その下端縁47aの部分のみ、このクロメート層が削られて導電性材料が露出している。上記した下端縁47aのかしめにより、ハウジング47とロワボディ49との間に導電性を持たせている。ハウジング47の上端縁47bとアッパボディ48との組み付けについても、かしめによるものである。また、図19に示すように、ロワボディ49の下面中央には、突起49aが形成される。上記したシールド線46は、この突起49aに対してEリング52を介して接続される。これにより、シールド線46をロワボディ49に接続している。
FIG. 19 is a partially cutaway side view of the
従って、この実施形態の燃料ポンプユニット1によれば、燃料ポンプ7のポンプハウジング7aを構成するハウジング47とロワボディ49が、シールド材として機能することから、燃料供給装置が樹脂製の燃料タンク4の中に設けられても、燃料ポンプ7から発生する電気ノイズがハウジング47及びロワボディ49によりシールドされ、電気ノイズの外部への漏れが低減される。このため、燃料ポンプユニット1が樹脂製の燃料タンク4の中に設けられても、燃料ポンプ7から発生する電気ノイズの外部に対する悪影響を防止することができる。特に、燃料ポンプ7の横方向及び下方向へ放射される電気ノイズの低減効果を高めることができる。また、燃料ポンプ7からハーネス30Aを介してポンプコントローラ22へ伝わろうとする電気ノイズが、シールド材37により抑えられる。このため、ハーネス30Aの外周のシールド材37の分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができる。更に、ポンプハウジング7aを構成するハウジング47及びロワボディ49がシールド線46及びシールド材37を介してアースされるので、アースしない場合に比べて電気ノイズのシールド効果が増す。この意味で、電気ノイズの低減効果を更に高めることができる。
Therefore, according to the
図22には、この実施形態における電気ノイズの低減効果を表により示す。この表は、ハーネスに対するシールド材及びアースの効果のみに着目してなされた試験結果を示すものである。この表は、(1)ハーネスの外周にシールド材とアースを設けない場合、(2)ハーネスの外周にシールド材のみを設けた場合、(3)ハーネスの外周にシールド材を設け、ポンプハウジングをシールド材に接続してアースを施した場合のそれぞれにつき、周波数帯域A(100〜150 kHz)と、周波数帯域B(500〜1700 kHz)の電気ノイズをスペクトルアナライザーにより測定して得た電気ノイズ低減効果を示す。上記(1)の場合、周波数帯域A及び周波数帯域Bとも電気ノイズの低減効果がないのに対し、上記(2)の場合には、周波数帯域A及び周波数帯域Bとも「5 dB」の電気ノイズ低減効果が得られた。また、上記(3)の場合には、周波数帯域Aは「15 dB」、周波数帯域Bは「20 dB」の電気ノイズ低減効果が得られた。このため、この実施形態のように、ポンプハウジング7aをシールド材37に接続してアースすることで、電気ノイズの外部に対する悪影響を、周波数帯域A及び周波数帯域Bの両方で防止することができ、電気ノイズの低減効果を高めることができる。
FIG. 22 is a table showing the electrical noise reduction effect in this embodiment. This table shows the test results made by paying attention only to the effect of the shielding material and grounding on the harness. This table shows that (1) the shield material and ground are not provided on the outer periphery of the harness, (2) only the shield material is provided on the outer periphery of the harness, (3) the shield material is provided on the outer periphery of the harness, and the pump housing Electrical noise reduction obtained by measuring the electrical noise in frequency band A (100 to 150 kHz) and frequency band B (500 to 1700 kHz) with a spectrum analyzer for each case when connected to the shield material and grounded Show the effect. In the case of (1), neither the frequency band A nor the frequency band B has an effect of reducing electric noise, whereas in the case of (2), the electric noise of “5 dB” in both the frequency band A and the frequency band B. A reduction effect was obtained. In the case of the above (3), an electrical noise reduction effect of “15 dB” for the frequency band A and “20 dB” for the frequency band B was obtained. For this reason, as in this embodiment, by connecting the
この実施形態では、ハウジング47及びロワボディ49の表面の一部を導電性材料(導電性被膜)により構成し、その導電性材料(導電性被膜)の部分でハウジング47とロワボディ49を接続している。このため、ハウジング47とロワボディ49との間に容易に導電性を持たせることができる。
In this embodiment, a part of the surface of the
[第12実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第12実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Twelfth embodiment]
Next, a twelfth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図23に、この実施形態の燃料ポンプユニット60が燃料タンク4に収容されて設けられた状態を一部破断して側面図により示す。この実施形態の燃料タンクユニット60は、セットプレート61と、セットプレート61に支持されたリザーブカップ5と、リザーブカップ5の中に収容された1次フィルタ6、燃料ポンプ7及び2次フィルタケース17等とを備える。この実施形態で、本発明のポンプ駆動回路を構成するコントローラ62は、セットプレート61と一体的に設けられる。すなわち、セットプレート61には、その外側(上面側)に上方へ飛び出たケース63とコネクタ64が一体に形成される。この他、セットプレート61の外側には、燃料ポンプ7等に関わる他の部品(図示略)が飛び出して設けられる。セットプレート61の内側には、ケース63に対応して金属製のカップ65が取り付けられる。このカップ65は、燃料タンク4の中に配置される。カップ65の中は、ケース63の中に連通する。カップ65は、セットプレート61に対してインサート成形される。この実施形態では、ケース63とカップ65により、コントローラ62の容器66が構成される。この容器66の中には、ポンプ駆動回路67が収容される。ポンプ駆動回路67は、カップ65に固定される。ポンプ駆動回路67から延びる外部端子69の先端部はコネクタ64の中に配置される。ケース63には、外部に通じる呼吸孔63aが形成される。ケース63の内側には、呼吸孔63aを覆うようにフィルタ70が設けられる。
FIG. 23 is a partially cutaway side view showing a state in which the
セットプレート61の下面側には、コネクタ71が一体に形成される。このコネクタ71には、燃料ポンプ7とコントローラ62とを電気的に接続するハーネス30Aが接続される。この実施形態では、燃料ポンプ7及びハーネス30Aの外周が、導電性の網状シールド材72により一体的に覆われる。この実施形態では、網状シールド材72として、軽量で柔軟性に優れた金属細線を筒状にメリヤス編みしたケーブル用シールド製品が使用され、燃料ポンプ7とハーネス30Aの全体を袋状に包むように設けられる。この網状シールド材72は、その上端部に接続されたアース線(図示略)によりコントローラ62のポンプ駆動回路67を介してアースされる。網状シールド材72の材料として、例えば、すずめっき銅線、あるいは、鉄・銅・すずの合金等を使用することができる。
A
従って、この実施形態の燃料ポンプユニット60によれば、燃料ポンプ7及びハーネス30Aの外周が、導電性の網状シールド材72により一体的に覆われるので、燃料ポンプ7から発生する電気ノイズ、あるいは、燃料ポンプ7からハーネス30Aを介してポンプ駆動回路67へ伝わろうとする電気ノイズが、網状シールド材72によりシールドされて抑えられる。このため、燃料ポンプユニット60を構成する燃料ポンプ7及びハーネス30Aが樹脂製の燃料タンク4の中に設けられても、燃料ポンプ7から発生する電気ノイズ、あるいは、燃料ポンプ7からハーネス30Aを介してポンプ駆動回路67へ伝わろうとする電気ノイズの外部に対する悪影響を防止することができる。また、この実施形態では、燃料ポンプ7の外周全体が網状シールド材72により覆われるので、燃料ポンプ7それ自体の電気ノイズ低減を図ることができ、燃料ポンプ7から全方向へ放射される電気ノイズの低減効果を高めることができる。
Therefore, according to the
ここで、電気フィルタ等による電気ノイズ対策を行わないものとの電気ノイズの低減効果の違いを説明する。ここでは、(1)電気ノイズ対策として電気フィルタを設けた場合、(2)燃料ポンプの外周のみを網状シールド材で覆いアースした場合、(3)燃料ポンプ及びハーネスの外周全体を網状シールド材で覆いアースした場合のそれぞれにつき、周波数帯域A(100〜150 kHz)と、周波数帯域B(500〜1700 kHz)の電気ノイズをスペクトルアナライザーにより測定した。上記(1)の場合、周波数帯域Aでは「30 dB」の電気ノイズ低減効果が得られ、周波数帯域Bでは「20 dB」の電気ノイズ低減効果が得られたのに対し、上記(2)の場合、周波数帯域A及び周波数帯域Bとも「15 dB」の電気ノイズ低減効果が得られた。また、上記(3)の場合、周波数帯域A及び周波数帯域Bとも「30 dB」の電気ノイズ低減効果が得られた。このため、この実施形態では、燃料ポンプ7及びハーネス30Aの外周全体を網状シールド材72により一体的に覆ったことで、電気ノイズの外部に対する悪影響を、周波数帯域A及び周波数帯域Bの両方で防止することができ、電気ノイズ低減効果を高められることが分かる。
Here, the difference in the effect of reducing electric noise from that in which no electric noise countermeasure is taken by an electric filter or the like will be described. Here, (1) When an electric filter is provided as a measure against electric noise, (2) When the outer periphery of the fuel pump is covered with a mesh shield material and grounded, (3) The entire outer periphery of the fuel pump and harness is covered with a mesh shield material. For each case of covering and grounding, the electrical noise in the frequency band A (100 to 150 kHz) and the frequency band B (500 to 1700 kHz) was measured with a spectrum analyzer. In the case of (1), an electrical noise reduction effect of “30 dB” was obtained in the frequency band A, and an electrical noise reduction effect of “20 dB” was obtained in the frequency band B, whereas In this case, an electrical noise reduction effect of “15 dB” was obtained for both frequency band A and frequency band B. In the case of (3) above, an electrical noise reduction effect of “30 dB” was obtained for both frequency band A and frequency band B. For this reason, in this embodiment, the entire outer periphery of the
この実施形態では、網状シールド材72を使用していることから、電気ノイズ低減を図るために、電気フィルタより構成が簡単となり、コスト低減を図ることができる。また、コントローラ62に電気フィルタを設ける必要がないので、ポンプ駆動回路67の回路基板の体格を小さくすることができ、コントローラ62を小型化することができる。また、燃料ポンプ7それ自体の電気ノイズ低減を図ることができることから、一般的にポンプ内蔵又は近傍に取り付けられた電気ノイズ対策用のチョークコイル及びコンデンサ等を廃止することができる。
In this embodiment, since the
ここで、図23に示すように、燃料ポンプ7には樹脂製の燃料配管73が設けられるので、燃料配管73には静電気が帯電しやすい。この実施形態では、燃料ポンプ7及びハーネス30Aの外周全体を網状シールド材72により覆いアースするので、燃料ポンプユニットに設けられるプレッシャレギュレータ(金属部品)に対し、静電気対策としてアース線を端子接続してアースする必要がなく、アースのための構成部品を網状シールド材72により兼用することができる。また、網状シールド材72をアースした分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができる。
Here, as shown in FIG. 23, since the
更に、この実施形態では、燃料ポンプ7及びハーネス30Aの外周に網状シールド材72が設けられるので、燃料タンク4等にシールド材を別途設ける必要がなく、網状シールド材72のためのスペース確保や工作が容易である。また、燃料ポンプ7及びハーネス30Aに網状シールド材72を設けるために、燃料ポンプ7及びハーネス30Aの外周を一まとめに網状シールド材72により覆うだけの作業で足りる。すなわち、燃料ポンプ7とハーネス30Aを一まとめに網状シールド72で覆って電気ノイズ対策を施すことは、燃料ポンプ7とハーネス30Aに対して別々に電気ノイズ対策を施すよりも作業を容易にすることができる。また、ハーネス30Aの外周に網状シールド材72を容易に設けることができる。このため、比較的コンパクトで容易な電気ノイズ対策を実現することができる。
Further, in this embodiment, since the
[第13実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第13実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Thirteenth embodiment]
Next, a thirteenth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図24に、この実施形態の燃料ポンプユニット60が燃料タンク4に収容されて設けられた状態を一部破断して側面図により示す。この実施形態では、燃料ポンプ7、2次フィルタケース17及びハーネス30Aの外周を網状シールド材72により一体的に覆った点で、前記第12実施形態と構成が異なる。その他の構成は、第12実施形態のそれと同じである。
FIG. 24 is a partially cutaway side view showing a state in which the
従って、この実施形態でも、前記第12実施形態と同等の作用効果を得ることができる。特に、この実施形態では、燃料ポンプ7、2次フィルタケース17及びハーネス30Aに網状シールド材72を設けるために、燃料ポンプ7、2次フィルタケース17及びハーネス30Aの外周を一まとめに網状シールド材72により覆うだけの作業で足りる。この意味で、電気ノイズ対策の作業を容易なものにすることができる。
Therefore, this embodiment can obtain the same operational effects as those of the twelfth embodiment. In particular, in this embodiment, the outer periphery of the
[第14実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第14実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Fourteenth embodiment]
Next, a fourteenth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図25に、この実施形態の燃料ポンプユニット60が燃料タンク4に収容されて設けられた状態を一部破断して側面図により示す。この実施形態では、燃料ポンプ7、2次フィルタケース17、リザーブカップ5及びハーネス30Aの外周を網状シールド材72により一体的に覆った点で、前記第12実施形態と構成が異なる。その他の構成は、第12実施形態のそれと同じである。
FIG. 25 is a partially cutaway side view showing a state in which the
従って、この実施形態でも、前記第12実施形態と同等の作用効果を得ることができる。特に、この実施形態では、燃料ポンプ7、2次フィルタケース17、リザーブカップ5及びハーネス30Aに網状シールド材72を設けるために、燃料ポンプ7、2次フィルタケース17、リザーブカップ5及びハーネス30Aの外周を一まとめに網状シールド材72により覆うだけの作業で足りる。この意味で、電気ノイズ対策の作業を容易なものにすることができる。
Therefore, this embodiment can obtain the same operational effects as those of the twelfth embodiment. In particular, in this embodiment, the
[第15実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第15実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Fifteenth embodiment]
Next, a fifteenth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図26に、この実施形態の燃料ポンプユニット76が燃料タンク4に収容されて設けられた状態を一部破断して側面図により示す。この実施形態の燃料ポンプユニット76は、燃料ポンプ7、2次フィルタケース17、リザーブカップ5及びコントローラ77の他に、キャニスタ78を備える。キャニスタ78は、燃料タンク4の中で発生する燃料蒸気を一旦吸着するためのものであり、内部に活性炭等よりなる吸着材を内蔵する。キャニスタ78とリザーブカップ5は、連結部材79を介して互いに連結される。キャニスタ78は、その上部が燃料タンク4の上壁4aを貫通して上壁4aに取り付けられる。燃料ポンプ7の外周は、2次フィルタケース17に囲まれる。燃料ポンプ7及び2次フィルタケース17は、リザーブカップ5の中に収容されて設けられる。コントローラ77は、キャニスタ78とリザーブカップ5との連結部分に挟まれて連結部材79に固定される。コントローラ77は、ポンプ駆動回路67を内蔵し、ポンプ駆動回路67から延びるハーネス30Aは、燃料ポンプ7に電気的に接続される。
FIG. 26 is a partially cutaway side view showing a state in which the
この実施形態では、キャニスタ78を備えた燃料ポンプユニット76において、燃料ポンプ7及びハーネス30Aの外周が、導電性の網状シールド材72により一体的に覆われる。その他の構成は、第12〜第14の実施形態のそれと同じである。
In this embodiment, in the
従って、この実施形態では、燃料ポンプユニット78のタイプが異なるものの、前記第12実施形態と同等の作用効果を得ることができる。
Therefore, in this embodiment, although the type of the
[第16実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第16実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Sixteenth Embodiment]
Next, a sixteenth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図27に、この実施形態の燃料ポンプユニット76が燃料タンク4に収容されて設けられた状態を一部破断して側面図により示す。この実施形態では、燃料ポンプ7、2次フィルタケース17及びハーネス30Aの外周を網状シールド材72により一体的に覆った点で、前記第15実施形態と構成が異なる。その他の構成は、第15実施形態のそれと同じである。
FIG. 27 is a partially cutaway side view showing a state in which the
従って、この実施形態でも、前記第15実施形態と同等の作用効果を得ることができる。特に、この実施形態では、燃料ポンプ7、2次フィルタケース17及びハーネス30Aに網状シールド材72を設けるために、燃料ポンプ7、2次フィルタケース17及びハーネス30Aの外周を一まとめに網状シールド材72により覆うだけの作業で足りる。この意味で、電気ノイズ対策の作業を容易なものにすることができる。
Therefore, also in this embodiment, the same effect as that of the fifteenth embodiment can be obtained. In particular, in this embodiment, the outer periphery of the
[第17実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第17実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Seventeenth embodiment]
Next, a seventeenth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図28に、この実施形態の燃料ポンプユニット76が燃料タンク4に収容されて設けられた状態を一部破断して側面図により示す。この実施形態では、燃料ポンプ7、2次フィルタケース17、リザーブカップ5及びハーネス30Aの外周を網状シールド材72により一体的に覆った点で、前記第15実施形態と構成が異なる。その他の構成は、第15実施形態のそれと同じである。
FIG. 28 is a partially cutaway side view showing a state in which the
従って、この実施形態でも、前記第15実施形態と同等の作用効果を得ることができる。特に、この実施形態では、燃料ポンプ7、2次フィルタケース17、リザーブカップ5及びハーネス30Aに網状シールド材72を設けるために、燃料ポンプ7、2次フィルタケース17、リザーブカップ5及びハーネス30Aの外周を一まとめに網状シールド材72により覆うだけの作業で足りる。この意味で、電気ノイズ対策の作業を容易なものにすることができる。
Therefore, also in this embodiment, the same effect as that of the fifteenth embodiment can be obtained. In particular, in this embodiment, the
[第18実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第18実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Eighteenth embodiment]
Next, an eighteenth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図29に、燃料ポンプユニット60の概略を断面図により示す。図29の燃料ポンプユニット60は、図23〜図25に示す燃料ポンプユニット60と同等の基本構成を概念的に示すものである。この実施形態では、燃料ポンプ7の外周が導電性の第1の網状シールド材81により覆われ、ハーネス30Aの外周が導電性の第2の網状シールド材82より覆われる。第2の網状シールド材82は、本発明の別の網状シールド材に相当する。すなわち、この実施形態では、燃料ポンプ7の外周とハーネス30Aの外周が、それぞれ別個の網状シールド材81,82により覆われる。また、この実施形態では、第1の網状シールド材81が第2の網状シールド材82と電気的に接続され、第2の網状シールド材82がコントローラ62のポンプ駆動回路67を介してアースされる。この実施形態では、ハーネス30Aと平行に1本の裸線からなるアース線83が設けられ、そのアース線83を第2の網状シールド材82に接触させながらアース線83及びハーネス30Aが第2の網状シールド材82で覆われる。そして、アース線83の一端部が第1の網状シールド材81に電気的接続され、アース線83の他端部が駆動回路67を介してアースされる。この実施形態では、上記の点で前記第12実施形態と構成が異なる。その他の構成は、第12実施形態のそれと基本的に同じである。
FIG. 29 is a schematic sectional view of the
図30に、第2の網状シールド材82により覆われたハーネス30Aを含むハーネスユニット84を平面図により示す。図31にそのハーネスユニット84だけを平面図により示す。図31に示すように、このハーネスユニット84は、コントローラ77のポンプ駆動回路67に接続される第1の端子85と、燃料ポンプ7に接続される第2の端子86と、両端子85,86の間に設けられた一対のハーネス30Aとを備える。ハーネス30Aは、絶縁材料で被覆された通常の電線より構成される。このハーネスユニット84に対し、図30に示すように、裸線よりなるアース線83が一対のハーネス30Aと平行に配置され、それらアース線83及びハーネス30Aの外周が第2の網状シールド材82により覆われる。ここで、アース線83の両端部は、筒状の第2の網状シールド材82の両端開口から導出される。そして、第1の端子85は、図23〜25に示すコネクタ64に接続され、アース線83の一端部83aは、ポンプ駆動回路67に電気的に接続される。第2の端子86は、燃料ポンプ7のコネクタ(図示略)に接続され、アース線83の他端部83bは、燃料ポンプ7の外周を覆う第1の網状シールド材81に接続される。アース線83は、裸線から構成されるので、図30に示すように、アース線83の第2の網状シールド材82で覆われる部分は、この網状シールド材82に接触して電気的に接続される。
FIG. 30 is a plan view showing the
従って、この実施形態では、燃料ポンプ7及びハーネス30Aの外周が各網状シールド材81,82により覆われ、それら網状シールド材81,82がアース線83を介してアースされるので、前記第12実施形態と同等の作用効果を得ることができる。
Therefore, in this embodiment, the outer periphery of the
この実施形態では、燃料ポンプ7とハーネス30Aが別個の網状シールド材81,82により覆われるので、配線上の制限や部品組み付け上の制限が少なく、燃料ポンプユニット60に各網状シールド材81,82を設ける作業の自由度を増すことができる。また、第1及び第2の網状シールド材81,82をアースした分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができる。
In this embodiment, since the
また、この実施形態では、裸線からなるアース線83を第2の網状シールド材82に接触させながらアース線83及びハーネス30Aを第2の網状シールド材82で覆い、アース線83の一端部83aをアースし、アース線83の他端部83bを第1の網状シールド材81に接続している。従って、第1の網状シールド材81及び第2の網状シールド材82とアース線83との配線が容易となる。このため、第1及び第2の網状シールド材81,82をアースした分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができ、アースのための作業を簡略化することができる。
In this embodiment, the
[第19実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第19実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Nineteenth Embodiment]
Next, a nineteenth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図32に、図29に準ずる燃料ポンプユニット60の概略を断面図により示す。この実施形態では、燃料ポンプ7と2次フィルタケース17の外周が第1の網状シールド材81により一体的に覆われ、ハーネス30Aの外周が第2の網状シールド材82より覆われる。また、第1の網状シールド材81が第2の網状シールド材82に電気的に接続され、第2の網状シールド材82がポンプ駆動回路67を介してアースされる。この実施形態は、上記の点で前記第18実施形態と構成が異なる。
FIG. 32 is a sectional view schematically showing a
従って、この実施形態では、燃料ポンプ7、2次フィルタケース17及びハーネス30Aの外周が各網状シールド材81,82により別個に覆われ、それら網状シールド材81,82がアース線83を介してアースされるので、前記第18実施形態と同等の作用効果を得ることができる。特に、この実施形態では、燃料ポンプ7及び2次フィルタケース17に第1の網状シールド材81を設けるために、燃料ポンプ7及び2次フィルタケース17の外周を一まとめに第1の網状シールド材81により覆うだけの作業で足りる。この意味で、電気ノイズ対策の作業を容易なものにすることができる。
Therefore, in this embodiment, the outer peripheries of the
[第20実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第20実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[20th embodiment]
Next, a twentieth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図33に、図29に準ずる燃料ポンプユニット60の概略を断面図により示す。この実施形態では、燃料ポンプ7、2次フィルタケース17及びリザーブカップ5の外周が第1の網状シールド材81により一体的に覆われ、ハーネス30Aの外周が第2の網状シールド材82により覆われる。また、第1の網状シールド材81が第2の網状シールド材82に電気的に接続され、第2の網状シールド材82がポンプ駆動回路67を介してアースされる。この実施形態は、上記の点で前記第18実施形態と構成が異なる。
FIG. 33 is a sectional view schematically showing a
従って、この実施形態では、燃料ポンプ7、2次フィルタケース17、リザーブカップ5及びハーネス30Aの外周が各網状シールド材81,82により別個に覆われ、それら網状シールド材81,82がアース線83を介してアースされるので、前記第18実施形態と同等の作用効果を得ることができる。特に、この実施形態では、燃料ポンプ7、2次フィルタケース17及びリザーブカップ5に第1の網状シールド材81を設けるために、燃料ポンプ7、2次フィルタケース17及びリザーブカップ5の外周を一まとめに第1の網状シールド材81により覆うだけの作業で足りる。この意味で、電気ノイズ対策の作業を容易なものにすることができる。
Therefore, in this embodiment, the outer peripheries of the
[第21実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第21実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Twenty-first embodiment]
Next, a twenty-first embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図34に、第2の網状シールド材82で覆われたハーネスユニット84を平面図により示す。この実施形態では、上記した裸線よりなるアース線83を省略し、その代わりに、第2の網状シールド材82の両端部の一部をそれぞれ撚り束ねて裸線状の接続端部82a,82bを形成する。そして、一方の接続端部82aをポンプ駆動回路67に、他方の接続端部82bを第1の網状シールド材81に接続する。この実施形態は、上記の点で第18〜第20の実施形態と構成が異なる。
FIG. 34 is a plan view showing the
従って、この実施形態でも、前記第18〜第20の実施形態と同等の作用効果を得ることができる。加えて、第2の網状シールド材82に係り、上記したアース線83を省略した分だけ構成を簡略化することができる。
Therefore, also in this embodiment, it is possible to obtain the same operational effects as those of the eighteenth to twentieth embodiments. In addition, the configuration of the second
[第22実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第22実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Twenty-second embodiment]
Next, a twenty-second embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図35に、第2の網状シールド材82とハーネスユニット84を平面図により示す。この実施形態では、上記した裸線よりなるアース線83を省略し、ハーネス30Aの1本のリード線により構成する。その代わりに、第2の網状シールド材82の両端部の一部をそれぞれ撚り束ねて接続端部82a,82bを形成する。すなわち、第2の網状シールド材82の両端部の一部を接続端部82a,82bとし、第2の網状シールド材82により1本のハーネス30A(1本のリード線)と対をなす別のリード線を構成する。そして、一方の接続端部82aを第1の端子85に、他方の接続端部82bを第2の端子86にそれぞれ接続する。この構成では、第2の網状シールド材82がハーネス30Aの別のリード線として使用が可能となる。よって、第2の網状シールド材82の両端部が各端子85,86に接続されることで、第2の網状シールド材82がハーネス30Aのマイナス側のリード線として機能すると共に、アース線としても機能する。
FIG. 35 is a plan view showing the second
従って、この実施形態でも、前記第18〜第20の実施形態と同等の作用効果を得ることができる。加えて、第2の網状シールド材82に係り、上記したアース線83とハーネス30Aのリード線を1本省略した分だけ構成を簡略化することができる。この結果、ハーネスユニット84に係る部品点数を低減することができ、組み付けの手間を削減することができ、コストの低減を図ることができる。
Therefore, also in this embodiment, it is possible to obtain the same operational effects as those of the eighteenth to twentieth embodiments. In addition, the configuration of the second
[第23実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第23実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Twenty-third embodiment]
Next, a twenty-third embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
この実施形態では、第22実施形態のハーネスユニット84を燃料ポンプユニットに具体化した。図36に、燃料ポンプユニット90が燃料タンク4に収容されて設けられた状態を一部破断して側面図により示す。この燃料ポンプユニット90は、第15〜第17の実施形態の図26〜図28に示す燃料ポンプユニット76と同等の基本構成を備え、網状シールド材及びハーネスの構成の点で図26〜図28に示す燃料ポンプユニット76と構成が異なる。すなわち、この実施形態の燃料ポンプユニット90は、第18実施形態と同様、燃料ポンプ7の外周とハーネス30Aの外周が、それぞれ別個の第1の網状シールド材81と第2の網状シールド材82により覆われる。第1の網状シールド材81が第2の網状シールド材82と電気的に接続され、第2の網状シールド材82がコントローラ62のポンプ駆動回路67を介してアースされる。そして、ハーネス30Aと第2の網状シールド材82として、第22実施形態のハーネスユニット84が使用される。
In this embodiment, the
従って、この実施形態でも、第18実施形態及び第22実施形態と同等の作用効果を得ることができる。 Therefore, also in this embodiment, it is possible to obtain the same effects as those in the eighteenth embodiment and the twenty-second embodiment.
[第24実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第24実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Twenty-fourth embodiment]
Next, a twenty-fourth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図37に、燃料ポンプユニット90が燃料タンク4に収容されて設けられた状態を一部破断して側面図により示す。この実施形態でも、第22実施形態のハーネスユニット84を燃料ポンプユニット90に具体化し、第1の網状シールド材81の構成の点で、第23実施形態と構成が異なる。すなわち、この実施形態では、第19実施形態と同様に燃料ポンプ7と2次フィルタケース17の外周が第1の網状シールド材81により一体的に覆われ、その他の構成の点では第23実施形態のそれと同じである。
FIG. 37 is a partially cutaway side view showing a state where the
従って、この実施形態でも、第19実施形態及び第22実施形態と同等の作用効果を得ることができる。 Therefore, this embodiment can obtain the same operational effects as those of the nineteenth embodiment and the twenty-second embodiment.
[第25実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第25実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[25th Embodiment]
Next, a twenty-fifth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図38に、燃料ポンプユニット90が燃料タンク4に収容されて設けられた状態を一部破断して側面図により示す。この実施形態でも、第22実施形態のハーネスユニット84を燃料ポンプユニット90に具体化し、第1の網状シールド材81の構成の点で、第23及び第24の実施形態と構成が異なる。すなわち、この実施形態では、第20実施形態と同様に燃料ポンプ7、2次フィルタケース17及びリザーブカップ5の外周が第1の網状シールド材81により一体的に覆われ、その他の構成の点では第23実施形態のそれと同じである。
FIG. 38 is a partially cutaway side view showing a state in which the
従って、この実施形態でも、第20実施形態及び第22実施形態と同等の作用効果を得ることができる。 Therefore, this embodiment can obtain the same operational effects as those of the twentieth and twenty-second embodiments.
[第26実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第26実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Twenty-sixth embodiment]
Next, a twenty-sixth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図39に、燃料ポンプユニット91の概略を断面図により示す。図40に、燃料ポンプユニット91の主要部を構成するポンプアッセンブリ92の詳細を正面図により示す。図41に、図40のポンプアッセンブリ92を分解して正面図により示す。この実施形態の燃料ポンプユニット91は、ユニットカバー21に支持されるポンプアッセンブリ92と、ユニットカバー21に設けられ、燃料ポンプ7を制御するためのコントローラ22とを備える。ポンプアッセンブリ92は、燃料ポンプ7、フィルタユニット93及びハーネスユニット87を備える。燃料ポンプ7は、ユニットカバー21のブラケット21fにベルト41を介して支持される。燃料ポンプ7のポンプハウジング7aは、円筒形のハウジング47、アッパボディ48及びロワボディ49から構成される。ハウジング47は、鉄鋼板を基材として、その上に亜鉛メッキが施され、その表面が非導電性部材であるクロメート層により処理される。アッパボディ48とロワボディ49は樹脂より形成される。燃料ポンプ7の下端部には、導電性材料よりなるロワカバー94が嵌め付けられる。これにより、ロワボディ49がロワカバー94により覆われる。また、ロワカバー94の一部がハウジング47と接触することで、ロワカバー94とハウジング47との間に導電性を持たせている。また、ロワカバー94の外周には、フィルタユニット93が装着される。フィルタユニット93は、ロワカバー94の外周に嵌め付けられるカバー93aと、そのカバー93aの下側に設けられるフィルタ93bとを含む。ロワボディ49には、下方へ伸びる吐出部49bが設けられる。この吐出部49bは、ロワカバー94を貫通してフィルタ93bに接続される。燃料ポンプ7とポンプコントローラ22との間は、ハーネスユニット87により接続される。ハーネスユニット87は、一対のハーネス30Aと、アース線83と、ハーネス30A及びアース線83を覆う網状シールド材82とを備える。ハーネス30A及びアース線83は、絶縁材料で被覆された通常の電線より構成されるが、アース線83は、網状シールド材82により覆われる部分だけ被覆が剥がされて裸線となっている。これにより、アース線83と網状シールド材82との間に導電性を持たせている。そして、アース線83の一端部は、ロワカバー94に接続され、アース線83の他端部は、コントローラ22のポンプ駆動回路32に接続される。これにより、燃料ポンプ7のハウジング47には、ロワカバー94、アース線83及びポンプ駆動回路32を介してアースが施される。図40,41に示すように、ハーネスユニット84は、コントローラ22のポンプ駆動回路32に接続される第1の端子85と、燃料ポンプ7に接続される第2の端子86とを備える。第2の端子86は、燃料ポンプ7のアッパボディ48に形成されたコネクタ48aに装着されて接続される。アース線83の一端には、端子88が設けられる。この端子88がコントローラ22のポンプ駆動回路32に接続される。
FIG. 39 shows a schematic cross section of the
図42に、ロワカバー94を縦断面図により示す。図43に、ロワカバー94を平面図により示す。図44に、図43の鎖線円S1の中を拡大して示す。ロワカバー94は有底円筒形をなし、底部にロワボディ49の吐出部49b等を貫通させる孔94a,94b,94cが形成される。ロワカバー94の外周壁94dの内側には、複数の爪94eが等角度間隔に形成される。各爪94eは、ロワカバー94の中心へ向けて突設される。これにより、ロワカバー94を燃料ポンプ7の下端部に嵌め付けることで、各爪94eがハウジング47の外周面を浅く削りながら係合し、ロワカバー94とハウジング47との間で導電性が確保されるようになっている。
FIG. 42 is a longitudinal sectional view of the
従って、この実施形態の燃料ポンプユニット91によれば、燃料ポンプ7のポンプハウジング7aを構成するハウジング47とロワカバー94がシールド材として機能することから、燃料ポンプユニット91を構成するポンプアッセンブリ93が樹脂製の燃料タンク4の中に設けられても、燃料ポンプ7から発生する電気ノイズがハウジング47及びロワカバー94によりシールドされ、電気ノイズの外部への漏れが低減される。このため、ポンプアッセンブリ92が樹脂製の燃料タンク4の中に設けられても、燃料ポンプ7から発生する電気ノイズの外部に対する悪影響を防止することができる。特に、燃料ポンプ7の横方向及び下方向へ放射される電気ノイズの低減効果を高めることができる。また、燃料ポンプ7からハーネス30Aを介してポンプコントローラ22へ伝わろうとする電気ノイズは、網状シールド材82により抑えられる。このため、ハーネス30Aの外周の網状シールド材82の分だけ電気ノイズの低減効果を高めることができる。更に、燃料ポンプ7の下端部に嵌め付けられたロワカバー94がアース線83及びポンプ駆動回路32を介してアースされるので、アースしない場合に比べて電気ノイズのシールド効果が増す。この意味で、電気ノイズの低減効果を高めることができる。
Therefore, according to the
ここで、電気フィルタ等による電気ノイズ対策を行わないものとの電気ノイズの低減効果の違いを説明する。ここでは、(1)燃料ポンプの下端部をロワカバー94で覆いアースした場合、(2)燃料ポンプの下端部をロワカバー94で覆いアースすると共に、ハーネス30Aの外周全体を網状シールド材82で覆いアースした場合、(3)電気ノイズ対策として電気フィルタを設けた場合のそれぞれにつき、周波数帯域A(100〜150 kHz)と、周波数帯域B(500〜1700 kHz)の電気ノイズをスペクトルアナライザーにより測定した。上記(1)の場合、周波数帯域A及び周波数帯域Bとも「15 dB」の電気ノイズ低減効果が得られたのに対し、上記(2)の場合、周波数帯域A及び周波数帯域Bとも「30 dB」の電気ノイズ低減効果が得られた。また、上記(3)の場合、周波数帯域Aでは「30 dB」、周波数帯域Bでは「20 dB」の電気ノイズ低減効果が得られた。このため、この実施形態では、燃料ポンプの下端部をロワカバー94で覆いアースすると共に、ハーネス30Aの外周全体を網状シールド材82で覆いアースすることで、電気ノイズの外部に対する悪影響を、周波数帯域A及び周波数帯域Bの両方で防止することができ、電気ノイズ低減効果を高められることが分かる。
Here, the difference in the effect of reducing electric noise from that in which no electric noise countermeasure is taken by an electric filter or the like will be described. Here, (1) when the lower end portion of the fuel pump is covered with the
また、この実施形態では、燃料ポンプ7に対して、その下端部にフィルタユニット93を装着する前にロワカバー94を嵌め付けるだけよく、上記したように網状シールド材を燃料ポンプ7等の外周に装着する場合に比べて作業性を向上させることができる。
In this embodiment, the
なお、この実施形態のポンプアッセンブリ92の構成に対し、図45に示すように、燃料ポンプ7の外周に装着する2次フィルタケース95を加えてポンプアッセンブリを構成することもできる。
In addition, as shown in FIG. 45, the
[第27実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第27実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Twenty-seventh embodiment]
Next, a twenty-seventh embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図46に、この実施形態の燃料ポンプユニットの主要部を構成するポンプアッセンブリ96の詳細を正面図により示す。図47に、図46のポンプアッセンブリ96を分解して正面図により示す。この実施形態では、フィルタユニット93とロワカバー97の点で第26実施形態と構成が異なる。すなわち、この実施形態で、ロワカバー97は、第26実施形態のロワカバー94よりも深さが大きく形成され、そのロワカバー97がフィルタユニット93と一体化して設けられる。図48に、ロワカバー97を一体化したフィルタユニット93を平面図により示す。具体的には、ロワカバー97は、フィルタユニット93のカバー93aに対してインサート成形されることで一体化される。その他の構成の点では、第26実施形態のそれと同じである。
FIG. 46 is a front view showing details of the
従って、この実施形態でも、前記第26実施形態と同等の作用効果を得ることができる。特に、この実施形態では、ロワカバー97がフィルタユニット93と一体化して設けられるので、フィルタユニット93を燃料ポンプ7の下端部に装着する作業と同時にロワカバー97を燃料ポンプ7に嵌め付けることができる。このため、第26実施形態に比べて、ポンプアッセンブリ96を作製する作業性を更に向上させることができる。
Therefore, this embodiment can obtain the same operational effects as those of the 26th embodiment. In particular, in this embodiment, since the
なお、この実施形態のポンプアッセンブリ96の構成に対し、図49に示すように、燃料ポンプ7の外周に装着する2次フィルタケース95を加えてポンプアッセンブリを構成することもできる。
In addition, as shown in FIG. 49, a
[第28実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第28実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Twenty-eighth embodiment]
Next, a twenty-eighth embodiment in which the fuel supply device of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
図50に、この実施形態の燃料ポンプユニットの一部を断面図により示す。この実施形態は、第26及び27の実施形態におけるハーネスユニット87のアース線83とコントローラ22との接続関係を具体化したものである。
FIG. 50 is a sectional view showing a part of the fuel pump unit of this embodiment. This embodiment embodies the connection relationship between the
この燃料ポンプユニットは、ユニットカバー21を構成するセットプレート61に対し、コントローラ22が一体的に設けられる。セットプレート61及びコントローラ22等に関する構成は、第12実施形態のそれと同等である。すなわち、セットプレート61には、その上方へ飛び出たケース63とコネクタ64が一体に形成される。セットプレート61の内側に取り付けられた金属製のカップ65は、燃料タンク4の中に配置される。ケース63とカップ65により構成されるコントローラ22の容器66の中には、ポンプ駆動回路32が収容される。ポンプ駆動回路32は、カップ65に固定される。ポンプ駆動回路32から延びる外部端子69の先端部はコネクタ64の中に配置される。セットプレート61の下面側には、コネクタ71が一体に形成される。このコネクタ71には、ハーネスユニット87の第1の端子85が接続される。この実施形態で、ハーネスユニット87のアース線83の一端は、コントローラ22のカップ65に接続されることで、両者83,65の間に導電性が持たされる。また、ポンプ駆動回路32を構成する回路基板68が、カップ65に対して接続され、両者65,68の間に導電性が持たされる。図51に、図50の鎖線円S2の部分を拡大断面図により示す。具体的には、回路基板68は、金属製のクリップ98を介してカップ65に接続されることで、回路基板68とカップ65との導電性が確保される。上記のような構成にすることで、アース線83がポンプ駆動回路32を介してアースされる。
In this fuel pump unit, a
従って、この実施形態によれば、ハーネスユニット87のアース線83を、隣接するコントローラ22のカップ65に接続することで、燃料ポンプ7に取り付けられたロワカバー94(97)のアースが行われる。このため、アース線83の一端をポンプ駆動回路32に接続するために、セットプレート61に専用のコネクタを設ける必要がない。このため、専用コネクタを設けない分だけセットプレート61の構成を簡略化することができる。また、アース線83の一端の接続自由度を増すことができる。
Therefore, according to this embodiment, the lower cover 94 (97) attached to the
[第29実施形態]
次に、本発明の燃料供給装置を燃料ポンプユニットに具体化した第29実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
[Twenty-ninth embodiment]
Next, a 29th embodiment in which the fuel supply apparatus of the present invention is embodied in a fuel pump unit will be described in detail with reference to the drawings.
この実施形態では、燃料ポンプ7のハウジング47にアース線83を接続するための具体的な構成について説明する。図52に、燃料ポンプ7を内部に収容した2次フィルタケース95を一部破断して正面図により示す。図53に、図52の鎖線楕円S3の部分を拡大断面図により示す。この実施形態では、アース線83の一端にクリップ端子99が取り付けられる。そして、このクリップ端子99のクリップ部99aが、2次フィルタケース95の下側から、その周壁95aに嵌め付けられる。そして、クリップ部99aの内片99bが、2次フィルタケース95の周壁95aと燃料ポンプ7のハウジング47との隙間に圧入されてハウジング47に接触している。図53に示すように、クリップ部99aの内片99bは、波形に形成されることで厚み方向に弾性力が付与される。この弾性力によって、内片99bが周壁95aとハウジング47のそれぞれに圧接して強固に固定される。
In this embodiment, a specific configuration for connecting the
従って、この実施形態によれば、燃料ポンプ7のハウジング47に対してアース線83を容易に接続することができ、アース線83とハウジング47との間で容易に導電性を確保することができる。
Therefore, according to this embodiment, the
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更することにより次のように実施することができる。 The present invention is not limited to the embodiments described above, and can be implemented as follows by appropriately changing a part of the configuration without departing from the spirit of the invention.
(1)前記第1〜第7の実施形態では、ポンプコントローラ22のポンプ駆動回路32に2つの電気フィルタ33,34を設けたが、2つの電気フィルタ33,34のうちポンプ側電気フィルタ33を省略したり、両方の電気フィルタ33,34を省略したりすることもできる。
(1) In the first to seventh embodiments, the two
(2)前記各実施形態では、シールド材31,37をアースしたが、このアースを省略することもできる。
(2) In each of the embodiments described above, the
(3)前記第4実施形態では、2次フィルタケース17の外周壁及び底壁にシールド材31を設けたが、この2次フィルタケースの内面にシールド材を設けてもよい。
(3) Although the
(4)前記各実施形態では、リザーブカップ5、2次フィルタケース17及び燃料ポンプ7の何れか一つにシールド材31を設けたが、リザーブカップ、2次フィルタケース及び燃料ポンプのうち少なくとも2つにシールド材を設けるようにしてもよい。
(4) In each of the above embodiments, the
(5)前記各実施形態では、燃料ポンプ7の外周を覆うケースとして、2次フィルタを内蔵した2次フィルタケース17を使用したが、この2次フィルタケースに限られるものではなく、燃料ポンプの外周を単に覆うケースであってもよい。
(5) In each of the embodiments described above, the
(6)前記第8実施形態では、燃料ポンプ7のポンプハウジング7aの一部にアース線35を接続した。これに対し、ポンプハウジング7aと1次フィルタ6との間に設けられた座金10(図1参照)にアース線を接続してもよい。この場合、第8実施形態と同等の作用効果を得ることができる。
(6) In the eighth embodiment, the
(7)前記第9実施形態では、シールド材37の一端部をポンプハウジング7aに接続し、そのシールド材37の他端部をアース線35によりポンプ駆動回路32に接続することでアースした。これに対し、シールド材37の一端部をポンプハウジング7aに接続し、シールド材37の他端部をアースする代わりに、ポンプハウジング7aの一部又は座金10(図1参照)等を、アースするようにしてもよい。
(7) In the ninth embodiment, one end of the
(8)前記第11実施形態では、アッパボディ48を樹脂のみより構成したが、アッパボディもロワボディと同様に導電性被膜で覆うようにしてもよい。この場合、アッパボディ、ハウジング及びロワボディの全体がシールド材として機能するので、特に燃料ポンプの横方向、上方向及び下方向へ放射される電気ノイズの低減効果を高めることができる。この場合、ハウジング47及びアッパボディ48の少なくとも表面の一部、並びに、ハウジング47及びロワボディ49の少なくとも表面の一部をそれぞれ導電性材料(導電性被膜)により構成し、その導電性材料(導電性被膜)の部分でハウジング47の上端縁47bをかしめてアッパボディ48に接続し、その導電性材料(導電性被膜)の部分でハウジング47の下端縁47aをかしめてロワボディ49に接続してもよい。これにより、ハウジング47とアッパボディ48との間、ハウジング47とロワボディ49との間にそれぞれ容易に導電性を持たせることができる。
(8) In the eleventh embodiment, the
(9)前記第10及び第11の実施形態において、ポンプコントローラ22と燃料ポンプ7との間に電気フィルタを設けてもよい。この場合、燃料ポンプ7からポンプコントローラ22への電気ノイズの侵入が電気フィルタにより抑えられる。このため、電気フィルタを設けた分だけ電気ノイズの低減効果を更に高めることができる。
(9) In the tenth and eleventh embodiments, an electric filter may be provided between the
1 燃料ポンプユニット
5 リザーブカップ
7 燃料ポンプ
7a ポンプハウジング(外面導電性部材)
10 座金(外面導電性部材)
13 モータ
17 2次フィルタケース
30A ハーネス
31 シールド材
32 ポンプ駆動回路
33 ポンプ側電気フィルタ
34 電源側電気フィルタ
35 アース線
37 シールド材
46 シールド線
47 ハウジング
47a 下端縁
47b 上端縁
48 アッパボディ
49 ロワボディ
60 燃料ポンプユニット
67 ポンプ駆動回路
72 網状シールド材
76 燃料ポンプユニット
81 第1の網状シールド材
82 第2の網状シールド材(別の網状シールド材)
83 アース線
90 燃料ポンプユニット
91 燃料ポンプユニット
92 ポンプアッセンブリ
94 ロワカバー
96 ポンプアッセンブリ
97 ロワカバー
1
10 Washer (External conductive member)
13
Claims (11)
前記燃料ポンプから発生する電気ノイズをシールドするためのシールド材を備えること、前記ハーネスの外周にシールド材を設けたこと、及び前記燃料ポンプから発生する電気ノイズをシールドするためのシールド材は、前記燃料ポンプの外周を覆う導電性の網状シールド材であることを特徴とする燃料供給装置。 A fuel pump driven by a motor; a case that covers an outer periphery of the fuel pump; a cup that accommodates the fuel pump and the case; and a pump drive circuit that drives and controls the fuel pump. In the fuel supply device connected between the pump drive circuit and the pump drive circuit via a harness arranged in the fuel tank,
Providing the shielding member for shielding electrical noise generated from the fuel pump, before SL that the shielding material is provided on the outer circumference of the harness, and shielding material for shielding the electrical noise generated from the fuel pump, A fuel supply device, wherein the fuel supply device is a conductive mesh shield covering the outer periphery of the fuel pump .
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