JP5033388B2 - 組成物 - Google Patents
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Description
とを特徴とする皮膚外用剤である。
水溶性シルクタンパク質はセリシンであることが好ましい。
本発明の組成物は、食品、医薬品、医薬部外品、化粧品などの各種組成物として、またそれらの原料として適用範囲が広く、極めて有用である。
本発明においてシルクタンパク質とは、繭糸を構成する2種類のタンパク質であるフィブロインとセリシンの総称として用いるものとする。このうち、非結晶性のセリシンは水溶性であり、繭糸や生糸を熱水で煮沸処理することにより水中に溶出させることができる。このとき、必要に応じて酸、アルカリまたは酵素を併用してセリシンを部分加水分解してもよい(したがって、本発明においてセリシンという場合、非加水分解セリシンの他に、加水分解セリシンをも包含するものである)。この溶出液を分離精製することにより、高純度のセリシン水溶液を得ることができる。ここで用いられる分離精製法は特に限定されるものでなく、例えば、塩析、有機溶媒沈殿、等電点沈殿、ゲル濾過クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、逆浸透、透析など公知の方法を単独で、あるいは組み合わせて用いることができる。さらに、熱風乾燥、減圧乾燥、凍結乾燥などにより乾燥し、固体としてもよい。
[水溶性シルクタンパク質1およびその水溶液1(平均分子量12,000)]
生糸からなる絹織物を、0.3%炭酸ナトリウム(pH11〜12)で95℃にて2時間処理し、セリシンを部分加水分解して抽出した。得られた抽出液を平均孔径0.2μmのフィルターで濾過し、凝集物を除去した後、濾液を逆浸透膜により脱塩し、濃度0.2%の無色透明の精製液を得た。この精製液をエバポレーターを用いて濃度約2%まで濃縮した後、凍結乾燥し、加水分解セリシンを主成分とする水溶性シルクタンパク質1の粉末を得た。この水溶性シルクタンパク質の分子量分布は500〜50,000、平均分子量は12,000で、アミノ酸組成としてセリンを35モル%含有していた。
水溶性シルクタンパク質1の粉末5gを精製水95gに溶解し、シルクタンパク質水溶液1とした。
0.3%炭酸ナトリウム(pH11〜12)にかえて0.2%炭酸ナトリウム(pH11〜12)を用いた以外は、水溶性シルクタンパク質1の調製と同様にして、分子量分布3,000〜70,000、平均分子量30,000、セリン含有量35モル%の水溶性シルクタンパク質2の粉末を得、これを精製水に溶解してシルクタンパク質水溶液2とした。
0.3%炭酸ナトリウム(pH11〜12)にかえて0.1%炭酸ナトリウム(pH11〜12)を用いた以外は、水溶性シルクタンパク質1の調製と同様にして、分子量分布5,000〜100,000、平均分子量50,000、セリン含有量35モル%の水溶性シルクタンパク質3の粉末を得、これを精製水に溶解してシルクタンパク質水溶液3とした。
[リポソーム水分散液1]
市販のリポソーム製剤、EXTRASOME NANO(日本油脂株式会社製)を用いた。本製剤の構成成分は、水素添加大豆リン脂質、コレステロール、キサンタンガム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、フェノキシエタノール、および精製水であり、このうち水素添加大豆リン脂質、コレステロール、キサンタンガム、およびヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウムがリポソーム膜を形成している。また、リポソームの粒径は約100ナノメートル、固形分は5.4重量%である。
(1)水素添加大豆レシチン 2.0(重量%)
(2)コレステロール 0.05
(3)精製水 87.85
(4)1,3−ブチレングリコール 10.0
(5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
精製水に、水素添加大豆レシチン、コレステロール、および、予め1,3−ブチレングリコールに溶解させたパラオキシ安息香酸メチル(防腐剤)を分散させ、75℃で攪拌した後、みづほ工業株式会社製のマイクロフルイダイザーを用い、100MPaの加圧下で処理することにより、リポソーム水分散液2を得た。リポソームの粒径は約25ナノメートルであった。
加圧条件を25MPaとした以外は、リポソーム水分散液2の調製と同様にして、粒径約280ナノメートルのリポソーム水分散液3を得た。
(1)シルクタンパク質水溶液1、2または3 20、40または60(重量%)
(2)リポソーム水分散液1、2または3 0、1、2、4、6または10
(3)パラオキシ安息香酸メチル 0.23
(4)精製水 残量
シルクタンパク質水溶液とリポソーム水分散液を混合、撹拌して、水溶性シルクタンパク質をリポソームに内包させた。次いで、パラオキシ安息香酸メチル(防腐剤)および精製水を添加して、混合、均一化した後、50mlのガラス製容器に50ml充填して密閉した。これを50℃で4週間保存した。保存後のサンプルについて、5℃で4週間保存したサンプルを標準品として、以下の基準で色調の変化を評価した。結果を表1に示す。
◎ 標準品と比較して全く変化なし
○ 標準品と比較して僅かに差異が認められる
△ 標準品と比較して差異が認められる
× 標準品と比較して著しく差異が認められる
なお、水溶性シルクタンパク質は、シルクタンパク質水溶液とリポソーム水分散液を10対1の比率で予め混合、撹拌して、水溶性シルクタンパク質をリポソームに内包させたものを用いた。この水溶性シルクタンパク質内包リポソーム水分散液に対する水溶性シルクタンパク質の含有量は4.55重量%である。
(1)エタノール 4.0(重量%)
(2)グリセリン 4.0
(3)1,3−ブチレングリコール 2.0
(4)水溶性シルクタンパク質1(平均分子量12,000)を内包するリポソーム水分散液1(粒径約100ナノメートル)
3.0
(5)ダイズ発酵抽出物 0.2
(6)ベルガモット果実油 0.1
(7)ローズマリー油 0.05
(8)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 10.0
(9)クエン酸 0.1
(10)クエン酸ナトリウム 0.1
(11)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
(12)精製水 残量
製法:精製水に全ての成分を順次添加して、混合、均一化する。
(1)グリセリン 15.0(重量%)
(2)1,3−ブチレングリコール 10.0
(3)ユビキノン 0.03
(4)パルミトイルペンタペプチド−4 0.05
(5)スーパーオキシドジスムターゼ 0.05
(6)スクワラン 2.0
(7)サラシミツロウ 0.2
(8)マカデミアンナッツ油 1.0
(9)ベルガモット果実油 0.1
(10)ローズマリー油 0.05
(11)カルボキシビニルポリマー(5重量%水溶液) 10.0
(12)モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.5
(13)水酸化カリウム 0.2
(14)イソステアリン酸2−ヘキシルデシル 1.0
(15)ステアリン酸 1.0
(16)親油型モノステアリン酸グリセリル 0.2
(17)ショ糖ステアリン酸エステル 0.1
(18)N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.05
(19)パルミチン酸 0.2
(20)ベヘニルアルコール 0.1
(21)水溶性シルクタンパク質1(平均分子量12,000)を内包するリポソーム水分散液2(粒径約25ナノメートル)
1.0
(22)エタノール 2.0
(23)甘草抽出物 0.1
(24)ツボクサ抽出物 0.1
(25)クワ抽出物 0.1
(26)ヒオウギ抽出物 0.1
(27)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
(28)精製水 残量
製法:油相成分および水相成分をそれぞれ85℃に加熱溶解する。水相成分に油相成分を添加し、ホモミキサーを用いて乳化する。50℃まで冷却し、(21)〜(27)の成分を順次添加して、混合、均一化する。
(1)スクワラン 10.0(重量%)
(2)1,3−ブチレングリコール 3.0
(3)オリーブ油 2.0
(4)ステアリン酸 2.0
(5)ソルビトール 5.0
(6)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(7)ユビキノン 0.03
(8)d−δ−トコフェロール 0.05
(9)ベルガモット果実油 0.1
(10)ローズマリー油 0.05
(11)高重合メチルポリシロキサン 2.0
(12)モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.8
(13)水酸化カリウム 0.3
(14)ステアリン酸ポリオキシル40 0.8
(15)ベヘニルアルコール 2.5
(16)水溶性シルクタンパク質1(平均分子量12,000)を内包するリポソーム水分散液3(粒径約280ナノメートル)
1.0
(17)甘草抽出物 0.1
(18)オタネニンジン抽出物 0.1
(19)ワイルドタイム抽出物 0.1
(20)マヨラナ抽出物 0.1
(21)エタノール 1.0
(22)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
(23)精製水 残量
製法:油相成分及び水相成分をそれぞれ75℃に加熱溶解する。水相成分に油相成分を添加し、ホモミキサーを用いて乳化する。40℃まで冷却し、(16)〜(22)の成分を順次添加して、混合、均一化する。
(1)1,3−ブチレングリコール 23.0(重量%)
(2)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 5.5
(3)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 5.0
(4)ポリオキシエチレンメチルグルコシド 3.0
(5)PEG−7(カプリル/カプリン酸)グリセリズ 1.0
(6)モノステアリン酸ポリエチレングリコール 0.5
(7)ユビキノン 0.03
(8)レシチン 0.4
(9)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(10)D−パントテニルアルコール 0.2
(11)d−δ−トコフェロール 0.05
(12)酢酸d−α−トコフェロール 0.05
(13)ベルガモット果実油 0.1
(14)ローズマリー油 0.05
(15)エタノール 1.0
(16)水溶性シルクタンパク質2(平均分子量30,000)を内包するリポソーム水分散液1(粒径約100ナノメートル)
1.0
(17)甘草抽出物 0.05
(18)水溶性コラーゲン 0.1
(19)ダイズ発酵抽出物 0.1
(20)トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル 0.3
(21)フェノキシエタノール 0.8
(22)精製水 残量
製法:精製水に全ての成分を順次添加して、混合、均一化する。
(1)石鹸素地 57.2(重量%)
(2)グリセリン 8.2
(3)スクロース 10.0
(4)ソルビトール 2.0
(5)ユビキノン 0.03
(6)甘草抽出物 0.005
(7)エタノール 20.5
(8)エチドロン酸4ナトリウム 0.7
(9)ペンテト5ナトリウム 0.1
(10)水溶性シルクタンパク質3(平均分子量50,000)を内包するリポソーム水分散液1(粒径約100ナノメートル)
1.0
(11)精製水 残量
製法:60℃以上で石鹸素地に全ての成分を順次添加して、混合、均一化した後、枠に流し込み固化させる。
Claims (2)
- 水溶性シルクタンパク質を内包するリポソームと水を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
- 水溶性シルクタンパク質がセリシンであることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
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JP2006274558A JP5033388B2 (ja) | 2006-10-06 | 2006-10-06 | 組成物 |
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JP2006274558A JP5033388B2 (ja) | 2006-10-06 | 2006-10-06 | 組成物 |
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