JP5033388B2 - 組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、水溶性シルクタンパク質をリポソームに内包させた状態で含有し、保存安定性に優れた組成物に関する。
蚕から吐き出される繭糸は、結晶性の高いフィブロインと、非結晶性のセリシンという2種類のタンパク質から構成され、セリシンは2本のフィブロインを取り囲むように膠着して存在している。このうち、精練によってセリシンを取り除いたフィブロインを主体とする繊維が、いわゆる絹糸であり、古くから衣料用材料として用いられてきた。また、保湿作用、放湿作用、メラニン色素合成阻害作用、紫外線吸収作用、皮膚細胞生育促進作用、創傷治癒作用などの優れた性質から、食品、医薬品、医薬部外品、化粧品などへの応用もさかんである。一方、セリシンは、従来、何ら価値のないものとして廃棄されてきたが、近年、保湿作用、抗酸化作用、皮膚炎症防止作用、チロシナーゼ活性阻害作用、コラーゲン産生促進作用、大腸癌抑制作用、皮膚癌抑制作用など優れた性質を有することが明らかになってきた。これに伴い、食品、医薬品、医薬部外品、化粧品などへの応用が試みられ、その一部は実用化されている。
これらシルクタンパク質は、通常、加水分解などにより一旦水溶液として回収した後、目的に応じて、液状、ゲル状、膜状、粉末状、スポンジ状など、さまざまな形状に加工され、食品、医薬品、医薬部外品、化粧品などとして提供される。しかしながら、水溶性シルクタンパク質とりわけセリシンと、水を構成成分として少なくとも含有する組成物は、経時的に、特に高温条件下、光照射条件下において褐変を起こすという安定性上の問題があった。
一般に、褐変が起こる反応機構には、酵素的褐変反応と非酵素的褐変反応があることが知られている。水溶性シルクタンパク質と水を含有する組成物においてみられる褐変の反応機構は完全には解明されていないが、本発明者は、非酵素的褐変反応の一種であるアミノカルボニル反応によるものと考えている。繭糸は、フィブロインおよびセリシンの2種類のタンパク質から成る純粋に近いタンパク質繊維であるが、その他にも炭水化物や糖、ロウ質物、無機成分などを少量含んでいる。このうち、糖は約1.5%の割合で含まれ、その大部分がセリシン中に存在していること、および、セリシンのセリン残基にはグルコースがグルコシド結合していること、が明らかになっている。つまり、水溶性シルクタンパク質と水を含有する組成物中には、セリシンに結合したグルコースが混入されることになる。そして、グルコースのカルボニル基と水溶性シルクタンパク質のアミノ基との間で一連のアミノカルボニル反応が起こることにより、褐色のメラノイジンが生成され、組成物が褐変すると考えられるのである。
この褐変反応に影響する因子としては、反応物、水分、温度、酸素、光、共存物質、pHなどを挙げることができ、その中でも特に、水分、温度、共存物質、pHが重要であることが知られている。例えば、非特許文献1には、水分のうち自由水の割合を低くすれば、具体的には水分活性を0.4以下にすれば、褐変を抑制することができることが記載されている。しかしながら、本発明の組成物が対象とする具体物、例えば食品や皮膚外用剤などの水分活性をこのレベルまで脱水することは困難である。また、同文献には、温度の制御が最も有効な手段であり、具体的には10℃以下にすることが効果的であること、金属との共存により褐変が促進される場合があるため、これを除く必要があること、酸性側とくにpH5以下では褐変化が遅く、中性からアルカリ性にpHが上がるに従い褐変が著しくなること、が記載されている。しかしながら、例えば食品や皮膚外用剤などの製造工程を考慮すると、温度を10℃以下に保つことは困難であり、また、金属封鎖剤の併用も、水溶性シルクタンパク質と水を含有する組成物においては、効果を発揮しなかった。さらに、pH4以下では水溶性シルクタンパク質が析出し、組成物の安定性に影響を及ぼすとともに、例えば皮膚外用剤のpHが皮膚に負担の少ない5〜10であることを考慮すると、pHを5以下に保つことは困難である。
また、特許文献1には、タンパク質類と水溶性多価アルコールとを含有する含水化粧料において、特定の含窒素化合物を用いることを特徴とする、含水化粧料の変臭・変色防止方法が記載されている。しかしながら、水溶性シルクタンパク質と水を含有する組成物においては、特定の含窒素化合物を併用しても、褐変を十分に抑制することはできなかった。
かかる問題に対し、本出願人は、水溶性シルクタンパク質と水を含有する組成物に水溶性還元剤を配合することにより、該組成物において起こり得る経時的褐変を抑制し、安定性を向上させることができることを見出し、特許出願している(特許文献2)。しかしながら、例えば、皮膚外用剤に水溶性還元剤を配合した場合、水溶性還元剤の原料臭が発生し、皮膚外用剤のイメージを損ねるという問題があった。
現代の食品化学 並木満夫ら編 三共出版(株) 特開平9−136810号公報 特開2006−232787号公報
本発明はこのような現状に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、水溶性シルクタンパク質と水を含有する組成物において起こり得る経時的褐変を、シルクタンパク質が有する優れた性質を何ら阻害することなく、有効に抑制した組成物を提供することである。
本発明者は上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、水溶性シルクタンパク質と水を含有する組成物において、水溶性シルクタンパク質をリポソームに内包させた状態で該組成物中に存在させることにより、該組成物において起こり得る経時的褐変を抑制し、安定性を向上させることができることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明は、水溶性シルクタンパク質を内包するリポソームと水を含有するこ
とを特徴とする皮膚外用剤である。
水溶性シルクタンパク質はセリシンであることが好ましい。

本発明によれば、水溶性シルクタンパク質と水を含有する組成物において起こり得る経時的褐変を、シルクタンパク質が有する優れた性質を何ら阻害することなく、有効に抑制し、保存安定性に優れた組成物を提供することができる。
本発明の組成物は、食品、医薬品、医薬部外品、化粧品などの各種組成物として、またそれらの原料として適用範囲が広く、極めて有用である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明においてシルクタンパク質とは、繭糸を構成する2種類のタンパク質であるフィブロインとセリシンの総称として用いるものとする。このうち、非結晶性のセリシンは水溶性であり、繭糸や生糸を熱水で煮沸処理することにより水中に溶出させることができる。このとき、必要に応じて酸、アルカリまたは酵素を併用してセリシンを部分加水分解してもよい(したがって、本発明においてセリシンという場合、非加水分解セリシンの他に、加水分解セリシンをも包含するものである)。この溶出液を分離精製することにより、高純度のセリシン水溶液を得ることができる。ここで用いられる分離精製法は特に限定されるものでなく、例えば、塩析、有機溶媒沈殿、等電点沈殿、ゲル濾過クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、逆浸透、透析など公知の方法を単独で、あるいは組み合わせて用いることができる。さらに、熱風乾燥、減圧乾燥、凍結乾燥などにより乾燥し、固体としてもよい。
なお、より過酷な条件で酸、アルカリ、または酵素を作用させることにより、セリシンのみならずフィブロインをも加水分解することが可能であり、セリシンおよびフィブロインの混合水溶液を得ることができる。
一方、セリシンを溶出させて残るフィブロインは結晶性が高く、本来、水不溶性であるが、中性塩水溶液で処理して分子間の水素結合を弱めることにより、中性塩水溶液に溶解させることができる。次いで透析により脱塩することにより、高純度のフィブロイン水溶液を得ることができる。ただし、脱塩したものはフィブロイン分子同士の接触により再度水素結合が形成されて水溶液がゲル化したり、さらに多くの水素結合が形成されてフィブロインが析出したりする虞があるため、取扱いに注意を要する。
また、上記フィブロイン溶解液、あるいは高純度のフィブロイン水溶液に、酸、アルカリ、または酵素を作用させて、フィブロインを部分加水分解してもよい(したがって、本発明において水溶性フィブロインという場合、非加水分解水溶性フィブロインの他に、加水分解水溶性フィブロインをも包含するものである)。さらに、熱風乾燥、減圧乾燥、凍結乾燥などにより乾燥し、固体としてもよい。加水分解によりフィブロインの水溶性が増すため、固体として回収されたものであっても、容易に水に溶解して、リポソームに内包させることができる。
以上より明らかなように、本発明において水溶性シルクタンパク質とは、水溶性フィブロインおよび水溶性セリシン(単にセリシンという場合もある)の総称として用いられ、これらは単独であっても混合物の状態であっても構わない。フィブロインとセリシンの機能性は共通する部分も多いが、それらのアミノ酸組成は大きく異なっている。すなわち、フィブロインは、構成アミノ酸としてグリシンやアラニンを多く含有するのに対し、セリシンはセリンやアスパラギン酸を多く含有する。そして、この親水性に富むセリンを多く含有するセリシンは、皮膚角質層の水分調整に関わる天然保湿因子(NMF:natural moisturizing factor)のアミノ酸組成と非常に類似しており、親水性が高く、保湿剤として優位であり、皮膚に対して特に優れた作用効果を発揮する。さらに、フィブロインと比較して、水溶液の安定性が優れており、取扱いも容易である。これらの点から、セリシンが好ましく用いられる。
セリシンの平均分子量は、3,000〜200,000であることが好ましく、より好ましくは5,000〜50,000である。平均分子量が3,000未満であると、セリシンが有する様々な作用効果が低下する虞がある。平均分子量が200,000を越えると、適宜用いられる食品原料、皮膚外用剤原料との混合性が不良となる虞がある。
セリシンは、構成アミノ酸としてセリンを20〜40モル%含有するものが好ましく、24〜35モル%含有するものがより好ましい。セリン含有量が20モル%未満であると、セリシンが有する様々な作用効果が低下する虞がある。セリシンは天然物由来のものであることから(セリン含有量32モル%前後)、セリン含有量は最大でも40モル%である。
本発明は、上記水溶性シルクタンパク質と水を含有する組成物において、水溶性シルクタンパク質をリポソームに内包させた状態で組成物中に存在させることにより、水溶性シルクタンパク質をリポソームに未封入の状態で含有する組成物において起こり得る経時的褐変を抑制しようとするものである。
ここで、リポソームとは、リン脂質の二分子膜の一重層、またはリン脂質の二分子膜が幾層にも重なった多重層から成る閉鎖小胞体である。リポソームは生体膜のモデル系として研究に用いられるとともに、古くから薬剤のマイクロカプセルとして医薬品や化粧品などへの利用が試みられてきた。また、近年では、様々な薬物のキャリヤーとしての役割が注目され、有効物質をリポソーム内部に封入することによって、その活性や安定性、吸収性を向上させるだけでなく、持続性を付加させる効果のあることが明らかになりつつある。
リポソーム膜の構成成分は、膜が形成できる限り特に限定されるものでなく、リポソーム膜構成成分として公知のリン脂質が用いられる。
具体的には、例えば、ホスファチジルコリン(レシチン)、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール、ジホスファチジルグリセロール、スフィンゴミエリン、およびこれらの水添物などを挙げることができ、これらを1種単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。また、これらリン脂質は、天然物由来のものであっても、合成されたものであっても構わない。例えば、レシチンについては、天然の大豆レシチン、脳レシチン、卵黄レシチン、およびこれらの水添物を用いることができる。また、合成のジパルミトイルホスファチジルコリン、ジステアロイルホスファチジルコリン、ジミリストイルホスファチジルコリン、ジオレオイルホスファチジルコリン、およびこれらの水添物を用いることができる。なかでも、安価で入手が容易なレシチンおよびこの水添物が好ましく、天然のレシチンおよびこの水添物がより好ましい。一般に、天然のリン脂質は、不飽和脂肪酸を多く含み、相転移温度が室温以下であるため、脂質自身が酸化されやすく、また通常の保存条件では膜の流動性が高く、崩壊や融合が起こりやすい。このため、安定性が改善された天然レシチンの水添物がさらにより好ましい。
本発明において用いられるリポソームは、リン脂質のみを膜構成成分として形成されたものであっても構わないが、安定化剤として界面活性剤を含んで形成されたものであることが好ましい。リポソーム膜が界面活性剤を含んで形成されることにより、柔軟性が付与され、衝撃などに対し壊れ難い膜となる。このような目的で用いられる界面活性剤は特に限定されるものでなく、アニオン性界面活性剤や非イオン性界面活性剤を挙げることができる。界面活性剤の含有量は特に限定されないが、膜中、リン脂質に対して5〜80重量%であることが好ましい。この範囲で用いることにより、リポソーム膜を十分に安定させることができる。界面活性剤の含有量が5重量%未満であると、リポソーム膜を十分に安定させることができない虞がある。界面活性剤の含有量が80重量%を越えると、内包させる水溶性シルクタンパク質がリポソームから流出する虞がある。
また、ステロール、脂肪酸、脂肪酸エステルなどの各種安定化剤も用いることができる。これらの含有量は特に限定されないが、膜中、リン脂質に対して1〜70重量%であることが好ましい。
リン脂質と各種安定化剤は、予め凍結乾燥法や噴霧乾燥法にて均一に混合した後、リポソーム膜の調製に用いてもよいし、膜調製時に脂質成分や有機溶媒に溶かして用いてもよい。このような脂質成分としては、例えば、グリセリンやグリセリンの脂肪酸エステルなどを挙げることができる。また、有機溶媒としては、例えば、エチルアルコール、プロピルアルコール、シクロヘキサンなどを挙げることができる。
水溶性シルクタンパク質を内包するリポソームの調製方法は特に限定されるものでなく、リポソームの調製技術を応用して、従来公知のリポソームと同様に調製することができる。例えば、リン脂質を含む膜構成脂質成分を有機溶媒に溶かした後、減圧下、有機溶媒を完全に除去し脂質薄膜を作る。水溶性シルクタンパク質を含む水性溶液を加え、膜構成脂質成分の相転移温度以上でゆっくり水和させるか、激しく撹拌して短時間に水和させることにより、主として多重層リポソームの水分散液として調製することができる(薄膜法)。さらに、得られた水分散液を不活性ガス雰囲気中で超音波処理することにより、一重層リポソームを効率よく得ることができる(超音波処理法)。この他、界面活性剤処理法、逆相蒸発法、エタノール注入法、エーテル蒸発法、フレンチプレス法、凍結融解法など、通常用いられるいずれの方法も、その目的に応じて選択することができる。
水溶性シルクタンパク質を内包するリポソームを調製するに際し、水分散液に対するリン脂質の含有量は、0.001〜10重量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜5重量%である。リン脂質の含有量が0.001重量%未満であると、リポソーム膜を形成することができない虞がある。リン脂質の含有量が10重量%を越えると、安定性が悪くなり、沈殿、凝集、分離などが生ずる虞がある。また、水溶性シルクタンパク質の含有量は、適宜設定することができる。
水溶性シルクタンパク質を内包するリポソームは、従来公知の方法により予め調製したリポソーム水分散液に、水溶性シルクタンパク質を含む水性溶液を加えて撹拌することにより調製することもできる。この場合、市販のリポソーム製剤、例えば、化粧品原料として日本油脂株式会社から市販されている「EXTRASOME」や日本精化株式会社から市販されている「Presome(登録商標)」を用いてもよい。
かくして得られる水溶性シルクタンパク質を内包するリポソームは、リポソーム膜の必須の構成成分であるリン脂質、および好適な構成成分である界面活性剤は、ともにその親油性基が膜の内側に、親水性基が膜の外側になるように配置して、リポソーム膜が形成されていると推定される。水溶性シルクタンパク質を内包するリポソームの単独水分散液は、各種製品の原料として用いられ、製品の形態や目的によって適宜希釈あるいは濃縮して用いることができる。
リポソームの粒径は、数十〜数百ナノメートル程度と粒径が小さいことが好ましく、これにより、例えば皮膚外用剤において、皮膚との接触性をより向上させることができる。
本発明の組成物は、水溶性シルクタンパク質を内包するリポソームと水を含有する限り、その他の成分は特に限定されない。最も単純な組成物は、水溶性シルクタンパク質を内包するリポソームの単独水分散液であり、各種製品の原料となり得るものである。また、任意成分を適宜配合し、最終製品として提供される食品、医薬品、医薬部外品、化粧品などであることもできる。なかでも、組成物の形態が皮膚外用剤であると、本発明の効果を有効に発揮させることができ好ましい。すなわち、皮膚外用剤は、製品としてその外観が重要な要素であるが、褐変が起こると製品のイメージが大きくダウンしてしまう。これに対し、本発明により褐変が抑制された皮膚外用剤は、美しい外観を保つことができ、イメージダウンを招くことがないのである。
皮膚外用剤として具体的には、化粧料、例えば化粧水、乳液、美容液、入浴剤、油/水型の乳化化粧料、水/油型の乳化化粧料、クリーム、クレンジングクリーム、パック剤、洗浄料、ファンデーションなど、医薬部外品あるいは化粧品に属する製品を挙げることができる。
皮膚外用剤に配合することができる任意成分としては、医薬部外品、化粧品などに用いられる各種の成分、例えば、油剤(炭化水素類、エステル油、エーテル油、高級脂肪酸、高級アルコールなど)、保湿剤(グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ヒアルロン酸など)、増粘剤、皮膜形成剤、脂肪酸、界面活性剤、粉体、粘土鉱物、無機塩、抗酸化剤、防腐剤、色素、紫外線吸収剤、香料などを挙げることができる。
また、食品に配合することができる任意成分としては、うどん、そうめんなどの麺類、お粥、清涼飲料、ゼリー状飲料などの飲料、その他の一般的な飲食品類に用いられる各種成分、例えば、穀類、甘味料、ミネラル、ビタミン、ゲル化剤、酸味料、香料、乳化香料、着色料、油脂、食物繊維、オリゴ糖、糖アルコール、果汁などを挙げることができる。
組成物中、水溶性シルクタンパク質の含有量は、組成物の形態や目的によって適宜調整することができる。例えば、皮膚外用剤の場合の含有量は、皮膚外用剤全量に対して0.0001〜20重量%であることが好ましく、より好ましくは0.001〜5重量%である。含有量が0.0001重量%未満であると、シルクタンパク質が有する様々な作用効果が十分に得られない虞がある。含有量が20重量%を越えても、作用効果に顕著な差が認められないばかりか、製剤安定性が低下する虞がある。水溶性シルクタンパク質の含有量が上記範囲となるように、水溶性シルクタンパク質を内包するリポソームの水分散液を配合すればよい。
なお、本発明の組成物は、水溶性シルクタンパク質をリポソームに内包させた状態で組成物中に存在させて成るものであるが、褐変が認められない範囲で、リポソームに未封入の状態で存在する水溶性シルクタンパク質を含有していてもよい。
水溶性シルクタンパク質をリポソームに内包させることにより、水溶性シルクタンパク質をリポソームに未封入の状態で含有する組成物において起こり得る経時的褐変が抑制可能な理由は明らかでないが、酸素が遮断されることにより、一連のアミノカルボニル反応が阻害されるためと推定される。
さらに、本発明の組成物は、褐変が抑制されるのみならず、水溶性シルクタンパク質の経皮吸収の促進、刺激性の低減、皮膚改善作用、保湿性、柔軟性、平滑性など、作用効果の高まりが期待できる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでない。
まず、水溶性シルクタンパク質およびシルクタンパク質水溶液の調製方法について説明する。
[水溶性シルクタンパク質1およびその水溶液1(平均分子量12,000)]
生糸からなる絹織物を、0.3%炭酸ナトリウム(pH11〜12)で95℃にて2時間処理し、セリシンを部分加水分解して抽出した。得られた抽出液を平均孔径0.2μmのフィルターで濾過し、凝集物を除去した後、濾液を逆浸透膜により脱塩し、濃度0.2%の無色透明の精製液を得た。この精製液をエバポレーターを用いて濃度約2%まで濃縮した後、凍結乾燥し、加水分解セリシンを主成分とする水溶性シルクタンパク質1の粉末を得た。この水溶性シルクタンパク質の分子量分布は500〜50,000、平均分子量は12,000で、アミノ酸組成としてセリンを35モル%含有していた。
水溶性シルクタンパク質1の粉末5gを精製水95gに溶解し、シルクタンパク質水溶液1とした。
[水溶性シルクタンパク質2およびその水溶液2(平均分子量30,000)]
0.3%炭酸ナトリウム(pH11〜12)にかえて0.2%炭酸ナトリウム(pH11〜12)を用いた以外は、水溶性シルクタンパク質1の調製と同様にして、分子量分布3,000〜70,000、平均分子量30,000、セリン含有量35モル%の水溶性シルクタンパク質2の粉末を得、これを精製水に溶解してシルクタンパク質水溶液2とした。
[水溶性シルクタンパク質3およびその水溶液3(平均分子量50,000)]
0.3%炭酸ナトリウム(pH11〜12)にかえて0.1%炭酸ナトリウム(pH11〜12)を用いた以外は、水溶性シルクタンパク質1の調製と同様にして、分子量分布5,000〜100,000、平均分子量50,000、セリン含有量35モル%の水溶性シルクタンパク質3の粉末を得、これを精製水に溶解してシルクタンパク質水溶液3とした。
次に、リポソーム水分散液の調製方法について説明する。
[リポソーム水分散液1]
市販のリポソーム製剤、EXTRASOME NANO(日本油脂株式会社製)を用いた。本製剤の構成成分は、水素添加大豆リン脂質、コレステロール、キサンタンガム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、フェノキシエタノール、および精製水であり、このうち水素添加大豆リン脂質、コレステロール、キサンタンガム、およびヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウムがリポソーム膜を形成している。また、リポソームの粒径は約100ナノメートル、固形分は5.4重量%である。
[リポソーム水分散液2]
(1)水素添加大豆レシチン 2.0(重量%)
(2)コレステロール 0.05
(3)精製水 87.85
(4)1,3−ブチレングリコール 10.0
(5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
精製水に、水素添加大豆レシチン、コレステロール、および、予め1,3−ブチレングリコールに溶解させたパラオキシ安息香酸メチル(防腐剤)を分散させ、75℃で攪拌した後、みづほ工業株式会社製のマイクロフルイダイザーを用い、100MPaの加圧下で処理することにより、リポソーム水分散液2を得た。リポソームの粒径は約25ナノメートルであった。
[リポソーム水分散液3]
加圧条件を25MPaとした以外は、リポソーム水分散液2の調製と同様にして、粒径約280ナノメートルのリポソーム水分散液3を得た。
[試験例1]
(1)シルクタンパク質水溶液1、2または3 20、40または60(重量%)
(2)リポソーム水分散液1、2または3 0、1、2、4、6または10
(3)パラオキシ安息香酸メチル 0.23
(4)精製水 残量
シルクタンパク質水溶液とリポソーム水分散液を混合、撹拌して、水溶性シルクタンパク質をリポソームに内包させた。次いで、パラオキシ安息香酸メチル(防腐剤)および精製水を添加して、混合、均一化した後、50mlのガラス製容器に50ml充填して密閉した。これを50℃で4週間保存した。保存後のサンプルについて、5℃で4週間保存したサンプルを標準品として、以下の基準で色調の変化を評価した。結果を表1に示す。
◎ 標準品と比較して全く変化なし
○ 標準品と比較して僅かに差異が認められる
△ 標準品と比較して差異が認められる
× 標準品と比較して著しく差異が認められる
Figure 0005033388
次に、本発明に係る皮膚外用剤の実施例を示す。
なお、水溶性シルクタンパク質は、シルクタンパク質水溶液とリポソーム水分散液を10対1の比率で予め混合、撹拌して、水溶性シルクタンパク質をリポソームに内包させたものを用いた。この水溶性シルクタンパク質内包リポソーム水分散液に対する水溶性シルクタンパク質の含有量は4.55重量%である。
[実施例1]ローション
(1)エタノール 4.0(重量%)
(2)グリセリン 4.0
(3)1,3−ブチレングリコール 2.0
(4)水溶性シルクタンパク質1(平均分子量12,000)を内包するリポソーム水分散液1(粒径約100ナノメートル)
3.0
(5)ダイズ発酵抽出物 0.2
(6)ベルガモット果実油 0.1
(7)ローズマリー油 0.05
(8)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 10.0
(9)クエン酸 0.1
(10)クエン酸ナトリウム 0.1
(11)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
(12)精製水 残量
製法:精製水に全ての成分を順次添加して、混合、均一化する。
[実施例2]美容液
(1)グリセリン 15.0(重量%)
(2)1,3−ブチレングリコール 10.0
(3)ユビキノン 0.03
(4)パルミトイルペンタペプチド−4 0.05
(5)スーパーオキシドジスムターゼ 0.05
(6)スクワラン 2.0
(7)サラシミツロウ 0.2
(8)マカデミアンナッツ油 1.0
(9)ベルガモット果実油 0.1
(10)ローズマリー油 0.05
(11)カルボキシビニルポリマー(5重量%水溶液) 10.0
(12)モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.5
(13)水酸化カリウム 0.2
(14)イソステアリン酸2−ヘキシルデシル 1.0
(15)ステアリン酸 1.0
(16)親油型モノステアリン酸グリセリル 0.2
(17)ショ糖ステアリン酸エステル 0.1
(18)N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.05
(19)パルミチン酸 0.2
(20)ベヘニルアルコール 0.1
(21)水溶性シルクタンパク質1(平均分子量12,000)を内包するリポソーム水分散液2(粒径約25ナノメートル)
1.0
(22)エタノール 2.0
(23)甘草抽出物 0.1
(24)ツボクサ抽出物 0.1
(25)クワ抽出物 0.1
(26)ヒオウギ抽出物 0.1
(27)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
(28)精製水 残量
製法:油相成分および水相成分をそれぞれ85℃に加熱溶解する。水相成分に油相成分を添加し、ホモミキサーを用いて乳化する。50℃まで冷却し、(21)〜(27)の成分を順次添加して、混合、均一化する。
[実施例3]クリーム
(1)スクワラン 10.0(重量%)
(2)1,3−ブチレングリコール 3.0
(3)オリーブ油 2.0
(4)ステアリン酸 2.0
(5)ソルビトール 5.0
(6)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(7)ユビキノン 0.03
(8)d−δ−トコフェロール 0.05
(9)ベルガモット果実油 0.1
(10)ローズマリー油 0.05
(11)高重合メチルポリシロキサン 2.0
(12)モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.8
(13)水酸化カリウム 0.3
(14)ステアリン酸ポリオキシル40 0.8
(15)ベヘニルアルコール 2.5
(16)水溶性シルクタンパク質1(平均分子量12,000)を内包するリポソーム水分散液3(粒径約280ナノメートル)
1.0
(17)甘草抽出物 0.1
(18)オタネニンジン抽出物 0.1
(19)ワイルドタイム抽出物 0.1
(20)マヨラナ抽出物 0.1
(21)エタノール 1.0
(22)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
(23)精製水 残量
製法:油相成分及び水相成分をそれぞれ75℃に加熱溶解する。水相成分に油相成分を添加し、ホモミキサーを用いて乳化する。40℃まで冷却し、(16)〜(22)の成分を順次添加して、混合、均一化する。
[実施例4]クレンジング料
(1)1,3−ブチレングリコール 23.0(重量%)
(2)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 5.5
(3)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 5.0
(4)ポリオキシエチレンメチルグルコシド 3.0
(5)PEG−7(カプリル/カプリン酸)グリセリズ 1.0
(6)モノステアリン酸ポリエチレングリコール 0.5
(7)ユビキノン 0.03
(8)レシチン 0.4
(9)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(10)D−パントテニルアルコール 0.2
(11)d−δ−トコフェロール 0.05
(12)酢酸d−α−トコフェロール 0.05
(13)ベルガモット果実油 0.1
(14)ローズマリー油 0.05
(15)エタノール 1.0
(16)水溶性シルクタンパク質2(平均分子量30,000)を内包するリポソーム水分散液1(粒径約100ナノメートル)
1.0
(17)甘草抽出物 0.05
(18)水溶性コラーゲン 0.1
(19)ダイズ発酵抽出物 0.1
(20)トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル 0.3
(21)フェノキシエタノール 0.8
(22)精製水 残量
製法:精製水に全ての成分を順次添加して、混合、均一化する。
[実施例5]洗顔料
(1)石鹸素地 57.2(重量%)
(2)グリセリン 8.2
(3)スクロース 10.0
(4)ソルビトール 2.0
(5)ユビキノン 0.03
(6)甘草抽出物 0.005
(7)エタノール 20.5
(8)エチドロン酸4ナトリウム 0.7
(9)ペンテト5ナトリウム 0.1
(10)水溶性シルクタンパク質3(平均分子量50,000)を内包するリポソーム水分散液1(粒径約100ナノメートル)
1.0
(11)精製水 残量
製法:60℃以上で石鹸素地に全ての成分を順次添加して、混合、均一化した後、枠に流し込み固化させる。
実施例1〜5の皮膚外用剤について、試験例1と同様に試験を行なった。その際、実施例1〜5においてそれぞれに含有させた水溶性シルクタンパク質内包リポソーム水分散液を、4.55重量%のシルクタンパク質水溶液に代替して比較例1〜5とし、同時に試験を行った。結果を表2に示す。
Figure 0005033388
さらに、実施例1〜3および比較例1〜3の皮膚外用剤について、被験者60名を対象に実使用試験を行った。すわなち、顔に皮膚外用剤を1日1回(就寝前)30日間連続使用してもらい、使用感、安全性、有効性を評価した。この結果、実施例と比較例とで有意な差は認められず、水溶性シルクタンパク質をリポソームに内包させた状態で皮膚外用剤に存在させても、シルクタンパク質が有する優れた性質が阻害されることはなかった。

Claims (2)

  1. 水溶性シルクタンパク質を内包するリポソームと水を含有することを特徴とする皮膚外用剤
  2. 水溶性シルクタンパク質がセリシンであることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤
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