JP5028989B2 - 流量計測装置及びそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、各家庭でのガス供給管の入り口部分に設置され、ガス流量を計測するガスメータにおいて、ガス器具別料金等の使用器具やその使い方に合わせた新料金やサービスを提供するために使用中のガス器具を判別する技術に関するものである。
従来、この種の流量計測装置及びそのプログラムは、ガスの流量範囲がガス器具によって限定されることを利用して、ガス器具別、及び時間帯別料金体系を設定することを可能ならしめるガスメータ(流量計測装置)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された従来の流量計測装置は、下記のようにしてガス器具(群)別、および時間帯別料金体系設定を可能にしている。一般的な家庭におけるガス器具において、例えば給湯に用いる湯沸器・風呂釜等は時間当たりのガス使用量(消費量)が大きく、台所のガステーブル、炊飯器、ガスストーブ及びガス冷暖房(GHP)等はそのガス使用量(消費量)が小さい。上記のガス使用量(消費量)に対して中間的な消費量のガス器具は特殊な器具に限定されるため、ある範囲の流量区分毎に料金を設定して精算することにより、単位流量区分に該当するガス器具(群)別料金の設定を可能とすることができる。このときに、例えば、風呂釜等の特定の器具が含まれる単位流量区分に対して、時間帯別の料金体系を適用することにより、さらにユーザへのサービスを多様化することができ、ガス会社等はガスの使用量を高めるための販売戦略をとることができる。
また、動作した器具の種類まで判別する仕組みとして次のような提案もされている(例えば、特許文献2参照)。
図12は、特許文献2に記載された従来のガスメータ(流量計測装置)を示すものである。図12に示すように従来の流量計測装置は、ガス流路に流れるガス流量を計測する流量計測手段1と、流量計測手段1が計測するガス流量を記憶する流量記憶手段2と、流量計測手段1が計測するガス流量から現在ガスを使用している器具を判別する器具判別手段3と、流量計測手段1が計測したガス流量を積算する流量積算手段4と、流量積算手段4が計算した値を表示する流量報知手段5と、各家庭で使われているガス器具の総台数分について燃焼制御に伴って発生する一連のガス流量パターンを分割した部分流量パターンを制御ステップ(点火時、初期過渡期、安定期の3つ)毎に分類した流量パターンテーブル6と、複数種類のガス器具とそれに対応する部分流量パターンの組み合わせとを対応付けた器具テーブル7とで構成されている。
ここで、器具判別手段3は、検出したガス流量パターン(時間に対する流量波形)から各制御ステップを判定する制御ステップ判定モジュール3aと,制御ステップ毎に分割されたガス流量波形から部分流量パターンを抽出する部分流量パターン抽出モジュール3bと,その部分流量パターンを手がかりに,流量パターンテーブル6と器具テーブル7から一致するガス器具を抽出するマッチングモジュール3cとを有する。
上記構成によって、新たにガス燃焼器具の使用を開始した場合に、流量記憶手段2に使用開始時間とその後の流量計測手段1が計測する計測結果を時間に対するガス流量の波形が特定可能にするために記憶する。そして、制御ステップモジュール3aが記憶されたガス流量の波形(ガス流量の時間変化)を解析し、このガス流量波形のどこからどこまでが燃焼制御のどの制御ステップに対応するかを判定する。更に、部分流量抽出モジュール3bが各このガス流量の波形を制御ステップ毎に分割し、分割された部分流量パターンの特
徴データを抽出する。
最後にマッチングモジュール3cが抽出された特徴データと、流量パターンテーブル6に記憶される各制御ステップの流量パターンとを比較してマッチングするパターンを検索し、その3つの制御ステップの特徴データが流量パターンテーブル6とどのように一致するかによってガス器具の使用を判別する。ここでどのように一致するかの判別は、器具テーブル7を使って判断している。
これによって、現在使用している器具を判別することができるため、この判別結果を利用して器具毎に最適な運転監視が行えるというものである。
特開2002−71421号公報 特開2003−149027号公報
前記従来の特許文献1における流量計測装置では、器具の特定判断が曖昧であり、特定器具に対して料金を課金する等のより消費者にわかりやすく利便性のある料金設定を行うことは困難である。例えば、ガスストーブが使用したガス流量を積算してその料金だけを割引使用とした場合に、従来の技術では器具の特定判断が曖昧で、ガステーブル,炊飯器など他の器具を含んだ低消費量器具群のガス使用量としてしか求めることができない。
また、従来の特許文献2における流量計測装置では、使用された器具を判別することができるが、予め流量パターンを登録しておく必要がある上、ガス器具は単独よりも複数で使用される機会の方が多いためパターンが常に単純な変化(比例制御、一定、ステップ制御)になっているわけではない。そのため、従来の構成で複数の器具が同時に使用されているときの各器具のガス流量を求めようとした場合には、器具の組み合わせを想定してガス流量パターンを用意する必要がある。だから、従来の流量計測装置では、その組み合わせの数が膨大になるため複数器具の判別にかかる時間は長く、且、非常に困難であるという課題を有していた。なお、判別(処理)に時間がかかるということは、その分だけ処理を行うことになるので、電力を必要とすることを意味する。
また、ガス器具は、動作開始、停止、制御を行われる時間は、任意であり、膨大な組み合わせの流量パターンを準備することは不可能で、限られたパターンで判別するとその分だけ誤差を生じさせてしまう。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、器具判別手段によって動作開始を判別された器具において、全ての波形のパターンを持たなくても、器具別のガス使用流量計算を精度よく行うことのできる流量計測装置を提供する。
前記従来の課題を解決するために、本発明の流量計測装置及びそのプログラムは、流路内を流れるガス流量を一定時間間隔で計測し流量値データとして出力する流量計測手段と、前記流量計測手段から出力される流量値データの差分値を求める演算手段と、前記演算手段で求められる差分値に基づいて器具の使用を判別する器具判別手段と、前記器具判別手段の判別結果によって計算方法を切り替えて前記器具毎の使用流量を求める器具流量計算手段とを備えたものである。
上記発明によれば、器具判別手段の判別結果から現在動作している器具の台数、種類、複数動作している場合はその組み合わせを解析し、その解析結果に依存して器具別使用流量の計算方法を適時最も精度のよい計算方法を採用するので、器具判別手段の判別結果(
動作している器具)に無関係に流量パターンの比較だけで器具の使用流量を求めるよりも、器具別のガス使用流量計算を精度よく行うことができる。
本発明の流量計測装置及びそのプログラムは、器具判別手段の判別結果から現在動作している器具の台数、種類、複数動作している場合はその組み合わせを解析し、その判別結果によって器具別使用流量の計算方法を適時に変更するので、器具判別手段の判別結果(動作している器具)に無関係に流量パターンの比較だけで器具の使用流量を求めるよりも器具別のガス使用流量計算を精度よく行うことができる。
第1の発明は、流路内を流れるガス流量を一定時間間隔で計測し流量値データとして出力する流量計測手段と、前記流量計測手段から出力される流量値データの差分値を求める演算手段と、前記演算手段で求められる差分値に基づいて器具の使用を判別する器具判別手段と、前記器具判別手段の判別結果によって計算方法を切り替えて前記器具毎の使用流量を求める器具流量計算手段とを備えたことを特徴とするものである。
そして、器具判別手段の判別結果から現在動作している器具の台数、種類、複数動作している場合はその組み合わせを解析し、その解析結果に依存して器具別使用流量の計算方法を適時最も精度のよい計算方法を採用するので、器具判別手段の判別結果(動作している器具)に無関係に流量パターンの比較だけで使用流量を求めるよりも、使用流量計算を精度よく行うことができる。
第2の発明は、器具流量計算手段は、予め定めたステップで流量計算を実行する計算処理手段を複数個有し、器具判別手段が演算手段で求められる差分値を検出したとき、あるいは器具判別状態に遷移してから同状態を抜けるまでに流量計測手段が流量計測を行った回数、さらには使用ガス器具の台数によって、前記計算処理手段を切り替えて器具毎の使用流量を求めるようにしたことを特徴とするものである。
そして、2台以上の器具が動作した場合において、従来例のように器具毎の波形を求めることは、必ず前記流量計測手段が計測する流量の変化(ここでいう流量差)を使って求める必要があり、本発明は、この波形を求める作業を行わない分だけ、無駄な処理を省くことができ電力消耗を低減することができる。
第3の発明は、器具流量計算手段は、複数の器具が起動中にどの器具から順番に流量計算を実行するかを、所定の条件下で予め設定した流量計算優先度記憶手段に基づいて決定し、優先度の高い器具から使用流量を計算するようにしたことを特徴とするものである
そして、例えばユーザの使用しているガステーブルとファンヒータで、ガステーブルがファンヒータよりも優先度が高いとした場合に、ガステーブルは一度動作すると使用流量の変化はなく、逆にファンヒータは使用流量の変化があるので、先にガステーブルの使用流量を計算して、前記流量計測手段が計測する計測値からその値を減算すれば流量パターンを見なくてもファンヒータの使用流量を計算することができるので、精度よく使用流量計算を行うことができる。
第4の発明は、流量使用が小さいほど優先度を高く設定することを特徴とするものである。
そして、大流量器具と小流量器具が動作している場合、変化のレンジ(割合)は大流量器具の方が大きいので、両者が動作している間の小流量器具の流量変化(制御)は、大流量の流量変化(制御)によって波形には現れなくなり、器具判別手段は小流量のそれを判
別できない。つまり、誤って大流量器具への制御を小流量器具の制御として認識しないように優先度を用いることのないようにすることができる。
第5の発明は、動作後に使用流量の変更が行われる頻度の低い器具ほど優先度を高く設定することを特徴とするものである。
そして、例えばユーザの使用しているガステーブルとファンヒータで、動作後に使用流量の変更が行われる頻度がファンヒータよりも低いガステーブルがファンヒータよりも優先度が高いとした場合に、ガステーブルは一度動作すると使用流量の変化はなく、逆にファンヒータは使用流量の変化があるので、先にガステーブルの使用流量を計算して、前記流量計測手段が計測する計測値からその値を減算すれば流量パターンを見なくてもファンヒータの使用流量を計算することができるので、精度よく使用流量計算を行うことができる。
第6の発明は、器具流量計算手段は、小流量使用器具が動作中に大流量使用器具が動作し始めた場合に、前記大流量使用器具が動作する直前、直後の流量計測手段が計測する流量の両者を比較して、前記大流量使用器具が動作している間の前記小流量使用器具の使用流量を計算することを特徴とするものである。
そして、大流量器具と小流量器具が動作している場合、変化のレンジ(割合)は大流量器具の方が大きいので、両者が動作している間の小流量器具の流量変化(制御)は、大流量の流量変化(制御)によって波形には現れなくなり、器具判別手段は小流量のそれを判別できない。だから、前記大流量使用器具が動作する直前、直後の前記流量計測手段が計測する流量の両者を基に前記大流量使用器具が動作している間の前記小流量使用器具の使用流量を求めることによって、器具判別手段の判別結果(動作している器具)に無関係に流量パターンの比較だけで使用流量を求めるよりも、使用流量計算を精度よく行うことができる。
第7の発明は、特に、第1から第6のいずれか1つの発明の流量計測の機能の少なくとも一部をコンピュータで実現するプログラムである。そして、プログラムであるのでCPU(マイコン)、RAM、ROM、記憶装置、I/Oなどを備えた電気情報機器、コンピュータ、サーバー等のハードリソースを協働させて本発明の流量測定器の少なくとも一部を容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布やインストール作業が簡単にできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における流量計測装置としてのガスメータの構成図である。
図1において、10は流量計測装置であり、ガス供給管の途中に設けられ、その下流側の配管には各ユーザ宅内に設置された1台以上のガス器具11が接続されている。
流量計測装置10内部は、ガス管に接続された流路12内にガス遮断弁13とガス流量計測手段1が設けられ、流量計測手段1で検出される流量信号を演算処理して使用ガス流量を求めるようにしている。
また、地震などの振動を検出する感震器14が内蔵されており、所定値以上の振動を検
知するとガス遮断弁13を作動させガス流路12を遮断するようになっている。
さらに、流量計測手段1で検出される流量信号を用いてガス流路12に接続されたガス器具11のうち、どのガス器具が使用されたかを特定するガス器具判別手段3と、流量計測手段1が計測したガス流量を積算する流量積算手段4と、流量計測手段1が一定時間間隔で計測し出力する流量値データの流量差を計算する演算手段15と、器具11が使用するガス流量を算出する器具流量計算手段16と、流量計算優先度記憶手段17と、器具流量計算手段16で計算されるガス器具11のガス流量を器具別に積算する器具流量積算手段18と、流量積算手段4と器具流量積算手段18とで求められる全体と器具11別のガス使用量を報知する流量報知部5と、及び感震器14の作動や器具判別、保安機能その他の統括制御処理を行う制御回路19と、そしてそれら手段の動力源となる電池(図示せず)を内蔵している。
ここで、流量計算優先度記憶手段17には、図2のように器具の名称と、数値で表された器具流量計算優先度と、対象器具を使用し始めたときのガス使用量[L/時間]の目安がテーブル化されて記憶されている。ちなみに本実施の形態においては、ガステーブルは優先度10、ファンヒータは20、床暖房は30、給湯器は40と優先度が予め決められていて数の小さい器具の方が優先度の高いガス器具とする。なお優先度は、ガス器具の制御の頻度にも関係している。例えば、ガステーブルは、ユーザによって炎の大きさを調節するためだけにガス流量の制御が行われる頻度が低い(基本的に動作開始直後に行われると制御が行われる確率が低い)ので、ファンヒータよりも優先度が高いと決めている。
更に、ガス器具は上記に限定するものではなく、ガスストーブやガス炊飯器など上記以外のガス器具を扱う場合には、この流量計算優先度記憶手段17のこのテーブルにガス器具名と数値で表される優先度を追加するものとする。
なお、本発明の流量計測手段1に関しては、超音波方式の計測手段を使用しているが、計測方式としては、他の流量計測方式でもフルディック方式などの短時間に一定サイクルで連続計測可能であれば使用可能である。
以下、本実施の形態1における流量計測装置の動作について説明する。
まず、流量計測手段1が行う超音波方式の流速計測に関して図3を用いて説明する。ガス流路12内に設けられた計測流路30は矩形断面を持っており、計測流路30のガスの流れる方向と直角方向にある壁面には計測流路30を挟んで一対の超音波送受信器31、32が流路の上流側と下流側で角度φを有して斜めに対向して装着されている。そして、流量計測手段1の計測制御手段(図示せず)により超音波送受信器31、32間で交互に超音波を送受信させて、流体の流れに対して順方向と逆方向の超音波の伝搬時間の差を一定間隔を置いて計測し、伝搬時間差信号として出力する。この伝搬時間差信号を受けて計算手段(図示せず)により被計測流体の流速及び流量を算出するものである。演算式を下記に示す。
図3において、Lは測定距離であり、t1を上流からの伝達時間、t2を下流からの伝達時間、Cを音速とすると、流速Vは下式で求めることができる。
式(1) V=(L/2cosφ)・((1/t1)−(1/t2))
計測の時間間隔は超音波の送受信が可能な範囲で設定できるが、本実施の形態では2秒間隔の計測を行っている。更に時間間隔を小さくすることは測定原理上可能であり、ガス器具によっては2秒より短時間で起動する器具もあるため、測定時間間隔を小さくすることは器具判別を瞬時に行う点では有利となるが、計測間隔を短くすると電池の消耗が大き
くなるなどの課題がある。また計測時間を従来のガスメータで使用している膜式方式と同等の計測間隔が2桁オーダーの秒数間隔になると、本発明における器具判別手段3がガス器具11の判別(器具判別)を行うことが困難になり、コストや器具判別の性能面からバランスの良い時間として本発明では2秒間隔計測で行っている。
次に、器具判別手段3が行うガス器具11の使用判別について図4、図5を用いて説明する。
まず、流量計測手段1は、2秒間隔で計測流路30に流れるガス流量を計測する。図4は、本実施の形態における流量計測手段1が計測した流量の時間変化をプロットした図である。時刻t2からガステーブルが使用され、時刻t5からファンヒータが使用され、時刻t9から時刻t16までファンヒータに対してガス流量の制御が行われて、時刻t19にガステーブルが停止したというものである。
器具判別手段3は、演算手段15が計算する流量計測手段1が計測した現在と2秒前とのガス流量の差(変化量:Δ2)と、この変化量が0から変化した時から再び0になるまでの流量の増加(減少)量とを元にして動作を開始したガス器具を判別する。図5は、この変化量の時間変化である。
具体的にいうと上記変化量が0以外になると(時刻t2に)判別状態になって、上記変化量が再び0になる(時刻t3)まで上記変化量を解析し、且つ、上記変化量の最大値と時刻t2からt3までに変化した流量(Qa)と図2の目安流量とを比較して、使用されたガス器具11を判別する。
なお、器具判別手段3は、Δ2が、0[L/hour]近辺→100[L/hour]近辺→0[L/hour]近辺という特性を示したとき、ガステーブルが使用されたと認識するように設定されている。また、Δ2が、0[L/hour]近辺→60[L/hour]近辺→60[L/hour]近辺→0[L/hour]近辺という特性を示したとき、ファンヒータが使用されたと認識するように設定されている。その他の器具についても、ガス器具11別のΔ2の特性が予め組み込まれているものとする。ここでいう近辺とは、例えば誤差が10%以内に有る場合をいう。
この基準時刻と任意時間前とのガス流量差のガス器具別の特性が器具判別手段3に予め組み込まれていて、動作器具を判別することは、本発明と直接関係が無いので、これ以上の説明は省略する。更に、器具判別手段3は、使用開始と判別したガス器具11について時刻t2に流量Qaで使用開始したとも判別し、判別状態から抜ける。
なお、器具判別手段3は、変化量を求める時間の間隔は、2秒に限定しなくてもよく、4秒前、6秒前、…(流量計測時間間隔)×(任意の整数)秒前であってもよい。また、器具判別手段3が判別状態になって器具を判別するまでは、上記変化量の時間間隔の値や、上記変化量自体が再び0に戻るまでのかかる時間の関係で数秒かかる。だから、使用開始判別にかかる時間(T1と呼ぶ)がガス器具11毎に異なる。
次に、ガス器具11が、ユーザにより使用された時に、器具流量計算手段16が行う器具別のガス使用流量の計算方法について説明を行う。図6〜10は、本実施の形態における流量計測装置10の動作を示したフローチャートである。
説明を行う前にまず以下のことを前提条件とする。1つ目は、ガス器具11の動作開始・停止が同時に発生しないことである。2つ目は、器具判別手段3は、流量計測手段1が計測する流量を解析することによって、必ず器具の使用開始、使用停止を正確に判別する
ものとし、前記2つに該当しない流量変化については全て、使用中の器具への制御と判別する。
なお、停止の判別については、次のように扱っている。器具判別手段3は、減少した流量Qaが、ガス器具11の現在使用している流量と例えば誤差の絶対値が5[L/hour]以内にある場合に、そのガス器具11が停止したと判別する。
それでは、以下に器具流量計算手段16の動作を説明する。
時刻t1(動作している器具がない状態)において、流量計測手段1に流量Qallを計測し(S101)、変化量(Δ2)を計算して(S102)、その値を分析し(S103)、Δ2が0なので、変数Tcntの値を確認する(S104)。
ここで、変数Tcntは、器具判別状態に遷移してから同状態を抜けるまでに、流量計測手段1が、流量計測を行った回数(遷移した時の計測もカウントする)である。初期値は0で、時刻t1では初期値であるとする。Tcntは0なので流量計算Xの処理を行い(S105)、そして、器具流量積算手段18がS105で求めた使用中のガス器具11の使用流量を積算し(S105a)、次の2秒(流量計測の時間)が来るまで待ち状態になる(S100)。
ここで、流量計算Xは、図7のフローチャートであり、現在動作中のガス器具がないので(S200)、なにも処理を行わないで終了する。S105aの使用流量積算についても動作しているガス器具がないので積算しない。
時刻t2(ガステーブル動作開始)において、流量計測手段1に流量Qallを計測し(S101)、変化量(Δ2)を計算して(S102)、その値を分析し(S103)、Δ2が0ではないので、変数Tcntの値を確認する(S113)。
Tcntは0なので判別状態に遷移して(S114)、Tcntをカウントアップして(S115)、次の2秒(流量計測の時間)が来るまで待ち状態になる(S100)。
時刻t3(ガステーブル動作中)において、流量計測手段1に流量Qallを計測し(S101)、変化量(Δ2)を計算して(S102)、その値を分析し(S103)、Δ2が0なので、変数Tcntを確認する(S104)。
Tcntは、1なので判別処理を行い(S106)、Δ2の時間変化と判別状態に遷移する直前と直後(=現在)の流量計測部1が計測する流量Qallの変化量(Qa)とで、器具判別手段3は、ガステーブルが使用され始めたとして判別する(動作中の台数を1にする)。そして、判別状態を抜ける(S107)。そして、開始判別をしたので(S108)、流量計算Yを行い(S109)、Tcntのカウント値を次の判別を行えるようにクリアし(S110)、そして、器具流量積算手段18がS109で求めた動作中のガス器具の使用流量を積算し(S110a)、次の2秒(流量計測の時間)が来るまで待ち状態になる(S100)。
ここで、流量計算Yとは、図8のフローチャートであり、現在の動作中のガス器具数を確認して(S300)、動作中のガス器具数は1台なので、Tcnt+1回ループを回して、且つ、古い時間の方から(ここでは、t2、t3という順で)、対象時刻での対象器具(ここでは、ガステーブルだけ)の器具別の流量を求める(S301)。この時、動作中の台数は1台しかないので、t2、t3それぞれにおける流量計測手段1の計測値Qallを対象器具(ガステーブル)のt2、t3における流量とする。
時刻t4(ガステーブル依然動作中)において、流量計測手段1に流量Qallを計測し(S101)、変化量(Δ2)を計算して(S102)、その値を分析し(S103)、Δ2が0なので、変数Tcntを確認する(S104)。Tcntは、0なので流量計算処理Xの処理を行い(S105)、そして、器具流量積算手段18がS105で求めた動作中のガス器具の使用流量を積算し(S105a)、次の2秒(流量計測の時間)が来るまで待ち状態になる(S100)。
ここで、流量計算Xは、図7のフローチャートであり、現在動作中のガス器具数を確認して(S200)、動作中の台数は1台なので、t4における流量計測手段1の計測値Qallを対象器具(ガステーブル)のt4における流量とする。
時刻t5(ガステーブル依然動作中でファンヒータが動作開始)において、流量計測手段1に流量Qallを計測し(S101)、変化量(Δ2)を計算して(S102)、その値を分析し(S103)、Δ2が0でないので、変数Tcntの値を確認する(S113)。
Tcntは0なので判別状態に遷移して(S114)、Tcntをカウントアップして(S115)、次の2秒(流量計測の時間)が来るまで待ち状態になる(S100)。
時刻t6(ガステーブル、ファンヒータともに動作中)において、流量計測手段1に流量Qallを計測し(S101)、変化量(Δ2)を計算して(S102)、その値を分析し(S103)、Δ2が0でないので、変数Tcntの値を確認する(S113)。
Tcntは1なので、更にT1maxと比較を行う(S116)。T1maxとは、ガス器具11毎に異なる器具判別手段3が器具判別を行うために必要な時間(T1)の中で最も長い時間を指す。本実施の形態においては、ガステーブルのT1は4[s]であり、ファンヒータでは6[s]であることからT1maxは6[s]とする。またこのことによって次のことが成り立つ。器具判別状態に遷移してからT1max経っても器具判別手段3がガス器具11の動作開始・停止を判別しなかったならば、その間のガス流量変化は、現在動作している器具に対して流量制御が行われたことを示している。
現時点でS116の判別で、動作開始・停止判別を行うための最大の時間経過していないので、この流量変化が動作器具に対しての流量制御と断定できないので、Tcntを更にカウントアップして(S120)、次の2秒(流量計測の時間)が来るまで待ち状態になる(S100)。
t7(ガステーブル、ファンヒータともに動作中)において、計測手段1に流量Qallを計測し(S101)、変化量(Δ2)を計算して(S102)、その値を分析し(S103)、Δ2が0なので、変数Tcntを確認する(S104)。
Tcntは、2なので判別処理を行い(S106)、Δ2の時間変化と判別状態に遷移する直前と直後(=現在)の流量計測部1が計測する流量Qallの変化量(Qa)とで、器具判別手段3は、ファンヒータが使用され始めたと判別する(動作中の台数を2にする)。そして、判別状態を抜ける(S107)。そして、開始判別をしたので(S108)、流量計算Yを行い(S109)、Tcntのカウント値を次の判別を行えるようにクリアし(S110)、そして、器具流量積算手段18がS109で求めた動作中のガス器具の使用流量を積算し(S110a)、次の2秒(流量計測の時間)が来るまで待ち状態になる(S100)。
ここで、流量計算Yとは、図8のフローチャートであり、現在の動作中のガス器具数を確認して(S300)、動作中のガス器具数は2台なので、動作中の器具を器具判別手段3に問い合わせ、現在ガステーブルとファンヒータが1台ずつ動作していることと、更に今し方判別を行った器具が2台の内でファンヒータであるということを把握し(S302)、2重のループ(Tcnt+1回ループと動作中器具の台数回のループ)のなかで、対象時刻での対象器具(ガステーブルとファンヒータ)の器具別の流量を求める(S304,S305)。
Tcnt+1回ループは、古い時間の方から(ここでは、t5、t6、t7という順で)流量の計算を行うループとし、器具の台数回のループは、今し方動作開始の判別を行った器具(ファンヒータ)が最後になるループにする。
また、既に動作していたガステーブルから先に流量を計算し、且つ、常に2[s]前の流量を継承させたか(流量に変化がないという近似式を用いたか)というと、まずガス器具の動作開始・停止の判別を優先するためである。そして、使用流量積算は、例えば1ヶ月位の長い時間で計算するため、動作開始・停止の判別にかかる時間は、1ヶ月と比べると極短時間で精度にさほど影響しないと考えたためである。そして、従来例のように、波形のパターンで使用流量を計算しようとすると、ガス器具全てについて、全ての組み合わせの動作パターンを持っていないといけないので、現実的ではない。
t8(ガステーブル、ファンヒータともに動作中)において、計測手段1に流量Qallを計測し(S101)、変化量(Δ2)を計算して(S102)、その値を分析し(S103)、Δ2が0なので、変数Tcntを確認する(S104)。Tcntは、0なので流量計算処理Xの処理を行い(S105)、そして、器具流量積算手段18がS105で求めた動作中のガス器具の使用流量を積算し(S105a)、次の2秒(流量計測の時間)が来るまで待ち状態になる(S100)。
ここで、流量計算Xは、図7のフローチャートであり、現在動作中のガス器具数を確認して(S200)、動作中の台数は2台なので、動作中の器具を器具判別手段3に問い合わせ、現在ガステーブルとファンヒータが1台ずつ動作しているということを把握し(S202)、更に流量計算優先度記憶手段17を参照し、どのガス器具11の流量計算を優先して行うか確認して(S203)、台数回のループのなかで、ガス器具毎に付与されている優先度を比較しながら(S204)、時刻t8での対象器具(ガステーブルとファンヒータ)の器具別の流量を求める(S205,S206)。
なお、優先度の高い流量から計算したかというと、2台のガス器具に同時に制御が行われた場合、Δ2から2台に対して正確に制御による変化量を分配することは困難である。そのため、優先的に制御される頻度の多いガス器具へΔ2を反映させる方が、器具別の流量が合っている確率も高いので、このことより、使用流量の計算を精度よく行うことができる。
t9(ガステーブル、ファンヒータともに動作中で、ファンヒータの制御開始)において、流量計測手段1に流量Qallを計測し(S101)、変化量(Δ2)を計算して(S102)、その値を分析し(S103)、Δ2が0でないので、変数Tcntの値を確認する(S113)。
Tcntは0なので判別状態に遷移して(S114)、Tcntをカウントアップして(S115)、次の2秒(流量計測の時間)が来るまで待ち状態になる(S100)。
時刻t10(ガステーブル、ファンヒータともに動作中で、ファンヒータは制御中)に
おいて、計測手段1に流量Qallを計測し(S101)、変化量(Δ2)を計算して(S102)、その値を分析し(S103)、Δ2が0でないので、変数Tcntの値を確認する(S113)。
Tcntは1なので、更にT1maxと比較を行う(S116)。現時点でS116の判別で、動作開始・停止判別を行うための最大の時間経過していないので、この流量変化が動作器具に対しての流量制御と断定できないので、Tcntを更にカウントアップして(S120)、次の2秒(流量計測の時間)が来るまで待ち状態になる(S100)。
時刻t11(ガステーブル、ファンヒータともに動作中で、ファンヒータは制御中)において、計測手段1に流量Qallを計測し(S101)、変化量(Δ2)を計算して(S102)、その値を分析し(S103)、Δ2が0でないので、変数Tcntの値を確認する(S113)。
Tcntは2なので、更にT1maxと比較を行う(S116)。現時点でS116の判別で、動作開始・停止判別を行うための最大の時間経過しているので、この流量変化が動作器具に対しての流量制御と断定できない。そのため、流量計算Zの処理を行い(S118)、Tcntのカウント値を次の判別を行えるようにクリアし(S119)、そして、器具流量積算手段18がS118で求めた動作中のガス器具の使用流量を積算し(S119a)、次の2秒(流量計測の時間)が来るまで待ち状態になる(S100)。
ここで、流量計算Zは、図9のフローチャートであり、現在動作中のガス器具数を確認して(S400)、動作中の台数は2台なので、判別状態になってからのΔ2の特徴を解析してこの流量の変化がどの器具のものか解析して(S402)、動作中の器具を器具判別手段3に問い合わせ、現在ガステーブルとファンヒータが1台ずつ動作しているということを把握し(S403)、更に流量計算優先度記憶手段17を参照し、どのガス器具11の流量計算を優先して行うか確認する(S404)。
そして、2重のループ(Tcnt+1回ループと動作中器具の台数回のループ)のなかで、ガス器具毎に付与されている優先度を比較し(S405)、更にS402での解析結果を反映させて(S406)、対象時刻での対象器具(ガステーブルとファンヒータ)の器具別の流量を求める(S407,S408,S409)。
Tcnt+1回ループは、古い時間の方から(ここでは、t9、t10、t11という順で)流量の計算を行うループとし、器具の台数回のループは、優先度の高い順に流量の計算を行うループとする。
また、S402でΔ2の特徴からその変化がどの器具の流量制御か判別する方法は、例えば、|Δ2|が10[L/hour]以内にある状態をT1max以上継続してある場合は、ファンヒータに対しての流量制御であるというように、ガス器具毎に予め決めていて、器具流量計算手段に設定されているものとする。
t12からt14については、t9からt11までの処理と同じなので説明は省略する。
t15(ガステーブル、ファンヒータともに動作中で、ファンヒータは制御中)において、流量計測手段1に流量Qallを計測し(S101)、変化量(Δ2)を計算して(S102)、その値を分析し(S103)、Δ2が0でないので、変数Tcntの値を確認する(S113)。
Tcntは0なので判別状態に遷移して(S114)、Tcntをカウントアップして(S115)、次の2秒(流量計測の時間)が来るまで待ち状態になる(S100)。
時刻t16(ガステーブル、ファンヒータともに動作中で、ファンヒータは制御中)において、計測手段1に流量Qallを計測し(S101)、変化量(Δ2)を計算して(S102)、その値を分析し(S103)、Δ2が0でないので、変数Tcntの値を確認する(S113)。
Tcntは1なので、更にT1maxと比較を行う(S116)。現時点でS116の判別で、動作開始・停止判別を行うための最大の時間経過していないので、この流量変化が動作器具に対しての流量制御と断定できないので、Tcntを更にカウントアップして(S120)、次の2秒(流量計測の時間)が来るまで待ち状態になる(S100)。
時刻t17(ガステーブル、ファンヒータともに動作中で、ファンヒータは制御終了)において、計測手段1に流量Qallを計測し(S101)、変化量(Δ2)を計算して(S102)、その値を分析し(S103)、Δ2が0なのでΔ2が0なので、変数Tcntを確認する(S104)。
Tcntは、2なので判別処理を行う(S106)。しかし、この場合は、器具判別手段3は、予め登録されているΔ2の時間変化ではないので、器具の動作開始と判別しない。また、この間の流量の変化は、現在動作している器具の流量とも異なるので、動作停止とも判断しない。そして、それまでの流量変化が流量制御によるものだと判明したので判別状態を抜ける(S107)。
次に、動作開始・停止判別を実行しなかったので(S108)、流量計算Zの処理を行い(S111)、Tcntのカウント値を次の判別を行えるようにクリアし(S112)、そして、器具流量積算手段18がS111で求めた動作中のガス器具の使用流量を積算し(S112a)、次の2秒(流量計測の時間)が来るまで待ち状態になる(S100)。時刻t18については、t8と同じなので説明を省略する。
時刻t19(ファンヒータは動作中で、ガステーブルは停止)において、流量計測手段1に流量Qallを計測し(S101)、変化量(Δ2)を計算して(S102)、その値を分析し(S103)、Δ2が0ではないので、変数Tcntの値を確認する(S113)。
Tcntは0なので判別状態に遷移して(S114)、Tcntをカウントアップして(S115)、次の2秒(流量計測の時間)が来るまで待ち状態になる(S100)。
時刻t19(ファンヒータは動作中)において、流量計測手段1に流量Qallを計測し(S101)、変化量(Δ2)を計算して(S102)、その値を分析し(S103)、Δ2が0なので、変数Tcntを確認する(S104)。
Tcntは、1なので判別処理を行い(S106)、Δ2の時間変化と判別状態に遷移する直前と直後(=現在)の流量計測部1が計測する流量Qallの変化量(Qa)とで、器具判別手段3は、ガステーブルが停止したと判別する(動作中の台数を1にする)。停止したと判別するのは、例えば、Δ2が負でQaと動作している器具の2[s]前の流量とが誤差10%以内にある場合に行うものとする。
そして、判別状態を抜け(S107)、停止判別をしたので(S108)、流量計算Yを行い(S109)、Tcntのカウント値を次の判別を行えるようにクリアし(S11
0)、そして、器具流量積算手段18がS109で求めた動作中のガス器具の使用流量を積算し(S110a)、次の2秒(流量計測の時間)が来るまで待ち状態になる(S100)。
時刻t20については、動作しているガス器具11は異なるものの処理ついてはt3と同じなので省略する。
時刻t21(ファンヒータは動作中で、制御開始)において、流量計測手段1に流量Qallを計測し(S101)、変化量(Δ2)を計算して(S102)、その値を分析し(S103)、Δ2が0ではないので、変数Tcntの値を確認する(S113)。
Tcntは0なので判別状態に遷移して(S114)、Tcntをカウントアップして(S115)、次の2秒(流量計測の時間)が来るまで待ち状態になる(S100)。
時刻t22(ファンヒータは動作中で、制御終了)において、流量計測手段1に流量Qallを計測し(S101)、変化量(Δ2)を計算して(S102)、その値を分析し(S103)、Δ2が0なので、変数Tcntを確認する(S104)。
Tcntは、1なので判別処理を行い(S106)、Δ2の時間変化と判別状態に遷移する直前と直後(=現在)の流量計測部1が計測する流量Qallの変化量(Qa)とで、器具判別手段3は、以下の判別を下す。それは、Qaが現在のファンヒータの流量と異なるのでファンヒータが停止したのではなく、制御が行われたと判別する。動作開始・停止の判別を行わなかったので(S108)、流量計算Zの処理を行い(S111)、Tcntのカウント値を次の判別を行えるようにクリアし(S112)、そして、器具流量積算手段18がS111で求めた動作中のガス器具の使用流量を積算し(S112a)、次の2秒(流量計測の時間)が来るまで待ち状態になる(S100)。
以上のように、器具判別手段3の判別内容によって、ガス器具毎の流量計算を精度よく行うため、その計算方法を変える。また、S103で行っているΔ2が0付近であるという判別は、|Δ2|が2[L/hour]以下である場合に0付近であると判別する。そして、動作しているガス器具11が1台の時は、無条件に流量計測手段1の計測値を動作中のガス器具11の流量とすることは、流量パターンで器具別使用流量を求めるよりも短時間に且、高い精度に器具別使用流量を求めることができるためである。
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2における流量計測手段1が計測した流量の時間変化をプロットした図である。なお、流量計測装置の構成図は、実施の形態1のものと同じである。
図10は、ファンヒータが動作中に、給湯器が時刻t4の時に動作を開始して、t18に停止したものである。ここで、給湯器は一般的にファンヒータと比べて使用するガスの流量も大きく、使用する流量も大きいので、制御によって変動する値も大きい。そのため、一旦給湯器が動作してしまうと、他の動作しているガス器具11への制御は、流量計測手段1が計測する計測値の波形上で見えなくなってしまい、制御が行われた時刻とその変化量を特定することもできない。更に、規則性があるわけでもない。
だから、図2の器具流量計算優先度記憶手段17において、給湯器の優先度を低くし、給湯器動作中の器具の流量は、基本的には一定と近似する。その理由は、給湯器の流量制御を他ガス器具への制御と判別してしまうと、他ガス器具の使用流量の誤差は大きなってしまい、逆に給湯器以外のガス器具の流量制御を給湯器の流量制御としても誤差は小さい
という考えを根拠としている。
しかし、給湯器の動作期間前後(t4、t17)で、流量計測手段1が計測する流量Qallに差があった場合には、給湯器が動作中に動作中の他ガス器具に対して流量制御が行われたことは明白であるので、次のように動作中の他のガス器具(ここでは、ファンヒータ)の流量を計算する。なお、この期間の給湯器の流量は、停止判別された器具であるので、流量計測手段1の計測値Qallから他ガス器具の使用流量和を減算して求める。
図11は、本実施の形態における器具流量計算手段16の動作を示すフローチャートであり、実施の形態1の流量計算Yの処理のS302以降の処理(処理群X)を置き換えるものである。
時刻t17で給湯器が停止すると(S500)、dQ(給湯器動作前後の流量計測手段1が計測する計測値の差)を計算して(S501)、dQが0でない場合には(S502)、2重のループ(給湯器の動作時間分のループと動作中器具の台数回のループ)のなかで、ファンヒータの流量計算は、対象時刻2秒前の流量にφ足したもの(S504)を、給湯器の流量計算は、流量計測手段1の計測値Qallから他ガス器具の使用流量和を減算して求める(S505)。なお、φとはdQを給湯器が動作中の時間で除算した値とする。
なお、S500で停止判別でない場合は、実施の形態1と同様に処理群Xの処理を行う。
このように、ガス器具が動作した全てのパターンにおける流量Qallの波形も持っていなくても、器具判別手段3の判別結果を元に動作ガス器具の使用流量計算方法を変更することによって、使用流量計算の精度よく行うことができる。そして、使用ガス器具の判別を超音波流量計の計測流量を基にして行うことで、それぞれのガス器具の器具別の流量を算出することができ、器具別料金などの顧客サービスを実現することができるものである。
以上で説明した手段は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバー等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信したりすることで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以上のように、本発明にかかる流量計測装置及びそのプログラムは、ガスメータの下流に接続されたガス器具が各時刻におけるガス使用量(流量)の計算を精度よく行うことができるので、ガス器具が適正に使用されているか監視する保安等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における流量計測装置の構成図 本発明の実施の形態1における流量計算優先度記憶手段のデータ構成図 本発明の実施の形態1における流量計測手段の構成図 本発明の実施の形態1における流量計測手段が計測する流量のプロット図 本発明の実施の形態1における演算手段が計算する変化量のプロット図 本発明の実施の形態1における流量計測装置の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における流量計測装置の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における流量計測装置の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における流量計測装置の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における流量計測手段が計測する流量のプロット図 本発明の実施の形態2における流量計測装置の動作を示すフローチャート 従来の流量計測装置の構成図
符号の説明
1 流量計測手段
2 流量記憶手段
3 器具判別手段
4 流量積算手段
5 流量報知手段
6 流量パターンテーブル
7 器具テーブル
10 流量計測装置
11 ガス器具
15 演算手段
16 器具流量計算手段
17 流量計算優先度記憶手段
18 器具流量積算手段
19 制御回路

Claims (7)

  1. 流路内を流れるガス流量を一定時間間隔で計測し流量値データとして出力する流量計測手段と、前記流量計測手段から出力される流量値データの差分値を求める演算手段と、前記演算手段で求められる差分値に基づいて器具の使用を判別する器具判別手段と、前記器具判別手段の判別結果によって計算方法を切り替えて前記器具毎の使用流量を求める器具流量計算手段とを備えた流量計測装置。
  2. 器具流量計算手段は、予め定めたステップで流量計算を実行する計算処理手段を複数個有し、器具判別手段が演算手段で求められる差分値を検出したとき、あるいは器具判別状態に遷移してから同状態を抜けるまでに流量計測手段が流量計測を行った回数、さらには使用ガス器具の台数によって、前記計算処理手段を切り替えて器具毎の使用流量を求めるようにした請求項1記載の流量計測装置。
  3. 器具流量計算手段は、複数の器具が起動中にどの器具から順番に流量計算を実行するかを、所定の条件下で予め設定した流量計算優先度記憶手段に基づいて決定し、優先度の高い器具から使用流量を計算するようにした請求項1または2記載の流量計測装置。
  4. 流量使用が小さいほど優先度を高く設定する請求項3記載の流量計測装置。
  5. 動作後に使用流量の変更が行われる頻度の低い器具ほど優先度を高く設定する請求項3記載の流量計測装置。
  6. 器具流量計算手段は、小流量使用器具が動作中に大流量使用器具が動作し始めた場合に、前記大流量使用器具が動作する直前、直後の流量計測手段が計測する流量の両者を比較して、前記大流量使用器具が動作している間の前記小流量使用器具の使用流量を計算する請求項1〜5のいずれか1記載の流量計測装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項記載の流量計測装置の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラム。
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