JP5028791B2 - 撮像素子および撮像装置 - Google Patents

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本発明は、色のバランスと色の再現性とが良い撮像素子に関する。
従来からデジタルカメラやビデオカメラ・CMOS・CCD等の撮像素子には受光素子が用いられている。撮像素子は、受光素子とカラーフィルタとを一対として具備することによりカラー画像を撮像する。
受光素子は、入射光の強さに応じた電気信号を出力するものである。この受光素子は、入射光の明るさのみを検知するものであり、入射光の色の判別は行なわない。そこで、各受光素子に光が入射する側(以下、入射光側ともいう)に、カラーフィルタを設置して、入射光から特定の色成分の光を抽出する。これにより、抽出された色成分の光が受光素子により観測される。なお、入射光から特定の色成分の光を抽出することを「色分離」という。
詳しくは、受光素子の光の入射側に、光の3原色である赤(R)・緑(G)・青(B)のカラーフィルタを設置する。これにより、観測対象からの入射光は受光素子に到達する前に、カラーフィルタにより色分離されて特定の光が抽出される。抽出された光は、それぞれのカラーフィルタに対向する受光素子に到達し、電気信号に光電変換される。これにより、入射光における光の3原色の出力値(通常、電圧値)が得られる。そして、得られた出力値を合成することにより、観測対象をカラー画像として再現することができる。
なお、カラーフィルタは、一般的には、パターン露光後に現像液を用いた現像を行い、必要とするパターンを得る「フォトリソグラフィプロセス」によりパターン形成される。また、フォトリソグラフィプロセスに用いる露光機には、ステッパーやアライナー、ミラープロジェクションアライナーなどがあるが、高画素化および微細化が必要とされる場合はステッパーが用いられる。
ところで、上述したような撮像素子については、近年、多画素化の要求が高まっており画素の微細化が進んでいる。具体的には、画素ピッチ(面素間の距離)は3μmを切り、2μm前後になりつつある。
画素ピッチが2μm近傍の微細画素になると、一画素当たりの面積が小さくなる。そのため、受光素子に入射する光量が減少する。この結果、受光素子の感度が低下し、画質が低下する(暗い画像となる)場合がある。
前述したように、従来の撮像素子では、観測対象からの光を色分離するために、赤・緑・青の3原色のカラーフィルタが受光素子の入射光側に配設される。このような赤・緑・青の3原色のカラーフィルタの分光透過率の一例は図22のように示される。この図22において、横軸は波長を示し、縦軸は透過率を示している。図22に示されるように、緑・青の透過率の頂点部は80%前後の値となる。すなわち、緑や青のカラーフィルタは透過率が低いので、受光素子に到達する光量が減る。その結果、画質が低下(暗い画像)することとなる。
さらに、CMOSやCCDなどの受光素子は、光の波長でおよそ400nm〜1000nmの広い感度領域を有するものである。特に、赤の波長域(700nm)付近で高い感度を有する。しかし、短波長域に行くにつれ感度が低下し、青の波長域(400nm〜500nm)付近では、赤の半分程度の感度となる。
以上の点から分かるように、赤・緑・青の3原色のカラーフィルタを有する撮像素子では、青の領域において受光素子の感度が低い。また、赤や緑のカラーフィルタの透過率よりも、青のカラーフィルタの透過率の方が低い。
このため、従来の撮像素子では、赤や緑よりも青の再現性・演色性が低く、色のバランスを厳密に再現できないといった問題がある。
このような問題に対し、受光素子への光量の低下に対応するため、シアン(C)・マゼンタ(M)・黄(Y)からなる補色系のカラーフィルタを用いる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この技術では、黄(Y)のカラーフィルタを用いることで、赤(R)と緑(G)との合成光を取り出すことができる。また、マゼンタ(M)のカラーフィルタを用いることで、赤(R)と青(B)との合成光を取り出すことができる。また、シアン(C)のカラーフィルタを用いることで、緑(G)と青(B)との合成光を取り出すことができる。
すなわち、補色系のカラーフィルタでは2色ずつの光を透過するため透過率を高くすることができる。これにより撮像素子に入射する入射光の光量の低下を抑えることができる。
特開2002−51350号公報
しかしながら、シアン・マゼンタ・黄の補色系のカラーフィルタを透過した光から赤・緑・青の3原色の光を取り出すには、補色系のカラーフィルタを経由して受光素子により観測された光のデータから赤・緑・青の3原色に相当するデータを算出するための煩雑な計算を行なう必要がある。
例えば、青=(シアン+マゼンタ−黄)/2、緑=(シアン+黄−マゼンタ)/2、赤=(マゼンタ+黄−シアン)/2などの計算をする必要がある。
従来用いられているC・M・Yの補色系のカラーフィルタの分光特性を示す分光透過率曲線の代表的なものを図23に示す。
補色系のカラーフィルタでは、演算により色を得る。しかし、図23に示すように、各フィルタは、本来なら遮光するべき光波長域の光でも通す。しかも、図23のu1・u2・u3に示すように、遮光すべき波長域での透過率にバラツキがある。
そのため、演算後の値に、かかるバラツキによるノイズ成分が入ることになる。
このため、補色系のカラーフィルタを用いた撮像素子では、感度は高いがノイズが多くなり、原色系のカラーフィルタと比して色再現性(色分離性)が低下するという問題がある。
(画素の剥がれ)
また、近年、600万画素を超えるような高精細のCMOSやCCD等が求められている。これらの高精細のCMOSやCCD等においては、画素サイズが2μm×2μmを下回るカラーフィルタを用いる必要があることが多い。
ところが、画素サイズの微細化に伴い、カラーフィルタ(画素)が剥がれやすくなるといった問題が生じる。特に、青の有機顔料を使用したカラーフィルタにおいては、このような問題が顕著に現れる。なぜなら、有機顔料を含むカラーレジストにてフォトリソグラフィ法によりパターン露光して青のカラーフィルタを形成する際、パターン露光光の波長である365nmにおいては青のカラーレジストの透過率が低い(1%未満)からである。すなわち、青のカラーレジストの下部まで露光光が到達せずに、本来硬化すべき部位が硬化不足になる傾向がある。これに対し、赤や緑のカラーレジストでは光波長365nmのパターン露光光が十分にレジスト中を透過するので(透過率5〜10%程度)、カラーレジストが下部にまで十分に硬化される。それゆえ、赤や緑のカラーフィルタは比較的剥がれにくい。
一方、カラーレジストを完全に硬化させてカラーフィルタの剥がれを防止するためには、365nmの波長のパターン露光光に対する青のカラーレジストの透過率を高くすれば良い。しかし、青のカラーレジストのパターン露光光の波長域での透過率を高くした場合には、青のカラーレジストとして透過率を低くすべき赤や緑の光波長域での透過率が上がってしまい、青のカラーレジストとしての色分離性能が低下する。
このため、複数の色に対応する光が透過されて色分離が悪くなる場合がある。
また、微細化したカラーフィルタは、フォトリソグラフィ工程におけるパターン露光の際に、基板からのハレーションの影響を受けて画素太りが起きやすいという問題がある。
このため、色ムラや混色が生じるという問題がある。
本発明は、上記実情を鑑みてなされたものであり、色のバランスと色の再現性とが良い撮像素子を提供することを目的としている。
本発明は上記課題を解決するために以下の手段を講じる。
請求項1に対応する発明は、基板と、前記基板上に形成された複数の受光素子と、前記受光素子のそれぞれの上に互いに隣接するように形成された透明フィルタおよび2色以上のカラーフィルタとを備えた撮像素子であって、前記透明フィルタは、365nm〜420nmの光波長域内のいずれかの光波長を有する光に対して、光透過率が50%となる値を示し、かつ450nm以上の光波長で90%以上の光透過率となる分光特性を有し、前記透明フィルタは、クマリン系染料またはベンゾトリアゾール系染料の紫外線吸収剤を含有し、前記カラーフィルタは、前記受光素子に入射する入射光のうち黄色光を抽出するための黄フィルタと、前記受光素子に入射する入射光のうち赤色光を抽出するための赤フィルタとを含む撮像素子である。
請求項2に対応する発明は、基板と、前記基板上に形成された複数の受光素子と、前記受光素子のそれぞれの上に互いに隣接するように形成された透明フィルタおよび2色以上のカラーフィルタとを備えた撮像素子であって、前記透明フィルタは、390nm〜420nmの光波長域内のいずれかの光波長を有する光に対して、光透過率が50%となる値を示し、かつ450nm以上の波長の光に対して90%以上の光透過率となる分光特性を有し、前記透明フィルタは、クマリン系染料の紫外線吸収剤を含有し、前記カラーフィルタは、前記受光素子に入射する入射光のうち黄色光を抽出するための黄フィルタと、前記受光素子に入射する入射光のうち赤色光を抽出するための赤フィルタとを含む撮像素子である。
請求項3に対応する発明は、請求項1または請求項2に対応する撮像素子において、前記透明フィルタおよび前記カラーフィルタの上に、前記受光素子に光を集光するためのマイクロレンズがさらに形成された撮像素子である。
請求項4に対応する発明は、請求項3に対応する撮像素子において、前記透明フィルタと前記マイクロレンズとは同じ材質から形成される撮像素子である。
請求項5に対応する発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に対応する撮像素子において、前記透明フィルタは、前記紫外線吸収剤を含有したアクリル樹脂から形成される撮像素子である。
請求項に対応する発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に対応する撮像素子において、前記カラーフィルタは、前記受光素子に入射する入射光から赤外線を抽出するための補正フィルタを含む撮像素子である。
請求項に対応する発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に対応する撮像素子を用いた撮像装置であって、前記透明フィルタを経由して受光した光のデータと前記黄フィルタを経由して受光した光のデータとに基づいて青色光のデータを求める青演算手段と、前記黄フィルタを経由して受光した光のデータと前記赤フィルタを経由して受光した光のデータとに基づいて緑色光のデータを求める緑演算手段と、前記赤フィルタを経由して受光した光のデータに基づいて赤色光のデータを求める赤演算手段とを備えた撮像装置である。
請求項に対応する発明は、請求項に対応する撮像素子を用いた撮像装置において、前記透明フィルタを経由して受光した光のデータと前記黄フィルタを経由して受光した光のデータとに基づいて青色光のデータを求める青演算手段と、前記黄フィルタを経由して受光した光のデータと前記赤フィルタを経由して受光した光のデータとに基づいて緑色光のデータを求める緑演算手段と、前記赤フィルタを経由して受光した光のデータと前記補正フィルタを経由して受光した光のデータとに基づいて赤色光のデータを求める赤演算手段とを備えた撮像装置である。
<作用>
従って、本発明は以上のような手段を講じたことにより、以下の作用を有する。
請求項1に対応する発明は、透明フィルタが365nm〜420nmの光波長域で光透過率が50%となる点を有し、かつ450nm以上の光波長に対して90%以上の透過率となる分光特性を有するので、紫外線の影響を除去した光のデータを得ることができる。これにより、人間の視覚感度に近い青色光のデータを得ることができるようになるので、色のバランスと色の再現性とが良い撮像素子を提供することができる。また、カラーフィルタが黄フィルタ及び赤フィルタを含むので、透明フィルタ、黄フィルタ及び赤フィルタを経由した各光のデータから観測対象のカラー画像を演算により再現することができる。これにより、従来の補色系のカラーフィルタを用いた撮像装置よりも構成を簡略化することができ、またノイズの無い、原色に近い鮮やかな色を再現することができる。
請求項2に対応する発明は、透明フィルタが390nm〜420nmの光波長域で光透過率が50%となる点を有し、かつ450nm以上の波長の光に対して90%以上の透過率となる分光特性を有するので、紫外線の影響を除去した光のデータを得ることができる。これにより、人間の視覚感度に近い青色光のデータを得ることができるようになるので、色のバランスと色の再現性とが良い撮像素子を提供することができる。また、カラーフィルタが黄フィルタ及び赤フィルタを含むので、透明フィルタ、黄フィルタ及び赤フィルタを経由した各光のデータから観測対象のカラー画像を演算により再現することができる。これにより、従来の補色系のカラーフィルタを用いた撮像装置よりも構成を簡略化することができ、またノイズの無い、原色に近い鮮やかな色を再現することができる。
請求項3に対応する発明は、請求項1または2に対応する作用に加え、透明フィルタおよびカラーフィルタの上に、受光素子に光を集光するためのマイクロレンズがさらに形成された構造により、カラーフィルタの構成の簡略化および薄型化を図ることができる。これにより、小型の撮像素子を提供することができるとともに、マイクロレンズと受光素子との距離が短くなり、入射光の取り込み角度が大きくなるため撮像素子の感度を上げることが出来る。
請求項4に対応する発明は、請求項3に対応する作用に加え、透明フィルタとマイクロレンズとは同じ材質から形成されるものであるので、製造工程を簡略化することができる。
請求項5に対応する発明は、請求項1〜4に対応する作用に加え、透明フィルタは、紫外線吸収剤を含有したアクリル樹脂から形成されるものであるので、紫外線を吸収する透明フィルタを形成することができる。
請求項に対応する発明は、請求項1〜5に対応する作用に加え、カラーフィルタは、赤外域の光を抽出する補色フィルタを含むので、赤フィルタを経由した光のデータから赤外線の影響を除去した光のデータを得ることができる。これにより、人間の視覚感度に近い赤色光のデータを得ることができるようになるので、色のバランスと色の再現性とが良い撮像素子を提供することができる。
本発明によれば、色のバランスと色の再現性とが良い撮像素子を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
(1−1.構成)
図1は本発明の第1の実施形態に係る撮像素子10および撮像装置20の構成を示す模式図であり、図2は撮像素子10におけるカラーフィルタを入射光側から見たときの配列状態の概念を示す図である。また、図3(A)および図3(B)はそれぞれ図1における撮像素子10のI−I’断面図およびII−II’断面図である。
撮像素子10は、基板11と受光素子12・平坦化層13・カラーフィルタ14・マイクロレンズ15とを備える。
基板11は、電気信号の授受を可能とする配線層を具備する半導体基板である。配線層を介して、受光素子12が受光した光の強度値(電気信号)を撮像装置20に送出する。
受光素子12は、基板11上に形成され、光を受けると電気信号に光電変換するものである。後述するように本実施形態においては、カラーフィルタ14は、透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14Rの3種類のものが形成される。そこで、便宜上、透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14Rのそれぞれを経由した光を受光する受光素子を、それぞれ白受光素子12W・黄受光素子12Y・赤受光素子12Rと呼ぶこととする。
白受光素子12Wは、受光した光から得られた電気信号を青演算部21Bに送出するものである。
黄受光素子12Yは、受光した光から得られた電気信号を青演算部21Bと緑演算部21Gとに送出するものである。
赤受光素子12Rは、受光した光から得られた電気信号を緑演算部21Gと赤演算部21Rとに送出するものである。
平坦化層13は、受光素子12が形成された基板11の入射光側の面に積層されるものである。この平坦化層13により、カラーフィルタ14の設置面を平坦にしている。また、平坦化層13は、紫外線吸収剤としてクマリン系の染料を染料濃度で5%含有したアクリル樹脂から形成される。これにより、平坦化層13は、365nm〜420nmの波長の光に対して50%の透過率となる点を有し、かつ450nm以上の波長の光に対して90%以上の透過率を有する分光特性を有する層としている。
カラーフィルタ14は、受光素子12のそれぞれの上に、互いに隣接するように個別に形成されるものである。本実施形態においてはカラーフィルタ14として、透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14Rの3種類のものが形成される。なお、黄フィルタ14Yを2画素とし、透明フィルタ14Wと赤フィルタ14Rをそれぞれ1画素とした計4画素により色分離の1単位を形成している。また、透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14RをそれぞれW・Y・R’として表示すると、例えば図2に示すような配列状態のカラーフィルタ14が形成される。
透明フィルタ14Wは、平坦化層13と同じ材質により形成される無色透明のカラーフィルタである。すなわち、透明フィルタ14Wは、クマリン系の染料を染料濃度で5%含有したアクリル樹脂から形成される。これにより、365nm〜420nmの光波長域内のいずれかの波長の光に対して50%の透過率となる値を示し、かつ450nm以上の波長の光に対して90%以上の透過率を有する分光特性を有するフィルタとしている。
黄フィルタ14Yは、受光素子に入射する入射光のうち黄色光を抽出するためのフィルタである。黄フィルタ14Yの色材としては、C.I.ピグメントイエロー139を用いることができる。
赤フィルタ14Rは、受光素子に入射する入射光のうち赤色光を抽出するためのフィルタである。赤フィルタ14Rの色材としては、C.I.ピグメントレッド117とC.I.ピグメントレッド48:1とC.I.ピグメントイエロー139とを用いることができる。
マイクロレンズ15は、受光素子12に光を集光するためのものであり、カラーフィルタ14の上に形成される。なお、マイクロレンズ15は、平坦化層13および透明フィルタ14Wと同じ材質のものから形成される。
撮像装置20は、青演算部21B・緑演算部21G・赤演算部21Rを備える。この撮像装置20は、光の3原色のデータをえて、カラー画像のデータを再現するものである。
青演算部21Bは、青色光のデータを求めるものである。具体的には、青演算部21Bは、白受光素子12Wと黄受光素子12Yとから電気信号を受け取る。白受光素子12Wからの電気信号から、黄受光素子12Yからの電気信号を引き算し、青色光のデータを求める。
緑演算部21Gは、緑色光のデータを求めるものである。具体的には、緑演算部21Gは、黄受光素子12Yと赤受光素子12Rとから電気信号を受け取る。黄受光素子12Rからの電気信号から、黄受光素子12Yからの電気信号を引き算し、緑のデータを得る。
赤演算部21Rは、赤色光のデータを求めるものである。具体的には、赤演算部21Rは、赤受光素子12Rから電気信号を受け取る。
(1−2.動作)
次に、本実施形態にかかる撮像素子10の動作について図4のフローチャートを用いて説明する。
まず、観測対象から光が放射されると、その一部の光が入射光として撮像素子10に入射される(S1)。
入射光は、マイクロレンズ15により集光され、カラーフィルタ14を透過して受光素子12に到達する。ここで、カラーフィルタ14としては、透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14Rが形成されているので、白受光素子12W・黄受光素子12Y・赤受光素子12Rのそれぞれにおいて、紫外光を除去した入射光・黄色光・赤色光が抽出される(S2)。
各受光素子12に到達した光は電気信号に変換されて、撮像装置20に送出される(S3)。ここでは、透明フィルタ12W・黄フィルタ12Y・赤フィルタ12Rのそれぞれを透過した光が撮像装置20に送出される。
その後、撮像装置20の演算部21により赤色光・緑色光・青色光のデータがそれぞれ求められる(S4)。具体的には、各受光素子により得られた入射光・黄色光・赤色光のデータをそれぞれW・Y・R’とし、3原色の赤色光・緑色光・青色光のデータをそれぞれB・G・Rとすると、下式(1)〜(3)に示される演算式に基づいて求められる。
B=W−Y …(1)
G=Y−R’ …(2)
R=R’ …(3)
このようにして求められた各画素における光の3原色のデータが合成され、観測対象のカラー画像のデータが作成される(S5)。
(1−3.効果)
以上説明したように、本実施形態にかかる撮像素子10は、平坦化層13および透明フィルタ14Wが365nm〜420nmの波長の光に対して透過率が50%となる点を有し、かつ450nm以上の波長の光に対して90%以上の透過率となる分光特性としているので、紫外線の影響を除去した光のデータを得ることができる。これにより、人間の視覚感度に近い青色光のデータを得ることができるようになるので、色のバランスと色の再現性が良い撮像素子10を提供することができる。
また、撮像素子10は、各受光素子12に光を集光するためのマイクロレンズ15を各カラーフィルタ14上に形成した構成により、画素の微細化を図ることができる。これにより、小型の撮像素子を提供することができる。
さらに、撮像素子10に係るカラーフィルタ14は、黄フィルタ14Yおよび赤フィルタ14Rを含むので、透明フィルタ14Wと黄フィルタ14Y・赤フィルタ14Rとを経由した光のデータから観測対象のカラー画像を再現することができる。これにより、従来の補色系のカラーフィルタを用いた撮像装置よりもノイズを低減することができ、原色に近い鮮やかな色を再現することができる。
補足すると、青色光のデータは、上記(1)式で表わしたように、透明フィルタ14Wを経由した入射光のデータに基づいて求められる。ここで、撮像素子の種類によっては、受光素子12は紫外線領域において感度にバラツキがある。そのため、紫外線を含む入射光を受光素子12が受光すると、撮像素子の種類により青色光のデータが一定に再現されにくかったり、人間の目の視覚感度との整合が不十分になったりする問題が生じる。この問題に対し、本実施形態に係る透明フィルタ14Wを用いれば、紫外線の影響を除去した光のデータを得ることができる。そのため、撮像素子の種類によらず、青色光のデータの再現性および演色性を向上することができる。
また、カラーフィルタを、フォトリソグラフィ法で形成する際のパターン露光時における基板からのハレーションの影響を平坦化層13が吸収するので、カラーフィルタの画素太りを抑えることができる。
また、本実施形態にかかる撮像素子10では、青色光のデータは、透明フィルタを経由して得た電気信号と黄色フィルタを経由して得た電気信号とに基づいて、演算することにより求める。透明フィルタは、短波長域で低透過率であり、透過率の立ち上がり部を有する。また、長波長域で高透過率となる。それゆえ、略S字状の分光透過率曲線を有するものとなる。ここで、透明フィルタを、光透過率が50%となる点を365〜420nmの光波長域とする分光特性曲線を有するものとすることで、より好ましくは、光透過率が50%となる点を390〜420nmの光波長域とする分光特性曲線を有するものとすることで、演算により求める青色光のデータを、色のバランスと再現性がよく、人の目にとって鮮やかな青色とすることができるという利点を有する。
この点について補足する。図5は、R(青)・G(緑)・B(青)表色系における、光波長(nm)の変化による人の目への刺激値の変化を示すグラフ図である。図5のグラフに示すように、人の目のB(青)スペクトル刺激値は、光波長445nm〜450nm付近にピーク(最大値)を有する。また、最大刺激値となる光波長より短波長側で、最大刺激値の半値(最大刺激値の50%の刺激値)となる光波長は、420nm〜425nm付近にある。それゆえ、本実施形態にかかる透明フィルタを用いると、人の目にとって鮮やかな青色を再現することができる。なお、図21に示すように従来の青フィルタの光透過率のピーク値は450nm前後の光波長域にある。また、450nm前後の光波長域での光透過率は80%前後である(透過率はガラス基板をリファレンスとして測定)。
また、透明フィルタの450nmにおける光透過率を90%以上としたことで、本実施形態にかかる撮像素子は青の感度を上げることができる。
なお、本実施形態において、紫外線吸収剤としてクマリン系の染料を染料濃度で5%含有したアクリル樹脂により透明フィルタ14Wを形成したが、アクリル系樹脂以外のものも用いることができる。具体的には、エポキシ系・ポリイミド系・フェノールノボラック系などの樹脂を一つもしくは複数含んだ樹脂を用いてもよい。
また、本実施形態において、クマリン系の染料を染料濃度で5%含有したアクリル樹脂により透明フィルタ14Wを形成したが、紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール化合物・ベンゾフェノン系化合物・サリチル酸系化合物・ヒンダードミン化合物などを用いてもよい。さらに、アゾ染料・アゾ金属錯塩染料・アントラキノン染料・インジゴ染料・チオインジゴ染料・フタロシアニン染料・ジフェニルメタン染料・トリフェニルメタン染料・キサンテン染料・チアジン染料・カオチン染料・シアニン染料・ニトロ染料・キノリン染料・ナフトキノン染料・オキサジン染料などを用いてもよい。また、1,6−ヘキサジオールジアクリレートやエチレングリコールジアクリレート・ネオペンチルグリコールジアクリレート・トリエチレングリコールジアクリレートなどの2官能モノマー、トリメチロールプロハスントリアクリレートやペンタエリスリトールトリアクリレート・トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアネートなどの3官能モノマー、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレートやジペンタエリスリトールペンタ・ヘキサアクリレートなどの多官能モノマーといった光重合性モノマーを用いることができる。その他にも、ハロメチル化トリアジン誘導体やハロメチル化オキサジアゾール誘導体・イミダゾール誘導体・ベンゾインアルキルエーテル類・アントラキノン誘導体・ベンズアンスロン誘導体・ベンゾフェノン誘導体・アセトフェノン誘導体・チオキサントン誘導体・安息香酸エステル誘導体・アクリジン誘導体・フェナジン誘導体・チタニウム誘導体などの光重合開始剤を用いることができる。あるいは、紫外線吸収性を持つ官能基を樹脂のポリマーやモノマー、硬化剤にペンダントしたり、ポリマーに取り込まれるような基を持たせて重合したりしても良い。例えば、キノン類やアントラセンをポリマーに導入しても良いし、紫外線吸収性の基をもつモノマーを添加してもよい。
また、上述したような紫外線吸収剤を適宜用いれば、透明フィルタ14Wの分光特性を変化させることができ、短波長側の半値(分光特性曲線において、光透過率が50%となる光波長値)を設定できる。これにより、色特性の選択(実際の視感度に近い色や有機顔料と同様な色など)ができる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態では、第1の実施形態に係る撮像素子10の製造方法について説明する。なお、既に説明した部分と同一部分には同一符号を付し、特に説明がない限りは重複した説明を省略する。また、以下の各実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
以下に、本実施形態に係る撮像素子10の製造方法について図6・図7を用いて説明する。
まず、受光素子12(図6において12W・12Y)が形成された基板11上に、平坦化層13を形成する(図6(A))。具体的には、クマリン系の染料を染料濃度で5%含有したアクリル樹脂により平坦化層13を形成する。
次に、平坦化層13の上に黄色樹脂層YLを形成する。黄色樹脂層YLは、例えば、C.I.ピグメントイエロー139にシクロヘキサノン・PGMEAなどの有機溶剤やポリマーワニス・モノマー・開始剤を添加した感光性樹脂層である。
続いて、マスクMを用いてパターン露光する(図6(B))。ここでは、露光された部分が光化学反応を起こして、アルカリ不溶となる。
そして、アルカリ溶液などの現像液を用いて光が照射されていない部分を除去する。これにより、黄フィルタ14Yが形成される(図6(C))。すなわち、ここでは、フォトリソグラフィプロセスにより黄フィルタ14Yを形成する。
また、図示しないが、同様にして赤フィルタ14Rを形成する。
そして、黄フィルタ14Yおよび赤フィルタ14Rを形成した後に、透明フィルタ14Wを形成する(図6(D))。
次に、透明樹脂によるレンズ層LLを形成する。具体的には、平坦化層13と同じ材料によりレンズ層LLを形成する(図7(A))。
レンズ層LLの上にはフェノール樹脂層16を形成する(図7(B))。フェノール樹脂層16は、後述するドライエッチングの際に、エッチングレートを制御し、所望する形状のマイクロレンズを得るために形成するものである。なお、フェノール樹脂層16は、熱フローによりレンズ母型17Mを形成するさいに、熱フローの制御の役割を果たす。
さらに、フェノール樹脂層16の上に感光性樹脂層17を形成する(図7(C))。感光性樹脂層17は、例えば、アルカリ可溶性・感光性・熱フロー性を持つアルカリ樹脂により形成することができる。
次に、感光性樹脂層17をフォトリソグラフィのプロセスにて矩形のパターンにする。そして、熱処理によりフローさせて丸くする。これにより、レンズ母型17Mが形成される(図7(D))。
続いて、レンズ母型17Mをマスクとしてドライエッチング処理する。これにより、マイクロレンズ15を形成する(図7(E))。
以上説明したような方法により、撮像素子10を製造することができる。
なお、撮像素子10においては、透明フィルタ14Wとマイクロレンズ15とを同じ材質とし、透明フィルタ14Wとマイクロレンズ15とを一体化した構造とすることで、製造工程を簡略化することができる。
具体的には、本実施形態では、透明フィルタ14Wと、マイクロレンズ15を形成するためのレンズ層LLとを個別に形成したが、透明フィルタ14Wとマイクロレンズ15とが同じ材質であれば、図6(D)の工程と図7(A)の工程とを同時に行なうことができる。すなわち、図6(C)の工程後に、透明フィルタ14Wを形成する部位を充填し、かつ、赤フィルタ14R及び黄フィルタ14Yを被覆するように、紫外線吸収剤を含むレンズ層LLを1回の塗布で形成する。しかる後、マイクロレンズの形成工程を行なう。これにより、図8に示すような透明フィルタ14Wとマイクロレンズ15が一体化した構造とした撮像素子10Aを製造することができ、製造工程を簡略化することができる。
また、図9に示すように、平坦化層13を形成しない撮像素子10Bであれば、製造工程をさらに簡略化することができる。
<第3の実施形態>
図10は本発明の第3の実施形態に係る撮像素子10Tおよび撮像装置20Tの構成を示す模式図であり、図11は撮像素子10Tにおけるカラーフィルタを入射光側から見たときの配列状態の概念を示す図である。また、図12(A)および図12(B)はそれぞれ図10における撮像素子10TのIII−III’断面図およびIV−IV’断面図である。
撮像素子10Tは、第1の実施形態にかかる撮像素子に加えて、カラーフィルタとして補正フィルタ14Blkをさらに備える。なお。補正フィルタ14Blkは、可視光を透過せず、赤外域の光を透過して、赤外線を抽出するものである。補正フィルタ14Blkを経由して光を受光する受光素子を便宜上、黒受光素子12Blkと呼ぶこととする。
黒受光素子12Blkは、受光した光から得られた電気信号を赤演算部21Rに送出する。
また、補正フィルタ14Blkの色材としては、C.I.ピグメントレッド254とC.I.ピグメントイエロー139とC.I.ピグメントバイオレット23とを混合したものを用いることができる。
なお、透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14R・補正フィルタ14Blkの1組が1画素に対応する。また、透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14R・補正フィルタ14BlkをそれぞれW・Y・R’・Blkとして表示すると、例えば図11に示すような配列状態のカラーフィルタ14が形成される。
赤演算部21Rは、赤受光素子12Rと黒受光素子12Blkとから電気信号を受け取る。これにより、赤フィルタ14Rを経由して受光した光のデータと補正フィルタ14Blkを経由して受光した光のデータとに基づいて赤色光のデータを求めるものである。
上述した構成により、各受光素子により得られた入射光・黄色光・赤色光・赤外線のデータをそれぞれW・Y・R’・Blkとし、3原色青色光・緑色光・赤色光のデータをそれぞれB・G・Rとすると、下式(4)〜(6)に示される演算式が成立する。
B=W−Y …(4)
G=Y−R’ …(5)
R=R’−Blk …(6)
すなわち、本実施形態に係る撮像素子10Tは、補色フィルタ14Blkを含むので、赤外線の影響を除去した赤のデータを得ることができる。これにより、人間の視覚感度に近い赤色光のデータを得ることができるようになるので、色のバランスと色の再現性が良い撮像素子を提供することができる。
また、補正フィルタ14Blkを形成した本発明の撮像素子により、前述した紫外線の影響を無くすことによる効果に加えて、赤外線カットフィルタを備えた撮像素子に比して、感度が高く、色再現性の良い小型の撮像素子を提供することができる。
なお、本実施形態において補正フィルタ14Blkは、図13に示すように、例えばバイオレットのカラーフィルタである紫フィルタ14Vと赤フィルタ14Rとの光学的重畳により構成しても良い。紫フィルタ14Vは、例えば、C.I.ピグメントバイオレット23により形成することができる。
(補正フィルタ)
ここで、補正フィルタ14Blkについて補足する。
CCDやCMOSなどの固体撮像素子は、人間の可視光(例えば400nm〜700nm)外の領域でも高い感度を有する。特に、可視光波長域より長波長側の波長域(以下、「赤外域」という。例えば700nm〜1100nmの波長域)について高い感度を有する。ここで、通常の有機カラーフィルタには赤外域の光(赤外線)のカット機能がない。そのため、人間の視覚感度域外(例えば700nmより長波長側)の光も受光素子に入射され、撮像素子で得られる観測対象の色と人間が目視で観察した観測対象の色とが異なる場合がある。
ここで、人間の視覚感度と、受光素子の感度(SPD感度)と、理想的な赤外線カットフィルタとにおける波長と透過率との関係は、例えば図14のように示される。この図14に示される斜線部の波長範囲に該当する入射光を赤外線カットフィルタでカットすれば、人間の視覚感度に近い色を再現できるようになる。なお、赤外線カットフィルタには、反射型と吸収型の2種類のものがある。反射型の赤外線カットフィルタと吸収型の赤外線カットフィルタとにおける光の波長と透過率との関係は、例えば図15のように示される。
しかしながら、赤外線カットフィルタを用いて赤外線をカットする場合には、以下の問題が生じる。
まず、撮像素子の小型化が難しくなるという問題がある。例えば、赤外線カットフィルタを撮像素子の光学系に挿入する技術としては、特開2000-19322号公報や特開昭63-73204号公報に提案されている技術が挙げられる。しかし、これらの技術では、CMOSやCCDなどの受光素子全体を覆うように赤外線カットフィルタが挿入される。それゆえ、赤外線カットフィルタの厚みのため、光学系を含めた撮像素子の小型化が困難になる。例えば、吸収型の赤外線カットフィルタは1〜3mm程度の厚みを有する。
また、製造コストの削減が困難になるという問題がある。すなわち、カメラ部材としてカラーフィルタを用いる場合には、赤外線カットフィルタをレンズ系に組み込む工程が必要となるので、製造コストの削減が困難になる。
このような問題は、補正フィルタを用いて赤外線の影響を演算により除去することにより解消される。
また、光の3原色のカラーフィルタ(R・G・B)もしくは補色系のカラーフィルタ(C・M・Y)を具備した撮像素子においては、赤外線カットフィルタを用いると撮像素子の感度が低下するという問題がある。赤外線カットフィルタを用いた撮像素子においては、全ての受光素子に対して赤外線がカットされるからである。それゆえ、赤外線カットフィルタが、550nm〜700nmの可視光波長域の光を吸収してしまう場合があり、緑や赤のカラーフィルタ等を具備した撮像素子においては感度が低下することがある。
この問題に対しては、透明フィルタ・黄フィルタ・赤フィルタのカラーフィルタを用い、さらに補正フィルタを用いることにより解消することができる。すなわち、透明フィルタ・黄フィルタ・赤フィルタ・補正フィルタを経由して得られた光のデータから赤・緑・青の光のデータを演算により再現することから、感度の低下を招かずに光の3原色を再現することができる。さらに、補正フィルタを用いているので、赤色の光のデータのみから赤外線の影響を除去することができる。
(実施例1)
以下に、本実施形態の一実施例に係る固体撮像素子の製造方法について説明する。
まず、受光素子12や遮光膜・パッシベーションを形成した半導体基板11上に、クマリン系の染料を染料濃度で5%含有した熱硬化タイプのアクリル樹脂塗布液をスピンコートした後、熱処理して硬膜した。これにより透明樹脂による平坦化層13が形成された。この平坦化層13の硬膜後の分光特性は図16のa1に示すとおりである。なお、比較の為に、クマリン系の染料の染料濃度を1%および10%としたときの分光特性をそれぞれa2とa3とで示す。
次に、黄フィルタ14Y・赤フィルタ14R・補正フィルタ14Blkのカラーフィルタを3回のフォトリソグラフィプロセスの手法で、それぞれ形成した。画素のピッチは2.5μmとする。なお、各フィルタの配置は図11の例と同じにした。
黄フィルタ14Yを形成するためのカラーレジスト(黄色樹脂層YL)は、色材としてC.I.ピグメントイエロー139を用い、さらにシクロヘキサノン、PGMEAなどの有機溶剤や、ポリマーワニス、モノマー、開始剤を添加した構成のものを用いた。
赤フィルタ14Rを形成するためのカラーレジストは、色材としてC.I.ピグメントレッド117、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントイエロー139を用いた。他の組成は、黄フィルタ14の場合と同様である。
補正フィルタ14Blkを形成するためのカラーレジストは、色材としてC.I.ピグメントレッド254、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントバイオレット23を用いた。他の組成は、黄フィルタ14の場合と同様である。
次いで、カラーフィルタ14上に平坦化層13と同じアクリル樹脂塗布液を0.8μmの膜厚になるように塗布した。その後、200℃で6分間、加熱して硬膜化処理することによりレンズ層LLを形成した。次に、1.0μm膜厚のフェノール樹脂を塗布してフェノール樹脂層16を形成した。このフェノール樹脂層16は、エッチング制御機能および熱フロー制御機能を有するものである。更に、アルカリ可溶性・感光性・熱フロー性をもつアクリル樹脂(レンズ母型材料)を塗布して感光性樹脂層17を形成した。
次に、感光性樹脂層17(レンズ母型材料)を、現像液を用いたフォトリソグラフィのプロセスにて矩形のパターンとした。そして、200℃の熱処理にてフローさせた。これにより丸い半球状のレンズ母型17Mを形成した。なお、高さ0.45μm、片側0.15μmのほぼ適正なフロー量で、レンズ母型間のギャップ0.35μmのスムースな半球状レンズ母型17Mを形成することができた。
最後に、ドライエッチング装置にて、フロン系ガスC3F8とC4F8の混合ガスを用い、レンズ母型17Mをマスクとして、エッチング処理した。これにより、レンズ間の隙間を実質的に無くした狭レンズ間ギャップのマイクロレンズ15を形成した。
なお、本実施例に用いたアクリル樹脂のエッチングレートは、レンズ母型17Mを構成する樹脂と比較して、1.2倍と速いエッチングレートを示した。レンズ母型17Mの下地樹脂である感光性樹脂層17は表面荒れの少ないマイクロレンズ15を狭ギャップに加工し、マイクロレンズ15の開口率を向上できる。レンズ母型17Mを構成する樹脂のエッチングレートと感光性樹脂層17、レンズ層LLのエッチングレートを同一とすると、マイクロレンズ15の形状は、レンズ母型17Mとほぼ同じ大きさ・形状に加工することが出来る。
このようにして作成した撮像素子において、透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14R・補正フィルタは、図17に示すような分光特性を有する。図17において、b1・b2・b3・b4は、それぞれ透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14R・補正フィルタの分光特性を示している。図17に示すように、各フィルタの分光特性曲線は、短波長域で透過率が低く、透過率の立ち上がり部を有している。また、長波長域で透過率が高くなる。それゆえ、略S字状となっている。
また、前述した(4)式〜(6)式の色演算を行なうことにより、図18に示すような、分光特性を有する青・緑・赤のフィルタを見かけ上有する撮像素子を得ることが出来る。図18において、c1・c2・c3は、それぞれ見かけ上の青・緑・赤のカラーフィルタの分光特性を示している。
なお、分光測定は、以下のようにして行なった。
まず、受光素子12上の各カラーフィルタ14の膜厚および透明樹脂の膜厚(平坦化層13およびレンズ層LL)を測定する。なお、透明樹脂については、Si基板上に膜を形成し、その膜厚を接触式の膜厚計(Sloan社製DektakIIA)で測定する。
そして、測定した膜厚と同じ膜厚の透明樹脂およびカラーフィルタ14をガラス基板上に形成し、分光光度計(日立製作所製U-3400 spectrophotometer)によって分光を測定する。このとき、ガラス基板のみ(カラーフィルタや透明樹脂がないもの)をリファレンスとし、カラーフィルタや透明樹脂のみの分光特性を測定する。また、透過率の値は、屈折率1.5の透明ガラスを100%としている。
(実施例2)
本実施例では、ベンゾトリアゾール系染料を染料濃度で5%含有した熱硬化タイプのアクリル樹脂塗布液を用い、塗布液をスピンコートして平坦化層13・透明フィルタ14W・レンズ層LLを形成した。それ以外は実施例1と同様にして撮像素子を製造した。
ここで、ベンゾトリアゾール系染料を染料濃度で5%含有した透明樹脂の分光特性は図19のd1に示すとおりである。なお、比較の為に、ベンゾトリアゾール系染料の染料濃度を1%および10%としたときの分光特性をそれぞれd2とd3とで示す。
このようにして作成した撮像素子において、透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14R・補正フィルタのそれぞれは、図20に示すような分光特性を有する。図20において、e1・e2・e3・e4は、それぞれ透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14R・補正フィルタの分光特性を示している。
また、前述した(4)式〜(6)式の色演算を行なうことにより、図21に示すような、分光特性を有する青・緑・赤のフィルタを見かけ上有する撮像素子を得ることができる。図21において、f1・f2・f3はそれぞれ見かけ上の青フィルタ・緑フィルタ・赤フィルタの分光特性を示している。
このように、透明樹脂層(平坦化層13・透明フィルタ14W・レンズ層LL)の分光特性を変化させることで、短波長側の半値を設定できる。それゆえ、色特性の選択(実際に視感度に近い色や有機顔料と同様の色など)ができる。
なお、副次効果としてフォトリソグラフィ法にてカラーフィルタを形成する際のパターン露光光が基板で反射することで生じるハレーションを防止することができる。そのため、より解像度の高いカラーフィルタを形成できる。
また、本実施例において、補正フィルタ14Blkを用い、演算処理にて赤外線の影響を除去することができるので、赤外線カットフィルタを省略することができる。
なお、撮像素子の製造を簡略化する観点から赤外線の影響は考慮せず、図1〜図3に示す補正フィルタ14Blkを用いない構成のカラーフィルタも同様の方法で製造することができる。この場合は赤外線カットフィルタを使用する構成となるが、パターン露光・現像を含むフォトリソグラフィにおいて、黄フィルタ14Yを形成するためのカラーレジストと赤フィルタ14Rを形成するためのカラーレジストとの2回入色の省プロセスで加工できるメリットがある。さらに、透明フィルタとマイクロレンズを一体化とすれば、さらにプロセスを省くことが可能になる。これに対し、通常の撮像素子に用いる赤・緑・青のカラーフィルタを形成するためには、3回の入色が必要となる。
<その他>
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る撮像素子10および撮像装置20の構成を示す模式図である。 本実施形態に係る撮像素子10におけるカラーフィルタを入射光側から見たときの配列状態の概念を示す図である。 本実施形態に係る撮像素子10の断面図である。 本実施形態にかかる撮像素子10および受光装置20の動作を説明するためのフローチャートである。 光波長の変化による人の目への刺激値を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る撮像素子10の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係る撮像素子10の製造方法を説明するための図である。 本実施形態に係る撮像素子の他の例を示す図である。 本実施形態に係る撮像素子の他の例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る撮像素子10Tおよび撮像装置20Tの構成を示す模式図である。 本実施形態に係る撮像素子10Tにおけるカラーフィルタを入射光側から見たときの配列状態の概念を示す図である。 本実施形態に係る撮像素子10Tの断面図である。 本実施形態に係る補正フィルタ14Blkの他の例を示す図である。 人間の視覚感度と、受光素子の感度(SPD感度)と、理想的な赤外線カットフィルタとにおける波長と透過率との関係を示す図である。 反射型の赤外線カットフィルタと吸収型の赤外線カットフィルタとにおける光の波長と透過率との関係を示す図である。 実施例1に係る透明樹脂の分光特性を示す図である。 実施例1に係るカラーフィルタ14W・14Y・14Rの分光特性を示す図である。 実施例1に係る見かけ上の青・緑・赤のカラーフィルタの分光特性を示す図である。 実施例2に係る透明樹脂の分光特性を示す図である。 実施例2に係るカラーフィルタ14W・14Y・14Rの分光特性を示す図である。 実施例2に係る見かけ上の青・緑・赤のカラーフィルタの分光特性を示す図である。 従来の赤・緑・青の3原色のカラーフィルタの分光透過率の一例を示す図である。 従来の赤・緑・青の3原色のカラーフィルタの分光透過率の一例を示す図である。
符号の説明
10、10T…撮像素子、11…基板、12…受光素子、12W…白受光素子、12Y…黄受光素子、12R…赤受光素子、12Blk…黒受光素子、13…平坦化層、14…カラーフィルタ、14W…透明フィルタ、14Y…黄フィルタ、14R…赤フィルタ、14Blk…補正フィルタ、15…マイクロレンズ15、20…撮像装置、21…演算部、21B…青演算部、21G…緑演算部、21R…赤演算部、22…合成部、23…出力部。

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された複数の受光素子と、
    前記受光素子のそれぞれの上に互いに隣接するように形成された透明フィルタおよび2色以上のカラーフィルタと
    を備えた撮像素子であって、
    前記透明フィルタは、365nm〜420nmの光波長域内のいずれかの光波長を有する光に対して、光透過率が50%となる値を示し、かつ450nm以上の光波長で90%以上の光透過率となる分光特性を有し、
    前記透明フィルタは、クマリン系染料またはベンゾトリアゾール系染料の紫外線吸収剤を含有し、
    前記カラーフィルタは、
    前記受光素子に入射する入射光のうち黄色光を抽出するための黄フィルタと、
    前記受光素子に入射する入射光のうち赤色光を抽出するための赤フィルタと
    を含む
    ことを特徴とする撮像素子。
  2. 基板と、
    前記基板上に形成された複数の受光素子と、
    前記受光素子のそれぞれの上に互いに隣接するように形成された透明フィルタおよび2色以上のカラーフィルタと
    を備えた撮像素子であって、
    前記透明フィルタは、390nm〜420nmの光波長域内のいずれかの光波長を有する光に対して、光透過率が50%となる値を示し、かつ450nm以上の波長の光に対して90%以上の光透過率となる分光特性を有し、
    前記透明フィルタは、クマリン系染料の紫外線吸収剤を含有し、
    前記カラーフィルタは、
    前記受光素子に入射する入射光のうち黄色光を抽出するための黄フィルタと、
    前記受光素子に入射する入射光のうち赤色光を抽出するための赤フィルタと
    を含む
    ことを特徴とする撮像素子。
  3. 請求項1または請求項2に記載の撮像素子において、
    前記透明フィルタおよび前記カラーフィルタの上に、前記受光素子に光を集光するためのマイクロレンズがさらに形成された
    ことを特徴とする撮像素子。
  4. 請求項3に記載の撮像素子において、
    前記透明フィルタと前記マイクロレンズとは同じ材質から形成される
    ことを特徴とする撮像素子。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の撮像素子において、
    前記透明フィルタは、前記紫外線吸収剤を含有したアクリル樹脂から形成される
    ことを特徴とする撮像素子。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の撮像素子において、
    前記カラーフィルタは、
    前記受光素子に入射する入射光から赤外線を抽出するための補正フィルタを含む
    ことを特徴とする撮像素子。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の撮像素子を用いた撮像装置であって、
    前記透明フィルタを経由して受光した光のデータと前記黄フィルタを経由して受光した光のデータとに基づいて青色光のデータを求める青演算手段と、
    前記黄フィルタを経由して受光した光のデータと前記赤フィルタを経由して受光した光のデータとに基づいて緑色光のデータを求める緑演算手段と、
    前記赤フィルタを経由して受光した光のデータに基づいて赤色光のデータを求める赤演算手段と
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項に記載の撮像素子を用いた撮像装置において、
    前記透明フィルタを経由して受光した光のデータと前記黄フィルタを経由して受光した光のデータとに基づいて青色光のデータを求める青演算手段と、
    前記黄フィルタを経由して受光した光のデータと前記赤フィルタを経由して受光した光のデータとに基づいて緑色光のデータを求める緑演算手段と、
    前記赤フィルタを経由して受光した光のデータと前記補正フィルタを経由して受光した光のデータとに基づいて赤色光のデータを求める赤演算手段と
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
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