JP5024304B2 - 無線伝送システム、遠隔操作装置及び電子機器、並びに無線伝送方法 - Google Patents

無線伝送システム、遠隔操作装置及び電子機器、並びに無線伝送方法 Download PDF

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Description

本発明は、高速データ伝送を行う無線伝送システム、遠隔操作装置及び電子機器、並びに無線伝送方法に関する。
近年、PC(Personal Computer)やデジタルカメラなどの普及により、家庭内でデータを高速に伝送する必要がある。家庭内の伝送方法として、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11などの無線ネットワークを構築することが考えられる。しかし、この場合、電波の到達距離、エラーの問題、限られた周波数の有効利用など、有線の伝送以上に問題、制約が多い。また、IEEE802.11などの無線ネットワークは、双方向の信号のやりとりのため、受信スタンバイ時などにかかる電力消費が一般の家電機器並みに大きく、コストもかかるのが実情である。
そこで、双方向通信のシステムの複雑さ、コストの問題などを解決すべく、片方向通信で成り立つシステムやアプリケーションが望まれている。
片方向通信の一例としては、赤外線を用いたリモートコントローラ(以下、リモコンという。)を挙げることができる。リモコンは、片方向通信の無線での入力コマンダとして確立され、低コストで製造できる事、電池交換などのメンテナンスが少ない事などから多くの家電製品に付属されている。しかし、リモコンシステムを双方向にして消費電力を増やすことや、コスト高となる複雑なアプリケーションや通信手段を付加することは創出し難い。
また、赤外線を用いた通信として、例えば、IrDA(Infrared Data Association)が知られているが、伝送可能距離が1m程度と短く、伝送レートもそれほど高くないため、リモコンなどを用いて大容量データを家電機器に無線伝送することは困難である。
特開2005−244362号公報 特開2005−252819号公報 特開2005−333169号公報
ところで、図8に示すように、周波数が3〜300GHz(波長100〜1mm)程度のミリ波やマイクロ波は、屋内の家電機器の無線通信に適している。しかしながら、ミリ波やマイクロ波は、直進性が強く、障害物の遮断に弱い。したがって、ミリ波やマイクロ波を用いた無線通信システムでは、指向特性の制御、調整等や、障害物による遮断を回避する手段が必要であった。
例えば、特許文献1に記載された技術では、ミリ波送信装置からレーザビームを照射し、ミリ波の反射板の角度を調整することにより、障害物による遮断を回避しており、また、特許文献2に記載された技術では、ミリ波の送信予告信号の検出結果を基にアンテナの指向方向を回動させることにより、指向特性の調整をより確実かつ迅速に行っている。
しかしながら、特許文献1,2の技術では、ミリ波を送信する際に電力を大きく消費してしまい、低消費電力が求められるリモコンなどに応用することは困難であった。
また、特許文献3には、低消費電力を目的として、バックスキャッタ方式を利用した無線伝送技術が記載されているものの、データ送信側の状況によっては、データ送信側が無変調キャリア信号をデータ受信側から受信できないことがあった。
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、大容量のデータを確実に伝送することができる無線伝送システム、遠隔操作装置及び電子機器、並びに無線伝送方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明に係る無線伝送システムは、遠隔操作装置と当該遠隔操作装置によって遠隔操作される電子機器との間で無線伝送を行う無線伝送システムにおいて、上記遠隔操作装置は、高速転送モードを示す遠隔操作信号を送信する際、当該高速転送モードで転送するデータのデータ容量の情報を送信する遠隔操作信号送信手段と、上記高速転送モードを示す遠隔操作信号の送信後又は送信中にミリ波帯又はマイクロ波帯の無変調キャリア信号を受信し、当該無変調キャリア信号を変調して反射信号として送信する反射信号送信手段とを備え、上記電子機器は、遠隔操作信号を受信する遠隔操作信号受信手段と、ミリ波帯又はマイクロ波帯の無変調キャリア信号を送信し、当該無変調キャリア信号が変調された反射信号を受信する反射信号受信手段と、上記高速転送モードを示す遠隔操作信号の受信状態に応じて上記無変調キャリア信号を送信するか否かを制御するとともに上記データ容量に基づく通信時間の経過後、上記反射信号受信手段をオフ状態とする制御手段とを備えることを特徴としている。
また、本発明に係る遠隔操作装置は、高速転送モードを示す遠隔操作信号を送信する際、当該高速転送モードで転送するデータのデータ容量の情報を送信する遠隔操作信号送信手段と、上記高速転送モードを示す遠隔操作信号の送信後又は送信中にミリ波帯又はマイクロ波帯の無変調キャリア信号を受信し、当該無変調キャリア信号を変調して反射信号として送信する反射信号送信手段とを備えることを特徴としている。
また、本発明に係る電子機器は、高速転送モードを示し、当該高速転送モードで転送されるデータのデータ容量の情報を含む遠隔操作信号を受信する遠隔操作信号受信手段と、ミリ波帯又はマイクロ波帯の無変調キャリア信号を送信し、当該無変調キャリア信号が変調された反射信号を受信する反射信号受信手段と、高速転送モードを示す遠隔操作信号の受信状態に応じて上記無変調キャリア信号を送信するか否かを制御するとともに上記データ容量に基づく通信時間の経過後、上記反射信号受信手段をオフ状態とする制御手段とを備えることを特徴としている。
また、本発明に係る無線伝送方法は、遠隔操作装置と当該遠隔操作装置によって遠隔操作される電子機器との間で無線伝送を行う無線伝送方法において、上記遠隔操作装置が高速転送モードを示す遠隔操作信号を送信する際、当該高速転送モードで転送するデータのデータ容量の情報を送信する遠隔操作信号送信ステップと、上記電子機器が上記遠隔操作信号を受信する遠隔操作信号受信ステップと、上記電子機器が上記遠隔操作信号の受信状態に応じてミリ波帯又はマイクロ波帯の無変調キャリア信号を反射信号受信手段を用いて上記遠隔操作装置に送信する無変調キャリア送信ステップと、上記遠隔操作装置が上記無変調キャリア送信ステップにて送信された無変調キャリア信号を受信し、当該無変調キャリア信号を変調し、反射信号送信手段を用いて上記高速転送モードで転送するデータを反射信号として上記電子機器に送信する反射信号送信ステップと、上記電子機器が、上記反射信号受信手段を用いて上記反射信号を受信し、復調する反射信号復調ステップと、上記電子機器が上記遠隔操作信号受信ステップで受信したデータ容量に基づく通信時間の経過後、上記反射信号受信手段の電源をオフ状態とする電源オフステップとを有することを特徴としている。
本発明によれば、遠隔操作装置が高速転送モードを示す遠隔操作信号を送信する際、当該高速転送モードで転送するデータのデータ容量の情報を送信し、電子機器がデータ容量に基づく通信時間の経過後、反射信号受信手段の電源をオフ状態とすることにより、消費電力を抑えることができ、大容量データを確実に遠隔操作装置から電子機器に伝送させることができる。
本発明の実施の形態の一例の構成を概略的に示すブロック図である。 反射信号送信モジュール及び反射信号受信モジュールの具体的な構成例を示すブロック図である。 反射信号送信モジュール及び反射信号受信モジュールにおける信号の流れを示す模式図である リモートコントロールシステムを示すブロック図である。 赤外線送信及びミリ波転送のタイミングを説明するための図である。 赤外線信号の受光部の設置例を示す図である。 リモコンシステムの動作を説明するフローチャートである。 無線通信技術における帯域使用状況を示す模式図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態の一例の構成を概略的に示すブロック図である。この無線伝送システムは、電子機器20を遠隔操作するリモートコントローラ(以下、リモコンと呼ぶ。)等の遠隔操作装置10と、テレビジョン装置等の電子機器20とを備えて構成される。
遠隔操作装置10は、遠隔操作信号を電子機器20に送信する遠隔操作信号送信モジュール11と、電子機器20から送信されたミリ波帯又はマイクロ波帯の無変調キャリア信号を受信し、当該無変調キャリア信号を変調して反射信号として電子機器20に送信する反射信号送信モジュール12と、遠隔操作信号の制御コマンドや記憶媒体14に記憶された情報を管理する制御モジュール13と、電子機器20に送信する情報を記憶する記憶媒体14とを備えて構成されている。
遠隔操作送信モジュール11は、電子機器20の遠隔操作信号を送信する。遠隔操作信号は、例えば、赤外線のON/OFFパルス信号であり、遠隔操作信号の幅は、最大でも数百msec程度である。
反射信号送信モジュール12は、遠隔操作モジュール11から遠隔操作信号の送信後又は送信中に無変調キャリア信号を受信する。無変調キャリア信号を受信した場合、送信するデータに応じて無変調キャリア信号を例えばBPSK(Binary Phase Shift Keying)等にて変調し、反射信号として送信する。
制御モジュール13は、電子機器20の制御コマンドや記憶媒体14に記憶されたデータを管理し、例えば、無変調キャリア信号を変調する際、インターフェース(図示せず。)を介して記憶媒体14から所望のデータを読み出し、反射信号送信モジュール12に出力する。
記憶媒体14は、メモリカード等に相当し、遠隔操作装置10から着脱可能であることが好ましい。
電子機器20は、遠隔操作装置10から送信された遠隔操作信号を受信する遠隔操作信号受信モジュール21と、ミリ波帯又はマイクロ波帯の無変調キャリア信号を送信し、当該無変調キャリア信号の反射信号を受信する反射信号受信モジュール22と、遠隔操作受信モジュール21における遠隔操作信号の受信状態に応じて無変調キャリア信号の送信を制御する制御モジュール23とを備えて構成されている。
遠隔操作信号受信モジュール21は、遠隔操作装置10から送信された遠隔操作信号を受信する。また、遠隔操作信号受信モジュール21は、遠隔操作信号を受光する複数の受光部を有し、各受光部における遠隔操作信号の受光レベルを比較し、その比較結果を制御モジュール23に出力する。
反射信号受信モジュール22は、制御モジュール23からの命令に応じてミリ波帯又はマイクロ波帯の無変調キャリア信号を送信する。また、制御モジュール23からの命令に応じて送信した無変調キャリア信号の反射信号を受信し、復調してデータを取得する。
制御モジュール23は、遠隔操作受信モジュール21における遠隔操作信号の受信状態に応じて無変調キャリア信号の送信を制御する。具体的には、受光部における遠隔操作信号の受光レベルに応じて遠隔操作装置10が無変調キャリア信号の受信が可能か否かを判別し、受信可能であると判別した場合、無変調キャリア信号の送信を反射信号受信モジュール22に命令する。
また、電子機器20は、遠隔操作装置10が無変調キャリア信号の受信が可能か否かを報知する報知手段を備えることが好ましい。これにより、ユーザがミリ波帯又はマイクロ波帯のデータ転送が可能か否かを知ることができる。
この無線伝送システムによれば、ユーザがコントロールしようとする電子機器20の正面に遠隔操作装置10を向けた状態で制御コマンドを送る際に、直進性の高いミリ波帯又はマイクロ波帯を用いたデータ転送を行うことができる。
図2は、反射信号送信モジュール12及び反射信号受信モジュール22の具体的な構成例を示すブロック図である。反射信号送信モジュール12は、無変調キャリア信号を変調して反射信号とする変調器121と、無変調キャリア信号を受信するともに反射信号を送信するアンテナ122とがサーキュレータ123に接続されている。なお、無変調キャリア信号を増幅するアンプを備えるようにしてもよい。
また、反射信号受信モジュール22は、無変調キャリア信号を発振する発振器221と、反射信号を復調する復調器222と、無変調キャリア信号を送信するともに反射信号を受信するアンテナ223とがサーキュレータ224に接続されている。なお、無変調キャリア信号を増幅するアンプ225と、反射波信号を増幅するアンプ226とを備えるようにしてもよい。
ここで、サーキュレータ123、224は、マイクロ波、ミリ波等の送受信で、レーダー、無線通信の分野で幅広く用いられている3ポートの高周波の進行方向を決める電源を必要としないパッシブデバイスである。
続いて、反射信号送信モジュール12及び反射信号受信モジュール22における信号の流れについて図3を参照にして説明する。
図3(A)に示すように、無変調キャリア信号を送信する場合、反射信号受信モジュール22の発振器221がオンされ、例えば60GHzのミリ波のシングルキャリア(無変調波)が発振される。ミリ波シングルキャリアは、アンプ225で増幅され、サーキュレータ224を図3(A)に示すように経由し、アンテナ223から空間へ放射される。
アンテナ223から放射されたミリ波シングルキャリアは、反射信号送信モジュール12のアンテナ122で受信され、サーキュレータ123を経由し、変調器121に入力される。アンプでミリ波シングルキャリアを増幅する場合、変調器121とアンプの電源を連動し、変調が行われている時間だけオン状態にする。これにより、省電力を図ることができる。
変調器121は、例えば、記憶媒体14に記憶されたデータに応じてミリ波シングルキャリアを逐次BPSK変調する。
変調されたミリ波変調波は、図3(B)に示すように、サーキュレータ123を経由し、反射するようにアンテナ122から放射される。アンテナ223で受信したミリ波変調波は、図3(C)に示すように、サーキュレータ224を経由し、アンプ226で増幅され、復調器222によって逐次復調される。発振器221、復調器222、及びアンプ225,226の電源は連動しており、データ伝送が行われている時間だけオン状態にする。これにより、省電力を図ることができる。
このようにミリ波又はマイクロ波を用いた通信では、同一周波数、同一ペアのアンテナを用いて行うが、一方がキャリア波で他方が変調波なので、S/Nの劣化、混変調、歪といった問題は起きない。言い換えれば、時間軸で処理が進んでいくというよりも、反射させたその時間内に並列処理を行っている。また、遠隔操作装置10側のローカル信号となるシングルキャリアは、遠隔操作装置10側で発振されず、電子機器側で発振されるため、遠隔操作装置10の消費電力を抑えることができる。
次に、本発明の具体的な適用例としてミリ波帯を用いた伝送について説明する。図4は、遠隔操作信号として赤外線信号を送信するリモコン30と、リモコン30により遠隔操作されるテレビジョン装置40とからなるリモートコントロールシステムを示すブロック図である。
リモコン30からは、赤外線信号の制御コマンドがテレビジョン装置40に送信される。赤外線信号の受光部は、テレビジョン装置40の前面に取り付けられており、ユーザは、コントロールしようとするテレビジョン装置40の正面にリモコン30を向けた状態でコマンドを送る。この時、ミリ波伝送のパスが確立される。
赤外線送信及びミリ波転送は、例えば、図5に示すようなタイミングで行われる。リモコン30からの制御コマンドは、赤外線のON/OFFパルスであり、その幅は、非常に短く、最大でも80msec程度であるとすると、ガードタイムをとって約100msecが赤外線信号の最大送信時間となる。ガードタイムとは、機器内の各ブロックが電源オンしてから安定するための時間や、各ブロックの動作が終了してからある程度時間をおいてオフさせたりするシステムの動作に余裕をもたせるための時間である。
また、電子機器では、処理の都合上、制御コマンドの受信から、例えばチャンネルの切替表示等が遅れることや、ユーザがその次の制御コマンド送信する必要性から、リモコン30がテレビジョン装置40に長く向け続けられることとなる。また、ユーザは、リモコン30とテレビジョン装置40の間に障害物を置いてリモコン30を使用することは考えにくく、人間などの障害物がリモコン30とテレビジョン装置40の間を通過した場合は、接続が確立しないことにも理解がある。これらを考慮してユーザがリモコン30をテレビジョン装置40に向けていられる許容時間を0.5秒とすると、差し引き400msec程度がミリ波のデータ転送に使用できる時間となる。
図4に戻って、テレビジョン装置40は、第1の受光部41と、第2の受光部42と、第1の受光部41で受光された赤外線信号を積分する積分器43と、第2の受光部42で受光された赤外線信号を積分する積分器44と、第1の受光部41で受光された赤外線信号の受光レベルと、第2の受光部42で受光された赤外線信号の受光レベルを比較する比較器45と、第1の受光部41で受光された赤外線信号を増幅するアンプ46と、赤外線信号の特定の周波数範囲を通過させるBPF(Band Pass Filter)47と、赤外線信号から制御コマンドを取り出す検波器48と、制御コマンドの波形を整形する波形整形部49とを備えている。
また、テレビジョン装置40は、一般的な構成である、アナログチューナ50と、デジタルチューナ51と、デジタル信号プロセッサ52と、映像信号プロセッサ53と、ディスプレイ54とを備えている。
第1の受光部41で受光された赤外線信号は、アンプ46で増幅され、BPF47、検波器48、及び波形整形部49を介して制御コマンドが生成され、デジタル信号処理プロセッサ52に入力される。
また、第1の受光部41及び第2の受光部42のフォトダイオードは、それぞれ赤外線パルスを受け電流を発生する。抵抗でグラウンド接地しているので、抵抗の反対側では、受光パルスの大きさに比例した電圧が発生する。また、この2つの電圧は、連続したパルスで扱いにくいため、それぞれ積分器43,44にかけてある程度平滑された2つの電圧として比較器45で比較する。比較結果は、図1に示す制御モジュール23に相当するデジタル信号処理プロセッサ52へ出力され、図1に示す反射信号受信モジュール22における無変調キャリア信号の送信の制御に用いられる。
ここで、第1の受光部41及び第2の受光部42の設置例について図6を用いて説明する。図6に示す構成例では、受光可能角度が120°の通常の第1の受光部41と、赤外線信号の受光指向性を30°に鋭くした第2の受光部42とがテレビジョン装置40の前面に設けられている。また、受光可能角度を30°とするために、第2の受光部42には、遮蔽板60が設けられている。
第1の受光部41及び第2の受光部42のフォトダイオードからほぼ同様な出力が得られれば、鋭い指向性を持った第2の受光部42の指向性範囲(30°)内にリモコン30があることが判別でき、ミリ波のパス(伝送路)としては望ましい。一方、テレビジョン装置40の横方向(30°〜120°)から赤外線信号が出力された場合、第2の受光部42の積分器44からは電圧が得られないので、ミリ波のパス(伝送路)として厳しい状況であることが判別できる。
同様に受光部を増やすことにより、テレビジョン装置40は、リモコン30が位置する角度を高い分解能で知ることができる。
なお、ミリ波伝送路の判別結果は、ユーザに対し報知するようにしてもよい。例えば、ディスプレイ54上に“転送不可”などのメッセージを表示したり、転送可能を知らせるLED(Light Emitting Diode)等をテレビジョン装置40に設けたりしてもよい。また、リモコン30側に無変調キャリア信号を受信しない旨を知らせる報知手段を設けてもよい。
また、上記構成例では遮蔽板60によって受光指向性を発現させることとしたが、これに限らず、赤外線フォトダイオードユニットの光学レンズの特性の変更することにより、受光指向性を鋭くしてもよい。
続いて、リモコン30及びテレビジョン装置40の動作について図7に示すフローチャートを参照して説明する。
リモコン30の動作は以下の通りである。ユーザのリモコン操作によって、例えば高速データ転送スイッチが押されると、高速転送モードに移行する(ステップS10)。この際、図1に示す制御モジュール13は、例えば、記憶媒体14に記憶されたデータの容量(ビット数、バイト数)を算出し、これを送るべきデータ容量とする(ステップS11)。また、データ容量と通信ビットレートから通信時間を算出し、通信終了時間を指定する(ステップS12)。例えば、160Mbpsの転送レートで、10MB(すなわち80Mbit)転送すると、80Mbit/160Mbps=0.5secの時間が転送終了までにかかる。通信終了時間は、この時間にさらにガードタイムを含めたものとなる。
ステップS13において、遠隔操作信号送信モジュール11は、高速転送モードの制御コマンド及びステップS11で算出したデータ容量をテレビジョン装置40に送信する。
ステップS14において、反射信号送信モジュール12は、図2に示す変調器121及びアンプ(図示せず)をオン状態とし、ガードタイムGT2の期間、待機する(ステップS15)。
ガードタイムGT2の期間経過後、反射信号送信モジュール12は、テレビジョン装置40から送信されたミリ波の無変調キャリア信号を受信し、変調器122にてデータの変調を開始する(ステップS16)。変調器121にて変調されたミリ波変調波は、反射波信号としてサーキュレータ123を介してテレビジョン装置40に送信される。
データの変調終了後(ステップS17)、ガードタイムに入り、ステップS12にて指定した通信終了時間が経過したか否かを判別する(ステップS18)。通信終了時間が終了した場合、変調器122及びアンプをオフ状態とする(ステップS19)。
また、テレビジョン装置40の動作は以下の通りである。先ず、図1に示す遠隔操作信号受信モジュール21は、リモコン30から送信された高速転送モードの制御コマンド及びデータ容量についての赤外線信号を受信する(ステップS20)。
ステップS21において、制御モジュール23は、遠隔操作信号受信モジュール21における赤外線信号の受信状況を判別する。具体的には、図4に示すように、受光指向性の異なる受光部41,42の受光レベルを比較器45で比較し、比較結果よりリモコン30が位置する角度を判別し、ミリ波を用いた転送が可能か否かを判別する。
ステップS21において受信状況が良好な場合、ステップS22に進み、ステップS20にて受信したデータ容量と通信ビットレートから通信時間を算出し、通信終了時間を指定する(ステップS22)。
ステップS23において、反射信号受信モジュール22は、図2に示す復調器222及びアンプ225,226をオン状態とし、ガードタイムGT1の期間、待機する(ステップS24)。このガードタイムGT1は、リモコン30がユーザによりテレビジョン装置40に向けられた状態であることから、1msecより短い時間であることが好ましい。また、リモコン30のガードタイムGT2よりも短い時間であることが好ましい。
ガードタイムGT1の期間経過後、反射信号受信モジュール22は、図2に示す発振器221からミリ波を発振し、サーキュレータ224を介して無変調キャリア信号をリモコン30に送信する。そして、リモコン30にて変調されたミリ波変調波をアンテナ223が受信し、サーキュレータ224を介して復調器222に入力され、データの復調が開始する(ステップS25)。
データの復調終了後(ステップS26)、ガードタイムに入り、ステップS22にて指定した通信終了時間が経過したか否かを判別する(ステップS27)。通信終了時間が終了した場合、変調器222及びアンプ225,226をオフ状態とする(ステップS28)。
このようにリモコン30のユーザ操作で、例えば高速データ転送スイッチが押された際、リモコン30とテレビジョン装置40との間のミリ波伝送パスが確立されたときにだけ、データが転送されるため、大容量のデータ転送を確実に行うことができる。例えば、デジタルカメラのJPEG(Joint Photographic Experts Group)画像を160Mbpsで転送する場合、かなり高精細である500万画素の写真一枚の約2.5MBのデータは、この1枚が20Mbitであるので、0.125秒で転送することができる。
また、ミリ波は、テレビジョン装置40側の発振器221から発振され、リモコン30側で発振されないため、リモコン30の消費電力を抑えることができる。例えば、本実施の形態の転送時において、通常のリモコン機能の消費電力を除いて、リモコン30に付加された内部回路の消費電力を100mWとし、1日に10秒間、1年間(360日)使うとすると、360×10=3600(秒)=60(分)=1(時間)であるから、年間のトータル消費電力は100mWhである。したがって、通常の単三電池1本の実用エネルギー容量を1500〜2000mWhとすると、年間の消費量は、この電池の実用エネルギーの10%以下となり、計算上電池のエネルギーはほとんど減らないことになる。
なお、上記実施の形態では、データ容量と通信ビットレートから通信時間を算出し、通信終了時間が経過した場合に変調器、復調器等をオフ状態とすることとしたが、これに限られるものではなく、送信又は受信したデータ量を測定し、データの送信完了又は受信完了の場合に変調器、復調器等をオフ状態とすることとしてもよい。また、データの送信完了又は受信完了していない場合であっても、所定の時間が経過したとき変調器、復調器等をオフ状態とすることとしてもよい。
10 遠隔操作装置、 11 遠隔操作信号送信モジュール、 12 反射信号送信モジュール、 13 制御モジュール、 14 記録媒体 20 電子機器、 21 遠隔操作信号受信モジュール、 22 反射信号受信モジュール、 23 制御モジュール

Claims (12)

  1. 遠隔操作装置と当該遠隔操作装置によって遠隔操作される電子機器との間で無線伝送を行う無線伝送システムにおいて、
    上記遠隔操作装置は、
    高速転送モードを示す遠隔操作信号を送信する際、当該高速転送モードで転送するデータのデータ容量の情報を送信する遠隔操作信号送信手段と、
    上記高速転送モードを示す遠隔操作信号の送信後又は送信中にミリ波帯又はマイクロ波帯の無変調キャリア信号を受信し、当該無変調キャリア信号を変調して反射信号として送信する反射信号送信手段とを備え、
    上記電子機器は、
    遠隔操作信号を受信する遠隔操作信号受信手段と、
    ミリ波帯又はマイクロ波帯の無変調キャリア信号を送信し、当該無変調キャリア信号が変調された反射信号を受信する反射信号受信手段と、
    上記高速転送モードを示す遠隔操作信号の受信状態に応じて上記無変調キャリア信号を送信するか否かを制御するとともに上記データ容量に基づく通信時間の経過後、上記反射信号受信手段をオフ状態とする制御手段とを備える無線伝送システム。
  2. 上記制御手段は、上記高速転送モードを示す遠隔操作信号の受信後、上記反射信号受信手段をオン状態とする請求項1記載の無線伝送システム。
  3. 上記遠隔操作装置は、上記高速転送モードを示す遠隔操作信号の送信後、上記反射信号送信手段をオン状態とし、上記高速転送モードで転送するデータのデータ容量に基づく通信時間の経過後、上記反射信号送信手段をオフ状態とする電源制御手段をさらに備える請求項1記載の無線伝送システム。
  4. 上記遠隔操作装置は、データを記憶する記憶媒体を着脱可能に受容する記憶媒体受容部をさらに備え、
    上記反射信号送信手段は、上記記憶媒体受容部を介して上記記憶媒体に記憶されたデータを上記反射信号としてバースト転送する請求項1記載の無線伝送システム。
  5. 上記電子機器は、上記遠隔操作信号の受信状態を報知する報知手段をさらに備える請求項1記載の無線伝送システム。
  6. 高速転送モードを示す遠隔操作信号を送信する際、当該高速転送モードで転送するデータのデータ容量の情報を送信する遠隔操作信号送信手段と、
    上記高速転送モードを示す遠隔操作信号の送信後又は送信中にミリ波帯又はマイクロ波帯の無変調キャリア信号を受信し、当該無変調キャリア信号を変調して反射信号として送信する反射信号送信手段と
    を備える遠隔操作装置。
  7. 上記高速転送モードを示す遠隔操作信号の送信後、上記反射信号送信手段をオン状態とし、上記高速転送モードで転送するデータのデータ容量に基づく通信時間の経過後、上記反射信号送信手段をオフ状態とする電源制御手段をさらに備える請求項6記載の遠隔操作装置。
  8. データを記憶する記憶媒体を着脱可能に受容する記憶媒体受容部をさらに備え、
    上記反射信号送信手段は、上記記憶媒体受容部を介して上記記憶媒体に記憶されたデータを上記反射信号としてバースト転送する請求項6記載の遠隔操作装置。
  9. 高速転送モードを示し、当該高速転送モードで転送されるデータのデータ容量の情報を含む遠隔操作信号を受信する遠隔操作信号受信手段と、
    ミリ波帯又はマイクロ波帯の無変調キャリア信号を送信し、当該無変調キャリア信号が変調された反射信号を受信する反射信号受信手段と、
    高速転送モードを示す遠隔操作信号の受信状態に応じて上記無変調キャリア信号を送信するか否かを制御するとともに上記データ容量に基づく通信時間の経過後、上記反射信号受信手段をオフ状態とする制御手段とを備える電子機器。
  10. 上記制御手段は、上記高速転送モードを示す遠隔操作信号の受信後、上記反射信号受信手段をオン状態とする請求項9記載の電子機器。
  11. 上記遠隔操作信号の受信状態を報知する報知手段をさらに備える請求項9記載の電子機器。
  12. 遠隔操作装置と当該遠隔操作装置によって遠隔操作される電子機器との間で無線伝送を行う無線伝送方法において、
    上記遠隔操作装置が高速転送モードを示す遠隔操作信号を送信する際、当該高速転送モードで転送するデータのデータ容量の情報を送信する遠隔操作信号送信ステップと、
    上記電子機器が上記遠隔操作信号を受信する遠隔操作信号受信ステップと、
    上記電子機器が上記遠隔操作信号の受信状態に応じてミリ波帯又はマイクロ波帯の無変調キャリア信号を反射信号受信手段を用いて上記遠隔操作装置に送信する無変調キャリア送信ステップと、
    上記遠隔操作装置が上記無変調キャリア送信ステップにて送信された無変調キャリア信号を受信し、当該無変調キャリア信号を変調し、反射信号送信手段を用いて上記高速転送モードで転送するデータを反射信号として上記電子機器に送信する反射信号送信ステップと、
    上記電子機器が、上記反射信号受信手段を用いて上記反射信号を受信し、復調する反射信号復調ステップと、
    上記電子機器が上記遠隔操作信号受信ステップで受信したデータ容量に基づく通信時間の経過後、上記反射信号受信手段の電源をオフ状態とする電源オフステップと
    を有する無線伝送方法。
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