JP5023948B2 - 送信装置、受信装置並びに送信制御方法 - Google Patents
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Description
近年では、計時機能、水深計測機能などに加え、減圧症対策として潜水中における水圧変化に基づいて不活性ガス(窒素)の吸収量および排出量を演算する機能を有する腕時計型情報処理装置が開発されている(例えば、特許文献1)。この腕時計型情報処理装置を使用することにより、ダイビング時の安全性が向上するうえ、多くの機器を携帯することを不要にできる。
ここで、タンク圧力を計測し表示する残圧計は、レギュレーターの高圧側ポートに設けられたホースに接続されており、ダイバーは水深計測機能や計時機能などを有する機器のほかに、このような圧力計測器を携帯する必要があった。
このようなタンク圧力値データの無線通信を考えた場合、水中における電波の伝播損失が空気中の場合と比べて非常に大きいことにより、通信品質が低下するという課題がある。つまり、空気中の送信出力は電波法上規格毎に一定の値に制限されており、この決められた値を遵守するように空気中でも水中でも通信機器を同じ回路状態で動作させることで、水中における通信品質が低下してしまうのである。
つまり、本発明のように水検出センサおよび水深計が併用され、第1水深に対して深いこと、すなわち送信部が水中にあることを確実視できる水深が水深計によって計測された際に送信出力が増大されることにより、潜水開始時や潜水終了時でも空気中における規定出力値を遵守しつつ、水中における通信品質を確保できる。
なお、水深が深くなるほど送信出力を増大させることも考えられるが、それだけでは電力消費が大きくなり過ぎる場合がある。すなわち、本願発明のように第2水深に対して深い水深の場合に複数回送信とすることにより、単に水深に応じて出力増大する場合よりも電力消費を抑えることができる。
また、水深が浅くなるほど送信回数を減少させるので、水面に向かって浮上する際の電力消費を抑えることができる。
また、水深が浅くなるほど送信出力を小さくするので、水面に向かって浮上する際の電
力消費を抑えることができるとともに、法定の送信出力値を超えることを防止できる。
なお、本発明では、送信モードが空気中モードの際に受信装置が水中に位置し、送信モードが水中モードの際に受信装置が空気中に位置する場合があるが、潜水者に通常背負われるタンク装置に設けられる送信装置と、通常は潜水者の腕や、頭部、胸、腰など見やすい位置に設けられる受信装置との間の距離はそれほど大きくないため、ほとんどの場合、送信モードが空気中モードの際に受信装置は空気中モードとなり、送信モードが水中モードの際に受信装置は水中モードとなる。
また、水深が浅くなるほど受信感度を低くするので、水面に向かって浮上する際の電力消費を抑えることができる。
また、第1水深に対して深いことが計測された際に送信出力が増大されるとともに受信感度が増強されるため、送信装置から送信されたタンク圧力値を含むデータが受信装置によってより確実に受信されるようになる。すなわち、前記の送信装置による送信出力増大と前記の受信装置による受信感度増強との相乗効果により、通信品質をより一層向上させることができる。
また、水検出無の場合には水深計を動作させないので、電力消費を抑えることができる。すなわち、送信装置が電池で駆動される場合には電池寿命を長くできるという利点がある。
そして、タンクから離間した受信装置においてタンク残量などを確認することが可能となり、タンクに残圧計などを取り付けることが不要となるので利便性が高いうえ、潜水に欠かせないタンク圧力値の通信品質が確保されるので潜水時の安全性を向上させることができる。
また、水検出無の場合には水深計を動作させないので、電力消費を抑えることができる。すなわち、受信装置が電池で駆動される場合には電池寿命を長くできるという利点がある。
そして、タンクから離間した受信装置においてタンク残量などを確認することが可能となり、タンクに残圧計などを取り付けることが不要となるので利便性が高いうえ、潜水に欠かせないタンク圧力値の通信品質が確保されるので潜水時の安全性を向上させることができる。
また、第1水深に対して深いことが計測された際に送信出力が増大されるとともに受信感度が増強されるため、送信装置から送信されたタンク圧力値を含むデータが受信装置によってより確実に受信されるようになる。すなわち、前記の送信装置による送信出力増大と前記の受信装置による受信感度増強との相乗効果により、通信品質をより一層向上させることができる。
以下、本発明の第1実施形態について説明する。なお、以降の説明において既に説明した構成と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略もしくは簡略化する。
図1は、本実施形態に係る潜水用通信システムの概略図である。当該システムは、潜水用のタンク(ボンベ)11およびタンク11内の空気を減圧してダイバーに供給するレギュレーター12を含むタンク装置10に設けられる送信装置20と、この送信装置20に無線接続される受信装置30とを備えている。
送信装置20は、レギュレーター12においてタンク11内の圧力が作用する高圧側ポートに取り付けられている。
受信装置30は、ダイバーの腕にバンドで装着されるウォッチタイプのものであり、ダイブコンピュータと呼ばれる。
図2は、送信装置(トランスミッタ・Transmitter)20と受信装置30との概略ブロック図である。
本実施形態の送信装置20は、水検出センサ21と、水深計22と、タンク圧力センサ23と、送信部としての送信器24と、制御部としてのコントローラ25と、図示しない電池とを備えている。
水検出センサ21は、送信装置20のケースの外周部に設けられた一対の図示しない端子を有している。一対の端子間に水が介在しない際における当該端子間の電気抵抗値は例えば1MΩなどと高い値になるのに対して、水が介在する際の当該端子間の電気抵抗値は殆ど0となる。このような端子間の電気抵抗値に応じて水検出有と水検出無との2つの状態を判定することが可能である。
図3は、本実施形態の送信器24の内部ブロック図である。送信器24は、タンク圧力センサ23により検出されたタンク圧力値を含むデータを生成するデータ処理部241と、通信プロトコル処理部242と、変調器243と、増幅ゲインが可変とされた送信電力増幅器244とを有しており、タンク圧力センサ23により検出された圧力値を含むデータを受信装置30に送信する。
空気中送信モードでは、法定の基準レベル出力でデータ送信が行われ、水中送信モードでは、基準レベル出力よりも大きい出力でデータ送信が行われる。ここで水中送信モードは、詳細モードとしての水中標準送信モードと水中複数回送信モードとに分かれているが、これらの区別が不要な場合には、これら水中標準送信モードおよび水中複数回送信モードを水中送信モードと総称する。
なお、送信器24は微弱無線電波を送信するものであり、微弱無線の場合の空気中における送信装置から3m地点の電界強度は500uV/m以下と法で規定されている。したがって、送信器24の空気中送信モードにおける基準レベル出力はこの法定規格値を超えない値に設定されている。
データパケット中の計測データには、タンク内の圧力値、送信装置20の電池残量などが含まれている。また、データパケット中の制御データには、タンク圧力値などの計測1回分に対応するデータ送信の回数、その送信間隔、データレート、およびパケット長などが含まれる。
そしてデータパケット中のIDは、個々の送信装置20に固有の識別コードである。
なお、コントローラ25により水検出センサ21、水深計22、およびタンク圧力センサ23がそれぞれ駆動されるタイミングは異なっていてもよい。但し、水検出センサ21および水深計22は略同じタイミングで駆動されることが好ましい。
また、コントローラ25は、水検出センサ21の判定結果が水検出有の場合にのみ、水深計22など水中でのみ動作すべき回路部が動作するように、これら水深計22を含む回路部を制御する。
送信器24が空気中モードまたは水中標準送信モードのとき、図5(A)のように、送信データは1回のみ送信される(Tx1)。一方、送信器24が水中複数回送信モードのとき、図5(B)および(C)のように送信データは複数回間欠的に送信される(Tx1,Tx2・・・Txn)。水中複数回送信モードの際には、水深計22による計測値などに応じた所定の比によって送信データの送信回数が増加する。なお、図5(B)および図5(C)は、水中複数回送信モードにおける送信タイミングの一例を示すに過ぎない。データの送信回数は、水深計22による計測値による計測値が深くなるほど、段階的にあるいは所定の比で増加する。
なお、電池寿命節約の観点から好ましい送信期間PTおよび送信回数を例示する。例えば、送信期間PTを例えば10秒とし、この送信期間PTに亘って3回送信すれば良い。なお、1回の送信時間STはデータレートにも依存するが10ミリ秒などである。
次に、受信装置30の構成について説明する。図2に示すように、受信装置30は、水検出センサ31と、水深計32と、表示装置33と、受信器34と、制御部としてのコントローラ35とを備えている。
先ず、受信装置30の外観構成などを説明する。図6は受信装置30の外観平面図であり、図7は、図6のVII−VII線断面図である。
受信装置30は、外装ケース41と、受信装置30の前面に設けられる表示装置33と、外装ケース41の内部に収容される回路基板42(図7)と、外装ケース41の側面に設けられる水検出センサ31(図7)と、外装ケース41の側面に構成の一部が設けられる水深計32(図7)と、表示装置33や回路基板42に電力を供給する図示しない電池とを備えている。
回路基板42には、詳しい図示を省略するが、表示装置33のドライバICや、警告用の圧電ブザー、アンテナコイルおよび受信IC、制御IC、コンデンサなどが実装されている。
また、水深計32は、圧力センサ321と回路基板42に実装された図示しないセンサ部本体とを有している。圧力センサ321は、水圧を回路基板42のセンサ部本体に伝達するピストン321Aを有している。ピストン321Aの変位はセンサ部本体によって水圧に変換され、この水圧に基づいて水深が計測される。なお、受信装置30が温度計を備える場合には、水圧に基づく計測値を温度計で計測された水温に応じて補正することによって水深が求められていてもよい。
図8は、受信器34の内部ブロック図である。本実施形態の受信器34は、送信装置20からタンク11内の圧力値を含むデータをそれぞれ受信する3つのアンテナ341A〜341Cと、各アンテナ341A〜341Cにそれぞれ対応する複数の低雑音増幅器342と、各アンテナ341A〜341Cの信号レベルを判定して1つのアンテナの受信データを選択する信号レベル判定部343と、信号レベル判定部343で選択された受信データを復調するデータ復調部344と、受信プロトコル処理部345と、受信したデータパケットに含まれる各データを取得するデータ取得部346とを有している。
空気中受信モードでは、所定の基準レベル感度でデータ受信が行われ、水中受信モードでは、基準レベル感度よりも高い感度でデータ受信が行われる。ここで水中受信モードは、詳細モードとしての水中標準受信モードと水中複数台受信モードとに分かれているが、これらの区別が不要な場合には、これら水中標準受信モードおよび水中複数台受信モードを水中受信モードと総称する。
なお、受信器34における基準レベル感度は、微弱出力で発せられる送信器24からの信号を例えば空気中の数m以内において受信可能な値とされている。
本実施形態では、タンク圧力値に基づいて呼吸可能時間(エアータイム)がコントローラ35で演算されており、タンク圧力値と呼吸可能時間とがそれぞれ表示装置33に表示される(図6参照)。
また、コントローラ35は、水検出センサ31の判定結果が水検出有の場合にのみ、水深計32など水中でのみ動作すべき回路部が動作するように、これら水深計32を含む回路部を制御する。
すなわち、空気中モードまたは水中標準モードのとき、例えばアンテナ341Aに接続された低雑音増幅器342のみが有効に動作しており、残りのアンテナ341B,341Cに接続された低雑音増幅器342は動作していない。
一方、水中複数台受信モードのときには、アンテナ341A〜341Cにそれぞれ接続された低雑音増幅器342の3台全てが動作している。
以上説明した通信システムによる通信制御方法について説明する。
図10は、本実施形態の通信制御方法における概略動作フローを示す。当該通信制御方法は、送信装置20と受信装置30とを無線接続する接続工程S1と、送信器24と受信器34とのモードを設定するモード設定工程S2と、タンク圧力センサ23によってタンク圧力値を検出するタンク圧力検出工程S3と、送信装置20による送信および受信装置30による受信を行う送受信工程S4とを備えている。
また、受信装置30の電源投入後、モード設定が行われるまでは、受信器34のモードは空気中受信モードに初期設定されており、また、受信感度は基準レベル感度である「Low」に設定されている。
具体的に、水検出センサ21の判定結果が水検出無の場合には(S21でNo)、コントローラ25は送信器24のモードを空気中送信モードに設定する(S210)。
一方、水検出センサ21の判定結果が水検出有の場合には(S21でYes)、コントローラ25は水深計22を動作させ(S22)、水深計22の計測値に基づいて送信器24のモードを設定する。すなわち、水深計22の計測値が水深1m未満の場合には(S23でNo)、空気中送信モードに設定し(S210)、計測値が水深1m以上、3m未満の場合には(S24でNo)水中標準送信モードに設定し(S240)、計測値が3m以上の場合には(S24でYes)水中複数回送信モードに設定する(S250)。
具体的に、水検出センサ31の判定結果が水検出無の場合には(S31でNo)、コントローラ35は受信器34のモードを空気中受信モードに設定する(S310)。
一方、水検出センサ31の判定結果が水検出有の場合には(S31でYes)、コントローラ35は水深計32を動作させ(S32)、水深計32の計測値に基づいて受信器34のモードを設定する。すなわち、水深計32の計測値が水深1m未満の場合には(S33でNo)、空気中受信モードに設定し(S310)、計測値が水深1m以上、3m未満の場合には(S34でNo)水中標準受信モードに設定し(S340)、計測値が3m以上の場合には(S34でYes)水中複数台受信モードに設定する(S350)。
送信器24は、空気中送信モードのときには基準レベル出力(Low)でデータ送信し、水中標準送信モードまたは水中複数回送信モードのときには送信電力増幅器244の増幅ゲインを上げることによって基準レベルよりも大きな出力(High)でデータ送信する。
ここで、基準レベル出力よりも大きい出力で送信されるのは、水検出センサ21によって水検出有と判定されただけでなく、水深計22によって水深1m以上であることが計測されて送信装置20が確実に水中にあると判断される場合である。このように水検出センサ21および水深計22が併用されることにより、潜水開始や潜水終了時などに空気中に法定規格値を越える出力電波が送出されることを回避できる。
ここで、基準レベル感度よりも高い感度で受信されるのは、水検出センサ31によって水検出有と判定されただけでなく、水深計32によって水深1m以上であることが計測されて受信装置30が確実に水中にあると判断される場合である。このように水検出センサ31および水深計32が併用されることにより、潜水開始や潜水終了時などに空気中であるにも関わらず必要以上に高い感度とされて電池が消耗してしまうことを回避できる。
以上の本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)通信システムを構成する送信装置20に関して言えば、空気中モードでは空気中で許容される基準レベル出力でデータの送信が行われ、水中モードでは空気中よりも大きい出力でデータ送信が行われるので、タンク内圧力値データを水中でも良好な通信品質で無線通信可能となる。
ここで、水検出センサ21および水深計22が併用され、送信器24が水中にあることを確実視できる第1水深(1m)が水深計22によって計測された際に送信出力が増大されることにより、空気中での規定出力値を遵守しつつ、水中における通信品質を確保できる。
本実施形態の通信システムによれば、タンク11から離間した受信装置30においてタンク残量を確認することが可能となり、タンク11に残圧計などを取り付けることが不要となるので利便性が高いうえ、潜水に欠かせないタンク圧力値の通信品質が確保されるので潜水時の安全性を向上させることができる。
このように、送信出力増大をベースに、水深に応じて複数回送信手段を追加することにより、水中における通信品質をより確実に確保できるとともに、単に水深に応じて出力増大する場合よりも電力消費を抑えることができる。
ここで、水検出センサ31および水深計32が併用され、受信器34が水中にあることを確実視できる第1水深(1m)が水深計32によって計測された際に受信感度が増大されることにより、潜水開始や潜水終了時などに空気中であるにも関わらず必要以上に高い感度とされて電力が消費されることを回避できる。このため、受信装置30に使用される電池寿命を長くできる。
このように、受信感度増強をベースに、水深に応じて複数アンテナ受信手段を追加することにより、水中における通信品質をより確実に確保できる。
ここで、ダイビングにおいては、潜水深度が増すにしたがって、潜水状態・環境を示す情報の重要度が増すと考えられる。例えば、タンク内圧力を知ることは、水深の浅い場所に比べて水深の深い場所においてより注意深く認知している必要が有る。本実施形態の通信システムはこの必要性に応えるものであり、当該通信システムによれば、情報の伝送品質を管理し、より深い地点においてより伝送確度の高いシステムを提供することが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態の通信システムについて図13および図14を参照して説明する。
第1実施形態における送信装置の送信モードは、空気中送信モード、水中標準送信モード、および水中複数回送信モードの3つであったが、本実施形態における送信装置の送信モードは空気中送信モード、および水中送信モードの2つであり、水中送信モードにおいて複数回送信が行われる。また、本実施形態における受信装置の受信モードについても、第1実施形態とは違って空気中受信モード、および水中受信モードの2つであり、水中受信モードにおいて複数のアンテナによる受信が行われる。
さらに、本実施形態では、送信装置のコントローラが水深に応じて送信出力を増大させ、受信装置のコントローラが水深に応じて受信感度を増強させる。
以上の点を除いて、本実施形態の通信システムは第1実施形態の通信システムと同様に構成されている。
また、受信装置のコントローラの制御により、水深計32による計測値が大きいほど受信器34の感度が高くなり、水深計32による計測値が小さいほど受信器34の感度が低くなる。すなわち、空気中モードにおける受信感度は基準レベル感度であるが、第1水深を超えると潜水深度が深くなるほど受信感度が増大し、第1水深にまで浮上すると受信感度は基準レベル感度に戻る。
また、水深に応じて送信出力や受信感度が可変とされることにより、通信確度向上と電力消費低減とを両立できる。
次に、本発明の第3実施形態の通信システムについて図15を参照して説明する。図15に示すように、本実施形態における受信装置40は第1実施形態とは違って水検出センサおよび水深計を備えていない。このため、送信装置20から受信装置40に送信されるデータパケット中には水深およびモード情報が設定されている。このような点を除いて、本実施形態の通信システムは第1実施形態の通信システムと同様に構成されている。
一方、受信器44により取得されたモード情報は、コントローラ45に送られる。コントローラ45は、このモード情報に応じて受信器44のモードを設定する。
ここで、送信装置20から送信されたモード情報は、送信装置20の水検出センサ21が水検出無と判定した際、または送信装置20の水深計22が第1水深(1m)未満の水深を計測した際には空気中モードを示し、送信装置20の水深計22が第1水深(1m)以上、第2水深(3m)未満の水深を計測した際には水中標準モードを示し、水深計22が第2水深(3m)以上の水深を計測した際には水中複数回送信モードを示している。
コントローラ45は、モード情報が空気中モードを示すときには受信器44のモードを空気中受信モードに設定し、モード情報が水中標準モードを示すときには受信器44のモードを水中標準受信モードに設定し、モード情報が水中複数回モードを示すときには受信器44のモードを水中複数台受信モードに設定する。
本発明は以上の各実施形態には限定されず、本発明の目的を実現可能な範囲で各種の改良および変形が可能である。
前記各実施形態では送信および受信の単機能をそれぞれ有する送信装置と受信装置とを備えた通信システムについて説明したが、本発明は、送受信可能な双方向通信装置にも適用可能である。
すなわち、前記各実施形態において、送信装置が受信機能を有しており、受信装置が送信機能を有していたとしても、前記各実施形態と同様の効果が得られる。
なお、前記実施形態では送信装置(トランスミッタ)が制御情報を含むデータパケットを受信装置(ダイブコンピュータ)に送信し、通信を制御していたが、双方向通信においては、ダイブコンピュータからトランスミッタに制御情報を送信し、通信を制御してもよい。
すなわち、本発明では、水深に応じて、通信確度を増す複数の手段を使用することが可能である。これら複数の手段(例えば、出力増大、複数回送信、低データレート)は、重畳的に使用されていても、選択的に使用されていてもよい。
なお、送信装置および受信装置のそれぞれのモードが切り替えられる水深は異なっていてもよい。
上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (7)
- 潜水用のタンクを含むタンク装置に設けられ、受信装置に無線接続される送信装置であって、
前記タンク内の圧力を検出するタンク圧力センサと、
水検出有と水検出無との二つの状態を判定する水検出センサと、
前記水検出センサにより水検出有と判定された場合に動作し、水圧に基づいて水深を計測する水深計と、
前記受信装置に所定の基準レベル出力で前記タンク内の圧力値を含むデータを所定回数送信する空気中送信モードと、前記受信装置に前記基準レベル出力よりも大きい出力でかつ前記空気中送信モードにおける前記データの送信回数よりも多い回数前記データを送信する水中送信モードとを有する送信部と、
前記水検出センサにより水検出無と判定された際または前記水深計により所定の第1水深に対して浅いことが計測された際には前記空気中送信モードに、前記水検出センサにより水検出有と判定されかつ前記水深計により前記第1水深に対して深いことが計測された際には水中送信モードに、前記送信部のモードを切り替えるモード制御部とを備える
ことを特徴とする送信装置。 - 請求項1に記載の送信装置において、
前記水中送信モードは、前記タンク圧力センサによりタンク内の圧力が検出された際に前記データを所定回数送信する水中標準送信モードと、前記タンク圧力センサによりタンク内の圧力が検出された際に前記水中標準送信モードにおける前記データの送信回数よりも多い回数前記データを繰り返し送信する水中複数回送信モードとを含み、
前記モード制御部は、前記水深計により前記第1水深に対して深く、かつ前記第1水深よりも深い第2水深に対して浅いことが計測された際には前記水中標準送信モードに、前記水深計によって前記第1水深よりも深い第2水深に対して深いことが計測された際には前記水中複数回送信モードに、前記送信部のモードを切り替える
ことを特徴とする送信装置。 - 請求項1または2に記載の送信装置において、
前記タンク圧力センサによりタンク内の圧力が検出された際の前記データの送信回数を可変とする制御部を備え、
前記制御部は、前記水深計により計測された水深が深いほど前記データの送信回数を増やし、前記水深計により計測された水深が浅いほど前記データの送信回数を減らす
ことを特徴とする送信装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載の送信装置において、
前記送信部は、前記データを複数回送信する際に、当該データを最低1秒間において最低2回間欠的に送信する
ことを特徴とする送信装置。 - 請求項1から4のいずれかに記載の送信装置において、
前記送信部の送信出力は可変に構成され、
前記送信部は、前記水深計により計測された水深が深いほど前記データの送信出力を大きくし、前記水深計により計測された水深が浅いほど前記データの送信出力を小さくする
ことを特徴とする送信装置。 - 潜水用のタンクを含むタンク装置に設けられて前記タンク内の圧力値、および送信モードを示す情報を含むデータを送信する送信装置に無線接続される受信装置であって、
所定の基準レベル感度で前記送信装置から前記データを受信する空気中受信モードと、前記基準レベル感度よりも高い感度で前記送信装置から前記データを受信する水中受信モードとを有する複数の受信部と、
少なくとも前記タンク内の圧力値を表示する表示部と、
前記送信モードが前記送信装置のセンサにより水検出無と判定されたことまたは前記送信装置の水深計により所定の第1水深に対して浅いことが計測されたことを示す空気中送信モードの際には空気中受信モードに、前記送信モードが前記送信装置のセンサにより水検出有と判定されかつ前記送信装置の水深計により所定の第1水深に対して深いことが計測されたことを示す水中送信モードの際には水中受信モードに、前記受信部のモードを切り替えるモード制御部と、
前記空気中受信モードでは少なくとも1つの前記受信部を動作させ、前記水中受信モードでは前記空気中受信モードで動作させる数よりも多い複数の前記受信部を動作させる制御部と、
を備えることを特徴とする受信装置。 - 潜水用のタンクに設けられて受信装置に無線接続される送信装置を制御する送信制御方法であって、
前記送信装置と前記受信装置とを無線接続する接続工程と、
前記送信装置に搭載され水中であるか否かを判定する水検出センサにより水検出無と判定された際または、前記送信装置に搭載され水圧に基づいて水深を計測する水深計により所定の第1水深に対して浅いことが計測された際には前記送信装置のモードを空気中送信モードとし、前記水検出センサにより水検出有と判定されかつ前記水深計により前記第1水深に対して深いことが計測された際には前記送信装置のモードを水中送信モードとするモード設定工程と、
前記タンク内の圧力値を検出するタンク圧力検出工程と、
前記送信装置のモードが前記空気中送信モードのとき、前記タンク内の圧力値を含むデータを前記送信装置から前記受信装置に所定の基準レベル出力かつ所定の回数送信し、前記送信装置のモードが前記水中送信モードのとき、前記データを前記基準レベル出力よりも大きい出力かつ前記空気中送信モードにおける送信回数よりも多い回数送信する送信工程と、を備える
ことを特徴とする送信制御方法。
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