JP5023948B2 - 送信装置、受信装置並びに送信制御方法 - Google Patents

送信装置、受信装置並びに送信制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5023948B2
JP5023948B2 JP2007262998A JP2007262998A JP5023948B2 JP 5023948 B2 JP5023948 B2 JP 5023948B2 JP 2007262998 A JP2007262998 A JP 2007262998A JP 2007262998 A JP2007262998 A JP 2007262998A JP 5023948 B2 JP5023948 B2 JP 5023948B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
mode
water
depth
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007262998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009094765A (ja
Inventor
俊介 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007262998A priority Critical patent/JP5023948B2/ja
Publication of JP2009094765A publication Critical patent/JP2009094765A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5023948B2 publication Critical patent/JP5023948B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)

Description

本発明は、空気中および水中で使用可能な、送信装置、受信装置、およびこれらの制御方法並びにプログラムに関する。
従来、ダイビング(潜水)の際には、圧縮空気が充填されたタンク(ボンベ)内の圧力を計測する残圧計や、水圧に基づいて最大水深や現在水深などを計測する水圧計、方位を示すコンパス、潜水時間や現在時刻などを計時するウォッチなど、多くの計器類が携帯されていた。
近年では、計時機能、水深計測機能などに加え、減圧症対策として潜水中における水圧変化に基づいて不活性ガス(窒素)の吸収量および排出量を演算する機能を有する腕時計型情報処理装置が開発されている(例えば、特許文献1)。この腕時計型情報処理装置を使用することにより、ダイビング時の安全性が向上するうえ、多くの機器を携帯することを不要にできる。
ここで、タンク圧力を計測し表示する残圧計は、レギュレーターの高圧側ポートに設けられたホースに接続されており、ダイバーは水深計測機能や計時機能などを有する機器のほかに、このような圧力計測器を携帯する必要があった。
特開平2006−273179号公報
ダイビング時のさらなる利便性向上を図るため、タンクに送信機を取り付けるとともにダイバーの腕などに受信機能を有する機器を装着し、送信機によって計測したタンク圧力値データを腕に装着された機器に無線送信することが考えられる。こうすることにより、手元の機器にタンク圧力値や、タンク圧力値から求めた呼吸可能時間を表示することが可能となる。
このようなタンク圧力値データの無線通信を考えた場合、水中における電波の伝播損失が空気中の場合と比べて非常に大きいことにより、通信品質が低下するという課題がある。つまり、空気中の送信出力は電波法上規格毎に一定の値に制限されており、この決められた値を遵守するように空気中でも水中でも通信機器を同じ回路状態で動作させることで、水中における通信品質が低下してしまうのである。
そこで、本発明の目的は、タンク圧力値データを水中でも良好な通信品質で無線通信可能な送信装置、受信装置、通信システム、およびこれらの制御方法並びにプログラムを提供することにある。
本発明の送信装置は、潜水用のタンクを含むタンク装置に設けられ、受信装置に無線接続される送信装置であって、前記タンク内の圧力を検出するタンク圧力センサと、水検出有と水検出無との二つの状態を判定する水検出センサと、前記水検出センサにより水検出有と判定された場合に動作し、水圧に基づいて水深を計測する水深計と、前記受信装置に所定の基準レベル出力で前記タンク内の圧力値を含むデータを送信する空気中送信モードと、前記受信装置に前記基準レベル出力よりも大きい出力で前記データを送信する水中送信モードとを有する送信部と、前記水検出センサにより水検出無と判定された際または前記水深計により所定の第1水深に対して浅いことが計測された際には前記空気中送信モードに、前記水検出センサにより水検出有と判定されかつ前記水深計により前記第1水深に対して深いことが計測された際には水中送信モードに、前記送信部のモードを切り替えるモード制御部とを備えることを特徴とする。
この発明における空気中モードでは空気中で許容される基準レベル出力でデータ送信が行われ、水中モードでは空気中よりも大きい出力でデータ送信が行われるので、タンク圧力値データを水中でも良好な通信品質で無線通信可能となる。このように送信装置から受信装置にタンク圧力値を含むデータが送信されることにより、タンクから離間した受信装置においてタンク圧力値や、このタンク圧力値から求めた呼吸可能時間などを表示することが可能となる。
ここで、水検出センサに水滴が付着しているだけで実際には潜水していない場合にも水検出有と判定される場合があり、このような場合に仮に、水検出センサの判定結果のみに基づいて水中モードと判断し、その結果基準レベル出力よりも大きい出力でデータ送信を行えば、電力消費の問題以前に、法令の規定値を超える出力で空気中に電波が送出されてしまうという問題がある。また、水検出センサが位置する深さと送信部が位置する深さとが常に同じとは言えず、これらは潜水者の姿勢によっても異なるため、仮に水検出センサの判定結果のみに基づいて送信出力を増大させれば、送信部が水中に無い場合に基準レベルを超えた送信出力となる虞がある。
つまり、本発明のように水検出センサおよび水深計が併用され、第1水深に対して深いこと、すなわち送信部が水中にあることを確実視できる水深が水深計によって計測された際に送信出力が増大されることにより、潜水開始時や潜水終了時でも空気中における規定出力値を遵守しつつ、水中における通信品質を確保できる。
第1水深の値は適宜決められるが、この第1水深に対して浅いことが計測された際には基準レベル出力でデータ送信されるため、水中での電波減衰によってタンク圧力値のデータを受信装置が受信できない場合がある。このことから、タンク圧力値を把握する重要性が低い深さ、すなわち水面から比較的浅い深さに第1水深を設定することが好ましい。
以上の本発明によれば、タンクから離間した受信装置においてタンク残量などを確認することが可能となり、タンクに残圧計などを取り付けることが不要となるので利便性が高いうえ、潜水に欠かせないタンク圧力値の通信品質が確保されるので潜水時の安全性を向上させることができる。
また、仮に水圧センサだけが設けられていて水検出センサが設けられていない場合には、水圧センサを常時動作させる必要が生じ、電力消費大となってしまうが、本発明では水検出センサと水深計とが併用されており、水検出無の場合には水深計を動作させないので、電力消費を抑えることができる。このため、送信装置が電池で駆動される場合に電池寿命を長くできるという利点がある。
本発明の送信装置において、前記水中送信モードは、前記タンク圧力センサによりタンク内の圧力が検出された際に前記データを所定回数送信する水中標準送信モードと、前記タンク圧力センサによりタンク内の圧力が検出された際に前記水中標準送信モードにおける前記データの送信回数よりも多い回数前記データを繰り返し送信する水中複数回送信モードとを含み、前記モード制御部は、前記水深計により前記第1水深に対して深く、かつ前記第1水深よりも深い第2水深に対して浅いことが計測された際には前記水中標準送信モードに、前記水深計によって前記第1水深よりも深い第2水深に対して深いことが計測された際には前記水中複数回送信モードに、前記送信部のモードを切り替えることが好ましい。

この発明における水中標準モードでは、前述のように空気中モードの場合よりも大きい出力でデータ送信が行われ、水中複数回モードでは、水中標準モードと同様の出力増大に加えて、水中標準モードと比べて多い送信回数で同じデータが繰り返し送信される。ここで、水深が深くなるほど電波減衰の度合は大きくなることが想定されるため、より深い水深においてより多い回数同じデータが繰り返し送信されることによって通信確度を向上させることができる。
ここで、送信装置の送信部が水中にあることによる電波伝播損失は空気中における伝播損失と比べ非常に大きいため、空気中における伝播損失と第1水深における伝播損失との差の方が、第1水深における伝播損失と第2水深における伝播損失よりも大きいと想定される。このため、本発明では第1水深に対して深い水深では必ず、いずれも通信確度を向上させる手段である出力増大と複数回送信とのうちより効果が大きい出力増大を行うこととしている。この出力増大をベースに、複数回送信手段を追加することにより、水中における通信品質をより確実に確保できる。
なお、水深が深くなるほど送信出力を増大させることも考えられるが、それだけでは電力消費が大きくなり過ぎる場合がある。すなわち、本願発明のように第2水深に対して深い水深の場合に複数回送信とすることにより、単に水深に応じて出力増大する場合よりも電力消費を抑えることができる。
本発明の送信装置において、前記送信部は、前記タンク圧力センサによりタンク内の圧力が検出された際に、前記空気中送信モードでは前記データを所定回数送信し、前記水中送信モードでは前記空気中送信モードにおける前記データの送信回数よりも多い回数前記データを繰り返し送信することが好ましい。
この発明では、水中送信モードの際に、送信出力増大に加え、空気中送信モードの場合よりも多い送信回数でデータが繰り返し送信される。ここで、水深が深くなるほど電波減衰の度合は大きくなることが想定されるため、より深い水深においてより多い回数同じデータが繰り返し送信されることによって通信確度を向上させることができる。
本発明の送信装置において、前記タンク圧力センサによりタンク内の圧力が検出された際の前記データの送信回数を可変とする制御部を備え、前記制御部は、前記水深計により計測された水深が深いほど前記データの送信回数を増やし、前記水深計により計測された水深が浅いほど前記データの送信回数を減らすことが好ましい。
この発明によれば、水深が深くなるのに伴って電波減衰の度合が大きくなるほどデータの送信回数が増加するので、通信確度を向上させることができる。
また、水深が浅くなるほど送信回数を減少させるので、水面に向かって浮上する際の電力消費を抑えることができる。
本発明の送信装置において、前記送信部は、前記データを複数回送信する際に、当該データを最低1秒間において最低2回間欠的に送信することが好ましい。
水中でのカメラ撮影時、通常数ミリ秒〜数十ミリ秒点灯するフラッシュによる電磁ノイズの影響により、フラッシュ点灯時間は通信エラーとなるおそれがあるが、本発明のように前記送信期間および前記送信回数でデータが間欠的に送信されることにより、フラッシュ点灯時間とデータ送信とのタイミングが重なってもなお、他のタイミングにおけるデータ送信によってデータ通信が可能となる。
本発明の送信装置において、前記送信部の送信出力は可変に構成され、前記送信部は、前記水深計により計測された水深が深いほど前記データの送信出力を大きくし、前記水深計により計測された水深が浅いほど前記データの送信出力を小さくすることが好ましい。
水深が深くなるほど電波減衰の度合は大きくなることが想定されるため、本発明のように水深に応じた送信出力とすることにより、通信確度を向上させることができる。
また、水深が浅くなるほど送信出力を小さくするので、水面に向かって浮上する際の電
力消費を抑えることができるとともに、法定の送信出力値を超えることを防止できる。
本発明の受信装置は、潜水用のタンクを含むタンク装置に設けられて前記タンク内の圧力値、および送信モードを示す情報を含むデータを送信する送信装置に無線接続される受信装置であって、所定の基準レベル感度で前記送信装置から前記データを受信する空気中受信モードと、前記基準レベル感度よりも高い感度で前記送信装置から前記データを受信する水中受信モードとを有する受信部と、少なくとも前記タンク内の圧力値を表示する表示部と、前記送信モードが前記送信装置のセンサにより水検出無と判定されたことまたは前記送信装置の水深計により所定の第1水深に対して浅いことが計測されたことを示す空気中送信モードの際には空気中受信モードに、前記送信モードが前記送信装置のセンサにより水検出有と判定されかつ前記送信装置の水深計により所定の第1水深に対して深いことが計測されたことを示す水中送信モードの際には水中受信モードに、前記受信部のモードを切り替えるモード制御部とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、水中モードでは空気中よりも高い感度でデータ受信が行われるので、送信装置から送信されるタンク圧力値を含むデータを水中でも良好な通信品質で受信可能となる。このように送信装置から受信装置にタンク圧力値を含むデータが送信されることにより、タンクから離間した受信装置においてタンク圧力値や、このタンク圧力値から求めた呼吸可能時間などを表示することが可能となる。
なお、本発明では、送信モードが空気中モードの際に受信装置が水中に位置し、送信モードが水中モードの際に受信装置が空気中に位置する場合があるが、潜水者に通常背負われるタンク装置に設けられる送信装置と、通常は潜水者の腕や、頭部、胸、腰など見やすい位置に設けられる受信装置との間の距離はそれほど大きくないため、ほとんどの場合、送信モードが空気中モードの際に受信装置は空気中モードとなり、送信モードが水中モードの際に受信装置は水中モードとなる。
ここで、第1水深の値は適宜決められるが、この第1水深に対して浅いことが計測された際には基準レベル感度でデータ受信されるため、水中での電波減衰によってタンク圧力値のデータを受信できない場合がある。このことから、タンク圧力値を把握する重要性が低い深さ、すなわち水面から比較的浅い深さに第1水深を設定することが好ましい。
以上の本発明によれば、タンクから離間した受信装置においてタンク残量などを確認することが可能となり、タンクに残圧計などを取り付けることが不要となるので利便性が高いうえ、潜水に欠かせないタンク圧力値の通信品質が確保されるので潜水時の安全性を向上させることができる。
本発明の受信装置において、潜水用のタンクを含むタンク装置に設けられて前記タンク内の圧力値を含むデータを送信する送信装置に無線接続される受信装置であって、水検出有と水検出無との二つの状態を判定する水検出センサと、前記水検出センサにより水検出有と判定された場合に動作し、水圧に基づいて水深を計測する水深計と、所定の基準レベル感度で前記データを前記送信装置から受信する空気中受信モードと、前記基準レベル感度よりも高い感度で前記データを前記送信装置から受信する水中受信モードとを有する受信部と、少なくとも前記タンク内の圧力値を表示する表示部と、前記水検出センサにより水検出無と判定された際または前記水深計により所定の第1水深に対して浅いことが計測された際には前記空気中受信モードに、前記水検出センサにより水検出有と判定されかつ前記水深計により所定の第1水深に対して深いことが計測された際には水中受信モードに、前記受信部のモードを切り替えるモード制御部とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、水中モードでは空気中よりも高い感度でデータ受信が行われるので、タンク圧力値を含むデータを水中でも良好な通信品質で受信可能となる。このように送信装置から受信装置にタンク圧力値を含むデータが送信されることにより、タンクから離間した受信装置においてタンク圧力値や、このタンク圧力値から求めた呼吸可能時間などを表示することが可能となる。
ここで、水検出センサおよび水深計が併用され、第1水深に対して深いこと、すなわち受信部が水中にあることを確実視できる水深が水深計によって計測された際に受信感度が増大されることにより、潜水開始や潜水終了時などに空気中であるにも関わらず必要以上に高い感度とされて電力が消費されることを回避できる。すなわち、受信装置が電池で駆動される場合には電池寿命を長くできるという利点がある。
第1水深の値は適宜決められるが、前述と同様にタンク圧力値を把握する重要性が低い深さ、すなわち水面から比較的浅い深さに第1水深を設定することが好ましい。
以上の本発明によれば、タンクに残圧計などを取り付けることが不要となるので利便性が高いうえ、潜水に欠かせないタンク圧力値の通信品質が確保されるので潜水時の安全性を向上させることができる。
また、仮に水圧センサだけが設けられていて水検出センサが設けられていない場合には、水圧センサを常時動作させる必要が生じ、電力消費大となってしまうが、本発明では水検出センサと水深計とが併用されており、水検出無の場合には水深計を動作させないので、電力消費を抑えることができる。この点でも、受信装置が電池で駆動される場合に電池寿命を長くできるという利点がある。
本発明の受信装置において、当該受信装置は、潜水者の腕に装着されることが好ましい。
カメラに近い腕に受信装置が装着される場合には、カメラのフラッシュによる電磁ノイズの影響によって受信エラーが生じやすくなるため、本発明による通信品質向上の効果を大きくできる。
本発明の受信装置において、前記受信部は、複数あり、前記水中受信モードは、少なくとも1つの前記受信部を動作させる水中標準受信モードと、前記水中標準受信モードで動作させる数よりも多い複数の前記受信部を動作させる水中複数台受信モードとを含み、前記モード制御部は、前記送信装置の水深計または前記水深計により前記第1水深に対して深く、かつ前記第1水深よりも深い第2水深に対して浅いことが計測された際には前記水中標準モードに、前記送信装置の水深計または前記水深計によって前記第1水深よりも深い第2水深に対して深いことが計測された際には前記水中複数台受信モードに、前記受信部のモードを切り替えることが好ましい。
この発明における水中標準モードでは、前述のように空気中モードの場合よりも高い感度でデータ受信が行われ、水中複数台モードでは、水中標準モードと同様の感度増強に加えて、水中標準モードと比べて多い数の受信部によってデータ受信が行われる。ここで、水深が深くなるほど電波減衰の度合は大きくなることが想定されるため、より深い水深においてより多い数の受信部によってデータが受信されることにより、通信確度を向上させることができる。
ここで、送信装置または受信装置の受信部が水中にあることによる電波伝播損失は空気中における伝播損失と比べ非常に大きいため、空気中における伝播損失と第1水深における伝播損失との差の方が、第1水深における伝播損失と第2水深における伝播損失よりも大きいと想定される。このため、本発明では第1水深に対して深い水深では必ず、いずれも通信確度を向上させる手段である感度増強と複数台受信とのうちより効果が大きい感度増強を行うこととしている。この感度増強をベースに、水深に応じて複数台受信手段を追加することにより、水中における通信品質をより確実に確保できる。
本発明の受信装置において、前記受信部は、複数あり、前記空気中受信モードでは少なくとも1つの前記受信部を動作させ、前記水中受信モードでは前記空気中受信モードで動作させる数よりも多い複数の前記受信部を動作させる制御部を備えることが好ましい。
この発明では、水中受信モードの際に、受信感度増強に加え、空気中受信モードの場合よりも多い数の受信部によりデータが受信される。ここで、水深が深くなるほど電波減衰の度合は大きくなることが想定されるため、より深い水深においてより多い数の受信部によってデータが受信されることにより、通信確度を向上させることができる。
本発明の受信装置において、前記データの受信感度を可変とする制御部を備え、前記制御部は、前記水深計により計測された水深が深いほど前記データの受信感度を高くし、前記水深計により計測された水深が浅いほど前記データの受信感度を低くすることが好ましい。
水深が深くなるほど電波減衰の度合は大きくなることが想定されるため、本発明のように水深が深くなるほど受信感度を高くすることにより、通信確度を向上させることができる。
また、水深が浅くなるほど受信感度を低くするので、水面に向かって浮上する際の電力消費を抑えることができる。
本発明の通信システムは、前述の送信装置と、前述の受信装置と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、前述の送信装置と前述の受信装置とを備えることにより、前述と同様の作用および効果を享受できる。
また、第1水深に対して深いことが計測された際に送信出力が増大されるとともに受信感度が増強されるため、送信装置から送信されたタンク圧力値を含むデータが受信装置によってより確実に受信されるようになる。すなわち、前記の送信装置による送信出力増大と前記の受信装置による受信感度増強との相乗効果により、通信品質をより一層向上させることができる。
本発明の送信制御方法は、潜水用のタンクに設けられて受信装置に無線接続される送信装置を制御する送信制御方法であって、前記送信装置と前記受信装置とを無線接続する接続工程と、前記送信装置に搭載され水中であるか否かを判定する水検出センサにより水検出無と判定された際または、前記送信装置に搭載され水圧に基づいて水深を計測する水深計により所定の第1水深に対して浅いことが計測された際には前記送信装置のモードを空気中送信モードとし、前記水検出センサにより水検出有と判定されかつ前記水深計により前記第1水深に対して深いことが計測された際には前記送信装置のモードを水中送信モードとするモード設定工程と、前記タンク内の圧力値を検出するタンク圧力検出工程と、前記送信装置のモードが前記空気中送信モードのとき、前記タンク内の圧力値を含むデータを前記送信装置から前記受信装置に所定の基準レベル出力で送信し、前記送信装置のモードが前記水中送信モードのとき、前記データを前記基準レベル出力よりも大きい出力で送信する送信工程と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、前記の送信装置の発明と略同様の作用および効果が得られる。つまり、水検出センサおよび水深計が併用され、第1水深に対して深いこと、すなわち送信部が水中にあることを確実視できる水深が水深計によって計測された際に送信出力が増大されることにより、潜水開始時や潜水終了時でも空気中における規定出力値を遵守しつつ、水中における通信品質を確保できる。
また、水検出無の場合には水深計を動作させないので、電力消費を抑えることができる。すなわち、送信装置が電池で駆動される場合には電池寿命を長くできるという利点がある。
そして、タンクから離間した受信装置においてタンク残量などを確認することが可能となり、タンクに残圧計などを取り付けることが不要となるので利便性が高いうえ、潜水に欠かせないタンク圧力値の通信品質が確保されるので潜水時の安全性を向上させることができる。
本発明の受信制御方法は、潜水用のタンクに設けられる送信装置に無線接続される受信装置を制御する受信制御方法であって、前記送信装置と前記受信装置とを無線接続する接続工程と、前記送信装置および前記受信装置の少なくともいずれかに搭載され水中であるか否かを判定する水検出センサにより水検出無と判定された際または、前記送信装置および前記受信装置の少なくともいずれかに搭載され水圧に基づいて水深を計測する水深計により所定の第1水深に対して浅いことが計測された際には前記受信装置のモードを空気中受信モードとし、前記水検出センサにより水検出有と判定されかつ前記水深計により前記第1水深に対して深いことが計測された際には前記受信装置のモードを水中受信モードとするモード設定工程と、前記受信装置のモードが前記空気中受信モードのとき、前記送信装置から送信される前記タンク内の圧力値を含むデータを前記受信装置により所定の基準レベル感度で受信し、前記受信装置のモードが前記水中受信モードのとき、前記データを前記受信装置により前記基準レベル感度よりも高い感度で受信する受信工程と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、前記の受信装置の発明と略同様の作用および効果が得られる。つまり、水検出センサおよび水深計が併用され、第1水深に対して深いこと、すなわち受信部が水中にあることを確実視できる水深が水深計によって計測された際に受信感度が増大されることにより、送信装置から送信されるタンク圧力値データを水中でも良好な通信品質で受信し、表示部に表示することが可能となる。
また、水検出無の場合には水深計を動作させないので、電力消費を抑えることができる。すなわち、受信装置が電池で駆動される場合には電池寿命を長くできるという利点がある。
そして、タンクから離間した受信装置においてタンク残量などを確認することが可能となり、タンクに残圧計などを取り付けることが不要となるので利便性が高いうえ、潜水に欠かせないタンク圧力値の通信品質が確保されるので潜水時の安全性を向上させることができる。
本発明の通信制御方法は、前述の送信制御方法における前記各工程と、前述の受信制御方法における前記各工程と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、前述の送信制御方法と前述の受信制御方法とを備えることにより、前述と同様の作用および効果を享受できる。
また、第1水深に対して深いことが計測された際に送信出力が増大されるとともに受信感度が増強されるため、送信装置から送信されたタンク圧力値を含むデータが受信装置によってより確実に受信されるようになる。すなわち、前記の送信装置による送信出力増大と前記の受信装置による受信感度増強との相乗効果により、通信品質をより一層向上させることができる。
本発明のプログラムは、前述の送信制御方法、前述の受信制御方法、および前述の通信制御方法の少なくともいずれかをコンピュータ装置により実行可能であることを特徴とする。
この発明によれば、前述の送信制御方法、前述の受信制御方法、および前述の通信制御方法と同様の作用および効果を享受できる。
以上の本発明によれば、タンク圧力値データを水中でも良好な通信品質で無線通信可能となる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について説明する。なお、以降の説明において既に説明した構成と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略もしくは簡略化する。
〔1.全体構成〕
図1は、本実施形態に係る潜水用通信システムの概略図である。当該システムは、潜水用のタンク(ボンベ)11およびタンク11内の空気を減圧してダイバーに供給するレギュレーター12を含むタンク装置10に設けられる送信装置20と、この送信装置20に無線接続される受信装置30とを備えている。
送信装置20は、レギュレーター12においてタンク11内の圧力が作用する高圧側ポートに取り付けられている。
受信装置30は、ダイバーの腕にバンドで装着されるウォッチタイプのものであり、ダイブコンピュータと呼ばれる。
〔2.送信装置の構成〕
図2は、送信装置(トランスミッタ・Transmitter)20と受信装置30との概略ブロック図である。
本実施形態の送信装置20は、水検出センサ21と、水深計22と、タンク圧力センサ23と、送信部としての送信器24と、制御部としてのコントローラ25と、図示しない電池とを備えている。
水検出センサ21は、送信装置20のケースの外周部に設けられた一対の図示しない端子を有している。一対の端子間に水が介在しない際における当該端子間の電気抵抗値は例えば1MΩなどと高い値になるのに対して、水が介在する際の当該端子間の電気抵抗値は殆ど0となる。このような端子間の電気抵抗値に応じて水検出有と水検出無との2つの状態を判定することが可能である。
水深計22は、送信装置20のケースの外周部に設けられる図示しない水圧センサを有している。この水圧センサにより水深に応じて変化する水圧が検出され、この水圧に基づいて水深が計測される。なお、送信装置20が温度計を備える場合には、水圧に基く計測値を温度計で計測された水温に応じて補正することにより、水深を求めてもよい。
タンク圧力センサ23は、送信装置20のケースの端部に設けられてレギュレーター12の高圧側ポートに取り付けられており、タンク11内に充填された圧縮空気の圧力を検出する。本実施形態のタンク圧力センサ23は、タンク内の圧力の導入路が形成されたケースと、タンク内の圧力に応じて弾性変形するダイヤフラムと、ダイヤフラムの変形量を変換してタンク圧力値を示す電圧信号を出力する変換部とを有している。なお、タンク圧力センサ23は、ダイヤフラムを有するものに限らず、ブルドン管式や毛細管式などであってもよい。
送信器24は、送信装置20のケース内に密閉された回路基板に実装されており、空芯コイルやIC等を有している。送信装置20の電源投入後、送信器24が送信装置20のIDを含むデータを受信装置30に送信することにより、送信装置20と受信装置30との接続が行われる。
図3は、本実施形態の送信器24の内部ブロック図である。送信器24は、タンク圧力センサ23により検出されたタンク圧力値を含むデータを生成するデータ処理部241と、通信プロトコル処理部242と、変調器243と、増幅ゲインが可変とされた送信電力増幅器244とを有しており、タンク圧力センサ23により検出された圧力値を含むデータを受信装置30に送信する。
この送信器24は、出力の相違する水中送信モードと空気中送信モードとを有している。
空気中送信モードでは、法定の基準レベル出力でデータ送信が行われ、水中送信モードでは、基準レベル出力よりも大きい出力でデータ送信が行われる。ここで水中送信モードは、詳細モードとしての水中標準送信モードと水中複数回送信モードとに分かれているが、これらの区別が不要な場合には、これら水中標準送信モードおよび水中複数回送信モードを水中送信モードと総称する。
なお、送信器24は微弱無線電波を送信するものであり、微弱無線の場合の空気中における送信装置から3m地点の電界強度は500uV/m以下と法で規定されている。したがって、送信器24の空気中送信モードにおける基準レベル出力はこの法定規格値を超えない値に設定されている。
本実施形態の送信器24は、送信電力増幅器244の増幅ゲインを調整することによって出力を可変する。すなわち、空気中送信モードでは送信電力増幅器244における電流が絞られゲインが小さくなることで送信器24の出力は基準レベル出力となり、水中送信モードでは送信電力増幅器244における電流が増加されゲインが大きくなることで送信器24の出力は基準レベル出力よりも大きくなる。
図4は、送信器24から受信装置30に伝送されるデータパケットの構成例を示す。データパケットの先頭は同期ビット(Preambleと呼ばれる)であり、この同期ビットの後に、計測データおよび制御データなどの各データが続く。なお、各データの配置順は図4に限らず、適宜決められる。
データパケット中の計測データには、タンク内の圧力値、送信装置20の電池残量などが含まれている。また、データパケット中の制御データには、タンク圧力値などの計測1回分に対応するデータ送信の回数、その送信間隔、データレート、およびパケット長などが含まれる。
そしてデータパケット中のIDは、個々の送信装置20に固有の識別コードである。
図5は、送信器24が図4のデータパケットを送信する際の送信タイミング模式図である。図5(A)は、水中標準送信モードにおける送信タイミングを示し、図5(B)および図5(C)は、水中複数回送信モードにおける送信タイミングを示す。
コントローラ25は、送信装置20のケース内に密閉された回路基板に実装されるICであり、所定周期で水検出センサ21、水深計22、タンク圧力センサ23、および送信器24を駆動する。
なお、コントローラ25により水検出センサ21、水深計22、およびタンク圧力センサ23がそれぞれ駆動されるタイミングは異なっていてもよい。但し、水検出センサ21および水深計22は略同じタイミングで駆動されることが好ましい。
ここで、コントローラ25は、水検出センサ21による判定結果および水深計22による計測結果に基づいて送信器24のモードを切り替えるモード制御部の機能を有している。このモード制御機能により、水検出センサ21が水検出無と判定した際または水深計22が第1水深(例えば1m)未満の水深を計測した際には空気中送信モードに、水検出センサ21が水検出有と判定しかつ水深計22が1m以上かつ、第2水深(例えば3m)未満の水深を計測した際には水中標準送信モードに、そして水深計22が3m以上の水深を計測した際には水中複数回送信モードに、送信器24のモードが切り替えられる。
また、コントローラ25は、水検出センサ21の判定結果が水検出有の場合にのみ、水深計22など水中でのみ動作すべき回路部が動作するように、これら水深計22を含む回路部を制御する。
さらに、コントローラ25はデータの送信回数を可変に制御するアルゴリズムを具備し、図5に示したように、送信器24によるデータ送信の回数を可変に制御する。
送信器24が空気中モードまたは水中標準送信モードのとき、図5(A)のように、送信データは1回のみ送信される(Tx1)。一方、送信器24が水中複数回送信モードのとき、図5(B)および(C)のように送信データは複数回間欠的に送信される(Tx1,Tx2・・・Txn)。水中複数回送信モードの際には、水深計22による計測値などに応じた所定の比によって送信データの送信回数が増加する。なお、図5(B)および図5(C)は、水中複数回送信モードにおける送信タイミングの一例を示すに過ぎない。データの送信回数は、水深計22による計測値による計測値が深くなるほど、段階的にあるいは所定の比で増加する。
ところで、ダイビング時にはカメラによる撮影が行われることが多く、カメラのフラッシュ点灯時における電磁ノイズの影響により、通信エラーが起こる虞があるが、通常数ミリ秒〜数十ミリ秒であるフラッシュ点灯時間に対して、水中複数回送信モードにおけるデータの送信期間PTは1秒〜数十秒であり、この送信期間PTの間に間欠的に繰り返しデータが送信される。これにより、例えば、フラッシュ点灯時間とデータ送信Tx1とのタイミングとが重なった場合でも、他のタイミングのデータ送信Tx2、Tx3等において通信可能となる。
なお、電池寿命節約の観点から好ましい送信期間PTおよび送信回数を例示する。例えば、送信期間PTを例えば10秒とし、この送信期間PTに亘って3回送信すれば良い。なお、1回の送信時間STはデータレートにも依存するが10ミリ秒などである。
〔3.受信装置の構成〕
次に、受信装置30の構成について説明する。図2に示すように、受信装置30は、水検出センサ31と、水深計32と、表示装置33と、受信器34と、制御部としてのコントローラ35とを備えている。
先ず、受信装置30の外観構成などを説明する。図6は受信装置30の外観平面図であり、図7は、図6のVII−VII線断面図である。
受信装置30は、外装ケース41と、受信装置30の前面に設けられる表示装置33と、外装ケース41の内部に収容される回路基板42(図7)と、外装ケース41の側面に設けられる水検出センサ31(図7)と、外装ケース41の側面に構成の一部が設けられる水深計32(図7)と、表示装置33や回路基板42に電力を供給する図示しない電池とを備えている。
表示装置33は、液晶パネル、有機ELパネル等とされ、プッシュボタン43などの操作によって切り替わる表示モードに応じて、現在時刻、潜水時間、現在水深、平均水深、最大水深、タンク11内の圧力値、当該圧力値から求められた呼吸可能時間、体内酸素分圧、体内窒素分圧などの各種情報を表示する。
回路基板42には、詳しい図示を省略するが、表示装置33のドライバICや、警告用の圧電ブザー、アンテナコイルおよび受信IC、制御IC、コンデンサなどが実装されている。
水検出センサ31は、センサ本体310と一対の端子311,312とを有し、送信装置20の水検出センサ21と略同様に端子311,312間に水が介在するか否かによる電気抵抗値の違いに基づいて水検出有と水検出無とを判定する。
また、水深計32は、圧力センサ321と回路基板42に実装された図示しないセンサ部本体とを有している。圧力センサ321は、水圧を回路基板42のセンサ部本体に伝達するピストン321Aを有している。ピストン321Aの変位はセンサ部本体によって水圧に変換され、この水圧に基づいて水深が計測される。なお、受信装置30が温度計を備える場合には、水圧に基づく計測値を温度計で計測された水温に応じて補正することによって水深が求められていてもよい。
以下、受信器34およびコントローラ35について説明する。
図8は、受信器34の内部ブロック図である。本実施形態の受信器34は、送信装置20からタンク11内の圧力値を含むデータをそれぞれ受信する3つのアンテナ341A〜341Cと、各アンテナ341A〜341Cにそれぞれ対応する複数の低雑音増幅器342と、各アンテナ341A〜341Cの信号レベルを判定して1つのアンテナの受信データを選択する信号レベル判定部343と、信号レベル判定部343で選択された受信データを復調するデータ復調部344と、受信プロトコル処理部345と、受信したデータパケットに含まれる各データを取得するデータ取得部346とを有している。
この受信器34は、感度の相違する水中受信モードと空気中受信モードとを有している。
空気中受信モードでは、所定の基準レベル感度でデータ受信が行われ、水中受信モードでは、基準レベル感度よりも高い感度でデータ受信が行われる。ここで水中受信モードは、詳細モードとしての水中標準受信モードと水中複数台受信モードとに分かれているが、これらの区別が不要な場合には、これら水中標準受信モードおよび水中複数台受信モードを水中受信モードと総称する。
なお、受信器34における基準レベル感度は、微弱出力で発せられる送信器24からの信号を例えば空気中の数m以内において受信可能な値とされている。
本実施形態の受信器34は、低雑音増幅器342の増幅ゲインを調整することによって感度を可変する。すなわち、空気中受信モードでは低雑音増幅器342における電流が絞られゲインが小さくなることで受信器34の感度は基準レベル感度となり、水中受信モードでは低雑音増幅器342における電流が増加されゲインが大きくなることで受信器34の感度は基準レベル感度よりも高くなる。
なお、受信器34は、受信装置30の電源投入後に送信装置20から最初に送信されたデータパケット中のIDをメモリに記憶し、以後、送信されたデータパケット中のIDがメモリに記憶したIDと同じ場合にのみ、データ処理を行う。また、受信器34は、データパケットに含まれる送信回数および送信期間のデータを参照してデータ処理を行う。
データ取得部346により取得されたタンク圧力値のデータは、コントローラ35を介して表示装置33のドライバに出力され、ドライバによって表示装置33に表示される。
本実施形態では、タンク圧力値に基づいて呼吸可能時間(エアータイム)がコントローラ35で演算されており、タンク圧力値と呼吸可能時間とがそれぞれ表示装置33に表示される(図6参照)。
図9は、回路基板42に搭載されたアンテナ341A,341B,341Cの配置例を示す。アンテナ341A,341Bはフェライト棒に巻き線を施したコイルを有するフェライトアンテナであり、アンテナ341Cは空芯の巻き線コイルによるアンテナである。
コントローラ35は、回路基板42に実装されたICであり、所定周期で水検出センサ31、水深計32、および受信器34を駆動する。なお、水検出センサ21および水深計22は略同じタイミングで駆動されることが好ましい。
ここで、コントローラ35は、水検出センサ31による判定結果および水深計32による計測結果に基づいて受信器34のモードを切り替えるモード制御部の機能を有している。このモード制御機能により、水検出センサ31が水検出無と判定した際または水深計32が第1水深としての1m未満の水深を計測した際には空気中受信モードに、水検出センサ31が水検出有と判定しかつ水深計32が1m以上かつ、第2水深としての3m未満の水深を計測した際には水中標準受信モードに、そして水深計22が3m以上の水深を計測した際には水中複数台受信モードに、受信器34のモードが切り替えられる。
また、コントローラ35は、水検出センサ31の判定結果が水検出有の場合にのみ、水深計32など水中でのみ動作すべき回路部が動作するように、これら水深計32を含む回路部を制御する。
さらに、コントローラ35は、空気中モードまたは水中標準受信モードの場合にはアンテナ341A〜341C(図9)のうち決められた1つのアンテナによる受信データを有効とし、水中複数台受信モードの場合にはアンテナ341A〜341Cから最も良好な受信状態のものを選択してその受信データを有効とするように制御する(マルチダイバーシティ受信)。
すなわち、空気中モードまたは水中標準モードのとき、例えばアンテナ341Aに接続された低雑音増幅器342のみが有効に動作しており、残りのアンテナ341B,341Cに接続された低雑音増幅器342は動作していない。
一方、水中複数台受信モードのときには、アンテナ341A〜341Cにそれぞれ接続された低雑音増幅器342の3台全てが動作している。
〔4.通信制御方法〕
以上説明した通信システムによる通信制御方法について説明する。
図10は、本実施形態の通信制御方法における概略動作フローを示す。当該通信制御方法は、送信装置20と受信装置30とを無線接続する接続工程S1と、送信器24と受信器34とのモードを設定するモード設定工程S2と、タンク圧力センサ23によってタンク圧力値を検出するタンク圧力検出工程S3と、送信装置20による送信および受信装置30による受信を行う送受信工程S4とを備えている。
通信システムの通信制御は、送信装置20および受信装置30の電源投入によって開始される。そして、この電源投入後、データ通信に先立ち、通常は空気中で送信装置20と受信装置30との無線接続が行われる(接続工程S1)。この接続工程S1において、送信器24はIDを受信装置30に送信し、受信装置30は送信されたIDを記憶する。
なお、送信装置20の電源投入後、モード設定が行われるまでは、送信器24のモードは空気中送信モードに初期設定されており、また、送信出力は基準レベルである「Low」に設定されている。
また、受信装置30の電源投入後、モード設定が行われるまでは、受信器34のモードは空気中受信モードに初期設定されており、また、受信感度は基準レベル感度である「Low」に設定されている。
図11は、送信装置20のモード設定工程の詳細工程を示す。このモード設定工程では、コントローラ25が水検出センサ21による判定結果および水深計22による計測結果に基づいて送信器24のモードを設定する。
具体的に、水検出センサ21の判定結果が水検出無の場合には(S21でNo)、コントローラ25は送信器24のモードを空気中送信モードに設定する(S210)。
一方、水検出センサ21の判定結果が水検出有の場合には(S21でYes)、コントローラ25は水深計22を動作させ(S22)、水深計22の計測値に基づいて送信器24のモードを設定する。すなわち、水深計22の計測値が水深1m未満の場合には(S23でNo)、空気中送信モードに設定し(S210)、計測値が水深1m以上、3m未満の場合には(S24でNo)水中標準送信モードに設定し(S240)、計測値が3m以上の場合には(S24でYes)水中複数回送信モードに設定する(S250)。
図12は、受信装置30のモード設定工程の詳細工程を示す。このモード設定工程では、コントローラ35が水検出センサ31による判定結果および水深計32による計測結果に基づいて受信器34のモードを設定する。
具体的に、水検出センサ31の判定結果が水検出無の場合には(S31でNo)、コントローラ35は受信器34のモードを空気中受信モードに設定する(S310)。
一方、水検出センサ31の判定結果が水検出有の場合には(S31でYes)、コントローラ35は水深計32を動作させ(S32)、水深計32の計測値に基づいて受信器34のモードを設定する。すなわち、水深計32の計測値が水深1m未満の場合には(S33でNo)、空気中受信モードに設定し(S310)、計測値が水深1m以上、3m未満の場合には(S34でNo)水中標準受信モードに設定し(S340)、計測値が3m以上の場合には(S34でYes)水中複数台受信モードに設定する(S350)。
以上の送信装置20および受信装置30のそれぞれについてのモード設定工程が終わると、送信装置20のコントローラ25はタンク圧力センサ23を駆動し、タンク圧力センサ23はタンク11内の圧力値を検出する(タンク圧力検出工程S3)。
そして、送信装置20はタンク圧力値を含むデータを送信し、受信装置30は送信装置20から送信されたデータを受信する(送受信工程S4)。
送信器24は、空気中送信モードのときには基準レベル出力(Low)でデータ送信し、水中標準送信モードまたは水中複数回送信モードのときには送信電力増幅器244の増幅ゲインを上げることによって基準レベルよりも大きな出力(High)でデータ送信する。
ここで、基準レベル出力よりも大きい出力で送信されるのは、水検出センサ21によって水検出有と判定されただけでなく、水深計22によって水深1m以上であることが計測されて送信装置20が確実に水中にあると判断される場合である。このように水検出センサ21および水深計22が併用されることにより、潜水開始や潜水終了時などに空気中に法定規格値を越える出力電波が送出されることを回避できる。
また、空気中送信モードまたは水中標準送信モードのとき、送信器24は、タンク圧力センサ23による検出1回分に対応するデータ(タンク圧力値が同じデータ)を1回のみ送信するが、水中複数回送信モードでは、タンク圧力センサ23による検出1回分に対応するデータを複数回送信する(図5参照)。水中複数回送信モード時の送信回数および送信間隔はコントローラ25の制御によって可変され、これによってデータパケット中の送信回数および送信間隔が可変に設定される。
一方、受信器34は、空気中受信モードのときには基準レベル感度(Low)でデータ受信し、水中標準受信モードまたは水中複数台受信モードのときには低雑音増幅器342の増幅ゲインを上げることによって基準レベルよりも高い感度(High)でデータ受信する。
ここで、基準レベル感度よりも高い感度で受信されるのは、水検出センサ31によって水検出有と判定されただけでなく、水深計32によって水深1m以上であることが計測されて受信装置30が確実に水中にあると判断される場合である。このように水検出センサ31および水深計32が併用されることにより、潜水開始や潜水終了時などに空気中であるにも関わらず必要以上に高い感度とされて電池が消耗してしまうことを回避できる。
また、空気中受信モードおよび水中標準受信モードのとき、コントローラ35は1つのアンテナ341Aに接続された低雑音増幅器342のみ動作させ、水中複数台受信モードのとき、コントローラ35はアンテナ341A〜341Cにそれぞれ接続された低雑音増幅器342の3台全てを動作させる。
ここで、ダイバーに背負われるタンク装置10に設けられる送信装置20が位置する水深と、ダイバーの腕に装着される受信装置30が位置する水深とは、ダイバーの姿勢に応じて異なる場合が多いため、送信器24のモードが切り替えられるタイミングと受信器34のモードが切り替えられるタイミングとは必ずしも一致しないが、送信器24が水中送信モードである期間と、受信器34が水中受信モードである期間とは重なる。このように水中送信モード期間と水中受信モード期間とが重なり、送信器24の出力がHighでかつ、受信器34の感度がHighの際には、送信出力増大と受信感度増強とが相乗してより高い通信品質を実現できる。
また、より深い第2水深(3m)以上の場合の水中複数回送信モードおよび水中複数台送信モードについても、これら水中複数回送信モードの期間と水中複数台受信モードの期間とが重なった際には、送信回数増大と受信アンテナ増加とが相乗するため、より一層高い通信品質を実現できる。
〔5.本実施形態による効果〕
以上の本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)通信システムを構成する送信装置20に関して言えば、空気中モードでは空気中で許容される基準レベル出力でデータの送信が行われ、水中モードでは空気中よりも大きい出力でデータ送信が行われるので、タンク内圧力値データを水中でも良好な通信品質で無線通信可能となる。
ここで、水検出センサ21および水深計22が併用され、送信器24が水中にあることを確実視できる第1水深(1m)が水深計22によって計測された際に送信出力が増大されることにより、空気中での規定出力値を遵守しつつ、水中における通信品質を確保できる。
本実施形態の通信システムによれば、タンク11から離間した受信装置30においてタンク残量を確認することが可能となり、タンク11に残圧計などを取り付けることが不要となるので利便性が高いうえ、潜水に欠かせないタンク圧力値の通信品質が確保されるので潜水時の安全性を向上させることができる。
(2)また、送信装置20における水検出センサ21と水深計22とが併用されており、水検出無の場合には水深計22が動作しないので、電力消費を抑えることができる。このため、送信装置20に使用される電池寿命を長くできる。
(3)第2水深(3m)以上の水中複数回送信モードでは、水中標準モードと同様の出力増大に加えてタンク圧力値が同じデータが複数回送信されることにより、1回のみ送信される場合と比較して通信確度を向上させることができる。
このように、送信出力増大をベースに、水深に応じて複数回送信手段を追加することにより、水中における通信品質をより確実に確保できるとともに、単に水深に応じて出力増大する場合よりも電力消費を抑えることができる。
(4)水中複数回送信モード時のコントローラ25による制御により、水深が深くなるほど送信回数が増加し、水深が浅くなるほど送信回数が減少するため、通信確度の向上と電力消費低減とを両立できる。
(5)水中複数回送信モード時、送信器24がデータパケットを1秒〜数十秒間において複数回間欠的に送信することにより、カメラのフラッシュ点灯時間とデータ送信とのタイミングが重なってもなお、他のタイミングにおけるデータ送信によってデータ通信が可能となる。
(6)一方、受信装置30に関しては、水中モードでは空気中よりも高い感度でデータ受信が行われるので、送信装置20から送信されるタンク圧力値を含むデータを水中でも良好な通信品質で受信可能となる。
ここで、水検出センサ31および水深計32が併用され、受信器34が水中にあることを確実視できる第1水深(1m)が水深計32によって計測された際に受信感度が増大されることにより、潜水開始や潜水終了時などに空気中であるにも関わらず必要以上に高い感度とされて電力が消費されることを回避できる。このため、受信装置30に使用される電池寿命を長くできる。
(7)また、受信装置30においても送信装置20と同様に水検出センサ31と水深計32とが併用されており、水検出無の場合には水深計32が動作しないので、電力消費を抑えることができる。この点でも、受信装置30に使用される電池の寿命を長くできる。
(8)第2水深(3m)以上の水中複数台受信モードでは、受信感度を高くすることに加えて、複数のアンテナ341A〜341Cによってデータ受信を行うことにより、1台のアンテナで受信する場合と比較して通信確度を向上させることができる。
このように、受信感度増強をベースに、水深に応じて複数アンテナ受信手段を追加することにより、水中における通信品質をより確実に確保できる。
(9)以上述べたように、水深に応じた送信出力増大および複数回送信の作用と、水深に応じた受信感度増強および受信台数増加との相乗により、より信頼性の高い、より通信エラーの少ない通信品質を実現できる。
ここで、ダイビングにおいては、潜水深度が増すにしたがって、潜水状態・環境を示す情報の重要度が増すと考えられる。例えば、タンク内圧力を知ることは、水深の浅い場所に比べて水深の深い場所においてより注意深く認知している必要が有る。本実施形態の通信システムはこの必要性に応えるものであり、当該通信システムによれば、情報の伝送品質を管理し、より深い地点においてより伝送確度の高いシステムを提供することが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態の通信システムについて図13および図14を参照して説明する。
第1実施形態における送信装置の送信モードは、空気中送信モード、水中標準送信モード、および水中複数回送信モードの3つであったが、本実施形態における送信装置の送信モードは空気中送信モード、および水中送信モードの2つであり、水中送信モードにおいて複数回送信が行われる。また、本実施形態における受信装置の受信モードについても、第1実施形態とは違って空気中受信モード、および水中受信モードの2つであり、水中受信モードにおいて複数のアンテナによる受信が行われる。
さらに、本実施形態では、送信装置のコントローラが水深に応じて送信出力を増大させ、受信装置のコントローラが水深に応じて受信感度を増強させる。
以上の点を除いて、本実施形態の通信システムは第1実施形態の通信システムと同様に構成されている。
図13は、本実施形態の送信装置におけるモード設定工程を示す。本実施形態では、水検出センサ21が水検出有と判定し、かつ水深計22が第1水深としての1m以上を計測した際に、送信装置のコントローラによって送信器24のモードが水中送信モードに切り替えられる(S260)。空気中送信モードでは、タンク圧力値などの計測1回に対応するデータが1回のみ送信されるのに対して、水中送信モードでは、タンク圧力値などの計測1回に対応するデータが複数回送信される。なお、本実施形態では、この水中送信モード時の送信回数が一定回数に固定されているが、第1実施形態のように(図5参照)、水深に応じた回数送信するようにしてもよい。
図14は、本実施形態の受信装置におけるモード設定工程を示す。本実施形態では、水検出センサ31が水検出有と判定し、かつ水深計32が第1水深としての1mを計測した際に、受信装置のコントローラによって受信器34のモードが水中受信モードに切り替えられる(S360)。空気中受信モードでは、アンテナ341A〜341Cのうち1つのアンテナおよび1つの低雑音増幅器342が動作するのに対して、水中受信モードでは3つのアンテナ341A〜341Cおよび3つの低雑音増幅器342の全てが動作する。
そして、本実施形態では、送信装置のコントローラの制御により、水深計22による計測値が大きいほど送信器24の出力が大きくなり、水深計22による計測値が小さいほど送信器24の出力が小さくなる。すなわち、空気中モードにおける送信出力は基準レベル出力であるが、第1水深を超えると潜水深度が深くなるほど送信出力が増大し、第1水深にまで浮上すると送信出力は基準レベル出力に戻る。
また、受信装置のコントローラの制御により、水深計32による計測値が大きいほど受信器34の感度が高くなり、水深計32による計測値が小さいほど受信器34の感度が低くなる。すなわち、空気中モードにおける受信感度は基準レベル感度であるが、第1水深を超えると潜水深度が深くなるほど受信感度が増大し、第1水深にまで浮上すると受信感度は基準レベル感度に戻る。
本実施形態では、潜水時に送信装置による複数回送信と、受信装置による複数アンテナ受信とが相乗的に行われることにより、第1実施形態と略同様の高い通信品質を確保できる。
また、水深に応じて送信出力や受信感度が可変とされることにより、通信確度向上と電力消費低減とを両立できる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態の通信システムについて図15を参照して説明する。図15に示すように、本実施形態における受信装置40は第1実施形態とは違って水検出センサおよび水深計を備えていない。このため、送信装置20から受信装置40に送信されるデータパケット中には水深およびモード情報が設定されている。このような点を除いて、本実施形態の通信システムは第1実施形態の通信システムと同様に構成されている。
本実施形態の受信器44は、送信装置20からデータを受信すると、受信器44内のデータ取得部によってデータパケットから水深およびモード情報のそれぞれのデータを取得する。受信器44により取得された水深は、ドライバを介して表示装置33に表示される。
一方、受信器44により取得されたモード情報は、コントローラ45に送られる。コントローラ45は、このモード情報に応じて受信器44のモードを設定する。
ここで、送信装置20から送信されたモード情報は、送信装置20の水検出センサ21が水検出無と判定した際、または送信装置20の水深計22が第1水深(1m)未満の水深を計測した際には空気中モードを示し、送信装置20の水深計22が第1水深(1m)以上、第2水深(3m)未満の水深を計測した際には水中標準モードを示し、水深計22が第2水深(3m)以上の水深を計測した際には水中複数回送信モードを示している。
コントローラ45は、モード情報が空気中モードを示すときには受信器44のモードを空気中受信モードに設定し、モード情報が水中標準モードを示すときには受信器44のモードを水中標準受信モードに設定し、モード情報が水中複数回モードを示すときには受信器44のモードを水中複数台受信モードに設定する。
本実施形態の通信システムによる通信制御方法は、第1実施形態で述べた各工程と同様であるため、説明を省略する。本実施形態によっても、第1実施形態と略同様の効果が得られる。
なお、本実施形態におけるデータパケットにはモード情報が含まれていたが、このようなモード情報そのものを示すデータの代わりに、モードを特定可能な他のデータが含まれていても良い。例えば、データパケットに送信装置20の水検出センサ21による判定結果、および送信装置20の水深計22による計測値が含まれていれば、これらの水検出判定結果および水深から、受信器44のモードを設定可能となる。この場合には、水検出センサ21による判定結果と水深計22による水深とがモード情報として機能する。
〔本発明の変形例〕
本発明は以上の各実施形態には限定されず、本発明の目的を実現可能な範囲で各種の改良および変形が可能である。
前記各実施形態では送信および受信の単機能をそれぞれ有する送信装置と受信装置とを備えた通信システムについて説明したが、本発明は、送受信可能な双方向通信装置にも適用可能である。
すなわち、前記各実施形態において、送信装置が受信機能を有しており、受信装置が送信機能を有していたとしても、前記各実施形態と同様の効果が得られる。
なお、前記実施形態では送信装置(トランスミッタ)が制御情報を含むデータパケットを受信装置(ダイブコンピュータ)に送信し、通信を制御していたが、双方向通信においては、ダイブコンピュータからトランスミッタに制御情報を送信し、通信を制御してもよい。
なお、前述した送信装置および受信装置がそれぞれ有するコントローラは電子回路(IC)で構成されていたが、このようなコントローラの機能がプログラムとして実現されていてもよい。このプログラムをコンピュータ装置に読み込ませることにより、本発明の送信装置および受信装置をより簡単に構成することができ、量産に寄与する。
送信装置および受信装置のモードは、前記実施形態には限らない。例えば、第2水深よりも深い第3水深(例えば10m)以上の水深を水深計22が示した際には、送信出力増大および複数回送信に加えて、送信データレートをより低い値に設定する水中低レート送信モードに送信器のモードを設定することが考えられる。この場合には、データパケット中の制御データに含まれるデータレートが変更される。
すなわち、本発明では、水深に応じて、通信確度を増す複数の手段を使用することが可能である。これら複数の手段(例えば、出力増大、複数回送信、低データレート)は、重畳的に使用されていても、選択的に使用されていてもよい。
なお、送信装置および受信装置のそれぞれのモードが切り替えられる水深は異なっていてもよい。
また、前記各実施形態における受信装置は複数のアンテナを有していたが、本発明に係る受信装置は1つのアンテナのみを有していてもよい。この場合には、水深に応じて受信感度を可変とすることにより、通信確度向上と電力消費低減とを両立できる。
以上、本発明を実施するための最良の構成について具体的に説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形および改良を加えることができるものである。
上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の第1実施形態に係る通信システムの概略図。 前記通信システムを構成する送信装置および受信装置の概略ブロック図。 送信器の内部ブロック図。 送信器から受信装置に伝送されるデータパケットの構成例を示す図。 送信器が図4のデータパケットを送信する際の送信タイミング模式図。 受信装置の外観平面図。 図6のVII−VII線断面図。 受信器の内部ブロック図。 アンテナの配置例を示す図。 前記通信システムによる通信制御方法における概略動作フローを示す図。 送信装置のモード設定工程の詳細工程を示す図。 受信装置のモード設定工程の詳細工程を示す図。 本発明の第2実施形態における送信装置のモード設定工程を示す図。 前記実施形態における受信装置のモード設定工程を示す図。 本発明の第3実施形態における通信システムを構成する送信装置および受信装置の概略ブロック図。
符号の説明
10・・・タンク装置、11・・・タンク(潜水用タンク)、20・・・送信装置、21・・・水検出センサ、22・・・水深計、23・・・タンク圧力センサ、24・・・送信器(送信部)、25・・・コントローラ(制御部)、30・・・受信装置、31・・・水検出センサ、32・・・水深計、33・・・表示装置(表示部)、34・・・受信器(受信部)、35・・・コントローラ(制御部)、40・・・受信装置、44・・・受信器(受信部)、45・・・コントローラ(制御部)、S1・・・接続工程、S2・・・モード設定工程、S3・・・タンク圧力検出工程、S4・・・送受信工程。

Claims (7)

  1. 潜水用のタンクを含むタンク装置に設けられ、受信装置に無線接続される送信装置であって、
    前記タンク内の圧力を検出するタンク圧力センサと、
    水検出有と水検出無との二つの状態を判定する水検出センサと、
    前記水検出センサにより水検出有と判定された場合に動作し、水圧に基づいて水深を計測する水深計と、
    前記受信装置に所定の基準レベル出力で前記タンク内の圧力値を含むデータを所定回数送信する空気中送信モードと、前記受信装置に前記基準レベル出力よりも大きい出力でかつ前記空気中送信モードにおける前記データの送信回数よりも多い回数前記データを送信する水中送信モードとを有する送信部と、
    前記水検出センサにより水検出無と判定された際または前記水深計により所定の第1水深に対して浅いことが計測された際には前記空気中送信モードに、前記水検出センサにより水検出有と判定されかつ前記水深計により前記第1水深に対して深いことが計測された際には水中送信モードに、前記送信部のモードを切り替えるモード制御部とを備える
    ことを特徴とする送信装置。
  2. 請求項1に記載の送信装置において、
    前記水中送信モードは、前記タンク圧力センサによりタンク内の圧力が検出された際に前記データを所定回数送信する水中標準送信モードと、前記タンク圧力センサによりタンク内の圧力が検出された際に前記水中標準送信モードにおける前記データの送信回数よりも多い回数前記データを繰り返し送信する水中複数回送信モードとを含み、
    前記モード制御部は、前記水深計により前記第1水深に対して深く、かつ前記第1水深よりも深い第2水深に対して浅いことが計測された際には前記水中標準送信モードに、前記水深計によって前記第1水深よりも深い第2水深に対して深いことが計測された際には前記水中複数回送信モードに、前記送信部のモードを切り替える
    ことを特徴とする送信装置。
  3. 請求項またはに記載の送信装置において、
    前記タンク圧力センサによりタンク内の圧力が検出された際の前記データの送信回数を可変とする制御部を備え、
    前記制御部は、前記水深計により計測された水深が深いほど前記データの送信回数を増やし、前記水深計により計測された水深が浅いほど前記データの送信回数を減らす
    ことを特徴とする送信装置。
  4. 請求項からのいずれかに記載の送信装置において、
    前記送信部は、前記データを複数回送信する際に、当該データを最低1秒間において最低2回間欠的に送信する
    ことを特徴とする送信装置。
  5. 請求項1からのいずれかに記載の送信装置において、
    前記送信部の送信出力は可変に構成され、
    前記送信部は、前記水深計により計測された水深が深いほど前記データの送信出力を大きくし、前記水深計により計測された水深が浅いほど前記データの送信出力を小さくする
    ことを特徴とする送信装置。
  6. 潜水用のタンクを含むタンク装置に設けられて前記タンク内の圧力値、および送信モードを示す情報を含むデータを送信する送信装置に無線接続される受信装置であって、
    所定の基準レベル感度で前記送信装置から前記データを受信する空気中受信モードと、前記基準レベル感度よりも高い感度で前記送信装置から前記データを受信する水中受信モードとを有する複数の受信部と、
    少なくとも前記タンク内の圧力値を表示する表示部と、
    前記送信モードが前記送信装置のセンサにより水検出無と判定されたことまたは前記送信装置の水深計により所定の第1水深に対して浅いことが計測されたことを示す空気中送信モードの際には空気中受信モードに、前記送信モードが前記送信装置のセンサにより水検出有と判定されかつ前記送信装置の水深計により所定の第1水深に対して深いことが計測されたことを示す水中送信モードの際には水中受信モードに、前記受信部のモードを切り替えるモード制御部と
    前記空気中受信モードでは少なくとも1つの前記受信部を動作させ、前記水中受信モードでは前記空気中受信モードで動作させる数よりも多い複数の前記受信部を動作させる制御部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  7. 潜水用のタンクに設けられて受信装置に無線接続される送信装置を制御する送信制御方法であって、
    前記送信装置と前記受信装置とを無線接続する接続工程と、
    前記送信装置に搭載され水中であるか否かを判定する水検出センサにより水検出無と判定された際または、前記送信装置に搭載され水圧に基づいて水深を計測する水深計により所定の第1水深に対して浅いことが計測された際には前記送信装置のモードを空気中送信モードとし、前記水検出センサにより水検出有と判定されかつ前記水深計により前記第1水深に対して深いことが計測された際には前記送信装置のモードを水中送信モードとするモード設定工程と、
    前記タンク内の圧力値を検出するタンク圧力検出工程と、
    前記送信装置のモードが前記空気中送信モードのとき、前記タンク内の圧力値を含むデータを前記送信装置から前記受信装置に所定の基準レベル出力かつ所定の回数送信し、前記送信装置のモードが前記水中送信モードのとき、前記データを前記基準レベル出力よりも大きい出力かつ前記空気中送信モードにおける送信回数よりも多い回数送信する送信工程と、を備える
    ことを特徴とする送信制御方法。
JP2007262998A 2007-10-09 2007-10-09 送信装置、受信装置並びに送信制御方法 Expired - Fee Related JP5023948B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007262998A JP5023948B2 (ja) 2007-10-09 2007-10-09 送信装置、受信装置並びに送信制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007262998A JP5023948B2 (ja) 2007-10-09 2007-10-09 送信装置、受信装置並びに送信制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009094765A JP2009094765A (ja) 2009-04-30
JP5023948B2 true JP5023948B2 (ja) 2012-09-12

Family

ID=40666285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007262998A Expired - Fee Related JP5023948B2 (ja) 2007-10-09 2007-10-09 送信装置、受信装置並びに送信制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5023948B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI120923B (fi) * 2008-11-26 2010-04-30 Suunto Oy Menetelmä rannesukellustietokoneen yhteydessä ja rannesukellustietokonejärjestelmä
US8531515B2 (en) 2009-09-29 2013-09-10 Olympus Imaging Corp. Imaging apparatus
JP5530143B2 (ja) * 2009-09-29 2014-06-25 オリンパスイメージング株式会社 撮像装置
JP6488102B2 (ja) * 2014-10-22 2019-03-20 株式会社大林組 可視光通信制御装置、及び水中作業支援システム
JP6535289B2 (ja) * 2016-01-27 2019-06-26 京セラ株式会社 電子機器、制御装置、制御プログラム及び電子機器の動作方法
JP6202503B2 (ja) * 2016-03-24 2017-09-27 彰 武富 水中用案内器具
CN105763268B (zh) * 2016-04-18 2018-05-29 国网新疆电力公司阿勒泰供电公司 水下电场通讯装置
GB2579400B (en) * 2018-11-30 2022-01-12 Suunto Oy Antenna assembly for operation underwater and in air
TWI813807B (zh) 2018-11-30 2023-09-01 芬蘭商順妥公司 用於腕戴式裝置的天線組件

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001278192A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Seiko Epson Corp パラメータ検出送信装置、潜水状態管理装置およびそれらの制御方法並びにダイバーズ用情報処理装置
JP2007174636A (ja) * 2005-11-28 2007-07-05 Seiko Instruments Inc 通信方法、通信システム、送信機、受信機及び生体情報測定システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009094765A (ja) 2009-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5023948B2 (ja) 送信装置、受信装置並びに送信制御方法
US9733227B2 (en) Dive computer with free dive mode and wireless data transmission
US9291718B2 (en) Altitude information acquiring device and altitude information acquiring system
KR101722237B1 (ko) 휴대단말기의 통신 전력 제어장치 및 방법
WO2011129983A3 (en) Adjustable wireless circuitry with antenna-based proximity detector
DE602004018911D1 (de) Akustische fernmessvorrichtung für intrakorporelle kommunikation
US20160270706A1 (en) Device, system and method for monitoring and communicating biometric data of a diver
JP2007334465A (ja) 無線測定装置
US20220123843A1 (en) Bluetooth range extender for underwater use to connect smartwatch to headphones
JP2010187065A (ja) 送受波装置
US20080200772A1 (en) Bionic information measuring system, bionic information measuring transmitter and bionic information measuring receiver
US20140048069A1 (en) Underwater tank monitoring and communication apparatus, methods and systems
JP2008159038A (ja) 無線センサ装置
JP2007174636A (ja) 通信方法、通信システム、送信機、受信機及び生体情報測定システム
FI123360B (fi) Menetelmä ja laitteisto sydänsykkeen mittaamiseksi
KR20200099347A (ko) 변동압력 계측장치
JP6004095B2 (ja) 無線式センサシステム
US11460350B2 (en) Bathythermograph buoy and associated method of operation
JP2010096558A (ja) 温度測定装置
CN201719238U (zh) 检测脉搏的数字化集成无线传感器
JP2009272980A (ja) 通信装置、通信システムおよび通信方法
JP2021004870A (ja) 位置追跡装置および方法
EP1880873A3 (en) Tire information detector
AU2015202040B2 (en) Device, system and method for monitoring and communicating biometric data of a diver
CN212872888U (zh) 一种通信信标

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120522

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120604

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees