JP5022590B2 - 情報システムの信頼性評価システム、信頼性評価方法及び信頼性評価プログラム - Google Patents
情報システムの信頼性評価システム、信頼性評価方法及び信頼性評価プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5022590B2 JP5022590B2 JP2005317348A JP2005317348A JP5022590B2 JP 5022590 B2 JP5022590 B2 JP 5022590B2 JP 2005317348 A JP2005317348 A JP 2005317348A JP 2005317348 A JP2005317348 A JP 2005317348A JP 5022590 B2 JP5022590 B2 JP 5022590B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- failure
- component
- unit
- analysis
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
本実施形態に係る情報システムは、複数の機器(例えば、サーバなど)を備えている。各機器には、機器の機能を実行させるためのソフトウェアと、機器を構成するハードウェアとが内蔵されている。本実施形態の情報システムの信頼性評価システムは、このような情報システムのシステム稼働率の評価及びコスト評価を行うシステムである。
フィールドデータ分析部31は、ハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素の故障モードに対応する故障に関する故障情報を故障モードごとに分析することにより、分析結果として故障分析情報を取得する故障情報分析部である。
フォルトツリー作成部32は、情報抽出・入力部11からのシステム構成情報(例えば、システム機能構成情報21、及びシステム基準情報24に含まれるシステム構成)に基づいて、情報システムの故障モードを示す頂上事象から、ハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素の故障モードを示す基本事象への階層的な論理関係を示すフォルトツリーを作成するダイヤグラム作成部である。
フォルトツリー−ロジック変換部33は、ブール代数を用いてフォルトツリーのデータを後述の所定の関係式に変換する。具体的な説明は以下の通りである。
業務処理件数データ分析部34は、業務処理関連情報23として、情報システムの時間間隔当たりの業務処理件数の時間変動データに関する情報を分析することにより、分析結果として業務処理分析情報を取得する業務処理情報分析部である。
稼働率算出部35は、フィールドデータ分析部31による分析結果(算出された各故障モードの故障確率、平均修復時間)及び業務処理件数データ分析部34による分析結果(算出されたハードウェア構成要素(又はソフトウェア構成要素)の故障モードの各時刻の時間間隔当たりの故障発生確率にかける重み因子)に基づいて、ハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素の故障モードに対応する不稼働率を算出する不稼働率算出機能と、フィールドデータ分析部31による分析結果(算出された各故障モードの故障確率、平均修復時間)及び業務処理件数データ分析部34による分析結果(算出されたハードウェア構成要素(又はソフトウェア構成要素)の故障モードの各時刻の時間間隔当たりの故障発生確率にかかる重み因子)と、フォルトツリーから得られる基本事象の状態を表すブール変数Yj(例えば、ディスク不良によるハードディスクの状態を表すブール変数Yj)と頂上事象の状態を表すブール変数Yに関する所定の関係式とに基づいて、頂上事象に対応する稼働率をシステム稼働率として算出するシステム稼働率算出機能とを有する。具体的な説明は以下の通りである。
(1)稼働率算出部35は、シミュレーション評価開始時刻(以下、評価開始時刻)をt0=0とし、シミュレーション評価終了時刻(以下、評価終了時刻)をteとした場合に、評価開始時刻t0では、基本事象に対応する故障が発生せず、基本事象に対応するハードウェア構成要素又はソフトウェア構成要素は正常状態であると認識する。即ち、稼働率算出部35は、基本事象に対応する故障が発生する確率F(t0)、及び故障率p(t0)は、ともに0と認識する。稼働率算出部35は、評価開始時刻から評価終了時刻までの間に、基本事象に対応する構成要素が稼働している時間を示す基本事象に対応する累積稼働時間は0と認識する。
(1)稼働率算出部35は、評価開始時刻をt0=0とし、評価終了時刻をteとした場合に、評価開始時刻t0では、基本事象に対応する故障が発生せず、基本事象に対応するハードウェア構成要素又はソフトウェア構成要素は正常状態であると認識する。即ち、稼働率算出部35は、基本事象に対応する故障が発生する確率F(t0)、故障率p(t0)は、ともに0と認識する。評価開始時刻から評価終了時刻までの間に、頂上事象に対応するシステムが稼働している時間を示す頂上事象に対応する累積稼働時間を0と認識する。
システム稼働率判定部36は、稼働率算出部35により算出されたシステム稼働率が、情報抽出・入力部11からのシステム稼働率基準値以上であるか否かを判定する稼働率判定部である。システム稼働率判定部36は、算出したシステム稼働率がシステム稼働率基準値より小さい場合には、その旨を示す情報を重要度分析部37に出力する。また、システム稼働率判定部36は、算出したシステム稼働率がシステム稼働率基準値以上の場合には、その旨を示す情報をコスト算出部41に出力する。
重要度分析部37は、算出されたシステム稼働率がシステム稼働率基準値に達していないと判定された場合、基本事象に対応する不稼働率(=1−基本事象に対する稼働率)と頂上事象に対応するシステム不稼働率(=1−システム稼働率)との関係に基づいて、システム稼働率の上昇に関係する基本事象を抽出する基本事象抽出部である。具体的な説明は以下の通りである。
変更可能性判定部38は、重要度分析部37で抽出された基本事象及び構成要素に基づいて、上記基本事象に対応する稼働率の上昇(基本事象に対応する不稼働率の低下)が可能であるか否かを判定する。具体的な説明は以下の通りである。
システム構成再設定部39は、抽出された基本事象に対応する不稼働率の低下が可能でないと変更可能性判定部38によって判定された場合に、新たなシステム構成情報及び新たな故障モードに対応する故障に関する故障情報を情報抽出・入力部11に再設定する。このシステム構成再設定部39は、第1再設定部の一部を構成する。具体的な説明は以下の通りである。
故障情報再設定部40は、抽出された基本事象に対応する不稼働率の低下が可能であると判定された場合に、抽出された基本事象に対応する故障モードの新たな故障確率又は新たな平均修復時間を稼働率算出部35に再設定する。この故障情報再設定部40は、第1再設定部の一部を構成する。具体的な説明は以下の通りである。
コスト算出部41は、システム稼働率判定部36により、算出されたシステム稼働率がシステム稼働率基準値に達していると判定された場合、情報システムに含まれる構成要素の設備費の総和を算出するとともに、稼働率算出部35により算出されたシステム稼働率と、システム停止損害額と、情報システムの運用期間とに基づいて、営業損害額期待値を算出し、上記総和と営業損害額期待値との和をコストとして算出する。具体的な説明は以下の通りである。
営業損害額期待値=(1−算出されたシステム稼働率)×システム停止損害額×運用期間
コスト判定部42は、算出されたコストと、情報抽出・入力部11から送られたコスト許容値とを比較し、コストがコスト許容値より小さい場合には、システム稼働率基準値及びコスト許容値を満たすシステム構成などの情報を情報出力部13に出力する。これにより、情報出力部13から出力されたシステム構成などの情報は、ユーザ端末3により表示される。コスト判定部42は、コストがコスト許容値より大きい場合には、その旨を示す情報をコスト情報再設定部43に出力する。
コスト情報再設定部43は、計算されたコストがコスト許容値を超えていると判定された場合には、新たなコスト許容値、新たなシステム稼働率基準値、新たなシステム構成情報(例えば、新たなシステム機能構成情報21、システム基準情報24のうち新たなシステム構成、新たなコスト関連情報25)、及び新たな故障モードに対応する故障に関する故障情報(例えば、新たな信頼性関連情報22)のうち、いずれか1以上の情報を情報抽出・入力部11に再設定する第2再設定部である。具体的な説明は以下の通りである。
次に、上述した構成を有する信頼性評価システムを用いた信頼性評価方法を以下に説明する。この信頼性評価は情報システムの運用中に行われる。なお、信頼性評価方法の説明において、上述の信頼性評価システムにおける説明と同じ説明は省略する。
本発明の実施形態によれば、情報抽出・入力部11に入力される信頼性評価に必要な情報には、業務処理関連情報23として、情報システムの業務処理件数の時間変動データに関する情報が含まれている。そして、情報抽出・入力部11に入力された情報に基づいて、フィールドデータ分析部31からシステム稼働率判定部36までの処理が行われる。この際、業務処理件数データ分析部34は、情報システムの時間間隔当たりの業務処理件数の時間変動データに関する情報に基づいて、ハードウェア構成要素(又はソフトウェア構成要素)の故障モードの各時刻の時間間隔当たりの故障発生確率にかける重み因子を算出する。そして、稼働率算出部35は、フィールドデータ分析部31による分析結果(算出された各故障モードの故障確率、平均修復時間)及び業務処理件数データ分析部34による分析結果(算出されたハードウェア構成要素(又はソフトウェア構成要素)の故障モードの各時刻の時間間隔当たりの故障発生確率にかける重み因子)に基づいて、頂上事象に対応する稼働率をシステム稼働率として算出する。このようにシステムの業務処理件数の時間変動による故障発生確率の変動も考慮して、システム稼働率を算出することができる。
(1)なお、上述の実施形態において、フィールドデータ分析部31は、故障モードの故障確率の算出を以下のように行ってもよい。システム管理データベース2には、各故障モードごとに、故障モードの故障間隔(τ1、τ2、・・・)と、この故障間隔に対応付けられた故障確率(f(τ1),f(τ2)、・・・)の実測値データ(但し、シミュレーションなどにより算出されたデータでもよい)とが格納されている。フィールドデータ分析部31は、情報抽出・入力部11により入力された故障モードの故障間隔(τ1、τ2、・・・)と、この故障間隔に対応付けられた故障確率(f(τ1),f(τ2)、・・・)の実測値データとに基づいて、故障モードの故障確率の分布関数(F(τ))を推定し、故障モードの故障確率を算出するようにしてもよい。
コンピュータは、情報システムの信頼性評価プログラム(以下、信頼性評価プログラムという)を実行することにより、本実施形態及びその変更例の情報システムの信頼性評価システムにおける処理を行うことができる。即ち、信頼性評価プログラムは、本実施形態及びその変更例の情報抽出・入力部11、情報処理・演算部12及び情報出力部13の各機能をコンピュータに実行させるプログラムである。このような信頼性評価プログラムによれば、本実施形態及びその変更例で示した作用効果を奏する信頼性評価システムを一般的な汎用コンピュータで容易に実現することができる。
Claims (19)
- 機器を含む情報システムの信頼性評価に必要な情報として、前記機器の機能を実行させるためのソフトウェアと前記機器を構成するハードウェアとの各々を示す1つ又は複数の構成要素の故障モードに対する故障間隔及び修復時間を含む故障情報と、前記機器と前記構成要素とを用いた前記情報システムの構成に関する情報を示すシステム構成情報と、前記情報システム全体の稼働率を示すシステム稼働率の基準値と、前記情報システムの時間間隔当たりの業務処理件数を含む業務処理情報とを少なくとも含む情報が入力される情報入力部と、
前記構成要素の故障モードごとに前記故障情報を分析し、分析結果として、前記構成要素の故障モードごとの故障確率を算出し、前記故障確率を含む故障分析情報を取得する故障情報分析部と、
前記システム構成情報に基づいて、前記情報システム全体の機能喪失、又は、運用、動作上の好ましくない故障モードを示す頂上事象から、要因をそれ以上求めることができない前記ハードウェア及び前記ソフトウェアの前記構成要素の故障モードを示す基本事象への階層的な論理関係を示すダイヤグラムを作成するダイヤグラム作成部と、
前記業務処理情報に含まれる前記情報システムの単位時間間隔ごとの前記業務処理件数を分析し、分析結果として、前記業務処理件数に比例する重み因子を前記単位時間間隔ごとに算出し、前記重み因子を含む業務処理分析情報を取得する業務処理情報分析部と、
前記故障分析情報に含まれる前記故障確率に基づいて算出される前記単位時間間隔当たりの故障発生確率に対して、前記業務処理分析情報に含まれる前記重み因子をかけ、前記単位時間間隔ごとに前記重み因子をかけた前記故障発生確率に基づいて前記基本事象の稼働率を算出し、前記単位時間間隔ごとに前記重み因子をかけた前記故障発生確率及び前記ダイヤグラムに基づいて、乱数に基づくシミュレーションを評価時間にわたって実行することにより、前記頂上事象の稼働率をシステム稼働率として算出する稼働率算出部と、
算出された前記システム稼働率が前記基準値に達しているか否かを判定する稼働率判定部と、
算出された前記システム稼働率が前記基準値に達していないと判定された場合、前記基本事象の中から、最も頂上事象に対応する稼働率の増加に寄与する前記基本事象を抽出する基本事象抽出部と、
同一機能の複数の構成要素ごとに前記故障確率を表す一覧データが格納されたデータベースを参照して、前記一覧データが表す前記複数の構成要素の中に、抽出された前記基本事象に対する前記構成要素である第1構成要素よりも前記故障確率の小さい構成要素である第2構成要素が存在する場合に、抽出された前記基本事象の稼働率の上昇が可能であると判定する変更可能性判定部と、
抽出された前記基本事象の稼働率の上昇が可能であると判定された場合、抽出された前記基本事象における前記第1構成要素を前記第2構成要素に置換し、抽出された前記基本事象における前記第2構成要素に対する新たな前記故障分析情報を前記稼働率算出部に再設定し、抽出された前記基本事象の稼働率の上昇が可能でないと判定された場合、抽出された前記基本事象における前記第1構成要素に対する新たな前記故障情報及び新たな前記システム構成情報を前記情報入力部に再設定する第1再設定部と、
を備えることを特徴とする情報システムの信頼性評価システム。
- 前記業務処理情報には、前記情報システムの時間間隔当たりの業務処理件数の時間変動データが含まれており、
前記業務処理情報分析部は、前記時間変動データを分析し、前記構成要素の故障モードの時間間隔当たりの故障発生確率にかける重み因子を算出し、前記業務処理分析情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の情報システムの信頼性評価システム。 - 前記故障情報分析部は、前記故障確率に基づいて前記単位時間間隔当たりの前記故障発生確率を算出し、前記故障発生確率を更に含む前記故障分析情報を取得し、
前記稼働率算出部は、前記故障情報分析部により取得された前記故障発生確率に、前記業務処理情報分析部により取得された前記重み因子をかけ、前記重み因子をかけた前記故障発生確率を用いて、前記基本事象の稼働率及び前記システム稼働率を算出することを特徴とする請求項2に記載の情報システムの信頼性評価システム。 - 前記故障情報分析部は、前記情報システムに含まれる複数の前記機器が処理機能別に分類された機器の集合を示す機器群及び前記構成要素の故障モードごとに、前記情報入力部に入力された前記故障情報を分類し、その分類結果に基づいて前記故障分析情報を取得することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の情報システムの信頼性評価システム。
- 前記情報入力部に入力される前記故障情報には、前記構成要素の故障モードの故障間隔が含まれており、
前記故障情報分析部は、前記情報入力部に入力された前記構成要素の故障モードの故障間隔と、その故障間隔に対する故障確率の分布を示すワイブル分布とに基づいて、前記構成要素の故障モードの故障確率を算出し、前記故障分析情報を取得することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一に記載の情報システムの信頼性評価システム。 - 前記故障情報分析部は、前記情報入力部に入力された前記故障情報に含まれる前記構成要素の故障モードの故障間隔及び修復時間に基づいて、前記故障間隔に対する故障確率の分布を算出し、その故障確率の分布に基づいて、前記構成要素の故障モードの故障確率を算出し、前記故障分析情報を取得することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一に記載の情報システムの信頼性評価システム。
- 前記情報入力部には、前記構成要素のために必要なコストを示す設備費と、前記情報システムのために必要なコストの許容範囲を示すコスト許容値とが入力され、
算出された前記システム稼働率が前記基準値に達していると判定された場合、前記構成要素の設備費の総和をコストとして算出するコスト算出部と、
算出されたコストが前記コスト許容値を超えているか否かを判定するコスト判定部と、
算出されたコストが前記コスト許容値を超えていると判定された場合、新たな前記故障情報、新たな前記システム構成情報及び新たな前記コスト許容値のいずれか1以上の情報を前記情報入力部に再設定する第2再設定部と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一に記載の情報システムの信頼性評価システム。 - 前記情報入力部には、前記情報システムが単位期間停止したことによる営業上の損害額を示す営業損害額と、前記情報システムの運用期間とが入力され、
前記コスト算出部は、算出された前記システム稼働率と前記営業損害額と前記運用期間とに基づいて前記営業損害額の期待値を示す営業損害額期待値を算出し、算出した前記営業損害額期待値と前記設備費の総和との和を前記コストとして算出し、
前記第2再設定部は、算出された前記コストが前記コスト許容値を超えていると判定された場合、新たな前記故障情報、新たな前記システム構成情報、新たな前記基準値及び新たな前記コスト許容値のいずれか1以上の情報を前記情報入力部に再設定することを特徴とする請求項7に記載の情報システムの信頼性評価システム。 - 前記ダイヤグラムはフォルトツリー又は信頼性ブロック図であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一に記載の情報システムの信頼性評価システム。
- 機器を含む情報システムの信頼性評価に必要な情報として、前記機器の機能を実行させるためのソフトウェアと前記機器を構成するハードウェアとの各々を示す1つ又は複数の構成要素の故障モードに対する故障間隔及び修復時間を含む故障情報と、前記機器と前記構成要素とを用いた前記情報システムの構成に関する情報を示すシステム構成情報と、前記情報システム全体の稼働率を示すシステム稼働率の基準値と、前記情報システムの時間間隔当たりの業務処理件数を含む業務処理情報とを少なくとも含む情報を入力する情報入力を行い、
前記業務処理情報に含まれる前記情報システムの単位時間間隔ごとの前記業務処理件数を分析し、分析結果として、前記業務処理件数に比例する重み因子を前記単位時間間隔ごとに算出し、前記重み因子を含む業務処理分析情報を取得する業務処理情報分析を行い、
前記構成要素の故障モードごとに前記故障情報を分析し、分析結果として、前記構成要素の故障モードごとの故障確率を算出し、前記故障確率を含む故障分析情報を取得する故障情報分析を行い、
前記システム構成情報に基づいて、前記情報システム全体の機能喪失、又は、運用、動作上の好ましくない故障モードを示す頂上事象から、要因をそれ以上求めることができない前記ハードウェア及び前記ソフトウェアの前記構成要素の故障モードを示す基本事象への階層的な論理関係を示すダイヤグラムを作成するダイヤグラム作成を行い、
前記故障分析情報に含まれる前記故障確率に基づいて算出される前記単位時間間隔当たりの故障発生確率に対して、前記業務処理分析情報に含まれる前記重み因子をかけ、前記単位時間間隔ごとに前記重み因子をかけた前記故障発生確率に基づいて前記基本事象の稼働率を算出し、前記単位時間間隔ごとに前記重み因子をかけた前記故障発生確率及び前記ダイヤグラムに基づいて、乱数に基づくシミュレーションを評価時間にわたって実行することにより、前記頂上事象の稼働率をシステム稼働率として算出する稼働率算出を行い、
算出された前記システム稼働率が前記基準値に達しているか否かを判定する稼働率判定を行い、
算出された前記システム稼働率が前記基準値に達していないと判定された場合、前記基本事象の中から、最も頂上事象に対応する稼働率の増加に寄与する前記基本事象を抽出する基本事象抽出を行い、
同一機能の複数の構成要素ごとに前記故障確率を表す一覧データが格納されたデータベースを参照して、前記一覧データが表す前記複数の構成要素の中に、抽出された前記基本事象に対する前記構成要素である第1構成要素よりも前記故障確率の小さい構成要素である第2構成要素が存在する場合に、抽出された前記基本事象の稼働率の上昇が可能であると判定する変更可能性判定を行い、
抽出された前記基本事象の稼働率の上昇が可能であると判定された場合、抽出された前記基本事象における前記第1構成要素を前記第2構成要素に置換し、抽出された前記基本事象における前記第2構成要素に対する新たな前記故障分析情報を前記稼働率算出部に再設定し、抽出された前記基本事象の稼働率の上昇が可能でないと判定された場合、抽出された前記基本事象における前記第1構成要素に対する新たな前記故障情報及び新たな前記システム構成情報を前記情報入力部に再設定する第1再設定を行い、
抽出された前記基本事象に対応する新たな前記故障分析情報が再設定された場合、前記稼働率算出以降の処理を行い、新たな前記故障情報及び新たな前記システム構成情報が再設定された場合、前記故障情報分析以降の処理を行うことを特徴とする情報システムの信頼性評価方法。
- 前記業務処理情報には、前記情報システムの時間間隔当たりの業務処理件数の時間変動データが含まれており、
前記業務処理情報分析では、前記時間変動データを分析し、前記構成要素の故障モードの時間間隔当たりの故障発生確率にかける重み因子を算出し、前記業務処理分析情報を取得することを特徴とする請求項10に記載の情報システムの信頼性評価方法。 - 前記故障情報分析では、前記故障確率に基づいて前記単位時間間隔当たりの前記故障発生確率を算出し、前記故障発生確率を更に含む前記故障分析情報を取得し、
前記稼働率算出では、前記故障情報分析部により取得された前記故障発生確率に、前記業務処理情報分析部により取得された前記重み因子をかけ、前記重み因子をかけた前記故障発生確率を用いて、前記基本事象の稼働率及び前記システム稼働率を算出することを特徴とする請求項11に記載の情報システムの信頼性評価方法。 - 前記故障情報分析では、前記情報システムに含まれる複数の前記機器が処理機能別に分類された機器の集合を示す機器群及び前記構成要素の故障モードごとに、前記情報入力部に入力された前記故障情報を分類し、その分類結果に基づいて前記故障分析情報を取得することを特徴とする請求項10ないし12のいずれか一に記載の情報システムの信頼性評価方法。
- 前記情報入力部に入力される前記故障情報には、前記構成要素の故障モードの故障間隔が含まれており、
前記故障情報分析では、前記情報入力部に入力された前記構成要素の故障モードの故障間隔と、その故障間隔に対する故障確率の分布を示すワイブル分布とに基づいて、前記構成要素の故障モードの故障確率を算出し、前記故障分析情報を取得することを特徴とする請求項10ないし13のいずれか一に記載の情報システムの信頼性評価方法。 - 前記故障情報分析では、前記情報入力部に入力された前記故障情報に含まれる前記構成要素の故障モードの故障間隔及び修復時間に基づいて、前記故障間隔に対する故障確率の分布を算出し、その故障確率の分布に基づいて、前記構成要素の故障モードの故障確率を算出し、前記故障分析情報を取得することを特徴とする請求項10ないし13のいずれか一に記載の情報システムの信頼性評価方法。
- 前記情報入力では、前記構成要素のために必要なコストを示す設備費と、前記情報システムのために必要なコストの許容範囲を示すコスト許容値とが入力され、
算出された前記システム稼働率が前記基準値に達していると判定された場合、前記構成要素の設備費の総和をコストとして算出するコスト算出を行い、
算出されたコストが前記コスト許容値を超えているか否かを判定するコスト判定を行い、
算出されたコストが前記コスト許容値を超えていると判定された場合、新たな前記故障情報、新たな前記システム構成情報及び新たな前記コスト許容値のいずれか1以上の情報を再設定する第2再設定を行い、
新たな前記コスト許容値が再設定された場合、前記コスト算出以降の処理を行い、新たな前記システム構成情報及び新たな前記故障情報が再設定された場合、前記情報分析以降の処理を行うことを特徴とする請求項10ないし15のいずれか一に記載の情報システムの信頼性評価方法。 - 前記情報入力では、前記情報システムが単位期間停止したことによる営業上の損害額を示す営業損害額と、前記情報システムの運用期間とが入力され、
前記コスト算出では、前記算出されたシステム稼働率と前記営業損害額と前記運用期間とに基づいて前記営業損害額の期待値を示す営業損害額期待値を算出し、算出した前記営業損害額期待値と前記設備費の総和との和を前記コストとして算出し、
前記第2再設定では、算出された前記コストが前記コスト許容値を超えていると判定された場合、新たな前記故障情報、新たな前記システム構成情報、新たな前記基準値及び新たな前記コスト許容値のいずれか1以上の情報を再設定し、
新たな前記基準値が再設定された場合、前記稼働率判定以降の処理を行うことを特徴とする請求項16に記載の情報システムの信頼性評価方法。 - 前記ダイヤグラムはフォルトツリー又は信頼性ブロック図であることを特徴とする請求項10ないし17のいずれか一に記載の情報システムの信頼性評価方法。
- 機器を含む情報システムの信頼性評価に必要な情報として、前記機器の機能を実行させるためのソフトウェアと前記機器を構成するハードウェアとの各々を示す1つ又は複数の構成要素の故障モードに対する故障間隔及び修復時間を含む故障情報と、前記機器と前記構成要素とを用いた前記情報システムの構成に関する情報を示すシステム構成情報と、前記情報システム全体の稼働率を示すシステム稼働率の基準値と、前記情報システムの時間間隔当たりの業務処理件数を含む業務処理情報とを少なくとも含む情報を入力する情報入力を行い、
前記業務処理情報に含まれる前記情報システムの単位時間間隔ごとの前記業務処理件数を分析し、分析結果として、前記業務処理件数に比例する重み因子を前記単位時間間隔ごとに算出し、前記重み因子を含む業務処理分析情報を取得する業務処理情報分析を行い、
前記構成要素の故障モードごとに前記故障情報を分析し、分析結果として、前記構成要素の故障モードごとの故障確率を算出し、前記故障確率を含む故障分析情報を取得する故障情報分析を行い、
前記システム構成情報に基づいて、前記情報システム全体の機能喪失、又は、運用、動作上の好ましくない故障モードを示す頂上事象から、要因をそれ以上求めることができない前記ハードウェア及び前記ソフトウェアの前記構成要素の故障モードを示す基本事象への階層的な論理関係を示すダイヤグラムを作成するダイヤグラム作成を行い、
前記故障分析情報に含まれる前記故障確率に基づいて算出される前記単位時間間隔当たりの故障発生確率に対して、前記業務処理分析情報に含まれる前記重み因子をかけ、前記単位時間間隔ごとに前記重み因子をかけた前記故障発生確率に基づいて前記基本事象の稼働率を算出し、前記単位時間間隔ごとに前記重み因子をかけた前記故障発生確率及び前記ダイヤグラムに基づいて、乱数に基づくシミュレーションを評価時間にわたって実行することにより、前記頂上事象の稼働率をシステム稼働率として算出する稼働率算出を行い、
算出された前記システム稼働率が前記基準値に達しているか否かを判定する稼働率判定を行い、
算出された前記システム稼働率が前記基準値に達していないと判定された場合、前記基本事象の中から、最も頂上事象に対応する稼働率の増加に寄与する前記基本事象を抽出する基本事象抽出を行い、
同一機能の複数の構成要素ごとに前記故障確率を表す一覧データが格納されたデータベースを参照して、前記一覧データが表す前記複数の構成要素の中に、抽出された前記基本事象に対する前記構成要素である第1構成要素よりも前記故障確率の小さい構成要素である第2構成要素が存在する場合に、抽出された前記基本事象の稼働率の上昇が可能であると判定する変更可能性判定を行い、
抽出された前記基本事象の稼働率の上昇が可能であると判定された場合、抽出された前記基本事象における前記第1構成要素を前記第2構成要素に置換し、抽出された前記基本事象における前記第2構成要素に対する新たな前記故障分析情報を前記稼働率算出部に再設定し、抽出された前記基本事象の稼働率の上昇が可能でないと判定された場合、抽出された前記基本事象における前記第1構成要素に対する新たな前記故障情報及び新たな前記システム構成情報を前記情報入力部に再設定する第1再設定を行い、
抽出された前記基本事象に対応する新たな前記故障分析情報が再設定された場合、前記稼働率算出以降の処理を行い、新たな前記故障情報及び新たな前記システム構成情報が再設定された場合、前記故障情報分析以降の処理を行う機能をコンピュータに実行させることを特徴とする情報システムの信頼性評価プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005317348A JP5022590B2 (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | 情報システムの信頼性評価システム、信頼性評価方法及び信頼性評価プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005317348A JP5022590B2 (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | 情報システムの信頼性評価システム、信頼性評価方法及び信頼性評価プログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007122639A JP2007122639A (ja) | 2007-05-17 |
JP5022590B2 true JP5022590B2 (ja) | 2012-09-12 |
Family
ID=38146377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005317348A Expired - Fee Related JP5022590B2 (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | 情報システムの信頼性評価システム、信頼性評価方法及び信頼性評価プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5022590B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102195341B (zh) * | 2010-03-08 | 2013-04-10 | 国家电网公司 | 一种输电系统可靠性评价分析处理装置 |
JP5615431B2 (ja) * | 2011-06-08 | 2014-10-29 | 株式会社日立製作所 | インパクト分析方法、インパクト分析装置及び記憶媒体 |
JP6137175B2 (ja) * | 2012-05-10 | 2017-05-31 | 日本電気株式会社 | 階層型確率モデル生成システム、階層型確率モデル生成方法、およびプログラム |
CN109407507A (zh) * | 2017-08-17 | 2019-03-01 | 苏州热工研究院有限公司 | 一种用于核电设计阶段的改进型可用性评价方法 |
CN115480546B (zh) * | 2022-09-26 | 2023-07-18 | 中国人民解放军空军工程大学航空机务士官学校 | 基于不确定性理论的多业务系统可用性评估方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4174497B2 (ja) * | 2004-09-30 | 2008-10-29 | 東芝ソリューション株式会社 | 情報システムの信頼性評価システム、信頼性評価方法、信頼性評価プログラム |
-
2005
- 2005-10-31 JP JP2005317348A patent/JP5022590B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007122639A (ja) | 2007-05-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4174497B2 (ja) | 情報システムの信頼性評価システム、信頼性評価方法、信頼性評価プログラム | |
US7730363B2 (en) | Reliability evaluation system, reliability evaluating method, and reliability evaluation program for information system | |
JP2008009842A (ja) | コンピュータシステムの制御方法及びコンピュータシステム | |
JP4592325B2 (ja) | Itシステムの設計支援システムおよび設計支援方法 | |
JP2010526352A (ja) | 統計的な分析を利用した性能障害管理システム及びその方法 | |
JP5022590B2 (ja) | 情報システムの信頼性評価システム、信頼性評価方法及び信頼性評価プログラム | |
EP3059676B1 (en) | A method and apparatus for analyzing the availability of a system, in particular of a safety critical system | |
Huang et al. | Analysis of software reliability modeling considering testing compression factor and failure-to-fault relationship | |
US20120016714A1 (en) | System and method for collaborative management of enterprise risk | |
JP5614843B2 (ja) | ソフトウェア設計・運用統合管理システム | |
Ahmadi | A new approach to maintenance optimisation of repairable parallel systems subject to hidden failures | |
JP6975086B2 (ja) | 品質評価方法および品質評価装置 | |
Boland et al. | Optimal times for software release when repair is imperfect | |
Kharchenko et al. | Markov's Modeling of NPP I&C Reliability and Safety: Optimization of Tool-and-Technique Selection | |
US20200391885A1 (en) | Methods and systems for identifying aircraft faults | |
JP2012014308A (ja) | 変更影響予測方法及び変更影響予測装置 | |
JP6663779B2 (ja) | リスク評価装置およびリスク評価システム | |
Williams et al. | System manufacturing test cost model | |
Chinnaiyan et al. | Monte Carlo simulation for reliability assessment of component based software systems | |
Smidts | Software reliability | |
Senol | Poisson process approach to determine the occurrence degree in failure mode and effect reliability analysis | |
JP2005071136A (ja) | 納期管理支援システム、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体および製品の納期管理方法 | |
Yu et al. | The quantitative safety assessment for safety-critical software | |
JP5068351B2 (ja) | ネットワーク評価システム、ネットワーク評価方法、及びプログラム | |
JP5299433B2 (ja) | 監視抑止エラーメッセージ選択方法及びプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20070710 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20070711 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070713 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080502 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20110421 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110803 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110809 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110930 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120313 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120522 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120618 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150622 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |