JP5021285B2 - 中空針及びチューブ留置用器具 - Google Patents

中空針及びチューブ留置用器具 Download PDF

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Description

本発明は、主として鼓室換気チューブ術に用いられる中空針、ならびに、これを用いた吸引およびチューブ留置用器具に関する。
従来、例えば下記非特許文献1および2に記載されるように、滲出性中耳炎の遷延例に対する治療として、鼓室換気チューブ留置術が世界的に広く認知されて実際に行われている。この鼓室換気チューブ留置術は、チューブ留置の手順として、医師が経外耳道的に、(1)例えばルーツェ式の鼓膜切開刀を用いて鼓膜を切開する第1ステップ、(2)耳用吸引管を前記鼓膜の切開部から鼓室内に挿入して滲出液を吸引する第2ステップ、(3)ローゼン氏探針などを用いて鼓膜切開部にチューブを挿入して留置する第3ステップ、という3ステップで行われるのがこれまでの手技であった。
本庄巖:滲出性中耳炎.CLIENT21 No.4 外耳・中耳(中野雄一編), 200〜209頁,中山書店,東京,2000 新川秀一:鼓膜切開,鼓室換気チューブ留置術.耳鼻咽喉科・頭頸部手術アトラス上巻(小松崎篤監修),56〜58頁,医学書院,東京,1999
しかしながら、従来の鼓室換気チューブ留置術では、前記各ステップ毎に医師が異なる器具に持ち替える必要があるため、手技が煩雑になるとともに手術に時間がかかっていた。
また、鼓膜を大きく切開し過ぎると、後に切開部にチューブを挿入して留置する際にチューブが鼓膜奥側の鼓室に落ち込んでしまうことが発生し得るため、前記第1ステップでの鼓膜切開は高度な熟練を要するものであった。
さらに、各ステップでそれぞれ使用する手術用器具は、使い捨てのものではないために使用する度に消毒・滅菌する必要があり、そのための手間とコストもかかっていた。
こで、本発明は、主として鼓室換気チューブ留置術を1ステップで簡単かつ短時間に行うことができる中空針とチューブを備えたチューブ留置用器具を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、
針先(14a)を有する細長い中空管(14)と前記針先(14a)から針基側に所定距離だけ離れた位置に設けられた止め部(18)を有する細長い中空針(10)と、
前記中空管(14)の外径よりも大きな内径を有する円筒部(1a)を有するチューブ(1)を備えたチューブ留置用器具において、
前記中空針(10)と前記チューブ(1)は、前記チューブ(1)における中心軸方向長さが前記中空針(10)における針先から止め部(18)までの長さよりも短く構成されており、
チューブ留置術を行う際、前記中空針(10)を該中空針(10)の針先(14a)から前記チューブ(1)に挿通することにより、前記中空針(10)の針先(14a)から止め部(18)の間に前記チューブ(1)が外装され、
前記中空針(10)に前記チューブ(1)が外装された状態で、前記チューブ(1)は前記中空針(10)に対して移動可能で且つ前記チューブ(1)が前記止め部(18)に接した位置で前記中空針(10)の針先(14a)が前記チューブ(1)から所定長さ突出し、
前記チューブ(1)を生体組織(42)に留置した状態で、前記中空針(10)の内部空間(24)に陰圧を作用させることにより、前記チューブ(1)から突出した前記中空針(10)の針先(14a)を通じて前記生体組織(42)の背後に存在する室(44)内に溜まっている液(48)を吸引して除去することができるように構成されているものである。
本発明のチューブ留置用器具は、前記止め部(18)は前記中空管(14)の外周から径方向外方に突出する段部であることを特徴とする。
また、本発明のチューブ留置用器具は、前記段部(18)が、前記中空針(10)の外周に筒状部材(20)を固定して形成されていることを特徴とする
また、本発明のチューブ留置用器具は、前記チューブ(1)が前記円筒部の両端に形成された一対の外側フランジ部(1b、1c)を有することを特徴とする。
また、本発明のチューブ留置用器具は、前記中空針(10)の針基に連結されるとともに前記中空針(10)の内部空間(24)を陰圧発生源(26)に接続する把持部材(22)を備えていることを特徴とする
また、本発明は、前記把持部材(22)が屈折部(30)で曲げられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記把持部材(22)には、前記内部空間(24)を外気と連通させる陰圧調節穴(32)が形成されていることを特徴とする。
本発明はまた、針先(14a)を有する細長い中空管(14)と前記針先(14a)から針基側に所定距離だけ離れた位置に設けられた止め部(18)を備えた細長い中空針(10)と、
前記中空管(14)の外径よりも大きな内径を有する円筒部(1a)を有するチューブ(1)との組み合わせからなるチューブ留置用器具において、
前記中空針(10)は、
前記中空針(10)における針先から止め部(18)までの長さが、前記チューブ(1)における中心軸方向長さよりも長く構成されており、
チューブ留置術を行う際、前記中空針(10)は該中空針(10)の針先(14a)から前記チューブ(1)に挿通されて前記中空針(10)の針先(14a)から止め部(18)の間に前記チューブ(1)が外装され、
前記中空針(10)に前記チューブ(1)が外装された状態で、前記チューブ(1)は前記中空針(10)に対して移動可能で且つ前記チューブ(1)が前記止め部(18)に接した位置で前記中空針(10)の針先(14a)が前記チューブ(1)から所定長さ突出し、
前記チューブ(1)を生体組織(42)に留置した状態で、前記中空針(10)の内部空間(24)に陰圧を作用させることにより、前記チューブ(1)から突出した前記中空針(10)の針先(14a)を通じて前記生体組織(42)の背後に存在する室(44)内に溜まっている液(48)を吸引して除去することができるように構成されていることを特徴とする。
本発明の中空針とチューブ留置用器具によれば、医師は、例えば鼓膜換気チューブ留置術を経外耳道的に次のように1ステップで行うことができる。まず、チューブが針先近傍に外装されて止め部で止まった状態にある中空針の針先を鼓膜に穿刺する。このとき、直視あるいは顕微鏡による映像等で確認しながらチューブが後に鼓膜に留置される状態となる位置まで針先を鼓膜に穿刺する。この状態で、陰圧発生源による陰圧を作用させて中空針の針先から鼓室内に溜まっている滲出液を吸引して除去する。そして、吸引完了後、中空針を鼓膜から引き抜くと、中空針の針先から抜け外れたチューブが鼓膜に留置される。
このように、本発明によれば、鼓膜換気チューブ留置術を、手術用器具の持ち替えを必要とせずに1ステップで簡単かつ短時間に行うことができ、患者の負担も軽減できる。
また、医師は、直視あるいは顕微鏡による映像等で確認しながらチューブが後に鼓膜に留置される状態となる位置まで中空針の針先を鼓膜に穿刺するだけでよいので、従来のような鼓膜切開やチューブ挿入留置における高度に熟練した手技を要求されず、この手術を行える医師の範囲が広がることになる。
さらに、患者と直に接触する中空針を使い捨てのものにすることができ、常に衛生的であるとともに消毒・滅菌の手間やコストも省ける。
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である中空針10と、これを用いた吸引およびチューブ留置用器具12とを示す。
中空針10は、例えば、医療現場において広く使用されているカテラン針を応用して構成されることができる。すなわち、カテラン針を用いた中空針10は、細長く伸びる例えば金属管からなる針管14を有し、針管14の針基には例えば樹脂製の中空キャップ状の連結部材16が固定されている。針管14の針先14aは、通常の注射針と同様に鋭利に尖って形成されており、生体組織への穿刺が可能になっている。この針管14の太さは、19G〜23Gのものが好ましいが、この範囲のものに限定されるものではない。
中空針10は、針先14a近傍の針管14の外周に、針先14aから挿入されて針管14に外装された後述するチューブを針基側に移動するのを止める止め部を有する点において通常のカテラン針とは異なっており、この止め部を設けたことが本実施形態の中空針10の最も特徴とするところである。
中空針10では、前記止め部は、針管外周から径方向外方に突出する段部18として構成されている。段部18から針先までの距離Lは、一般に使用されている鼓室換気チューブの長さ(例えば2〜4mm)よりも少し長く(例えば3〜6mm)に設定されるのが好ましい。また、段部18は、均一な外径を有する針管14の外周に、前記外径よりも大径の筒状部材20を外嵌めして固定することによって形成されている。
筒状部材20は、金属製や樹脂製など材質は何でもよく、その固定方法はカシメ、熱収縮、圧入、接着などの種々の方法を使用できる。また、筒状部材20は、段部18を形成するために設けられているものであるから、その長さは何ら限定されるものではない。ただし、筒状部材20の外径は、医師の針先に対する視界を妨げないようにするため、後述するチューブのフランジ部よりも小径であることが好ましい。
さらには、筒状部材20が弾性材料(例えばゴム)で形成され、中空針10の針先14aから挿入されて所定位置に配置され、その弾力(または摩擦力)によって針管14上に固定されてもよい。この場合、筒状部材20を針管14に対して適宜に移動させることも可能であり、これにより針先14aから段部18までの長さを調節することができ、各種長さのチューブに対応することができる。
このように、本実施形態の中空針10は、一般に市販されて広く普及しているカテラン針を利用して構成することにより、製造が容易になるとともにコストを安価にできるメリットがある。
ただし、本発明の中空針は、カテラン針を応用したものに限定されるものではなく、どのような長さ、太さ、内径、針先形状等の中空針に適用されてもよい。また、前記止め部または段部は、針管の外周に予め一体形成されていてもよいし、あるいは、切削、圧縮、引き延ばし等の機械加工で形成されてもよい。また、前記段部は、中空針の針管外周の全周にわたって存在しなければならないものではなく、前記外周方向において分断されていてもよく、あるいは、少なくとも1つの突起で構成されてもよい。
中空針10は、連結部材16を介して把持部材22の一端部に連結されている。把持部材22は、その内部を長手方向または軸方向に貫通する内部空間24を有している。また、把持部材22の他端部は、図示しない搬送チューブを介して陰圧発生源としての吸引装置26に接続されている。これにより、中空針10は、把持部材22の内部空間24を介して吸引装置26に接続されている。把持部材22には、体液との接触により腐食しない例えばステンレス管やプラスチック管が使用できるが、安価なプラスチック管で構成すれば中空針10と共に使い捨てのものとすることができ、常に衛生的であるとともに消毒・滅菌の手間やコストを省けるメリットがある。
把持部材22は、中空針10の針管14の軸方向(図1において一点鎖線Xで示す。)から屈折して延伸する部分28において医師の手指で把持されるようになっている。このように把持部材22を屈折させてあるのは、吸引およびチューブ留置用器具12を用いて手術を行う医師が、把持部材22を持つ自分の手で中空針10の針先に対する視界が妨げられないようにするためである。なお、前記把持部分28については、手指で安定して掴むことができ且つ滑りにくくするために、その太さ、断面形状(例えば多角形状)、表面性状(例えばローレット加工を施す)などの種々の変更または改良がなされてもよい。
また、把持部材22には、その屈折部30から所定距離(例えば1.2〜3.5cm)離れた把持部分28の位置に、内部通路24を外気に連通させる陰圧調節穴32が形成されている。医師が手で把持部材28を把持しつつ指で陰圧調節穴32を塞いだり開放したりすることによって、中空針10に作用する陰圧(すなわち吸引力)を調節できるようになっている。
なお、本実施形態の器具12では、把持部材22を屈折させているが、これに代えて、把持部材23を真っ直ぐなものにして中空針10を針基側で屈折させてもよい。
図2は、前記中空針10によって鼓膜に留置される鼓室換気チューブを示す拡大側面図である。図2(a)に示す鼓室換気チューブ1は、円筒部1aの両端に環状フランジ部1a,1bが設けられているものであり、図2(c)に示す鼓室換気チューブ3は、鼓状筒部3aの両端に環状フランジ部3b,3cが設けられているものである。
図2(b)に示す鼓室換気チューブ2も同様に、円筒部2aの両端に環状フランジ部2b,2cが設けられているが、鼓膜に留置されるときに鼓膜外側に位置することになるフランジ部2bが図2(a)の鼓室換気チューブ1よりも大径に形成されているものである。このように外側フランジ部2bを大径に形成することで、後述する鼓室換気チューブ留置術において中空針10を鼓膜に穿刺する際に前記フランジ部2bが鼓膜外面に当接することでそれ以上の穿刺が阻止されることになる。これにより、医師が顕微鏡の映像等で確認しながら穿刺深さを慎重に設定する必要がなくなり、手技が容易になるメリットがある。ただし、大径フランジ部2bによって医師の針先への視界が妨げられないようにするため、鼓室換気チューブ2を透明材料で形成することが好ましい。
なお、図2に示す3つの鼓室換気チューブ1,2,3は、単なる例示に過ぎず、本実施形態の中空針10は市販されている種々の形状や大きさの鼓室換気チューブについても使用可能である。また、前記中空針10の段部18を鼓室換気チューブよりも大径に形成する場合には、前記段部18を形成する部材または要素を透明材料で形成して、上記と同様に医師の視界を確保することが好ましい。
続いて、図3,4を参照して、前記構成からなる吸引およびチューブ留置用器具12を用いての鼓室換気チューブ留置術の手順について説明する。なお、図4において、鼓膜42は断面だけで示してある。
図3は、滲出性中耳炎を発症している鼓膜近傍の状態を概略的に示す。外耳道40の奥に位置する鼓膜42の内側の空間が耳管46につながる鼓室(中耳)44になっており、この鼓室
44内に滲出液48が溜まっている。この状態では、滲出液48によって難聴を来すことになる。
医師は、滲出性耳炎の遷延例に対する治療として施される鼓室換気チューブ留置術を、前記吸引およびチューブ留置用器具12を用いて経外耳道的に次のような手順で行う。
まず、鼓室換気チューブ1が、中空針10の針管14の針先14aから挿入され、筒状部材20の端部(すなわち段部18)に当接して止まった位置で保持される。このとき、鼓室換気チューブ1の内径は、針管14の外径よりも若干大きいため、針管14に対して遊嵌した状態にあって針先方向への移動は可能な状態にある。このように保持された鼓室換気チューブ1は、その内面と針管外周面との間の摩擦力でもって、針先14aを下に向けたり或いは中空針10を軽く振ったりしても抜けない程度に保持されている。
このように鼓室換気チューブ1を保持した中空針10を、図4(a)に示すように外耳道40に挿入し、直視あるいは顕微鏡による映像等で確認しながら図4(b)に示すようにチューブ1が後に鼓膜42に留置される状態となる位置まで針先14aを鼓膜42に穿刺する。この状態で、把持部材28の陰圧調節穴3を塞いで吸引装置26による陰圧を中空針10に作用させ、これにより中空針10の針先14aから鼓室44内に溜まっている滲出液48を吸引して除去する。そして、吸引完了後、中空針10を鼓膜42から引き抜くと、図4(c)に示すように、中空針10の針先14aから抜け外れたチューブ1が鼓膜42に留置される。
このように、本実施形態の中空針10とこれを用いた吸引およびチューブ留置用器具12によれば、鼓膜換気チューブ留置術を、手術用器具の持ち替えを必要とせずに1ステップで簡単かつ短時間に行うことができ、患者の負担も軽減できる。
また、医師は、直視あるいは顕微鏡による映像等で確認しながらチューブ1が後に鼓膜に留置される状態となる位置まで中空針10の針先14aを鼓膜に穿刺するだけでよいので、従来のような鼓膜切開やチューブ挿入留置における高度に熟練した手技を要求されず、この手術を行える医師の範囲が広がることになる。
さらに、患者と直に接触する中空針10(および安価なプラスチック製把持部材22)を使い捨てのものにすることができ、常に衛生的であるとともに消毒・滅菌の手間やコストも省ける。
なお、前記中空針10は、直線的に延伸するように図示されているが、外耳道に対して傾斜した状態にある鼓膜に対して針先をほぼ垂直に穿刺し易くするために、針先を針管軸方向から偏向するように適当な手段を用いて曲げて使用されてもよく、あるいは、針先が曲がった状態に予め形成されていてもよい。
また、上記においては、中空針と把持部材とからなる器具によって鼓膜換気チューブ留置術を実施するものとして説明したが、中空針10の針基の連結部材16に搬送チューブを直接連結して中空針10だけを用いて前記手術を行ってもよい。この場合、中空針10の針管または連結部材に陰圧調節穴を形成することになる。
さらに、上記においては、中空針10およびこれを用いた器具12を鼓膜換気チューブ留置術に用いるものとして説明してきたが、本発明の中空針は、鼓膜以外の生体組織にチューブを留置するために使用されてもよい。
中空針と、これを用いた吸引およびチューブ留置用器具の部分拡大図を含む全体構成図。 鼓室換気チューブの3つの例を示す側面図。 滲出性中耳炎を発症した鼓膜近傍の状態を示す概略図。 図1の中空針を用いての鼓室換気チューブ留置術の手順を示す図。
符号の説明
1,2,3…鼓室換気チューブ
10…中空針
12…吸引およびチューブ留置用器具
14…針管
16…連結部材
18…止め部または段部
20…筒状部材
22…把持部材
24…内部通路
26…吸引装置(陰圧発生源)
28…把持部分
32…陰圧調節穴
40…外耳道
42…鼓膜
44…鼓室(または中耳)
48…滲出液

Claims (8)

  1. 針先(14a)を有する細長い中空管(14)と前記針先(14a)から針基側に所定距離だけ離れた位置に設けられた止め部(18)を有する細長い中空針(10)と、
    前記中空管(14)の外径よりも大きな内径を有する円筒部(1a)を有するチューブ(1)を備えたチューブ留置用器具において、
    前記中空針(10)と前記チューブ(1)は、前記チューブ(1)における中心軸方向長さが前記中空針(10)における針先から止め部(18)までの長さよりも短く構成されており、
    チューブ留置術を行う際、前記中空針(10)を該中空針(10)の針先(14a)から前記チューブ(1)に挿通することにより、前記中空針(10)の針先(14a)から止め部(18)の間に前記チューブ(1)が外装され、
    前記中空針(10)に前記チューブ(1)が外装された状態で、前記チューブ(1)は前記中空針(10)に対して移動可能で且つ前記チューブ(1)が前記止め部(18)に接した位置で前記中空針(10)の針先(14a)が前記チューブ(1)から所定長さ突出し、
    前記チューブ(1)を生体組織(42)に留置した状態で、前記中空針(10)の内部空間(24)に陰圧を作用させることにより、前記チューブ(1)から突出した前記中空針(10)の針先(14a)を通じて前記生体組織(42)の背後に存在する室(44)内に溜まっている液(48)を吸引して除去することができるように構成されている、中空針とチューブを組み合わせたチューブ留置用器具。
  2. 前記止め部(18)は前記中空管(14)の外周から径方向外方に突出する段部であることを特徴とする請求項1のチューブ留置用器具。
  3. 前記段部(18)は、前記中空針(10)の外周に筒状部材(20)を固定して形成されていることを特徴とする請求項2に記載のチューブ留置用器具。
  4. 前記チューブ(1)が前記円筒部の両端に形成された一対の外側フランジ部(1b、1c)を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかのチューブ留置用器具。
  5. 前記中空針(10)の針基に連結されるとともに前記中空針(10)の内部空間(24)を陰圧発生源(26)に接続する把持部材(22)を備えている請求項1〜4のいずれかのチューブ留置用器具。
  6. 前記把持部材(22)は屈折部(30)で曲げられていることを特徴とする請求項5のチューブ留置用器具。
  7. 前記把持部材(22)には、前記内部空間(24)を外気と連通させる陰圧調節穴(32)が形成されていることを特徴とする請求項5または6のチューブ留置用器具。
  8. 針先(14a)を有する細長い中空管(14)と前記針先(14a)から針基側に所定距離だけ離れた位置に設けられた止め部(18)を有する細長い中空針(10)と、
    前記中空管(14)の外径よりも大きな内径を有する円筒部(1a)を有するチューブ(1)との組み合わせからなるチューブ留置用器具において、
    前記中空針(10)は、
    前記中空針(10)における針先から止め部(18)までの長さが、前記チューブ(1)における中心軸方向長さよりも長く構成されており、
    チューブ留置術を行う際、前記中空針(10)は該中空針(10)の針先(14a)から前記チューブ(1)に挿通されて前記中空針(10)の針先(14a)から止め部(18)の間に前記チューブ(1)が外装され、
    前記中空針(10)に前記チューブ(1)が外装された状態で、前記チューブ(1)は前記中空針(10)に対して移動可能で且つ前記チューブ(1)が前記止め部(18)に接した位置で前記中空針(10)の針先(14a)が前記チューブ(1)から所定長さ突出し、
    前記チューブ(1)を生体組織(42)に留置した状態で、前記中空針(10)の内部空間(24)に陰圧を作用させることにより、前記チューブ(1)から突出した前記中空針(10)の針先(14a)を通じて前記生体組織(42)の背後に存在する室(44)内に溜まっている液(48)を吸引して除去することができるように構成されている、中空針。
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