JP5020782B2 - マイクロストリップラインアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、円偏波を放射するマイクロストリップラインアンテナに関する。
平面アンテナは、共振波型と進行波型に大別することができる。いわゆるマイクロストリップアンテナ(パッチアンテナ)やプリンテッドスロットアンテナは、共振波型の平面アンテナであり放射導体が共振周波数で励振することにより電磁波が放射される。また、共振波型の平面アンテナから放射される電磁波は狭帯域であるという特徴を持つ。他に、いわゆるマイクロストリップラインアンテナは、進行波型の平面アンテナであり放射導体中を進行する電流が放射損として損失することで電磁波が放射される。また、進行波型の平面アンテナから放射される電磁波は広帯域であるという特徴を持つ。
以下、マイクロストリップラインアンテナ100について図14および図15を参照しながら説明する。なお、図14は、マイクロストリップラインアンテナ100の平面図であり、図15は、マイクロストリップラインアンテナ100の正面図である。
マイクロストリップラインアンテナ100は、誘電体基板10とグラウンド導体20とマイクロストリップライン導体30と給電ポート31と整合終端ポート32から構成される。図14および図15に示すように、誘電体基板10の裏面にグラウンド導体20が、表面にマイクロストリップライン導体30が設けられ、マイクロストリップライン導体30の一端には給電ポート31が、他端には整合終端ポート32が備えられる。また、マイクロストリップライン導体30は給電ポート31から整合終端ポート32間で曲折し、その形状は略円形である。さらに、マイクロストリップライン導体30は、1つの素子33のみを形成している。
ここで、マイクロストリップラインアンテナ100の天頂方向における、右旋円偏波および左旋円偏波の絶対利得の周波数特性を図16(a)に示し、軸比の周波数特性のシミュレーション結果を図16(b)に示す。なお、誘電体基板10およびグラウンド導体20の寸法は60mm四方であり、誘電体基板10の比誘電率は9.6である。マイクロストリップライン導体30のライン幅は3.0mmである。また、図16(a)の縦軸はアイソトロピック比で表した利得[dBi]を、横軸は周波数[GHz]を表し、図16(b)の縦軸は軸比[dB]を、横軸は周波数[GHz]を表す。
図16(a)で示されるように、マイクロストリップラインアンテナ100における右旋円偏波のピーク利得は−9.7dBiで、その周波数は1.80GHzである。このように絶対利得が0dBiを大きく下回る要因としては、給電ポート31から入力された電力のほとんどが整合終端ポート32へ出力されてしまいマイクロストリップライン導体30(素子33)で放射が十分に起こらないことが考えられる。
また、図16(b)で示されるように、マイクロストリップラインアンテナ100において軸比が最も低くなる周波数(以下、軸比最適周波数と称する)は1.45GHzで、その利得は2.3dBである。なお、軸比は右旋円偏波のみが放射されるとき0dBであり、左旋円偏波の放射が強くなるにつれ大きくなる無次元数である。つまり、軸比は右旋円偏波と左旋円偏波の放射比を表す指標である。一般に、左旋円偏波の放射が強いということはマルチパス対策に不利となるため、軸比は小さいことが望まれる。
このようなマイクロストリップラインアンテナ100の利得を向上させる対策として、図17に示す特許文献1に記載のマイクロストリップラインアンテナ200のようにマイクロストリップライン導体30を多素子で構成する、いわゆるアレー化が挙げられる。なお、マイクロストリップライン導体30は4つの素子33を形成しており、その形状は略菱形である。
特開昭63−283212
しかしながら、アレー化はマイクロストリップラインアンテナ100の大型化に繋がり、さらに指向角も狭くなってしまう。また、マイクロストリップラインアンテナ100は進行波型の平面アンテナであるため給電ポート31と整合終端ポート32間での電流分布は非対称であり、給電ポート31から整合終端ポート32にかけて放射量は徐々に弱くなる。アレー化はマイクロストリップライン導体30を長くすることに繋がるため、給電ポート31付近と整合終端ポート32付近の放射量の差を大きくしてしまう。
他の対策として、誘電体基板10に従来よりも誘電体損失の小さな材料を用いたり、マイクロストリップライン導体30のライン幅を太くしたりすることが挙げられる。しかしながら、誘電体損失の小さな材料は高価であること、マイクロストリップライン導体30のライン幅を太くした場合には、マイクロストリップラインアンテナ100の大型化を招くなどの問題点がある。
また、軸比が3dB以下となる周波数帯域に、右旋円偏波の利得が最大となる周波数(以下、ピーク利得周波数と称する)が含まれるか否かも、円偏波アンテナの性能評価として挙げられる。さらに、軸比が3dB以下となる周波数帯域の幅を表す比帯域の大きさも円偏波として用いるアンテナとしての性能の評価として挙げられ、比帯域は大きい方が望まれる。
しかしながら、マイクロストリップラインアンテナ100の比帯域は1.46GHzを中心に15%であり、また、この帯域にピーク利得周波数は含まれない。
なお、比帯域は次式により求められる。
ここで、fmaxは軸比が3dB以下である周波数帯域の最大値、fminはその最小値である。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、従来のマイクロストリップラインアンテナよりも素子の数を増やすことなく、つまりさらなるアレー化することなく、利得を高くするとともに、ピーク利得周波数における軸比が3dB以下であるマイクロストリップラインアンテナを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明のマイクロストリップラインアンテナは、誘電体基板の裏面に配置されたグラウンド導体と、前記誘電体基板の表面に配置されたマイクロストリップライン導体と、前記マイクロストリップライン導体の一端に設けられた給電ポートと、前記マイクロストリップライン導体の他端に設けられた整合終端ポートと、を備えるマイクロストリップラインアンテナにおいて、前記マイクロストリップライン導体は、円偏波を放射する曲折した単一の素子が形成されるとともに、前記円偏波のピーク利得、軸比最適周波数における軸比、および軸比の比帯域に寄与するバイパス導体が該素子の内側に設けられたことを特徴とする。
このように、マイクロストリップライン導体が形成する各素子の内側にバイパス導体を設けることで、マイクロストリップラインアンテナの放射源を増やすことができ、前記円偏波のピーク利得、軸比最適周波数、および軸比の比帯域に寄与することができる。
特に、前記バイパス導体を前記素子の内側に該素子の中心線に対して線対称に、或いは中心に対して点対称に設けることで、軸比最適周波数とピーク利得周波数を従来よりも近づけることができるとともに、軸比の比帯域を広くすることができる。
さらに、前記マイクロストリップライン導体は1素子のみを形成し円形であることを特徴とする。本発明のマイクロストリップラインアンテナは1素子のみから形成された場合でも実用に耐えうる放射特性を有する。また、1素子のみから形成できるので、マイクロストリップラインアンテナの大型化、狭帯域化を防ぐことができる。
さらに、前記誘電体基板の上方に空隙あるいは誘電体材料を介して前記円偏波に励振する無給電素子を設けたことを特徴とする。また、無給電素子は中空であることを特徴とする。
このようにすることで、マイクロストリップラインアンテナの利得を大幅に高くすることができる。
本発明によれば、従来よりも素子の数を増やすことなく、つまりさらなるアレー化することなく、ピーク利得を高くすることのできるマイクロストリップラインアンテナを提供することができる。さらに、ピーク利得周波数における軸比が3dB以下であるマイクロストリップラインアンテナも提供することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1を図1から図3を参照しながら説明する。
図1は実施の形態1によるマイクロストリップラインアンテナ1の一例を示す平面図であり、図2はその正面図である。マイクロストリップラインアンテナ1は、誘電体基板10とグラウンド導体20とマイクロストリップライン導体30と給電ポート31と整合終端ポート32とバイパス導体34とから構成される。
図1および図2に示すように、誘電体基板10の裏面にグラウンド導体20が、表面にマイクロストリップライン導体30が配置され、マイクロストリップライン導体30の一端には給電ポート31が、他端には整合終端ポート32が備えられる。そして、マイクロストリップラインアンテナ1は、マイクロストリップライン導体30に備えられた給電ポート31および整合終端ポート32から誘電体基板10およびグラウンド導体20を介して裏面に同軸給電される。給電方式は、マイクロストリップライン導体30の給電ポート31側端を励振する方式で、整合終端ポート32端は整合負荷による終端としている。
なお、給電ポート31と整合終端ポート32の位置関係を入れ替えると、右旋円偏波と左旋円偏波の放射特性は入れ替わる。また、マイクロストリップラインアンテナ1の給電は、背面からの同軸給電の他に、マイクロストリップラインアンテナ1と同一層(共平面)におけるライン給電等であってもよい。
マイクロストリップライン導体30は、一つの素子33のみを形成し、円形である。さらに、マイクロストリップライン導体30の内側にはバイパス導体34が設けられる。このバイパス導体34は、図1中に一点鎖線で示したマイクロストリップラインアンテナ1の中心線に対して線対称となるように設けられる。具体的にバイパス導体34は、図1に示すように素子33の対角線上に二つ設けられ、それぞれのバイパス導体34は素子33の中心で直交している。
このように、バイパス導体34を設けることにより、給電ポート31から入力された電力はマイクロストリップライン導体30を介して整合終端ポート32へ出力されるとともに、バイパス導体34を介しても整合終端ポート32へ出力される。ここで、マイクロストリップラインアンテナ1のような進行波型の平面アンテナには、曲折した箇所から放射が主に起こるという特徴がある。したがって、新たに放射源として働くバイパス導体34を設けることで曲折した箇所を増やすことができ、マイクロストリップラインアンテナ1から放射される右旋円偏波のピーク利得を高くすることができる。
また、バイパス導体34を設けることで右旋円偏波と左旋円偏波の放射特性を変化させることができ、軸比を小さくするとともに比帯域を大きくすることができる。ひいては、ピーク利得周波数における軸比を3dB以下にできるとともに、軸比最適周波数とピーク利得周波数を近づけることができる。
ここで、マイクロストリップラインアンテナ1の天頂方向における、右旋円偏波および左旋円偏波の絶対利得の周波数特性と軸比の周波数特性のシミュレーション結果を図2(a)および図2(b)に示す。図2(a)の縦軸はアイソトロピック比で表した利得[dBi]を、横軸は周波数[GHz]を表し、図2(b)の縦軸は軸比[dB]を、横軸は周波数[GHz]を表す。なお、誘電体基板10およびグラウンド導体20を60mm四方の寸法とし、誘電体基板10の比誘電率を9.6としている。また、マイクロストリップライン導体30のライン幅を1.5mm、内径を30.0mmとし、バイパス導体34のライン幅を5.0mmとしている。
図2(a)に示されるように、マイクロストリップラインアンテナ1における右旋円偏波のピーク利得は−4.45dBi(周波数は1.75GHz)であり、従来よりもピーク利得は5.2dB向上する。また、図2(b)に示されるように、マイクロストリップラインアンテナ1における軸比最適周波数は1.58GHz(軸比は0.45dB)であり、従来よりもピーク利得周波数と軸比最適周波数の周波数差は180MHz小さくなる。さらに、軸比最適周波数における軸比は従来よりも1.9dB向上し、比帯域も1.62GHzを中心に20%と向上する。
このように、バイパス導体34を設けることで、より右旋円偏波を効率よく放射することができるマイクロストリップラインアンテナ1を提供することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2を図4および図5を参照しながら説明する。なお、実施の形態2は、マイクロストリップライン導体30またはバイパス導体34の形状に関して実施の形態1と異なり、マイクロストリップライン導体30およびバイパス導体34の形状以外の説明は省略する。
図4(a)から図4(d)は、本発明の実施の形態2によるマイクロストリップライン導体30およびバイパス導体34の形状の例を示す平面図である。
バイパス導体34は中心線に対して線対称であれば、図4(a)から図4(c)に示すような形状であってもよい。また、マイクロストリップライン導体30(素子33)の形状も、円形に限られず、図4(d)に示すように多角形であってもよい。特に、バイパス導体34は図4(a)から図4(d)に示すように中心に対して点対称であるとき、円偏波の放射特性を向上させることができる。
ここで、バイパス導体34が図4(a)に示すような形状であるときの右旋円偏波および左旋円偏波の絶対利得の周波数特性と軸比の周波数特性のシミュレーション結果を図5(a)および図5(b)に示す。図5(a)の縦軸はアイソトロピック比で表した利得[dBi]を、横軸は周波数[GHz]を表し、図5(b)の縦軸は軸比[dB]を、横軸は周波数[GHz]を表す。なお、バイパス導体34のライン幅を5.0mmとしている。他に、誘電体基板10やグラウンド導体20、マイクロストリップライン導体30の寸法等は、実施の形態1のマイクロストリップラインアンテナ1のシミュレーション時と同様である。
図5(a)に示されるように、マイクロストリップラインアンテナ1における右旋円偏波のピーク利得は−3.4dBi(周波数は1.63GHz)であり、従来よりもピーク利得は6.3dB向上する。また、図5(b)に示されるように、マイクロストリップラインアンテナ1における軸比最適周波数は1.63GHz(軸比は1.04dB)であり、従来よりもピーク利得周波数と軸比最適周波数の周波数差は350MHz小さくなり、無くなる。さらに、軸比最適周波数における軸比は従来よりも1.3dB向上する。なお、比帯域は1.65GHzを中心に9%となり、従来よりも狭帯域化する。
このように、バイパス導体34は、図1に示すような対角に直交する二つのバイパスから成る形状でなくても、マイクロストリップライン導体30(素子33)の中心線に線対称となるような形状であれば、従来よりも右旋円偏波を効率よく放射することができるマイクロストリップラインアンテナ1を提供することができる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3を図6から図8を参照しながら説明する。なお、実施の形態3は、実施の形態1のマイクロストリップアンテナ1に無給電素子35を加えた構成であり、無給電素子35以外の構成に関しては説明を省略する。
図6は、本発明の実施の形態2によるマイクロストリップラインアンテナ2の一例を示す斜視図であり、図7はその正面図である。
図6および図7に示すように、マイクロストリップラインアンテナ2は、誘電体基板10の上方に空隙を介して無給電素子35が設けられている。無給電素子35は、図6に示すように、中空であり、その形状は環形である。また、無給電素子35の内径はマイクロストリップライン導体30の外径よりも大きい。
この無給電素子35は、マイクロストリップライン導体30およびバイパス導体34から放射された円偏波に励振する。そして、励振した無給電素子35から円偏波が再放射され、マイクロストリップラインアンテナ2の利得は高くなる。
ここで、マイクロストリップラインアンテナ2の天頂方向における、右旋円偏波および左旋円偏波の絶対利得の周波数特性と軸比の周波数特性のシミュレーション結果を図8(a)および図8(b)に示す。図8(a)の縦軸はアイソトロピック比で表した利得[dBi]を、横軸は周波数[GHz]を表し、図8(b)の縦軸は軸比[dB]を、横軸は周波数[GHz]を表す。なお、無給電素子35の直径を44.0mmとし、マイクロストリップライン導体30と無給電素子35間に設けた空隙の厚さを1.5mmとしている。他に、誘電体基板10やグラウンド導体20、マイクロストリップライン導体30、バイパス導体34の寸法等は、実施の形態1のマイクロストリップラインアンテナ1のシミュレーション時と同様である。
図8(a)に示されるように、マイクロストリップラインアンテナ2における右旋円偏波のピーク利得は3.80dBi(周波数は1.77GHz)であり、従来よりもピーク利得は13.45dB向上する。また、図8(b)に示されるように、マイクロストリップラインアンテナ2における軸比最適周波数は1.83GHz(軸比は0.55dB)であり、従来よりもピーク利得周波数と軸比最適周波数の周波数差は290MHz小さくなり、60MHzである。さらに、軸比最適周波数における軸比は従来よりも1.8dB向上し、比帯域も1.78GHzを中心に17%と向上する。
このように、バイパス導体34および無給電素子35を設けることで、より右旋円偏波を効率よく放射することができるマイクロストリップラインアンテナ2を提供することができる。つまり、進行波型の平面アンテナにおいて、さらに比帯域を大きくするとともに、ピーク利得も大きくすることができる。また、ピーク利得周波数における軸比を3dB以下にすることもできる。
なお、無給電素子35はピンなどによって保持される。また、マイクロストリップライン導体30と無給電素子35間に空隙を設ける代わりに、誘電体多層基板にて無給電素子35を一体形成してマイクロストリップラインアンテナを構成してもよい。つまり、マイクロストリップライン導体30と無給電素子35間に他の誘電体基板を設けてもよい。
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4を図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態4は、従来のマイクロストリップラインアンテナ200に実施の形態3で記載の無給電素子35のみを設けたことを特徴とし、無給電素子35以外の構成に関しては説明を省略する。
図9は実施の形態4によるマイクロストリップラインアンテナ3の一例を示す斜視図であり、図10はその正面図である。
図9および図10に示すように、マイクロストリップラインアンテナ3は、誘電体基板10の上方に空隙を介して無給電素子35が設けられている。無給電素子35は、図9に示すように、中空であり、その形状は環形である。また、無給電素子35の内径はマイクロストリップライン導体30の外径よりも大きい。
この無給電素子35は、マイクロストリップライン導体30から放射された円偏波に励振する。そして、励振した無給電素子35から円偏波が再放射され、マイクロストリップラインアンテナ3の利得は高くなる。
ここで、マイクロストリップラインアンテナ3の天頂方向における、右旋円偏波および左旋円偏波の絶対利得の周波数特性と軸比の周波数特性のシミュレーション結果を図11(a)および図11(b)に示す。図11(a)の縦軸はアイソトロピック比で表した利得[dBi]を、横軸は周波数[GHz]を表し、図11(b)の縦軸は軸比[dB]を、横軸は周波数[GHz]を表す。なお、無給電素子35の直径を44.0mmとし、マイクロストリップライン導体30と無給電素子35間に設けた空隙の厚さを1.5mmとしている。他に、誘電体基板10やグラウンド導体20、マイクロストリップライン導体30の寸法等は、実施の形態1のマイクロストリップラインアンテナ1のシミュレーション時と同様である。
図11(a)に示されるように、マイクロストリップラインアンテナ3における右旋円偏波のピーク利得は3.67dBi(周波数は1.82GHz)であり、従来よりもピーク利得は13.32dB向上する。また、図11(b)に示されるように、マイクロストリップラインアンテナ3における軸比最適周波数は1.88GHz(軸比は1.00dB)であり、比帯域は1.89GHzを中心に4%である。
このように、進行波型のアンテナにおいても、無給電素子35を設けることで、狭帯域化するものの右旋円偏波の利得を高くすることができるマイクロストリップラインアンテナ3を提供することができる。なお、無給電素子の形状は環形に限られず、多角形であってもよい。
最後に、実施の形態1から実施の形態4は、マイクロストリップライン導体30が一つの素子33を形成する場合について言及するが、図12や図13に示すように、マイクロストリップライン導体30は複数の素子33を形成しても、つまりアレー化してもよいことを断っておく。
本発明の実施の形態1によるマイクロストリップラインアンテナの一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態1によるマイクロストリップラインアンテナの一例を示す正面図である。 図1に示されるマイクロストリップラインアンテナのシミュレーション結果を示す図である。 本発明の実施の形態2によるマイクロストリップライン導体の例を示す図である。 図4(a)に示されるマイクロストリップラインアンテナのシミュレーション結果を示す図である。 本発明の実施の形態3によるマイクロストリップラインアンテナの一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3によるマイクロストリップラインアンテナの一例を示す正面図である。 図6に示されるマイクロストリップラインアンテナのシミュレーション結果を示す図である。 本発明の実施の形態4によるマイクロストリップラインアンテナの一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態4によるマイクロストリップラインアンテナの一例を示す正面図である。 図9に示されるマイクロストリップラインアンテナのシミュレーション結果を示す図である。 本発明の実施の形態5によるマイクロストリップラインアンテナの一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態5によるマイクロストリップラインアンテナの一例を示す平面図である。 従来のマイクロストリップラインアンテナの一例を示す平面図である。 従来のマイクロストリップラインアンテナの一例を示す正面図である。 図14に示されるマイクロストリップラインアンテナのシミュレーション結果を示す図である。 従来のマイクロストリップラインアンテナの一例を示す平面図である。
符号の説明
1,2,3,4,5,100,200 マイクロストリップラインアンテナ
10 誘電体基板
20 グラウンド導体
30 マイクロストリップライン導体
31 給電ポート
32 終端整合ポート
33 素子
34 バイパス導体
35 無給電素子

Claims (5)

  1. 誘電体基板の裏面に配置されたグラウンド導体と、
    前記誘電体基板の表面に配置されたマイクロストリップライン導体と、
    前記マイクロストリップライン導体の一端に設けられた給電ポートと、
    前記マイクロストリップライン導体の他端に設けられた整合終端ポートと、を備えるマイクロストリップラインアンテナにおいて、
    前記マイクロストリップライン導体は、円偏波を放射する曲折した単一の素子が形成されるとともに、前記円偏波のピーク利得、軸比最適周波数における軸比、および軸比の比帯域に寄与するバイパス導体が該素子の内側に設けられたことを特徴とするマイクロストリップラインアンテナ。
  2. 請求項に記載のマイクロストリップラインアンテナにおいて、
    前記バイパス導体は前記素子の内側に該素子の中心線に対して線対称に設けられることを特徴とするマイクロストリップラインアンテナ。
  3. 請求項に記載のマイクロストリップラインアンテナにおいて、
    前記バイパス導体は前記素子の内側に該素子の中心に対して点対称に設けられることを特徴とするマイクロストリップラインアンテナ。
  4. 請求項1乃至の何れかに記載のマイクロストリップラインアンテナにおいて、
    前記誘電体基板の上方に空隙あるいは他の誘電体基板を介して前記円偏波に励振する無給電素子を設けたことを特徴とするマイクロストリップラインアンテナ。
  5. 請求項に記載のマイクロストリップラインアンテナにおいて、
    前記無給電素子は、中空であることを特徴とするマイクロストリップラインアンテナ。
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