しかしながら、上記従来の構成では、複雑な演算処理することなく、コンテンツの表示において適切な表示状態でスクロールを実行させることができないという問題が生じる。
具体的には、特許文献1に示す表示装置では、スクロール量を表示装置側で予め決定しておく構成であるため、コンテンツの表示範囲のサイズが大きくなるにつれスクロールする回数が増大することなる。このため、コンテンツの表示において適切な表示状態でスクロールを実行することができないという問題が生じる。
また、特許文献2に示す表示装置では、例えば外部から表示データをダウンロードして表示させるたびに適切なスクロール回数やスクロール間隔を演算する必要があり、表示データの表示処理を実行させるにあたり必要となる演算等の処理量が増大するという問題が生じる。
特許文献3に示すスクロール制御装置では、項目の、過去の選択回数に応じてスクロール量を決定する構成である。このため、例えば、選択回数が多い項目についての表示部分では、スクロール量を大きくしスクロール時における表示時間を短くすることができる。しかしながら、選択回数が多い項目であるからと言って必ずしもスクロール量を増大させ、スクロール時におけるその項目の表示時間を短くすることが好ましいとは言えない。つまり、項目の選択数の多数とスクロール時における、この項目の表示時間の大小とは必ずしも相関関係にあるものではないからである。このため、特許文献3に示すスクロール制御装置は、コンテンツの表示において適切な表示状態でスクロールを実行することができないという問題が生じる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、特に複雑な演算を実行することなく、コンテンツデータに基づき表示される表示画像に関して適切なスクロールを行うことができる表示装置、表示装置の制御方法、表示装置の制御プログラム、および表示装置の制御プログラムを記録した記録媒体を実現することにある。
本発明に係る表示装置は、上記した課題を解決するために、コンテンツデータに基づく表示画像の表示を行う表示装置において、上記コンテンツデータには、上記表示画像について表示領域内で表示しきれない部分を表示するように、該表示画像の表示内容を移動させる移動量であるスクロール量を規定するスクロール量情報が含まれており、上記コンテンツデータから上記スクロール量情報を読み出し、上記表示画像におけるスクロール量を決定するスクロール量決定手段を備え、表示画像の表示内容の移動を指示する指示情報を受け付けた場合、上記スクロール量決定手段によって決定されたスクロール量だけ表示画像の表示内容を移動させて表示させることを特徴とする。
上記構成によると、スクロール量決定手段を備えているため、コンテンツデータにスクロール量情報が含められている場合、このスクロール量情報を読み出し、コンテンツデータに基づき表示される表示画像におけるスクロール量を決定することができる。
このように、本発明に係る表示装置は、特に複雑な演算を実行することなくスクロール量を決定することができ、コンテンツデータに基づく表示画像の表示処理を容易とすることができる。
さらにまた、決定したスクロール量は、コンテンツデータに含まれているスクロール量情報に基づき得られる値である。つまりこの決定したスクロール量とはコンテンツデータの製作者が所望する表示状態を実現するスクロール量であるといえる。
このため、本発明に係る表示装置では、コンテンツデータの製作者が見せたい表示状態で表示画像のスクロールを実行することができる。
よって、本発明に係る表示装置は、特に複雑な演算を実行することなく、コンテンツデータに基づき表示される表示画像に関して適切なスクロールを行うことができるという効果を奏する。
また、本発明に係る表示装置は、上記した構成において、上記スクロール量情報には表示領域内に表示した表示画像の範囲に応じて上記スクロール量が割り当てられており、上記表示領域で表示する上記表示画像の範囲を特定する特定手段を備え、上記スクロール量決定手段は、上記特定手段によって特定された表示画像の範囲に基づき、スクロール量を決定するように構成されていることが好ましい。
上記構成によると、上記特定手段を備えているため、表示領域に表示させている表示画像の範囲を特定することができる。このため、上記スクロール量情報として、上記表示画像の表示領域で表示する範囲ごとに上記スクロール量が割り当てられている場合、各範囲でのスクロール量を決定することができる。
したがって、本発明に係る表示装置は、表示画像における表示範囲ごとに表示内容をスクロールするスクロール量が割り当てられている場合であっても適切にスクロール量を決定しスクロールさせて表示することができる。
また、本発明に係る表示装置は、上記した構成において、上記特定手段は、上記表示領域内における所定の位置を基準点とし、この基準点に対応する表示画像上の位置を求めることにより上記表示領域内に表示した上記表示画像の範囲を特定するように構成されていてもよい。
ところで、当該表示装置における上記表示領域の範囲は決められている。このため、上記表示領域において基準となる1点、すなわち基準点を設け、この基準点が表示画像のどの位置に対応しているかを把握することにより表示領域内に表示する表示画像範囲を容易に決定することができる。
このため、スクロールにより表示領域において表示する表示画像範囲が変更された場合であっても、基準点の移動状態、すなわちスクロール後における基準点が対応する表示画像上の位置を把握するだけで、スクロール後に表示領域に表示する表示画像範囲を容易に特定することができる。
また、本発明に係る表示装置は、上記した構成において、当該表示装置に情報を入力するための入力部によって指し示す位置または方向等の情報を表すカーソルを、上記表示領域内において上記表示画像に重畳させて表示させるカーソル表示手段を備え、上記基準点が、上記カーソル表示手段によって表示された表示領域内におけるカーソルの位置であることが好ましい。
上記構成によると、カーソル表示手段を備えるため、表示領域において表示画像とともに上記カーソルを表示し、このカーソルによって表示画像のスクロール方向等を指示することができる。
さらにまた、このカーソルの表示領域内における位置を上記基準点とすることができるため、スクロール後に表示領域に表示する表示画像範囲を容易に特定することができる。
また、本発明に係る表示装置は、上記した構成において、上記入力部が、静電パッドであってもよい。入力部が静電パッドである場合、利用者がスクロールさせたい表示内容の方向を感覚的に指示することができる。
また、本発明に係る表示装置は、上記した構成において、上記スクロール量情報は、上記表示領域における横軸および縦軸それぞれの方向についての上記スクロール量が記述された情報であることが好ましい。
上記構成によると、上記スクロール量情報とは、表示領域における横軸および縦軸それぞれの方向についてスクロール量を記述した情報であるため、表示領域における横軸および縦軸方向にスクロールする場合の両者においてそれぞれスクロール量を決定することができる。
また、本発明に係る表示装置は、上記した構成において、当該表示装置が、携帯型通信端末であってもよい。
上記携帯型通信端末とは、例えば携帯型電話機、PDA(personal digital assistance)等である。このような装置では、携帯しやすいように小型化が図られているため複雑な演算処理を実行できるような、構成の大きな処理装置を備えることは好ましくない。
ところで、上述したように本発明では特に複雑な演算処理を行うことなく適切なスクロールを行うことができる。それ故、本発明に係る表示装置を上述した携帯型通信端末として利用することは特に有利である。
本発明に係る表示装置の制御方法は、上記した課題を解決するために、コンテンツデータに基づく表示画像の表示を行う表示装置の制御方法において、上記コンテンツデータには、上記表示画像について表示領域内で表示しきれない部分を表示するように、該表示画像の表示内容を移動させる移動量であるスクロール量を規定するスクロール量情報が含まれており、上記コンテンツデータから上記スクロール量情報を読み出し、上記表示画像におけるスクロール量を決定するステップと、表示画像の表示内容の移動を指示する指示情報を受け付けた場合、上記スクロール量を決定するステップによって決定されたスクロール量だけ表示画像の表示内容を移動させて表示するステップと、を含むことを特徴とする。
上記方法では、スクロール量を決定するステップを含むため、コンテンツデータにスクロール量情報が含められている場合、このスクロール量情報を読み出し、コンテンツデータに基づき表示される表示画像におけるスクロール量を決定することができる。
また、表示内容を移動させて表示するステップを含むため、決定したスクロール量だけ表示画像の表示内容を移動させて表示することができる。
このように、本発明に係る表示装置の制御方法は、特に複雑な演算を実行することなくスクロール量を決定することができ、コンテンツデータに基づく表示画像の表示処理を容易とすることができる。
さらにまた、決定したスクロール量は、コンテンツデータに含まれているスクロール量情報に基づき得られる値である。つまりこの決定したスクロール量とはコンテンツデータの製作者が所望する表示状態を実現するスクロール量であるといえる。
このため、本発明に係る表示装置の制御方法では、コンテンツデータの製作者が見せたい表示状態で表示画像のスクロールを実行することができる。
よって、本発明に係る表示装置の制御方法は、特に複雑な演算を実行することなく、コンテンツデータに基づき表示される表示画像に関して適切なスクロールを行うことができるという効果を奏する。
なお、上記表示装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記表示装置をコンピュータにて実現させる表示装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明に係る表示装置は、以上のように、コンテンツデータに基づく表示画像の表示を行う表示装置において、上記コンテンツデータには、上記表示画像について表示領域内で表示しきれない部分を表示するように、該表示画像の表示内容を移動させる移動量であるスクロール量を規定するスクロール量情報が含まれており、上記コンテンツデータから上記スクロール量情報を読み出し、上記表示画像におけるスクロール量を決定するスクロール量決定手段を備え、表示画像の表示内容の移動を指示する指示情報を受け付けた場合、上記スクロール量決定手段によって決定されたスクロール量だけ表示画像の表示内容を移動させて表示させることを特徴とする。
よって、本発明に係る表示装置は、特に複雑な演算を実行することなく、コンテンツデータに基づき表示される表示画像に関して適切なスクロールを行うことができるという効果を奏する。
本発明に係る表示装置の制御方法は、上記した課題を解決するために、コンテンツデータに基づく表示画像の表示を行う表示装置の制御方法において、上記コンテンツデータには、上記表示画像について表示領域内で表示しきれない部分を表示するように、該表示画像の表示内容を移動させる移動量であるスクロール量を規定するスクロール量情報が含まれており、上記コンテンツデータから上記スクロール量情報を読み出し、上記表示画像におけるスクロール量を決定するステップと、表示画像の表示内容の移動を指示する指示情報を受け付けた場合、上記スクロール量を決定するステップによって決定されたスクロール量だけ表示画像の表示内容を移動させて表示するステップと、を含むことを特徴とする。
よって、本発明に係る表示装置の制御方法は、特に複雑な演算を実行することなく、コンテンツデータに基づき表示される表示画像に関して適切なスクロールを行うことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図13に基づいて説明すると以下の通りである。すなわち、本実施の形態に係る通信端末(表示装置)1は、ユーザにより携行され利用できるものであり、例えば、携帯型電話機、またはPDA等により実現できる。
上記通信端末1は、図2に示すように、その上面に操作部(入力部)6、マイク7を、その内部に通信用アンテナ5(図2では図示せず)を有する操作本体部2と、上面にスピーカ8および表示領域9を有する表示部3、これら操作本体部2と表示部3とを接続するヒンジ部4を備えてなる構成である。なお、表示部3と操作本体部2との間は有線で結ばれており、例えば操作本体部2から出力された制御信号等を表示部3にて受け付けることができる。また、図2は、本発明の実施形態を示すものであり、通信端末1の外観の一例を示す図である。
上記通信端末1は、例えば他の通信装置との間で通話を行う場合、上記スピーカ8より音声を出力し、マイク7より音声を入力することができる。また、通信端末1は、操作部6により各種制御指示等を入力することができる。さらにまた、通信端末1は、表示領域9において各種のコンテンツ15を表示させることができるように構成されている。なお、このコンテンツ(コンテンツデータ)15は、音声や動画などのデジタルコンテンツである。
上記操作部6としては、例えば、テンキー61、各種アプリケーションの起動等を指示するアプリケーションキー62、十字キー63、およびポインティングデバイスとして機能する静電パッド64等が挙げられる。
また、上記表示領域9は、表示部3の上面部に縦と横の寸法が異なる矩形形状として設けられており、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等によって実現することができる。
(通信端末のハードウェア構成)
次に、上記した回転機構を有する通信端末1のハードウェア構成の詳細について図3を参照して説明する。図3は、本発明の実施形態を示すものであり、通信端末1の要部構成を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施の形態に係る通信端末1は、上記したヒンジ部4、通信用アンテナ5、操作部6、マイク7、スピーカ8、おおび表示領域9に加えて、さらに無線通信処理部11、信号処理部12、表示ドライバ(カーソル表示手段)13、およびコンテンツ記憶装置14、および主制御部16を備えてなる構成である。
ここで、コンテンツ記憶装置14は、外部から取得したコンテンツ15、あるいは初期状態において予め登録されたコンテンツ15を記憶する読み書き可能な記憶装置であり、例えば、フラッシュメモリ、ハードディスク等によって実現することができる。
上記主制御部16は、通信端末1が備える各部を制御するものであり、例えばCPU等によって実現することができる。ここで、上記主制御部16が例えば、CPU等によって実現される場合、該CPUが、不図示のROM等に記憶しているシステムプログラムを不図示のRAM等に読み出し実行することにより、当該通信端末1が有する各部を制御することができる。
そして、このように構成された通信端末1では、以下のようにして、通話機能、およびコンテンツ表示機能などを実行することができる。
まず、通信端末1では、無線通信処理部11による送受信制御のもとに、通信用アンテナ5を介して基地局(不図示)との信号の送受信を行い、信号処理部12が送受信される信号に対して所定の信号処理を施す。これによって、通信端末1では、基地局を介して相手側装置から送信されてくる音声をスピーカ8から出力したり、マイク7から入力される音声を、基地局を介して相手側装置に送信したりする、いわゆる通話機能が実現されている。
また、上記通信端末1では、上記通信用アンテナ5を介して基地局との信号の送受信を行い、該基地局と通信可能に接続されたサーバ等からコンテンツ15を受信することもできる(コンテンツ取得機能)。この通信端末1は、無線通信処理部11による送受信制御のもと、通信用アンテナ5を介して基地局を介してコンテンツ15を受信する。そして、主制御部16からの制御の下、この受信したコンテンツ15をコンテンツ記憶装置14に記憶する。
さらにまた、通信端末1では、操作部6から入力されたユーザからの指示に応じて、主制御部16がコンテンツ記憶装置14からコンテンツ15を読み出し、表示ドライバ13を制御して表示領域9に表示させることもできる(コンテンツ表示機能)。
また、コンテンツ15に基づく画像を表示領域9に表示した状態で、その表示画面上に表示されているポインタを操作部6からの指示により移動させ、その移動に応じて表示内容を左右または上下に移動させる、いわゆるスクロールを行うことができるようになっている。これにより、コンテンツ15に基づき表示する画像の表示範囲(表示画像範囲)が、表示領域9が表示可能な範囲(表示領域9における表示範囲)よりも大きい場合であっても、通信端末1では未表示部分を表示させることができる(スクロール表示処理機能)。
なお、この表示領域9におけるスクロール表示処理についての詳細は後述する。
また、通信端末1が有する機能は、上述した通話機能、コンテンツ表示機能、およびスクロール表示処理機能に限定されるものではなく、デジタルテレビ受信用のアンテナおよびチューナを備え、テレビ受信機能を実現する構成であってもよい。さらにまたCCD(charge coupled device)やCMOSによって構成された撮像部をさらに備え、画像を撮影するカメラ機能を実現してもよい。
(スクロール表示処理)
次に、図1を参照してスクロール表示処理を実行する通信端末1のソフトウェア構成に
ついて説明する。
まず、本実施の形態に係る通信端末1では、図4に示すようにコンテンツ15の表示内容を操作部6から入力された操作指示に応じてスクロールすることができるように構成されている。より具体的には、以下のように操作部6における静電パッド64の操作と連動して表示内容を移動させることができる。
すなわち、表示領域9の端部(図4では表示領域9の左側面に接した位置)にポインタが表示されている状態で、通信端末1の利用者が静電パッド64に指を押し当て、x軸方向に、図4における右側から左側に、すなわち上記端部の方向に、該指を1回移動させたとする。この操作に応じて、表示領域9における表示内容(「あ」)がx軸方向に、図4における左側から右側に移動する。
なお、上記x軸は、矩形形状をした表示領域9における横軸であり、y軸方向は、矩形形状した表示領域9における縦軸に相当する。また、図4は、本発明の実施形態を示すものであり、スクロール表示処理の一例を説明する図である。
ところで、本実施の形態に係る通信端末1では、この静電パッド64における利用者の一操作、より正確には、xまたはy軸方向に移動させる指の静電パッド64との所定接触時間に対する、表示内容のスクロール量が、コンテンツ15ごとに規定されている。
より具体的には、図5に示すように、コンテンツ15内には、利用者による一操作に対し、x軸方向およびy軸方向にどれだけ表示内容を移動させるか規定する値(ピクセル値)がXML形式で記述されている。例えば、この図5の例では、利用者の一操作に対するスクロール量として、x軸方向への操作の場合は、10ピクセル、y軸方向への操作の場合は、15ピクセルそれぞれ表示内容を移動させる情報がコンテンツ15に含まれている。この図5は、本実施の形態に係る通信端末1が利用するコンテンツ15に記述されたスクロール量の一例を示す図である。
なお、このスクロール量の設定は、例えばコンテンツ15の作成時に、該コンテンツ15の作成者によって行われる。このため、コンテンツ作成者は、該コンテンツ15の表示を所望する表示態様で表示できるように設定することができる。
つまり、図6に示すように、設定するスクロール量を変更すると、スクロール量が大きい場合と小さい場合とでは、移動後の表示内容の状態が異なることとなる。このため、コンテンツ15を視聴する視聴者がこの表示内容から受ける印象が大きく異なることとなる。したがって、コンテンツ15の表示内容をユーザからの一操作に対してどれだけ移動させるかという点は、このコンテンツ15の作成者にとって重要な要素となる。
なお、図6は、本実施の形態に係る通信端末1の表示部3にて表示する表示内容のスクロール前および後の表示の一例を示すものであり、表示内容の移動が小さくなる場合と、その移動よりも大きくなる場合とのそれぞれの表示例を示す。
次に、上記のようにスクロール量が埋め込まれたコンテンツ15からこのスクロール量を読み出し、スクロール表示処理を実行する通信端末1のソフトウェア構成について図1を参照して下記に説明する。
(スクロール表示処理に関する通信端末のソフトウェア構成1)
図1は、本発明の実施形態を示すものであり、スクロール表示処理に関する通信端末1のソフトウェア構成を示すブロック図である。この図1に示すように、通信端末1は、機能ブロックとして操作指示受付部21、ポインタ表示管理部(カーソル表示手段)22、およびスクロール量決定部23を備えてなる構成である。なお、ポインタ表示管理部22と表示ドライバ13とによって、本発明のカーソル表示手段を実現する。
上記操作指示受付部21は、静電パッド64から入力された利用者による操作指示を受け付け、この操作指示内容を把握するものである。例えば、静電パッド64から、利用者がy軸方向に上から下に向かって押圧した指を移動させた場合、操作指示受付部21はその動きを検知する。そして、その動きに応じた、ポインタの移動方向に関する情報を把握する。この移動方向に関する情報とは、例えば上述の例では、表示領域9においてy軸方向に上から下に向かってポインタの表示位置を移動させるといった情報となる。
操作指示受付部21は、ポインタの移動状態に関する情報を把握すると、利用者からの操作指示内容をポインタ表示管理部22に通知する。
ポインタ表示管理部22は、表示部3の表示領域9のどこにポインタが位置しているのか、ポインタの表示位置を管理するものでもある。ポインタ表示管理部22は、操作指示受付部21からポインタの移動に関する情報の通知を受信すると、この情報によって示された方向に向かって、ポインタの表示位置を移動させる。なお、静電パッド64から利用者からの入力を継続して受けた場合、その入力に応じたポインタの表示位置を移動させる。このポインタの表示位置の移動は、利用者からの上記入力が継続する限り表示領域9の端部に到達するまで実行される。また、利用者からの入力に応じて移動する、ポインタの表示位置の移動量は初期設定により予め決定されている。
ポインタ表示管理部22は、ポインタの表示位置が表示領域9における端部まで移動すると、表示領域9で表示する表示内容のスクロールを開始するように判断する。そして、ポインタの表示位置が表示領域9における端部に位置する状態でさらに利用者からの操作入力を受け付けると、ポインタ表示管理部22は、スクロール量決定部(スクロール量決定手段)23に、表示内容に関するスクロール量を決定するように指示する。ポインタ表示管理部22は、この指示を送信する際、ポインタの移動方向に関する情報も通知する。
上記スクロール量決定部23は、コンテンツ15に基づく表示内容をスクロールする際に、そのスクロール量を決定するものである。スクロール量決定部23は、ポインタ表示管理部22からスクロール量を決定する旨の指示を受けると、コンテンツ15を読み出し、このコンテンツ15に含まれるスクロール量に関する情報を取得する。
ここで取得するスクロール量に関する情報とは、上述したように利用者による一操作に対して表示内容を移動させる量(ピクセル値)である。そこで、スクロール量決定部23は、この取得したスクロール量でコンテンツ15の表示内容を移動させて表示するように表示ドライバ13に指示して表示部3で表示させる。
(スクロール表示処理の処理フロー1)
次に、上記したソフトウェア構成を有する通信端末1における、「スクロール表示処理」の処理フローについて図7を参照して以下に説明する。図7は、本発明の実施形態を示すものであり、通信端末1によるスクロール表示処理の処理フローを示すフローチャートである。
まず、前提として通信端末1は、コンテンツ15をコンテンツ記憶装置14に保持しており、このコンテンツ15に基づく表示を行っているものとする。
このような前提において、通信端末1では、操作指示受付部21が、静電パッド64から入力された、表示内容の移動を所望する利用者による操作指示を受け付けたとする(ステップS11、これ以降ではS11と称する)。
この利用者からの操作指示に応じて、ポインタ表示管理部22は、表示領域9におけるポインタの表示位置を、該利用者が所望する方向に移動させ、このポインタを表示するように表示ドライバ13に指示する。この指示によりポインタが表示領域9において利用者が所望する方向に移動する(S12)。
ここで、利用者からの操作指示の入力が継続され、ポインタの表示領域9における表示位置が、利用者が表示を所望する表示内容が存在する方向の端部に達する。そして、さらに利用者からの操作指示を受け付けると(S13において「YES」)、ポインタ表示管理部22は、スクロール量決定部23に対して、コンテンツ15において設定されているスクロール量を決定するようにスクロール量決定部23に指示する。この指示に応じて、スクロール量決定部23は、表示しているコンテンツ15を解析し、該コンテンツ15において設定されている、利用者の一操作ごとのスクロール量を決定する(S14)。
スクロール量決定部23は、決定したスクロール量でコンテンツ15の表示内容を移動させて表示させる(S15)。すなわち、スクロール量決定部23は、決定したスクロール量でコンテンツ15の表示内容を移動させて表示させるように表示ドライバ13に指示するとともに、コンテンツ15の表示させる部分の画像データを出力する。
このように本実施の形態に係る通信端末1は、利用者からの操作指示の入力が継続する間(S16において「YES」の間)、コンテンツ15の表示内容をコンテンツ15の表示画像範囲内で移動させる。
なお、利用者からの操作指示の受付がなくなる、あるいはこれ以上表示内容を移動させることができない状態になると、通信端末1ではコンテンツ15の表示内容の移動を停止する(終了)。
このようにして、本実施の形態に係る通信端末1では、静電パッド64における利用者の操作、すなわち、静電パッド64上を移動する利用者の指の接触時間に応じて、一操作あたり上記スクロール量となるように表示内容を移動させることができる。
なお、上記した「スクロール表示処理」では、コンテンツ15に記述されたスクロール量でスクロールを実行する構成であった。そして、このスクロール量は、コンテンツ15の表示画像範囲全体において一定であった。
しかしながら、スクロール量は、必ずしもコンテンツ15の表示画像範囲全体で一定である構成に限定されるものではなく、表示画像範囲における所定位置ごとにスクロール量が設定された構成とすることもできる。
コンテンツ15において表示画像範囲における所定位置ごとにスクロール量が規定されている場合における、通信端末1によるスクロール処理について図8〜図11を参照して説明する。
まず、図8を参照して表示画像範囲における所定範囲ごとにスクロール量が規定されている場合における、スクロール量の記述例について説明する。図8は、コンテンツ15において、表示画像範囲における所定範囲ごとにスクロール量が規定されている場合における、スクロール量の記述例を示す図である。
コンテンツ15において、表示画像範囲における所定位置ごとにスクロール量が規定されている場合、このコンテンツ15に記述されるスクロール量は図8に示すように記述される。すなわち、まずコンテンツ15の表示画像範囲に位置座標を設定し、この位置座標でスクロール量を設定する領域を規定する。
より具体的には、図8に示すように、<x-start value=”0”></x−start>と、<x-start value=”120”></x−end>とによって、x軸方向に0から120までの間の範囲を示す。さらに、<y-start value=”0”></y−start>と、<y-start value=”120”></y−end>とによって、y軸方向に0から120までの間の範囲を示す。
したがって、これらの記述により、表示画像範囲における座標(0,0)、(0,120)、(120,0)、(120,120)の4点によって規定された領域を指定することができる。
さらに、<x−scroll value=”10”></x−scroll>という記述によってこの規定された領域においてx軸方向にスクロールする場合、このスクロール量は、利用者の1操作あたり10ピクセルとなるように設定している。
このように、本実施の形態に係るコンテンツ15では、その表示画像範囲に位置座標を設定し、該座標を利用して指定した範囲におけるスクロール量を設定することができる。
(スクロール表示処理に関する通信端末のソフトウェア構成2)
次に、上述のようにスクロール量が記述されたコンテンツ15からこのスクロール量を読み出し、スクロール処理を実行する通信端末1のソフトウェア構成を、「スクロール表示処理に関する通信端末のソフトウェア構成2」として図9を参照して説明する。図9は、表示画像範囲における所定位置ごとに、異なるスクロール量が規定されている場合における、スクロール処理に関する、通信端末1のソフトウェア構成を示す図である。
通信端末1では、図9に示すように、図1に示すソフトウェア構成1において、さらにコンテンツ位置監視部(特定手段)24を備える構成である。また、通信端末1は、記憶装置として、表示範囲位置情報18を記憶する表示範囲記憶装置17をさらにまた備える。なお、図1に示すソフトウェア構成が備える各部と同じ部材には同じ符号を付し、その説明は省略する。
上記表示範囲記憶装置17は、表示範囲位置情報18を記憶する読み書き可能な記憶装置であり、例えば、フラッシュメモリ、ハードディスク等によって実現することができる。この表示範囲記憶装置17が記憶する表示範囲位置情報18は、後述するコンテンツ位置監視部24によって記録される情報であり、表示領域9の、コンテンツ15の表示画像範囲における表示範囲位置の履歴情報である。表示範囲位置情報18に関する詳細は後述する。
上記コンテンツ位置監視部24は、ポインタ表示管理部22を介して受信した利用者からの表示内容の移動を指示する操作指示と、上記表示範囲位置情報18とに基づき、表示領域9の、表示画像範囲における表示範囲位置を特定するものである。また、上記コンテンツ位置監視部24は、特定した結果を上記表示範囲位置情報18に記録するものでもある。より具体的には、コンテンツ位置監視部24は以下のようにして表示画像範囲における表示領域9の表示範囲位置を特定し管理することができる。
すなわち、図10に示すように、表示領域9における所定位置を基準点として設定する。そして、コンテンツ位置監視部24は、この基準点がスクロールによりどれだけ移動したかを把握し、コンテンツ15の表示画像範囲に設定した座標上で表示領域9の位置を特定する。図10は、コンテンツ15の表示画像範囲における表示領域9の表示範囲のx軸方向への移動状態の一例を示す図である。
例えば、コンテンツ15においてx軸方向について0〜120ピクセルまでの範囲では利用者の一操作ごとのスクロール量を10ピクセルとし、120ピクセル〜240ピクセルまでの範囲では上記スクロール量を20ピクセルとして設定されているものとする。
そして、表示領域9の初期位置での表示範囲における基準点は0ピクセルに位置するものとする。
このような前提において、利用者から図10におけるx軸の左側から右側に表示範囲を移動させるように継続して操作指示を受けると、一操作ごとに、表示領域9において設定した基準点は、10ピクセルずつ初期位置からx軸の右側方向に移動することとなる。そして、上記基準点が120ピクセルを超えて移動する場合、その移動を規定するスクロール量は20ピクセルに変更される。
つまり、コンテンツ位置監視部24は、利用者から入力された操作指示の回数、およびその操作によって指示されている表示範囲の移動方向およびスクロール量を把握することにより、表示範囲がその初期位置から、どこまで移動したか、すなわち、表示画像範囲における表示領域9の表示範囲の位置を特定することができる。なお、スクロール量決定部23がスクロール量を決定するたびに、決定したスクロール量についての情報をコンテンツ位置監視部24に出力するように構成されており、これによりコンテンツ位置監視部24は、上記スクロール量について把握することができる。
より具体的には、コンテンツ位置監視部24は、図12に示すように、表示範囲位置情報18として、スクロールする前の表示領域9の表示範囲位置、つまり基準点の位置座標と、スクロール量決定部23により決定されたスクロール量で移動した場合の基準点の位置座標とを記録している。そして、この表示範囲位置情報18を参照することにより、コンテンツ位置監視部24は、利用者からの操作指示を受け付けた際における表示領域9の、表示画像範囲における表示範囲の位置を把握することができる。なお、この図12は、本実施の形態に係る通信端末1が記録する表示範囲位置情報18の一例を示すものである。
このようにコンテンツ位置監視部24が、コンテンツ15の表示画像範囲での表示領域9の表示範囲の位置を特定すると、この特定した表示範囲の位置に関する情報をスクロール量決定部23に通知する。
スクロール量決定部23は、このコンテンツ位置監視部24から受信した上記通知に基づき、利用者から入力された操作指示により表示内容を移動させるスクロール量を決定する。そして、決定したスクロール量で表示内容を移動させ表示するように表示ドライバ13に指示するとともに、決定したスクロール量の情報をコンテンツ位置監視部24に通知する。
(スクロール表示処理の処理フロー2)
次に、上記したソフトウェア構成2を有する通信端末1における、「スクロール表示処理」の処理フローについて図11を参照して以下に説明する。図11は、本発明の別の実施形態を示すものであり、通信端末1によるスクロール表示処理の処理フローの一例を示すフローチャートである。
まず、前提条件、および利用者から操作指示を受け付け、ポインタの表示位置が表示領域9の端部に位置する状態までの処理、すなわちステップS21〜S23までの処理は図7に示す処理フローのステップS11〜S13までの処理と同様であるためその説明は省略する。
つまり、ポインタの表示領域9における表示位置が、利用者が表示を所望する表示内容がある方向の端部に達し、さらに利用者からの操作指示を受け付けると(S23において「YES」)、ポインタ表示管理部22は、コンテンツ位置監視部24に対して、コンテンツ15の表示画像範囲における、表示領域9の表示範囲の位置を特定するように指示する。
このポインタ表示管理部22からの指示に応じて、コンテンツ位置監視部24は、表示画像範囲における表示領域9での表示範囲の位置を特定する(S24)。ポインタの表示領域9における表示位置が表示領域9の端部に達した状態で、さらに利用者からの操作指示を受け付けた場合、コンテンツ位置監視部24は表示領域9の表示範囲は、コンテンツ15の表示画像範囲における初期位置にあると特定する。そして、コンテンツ位置監視部24は、利用者の操作指示により指示された表示内容の方向とともに、この特定した結果をスクロール量決定部23に通知する。
スクロール量決定部23は、コンテンツ位置監視部24から上記した通知を受信すると、コンテンツ位置監視部24により特定された表示領域9の表示範囲の位置に応じて、スクロール量を決定する(S25)。例えば、利用者からの操作指示によって示された方向が表示領域9におけるx軸を左から右に向かう方向であり、表示領域9の表示範囲が属する領域ではこのx軸に沿った方向に10ピクセルずつスクロールさせるように設定されている場合、スクロール量を10ピクセルと決定する。そして、この決定したスクロール量で表示内容がx軸に沿って移動するように表示ドライバ13に指示して表示を行う。このようにして、通信端末1では、スクロール量決定部23により決定されたスクロール量で表示内容をスクロールさせて表示する(S26)。
また、スクロール量決定部23は、決定したスクロール量の情報をコンテンツ位置監視部24に通知する。この通知によりコンテンツ位置監視部24は、特定した表示領域9の表示位置がスクロール後にどの位置に移動するかを把握することができる。
ここでさらに、利用者からの操作指示の入力を受け付けた場合(S27において「YES」)、ステップS24に戻って処理を繰り返す。つまり、ポインタ表示管理部22からの指示に応じて、コンテンツ位置監視部24は、表示画像範囲における表示領域9での表示範囲の位置を特定する。
ここでは、表示領域9の表示範囲は、コンテンツ15の表示画像範囲における初期位置から上記ステップS25によって決定されたスクロール量により移動した位置にある。そこで、コンテンツ位置監視部24は、表示領域9の表示範囲が、表示画像範囲における移動後の位置にあると特定する。そして、スクロール量決定部23は、この特定した位置に割り当てられているスクロール量をコンテンツ15に基づき決定する(S25)。このようにスクロール量を決定すると、本実施の形態に係る通信端末1ではステップS26以降の処理を実行し、スクロールを指示する操作指示の受け付けが無くなるまで上記したステップS24からS27の処理は繰り返される。
なお、上記通信端末1では、表示領域上の基準となる基準点が、コンテンツ15による表示画像範囲のどの領域に存在するのか、そのスクロール後の位置情報の履歴(表示範囲位置情報18)を参照して判断する。そして、各領域において設定されたスクロール量で表示内容のスクロールを実行する構成であった。
しかしながら、基準点の代わりにポインタの表示領域9における表示位置(座標)と、該表示位置が対応する表示画像範囲における位置(座標)との関係からスクロール量を決定する構成としてもよい。
このように構成される場合、コンテンツ位置監視部24は、ポインタ表示管理部22から、表示領域9に表示したポインタの位置に関する情報を受信し、この位置が、表示画像範囲におけるいずれの位置にあるか表示範囲位置情報18を参照して特定する。なお、このように構成される場合、図12に示す初期位置は、コンテンツ15の表示内容を移動させる前の、表示領域9における端部に位置したポインタの表示位置に対応する表示画像範囲上での座標となる。
また、上記した「スクロール表示処理の処理フロー1・2」では、コンテンツ15においてx軸およびy軸(横軸および縦軸)におけるスクロール量が記述される構成であった。このように記述されている際、静電パッド64において、図13に示すように利用者が表示領域9の対角線方向に指を移動させた場合、本実施の形態に係る通信端末1では、この斜め方向に表示内容を移動させるスクロール量は以下のように決定することができる。
なお、この図13は、本発明の実施形態を示すものであり、スクロール表示処理の一例を説明する図である。
すなわち、図13に示すようにポインタが表示領域9の左隅に位置する状態で、表示領域9の中心位置からこの左隅に向かう方向(斜め方向)に静電パッド64上で指を動かすとする。このときの表示内容のスクロール量は、コンテンツ15において記述されたx軸およびy軸方向の一操作あたりのスクロール量を合成した量、例えば、図13に示すようにx軸およびy軸方向の一操作あたりのスクロール量をそれぞれベクトルとして表した場合、これらベクトルを合成して得られたベクトルが斜め方向の操作を入力した際の表示内容のスクロール量として設定することができる。
なお、本実施の形態に係る通信端末1では、静電パッド64上に接触させた指の移動に応じて、表示内容のスクロールを行う構成であったが、この構成に限定されるものではなく例えば、利用者による、十字キーの操作に応じて表示内容がスクロールする構成であってもよい。
また、本実施の形態に係る通信端末1が表示させるコンテンツ15において、スクロール量がXML形式で記述されていたが、スクロール量を記述する言語はこれに限定されるものではない。少なくとも、このスクロール量を記述する言語は、通信端末1が解釈できる言語であればよく、例えば、Java(登録商標) Scriptのようなスクリプト言語で記述してもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、通信端末1が備える各ブロック、特に操作指示受付部21、ポインタ表示管理部22、スクロール量決定部23、およびコンテンツ位置監視部24は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、通信端末1は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである通信端末1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記通信端末1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、通信端末1を通信ネットワークと接続可能にし、上記プログラムコードを、この通信ネットワークを介して外部から供給を受ける構成としてもよい。このような通信ネットワークとしては、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。