JP5016500B2 - 未知系同定システム - Google Patents

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本願発明は、未知システムを同定する未知系同定システムに関する。
実用システムでは、その入出力特性に多少の非線形性が混じることは避けられない。しかし、多くの場合において、その非線形性は小さく、無視できる場合も多い。従って、未知システムの同定に際してもシステムの線形性を仮定した処理が一般的となっている。ところが、携帯電話機へのエコーキャンセラの導入が検討されるようになり、その小さなスピーカの飽和特性に起因する非線形性が無視できなくなっている。その指摘は以前からあり、その非線形性を補償する幾つかの手法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
そのスピーカの非線形特性によるエコーの低減法に関して大きく二つの考え方がある。一つは、線形処理によって低減されなかった非線形エコーを一つの騒音とみなし、騒音低減法の適用によって除去する方法である(例えば、非特許文献2、3参照)。もう一つは、非線形エコーを相殺するエコーキャンセラを構成して相殺する方法である(例えば、非特許文献1、4〜6参照)。また、後者は非線形特性の近似の仕方によって様々な方法が提案されており(例えば、非特許文献1参照)、例えば、高次多項式による近似(例えば、非特許文献4、5参照)やボルテラ級数による近似(例えば、非特許文献6、7参照)などがある。
ところが、いずれの方法も演算量が非常に多いことから、その演算量削減のための検討が続けられている(非特許文献7参照)。
J. P. Costa、T. Pitarque and E. Thierry、"Using orthogonal least squares identification for adaptive nonlinear filtering of GSM signals、" Proc. of ICASSP97、April 1997. A. S. Chheri、A. C. Surendran、J. W. Stokes and J. C.Platt、"Regression-based residual acoustic echo suppression、" Proc. of IWAENC2005、Sept. 2005. O.Hoshuyama and A. Sugiyama、"Evaluations of an echo suppressor based on a frequency-domain model of highly nonlinear residual echo、" Proc. of IWAENC2006、Sept. 2006. A. Stenger and R. Rabenstein、"An acoustic echo canceller with compensation of nonlinearities、" Proc. of EUSIPCO98、pp. 969-972、Sept. 1998. A. Stenger、W. Kellermann and R. Rabenstein、"Adaptation of acoustic echo cancellers incorprating a memoryless nonlinearity、" Proc. of IWAENC99、pp. 168-171、Oct. 1999. A. Fermo、A. Carini and G. L. Sicuranza、"Simplified volterra filter for acoustic echo cancellation in GSM receivers、" Proc. of EUSIPCO2000、Sept. 2000. 中西孔文、古橋秀之、梶川嘉延、野村康雄、"サブバンド適応 Volterra フィルタとその非線形歪み補正への応用、"2006 年信 学ソ大会、A-4-25、Sept. 2006.
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、未知システムが非線形成分を有する場合であっても、該未知システムを高い精度で同定する同定システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願発明に係る未知系同定システムは、未知系を同定する未知系同定システムであって、該未知系同定システムへ入力される信号たるシステム参照信号の絶対値の範囲が、0番目からK−1番目までの複数の範囲に分割され、分割された0番目からK−1番目までのそれぞれの範囲に対応して設けられた傾き適応フィルタと、分割された0番目からK−1番目までのそれぞれの範囲に対応して設けられた切片適応フィルタと、該傾き適応フィルタと該切片適応フィルタの全出力値を入力し総和して、該総和値を出力する加算器と、該未知系の出力と該加算器の出力との一方から他方を差し引いて得られる差信号を出力する減算器とを備え、該0番目の絶対値の範囲は、0から始まる範囲であり、該減算器から出力される差信号が、上記全ての傾き適応フィルタと上記全ての切片適応フィルタに誤差信号として与えられ、上記全ての傾き適応フィルタと上記全ての切片適応フィルタにおいて、適応アルゴリズムが実行され、該未知系同定システムへ入力されるシステム参照信号の絶対値が、その対応範囲に属する傾き適応フィルタに対しては、参照信号として該システム参照信号が入力され、それ以外の傾き適応フィルタに対しては、参照信号として0が入力され、該未知系同定システムへ入力されるシステム参照信号の絶対値が、その対応範囲に属する切片適応フィルタに対しては、該未知系同定システムへ入力されるシステム参照信号の値が負値である場合には、参照信号として該切片適応フィルタに対応して予め定められた値に−1を乗じた値が入力され、該未知系同定システムへ入力されるシステム参照信号の値が正値である場合には、参照信号として該切片適応フィルタに対応して予め定められた該値が入力され、それ以外の切片適応フィルタに対しては、参照信号として0が入力される。
また、上記未知系同定システムにおいて、該適応アルゴリズムが、学習同定法であってもよい。
また、上記未知系同定システムにおいて、jをサンプルタイムインデックスとしたとき、k番目の傾き適応フィルタにおいて、時刻j+1におけるフィルタ係数ベクトルHk j+1 が、時刻jにおけるフィルタ係数ベクトルHk j から、次の式(1)によって更新され、k番目の切片適応フィルタにおいて、時刻j+1におけるフィルタ係数ベクトルBk j+1 が、時刻jにおけるフィルタ係数ベクトルBk j から、次の式(2)によって更新されるようにしてもよい。
Figure 0005016500
Figure 0005016500
上式(1)において、ejは時刻jにおける該誤差信号であり、μはステップサイズパラメータであり、xjは時刻jにおける該システム参照信号であり、vi jはi番目の切片適応フィルタの時刻jにおける参照信号であり、xk jはk番目の傾き適応フィルタの時刻jにおける参照信号である。
また、上式(2)において、ejは時刻jにおける該誤差信号であり、μはステップサイズパラメータであり、xjは時刻jにおける該システム参照信号であり、vi jはi番目の切片適応フィルタの時刻jにおける参照信号であり、vk jはk番目の切片適応フィルタの時刻jにおける参照信号である。
また、上記未知系同定システムにおいて、0番目の切片適応フィルタを省いてもよい。
また、上記未知系同定システムにおいて、全ての適応フィルタと切片適応フィルタのフィルタタップ数が等しい、請求項4に記載の未知系同定システム。
また、上記未知系同定システムにおいて、FIRフィルタをさらに備え、1番目からK−1番目の傾き適応フィルタと切片適応フィルタのフィルタタップ数がNであり、Nは0番目の傾き適応フィルタのフィルタタップ数よりも少ない値であり、該FIRフィルタのフィルタタップ数は、0番目の傾き適応フィルタのフィルタタップ数からNを減じた値に等しく、該FIRのフィルタ係数として、0番目の適応フィルタのフィルタ係数の最初のN個を除いたものが各時刻毎に複写して与えられ、該FIRフィルタには、該システム参照信号に対して所定の傾き係数を乗じた後さらに所定の切片係数を加えることによって得られる値を時刻Nだけ遅延させた信号が入力され、該FIRフィルタの出力信号が該加算器に入力されるようにしてもよい。
本願の未知系同定システムによれば、未知システムが非線形成分を有する場合であっても、該未知システムを高い精度で同定することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
(実施形態1)
まず、実施形態1に係る同定構造について説明する。図1は本実施形態に係る同定システムと未知システムの接続関係を示した図である。本実施形態にの同定対象となる未知システムは、非線形部(非線形成分)と線形部(線形成分)の縦続接続として表現される。未知システムに入力した参照信号xjは、まず前段の非線形部においてgj=f(xj)なる非線形振幅特性の振幅歪みを受け、続く線形部において線形部のインパルス応答
Figure 0005016500
と畳み込まれて望みの応答yjとして出力される。ここで、jは時刻(sammple time index)である。そして、本実施形態に係る同定システムは、この望みの応答yjに外乱njが重畳したdjと、その出力ujとの差
Figure 0005016500
が最小になるようにフィルタ係数
Figure 0005016500
を更新する。なお、本実施形態では説明を簡単にするため、線形部のインパルス応答とフィルタ係数の長さは等しいとおく。以上が、本実施形態に係る同定構造である。
次に、本実施形態に係る同定システムを構成する際の基礎となる、上記の非線形振幅特性gj=f(xj)の表現方法について説明する。本実施形態では、非線形振幅特性が参照信号xjの正負に対して奇対象である場合を考える。例えば、非線形振幅特性が下記の式で表わされるシグモイド関数である場合を想定する。図2はシグモイド関数の特性を示した図である。
Figure 0005016500
本実施形態では、図2に示す非線形振幅特性gj=f(xj)を折れ線で近似することにより非線形振幅特性を表現する。すなわち、参照信号xjの振幅が分布する範囲を[p-K,pK]とし、その範囲を
Figure 0005016500
のように2K−1の区間に分割し、得られた各区間の非線形振幅特性を直線として、その各区分における入出力特性を
Figure 0005016500
として図2に示す非線形振幅特性を線形として表現する。ここで、区間を分割する点pkは予め定めることとする。そうすると、区間を分割する点pkは既知であり、傾きak及び切片bkが未知となる。なお、本実施形態では参照信号の振幅分布範囲を等分割することとする。さらに、非線形振幅特性を奇対象と仮定しているので、傾きについて
Figure 0005016500
が成り立つ。すなわち、傾きとして
Figure 0005016500
のK個が未知数となる。また、切片はxj≧0とxj<0について
Figure 0005016500
Figure 0005016500
が未知数となる。ただし、本実施形態では、非線形振幅特性を奇対象と仮定しているので
Figure 0005016500
が成り立ち、未知数としてはbk(k=1、2、・・・、K−1)のK−1個である。以上が、非線形振幅特性gj=f(xj)の表現方法の説明である。
次に、本実施形態に係る同定システムの構成について説明する。上記のように非線形部の非線形振幅特性を折れ線で近似する場合、未知システムを同定するには、非線形部(非線形振幅特性)の傾きakと線形部のインパルス応答hの積であるakhと、非線形部の切片bkと、を区間毎に推定すればよい。すなわち、本実施形態に係る同定システムは、akhとbkを区間毎に推定する構成であればよい。
図3は、本実施形態に係る同定システムの構成を示した図であって、参照信号の分布範囲を5分割した場合を示した図である。図3に示すように、本実施形態に係る同定システムは、並列に配置された複数の適応フィルタを備えている。適応フィルタは、未知数であるakh、bkを推定する適応フィルタを個別に、かつ、分割した区間に対応する数だけ用意されている。本実施形態では、非線形振幅特性を奇対象としていることから適応フィルタの数を減らすことができるため、akhを推定する3つの適応フィルタ(傾き適応フィルタ)とbkを推定する2つの適応フィルタ(切片適応フィルタ)の合計5つの適応フィルタが用意されている。そして、適応フィルタには参照信号xjの振幅(区間;−1〜P-2、P-2〜P-1、P-1〜P1、P1〜P2、P2〜1)によってそれぞれ
Figure 0005016500
Figure 0005016500
Figure 0005016500
Figure 0005016500
Figure 0005016500
が入力される。さらに、本実施形態では、各適応フィルタの出力は全て合算される構成となっている。そうすると、全適応フィルタの出力の和は
Figure 0005016500
と計算することができる。また、各適応フィルタの係数は学習同定法を用いることで例えば、
Figure 0005016500
Figure 0005016500
と更新することができる。以上が本実施形態に係る同定システムの構成である。
次に、本実施形態に係る同定システムの構成で未知システムの同定を行ったシミュレーション結果について説明する。図4は、同定システムの出力誤差の推移を示した図である。このうち、上方に示す曲線が本実施形態に係る同定システムと比較するために用いた1つの適応フィルタのみで構成された同定システムでの結果を示しており、下方に示す曲線が本実施形態に係る同定システムでの結果を示している。なお、ここでは、ステップサイズμ=1.0、適応フィルタのタップ数I=512とし、参照信号xjと外乱njを共に白色雑音、そのパワー比を40dBとしたときの出力誤差を示している。また、参照信号の振幅範囲である[−1≦xj≦1]を5つの区間に等分割しているため、p1=0.2、p2=0.6、p-1=−0.2、p-2=−0.6となる。
図6に示すように、1つの適応フィルタで構成された同定システムでは、出力誤差は−22dB程度で飽和しているのに対し、本実施形態に係る同定システムでは、−40dB程度まで減少している。−40dBという値は、未知システムが線形システムの場合に得られる値とほぼ同じである。このように、本実施形態に係る同定システムは、非線形部を含む未知システムの同定に有効であることが確認された。
(実施形態2)
実施形態1の説明からわかるように、実施形態1に係る同定システムによれば、基本的には非線形振幅特性の分割数に等しい適応フィルタが必要となる。これは非線形特性がさらに複雑となった場合に、計算量が大きく増加することを意味する。そこで、本実施形態では、計算量を削減できる構成を備えた同定システムについて説明する。
図5は、本実施形態に係る同定システムの構成を示したものであって、分割数が5である場合を示した図である。図5に示すように、本実施形態に係る同定システムは、実施形態1の構成に加え、N標本化周期の遅延回路z―Nと、適応フィルタADFhを備えている。遅延回路z―Nは適応フィルタADF1〜ADF4に与えるタップ数に等しい。また、適応フィルタADFhは、適応フィルタADF0の係数からはじめのN個を除いた係数を複写したものが係数として与えられる。
図5に示すように、適応フィルタの組を構成したとき、適応フィルタADF0には係数が収束した時点でa0hに近似される係数が設定され、また、ADFk(k=1、・・・、K−1)にはakhに近似される係数が設定される。従って、k=1、・・・、K―1について
Figure 0005016500
を計算すれば、
Figure 0005016500
が得られる。また、切片については実施形態1の場合と同様に非線形振幅特性を奇対象と仮定したことから、
Figure 0005016500
となる。さらに、非線形振幅特性に対する折れ線近似は連続して与えるので、例えば区間1について考えると、分割点xj=p1において区間0と区間1は一致する出力
Figure 0005016500
を与える。すなわち、これをb1について解けば
Figure 0005016500
がえられ、切片b1は傾きと既知の区間分割点で表わすことができる。同様に、b2も式(8)を用い、xj=p2として区間1と区間2で同じ出力となることを利用すれば
Figure 0005016500
が得られ、これを整理すると、
Figure 0005016500
が得られる。以下、同様の手順を繰り返せば、切片b±kは傾きと既知の区分分割点を使って
Figure 0005016500
と表わすことができる。明らかに、この関係はxj<0の区間についても成り立つ。このように未知数は実際にはakだけとなる。すなわち、xj≧0について
Figure 0005016500
とおけば
Figure 0005016500
が得られる。さらに、xj<0についても
Figure 0005016500
とおけば
Figure 0005016500
と得られる。ここでb-k=−bk、p-k=−pkであり、先に与えたvk jを用いれば
Figure 0005016500
としてまとめることができる。
図6は図5に示す同定システムによって得られる出力誤差の推移である。図6から明らかなように、実施形態1に係る構成の場合と同様の特性が得られている。このように、本実施形態に係る同定システムについても、有効性が確認できた。
本願の未知系同定装置によれば、未知系が非線形成分を有する場合であっても、該未地系を高い精度で同定することができるので、電気通信の技術分野において利用できる。
本発明の一実施形態に係る同定構造を示した図である。 本発明の一実施形態に係る未知システムに含まれる非線形部の非線形特性を示した図である。 本発明の一実施形態に係る同定システムの構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係る同定システムのシミュレーション結果を示した図である。 本発明の他の実施形態に係る同定システムの構成を示した図である。 本発明の他の実施形態に係る同定システムのシミュレーション結果を示した図である。

Claims (6)

  1. 未知系を同定する未知系同定システムであって、
    該未知系同定システムへ入力される信号たるシステム参照信号の絶対値の範囲が、0番目からK−1番目までの複数の範囲に分割され、
    分割された0番目からK−1番目までのそれぞれの範囲に対応して設けられた傾き適応フィルタと、
    分割された0番目からK−1番目までのそれぞれの範囲に対応して設けられた切片適応フィルタと、
    該傾き適応フィルタと該切片適応フィルタの全出力値を入力し総和して、該総和値を出力する加算器と、
    該未知系の出力と該加算器の出力との一方から他方を差し引いて得られる差信号を出力する減算器とを備え、
    該0番目の絶対値の範囲は、0から始まる範囲であり、
    該減算器から出力される差信号が、上記全ての傾き適応フィルタと上記全ての切片適応フィルタに誤差信号として与えられ、
    上記全ての傾き適応フィルタと上記全ての切片適応フィルタにおいて、適応アルゴリズムが実行され、
    該未知系同定システムへ入力されるシステム参照信号の絶対値が、その対応範囲に属する傾き適応フィルタに対しては、参照信号として該システム参照信号が入力され、それ以外の傾き適応フィルタに対しては、参照信号として0が入力され、
    該未知系同定システムへ入力されるシステム参照信号の絶対値が、その対応範囲に属する切片適応フィルタに対しては、該未知系同定システムへ入力されるシステム参照信号の値が負値である場合には、参照信号として該切片適応フィルタに対応して予め定められた値に−1を乗じた値が入力され、該未知系同定システムへ入力されるシステム参照信号の値が正値である場合には、参照信号として該切片適応フィルタに対応して予め定められた該値が入力され、
    それ以外の切片適応フィルタに対しては、参照信号として0が入力される、未知系同定システム。
  2. 該適応アルゴリズムが、学習同定法である、請求項1記載の未知系同定システム。
  3. jをサンプルタイムインデックスとしたとき、
    k番目の傾き適応フィルタにおいて、時刻j+1におけるフィルタ係数ベクトルHk j+1 が、時刻jにおけるフィルタ係数ベクトルHk j から、次の式(1)によって更新され、
    k番目の切片適応フィルタにおいて、時刻j+1におけるフィルタ係数ベクトルBk j+1 が、時刻jにおけるフィルタ係数ベクトルBk j から、次の式(2)によって更新される、請求項2記載の未知系同定システム。
    Figure 0005016500
    Figure 0005016500
    上式(1)において、ejは時刻jにおける該誤差信号であり、μはステップサイズパラメータであり、xjは時刻jにおける該システム参照信号であり、vi jはi番目の切片適応フィルタの時刻jにおける参照信号であり、xk jはk番目の傾き適応フィルタの時刻jにおける参照信号である。
    また、上式(2)において、ejは時刻jにおける該誤差信号であり、μはステップサイズパラメータであり、xjは時刻jにおける該システム参照信号であり、vi jはi番目の切片適応フィルタの時刻jにおける参照信号であり、vk jはk番目の切片適応フィルタの時刻jにおける参照信号である。
  4. 0番目の切片適応フィルタが省かれた、請求項1乃至3のいずれか一の項に記載の未知系同定システム。
  5. 全ての適応フィルタと切片適応フィルタのフィルタタップ数が等しい、請求項1乃至4のうちいずれか一の項に記載の未知系同定システム。
  6. FIRフィルタをさらに備え、
    1番目からK−1番目の傾き適応フィルタと切片適応フィルタのフィルタタップ数がNであり、Nは0番目の傾き適応フィルタのフィルタタップ数よりも少ない値であり、
    該FIRフィルタのフィルタタップ数は、0番目の傾き適応フィルタのフィルタタップ数からNを減じた値に等しく、
    該FIRのフィルタ係数として、0番目の適応フィルタのフィルタ係数の最初のN個を除いたものが各時刻毎に複写して与えられ、
    該FIRフィルタには、該システム参照信号に対して所定の傾き係数を乗じた後さらに所定の切片係数を加えることによって得られる値を時刻Nだけ遅延させた信号が入力され、
    該FIRフィルタの出力信号が該加算器に入力される、請求項1乃至4のうちいずれか一の項に記載の未知系同定システム。
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