JP5013346B2 - 局所温度調節装置、短日局所夜冷処理システム及びイチゴ栽培システム - Google Patents
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Description
り、年間を通じた成長・収穫が可能になった。イチゴの成長・収穫を向上させるために、媒体を通した管である単管やヒートパイプを使用し培地等の温度調節をする方法や、照明装置によりイチゴに光をあて、育成を図る方法も開示されている。
一方、特許文献4〜7に記載の技術の場合、イチゴの栽培においては、光をイチゴにあて育成する場合も温度調節は不可欠であるが、光の役割の記載のみで、局所的な温度調節の記載がない。
また、特許文献8に記載の技術の場合、ビニールハウスの側壁から正イオンと負イオンを放出しているため、ビニールハウス全体が作用対象となっている。
これに対し、ハウス栽培システムにおいては、所望の気体などを、植物の特定の部位にのみ供給したい場合がある。しかしながら、特許文献8に記載のような技術では、所望の気体などを、植物の特定の部位にのみ、あるいは集中して供給することは難しい。
したがって、イチゴの特定の部位にのみ、または所定の部位に集中して、特定の環境を提供するシステム、例えば、イチゴの特定の部位にのみ、または所定の部位に集中して、所望の気体あるいは所望の条件にかなった気体などを供給することができるシステムが要望されている。
1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の
上内面と培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有する局所温度調節装置
であることを特徴とする。
1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の
上内面の下に空間である環境共生空間を形成し、前記環境共生空間において、窓高さ値が0.3cm以上であり、空間値が1より大きく、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有する局所温度調節装置であることを特徴とする。
1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の
上内面と培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、媒体として液体を、前記通媒体として通液管を使用し、温度調節した液体を前記通液管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有する局所温度調節装置であることを特徴とする。
1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、媒体として温度調節した気体及び活性種処理気体から選ばれた少なくとも一種の気体を、前記通媒体として少なくとも1個以上複数の孔を有する通気管を1個以上使用し、
前記気体を前記通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送り、前記気体を前記通気管の孔より前記環境共生空間に流出させることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をする機能を有する局所温度調節装置であることを特徴とする。
1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体を有する局所温度調節装置であって、前記窓付構造体の窓より小さい面積の窓を有する窓付補助具を前記窓付構造体の上に設置し、窓のサイズの異なる前記窓付補助具をイチゴの成長にあわせて変えることにより可変窓の機能を有する局所温度調節装置であることを特徴とする。
イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装
置と局所温度調節装置を有する短日局所夜冷処理装置を使用した短日局所夜冷処理システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、媒体として熱媒体を、前記通媒体として通媒管を使用して、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記局所温度調節装置及び前記イチゴを有する前記栽培容器のイチゴを、前記フレームを使用し前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする局所夜冷処理と、前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて、引き続き同一の短日局所夜冷処理装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理の温度より高い温度で前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする短日処理とを一組とし、前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続け、花芽分化の促進を行う短日局所夜冷処理システムであることを特徴とする。
イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装
置と局所温度調節装置を少なくとも基本要素として有する短日局所夜冷処理装置を使用した短日局所夜冷処理システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をする機能を有し、媒体として温度調節した気体及び活性種処理気体から選ばれた少なくとも一種の気体を、前記通媒体として少なくとも1個以上複数の孔を有する通気管を1個以上使用し、
前記局所温度調節装置を前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記通気管の少なくとも1個の前記孔が少なくとも1個の前記クラウンと対応しており、前記局所温度調節装置及び前記イチゴを有する前記栽培容器のイチゴを、前記フレームを使用し前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から、前記気体を前記通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送り、前記気体を前記通気管の孔より前記環境共生空間に流出させることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をする局所夜冷処理と、前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて 引き続き同一の短日局所夜冷処理装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理の温度より高い温度で、前記クラウン及びその周縁部の調節をする短日処理とを一組とし、前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続け、花芽分化の促進を行う短日局所夜冷処理システムであることを特徴とする。
イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり
、前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記媒体供給装置から調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をするイチゴ栽培システムであることを特徴とする。
イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、媒体として熱媒体を、前記通媒体として通媒管を使用し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をするイチゴ栽培システムであることを特徴とする。
イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装
置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、媒体として熱媒体を、前記通媒体として通媒管を使用し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記局所温度調節装置及び前記イチゴを有する前記栽培容器のイチゴを、前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることにより、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする局所夜冷処理と、前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて、引き続き同一のイチゴ栽培装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理の温度より高い温度で前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする短日処理とを一組とし、前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続ける短日局所夜冷処理を行い、花芽分化の促進を行うと共に、花芽分化の後は、前記遮光フードを外し、前記栽培容器の前記イチゴに光が当たるように開放状態とし、引き続き同一のイチゴ栽培装置を使用し、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をし、イチゴを栽培するイチゴ栽培システムであることを特徴とする。
ハウス内に、発光ダイオードを使用した照明装置と、イチゴが植えられている培地を収
容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、媒体を供給する媒体供給装置と局
所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記媒体供給装置から調節した媒体を前記通媒体に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をすると共に、青色系光等の適宜選択した波長幅を含む波長の光を供給する前記発光ダイオードを使用した照明装置による光照射を、適宜、環境共生空間及び局所温度調節装置を取り巻く全空間の少なくとも一部に行うイチゴ栽培システムであることを特徴とする。
ハウス内に、発光ダイオードを使用した照明装置と、イチゴが植えられている培地を収
容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、遮光シートとフレームとからなる
脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、媒体として熱媒体を、前記通媒体として通媒管を使用し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記局所温度調節装置及び前記イチゴを有する前記栽培容器のイチゴを、前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることにより、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする局所夜冷処理と、前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて、引き続き同一のイチゴ栽培装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理温度より高い温度で前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする短日処理とを一組とし、前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続ける短日局所夜冷処理を行い、花芽分化の促進を行うと共に、花芽分化の後は、前記遮光フードを外し、前記栽培容器の前記イチゴに光が当たるように開放状態とし、引き続き同一のイチゴ栽培装置を使用し、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をすると共に、青色系光等の適宜選択した波長幅を含む波長の光を供給する前記発光ダイオードを使用した照明装置による光照射を、適宜、環境共生空間及び局所温度調節装置を取り巻く全空間の少なくとも一部に行うイチゴ栽培システムであることを特徴とする。
窓付構造体と通媒体を有する局所温度調節装置と、イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、媒体を供給する媒体供給装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、所望に調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部を温度調節する機能を有し、媒体が水であり、前記通媒体が通水管及び二重管式ヒートパイプから選ばれた一種の通媒管であり、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記媒体供給装置から所望温度の水を前記通水管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより、
前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をするイチゴ栽培システムであることを特徴とする。
イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを少なくとも基本要素として有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記培地を収容した栽培容器が土壌及び培地を収容した栽培容器から選ばれた一種であり、前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をする機能を有し、
媒体として温度調節した気体及び活性種処理気体から選ばれた少なくとも一種の気体を、前記通媒体として少なくとも1個以上複数の孔を有する通気管を1個以上使用し、
前記局所温度調節装置を前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記通気管の少なくとも1個の前記孔が少なくとも1個の前記クラウンと対応しており、前記媒体供給装置から、前記気体を前記通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送り、前記気体を前記通気管の孔より前記環境共生空間に流出させることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をするイチゴ栽培システムであることを特徴とする。
窓付構造体がクラウン及びその周縁部を囲み、該窓が自身を通してクラウンからの成長物を窓付構造体の外部へ成長させる構造を有するため、所望に調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより環境共生空間を温度調節し、環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節又は環境調節等ができるので、消費エネルギーをおさえ、効率的にクラウン及びイチゴの健全なる育成を図ることができ、省エネ栽培や年間を通じた省エネ型多重収穫栽培ができる。
装置が簡単で、培地、土壌、栽培容器等に簡単に設置でき、手入れが簡単であり、長期の使用にも耐えるので、イチゴの株や苗を傷つけることなく、作業効率がよく、作業の軽減化が図れる。
窓の面積が変えられ、いわば可変窓付局所温度調節装置であるので、その時期にあった窓の面積が確保でき、消費エネルギーを抑えながら、効率よく的確にクラウン及びその周縁部の温度調節ができる。
から選ばれた少なくとも一種と局所温度調節装置とを組み合わせた短日局所夜冷処理システム、イチゴ栽培システムは、イチゴの健全な生育に有用であり、大幅な改良等を行うことなく、既存のイチゴ栽培施設に簡単に適用できる。
即ち、イチゴ類の栽培環境を整える省エネルギー型の環境調節装置である局所温度調節装置であり、1個以上複数の窓と環境共生空間を有する窓付構造体と通媒体を構成要素とした局所温度調節装置を使用し、クラウン及びその周縁部の温度調節又は環境調節を環境共生空間にて、局所的、効率的、集中的に行うことにより、省エネ栽培と年間を通じた効率的な安定した省エネ型多重収穫栽培とを可能にする局所温度調節装置、短日局所夜冷処理システム及びイチゴ栽培システムである。
本発明の局所温度調節装置は、媒体供給装置から媒体を通媒体に送り、前記通媒体により前記局所温度調節装置の環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、前記窓を通して外部へ流出させることによって、環境共生空間及びそこに存在する植物の温度調節又は環境調節を行う装置である。
本発明の短日局所夜冷処理システム及びイチゴ栽培システム等のイチゴの栽培において、本発明の局所温度調節装置を使用し、前記クラウン及びその周縁部を温度調節又は環境調節することで、的確な短日局所夜冷処理や省エネ型のイチゴ栽培ができる。
本発明の局所温度調節装置、短日局所夜冷処理システム及びイチゴ栽培システムは、適用制限はなく、各種栽培方法に適用できる。
栽培方法としては、土耕栽培、養液栽培、水耕栽培、高設栽培、フィルム栽培等が一例として挙げられる。
本発明の局所温度調節装置を使用するイチゴの栽培は、イチゴ及び局所温度調節装置をフィルムやシート、ガラス等の覆いで覆う栽培(ハウス栽培等)や、覆いで覆わない栽培(路地栽培等)で使用できるが、ハウス栽培等のイチゴ及び局所温度調節装置を覆いで覆う栽培が好ましい。
イチゴが収容できれば制限はなく、土耕栽培の土壌や高設栽培等の栽培容器や栽培ベッド等が一例として挙げられる。土耕栽培の場合は、「イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器」は、「イチゴが植えられている土壌」、「イチゴが植えられている培地」又は「イチゴが植えられている培地を収容した土壌」であり、高設栽培の場合は、「イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器」や「イチゴが植えられている培地を収容した栽培ベッド」である。
尚、土耕栽培の場合は、培地とその周辺の土壌が異なる場合や培地とその周辺の土壌が同一の場合がある。
前記窓付構造体が培地の上に設置されている場合は、「前記窓付構造体の上内面と培地との間に空間である環境共生空間を形成する」であり、
前記窓付構造体がマルチ等の農業シートが敷かれた培地の上に設置されている場合は、「前記窓付構造体の上内面と農業シートとの間に空間である環境共生空間を形成する」であり、
前記窓付構造体が底面を有する場合は、「前記窓付構造体の上内面と上底面との間に空間である環境共生空間を形成する」であり、
前記窓付構造体が底面を有しておらず、培地の上に設置されていない状態の場合は、「窓付構造体の上内面と側面の下端部により囲まれた仮想の上底面である仮想上底面との間の空間である環境共生空間を形成する」である。
本発明の環境共生空間は、環境への付加をできるだけ少なくすることで、環境と共生的な関わりを実現する空間である。
本発明の局所温度調節装置を使用し、環境共生空間でクラウンを育成することにより、制御環境を小規模に抑え、クラウンの健全育成を図ると共に、エネルギーの省力化を図るものである。
その意味するところは、具体的には、所望の温度調節をした(をする)、所望の電圧の、所望の活性種清浄をした(をする)、所望の活性種付加をした(をする)、所望の活性種清浄及び所望の活性種付加をした(をする)、所望の活性種処理気体の付加及び/又は温度調節をした(をする)、所望の環境調節をした(をする)、所望の温度の自然風や所望の温度の自然水を取り入れた(れる)、所望の温度の地下水を利用した(する)等が一例として挙げられる。
前記自然的手段からの選択としては、自然風、湧き水、井戸水、地下水、地下熱等の取り入れや利用等が一例として挙げられる。取り入れや利用等にあたっては送風機、送水機、ポンプ等の装置を使うことができる。
前記人工的手段からの選択としては、温度調節装置、温風機、冷風機、スポットクーラー、エアコン、冷凍機、通電制御装置等の装置の使用、利用等が一例として挙げられる。
前記手段の少なくとも一種を使用し、空気や水等の熱媒体を所望の温度にすることが一例として挙げられる。
更に、本発明の温度調節は、前記温度調節した気体を局所温度調節装置の一個以上複数の孔を有する通気管に供給する、前記温度調節した水を局所温度調節装置の通水管に供給する、局所温度調節装置のヒーターに所望の電圧等の電気を供給する等の供給の少なくとも一種を使用して、環境共生空間等の温度を調節し、所望の温度を獲得することも含む。
本発明の活性種処理は、 活性種付加、活性種清浄、活性種清浄と活性種付加の併用の3種がある。
本発明の活性種付加の気体は、前記活性種の少なくとも一種を付加した気体であり、前記活性種の少なくとも一種を含有する気体である。
本発明の活性種清浄の気体は、活性種を使用して清浄化された気体である。
また、前記活性種清浄をし、更に活性種付加した気体を使用して、活性種処理をすることはより効果的である。
本発明の負イオンは、負イオンであれば制限はないが、O2 −(H2O)n等が一例として挙げられる(nは任意の自然数)。
即ち、本発明の環境共生空間内では、1個以上複数の孔を有する通気管の少なくとも1個の孔が、その孔の向きにかかわらず、少なくとも1個のクラウンの温度調節又は環境調節をする能力があるとのことである。
従って、環境共生空間内に気体を流失させて行う温度調節又は環境調節は、
(1)1個の孔が1個のクラウンと向き合うか否かに関係なく、温度調節した気体及び活性種処理気体から選ばれた少なくとも一種を環境共生空間に流出させ、少なくともクラウンの温度調節又は環境調節をする、
(2)1個の孔が2個以上複数のクラウンと向き合うか否かに関係なく、温度調節した気体及び活性種処理気体から選ばれた少なくとも一種を環境共生空間に流出させ、少なくとも2個以上複数のクラウンの温度調節又は環境調節をする、
(3)2個以上複数の孔が1個のクラウンと向き合うか否かに関係なく、温度調節した気体及び活性種処理気体から選ばれた少なくとも一種を環境共生空間に流出させ、少なくともクラウンの温度調節又は環境調節をする
等が一例として挙げられる。
本発明の、環境共生空間に気体を流出させる方法は、
1)クラウンへ風速の遅い、柔らかな風を多量に供給することもでき、クラウンに優しく、温度調節又は環境調節ができる、
2)窓付構造体の断熱性、気密性により、環境共生空間内への少ない気体供給量で環境共生空間内の温度調節や活性種処理等の環境調節ができる等により、状況に合わせた省エネ型の多品種、大量生産のイチゴの栽培ができる
等の利点がある。
具体例としては、1)前記通媒体として、1個以上複数の孔を有する通気管を使用し、前記媒体として、温度調節をした空気及び活性種処理空気から選ばれた一種を使用し、該通気管に該空気を供給し、環境共生空間、クラウン及びその周縁部の温度調節又は環境調節をする、2)前記通媒体として、1個以上複数の孔を有する通気管と孔無しの通水管をそれぞれ1個使用し、前記媒体として、温度調節をした空気及び活性種処理空気から選ばれた一種と温度調節した水を使用し、該通気管には活性種処理空気を供給し、前記通水管には温度調節した水を供給し、環境共生空間、クラウン及びその周縁部の温度調節又は環境調節をする等が一例として挙げられる。
が挙げられる。
例えば、温度調節されていない熱媒体を局所温度調節装置の通媒体に供給し、環境共生空間内の温度が所望の温度又は所望の温度範囲内であれば、該熱媒体を供給することにより環境共生空間を温度調節したとする。
また、自然風等の人工的に温度調節されていない熱媒体が、所望の温度である場合は、温度調節した熱媒体として扱う。
本発明の「温度調節した熱媒体」は、所望の温度又は所望の温度範囲の熱媒体、又は所望の温度又は所望の温度範囲に調節した熱媒体のことである。
本発明の局所温度調節装置を使用した短日局所夜冷処理システム及びイチゴ栽培システムは、イチゴの特定の部位にのみ、または所定の部位に集中して、特定の環境を提供するシステムである。例えば、イチゴの特定の部位にのみ、または所定の部位に集中して、所望の気体あるいは所望の条件にかなった気体などを供給することができるシステムである。
前記ミニハウスは、小型、中型、小規模又は中規模で、フィルム、シート、プラスチック板又はガラス等の覆いで局所温度調節装置やイチゴを覆うことができる設備である。図14(a)、図14(b)、図17、図18(a)に示した栽培装置等が一例として挙げられる。
前記ハウスは、大型又は大規模で、フィルム、シート、プラスチック板又はガラス等の覆いで局所温度調節装置やイチゴを覆うことができる設備である。図18(b)に示した栽培装置等が一例として挙げられる。
また、本発明の局所温度調節装置の窓付構造体は、1個以上の窓を有し、該窓を含み2個以上複数に分割でき、窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成する。
また、本発明の局所温度調節装置の窓付構造体は、1個以上の窓を有し、該窓を含み2個以上複数に分割でき、窓付構造体上内面と培地との間に空間である環境共生空間を形成する。
また、本発明の通媒体は窓付構造体部材として、窓付構造体の一部を補完することができる。通媒体は部分的に断熱処理をしておいてもよい。
また、本発明の局所温度調節装置は環境共生空間を有し、前記環境共生空間の窓高さ値が0.3cm以上であり、前記環境共生空間の空間値が1より大きい。
また、本発明の局所温度調節装置は、本発明の短日局所夜冷処理システムを構築するための局所温度調節装置であり、また、本発明の局所温度調節装置は、本発明のイチゴ栽培システムを構築するための局所温度調節装置である。
また、本発明の局所温度調節装置の一例として、発光ダイオード等の光照射をする照明装置、活性種供給装置、活性種清浄装置等の活性種処理装置等の少なくとも一種と組み合わせた局所温度調節装置がある。
消費エネルギーをおさえ効率的に安定して、クラウン及びその周縁部の温度調節又は環境調節をすることができ、省エネ栽培や省エネ型多重収穫栽培ができる。
また、本発明の局所温度調節装置に、活性種を含む気体の供給や青色系、赤色系、黄色系、白色系の各発光ダイオードを補助手段として組み合わせることにより、減農薬栽培や無農薬栽培等の安全な栽培を含めた省エネ栽培や省エネ型多重収穫栽培ができる。
即ち、本発明の局所温度調節装置は、温度調節又は環境調節を、窓付構造体内の環境共生空間で、イチゴの要であるクラウン及びその周縁部を局所的に、正確に、しかも無駄なエネルギーを散逸させることなく、効率的に、実行するので消費するエネルギーを必要最小限に抑え、クラウンを健全な環境に置き、健全に育生できる。
従って、イチゴの栽培に消費するエネルギーを最小限に抑えることができ、イチゴの健全な育成を伴う、省エネ栽培やイチゴの年間を通じた省エネ型多重栽培が初めて可能になる。
一例として、前記窓付構造体の窓より小さい面積の窓を有する窓付補助具を1個以上前記窓付構造体の上に設置した局所温度調節装置は、イチゴの苗や株の成長にしたがいクラウンが大きくなるが、該イチゴの成長に合わせて、前記窓付補助具を取り除くことにより、窓の面積が変えられるので、その時期にあった窓の面積が確保でき、消費エネルギーを抑えながら、効率よく的確にクラウン及びその周縁部の温度調節ができる。
前記光の透過性は、光が前記要素を透過するか否かで、波長に関係なく、透光性、透明性、半透光性や半透明性、不透光性、不透明性等のことである。本発明の局所温度調節装置を構成する構成要素及び関係要素は部分的に又は全体的に光の透過率を適宜選択して、所望の光透過率(0〜100%)で使用できる。
前記色は、無色や有色等から任意のものを選択使用できる。前記有色は黒、白、赤、青等が一例として挙げられる。
本発明の局所温度調節装置を複数個、使用することにより、多量のイチゴのクラウン及びその周縁部の温度調節又は環境調節をすることができる。
本発明の局所温度調節装置の具体例として、
1)1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の上内面と培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有する局所温度調節装置であり、また、
2)1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成し、前記環境共生空間において、窓高さ値が0.3cm以上であり、空間値が1より大きく、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有する局所温度調節装置であり、また、
3)1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の上内面と培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、媒体として液体を、前記通媒体として通液管を使用し、温度調節した液体を前記通液管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有する局所温度調節装置であり、また、
4)1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、媒体として温度調節した気体及び活性種処理気体から選ばれた少なくとも一種の気体を、前記通媒体として少なくとも1個以上複数の孔を有する通気管を1個以上使用し、
前記気体を前記通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送り、前記気体を前記通気管の孔より前記環境共生空間に流出させることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をする機能を有する局所温度調節装置であり、また、
5)1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体を有する局所温度調節装置であって、前記窓付構造体の窓より小さい面積の窓を有する窓付補助具を前記窓付構造体の上に設置し、窓のサイズの異なる前記窓付補助具をイチゴの成長にあわせて変えることにより可変窓の機能を有する局所温度調節装置であり、また、
6)上記1)〜5)の何れかに記載の局所温度調節装置において、青色系光等の適宜選択した波長幅を含む波長の光を供給する発光ダイオードを使用した照明装置による光照射を、適宜、環境共生空間及び局所温度調節装置を取り巻く全空間の少なくとも一部に行う機能を有する局所温度調節装置であり、また、
7)上記1)〜6)の何れかに記載の局所温度調節装置において、1個以上複数の孔を有する通気管を使用し、該局所温度調節装置の環境共生空間内に、媒体供給装置から、温度調節した気体及び活性種処理気体から選ばれた少なくとも一種を、適宜、流出できる機能を有する局所温度調節装置であり、また、
8)上記1)〜7)の何れかに記載された局所温度調節装置及びその機能から選択された2種以上複数の組み合わせからなる局所温度調節装置である。
また、上記1)〜8)は本発明の課題を解決する手段でもある。
また、上記7)に記載の局所温度調節装置において、前記活性種処理(活性種付加、活性種清浄等)から選ばれた少なくとも一種を行った気体を必須要件として、そのほかの媒体として、気体、液体、電気等から選ばれた少なくとも一種を組み合わせて使用することができる。通媒体としては必須要件である1個以上複数の孔を有する通気管に、孔無し通気管、通水管等の通液管、電気ヒーター等から選ばれた少なくとも一種を組み合わせることができる。
また、窓付補助具を前記窓付構造体に設置する方法は、 (1)複数の窓付補助具を前記窓付構造体に設置し、イチゴの成長に合わせ、最上部から前記窓付補助具を取り除く方法、(2)イチゴの成長に合わせ、その都度、窓の大きさの異なる窓付補助具を一個、前記窓付構造体に設置する方法等がある。
イチゴの株が成長すると、イチゴの株は、根部、クラウン(イチゴの株元)、茎、葉柄、葉、花柄、花、果柄、イチゴの果実、ランナー等からなる。クラウンはイチゴの株の基盤であり、すべての発生源である。クラウンを的確に保冷あるいは保温することによりイチゴの苗やイチゴの株の成長、イチゴの果実の収穫の拡大と品質の向上が図れることを見いだした。
「イチゴの花芽形成に必要な温度範囲」は、5〜25℃であり、本発明の局所温度調節装置はイチゴ栽培の各段階の時期に必要な温度にあわせて、省エネしながら適切な温度をイチゴの基盤であり、発生源であるクラウンに的確に提供できる装置である。
前記間接的温度調節方法とは、主として対流による熱移動を利用した温度調節方法である。
前記直接的温度調節方法(直接加温、直接冷却等の方法)は、熱伝導、幅射や吹きつけによる熱移動を利用した温度調節方法である。通媒体を介して温水や冷水をクラウンのごく近傍に通して局所的に循環させたり、冷風(冷気)や温風(温気)を直接にクラウンへ吹き付けたり、クラウンを直接的温度調節(直接加温、直接冷却)する方法が一例として挙げられる。
本発明において、実務的には、間接的温度調節方法と直接的温度調節方法とを区別して行うことはなく、対流、熱伝導、幅射や吹きつけ等による熱移動を総合的に使用し適宜選択をすればよい。 本発明の局所温度調節装置は、、間接的温度調節であっても、窓付構造体の案内、即ち局所温度調節装置の案内により、温度調節した気流をクラウン及びその周縁部に案内できるので、実質的に直接的温度調節に近い温度調節である。
1.窓付構造体の環境共生空間、クラウン及びその周縁部の温度調節又は環境調節、
即ち、本発明の通媒管への熱媒体の供給により窓付構造体の環境共生空間、クラウン及びその周縁部の温度調節、環境調節が行える。
窓付構造体内の環境共生空間を12〜25℃程度の温度に保持することができるので、消費エネルギーを抑えて、夏期にも、冬期にも通年を通して所望する時期にハウス栽培によるイチゴの収穫を行なうことができる。また日光や外気からの熱は、減光シートや断熱シートでハウスを覆い、ハウス内の温度上昇を抑えれば、より消費エネルギーを抑えることができるので、より低コストで、夏期にも、冬期にも通年を通して所望の時期にハウス栽培を行なうことができる。
2.熱媒体の配送と熱交換とを分割した熱媒体供給システムによる均一温度調節、
即ち、本発明の通媒管と断熱処理した送媒管との組み合わせを含む、熱媒体の配送と熱交換とを分割した熱媒体供給システムが熱交換作用を連続的に、広範囲に、均一的に行うことを可能にしている。
3.孔を有する通気管を使用した気体供給システムによる温度調節、
即ち、本発明の1個以上複数の孔を有する通気管を使用した気体供給システムは、所望に調節した気体を該孔により流出することにより窓付構造体内の環境共生空間、クラウン及びその周縁部に集中して局所的に温度調節ができ、各クラウンと各孔とを直接に対峙するように対応させることにより、直接、クラウンの温度調節をすることもできる。
4.活性種処理及び孔を有する通気管を使用した気体供給システムによる環境調節、
即ち、本発明の通媒体として通気管を、熱媒体として前記活性種から選ばれた少なくとも一種を含む空気等の気体を使用し、該通気管に該活性種を含む気体を導入し、本発明の局所温度調節装置の環境共生空間内に活性種を含む気体を該孔により流出することにより窓付構造体内の環境共生空間、クラウン及びその周縁部に集中して、流出させ、クラウン及びその周縁部に集中して作用させることにより、クラウン及びそこから生えてくる幼芽や幼葉を健全な環境で育成し、更に、局所温度調節装置の窓からイチゴの茎に沿って流れ出した活性種を含む気流が葉、果実等に広がることにより、うどんこ病等の病気の発生を抑制することができる。
5.通媒管による培地の高温殺菌、
即ち、複数のイチゴの苗が栽培容器に植えられる直前に、培地が収容された前記栽培容器内に設置されている前記通媒管に一定の高温の熱媒体(例えば80℃ に加熱した温水、80℃ に加熱した空気等)を送り、放射される遠赤外線による加熱により栽培容器内の培地を高温殺菌してもよい。培地及び前記通媒管が設置された栽培容器に断熱シートを被せた後に前記通媒管に一定の高温の熱媒体を送り、栽培容器内の培地を高温殺菌してもよい。効率よく加熱でき、設備費やランニングコストを安くすることができ、従来のような培地の入れ替え作業や殺菌剤の散布などのように近隣に影響を与えることが全くなく、培地殺菌を行うことができる。同様に、土耕栽培時の土壌や培地の殺菌もできる。
1)通水管を使用した場合
媒体に水を使用し、通媒管に通水管を使用し、
1個以上の窓を有する窓付構造体と水を通す通水管から構成され、前記窓付構造体の上内面と培地との間に環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通水管の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通水管の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、媒体供給装置から所望温度の水を前記通水管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより、前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする。例えば5〜25℃に温度調節する。
特に、送水管−複数の枝管−流量調節装置(又は熱媒体流切り替え手段)− 複数の通水管−複数の枝管−集水管の組み合わせによる分別循環方式は管の長手方向に沿った温度勾配が発生しないので好ましい。大規模のイチゴ栽培の場合、この組み合わせを複数使用することが一例として挙げられる。
2)通気管を使用した場合、
(1)通気管が1個以上複数の孔を有する通気管の場合、媒体に空気を使用し、通媒管に1個以上複数の孔を有する通気管を使用し、1個以上の窓を有する窓付構造体と1個以上複数の孔を有する通気管から構成され、前記窓付構造体の上内面と培地との間に環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通気管の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通気管の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、媒体として空気を使用し、
前記1個以上複数の孔を有する通気管が、少なくとも1個の前記孔が少なくとも1個の前記クラウンと対応し、スポットクーラー等の媒体供給装置から所望温度の気体を前記通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより、前記孔から吹き出した前記気体が前記クラウンヘ直接向かうと共に、少なくとも前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする。例えば5〜25℃に温度調節する。
特に、送気管−複数の枝管−流量調節装置(又は熱媒体流切り替え手段)−複数の通気管の組み合わせによる分別供給方式は管の長手方向に沿った温度勾配や圧力低下が発生しないので好ましい。大規模のイチゴ栽培の場合、この組み合わせを複数使用することが一例として挙げられる。
また、前記空気を所望温度の空気又は活性種処理の少なくとも一種を行った所望温度の空気から選ばれた一種を前記環境共生空間に、適宜、供給することが一例として挙げられる。
(2)前記通気管が孔無し通気管の場合、送気管−複数の枝管−流量調節装置(又は熱媒体流切り替え手段)−複数の通気管−複数の枝管−集気管の組み合わせによる分別循環方式は管の長手方向に沿った温度勾配や圧力低下が発生しないので好ましい。
(3)前記送気管と前記通気管の関係、
a)少なくとも一列の栽培用の畝(土壌)または栽培容器を用いるイチゴの栽培を例に、前記孔を有する通気管を使用した局所温度調節装置について更に詳しく説明すると、通気管と別に、送気管をクラウン及びその周縁部から離れた位置を通るように配置し、通気管と送気管とを複数の枝管により断続的に接続している場合、送気管により、気体の流通が確保される。しかも、送気管は、クラウン及びその周縁部から離れて配置でき、通気管よりも硬質にできるため、加圧できる。このため、送気管を通気管と並列に配置することにより、大量の気体を通気管からクラウン及びその周縁部の所望の部位に安定して供給できる。
さらに、複数の枝管により、通気管と送気管とを接続する際に、そこに設けられた圧力調節装置や流量調節装置により圧力及び/又は流量を調節できる。したがって、通気管内部の条件や通気管から気体を吹き出す状態の調節は容易である。 このため、送気管をバッファとして用い、長い畝(土壌)または栽培容器に沿って植えられたクラウン及びその周縁部に対し、所望の量の気体を安定して、確実に供給できる。さらに、複数の畝(土壌)または栽培容器に対して、連続した通気管および送気管を配置したり、複数の畝(土壌)または栽培容器に対して、少なくとも送気管をシリーズにあるいはパラレルに接続することにより、1つの送風装置から供給される気体を、送気管および枝管を介して、通気管から大量のクラウン及びその周縁部の所定の部位に供給できる。
b)前記送気管の内径は、通気管の内径よりも大きいことが好ましい。送気管をクラウン及びその周縁部から離して配置できるので、送気管の内径を大きくでき、圧力損失を低減し、気体の供給圧力を低減できる。 したがって、送風装置をコンパクトにでき、ランニングコストを低減できる。また、送気管内の圧力差を小さくできるので、枝管を介して連通している通気管の内圧を調節しやすい。1個以上複数の孔を有する通気管の場合、通気管の各孔のほとんど全てから所望の量の気体を吐出しやすく、孔無し通気管の場合、各通気管へほとんど所望の量を供給できる。
3)二重管式ヒートパイプを使用した場合、
媒体に水を使用し、通媒管にアルコール等の作動液を有する二重管式ヒートパイプを使用し、1個以上の窓を有する窓付構造体と水を通す二重管式ヒートパイプから構成され、前記窓付構造体の上内面と培地との間に環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記二重管式ヒートパイプの少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記二重管式ヒートパイプの一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、
媒体供給装置から所望温度の水を前記二重管式ヒートパイプの一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより、前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする。例えば5〜25℃に温度調節する。
規模の大きいイチゴ栽培の場合、複数の二重管式ヒートパイプを使用すればよい。
水を循環する場合は、送水管−枝管−二重管式ヒートパイプ−枝管−集水管の組み合わせや送水管−複数の枝管−流量調節装置(又は熱媒体流切り替え手段)−二重管式ヒートパイプ−複数の枝管−集水管等の組み合わせを使用することが好ましい。大規模のイチゴ栽培の場合、この組み合わせを複数使用することが一例として挙げられる。
4)電気ヒーターを使用した場合、
媒体に電気を、通媒体に電気ヒーターを、媒体供給装置に通電制御装置を使用し、
1個以上の窓を有する窓付構造体と複数の電気ヒーターから構成され、前記窓付構造体の上内面と培地との間に環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記電気ヒーターの少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記電気ヒーターの一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、
通電制御装置から電圧及び/又は電流を調節した電気を前記電気ヒーターに送ることにより、前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする。例えば5〜25℃に温度調節する。
大規模なイチゴ栽培の場合、複数の電気ヒーターを使用すればよい。電気ヒーターは配線で簡単に大規模化が容易に図れる。
本発明の窓付構造体と電気ヒーターを使用した温度調節は、電熱線をクラウンに接触乃至ほぼ接触させた状態(クラウンと電熱線間の距離が1cm程度よりも短い状態)でクラウンを直接に加温することで、主として熱伝導又は幅射によりクラウンを直接に加温することから、対流による熱分散の影響を最小限に抑えられる。また、直接に加温であるため、誤差が0.5℃程度の精度の精密な温度管理も可能となる。また、狭い環境共生空間の温度管理を行えばよいことから、温度管理に必要なエネルギー消費量も少なくなり、栽培の省エネルギー化が図られる。
5)可変窓付局所温度調節装置の場合、
前記窓付構造体の窓より小さい面積の窓を有する窓付補助具を前記窓付構造体の上に設置した局所温度調節装置であり、窓のサイズの異なる前記窓付補助具をイチゴの成長にあわせて変えることにより窓の大きさが変えられる、可変窓付局所温度調節装置である。
上記1)〜4)の局所温度調節装置に、窓付補助具を使用すれば、各局所温度調節装置は可変窓付局所温度調節装置として使用できる。例えば、1個以上の窓付補助具を使用し、イチゴの苗又は株の成長に合わせ、順次、1個づつ、窓付補助具を取り除くことによりイチゴの成長に合わせた窓を有する局所温度調節装置として使用できる。
6)活性種処理のある場合
上記1)〜5)の局所温度調節装置に活性種処理をした空気等の気体を適用する場合、
局所温度調節装置の通気管の有無で使い分ける。
1)1個以上複数の孔を有する通気管が1個以上ある局所温度調節装置の場合、
前記活性種処理の少なくとも一種を行った空気等の気体を、通気管を介して環境共 生空間に導入する。
2)通気管がない局所温度調節装置又は孔のない通気管がある局所温度調節装置の場合、
新たに通気管を設置し、前記活性種処理の少なくとも一種を行った空気等の気体を、 通気管を介して環境共生空間に導入する。
また、前記活性種処理の少なくとも一種を行った空気等の気体を本発明の局所温度調節装置の環境共生空間内に導入し、該局所温度調節装置の窓を通してハウス内に流出した気体を媒体供給装置に戻どすことにより、前記活性種処理の少なくとも一種を行った空気等の気体を本発明の局所温度調節装置と該ハウス内との間に循環させてもよい。
また、別途、局所温度調節装置を有する栽培装置が設置されているハウス内に前記活性種処理の少なくとも一種を行った空気等の気体を導入してもよい。
7)前記局所温度調節装置の環境共生空間について、
上記1)〜6)において、好ましくは、前記局所温度調節装置の環境共生空間の窓高さ値が0.3cm以上であり、空間値が1より大きいことである。
これにより、イチゴの栽培に好ましい環境共生空間の広さが確保できる。環境共生空間の広さは省エネとイチゴの生育を考慮して好ましい広さを選択すればよい。
この気体供給システムは、畝(土壌、培地等)または栽培容器(培地、水等)に沿い、畝(土壌、培地等)または栽培容器(培地、水等)より育成される複数のクラウン及びその周縁部の近傍を通るように配置され、複数のクラウン及びその周縁部に向けて気体が放出されるように1個以上複数の孔が形成された通気管と、畝(土壌、培地等)または栽培容器(培地、水等)に沿い、畝(土壌、培地等)または栽培容器(培地、水等)より育成される複数のクラウン及びその周縁部から離れた位置を通るように配置され、送気管と、通気管と送気管とを断続的に接続する複数の枝管と、送気管に気体を供給する送風装置等の媒体供給装置とを有する。この気体供給システムでは、通気管の1個以上複数の孔から気体を吐出させる。 各管の硬度は任意であり、通気管は送気管より軟質であってもよく、1個以上複数の孔が形成された軟質フィルム製の通気管等が一例として挙げられる。
クラウン及びその周縁部の特定の部分に冷風を供給したい場合には、送風装置は、送気管に供給する気体を冷却するための冷却ユニットを備えていることが好ましい。
低温条件が必要となるいちごの育成(花芽分化促進等)の場合には、通気管の複数の孔から冷風を複数のクラウン及びその周縁部にそれぞれ供給することができる。
即ち、1)媒体供給装置から供給された媒体が局所温度調節装置内の環境共生空間に流出し、更に該環境共生空間からそれ以外の空間であるミニハウスの空間及び/又はハウスの空間に流出し、媒体供給装置へ戻る循環システムである空間循環システムと、2)媒体供給装置から供給された媒体が局所温度調節装置内の通媒管に供給され、該環境共生空間を経て配管により媒体供給装置へ戻る循環システムである配管内循環システム及び前記1)、2)の双方を組み合わせたシステム等がある。これらを適宜選択して、所望にあった使い方ができる。
前記1)の空間循環システムとしては、
(1)媒体供給装置−局所温度調節装置の環境共生空間−媒体供給装置、
(2)媒体供給装置−局所温度調節装置の環境共生空間−ミニハウスの空間−媒体供給装 置、
(3)媒体供給装置−局所温度調節装置の環境共生空間−ミニハウスの空間−ハウスの空間 −媒体供給装置、
(4)媒体供給装置−局所温度調節装置の環境共生空間−ハウスの空間−媒体供給装置
等が一例として挙げられる。
地熱等の地中環境を利用した一例としては、ヒートポンプと熱容量が大きく安定した地中とを組み合わせた地中ヒートポンプを使用した媒体供給装置が挙げられる。
また、本発明の窓付構造体の側面に1個以上の小孔等を設け、前記環境共生空間から前記窓を通して外部空間への気流流出の補助手段としてもよい。
また、本発明の窓付構造体は、窓付構造体ブロック及び/又は窓付構造体部材及び/又は通媒体等の窓付構造体部材相当物から構成される。
本発明の窓付構造体内自由空間は空間値で規定する。
また、培地上にマルチ等の農業用シート等の覆いが設けられている場合は、窓付構造体の上内面の窓の周辺端部と覆いの間の垂直方向の最短距離(最小距離)である。
また、水耕栽培やフィルム栽培等においては、前記仮想上底面又は水上又はフィルム上にある発泡体等の仕切り板を培地表面として扱う。前記水耕栽培やフィルム栽培等においては、水上又はフィルム上にある発泡体等の仕切り板の上に局所温度調節装置を設置する方法等が一例として挙げられる。
前記フィルム栽培方法は、植物体の根と実質的に一体化し得るフィルムを使用した植物栽培用器具に植物体を配置し、肥料成分あるいは生理活性物質を有する水を、少なくとも
前記フィルムを介して、接触させつつ植物体を栽培する方法である。JP WO2004/064499号公報が一例として挙げられる。
表示として、本発明の空間値は、自空長値(L)を窓長さ値(d)で除した値である。
即ち、 空間値 = L/d
L: 自空長値
d: 窓長さ値
である。
また、窓が複数ある場合は各窓毎に規定すればよい。
前記窓長さ値は、窓付構造体の上内面において、窓付構造体のT方向における、窓の最大長さである。
前記垂線面は、窓付構造体のT方向における、窓の最大長さの部分と窓の最大長さの部分からの垂線とから構成される面である。
前記垂線は、窓の最大長さの部分から培地、上底面、窓付構造体の側面の下端部により構成される仮想上底面等への垂線である。
N方向 :窓付構造体内の通媒体設置延長方向、想定通媒体設置延長方向、
即ち、窓付構造体内の通媒体の設置位置での該通媒体の延長方向、又は、
窓付構造体内の通媒体の想定設置位置での該通媒体の想定延長方向であ る。
T方向 :N方向と直交する方向
(1)単独の窓を有する窓付構造体、
(2)T方向に等距離で、N方向に長い形状の窓を有する窓付構造体、
(3)T方向に非等距離で、N方向に長い形状の窓を有する窓付構造体(例:波状窓等のように複数の極大値、極小値を有する長方形状の窓を有する窓付構造体等)、
(4)独立した複数の窓を有する窓付構造体
等が一例として挙げられる。
また、 上記(3)の場合は、極大値を有する部分を一つの窓として、各窓で、窓高さ値、空間値を決める。
図19(a)は本発明の窓長さ値を説明する一例の説明平面図である。
本例の窓付構造体2は、N方向56とT方向57からなり、平面構造が長方形で、楕円形の窓5を有する窓付構造体2である。
T方向57において、窓5の長さは、窓の中央部が最大であり、端にいくほど短くなっている。d1は、窓5の中央部の長さであり、窓5の最大の長さである。d2は、窓5の端部の長さで、d1より短い。本例の窓長さ値dはd1である。55は垂線面である。
本図の窓付構造体2は、上面2A、2Aと側面2B、2Bと両端部の窓付構造体部材4、4とから構成され、上内面50と培地33の間に又は上内面50と窓付構造体の側面下端部から形成される 窓付構造体の仮想上底面53の間に環境共生空間45を有し、N方向56とT方向57からなり、中央部のN方向56に沿って平面構造が長方形状で、T方向57に等距離の長方形状の窓5を有し、該窓に平行した二個の側面2B、2Bを有し、N方向56の両端部に窓付構造体部材4、4を有する。窓5の中央部が窓長さ値dを有し、窓5の中央部から培地33又は仮想上底面53等への垂線54を含む面である垂線面55と窓付構造体2の相対する二つの側面2B、2Bの側内面58、58と交差する点間の距離が自空長値Lである。本例の空間値は、L/dである。
本図の窓付構造体2は、上面2A、2Aと側面2B、2Bから構成され、上内面50、50と培地33との間に環境共生空間45を有し、中央が留め具7によって留められた窓付構造体2で、中央の通媒管8の両側に窓5、5が設けられている窓付構造体2の一例である。窓付構造体2の中央の上面2Aの下に通媒管8が収納されている。図示しないが、本図の面が垂線面でもある。
図に向かって左側において、窓5の部分は窓長さ値dを有し、その下の、T方向57における窓付構造体2の側面2Bの側内面58から通媒管8の外表面59までの距離が自空長値Lである。また、図に向かってに右側も同様にして、Lは自空長値であり、dは窓長さ値である。それぞれの空間値は、L/dである。
本図の窓付構造体2は、上面2A、2Aと側面2B、2Bから構成され、上内面50、50、と培地33との間に環境共生空間45を有し、同一幅の長方形状の一つの窓5を有し、複数の株を生育できる窓付構造体2の例である。図示しないが、本図の面が垂線面でもある。窓5の部分は窓長さ値dを有し、その下の、T方向57における窓付構造体2の図に向かって左側の側面2Bの側内面58から通媒管8の外表面59までの距離が自空長値Lである。本例の空間値は、L/dである。
図19(e)は、本発明の窓高さ値を説明する一例の説明断面図である。
本図の窓付構造体2は、上面2A、2Aと側面2B、2Bから構成され、上内面50、50と仮想上底面53との間に環境共生空間45を有し、窓5の周辺での垂直距離がすべて同じであり、窓付構造体2の上面2Aの上内面50の窓5の向かって左側の窓の周辺端部5Aから仮想上底面53までの垂直距離である窓の高さがh1である。
本例の窓高さ値hはh1である。57はT方向である。
本図の窓付構造体2は窓5に傾きがある。
本図の窓付構造体2は、、上面2A、2Aと側面2B、2Bから構成され、上内面50、50と仮想上底面53との間に環境共生空間45を有し、窓付構造体2の上面2Aの上内面50の窓5の向かって左側の窓の周辺端部5Aから仮想上底面53までの垂直距離である窓の高さh1と右側の窓の周辺端部5Aから仮想上底面53までの垂直距離である窓の高さh2と比較して、h1はh2より短く、窓の周辺端部5Aにおいて最小距離である。 本例の窓高さ値hはh1である。57はT方向である。
また、前記積層体は、窓付構造体部材から構成される格子状物の少なくとも片面に透明や不透明のフィルムやシートを貼り合わせた積層体や前記板状物の少なくとも片面に透明や不透明のフィルムやシートを貼り合わせた積層体が一例として挙げられる。
複数の密閉した空気室等の気体室を有する板状の袋が一例として挙げられる。前記空気室の形状、サイズ等は制限はなく、円形状、三角形状、四角形状等が一例として挙げられる。
さらに複数を繋いで用いる各扁平袋の端部に排気口と注入口に連なる連結管を用いてもよい。
扁平袋の単位長さは任意であり、長い方の例では栽培ハウスの長辺程度の長さ、あるいは前記長さを往復で繰り返して、前記栽培容器の長辺程度の長さの数倍の長さでもよい。また、単位長さの短い方の例では、数十cm程度の長さサイズの扁平袋の複数個を直列状に並べて使用してもよい。
本発明の留め具は部材と部材等を一時的又は永久的に固定できれば制限はないが、粘着テープ、接着テープ、粘着剤、接着剤、蝶番、ボルト・ナット、ネジ、釘、ひも等が一例として挙げられる。
他の部材(通媒体、パイプ、培地等)を使用してよい。
尚、本発明の窓付構造体ブロックと該他の部材からなる窓付構造体部材を留め具等で留めて一体化してもよい。
本発明の窓のサイズ、形状等に制限はないが、本発明の窓の形状としては、前記窓付構造体の上面に、複数の窓が間隔を置いて、独立して存在する独立系や一つの窓が少なくとも一方向に延びた、連続した空間として存在する連続系等がある。
本発明の窓の立体形状としては、該窓が存在する窓付構造体の上面に対して、平面状でもよいし、煙突のように該窓付構造体の面より突き出ている形状、すり鉢のように窓付構造体内に構築する環境共生空間に向かって落ち込んでいる形状(窓付構造体の厚みの範囲内でのテーパー形状)、逆すり鉢のように窓付構造体内に構築する環境共生空間から外部へ盛り上がってくる形状(窓付構造体の厚みの範囲内での逆テーパー形状)、これらの組み合わせの形状等が一例として挙げられる。本発明の窓の平面形状としては、円形状、三角形状、四角形状、六角形状等が一例として挙げられる。
本発明の窓付構造体の窓の面積は、制限はなく、所望により適宜決めればよいが、好ましくは1〜100000cm2であり、より好ましくは1〜50000cm2であり、更に好ましくは1〜10000cm2であり、更に好ましくは1〜1000cm2であり、より好ましくは1〜100cm2であり、更に好ましくは1〜81cm2であり、更に好ましくは1〜64cm2であり、より好ましくは1〜49cm2であり、更に好ましくは 4〜36cm2であり、更に好ましくは 4〜25cm2である。
本発明の窓付構造体ブロックの窓は、窓付構造体を構成するパーツであるので、窓付構造体を構成することを前提として、前記窓付構造体の窓に準ずる。
本発明の窓付構造体ブロックの窓は、分割できるので、分割後の該窓の面積は、該分割
の程度に従って、分割前の構築された窓付構造体の窓から割り当てればよい。
「同類の部材」とは、少なくとも素材と厚み等をほぼ同等とする部材である。
/(m・K)であり、更に好ましくは0.02〜1.0W/(m・K)であり、更に好ましくは0.02〜0.7W/(m・K)であり、更に好ましくは0.02〜0.5W/(m・K)であり、更に好ましくは0.02〜0.3W/(m・K)であり、更に好ましくは0.02〜0.2W/(m・K)である。本発明の窓付構造体部材の熱伝導率として、該窓付構成体部材を構成する素材又は同種の素材の熱伝導率を採用してもよい。熱伝導率が2.0W/(m・K)を超える素材の、少なくともその片側に熱伝導率が2.0W/(m・K)以下の素材を設ければ本発明の窓付構造体部材を構成する素材に使用できる。例えば、熱伝導率が2.0W/(m・K)を超える素材であるアルミニウムの板に熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)の素材である低発泡のポリプロピレン板や低発泡ポリエチレン板を張り合わせた素材が一例として挙げられる。
本発明の窓付補助具の窓は分割できるが、分割後の該窓の面積は、該分割の程度に従って、分割前の窓付補助具の窓から割り当てればよい。
また、本発明の熱媒体としての気体に、除湿した気体、液体や固体の蒸気等を混合させた気体も含める。
前記除湿した気体の湿度は、好ましくは0.1〜90%であり、より好ましくは0.1〜80%であり、更に好ましくは0.1〜70%であり、更に好ましくは0.1〜60%であり、更に好ましくは0.1〜50%である。
また、前記湿度を有する気体は、除湿操作に拘わらず、除湿した気体として扱う。
1)本発明の媒体としては、熱媒体、電気等が一例として挙げられる、
2)本発明の熱媒体としては、液体や気体等が一例として挙げられる、
3)本発明の液体としては、水等が一例として挙げられる、
4)本発明の気体としては、空気、炭酸ガスや各種混合気体等の気体等が一例として挙げられる、
5)本発明の通媒体としては、通媒管、電気ヒーター等が一例として挙げられる、
6)本発明の通媒管としては、通液管、通気管等が一例として挙げられる、
7)本発明の通液管としては、単管、二重管ヒートパイプ、三重管ヒートパイプ等が一例として挙げられる、
8)本発明の通気管としては、孔無し通気管、孔を有する通気管等が一例として挙げられる、
9)本発明の孔を有する通気管は、1個以上複数の孔を有する通気管等が一例として挙げられる
等である。
また、本発明の孔を有する通気管は、少なくとも1個の孔が少なくとも1個のクラウンと互いに一定の関係がある。
本発明の通媒管と他の管との連結は枝管を介して行うことが好ましい。
また、本発明の通媒管、送媒管、枝管等の管は、媒体が移動できればよく、管、ホース、チューブ、ピロー、ダクト等が一例として挙げられる。
1)通媒管、2)送媒管−枝管−通媒管、3)送媒管−枝管−通媒管−枝管−集媒管、4)送媒管−枝管−複数の通媒管−枝管−集媒管、5)複数の送媒管−枝管−複数の通媒管−枝管−複数の集媒管、6)断熱処理された送媒管−複数の通媒管−集媒管、7)断熱処理された送媒管−枝管−複数の通媒管−枝管−集媒管、8)窓付構造体の中にある部分以外が断熱処理されている通媒管等が使用例の一例として挙げられる。前記通媒管が単管の場合、前記送媒管と組み合わせることによりN方向の温度勾配をなくす又は減少する効果が得られる。本発明の通媒管は、局所温度調節装置の機能に支障がない限り断熱処理をしてよい。前記集媒管に集められた熱媒体は、前記媒体供給装置へ戻され、循環使用してもよいし、循環使用せず、排水してもよい。所望により適宜選択すればよい。熱媒体を循環して使用することは、省エネ、経済性から有用である。
本発明の通媒管は、熱媒体により窓付構造体内の温度調節をする機能を有する。
本発明の集媒管は、通媒管からの熱媒体を集める機能を有する。
本発明の枝管は、送媒管、通媒管、集媒管等の管と管とを繋ぐ機能を有する。
本発明の通媒管は、自己の機能と送媒管と集媒管の機能を有してもよいし、他の管の少なくとも一種と連結して使用することは有用である。
少なくとも前記通媒管の一部は培地の表面より上に存在する。即ち、1)培地の上方に接近して、2)培地に接して、3)培地に前記通媒管の一部が埋められて等との状態から選ばれた一種の状態で設置される。
また、前記送媒管、前記通媒管、前記集媒管は、イチゴの栽培に支障がなければ任意の位置又は領域に設置できる。
本発明の部分二重管ヒートパイプは、熱媒体が循環する金属製管の外側に密閉した金属製外管を所定の間隔で取り付け、この内部に減圧状態又は真空状態で作動液を封入したものである。前記部分二重管ヒートパイプは、ボイラー等の媒体供給装置に接続され、温度調節された熱媒体が循環するようになっている。
本発明の二重管式ヒートパイプは、外管と内管(熱源パイプ)の二重構造で、外管と内管の間は真空にされた後に、作動液が密閉されている。内管に熱媒体を通し、外管中の作動液が蒸発と凝縮を繰り返し、均一な温度を保って、加温、冷却、消毒(高温殺菌)が可能なパイプである。
本発明の最外管が孔を有する管である三重管式ヒートパイプは、前記二重管式ヒートパイプの外側に複数の孔のついた中空管を設けたものである。
前記ヒートパイプの最外管、外管、内管の何れかを構成する素材は、強度が保て、ヒートパイプの作動等の役割ができれば制限はないが、ステンレス、銅、鉄、アルミニウム等の金属や合成樹脂等が好ましい一例として挙げられる。
本発明の送媒管、通媒管、集媒管、枝管が伸縮性や可撓性を有してもよく、適宜選択して使用できる。
一例としては、前記通媒管をポリエチレンや塩化ビニル等の軟質フィルム製の管又は筒状物で構成し、送媒管や枝管を通媒管より硬質の管、例えば塩化ビニル等の樹脂製管やアルミニウム等の金属製管で構成する等、軟質製と硬質製の組み合わせが挙げられる。
本発明の送媒管(一例として送気管)は、硬質の管、例えば、塩化ビニル製などの樹脂製あるいはアルミニウム製などの金属製の管又は可撓性を有する蛇腹状の管等を用いることもできる。
また、土耕栽培の場合、本発明の送媒管は、各畝に沿っているように設けてもよいし、また、前記送媒管は、直接的または枝管(接続管)を介して、隣の畝や、さらにその隣の畝にも沿うように、シリーズに、あるいはパラレルに延びていてもよい。
的確な圧力の媒体を通媒管へ送る方法は制限はないが、枝管との接続部分に、適当な減圧機構、例えば、オリフィス、シャッター、ノズル、バブル等から選ばれた少なくとも一種を取り付けることにより、適当な圧力の媒体(一例として適当な圧力に減圧した気体)を送媒管から枝管および通媒管(一例として通気管)に供給する方法等が一例として挙げられる。この場合、送媒管の内圧は、通媒管の内圧に比べて高く設定できる。送媒管のN方向の差圧は、小さい方が送媒管の圧力調節は容易であり、複数の送媒管から安定した量の媒体(一例として気体)を各通媒管に供給し、各苗のクラウン(根元)に温度調節した気体を供給できる。
枝管は、支持台(一例として高さ1.0〜1.2m程)の脚部分に沿って配置された送気管と、通気管とを、断続的に接続するための管であり、枝管の長さは、高設栽培装置等の高さにより選択される。0.5〜1.5m程度が一例として挙げられる。また、枝管の内径は、通媒管(一例として通気管)の内径よりも大きいことが好ましい。枝管は、低圧、低流速でも十分な量の媒体(一例として気体)を供給できる程度の断面積を確保することが望ましい。
複数の枝管において通媒管と送媒管とを接続する際に、圧力調節、流量調節をすれば、通媒管に供給される媒体(一例として気体)の量を所望の値に調節することができる。
前記面状発熱体とは、面状に形成された発熱体のことをいう。
前記電熱線としては、具体的には、ニクロム線、カンタル線、鉄クロム線等があげられる。
前記面状発熱体としては、具体的には、カーボン面状発熱体、シリコンゴムヒーター、ポリエステルヒーター、ポリイミドヒーター、チタン酸バリウム等を使用したPTC面状発熱体等があげられる。 前記電気ヒーターとしては、市販の電気ヒーターや公知の電気ヒーターが使用できる。
本発明の自己温度制御型の発熱体とは、自己温度制御機能を有する面状発熱体をいう。
前記自己温度制御型の発熱体としては、温度が高くなると電気抵抗値が上昇する特性を有するPTC面状発熱体等が周知である。
媒体が液体の場合は液体供給装置、媒体が気体の場合は気体供給装置、媒体が電気の場合は 電気供給装置であり、具体的には、
1)加温機−加温槽−ポンプから構成される液体供給装置、
2)温泉水を使用した液体供給装置、
3)ヒートポンプから構成される液体供給装置、
4)冷却機−冷却槽−ポンプから構成される液体供給装置、
5)井戸水及び/又は湧き水を使用した液体供給装置、
6)送風装置、
7)活性種供給装置、
8)活性種清浄装置を含む気体供給装置、
9)活性種供給装置及び活性種清浄装置を含む気体供給装置
等が一例として挙げられる。前記媒体供給装置としては、市販の媒体供給装置や公知の媒体供給装置が使用できる。
1)空気通路−制御弁−ブロワー−ヒーター−ダクト(吹き出し口)から構成される気体供給装置、
2)コンプレッサー−エアドライヤー−吸着式除湿器−冷凍機−冷風供給路−流量制御弁−ダクト(吹き出し口)から構成される気体供給装置、
3)空気通路−制御弁−ブロワー−熱交換器−ダクト(吹き出し口)から構成される気体供給装置、
4)スポットクーラー−ダクト(吹き出し口)から構成される気体供給装置、
5)活性種供給装置と温度調節機能付き送風機から構成される気体供給装置、
6)活性種清浄装置と温度調節機能付き送風機から構成される気体供給装置、
7)気体供給用のファンと、供給する気体のコンディションを制御するための空調ユニットとを含む気体供給装置。空調ユニットの典型的なものとしては、気体を冷却するための冷却ユニットが一例として挙げられる、
8)電解水、ストリーマ放電、酸化チタンや酸化タングステン等の光触媒から選ばれた少なくとも一種を必須構成員とした熱媒体装置を含む気体供給装置、
9)ヒートポンプから構成される気体供給装置
等が一例として挙げられる。
一例として、冷媒循環システムと、コンプレッサーと、エバボレータと、コンデンサーとを備えている冷却ユニットは、冷媒と空気との間で、熱交換を行い、冷風を生成する。また、前記送風装置が吐出ダクトを備えている場合、吐出ダクトを直接にまたは接続管である枝管を介して、送気管の端部と接続することにより、送風装置から送気管に、冷却ユニットにより冷却された空気(冷風)を供給できる。また、前記送風装置は、移動用のキャスターを備えていることが好ましい。例えば、ハウスで栽培されるイチゴの種類や栽培時期により、そのイチゴの育成に適した気体(温風、冷風、炭酸ガスリッチの気体等)を発生する装置に交換できる。
前記移動可能な送風装置としては、実開1993−526468(スポットクーラー)や特開平10−281496(可搬式空調装置)等が一例として挙げられる。冷風を供給する公知のスポットクーラーや市販のスポットクーラーも使用できる。
前記地中熱は安定した温度が得られる。一例としては、掘削により地中にヒートポンプの熱交換部分を設け、ヒートポンプにて、年間を通して17℃の地中熱により安定した温度の水や空気等の媒体が得られる。これと本発明の局所温度調節装置を組み合わせれば低コストで安定した温度調節ができる。
1)水冷ヒートポンプ式空調機と、空調機に使用する熱媒体を地中熱にて温度調節する地中熱交換器とを備え、この空調機と地中熱交換器を配管で直結して循環させ、地中熱交換器で温度調節した熱媒体を空調機に流して空調し、水冷ヒートポンプ式空調機を設け、熱媒体を分流させて局所温度調節装置を温度調節する、または空調ゾーン毎に水冷ヒートポンプ式空調機を個別に設け、熱媒体を分流させて複数の局所温度調節装置を個別に温度調節するシステム、
2)地中熱交換器で温度調節した熱媒体を、水槽を介して、空調機に流して空調し、局所温度調節装置を空調するシステム、
3)地盤面下に設置された貯留水槽の貯留水槽側壁から地中に向かって地下帯水層(以下では浅帯水層とする)と平行に層内を横方向にボ一リングして掘削孔を設け、熱媒体集水筒に接するように熱媒体分水筒と採熱管を掘削孔に挿入し、熱媒体供給管から貯留水槽内の熱媒体を熱媒体循環ポンプを用いて熱媒体分水筒方向に送り込み、反転させて採熱管に導き、さらに熱媒体集水筒に送る時に浅帯水層の地下水との間で熱移動が起こり、熱媒体で地下水熱を採取しまたはその熱媒体を冷却して熱媒体集水筒に送り、さらに熱媒体排水管から熱媒体送水管を通って地熱蓄熱水槽に貯留する。
さらに地熱蓄熱水槽に貯留された熱媒体を、熱利用ポンプを使って局所温度調節装置へ供給して熱源として利用し、利用した熱媒体を貯留水槽へ送るシステム
等が挙げられる。
正イオンおよび負イオンの生成方法の一例としては、セラミックの誘電体を放電電極と誘電電極で挟み込み、該放電電極一誘電電極間に高電圧を印加することによって、放電電極近傍でコロナ放電が起こり、これにより空気中の水分子や酸素分子を電離または解離して正負両イオンを生成する。
これらラジカルやイオン等を含んだ微細な水粒子の利用、及び、ラジカルやイオン等を含んだ微細な水粒子として空気中に放出させる空気調和機等は前記イオン供給装置として使用できる。
このようにして生成した正イオンおよび負イオンは、それぞれH+(H2O)m(mは任意の自然数)、O2 −((H2O)n(nは任意の自然数)を主体とするイオンである。
これら H+(H2O)m、O2 −((H2O)nは環境共生空間内、ミニハウス内、ハウス内等に浮遊する菌の表面に付着し、化学反応を起こし、活性種であるH2O2および/または・OH(OHラジカル)を生成する。H2O2および・OHは、極めて強力な活性を示すため、これらの作用により、前記真菌、細菌、ウイルス又は微生物等を取り囲んで除去することができるため、カビの発生を抑制することができる。前記負イオンは、大腸菌若しくは枯草菌等の細菌、又はカビ内部の生理障害を引き起こすため、うどんこ病等の病害の発生を抑制することができる。
また、本発明では、前記活性種処理気体が局所温度調節装置内の環境共生空間を経て、ミニハウス内やハウス内等の空間に流出するので、除菌、減菌、殺菌等に効力がある。
また、湿度調節や前記活性種処理気体付加と湿度調節との併用により、うどんこ病等の病害の発生をより効果的に抑制できる。
酸化力が高い水微粒子である水クラスターを局所温度調節装置内の環境共生空間に拡散させ、該空間に浮遊または該装置やクラウン等に付着しているアレルゲン、ウィルス等の不活化やカビ、細菌等の殺菌に対して高い性能が発揮され、また、高い安全性が確保される。
水クラスター発生装置の一例としては、ペルチェ素子を有し、該ペルチェ素子は通電すると、その両面に温度差が生じ、放電電極に結露を生じ,該電極に電圧を印加し、放電を起し、酸化力の高いラジカルやイオン等を含んだ微細な水粒子を空気中に放出させる。
電解ユニットの水中にある電極間に電圧を印加することにより、水を電気分解して活性酸素種を含む電解水を生成させる。
カソード電極(陰極)では、水の電気分解により水素イオン(OH−)の濃度が高められた電解水としてのアルカリイオン水が生成される。
アノード電極(陽極)では、水の電気分解により水素イオン(H+)の濃度が高まることによって電解水としての強酸性水が生成されるとともに、水中の塩素イオン(Cl−)がいったん塩素ガスになった後、水と反応して塩化水素(HCl)と次亜塩素酸(HC1O)が生成され、抗菌成分である電解水としての次亜塩素酸(HC1O)が生成される。
空気が次亜塩素酸と接触すると、これにより、空気中に浮遊するウイルス等が不活化されるとともに、当該空気に含まれる臭気物質が次亜塩素酸と反応して分解され、或いはイオン化して溶解する。従って、空気の除菌及び脱臭がなされ、清浄化された空気が排出される。
ストリーマ放電が行われることにより、活性種(被処理空気中に含まれる臭気物質や有害物質等の被処理成分に作用する因子)として高速電子、イオン、オゾン、ヒドロキシラジカル等のラジカルや、その他励起分子(励起酸素分子、励起窒素分子、励起水分子等)などが生成される。
即ち、ストリーマ放電は、放電ユニット等のユニットから電子を放出し、空気中の窒素、酸素や水素などの成分と合体することで、励起窒素分子、酸素ラジカル(酸化ラジカル)、水酸ラジカルなどの強い酸化分解力を備えた活性種に変化する。
これらの活性種のはたらきにより、花粉や菌類、ニオイ分子などを分解、除去し、弱毒性インフルエンザウイルスやノロウイルスといったウィルスなどを分解、死滅、あるいは不活化する効果がある。
可視光を該フィンの表面に点灯することにより光触媒が励起され、そのフィンを通過する空気の脱臭や汚れ物質の分解ができる。通常のエアコンのフィンの表面に可視光応答型
酸化タングステン光触媒を具備する塗料を塗布し、可視光を点灯する点灯装置を備えるだけで、空気清浄用のエアコンができる。
1)蒸発器と再熱器とを用いて除湿手段を構成することにより、蒸発器に接触した空気が冷却され、また、前記空気中の水分が蒸発器に結露することによって除湿される。次いで、冷却及び除湿された空気を再熱器に接触させることにより、前記空気を加熱することができるため、室温を低下させることなく除湿することができる、
2)冷房手段の蒸発器と、加熱器とを用いて除湿手段を構成することにより、蒸発器に接触した空気が冷却され、また、前記空気中の水分が蒸発器に結露することによって除湿される。次いで、冷却及び除湿された空気を加熱器によって加熱するため、室温を低下させることなく除湿することができる、
3)除湿剤を用いて除湿手段を構成することにより、除湿剤を坦持した除湿ロータを備え、該除湿ロータを回転させて、回転する除湿ロータに対し、除湿すべき空気を通過させて、水分を除湿剤に吸着させるため、室温を低下させることなく除湿することができる。
更に、吸湿した除湿剤を再生すべく、除湿剤を加熱する。このとき、除湿剤及び除湿ロータの温度が上昇するため、除湿ロータに通されて除湿された空気の温度があがるため、低温時の除湿には好適である
等が一例として挙げられる。
また、ミニハウス内及び/又はハウス内で 本発明の局所温度調節装置を使用する場合、該局所温度調節装置内の環境共生空間以外のミニハウス内及び/又はハウス内の空間を別途装置により温度制御やイオン作用を伴う温度調節を行ってもよい。ミニハウス内に局所温度調節装置を収納したものとして、〔図14〕(a)、〔図14〕(b)、〔図17〕、〔図18〕(a)の各システムの装置が、ハウス内に局所温度調節装置を収納したものとして、〔図18〕(b)の各システムの装置が一例として挙げられる。〔図18〕(a)のミニハウスをハウスとしてもよい。
また、上記システムは温度センサーのほかに、湿度センサー等の各種センサーにより所望項目を検出し、媒体供給装置等と連動させ、所望項目が所定値になるよう調節を行うシステムとしてもよい。
本発明の温度センサーは、熱電対やサーミスタ等を使用することができる。温度センサーは、必ずしも、それぞれのクラウン付近に設置する必要はなく、所定の間隔をおいてイチゴの株間やクラウン周縁部に設置すればよい。媒体供給装置の制御方法は、通常のオン・オフ制御、PI制御、PID制御等を使用することができる。本発明における温度センサーとしては、市販の温度センサーや公知の温度センサーや公知の温度制御方法も使用できる。
具体例として、
局所温度調節装置内の環境共生空間を所定の温度又は所定の温度範囲に温度調節することができるように、適宜所望の場所の温度を温度センサー等により媒体供給装置にフィードバックし、随時、熱媒体を温度調節することが好ましい。 熱媒体に井戸水や温泉水を使用する場合は、別源の水等を混合して、所望の温度又は温度範囲に、井戸水や温泉水の温度を調節して、熱媒体とて使用してもよい。この場合は、温度センサー等によりフィードバックした値によって、混合する水の量を調節することにより所望の温度又は温度範囲に熱媒体の温度を調節する方法が一例として挙げられる。
コンピューター等と各装置を連動させることも有用である。前記温度センサー等は、局所温度調節装置の各窓に設置する必要はなく、局所温度調節装置内の環境共生空間、クラウン及びその周縁部の温度が所定の温度範囲で制御できれば、温度センサーと温度センサーの間隔を長くして設けてもよい。場合によっては、複数の株又は苗を植えた栽培容器/支持台からなる栽培装置一個に、一個の温度センサーの設置でもよい。
土耕栽培においても、前記と同様であり、局所温度調節装置内の環境共生空間、クラウン及びその周縁部の温度を所定の温度又は所定の温度範囲で調節してもよい。
これらにより所望の場所や領域の温度が所望の温度又は温度範囲に調節できる。
前記熱媒体に井戸水を使用した場合、井戸水をポンプにて、送水管を経て通水管に送り、通水管、集水管を経て温度調節槽(冷却槽等)に戻してもよいし、循環使用せず、排水してもよい。前記温泉水を使用した場合も同様、循環しても、循環しなくてもよい。
容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、遮光シートとフレームとからなる
脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置やイチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを少なくとも基本要素として有するイチゴ栽培装置が一例として挙げられる。
本発明の高設栽培装置は、少なくとも支持台に支えられた、培地を有する栽培容器と局所温度調節装置を備えたイチゴの栽培装置である。前記高設栽培装置の高さは、作業者の好みに応じて設定される。
本発明の高設栽培の場合、栽培容器が支持台又はストッパー付キャスターを有する支持台上に設置された高設栽培装置を使用することが好ましい。
本発明の土耕栽培の場合、土壌を栽培容器相当の土台として畝等を設置すればよい。
本発明の栽培容器を構成する素材は、木、FRP、発泡プラスチック、発泡ゴム等の断熱材等が一例として挙げられる。
本発明の土耕栽培の栽培容器相当の土台を構成する素材は、畑土、鹿沼土等の土壌又は腐葉土や黒土等を混合した土壌等が一例として挙げられる。土壌が培地を兼ねてもよい。
前記培地において、水はけのよい培地としては、
(1)水硬性セメントやその硬化物または石灰系土壌添加物を有するものにピートモス等を混合したもの、(2)廃パルプ炭化物と溶性りん肥料を有するもの、
(3)ピートモスとベントナイト粉を混合したもの、(4)ピートモスにベントナイトをコーティングしたもの等が一例として挙げられる。
本発明の培地は、イチゴの苗や株を固定したり、必要な水分や養分を溜め、それらをイチゴの苗や株に補給する役割等がある。
吸水性ポリマーとしては、ポリ(メタ)アクリル酸架橋体、ポリ(メタ)アクリル酸塩
架橋体、ポリオキシアルキレン基を有するポリ(メタ)アクリル酸エステル架橋体、ポリ
N−ビニルカルボン酸アミド系架橋体、ポリビニルアルコール系架橋体、ポリ(メタ)ア
クリルアミド架橋体等が一例として挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上
を併用してもよい。
上記フィルムの厚さも特に制限されないが、通常は、300μm以下程度、更には200〜5μm程度、特に100 〜20μm程度であることが好ましい。
必要に応じて、上記フィルムは他の材料と複合化(例えば、ラミネート化)してもよ
い。「他の材料」と複合化する場合、このような「他の材料」としては、例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリビニル
アルコール、セルロース等からなる不織布および連通孔を有するスポンジ等が挙げられる
。該複合化の手法としては、例えば、貼り合わせ、二重容器等が挙げられる。
前記黒マルチ、白マルチ等のマルチフィルムとは、植物の生長を助けるため、防寒・乾燥防止などを植物の根元や幹などに施す目的のために使用されるフィルムを言う。このようなマルチフィルムを用いた場合には、水分の有効利用性が高まるというメリットを得ることができる。また、反射マルチやシルバーマルチを高設栽培装置の下や土耕栽培の培地や土壌の上に設置すると、果実の色合いに効果がある。
また、フィルム栽培方法では、養液からフィルム中に移動した水が、フィルムに密着した植物の根によって直接吸収される以外に、土壌側のフィルム表面から水蒸気として蒸発する傾向がある。このように蒸発する水蒸気を大気中に出来る限り逃がさないようにするために、培地表面(土壌表面等)をマルチフィルムで覆うことができる。マルチフィルムで覆うことにより、土壌側のマルチフィルム面に水蒸気を凝結させ、水として利用することができる。
特に、結露の発生しやすい時期には、前記窓付構造体に不織布などのソフトな構造の保護シートを敷設することによって、保護シートの繊維の凹凸等によりイチゴの果実等を浮かせ、保護シートの組織中に水分を吸収させて、表面に水滴などの水分凝集がないようにできると共に、さらにソフトな接触状態が得られ、イチゴの果実の品質や着色均一性の向上など、さらなる向上効果が得られる。本発明の保護シートは切り欠き部、くり抜き部又はその双方が設けてあってもよい。
本発明の保護シートの剛軟度は、150mm未満であり、好ましくは120mm以下であり、より好ましくは100mm以下である。
果実を保護し、育成するために、果実と接する側は白色や銀色が好ましい。
前記防汚・殺菌シート類は光触媒機能を有する酸化物(酸化チタン又は酸化タングス テン銅等)を含むシート又はフィルム等が一例として挙げられる。
本発明の不織布単位面積当たりの質量が60〜150 g /m2 程度のものが好ましい。また、本発明の編織布は織目や編目が透けない程度の厚さで、単位面積当たりの質量が80〜200g/m2程度のものが好ましい。
「除菌」とは、雑菌に積極的に働きかけて、その雑菌の活動を抑制あるいは停止させることを意味する。
即ち、苗の育成、短日局所夜冷処理、株の育成、収穫、ランナー又は種による苗の採取の各工程が実施される局所温度調節装置を使用した栽培装置又はミニハウス及び/又はハウス内において、該局所温度調節装置内に当該栽培工程中の一定の期間、前記活性種処理気体を断続的に又は継続的に放出し、該局所温度調節装置内の環境共生空間、該環境共生空間内の培地表面(土壌表面等)及び該装置内の病害菌を除菌する等によりイチゴの生育障害を低減したり、イチゴ病害の駆除・防除を行う。
ここで、正イオンおよび負イオン(イオンクラスター等)を使用する場合、本発明の局所温度調節装置の環境共生空間内へ供給する正イオンおよび負イオンの総量が、2000個/cm3以上となるように正イオンおよび負イオンを放出することが好ましい。
本発明の環境調節は、温度調節を必須要件として、更に、活性種処理気体の付加、湿度調節、青色系光の光照射から選ばれた少なくとも1種以上を加え、少なくとも環境共生空間に対して行うものである。
具体的には、(1)環境共生空間に、所望温度の活性種処理気体を流出させる、(2)環境共生空間に、所望温度の気体を流出させると共に、発光ダイオードによる青色系光の光照射を行う、(3)環境共生空間にある通水管に所望温度の水を供給すると共に、発光ダイオードによる青色系光の光照射を行う等が一例として挙げられる。
また、前記光照射は環境共生空間内で行ってもよいが、局所温度調節装置外から該窓を通して環境共生空間に行ってもよい。
これらの病気は、カビ等の真菌、細菌、ウイルス等により引き起こされる。
前記短日夜冷処理は、1年の一時期でのみ花芽分化の条件が満たされる一季成り性の品種を促成栽培するための花芽分化誘導方法である。
本発明の短日局所夜冷処理システムは、局所温度調節装置と媒体を使用し、クラウンの温度調節をすることを基本要件とするが、更に、媒体、熱媒体、液体、気体、電気等から選ばれた少なくとも一種と、活性種処理気体付加、青色系光の発光ダイオード等による光照射、短日局所夜冷処理から選ばれた少なくとも一種との組み合わせを、それに加えたものである。
本発明の短日局所夜冷処理システムの具体例として、
1)イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置を有する短日局所夜冷処理装置を使用した短日局所夜冷処理システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、媒体として熱媒体を、前記通媒体として通媒管を使用して、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記局所温度調節装置及び前記イチゴを有する前記栽培容器のイチゴを、前記フレームを使用し前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする局所夜冷処理と、前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて、引き続き同一の短日局所夜冷処理装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理の温度より高い温度で前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする短日処理とを一組とし、前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続け、花芽分化の促進を行う短日局所夜冷処理システムであり、また、
2)イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置を有する短日局所夜冷処理装置を使用した短日局所夜冷処理システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、所望に調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、媒体として液体を、前記通媒体として通液管を使用し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記局所温度調節装置及び前記イチゴを有する前記栽培容器のイチゴを、前記フレームを使用し前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から温度調節した液体を前記通液管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を、前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする局所夜冷処理と、前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて、引き続き同一の短日局所夜冷処理装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理の温度より高い温度で前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする短日処理とを一組とし、前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続け、花芽分化の促進を行う短日局所夜冷処理システムであり、また、
3)イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置を有する短日局所夜冷処理装置を使用した短日局所夜冷処理システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、所望に調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、媒体として気体を、前記通媒体として通気管を使用し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記局所温度調節装置及び前記イチゴを有する前記栽培容器のイチゴを、前記フレームを使用し前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から温度調節した気体を前記通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を、前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする局所夜冷処理と、前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて、引き続き同一の短日局所夜冷処理装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理の温度より高い温度で前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする短日処理とを一組とし、前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続け、花芽分化の促進を行う短日局所夜冷処理システムであり、また、
4)イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置を少なくとも基本要素として有する短日局所夜冷処理装置を使用した短日局所夜冷処理システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をする機能を有し、媒体として温度調節した気体及び活性種処理気体から選ばれた少なくとも一種の気体を、前記通媒体として少なくとも1個以上複数の孔を有する通気管を1個以上使用し、
前記局所温度調節装置を前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記通気管の少なくとも1個の前記孔が少なくとも1個の前記クラウンと対応しており、前記局所温度調節装置及び前記イチゴを有する前記栽培容器のイチゴを、前記フレームを使用し前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から、前記気体を前記通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送り、前記気体を前記通気管の孔より前記環境共生空間に流出させることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をする局所夜冷処理と、前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて 引き続き同一の短日局所夜冷処理装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理の温度より高い温度で、前記クラウン及びその周縁部の調節をする短日処理とを一組とし、前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続け、花芽分化の促進を行う短日局所夜冷処理システムであり、また、
5) 上記1)〜4)の何れかに記載の短日局所夜冷処理システムにおいて、前記環境共生空間の窓高さ値が0.3cm以上であり、前記環境共生空間の空間値が1より大きい局所温度調節装置を使用した短日局所夜冷処理システムであり、また、
6)上記1)〜5)の何れかに記載の短日局所夜冷処理システムにおいて、前記1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体を有し、前記窓付構造体の窓より小さい面積の窓を有する窓付補助具を前記窓付構造体の上に設置した局所温度調節装置であり、窓のサイズの異なる前記窓付補助具をイチゴの成長にあわせて変えることにより可変窓の機能を有する短日局所夜冷処理システムであり、また、
7)上記1)〜6)の何れかに記載の短日局所夜冷処理システムにおいて、青色系光等の適宜選択した波長幅を含む波長の光を供給する前記発光ダイオードを使用した照明装置による光照射を、適宜、環境共生空間及び局所温度調節装置を取り巻く全空間の少なくとも一部に行う短日局所夜冷処理システムであり、また、
8)上記1)〜7)の何れかに記載の短日局所夜冷処理システムにおいて、
発光ダイオードによる光照射、活性種処理(活性種付加、活性種清浄等)から選ばれた少なくとも一種を行う短日局所夜冷処理システムであり、また、
9)上記1)〜8)を土耕栽培に適用した短日局所夜冷処理システムであり、また、
10)上記1)〜9)の何れかに記載の局所温度調節装置において、1個以上複数の孔を有する通気管を使用し、該局所温度調節装置の環境共生空間内に、媒体供給装置から、温度調節した気体及び活性種処理気体から選ばれた少なくとも一種を、適宜、流出できる機能を有する短日局所夜冷処理システムであり、また、
11)上記1)〜10)の何れかに記載の短日局所夜冷処理システム及びその機能から選ばれた2種以上複数の組み合わせからなる短日局所夜冷処理システムである。
また、上記1)〜11)は本発明の課題を解決する手段でもある。
また、上記7)及び10)に記載の短日局所夜冷処理システムにおいて、前記活性種処理(活性種付加、活性種清浄等)から選ばれた少なくとも一種を行った気体を必須要件として、そのほかの媒体として、気体、液体、電気等から選ばれた少なくとも一種を組み合わせて使用することができる。通媒体としては必須要件である1個以上複数の孔を有する通気管に、孔無し通気管、通水管等の通液管、電気ヒーター等から選ばれた少なくとも一種を組み合わせることができる。
以上、本発明の短日局所夜冷処理システムは、前記クラウンからの成長物を、的確に前記窓付構造体の外部へ成長させ、前記クラウン及びその周縁部の温度調節を確実に行え
、カビ等の真菌、細菌、ウイルス又は微生物等の殺菌等により、うどんこ病等のイチゴの病害の発生を抑制又は撲滅することができ、クラウン及びその周縁部の環境調節をすることもでき、健全なクラウン及びイチゴの育成ができる短日局所夜冷処理システムでもある。
局所夜冷処理の温度は、局所夜冷処理ができれば制限はないが、好ましくは10〜29℃であり、より好ましくは10〜15℃である。
局所夜冷処理の時間は、局所夜冷処理ができれば制限はないが、好ましくは12〜19時間であり、より好ましくは16〜19時間である。
短日処理の温度は、局所夜冷処理ができれば制限はないが、好ましくは12〜29℃であり、より好ましくは16〜25℃である。
短日処理の時間は、短日処理ができれば制限はないが、好ましくは8時間以下である。
短日処理の温度は、短日処理ができれば制限はないが、局所夜冷処理の温度より3℃以上高いことが好ましい。
局所夜冷処理の時間と短日処理の時間は、短日局所夜冷処理ができれば制限はないが、24時間を一サイクルとすることが好ましい。
局所夜冷処理の時間帯は、局所夜冷処理ができれば制限はないが、16:00〜翌8:00又は16:30〜翌8:30又は17:00〜翌9:00、17:30〜翌9:30等が一例として挙げられる。
短日処理の時間帯は、短日処理ができれば制限はないが、8:00〜16:00又は8:30〜16:30又は9:00〜17:00、9:30〜17:30等が一例として挙げられる。
明るい場所で行う短日処理の光照射は、太陽光、冷陰極蛍光灯、発光ダイオード等による光照射が一例として挙げられる。
イチゴの種類により条件が異なるので、それぞれの温度、時間、追肥の必要性や時期や量等の諸条件はイチゴの種類や地域により適宜条件を選択すればよい。
本発明の短日局所夜冷処理システムは、前記局所温度調節装置と同様に、媒体や通媒体等の各種類から適宜選択した組み合わせにより展開があり、適宜選択して処理を行うことが好ましい。
本発明の短日局所夜冷処理システムは、イチゴの苗及びイチゴの株を対象にしており、
省エネ型多重収穫栽培の一種として、同一イチゴで、間隔を置いて、複数回の短日局所夜冷処理を行い、複数回のイチゴの果実の収穫を得ることができる。
1)通水管を使用した場合
前記窓付構造体と通媒体を有する局所温度調節装置と、イチゴの苗が植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装置を使用した短日局所夜冷処理システムであり、
前記媒体が水であり、前記通媒体が孔無し通水管であり、前記培地に前記イチゴの苗が複数本の列に分けて植えられ、少なくともクラウンの一部が培地の表面より空中に露出しており、前記通水管の少なくとも一部が培地の表面より上に出るように、支持台に支持された栽培容器に実質的に水平に、且つ、該通水管の少なくとも一部が前記窓付構造体内にあるように前記窓付構造体を間隔をおいて設置し、局所温度調節装置の間隔が15〜30cmの間隔で、複数個、培地上に設置できるようにする。
また、前記窓付構造体が独立系の窓の場合は、窓の間隔が15〜45cmの間隔で、複数個、培地上に設置できるようにする。
また、前記窓付構造体が連続系の窓の場合は、イチゴ苗の間隔が15〜45cmの間隔で、複数個、培地上に設置できるようにする。
また、前記媒体が水であり、前記通媒体が通水管であり、前記媒体供給装置から所望温度の水を前記通水管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより、前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度管理(温度調節)をする。
前記温度管理のもとで、
17:30〜翌9:30の夜冷処理時は、遮光率100%の遮光シートでイチゴの栽培容器と前記定植苗を遮光し、局所温度調節装置の外の平均温度が26℃であり、
局所温度調節装置内のクラウンの周縁部の地表から2cm高さの地点の平均温度が20℃であり、局所温度調節装置内の環境共生空間の温度と外部の温度の差は6℃である。
9:30〜17:30の 短日処理時は、前記遮光シートを前記フレームの端に寄せることにより、前記遮光シートを開け、光があたる開放状態とし、局所温度調節装置内のクラウンの周縁部の地表から2cm高さの地点の平均温度が24℃であり、夜冷処理時より4℃高い。このような遮光シートの開閉作業と温度管理を花芽分化が確認されるまで毎日繰り返す。
外気温が高い場合は、処理効果を高めるために、 昇温防止対策としてハウスの天井に遮光用のペイント剤を塗布したり及び/又は減光シートを設けたりして、40%程度遮光する等、ハウスに昇温防止対策を施すことが好ましい。
2)通気管を使用した場合、
前記窓付構造体と通媒体を有する局所温度調節装置と、イチゴの苗が植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装置を使用した短日局所夜冷処理システムであり、
前記媒体が空気であり、前記通媒体が1個以上複数の孔を有する通気管であり、少なくとも1個の前記孔が少なくとも1個のクラウンに対応し、前記培地に前記イチゴの苗が複数の列に植えられ、クラウンが培地の表面より空中に露出しており、
前記孔を有する通気管が培地の表面より上に出るように、支持台に支持された栽培容器に実質的に水平に、且つ、該孔を有する通気管の少なくとも一部が前記窓付構造体内にあるように前記窓付構造体を間隔をおいて設置し、局所温度調節装置の間隔が15〜45cmの間隔で、複数個、培地上に設置できるようにする。
また、前記媒体供給装置であるスポットクーラーから所望温度の気体を前記孔を有する通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより、前記孔から吹き出した前記気体が前記クラウンヘ直接向かうと共に、少なくとも前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度管理(温度調節)をする。
前記温度管理のもとで、
17:30〜翌9:30の夜冷処理時は、遮光率100%の遮光シートでイチゴの栽培容器と前記定植苗を遮光し、局所温度調節装置の外の平均温度が26℃であり、
局所温度調節装置内のクラウンの周縁部の地表から2cm高さの地点の平均温度が20℃であり、局所温度調節装置内の環境共生空間の温度と外部の温度の差は6℃である。
9:30〜17:30の 短日処理時は、前記遮光シートを前記フレームの端に寄せることにより、前記遮光シートを開け、光があたる開放状態とし、局所温度調節装置内のクラウンの周縁部の地表から2cm高さの地点の平均温度が24℃であり、夜冷処理時より4℃高い。このような遮光シートの開閉作業と温度管理を花芽分化が確認されるまで毎日繰り返す。
外気温が高い場合は、処理効果を高めるために、 昇温防止対策としてハウスの天井に遮光用のペイント剤を塗布したり及び/又は減光シートを設けたりして、40%程度遮光する等、ハウスに昇温防止対策を施すことが好ましい。
3)二重管式ヒートパイプを使用した場合、
前記窓付構造体と通媒体を有する局所温度調節装置と、イチゴの苗が植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装置を使用した短日局所夜冷処理システムであり、
前記媒体が水であり、前記通媒体が二重管式ヒートパイプであり、前記培地に前記イチゴの苗が複数本の列に分けて植えられ、少なくともクラウンの一部が培地の表面より空中に露出しており、前記二重管式ヒートパイプの少なくとも一部が培地の表面より上に出るように、支持台に支持された栽培容器に実質的に水平に、且つ、前記二重管式ヒートパイプの少なくとも一部が前記窓付構造体内にあるように前記窓付構造体を間隔をおいて設置し、局所温度調節装置の間隔が15〜45cmの間隔で、複数個、培地上に設置できるようにする。
また、前記媒体供給装置から温度調節した水を前記二重管式ヒートパイプの一端から他の一端に送り、前記二重管式ヒートパイプにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度管理(温度調節)をする。
前記温度管理のもとで、
17:30〜翌9:30の夜冷処理時は、遮光率100%の遮光シートでイチゴの栽培容器と前記定植苗を遮光し、局所温度調節装置の外の平均温度が26℃であり、
局所温度調節装置内のクラウンの周縁部の地表から2cm高さの地点の平均温度が20℃になるように温度管理をする。局所温度調節装置内の環境共生空間の温度と外部の温度の差は6℃である。
9:30〜17:30の 短日処理時は、前記遮光シートを前記フレームの端に寄せることにより、前記遮光シートを開け、光があたる開放状態とし、局所温度調節装置内のクラウンの周縁部の地表から2cm高さの地点の平均温度が24℃であり、夜冷処理時より4℃高い。このような遮光シートの開閉作業と温度管理を花芽分化が確認されるまで毎日繰り返す。
外気温が高い場合は、処理効果を高めるために、 昇温防止対策としてハウスの天井に遮光用のペイント剤を塗布したり及び/又は減光シートを設けたりして、40%程度遮光する等、ハウスに昇温防止対策を施すことが好ましい。
4)活性種処理気体を供給する場合、
上記1)〜3)の何れかにおいて、活性種処理の少なくとも一種を行った気体を、適宜、環境共生空間及び局所温度調節装置を取り巻く全空間の少なくとも一部に供給し、イチゴの健全育生を図る。
5)青色系光等の発光ダイオードによる光照射を行う場合、
上記1)〜4)の何れかにおいて、青色系光等の適宜選択した波長又は波長幅の光を供給する発光ダイオードによる光照射を、適宜、環境共生空間及び局所温度調節装置を取り巻く全空間の少なくとも一部に行い、イチゴの健全育生を図る。
本発明の短日局所夜冷処理システムでは、ミニハウス内又はハウス内に本発明の短日局所夜冷処理装置を設置し、短日局所夜冷処理に続き、収穫への一連のイチゴ栽培を同じ装置で、同じミニハウス内又はハウス内で行うことが可能になり、従来に比べ、格段の軽労働化が図れる。
また、本システムは既存のイチゴハウスで簡単に使用することができる。これによりイチゴの早出し栽培が簡単に、確実に行える。
また、品種により条件が異なるので、処理温度、処理期間は品種や地域毎に検討することが好ましい。
本発明の遮光フードを取り外し、イチゴの苗又は株に光があたる開放状態にするとき
遮光シートのみ取り外すか、フレームも一緒に外すか、遮光シートをフレームの端に寄せるかは適宜選択をすればよい。
本発明の遮光フードは、栽培容器及び/又は支持台に設置できるものが好ましい。
該遮光フードと、クラウンを冷却する前記局所温度調節装置を組み合わせ、短日局所夜冷処理し、イチゴ栽培を行うと、従来よりも早出し栽培ができ、市場ニーズに合うイチゴ収穫ができるとともに、長期にわたり、イチゴの収穫が得られる。
本発明の遮光フードを土耕栽培に使用する場合は、土壌に遮光フード支持台を設ければよい。
本発明の遮光シートは、上記柔軟性のシート状のもののほか、硬い板状体や硬い曲面状体等からなる形態のものもあり、
1)上記フレームに取り付ける、
2)上記フレームにレールを設け、該レール上を板状体等をスライドさせる、
3)カーテンレールのように該フレームのレールを使用し柔軟性シートを該レール上をスライドさせ、開閉させる、
4)フレームの天井部分に100%遮光性の遮光板を設置し、側面に電動巻き上げ式の遮光シートを配置し、開閉させる、
5)フレームの天井部分に100%遮光性の遮光板を設置し、側面に電動巻き上げ式の遮光シートを配置し、スポットクーラー等の媒体供給装置と遮光シートの開閉を連動させ、遮光シートの開閉とスポットクーラー等の媒体供給装置のオンオフを連動させる
等が一例として挙げられる。状況に合わせ、適宜選択して使用するのがよい。
1.カーボンブラック入り合成樹脂シート、
2.ポリエステルフィルムと接着用のポリエチレンシートとアルミ箔と接着用のポリ エチレンシートと補強用の織布との積層体、
3.蒸着等によるアルミ等の金属層を有するポリエステルフィルムと接着用のポリエ チレンシート(接着層)と補強用の織布との積層体(金属層は接着層側にくる)、
4.ポリエステルシートと接着用のポリエチレンシートと遮光用のアルミ箔と接着用 のポリエチレンシートと補強用の織布との積層体、
5.ポリエステルシートと遮光用であり接着用のカーボンブラック入りポリエチレン シートと補強用の織布との積層体、
6.カーボンブラック入りポリエステルシートと接着用のポリエチレンシートと補強 用の織布との積層体、
7.遮光シートと断熱シートの積層体(前記遮光シートと前記断熱シートも使用でき る)、
8.ポリエステルシート/接着用のポリエチレンシート/アルミ箔/接着用のポリ エチレンシート/補強用の織布/接着用ポリエチレンシート/発泡ウレタンシー トとの構成からなる積層体、
9.ポリエステルシート/蒸着等によるアルミニウム等の金属層/接着用のポリエ チレンシート/補強用の織布/接着用ポリエチレンシート/発泡ウレタンシート との構成からなる積層体、
10.ポリエステルシート/接着用のポリエチレンシート/アルミ箔/接着用のポリ エチレンシート/補強用の織布/接着用ポリエチレンシート/発泡ポリエチレン シート/接着用のポリエチレンシート/高融点ポリエチレンシートとの構成から なる積層体
等が一例として挙げられる。
尚、本発明の遮光シートにおいて、遮光性をあげるために、前記シートや積層体の少なくとも一層にカーボンブラック入り層等を使用し、光を通さない形態にすることは有用であり、好ましい。例えば上記接着用のポリエチレンシートとしてのカーボンブラックを混入した接着用のポリエチレンシートを使用し積層体とする等である。本発明の遮光シートとしては光を通さない遮光シートや光を通さない遮光断熱シートが好ましい。
1.発泡ポリエチレンシート、発泡ポリプロピレンシート、発泡ポリスチレンシー ト、発泡ポリウレタンシート等の発泡シート、
2.織布と接着用ポリエチレンシートと上記発泡シートの一種との積層体、
3.上記発泡シートの一種と接着用のポリエチレンシートと補強用の織布と接着用 のポリエチレンシートと気密性を高めるための高融点ポリエチレンフィルムとの 積層体
等が一例として挙げられる。
前記保温シートの積層体として、不織布/ポリエチレンフィルム、不織布/ポリエチレンフィルム/発泡ウレタン、不織布/鏡面金属層を有するフィルム等が一例として挙げられる。また、本発明の保護シートを保温シートとして使用してもよい。
尚、冬季に保温の場合には、黒系色などの低明度色の保護シートを使用し、陽光などを吸収して加温性を上げる使い方もある。
前記半導体光源の波長としては、所望の波長又は所望範囲の波長を適宜選択して使用すればよい。
青色系光はうどんこ病の防止、青色系光と赤色系光は生育、白色系光は生育、黄色系光は防虫に対する効果が期待でき、本発明の局所温度調節装置と半導体光源との組み合わせにより、うどんこ病等の病害の発生の防止、日照不足の解消、防虫、花芽分化の促進等の効果をイチゴ栽培に適用でき、優秀なイチゴを多量に取得する短日局所夜冷処理システム、イチゴ栽培システムが提供できる。公知の発光ダイオード、レーザーダイオードなどの半導体光源が使用できる。
本発明の外付け反射装置に発光ダイオードを組み込んだ照明装置としては、発光ダイオードからでた光を反射装置の反射面に1回以上反射させ、大きい面積を照射できるようにして反射装置から外部に出すことにより、少数の発光ダイオードで、広範囲の面積を照射できる照明装置が一例として挙げられる。また、これにルーバーを使用して、反射装置から外部に出る光の方向を制御した照明装置も一例として挙げられる。
本発明の照明装置に使用する光は、制限はない。所望の波長や所望範囲の波長を適宜選択して使用すればよいが、青色系、赤色系、黄色系、白色系、紫外線系、赤外線系等の各種波長の光及びこれら二種以上の組み合わせが一例として挙げられる。
本発明において、発光ダイオードの照明装置及び発光ダイオードは、市販の照明装置及び発光ダイオード、公知の照明装置及び発光ダイオードが使用できる。
本発明の外付け反射装置の反射面を構成する材料としては、反射面として使用できれば制限はないが、蒸着法やスパッタ法により、銀、アルミニウム等の金属をプラスチックフィルムや板等に薄膜として設けた積層体(前記反射フィルムも含む)やアルミニウム板や鋼板等の金属板や箔を研磨法や電解法により鏡面にしたもの、金属表面に鏡面をメッキしたもの、通気性フィルム等の微細孔を有するプラスチックフィルム、白色粒子を練り込んだフィルムやシートが一例として挙げられる。反射面を構成する材料がフィルムやシートの場合は、アルミニウム板や鋼板等の金属板に接着剤や粘着剤等を介して積層した積層体を該反射装置に使用する。反射装置に該フィルムやシートを接着剤や粘着剤等で貼り合わせてもよい。
本発明の反射フィルムの一例を挙げれば、
1.銀、アルミニウム等の金属をプラスチックフィルムや板等に蒸着法やスパッタ法 により薄膜として設けた積層体、
2.通気性フィルム等の微細孔を有するプラスチックフィルム、
3.白色粒子を練り込んだプラスチックフィルム、
4.上記1.、2.、3.のフィルムや積層体にポリエチレンフィルムやポリエステル フィルム等のプラスチックフィルムを積層した積層体(例えば、不織布/接着層 /プラスチックフィルム/接着層/鏡面金属層/プラスチックフィルム等の構成 からなる積層体等のシートの断面層中に鏡面金属層を有するシートが陽光などの 反射特性がよい)
等である。
また、太陽電池や燃料電池は照明装置の外に、ミニハウス及び/又はハウス及び/又は各種装置等に連動して使用することは有用である。
本発明の赤色系発光ダイオードの発光する赤色光の波長は、好ましくは610〜710nmであり、より好ましくは660nmである。
本発明の黄色系発光ダイオードの発光する黄色光の波長は、好ましくは560〜580nmであり、より好ましくは570nmである。
本発明の白色系発光ダイオードの発光する白色光の波長は、好ましくは350〜750nmであり、より好ましくは380〜700nmである。
具体的には、通媒管の場合、通気管のみ使用、通液管(通水管)のみ使用、通気管と通液管(通水管)との組み合わせ使用等が一例として挙げられる。
組み合わせ使用としては、前記局所温度調節装置内の環境共生空間において、活性種処理気体を、孔を有する通気管の孔から流出させ、主たる温度調節は、他の通液管(通水管)や孔無し通気管で行うことが一例として挙げられる。
本発明のイチゴ栽培システムにおける局所温度調節装置は、前記局所温度調節装置から選ばれた少なくとも一種である。又はそれらを基本装置とした装置も使用できる。
本発明のイチゴ栽培システムの具体例として、
1)イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり
、前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記媒体供給装置から調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をするイチゴ栽培システムであり、また、
2)イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、媒体として熱媒体を、前記通媒体として通媒管を使用し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をするイチゴ栽培システムであり、また、
3)イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、媒体として熱媒体を、前記通媒体として通媒管を使用し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記局所温度調節装置及び前記イチゴを有する前記栽培容器のイチゴを、前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることにより、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする局所夜冷処理と、前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて、引き続き同一のイチゴ栽培装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理の温度より高い温度で前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする短日処理とを一組とし、前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続ける短日局所夜冷処理を行い、花芽分化の促進を行うと共に、花芽分化の後は、前記遮光フードを外し、前記栽培容器の前記イチゴに光が当たるように開放状態とし、引き続き同一のイチゴ栽培装置を使用し、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をし、イチゴを栽培するイチゴ栽培システムであり、また、
4)ハウス内に、発光ダイオードを使用した照明装置と、イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記媒体供給装置から調節した媒体を前記通媒体に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をすると共に、青色系光等の適宜選択した波長幅を含む波長の光を供給する前記発光ダイオードを使用した照明装置による光照射を、適宜、環境共生空間及び局所温度調節装置を取り巻く全空間の少なくとも一部に行うイチゴ栽培システムであり、また、
5)ハウス内に、発光ダイオードを使用した照明装置と、イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、媒体として熱媒体を、前記通媒体として通媒管を使用し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記局所温度調節装置及び前記イチゴを有する前記栽培容器のイチゴを、前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることにより、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする局所夜冷処理と、前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて、引き続き同一のイチゴ栽培装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理温度より高い温度で前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする短日処理とを一組とし、前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続ける短日局所夜冷処理を行い、花芽分化の促進を行うと共に、花芽分化の後は、前記遮光フードを外し、前記栽培容器の前記イチゴに光が当たるように開放状態とし、引き続き同一のイチゴ栽培装置を使用し、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をすると共に、青色系光等の適宜選択した波長幅を含む波長の光を供給する前記発光ダイオードを使用した照明装置による光照射を、適宜、環境共生空間及び局所温度調節装置を取り巻く全空間の少なくとも一部に行うイチゴ栽培システムであり、また、
6)イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、前記培地を収容した栽培容器が土壌であり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、
前記局所温度調節装置を前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記媒体供給装置から調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をするイチゴ栽培システムであり、また、
7)イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを少なくとも基本要素として有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記培地を収容した栽培容器が土壌及び培地を収容した栽培容器から選ばれた一種であり、前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をする機能を有し、
媒体として温度調節した気体及び活性種処理気体から選ばれた少なくとも一種の気体を、前記通媒体として少なくとも1個以上複数の孔を有する通気管を1個以上使用し、
前記局所温度調節装置を前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記通気管の少なくとも1個の前記孔が少なくとも1個の前記クラウンと対応しており、前記媒体供給装置から、前記気体を前記通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送り、前記気体を前記通気管の孔より前記環境共生空間に流出させることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をするイチゴ栽培システムであり、また、
8)前記窓付構造体と通媒体を有する局所温度調節装置と、イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、媒体を供給する媒体供給装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、所望に調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部を温度調節する機能を有し、媒体が水であり、前記通媒体が通水管及び二重管式ヒートパイプから選ばれた一種の通媒管であり、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記媒体供給装置から所望温度の水を前記通水管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより、
前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をするイチゴ栽培システムであり、また、
9)前記窓付構造体と通媒体を有する局所温度調節装置と、イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、媒体を供給する媒体供給装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、所望に調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部を温度調節する機能を有し、媒体が気体であり、前記通媒体が孔無し通気管であり、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記媒体供給装置から所望温度の気体を前記通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより、
前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をするイチゴ栽培システムであり、また、
10)前記窓付構造体と通媒体を有する局所温度調節装置と、イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、媒体を供給する媒体供給装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、所望に調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部を温度調節する機能を有し、
媒体が電気と空気であり、前記通媒体が電気ヒーターと1個以上複数の孔を有する通気管であり、前記媒体供給装置が通電制御装置及び温度調節された熱媒体を送り出す媒体供給装置であり、前記局所温度調節装置を前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記電気ヒーター及び前記1個以上複数の孔を有する通気管が、前記環境共生空間内にあり、
外気温が高い時は、媒体供給装置から温度調節された冷風を前記通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送り、前記気体を前記通気管の孔より前記環境共生空間に流出させることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする、
外気温が低い時は、前記媒体供給装置である通電制御装置から電気が電気ヒーターに供給されて加温により前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をすることにより、適宜、加温と冷風による前記クラウン及びその周縁部の温度調節をするイチゴ栽培システムであり、また、
11)上記1)〜6)及び8)〜10)の何れかに記載のイチゴ栽培システムにおいて、該システムが少なくとも通媒体として1個以上複数の孔を有する通気管を有し、少なくとも媒体として空気等の気体を使用し、該局所温度調節装置の環境共生空間内に、少なくとも媒体供給装置から前記活性種処理気体を前記通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送り、前記気体を前記通気管の孔より前記環境共生空間に流出させることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の環境調節をするイチゴ栽培システムであり、また、
12)ハウス内に、前記窓付構造体と通媒体を有する局所温度調節装置と、前記イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、前記媒体を供給する媒体供給装置と、更に、青色系発光ダイオードの照明装置及び供給活性種装置から選択した少なくとも一種とを使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、所望に調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部を温度調節する機能を有し、媒体が熱媒体であり、前記通媒体が通媒管であり、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、
前記媒体供給装置から調節した熱媒体を前記通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送り、前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部を5〜27℃に温度調節すると共に、適宜、前記青色系発光ダイオードの照明装置による前記イチゴへの青色光の照射及び前記活性種供給装置による前記イチゴへの前記活性種の少なくとも一種の供給から選択した少なくとも一種を行うイチゴ栽培システムであり、また、
13)ハウス内に、前記窓付構造体と通媒体を有する局所温度調節装置と、前記イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、前記媒体を供給する媒体供給装置と、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、更に、青色系発光ダイオードの照明装置及び活性種供給装置から選択した少なくとも一種を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、所望に調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部を温度調節する機能を有し、
前記媒体が熱媒体であり、前記通媒体が通媒管であり、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記イチゴを前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から温度調節した前記熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送り、前記通媒管により前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓から外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする局所夜冷処理と、
前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて前記局所温度調節装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理の温度より高い温度で前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする短日処理とを一組とし、
前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続ける短日局所夜冷処理を行い、花芽分化の促進を行うと共に、花芽分化の後は、前記遮光フードを外し、引き続き同一のイチゴ栽培装置を使用し、前記栽培容器の前記イチゴに光が当たるように開放状態とし、自然の採光状態で、前記局所温度調節装置を使用し、前記通媒管により前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓から外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をすると共に、適宜、前記青色系発光ダイオードの照明装置による前記イチゴへの青色光の照射及び前記活性種供給装置による前記イチゴへのイオン(活性種処理気体)の供給から選択した少なくとも一種を行うイチゴ栽培システムであり、 また、
14)上記1)〜13)のイチゴ栽培システムの何れかにおいて、前記環境共生空間の窓高さ値が0.3cm以上であり、前記環境共生空間の空間値が1より大きい局所温度調節装置を使用したイチゴ栽培システムであり、また、
15)上記1)〜14)の何れかに記載の局所温度調節装置において、前記1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体を有し、前記窓付構造体の窓より小さい面積の窓を有する窓付補助具を前記窓付構造体の上に設置した局所温度調節装置であり、窓のサイズの異なる前記窓付補助具をイチゴの成長にあわせて変えることにより可変窓の機能を有するイチゴ栽培システムであり、また、
16)上記1)〜15)の何れかに記載されたイチゴ栽培システムにおいて、
青色系光等の適宜選択した波長幅を含む波長の光を供給する前記発光ダイオードを使用した照明装置による光照射を、適宜、環境共生空間及び局所温度調節装置を取り巻く全空間の少なくとも一部に行うイチゴ栽培システムであり、また、
17)上記1)〜16)の何れかに記載されたイチゴ栽培システムにおいて、
培地を収容した栽培容器が土壌とし、土耕栽培によるイチゴの栽培を行うイチゴ栽培システムであり、また、
18)上記1)〜17)の何れかに記載の局所温度調節装置において、1個以上複数の孔を有する通気管を使用し、該局所温度調節装置の環境共生空間内に、媒体供給装置から、温度調節した気体及び活性種処理気体から選ばれた少なくとも一種を、適宜、流出できる機能を有するイチゴ栽培システムであり、また、
19)上記1)〜18)の何れかに記載のイチゴ栽培システム及びその機能から選ばれた2種以上複数の組み合わせからなるイチゴ栽培システムである
等である。
また、上記1)〜19)は、本発明の課題を解決する手段でもある。
また、上記7)及び18)に記載のイチゴ栽培システムにおいて、前記活性種処理(活性種付加、活性種清浄等)から選ばれた少なくとも一種を行った気体を必須要件として、そのほかの媒体として、気体、液体、電気等から選ばれた少なくとも一種を組み合わせて使用することができる。通媒体としては必須要件である1個以上複数の孔を有する通気管に、孔無し通気管、通水管等の通液管、電気ヒーター等から選ばれた少なくとも一種を組み合わせることができる。
また、窓を有する窓付補助具を前記窓付構造体の上に設置した局所温度調節装置においては、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をエネルギー損失を最小限に抑えて行える。
一例として最上部の前記窓付補助具を最小の窓を有する窓付補助具とし、順次、大きい窓の前記窓付補助具を設置することにより、最上部が最小の窓であり、最下部が最大の窓であり、イチゴの成長に合わせ、最上部から前記窓付補助具を取り除くことにより、順次、窓の大きさを大きくし、前記クラウンからの成長物を、的確に前記窓付構造体の外部へ成長させ、エネルギー損失を最小限に抑えることが挙げられる。
また、発光ダイオードによる光照射、活性種処理(活性種付加、活性種清浄等)の少なくとも一種から選ばれた少なくとも一種を行う本発明のイチゴ栽培システムは、環境共生空間、クラウン及びその周縁部の環境調節を行うことができ、健全なクラウン及びイチゴの育成ができる。
また、本発明のイチゴ栽培システムは、カビ等の真菌、細菌、ウイルス又は微生物等の殺菌等により、うどんこ病等の病害の発生を抑制又は撲滅するイチゴ栽培システムである。
本発明の局所温度調節装置と、活性種処理気体及び青色系発光ダイオードによる光照射から選ばれた少なくとも1種と組み合わせた、短日局所夜冷処理システムやイチゴ栽培システムは、イチゴの健全な栽培に極めて有用である。
また、 図18に示すようにように、本発明のイチゴ栽培装置をハウス内で使用してイチゴ栽培を行う場合、ハウス内の温度は特に温度調節しなくてもよいが、寒冷地での栽培で、特に高温や低温がイチゴの生育範囲を超える場合は、ハウス内の温度をイチゴの生育範囲ぎりぎりで温度調節をすることも必要である。
本発明の局所温度調節装置を使用するイチゴの栽培システムは、従来のハウス全体を温度調節するイチゴ栽培システムより、遙かに消費エネルギーの削減ができる。
また、本発明の短日局所夜冷処理を含むイチゴ栽培システムは、短日夜冷処理やイチゴの株の植え替えやイチゴの株の生育を別々に行う従来のイチゴ栽培システムより手間と労力が格段に省ける。また、短日局所夜冷処理を行った後、冬にイチゴの果実を収穫する場合、イチゴの育生時に加温処理を主体とする温度調節を行い、イチゴの果実の収穫へ導く。夏から秋にイチゴの果実を収穫する場合、イチゴの育生時に冷風処理を主体とする温度調節を行い、イチゴの果実の収穫へ導びく。
1)前記青色系発光ダイオードが、昼夜連続して、イチゴに青色光を照射するイチゴ栽培システム、
2)前記青色系発光ダイオードが、昼夜断続的に、イチゴに青色光を照射するイチゴ栽培システム、
3)前記青色系発光ダイオードを所定の間隔で設置しているイチゴ栽培システム、
4)前記青色系発光ダイオードを直線上に連結して、ハウスの上部に設置しているイチゴ栽培システム、
5)前記青色系発光ダイオードを所定の3〜100cmの間隔で設置しているイチゴ栽培システム、
6)前記青色系発光ダイオードを培地との間隔を50cm〜3mで設置しているイチゴ栽培システム、
7)前記青色系発光ダイオードを透明パイプに入れて連結しているイチゴ栽培システム、
8)前記青色系発光ダイオードのピーク波長が400〜500μmであるイチゴ栽培システム、
9)前記青色系発光ダイオードの点灯時間を特定するタイマーが設置され、所望の時間に青色系発光ダイオードを点灯するイチゴ栽培システム
等のイチゴ栽培システムが一例として挙げられる。
本発明の活性種処理気体の供給を行うイチゴの栽培方法は、活性種処理気体の供給を有する局所温度調節装置を使用した、短日局所夜冷処理システム及びイチゴ栽培システムに適用でき、合わせイチゴ類全般に適用できる。
かかる前記活性種処理から選ばれた少なくとも一種を行うことにより、栽培対象であるイチゴ自体には悪影響を与えることなく、前記環境共生空間内、該環境共生空間内の装置の壁内面や培地表面(土壌表面等)、前記ミニハウス内の空間内や前記ハウス内の空間内の雑菌を除菌、減菌することができ、病害が抑制され、高品質のイチゴを栽培することができる。
前記全行程の全期間を行ってもよい。所望により適宜選択して行うことが好ましい。
あるいは、2つ以上の工程で前記活性種処理の少なくとも一種を行なってもよい。 あるいは、苗の育成及び株の育成において前記活性種から選ばれた少なくとも一種を放出するようにしてもよい。
短日局所夜冷処理が省略されている場合でも同様である。
前記活性種処理の少なくとも一種を停止するタイミングは、次工程のための施設に移す(次工程が同一施設で行なわれる場合は、苗の育成工程終了時の)前であってもよく、およそ同時であってもよく、後であってもよい。苗の育成、短日局所夜冷処理、株の育成のいずれか1つの工程でのみ、前記活性種処理の少なくとも一種を行なう場合は、
限定された期間でも効果は見込まれるが、当該工程中のできるだけ長い期間にわたって前記活性種処理の少なくとも一種を行なうことが好ましく、該工程中の全期間であることが特に好ましい。
前記活性種から選ばれた少なくとも一種の放出が極端に短い場合、イチゴの品質が損なわれる虞がある。
短日局所夜冷処理または株の育成においてのみ、前記活性種処理の少なくとも一種を行う場合も、同様である。
また、株の育成工程の終了前に前記活性種から選ばれた少なくとも一種の放出を止めてもよい。前記活性種処理の少なくとも一種が、苗の育成、短日局所夜冷処理、株の育成のいずれか2つ以上の工程で行なわれる場合であっても、前記活性種の少なくとも一種が極端に短いと効果が得られない虞があるため、できるだけ長い期間にわたって前記活性種から選ばれた少なくとも一種の放出が行なわれることが好ましい。
前記活性種処理の少なくとも一種を行うイチゴの栽培方法としては、前記正イオン及び負イオン等を供給するイチゴの栽培方法、前記水クラスター等を供給するイチゴの栽培方法、前記電解水ミスト等を供給するイチゴの栽培方法、光触媒を使用した活性種清浄によるイチゴの栽培方法や電解水を使用した活性種清浄によるイチゴの栽培方法、活性種清浄と活性種付加の双方を行うイチゴの栽培方法等が一例として挙げられ、イチゴの健全育成やイチゴの品質改善等の効果に寄与する。
土耕栽培や高設栽培等の各栽培法に対して、栽培容器、支持台等の栽培装置に合わせて、送媒管、枝管は、作業がしやすい場所に設置することが好ましい。即ち、1)送媒管を支持台の下部に設置し、送媒管と栽培容器の中の通媒管とを枝管で接続する、2)送媒管を栽培容器の側面に設置し、送媒管と栽培容器の中の通媒管とを枝管で接続する等が一例として挙げられる。
本発明の局所温度調節装置、短日局所夜冷処理システム、イチゴ栽培システムにおいて、水等の液体をイチゴの苗や株に供給する手段として供液管を設置することが好ましい。
イチゴ以外のロゼット植物としては、野菜類では、ニンジン、ダイコン、ホウレンソウ、パセリなどがある。また、花弁類では、ガーベラ、フリージア、チューリップ、スイセン、ヒヤシンス、クロッカス等が一例として挙げられる。なお、本発明は、主としてイチゴ栽培における栽培技術としてなされたものであるが、本発明により栽培することが可能な植物は、特にイチゴに限定されるものではない。
図1(a)は、本発明の局所温度調節装置の一例を示す斜視図である。
本例は、2個の局所温度調節装置1、1がN方向56に直列に設置されている。N方向56は窓付構造体2内の通媒体設置延長方向又は想定通媒体設置延長方向である。
本例の局所温度調節装置1は、2本の通媒管8、8と1個の窓5を有し、該通媒管8、8が貫通できる空間部6、6を有する窓付構造体2とからなり、該通媒管8、8が窓付構造体2の窓5を挟んで、窓付構造体2を貫通している。前記窓付構造体2は、上内面50と培地の33の間に環境共生空間45を形成している。熱媒体を通媒管8、8に供給することにより環境共生空間45の温度調節をすることができる。各窓付構造体2は各々2個の窓付構造体ブロック3、3に分割できる。
また、本例の窓付構造体2は、複数組からなり、剛軟度が150mm以上、且つ、熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)の素材で構成されるので、外力により容易に変形せず、外気温の変化に影響されない空間を窓付構造体2の環境共生空間45内に有することができ、クラウン及びその周縁部の安定した温度調節ができる。
前記図1(a)と同型の局所温度調節装置1、1を使用し試験した。
熱媒体に水を、通媒管8、8に通水管9A、9Aを使用し、通水管9A、9A、に所望温度の水を供給し、試験した。前記環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を前記窓付構造体2の案内により、前記窓5を通して外部へ流出させることによって、前記環境共生空間45をより効果的に、より効率的に温度調節できた。熱媒体に空気等の気体を使用しても同様の効果が得られる。
図1(b)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す斜視図である。
本例は、平行な3本の通媒管8、8、8に、2個の局所温度調節装置1、1がN方向56に互い違いに設置されている。N方向56は窓付構造体2内の通媒体設置延長方向又は想定通媒体設置延長方向である。
本例の局所温度調節装置1は、2本の通媒管8、8と1個の窓5を有し、該通媒管8、8が貫通できる空間部6、6を有する窓付構造体2とからなり、該通媒管8、8が窓付構造体2の窓5を挟んで、窓付構造体2を貫通している。前記窓付構造体2は、上内面50と培地33の間に環境共生空間45を形成している。熱媒体を通媒管8、8に供給することにより環境共生空間45の温度調節をすることができる。各窓付構造体2は各々2個の窓付構造体ブロック3、3に分割できる。。
前記図1(b)と同型の局所温度調節装置1、1を使用し試験した。
熱媒体に水を、通媒管8、8、8に通水管9A、9A、9Aを使用し、通水管9A、9A、9Aに所望温度の水を供給し、試験した。前記環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を前記窓付構造体2の案内により、前記窓5を通して外部へ流出させることによって、前記環境共生空間45をより効果的に、より効率的に温度調節できた。熱媒体に空気等の気体を使用しても同様の効果が得られる。
図2(a)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す断面図である。
図2(b)は、 同局所温度調節装置を示す平面図である。
本例の局所温度調節装置1は、窓付構造体2の上内面50と培地33の間に環境共生空間45が形成され、窓付構造体2の上に1個の窓52を有する窓付補助具51が設置され、環境共生空間45内にクラウン30と通液管9が設けられている。窓付補助具51の窓52の面積は、窓付構造体2の窓5の面積より小さく、窓付補助具51と窓付構造体2は、それぞれ、窓52、5を含め、中央部で2個に分割できる。双方の窓5、52を通って、イチゴの茎29Aがクラウン30から出て外部に伸びている。イチゴの成長にあわせて窓付補助具51をはずして、その時期にあわせた窓52、5にすることにより、きめの細かい温度管理ができる。また、図示はしないが、窓52の面積の異なる窓付補助具51を複数個、局所温度調節装置1に設置し、イチゴの成長にあわせて窓付補助具51を一枚ずつ取り除くことにより、よりきめの細かい温度管理ができる。また、その時期にあわせた窓52、5をその都度、設置してもよい。
前記図2(a)と同型の局所温度調節装置1を試作した。窓付構造体2は低発泡ポリエチレン板を使用して作製し、通液管9は塩化ビニル製のホースを使用した。窓付補助具51はポリプロピレン製の不織布を使用した。
図2(c)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す平面図である。
本例の局所温度調節装置1は、窓付構造体2の上にサイズの異なる円形状の窓52、52を有する、2個の窓付補助具51、51が設置されている。
2個の窓付補助具51、51の窓52、52の面積は、窓付構造体2の窓5の面積より小さく、一番上の窓付補助具51の窓52の面積は、二番目の窓付補助具51の窓52の面積より小さく、窓付補助具51、51と窓付構造体2は、それぞれ、窓52、52、5を含め、中央部で2個に分割できる。
前記窓5、52、52を通って、イチゴの茎がクラウンから出て外部に伸びることができる。イチゴの成長にあわせて2個の窓付補助具51、51を順次はずして、その時期にあわせた窓52、52、5にすることにより、きめの細かい温度管理ができる。
また、更に窓52の面積の異なる窓付補助具51を複数個、局所温度調節装置1に設置し、イチゴの成長にあわせて窓付補助具51を一枚ずつ取り除くことにより、よりきめの細かい温度管理ができる。また、その時期にあわせた窓52、5をその都度、設置してもよい。
前記図2(c)と同型の局所温度調節装置1を試作した。窓付構造体2は低発泡ポリエチレン板を使用して作製し、窓付補助具51はポリプロピレン製の不織布を使用した。
図3(a)は、本発明の2個の窓付構造体ブロックを組み合わせた窓付構造体の一例を示す斜視図である。
本例の窓付構造体2は、内部に環境共生空間45を、上面中央部に1個の円形状の窓5を、一面に2個の釣り鐘状の空間部6、6を有し、相対応する面も同様の構造になっており、一面から相対応する面へ貫通している。
前記図3(a)と同型の窓付構造体2を、2個の窓付構造体ブロック3、3を組み合わせ作製した。各窓付構造体ブロック3は、4枚の厚さ5mmの発泡ゴムからなる板状の窓付構造体部材4、4、4、4を合成ゴム系接着剤で貼り合わせ作製した。
本例の窓付構造体2は、内部に環境共生空間45を、上面中央部に1個の円形状の窓5を有している。一個の窓付構造体ブロック3は釣り鐘状の空間部6を有し、一面から対応する他の面へ貫通している側面を有しているが、他の一個の窓付構造体ブロック3は空間部6がない構造となっている。
前記図3(b)と同型の窓付構造体2を、2個の窓付構造体ブロック3、3を組み合わせ作製した。各窓付構造体ブロック3は、4枚の厚さ8mmの発泡ゴムからなる板状の窓付構造体部材4、4、4、4を合成ゴム系接着剤で貼り合わせ作製した。
本例の窓付構造体2は、内部に環境共生空間45を、上面中央部に1個の円形状の窓5を、一面に全面開放された空間部6を有し、相対応する面も同様の構造になっており、一面から相対応する面へ貫通している。
前記図3(c)と同型の窓付構造体2を、2個の窓付構造体ブロック3、3を組み合わせ作製した。各窓付構造体ブロック3は、厚さ0.5mmのポリプロピレンシートからなる窓付構造体部材4の圧空成形により作製した。
本例の窓付構造体2は、内部に環境共生空間45を、上面中央部に1個の円形状の窓5を、下面中央部に1個の円形状の窓5を有し、一面に2個の釣り鐘状の空間部6、6を有し、相対応する面も同様の構造になっており、一面から相対応する面へ貫通している。
前記図3(d)と同型の窓付構造体2を、2個の窓付構造体ブロック3、3を組み合わせ作製した。各窓付構造体ブロック3は、5枚の厚さ3mmの発泡ゴムからなる板状の窓付構造体部材4、4、4、4、4を合成ゴム系接着剤で貼り合わせ作製した。
本例の窓付構造体2は、内部に環境共生空間45を、上面中央部に1個の円形状の窓5を、一面に2個の釣り鐘状の空間部6、6を有し、相対応する面も同様の構造になっており、一面から相対応する面へ貫通している。該窓付構造体2の窓5を覆うように不織布とポリエチレンの積層体からなる、切り欠き部24を有する保護シート23を設置してある。
切り欠き部24を有する保護シート23は大きいサイズのシートを使用し、窓付構造体2全体を覆うように設置してもよいし、切り欠き部24を有する保護シート23に代えて、くり抜24を有する保護シート23を使用してもよい。
前記図3(e)と同型の窓付構造体2を、2個の窓付構造体ブロック3、3を組み合わせ作製した。各窓付構造体ブロック3は、4枚の厚さ3mmの低発泡ポリエチレンからなる板状の窓付構造体部材4、4、4、4を合成ゴム系接着剤で貼り合わせ作製した。
本例の窓付構造体2は、内部に環境共生空間45を形成し、2個の逆L形状の窓付構造体部材4、4を間隔を置いて平行に設け、N方向56の両端部に角材状の窓付構造体部材4、4を設け、その両側には空間部6、6が設けられ、一面から相対応する面へ貫通している構造になっている。
窓5は連続系の窓である。
前記図3(f)と同型の窓付構造体2を作製した。各逆L形状の窓付構造体部材4は、厚さ2.5mmのアクリル板から作製し、各角材状の窓付構造体部材4は、発泡スチレンから作製した。
本例の窓付構造体2は、内部に環境共生空間45を形成し、2個の板状の窓付構造体部材4、4を間隔を置いて平行に設け、T方向57の両端部にパイプ形状の窓付構造体部材4、4を設け、N方向56の一つの端部の中央に角材状の窓付構造体部材4を設け、その両側には空間部6、6が設けられ、図示はしないが相対応する他の一面の端部の中央の構造も同様であり、一面から相対応する面へ貫通している構造になっている。窓5は連続系の窓である。
前記図3(f)と同型の窓付構造体2を作製した。板状の窓付構造体部材4、4は、厚さ2.5mmのアクリル板から作製し、各角材状の窓付構造体部材4は、発泡スチレンから作製し、パイプ形状の窓付構造体部材4、4は、塩化ビニール製パイプから作製した。
図4(a)は、本発明の窓付構造体ブロックの一例を示す斜視図である。
本例の窓付構造体ブロック3は、上面中央部に1個の半円形状の窓5を、一面に2個の釣り鐘状の空間部6、6を有し、相対応する面は開放面になっている。
前記図4(a)と同型の窓付構造体ブロック3を作製した。
該窓付構造体ブロック3は、4枚の厚さ5mmの発泡ゴムからなる板状の窓付構造体部材4、4、4、4を合成ゴム系接着剤で貼り合わせ作製した。
本例の窓付構造体ブロック3は、上面中央部に1個の半円形状の窓5を有し、一面は閉鎖面を有し、相対応する面は開放面になっている。
前記図4(b)と同型の窓付構造体ブロック3を作製した。
該窓付構造体ブロック3は、4枚の厚さ5mmの発泡ゴムからなる板状の窓付構造体部材4、4、4、4を合成ゴム系接着剤で貼り合わせ作製した。
本例の窓付構造体ブロック3は、上面中央部に1個の半円形状の窓5を、下面も同様の構造を有し、一面に2個の釣り鐘状の空間部6、6を有し、相対応する面は開放面になっている。
前記図4(c)と同型の窓付構造体ブロック3を作製した。該窓付構造体ブロック3は、5枚の厚さ3mmの発泡ゴムからなる板状の窓付構造体部材4、4、4、4、4を合成ゴム系接着剤で貼り合わせ作製した。
本例の窓付構造体ブロック3は、両端中央部に2個の半円形状の窓5、5を有し、一面は全面開放の空間部6を有し、相対応する面も全面開放の空間部6を有している。
前記図4(d)と同型の窓付構造体ブロック3を作製した。該窓付構造体ブロック3はポリプロピレンの射出成形により作製した。 該窓付構造体部材4の厚さは1.0mmである。
本例の窓付構造体ブロック3は、両端中央部に2個の四角形状の窓5、5を有し、一面は開放された空間部6を有し、相対応する面も同様の構造になっている。中央には平面板状の窓付構造体部材4が閉鎖面として設けられ、一面から相対応する面に貫通できない構造になっている。
前記図4(e)と同型の窓付構造体ブロック3を作製した。該窓付構造体ブロック3は、3枚の厚さ3mmの低発泡ポリエチレンからなる板状の窓付構造体部材4、4、4を合成ゴム系接着剤で貼り合わせて、両側部分を2個作製し、該両側部分を一枚の厚さ3mmの低発泡ポリエチレンからなる窓付構造体部材4を挟んで、合成ゴム系接着剤で貼り合わせ、作製した。
本例の窓付構造体ブロック3は、1枚の窓付構造体部材4の一辺端部の中央部を三角形状にくり抜き、二枚合わせたもので、中央部に1個の四角形状の窓5を有する。
前記図4(f)と同型の窓付構造体ブロック3を作製した。1枚の厚さ3mmの発泡ゴム板の窓付構造体部材4の一辺端部の中央部を三角形状にくり抜き、二枚合わせ作製した。
本例の窓付構造体ブロック3は、1枚の窓付構造体部材4の一辺端部の3カ所を半円形状にくり抜き、二枚を合わせたもので、3個の円形状の窓5、5、5を有する。
前記図4(g)と同型の窓付構造体ブロック3を作製した。1枚の厚さ3mmの低発泡ポリエチレン板の窓付構造体部材4の一辺端部の3カ所を半円形状にくり抜き、二枚を合わせ作製した。
本例の窓付構造体ブロック3は、図4(h)〜(j)に示した各片を組み合わせたもので、6個の円形状の窓5、5、5、5、5、5を有する。
図4(h)に示した窓付構造体ブロック3の一片は、1枚の窓付構造体部材4の一辺端部の3カ所を半円形状にくり抜いたもので、一つの辺に3個の半円形状の窓5、5、5を有する。
図4(i)に示した窓付構造体ブロック3の他の一片は、1枚の窓付構造体部材4の一辺端部の3カ所を半円形状にくり抜いたものを2枚合わせたもので、両辺に3個の半円形状の窓5、5、5、5、5、5を有し、中央部の二カ所で、フレキシブルな留め具7(蝶番等)により連結されており、中央で折れ曲がり自由自在になっている。複数の窓付構造体ブロック3を組み合わせて使用することにより、設置する工程が簡単に行える。
図4(j)に示した窓付構造体ブロック3の他の一片は、1枚の窓付構造体部材4の一辺端部の3カ所を半円形状にくり抜いたもので、一つの辺に3個の半円形状の窓5、5、5を有する。
前記図4(h)〜(j)からなる同型の窓付構造体ブロック3を作製した。
それぞれ厚さ3mmの低発泡ポリエチレンで作製した。
本窓付構造体ブロック3は片面端部に2個の半円形状の窓5、5を有し、他の相対応する片面端部も同様の構造を有し、更に中央部が凸状になっており、中央部から2個に分
離できる。また、凸状の中央部は中が空洞になっており、その一つの端部に空間部6を形成し、相対する他の端部も同様であり、一つの端部から他の端部へ貫通している。
前記図4(k)と同型の窓付構造体ブロック3を作製した。
1枚の厚さ3mmの低発泡ポリエチレン板の窓付構造体部材4の一端部に半円状の窓5を二個くり抜き、他の2枚の厚さ3mmの低発泡ポリエチレン板の窓付構造体部材4、4と共に粘着性の合成ゴム系接着剤で貼り合わせて、両側部分を2個作製し、該2個を合わせ窓付構造体ブロック3とした。
図5(a)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す斜視図である。
本例の局所温度調節装置1は、培地33上に設置されている。
本例の局所温度調節装置1は、2本の通媒管8、8と1個の窓5を有し、該通媒管8、8が貫通できる空間部6、6を同一方向の両端部に有する窓付構造体2とからなり、該通媒管8、8が窓付構造体2の窓5を挟んで、窓付構造体2を貫通している。前記窓付構造体2は、上内面50の下に、即ち上内面50と培地の33の間に環境共生空間45を形成している。窓5に温度計16が設置されている。熱媒体を通媒管8、8に供給することにより環境共生空間45の温度調節を行うことができる。57は、通媒体である通媒管8、8の設置延長方向と直交する方向のT方向である。媒体に熱媒体を使用する。
本例では、図5(a)と同型の局所温度調節装置1を、培地33上に設置し、熱媒体に水を、通媒管8、8に通水管9A、9Aを使用し、該通水管9A、9Aに所望温度の水を供給し、局所温度調節装置1の性能試験を行った。使用した局所温度調節装置1の内訳は以下の通りである。
1.窓付構造体部材
窓付構造体部材 熱伝導率 (W/(m・K))
厚み8mm発泡ゴム 0.024
厚み5mm発泡ゴム 0.024
厚み3mm低発泡ポリエチレン 0.032
厚み3mm非吸水性段ボール (ライナーや中芯) 0.13
厚み3mm透明ポリメチルメタ 0.20
アクリレート(透明アクリル)
厚み2mm透明ポリエチレン 0.33
厚み0.5mmポリプロピレン 0.14
2.通水管
培地表面にほぼ水平で、ステンレス製管
3.サイズ
窓付構造体サイズ:内サイズ(外サイズは部材の厚みを加えればよい。)
1)内縦150mm×内横100mm×内高さ28mm
×直径60mmの窓
2)内縦150mm×内横100mm×内高さ23mm
×直径30mmの窓
3)内縦100mm×内横100mm×内高さ20mm
×直径20mmの窓
通水管サイズ :
1)外径19mm×内径14mm
2)外径14mm×内径10mm
通水管間隔 : 40 mm
組み合わせ: 部材厚さ 窓付構造体サイズ 通水管サイズ
8mm 1) 1)
5mm 1) 1)
3mm 2) 2)
2mm 3) 2)
0.5mm 3) 2)
4.試験条件
1.外気温度 30℃ × 水温度 10℃
2.外気温度 5℃ × 水温度 40℃
[表1]
外気温度 30℃ × 水温度 10℃
窓付構造体部材 窓付構造体内中央部の温度
(℃)
開始時 3分 5分 1時間 5時間
厚み8mm発泡ゴム 30 19 17 15 15
厚み5mm発泡ゴム 30 19 17 15 15
厚み3mm低発泡ポリエチレン 30 23 20 15 15
厚み3mm非吸水性段ボール 30 23 20 15 15
厚み3mm透明ポリメチルメタ 30 25 20 15 15
アクリレート(透明アクリル)
厚み2mm透明ポリエチレン 30 25 23 15 15
厚み0.5mmポリプロピレン 30 25 23 15 15
[表2]
外気温度 5℃ × 水温度 40℃
窓付構造体部材 窓付構造体内中央部の温度
(℃)
開始時 3分 5分 1時間 5時間
厚み8mm発泡ゴム 5 6 10 20 20
厚み5mm発泡ゴム 5 6 10 20 20
厚み3mm低発泡ポリエチレン 5 7 12 20 20
厚み3mm非吸水性段ボール 5 7 12 20 20
厚み3mm透明ポリメチルメタ 5 9 15 20 20
アクリレート(透明アクリル)
厚み2mm透明ポリエチレン 5 9 15 20 20
厚み0.5mmポリプロピレン 5 9 15 20 20
図5(a)と同型の局所温度調節装置1を培地33上に設置し、熱媒体に空気を、通媒管8、8に孔を有する通気管10、10を使用し、局所温度調節装置1の性能試験を行った。 使用した局所温度調節装置1の内訳は以下の通りである
1.窓付構造体部材
窓付構造体部材 熱伝導率 (W/(m・K))
厚み8mm発泡ゴム 0.024
厚み5mm発泡ゴム 0.024
厚み3mm低発泡ポリエチレン 0.032
厚み3mm非吸水性段ボール(ライナーや中芯) 0.13
厚み3mm透明ポリメチルメタ 0.20
アクリレート(透明アクリル)
厚み2mm透明ポリエチレン 0.33
厚み0.5mmポリプロピレン 0.14
2.孔を有する通気管
培地表面にほぼ水平で、窓5に向かう方向に開いた、1個の、直径1mmの孔を 有する塩化ビニル製管
3.サイズ
窓付構造体サイズ:内サイズ(外サイズは部材の厚みを加えればよい。)
1)内縦150mm×内横100mm×内高さ28mm
×直径60mmの窓
2)内縦150mm×内横100mm×内高さ23mm
×直径30mmの窓
3)内縦100mm×内横100mm×内高さ20mm
×直径20mmの窓
孔を有する通気管サイズ :
1)外径19mm×内径14mm
2)外径14mm×内径10mm
孔を有する通気管間隔 : 40 mm
組み合わせ: 部材厚さ 窓付構造体サイズ 通気管サイズ
8mm 1) 1)
5mm 1) 1)
3mm 2) 2)
2mm 3) 2)
0.5mm 3) 2)
4. 試験条件
1) 外気温度 30℃ × 空気温度 8℃
2) 外気温度 5℃ × 空気温度 30℃
[表3]
外気温度 30℃ × 空気温度 8℃
窓付構造体部材 窓付構造体内中央部の温度
(℃)
開始時 3分 5分 1時間 5時間
厚み8mm発泡ゴム 30 23 17 15 15
厚み5mm発泡ゴム 30 23 17 15 15
厚み3mm低発泡ポリエチレン 30 19 16 15 15
厚み3mm非吸水性段ボール 30 19 16 15 15
厚み3mm透明ポリメチルメタ 30 17 15 15 15
アクリレート(透明アクリル)
厚み2mm透明ポリエチレン 30 17 15 15 15
厚み0.5mmポリプロピレン 30 17 15 15 15
[表4]
外気温度 5℃ × 空気温度 30℃
窓付構造体部材 窓付構造体内中央部の温度
(℃)
開始時 3分 5分 1時間 5時間
厚み8mm発泡ゴム 5 10 12 18 18
厚み5mm発泡ゴム 5 10 12 18 18
厚み3mm低発泡ポリエチレン 5 13 15 18 18
厚み3mm非吸水性段ボール 5 13 15 18 18
厚み3mm透明ポリメチルメタ 5 15 18 18 18
アクリレート(透明アクリル)
厚み2mm透明ポリエチレン 5 15 18 18 18
厚み0.5mmポリプロピレン 5 15 18 18 18
即ち、本発明の局所温度調節装置1は、1個以上の窓を有する窓付構造体2と通媒管8から構成され、前記窓付構造体2の剛軟度が150mm以上であるので外力により容易に変形せず、且つ、熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であるので外気温の変化に影響されない環境共生空間45が窓付構造体2内に存在すると共に、前記環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体2の案内により、前記窓5を通して外部へ流出させることによって、前記環境共生空間45の温度調節ができる。
図5(b)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す断面図である。
本例の局所温度調節装置1は、1個の窓5を有する窓付構造体2と通液管9、9から構成され、培地33上に設置されている。前記窓付構造体2は、上内面50と培地33の間に、環境共生空間45を形成している。57は、通媒体である通液管9の設置延長と直交する方向のT方向である。熱媒体に水等の液体を使用し、温度調節した液体を局所温度調節装置1の通液管9、9に送り、通液管9、9が窓付構造体2内の環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、図に示した空気等の気流43のように、該空気を前記窓付構造体2の案内により前記窓5から外部へ流出させることによって、窓5の下部にあるクラウン及びその周縁部の温度調節をする。
前記図5(b)と同型の局所温度調節装置1で、熱媒体に水を使用し、試験を行い、温度調節が効率よくできた。
図5(c)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す断面図である。
本例の局所温度調節装置1は、1個の窓5を有する窓付構造体2と2本の孔を有する通気管10、10から構成され、培地33上に設置されている。前記窓付構造体2は、上内面50と培地33の間に、環境共生空間45を形成している。57は、通媒体である通気管10の設置延長と直交する方向のT方向である。
熱媒体に空気等の気体を使用し、温度調節した空気を孔を有する通気管10、10に送り、通気管10、10の孔11、11から窓付構造体2内の環境共生空間45へ流出させ、該環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、図に示した空気等の気流43のように、該空気を前記窓付構造体2の案内により前記窓5から外部へ流出させることによって、窓5の下部を含む該環境共生空間45を温度調節する。
前記図5(c)と同型の局所温度調節装置1で、熱媒体に空気を使用し、試験を行い、温度調節が効率よくできた。
図6(a)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す平面図である。
本例の局所温度調節装置1は、一本の二重管式ヒートパイプからなる通媒管8と内部に環境共生空間45を有する窓付構造体2とから構成されている。前記窓付構造体2は両側に2本の中空パイプからなる窓付構造体部材4、4とそれらの上に4個の 厚さ3mmの低発泡ポリエチレンの窓付構造体部材4、4、4、4からなる窓付構造体ブロック3が設置され、2個の円形状の窓5、5を有している。窓5、5は独立系の窓である。
前記図6(a)と同型の局所温度調節装置1を使用し、温度調節した水を通媒管8に導入した。該通媒管8により前記窓付構造体2内部の環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を前記窓付構造体2の案内により各窓5から外部へ流出させることによって、効率よく各窓5の下部を含む環境共生空間45の温度調節ができた。
図6(b)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す平面図である。
本例の局所温度調節装置1は、中央の1本の通媒管8と内部に環境共生空間45を有する窓付構造体2から構成されてる。前記窓付構造体2は、2個の円形状の窓5、5を有し、3個に分離でき、中央は、粘着剤付織り布からなる留め具7で2カ所が留めてある。窓5、5は独立系の窓である。
前記図6(b)と同型の局所温度調節装置1を使用し、温度調節した水を通媒管8に導入し、窓付構造体2内の環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を前記窓付構造体2の案内により各窓5から外部へ流出させることによって、効率よく各窓5の下部を含む環境共生空間45の温度調節ができた。
図6(c)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す斜視図である。
本例の局所温度調節装置1は、1本の通媒管8と内部に環境共生空間45を有する窓付構造体2から構成されている。前記窓付構造体2は、3個の厚さ5mmの透明アクリル板製の窓付構造体ブロック3、3、3からなり、6個の円形状の窓5、5、5、5、5、5を有し、3個に分離でき、中央の窓付構造体ブロック3及び各窓付構造体ブロック3間は、金属製蝶番からなる留め具7で各々2カ所が留めてある。窓5、5、5、5、5、5は独立系の窓である。
前記図6(c)と同型の局所温度調節装置1を使用し、温度調節した水を通媒管8に導入し、該通媒管8により窓付構造体2内の環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を前記窓付構造体2の案内により各窓5から外部へ流出させることによって、効率よく各窓5の下部を含む環境共生空間45の温度調節ができた。
図6(d)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す断面図である。
本例の局所温度調節装置1は、培地33上に設けられた、1本の、複数の孔を有する通気管10と、2個の窓5、5を有する厚さ5mmの透明アクリル板の窓付構造体2とからなる。窓付構造体2は、中央が粘着剤付織り布からなる留め具7で留めてあり、上内面50と培地33との間に環境共生空間45を形成している。
窓5、5の下には、苗29、29が植えてある。それぞれ、一個の孔11が一個のクラウン30に対応しているおり、該通気管10の孔11,11から放出した空気の気流43、43はそれぞれクラウン30、30へ向かう。
前記窓付構造体2は、剛軟度が150mm以上の窓付構造体部材から構成され、外力により容易に変形せず、通気管10から流出する空気の気流43に耐え、変形せず、その構造を保ち、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を前記窓付構造体2の案内により前記窓5、5から外部へ流出させることができる。窓5、5は独立系の窓である。
前記図6(d)と同型の局所温度調節装置1を使用し、 図示はしないが媒体供給装置であるスポットクーラーから所望温度に温度調節された空気を該通気管10の一端から他の一端に向かい強制的に送り、前記環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を前記窓付構造体2の案内により、前記窓付構造体2の各窓5を通して外部へ流出させることによって、クラウン30、30及びその周縁部の温度調節ができた。
図6(e)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す部分斜視図である。
本図は一端部から見た図であり、2個の窓5、5は各々連続系の窓である。
本例の局所温度調節装置1は、両側に複数の孔を有する、内径60mmのパイプ形状の通気管10が設けられ、各孔11は各クラウン30に対応して間隔を設けてあり、その両側に窓付構造体2、2が設けてある。
各窓付構造体2は、逆L形状の窓付構造体部材4と板状の窓付構造体部材4を間隔を置いて平行に設け、角材状の窓付構造体部材4をN方向56の一端部に設けた構造になっている。クラウン30、30、30が窓5に沿って植えてある。
各窓付構造体2は、上内面50と培地33の間に、環境共生空間45を形成している。 逆L形状の窓付構造体部材4と板状の窓付構造体部材4は、厚さ2.5mmのアクリル板から作製されており、角材状の窓付構造体部材4は、木材から作製されている。
一つの窓付構造体2には、前記孔を有する通気管10の片側にある各孔11から送られる空気等の気体が、環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気等の気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を窓付構造体2の案内により窓5から外部へ流出させることによって、環境共生空間45及び各クラウン30、30、30及びその周縁部の温度調節をすることができる。また、角材状の窓付構造体部材4の一部に小孔を設けて環境共生空間45内の通気を促進してもよい。他の一つの窓付構造体2も同様である。図示はしないが、本例の局所温度調節装置1の、相対応する他の一端部の、各窓付構造体2及び孔を有する通気管10も同様の構造を有している。
また、通気管10は一部断熱材で覆う等の断熱処理をしてもよい。
前記図6(e)と同型の局所温度調節装置1を使用し、所望温度の空気を通気管10に導入し、環境共生空間45、45及びクラウン30、30、30、30、30、30及びその周縁部の温度調節ができた。
図7(a)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す断面図である。
本例は、局所温度調節装置1の通媒管8の位置の一例を示す。
上内面50、50下で、培地33の表面上に設置された2個の通媒管8、8と2個の窓付構造体ブロック3、3からなる窓付構造体2を有する局所温度調節装置1である。クラウン30が窓付構造体2の窓5の下にある。2個の通媒管8、8は、窓付構造体ブロック3、3の端に設置されている。クラウン30から成長した茎29Aや葉29Bは、窓5から外界へ伸び、窓付構造体2の上にある。前記窓付構造体2は、上内面50と培地33の間に、環境共生空間45を形成している。
前記図7(a)と同型の局所温度調節装置1を使用し、温度調節した水を通媒管8、8に導入し、通媒管8、8により窓付構造体2内の環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を前記窓付構造体2の案内により前記窓5から外部へ流出させることによって、環境共生空間45及びクラウン30及びその周縁部の温度調節ができた。
本例は、局所温度調節装置1の通媒管8の位置の他の一例を示す。
上内面50、50下で、下半分が培地33に埋められた2個の通媒管8、8と2個の窓付構造体ブロック3、3からなる窓付構造体2を有する局所温度調節装置1である。クラウン30が窓付構造体2の窓5の下にある。2個の通媒管8、8は、窓付構造体ブロック3、3の端に設置されている。クラウン30から成長した茎29Aや葉29Bは、窓5から外界へ伸び、窓付構造体2の上にある。前記窓付構造体2は、上内面50と培地33の間に、環境共生空間45を形成している。
前記図7(b)と同型の局所温度調節装置1を使用し、温度調節した水を通媒管8、8に導入し、通媒管8、8により窓付構造体2内の環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を前記窓付構造体2の案内により前記窓5から外部へ流出させることによって、環境共生空間45及びクラウン30及びその周縁部の温度調節ができた。
本例は、局所温度調節装置1の通媒管8の位置の他の一例を示す。
上内面50、50下で、培地33の表面から離れて設けられた2個の通媒管8、8と2個の窓付構造体ブロック3、3からなる窓付構造体2を有する局所温度調節装置1である。クラウン30が窓付構造体2の窓5の下にある。2個の通媒管8、8は、窓付構造体ブロック3、3の端に設置されている。クラウン30から成長した茎29Aや葉29Bは、窓5から外界へ伸び、窓付構造体2の上にある。前記窓付構造体2は、上内面50と培地33の間に、環境共生空間45を形成している。
前記図7(c)と同型の局所温度調節装置1を使用し、温度調節した水を通媒管8、8に導入し、通媒管8、8により窓付構造体2内の環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を前記窓付構造体2の案内により前記窓5から外部へ流出させることによって、環境共生空間45及びクラウン30及びその周縁部の温度調節ができた。
本例は、局所温度調節装置1の通媒管8の位置の他の一例を示す。
培地33の上に設けられた2個の底付の窓付構造体ブロック3、3からなる窓付構造体2と、上内面50、50下で、前記窓付構造体部材4、4で造られた底の上に設けられた2個の通媒管8、8とからなる局所温度調節装置1である。クラウン30が局所温度調節装置1の窓5の下にある。2個の通媒管8、8は、窓5から離れた窓付構造体ブロック3、3の端に設置されている。クラウン30から成長した茎29Aや葉29Bは、窓5から外界へ伸び、窓付構造体2の上にある。前記窓付構造体2は、上内面50と培地33の間に、環境共生空間45を形成している。
前記図7(d)と同型の局所温度調節装置1を使用し、温度調節した水を通媒管8、8に導入し、通媒管8、8により窓付構造体2内の環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を前記窓付構造体2の案内により前記窓5から外部へ流出させることによって、環境共生空間45及びクラウン30及びその周縁部の温度調節ができた。
図8は、本発明のイチゴ栽培システムの一例を示す断面図である。
本発明の窓付構造体2と3個の通液管9、9、9を有する局所温度調節装置1から構成されるイチゴ栽培装置47を使用したイチゴ栽培システムである。前記窓付構造体2は、上内面50と培地33の間に、環境共生空間45を形成している。
支持台18に支えられた栽培容器17の培地33の表面上に3本の通液管9、9、9が間隔をおいて設けられ、その上に2個の窓5、5のある窓付構造体2が設けられ、窓付構造体2内に環境共生空間45が設けられ、窓5、5からイチゴの株29、29がそれぞれ外部に伸び、クラウン30、30から果柄31、31が伸びその先に果実32、32が実っている。
保護シート23、23を栽培容器17を包むようして窓付構造体2の上に設置してある。イチゴの果実32、32がある側では、各保護シート23が果柄31と果実32をその上におき、果実32を保護している。
窓付構造体2の中央部の上方に水や液肥をイチゴの株29、29に供給する供液管44が設けられている。栽培容器17の底部の中央には排水管15が設けられていて、該排水管15の管壁には適宜細孔が設けられ、培地33中の過剰水分が排出される。
前記窓付構造体2は、厚さ3mmの板状低発泡ポリエチレンから作製した。
全体的にイチゴの果実32の品質が良好であった。
[表5]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
歴月 ・ ハウス温度 ・ 果実収穫量 ・果実品質
・ (℃) ・(Kg/10a)・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・
・ 6時 ・ 14時 ・ 18時 ・ ・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11月 ・ 8.5 ・ 22.2 ・ 14.9 ・ 100 ・ 良
12月 ・ 3.8 ・ 14.8 ・ 11.5 ・ 320 ・ 良
2月 ・ 8.5 ・ 24.5 ・ 17.3 ・ 530 ・ 良
3月 ・ 14.8 ・ 26.7 ・ 24.0 ・ 790 ・ 良
4月 ・ 19.8 ・ 27.3 ・ 27.0 ・ 300 ・ 良
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・果実収穫量は今回の実験栽培面積は10a(アール)ないが、当業界の慣行
として用いている栽培地面積10a当たりの収穫量に換算した値で示した。
・イチゴの果実評価基準
良 : イチゴの果実にほとんど着色斑が無い。
不良 : イチゴの果実に一部着色斑がある。
図9(a)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す斜視図である。
本例の局所温度調節装置1は、3個の独立系の窓5、5、5を有し、内部に環境共生空間45を有する窓付構造体2と2本の通媒管8、8とを組み合わせ、該窓付構造体2上に3個の切り欠き部24、24、24を有する保護シート23を設けてある。該窓付構造体2は、3個の窓5、5、5が直列に、側面には2本の通媒管8、8のための空間部6、6、6、6を有しており、中央部で2個に分割できる。
前記図9(a)と同型の局所温度調節装置1を使用し試験した。
熱媒体に水を、通媒管8、8に通水管9A、9A、を使用し、通水管9A、9A、に所望温度の水を供給し、前記環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を前記窓付構造体2の案内により、前記窓5、5、5を通して外部へ流出させることによって、また、3個の切り欠き部24、24、24を有する保護シート23も有効に働き、より効果的に、より効率的に前記環境共生空間45の温度調節ができた。
図9(b)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す平面図である。
本例の局所温度調節装置1は、1個の連続系の窓5を有し、内部に環境共生空間45を有する窓付構造体2と2本の通媒管8、8とを組み合わせ、該窓付構造体2上に3個の円形状の抜き孔付の切り欠き部24、24、24を有する保護シート23を設けてある。
該窓付構造体2は、通媒管8の延長方向の両端部に支持台として窓付構造体部材4、4、4、4を、3対の凹部5B、5B、5B、5B、5B、5Bが直列に並んだ連続系の窓5を、側面には2本の通媒管8、8のための空間部6、6、6、6を有しており、中央部で2個に分割できる。
前記図9(b)と同型の局所温度調節装置1を使用し試験した。
熱媒体に水を、通媒管8、8に通水管9A、9A、を使用し、通水管9A、9A、に所望温度の水を供給し、前記環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を前記窓付構造体2の案内により、前記3対の凹部5B、5B、5B、5B、5B、5Bが直列に並んだ連続系の窓5を通して外部へ流出させることによって、また、円形状の抜き孔付の切り欠き部24、24、24を有する保護シート23も有効に働き、前記環境共生空間45をより効果的に、より効率的に温度調節できた。
図10(a)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す断面図である。
本例は、本発明の窓付構造体2と1本の通媒管8と2本の複数の孔11、11を有する通気管10、10とからなる局所温度調節装置1である。図示はしないが、通媒管の延長方向の両端部に支持台として窓付構造体部材が設けられている。
本例の局所温度調節装置1は、培地33上に設置され、前記2本の通気管10、10は、前記局所温度調節装置1の両端部にそれぞれ一本づつ設けられ、前記1本の通媒管8は、二重管式ヒートパイプであり、前記局所温度調節装置1の中央部に設けられ、それを囲むように2個の窓5、5を有する窓付構造体2が設けられており、その断面が表示されている。各窓5は、連続系の窓である。前記2本の孔を有する通気管10、10は、窓付構造体2の窓付構造体部材としても使用されている。前記窓付構造体2は厚さ3mmの板状の低発泡ポリエチレンから作製した3個の窓付構造体ブロック3、3、3からなり、中央部の凸形状の窓付構造体ブロック3は留め具7で留められている。
該窓付構造体2の上内面50と培地33の間に環境共生空間45が設けられ、そこに設置された通気管10の2個の孔11、11は、各クラウン30の方向を向き、各窓5からイチゴの苗29が外部に伸びている。
前記図10(a)と同型の局所温度調節装置1を使用し、試験を行った。
該局所温度調節装置1を培地33に設置した。通媒管8に温度調節した水を導入し、各通気管10に温度調節した空気を導入した。各通気管10の一端から他の一端に向かい強制的に送り、各孔11から温度調節した空気が吹き出されると共に、通媒管8である二重管式ヒートパイプにより、窓付構造体2内の環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を前記窓付構造体2の案内により各窓5から外部へ流出させることによって、環境共生空間45及び各クラウン30及びその周縁部の温度調節ができた。また、各通気管10に、温度調節した空気の代わりに活性種処理及び温度調節した空気を供給すれば、環境調節ができる。
図10(b)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す断面図である。
本例は、本発明の窓付構造体2と通気管10とからなる局所温度調節装置1である。図示はしないが、通気管10の延長方向の両端部に支持台として窓付構造体部材が設けられている。本例の局所温度調節装置1は、培地33上に設置され、前記通気管10は、両側に複数の孔11、11を有する通気管10であり、前記局所温度調節装置1の中央部に設けられ、それを囲むように2個の窓5、5を有する窓付構造体2が設けられており、その断面が表示されている。 前記窓付構造体2は厚さ3mmの板状の低発泡ポリエチレンから作製した3個の窓付構造体ブロック3、3、3からなり、中央部の凸形状の窓付構造体ブロック3は留め具7で留められている。前記窓付構造体2の両端部は2本のパイプからなる窓付構造体部材4、4からなる。
該窓付構造体2の上内面50と培地33の間に環境共生空間45が設けられ、そこに設置された通気管10の2個の孔11、11は、各クラウン30の方向を向き、各窓5からイチゴの苗29が外部に伸びている。
前記図10(b)と同型の局所温度調節装置1を使用し、試験を行った。
図示はしないが媒体供給装置であるエアコンから所望温度に温度調節され、活性種の一種である正イオンおよび負イオンを有する空気を該通気管10の一端から他の一端に向かい強制的に送り、前記環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を前記窓付構造体2の案内により、前記窓付構造体2の各窓5を通して外部へ流出させることによって、環境共生空間45及び各クラウン30の環境調節ができた。
図11は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す説明部分平面図である。
本例の局所温度調節装置1は、複数の送媒管12・・である送気管12A、12A・・の一つに、複数の枝管13、13、13、13、13、・・を介して、複数の孔を有する、複数の通気管10、10、10、10、10・・を設け、その一つの通気管10に6個の窓5、5、5、5、5、5を有する、複数の窓付構造体2、2・・が設置されている。
前記送気管12Aは 媒体供給装置28に連結されており、温度調節された空気等の気体が供給されるようになっている。本図に限らず、図示はしないが、ハウス栽培(高設栽培)等において、栽培容器、支持台等の栽培装置に合わせて、送気管12A、枝管13は、作業がしやすい場所に設置することが好ましい。本発明の局所温度調節装置1は土耕栽培に適用できる。
前記図11と同型の局所温度調節装置1を使用し、熱媒体として温度調節された空気を前記送気管12Aへ、更に、通気管10へ供給し、効率よく温度調節ができることを確認した。
図12は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す説明部分平面図である。
本例の局所温度調節装置1は、一つの側に送媒管である送気管12B、他の側には中空パイプからなる窓付構造体部材4を設け、該送気管12Bの一つに複数の孔を有する通気管10を設け、その一つの通気管10に6個の窓5、5、5、5、5、5を有する窓付構造体2が設置されている。前記送気管12Bには枝管13を介して通気管10が設けられている。
また、各通気管10には片側に3づつ、合計6個の孔11、11、11、11、11、11が設けてあり、それぞれから空気等の気流43が窓付構造体2の案内により各窓5の方向へ流出する。本図に限らず、図示はしないが、高設栽培等において、栽培容器、支持台等の栽培装置に合わせて、送気管12B、枝管13は、作業がしやすい場所に設置することが好ましい。本発明の局所温度調節装置1は土耕栽培に適用できる。
前記図12と同型の配管を有する局所温度調節装置1を使用し、熱媒体として温度調節された空気を前記送気管12Bへ、更に、通気管10へ供給し、効率よく温度調節ができることを確認した。
図13は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す説明部分平面図である。
本例の局所温度調節装置1は、一つの側に送媒管である送液管12Aを、他の側には集媒管である集液管14を設け、該送液管12Aの一つに複数の通媒管である通液管9・・を設け、その一つの通液管9に6個の窓5、5、5、5、5、5を有する複数の窓付構造体2が設置されており、その一部が表示されている。前記送液管12Aには枝管13を介して通液管9が設けられ、更に枝管13を介して集液管14が設けられている。本図に限らず、図示はしないが、ハウス栽培(高設栽培)等において、栽培容器、支持台等の栽培装置に合わせて、送液管12A、枝管13、集液管14は、作業がしやすい場所に設置することが好ましい。本発明の局所温度調節装置1は土耕栽培に適用できる。
前記図13と同型の配管を有する局所温度調節装置1を使用し、熱媒体として温度調節された水を前記送液管12Aへ、枝管13へ、通液管9へ、枝管13へ、更に集液管14へ供給し、効率よく温度調節ができることを確認した。
図14(a)は、本発明の短日局所夜冷処理システムの一例を示す断面図である。
本例は、本発明の窓付構造体2と通気管10からなる局所温度調節装置1を有する短日局所夜冷処理装置46を主要構成装置として使用した短日局所夜冷処理システムである。
本例の短日局所夜冷処理装置46は、1本の通媒管である通気管10及び窓付構造体2からなる局所温度調節装置1を、支持台18に支えられた栽培容器17の培地33上に設置した構成からなる。前記1本の通気管10は、前記局所温度調節装置1の中央部に設けられ、それを囲むように2個の窓5、5を有する窓付構造体2が設けられている。各窓5は、連続系の窓である。
該窓付構造体2の上内面50と培地33の間に環境共生空間45が設けられ、そこに設置された通気管10の2個の孔11、11は、各クラウン30の方向を向き、栽培容器17を覆うように、光を通さない遮光シート39とフレーム40からなる遮光フード41が設けられている。各窓5からイチゴの苗29が外部に伸び、各窓5下には 前記通気管10の延長方向に18cmの間隔で複数のクラウン30・・・・が存在する。
前記栽培容器17の底部中央には排水管15が設けられていて、該排水管15の管壁には適宜細孔が設けられ、培地33中の過剰水分が排出される。前記窓付構造体2は、厚さ3mmの板状の低発泡ポリエチレンから作製されている。
本例のシステムは既存のイチゴ栽培施設に簡単に設置することができる。これによりイチゴの早出し栽培が簡単に、確実に行える。
また、培地33に高吸水性ポリマー混合の培地33を使用すれば、少量の培地33で十分な保水力・保肥力を有することができる。
尚、本発明の局所温度調節装置1で苗又は株29の短日処理を行う場合は、ハウスの屋根は寒冷紗で覆い、更にシルバーポリ等の遮光シート39又はフィルム等で苗29を遮光すればよい。
前記図14(a)と同型の短日局所夜冷処理装置46を使用し、短日局所夜冷処理試験を行った。
16:30〜翌8:30の局所夜冷処理時は、光を通さない遮光率100%の遮光シート39でイチゴの栽培容器17と定植した苗29、29を遮光し、同時に、図示はしないが、スポットクーラーに接続したポリエチレン製の通気管10の孔11、11から、前記局所温度調節装置1の環境共生空間45内のクラウン30、30に対して局所的に約15℃の冷風を吹きつけ、該冷風の気流43,43はそれぞれクラウン30、30へ向かい、前記環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を前記窓付構造体2の案内により窓5、5から外部へ流出させることによって、前記環境共生空間45及び前記クラウン30、30及びその周縁部の温度調節をした。16:30〜翌8:30の局所夜冷処理時のクラウン30付近の培地表面から2cm高さの地点の平均温度は18.1℃であり、局所温度調節装置1の外の平均温度は26.1℃であり、クラウン30の周縁部の温度は局所温度調節装置1の外の温度より8.0℃低い。8:30〜16:30の短日処理時は、遮光シート39を取り外し、光があたる開放状態とし、前記局所温度調節装置1内のクラウン30の周縁部の培地表面から2cm高さの地点の平均温度は22.4℃であり、短日処理時の温度は局所夜冷処理時のクラウン30の周縁部の温度より4.3℃高く推移するように調節した。
このような遮光シート39の開閉作業と温度管理を花芽分化が確認されるまで毎日繰り返した。遮光をしながら、クラウン30を冷風で局所的に冷やすことにより、確実に花芽を形成させることができた。
図14(b)は、本発明のイチゴ栽培システムの他の一例を示す断面図である。
本例は、本発明の窓付構造体2と通気管10からなる局所温度調節装置1を有する短日局所夜冷処理装置46を主要構成装置とした短日局所夜冷処理を組み入れたイチゴ栽培システムである。
本例のイチゴ栽培装置47は、短日局所夜冷処理装置46とイチゴ栽培装置47とを兼ねており、通媒体である電気ヒーター48、48、48、48と、1本の通媒管である通気管10及び窓付構造体2からなる局所温度調節装置1を、支持台18に支えられた栽培容器17の高吸水性ポリマー混合の培地33上に設置した構成からなる。前記1本の通気管10は、前記局所温度調節装置1の中央部に設けられ、それを囲むように2個の窓5、5を有する窓付構造体2が設けられている。各窓5は、連続系の窓である。
該窓付構造体2の上内面50と培地33の間に環境共生空間45が設けられ、そこに設置された通気管10の2個の孔11、11は、クラウン30、30の方向を向き、該クラウン30、30の両側に通媒体である電気ヒーター48、48、48、48が設けられ、栽培容器17を覆うように、光を通さない遮光シート39とフレーム40からなる遮光フード41が設けられている。前記窓5、5からイチゴの苗29、29がそれぞれ外部に伸び、前記窓5、5下にはクラウン30、30が存在する。前記栽培容器17の底部中央には排水管15が設けられていて、該排水管15の管壁には適宜細孔が設けられ、培地33中の過剰水分が排出される。前記窓付構造体2は、厚さ3mmの板状の低発泡ポリエチレンから作製されている。
前記図14(b)と同型の装置をイチゴ栽培装置47として使用し、イチゴ栽培試験を行った。
16:30〜翌8:30の局所夜冷処理時は、光を通さない、遮光率100%の遮光シート39をフレーム40に沿って設け、イチゴの栽培容器17と定植した苗29、29を覆って遮光し、同時に、図示はしないが、スポットクーラーに接続したポリエチレン製の通気管10の孔11、11から、前記局所温度調節装置1の環境共生空間45内のクラウン30、30に対して局所的に約15℃の冷気を吹きつけ、該冷風の気流43,43はそれぞれクラウン30、30へ向かい、前記環境共生空間45を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を前記窓付構造体2の案内により窓5、5から外部へ流出させることによって、前記環境共生空間45及び前記クラウン30、30及びその周縁部の温度調節をした。
16:30〜翌8:30の局所夜冷処理時の前記クラウン30付近の培地表面から2cm高さの地点の平均温度は18.1℃であり 、前記局所温度調節装置1の外の平均温度は26.1℃であり、クラウン30の周縁部の温度は前記局所温度調節装置1の外の温度より8.0℃低い。
8:30〜16:30の短日処理時は、遮光シート39を取り外し、光があたる開放状態とし、前記局所温度調節装置1内のクラウン30の周縁部の培地表面から2cm高さの地点の平均温度は22.4℃であり、短日処理時の温度は局所夜冷処理時のクラウン30の周縁部の温度より4.3℃高く推移するように調節した。
このような遮光シート39の開閉作業と温度管理を花芽分化が確認されるまで毎日繰り返した。
花芽分化を確認して短日局所夜冷処理を終了し、イチゴの休眠覚醒を行い育生した。水や液肥等の肥料を与え、育生を続け、周囲の温度が低くなった場合、前記窓付構造体2内の電気ヒーター48、48、48、48により前記環境共生空間45及び前記クラウン30、30及びその周縁部を温度調節し、前記環境共生空間45の温度調節した空気の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該空気を前記窓付構造体2の案内により窓5、5から外部へ流出させることによって、環境共生空間45及びクラウン30、30及びその周縁部の温度調節をし、健全なるイチゴ栽培ができた。
光が不足する時期の場合は電照により光の不足を補う。これらを行うことによりイチゴの果実の収穫へ結びつける。
また、本イチゴ栽培装置47をハウス内で行うことによって、ハウス内全体の温度調節を省略又は緩和できる。
図15(a)は、本発明の局所温度調節装置の配管の一例を示す平面図である。
本例の局所温度調節装置1の配管は、複数の送液管12A・・、複数の通液管9・・、複数の流量調節装置42・・、複数の集液管14・・、媒体供給装置28を備えた配管である。一本の送液管12Aには、複数の通液管9、9、・・・が連結されている。
媒体供給装置28から温度調節した液体(水等)を送液管12Aを介して複数の通液管9・・・に送り、各通液管9にて熱交換し、熱交換が終わった液体は集液管14へ導かれ、 媒体供給装置28へ戻り、再び温度調節され、循環使用される。図示はしないが各通液管9には窓付構造体が設置され、各通液管9にて各窓付構造体内で熱交換がされる。
送液システムを送液管12Aとそれに繋がった各セクションを温度調節する複数の通液管9・・とから構成し、送液管12Aは断熱処理され、温度変化の無いまたは極めて温度変化の少ない媒体である液を各通液管9に供給できるので、液の流れの手前から末尾まで、温度変化のない液を各セクションへ送り、各セクションの窓付構造体内は均一に温度調節される。断熱処理をした、複数の送液管12A・・・・に複数の通液管9・・・・を設置
することにより、個別的、又はグループ的に温度調節することができるシステムが構築できるので、大型ハウスや大型圃場での温度調節に威力を発揮する。
本例の局所温度調節装置1では送液管12A、通液管9に流量調節装置42が各々複数設置されており、各流量調節装置42により、各通液管9への均一供液、部分供液、供給停止等の操作が自由に行える。
また井戸水又は湧き水を使用した場合は井戸水又は湧き水をポンプにて送液管12Aを経て通液管9に送り、集液管14を経て排水してもよい。
この場合循環するか排水するかは目的により適宜選択をすればよい。
また、流量調節装置42の種類、設置場所、設置数等は、目的にあわせて適宜選択をすればよい。
前記図15(a)と同型の配管を有する複数の局所温度調節装置1・・・を使用し、熱媒体として温度調節された水を流量調節装置42にて流量を調節し、前記送液管12Aから通液管9へ、更に集液管14へ供給し、効率よく温度調節ができることを確認した。
図15(b)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す部分説明平面図である。
本例の局所温度調節装置1は、2本の通媒管である通水管9A,9Aがほぼ水平で、平行に設置され、その上に2個の窓付構造体ブロック3、3からなる1個の円形状の窓5を有する窓付構造体2が2個ならんで設けられた局所温度調節装置1である。
前記図15(b)と同型の局所温度調節装置1を使用し、熱媒体として温度調節された水を通水管9A、9Aへ供給し、効率よく温度調節ができることを確認した。
図15(c)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す部分説明平面図である。
本例の局所温度調節装置1は、2本の通気管10,10がほぼ水平で、平行に設置され、その上に2個の窓付構造体ブロック3、3からなる1個の円形状の窓5を有する窓付構造体2が2個ならんで設けられた局所温度調節装置1である。各通気管10は1個の窓付構造体2に対応した、1個の気体を吹き出す孔11を有する。
前記図15(c)と同型の局所温度調節装置1を使用し、熱媒体として温度調節された空気を通気管10、10へ供給し、効率よく温度調節ができることを確認した。
図15(d)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す部分説明平面図である。
本例の局所温度調節装置1は、1本の通媒管8がほぼ水平に設置され、その上に、3個の窓付構造体ブロック3、3、3からなり中央の窓付構造体ブロック3が留め具7、7で留められ、複数の円形状の窓5、5、・・・を有する窓付構造体2が設けられている。該通媒管8は前記窓付構造体2の中央に位置し、その両側を温度調節する。
前記図15(d)と同型の配管を有する局所温度調節装置1を使用し、熱媒体として温度調節された水を通媒管8へ供給し、効率よく温度調節ができることを確認した。
図15(e)は、本発明の局所温度調節装置の他の一例を示す部分説明平面図である。
本例の局所温度調節装置1は、1本の通媒管である通気管10がほぼ水平に設置され、その上に、3個の窓付構造体ブロック3、3、3からなり中央の窓付構造体ブロック3が留め具7、7で留められ、複数の窓5、5・・・を有する窓付構造体2が設けられている。該通気管10は複数の孔11、11・・・を有し、前記窓付構造体2の中央に位置し、その両側を温度調節する。
前記図15(e)と同型の配管を有する局所温度調節装置1を使用し、熱媒体として温度調節された空気を通気管10へ供給し、効率よく温度調節ができることを確認した。
図16は、本発明のイチゴ栽培システムの他の一例を示す断面図である。
本例は、本発明の窓付構造体2と通媒管8とからなる局所温度調節装置1を有するイチゴ栽培装置47を使用したイチゴ栽培システムである。
本例のイチゴ栽培装置47は、1本の通媒管8及び窓付構造体2からなる局所温度調節装置1を、支持台18に支えられた栽培容器17の培地33上に設置した構成からなる。
前記窓付構造体2は、3個の窓付構造体ブロック3、3、3からなり、2個の窓5、5を有する。各窓5は連続系の窓である。
培地33に2個の苗29、29が植えられ、培地33上にクラウン30、30があり、該窓付構造体2の上内面50と培地33の間に環境共生空間45が設けられ、前記局所温度調節装置1の前記窓付構造体2の中央部の上に共液管44が設けられ、栽培容器17の底部中央には余分な水分を排水する排水管15が設けられ、前記通媒管8は、外管と内管(熱源パイプ)の二重構造で、外管は真空にされた後に、アルコール系の作動液が密閉されている二重管式ヒートパイプであるイチゴ栽培装置47である。本例は該イチゴ栽培装置47を使用したイチゴ栽培システムである。中央の凸状の窓付構造体ブロック3は留め具7で留めた。所望により、果実の保護のために、果実が実る側で、窓付構造体2の上に保護シートを設けてもよい。該通媒管8は窓付構造体2の中央部に位置し、窓付構造体2の環境共生空間45を温度調節する。
該通媒管8は、図示はしないがボイラー等の媒体供給装置に接続され、加熱した温水がポンプにより循環するようになっている。冷却する場合は、媒体供給装置を冷却器に代えて冷却した冷水がポンプにより循環するようになっている。
二重管式ヒートパイプは内管に熱媒体を通し、外管中の作動液が蒸発と凝縮を繰り返し、均一な温度を保って、加温、冷却、消毒が可能である。本例のイチゴ栽培システムは遮光フード等を用いて、短日局所夜冷処理システムに使用できる。
前記図16と同型の装置47を使用し、イチゴ栽培を行い、健全なるイチゴ栽培ができた。
図17は、本発明のイチゴ栽培システムの他の一例を示す断面図である。
本例は、本発明の窓付構造体2と通水管9A、9Aとからなる局所温度調節装置1を有するイチゴ栽培装置47を使用したイチゴ栽培システムである。
窓付構造体2と2本の通媒管である通水管9A、9Aを含む局所温度調節装置1をストッパー付キャスター19を有する支持台18に設置された培地33を有する栽培容器17に設け、熱媒体に水を使用し、前記局所温度調節装置1の前記窓付構造体2の窓5の近くの上部に共液管44が設けられ、クラウン30とその周縁部を除き、培地33の表面は黒マルチ49で覆われ、更に窓付構造体2の上に保護シート23、23を設け、発光ダイオード38と、錘20、20を付けた第一の保温シート21と、第二の保温シート22を設けたイチゴ栽培装置47を使用したイチゴ栽培システムである。前記窓付構造体2の上内面50と黒マルチ49の間に環境共生空間45が設けられている。
イチゴの苗29が培地33に1列に植えられ、局所温度調節装置1の窓付構造体2の窓5から外部に苗29が伸びている。通水管9A、9Aは、黒マルチ49に接し、窓付構造体2内の端部に設置されている。
また、各送水管12Cは、枝管13を経由して各通水管9Aに結合しており、更に、各通水管9Aは、枝管13を介して集水管14Aに連結してある。前記水は、送水管12C、枝管13、通水管9A、枝管13と流れ集水管14Aに導かれる。
また、栽培容器17の底部中央には排水管15が設けられていて、排水管15の管壁には適宜細孔が設けられ、培地33中の過剰水分が排出される。
実質的に水平に置かれた該通水管9A、9Aと窓付構造体2からなる局所温度調節装置1により、前記苗又は株29のクラウン30及びその周縁部を局所的に温度調節することにより省エネが達成できる。
図17では、送水管12C、12Cは支持台18の内側に設置されているが、外側でもよい。
支持台18はストッパー付のキャスター19を有しているので移動可能であり、作業者が、支持台18と、隣接する支持台18の間に立って、支持台18を図で横から押すことにより、作業用の通路を容易に開けることができる。支持台18を前後に移動することも可能である。
該第一の保温シート21の端部は支持台18の端部に自然垂下させておいてもよいし、自然垂下させずに、重ねて支持台18上に展設しておいてもよい。
また、複数個の栽培容器17を一つのグループとして、第二の保温シート22を同様にして設置してもよい。
これを行うことにより、殺菌剤などを散布したり、培地33を取り替えることなく、培地33を苗床容器17に収容した状態で、培地33を簡便に消毒することができる。
また、ハウス全体の温度調節はせず、透明な第二の保温シート22を使用して、採光可能な状態で、イチゴ全体を覆い、図17に示した狭い領域内を温度調節する栽培装置としてもよい。
前記図17と同型の装置を使用し、イチゴ栽培を行い、健全なるイチゴ栽培ができた。
図18(a)は、本発明のイチゴ栽培システムの他の一例を示す断面図である。
本発明の複数の局所温度調節装置1、1を有するイチゴ栽培装置47を使用したパイプハウス34での土耕栽培法によるイチゴの栽培の一例を示す。
畝状の培地33上のイチゴの株29、29を囲むように、該局所温度調節装置1、1が設置されている。前記イチゴの株29、29は局所温度調節装置1内から外に向かい、前記畝状の培地33の両外側に向かって伸びている。
前記図18(a)と同型の局所温度調節装置1を有するイチゴ栽培装置47を使用し、イチゴ栽培を行い、健全なるイチゴ栽培ができた。
図18(b)は、本発明のイチゴ栽培システムの他の一例を示す断面図である。
本発明の局所温度調節装置1を使用したハウス35内での高設栽培法によるイチゴの栽培の一例を示す。
本例は、ハウス35内において、支持台18に支えられ、苗29が植えられた栽培容器17に局所温度調節装置1が設けられたイチゴ栽培装置47を使用し、ハウスの上部には反射傘36とルーバー37により、照射方向が制御された発光ダイオード38が設けられている。 ハウス35内には、支持台18、栽培容器17、局所温度調節装置1、イチゴ栽培装置47、反射傘36、ルーバー37、発光ダイオード38が、各々、複数個設置され、複数のイチゴの苗を育成できる。
高設栽培法により日常の栽培管理から収穫までの農作業を立ち姿勢で行なうことができ、労働強度が軽減され、栽培の集約化ができる。
本実施例では説明のため、反射傘36の場合とルーバー37の場合を示しているが、通常は一種が使用される。
約15cmの間隔で直線状に並べて連結され、ピーク波長を400〜500nmとした青色光を放つ複数の青色系の発光ダイオード38を有する反射傘36及び/又はルーバー37と本発明の局所温度調節装置1を組み合わせ、的確な温度調節を行うことにより、イチゴの良好な育成ができるので、うどん粉病等に負けないイチゴの育成が可能になる。
反射傘36及び/又はルーバー37を使用することにより、所望箇所への集中照射ができ、一定照射面積当たりの青色系の発光ダイオード38の個数を減少でき、苗29と青色系の発光ダイオード38の距離を大きく保て、例えば、照射できる有効面積と、青色光の強度をそのままにして、約1.3以上高くすることができ、青色系の発光ダイオード38が人の作業領域にないので、作業の邪魔にもならず、能率よく作業ができる。
また、発光ダイオード38が設けられた反射傘36及び/又はルーバー37の数は、ハウス35内の苗または株29の数によって適宜選択すればよい。
図示はしないが、発光ダイオード38は2列以上複数列に反射傘36又はルーバー37内に設置してもよい
前記図18(b)と同型の局所温度調節装置1を含むイチゴ栽培装置47を使用し、イチゴ栽培を行い、健全なるイチゴ栽培ができた。
本発明の局所温度調節装置は、イチゴの要であるクラウン及びその周縁部の環境を集中して管理することにより、消費エネルギーをおさえ、効率的にクラウン及びイチゴの健全なる育成を図るものであり、更に、装置が簡単で、複数に分割可能であり、培地等に設置しやすく、手入れが簡単であり、長期の使用にも耐えるので、本発明の局所温度調節装置及び本発明の局所温度調節装置を使用した短日局所夜冷処理システム並びにイチゴ栽培システムは、省エネ栽培と年間を通じた効率的な安定した省エネ型多重収穫栽培を可能にするので、産業上の利用の可能性はきわめて大である。
2 窓付構造体
2A 窓付構造体の上面
2B 窓付構造体の側面
3 窓付構造体ブロック
4 窓付構造体部材
5 窓
5A 窓の周辺端部
5B 凹部
6 空間部
7 留め具(粘着テープ、ベルクロ(マジックテープ(登録商標))、フック,蝶番等)
8 通媒管
9 通液管
9A 通水管
10 通気管
11 孔(吹き出し口)
12 送媒管
12A 送液管
12B 送気管
12C 送水管
13 枝管
14 集液管
14A 集水管
15 排水管
16 温度計
17 栽培容器、苗床容器、株床容器
18 支持台
19 ストッパー付キャスター、キャスター
20 錘
21 第一の保温シート
22 第二の保温シート
23 保護シート
24 切り欠き部又はくり抜き部
28 媒体供給装置
29 苗又は株
29A 茎
29B 葉
30 クラウン
31 果柄
32 果実
33 倍地
34 パイプハウス
35 ハウス
36 反射傘
37 ルーバー
38 発光ダイオード
39 遮光シート、遮光断熱シート
40 フレーム
41 遮光フード
42 流量調節装置又は熱媒体流切り替え手段
43 気流
44 供液管 (水、液肥等の供給)
45 環境共生空間
46 短日局所夜冷処理装置
47 イチゴ栽培装置
48 電気ヒーター
49 マルチ(黒マルチ、透明マルチ、反射マルチ等)
50 上内面
51 窓付補助具
52 窓付補助具の窓
53 窓付構造体の側面下端部から形成される 窓付構造体の仮想上底面、底面
を有する窓付構造体の上底面
54 垂線
55 垂線面
56 N方向
57 T方向
58 側内面
59 外表面
d 窓長さ値
d1 窓の中央部の長さ
d2 窓の端部の長さ
L 自空長値
h1 窓の高さ
h2 窓の高さ
→ 流れ方向 (入→出)
Claims (14)
- 1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の
上内面と培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有することを特徴とする局所温度調節装置。 - 1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の
上内面の下に空間である環境共生空間を形成し、前記環境共生空間において、窓高さ値が0.3cm以上であり、空間値が1より大きく、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有することを特徴とする請求項1に記載の局所温度調節装置。 - 1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の
上内面と培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、媒体として液体を、前記通媒体として通液管を使用し、温度調節した液体を前記通液管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有することを特徴とする請求項1乃至2の何れかに記載の局所温度調節装置。 - 1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、媒体として温度調節した気体及び活性種処理気体から選ばれた少なくとも一種の気体を、前記通媒体として少なくとも1個以上複数の孔を有する通気管を1個以上使用し、
前記気体を前記通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送り、前記気体を前記通気管の孔より前記環境共生空間に流出させることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をする機能を有することを特徴とする請求項1乃至2の何れかに記載の局所温度調節装置。 - 1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体を有する局所温度調節装置であって、前記窓付構造体の窓より小さい面積の窓を有する窓付補助具を前記窓付構造体の上に設置し、窓のサイズの異なる前記窓付補助具をイチゴの成長にあわせて変えることにより可変窓の機能を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の局所温度調節装置。
- イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装
置と局所温度調節装置を有する短日局所夜冷処理装置を使用した短日局所夜冷処理システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、媒体として熱媒体を、前記通媒体として通媒管を使用して、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記局所温度調節装置及び前記イチゴを有する前記栽培容器のイチゴを、前記フレームを使用し前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする局所夜冷処理と、前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて、引き続き同一の短日局所夜冷処理装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理の温度より高い温度で前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする短日処理とを一組とし、前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続け、花芽分化の促進を行うことを特徴とする短日局所夜冷処理システム。 - イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装
置と局所温度調節装置を少なくとも基本要素として有する短日局所夜冷処理装置を使用した短日局所夜冷処理システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をする機能を有し、媒体として温度調節した気体及び活性種処理気体から選ばれた少なくとも一種の気体を、前記通媒体として少なくとも1個以上複数の孔を有する通気管を1個以上使用し、
前記局所温度調節装置を前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記通気管の少なくとも1個の前記孔が少なくとも1個の前記クラウンと対応しており、前記局所温度調節装置及び前記イチゴを有する前記栽培容器のイチゴを、前記フレームを使用し前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から、前記気体を前記通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送り、前記気体を前記通気管の孔より前記環境共生空間に流出させることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をする局所夜冷処理と、前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて 引き続き同一の短日局所夜冷処理装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理の温度より高い温度で、前記クラウン及びその周縁部の調節をする短日処理とを一組とし、前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続け、花芽分化の促進を行うことを特徴とする請求項6に記載の短日局所夜冷処理システム。 - イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり
、前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記媒体供給装置から調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をすることを特徴とするイチゴ栽培システム。 - イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、媒体として熱媒体を、前記通媒体として通媒管を使用し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をすることを特徴とする請求項8に記載のイチゴ栽培システム。 - イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装
置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、媒体として熱媒体を、前記通媒体として通媒管を使用し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記局所温度調節装置及び前記イチゴを有する前記栽培容器のイチゴを、前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることにより、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする局所夜冷処理と、前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて、引き続き同一のイチゴ栽培装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理の温度より高い温度で前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする短日処理とを一組とし、前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続ける短日局所夜冷処理を行い、花芽分化の促進を行うと共に、花芽分化の後は、前記遮光フードを外し、前記栽培容器の前記イチゴに光が当たるように開放状態とし、引き続き同一のイチゴ栽培装置を使用し、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をし、イチゴを栽培することを特徴とする請求項8に記載のイチゴ栽培システム。 - ハウス内に、発光ダイオードを使用した照明装置と、イチゴが植えられている培地を収
容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、媒体を供給する媒体供給装置と局
所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記媒体供給装置から調節した媒体を前記通媒体に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をすると共に、青色系光等の適宜選択した波長幅を含む波長の光を供給する前記発光ダイオードを使用した照明装置による光照射を、適宜、環境共生空間及び局所温度調節装置を取り巻く全空間の少なくとも一部に行うことを特徴とする請求項8に記載のイチゴ栽培システム。 - ハウス内に、発光ダイオードを使用した照明装置と、イチゴが植えられている培地を収
容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、遮光シートとフレームとからなる
脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、媒体として熱媒体を、前記通媒体として通媒管を使用し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記局所温度調節装置及び前記イチゴを有する前記栽培容器のイチゴを、前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることにより、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする局所夜冷処理と、前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて、引き続き同一のイチゴ栽培装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理温度より高い温度で前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする短日処理とを一組とし、前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続ける短日局所夜冷処理を行い、花芽分化の促進を行うと共に、花芽分化の後は、前記遮光フードを外し、前記栽培容器の前記イチゴに光が当たるように開放状態とし、引き続き同一のイチゴ栽培装置を使用し、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をすると共に、青色系光等の適宜選択した波長幅を含む波長の光を供給する前記発光ダイオードを使用した照明装置による光照射を、適宜、環境共生空間及び局所温度調節装置を取り巻く全空間の少なくとも一部に行うことを特徴とする請求項8に記載のイチゴ栽培システム。 - 窓付構造体と通媒体を有する局所温度調節装置と、イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、媒体を供給する媒体供給装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、所望に調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部を温度調節する機能を有し、媒体が水であり、前記通媒体が通水管及び二重管式ヒートパイプから選ばれた一種の通媒管であり、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記媒体供給装置から所望温度の水を前記通水管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより、
前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をすることを特徴とする請求項8に記載のイチゴ栽培システム。 - イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを少なくとも基本要素として有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記培地を収容した栽培容器が土壌及び培地を収容した栽培容器から選ばれた一種であり、前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をする機能を有し、
媒体として温度調節した気体及び活性種処理気体から選ばれた少なくとも一種の気体を、前記通媒体として少なくとも1個以上複数の孔を有する通気管を1個以上使用し、
前記局所温度調節装置を前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記通気管の少なくとも1個の前記孔が少なくとも1個の前記クラウンと対応しており、前記媒体供給装置から、前記気体を前記通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送り、前記気体を前記通気管の孔より前記環境共生空間に流出させることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をすることを特徴とする請求項8乃至13の何れかに記載のイチゴ栽培システム。
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