JP5013112B2 - 内視鏡用コネクタ - Google Patents

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本発明は内視鏡をプロセッサ装置等に接続するための内視鏡用コネクタ、特に防水キャップを用いて電気接点部材の腐食等を防止するための構成に関する。
図9には、従来の内視鏡用コネクタ(電気コネクタ)の構成が示されており、この図9は、コネクタ1に防水キャップ2が取り付けられた状態を示している。このコネクタ1は、本体3の外周に回転(操作)リング4を所定の角度だけ回転できるように取り付けた構成とされ、本体3の接続口3aの内部に、複数のピン(電気接点部材)5が配置される。一方、防水キャップ2は、内側円筒部6と外側円筒部7からなり、内側円筒部6の外周の溝6eに、上記接続口3aの内周に密着するOリング8が取り付けられている。
また、この種の内視鏡用コネクタでは、プロセッサ装置側のコネクタ受けに対する接続固定の方法として例えばバヨネット式が採用されており、上記防水キャップ2との接続固定についても、このバヨネット構造を利用して接続が行われる。例えば、上記外側円筒部7の先端外周の2,3箇所に、係合爪9が設けられ、この係合爪9を上記回転リング4の内周に形成されたカム溝に係合・配置する構成とされる。これによれば、係合爪9を回転リング4のカム溝に係合させ、防水キャップ2を所定の角度だけ回転させて押し込むことで、防水キャップ2をコネクタ1に接続固定することができる。
図10には、上記コネクタ1とプロセッサ装置10側のコネクタ受け部の構成が示されており、このプロセッサ装置10のコネクタ受け(レセプタクル)11には、上記防水キャップ2側の係合爪9と同様の係合爪12が設けられている。従って、従来のコネクタ1では、例えば回転リング4の外周に設けられたマーク(指標)Mをプロセッサ装置10側のマークMに位置合わせしながら、該回転リング4内に上記コネクタ受け11を挿入し、カム溝を係合爪12に係合させた後、回転リング4をマークMの位置まで回転させれば、コネクタ本体3(その接続口3a)が前側へ移動しコネクタ受け11へ接続固定される。なお、このコネクタ1をコネクタ受け11から外したとき、回転リング4はバネの付勢力で元の基準位置へ戻るようになっている。
このような内視鏡用コネクタによれば、コネクタ受け11から外したコネクタ1に、防水キャップ2を取り付けると、この防水キャップ2のOリング8が接続口3aの内周面に密着することにより、電気接点であるピン5を有するコネクタ1の内部が水密状態に維持され、防水が可能となる。そして、コネクタ1の防水を図った状態として、内視鏡(スコープ)は、洗浄が施されると共にオートクレーブ等による滅菌処理が行われる。
特開平6−133919号公報 特開2000−340290号公報 特開2005−278944号公報
ところで、図9で説明した従来の内視鏡用コネクタでは、キャップ2のOリング8を接続口3aの内周面に密着させて防水を図っているが、接続口3aの外周側に、回転リング4を設けているため、この回転リング4と本体3の間の隙間に水分が浸入して付着すると、防水キャップ2をコネクタ1から外したとき、隙間に付着した(又は溜まった)水分が、ピン5を有する接続口3aの内部に垂れて入り込む場合がある。そして、この水分が浸入したコネクタ1をコネクタ受け11に接続すれば、このコネクタ受け11の内部も水分で濡れることになり、これによって、コネクタ1内のピン5だけでなく、コネクタ受け11内の電気接点も腐食する可能性がある。
また、上記回転リング4が配置されず、接続口3aの外周側の該回転リング4の位置に回転しない単なる外装体が設けられる場合もあり、この場合でも、外装体と本体3との間に隙間があれば、この隙間に水分が付着し、上記と同様の不都合が生じる。
従来において、コネクタ内に浸入した水分を除去するものとして、上記の特許文献1及び2があり、この特許文献1には、内視鏡装置のプラグ内にスポンジを配置し、プラグをソケットに嵌合する際に、プラグに付着した水分を上記スポンジで吸収し、プラグ内の電気接点が水に濡れることを防止する構成が開示されている。また、引用文献2には、コネクタに、電気接点部材が液密的に密着して挿通する孔を備えた水分除去カバーを設け、この水分除去カバーを移動させて電気接点部材付近に付着した水分を除去する構成が示されている。
しかしながら、上記特許文献1の場合は、スポンジの水の吸収量が許容量を超えると、水の浸入が起こり、電気接点が腐食する可能性があり、上記特許文献2の場合は、使用者が水分除去カバーの操作をする必要があるため、この除去操作を忘れたときには水分を完全に除去できないことになり、電気接点部材の腐食の可能性が残ってしまう。
更に、コネクタのシールを図るものとして特許文献3があり、この特許文献3は、中継ケーブルの両端側に配置されたコネクタ同士をシール性を図りながら連結することで、コネクタ内の電気接点部をシールするものである。しかし、この特許文献3でも、上述した従来例と同様に、コネクタ同士の連結を解除するとき、その連結部分に付着した水分が各コネクタの内部に落下し、電気接点部を腐食させる可能性がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、接続口を有する本体とその外側に配置される回転リングや外装体等との間に付着した水分が防水キャップの取外し時等にコネクタ内に浸入することがなく、電気接点部材の腐食を確実に防止することができる内視鏡用コネクタを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、電気接点部材が内部に配置されたコネクタの接続口と、この接続口の外周に配置された外側部材とを有し、防水キャップが取り付けられる内視鏡用コネクタにおいて、上記防水キャップに、上記接続口の内周面に密着して防水をする第1シール部材を設けると共に、上記外側部材の前面(前端面)に密着して防水をする第2シール部材を設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、上記外側部材として、上記接続口外周側に回転可能に配置され、該コネクタをコネクタ受けに固定するために回転操作される回転リングを備え、この回転リングの後端側とコネクタ本体との間に、水密状態を維持する第3シール部材を設けると共に、上記防水キャップの第2シール部材を上記回転リングの前面に密着配置することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、上記防水キャップの上記コネクタへの装着時に、該防水キャップを前側へ移動させながら上記コネクタに接続固定するための前進固定機構(バヨネット式又はネジ螺合式)を設け、この前進固定機構の前進動作によって上記第2シール部材を上記コネクタ外側部材の前面に押圧することを特徴とする。
本発明の構成によれば、コネクタの接続口内周面に密着する第1シール部材により接続口内への水分の浸入が防止されると共に、接続口外側部材(例えば外装体)の前面に密着する第2シール部材により、該外側部材とコネクタ本体との間の隙間等に水分を付着(又は貯留)させることがなく、接続口内の電気接点部材が水分で濡れることが防止される。
請求項2の構成によれば、回転リングの前面等に密着する第2シール部材により、該回転リングとコネクタ本体との間に前側から水分が浸入することが防止され、また回転リングの後端側とコネクタ本体との間に配置された第3シール部材により、これらの間に後側から水分が浸入することが防止され、回転リングとコネクタ本体との間に水分が付着(又は貯留)しないようになる。
請求項3の構成によれば、例えばバヨネット式又はネジ螺合式の固定機構を用いた前進固定機構の前進動作によって、上記第2シール部材が上記コネクタ外側部材の前面にしっかりと押し付けられる。
本発明の内視鏡用コネクタによれば、接続口を持つ本体とその外側に配置される回転リングや外装体等の部材との間に付着した水分が防水キャップの取外し時等にコネクタ内に浸入することがなく、電気接点部材の腐食を確実に防止することができるという効果がある。
図1乃至図6には、第1実施例に係る内視鏡用コネクタの構成が示されており、この第1実施例は、図1及び図2に示されるように、コネクタ15に防水キャップ16が取り付けられる構成とされる。この防水キャップ16は、コネクタ15のケーブル側に紐状体17で連結され、この紐状体17のコネクタ側根元には、例えばリング状(その他、鉤状のものでもよい)の係止部材18が設けられており、この係止部材18により、コネクタ15を他の部材、例えば光コネクタ部等に係止できるようになっている。即ち、電気コネクタとしてのコネクタ15は、内視鏡側に設けられ、プロセッサ装置等の信号処理回路部に接続されるもので、例えば光源部に接続される内視鏡の光源コネクタから分岐されたケーブルの端部に設けられており(例えば特開2005−261837号公報)、不使用時の保管がし難いという事情がある。そのため、第1実施例では、上記係止部材18を用いて、コネクタ15を光コネクタ等の部材に係止し、保管が行い易いようになっている。
また、コネクタ15は、プロセッサ装置側のコネクタ受け及び上記防水キャップ16に対する接続固定の方法として例えばバヨネット式(前進固定機構)を採用しており、このバヨネット式の接続のために、本体20の外周に回転(操作)リング21が回転可能に配置されると共に、この回転リング21には、基準位置(取付け前の位置)に戻るように本体20側からバネ付勢力が与えられている。この回転リングの21の内周面には、図10で説明したように、プロセッサ装置10のコネクタ受け(レセプタクル)11に設けられた2,3個の係合爪12に係合し、コネクタ15を少し前進させる2,3個のカム溝(斜め方向の溝)22が形成される。
このような回転リング21によれば、図10のコネクタ受け11の係合爪12にカム溝22Cを係合させ、バネ付勢力に抗してマークMの位置からMの位置へ所定の角度を回転させることで、コネクタ15をコネクタ受け11に接続することができる。そして、この回転リング21を反対方向へ回転させれば、コネクタ15をコネクタ受け11から取り外すことができる。このとき、この回転リング21は、バネ付勢力によってそのマークMの位置が常に基準位置に保持されるようになっており、コネクタ15の接続及び位置合わせが容易となるように工夫されている。
上記コネクタ15の本体20の前側には、接続口20aが存在し、この接続口20aの内部に、複数のコネクタ用ピン(電気接点部材)23が配置される。なお、この本体20は、ピン23を配置する前側部材20(F)と上記紐状体17の根元を取り付けた後側部材20(R)とに分かれており、これらの部材は、Oリング24で水密状態が維持されている。
一方、上記防水キャップ16は、内側円筒部26とA外側円筒部27及びB外側円筒部28からなり、これら全ての部材は、金属を使用しないようにして、合成樹脂材料(プラスチック)で形成されている。そして、上記内側円筒部26の外周、即ちコネクタ接続口20aの内側に挿入される部分の外周に形成された溝26eに、上記接続口20aの内周に密着する第1シール部材としてのOリング29が取り付けられる。
上述のように、実施例では、バヨネット式の固定機構が採用されており、上記A外側円筒部27の先端(接続側)外周の数箇所(例えば3箇所)に、係合爪30が設けられ、この係合爪30を上記回転リング21内側の円筒部材22のカム溝22Cに係合する構成となる。即ち、上記円筒部材22は、回転リング21と一体となるように組み付けられており、この円筒部材22の内周に、図3に示されるようなカム溝22Cが形成される。これによれば、回転リング21の円筒部材22のカム溝22Cのそれぞれに係合爪30を係合させ、防水キャップ16を所定の角度だけ回転させて押し込むことで、防水キャップ16の全体を前進させながらコネクタ15に接続固定することができる。
なお、上記バヨネット式の固定機構において、上記カム溝22Cと係合爪30の配置を逆にし、上記カム溝22Cを防水キャップ16側に、上記係合爪30をコネクタ15側に配置してもよい。また、前進固定機構として、ネジ螺合式の固定機構を採用することもでき、例えば防水キャップ16のA外側円筒部27の外周に雄ネジ部、コネクタ16の円筒部材22の内側に雌ネジ部を設けるようにしてもよい。
第1実施例では、この防水キャップ16に、上記回転リング21の前面に密着する末広がり形状の第2シール部材32が取り付けられる。この第2シール部材32は、弾性ゴム部材から形成され、図4に示されるように、円筒状基部32aとこの基部32aから先端側がラッパ状(又は傘状)に広がる末広部32bとを有し、この末広部32bは、先端側程、厚みが小さくなるように形成されており、この末広部32bの先端(の径)が広がりながら(接触面積を拡げながら)回転リング21の前面に押圧されて密着することになる。
また、この第2シール部材32は、図4(B)に示されるように、その末広部32bの外周の径を回転リング21、即ちコネクタ15の外径を超えない大きさに設定している。即ち、末広部32bの先端が回転リング21の前面に密着してシール効果が得られる状態で、第2シール部材32の最大外径が回転リング21(又はコネクタ15)の外径以下となるように設定される。このようにして、第1実施例では、防水キャップ16を取り付けた場合でも、シール部によってコネクタ15の外周が大きくならないようにしている。
図5(A),(B)には、防水キャップ16の取付け・組立ての前後の状態が示されており、第1実施例の防水キャップ16は、圧入のみで製作できるようになっている。即ち、内側円筒部26の後側(図の左側)には、複数の段差部が形成され、A外側円筒部27の後側にも、内周と外周に段差部が形成され、B外側円筒部28の内側には、後側へ行く程、内径が小さくなるように第1内周部28a、第2内周部28b、第3内周部28cが形成されており、上記内側円筒部26の外周段差部の前面26aとA外側円筒部27の内周段差部の後面27aが当接する。
また、A外側円筒部27の外周段差部27bの前面27cがB外側円筒部28の第2内周部28bの後壁面(径方向の面)に当接することで、第1内周部28aの内周面と上記A外側円筒部27の外周段差部27bの外周面との間に、第2シール部材32の円筒状基部32aを配置して挟み込むための空間が形成されるようになっている。更に、内側円筒部26の段差部の外周に、環状の突起34が形成されると共に、この突起34を係止するために、上記第3内周部28cの後側に該第3内周部28cよりも内径が大きい第4内周部28dが設けられており、この第4内周部28dには、Oリング35が配置される。
従って、上記の構成によれば、図5(B)に示されるように、第4内周部28dにOリング35を取り付けながら、B外側円筒部28の第1内周部28aに第2シール部材基部32aを配置し、A外側円筒部27と内側円筒部26を順に取り付け、この内側円筒部26を押し込む(圧入する)と、突起34が第4内周部28dに係止することにより、第2シール部材32がB外側円筒部28の第1内周部28aとA外側円筒部27の外周段差部27bとの間に、挟まれるようにして取り付けられる。なお、上記A外側円筒部27の役割を内側円筒部26に持たせ、A外側円筒部27をなくすようにしてもよい。
また、第1実施例では、図1に示されるように、回転リング21の後側(図の右側)においてもシール部材を設けている。即ち、本体20の後側部材20(R)の先端側外周面に、環状の溝20eを設け、この溝20eに第3シール部材としてのOリング37(図6)を取り付け、このOリング37を回転リング21の後側の内面に密着させる。このとき、図6に示されるように、Oリング37によるしめしろ(密着により潰される断面円の径方向の長さ)を0.05〜0.1mmの範囲に設定することで、水密状態を保ちつつ、回転リング21の回転動作に影響が出ないようにしている。
第1実施例は以上の構成からなり、図2の状態から、防水キャップ16の係合爪30を回転リング21(円筒部材22)の内周のカム溝22Cに係合させ、防水キャップ16を所定の角度だけ回転させると、防水キャップ16が前進しながら(コネクタ15内へ引き込まれるようにして)、図1に示されるように、コネクタ15に取り付けられ、内側円筒部26の外周に配置されたOリング(第1シール部材)29によってコネクタ15の接続口20aの内部が水密状態とされる。
また同時に、防水キャップ16の前進動作に連動して、第2シール部材32の末広部32bが少し広がりながら回転リング21の前面に押圧されて密着する。即ち、上述のように、防水キャップ16の係合爪30を回転リング21のカム溝22Cに係合させているため、そのカム作用によって、回転する防水キャップ16がコネクタ15側に押し付けられる方向(図1,図2の右方向)に前進移動し、これによって、第2シール部材32と回転リング21の前面が確実に密着し、コネクタ15の前側から回転リング21と本体20との間への水分の浸入が防止される。更に、コネクタ15の後側(ケーブル側)では、本体20(R)の外周に配置された第3シール部材であるOリング37が回転リング21の内周面に密着しているので、コネクタ15の後側から回転リング21と本体20との間への水分の浸入が防止され、この結果、回転リング21と本体20との間の水密状態が確保される。
このようにして、第1実施例では、コネクタ接続口20aの部分をシールするだけでなく、回転リング21と本体20との間もシールすることになり、特に回転リング21と本体20との間における水分の付着又は貯留をなくすことにより、コネクタピン23及びその周辺部分の腐食が良好に防止され、その結果、コネクタ受け側の電気接点部材の腐食も防止できることになる。そして、第1実施例では、上記第3シール部材であるOリング37のしめしろが0.05〜0.1mmの範囲で設定されており、これによって回転リング21の良好な回転動作が確保されている。
実施例のコネクタ15では、図10で説明したように、回転リング21の外周に設けられたマークMをプロセッサ装置側のマークMに位置合わせした状態で、該回転リング21内に上記コネクタ受け11を挿入し、カム溝22Cを係合爪12に係合させながら回転リング21を接続位置マークMの位置まで回転させれば、コネクタ本体20(その接続口20a)が前側へ移動しコネクタ受け11へ接続固定される。一方、このコネクタ15をコネクタ受け11から外したときには、回転リング21はバネの付勢力で元の基準位置へ戻る。このような構造のため、従来では、回転リング21と本体20との間に、水分が浸入することが生じていたが、実施例の防水キャップ16によれば、この回転リング21の内側への水分の浸入が防止される。また、この部分の水分の浸入によって、回転リング21を復帰させるバネ付勢力の機構に影響を与えることが防止され、バネ付勢力の低下もなくせるという利点がある。
なお、この第1実施例では、本体20の外周に回転リング21が回転可能に設けられている場合を説明したが、この回転リング21の代わりに、単なる外装体が固定状態で設けられる場合もあり、この場合は、外装体の後側が本体後側部材20(R)に対し水密状態で固定されるので、上記第2シール部材32を外装体の前面に密着配置することで、外装体と本体20との間の隙間に水分が浸入・付着することを防止することができる。
また、第1実施例では、第2シール部材32の末広部32bを先端側がラッパ状に拡張する末広がり形状にすると共に、この末広部32bの外径が回転リング21(コネクタ15)の外径を超えない大きさにしたので、防水キャップ16を取り付けた場合でも、シール部によってコネクタ15の外周が大きくならず、内視鏡(スコープ)の洗浄、消毒やオートクレーブ等による滅菌において取り扱い易くなり、既存の洗浄器等に無理なく収容できるという利点がある。しかも、防水キャップ自体、そして防水キャップを装着したコネクタが細身となり、スマートな格好となる。
更に、上述したように、第1実施例では、防水キャップ16に金属を使用せず、合成樹脂部材とゴム部材を用いて製作し、また第2シール部材32を配置したB外側円筒部28に対し、A外側円筒部27を介して内側円筒部26を圧入するだけで、接着剤や固定ネジを用いずに、第2シール部材32を取り付けるようにしたので、防水キャップの製作が容易になると共に、洗浄や滅菌による防水キャップの金属部分の腐食や接着剤の劣化を抑制することができるという利点がある。即ち、洗浄、消毒又はオートクレーブ等の滅菌では、内視鏡が強酸性水等に晒されると共に高温多湿の状態に置かれるため、ネジ等の金属が腐食したり、接着剤の接着効果が失われたりし、防水キャップが破損することになるが、実施例ではこのような不都合が回避される。
図7には、第2実施例の構成が示されており、この第2実施例は、第3シール部材としてVリングを使用したものである。即ち、回転リング21の後端内周において内側へ突出する環状凸部(又は内径が小さくなる環状段差部でもよい)40の後端と、本体後側部材20(R)の先端外周において先端側へ向けて外径が小さくなる段差部41との間に形成された空間に、Vリング42が配置され、このVリング42の先端面が環状凸部40の後端面に密着するように取り付けられる。このようなVリング42によっても、上記Oリング37と同様に、コネクタ15の後側から、回転リング21と本体20との間に水分が浸入せず、前側の第2シール部材32と相俟って、回転リング21と本体20との間を水密状態に維持することができる。
図8には、第3実施例の構成が示されており、この第3実施例は、第3シール部材としてオイルシールを使用したものである。即ち、回転リング21の後端内周において先端側へ向けて内径が小さくなる環状段差部44と、後側本体20(R)の先端外周において先端側へ向けて外径が小さくなる段差部45とで形成された空間に、オイルシール46が配置され、このオイルシール46内周側片が上記段差部45の外周面に密着するように取り付けられる。このようなオイルシール46によっても、上記Oリング37、Vリング42と同様に、前側の第2シール部材32と相俟って、回転リング21と本体20との間を水密状態に維持することができる。また、上記第2及び第3実施例の場合も、Vリング42,オイルシール46のしめしろを0.05〜0.1mmの範囲に設定することにより、回転リング21の良好な回転動作が確保される。
本発明の第1実施例に係る内視鏡用コネクタ(防水キャップを取り付けた状態)の構成を示す一部断面図である。 本発明の第1実施例の内視鏡用コネクタ(防水キャップを取り外した状態)の構成を示す一部断面図である。 実施例のカム溝の構成を示す円筒部材の展開図である。 実施例の第2シール部材の構成を示す断面図である。 実施例の第2シール部材の取付け構造を示し、図(A)は取付け前の各部材の分解図、図(B)は組付け後の図である。 実施例のOリングの構成を示す図である。 第2実施例の内視鏡用コネクタの構成を示す一部断面図である。 第3実施例の内視鏡用コネクタの構成を示す一部断面図である。 従来の内視鏡用コネクタの一構成例を示す一部断面図である。 内視鏡用コネクタ及びプロセッサ装置のコネクタ受け部の構成を示し、(A)は上面図、図(B)はプロセッサ装置の正面図である。
符号の説明
1,15…コネクタ、 2,16…防水キャップ、
3,20…本体、 4,21…回転リング、
3a,20a…接続口、 20e,26e…溝、
20(R)…本体後側部材、 22C…カム溝、
24,35…Oリング、 26…内側円筒部、
27…A外側円筒部、 28…B外側円筒部、
28a〜28d…第1〜第4内周部、
29…Oリング(第1シール部材)、 30…係合爪、
32…第2シール部材、 32a…基部、
32b…末広部、 37…Oリング(第3シール部材)、
40…凸部、 41,44,45…段差部、
42…Vリング(第3シール部材)、
46…オイルシール(第3シール部材)。

Claims (3)

  1. 電気接点部材が内部に配置されたコネクタの接続口と、この接続口の外周に配置された外側部材とを有し、防水キャップが取り付けられる内視鏡用コネクタにおいて、
    上記防水キャップに、上記接続口の内周面に密着して防水をする第1シール部材を設けると共に、上記外側部材の前面に密着して防水をする第2シール部材を設けたことを特徴とする内視鏡用コネクタ。
  2. 上記外側部材として、上記接続口外周側に回転可能に配置され、該コネクタをコネクタ受けに固定するために回転操作される回転リングを備え、
    この回転リングの後端側とコネクタ本体との間に、水密状態を維持する第3シール部材を設けると共に、上記防水キャップの第2シール部材を上記回転リングの前面に密着配置することを特徴とする請求項1記載の内視鏡用コネクタ。
  3. 上記防水キャップの上記コネクタへの装着時に、該防水キャップを前側へ移動させながら上記コネクタに接続固定するための前進固定機構を設け、この前進固定機構の前進動作によって上記第2シール部材を上記コネクタ外側部材の前面に押圧することを特徴とする請求項1又は2記載の内視鏡用コネクタ。
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