JP5010386B2 - 生産順序決定装置および生産順序決定方法 - Google Patents

生産順序決定装置および生産順序決定方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の工程を有する生産ラインの生産順序を決定する生産順序決定装置およびその方法に関する。
従来、生産効率の向上等を目的として、複数の工程からなる生産ラインにおける生産順序を決定する装置が開発されている。例えば、特許文献1には、転炉での精錬工程、二次精錬設備での二次精錬工程および連続鋳造機での連連鋳造工程を含む製鋼ラインにおける操業スケジュールを決定する操業スケジュール決定装置が開示されている。
この装置では、予め決められた前記連続鋳造機における鋳造スケジュールを記憶する手段と、この連続鋳造機での連連鋳造の順位を受け付ける手段と、前記転炉、二次精錬設備および前記連続鋳造機間の搬送時間とを受け付ける手段とを有し、前記鋳造スケジュールに基づいて前記転炉および二次精錬設備での生産順序を仮算出し、この仮算出された生産順序と前記連連鋳造の順位と前記搬送時間とに基づいて、前記製鋼ラインの操業スケジュールを決定している。
特開2006−247703号公報
前記のような従来の装置では、連続鋳造機において予め決められた鋳造スケジュールどおりに処理が行われるものとして前記操業スケジュールが決定されている。しかしながら、複数の工程からなる生産ラインでは、前工程での処理結果に応じて後工程での処理時間が変化する場合がある。そして、このように後工程の処理時間が変化した場合には、予め決められた生産順序通りに処理を進めていくと、後工程での処理効率が悪化するおそれがある。
本発明は、かかる事情に鑑み、前工程での処理結果に応じて後工程における処理時間が変化する場合においても処理効率の悪化を抑制可能な生産順序を決定する生産順序決定装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、複数種類の製品をそれぞれ処理する前工程および後工程を有する生産ラインの生産順序を決定する生産順序決定装置であって、前記前工程は、前記製品がその種類毎で同時に処理されるバッチ生産工程であり、前記後工程は、前記製品がその種類毎に連続して処理される上流側工程と、前記製品が前記上流側工程で処理された後その処理終了順序で連続して処理される下流側工程とを含む連続生産工程であり、前記製品の種類と、前記前工程にて当該各製品にそれぞれ与えられる属性とに応じた前記後工程の上流側工程における処理時間および前記下流側工程における処理時間を予め記憶しておく処理時間記憶手段と、前記後工程の上流側工程における前記各製品の生産順序の候補を複数作成する生産順序候補作成手段と、前記前工程にて各製品に与えられた当該各製品の属性を読み込む属性読み込み手段と、前記属性読み込み手段で読み込まれた属性に基づいて、前記処理時間記憶手段から各製品の前記後工程の上流側工程における処理時間および前記下流側工程における処理時間を導出する処理時間導出手段と、前記処理時間導出手段で導出された各製品の前記後工程の上流側工程における処理時間および下流側工程における処理時間と、当該上流側工程における処理時間に応じて変化する前記下流側工程における前記各製品の処理終了時刻から次の製品の処理開始時刻までの無駄時間とを用いて、前記生産順序候補作成手段で作成された生産順序候補に対する生産予定終了時刻を導出する予定終了時刻導出手段と、前記複数の生産順序候補から、前記予定終了時刻導出手段で導出された生産予定終了時刻が最先となる生産順序候補のうちの一つを最終生産順序として抽出する抽出手段とを有することを特徴とするものである(請求項1)。
この発明によれば、前工程にて各製品に与えられる属性に応じて後工程の生産順序が決定されており、前工程での処理結果が予め想定されたものと異なっている場合にも、処理効率の高い生産順序を決定することができる。すなわち、本装置では、前工程で与えられた各製品の属性に応じて導出された後工程での処理時間に基づいて生産予定終了時刻が導出されており、前記生産順序候補作成手段で作成された生産順序の候補について、前工程での処理結果が反映された生産予定終了時刻を導出することができる。そして、この生産予定終了時刻に基づいて最終生産順序を抽出しており、前工程での処理結果に応じたより適切な生産順序を決定することができる。
特に、前記のような生産ラインでは、前工程での処理結果によって後工程の上流側の工程の処理時間が変化すると下流側の工程での無駄時間が変化してしまい、前工程での処理結果の影響が全体の処理時間に与える影響が大きい。そのため、前記のようにすれば、全体の処理時間の増大を抑制することが可能となる。
また、本発明において、前記複数の製品にそれぞれ添付されるタグと、前記前工程終了後に、前記タグに前記各製品の属性を書き込む書き込み手段とを備え、前記属性読み込み手段は、前記タグから前記各製品の属性を読み込むのが好ましい(請求項)。
このようにすれば、前記属性の読み込み時において製品とその属性との対応付けをより容易にかつ確実に行うことができ、前記属性がより確実に反映された生産順序を決定することができる。
さらに、前記タグを非接触式タグとすれば、このタグの読み込みが容易になり利便性が向上する(請求項)。
すなわち、前記のような生産ラインでは、前工程での処理結果によって後工程の上流側の工程の処理時間が変化すると下流側の工程での無駄時間が変化してしまい、前工程での処理結果の影響が全体の処理時間に与える影響が大きい。そのため、このような生産ラインに本生産順序決定装置を適用して処理効率の高い生産順序を決定すれば、全体の処理時間の増大を抑制することが可能となる。
また、本発明は、複数種類の製品をそれぞれ処理する前工程および後工程を有する生産ラインの生産順序を決定する生産順序決定方法であって、前記前工程は、前記製品がその種類毎で同時に処理されるバッチ生産工程であり、前記後工程は、前記製品がその種類毎に連続して処理される上流側工程と、前記製品が前記上流側工程で処理された後その処理終了順序で連続して処理される下流側工程とを含む連続生産工程であり、前記製品の種類と、前記前工程にて当該各製品にそれぞれ与えられる属性とに応じた前記後工程の上流側工程における処理時間および前記下流側工程における処理時間を予め記憶しておく処理時間記憶手段を用い、前記後工程の上流側工程における前記各製品の生産順序の候補を複数作成する生産順序候補作成工程と、前記前工程にて各製品に与えられた当該各製品の属性を読み込む属性読み込み工程と、前記属性読み込み工程で読み込まれた属性に基づいて、前記処理時間記憶手段から各製品の前記後工程の上流側工程における処理時間および前記下流側工程における処理時間を導出する処理時間導出工程と、前記処理時間導出工程で導出された各製品の前記後工程の上流側工程における処理時間および下流側工程における処理時間と、当該上流側工程における処理時間に応じて変化する前記下流側工程における前記各製品の処理終了時刻から次の製品の処理開始時刻までの無駄時間とを用いて、前記生産順序候補作成工程で作成された生産順序候補に対する生産予定終了時刻を導出する予定終了時刻導出工程と、前記複数の生産順序候補から、前記予定終了時刻導出工程で導出された生産予定終了時刻が最先となる生産順序候補のうちの一つを最終生産順序として抽出する最終生産順序抽出工程とを含むことを特徴とする生産順序決定方法を含む(請求項)。
以上説明したように、本生産順序決定装置によれば、前工程での処理結果に応じて後工程における処理時間が変化する場合においても処理効率の悪化を抑制可能な生産順序を決定することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本発明に係る生産順序決定装置10は、複数種類の製品を処理する工程を複数有する生産ラインの生産順序を決定する装置である。ここでは、前記生産順序決定装置10が、鋳造工程(前工程)と、表面疵取り工程(後工程)と、型加工工程(後工程)とを有する生産ラインの生産順序を決定する場合について説明する。
前記鋳造工程は、各製品の元となる複数種類の鋳造物を製造する工程である。前記表面疵取り工程は、前記鋳造物の表面の疵を除去する工程である。前記型加工工程は、前記表面疵取り工程にて疵が除去された前記鋳造物を所定の形状に型加工する工程である。ここで、前記鋳造工程はバッチ生産工程であり、前記複数種類の鋳造物はほぼ同時に鋳造される。一方、前記表面疵取り工程と前記型加工工程とは連続生産工程であり、前記各鋳造物は、それぞれ表面疵取り工程が終了した後に前記型加工工程にて型加工される。
図5に、4種類の製品(製品A、B、C、D)が前記生産ラインで生産される場合の一例を示す。この図に示すように、前記鋳造工程にて同時に鋳造された製品A、B、C、Dの各鋳造物は、例えばA→B→C→Dの順で前記表面疵取り工程に搬送され、この工程で順次その表面の疵が取り除かれていく。そして、前記表面疵取り工程が終了した鋳造物は、所定の搬送時間をかけて前記型加工工程に搬送され、この型加工工程にて順次処理されていく。ここで、本実施形態では、前記表面疵取り工程および前記型加工工程において、1つの製品の処理が終了してから次の製品の処理を開始するまでに所定の準備期間を要するよう構成されている。
前記表面疵取り工程および型加工工程における生産順序A→B→C→Dは、前記鋳造工程にて各鋳造物が所定の状態で鋳造されると想定した場合に、すべての製品の生産終了時刻が納期を満足するように決定されたものである。そのため、各鋳造物が想定した状態で鋳造されれば、各製品の生産は納期に間に合う。しかしながら、実際の工程では、前記鋳造物が想定した状態で鋳造されず、全ての製品の生産が納期に間に合わない場合がある。例えば、鋳造物の疵の数が想定した数よりも多く、前記表面疵取り工程での処理時間が予定していた時間よりも長くなったために、納期に間に合わなくなる場合がある。また、鋳造物の加工を困難にする所定の成分が予定よりも多量に含まれており、前記型加工工程での処理時間が予定していた時間よりも長くなったために、納期に間に合わなくなる場合がある。例えば、図6に示すように、前記鋳造工程での製品Bの鋳造物の疵が想定した数よりも多く、前記表面疵取り工程での処理時間が予定よりもt_f時間だけ長くなると、製品Bおよび製品Bの後に処理される製品C、Dの前記型加工工程の終了時刻がt_f時間遅くなり、製品Dの生産は納期に間に合わなくなる。
これに対して、本発明に係る生産順序決定装置10は、前記鋳造工程で各鋳造物が予め想定された状態で鋳造されなかった場合にも、より確実に納期に間に合うような生産順序を決定するものである。本発明に係る生産順序決定装置10の概略ブロック図を図1に示す。この生産順序決定装置10は、入力部30と演算部40と出力部50とを有するコンピュータ20と、書き込み装置(書き込み手段)60と、読み込み装置(読み込み手段)70と、ICタグ(非接触式タグ)100とを備える。前記入力部30は、例えばマウスやキーボードで構成されており、作業者等はこの入力部30を用いて納期および製品の種類を前記演算部40に入力する。また、前記演算部40は、CPUとROMとRAMとから構成されており、後述するように最終生産順序を決定する。また、前記出力部50は、モニタ等で構成され、前記演算部40から出力された前記最終生産順序等を表示する。
前記ICタグ100は、前記鋳造工程で各鋳造物に生じた疵の数やその成分、すなわち、各製品の属性を記憶し、これら属性を前記演算部40に伝達するためのものである。このICタグ100は、製品毎に添付されその製品の種類と属性とを記憶した状態で製品とともに搬送される。
前記書き込み装置60は、前記ICタグ100に各製品の属性である鋳造物の疵の数等を書き込むための装置である。この書き込み装置60は所定の入力部を備え、前記鋳造工程終了後に検出された各鋳造物の疵の数等を作業者等がこの入力部に入力することで、入力された疵の数等を前記ICタグ100に書き込んでいく。
前記読み込み装置70は、前記ICタグ100から前記疵の数等の属性および製品の種類を読み込むための装置である。この読み込み装置70は、前記演算部40に接続されており、読み込んだ前記属性等を前記演算部40へ出力する。さらに、前記ICタグ100は、非接触式であり、この読み込み装置70は容易に前記属性等を読み込むことができる。もちろん、非接触式のICタグ100に代えて接触式のICタグを用いてもよいが、非接触式ICタグ100の方が利便性が向上する。
また、前記ICタグ100や書き込み装置60および読み込み装置70を省き、前記演算部40に前記属性等を直接入力してもよい。しかしながら、前記鋳造物の疵の数等の属性が調査される設備と、前記演算部40を含むコンピュータ20が設置される設備とが離間している場合には、前記演算部40への直接入力は困難となる。一方、コンピュータネットワークが配備されている場合には、このコンピュータネットワークを介することで前記コンピュータ20の演算部40に前記属性を比較的容易に伝達できるが、ネットワーク上での情報更新が遅れてしまった場合等には生産ライン上の実際の製品の属性と演算部40に伝達された属性とがずれてしまうおそれがある。そのため、本実施形態のように、ICタグ100に前記属性を書き込み、このICタグ100を各製品に添付するのが好ましい。
前記コンピュータ20の演算部40は、前記読み込み装置70から入力された前記製品の種類および属性に基づいて前記表面疵取り工程および前記型加工工程における最終生産順序を決定するものである。この演算部40は、処理時間記憶部(処理時間記憶手段)42、処理時間導出部(処理時間導出手段)43、生産順序候補作成部(生産順序候補作成手段)44、予定終了時刻導出部(予定終了時刻導出手段)46、抽出部(抽出手段)48とを備えている。
前記生産順序候補作成部44は、前記表面疵取り工程および前記型加工工程における生産順序の候補を作成するものである。この生産順序候補作成部44は、前記表面疵取り工程等においてとり得る全ての生産順序の候補を作成しそれらを記憶する。例えば、n種類の製品の場合はn!通りの候補を作成し記憶する。
ここで、製品の種類が多くなると候補数が増大し演算負荷が高くなってしまう。従って、候補数が膨大になる場合には、一部の候補のみを計算するようにしてもよい。また、過去の経験等から処理効率を向上することができる条件(例えば、ある製品をある製品の後に処理すると効率がよいといった条件)が予めわかっている場合には、その条件を満足するような生産順序のみを候補として計算、記憶するようにしてもよい。
前記処理時間記憶部42は、製品の種類とその属性とに応じた前記表面疵取り工程での処理時間および前記型加工工程での処理時間を予め記憶しているものである。具体的には、この処理時間記憶部42では、図3および図4に示すようなマップが記憶されている。図3は、前記表面疵取り工程における処理時間であり、各製品A〜Dに関して、各製品の鋳造物の疵の数に応じた処理時間が設定されている。基本的には、疵の数が多くなるにつれ表面疵取り工程での処理時間は長くなる。図4は、前記型加工工程における処理時間であり、各製品A〜Dに関して、各製品の鋳造物の成分のうち加工を困難とする所定の成分の量に応じた処理時間が設定されている。基本的には、この成分の量が多くなるにつれ型加工工程での処理時間は長くなる。
前記処理時間導出部43は、生産ライン上の各製品の種類およびその実際の属性に基づいて各工程における処理時間を導出するものである。この処理時間導出部43は、前記読み込み装置70から入力された各製品の種類およびその属性に基づいて、前記処理時間記憶部42に記憶されているマップから該当する処理時間をそれぞれ導出しており、この処理時間導出部43では、各製品について実際の疵の数等に応じたより正確な処理時間が導出される。
前記予定終了時刻導出部46は、前記生産順序候補作成部44で作成された生産順序候補に対して、その生産順序どおりに生産した場合の生産予定終了時刻を導出するものである。この予定終了時刻導出部46は、各生産順序候補に前記処理時間導出部43で導出された処理時間を当てはめていくことで、生産順序候補毎の生産予定終了時刻を導出する。より具体的には、前記処理時間導出部43で導出された処理時間と、前記表面疵取り工程と型加工工程間での搬送に要する搬送時間と、各工程における前記準備期間とを、前記生産順序候補に当てはめて前記生産予定終了時刻を導出する。ここで、前述のように、処理時間導出部43では、各製品の実際の疵の数等に応じた処理時間が導出されており、この予定終了時刻導出部46では、より正確な生産予定終了時刻が導出される。本実施形態では、この予定終了時刻導出部46にて、全ての生産順序候補に対し、その生産予定終了時刻を導出する。
前記抽出部48は、前記導出された生産予定終了時刻に基づいて最終生産順序を抽出するものである。この抽出手段では、納期をより確実に満足できるように前記生産候補毎の生産予定終了時刻から最も早い時刻となるものを抽出し、この時刻となる生産候補を最終生産順序として抽出、決定する。
以上のように構成された前記演算部40において前記最終生産順序が決定される要領について、図2のフローチャートを用いて説明する。
まず、前記入力部30から、本生産ラインで生産する製品の種類および納期が入力される(ステップS2)。前記製品の種類が入力されると、前記生産順序候補作成部44にて、前記表面疵取り工程および型加工工程における全ての生産順序候補が作成される(ステップS3:生産順序候補作成工程)。
次に、別途前記書き込み装置60により製品の種類およびその属性が書き込まれたICタグ100から、各製品の種類および属性が前記読み込み装置70によって読み込まれる(ステップS4:属性読み込み工程)。この読込み装置70で読み込まれた属性等は前記演算部40の前記処理時間導出部43に伝達される。そして、この処理時間導出部43にて、前記処理時間記憶部42に記憶されている前記マップに基づき、前記製品の種類および属性に応じた各工程の処理時間が導出される(ステップS6:処理時間導出工程)。
前記各工程の処理時間が導出されると、前記予定終了時刻導出部46にて、前記処理時間が各生産順序候補に当てはめられ、全ての候補に対してその生産予定終了時刻が算出される(ステップS10:予定終了時刻導出工程)。そして、前記抽出部48にて、生産予定終了時刻のうち最も早期に終了するものが抽出され、その生産予定終了時刻を実現する生産順序候補が最終生産順序として抽出、決定される(ステップS14:最終生産順序抽出工程)。最後に、この抽出された最終生産順序がディスプレイ等の出力部50に出力される。
このようにして、演算部40で最終生産順序が決定され、出力部50にその順序が表示されれば、作業者等はこの順序に沿って各工程を進めていけばよい。
前記演算部40からの出力例を図7に示す。この図7では、図6と同じように4種類の製品を生産する場合において、製品Bの疵の数が予定していた通常状態よりも多く、前記表面疵取り工程での製品Bの処理時間が長引いた場合の出力例を示している。この例では、前記演算部40にて4!=24通りの生産順序候補が導出され、そのうち最も早期に処理が終了するものとして8通りの最終生産順序が抽出された。図7では、この8つの最終生産順序のうち1つ(C→D→B→A)を示している。この図7に示すように、前記演算部40で出力された最終生産順序で生産すれば、各工程での無駄時間が最小となり、製品Bの疵の数が通常よりも多いにも関わらず、全ての製品を十分に納期に間に合わせることが可能となる。
このように、本生産順序決定装置10によれば、前記鋳造工程にて各製品に与えられる属性に応じて前記表面疵取り工程および前記型加工工程での生産順序が決定されており、鋳造工程で鋳造された各鋳造物の疵の数等が予め想定されたものと異なっている場合にも、処理効率の高い生産順序を決定することができる。
ここで、本発明に係る生産順序決定装置10の適用範囲は、前記のような鋳造工程、表面疵取り工程および型加工工程を含む生産ラインに限らない。そして、製品の種類や数等についても前記に限らない。ただし、前記のように、後工程が連続する連続生産工程の場合には、後工程の上流側の工程の処理時間の変化に伴って後工程の下流側の工程での無駄時間が変化し、上流側の工程の処理時間すなわち前工程での処理結果の影響が全体の処理時間に与える影響が大きくなるため、前記生産順序決定装置10を用いればより効果的である。
また、前記最終生産順序は、その生産予定終了時刻が必ずしも最先となる順序でなくてもよく、その他の条件を満足するものであってもよい。また、前記のように生産順序候補の生産予定終了時刻を全て導出しなくてもよい。例えば、前記予定終了時刻導出部46にて1つの生産順序候補の生産予定終了時刻が導出されると、すぐさま前記抽出部48にてその生産予定終了時刻が予め設定された所定時刻(例えば納期)よりも早いかどうかを判断し、早い場合には残りの生産順序候補の生産予定終了時刻を導出することなく、その時刻となる候補をただちに最終生産順序として抽出するようにしてもよい。この場合には、図7に示すような生産予定終了時刻が最先となる処理順序(C→D→B→A)で処理した場合よりも処理終了時刻が遅い処理順序(A→C→D→B)が最終処理順序として抽出される可能性があるが、図8に示すように、この順序であっても全ての製品を納期内に生産することができる。そして、前記のようにして最終生産順序を抽出すれば、演算部40での演算時間を短縮することが可能となる。
本発明の実施形態に係る生産順序決定装置の概略ブロック図である。 図1に示す生産順序決定装置での演算要領を示すフローチャートである。 処理時間記憶手段で記憶される処理時間のマップ例である。 処理時間記憶手段で記憶される処理時間のマップ例である。 通常の生産順序に沿った処理の流れを示す図である。 図5に対して一部の処理時間が変化した場合の処理の流れを示す図である。 図1に示す生産順序決定装置で算出された最終生産順序例である。 他の実施形態に係る生産順序決定装置で算出された最終生産順序例である。
符号の説明
10 生産順序決定装置
20 コンピュータ
30 入力部
40 演算部
42 処理時間記憶部(処理時間記憶手段)
43 処理時間導出部(処理時間導出手段)
44 生産順序候補作成部(生産順序候補作成手段)
46 予定終了時刻導出部(予定終了時刻導出手段)
48 抽出部(抽出手段)
50 出力部
60 書き込み装置(書き込み手段)
70 読み込み装置(読み込み手段)
100 ICタグ(非接触式タグ)

Claims (4)

  1. 複数種類の製品をそれぞれ処理する前工程および後工程を有する生産ラインの生産順序を決定する生産順序決定装置であって、
    前記前工程は、前記製品がその種類毎で同時に処理されるバッチ生産工程であり、
    前記後工程は、前記製品がその種類毎に連続して処理される上流側工程と、前記製品が前記上流側工程で処理された後その処理終了順序で連続して処理される下流側工程とを含む連続生産工程であり、
    前記製品の種類と、前記前工程にて当該各製品にそれぞれ与えられる属性とに応じた前記後工程の上流側工程における処理時間および前記下流側工程における処理時間を予め記憶しておく処理時間記憶手段と、
    前記後工程の上流側工程における前記各製品の生産順序の候補を複数作成する生産順序候補作成手段と、
    前記前工程にて各製品に与えられた当該各製品の属性を読み込む属性読み込み手段と、
    前記属性読み込み手段で読み込まれた属性に基づいて、前記処理時間記憶手段から各製品の前記後工程の上流側工程における処理時間および前記下流側工程における処理時間を導出する処理時間導出手段と、
    前記処理時間導出手段で導出された各製品の前記後工程の上流側工程における処理時間および下流側工程における処理時間と、当該上流側工程における処理時間に応じて変化する前記下流側工程における前記各製品の処理終了時刻から次の製品の処理開始時刻までの無駄時間とを用いて、前記生産順序候補作成手段で作成された生産順序候補に対する生産予定終了時刻を導出する予定終了時刻導出手段と、
    前記複数の生産順序候補から、前記予定終了時刻導出手段で導出された生産予定終了時刻が最先となる生産順序候補のうちの一つを最終生産順序として抽出する抽出手段とを有することを特徴とする生産順序決定装置。
  2. 請求項1に記載の生産順序決定装置において、
    前記複数の製品にそれぞれ添付されるタグと、
    前記前工程終了後に、前記タグに前記各製品の属性を書き込む書き込み手段とを備え、
    前記属性読み込み手段は、前記タグから前記各製品の属性を読み込むことを特徴とする生産順序決定装置。
  3. 請求項2に記載の生産順序決定装置において、
    前記複数の製品にそれぞれ添付されるタグは非接触式タグであることを特徴とする生産順序決定装置。
  4. 複数種類の製品をそれぞれ処理する前工程および後工程を有する生産ラインの生産順序を決定する生産順序決定方法であって、
    前記前工程は、前記製品がその種類毎で同時に処理されるバッチ生産工程であり、
    前記後工程は、前記製品がその種類毎に連続して処理される上流側工程と、前記製品が前記上流側工程で処理された後その処理終了順序で連続して処理される下流側工程とを含む連続生産工程であり、
    前記製品の種類と、前記前工程にて当該各製品にそれぞれ与えられる属性とに応じた前記後工程の上流側工程における処理時間および前記下流側工程における処理時間を予め記憶しておく処理時間記憶手段を用い、
    前記後工程の上流側工程における前記各製品の生産順序の候補を複数作成する生産順序候補作成工程と、
    前記前工程にて各製品に与えられた当該各製品の属性を読み込む属性読み込み工程と、
    前記属性読み込み工程で読み込まれた属性に基づいて、前記処理時間記憶手段から各製品の前記後工程の上流側工程における処理時間および前記下流側工程における処理時間を導出する処理時間導出工程と、
    前記処理時間導出工程で導出された各製品の前記後工程の上流側工程における処理時間および下流側工程における処理時間と、当該上流側工程における処理時間に応じて変化する前記下流側工程における前記各製品の処理終了時刻から次の製品の処理開始時刻までの無駄時間とを用いて、前記生産順序候補作成工程で作成された生産順序候補に対する生産予定終了時刻を導出する予定終了時刻導出工程と、
    前記複数の生産順序候補から、前記予定終了時刻導出工程で導出された生産予定終了時刻が最先となる生産順序候補のうちの一つを最終生産順序として抽出する最終生産順序抽出工程とを含むことを特徴とする生産順序決定方法。
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