以下に添付図面を参照して、この発明にかかるネットワーク設計装置、ネットワーク設計方法およびネットワーク設計プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、実施の形態にかかるネットワーク設計装置の機能的構成を示すブロック図である。図1に示すように、実施の形態にかかるネットワーク設計装置100は、取得部110と、設計部120と、出力部150と、を備えている。ネットワーク設計装置100は、ネットワークの線形区間内の各局舎に対する各種の光伝送装置の配置を設計する。ネットワーク設計装置100の設計対象の線形区間は、WDMシステムを構成するネットワークにおける線形区間である。
取得部110は、ネットワーク設計装置100の外部から、設計対象の線形区間のネットワークの情報と、各局舎に配置可能な光伝送装置の種類の情報と、各局舎に各種光伝送装置を配置した場合のコストおよび伝送劣化量の情報と、を取得する。ネットワークの情報には、線形区間内の各局舎の情報、各局舎の接続関係の情報、各局舎に各種光伝送装置を配置した場合に各局舎間に設けられる光ファイバの情報などが含まれている。ここで、線形区間とは、局舎と局舎間の接続が論理的に線形で表現可能な構成とし、物理的な局舎の配置情報や光ファイバの敷設情報には依存しない。
各局舎に配置可能な各種の光伝送装置は、WDM光信号を送受信または中継することができるWDM伝送装置である。各局舎に配置可能な各種の光伝送装置には、光再生中継器を適用可能な光伝送装置と、光再生中継器を適用可能でない光伝送装置と、がある。光再生中継器を適用可能な光伝送装置は、たとえば、OADMである。光再生中継器を適用可能でない光伝送装置は、たとえば、WDM光信号を増幅するILAである。
設計部120は、取得部110から出力された情報に基づいて、各種の光伝送装置のうちの光再生中継器を適用可能な光伝送装置が配置された局舎間の伝送劣化量が閾値以下となる配置のうちのコストが最小となる配置を設計する。取得部110が複数種類の伝送劣化量の情報を取得する場合は、設計部120は、局舎間の複数種類の伝送劣化量がそれぞれ閾値以下となる各局舎に対する各種の光伝送装置の配置を設計する。
設計部120は、具体的には、グラフ生成部130と、探索部140と、を備えている。グラフ生成部130は、取得部110から出力された情報に基づいて、各局舎に配置する各種の光伝送装置に対応する各ノードと、コストおよび伝送劣化量と対応付けられ、各ノードを接続する各リンクと、からなるループのない有向のグラフ情報を生成する。
グラフ生成部130は、具体的には、ノード生成部131と、リンク生成部132と、算出部133と、を備えている。ノード生成部131は、取得部110から出力された各局舎に配置可能な光伝送装置の種類の情報に基づいて、各局舎について、対象の局舎に配置可能な各種の光伝送装置に対応する一つ以上のノードを生成する。
たとえば、設計対象の線形区間に局舎1および局舎2が含まれているとする。局舎1に光伝送装置Aまたは光伝送装置Bが配置可能な場合は、ノード生成部131は、局舎1に光伝送装置Aを配置する場合に対応するノード1Aと、局舎Aに光伝送装置Bを配置する場合に対応するノード1Bと、を生成する。
また、局舎2に光伝送装置Aのみが配置可能な場合は、ノード生成部131は、局舎2に光伝送装置Aを配置する場合に対応するノード2Aを生成する。ノード生成部131は、生成した各ノードをリンク生成部132へ出力する。このように、ノード生成部131は、設計対象の線形区間内の各局舎に対応する一つ以上のノードをそれぞれ生成する。
リンク生成部132は、ノード生成部131から出力された各ノードについて、対象のノードに対応する局舎より前段の局舎に対応する各ノードからの入力リンクを生成する。たとえば、局舎1に対応するノード1Aおよびノード1Bと、局舎1の後段の局舎2に対応するノード2Aと、があった場合は、リンク生成部132は、ノード2Aについて、ノード1Aからの入力リンクと、ノード1Bからの入力リンクと、を生成する。
リンク生成部132は、ノード生成部131から出力された各ノードと、生成した各入力リンクと、を算出部133へ出力する。算出部133は、取得部110から出力された各局舎に各種光伝送装置を配置した場合のコストおよび伝送劣化量の情報に基づいて、リンク生成部132から出力された各入力リンクについて、対象の入力リンクを選択した場合のコストおよび伝送劣化量を算出する。
算出部133は、たとえば、ノード2Aへのノード1Aからの入力リンクについて、この入力リンクを選択した場合のコストおよび伝送劣化量をそれぞれ算出する。また、算出部133は、ノード2Aへのノード1Bからの入力リンクについて、このノードを選択した場合のコストおよび伝送劣化量をそれぞれ算出する。
ここで、算出部133によって算出されるコストおよび伝送劣化量について説明する。ここでいうコストとは、局舎に光伝送装置を配置することによって決まるコストである。コストは、たとえば、局舎に光伝送装置を配置した場合の光伝送装置の設備コストと、局舎に光伝送装置を配置した場合の局舎間における光信号の伝送劣化量と、を含むコストである。コストCOSTは、たとえば下記(1)式のように示すことができる。
ここで、A〜C,Dk,Ekは各線形区間によって異なる定数である。nは伝送ペナルティの種類を示す数値である。cは線形区間の光伝送装置の設備コストである。設備コストcは、入力リンクの終点ノードに対応する光伝送装置の種類に基づいて算出される。nf,nbはそれぞれ同区間の順方向および逆方向のノイズ量である。ノイズ量は、たとえば入力リンクに対応する光ファイバの情報と、入力リンクの始点ノードと終点ノードに対応する光伝送装置の種類と、に基づいて算出する。
pfk,pbkはそれぞれ同区間の順方向および逆方向の伝送ペナルティ量である。伝送ペナルティ量は、ここでは一例としてPMD(Polarization Mode Dispersion:偏波モード分散)量とする。PMD量は、入力リンクに対応する光ファイバの情報と、入力リンクの始点ノードと終点ノードに対応する光伝送装置の種類と、に基づいて算出される。
ノイズ量nf,nbは、たとえばOSNR[dB]に基づいて下記(2)式のNOISEのように計算される、単位光信号パワー当たりの雑音成分である。
たとえば、OSNRが30dBである場合は、ノイズNOISE=10^(−30/10)=0.001となる。なお、ノイズ量NOISEは、対数値であるOSNRと異なり線形値であるため、単純加算が可能なパラメータである。
伝送劣化量は、各局舎に各種光伝送装置を配置した場合の、局舎間を伝送される光信号の劣化量である。伝送劣化量は、たとえば、各局舎に各種の光伝送装置を配置した場合に、局舎間を伝送される光信号に発生するノイズや伝送ペナルティである。たとえば光信号に発生するノイズは、上記(2)式のNOISEである。取得部110は、ノイズおよび伝送ペナルティの情報など、複数種類の伝送劣化量の情報を取得してもよい。取得部110は、取得した各情報を設計部120へ出力する。
つぎに、算出部133によって算出されるコストの一例を示す。たとえば、ある入力リンクに対応する各局舎の間の区間によって決まる各定数のうちの、設備コストの定数Aが1であり、順方向のノイズ量の定数Bが2000であり、逆方向のノイズ量の定数Cが100であり、順方向のPMDの定数Dが0.5であり、逆方向のPMDの定数Eが0.1であるとする。
また、同じ入力リンクについて、終点ノードに対応する光伝送装置の設備コストcが2であり、始点ノードおよび終点ノードに対応する各光伝送装置間を伝送される光信号の順方向および逆方向の各ノイズ量nf,nbがともに0.001であり、始点ノードおよび終点ノードに対応する各光伝送装置間を伝送される光信号の順方向および逆方向の各PMD量pf,pbがともに2であるとする。
この場合は、この入力リンクのコストは、1・2+2000・0.001+100・0.001+0.5・2+0.1・2=5.3となる。また、この入力リンクの伝送劣化量は、順方向・逆方向のノイズ量がともに0.001、順方向のPMD量が0.5、逆方向のPMD量が0.1となる。設備コストの定数A、順方向のノイズ量の定数B、逆方向のノイズ量の定数C、順方向のPMDの定数D、逆方向のPMDの定数Eは、ネットワークの情報として取得部110によって取得される。
光伝送装置の設備コストc、順方向および逆方向の各ノイズ量nf,nbと各PMD量pf,pbは、各局舎に各種光伝送装置を配置した場合のコストおよび伝送劣化量の情報として取得部110によって取得される。算出部133は、ノード生成部131から出力された各ノード、リンク生成部132から出力された各入力リンクおよび算出した各リンクのコストおよび伝送劣化量の情報をグラフ情報として探索部140へ出力する。
探索部140は、グラフ生成部130から出力されたグラフ情報において、伝送劣化量が閾値以下となり、コストが最小となる配置に対応する経路を探索する。具体的には、探索部140は、選択部141と、決定部142と、を備えている。選択部141は、グラフ生成部130から出力された各ノードについて入力リンクを選択する。
具体的には、選択部141は、ノード生成部131によって生成された各ノードについて、対象のノードに対応してリンク生成部132によって生成された各入力リンクのうちのいずれかを選択する。このとき、選択部141は、その入力リンクを選択した場合に対象のノードまでに累積されるコストが最小となる入力リンクを選択する。
たとえば、対象のノード2Aへの入力リンクがノード1Aからの入力リンク(1A,2A)およびノード1Bからの入力リンク(1B,2A)であり、ノード1Aおよびノード1Bまでに累積される各コストがCOSTacc(1A)およびCOSTacc(1B)であり、入力リンク(1A,2A)および入力リンク(1B,2A)を選択した場合の各コストがCOST(1A,2A)およびCOST(1B,2A)であるとする。
この場合は、選択部141は、対象のノード2Aについて、入力リンク(1A,2A)を選択した場合にノード2Aまでに累積されるCOSTacc(1A)+COST(1A,2A)と、入力リンク(1B,2A)を選択した場合にノード2Aまでに累積されるCOSTacc(1B)+COST(1B,2A)と、を比較し、前者が小さければ入力リンク(1A,2A)を選択し、後者が小さければ入力リンク(1B,2A)を選択する。
また、選択部141は、対象のノードについてグラフ生成部130から出力された各入力リンクのうちの、その入力リンクを選択した場合に、対象のノードに対応する局舎より後段の局舎に対応する各ノードのうちの光再生中継器を適用可能な光伝送装置に対応するノード(以下、「後段光再生ノード」という)までに累積される各伝送劣化量がすべて閾値以下となる入力リンクから、コストが最小となる入力リンクを選択する。
たとえば、ノード2Aに対応する局舎2の後段に局舎3があり、局舎3に対応するノード3Aおよびノード3Bのうちの、ノード3Aが光再生中継器を適用可能な光伝送装置である場合は、選択部141は、ノード3Aを後段光再生ノードとする。そして、選択部141は、ノード3Aまでに累積される伝送劣化量が閾値以下となる入力リンクから、コストが最小となる入力リンクを選択する。
また、ノード2Aについて後段光再生ノードが複数ある場合は、複数の後段光再生ノードのうちのノード2Aからの伝送劣化量が最小となるノードまでに累積される伝送劣化量が閾値以下となる入力リンクから、コストが最小となる入力リンクを選択する。
また、選択部141は、対象のノードの後段光再生ノードまでに累積される伝送劣化量として、その入力リンクの始点ノードまでに累積される伝送劣化量と、その入力リンクを選択したときの伝送劣化量と、対象のノードから対象のノードの後段光再生ノードまでの伝送劣化量の最小値と、の合計値を用いる。
たとえば、伝送劣化量として順方向のノイズのみを用い、ノード1Aおよびノード1Bまでに累積される伝送劣化量をそれぞれNOISEacc(1A)およびNOISEacc(1B)とし、入力リンク(1A,2A)および入力リンク(1B,2A)について算出部133によって算出されたノイズをそれぞれNOISE(1A,2A)およびNOISE(1B,2A)とし、ノード2Aから後段光再生ノード(ノード3A)までの伝送劣化量の最小値をNOISEminとし、ノイズの閾値をNOISEthとする。
この場合は、選択部141は、ノード2Aについて、入力リンク(1A,2A)に対応するNOISEacc(1A)+NOISE(1A,2A)+NOISEminと、入力リンク(1B,2A)に対応するNOISEacc(1B)+NOISE(1B,2A)+NOISEminと、をそれぞれ算出し、各算出結果とNOISEthと、をそれぞれ比較する。選択部141は、算出結果がNOISEthより大きくなる入力リンクを除外し、残った入力リンクのうちのコストが最小となる入力リンクを選択する。
また、選択部141は、対象のノードが光再生中継器を適用可能な光伝送装置に対応するノードである場合は、対象のノードから後段光再生ノードまでの伝送劣化量の最小値NOISEmin0とする。また、この場合、入力リンク選択後、選択部141は、対象のノードが光再生中継器を適用可能な光伝送装置に対応するノードである場合は、対象のノードまでに累積される伝送劣化量を0とする。
たとえば、ノード2Aが光再生中継器を適用可能な光伝送装置に対応するノードである場合は、選択部141は、ノード2Aについて、NOISEacc(1A)+NOISE(1A,2A)+0と、NOISEacc(1B)+NOISE(1B,2A)+0と、をそれぞれ算出する。また、入力リンク選択後、選択部141は、ノード2Aまでに累積される伝送劣化量NOISEacc(2A)を0とする。なお、ノード2Aまでに累積される伝送劣化量は、局舎2の直後の局舎3に対応する各ノードの入力リンクの選択に用いられる。
決定部142は、選択部141から出力された各入力リンクの始点ノードに基づいて、線形区間内の各局舎に対する各種の光伝送装置の配置を決定する。たとえば、選択部141から出力された各入力リンクのそれぞれの始点ノードがノード1A,ノード2B,ノード3A…であった場合は、決定部142は、各局舎に対する各種の光伝送装置の配置を、ノード1A,ノード2B,ノード3A…に対応する光伝送装置の配置に決定する。
決定部142は、決定した各種光伝送装置の配置の情報を出力部150へ出力する。出力部150は、設計部120から出力された各種光伝送装置の配置の情報をネットワーク設計装置100の外部へ出力する。以上の構成により、ネットワークの線形区間内の各局舎に対する各種の光伝送装置の配置を設計することができる。
図2は、設計対象となるネットワークの線形区間を示す図である。図2に示すネットワーク200は、WDMシステムを構成するメッシュネットワークである。□は、光挿入分岐装置が配置される局舎を示している。○は、□に示す局舎間でWDM光信号を中継する局舎を示している。点線両矢印は、ネットワーク200における線形区間を示している。ネットワーク設計装置100は、ネットワーク200のうちの点線両矢印で示す各線形区間についてそれぞれ光伝送装置の配置の設計を行う。
点線矢印に示すように、ネットワーク設計装置100が設計対象とする線形区間は、3つ以上の局舎が直列に接続された線形区間である。以下の説明においては、ネットワーク設計装置100が線形区間201について設計を行う例について説明する。線形区間201は、局舎1〜8が直列に接続されている。始端局舎である局舎1および終端局舎である局舎8には光再生中継器を適用可能な光伝送装置が配置される。
図3は、各局舎に配置可能な光伝送装置の種類の一例を示す図である。図3の表300に示すように、各局舎に配置可能な光伝送装置の種類には、たとえばOADM310と、ILA320と、バイパス330と、がある。OADM310は、光再生中継器を適用可能な光伝送装置である。OADM310は、リジェネレーション(Re Generation)、リシェイピング(Re Shaping)、リタイミング(Re Timing)の3Rを行うことができる。
ILA320およびバイパス330は、光再生中継器を適用可能でない光伝送装置である。ILA320は、光信号を増幅する1R(リジェネレーション)のみを行うことができる。バイパス330は、光信号を通過させるのみの構成である。一般に、コストに含まれる設備コストは、OADM310を配置した場合が最も高く、バイパス330を配置した場合が最も低い。
一方、伝送劣化量は、バイパス330を配置した場合が最も高く、OADM310を配置した場合が最も低い。したがって、原則として、コストに含まれる設備コストと伝送劣化量の間にはトレードオフの関係がある。ネットワーク設計装置100は、伝送劣化量の条件を満たしつつコストが最小となるように、局舎1〜8のそれぞれに対して、OADM310、ILA320およびバイパス330のいずれかを選択して配置する。
図4は、図3に示した中継装置として用いるOADMの一例を示すブロック図である。図4に示すように、OADM400は、増幅器401と、分岐部402と、多重分離部403と、光再生中継器404と、光再生中継器405と、多重化部406と、WSS407と、増幅器408と、を備えている。増幅器401は、OADM400の外部から入力されたWDM光信号を増幅して分岐部402へ出力する。ただし、光再生中継器404は、必要に応じて任意の波長チャネルに適用される。
分岐部402は、増幅器401から出力されたWDM光信号を分岐して、分岐した各WDM光信号を多重分離部403およびWSS407へ出力する。多重分離部403は、分岐部402から出力されたWDM光信号を波長多重分離して、波長多重分離した各光信号をそれぞれ光再生中継器404および光再生中継器405へ出力する。
光再生中継器404および光再生中継器405のそれぞれは、多重分離部403から出力された光信号を再生して多重化部406へ出力する。多重化部406は、光再生中継器404および光再生中継器405のそれぞれから出力された各光信号を波長多重して、波長多重したWDM光信号をWSS407へ出力する。
WSS407(Wavelength Selective Switch:波長選択スイッチ)は、分岐部402から出力されたWDM光信号に含まれる各光信号と、多重化部406から出力されたWDM光信号に含まれる各光信号と、を選択合波して、選択合波したWDM光信号を増幅器408へ出力する。また、WSS407は、増幅器408へ出力するWDM光信号のレベル等化を行う機能も有する。増幅器408は、WSS407から出力されたWDM光信号を増幅してOADM400の外部へ出力する。
図5は、図3に示したILAの一例を示すブロック図である。図5に示すように、ILA500は、増幅器501と、VAT502と、増幅器503と、を備えている。ILA500は、入力されたWDM光信号に含まれる各光信号をまとめて増幅する。増幅器501には、ILA500の外部からWDM光信号が入力される。増幅器501は、外部から入力されたWDM光信号を増幅してVAT502へ出力する。
VAT502(Variable Attenuator:光可変減衰器)は、増幅器501から出力されたWDM光信号を可変の減衰量によって減衰させることで、増幅器501から出力されたWDM光信号のパワーを制御する。VAT502は、パワーを制御したWDM光信号を増幅器503へ出力する。増幅器503は、VAT502から出力されたWDM光信号を増幅してILA500の外部へ出力する。
図6は、図3に示したバイパスの一例を示すブロック図である。図6に示すように、バイパス600には、外部からWDM光信号が入力される。バイパス600は、WDM光信号が入力された光ファイバの出力端を、出力用の光ファイバの入力端に接続するコネクタ部601を備えている。これにより、バイパス600へ入力されたWDM光信号は、コネクタ部601を介して、そのままバイパス600の外部へ出力される。図4〜図6においては、図中左から右へのWDM信号伝送に必要なブロック図を示しているが、一般のWDM装置では、図中右から左への信号伝送に必要なブロックも同様に存在する。
図7は、グラフ生成部が生成するグラフ情報の一例を示す図(その1)である。図7に示す局舎1〜8は、図2の線形区間201における局舎1〜8である。ノード1A〜8Aおよびノード2B〜7Bは、ノード生成部131が生成した各ノードを示している。ここでは、伝送劣化量として順方向のノイズのみを用いる場合について説明する。また、ノイズの閾値NOISEthを7とする。局舎1〜局舎8に配置可能な光伝送装置のうちの光再生可能な光伝送装置としてOADM(たとえば図4のOADM400)を用いる。
また、局舎1〜局舎8に配置可能な光伝送装置のうちの光再生可能でない光伝送装置としてILA(たとえば、図5のILA500)を用いる。局舎1〜局舎8のうちの、始端局舎である局舎1と、終端局舎である局舎8には、光再生中継器を適用可能なOADMのみが配置可能である。局舎2〜局舎7にはOADM、ILAまたはバイパス(たとえば、図6のバイパス600)が配置可能である。
ノード生成部131は、局舎1〜8について、各局舎に配置可能なOADMを示すノード1A〜ノード8Aをそれぞれ生成する。また、ノード生成部131は、局舎2〜7について、各局舎に配置可能なILAを示すノード2B〜ノード7Bをそれぞれ生成する。図7において、矢印は、リンク生成部132によって生成されたノード1A〜8A,2B〜7B間の各入力リンクを示している。以下の説明において、ノードYのノードXからの入力リンクを入力リンク(X,Y)と表記する。
リンク生成部132は、ノード生成部131によって生成されたノード1Aは始端局舎に対応するノードであるため、ノード1Aへの入力リンクは生成しない。また、リンク生成部132は、ノード2Aについて、ノード2Aに対応する局舎2より前段の局舎1に対応するノード1Aからの入力リンク(1A,2A)を生成する。また、リンク生成部132は、ノード2Bについて、ノード2Bに対応する局舎2より前段の局舎1に対応するノード1Aからの入力リンク(1A,2B)を生成する。
また、リンク生成部132は、ノード3Aについて、ノード3Aに対応する局舎3より前段の局舎2に対応するノード2Aからの入力リンク(2A,3A)およびノード2Bからの入力リンク(2B,3A)を生成する。また、リンク生成部132は、ノード3Bについて、ノード3Bに対応する局舎3より前段の局舎2に対応するノード2Aからの入力リンク(2A,3B)およびノード2Bからの入力リンク(2B,3B)を生成する。
また、リンク生成部132は、ノード4Aについて、ノード4Aに対応する局舎4より前段の局舎3に対応するノード3Aからの入力リンク(3A,4A)およびノード3Bからの入力リンク(3B,4A)を生成する。また、リンク生成部132は、ノード4Bについて、ノード4Bに対応する局舎4より前段の局舎3に対応するノード3Aからの入力リンク(3A,4B)およびノード3Bからの入力リンク(3B,4B)を生成する。
また、リンク生成部132は、ノード5Aについて、ノード5Aに対応する局舎5より前段の局舎4に対応するノード4Aからの入力リンク(4A,5A)およびノード4Bからの入力リンク(4B,5A)を生成する。また、リンク生成部132は、ノード5Bについて、ノード5Bに対応する局舎5より前段の局舎4に対応するノード4Aからの入力リンク(4A,5B)およびノード4Bからの入力リンク(4B,5B)を生成する。
また、リンク生成部132は、ノード6Aについて、ノード6Aに対応する局舎6より前段の局舎5に対応するノード5Bからの入力リンク(5B,6A)を生成する。また、リンク生成部132は、ノード6Bについて、ノード6Bに対応する局舎6より前段の局舎5に対応するノード5Bからの入力リンク(5B,6B)を生成する。
また、リンク生成部132は、ノード7Aについて、ノード7Aに対応する局舎7より前段の局舎6に対応するノード6Aからの入力リンク(6A,7A)およびノード6Bからの入力リンク(6B,7A)を生成する。また、リンク生成部132は、ノード7Bについて、ノード7Bに対応する局舎7より前段の局舎6に対応するノード6Aからの入力リンク(6A,7B)およびノード6Bからの入力リンク(6B,7B)を生成する。
また、リンク生成部132は、ノード8Aについて、ノード8Aに対応する局舎8より前段の局舎7に対応するノード7Aからの入力リンク(7A,8A)およびノード7Bからの入力リンク(7B,8A)を生成する。以下、算出部133が算出するコストおよびノイズの例を示すが、コストおよびノイズの算出方法は上述した通りである。
図7において、各入力リンクとともに、各入力リンクについて算出部133によって算出されたコストおよびノイズを(コスト,ノイズ)として図示している。算出部133は、リンク生成部132によって生成された入力リンク(1A,2A)を選択した場合のコストおよびノイズを(2,1)と算出する。また、算出部133は、入力リンク(1A,2B)を選択した場合のコストおよびノイズを(1,2)と算出する。
算出部133は、入力リンク(2A,3A)を選択した場合のコストおよびノイズを(2,1)と算出する。また、算出部133は、入力リンク(2B,3A)を選択した場合のコストおよびノイズを(4,2)と算出する。また、算出部133は、入力リンク(2A,3B)を選択した場合のコストおよびノイズを(2,2)と算出する。また、算出部133は、入力リンク(2B,3B)を選択した場合のコストおよびノイズを(2,3)と算出する。
算出部133は、入力リンク(3A,4A)を選択した場合のコストおよびノイズを(2,1)と算出する。また、算出部133は、入力リンク(3B,4A)を選択した場合のコストおよびノイズを(2,2)と算出する。また、算出部133は、入力リンク(3A,4B)を選択した場合のコストおよびノイズを(1,2)と算出する。また、算出部133は、入力リンク(3B,4B)を選択した場合のコストおよびノイズを(2,3)と算出する。
算出部133は、入力リンク(4A,5A)を選択した場合のコストおよびノイズを(2,10)と算出する。また、算出部133は、入力リンク(4B,5A)を選択した場合のコストおよびノイズを(3,10)と算出する。ここで、入力リンク(4A,5A)および入力リンク(4B,5A)を選択したときのノイズは、これだけで閾値NOISEthの7を超えるため、算出部133は、入力リンク(4A,5A)、入力リンク(4B,5A)、入力リンク(5A,6A)および入力リンク(5A,6B)を削除する。
算出部133は、入力リンク(4A,5B)を選択した場合のコストおよびノイズを(2,2)と算出する。また、算出部133は、入力リンク(4B,5B)を選択した場合のコストおよびノイズを(2,3)と算出する。また、算出部133は、入力リンク(5B,6A)を選択した場合のコストおよびノイズを(3,2)と算出する。また、算出部133は、入力リンク(5B,6B)を選択した場合のコストおよびノイズを(2,3)と算出する。
算出部133は、入力リンク(6A,7A)を選択した場合のコストおよびノイズを(2,1)と算出する。また、算出部133は、入力リンク(6B,7A)を選択した場合のコストおよびノイズを(3,2)と算出する。また、算出部133は、入力リンク(6A,7B)を選択した場合のコストおよびノイズを(1,2)と算出する。また、算出部133は、入力リンク(6B,7B)を選択した場合のコストおよびノイズを(2,3)と算出する。
算出部133は、入力リンク(7A,8A)を選択した場合のコストおよびノイズを(2,1)と算出する。また、算出部133は、入力リンク(7B,8A)を選択した場合のコストおよびノイズを(2,2)と算出する。これにより、局舎1〜8に配置するOADM,ILAに対応する各ノードと、伝送劣化量およびノイズと対応付けられ、各ノードを接続する各リンクと、からなるグラフ情報が生成される。
図8は、グラフ生成部が生成するグラフ情報の一例を示す図(その2)である。図8において、図7に示した算出部133によって算出されたコストおよびノイズは図示を省略している。図7においては、リンク生成部132が、各ノードについて、各ノードの直前のノードからの入力リンクのみを生成する場合について説明したが、リンク生成部132は、各ノードの直前のノードからの入力リンクに加えて、各ノードの2つ以上前のノードからの入力リンクを生成してもよい。
ここでは、リンク生成部132は、ノード3Aについて、入力リンク(2A,3A)および入力リンク(2B,3A)に加えて、ノード3Aに対応する局舎3より前段の局舎1に対応するノード1Aからの入力リンク(1A,3A)を生成する。ノード3Aにおいて、入力リンク(1A,3A)を選択した場合は、局舎2にはバイパスを配置する。
また、リンク生成部132は、ノード3Bについて、入力リンク(2A,3B)および入力リンク(2B,3B)に加えて、ノード3Bに対応する局舎3より前段の局舎1に対応するノード1Aからの入力リンク(1A,3B)を生成する。ノード3Bにおいて、入力リンク(1A,3B)を選択した場合は、局舎2にはバイパスを配置する。
また、リンク生成部132は、ノード4Aについて、入力リンク(3A,4A)および入力リンク(3B,4A)に加えて、ノード4Aに対応する局舎4より前段の局舎1に対応するノード1Aからの入力リンク(1A,4A)を生成する。ノード4Aにおいて、入力リンク(1A,4A)を選択した場合は局舎2および局舎3にはバイパスを配置する。
また、リンク生成部132は、ノード4Bについて、入力リンク(3A,4B)および入力リンク(3B,4B)に加えて、ノード4Bに対応する局舎4より前段の局舎1に対応するノード1Aからの入力リンク(1A,4B)と、局舎4より前段の局舎2に対応するノード2Aからの入力リンク(2A,4B)と、を生成する。
ノード4Bにおいて、入力リンク(1A,4B)を選択した場合は、局舎2および局舎3にはバイパスを配置する。また、入力リンク(2A,4B)を選択した場合は、局舎3にはバイパスを配置する。このように、入力リンク(1A,3A)、入力リンク(1A,3B)、入力リンク(1A,4A)、入力リンク(1A,4B)および入力リンク(2A,4B)をバイパスリンクとして生成する。
算出部133は、入力リンク(1A,3A)を選択した場合のコストおよびノイズを(10,4)と算出する。また、算出部133は、入力リンク(1A,3B)を選択した場合のコストおよびノイズを(10,5)と算出する。また、算出部133は、入力リンク(1A,4A)を選択した場合のコストおよびノイズを(10,5)と算出する。
また、算出部133は、入力リンク(1A,4B)を選択した場合のコストおよびノイズを(10,6)と算出する。また、算出部133は、入力リンク(2A,4B)を選択した場合のコストおよびノイズを(2,2)と算出する。なお、バイパスリンクは他にも生成し得るが、以下の説明では、簡単のため、図7に示した各入力リンクと、これらのバイパスリンクのみを生成する場合について説明する。また、グラフを生成した結果、ノード5Aに対する入力リンクは存在しないため、算出部133はノード5Aを削除する。
図9は、選択部による入力リンクの選択を示す図である。図9において、図7および図8に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。ここでは、ノード3Aへの入力リンクの選択について説明する。ノード3Aへの各入力リンクを太矢印で示し、他の入力リンクは細矢印で示している。選択部141は、リンク生成部132によって生成されたノード3Aへの3つの入力リンク(2A,3A)、入力リンク(2B,3A)および入力リンク(1A,3A)から一つの入力リンクを選択する。
ノード3Aへの入力リンク(2A,3A)、入力リンク(2B,3A)および入力リンク(1A,3A)から一つの入力リンクを選択することで、局舎3にOADMを配置する場合の、局舎3の直前にOADMまたはILAが配置される局舎までの各配置が決定部142によって決定される。選択部141によって入力リンク(2A,3A)が選択されたときは、局舎3にOADMを配置する場合に、局舎2にはOADMが配置されることが決定部142によって決定される。
また、選択部141によって入力リンク(2B,3A)が選択されたときは、局舎3にOADMを配置する場合に、局舎2にはILAが配置されることが決定部142によって決定される。また、選択部141によって入力リンク(1A,3A)が選択されたときは、局舎3にOADMを配置する場合に、局舎2にはバイパスが配置され、局舎1にはOADMが配置されることが決定部142によって決定される。
ここでは、選択部141がノード3Aへの各入力リンクから一つの入力リンクを選択する場合について説明したが、選択部141は、各ノード2A〜4A,6A〜8A,2B〜7Bについても同様に、各入力リンクから一つの入力リンクを選択することで、伝送劣化量が閾値以下となり、コストが最小となる配置に対応する経路を探索する。
図10−1は、選択部の入力リンク選択動作の一例を示すフローチャート(その1)である。図10−2は、選択部の入力リンク選択動作の一例を示すフローチャート(その2)である。図10−1および図10−2においては、伝送劣化量として、順方向のノイズと、ある伝送ペナルティ(PMD量など)の順方向成分と、の2種類を用いる場合について説明する。
まず、ノード生成部131によって生成された各ノードNx(x=1〜n)を取得する(ステップS1001)。つぎに、ステップS1001によって取得した各ノードNxのノード番号xを1に設定する(ステップS1002)。つぎに、このときのノードNxが光再生中継器を適用可能なノードであるか否かを判断する(ステップS1003)。
ステップS1003において、ノードNxが光再生中継器を適用可能なノードである場合(ステップS1003:Yes)は、ノイズの最小値NOISEminを0に設定する(ステップS1004)。最小値NOISEminは、ノードNxから後段光再生ノードまでの順方向のノイズ量の最小値である。つぎに、伝送ペナルティの最小値PENALTYminを0に設定にし(ステップS1005)、ステップS1009へ移行する。
ステップS1003において、ノードNxが光再生中継器を適用可能なノードでない場合(ステップS1003:No)は、ノードNxのつぎの後段光再生ノードまでのノイズ最小経路を探索する(ステップS1006)。ノードNxのつぎの後段光再生ノードまでのノイズ最小経路とは、ノードNxの後段光再生ノードのうちの、ノードNxまでの入力リンクのノイズの合計が最小となる後段光再生ノードまでの経路である。
つぎに、ノイズの最小値NOISEminを、ステップS1006によって探索したノイズ最小経路のノイズに設定する(ステップS1007)。つぎに、伝送ペナルティの最小値PENALTYminを、ステップS1006によって探索したノイズ最小経路の伝送ペナルティに設定する(ステップS1008)。つぎに、ノードNxへの各入力リンクli(i=1〜m)を取得する(ステップS1009)。ここでは、PENALTYminをノイズ最小経路上の値としているが、別途伝送ペナルティの最小経路を探索し、その経路上の値としてもよい。
つぎに、ステップS1009によって取得した各入力リンクliの入力リンク番号iを1に設定する(ステップS1010)。つぎに、入力リンクliの始点ノードNiまでの累積ノイズNOISEacc(Ni)と、入力リンクliを選択したときのノイズNOISE(li)と、ステップS1004またはステップS1007によって設定したノイズの最小値NOISEminと、の合計値がノイズ閾値NOISEth以下か否かを判断する(ステップS1011)。
ステップS1011において、合計値がノイズ閾値NOISEth以下である場合(ステップS1011:Yes)は、入力リンクliの始点ノードNiまでの累積伝送ペナルティPENALTYacc(Ni)と、入力リンクliを選択したときの伝送ペナルティPENALTY(li)と、ステップS1005またはステップS1008によって設定した伝送ペナルティの最小値PENALTYminと、の合計値が伝送ペナルティ閾値PENALTYth以下か否かを判断する(ステップS1012)。
ステップS1011において合計値がノイズ閾値NOISEthより大きい場合(ステップS1011:No)と、ステップS1012において合計値が伝送ペナルティ閾値PENALTYthより大きい場合(ステップS1012:No)と、のいずれかの場合は、ステップS1009によって取得した各入力リンクから入力リンクliを削除し(ステップS1013)、ステップS1014へ移行する。
ステップS1012において、合計値が伝送ペナルティ閾値PENALTYth以下である場合(ステップS1012:Yes)は、入力リンク番号iが最後の番号mであるか否かを判断する(ステップS1014)。入力リンク番号iが最後の番号mでない場合(ステップS1014:No)は、入力リンク番号iをi+1に変更し(ステップS1015)、ステップS1011へ戻って処理を続行する。
ステップS1014において、入力リンク番号iが最後の番号mである場合(ステップS1014:Yes)は、図10−2のステップS1016へ移行する(符号A)。つぎに、ステップS1009によって取得され、ステップS1013によって削除されていない入力リンクliのうちの、始点ノードNiまでの累積コストCOSTacc(Ni)と、入力リンクliのコストCOST(li)と、の合計値が最小となる入力リンクliを、ノードNxへの入力リンクLとして選択する(ステップS1016)。
つぎに、ノードNxまでの累積コストCOSTacc(Nx)=COSTacc(Npre)+COST(L)を算出する(ステップS1017)。ステップS1017において、COSTacc(Npre)は、ステップS1016によって選択された入力リンクLの始点ノードNpreまでの累積コストである。また、COST(L)は、入力リンクLを選択したときのコストである。
つぎに、ノードNxが光再生中継器を適用可能なノードであるか否かを判断する(ステップS1018)。光再生中継器を適用可能なノードである場合(ステップS1018:Yes)は、ノードNxまでの累積ノイズNOISEacc(Nx)を0に設定する(ステップS1019)。つぎに、ノードNxまでの累積伝送ペナルティPENALTYacc(Nx)を0に設定し(ステップS1020)、ステップS1023へ移行する。
ステップS1018において、ノードNxが光再生中継器を適用可能なノードでない場合(ステップS1018:No)は、ノードNxまでの累積ノイズNOISEacc(Nx)を、ノードNpreまでの累積ノイズNOISEacc(Npre)と、入力リンクLのノイズNOISE(L)と、の合計値に設定する(ステップS1021)。
つぎに、ノードNxまでの累積伝送ペナルティPENALTYacc(Nx)を、PENALTYacc(Npre)+PENALTY(L)に設定する(ステップS1022)。PENALTYacc(Npre)は、ノードNpreまでの累積伝送ペナルティである。PENALTY(L)は、入力リンクLの伝送ペナルティである。つぎに、ノード番号xが最後の番号nであるか否かを判断する(ステップS1023)。
ステップS1023において、ノード番号xが最後の番号nでない場合(ステップS1023:No)は、ノード番号xをx+1に変更し(ステップS1024)、図10−1のステップS1003へ戻って(符号B)処理を続行する。ノード番号xが最後の番号nである場合(ステップS1023:Yes)は、一連の入力リンク選択動作を終了する。
以上の各ステップによって、ノード生成部131によって生成された各ノードNxへの入力リンクLがそれぞれ選択される。つぎに、図7〜図9に示した例において図10−1,図10−2の各ステップを適用した場合について説明する。ここでは、伝送劣化量として順方向のノイズのみを用いる場合について説明する。したがって、図10−1,図10−2のステップS1005,S1008,S1020,S1022については省略する。
図11は、図10−1,図10−2に示した入力リンク選択動作の結果を示す図である。図11において、図7〜図9に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。また、図11において、矢印は、図10−1,図10−2に示した各ステップによって選択された入力リンクLを示している。また、各ノードとともに、ステップS1019〜S1022によって算出される累積コストCOSTaccおよび累積ノイズNOISEaccを(累積コスト,累積ノイズ)として図示している。
まず、ノード2Aへの入力リンクLの決定について説明する。ノード2AはOADMに対応するノードであるため(ステップS1003:Yes)、ノイズの最小値NOISEminは0となる(ステップS1004)。また、ノード2Aへの各入力リンクとして入力リンク(1A,2A)のみが取得される(ステップS1009)。
入力リンク(1A,2A)を選択したときのノイズの合計値はNOISEacc(N1A)+NOISE(1A,2A)+NOISEmin=0+1+0=1となる(ステップS1011)。この合計値はノイズ閾値NOISEthの7以下であるため(ステップS1011:Yes)入力リンク(1A,2A)は削除(ステップS1013)されない。
入力リンク(1A,2A)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N1A)+COST(1A,2A)=0+2=2となる(ステップS1016)。ここでは、残っている入力リンクが入力リンク(1A,2A)のみであるので、入力リンク(1A,2A)がノード2Aへの入力リンクLとして選択される(ステップS1016)。
ノード2Aまでの累積コストCOSTacc(N2A)は、COSTacc(N1A)+COST(1A,2A)=0+2=2となる(ステップS1017)。ノード2AはOADMに対応するノードであるため(ステップS1018:Yes)、ノード2Aまでの累積ノイズNOISEacc(N2A)は0となる(ステップS1019)。
つぎに、ノード2Bへの入力リンクLの決定について説明する。ノード2BはILAに対応するノードであるため(ステップS1003:No)、ノード2Bの後段光再生ノードまでのノイズ最小経路としてノード2Bからノード3Aまでの経路が探索され(ステップS1006)、ノイズの最小値NOISEminは2となる(ステップS1007)。また、ノード2Bへの各入力リンクとして、入力リンク(1A,2B)のみが取得される(ステップS1009)。
入力リンク(1A,2B)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N1A)+NOISE(1A,2B)+NOISEmin=0+2+2=4となる(ステップS1011)。この入力リンク(1A,2B)を選択したときのノイズの合計値はノイズ閾値NOISEthの7以下であるため(ステップS1011:Yes)、入力リンク(1A,2B)は削除(ステップS1013)されない。
入力リンク(1A,2B)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N1A)+COST(1A,2B)=0+1=1となる(ステップS1016)。ここでは、残っている入力リンクが入力リンク(1A,2B)のみであるので、入力リンク(1A,2B)がノード2Bへの入力リンクLとして選択される(ステップS1016)。
ノード2Bまでの累積コストCOSTacc(N2B)は、COSTacc(N1A)+COST(1A,2B)=0+1=1となる(ステップS1017)。ノード2BはILAに対応するノードであるため(ステップS1018:No)、ノード2Bまでの累積ノイズNOISEacc(N2B)は、NOISEacc(N1A)+NOISE(1A,2B)=0+2=2となる(ステップS1021)。
つぎに、ノード3Aへの入力リンクLの決定について説明する。ノード3AはOADMに対応するノードであるため(ステップS1003:Yes)、ノイズの最小値NOISEminは0となる(ステップS1004)。また、ノード3Aへの各入力リンクとして、入力リンク(2A,3A)と、入力リンク(2B,3A)と、入力リンク(1A,3A)と、が取得される(ステップS1009)。
入力リンク(2A,3A)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N2A)+NOISE(2A,3A)+NOISEmin=0+1+0=1となる(ステップS1011)。また、入力リンク(2B,3A)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N2B)+NOISE(2B,3A)+NOISEmin=2+2+0=4となる(ステップS1011)。
また、入力リンク(1A,3A)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N1A)+NOISE(1A,3A)+NOISEmin=0+4+0=4となる(ステップS1011)。これらの合計値はノイズ閾値NOISEthの7以下であるため(ステップS1011:Yes)、入力リンク(2A,3A)、入力リンク(2B,3A)および入力リンク(1A,3A)はいずれも削除(ステップS1013)されない。
入力リンク(2A,3A)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N2A)+COST(2A,3A)=2+2=4となる。また、入力リンク(2B,3A)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N2B)+COST(2B,3A)=1+4=5となる。また、入力リンク(1A,3A)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N1A)+COST(1A,3A)=0+10=10となる。したがって、コストの合計値が最小となる入力リンク(2A,3A)がノード3Aへの入力リンクLとして選択される(ステップS1016)。
ノード3Aまでの累積コストCOSTacc(N3A)は、COSTacc(N2A)+COST(2A,3A)=2+2=4となる(ステップS1017)。ノード3AはOADMに対応するノードであるため(ステップS1018:Yes)、ノード3Aまでの累積ノイズNOISEacc(N3A)は0となる(ステップS1019)。
つぎに、ノード3Bへの入力リンクLの決定について説明する。ノード3BはILAに対応するノードであるため(ステップS1003:No)、ノイズ最小経路としてノード3Bからノード4Aまでの経路が探索され(ステップS1006)、ノイズの最小値NOISEminは2となる(ステップS1007)。また、ノード3Bへの各入力リンクとして、入力リンク(2A,3B)と、入力リンク(2B,3B)と、入力リンク(1A,3B)と、が取得される(ステップS1009)。
入力リンク(2A,3B)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N2A)+NOISE(2A,3B)+NOISEmin=0+2+2=4となる(ステップS1011)。また、入力リンク(2B,3B)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N2B)+NOISE(2B,3B)+NOISEmin=2+3+2=7となる(ステップS1011)。
また、入力リンク(1A,3B)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N1A)+NOISE(1A,3B)+NOISEmin=0+5+2=7となる(ステップS1011)。これらの合計値はノイズ閾値NOISEthの7以下であるため(ステップS1011:Yes)、入力リンク(2A,3B)、入力リンク(2B,3B)および入力リンク(1A,3B)はいずれも削除(ステップS1013)されない。
入力リンク(2A,3B)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N2A)+COST(2A,3B)=2+2=4となる。また、入力リンク(2B,3B)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N2B)+COST(2B,3B)=1+2=3となる。また、入力リンク(1A,3B)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N1A)+COST(1A,3B)=0+10=10となる。したがって、コストの合計値が最小となる入力リンク(2B,3B)がノード3Bへの入力リンクLとして選択される(ステップS1016)。
ノード3Bまでの累積コストCOSTacc(N3B)は、COSTacc(N2B)+COST(2B,3B)=1+2=3となる(ステップS1017)。ノード3BはILAに対応するノードであるため(ステップS1018:No)、ノード3Bまでの累積ノイズNOISEacc(N3B)は、NOISEacc(N2B)+NOISE(2B,3B)=2+3=5となる(ステップS1021)。
つぎに、ノード4Aへの入力リンクLの決定について説明する。ノード4AはOADMに対応するノードであるため(ステップS1003:Yes)、ノイズの最小値NOISEminは0となる(ステップS1004)。また、ノード4Aへの各入力リンクとして、入力リンク(3A,4A)と、入力リンク(3B,4A)と、入力リンク(1A,4A)と、が取得される(ステップS1009)。
入力リンク(3A,4A)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N3A)+NOISE(3A,4A)+NOISEmin=0+1+0=1となる(ステップS1011)。また、入力リンク(3B,4A)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N3B)+NOISE(3B,4A)+NOISEmin=5+2+0=7となる(ステップS1011)。
また、入力リンク(1A,4A)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N1A)+NOISE(1A,4A)+NOISEmin=0+5+0=5となる(ステップS1011)。これらのノイズの合計値はいずれもノイズ閾値NOISEthの7以下であるため(ステップS1011:Yes)、入力リンク(3A,4A)、入力リンク(3B,4A)および入力リンク(1A,4A)はいずれも削除(ステップS1013)されない。
入力リンク(3A,4A)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N3A)+COST(3A,4A)=4+2=6となる。また、入力リンク(3B,4A)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N3B)+COST(3B,4A)=3+2=5となる。また、入力リンク(1A,4A)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N1A)+COST(1A,4A)=0+10=10となる。したがって、コストの合計値が最小となる入力リンク(3B,4A)がノード4Aへの入力リンクLとして選択される(ステップS1016)。
ノード4Aまでの累積コストCOSTacc(N4A)は、COSTacc(N3B)+COST(3B,4A)=3+2=5となる(ステップS1017)。ノード4AはOADMに対応するノードであるため(ステップS1018:Yes)、ノード4Aまでの累積ノイズNOISEacc(N4A)は0となる(ステップS1019)。
つぎに、ノード4Bへの入力リンクLの決定について説明する。ノード4BはILAに対応するノードであるため(ステップS1003:No)、ノード4Bの後段光再生ノードまでのノイズ最小経路としてノード4Bからノード6Aまでの経路が探索され(ステップS1006)、ノイズの最小値NOISEminは3+2=5となる(ステップS1007)。また、ノード4Bへの各入力リンクとして、入力リンク(3A,4B)と、入力リンク(3B,4B)と、入力リンク(1A,4B)と、入力リンク(2A,4B)と、が取得される(ステップS1009)。
入力リンク(3A,4B)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N3A)+NOISE(3A,4B)+NOISEmin=0+2+5=7となる(ステップS1011)。また、入力リンク(3B,4B)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N3B)+NOISE(3B,4B)+NOISEmin=5+3+5=13となる(ステップS1011)。また、入力リンク(1A,4B)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N1A)+NOISE(1A,4B)+NOISEmin=0+6+5=11となる(ステップS1011)。
また、入力リンク(2A,4B)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N2A)+NOISE(2A,4B)+NOISEmin=0+2+5=7となる(ステップS1011)。これらのノイズの合計値はノイズ閾値NOISEthの7よりも大きいため(ステップS1011:No)、入力リンク(3B,4B)および入力リンク(1A,4B)は削除される(ステップS1013)。
入力リンク(3A,4B)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N3A)+COST(3A,4B)=4+1=5となる(ステップS1016)。また、入力リンク(2A,4B)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N2A)+COST(2A,4B)=2+2=4となる。したがって、コストの合計値が最小となる入力リンク(2A,4B)がノード4Bへの入力リンクLとして選択される(ステップS1016)。
ノード4Bまでの累積コストCOSTacc(N4B)は、COSTacc(N2A)+COST(2A,4B)=2+2=4となる(ステップS1017)。ノード4BはILAに対応するノードであるため(ステップS1018:No)、ノード4Bまでの累積ノイズNOISEacc(N4B)は、NOISEacc(N2A)+NOISE(2A,4B)=0+2=2となる(ステップS1021)。
つぎに、ノード5Bへの入力リンクLの決定について説明する。ノード5BはILAに対応するノードであるため(ステップS1003:No)、ノード5Bの後段光再生ノードまでのノイズ最小経路としてノード5Bからノード6Aまでの経路が探索され(ステップS1006)、ノイズの最小値NOISEminが2となる(ステップS1007)。また、ノード5Bへの各入力リンクとして、入力リンク(4A,5B)と、入力リンク(4B,5B)と、が取得される(ステップS1009)。
入力リンク(4A,5B)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N4A)+NOISE(4A,5B)+NOISEmin=0+2+2=4となる(ステップS1011)。また、入力リンク(4B,5B)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N4B)+NOISE(4B,5B)+NOISEmin=2+3+2=7となる。これらの合計値はいずれもノイズ閾値NOISEthの7以下であるため(ステップS1011:Yes)、入力リンク(4A,5B)および入力リンク(4B,5B)は削除(ステップS1013)されない。
入力リンク(4A,5B)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N4A)+COST(4A,5B)=5+2=7となる(ステップS1016)。また、入力リンク(4B,5B)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N4B)+COST(4B,5B)=4+2=6となる。したがって、コストの合計値が最小となる入力リンク(4B,5B)がノード5Bへの入力リンクLとして選択される(ステップS1016)。
ノード5Bまでの累積コストCOSTacc(N5B)は、COSTacc(N4B)+COST(4B,5B)=4+2=6となる(ステップS1017)。ノード5BはILAに対応するノードであるため(ステップS1018:No)、ノード5Bまでの累積ノイズNOISEacc(N5B)は、NOISEacc(N4B)+NOISE(4B,5B)=2+3=5となる(ステップS1021)。
つぎに、ノード6Aへの入力リンクLの決定について説明する。ノード6AはOADMに対応するノードであるため(ステップS1003:Yes)、ノイズの最小値NOISEminは0となる(ステップS1004)。また、ノード6Aへの各入力リンクとして、入力リンク(5B,6A)のみが取得される(ステップS1009)。
入力リンク(5B,6A)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N5B)+NOISE(5B,6A)+NOISEmin=5+2+0=7となる(ステップS1011)。この入力リンク(5B,6A)を選択したときのノイズの合計値はノイズ閾値NOISEthの7以下であるため(ステップS1011:Yes)、入力リンク(5B,6A)は削除(ステップS1013)されない。
入力リンク(5B,6A)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N5B)+COST(5B,6A)=6+3=9となる(ステップS1016)。ここでは、残っている入力リンクが入力リンク(5B,6A)のみであるので、入力リンク(5B,6A)がノード6Aへの入力リンクLとして選択される(ステップS1016)。
ノード6Aまでの累積コストCOSTacc(N6A)は、COSTacc(N5B)+COST(5B,6A)=6+3=9となる(ステップS1017)。ノード6AはOADMに対応するノードであるため(ステップS1018:Yes)、ノード6Aまでの累積ノイズNOISEacc(N6A)は0となる(ステップS1019)。
つぎに、ノード6Bへの入力リンクLの決定について説明する。ステップS1003において、ノード6BはILAに対応するノードであるため(ステップS1003:No)、ノード7Aまでの経路が探索され(ステップS1006)、ノイズの最小値NOISEminが2となる(ステップS1007)。また、ノード6Bへの各入力リンクとして、入力リンク(5B,6B)のみが取得される(ステップS1009)。
入力リンク(5B,6B)を選択したときのノイズの合計値はNOISEacc(N5B)+NOISE(5B,6B)+NOISEmin=5+3+2=10となる(ステップS1011)。この合計値はノイズ閾値NOISEthの7よりも大きいため(ステップS1011:No)入力リンク(5B,6B)は削除される(ステップS1013)。
ここでは、ステップS1009によって取得した各入力リンクのすべてが削除されたため、ノード6BについてはステップS1016以降の処理を行わない。また、リンク生成部132によって生成された各入力リンクから、ノード6Bを始点ノードとする入力リンク(6B,7A)および入力リンク(6B,7B)を削除する。
つぎに、ノード7Aへの入力リンクLの決定について説明する。ノード7AはOADMに対応するノードであるため(ステップS1003:Yes)、ノイズの最小値NOISEminは0となる(ステップS1004)。また、ノード7Aへの各入力リンクとして、入力リンク(6A,7A)のみが取得される(ステップS1009)。
入力リンク(6A,7A)を選択したときのノイズの合計値はNOISEacc(N6A)+NOISE(6A,7A)+NOISEmin=0+1+0=1となる(ステップS1011)。この合計値はノイズ閾値NOISEthの7以下であるため(ステップS1011:Yes)入力リンク(6A,7A)は削除(ステップS1013)されない。
入力リンク(6A,7A)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N6A)+COST(6A,7A)=9+2=11となる(ステップS1016)。ここでは、残っている入力リンクが入力リンク(6A,7A)のみであるので、入力リンク(6A,7A)がノード7Aへの入力リンクLとして選択される(ステップS1016)。
ノード7Aまでの累積コストCOSTacc(N7A)は、COSTacc(N6A)+COST(6A,7A)=9+2=11となる(ステップS1017)。ノード7AはOADMに対応するノードであるため(ステップS1018:Yes)、ノード7Aまでの累積ノイズNOISEacc(N7A)は0となる(ステップS1019)。
つぎに、ノード7Bへの入力リンクLの決定について説明する。ノード7BはILAに対応するノードであるため(ステップS1003:No)、ノード7Bの後段で光再生中継器を適用可能なノードまでのノイズ最小経路としてノード7Bからノード8Aまでの経路が探索され(ステップS1006)、ノイズの最小値NOISEminが2となる(ステップS1007)。また、ノード7Bへの各入力リンクとして、入力リンク(6A,7B)のみが取得される(ステップS1009)。
入力リンク(6A,7B)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N6A)+NOISE(6A,7B)+NOISEmin=0+2+2=4となる(ステップS1011)。この入力リンク(6A,7B)を選択したときのノイズの合計値はノイズ閾値NOISEthの7以下であるため(ステップS1011:Yes)、入力リンク(6A,7B)は削除(ステップS1013)されない。
入力リンク(6A,7B)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N6A)+COST(6A,7B)=9+1=10となる(ステップS1016)。ここでは、残っている入力リンクが入力リンク(6A,7B)のみであるので、入力リンク(6A,7B)がノード7Bへの入力リンクLとして選択される(ステップS1016)。
ノード7Bまでの累積コストCOSTacc(N7B)は、COSTacc(N6A)+COST(6A,7B)=9+1=10となる(ステップS1017)。ノード7BはILAに対応するノードであるため(ステップS1018:No)、ノード7Bまでの累積ノイズNOISEacc(N7B)は、NOISEacc(N6A)+NOISE(6A,7B)=0+2=2となる(ステップS1021)。
つぎに、ノード8Aへの入力リンクLの決定について説明する。ノード8Aは光再生中継器を適用可能なOADMであるため(ステップS1003:Yes)、ノイズの最小値NOISEminは0となる(ステップS1004)。また、ノード8Aへの各入力リンクとして、入力リンク(7A,8A)と、入力リンク(7B,8A)と、が取得される(ステップS1009)。
入力リンク(7A,8A)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N7A)+NOISE(7A,8A)+NOISEmin=0+1+0=1となる(ステップS1011)。また、入力リンク(7B,8A)を選択したときのノイズの合計値は、NOISEacc(N7B)+NOISE(7B,8A)+NOISEmin=2+2+0=4となる(ステップS1011)。これらの合計値はノイズ閾値NOISEthの7以下であるため(ステップS1011:Yes)、入力リンク(7A,8A)および入力リンク(7B,8A)は削除(ステップS1013)されない。
入力リンク(7A,8A)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N7A)+COST(7A,8A)=11+2=13となる(ステップS1016)。入力リンク(7B,8A)を選択したときのコストの合計値は、COSTacc(N7B)+COST(7B,8A)=10+2=12となる(ステップS1016)。したがって、コストの合計値が最小となる入力リンク(7B,8A)がノード8Aへの入力リンクLとして選択される(ステップS1016)。
ノード8Aまでの累積コストCOSTacc(N8A)は、COSTacc(N7B)+COST(7B,8A)=10+2=12となる(ステップS1017)。ノード8AはOADMに対応するノードであるため(ステップS1018:Yes)、ノード8Aまでの累積ノイズNOISEacc(N8A)は0となる(ステップS1019)。これにより、各ノードへの入力リンクLがそれぞれ選択される。
図12は、決定部による経由ノード決定動作の一例を示すフローチャートである。図12に示すように、まず、ノード生成部131によって生成された各ノードNx(x=1〜n)を取得する(ステップS1201)。つぎに、ステップS1201によって取得された各ノードNxのノード番号xをnに設定する(ステップS1202)。ここで、ノード番号nは、設計対象の線形区間における終端局舎に配置する光伝送装置のノードである。
つぎに、ノードNnを経由ノードとして保持する(ステップS1203)。つぎに、図10−2のステップS1016によって選択された各入力リンクLのうちの、ノードNxへの入力リンクLを取得する(ステップS1204)。つぎに、ステップS1204によって取得された入力リンクLの始点ノードNpreを取得する(ステップS1205)。
つぎに、始点ノードNpreを経由ノードとして保持する(ステップS1206)。つぎに、ステップS1205によって取得された始点ノードNpreの番号preが番号1であるか否かを判断する(ステップS1207)。ここで、番号1は、設計対象の線形区間における始端局舎に配置する光伝送装置のノードの番号である。
ステップS1207において、始点ノードNpreの番号preが番号1でない場合(ステップS1207:No)は、ノードNxの番号xを始点ノードNpreの番号preに変更し(ステップS1208)、ステップS1204へ戻って処理を続行する。始点ノードNpreの番号preが番号1である場合(ステップS1207:Yes)は一連の経由ノード決定動作を終了する。
以上の各ステップにおいて、ステップS1203およびステップS1206によって保持された各経由ノードが、設計対象の線形区間内の各局舎に対する各種の光伝送装置の配置を示す情報となる。つぎに、図7〜図9,図11に示した例において、図12に示した各ステップを適用した場合について説明する。
図13は、図12に示した経由ノード決定動作の結果を示す図である。図13において、図7〜図9,図11に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。また、図13において、太矢印は、図12に示した各ステップによって遷移したノードの経路を示している。また、グラフの下段に、各ステップによって決定された光伝送装置の種類を図示している。●はバイパスを示している。
まず、ノード8Aの番号が設定され(ステップS1202)、ノード8Aが経由ノードの一つとして保持される(ステップS1203)。また、ノード8Aへの入力リンクLとして入力リンク(7B,8A)が取得される(ステップS1204)。また、入力リンク(7B,8A)の始点ノードNpreとしてノード7Bが取得され(ステップS1205)、ノード7Bが経由ノードの一つとして保持される(ステップS1206)。
つぎに、ノード7Bの番号が設定され(ステップS1202)、ノード7Bへの入力リンクLとして入力リンク(6A,7B)が取得される(ステップS1204)。また、入力リンク(6A,7B)の始点ノードNpreとしてノード6Aが取得され(ステップS1205)、ノード6Aが経由ノードの一つとして保持される(ステップS1206)。
つぎに、ノード6Aの番号が設定され(ステップS1202)、ノード6Aへの入力リンクLとして入力リンク(5B,6A)が取得される(ステップS1204)。また、入力リンク(5B,6A)の始点ノードNpreとしてノード5Bが取得され(ステップS1205)、ノード5Bが経由ノードの一つとして保持される(ステップS1206)。
つぎに、ノード5Bの番号が設定され(ステップS1202)、ノード5Bへの入力リンクLとして入力リンク(4B,5B)が取得される(ステップS1204)。また、入力リンク(4B,5B)の始点ノードNpreとしてノード4Bが取得され(ステップS1205)、ノード4Bが経由ノードの一つとして保持される(ステップS1206)。
つぎに、ノード4Bの番号が設定され(ステップS1202)、ノード4Bへの入力リンクLとして入力リンク(2A,4B)が取得される(ステップS1204)。また、入力リンク(2A,4B)の始点ノードNpreとしてノード2Aが取得され(ステップS1205)、ノード2Aが経由ノードの一つとして保持される(ステップS1206)。
つぎに、ノード2Aの番号が設定され(ステップS1202)、ノード2Aへの入力リンクLとして入力リンク(1A,2A)が取得される(ステップS1204)。また、入力リンク(1A,2A)の始点ノードNpreとしてノード1Aが取得され(ステップS1205)、ノード1Aが経由ノードの一つとして保持される(ステップS1206)。
ノード1Aのノード番号は、設計対象の線形区間201における始端局舎である局舎1に配置する光伝送装置のノードの番号であるため(ステップS1207:Yes)、ここで経由ノード決定動作が終了する。このように、ノード8Aからノード1Aまで入力リンクLをたどりながら遡ることで、ノード8A→ノード7B→ノード6A→ノード5B→ノード4B→ノード2A→ノード1Aの順に経由ノードが保持される。
出力部150からは、たとえば、経由ノードを逆順にした(ノード1A,ノード2A,ノード4B,ノード5B,ノード6A,ノード7B,ノード8A)が局舎1〜8における光伝送装置の配置情報として出力される。ユーザは、ノード1Aに基づいて局舎1にOADMを配置する。また、ユーザは、ノード2Aに基づいて局舎2にOADMを配置する。
また、ユーザは、局舎2に対応するノードが存在しないため、局舎2にバイパスを配置する。また、ユーザは、ノード4Bに基づいて局舎4にILAを配置する。また、ユーザは、ノード5Bに基づいて局舎5にILAを配置する。ノード6Aに基づいて局舎6にOADMを配置する。また、ユーザは、ノード7Bに基づいて局舎7にILAを配置する。
図14は、グラフ生成部が生成するグラフ情報の他の例を示す図である。取得部110から出力された各局舎に配置可能な光伝送装置の種類の情報において、たとえば局舎4と局舎5にはILAのみが配置可能である旨の情報が含まれている場合は、ノード生成部131は、上述したノード4Aとノード5Aに相当するノードは生成しない。この場合のノード生成部131の後段の各構成の処理は上述した通りであるため説明を省略する。
図15は、図2に示したネットワークの設計方法の一例を示すフローチャートである。図2に示したネットワーク200において各局舎の設計を行う場合は、図15に示すように、まず、トラフィックの経路を選択する(ステップS1501)。トラフィックの経路とは、図2に示した各ノードのうちのWDM光信号を伝送する経路である。
つぎに、ステップS1501によって選択した経路情報に基づいて、WDM伝送装置を配置する(ステップS1502)。ステップS1502によって配置するWDM伝送装置は、本実施の形態において説明した光伝送装置であり、たとえばOADM、ILAまたはバイパスである。つぎに、ステップS1502によって選択された各WDM伝送装置に対し、ステップS1501によって選択した経路情報に基づいて分散補償器を配置する(ステップS1503)。
つぎに、ステップS1501によって選択した経路上で、光再生中継器が必要となるトラフィックについて、ステップS1501によって選択した経路上であって、ステップS1502によって配置したWDM伝送装置のうちの、光再生中継器を適用可能なWDM伝送装置に対して光再生中継器を配置し(ステップS1504)、一連のネットワークの設計を終了する。本実施の形態にかかるネットワーク設計装置100は、上述した各ステップのうちのステップS1502に対して用いることができる。
このように、実施の形態にかかるネットワーク設計装置によれば、伝送劣化量が閾値以下となる光伝送装置の配置のなかで光伝送装置の配置を設計することで、信号到達性を確保することができる。また、伝送劣化量が閾値以下となる光伝送装置の配置のなかでコストが最小となる光伝送装置の配置を設計することで、コストを抑えた光伝送装置の配置を高速に設計することができる。
より具体的には、取得部110によって取得された情報に基づいて、各局舎に配置する各種の光伝送装置に対応する各ノードと、コストおよび伝送劣化量と対応付けられ、各ノードを接続する各リンクと、からなるグラフ情報を生成し、生成したグラフ情報において、伝送劣化量が閾値以下となり、コストが最小となる配置に対応する経路を探索することで、伝送劣化量が閾値以下となる光伝送装置の配置のなかでコストが最小となる光伝送装置の配置を設計することができる。
以上説明したように、開示のネットワーク設計装置、ネットワーク設計方法およびネットワーク設計プログラムによれば、光再生可能な範囲に伝送劣化量を抑えつつ、設備コストや伝送劣化量に関するコストを最適化した配置を高速に設計することができる。
なお、本実施の形態においては、コストは、局舎に光伝送装置を配置した場合の光伝送装置の設備コストと、局舎に光伝送装置を配置した場合の局舎間における光信号の伝送劣化量と、を含むコストであるとして説明したが、コストの内容はこれに限られない。たとえば、コストは、局舎に光伝送装置を配置した場合の光伝送装置の設備コストそのものであってもよい。この場合は、光再生可能な範囲に伝送劣化量を抑えつつ、設備コストを最適化した光伝送装置の配置を高速に設計することができる。
また、局舎に配置可能なWDM装置がバイパスのみの場合は、本実施の形態ではグラフ上にノードが生成されないが、取得部110で予め当該局舎情報を隠蔽することで、本実施の形態をそのまま適用可能である。
また、本実施の形態で説明したネットワーク設計方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)ネットワークの線形区間内の各局舎に対する各種の光伝送装置の配置を設計するネットワーク設計装置であって、
前記各局舎に配置可能な光伝送装置の種類の情報と、前記各局舎に前記各種の光伝送装置を配置した場合のコストおよび伝送劣化量の情報と、を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された情報に基づいて、前記各種の光伝送装置のうちの光再生中継器を適用可能な光伝送装置が配置された局舎間の前記伝送劣化量が閾値以下となる前記配置のうちの前記コストが最小となる配置を設計する設計手段と、
前記設計手段によって設計された配置の情報を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とするネットワーク設計装置。
(付記2)前記設計手段は、
前記取得手段によって取得された情報に基づいて、前記各局舎に配置する各種の光伝送装置に対応する各ノードと、前記伝送劣化量および前記コストと対応付けられ、前記各ノードを接続する各リンクと、からなるグラフ情報を生成するグラフ生成手段と、
前記グラフ生成手段によって生成されたグラフ情報において、前記伝送劣化量が閾値以下となり、前記コストが最小となる配置に対応する経路を探索する探索手段と、
を備えることを特徴とする付記1に記載のネットワーク設計装置。
(付記3)前記グラフ生成手段は、
前記各局舎について、対象の局舎に配置可能な各種の光伝送装置に対応する一つ以上のノードを生成するノード生成手段と、
前記ノード生成手段によって生成された各ノードについて、対象のノードに対応する局舎より前段の局舎に対応する各ノードからの入力リンクを生成するリンク生成手段と、
前記リンク生成手段によって生成された各入力リンクについて、対象の入力リンクを選択した場合の前記伝送劣化量および前記コストを算出する算出手段と、
を備えることを特徴とする付記2に記載のネットワーク設計装置。
(付記4)前記探索手段は、
前記各ノードについて、対象のノードについて前記リンク生成手段によって生成された各入力リンクのうちの、前記入力リンクを選択した場合に前記対象のノードまでに累積される前記コストが最小となる入力リンクを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された各入力リンクの始点ノードに基づいて前記配置を決定する決定手段と、
を備えることを特徴とする付記3に記載のネットワーク設計装置。
(付記5)前記選択手段は、前記各入力リンクのうちの、前記入力リンクを選択した場合に、前記対象のノードに対応する局舎より後段の局舎に対応する各ノードのうちの前記光再生中継器を適用可能な光伝送装置に対応するノードまでに累積される伝送劣化量が前記閾値以下となる入力リンクから、前記コストが最小となる入力リンクを選択することを特徴とする付記4に記載のネットワーク設計装置。
(付記6)前記選択手段は、前記累積される前記伝送劣化量として、前記入力リンクの始点ノードまでに累積される前記伝送劣化量と、前記入力リンクを選択したときの前記伝送劣化量と、前記対象のノードから、前記対象のノードの後段で前記光再生中継器を適用可能な光伝送装置に対応するノードまでの前記伝送劣化量の最小値と、の合計値を用いることを特徴とする付記5に記載のネットワーク設計装置。
(付記7)前記選択手段は、前記対象のノードが前記光再生中継器を適用可能な光伝送装置に対応するノードである場合は、前記対象のノードまでに累積される前記伝送劣化量を0とすることを特徴とする付記6に記載のネットワーク設計装置。
(付記8)前記選択手段は、前記対象のノードが前記光再生中継器を適用可能な光伝送装置に対応するノードである場合は、前記伝送劣化量の最小値を0とすることを特徴とする付記6または7に記載のネットワーク設計装置。
(付記9)前記取得手段は、前記伝送劣化量の情報として、前記各局舎に前記各種の光伝送装置を配置した場合に前記局舎間を伝送される光信号に発生するノイズの情報を取得することを特徴とする付記1〜8のいずれか一つに記載のネットワーク設計装置。
(付記10)前記取得手段は、前記伝送劣化量の情報として、前記各局舎に前記各種の光伝送装置を配置した場合に前記局舎間を伝送される光信号に発生する伝送ペナルティの情報を取得することを特徴とする付記1〜9のいずれか一つに記載のネットワーク設計装置。
(付記11)前記取得手段は、複数種類の伝送劣化量の情報を取得し、
前記設計手段は、前記局舎間の前記複数種類の伝送劣化量がそれぞれ閾値以下となる前記配置を設計することを特徴とする付記1〜10のいずれか一つに記載のネットワーク設計装置。
(付記12)前記光再生中継器を適用可能な光伝送装置は、光挿入分岐装置であることを特徴とする付記1〜11のいずれか一つに記載のネットワーク設計装置。
(付記13)前記線形区間は、前記ネットワークにおいて3つ以上の局舎が直列に接続され、始端局舎および終端局舎にそれぞれ前記光再生中継器を適用可能な光伝送装置が配置され、前記始端局舎および前記終端局舎の間の局舎に前記光再生中継器を適用可能な光伝送装置または前記光再生中継器を適用可能でない光伝送装置が配置される線形区間であることを特徴とする付記1〜12のいずれか一つに記載のネットワーク設計装置。
(付記14)前記コストは、前記局舎に前記光伝送装置を配置した場合の前記光伝送装置の設備コストと、前記局舎に前記光伝送装置を配置した場合の前記局舎間における前記伝送劣化量と、を含むコストであることを特徴とする付記1〜12のいずれか一つに記載のネットワーク設計装置。
(付記15)ネットワークの線形区間内の各局舎に対する各種の光伝送装置の配置を設計するネットワーク設計方法であって、
前記各局舎に配置可能な光伝送装置の種類の情報と、前記各局舎に前記各種の光伝送装置を配置した場合のコストおよび伝送劣化量の情報と、を取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された情報に基づいて、前記各種の光伝送装置のうちの光再生中継器を適用可能な光伝送装置が配置された局舎間の前記伝送劣化量が閾値以下となる前記配置のうちの前記コストが最小となる配置を設計する設計工程と、
前記設計工程によって設計された配置の情報を出力する出力工程と、
を含むことを特徴とするネットワーク設計方法。
(付記16)ネットワークの線形区間内の各局舎に対する各種の光伝送装置の配置を設計するネットワーク設計プログラムであって、
コンピュータを、
前記各局舎に配置可能な光伝送装置の種類の情報と、前記各局舎に前記各種の光伝送装置を配置した場合のコストおよび伝送劣化量の情報と、を取得する取得手段、
前記取得手段によって取得された情報に基づいて、前記各種の光伝送装置のうちの光再生中継器を適用可能な光伝送装置が配置された局舎間の前記伝送劣化量が閾値以下となる前記配置のうちの前記コストが最小となる配置を設計する設計手段、
前記設計手段によって設計された配置の情報を出力する出力手段、
として機能させることを特徴とするネットワーク設計プログラム。