JP4998714B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気系に触媒が設けられた排気浄化装置に関し、運転条件や触媒の劣化状態、触媒を含む内燃機関の劣化状態に拘わらず、触媒の排気浄化性能を高く維持するように企図したものである。
特に、本発明は、内燃機関の排気系に吸蔵型NOx触媒が設けられた排気浄化装置に関し、運転条件や吸蔵型NOx触媒の劣化状態、吸蔵型NOx触媒を含む内燃機関の劣化状態に拘わらず、吸蔵型NOx触媒のNOx浄化性能を高く維持するように企図したものである。
リーンバーン内燃機関(リーンバーンエンジン)等では空燃比を理論空燃比(ストイキ)よりリーン空燃比側に制御して酸化雰囲気で燃焼を行なうことから、三元触媒ではその特性上、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を充分に浄化できない。このため、この種の内燃機関には、リーン空燃比の運転時に排気中のNOxを吸蔵すると共に、吸蔵したNOxをリッチ空燃比の運転時に放出還元する吸蔵型NOx触媒が備えられている。
吸蔵型NOx触媒は、還元成分濃度が低い酸化雰囲気中において排気ガス中のNOxを硝酸塩X−NOとして吸蔵し、吸蔵したNOxを一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)等の還元成分が多量に存在する還元雰囲気で窒素(N)に還元させる特性を有した触媒として構成されている。吸蔵型NOx触媒では、リーン運転時に排気ガス中のNOxを吸蔵して大気中への排出を防止すると共に、最適なタイミングで(吸蔵型NOx触媒が飽和する以前に)空燃比をリッチ側に制御するリッチスパイクを実行して吸蔵されているNOxを放出還元して浄化している(リッチパージ)。
リッチパージが不適切であると、無用な燃料消費やNOx放出還元の不足を引き起こすため、リッチパージにおけるリッチ混合気の量を求めることは重要である。このため、リーン継続時間や車速等のパラメータを基本としてリッチ混合気の量を求める対策が従来から種々提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1に開示された排気浄化装置では、NOxの前後に設けられたNOx濃度検出手段の出力と吸入空気量とからNOx触媒のNOx累積量を算出すると共に、触媒温度検出手段により検出した触媒温度指数値からリッチ制御を実行した場合の単位時間当たりのNOx放出量を算出し、NOx累積量とNOx放出量とからリッチ制御時間(リッチスパイクの継続時間:リッチパージ量)を算出し、得られたリッチ制御時間に基づいてNOxパージを実行している。
特許文献2に開示されたエンジンの制御装置では、リーンNOx触媒の下流に排気ガス中の酸素の有無を検出するOセンサを配置し、Oセンサの出力信号からの期間に応じて貯蔵NOx量を演算し、貯蔵NOx量を反映してリーンNOx触媒の制御を実行している。
特開2005−2954号公報 特開2005−90460号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、理論的には正しい手法であるものの、NOx累積量やNOx放出量等の全ての値を算出処理により推定しているため、現実に則した値を求めることが非常に困難である。また、特許文献2の技術は、Oセンサの出力信号を演算期間のパラメータの一つとして貯蔵NOx量を演算しているため、特許文献1の技術と同様に貯蔵NOx量を現実に則した値の貯蔵NOx量を求めることが非常に困難である。また、特許文献2に記載されたOセンサは、排気空燃比の状態が理論空燃比近傍であるか否かを検出するものであり、触媒の状態に対して応答遅れが存在し、現実に則した値の貯蔵NOx量を求めるためには別途補正演算処理等をする必要がある。
従って、特許文献1に開示されたリッチ制御時間や、特許文献2に開示された貯蔵NOx量には無視できない誤差が含まれることになり、リッチパージ中のNOx放出還元が不適切なものとなってしまう。そして、触媒の個体差や触媒を含むエンジンの劣化、運転状況等により、演算等で求められたリッチパージ量の設定では更に誤差が生じて、リッチパージ中のNOx放出還元が不適切なものとなってしまう。この結果、無用な燃料消費やNOx放出還元の不足が生じることが考えられるため、触媒の能力に余裕を持たせる等の手段を講じる必要があった。
このことは、リーン運転により浄化装置の性能が劣化した時に性能を回復させるための手段としてリッチ化する時、例えば、燃料カットを実施した場合の燃料復帰時に、リッチ化制御を行なってOを触媒から離脱させるOパージの時のリッチ混合気の量の設定の際にも同様に当てはまるものである。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、運転条件や触媒の劣化状態、触媒を含む内燃機関の劣化状態に拘わらず、リッチスパイクの継続時間であるリッチパージ量を適切に制御することができ、触媒の排気浄化性能を高く維持することができる内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
特に、運転条件や吸蔵型NOx触媒の劣化状態、吸蔵型NOx触媒を含む内燃機関の劣化状態に拘わらず、リッチスパイクの継続時間であるリッチパージ量を適切に制御することができ、吸蔵型NOx触媒のNOx浄化性能を高く維持することができる内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の内燃機関の排気浄化装置は、内燃機関の排気通路に設けられ、排気中の排気成分を吸着すると共に、還元成分を供給することで吸着した前記排気成分を離脱する触媒と、前記触媒の後流側に設けられ排気空燃比の値を検出する空燃比検出手段と、前記内燃機関が前記リーン空燃比により運転された際に前記触媒に吸着された前記排気成分を放出するために前記触媒に供給する還元成分の目標供給量を設定して排気成分の離脱を実行させるように前記内燃機関を制御する空燃比制御手段とを備え、前記空燃比制御手段は、還元成分の供給に伴う前記空燃比検出手段が検出する排気空燃比値のリーンからリッチへの経時変化で所定の排気空燃比値からリッチ側への変化に応じて前記目標供給量を補正することを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、出力が空燃比に対して連続的に変化する空燃比検出手段により排気空燃比の値を検出し、排気空燃比値のリーンからリッチへの経時変化で所定の排気空燃比値からリッチ側への変化に応じて還元成分の目標供給量を補正しリッチスパイクを適切に制御する。このため、運転条件や触媒の劣化状態、触媒を含む内燃機関の劣化状態に拘わらず、排気成分の離脱を適切に制御することができ、触媒の排気浄化性能を高く維持することができる内燃機関の排気浄化装置となる。
好ましくは、触媒を吸蔵型NOx触媒とする。一般に吸蔵型NOx触媒は、内燃機関のリーン運転を実施した場合、NOxを吸蔵しNOxが飽和する前にリッチ運転(リッチパージ)により還元成分を多く流入させ、吸蔵されているNOxを放出還元浄化(性能の回復)している。
吸蔵型NOx触媒を備えた内燃機関では、排出されるNOx濃度と吸入空気量に基づいてNOx排出量が積算され、NOx排出量の積算値によりリッチパージ終了のリッチ運転における還元成分の目標供給量(リッチ化分燃料積算目標値)が決定される。リッチパージの際には、決定されたリッチ化分燃料積算目標値(係数処理した値)を目標値としてリッチ混合気が供給され、燃料量がリッチ化分燃料積算目標値(係数処理した値)に達するまでリッチパージが実行される。
出力が空燃比に対して連続的に変化する空燃比検出手段により排気空燃比の値を検出し、空燃比検出手段の検出値の波形に応じてリッチ化分燃料積算値を補正してリッチスパイクの継続時間を適切に制御することができる。これにより、運転条件や吸蔵型NOx触媒の劣化状態、吸蔵型NOx触媒を含む内燃機関の劣化状態に拘わらず、リッチスパイクの継続時間であるリッチパージ量を適切に制御することができ、吸蔵型NOx触媒のリッチパージ時の浄化効率のばらつきを抑制して排気浄化性能を高く維持することができる内燃機関の排気浄化装置となる。
そして、前記空燃比制御手段は、還元成分の供給に伴う前記空燃比検出手段が検出する空燃比値の所定空燃比値からリッチ側への変化率に応じて還元成分の目標供給量を補正することができる。
これにより、空燃比検出手段の検出値のリッチ側への変化率で還元成分の目標供給量の過不足を判断することができ、この過不足に基づいて目標供給量を補正することで、リッチパージを適切に制御することができる。好ましくは、変化率が所定値以上の場合には目標供給量を減量し、所定値未満の場合には目標供給量を増量する。
また、請求項2に係る本発明の内燃機関の排気浄化装置は、請求項1において、前記所定の排気空燃比値は、前記空燃比検出手段が検出する排気空燃比値のリーンからリッチへの変化率が急変した時点の空燃比とすることを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、排気空燃比値のリーンからリッチへの変化率が急変した時点の空燃比で還元成分の目標供給量の過不足を判断することができ、この過不足に基づいて目標供給量を補正することで、リッチパージを適切に制御することができる。好ましくは、偏差が所定値以上の場合には目標供給量を減量し、所定値未満の場合には目標供給量を増量する。
また、請求項3に係る本発明の内燃機関の排気浄化装置は、請求項1または2において、前記空燃比制御手段は、前記変化率が急変したと判断された場合、前記所定の排気空燃比のリッチピークの有無またはリッチピークの値に応じて前記目標供給量を補正することを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、空燃比検出手段の検出値のリッチピークが存在するか否か、またはリッチピークの検出値で還元成分の目標供給量の過不足を判断することができ、この過不足に基づいて目標供給量を補正することで、リッチパージを適切に制御することができる。
本発明の内燃機関の排気浄化装置は、運転条件や触媒の劣化状態、触媒を含む内燃機関の劣化状態に拘わらず、リッチパージを適切に制御することができ、触媒の排気浄化性能を高く維持することができる。
以下図面に基づいて本発明の一実施形態例を説明する。以下の実施形態例の内燃機関は、吸気管噴射型の多気筒(例えば4気筒)ガソリンエンジンを例示してある。尚、内燃機関としては、吸気管噴射の多気筒ガソリンエンジンだけでなく、筒内噴射型ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等を適用することも可能である。
図1には本発明の一実施形態例に係る内燃機関の排気浄化装置の概略構成、図2にはリッチパージ制御のタイミングチャート、図3、図4にはリッチパージ制御のフローチャート、図5には空燃比センサ(LAFS)処理フラグセット制御のフローチャート、図6にはリッチパージ量補正制御のフローチャートを示してある。
図1に基づいて内燃機関の排気浄化装置の構成を説明する。
図に示すように、リーンバーン内燃機関(リーンバーンエンジン)であるエンジン本体(以下、エンジンと称する)1のシリンダヘッド2には気筒毎に点火プラグ3が取り付けられ、点火プラグ3には高電圧を出力する点火コイル4が接続されている。シリンダヘッド2には気筒毎に吸気ポート5が形成され、各吸気ポート5の燃焼室6側には吸気弁7がそれぞれ設けられている。吸気弁7は、エンジン回転に応じて回転するカムシャフト8のカムに倣って開閉作動され、各吸気ポート5と燃焼室6との連通・遮断を行なうようになっている。
各吸気ポート5には吸気マニホールド9の一端がそれぞれ接続され、各吸気ポート5に吸気マニホールド9が連通している。吸気マニホールド9には電磁式の燃料噴射弁(インジェクション)10が取り付けられ、燃料噴射弁10には燃料パイプ11が取り付けられている。燃料パイプ11は図示しない燃料供給装置に接続され、図示しない燃料タンクから燃料パイプ11を介して燃料噴射弁10に燃料が供給される。
燃料噴射弁10の上流側における吸気マニホールド9には電磁式のスロットル弁12が取り付けられ、スロットル弁12の弁開度を検出するスロットルポジションセンサ13が設けられている。スロットル弁12の上流側には吸入空気量Qを計測するエアフローセンサ14が設けられている。エアフローセンサ14としては、カルマン渦流式やホットフィルム式のエアフローセンサが使用される。
一方、シリンダヘッド2には気筒毎に排気ポート15が形成され、各排気ポート15の燃焼室6側には排気弁17がそれぞれ設けられている。排気弁17は、エンジン回転に応じて回転するカムシャフト18のカムに倣って開閉作動され、各排気ポート15と燃焼室6との連通・遮断を行なうようになっている。そして、各排気ポート15には排気マニホールド16の一端がそれぞれ接続され、各排気ポート15に排気マニホールド16が連通している。尚、このようなMPIエンジンは公知のものであるため、構成の詳細については省略してある。
排気マニホールド16の他端には排気管(排気通路)20が接続され、排気管20には触媒としての吸蔵型NOx触媒21が設けられている。吸蔵型NOx触媒21は、例えば、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)等の貴金属と、バリウム(Ba)、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、等のアルカリ金属、アルカリ土類金属のNOxトラップ剤を含んでいる。吸蔵型NOx触媒21は、排気空燃比がリーン空燃比(還元成分濃度が低い酸化雰囲気中)の時に排気ガス中のNOxを硝酸塩X−NOとして吸蔵し、排気空燃比がリッチ空燃比(一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)等の還元成分が多量に存在する)の時に、吸蔵するNOxを放出して窒素(N)等に還元する機能を有している。
吸蔵型NOx触媒21の上流側(入口側)の排気管20には排気ガス中のNOx濃度を検出するNOx濃度センサ22が設けられ、吸蔵型NOx触媒21の下流側(出口側)の排気管20には排気空燃比の値を検出する空燃比検出手段としての空燃比センサ23が設けられている。空燃比センサ23は、例えば、出力が空燃比に対して連続的に変化するセンサが適用される。
ECU(電子コントロールユニット)31は、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM等)、中央処理装置(CPU)、タイマカウンタ等を備えている。このECU31により、エンジン1を含めた空燃比制御装置の総合的な制御が行われる。
ECU31の入力側には、上述したTPS13、エアフローセンサ14、NOx濃度センサ22、空燃比センサ23の他、エンジン1のクランク角を検出するクランク角センサ25、エンジン1の冷却水温を検出する図示しない温度センサ等の各種センサ類が接続され、これらセンサ類からの検出情報が入力される。
一方、ECU31の出力側には、上述の燃料噴射弁10、点火コイル4、スロットル弁12等の各種出力デバイスが接続されている。これら各種出力デバイスには、各種センサ類からの検出情報に基づきECU31で演算された燃料噴射料、燃料噴射時間、点火時期等がそれぞれ出力される。詳しくは、各種センサ類からの検出情報に基づき空燃比が適正な目標空燃比に設定され、通常は、空燃比を理論空燃比(ストイキ)よりリーン空燃比側に制御して運転が行なわれる。つまり、リーン空燃比側の目標空燃比に応じた量の燃料が適正なタイミングで燃料噴射弁10から噴射され、また、スロットル弁12が適正な開度に調整され、点火プラグ3により適正なタイミングで火花点火が実施されるようになっている。
そして、リーン空燃比でのリーン運転時には排気ガス中のNOxを吸蔵型NOx触媒21で吸蔵して大気中への排出を防止すると共に、最適なタイミングで(吸蔵型NOx触媒21が飽和する以前に)空燃比をリッチ側に制御するリッチスパイクを実行して吸蔵されているNOxを放出還元して浄化している(リッチパージ)。
本実施形態例の吸蔵型NOx触媒21を備えたエンジン1では、排出されるNOx濃度と吸入空気量に基づいてNOx排出量が積算され、NOx排出量の積算値によりリッチパージ終了のリッチ運転における還元成分の目標供給量(リッチ化分燃料積算目標値)が決定される。リッチパージの際には、決定されたリッチ化分燃料積算目標値(係数処理した値)を目標値としてリッチ混合気が供給され、燃料量がリッチ化分燃料積算目標値(係数処理した値)に達するまでリッチパージが実行される。
ここで、還元成分の目標供給量をストイキ空燃比からリッチ化させるための燃料量と設定している。これは、吸蔵型NOx触媒21のNOx浄化に必要な還元成分はストイキよりリッチ側の空燃比で運転したときに生成され、リッチ側の燃料量とほぼ比例する関係にあり、還元剤量を正確に制御できる。
実際に供給されるリッチ化分燃料積算値が目標値に達するまでリッチ混合気を供給する場合、エンジン1の運転条件や吸蔵型NOx触媒21の劣化状態、吸蔵型NOx触媒21を含むエンジン1の劣化状態によっては、リッチパージが不適切になって無用な燃料消費やNOx放出還元の不足を引き起こす虞がある。
このため、本実施形態例の吸蔵型NOx触媒21を備えたエンジン1では、リッチ化分燃料積算値をエンジン1や吸蔵型NOx触媒21の状態、運転状況等に応じてリッチ化分燃料積算目標値を補正するようにしている。具体的には、出力が空燃比に対して連続的に変化する空燃比センサ23により排気空燃比の値を検出し、空燃比センサ23の検出値の波形に応じてリッチ化分燃料積算目標値を補正してリッチパージを適切に制御するようにしている。
これにより、運転条件や吸蔵型NOx触媒21の劣化状態、吸蔵型NOx触媒21を含むエンジン1の劣化状態に拘わらず、リッチパージを適切に制御することができ、吸蔵型NOx触媒21のリッチパージ時の浄化効率のばらつきを抑制して排気浄化性能を高く維持することができる。
図2〜図6に基づいて上述した排気浄化装置におけるリッチパージの詳細を説明する。
図2を参照してリッチパージ制御の全体の状況を説明する。
図2において、(a)は空燃比センサ23の出力値(LAFS出力)の経時変化、(b)は運転モードの経時変化、(c)は筒内空燃比(A/F)の経時変化、(d)は炭化水素(HC)の流量の経時変化、(e)はNOxの流量の経時変化を示してある。
図2(b)に示すように、運転モードがリーンからリッチに切り替わると、図2(c)に示すように、筒内空燃比(A/F)がリーンからリッチに徐々に変化し(テーリング)、所定の時間リッチ状態が継続し、リッチパージが行われる。リッチパージが進行し吸蔵型NOx触媒21に吸蔵されているNOxが少なく又は無くなると、図2(a)に示すように、空燃比センサ23の出力値(LAFS出力)がリッチ側の値に変化する。まず、LAFS出力がストイキ近傍まで変化したのち更にリッチ空燃比値側に急変、即ち、ストイキ空燃比値からリッチ空燃比値への変化率が急変し(出力急変部分)、最もリッチ側のリッチ空燃比値まで変化する。
リッチパージが終了すると、図2(b)に示すように、運転モードがリッチからストイキに切り替わり、図2(c)に示すように、筒内空燃比(A/F)が徐々にリッチからストイキに変化してストイキパージが実行される。ストイキパージが実行されると、図2(a)に示すように、LAFS出力がストイキに収束する。
そして、LAFS出力の波形に応じてリッチ化分燃料積算目標値を補正して、リッチパージ時の浄化効率のばらつきを抑制している。具体的には、ストイキ近傍でのLAFS出力の変化率に応じて補正する。
すなわち、リッチ化分燃料積算目標値が小さくリッチ化燃料が不足している場合、リッチ空燃比になれない又はなり難いため、変化率が無い又は小さくなってしまい、また、リッチ化分燃料積算目標値が大きくリッチ化燃料が過多な場合、リッチ空燃比になりやすく変化率が大きく現れるものである。
尚、LAFS出力の変化率だけでなく、ストイキ近傍のLAFS出力の出力急変部分から最もリッチ側のリッチ空燃比値までの変化量(ΔRich)または、ストイキから最もリッチ側のリッチ空燃比値までの変化量(ΔRich)としてリッチ化分燃料積算目標値を補正することも可能である。また、LAFS出力のリッチ側の山となるリッチピークの有無やリッチピークの出力値によりリッチ化分燃料積算目標値を補正することも可能である。また、出力急変部分を基準として経過時間、車両の走行距離、車速等他のパラメータによりリッチ化分燃料積算目標値を補正することも可能である。
実際の運転におけるLAFS出力の変化率やΔRichに応じてリッチ化分燃料積算目標値を補正することで、運転条件や吸蔵型NOx触媒21の劣化状態、吸蔵型NOx触媒21を含むエンジン1の劣化状態に拘わらず、リッチパージを適切に制御することができる。
図3から図6に基づいて上述したリッチ化分燃料積算目標値の補正の処理を詳細に説明する。
図3に示すように、処理がスタートするとステップS1でエンジン1の回転・負荷の情報が読み込まれ、ステップS2でリッチパージフラグがONであるか否かが判断される。即ち、リッチパージを実行する条件になったか否かが判断される。リッチパージを実行する条件になっていない場合にはリッチパージフラグがOFF(No)であるので、図4に示すステップに移行して(A)リッチパージを実行するための基本的な条件を設定する。
図4に示すように、ステップS4でリーン運転中であるか否かが判断され、リーン運転中である(Yes)と判断された場合、ステップS5でNOx濃度センサ22の検出情報もしくはNOx濃度マップから排出NOx濃度を求める。排出NOx濃度を求めた後、ステップS6で吸入空気量と排出NOx濃度の積からNOx排出量を求める。そして、ステップS7でNOx排出量を積算し、ステップS8でNOx積算値(吸蔵型NOx触媒21に蓄えられたと推定されるNOx量)から、リッチパージ終了のリッチ化分燃料積算目標値(RFuel)を決定する。
NOxの積算量である蓄積量が多ければリッチパージのリッチ化燃料を多くし、蓄積量が少なければリッチパージのリッチ化燃料は少なくてよい。つまり、NOxの蓄積量とリッチパージのリッチ化燃料との間に関係を持たせる処理が実行される。
ステップS8でリッチ化分燃料積算目標値(RFuel)が決定されると、ステップS9でリッチパージの実行タイミングか否かが判断される。ステップS9でリッチパージの実行タイミングである(Yes)と判断された場合、ステップS10でリッチパージフラグをONにし図3に示す処理に移行して(B)リターンとなる。また、ステップS9でリッチパージの実行タイミングではない(No)と判断された場合、そのまま図3に示す処理に移行して(B)リターンとなる。
図3に示すように、ステップS2でリッチパージフラグがONである(Yes)と判断された場合、即ち、リッチパージを実行する条件になっていると判断された場合、ステップS11でA/Fがリーンからリッチに徐々に変化しているテーリング中か否かが判断される。ステップS11でテーリング中である(Yes)と判断された場合、A/Fがリッチに変化している途中であるのでリターンとなる。
ステップS11でテーリング中ではない(No)と判断された場合、テーリングが終了しているとしてステップS12に移行し、吸蔵型NOx触媒21(LNT)のNOx浄化リッチパージA/Fを設定する。ステップS13でLNT浄化のリッチ化燃料積算分がリッチ化分燃料目標値である{RFuel*RFuel補正係数(n)}よりも多いか否かが判断される。即ち、ストイキからリッチ化した分(リッチ化した分だけの燃料量)の燃料量を積算し、積算した燃料量が基本となる燃料量よりも多いか否かが判断される。
リッチ化した分の燃料量がステップ13で{RFuel*RFuel補正係数(n)}よりも多い(Yes)と判断された場合、積算したリッチ化した分だけの燃料量がリッチ化分燃料目標値よりも多くなって所定のリッチパージが終了する。リッチパージの終了が判断されると、ステップ14でリッチパージフラグをOFFにし、ステップ15でリッチパージ終了フラグをONにしてリターンとなる。また、リッチ化した分の燃料量がステップ13で{RFuel*RFuel補正係数(n)}よりも少ない(No)と判断された場合、所定のリッチパージが終了していないと判断されそのままリターンとなる。つまり、RFuelがリッチパージを終了する判定値とされ、RFuelの値に基づいてリッチパージが制御される。
本実施形態例では、詳細は後述するが、リッチパージを終了する判定値である次回のRFuelの値を実際の前回のLAFS出力の波形に応じて補正するようになっている。これにより、空燃比センサ23の出力値を用いてリッチ化分燃料目標値を補正してリッチ化の燃料量を多くし、リッチパージの燃料量を補正することができるようになっている。
一方、図4に示したステップS4に戻り、ステップS4でリーン運転中ではない(No)と判断された場合、リッチパージをしていないとされ、ステップS16でリッチパージ終了フラグがONであるか否かが判断される。ステップS16でリッチパージ終了フラグがONである(Yes)と判断された場合、リッチパージが終了したとされ、ステップS17でRFuelがリセットされ、ステップS18でNOx積算値がリセットされる。そして、ステップS19でストイキパージに移行してリターンとなる。ステップS16でリッチパージ終了フラグがONではない(No)と判断された場合、リーン運転中でもなくリッチパージが終了した直後でもないため、ステップS20で通常の制御が実行される。
つまり、リーン運転中ではない状態でリッチパージが終了したと判断された時に、ストイキ運転によりNOxがパージされるストイキパージが行なわれてリターンとなり、リッチパージが終了していないと判断された時に、通常の制御が行なわれてリターンとなる。
図5に基づいて空燃比センサ23の出力値(LAFS出力)に基づく処理(LAFSフラグセット)、即ち、LAFS出力の波形に応じてリッチ化分燃料積算目標値を補正するためのフラグ処理を説明する。図5に示した処理は、リッチパージが開始された時に実行される。
ステップS21でリッチパージ後所定時間内か否かが判断され、リッチパージ後所定時間内である(Yes)と判断された場合、ステップS22でLAFS補正処理フラグをONにする。ステップS21でリッチパージ後所定時間内ではない(No)と判断された場合、後述するリッチ化分燃料積算目標値の補正係数の補正処理が実行されるため、そのままリターンとなる。
ステップS22でLAFS補正処理フラグがONにされた後、ステップS23でLAFS出力がストイキ出力+αよりもリッチ側(LAFS出力<ストイキ出力+α)であるか否かが判断される。即ち、図2(a)に示すように、ストイキからリーン側のαの範囲にあるか(ストイキに近いか)否かが判断される。
ステップS23でLAFS出力がストイキ出力+αではない(No)と判断された場合、リーン状態からストイキに近づいてないとされ、リターンとなる。ステップS23でLAFS出力がストイキ出力+αを下回る(Yes)と判断された場合、リーン開始後ストイキに近くなっているので、ステップS24でLAFS急変フラグがONになっているか否かが判断される。つまり、LAFS出力が図2(a)に示す出力急変部分になっているかが判断される。
ステップS24でLAFS急変フラグがONになっていない(No)と判断された場合、LAFS出力が図2(a)に示す出力急変部分になっていない(LAFS出力の変化率がリッチ空燃比値側に大きくなっていない)とされ、ステップS25でLAFS信号変化率が所定値を下回っているか否かが判断される。つまり、LAFS出力の変化率の急変が判断される。リッチ側への変化の際のLAFS信号の変化は負の変化であるので、変化率が所定値を下回る時に傾きが急になってLAFS出力の変化率が急に変化したと判断される。
ステップS25でLAFS信号変化率が所定値を下回っていない(No)と判断された場合、LAFS出力の変化率は急変していないとされ、リターンとなる。ステップS25でLAFS信号変化率が所定値を下回っている(Yes)と判断された場合、LAFS出力の変化率が急変しているとされ、ステップS26でLAFS急変フラグをONにしてリターンとなる。
一方、ステップS24でLAFS急変フラグがONになっている(Yes)と判断された場合、ステップS27でリッチ空燃比値のピーク値(リッチピーク値)を検出してΔRichを記録し、リターンとなる。つまり、LAFS出力のリッチ側への変化率が急変した時点から最もリッチ側のリッチ空燃比値までの変化量であるΔRichが記録される。
このため、ストイキからリーン側のαの範囲でLAFS出力の出力急変部分が生じている時、LAFS出力の急変部分の空燃比値から最もリッチ側のリッチ空燃比値までの変化量であるΔRichが記録され、ΔRichに基づいてリッチパージを終了する判定値であるRFuelを補正することができる(詳細は後述する)。
図6に基づいてΔRichに応じてRFuelの補正係数を補正する処理、即ち、ΔRichに基づいてRFuel補正係数を補正してリッチ化分燃料積算目標値を補正するための処理を説明する。
図6に示した処理は、リッチパージが開始されて所定時間が経過した後に実行される。つまり、リッチパージが開始されて所定時間内は図5に示したLAFSフラグセットの処理が実行され、LAFSフラグセットの処理が実行された直後にRFuel補正係数を補正する処理が実行される。
ステップS31でリッチパージ後所定時間内か否かが判断され、リッチパージ後所定時間内である(Yes)と判断された場合、LAFSフラグセットの処理が実行中であるとされ、リターンとなる。ステップS31でリッチパージ後所定時間内ではない(No)と判断された場合、ステップS32でLAFS補正処理フラグがONであるか否かが判断される。即ち、図5に示したLAFSフラグセットの処理が実行されたか否かが判断される。ステップS32でLAFS補正処理フラグがONではない(No)と判断された場合、図5に示したLAFSフラグセットの処理が実行されていないとされ、リターンとなる。
ステップS32でLAFS補正処理フラグがONである(Yes)と判断された場合、ステップS33でLAFS急変フラグがONであるか否かが判断される。即ち、図5に示したLAFSフラグセットの処理でLAFS出力の変化率が急変しているとされた後か否かが判断される。ステップS33でLAFS急変フラグがONではない(No)と判断された場合、LAFS出力の変化率が急変しておらずΔRichが記録されていないので、ステップS34に移行してΔRichを加味しない状態でRFuelの補正係数であるRFuel補正係数(n)を求める。即ち、前回のRFuel補正係数(n−1)に調整用のゲインAを乗じてRFuel補正係数(n)とする。
ここで、ゲインAは1より大きい値とする。すなわち、LAFS急変フラグがONではないということは、吸蔵型NOx触媒21に吸蔵しているNOxが十分に還元されるだけの還元剤がかなり不足していることとなり、RFuel補正係数を大きくする方向に設定してリッチ化分燃料積算目標値を大きくする。
ステップS33でLAFS急変フラグがONである(Yes)と判断された場合、LAFS出力の変化率の急変を検出してΔRichが記録されているので、ステップS35に移行してΔRichを加味してRFuelの補正係数であるRFuel補正係数(n)を求める。即ち、予め設定された目標となるΔRich(ΔRich目標)に対して今回記録されたΔRichの比(ΔRich目標/ΔRich)を求めて1を減じ、更に、調整用のゲインBを乗じた値を前回のRFuel補正係数(n−1)に加算する。つまり、RFuel補正係数(n)がΔRichに基づいて、即ち、実際の状況に応じたΔRichの深さによって補正され、{RFuel*RFuel補正係数(n)}により決められるリッチ化燃料積算分が補正される。
例えば、ΔRichの深さが深い場合、吸蔵型NOx触媒21に吸蔵されているNOxが十分に還元される以上の還元剤が使われたこととなり、図2(d)で示した排出されるHCが多いことになり、リッチが過剰になるのでリッチ化分燃料を少なくする必要がある。このため、リッチ化分燃料積算目標値である{RFuel*RFuel補正係数(n)}が小さくなるようにRFuel補正係数(n)を補正する。
逆に、ΔRichの深さが浅い場合、吸蔵型NOx触媒21に吸蔵しているNOxが十分に還元されるだけの還元剤が少し不足していることとなり、図2(d)で示した排出されるHCが少ないことになり、リッチにならないのでリッチ化分燃料を多くする必要がある。このため、リッチ化分燃料積算目標値である{RFuel*RFuel補正係数(n)}が大きくなるようにRFuel補正係数(n)を補正する。
ステップS34でΔRichを加味しない状態でRFuel補正係数(n)を求めた後、もしくは、ステップS35でΔRichを加味してRFuel補正係数(n)を求めた後、ステップS36でLAFS補正処理フラグをOFFにし、ステップS37でLAFS急変フラグをOFFにしてリターンとなる。
上述したように、ストイキからリーン側のαの範囲にある(ストイキに近い)時に、LAFS出力、即ち、空燃比センサ23の検出値が急変した時点から最もリッチ側のリッチ空燃比値までの変化量ΔRichにより、RFuel補正係数(n)を補正してリッチ化分燃料積算目標値を補正するようにしたので、的確なタイミングでのLAFS出力に基づいて、運転条件や吸蔵型NOx触媒21の劣化状態、吸蔵型NOx触媒21を含むエンジン1の劣化状態に合わせてリッチパージを適切に制御することができる。
このため、エンジン1の運転条件や吸蔵型NOx触媒21の劣化状態、吸蔵型NOx触媒21を含むエンジン1の劣化状態に拘わらず、リッチパージを適切に行うことができ、NOxの浄化効率のばらつきを抑制して無用な燃料消費やNOx放出還元の不足を引き起こすことがなくなり、安定した排ガス特性を得ることが可能になり、NOx浄化性能を高く維持することができる。
尚、上述した実施形態例では、吸蔵型NOx触媒21を備えたエンジン1におけるNOx浄化のためのリッチパージを例に挙げて説明したが、リーン運転により浄化装置の性能が劣化した時に性能を回復させるための手段としてリッチ化する時、例えば、燃料カットを実施した場合の燃料復帰時に、リッチ化制御を行なってOを触媒から離脱させるOパージの時のリッチ混合気の量の設定の際にも同様に適用することが可能である。
また、上述した実施形態例では、RFuel補正係数を前回のリッチパージ時のLAFS出力で補正しているが、過去数回のリッチパージ時の平均値による補正や学習値を用いた補正を行っても良い。この場合、より正確なRFuel補正係数を設定することができる。なお、補正の応答性が遅くなるように思われるが、エンジン1や吸蔵型NOx触媒21の劣化は急激に進まないため問題ない。
本発明は、内燃機関の排気系に触媒が設けられた排気浄化装置の産業分野で利用することができる。
特に、本発明は、内燃機関の排気系に吸蔵型NOx触媒が設けられた排気浄化装置の産業分野で利用することができる。
本発明の一実施形態例に係る内燃機関の排気浄化装置の概略構成図である。 リッチパージ制御のタイミングチャートである。 リッチパージ制御のフローチャートである。 リッチパージ制御のフローチャートである。 空燃比センサ(LAFS)処理フラグセット制御のフローチャートである。 リッチパージ量補正制御のフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン本体(エンジン)
2 シリンダヘッド
3 点火プラグ
4 点火コイル
5 吸気ポート
6 燃焼室
7 吸気弁
8、18 カムシャフト
9 吸気マニホールド
10 燃料噴射弁(インジェクション)
11 燃料パイプ
12 スロットル弁
13 スロットルポジションセンサ
14 エアフローセンサ
15 排気ポート
16 排気マニホールド
17 排気弁
20 排気管
21 吸蔵型NOx触媒
22 NOx濃度センサ
23 空燃比センサ
25 クランク角センサ
31 ECU

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、排気中の排気成分を吸着すると共に、還元成分を供給することで吸着した前記排気成分を離脱する触媒と、
    前記触媒の後流側に設けられ排気空燃比の値を検出する空燃比検出手段と、
    前記内燃機関が前記リーン空燃比により運転された際に前記触媒に吸着された前記排気成分を放出するために前記触媒に供給する還元成分の目標供給量を設定して排気成分の離脱を実行させるように前記内燃機関を制御する空燃比制御手段とを備え、
    前記空燃比制御手段は、還元成分の供給に伴う前記空燃比検出手段が検出する排気空燃比値のリーンからリッチへの経時変化で所定の排気空燃比値からリッチ側への変化に応じて前記目標供給量を補正する
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記所定の排気空燃比値は、前記空燃比検出手段が検出する排気空燃比値のリーンからリッチへの変化率が急変した時点の空燃比とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記空燃比制御手段は、前記変化率が急変したと判断された場合、前記所定の排気空燃比のリッチピークの有無またはリッチピークの値に応じて前記目標供給量を補正する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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