JP4998186B2 - 管楽器の吹鳴装置および管楽器の吹鳴方法 - Google Patents
管楽器の吹鳴装置および管楽器の吹鳴方法 Download PDFInfo
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Description
本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、マウスピースに設けられているリードの振動により発音する管楽器を長時間に亘って安定的に吹き鳴らすことを可能にする技術を提供することを目的とする。
(A:第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る吹鳴装置2Aの構成例を示す図である。図1に示すように、吹鳴装置2Aは、エアコンプレッサ20、空気流案内路30、マウスピースキャップ40およびゴム風船50Aを含んでいる。なお、図1では、図6と同一である構成要素には同一の符号が付されている。
以上がマウスピースキャップ40の構成である。
図3は、本発明の第2実施形態に係る吹鳴装置2Bの構成例を示す図である。この吹鳴装置2Bは、ゴム風船50Aに換えて、フットポンプ50Bで圧力制御バッファを構成した点に特徴がある。ここで、フットポンプとは、ゴムボートや浮き輪などを膨らますための足踏み式ポンプのことであり、外から加わった圧力に応じて容積が変化する中空体をポンプ本体として有している。また、一般に、フットポンプのポンプ本体はゴム風船に比較して強度が高いため、管楽器1の吹鳴音の音量を増加させる操作に伴う内圧の上昇にも充分に耐えることができる。
吹鳴装置2Bの各構成要素を図3に示すように接続するとともにマウスピースキャップ40に管楽器1のマウスピース11を収容し、その管楽器1が鳴り始めるまで流量調整弁31を開放すること、すなわち、前述した第1および第2の工程を行うことは、前述した第1実施形態の場合と同一である。しかし、管楽器1から放音される音の音量に変化を与えるために、以下の操作を行うことが前述した第1実施形態と異なる。
以上説明したように、本発明によれば、エアコンプレッサやマウスピースキャップ、ゴム風船やフットポンプ等の市販の物を利用して簡便に、リードの振動で発音する管楽器を長時間に亘って安定的に吹き鳴らすことが可能になる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、かかる実施形態に以下に述べる変形を咥えても良いことは勿論である。
(1)様々なピッチの音を出す必要がない場合には、人工唇42や人工歯43を設ける必要がないことは言うまでも無い。また、上述した第1実施形態では、圧力制御バッファとしてゴム風船50Aを用い、第2実施形態では、同圧力制御バッファとしてフットポンプ50Bを用いた。しかし、本発明に係る吹鳴装置の必須構成要素である圧力制御バッファは、これらゴム風船やフットポンプに限定されるものではなく、弾力性を有する壁面(例えば、弾力性を有する材料で形成された壁面や、蛇腹形状などの弾力性を有する形状に加工された壁面)を有する中空体を有するものであれば良い。また、上記第1および第2の実施形態の説明から明らかなように、上記中空体としては、外から加わった圧力に応じて容積が変化するものであることが好ましい。
Claims (5)
- 空気流を吐出するエアコンプレッサと、
管楽器のマウスピースを収容するマウスピースキャップと、
弾力性を有する壁面を有する中空体を有する圧力制御バッファと、
前記エアコンプレッサから吐出される空気流を分枝させて、前記マウスピースキャップ内および前記圧力制御バッファの中空体内へ案内する空気流案内路と、
前記エアコンプレッサから前記空気流案内路に吐出される空気流の流量を調整する流量調整手段と、
を有することを特徴とする管楽器の吹鳴装置。 - 前記圧力制御バッファが有する中空体は、外から加わった圧力に応じて容積が変化するものであることを特徴とする請求項1に記載の管楽器の吹鳴装置。
- 前記マウスピースキャップには、前記マウスピースに設けられているリードに当接する弾性部材が設けられているとともに、前記リードに当接する面とは反対の面から前記弾性部材を押圧する押圧部材が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の管楽器の吹鳴装置。
- 空気流を吐出するエアコンプレッサと、管楽器のマウスピースを収容するマウスピースキャップと、弾力性を有する壁面を有する中空体を有する圧力制御バッファとの間に、前記エアコンプレッサから吐出される空気流を分枝させて前記マウスピースキャップ内および前記圧力制御バッファの中空体内に案内する空気流案内路を設ける第1の工程と、
前記エアコンプレッサから前記空気流案内路へ吐出される空気流の流量を増加させ、前記マウスピースキャップ内にマウスピースが収容された管楽器が鳴り始めた時点で、前記エアコンプレッサから前記空気流案内路へ吐出される空気流の流量を一定にする第2の工程と、
を有することを特徴とする管楽器の吹鳴方法。 - 前記圧力制御バッファとして、外から加わった圧力に応じて容積が変化する中空体を有するものを使用し、前記第2の工程の後の工程として、前記管楽器が鳴っている状態において、前記圧力制御バッファの中空体に外から圧力を加えて、前記中空体の内圧を調整し、前記管楽器の吹鳴音の音量を調整する第3の工程と、
前記第3の工程において調整された音量が維持されるように、前記エアコンプレッサから前記空気流案内路へ吐出される空気流の流量を調整する第4の工程と、
をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の管楽器の吹鳴方法。
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