JP4997857B2 - 信号変換装置及びその製造方法、並びに信号計測システム - Google Patents

信号変換装置及びその製造方法、並びに信号計測システム Download PDF

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Description

本発明は、CCD固体撮像素子など、フローティングディフュージョン増幅器(FDA;Floating Diffusion Amplyfier)を用いる信号変換装置及びその製造方法、並びに信号計測システムに関するものであり、更に詳しくは、電荷−電圧変換効率が向上したFDAを有する信号変換装置及びその製造方法、並びに信号計測システムに関するものである。
CCD固体撮像素子などにおいては、従来から、チップサイズおよび光学系の小型化、並びに多画素数化が強く望まれている。単位画素サイズを縮小せずにチップサイズを小型化すると、画素数が減少して解像度の低下が問題となる。また、単位画素サイズを縮小せずに多画素数化すると、チップサイズおよび光学系の大型化を招き、製造コストの増加は避けられない。そこで、解像度を維持しながらチップサイズおよび光学系を小型化したり、製造コストを増加させずに多画素数化を実現したりするためには、単位画素サイズを縮小することが最も有効な手段である。
しかしながら、単位面積当たりの入射光量が同じまま、単に単位画素サイズを縮小するのでは、単位画素サイズの縮小に応じて感度も低下する。単位画素サイズを縮小しながら感度を低下させない手段としては、入射光の集光効率の向上などの他に、光電変換で生じた信号電荷を電圧に変換する電荷−電圧変換効率の向上が考えられる。
以下、重複を避けるため、後述する本発明の実施の形態1の図4〜図6を用いて、CCD固体撮像素子の概要と出力回路部の構造について説明する。
図4は、本発明が好適に適用されるCCD固体撮像素子10の構成を示す平面図である。図4に示すように、CCD固体撮像素子10の撮像部1には、光電変換を行う複数のフォトセンサ部2が例えばマトリックス状に配置され、各フォトセンサ部2を中心として単位セル(単位画素)が構成されている。そして、マトリックスを構成するフォトセンサ列のそれぞれに対応して、CCD構造の垂直転送レジスタ3が配置されている。垂直転送レジスタ3の転送方向側の端部には、各垂直転送レジスタ3から送り出される信号電荷を水平方向に転送する、CCD構造の水平転送レジスタ4が配置されており、その転送方向側の端部には出力回路部5が配置されている。
また、周辺領域6には、垂直転送レジスタ3および水平転送レジスタ4の電荷転送路上に設けられた転送電極に、駆動クロックパルス電圧を印加するためのバスラインや周辺装置などが配置されている。転送電極には2相〜4相の駆動クロックパルス電圧が印加され、これによって電荷転送路のポテンシャル分布が変化して、信号電荷が電荷転送路に沿って順次転送される。
受光時に各単位画素のフォトセンサ部2に蓄積された信号電荷(電子)は、転送電極に印加される読み出し電圧によって垂直転送レジスタ3へ引き出された後、垂直転送レジスタ3を垂直方向に転送され、次に水平転送レジスタ4を水平方向に転送され、出力回路部5において電圧信号に変換され、時系列的に出力される。
従来、出力回路部5には、例えば、米本 和也,「CCD/CMOSイメージ・センサの基礎と応用」,CQ出版社,(2003),p.60-64、または、安藤 隆男,菰渕 寛仁,「固体撮像素子の基礎」,日本理工出版会,(2002),p.78-81に記載されているような、フローティングディフュージョン増幅器(FDA)タイプの電荷−電圧変換器が広く用いられている。
図5は、水平転送レジスタ4に連設された出力回路部5の構成および断面の一部を概略的に示す説明図である。また、図6は、図5とほぼ同じ領域を示す平面図である。なお、わかりやすくするため、図6では、表面絶縁層およびそれより上部の部材は、電極を除いて図示を省略し、水平転送レジスタ4の転送電極は、最終段転送電極15を除いて図示を省略している。また、図5に示した断面図は、図6に5A−5A線で示した位置の断面図である。
図5および図6に示すように、n型半導体基板11の表面には(図示省略した)表面絶縁層が形成され、その下部の半導体基板に基準p型層13が形成され、さらに下方深部に(図示省略した)バリアp型層が形成されている。表面絶縁層直下の基準p型層13には、水平転送レジスタ4の電荷転送路の最終段n-型領域14が形成され、それに連設して、出力ゲート(OG)のn-型領域16、n+型のフローティングディフュージョン領域(FD領域)18、リセットゲート(RG)のn-型領域20、および一定電位VRDに保たれたn+型の放電用ドレイン領域22が形成されている。
これらに対応して、表面絶縁層を挟んで半導体基板11の上部には、水平転送レジスタ4の最終段転送電極15、出力ゲート電極17、FD領域18への接続部19、リセットゲート電極21が設けられている。
一方、出力バッファ回路は、駆動トランジスタ31と、負荷抵抗として機能する負荷トランジスタ32とからなるソースフォロワ回路によって構成されている。FD領域18は、接続部19を介して入力段の駆動トランジスタ31のゲート電極延長部33aに電気的に接続されている。図5には出力バッファ回路が1段のソースフォロワ回路で構成されている例を示したが、出力バッファ回路が複数段(一般に2段または3段)のソースフォロワ回路で構成されていてもよい。
出力回路部5において、FD領域18のn+型領域と基準p型層13との間に形成されるpn接合は、常に逆バイアスされるように構成されており、キャパシタとして機能して、受け取った信号電荷を一定期間保持し、その間、受け取った電気量ΔQに比例する電圧信号ΔVを両端部間に発生する。以下、その動作を説明する。
電荷転送路を転送されてきた信号電荷が最終段n-型領域14に転送されると、これに同期してリセットゲート電圧VRGがリセットゲート電極21に印加され、リセットゲートがオン状態になり、FD領域18に残留していた電荷はリセットゲートを通じて放電用ドレイン領域22に放電され、FD領域18の電位は基準電位VRDにセットされる。次に、リセットゲートが閉じられ、その後に、駆動クロックパルス電圧およびそれに同期した出力ゲート電圧VOGが、それぞれ、最終段転送電極15および出力ゲート電極17に印加され、最終段n-型領域14に保持されていた信号電荷が出力ゲートを通じてFD領域18へ転送される。この後、信号電荷はFD領域18に一定期間保持される。
この一定期間中、FD領域18を一方の端部とするpn接合キャパシタは、FD領域18が受け取った信号電荷の電気量ΔQで充電された状態になり、次式で示される電圧ΔVがその両端部間に発生し、FD領域18の電位はΔVだけ変化する。
ΔV = ΔQ/CFD
すなわち、FD領域18の電位の変化ΔVは、ΔQに比例し、CFDに反比例する。但し、容量CFDは、FD領域18が周囲の部材との間にもつ全容量(接合容量や寄生容量などを合わせた容量)である。従って、次式で定義されるFD領域18による電荷−電圧変換効率ηは、CFDに反比例する。
η = ΔV/ΔQ
= 1/CFD
FD領域18の電位変化ΔVは、接続部19を介して駆動トランジスタ31のゲート電極延長部33aに伝えられ、出力バッファ回路によってインピーダンス変換されて出力される。
一定期間の後、次の信号電荷が最終段n-型領域14に転送されると、上記と同様に、これに同期してリセットゲート電圧VRGがリセットゲート電極21に印加され、リセットゲートは再びオン状態になり、FD領域18に保持されていた先ほどの信号電荷はリセットゲートを通じて放電用ドレイン領域22に放電され、FD領域18の電位は再び基準電位VRDにセットされる。この後、上記と同様にして、次の信号電荷がFD領域18へ転送され、次の信号電荷の電気量ΔQに比例する電圧信号ΔVが出力される。
以上のように、FD領域18の電位は、信号電荷を受け取るたびごとに、一定期間基準電位VRDからΔVだけはずれた電位に変化し、その後リセットされて基準電位VRDに戻る。この一連の動作は1画素の信号電荷の電荷−電圧変換を行うごとに行われ、これらの動作を一定の周期で繰り返すことによって、全画素の信号電荷が順次電圧信号に変換され、撮像信号として時系列的に取り出される。
上記の関係式からわかるように、容量CFDを減少させることによって、FD領域18による電荷−電圧変換効率ηを高め、より大きな電位変化ΔVを生じさせることができる。容量CFDは、例えば、次式で表される。
FD = CS + COG + CRG + CC + CL + CM
ここで、図5に示すように、CSはFD領域18のn+型領域が基準p型層13との間でもつpn接合容量、COGはFD領域18が出力ゲートに対してもつ容量、CRGはFD領域18がリセットゲートに対してもつ容量、CCは接続部19が半導体基板11に対してもつ容量、CLは入力段駆動トランジスタ31のゲート電極延長部33aが半導体基板11に対してもつ容量、そしてCMは入力段駆動トランジスタ31に関わる容量である。これらの容量を減少させることによって、電荷−電圧変換効率ηを高めることができるが、以下、CS、CCおよびCLの各容量に注目する。
図11(a)は、後述の特許文献1に図4(従来例)として示されているFD領域近傍の断面図である。この断面図は、後述する本発明の実施の形態1を説明する図1の断面図(図6に1A−1A線で示した位置における断面図)に相当し、FD領域101と、入力段駆動トランジスタのゲート電極103と、これらを電気的に接続する接続部102との関係を示している。
駆動トランジスタのゲート電極103はn+型多結晶シリコン層などからなり、半導体基板の表面絶縁層12の上に形成され、ゲート電極延長部103aがFD領域101の近傍まで延設されている。接続孔105は、基板11の表面上部を覆う平坦化膜104に、FD領域101およびゲート電極延長部103aの端部を露出させるように形成されている。アルミニウムなどからなる接続部102は、スパッタリング法などによって配線材料を接続孔105に埋め込むことによって形成される。シェアードコンタクトとは、導電性プラグの底部で導体層間が電気的に接続される形態をいうが、この例では、FD領域であるn+型半導体層101と、多結晶シリコンからなるゲート電極延長部103aとの電気的接続が、プラグ状の接続部102によるシェアードコンタクトによって形成されている。
図11(b)は、特許文献1に提案されているFD領域近傍の断面図である。この断面図も後述する図1の断面図に相当し、FD領域101と、入力段駆動トランジスタのゲート電極103と、これらを電気的に接続する接続部112との関係を示している。
上記と同様に、駆動トランジスタのゲート電極はn+型多結晶シリコン層などからなり、半導体基板の表面絶縁層12の上に形成され、ゲート電極延長部103aがFD領域101近傍まで延設され、接続部112が平坦化膜104に形成された接続孔115内に形成されている。
図11(b)に示した構成が、図11(a)に示した構成と異なっているのは、接続部112が、六フッ化タングステン(WF6)ガスとシラン(SiH4)ガスを用いた減圧CVD法(化学気相成長法)によって形成されたタングステン層などからなることである。このとき、ゲート電極延長部103aを構成する多結晶シリコンや、接続孔115内に露出した半導体基板11の表面部が、育成種(グルーレーヤ)となり、接続孔115内に選択的にタングステン層が形成される。
特許文献1には、タングステンによる接続孔115の埋込みは、上記の選択的CVD法に限られるものではなく、ブランケットタングステン層を形成した後、全面エッチバックを行うか、あるいは、CMP法(化学的機械研磨法)などの機械研磨方法によっても形成可能であると記載されている。
また、CVD法による接続孔115の埋め込みは、スパッタリング法による埋め込みに比べて段差被覆(ステップカバレージ)性能が優れているため、接続孔105よりも微細な接続孔115を精度よく埋め込むことができ、この結果、接続部102に比べて接続部112を小型化することができ、接続部112が半導体基板に対してもつ容量CCを、接続部102に比べて減少させることができると、記載されている。
図12は、後述の特許文献2に示されているFD領域近傍の断面図である。この断面図も、後述する図1の断面図に相当し、FD領域101と、入力段駆動トランジスタのゲート電極123と、これらを電気的に接続する接続部122との関係を示している。
特許文献1に示されている出力回路部と比べると、特許文献2に示されている出力回路部では、入力段駆動トランジスタ31のゲート電極123がFD領域101近傍へ延設されていない点が、異なっている。そしてその代わりに、接続部122が、基板11の表面上部を覆うリフロー膜125の上部に接しながら、FD領域101と接する位置からゲート電極123に接する位置まで、延長して設けられている。
特許文献2には、このようにすると、基板11に近い位置に形成されるゲート電極延長部103aがなくなるため、ゲート電極延長部103aが基板11に対してもつ、比較的大きな容量CLがなくなる一方、接続部122の延設部分は、ゲート電極延長部103aに比べてリフロー膜125の厚さの分だけ基板11から遠い位置に形成されるため、この延設部分によって接続部122の容量CCが増加する増加分は比較的小さい。従って、容量CLの比較的大きな減少分と、容量CCの比較的小さな増加分の差の分だけ、FD領域の全容量CFDを減少させることができると記載されている。
また、ゲート電極123および接続部122をn+型多結晶シリコンで形成すれば、形成後の加熱処理によってゲート電極123と接続部122との間にオーミック接触を形成することができ、また、接続部122とFD領域101との間にも良好な電気的コンタクトが得られる利点もあると記載されている。
図13は、後述の特許文献3に示されているFD領域近傍の断面図(a)およびゲート電極133の部分上面図(b)である。この断面図(a)も、後述する図1の断面図に相当するもので、FD領域131と、入力段駆動トランジスタのゲート電極133と、これらを電気的に接続する接続部132との関係を示している。
特許文献3に示されている出力回路部が、特許文献1および2に示されている出力回路部と異なっている点は、FD領域131がゲート電極133に対し、セルフアラインで形成されていることである。すなわち、図11(a)および(b)に示した出力回路部と同様に、駆動トランジスタのゲート電極133はn+型多結晶シリコン層などからなり、ゲート電極延長部133aが半導体基板11の表面絶縁層12の上にFD領域131近傍まで延設されているが、先端部133bが環状に形成されている。そして、FD領域131は、環状の先端部133bをマスクとし、先端部133bに設けられた中央開口部134から、半導体基板11内にP+やAs+をイオン注入することによって形成される。
特許文献3には、このようにすれば、中央開口部134に対応した径のFD領域131を、位置合わせずれなしに形成することができるので、FD領域131を小型化し、FD領域131が半導体基板11に対してもつ容量CSなどを減少させることができると記載されている。
特開2002−368203号公報(第2及び4頁、図2及び4) 特開平11−238873号公報(第4頁、図1) 特開2001−210815号公報(第5頁、図1、3及び4)
既述したように、CCD固体撮像素子などでは、単位画素サイズを縮小しながら感度を低下させない手段として、FD領域の容量CFDを減少させ、FD領域における電荷−電圧変換効率を向上させることが求められている。
特許文献1に従来例として示されている出力回路部の構成では、スパッタリング法によって成膜されるアルミニウム膜などの段差被覆(ステップカバレージ)性能が悪いため、接続部102が大型化し、接続部の容量CCが大きくなる。これに対し特許文献1では、段差被覆(ステップカバレージ)性能に優れたCVD法によって接続部112を形成することによって、接続部112を小型化し、接続部の容量CCを減少させる構成が提案されている。また、特許文献2では、ゲート電極延長部103aの代わりに、リフロー膜125の上に接続部延長部122aを形成することで、FD領域の容量CFDを全体として減少させる構成が提案されている。また、特許文献3では、FD領域131をゲート電極133に対しセルフアラインで形成することによって、FD領域131を小型化し、FD領域が半導体基板に対してもつ容量CSなどを減少させる構成が提案されている。特許文献1〜3で提案されている構成はいずれも有効であるが、さらなる改良の余地もあると考えられる。
例えば、特許文献3の構成では、FD領域131の形成自体は、中央開口部134に対してセルフアラインで行われるとしても、別途、ゲート電極延長部133aの先端部133bに中央開口部134を形成する工程で精密な位置合わせが必要になり、生産性や製造歩留まりが低下するおそれがある。このため、FD領域131が、真の意味でセルフアラインで形成されるとは言えない。また、イオン注入法による不純物層の形成では、注入された不純物イオンはかなりの幅をもって異なる深さに分布するので、FD領域131の小型化が制限される。
さらに、特許文献3の構成では、接続部132が、FD領域131との電気的な接触性がさほどよくないアルミニウムなどの金属材料によって形成されている。このため、FD領域131と接続部132との間の接触抵抗を小さく抑えるために、両者の接触面積を大きくする必要が生じ、FD領域131の小型化が制限される。また、上記接触抵抗を小さく抑えるために、FD領域131の不純物濃度を大きくする必要が生じる。このため多量のイオン注入を行うが、前述したように、これらの不純物イオンは様々に異なる深さに分布するので、FD領域131の小型化がさらに困難になる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、信号電荷検出手段として、容量が小さく、電荷−電圧変換効率の高いFD領域からなるフローティングディフュージョン増幅器を備え、固体撮像素子などとして構成されるに好適な信号変換装置、及び生産性および製造歩留まりに優れたその製造方法、並びにその信号変換装置を用いた信号計測システムを提供することにある。
即ち、本発明は、表面に絶縁層が形成された半導体基体に、
信号強度に応じて信号電荷を発生する電荷発生部と、
不純物層からなり、前記電荷発生部から転送されてきた信号電荷を受け取り、保持す るフローティングディフュージョン領域と、
前記信号電荷による前記フローティングディフュージョン領域の電位変化をインピー ダンス変換して出力するバッファ回路と
が形成されている信号変換装置において、
前記フローティングディフュージョン領域上の前記絶縁層が欠徐されて接続孔が形成 され、
一端側が前記接続孔において前記フローティングディフュージョン領域に接し、他端 側が前記バッファ回路の入力電極に連設された不純物含有の導電体が設けられ、
前記導電体から前記半導体基体への前記不純物の拡散によって前記フローティングデ ィフュージョン領域が形成されている
ことを特徴とする、信号変換装置に係わるものである。
また、前記信号変換装置の製造方法であって、
前記半導体基体に前記絶縁層を形成する工程と、
前記半導体基体の一部を露出させる接続孔を前記絶縁層に形成する工程と、
一端側が前記接続孔において前記半導体基体に接し、他端側が前記バッファ回路の入 力電極に連設された不純物含有の導電体を形成する工程と、
前記導電体から前記半導体基体への前記不純物の拡散によって前記フローティングデ ィフュージョン領域を形成する工程と
を有する、信号変換装置の製造方法に係わるものである。
また、請求項1〜10のいずれか1項に記載した信号変換装置と、この信号変換装置の出力信号を処理する信号変換部と、この信号変換部の出力信号を記録する記録部とを有する、信号計測システムに係わるものである。
なお、前記電荷発生部の代表的な例は、光信号を電荷信号に変換するフォトダイオードなどの光電変換素子であるが、これに限られるものではなく、何らかの物理的刺激によって電荷信号が発生するものであれば、何でもよい。
本発明の信号変換装置によれば、
前記フローティングディフュージョン領域上の前記絶縁層が欠徐されて接続孔が形成 され、
一端側が前記接続孔において前記フローティングディフュージョン領域に接し、他端 側が前記バッファ回路の入力電極に連設された不純物含有の導電体が設けられ、
前記導電体から前記半導体基体への前記不純物の拡散によって前記フローティングデ ィフュージョン領域が形成されている。
前記フローティングディフュージョン領域は、前記接続孔における前記導電体から前記半導体基体への前記不純物の前記拡散によって形成されるので、前記導電体に対しセルフアラインで位置ずれなく形成され、同時に、前記フローティングディフュージョン領域から前記バッファ回路の前記入力電極への電気的接続が形成される。この際、特許文献3の構成とは異なり、前記フローティングディフュージョン領域を形成する前記接続孔の位置を必ずしも精確に定める必要はないので、真にセルフアラインで形成される効果を生かしながら、簡易な工程で、歩留まりよく、前記フローティングディフュージョン領域を形成することができる。このため、位置ずれのマージンを見込む必要がなく、その分だけ前記フローティングディフュージョン領域を小型化することができる。
しかも、前記導電体から前記半導体基体への前記不純物の前記拡散は、イオン注入法に比べて、深さ方向における前記不純物の分布を制御することが容易であり、加熱方法、加熱温度、及び加熱時間などを適切に選択することによって、必要十分な大きさの前記フローティングディフュージョン領域を制御性よく形成することができる。
以上の結果、前記フローティングディフュージョン領域を小型化し、その容量CFDを減少させ、前記フローティングディフュージョン領域における電荷−電圧変換効率を向上させることができる。
本発明の信号変換装置の製造方法によれば、本発明の信号変換装置を製造するのに必要な工程をすべて有し、精確な位置合わせを必要としない、真のセルフアラインで前記フローティングディフュージョン領域を形成することができるので、簡易な工程で、生産性や製造歩留まりよく前記信号変換装置を製造することができる。
本発明の信号計測システムによれば、上記の信号変換装置の特性を生かした信号計測システムを構成することができる。
本発明の信号変換装置及びその製造方法において、前記半導体基体に、前記フローティングディフュージョン領域と同じ導電型を有し、不純物濃度がより小さい低濃度不純物層が設けられ、この低濃度不純物層への前記不純物の拡散によって前記フローティングディフュージョン領域が形成されているのがよい。このようにすると、異なる導電型を有する不純物層に前記フローティングディフュージョン領域を形成する場合に比べて、前記不純物の拡散量が少なくてすむので、前記フローティングディフュージョン領域をより小型化して形成することができる。
また、前記バッファ回路を形成する領域では、前記入力電極によって前記半導体基体の表面絶縁層を保護した状態で前記表面絶縁層に前記接続孔を形成するのがよい
また、前記バッファ回路の前記入力電極が前記接続孔の近傍まで延設されており、前記導電体と前記入力電極とが前記接続孔の近傍で接するのがよい。
或いは、前記接続孔が、前記半導体基体の表面絶縁層とこの表面絶縁層上の第2の絶縁層とからなる積層絶縁層を貫いて形成され、前記導電体が、前記接続孔から前記バッファ回路の入力段トランジスタの形成領域上部又はその近傍まで、前記積層絶縁層上面に接した状態で延設されており、前記導電体と前記入力電極とが前記入力段トランジスタの形成領域上部又はその近傍で接するのがよい。
また、前記半導体基体がシリコン基板からなり、前記絶縁層が酸化シリコン層を含むのがよい。シリコンは最も一般的に使われている、優れた基板材料であり、表面に形成される酸化シリコン層によって、シリコン基板内部が保護されることはよく知られている。
前記半導体基体としてシリコン基板を用いる場合には、前記導電体をシリコンと電気的接触性がよい多結晶シリコン又は金属シリサイド、とくに多結晶シリコンを用いて形成するのがよい。この際、前記導電体を段差被覆(ステップカバレージ)性能に優れた化学気相成長法(CVD法)によって形成し、前記導電体が前記半導体基体に対してもつ容量CCを小さく抑え、前記フローティングディフュージョン領域における電荷−電圧変換効率ηを向上させるのがよい。
特許文献3の構成の問題点の1つとして説明したように、前記フローティングディフュージョン領域を形成している前記半導体基体の材料と、前記導電体を形成している材料とが、互いに電気的な接触性がよくない材料である場合には、前記フローティングディフュージョン領域と前記導電体との間の接触抵抗を小さく抑えるために、両者の接触面積を大きくする必要が生じ、前記フローティングディフュージョン領域の小型化が制限される。また、上記接触抵抗を小さく抑えるために、前記フローティングディフュージョン領域の不純物濃度を大きくする必要が生じ、これも、前記フローティングディフュージョン領域の小型化が制限される原因になる。
逆に、前記フローティングディフュージョン領域を形成している前記半導体基体の材料と、前記導電体を形成している材料とが、シリコン基板と多結晶シリコンとのように電気的接触性がよい材料である場合には、両者の接触面積を小さくすることができ、前記フローティングディフュージョン領域を小型化することができる。また、前記フローティングディフュージョン領域の不純物濃度が比較的小さくても、良好な電気的接触が得られるので、前記フローティングディフュージョン領域をコンパクトに形成することが容易になる。これにより、前記フローティングディフュージョン領域が前記半導体基体に対してもつ容量CSを小さく抑え、前記フローティングディフュージョン領域における電荷−電圧変換効率ηを向上させることができる。
また、同様の理由から、上記のような場合、前記バッファ回路の前記入力電極も多結晶シリコンからなるのがよい。この際、前記入力電極を化学気相成長法(CVD法)によって形成するのがよい。このようにすれば、既に特許文献2の構成として説明したように、形成後の加熱処理によって、同じ多結晶シリコンからなる前記導電体と前記入力電極との間にオーミック接触を形成することができる。
また、前記半導体基体に、転送電極に印加される駆動電圧によって電荷転送路に電位変化を生じさせ、この電位変化によって電荷を前記電荷転送路に沿って転送する電荷転送レジスタが設けられ、前記フローティングディフュージョン領域が、前記電荷転送レジスタによって転送されてきた前記信号電荷を受け取るように構成されているのがよい。
また、前記電荷発生部が光電変換部であるのがよい。とりわけ、前記光電変換部が多数の単位画素を構成し、CCD固体撮像素子やCMOS固体撮像素子などの撮像装置として構成されているのがよい。現在、フローティングディフュージョン増幅器(FDA)は、固体撮像素子の電荷−電圧変換器として広く用いられており、本発明は、撮像装置などに最も効果的に適用される。
また、本発明の信号計測システムは撮像システムとして構成されているのがよい。
次に、本発明の好ましい実施の形態を図面参照下に具体的かつ詳細に説明する。
実施の形態1
実施の形態1では、主として、請求項1〜3に記載した信号変換装置、および請求項11〜14に記載したその製造方法に関わる例として、光電変換部を備えたCCD固体撮像素子10およびその製造方法について説明する。
まず、図4〜図6を用いて、CCD固体撮像素子10の概要と出力回路部の構造について説明する。この説明は背景技術の項における記述と同様であるので、できるだけ重複を避けるように、要点のみを記載する。
図4は、実施の形態1に基づくCCD固体撮像素子10の構成を示す平面図である。CCD固体撮像素子10の撮像部1には、複数のフォトセンサ部2が配置され、フォトセンサ列のそれぞれに対応して、CCD垂直転送レジスタ3が配置されている。その転送方向側の端部にはCCD水平転送レジスタ4が配置されており、その転送方向側の端部には出力回路部5が配置されている。周辺領域6には、転送電極に駆動クロックパルス電圧を印加するためのバスラインや周辺装置などが配置されている。
図5は、CCD固体撮像素子10の水平転送レジスタ4に連設された出力回路部5の構成および断面の一部を示す説明図である。図6は、図5とほぼ同じ領域を示す平面図である。図5および図6に示すように、n型半導体基板11の表面には(図示省略した)表面絶縁層が形成され、その下部に基準p型層13が形成されている。表面絶縁層直下の基準p型層13には、水平転送レジスタ4の電荷転送路の最終段n-型領域14が形成され、それに連設して、出力ゲートのn-型領域16、n+型のフローティングディフュージョン領域(FD領域)18、リセットゲートのn-型領域20、およびn+型の放電用ドレイン領域22が形成されている。これらに対応して、表面絶縁層を挟んで半導体基板11の上部には、水平転送レジスタ4の最終段転送電極15、出力ゲート電極17、FD領域18への接続部19、リセットゲート電極21が設けられている。
出力バッファ回路は、駆動トランジスタ31と、負荷抵抗として機能する負荷トランジスタ32とからなるソースフォロワ回路によって構成されている。FD領域18は、接続部19を介して入力段の駆動トランジスタ31のゲート電極延長部33aに電気的に接続されており、FD領域18の電位変化ΔVは、出力バッファ回路によってインピーダンス変換されて出力される。
出力回路部5において、FD領域18のn+型領域と基準p型層13との間に形成されるpn接合は、キャパシタとして機能して、受け取った信号電荷を一定期間保持する。その間、次式で示されるΔVの電圧がその両端部間に発生し、FD領域18の電位はΔVだけ変化する。
ΔV = ΔQ/CFD
従って、FD領域18による電荷−電圧変換効率ηは、CFDに反比例する。
η = ΔV/ΔQ = 1/CFD
その後、pn接合キャパシタに充電された信号電荷は放電され、FD領域18の電位は基準電位VRDにリセットされる。
この一連の動作は1画素の信号電荷の電荷−電圧変換を行うごとに行われ、これらの動作を一定の周期で繰り返すことによって、全画素の信号電荷が順次電圧信号に変換され、撮像信号として時系列的に取り出される。
容量CFDは、FD領域18が周囲の部材との間にもつ全容量であり、例えば次式で表される。
FD = CS + COG + CRG + CC + CL + CM
ここで、図5に示すように、CSはFD領域18のn+型領域が基準p型層13との間でもつpn接合容量、COGはFD領域18が出力ゲートに対してもつ容量、CRGはFD領域18がリセットゲートに対してもつ容量、CCは接続部19が半導体基板11に対してもつ容量、CLは入力段駆動トランジスタ31のゲート電極延長部33aが半導体基板11に対してもつ容量、そしてCMは入力段駆動トランジスタ31に関わる容量である。以下、CS、CCおよびCLの各容量に注目する。
図1は、CCD固体撮像素子10のFD領域18の近傍の構造を示す断面図である。この断面図は、図6に1A−1A線で示した位置における断面図であり、FD領域18と、入力段駆動トランジスタのゲート電極33と、これらを電気的に接続する接続部19との関係を示している。なお、半導体基板11が前記半導体基体に相当し、接続部19が前記導電体に相当し、ゲート電極33が前記入力電極に相当し、表面絶縁層12および層間絶縁膜42が前記半導体基体の表面に形成された前記絶縁層に相当する。
図1に示すように、半導体基板11はn型シリコン基板などであって、その表面に酸化シリコンなどからなる表面絶縁層12が形成され、表面近くの半導体基板11には、酸化シリコンなどからなる素子分離領域41や、基準p型層13や、n-型領域16およびFD領域18などの不純物含有領域が形成されている。
一方、駆動トランジスタ31のゲート電極33はn+型多結晶シリコン層などからなり、半導体基板11の表面絶縁層12の上に形成され、ゲート電極延長部33aがFD領域18の近傍まで延設されている。基板11の上部には、全体を覆うようにBPSG(ホウ素・リン・シリケートガラス)などからなる層間絶縁膜42および平坦化膜45が形成されている。
接続孔44は、層間絶縁膜42および表面絶縁層12を貫通し、ゲート電極延長部33aの端部およびFD領域18を露出させるように設けられ、接続部19は、この接続孔44にCVD法によってn+型多結晶シリコンなどからなる配線材料を埋め込むことによって形成されている。この例では、FD領域18とゲート電極延長部33aとの電気的接続が、プラグ状の接続部19によるシェアードコンタクトによって形成されている。
実際には、FD領域18をなすn+型不純物領域は、接続孔44を通じて、接続部19をなすn+型多結晶シリコン層から、半導体基板11のn-型領域16へ、リンなどのn型不純物を熱拡散させることによって、接続部19に対しセルフアラインで形成されている。
図2および図3は、CCD固体撮像素子10のFD領域18の近傍の作製工程のフローを示す断面図である。なお、この断面図は図1と同じ位置における断面図である。
まず、図2(a)に示すように、n型シリコン基板などの半導体基板11の表面に酸化シリコンなどからなる表面絶縁層12を形成した後、素子分離領域41や、基準p型層13や、n-型領域16など、FD領域18以外の不純物含有領域を形成する。
次に、図2(b)に示すように、表面絶縁層12の上にCVD法などによって、n+型多結晶シリコン層などからなるゲート電極33とその延長部33a、および出力ゲート電極17を形成する。
次に、図2(c)に示すように、基板11の上部全体を被覆する層間絶縁膜42を、BPSGなどを用いて形成する。続いて、図2(d)に示すように、この層間絶縁膜42に接続孔44を形成する。この際、FD領域18上部の表面絶縁層12も除去し、半導体基板11を露出させる。
次に、図3(e)に示すように、CVD法によって基板11の全面にn+型多結晶シリコン層などからなる導電体層を堆積させ、その後平坦化処理などを行い、接続部19を形成する。
次に、図3(f)に示すように、加熱処理によって、接続部19をなすn+型多結晶シリコン層などから半導体基板11のn-型領域16へ、リンやヒ素などのn型不純物を拡散させ、接続部19に対しセルフアラインでFD領域18を形成する。
次に、図3(g)に示すように、BPSDなどからなる平坦化膜45を形成して、一連の作製工程を終了する。
以上に説明したように、FD領域18は、接続孔44を通じて接続部19から半導体基板11へn型不純物を熱拡散させることによって形成されるので、接続部19に対しセルフアラインで位置ずれなく形成される。同時に、FD領域18からバッファ回路の入力段駆動トランジスタ31のゲート電極33への電気的接続も形成される。
この際、接続部19から半導体基板11への不純物の拡散は、イオン注入法に比べて深さ方向における不純物の分布を制御することが容易であり、加熱方法、加熱温度、及び加熱時間などを適切に選択することによって、必要十分な大きさのFD領域18を制御性よく形成することができる。
特に、半導体基板11としてシリコン基板を用い、接続部19とゲート電極33を多結晶シリコンによって形成すれば、いずれもシリコンからなる部材であるから、形成後の加熱処理などによって、接続部19とゲート電極33との間、および、接続部19と半導体基板11との間に良好な電気的接触が形成される。また、半導体基板11側の不純物濃度が低くても、接続部19に含まれる不純物が半導体基板11側へすみやかに拡散移動して補うため、半導体基板11側に容易にn+型不純物領域であるFD領域18が形成され、接続部19とFD領域18との間にオーミックな接触が形成される。このため、接続部19と半導体基板11とが、それぞれ、例えば金属材料と半導体材料からなる場合と異なり、接触抵抗を小さく抑えるために、両者の接触面積を大きくしたり、FD領域18の不純物濃度を高めたりする必要がない。この結果、FD領域18の径を小さく抑えることができる。また、不純物の拡散量を必要最小限に抑えて、FD領域18をコンパクトに形成することができる。
以上の結果、FD領域18を小型化し、半導体基板11に対するその容量CSを小さく抑えることができる。
加えて、接続部19は段差被覆(ステップカバレージ)性能に優れたCVD法によってコンパクトに形成されるので、接続部19が半導体基板11に対してもつ容量CCも、小さく抑えられる。
例えば、FD領域18の径は0.15〜0.18μmであり、接続部19の高さは0.1〜0.2μmである。これに対し、図11(a)に示した従来例では、例えば、FD領域101の径は0.3〜0.5μmであり、接続部102の高さは少なくとも0.3〜0.5μmである。
よって、本実施の形態のCCD固体撮像素子10では、FD領域18の全容量CFD、とくにCSとCCとを小さく抑え、FD領域18における電荷−電圧変換効率を向上させることができる。
また、本実施の形態の製造方法によれば、精確な位置合わせを必要としない、真のセルフアラインでFD領域18を形成することができるので、簡易な工程で、生産性や歩留まりよく、CCD固体撮像素子を製造することができる。
実施の形態2
実施の形態2では、主として、請求項請求項1、2、4に記載した信号変換装置、および請求項11〜13、15に記載したその製造方法に関わる例として、光電変換部を備えたCCD固体撮像素子50およびその製造方法について説明する。
図7は、CCD固体撮像素子50のFD領域18近傍の構造を示す断面図である。この断面図は、実施の形態1の図1に相当する断面図であり、FD領域18と、入力段駆動トランジスタのゲート電極33と、これらを電気的に接続する接続部54との関係を示している。
実施の形態1と比べると、実施の形態2では、入力段駆動トランジスタ31のゲート電極33がFD領域18近傍へ延設されていない点が異なっている。そしてその代わりに、接続部54が、基板11の表面上部を覆う層間絶縁膜51の上部に接しながら、FD領域18と接する位置から、ゲート電極33に接する位置まで、延長して設けられている。
このようにすると、基板11に近い位置に形成されるゲート電極延長部33aがなくなるため、ゲート電極延長部33aが基板11に対してもつ、比較的大きな容量CLがなくなる一方、接続部54の延長部54aは、ゲート電極延長部33aに比べて層間絶縁膜51の厚さ(200nm程度)の分だけ基板11から遠い位置に形成されるため、延長部54aによって接続部54の容量CCが増加する増加分は比較的小さい。従って、実施の形態2では、実施の形態1に比べて、容量CLの比較的大きな減少分と、容量CCの比較的小さな増加分との差によって、FD領域の全容量CFDを減少させることができる。
図8および図9は、CCD固体撮像素子50のFD領域18の近傍の作製工程のフローを示す断面図である。なお、この断面図は図7と同じ位置における断面図である。
まず、図8(a)に示すように、n型シリコン基板などの半導体基板11の表面に酸化シリコンなどからなる表面絶縁層12を形成した後、素子分離領域41や、基準p型層13や、n-型領域16など、FD領域18以外の不純物含有領域を形成する。
次に、図8(b)に示すように、表面絶縁層12の上にCVD法などによって、n+型多結晶シリコン層などからなるゲート電極33および出力ゲート電極17を形成する。
次に、図8(c)に示すように、基板11の上部全体を被覆する層間絶縁膜51を、BPSGなどを用いて形成する。続いて、図8(d)に示すように、この層間絶縁膜51に接続孔52および53を形成する。この際、FD領域18上部の表面絶縁層12も除去し、半導体基板11を露出させる。
次に、図9(e)に示すように、CVD法によって基板11の全面にn+型多結晶シリコン層などからなる導電体層を堆積させ、その後、選択的エッチングなどによってパターニングして、接続部54およびその延長部54aを形成する。
次に、図9(f)に示すように、加熱処理によって、接続部54をなすn+型多結晶シリコン層などから半導体基板11のn-型領域16へ、リンやヒ素などのn型不純物を拡散させ、接続部54に対してセルフアラインでFD領域18を形成する。
次に、図9(g)に示すように、BPSDなどからなる平坦化膜55を形成して、一連の作製工程を終了する。
本実施の形態の製造方法によれば、接続孔52および53の形成では、ゲート電極33および半導体基板11を露出させることができれば十分である。従って、接続孔52および53の形成では、実施の形態1における接続孔44の形成に比べて、精確な位置合わせをさらに必要としない。このため、実施の形態1と同様、真のセルフアラインでFD領域18を形成することができ、実施の形態1に比べてより一層、簡易な工程で、生産性や歩留まりよく、CCD固体撮像素子を製造することができる。
実施の形態2は、以上に述べた相違点を除けば実施の形態1と同じであるので、重複を避け説明を省略するが、共通点に関して実施の形態1と同じ作用効果が得られることは言うまでもない。
すなわち、FD領域18は、接続孔53を通じて接続部54から半導体基板11へn型不純物が拡散することによって形成されるので、接続部54に対しセルフアラインで位置ずれなく形成される。同時に、FD領域18からバッファ回路の入力段駆動トランジスタ31のゲート電極33への電気的接続も形成される。
しかも、接続部54から半導体基板11への不純物の拡散は、イオン注入法に比べて、深さ方向における不純物の分布を制御することが容易であり、加熱方法、加熱温度、及び加熱時間などを適切に選択することによって、必要十分な大きさのFD領域18を制御性よく形成することができる。
特に、半導体基板11としてシリコン基板を用い、接続部54とゲート電極33を多結晶シリコンによって形成すれば、いずれもシリコンからなる部材であるから、形成後の加熱処理などによって、接続部54とゲート電極33との間、および、接続部54と半導体基板11との間に良好な電気的接触が形成される。また、半導体基板11側の不純物濃度が低くても、接続部54に含まれる不純物が半導体基板11側へすみやかに拡散移動して補うため、半導体基板11側に容易にn+型不純物領域であるFD領域18が形成され、接続部54とFD領域18との間にオーミックな接触が形成される。この結果、FD領域18の径を小さく抑えることができる。また、不純物の拡散量を必要最小限に抑えて、FD領域18をコンパクトに形成することができる。
以上の結果、FD領域18を小型化し、半導体基板11に対するその容量CSなどを小さく抑えることができる。
加えて、接続部54は段差被覆(ステップカバレージ)性能に優れたCVD法によってコンパクトに形成されるので、接続部54が半導体基板11に対してもつ容量CCも、小さく抑えられる。
よって、本実施の形態のCCD固体撮像素子50では、FD領域18の全容量CFD、とくにCSとCCとCGとを小さく抑え、FD領域18における電荷−電圧変換効率を向上させることができる。
また、本実施の形態の製造方法によれば、精確な位置合わせを必要としない、真のセルフアラインでFD領域18を形成することができるので、簡易な工程で、生産性や歩留まりよく、CCD固体撮像素子を製造することができる。
実施の形態3
実施の形態3では、請求項21および22に記載した信号計測システムに関わる例として、CCD固体撮像素子10または50を備えた撮像システムについて説明する。
図10は、実施の形態3に基づく撮像システムの構成を示すブロック図である。この撮像システムは、実施の形態1または2に記載したCCD固体撮像素子10または50を固体撮像素子62として備える他に、AE(自動露光)機構65を備えた操作回路部62、AWB(自動ホワイトバランス)機構66を備えた信号処理部64、表示部69、並びに記録部70を備えているので、固体撮像素子62を適正に制御し、それによって得られた撮像信号に信号処理を加えた上で表示及び/又は記録を行うことができ、容易に高品質の撮像結果を得ることができる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの例に何ら限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
本発明の信号変換装置及びその製造方法は、エリアセンサなどの固体撮像素子などに応用され、これらの小型化、高画素数化、高感度化および低コスト化などに寄与する。
本発明の実施の形態1に基づくCCD固体撮像素子のFD領域近傍の構造を示す断面図である。 同、CCD固体撮像素子のFD領域近傍の作製工程のフローを示す断面図である。 同、CCD固体撮像素子のFD領域近傍の作製工程のフローを示す断面図である。 同、CCD固体撮像素子の構成を示す平面図である。 同、CCD固体撮像素子の出力回路部の構成および断面の一部を示す説明図である。 同、CCD固体撮像素子の出力回路部の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に基づくCCD固体撮像素子のFD領域近傍の構造を示す断面図である。 同、CCD固体撮像素子のFD領域近傍の作製工程のフローを示す断面図である。 同、CCD固体撮像素子のFD領域近傍の作製工程のフローを示す断面図である。 本発明の実施の形態3に基づく撮像システムの構成を示すブロック図である。 特許文献1に示されているFD領域近傍の断面図(a)および(b)である。 特許文献2に示されているFD領域近傍の断面図である。 特許文献3に示されているFD領域近傍の断面図(a)、およびゲート電極の上面図(b)である。
符号の説明
1…撮像部、2…フォトセンサ部、3…垂直転送レジスタ、4…水平転送レジスタ、
5…出力回路部、6…周辺領域、10…CCD固体撮像素子、
11…n型半導体基板(n型シリコン基板など)、12…表面絶縁層(SiO2など)、
13…基準p型層、14…電荷転送路のn-型領域、15…最終段転送電極、
16…出力ゲート(OG)のn-型領域、17…出力ゲート電極、
18…n+型フローティングディフュージョン領域(FD領域)、
19…接続部(n+型多結晶シリコンなど)、
20…リセットゲート(RG)のn-型領域、21…リセットゲート電極、
22…放電用ドレイン領域、31…入力段の駆動トランジスタ、
32…入力段の負荷トランジスタ、
33…入力段駆動トランジスタのゲート電極(n+型多結晶シリコンなど)、
33a…ゲート電極延長部、41…素子分離領域、42…層間絶縁膜(BPSGなど)、
44…接続孔、45…平坦化膜、51…層間絶縁膜(BPSGなど)、
52、53…接続孔、54…接続部(n+型多結晶シリコンなど)、
54a…接続部延長部、55…平坦化膜、61…レンズ、62…撮像素子、
63…撮像回路部、64…信号処理部、65…AE(自動露光)機構、
66…AWB(自動ホワイトバランス)機構、67…タイミング発生器、68…積分、
69…表示部、70…記録部、101…n+型FD領域、102…接続部、
103…入力段駆動トランジスタのゲート電極、103a…ゲート電極延長部、
104…平坦化膜、105…接続孔、112…接続部、115…接続孔、
122…接続部、122a…接続部延長部、
123…入力段駆動トランジスタのゲート電極、124…絶縁層、125…リフロー膜、
126…パッシベーション膜、127…フィールド酸化膜、
128、129…チャンネルストッパ、131…n+型FD領域、132…接続部、
133…入力段駆動トランジスタのゲート電極、133a…ゲート電極延長部、
133b…環状の先端部、134…中央開口部

Claims (18)

  1. 表面に絶縁層が形成された半導体基体に、
    信号強度に応じて信号電荷を発生する電荷発生部と、
    不純物層からなり、前記電荷発生部から転送されてきた信号電荷を受け取り、保持す るフローティングディフュージョン領域と、
    前記信号電荷による前記フローティングディフュージョン領域の電位変化をインピー ダンス変換して出力するバッファ回路と
    が形成されている信号変換装置において、
    前記フローティングディフュージョン領域上の前記絶縁層が欠徐されて接続孔が形成 され、
    前記バッファ回路の入力電極とは別の層として形成され、一端側が前記接続孔におい て前記フローティングディフュージョン領域に接し、他端側が前記バッファ回路の前記 入力電極に電気的に接続された不純物含有の導電体を有し
    前記導電体から前記半導体基体への前記不純物の拡散によって前記フローティングデ ィフュージョン領域が形成されている
    ことを特徴とする、信号変換装置。
  2. 前記半導体基体に、前記フローティングディフュージョン領域と同じ導電型を有し、不純物濃度がより小さい低濃度不純物層が設けられ、この低濃度不純物層への前記不純物の拡散によって前記フローティングディフュージョン領域が形成されている、請求項1に記載した信号変換装置。
  3. 前記バッファ回路の前記入力電極が前記接続孔の近傍まで延設されており、前記導電体と前記入力電極とが前記接続孔の近傍で接する、請求項1に記載した信号変換装置。
  4. 前記接続孔が、前記半導体基体の表面絶縁層とこの表面絶縁層上の第2の絶縁層とからなる積層絶縁層を貫いて形成され、前記導電体が、前記接続孔から前記バッファ回路の入力段トランジスタの形成領域上部又はその近傍まで、前記積層絶縁層上面に接した状態で延設されており、前記導電体と前記入力電極とが前記入力段トランジスタの形成領域上部又はその近傍で接する、請求項1に記載した信号変換装置。
  5. 前記半導体基体がシリコン基板からなり、前記絶縁層が酸化シリコン層を含前記導電体が多結晶シリコン又は金属シリサイドからなり、前記バッファ回路の前記入力電極が多結晶シリコンからなる、請求項1に記載した信号変換装置。
  6. 前記半導体基体に、転送電極に印加される駆動電圧によって電荷転送路に電位変化を生じさせ、この電位変化によって電荷を前記電荷転送路に沿って転送する電荷転送レジスタが設けられ、前記フローティングディフュージョン領域が、前記電荷転送レジスタによって転送されてきた前記信号電荷を受け取るように構成されている、請求項1に記載した信号変換装置。
  7. 前記電荷発生部が光電変換部である、請求項1に記載した信号変換装置。
  8. 前記光電変換部が多数の単位画素を構成し、撮像装置として構成されている、請求項に記載した信号変換装置。
  9. 請求項1に記載した信号変換装置の製造方法であって、
    前記半導体基体に前記絶縁層を形成する工程と、
    前記半導体基体の一部を露出させる接続孔を前記絶縁層に形成する工程と、
    一端側が前記接続孔において前記半導体基体に接し、他端側が前記バッファ回路の入 力電極に電気的に接続された不純物含有の導電体を前記バッファ回路の前記入力電極と は別の層として形成する工程と、
    前記導電体から前記半導体基体への前記不純物の拡散によって前記フローティングデ ィフュージョン領域を形成する工程と
    を有する、信号変換装置の製造方法。
  10. 前記半導体基体に、前記フローティングディフュージョン領域と同じ導電型を有し、不純物濃度がより小さい低濃度不純物層を形成する工程を有し、この低濃度不純物層への前記不純物の拡散によって前記フローティングディフュージョン領域を形成する、請求項に記載した信号変換装置の製造方法。
  11. 前記バッファ回路を形成する領域では、前記入力電極によって前記半導体基体の表面絶縁層を保護した状態で前記表面絶縁層に前記接続孔を形成する、請求項に記載した信号変換装置の製造方法。
  12. 前記バッファ回路の前記入力電極を前記接続孔の近傍まで延設し、前記導電体と前記入力電極とを前記接続孔の近傍で接触させる、請求項に記載した信号変換装置の製造方法。
  13. 前記半導体基体の表面絶縁層上に第2の絶縁層を積層して積層絶縁層を形成し、この積層絶縁層を貫通する前記接続孔を形成し、前記接続孔から前記バッファ回路の入力段トランジスタの形成領域上部又はその近傍まで、前記積層絶縁層上面に接した状態で前記導電体を延設し、前記導電体と前記入力電極とを前記入力段トランジスタの形成領域上部又はその近傍で接触させる、請求項に記載した信号変換装置の製造方法。
  14. 前記半導体基体としてシリコン基板を用い、酸化シリコン層を含む前記絶縁層を形成前記導電体の材料として多結晶シリコン又は金属シリサイドを用い、前記バッファ回路の前記入力電極の材料として多結晶シリコンを用いる、請求項に記載した信号変換装置の製造方法。
  15. 前記導電体を化学気相成長法によって形成する、請求項14に記載した信号変換装置の製造方法。
  16. 前記入力電極を化学気相成長法によって形成する、請求項14に記載した信号変換装置の製造方法。
  17. 請求項1〜のいずれか1項に記載した信号変換装置と、この信号変換装置の出力信号を処理する信号処理部と、この信号処理部の出力信号を記録する記録部とを有する、信号計測システム。
  18. 撮像システムとして構成された、請求項17に記載した信号計測システム。
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