JP4997792B2 - Vehicle door support structure - Google Patents
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Description
本発明は、車体側のピラーにドアヒンジを介して取り付けられるドアの支持構造に関する。 The present invention relates to a door support structure attached to a pillar on a vehicle body side via a door hinge.
フロントピラーやセンタピラーにドアヒンジを介して取り付けられたドアは、開く際にドアヒンジを中心にして回動し、ドアの高さ位置は一定である。このため、車両を止めた場所に縁石等があると、ドアを開けた際にドアの下端部が縁石等にぶつかって、ドアの下端部に擦り傷を付けたり、またはドアの下端部を凹ましたりする場合が多い。 A door attached to a front pillar or a center pillar via a door hinge rotates around the door hinge when opened, and the height position of the door is constant. For this reason, if there is a curb in the place where the vehicle is stopped, the lower end of the door will hit the curb when the door is opened, scratching the lower end of the door, or denting the lower end of the door. There are many cases.
そこで、ヒンジ回動中心であるピン部にねじ部材を用いたドアヒンジが考えられ、このドアヒンジを用いた車両用ドア支持構造が提案されている。この車両用ドア支持構造においては、ピラー側ブラケットに雄ねじが取り付けられ、この雄ねじに螺合する雌ねじがドア側ブラケットに取り付けられた構成となっている。そして、ドアを開けたときには、雌ねじが雄ねじ周りに回動することにより、ドア側ブラケットが上方へ移動し、これにより、ドア全体を上方へ変位させることが可能となっている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の技術では、雌ねじと雄ねじとの螺合でドアを上方へ変位させる構造であるから、ドアを全開させない限りドアを最上位置に変位させることができず、ドアを開けている途中でドアの下端部が縁石等にぶつかってしまう恐れがある。 However, in the above conventional technique, the door is displaced upward by screwing the female screw and the male screw. Therefore, the door cannot be displaced to the uppermost position unless the door is fully opened, and the door is being opened. There is a risk that the lower end of the door will hit the curb.
また、雌ねじと雄ねじとの螺合でドアを上方へ変位させる場合、上方への変位はドアが全開まで継続して続くのでドアの操作性に対して違和感を生じさせることになる。 Further, when the door is displaced upward by screwing of the female screw and the male screw, the upward displacement continues until the door is fully opened, so that the operability of the door is uncomfortable.
本発明の課題は、ドアを開くとき、ドア全体を上方へ素速くかつ大きく変位させ、さらに操作性に対して違和感を生じさせない車両用ドア支持構造を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a vehicle door support structure that, when opening a door, displaces the entire door quickly and greatly, and does not cause a sense of incongruity with respect to operability.
上記課題を解決するために、本発明は、ドアが開き始めたときにドアを上方へ大きく変位させるようにした点に特徴がある。すなわち、本発明は、ドアの前端部に設けられたドアヒンジと、前記ドアヒンジが取り付けられ前記ドアを支持するとともに上下方向へ移動自在な支持手段と、前記支持手段を駆動して前記ドアを上下方向に変位させる駆動手段と、前記ドアが開けられるとき、ドア開き角度が所定角度になるまでは、前記駆動手段の駆動力で前記ドアを上方へ変位させるとともに、該ドアに対して開方向の力を加えるドア位置制御手段とを備え、前記ドア位置制御手段は、前記ドアが所定角度以上に開かれたときは、前記駆動手段が上方へ変位させた高さ位置に該ドアを保持することを特徴としている。 In order to solve the above problems, the present invention is characterized in that the door is largely displaced upward when the door starts to open. That is, the present invention includes a door hinge provided at a front end portion of a door, a support means to which the door hinge is attached to support the door and movable up and down, and the support means to drive the door in the vertical direction. When the door is opened, the door is displaced upward by the driving force of the driving means and the opening force is applied to the door until the door opening angle reaches a predetermined angle. Door position control means for adding, when the door is opened more than a predetermined angle, the door position control means holds the door at a height position displaced by the drive means upward. It is a feature.
本発明によれば、ドアが開き始めたときに、ドアが直ちに上方へ大きく変位するので、車両を止めた場所に縁石等があっても、ドアの下端部が縁石等にぶつかるのを確実に防ぐことができる。 According to the present invention, when the door starts to open, the door is immediately displaced greatly upward, so even if there is a curb or the like at the place where the vehicle is stopped, it is ensured that the lower end of the door hits the curb or the like. Can be prevented.
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
図1は、本発明に係る車両用ドア支持構造1を適用した乗用車2の一部を示している。本実施例では、フロントドア3をフロントピラー4に回動自在に取り付けるためのヒンジ機構の部分に、車両用ドア支持構造1が採用されている。なお、ここでは車両左側の車両用ドア支持構造について説明するが、車両右側の車両用ドア支持構造も同様である。
FIG. 1 shows a part of a
図2は車両用ドア支持構造1を示しており、(a)はフロントドア3(図1参照)を閉めたときの斜視図であり、(b)はフロントドア3を開けたときの斜視図である。また、図3及び図4はフロントドア3を開き始めたとき(または全閉直前)の状態を示しており、図3は車両用ドア支持構造1を車両前部側から見た図、図4は車両用ドア支持構造1を車両後部側から見た図である。
2A and 2B show the vehicle
図2〜図4に示すように、車体に設けられたフロントピラー4に沿って上下方向に、支持手段としての棒状部材5が配置されている。棒状部材5は断面矩形の柱状または筒状をなし、その上部及び下部にはドアヒンジ6,7がそれぞれ設けられている。これらドアヒンジ6,7はフロントドア3の前部端面に固定される。
As shown in FIGS. 2 to 4, a bar-
ドアヒンジ6は、ヒンジ本体8と、棒状部材5に形成され車幅方向外側に突出してヒンジ本体8を上下から挟持する2つの受け部5A,5Aと、2つの受け部5A,5A間に設けられヒンジ本体8を矢印A方向に回動自在に支持するピン9とを有している。
The
また、ドアヒンジ7は、ヒンジ本体10と、棒状部材5に形成され車幅方向外側に突出してヒンジ本体10を上下から挟持する2つの受け部5B,5Bと、2つの受け部5B,5B間に設けられヒンジ本体10を矢印B方向に回動自在に支持するピン11とを有している。
Further, the
一方、フロントピラー4の外面(車幅方向に沿って外側の面)には上下2箇所にブラケット12,13が固定されている。
On the other hand,
ブラケット12は、車幅方向外側に突出し且つ車両前後方向に配置された2つの受け板12A,12Aを有し、これら2つの受け板12A,12A間に上部メインリンク14がピン15によって回動自在に支持されている。また、ブラケット13は、車幅方向外側に突出し且つ車両前後方向に配置された2つの受け板13A,13Aを有し、これら2つの受け板13A,13A間に下部メインリンク16がピン17によって回動自在に支持されている。
The
上部メインリンク14は、その先端部が棒状部材5の前部側面にピン18によって取り付けられ、ピン18周りに回動自在となっている。また、下部メインリンク16は、その先端部が棒状部材5の前部側面にピン19によって取り付けられ、ピン19周りに回動自在となっている。なお、ピン18の取付位置はドアヒンジ6よりも下方で、かつドアヒンジ7よりも上方であり、ピン19の取付位置はドアヒンジ7よりも下方である。
The upper
フロントピラー4の後部側面にはブラケット20が固定され、このブラケット20にはコントロールリンク21がピン22によって取り付けられ、コントロールリンク21はピン22周りに回動自在となっている。また、棒状部材5の中間部(ドアヒンジ6とドアヒンジ7の間)にはサブリンク23がピン24によって取り付けられ、サブリンク23はピン24周りに回動自在となっている。さらに、コントロールリンク21及びサブリンク23の各先端部はピン25によって互いに連結され、これらコントロールリンク21及びサブリンク23はピン25周りに相対的に回動可能である。
A
なお、本実施例では、上部メインリンク14、下部メインリンク19、コントロールリンク21及びサブリンク23等はドア位置制御手段を構成している。
In this embodiment, the upper
コントロールリンク21の中央部には車両後方に突出した凸部21Aが形成され、この凸部21Aには駆動手段としてのガスステー26が取り付けられている。ガスステー26は、上端がコントロールリンク21の凸部21Aにピン27を介して連結されたシリンダ26Aと、下端がフロントピラー4の後部側面に固定されシリンダ26A内に進退自在に設けられたロッド26Bとを有している。
A
また、コントロールリンク21の先端には、図5に示すように、車両後方側に向かって支軸28が設けられ、この支軸28にはローラ29が回転自在に取り付けられている。なお、ローラ29の外周面はフロントドア3のドアインナパネル3Aに当接可能となっている。
Further, as shown in FIG. 5, a
次に、本実施例における車両用ドア支持構造1の作用について説明する。
Next, the operation of the vehicle
フロントドア3の全閉時には、図2(a)に示すように、上部メインリンク14はピン15から垂れ下がった状態となっており、また、下部メインリンク16もピン17から垂れ下がった状態となっている。このとき、各メインリンク14,16は棒状部材5をフロントピラー4側へ引き寄せて、棒状部材5の前部側面に各メインリンク14,16が密着した格好となる。
When the
また、各メインリンク14,16が棒状部材5をフロントピラー4側へ引き寄せることにより、サブリンク23はコントロールリンク21の下部をフロントピラー4側に押圧し、その結果、図6(a)に示すように、ガスステー26はコントロールリンク21に押されて縮んだ状態(シリンダ26A内にロッド26Bの殆どが入り込んだ状態)となっている。
Further, each
ここで、乗員がフロントドア3を開けようとして、ドアインナ側またはドアアウタ側の図示してないドアハンドルを操作すると、フロントドア3のロックが解除される。フロントドア3のロックが解除され、フロントドア3を少し開け始めると、図6(b)に示すように、ガスステー26は内部のガス圧でコントロールリンク21を矢印Cのように押し上げるため、コントロールリンク21はピン22を中心に矢印D方向に回動する。
Here, when the passenger tries to open the
コントロールリンク21が矢印D方向に回動すると、その回動力はサブリンク23を介して棒状部材5に伝達され、棒状部材5は矢印Eのように上方へ移動し、その結果、フロントドア3全体が上方へ変位する。このとき、上部メインリンク14はピン15を中心に矢印F方向に回動し、また、下部メインリンク16はピン17を中心に矢印G方向に回動して、各メインリンク14,16はそれぞれ水平状態となる。また、コントロールリンク21が矢印D方向に回動すると、コントロールリンク21先端のローラ29がフロントドア3のドアインナパネル3Aに当接して、フロントドア3が開く方向にフロントドア3を押圧する。
When the
各メインリンク14,16がそれぞれ水平状態になると、フロントドア3は、そのときの高さ位置に保持される。ここで、フロントドア3を開き始めてから最も上位に変位したときの、フロントドア3の開き角度を所定角度とする。
When the
本実施例では、フロントドア3を開き始めて、その開き角度が前記所定角度になるまではフロントドア3は上方へ変位する。フロントドア3を更に開けて、開き角度が前記所定角度以上になると、フロントドア3は、ガスステー26によって押し上げられた高さ位置に保持される。これはフロントドア3を閉めるときも同様である。すなわち、フロントドア3を前記所定角度に閉めるまでは、フロントドア3はガスステー26によって押し上げられた高さ位置に保持される。そして、開き角度が前記所定角度未満になると、フロントドア3のインナーパネル3Aがコントロールリンク21先端のローラ29を押圧し、この押圧力によってコントロールリンク21はガスステー26を圧縮させる方向へ押し込む。つまり、フロントドア3を前記所定角度未満に閉めるときは、ガスステー26の押上力に抗してフロントドア3を下方へ変位させることになる。
In this embodiment, the
本実施例によれば、フロントドア3を開き始めて、その開き角度が所定角度になるまではフロントドア3を上方へ素速く且つ大きく変位させることができるので、車両を止めた場所に縁石等があっても、フロントドア3を開けた際にフロントドア3の下端部が縁石等にぶつかるのを未然に防ぐことができる。
According to the present embodiment, since the
また、フロントドア3を上方へ変位させながら、コントロールリンク21先端のローラ29がフロントドア3を開方向へ押すので、フロントドア3をスムーズに開けることができる。
Further, since the
図7は実施例2を示している。本実施例では、フロントドア3を上方へ変位させる際にフロントドア3に開方向への力を加える機構として、ドアヒンジ6の前端部を引っ張るワイヤ30が設けられている。すなわち、図7(a)に示すように、上部メインリンク14の回転軸に連結されたクランク31が設けられ、ワイヤ30は、その一端側がクランク31の先端部に、他端側がヒンジ本体8の前端部にそれぞれ結合されている。また、ブラケット12の上方にはプーリ32が回転自在に設置され、ワイヤ30はプーリ32に掛け回されている。
FIG. 7 shows a second embodiment. In this embodiment, a
上記構成において、フロントドア3を開ける際に、図7(b)に示すように、ガスステー26の駆動により棒状部材5が上昇して、上部メインリンク14が回動すると、この回動に連動してクランク31が矢印H方向に回動し、ワイヤ30を引っ張る。ワイヤ30が引っ張られると、ドアヒンジ6がピン9を中心に矢印A1方向に回動し、これにより、フロントドア3には開方向の力が作用することになる。
In the above configuration, when the
実施例1では、コントロールリンク21先端のローラ29がドアインナパネル3Aに当接して、フロントドア3を開方向に押圧する構成であるため、インナパネル3A表面にローラ29の圧痕が生じる恐れがあるが、本実施例においては、ドアヒンジ6の前端部をワイヤ30で引っ張る構成であるから、ドアインナパネル3A表面に圧痕等が生じることはない。
In the first embodiment, since the
図8は実施例3を示している。本実施例では、棒状部材5を上方へ移動(つまり、フロントドア3を上方へ変位)させる駆動手段として、モータ40が設けられている。すなわち、ブラケット12にはモータ40が設けられ、このモータ40の回転軸には平歯車41が取り付けられている。上部メインリンク14には、その回動軸に平歯車42が取り付けられ、この平歯車42は平歯車41に噛み合っている。また、棒状部材5が上方または下方へ移動したときの限界位置を検知するリミットスイッチ43,44が設けられている。他の構成は実施例1の場合と同様である。
FIG. 8 shows a third embodiment. In this embodiment, a
上記構成において、フロントドア3を開ける際に、図8に示すように、モータ40を駆動させると、その回転力は平歯車41,42を介して上部メインリンク14に伝達され、上部メインリンクが矢印I方向に回動する。これにより、棒状部材5が上昇して、フロントドア3全体を上方へ変位させることができる。なお、フロントドア3を開ける際に、コントロールリンク21前端のローラ29がフロントドア3のドアインナパネル3Aを押圧する点は実施例1の場合と同じである。
In the above configuration, when the
ここで、図10及び図11はフロントドア3の開閉時の動作を詳細に示したフローチャートである。
Here, FIG.10 and FIG.11 is the flowchart which showed the operation | movement at the time of opening and closing of the
フロントドア3を開ける際、図10に示すように、乗員がドアハンドルを引くと(ステップS1)、モータスイッチがオンされ(ステップS2)、これにより、モータ40が正転して(ステップS3)、上部メインリンク14が作動(図8において矢印I方向に回動)する(ステップS4)。上部メインリンク14が矢印I方向に回動すると、フロントドア3が開くとともに(ステップS5)、棒状部材5が上昇して最上部に達する(ステップS6)。
When the
そして、棒状部材5が最上部に達すると、リミットスイッチ43が作動して(ステップS7)、モータスイッチがオフされ(ステップS8)、フロントドア3は最上部位置に保持される。その後、ドアが閉じられるまで待機する(ステップS9)。なお、フロントドア3が所定角度(実施例1における所定角度と同じ)以上開けられても、フロントドア3は最上部位置に保持されたままである。
When the rod-
フロントドア3を前記所定角度未満に閉じる際は、図11に示すように、ドアハンドルの近くに設置されたボタンを乗員が押下すると(ステップS11)、モータスイッチがオンされ(ステップS12)、これにより、モータ40が逆転して(ステップS13)、上部メインリンク14が作動(矢印I方向とは逆方向に回動)する(ステップS14)。上部メインリンク14が矢印I方向とは逆方向に回動すると、フロントドア3が下方へ変位し始め、このとき、フロントドア3と車体との間に異物が挟まっていないか否かを判断する(ステップS15)。異物が挟まっていないと判断した場合、フロントドア3は更に下方へ変位して閉じられるとともに(ステップS16)、棒状部材5が最下部に達したときは、全閉時でありリミットスイッチ44が作動し(ステップS17)、モータスイッチがオフされる(ステップS18)。
When closing the
ステップS15において、異物が挟まっていると判断した場合、フロントドア3のシール部分等に設けたセンサが反応し(ステップS19)、これにより、モータ40が正転してフロントドア3が上昇し(ステップS20)、その後、フロントドア3は一定の高さで停止する(ステップS20)。そして、乗員が異物を取り除いてから、ステップS11以降の動作が繰り返される。
If it is determined in step S15 that a foreign object is caught, a sensor provided in a seal portion or the like of the
本実施例によれば、モータ40がブラケット12に内蔵されているので、車両用ドア支持構造全体をコンパクト化できる。
According to this embodiment, since the
図9は実施例4を示している。本実施例では、棒状部材5を上方へ移動させる駆動手段として、実施例3の場合と同様、モータ50が設けられている。このモータ50はブラケット12に内蔵されてはおらず、その駆動軸が上部メインリンク14の回転軸に対して直角方向になるよう配置されている。そして、モータ50の駆動軸の端部には傘歯車51が、上部メインリンク14の回転軸の端部には傘歯車52がそれぞれ取り付けられ、これら傘歯車51,52は互いに噛み合っている。なお、棒状部材5が上方または下方へ移動したときの限界位置を検知するリミットスイッチ43,44が設けられている点は、実施例3と同じである。
FIG. 9 shows a fourth embodiment. In the present embodiment, a
上記構成において、フロントドア3を開ける際に、図9に示すように、モータ50の駆動により、その回転力は傘歯車51,52を介して上部メインリンク14に伝達され、上部メインリンクが矢印J方向に回動する。これにより、棒状部材5が上昇して、フロントドア3全体を上方へ変位させることができる。
In the above configuration, when the
本実施例によれば、実施例3の場合に比べて、モータ50として大きなモータを使用することができ、本発明に係る車両用ドア支持構造1を、大きなドアを有する大型車両に適用可能である。
According to the present embodiment, a larger motor can be used as the
図12は実施例5を示している。本実施例では、フロントドア3を上方へ変位させるための駆動手段として、ダンパ60が用いられている。すなわち、ダンパ60は、上下に配置された円柱体61と、内部を円柱体61が挿通し円柱体61に沿って上下方向に移動自在な円筒体62とを有する。
FIG. 12 shows a fifth embodiment. In this embodiment, a
円筒体62の内面には上下2箇所に凹部が形成され、また円柱体61の内部には前記各凹部に連通した流路が形成されている。そして、円柱体61内の流路を介して円柱体61内面の各凹部に圧縮空気(または圧縮ガスもしくは加圧オイル)を供給したり、供給を止めたりすることにより、円筒体62を円柱体61に沿って上下方向に移動させることができる。
On the inner surface of the
円柱体61には、上端部にブラケット63が、下端部にブラケット64がそれぞれ取り付けられ、これらブラケット63,64はフロントピラー4側面に固定されている。円筒体62の上部には車幅方向外側に突出した受け部62A,62Aが形成され、下部には車幅方向外側に突出した受け部62B,62Bが形成されている。受け部62A,62A間にはピン65が設けられ、このピン65周りにドアヒンジ6が回動自在に取り付けられている。また、受け部62B,62B間にはピン66が設けられ、このピン66周りにドアヒンジ7が回動自在に取り付けられている。さらに、円筒体62が上方または下方へ移動したときの限界位置を検知するリミットスイッチ67,68が設けられている。なお、コントロールリンク21、サブリンク23、及びコントロールリンク21先端のローラ29等が設けられている点は実施例1の場合と同様である。
A
上記構成において、フロントドア3を開ける際に、図12(a)の状態において、ダンパ60に圧縮空気を供給すると、円筒体62は、図12(b)に示すように、円柱体61に沿って上昇し、これにより、ドアヒンジ6,7が上方へ移動する。その結果、フロントドア3を上方へ変位させることが可能となる。また、フロントドア3を開ける際には、コントロールリンク21前端のローラ29がフロントドア3のドアインナパネル3Aに当接し、フロントドア3を開方向へ押圧する。
In the above configuration, when the
ここで、図13及び図14はフロントドア3の開閉時の動作を詳細に示したフローチャートである。
Here, FIG. 13 and FIG. 14 are flowcharts showing in detail the operation when the
フロントドア3を開ける際は、図13に示すように、乗員がドアハンドルを引くと(ステップS31)、ポンプが駆動して圧縮空気圧が上がって(ステップS32)、ダンパ60の円筒体62が上昇するとともに(ステップS33)、コントロールリンク21が作動して(ステップS34)、フロントドア3が開き始める(ステップS35)。
When opening the
そして、円筒体62が最上部に達すると(ステップS36)、リミットスイッチ67が作動して(ステップS37)、ポンプがオフされ(ステップS38)、フロントドア3は最上部位置に保持される。その後、ドアが閉じられるまで待機する(ステップS39)。なお、フロントドア3が所定角度(実施例1における所定角度と同じ)以上開けられても、フロントドア3は最上部位置に保持されたままである。
When the
フロントドア3を前記所定角度未満に閉じる際は、図14に示すように、ドアハンドルの近くに設置されたボタンを乗員が押下すると(ステップS41)、ボタンを押下している間だけ空気が抜け(ステップS42)、フロントドア3がその自重で降下する(ステップS43)。このとき、コントロールリンク21が作動する(ステップS44)。
When closing the
そして、フロントドア3と車体との間に異物が挟まっていないか否かを判断し(ステップS45)、異物が挟まっていないと判断した場合は、フロントドア3は更に下方へ変位して全閉される(ステップS46)。
Then, it is determined whether or not a foreign object is caught between the
また、ステップS45において、異物が挟まっていると判断した場合は、フロントドア3のシール部分等に設けたセンサが反応し(ステップS47)、これにより、ポンプが作動してフロントドア3が上昇し(ステップS48)、その後、フロントドア3は一定の高さで停止する(ステップS49)。そして、乗員が異物を取り除いてから、ステップS41以降の動作が繰り返される。
If it is determined in step S45 that a foreign object is caught, a sensor provided in the seal portion of the
本実施例によれば、ダンパ60を用いてフロントドア3を上下に変位させるようにしたので、車両用ドア支持構造を簡素化できる。
According to the present embodiment, since the
図15〜図17は実施例6を示している。本実施例における車両用ドア支持構造は棒状部材70がフロントドア3の前部端面側に配置され、この棒状部材70の上下にドアヒンジ71,72がそれぞれ取り付けられている。また、ドアヒンジ71,72はフロントドア3の前部端面側に固定されている。
15 to 17 show a sixth embodiment. In the vehicle door support structure in the present embodiment, a rod-
棒状部材70は角形をなし、図15に示すように、その前部側面の上下中央にはピン73によって上部メインリンク74の一側が取り付けられ、この上部メインリンク74はピン73周りに回動自在となっている。また、棒状部材70の前部側面の下部にはピン75によって下部メインリンク76の一側が取り付けられ、この下部メインリンク76はピン75周りに回動自在となっている。
The rod-
ドアヒンジ71の先端面(前部端面)にはボールジョイント77を介してコントロールリンク78の一側が取り付けられている。すなわち、ボールジョイント77は、図16及び図17に示すように、固定部77Aと、固定部77Aに三次元的に傾動自在に連結された可動部77Bとを有し、固定部77Aがドアヒンジ71の先端面に固定され、コントロールリンク78の一側に形成された長孔78Aに可動部77Bが嵌合されている。
One side of the
図15に示すように、上部メインリンク74の他側は、ピン79によってフロントピラー(図示省略)に取り付けられ、上部メインリンク74はピン79周りに回動自在となっている。また、下部メインリンク76の他側は、ピン80によって上記フロントピラーに取り付けられ、下部メインリンク76はピン80周りに回動自在となっている。さらに、コントロールリンク78の他側は、ピン81によって上記フロントピラーに取り付けられ、コントロールリンク78はピン81周りに回動自在となっている。
As shown in FIG. 15, the other side of the upper
なお、コントロールリンク78の長さは、上部メインリンク74や下部メインリンク76の長さよりも短く設定されている。また、図には示してないが、上部メインリンク74(または下部メインリンク76)を回動させるためのモータが設けられている。
The length of the
上記構成において、フロントドア3の全閉時には、図15(a)に示すように、上部メインリンク74は、ピン73側を下方に、ピン79側を上方に向けて斜めに配置されている。下部メインリンク76は、ピン75側を下方に、ピン80側を上方に向けて斜めに配置されている。また、コントロールリンク78は、ボールジョイント77側を下方に、ピン81側を上方に向けて斜めに配置されている。
In the above configuration, when the
フロントドア3を開ける際は、図示していないモータを駆動させて、例えば上部メインリンク74をピン79を中心に矢印K方向に回動させ、棒状部材70を上方へ変位させる。このとき、下部メインリンク76はピン80を中心に矢印L方向に、コントロールリンク78はピン81を中心に矢印M方向にそれぞれ回動する。そして、各リンク74,76,78は、図15(b)に示すように、水平状態となる。これにより、フロントドア3を上方へ変位させ、その上方位置にフロントドア3を保持することができる。
When opening the
コントロールリンク78が各メインリンク74,76と共に回動する際、コントロールリンク78の長さが各メインリンク74,76よりも短いので、コントロールリンク78は、図15(b)のように水平状態になると、ボールジョイント77及びドアヒンジ71を介してフロントドア3の前端部側を引っ張ることになり、これにより、フロントドア3はドアヒンジ71,72を中心に回動して後端部側が僅かに開く。
When the
フロントドア3を更に開くには、乗員がドアハンドルを引く(または押す)。このとき、本実施例では、コントロールリンク78の長孔78Aにボールジョイント77の可動部77Bを嵌合させた構成であるから、フロントドア3を大きく開くと、それに伴って可動部77Bが長孔78A内を移動し、フロントドア3を容易に開けることができる。
To open the
図18〜図20は実施例7を示している。本実施例では、コントロールリンク21の下部先端に突起21Bが形成され、フロントドア3には突起21Bを係合するフック3Bが設けられている。フック3Bは軸3Cを中心に矢印N方向に回動自在である。他の構成は実施例1の場合と同じである。なお、ここでは、突起21Bとフック3Bは係止手段を構成している。
18 to 20 show the seventh embodiment. In the present embodiment, a
上記構成において、フロントドア3を開ける際、ガスステー26の駆動によりコントロールリンク21がピン22を中心に矢印O方向に回動すると、図19に示すように、突起21Bの傾斜角度θが徐々に小さくなっていくが、突起21Bの傾斜角度θが所定角度になるまでは、突起21Bとフック3Bとの係合を維持する。そして、傾斜角度θが所定角度を超えたとき、フック3Bを矢印N方向(図18も参照)に回動させ、突起21Bの係止状態を解除する。
In the above configuration, when the
突起21Bの係止状態を解除する機構としては、図20に示すように、フック3Bの一端側にワイヤ80を接続し、このワイヤ80をプーリ81を介して車室内へ導いておき、突起21Bの解除時にワイヤ80を矢印P方向に引っ張るようにすればよい。この場合、フック3Bをバネ82で矢印N方向とは反対方向に常に付勢するようにする。
As a mechanism for releasing the locking state of the
本実施例によれば、フロントドア3が上方へ上がりきるまで、フロントドア3を大きく開けることが阻止され、フロントドア3の下端部が縁石等にぶつかるのをより一層確実に防ぐことができる。
According to the present embodiment, the
また、本実施例によれば、ワイヤ80を矢印P方向に引っ張るだけで、フロントドア3を直ちに開けることが可能となり、緊急時に乗員が車外へ脱出する際に効果的である。
Further, according to the present embodiment, the
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、上記各実施例は本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明は上記各実施例の構成にのみ限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、本発明に含まれることは勿論である。例えば、上記各実施例は車両用ドア支持構造をフロントドア3に適用した例であったが、本発明の車両用ドア支持構造はリアドアにも適用できる。
Although the embodiments of the present invention have been described in detail with reference to the drawings, each of the above embodiments is only an example of the present invention, and the present invention is not limited only to the configuration of each of the above embodiments. . Needless to say, changes in design and the like within the scope of the present invention are included in the present invention. For example, each of the above embodiments is an example in which the vehicle door support structure is applied to the
1 車両用ドア支持構造
3 フロントドア
3A ドアインナパネル
3B フック(係止手段の一部)
4 フロントピラー
5 棒状部材(支持手段)
6,7 ドアヒンジ
14 上部メインリンク(ドア位置制御手段の一部)
16 下部メインリンク(ドア位置制御手段の一部)
21 コントロールリンク(ドア位置制御手段の一部)
21B 突起(係止手段の一部)
23 サブリンク
26 ガスステー(駆動手段)
29 ローラ
30 ワイヤ
40,50 モータ(駆動手段)
60 ダンパ(駆動手段)
70 棒状部材(支持手段)
71,72 ドアヒンジ
74 上部メインリンク(ドア位置制御手段の一部)
76 下部メインリンク(ドア位置制御手段の一部)
77 ボールジョイント
78 コントロールリンク(ドア位置制御手段の一部)
78A 長孔
DESCRIPTION OF
4
6,7
16 Lower main link (part of door position control means)
21 Control link (part of door position control means)
21B Protrusion (part of locking means)
23
29
60 Damper (drive means)
70 Rod-shaped member (supporting means)
71, 72
76 Lower main link (part of door position control means)
77 Ball joint 78 Control link (part of door position control means)
78A long hole
Claims (7)
前記ドアヒンジが取り付けられ前記ドアを支持するとともに上下方向へ移動自在な支持手段と、
前記支持手段を駆動して前記ドアを上下方向に変位させる駆動手段と、
前記ドアが開けられるとき、ドア開き角度が所定角度になるまでは、前記駆動手段の駆動力で前記ドアを上方へ変位させるとともに、該ドアに対して開方向の力を加えるドア位置制御手段とを備え、
前記ドア位置制御手段は、前記ドアが所定角度以上に開かれたときは、前記駆動手段が上方へ変位させた高さ位置に該ドアを保持することを特徴とする車両用ドア支持構造。 A door hinge provided at the front end of the door;
A support means attached to the door hinge to support the door and movable in the vertical direction;
Drive means for driving the support means to displace the door in the vertical direction;
When the door is opened, until the door opening angle reaches a predetermined angle, the door is displaced upward by the driving force of the driving means, and the door position control means applies an opening force to the door. With
The door position control means holds the door at a height position where the drive means is displaced upward when the door is opened at a predetermined angle or more .
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