JP4996944B2 - 軸心位置設定装置及び軸心位置設定方法 - Google Patents

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Description

この発明は、横軸形水車及び横軸形発電機の軸受用の部材の軸合わせ工程に適用可能な軸心位置設定装置及び軸心位置設定方法に関する。詳しくは、細線の引出ポイントをX方向及びY方向に移動させる可動機構を、X方向及びY方向に略垂直な回転軸で回転させる支持脚部を備え、細線の引出ポイントを、基準面に対して水平方向及び垂直方向に移動できるようにするとともに、軸心位置設定工程における効率を向上できるようにしたものである。
水力発電所では、機能維持及び予防保全を図る為、定期的な水車及び発電機の点検及び手入れが行われている。これらの点検及び手入れは、水車及び発電機を停止させてから分解し、各部材毎の劣化状況を調べる等して行われる。例えば、横軸形フランシス水車及び横軸形発電機を点検する場合は、基礎床に固定されているドラフトチューブ等の部材を除いたほぼ全ての部材、主軸、ランナ、水車ケーシング、発電機の回転子、水車メタル及び発電機軸受等が分解されて一時取り除かれる。
こうして分解された各部材は、それぞれに点検、手入れがなされ、再度分解前の状態に組み立てられる。この組み立てでは、まず水車ケーシング、水車メタル及び発電機軸受等の軸受用の部材を組み立ててから、軸受用の部材の軸合わせ(センタリング)を実施し、主軸及びランナ等の回転部材を挿入するようにして行われる。
従って、初めに組み立てられる軸受用の部材の軸心が、互いにずれたり、基準面に水平になっていない場合、軸受に挿入される回転部材の回転軸にズレが生じ、運転時の振動の増大や、軸受温度の上昇等の原因となってしまう。従って、この組立工程における軸受用の部材の軸合わせは、非常に重要な工程であり、綿密に行われる必要がある。
従来、この軸受用の部材の軸合わせは、軸受用の部材を基礎床に仮設置する仮設置工程(ノック加工)と、軸合わせの基準となる軸心位置を、例えばピアノ線を用いて設定する軸心位置設定工程と、ピアノ線を基準にして各軸受用の部材の取付位置を調整する軸合わせ工程とにより行われる。
仮設置工程では、軸受用の部材が例えば基礎床上に仮設置される。この時、軸受用の部材はノックと呼ばれる仮位置決め用の金具で仮止めされる。
軸心位置設定工程では、軸受用の部材の開口部に、基準となるピアノ線が設置される。この時、ピアノ線は、支持脚部を有する軸心位置設定装置により両端部を保持されて略水平に設置される。ピアノ線は中間部位が弛まないように、両端部に錘が付けられることが多い。また通常、軸心位置設定装置は、支持脚部の上部に固定された可動機構を備えており、当該可動機構にピアノ線の引出ポイントを有していることが多い。可動機構は、ピアノ線の引出ポイントを、例えば基準面に略平行なX方向と、基準面に略垂直なY方向とに移動するようになされており、ピアノ線を仮に設置した後で、ピアノ線を目標とされる所定の位置に合わせる調整に用いられる。
軸合わせ工程では、設置されたピアノ線を基準にして、各軸受用の部材の位置が合わせられる。この軸合わせ工程では、インサイドマイクロメータ等の計測器により、軸受用の部材の開口部の内側面とピアノ線との距離が計測され、軸受用の部材の取付位置が調整される。
これに関連して、特許文献1に示すような、水車発電機のセンタリング測定方法及び測定装置が開示されている。このセンタリング測定方法によれば、ピアノ線を基準固定物の概略据付中心に垂下して行われる、ピアノ線センタリング方式による立形水車発電機の据付作業に、固定物及び取付物とピアノ線との距離をセンサ測定する工程を備え、実測データに基づきピアノ線と機器の据付中心位置に関する移動量を算出・表示することにより、経験の浅い作業者においても、巧拙なく確実にセンタリング測定を実施できるようにしたというものである。
特開平7−23548号公報(第3及び6頁、図1)
しかし、従来例に係る軸心位置設定工程によれば、細線の引出ポイントを、X方向及びY方向に移動させる可動機構が、支持脚部に固定されているものである。従って、支持脚部が、基準面に対して所定角度ずれて設置されると、可動機構のX方向も基準面に対して所定角度ずれるようになる。この状態で、例えば測量器の測量結果に応じて、細線を水平方向に所定距離移動したい場合、経験者が可動機構のX方向とY方向の調整機構を同時に操作して、細線を調整する必要が生じる。従って、軸心位置設定工程に時間がかかる。また、特許文献1の水車発電機のセンタリング測定装置を、横軸形の軸心位置設定工程に適用した場合でも同様の問題が想定される。
そこで本発明は、上述の問題に鑑み創作されたものであり、支持脚部への可動機構の取付方法を工夫して、細線の引出ポイントを可動機構により容易に調整できるようにするとともに、軸心位置設定工程における効率を向上できるようにした軸心位置設定装置及び軸心位置設定方法を提供することを目的とする。
この発明に係る軸心位置設定装置は、各々が円形状の開口部を有し、互いの開口部の軸心が略同一直線上に乗るように、一方の開口面を内側にして基準面に仮設置された第1及び第2の物体の他方の開口面の外側に配置され、又はいずれか一方の物体の他方の開口面の外側に配置され、第1及び第2の物体の開口部の間に通される軸合わせ用の細線を他の軸心位置設定装置と共に前記基準面に対して水平に保持する軸心位置設定装置であって、一方の端部に錘が連結される細線の引出ポイントを有して、当該細線を保持する保持部と、この保持部が設置され、引出ポイントを、第1の方向と、当該第1の方向に略垂直な第2の方向とに移動させる可動機構と、基準面に載置され固定され、第1及び第2の方向に略垂直な回転軸を他の軸心位置設定装置と向き合わされる側面に有して、可動機構を回転可能に支持する支持脚部とを備え、支持脚部には、回転軸に取り付けられた回転機構と、この回転機構に係合され回転軸を操作する操作棒とが設けられることを特徴とするものである。
この発明に係る軸心位置設定装置によれば、一方の端部に錘が連結される細線の引出ポイントを第1及び第2の方向に移動させる可動機構が、第1及び第2の方向に略垂直な回転軸を他の軸心位置設定装置と向き合わされる側面に有した支持脚部によって回転可能に支持されるものである。従って、基準面に載置され固定された支持脚部と、回転軸を基準にした可動機構の第1又は第2の方向とがなす角度を調整できるので、容易に第1又は第2の方向のいずれか一方を、基準面に対して略平行又は略垂直に位置合わせすることができる。
この発明に係る軸心位置設定方法によれば、各々が円形状の開口部を有し、互いの開口部の軸心が略同一直線上に乗るように、一方の開口面を内側にして基準面に仮設置された第1及び第2の物体の、両開口部を通過する軸合わせ用の細線を設置する方法であって、請求項1から3に記載の第1の軸心位置設定装置を第1の物体の他方の開口面の外側であって、基準面に設置し固定する工程と、請求項1から3に記載の第2の軸心位置設定装置を第1の軸心位置設定装置と向き合うように第2の物体の他方の開口面の外側であって、基準面に設置し固定する工程と、細線を第1及び第2の物体の開口部に通す工程と、第1の軸心位置設定装置の保持部、可動機構、支持脚部及び回転機構の孔部に細線の一方の端部を貫通し、当該細線の端部を保持する工程と、第2の軸心位置設定装置の保持部、可動機構、支持脚部及び回転機構の孔部に細線の他方の端部を貫通し、当該細線の端部を保持する工程と、第1及び第2の軸心位置設定装置の各々の操作棒を操作して回転軸を基準とした可動機構と支持脚部とのなす角度を調整して可動機構を基準面に対して略平行又は略垂直に位置合わせすると共に、細線を基準面に対して略水平にする工程と、第1及び第2の軸心位置設定装置で保持された細線を、位置合わせされた可動機構を調整して第1又は第2の物体の開口部の軸心に合わせる工程とを有し、前記細線の一方の端部及びその他方の端部の少なくともいずれか一方に錘を連結することを特徴とするものである。
この発明に係る軸心位置設定方法によれば、第1及び第2の物体の開口部に、軸合わせ用の細線を設置する場合に、本発明に係る第1及び第2の軸心位置設定装置が基準面に設置され、第1及び第2の軸心位置設定装置で保持され、その一方の端部及びその他方の端部の少なくともいずれか一方に錘を連結された細線を、位置合わせされた各々の可動機構を調整して第1又は第2の物体の開口部の軸心に合わせるとともに、当該細線が基準面に対して略水平にするようになされる。従って、第1及び第2の物体の水平方向の軸心位置に、軸合わせの基準として細線を設置することができる。
この発明に係る軸心位置設定装置によれば、基準面に載置され固定され、第1及び第2の方向に略垂直な回転軸を他の軸心位置設定装置と向き合わされる側面に有し、一方の端部に錘が連結された細線の引出ポイントを第1及び第2の方向に移動させる可動機構を回転可能に支持する支持脚部を備え、支持脚部には、回転軸に取り付けられた回転機構と、当該回転機構に係合されて回転軸を操作する操作棒とが設けられるものである。
この構成により、基準面に載置され固定された支持脚部と、回転軸を基準にした可動機構の第1又は第2の方向とがなす角度を調整できるので、容易に第1又は第2の方向のいずれか一方を基準面に対して略平行又は略垂直に位置合わせすることができる。これにより、軸合わせ用の細線を第1及び第2の物体の開口部の間に配置する場合に、当該細線の引出ポイントを、基準面に対して平行方向及び垂直方向に移動させて、細線の位置を調整することができる。
また、細線及び第1及び第2の物体の開口部の位置を検出する測量器の水平方向と、可動機構の第1又は第2の方向のいずれか一方とを、一致させるか又は平行に位置合わせすることができるので、容易に測量結果に応じた可動機構の位置調整ができるとともに、軸心位置設定工程における効率を向上できる。
この発明に係る軸心位置設定方法によれば、第1及び第2の物体の、両開口部の軸心に沿って軸合わせ用の細線を設置する場合に、本発明に係る第1及び第2の軸心位置設定装置が基準面に設置され、第1及び第2の軸心位置設定装置で保持され、その一方の端部及びその他方の端部の少なくともいずれか一方に錘を連結された細線を、位置合わせされた各々の可動機構を調整して第1又は第2の物体の開口部の軸心に合わせるとともに、当該細線が基準面に対して略水平にするようになされる。
この構成により、第1及び第2の物体の水平方向の軸心位置に、軸合わせの基準として細線を設置することができるので、例えば、水力発電所の横軸形の水車及び発電機の軸受用の部材の軸合わせを行う場合に、例えばピアノ線を使用して、軸心位置を設定することができる。
続いて、この発明に係る実施の形態としての軸心位置設定装置及び軸心位置設定方法について、図面を参照しながら説明をする。図1は、本発明に係る実施の形態としての軸心位置設定装置100が適用される軸心位置設定システム1の構成例を示す概略断面図である。
図1に示す軸心位置設定システム1は、軸心位置設定装置100及び100’と、ピアノ線101とを備え、例えば、各々が円形状の開口部を有し、互いの開口部の軸心が略同一直線上に乗るように、一方の開口面を内側にして仮設置された、例えば、第1の物体の一例を構成する水車ケーシング2と、第2の物体の一例を構成する発電機軸受5との軸合わせを行う際に適用されるものである。
軸心位置設定システム1が設置される水力発電所には、横軸形の水車200及び発電機201取付用の基準面である基礎床9が設けられる。基礎床9には、ドラフトチューブ7が常設されているとともに、水車ケーシング2を組み入れる為の取付穴9aが設けられている。
水車200及び発電機201を組み立てる場合には、まず取付穴9aに水車ケーシング2が取り付けられ仮設置される。次に、他の軸受用の部材である水車メタル3、発電機軸受4及び5が、それぞれ基礎床9上に仮設置される。これらの軸受用の部材には、回転軸である水車主軸251及び発電機主軸252を組み入れる為の円形状の開口部2a、3a、4a、5aが各々設けられている。
軸心位置設定システム1は、水車200及び発電機201の建設時や、オーバーホール後の組み立て時に、相互の開口部の軸心が略同一直線上に乗るように仮設置された、水車ケーシング2、水車メタル3、発電機軸受4及び5等の、開口部2a、3a、4a、5aの間に通される軸合わせ用のピアノ線101を設置するものである。
水車200には、横軸形のフランシス水車が一例として挙げられる。水車200は、この例では、水車ケーシング2、水車メタル3、水車主軸251、ランナ253、ドラフトベント254及びドラフトチューブ7を有している。水車200は、水車ケーシング2からドラフトベント254及びドラフトチューブ7へと流れる水の水力によりランナ253を回転させる。ランナ253には水車主軸251が接続されており、水車主軸251は、軸受用の水車メタル3の開口部3aに係合され、状態を支えられながら回転し、発電機201に回転動力を伝達する。
発電機201には、横軸形の普通形発電機が一例として挙げられる。発電機201は、発電用の固定子部6、発電機軸受4、5及び発電機主軸252を有している。発電機201の電機子回転軸である発電機主軸252は、一方の端部を水車主軸251の端部に連結され、水車200からの回転動力を得る。発電機主軸252は、軸受用の発電機軸受4の開口部4a及び発電機軸受5の開口部5aに係合され、水平状態に状態を支えられながら回転する。発電機201は、発電機主軸252に連結された図示しない磁極が回転することにより、固定子部6に電力を発生させる。なお、図1に示す水車200及び発電機201は、基本的部位のみを抜き出して表記されたものであり、本来は、上記の部位以外にも多数の部位を有して構成されている。
軸心位置設定システム1は、水車200及び発電機201の軸受用の部材の開口部2a、3a、4a、5aに通されたピアノ線101を、第1の軸心位置設定装置の一例を構成する軸心位置設定装置100と、それと同型で第2の軸心位置設定装置の一例を構成する軸心位置設定装置100’とで、例えば水車ケーシング2の軸心に合う位置に、水平に保持するものである。
図2は、軸心位置設定装置100の構成例を示す斜視図である。図3は、その回転機構40の構成例を示す断面図である。図2に示す軸心位置設定装置100は、図1に示した水車ケーシング2と、発電機軸受5の軸合わせを行う場合に、水車ケーシング2の他方の開口面の外側に一時的に配置され、水車ケーシング2及び発電機軸受5の開口部2a、5aの間に通されるピアノ線101を保持するものである。軸心位置設定装置100は、保持部10、XYステージ20、支持台30及び回転機構40を備えて構成される。
保持部10は、一方の底面にピアノ線101の引出ポイント11を有して、ピアノ線101の端部を保持する。保持部10は、例えば鋼鉄等の金属により、中心に孔部10b(図3参照)を貫通された円筒状に構成され、XYステージ20の中央部に他方の底面を接して設置される。孔部10bの内部には、例えば強化プラスチック、ゴム、シリコン等による絶縁円筒部10jが挿入され、接合面を例えば接着剤等で接着されている。この例では、絶縁円筒部10jは、孔部10bより端部を多少突出され、突出した部位の開口部が引出ポイント11をなす。
XYステージ20は、可動機構の一例を構成し、保持部10の引出ポイント11を、第1の方向であるX方向と、第2の方向であるY方向とに移動させるものである。XYステージ20は、可動ステージ110及び120、基礎ステージ130を備えて構成される。
可動ステージ110は、XYステージ20の表層部に配置され、一方の面の中央部に保持部10を設置される部位である。可動ステージ110は、調整ネジ111、レール溝114を有して構成される。可動ステージ110は、例えば、所定の厚みを有する金属板により、この例では、底面を正方形に切り出されるとともに、底面の中央部にピアノ線保持用の孔部110b(図3参照)を貫通される。この孔部110bの内部には、例えば強化プラスチック、ゴム、シリコン等による絶縁円筒部110jが挿入され、接着されている。
可動ステージ110の他方の面には、レール溝114が、X方向に平行に2本開口される。レール溝114の一方の内側面には、ガイド用の凸部114aが突出形成される。可動ステージ110の一方の側面には、ネジ孔110aがX方向に平行に開口されており、当該ネジ孔110aには、調整ネジ111の端部が連結される。調整ネジ111は所定の径及び長さを有するネジであり、可動ステージ110のX方向の位置調整に用いられる。
一方、可動ステージ110の他方の側面には、ロック用ネジ151が、軸部の端部を接して配置されている。ロック用ネジ151は、調整ネジ111に相対する方向から、可動ステージ110に力を加え、可動ステージ110のX方向の移動をロックする。
可動ステージ110は、他方の面を、可動ステージ120の一方の面に接して、可動ステージ120に対してX方向に移動可能に係合される。
可動ステージ120は、XYステージ20の中層部に配置されている。可動ステージ120は、例えば、調整ネジ121、レール122、突出部122a、ネジ受123、レール溝124を有して構成される。可動ステージ120は、例えば、所定の厚みを有する金属板により、この例では、底面を正方形にして切り出されるとともに、底面の中央部にピアノ線保持用の孔部120b(図3参照)を貫通される。孔部120bの内部には、例えば強化プラスチック、ゴム、シリコン等による絶縁円筒部120jが挿入され、接着されている。
可動ステージ120の向かい合う2つの側面には、レール122用の突出部122aがX方向に平行に突出形成されており、当該突出部122aの上面には、レール溝114及び凸部114aと嵌合するL型の断面形状のレール122が、X方向に平行に2本配置される。レール122は、例えば鋼鉄により構成される。2本のレール122の長手方向の一方の端部には、両者にまたがるように、ネジ受123が例えば溶接される。ネジ受123は、四角柱の本体の中心部に、雌ネジ部123aを開口された円筒部を有するように構成され、上述のX方向調整用の調整ネジ111の軸部を嵌合する。レール122の他方の端部には、雌ネジ部150が連結され、ロック用ネジ151の軸部を嵌合する。一方、可動ステージ120の底面には、レール溝124が、Y方向に平行に2本開口される。レール溝124の一方の内側面には、ガイド用の凹部124aが切削形成される。
また、可動ステージ120の一方の側面には、Y方向に平行にネジ孔120aが開口され、調整ネジ121の端部が連結される。調整ネジ121は所定の径及び長さを有し、可動ステージ120のY方向の位置調整に用いられるものである。可動ステージ120は、他方の面を、基礎ステージ130の一方の面に接して、基礎ステージ130に対してY方向に移動可能に係合される。
一方、可動ステージ120の他方の側面には、ロック用ネジ161が、軸部の端部を接して配置されている。ロック用ネジ161は、調整ネジ121に相対する方向から、可動ステージ120を抑え、可動ステージ120のY方向の移動をロックする。
基礎ステージ130は、XYステージ20の下層部に配置されている。基礎ステージ130は、レール132、ネジ受133を有して構成される。基礎ステージ130は、例えば、所定の厚みを有する金属板により、この例では、底面を正方形に切り出されるとともに、底面の中央部にピアノ線保持用の孔部130b(図3参照)を貫通される。
基礎ステージ130の一方の面には、レール溝124と嵌合するレール132がY方向に平行に2本配置される。レール132は、例えば鋼鉄等の金属により四角柱に構成され、ここでは一方の長手方向の側面に、ガイド用の凸部132aが凹部124aと係合可能な形状に突出形成されている。2本のレール132の長手方向の一方の端部には、両者にまたがるように、ネジ受133が例えば溶接される。ネジ受133は、例えば鋼鉄により、四角柱の本体の中心部に、雌ネジ部133aを開口された円筒部を有するように構成され、当該雌ネジ部133aに、調整ネジ121の軸部を嵌合する。レール132の他方の端部には、雌ネジ部160が連結され、ロック用ネジ161の軸部を嵌合する。このようにして、XYステージ20が構成される。
また、XYステージ20の例えば可動ステージ110の上面に位置する所定部位には、鏡面が加工され、当該鏡面に、水準器50が設置される。水準器50は、精密水準器の一例を構成し、水平方向に対する傾きを検出する。水準器50には、例えば精密検査用の高精度水準器が使用され、例えば可動ステージ110の上方にネジ止めされて固定される。
XYステージ20は、支持台30により、この例では、引出ポイント11を軸受用の部材の開口面に向けるとともに、X方向及びY方向が、ピアノ線101の引出方向であるZ方向と垂直になるように姿勢を保持される。
支持台30は、支持脚部の一例を構成し、X方向及びY方向に略垂直な回転軸43で、XYステージ20を回転可能に支持する。ここで回転軸43は、Z方向に平行に配置されている。支持台30は、例えば鋼鉄のような金属の充分な厚みを有する板により、軸受用の部材の開口面に向く前面を閉塞され、後方及び下方を開口された箱形に構成される。支持台30は、この例では、基礎床9に例えば固定用のボルト等で設置される。支持台30はこの例では、更に2本のアングル31で後方を支持され、位置がずれないように強固に固定されている。更に支持台30の前面の例えば上方端部付近には、孔部30aが開口されている(図3参照)。孔部30aには、回転機構40の回転軸43が係合され、回転機構40を介してXYステージ20が回転可能に支持されるようになる。
図3に示す回転機構40は、円盤41、埋め込みネジ42及び回転軸43、歯車44及び45、操作棒46、軸受47を有して構成される。円盤41は、例えば鋼鉄により、所定の厚みを有して構成される。円盤41には、埋め込みネジ用の孔部41cが例えば4本貫通されており、この例のXYステージ20下層の基礎ステージ130には、孔部41cと連通する穴部130cが4個開口されている。円盤41は、孔部41c及び穴部130cに嵌合される埋め込みネジ42により、XYステージ20に強固に連結される。一方、円盤41の中心部には軸嵌合用の孔部41aが貫通されており、孔部41aには回転軸43の一方の端部43dが挿入されて、例えば溶接により連結される。
回転軸43は、支持台30の孔部30aに嵌合される部位である。回転軸43は、例えば鋼鉄により、中心部にピアノ線保持用の孔部43aを貫通された円筒状に構成されている。孔部43aの内部には、例えば強化プラスチック、ゴム、シリコン等による絶縁円筒部43jが挿入され、接合面を接着されている。この例では、絶縁円筒部43jは、孔部43aより多少突出するようになされ、当該突出した部位の開口部からピアノ線101の端部が垂れ下がるようになる。このようにすることにより、ピアノ線101が導電性を有する場合に、当該導電性を利用した測定、例えばインサイドマイクロメータを用いた測定の実施が可能となる。
回転軸43の他方の端部43eの側面には、溝部43cがこの例では3つ、孔部43aに平行に切削形成されている(図5参照)。溝部43cを形成された端部43eには、支持台30の裏面から歯車44が連結される。
歯車44は、例えば鋼鉄により、径d2を有して所定の厚みに構成される。歯車44の中心部には孔部44aが貫通されており、孔部44aの内側面には、溝部44cがこの例では3つ切削形成されている。歯車44は、溝部43c及び44cに嵌合されるくさび48により、回転軸43に強固に連結される(図5参照)。一方、この例の歯車44は、外側面の上部付近の領域44h(図5参照)にのみ歯車状を有するように構成されており、当該領域44hに歯車45を係合される。
歯車45は、歯車44よりも小さい径d1を有して構成される。歯車44と歯車45との歯車比は、例えば5:1〜50:1程度に設定されている。歯車45の中心には孔部45aが開口され、操作棒46が貫通されて連結される。
操作棒46は、一方の端部46dを孔部45aに貫通されて、端部46dを突出させるとともに、他方の端部46eに取手部46bを連結されて構成される。操作棒46の端部46dには、更に軸受47が係合される。
軸受47は、円筒状の容器の一方の底面に、操作棒挿入用の孔部47aを開口されるとともに、他方の底面にロック用の孔部47bを開口され、容器内には歯車45と同じ歯数を有する歯車47cを収納して構成されている。ここで、孔部47bは、歯車47cを嵌合可能な歯車状の側面形状を有している。操作棒46の孔部45aに挿入された端部46dは、更に孔部47aに挿入されて歯車47cに連結される。軸受47は、孔部47bを開口された面を、支持台30に接着されて位置を固定される。
こうして、操作棒46は、軸受47に対して回転可能に係合される。また、操作棒46を押し込むと、歯車47cが孔部47bに嵌合され、歯車44及び45の回転がロックされる。このようにして、回転機構40が構成される。
また、保持部10、XYステージ20及び回転機構40には、互いに連通するピアノ線保持用の孔部10b、110b、120b、130b及び43aが貫通されており、軸心位置設定装置100は、当該孔部10b、110b、120b、130b及び43aに貫通されて、端部に錘102を連結されたピアノ線101を保持する。
またこの例では、これらのピアノ線保持用の孔部は全て円形に開口されている。ここで、孔部10b及び孔部110bは、絶縁円筒部10j及び110jを接着された状態での開口径を、ピアノ線101と略同径に開口される。それに対して、孔部120bは、可動ステージ110の可動範囲、例えば±5mmを考慮して、孔部10b及び孔部110bよりも、例えば10mm大きい径に開口される。孔部130bは、可動ステージ120の可動範囲、例えば±5mmを考慮して、孔部120bよりも、更に例えば10mm大きい径に開口される。こうすることにより、XYステージ20によるピアノ線101の引出ポイントの位置調整がされても、ピアノ線101の連通路が確保されるようになる。このようにして軸心位置設定装置100が構成される。
また、軸心位置設定装置100’は軸心位置設定装置100と同様に、保持部10’、XYステージ20’、支持台30’、回転機構40’を備えて構成され、発電機軸受5の他方の開口面の外側に一時的に配置される。ここで、軸心位置設定装置100’の構成に関する詳細な説明は省略するが、以下、軸心位置設定装置100’の各部位の符号は、軸心位置設定装置100の対応する各部位の符号に「’」を付して表記することとする。
図4は、軸心位置設定装置100の組立例を示す断面図である。図5は、回転軸43、歯車44及び45の組立例及び回転機構40の機能例を示す図である。図4に示す保持部10は、孔部10bと孔部110bとを連通させるようにして、XYステージ20の可動ステージ110の中心部に溶接又はネジ止めされて連結される。
一方、XYステージ20の裏面に配置される、円盤41の孔部41aには、回転軸43の一方の端部43dが挿入され、接合面を例えば溶接されて連結される。回転軸43を連結された円盤41は、この例では4本の埋め込みネジ42により、XYステージ20の裏面に強固に連結される。
XYステージ20の裏面から突出するように連結された回転軸43の他方の端部43eは、支持台30の孔部30aに前面方向から挿入され、更に裏面方向から歯車44の孔部44aを嵌合される。この時、回転軸43の外側面に形成された溝部43cと、孔部44aの内側面に形成された溝部44cが位置を合わせられ、ここでは3つのくさび48を挿入されて互いに連結される(図5参照)。
一方、歯車44に係合される歯車45には、操作棒46が貫通され、挿入した端部46dを突出させるようにして、例えば溶接により連結される。操作棒46の貫通した端部46dは、軸受47の孔部47aに挿入されて歯車47cと例えば溶接により連結される。このように互いに係合された歯車45、操作棒46及び軸受47は、歯車45を歯車44に係合させるようにして、軸受47を支持台30の裏面にネジ止め又は溶接等により連結されて位置を固定される(図5参照)。このようにして、軸心位置設定装置100を組み立てることができる。以下で、軸心位置設定システム1による軸心位置設定方法について説明をする。
図6A及びBは、XYステージ20の位置合わせ例を示す図である。図6Aに示す軸心位置設定装置100は、支持台30が、基礎床9に対して例えば角度θずれて設置された状態である。ここで、破線L1は基礎床9に平行な線であり、破線L2はXYステージ20のX方向に平行な線である。この状態で、引出ポイント11を、測量結果に応じて、例えば基礎床9に水平な方向に移動させようとすると、調整ネジ111及び調整ネジ121の両方を少しずつ動かしながら移動させる必要が生じる。
図6Bに示す軸心位置設定装置100は、背面の操作棒46(図3参照)を操作され、回転軸43を基準としたXYステージ20と支持台30とのなす角度を調整された状態である。ここでは、破線L1とL2とは同一直線状に乗っており、角度θは0である。この状態で、引出ポイント11を、例えば基礎床9に水平な方向に移動させる場合は、調整ネジ111だけを操作すればよい。
図7は、軸心位置設定システム1の軸心位置設定例を示すフローチャートである。この軸心位置設定例によれば、仮設置工程後、軸合わせ工程前に、互いの開口部の軸心に沿った軸合わせ用のピアノ線101を設置する軸心位置設定工程を行う場合に、ピアノ線101の両端部を保持する軸心位置設定装置100及び100’を設置し、ピアノ線101の位置を開口部2aの軸心に合わせるとともに、ピアノ線101を水平にするようになされる。
これらを処理条件にして、図6に示すステップA1で、水車ケーシング2の開口面の外側に、軸心位置設定装置100を設置する。この例では、支持台30及びアングル31を基礎床9にボルト等で固定して、軸心位置設定装置100を適正な位置に固定する。この時、例えば、同じ基礎床9に設置された測量用のトランシット等を用いて、引出ポイント11(孔部10b)と水車ケーシング2の開口部2aとの位置を比較し、引出ポイント11の可動範囲、例えば±5mm内に、開口部2aの軸心位置が納まるように支持台30を設置する。また、後の工程でXYステージ20を有効に可動させて調整ができるように、XYステージ20は、互いに連通するピアノ線保持用の孔部110b、120b、130bが、中心を合わせられているとともに、回転機構40は、歯車45が、歯車44の領域44hの中心付近に係合されているニュートラル状態で、支持台30に係合されているようにするとよい。
ステップA2で、発電機軸受5の開口面の外側に、軸心位置設定装置100’を設置する。この時、測量用のトランシット等を用いて、軸心位置設定装置100’の引出ポイント11’(孔部10b’)が、軸心位置設定装置100の引出ポイント11(孔部10b)と向き合うように、軸心位置設定装置100’を設置するようにする。また、この時のXYステージ20’と回転機構40’も、上述と同様にニュートラル状態にしておくとよい。
ステップA3で、ピアノ線101を軸受用の部材の開口部2a、3a、4a及び5aに通す。ここではピアノ線101を、既に仮設置されている全ての軸受用の部材に通す。
ステップA4で、軸心位置設定装置100で、ピアノ線101の端部101aを保持する。軸心位置設定装置100の保持部10の孔部10bから、ピアノ線101の端部101aを挿入し、互いに連通するピアノ線保持用の孔部10b、110b、120b、130b及び43aを通過させる。この時、最後尾の孔部43aから出た端部101aには、適当な重さの錘102を連結する。ここで、錘102を適当な重さに設定して、ピアノ線101の弛みを最小限に抑えるようにする。
ステップA5で、軸心位置設定装置100’で、ピアノ線101の端部101bを保持する。軸心位置設定装置100’の保持部10’の孔部10b’から、ピアノ線101の端部101bを挿入し、互いに連通するピアノ線保持用の孔部10b’、110b’、120b’、130b’及び43a’を通過させる。この時、最後尾の孔部43a’から出た端部101bには、適当な重さの錘102’を連結する。この錘102’も、ステップA4と同様に重さを設定される。こうしてピアノ線101は、空中の所定の位置に、弛みを最小限にして、ほぼ直線状態で保持される。
ステップA6で、軸心位置設定装置100の操作棒46を回転させて、図6Bに示したように、XYステージ20を水平にする。ここでは、まず水準器50が示す補正方向に、操作棒46を回転させて歯車45及び44を回転させ、回転軸43に連結されたXYステージ20を、支持台30に対して少し回転させる。次に、水準器50を見て、XYステージ20が水平になったか否かを調べる。まだ水平になっていない場合は、更に補正を行う。水準器50により水平状態が検出されたら、ステップA7に進む。また、軸心位置設定装置100’のXYステージ20’についても同様の調整を行う。
ステップA7に進んだら、回転機構40をロックする。この時、操作棒46を支持台30方向に押し込んで、回転機構40をロックし、XYステージ20と支持台30との角度を固定する。回転機構40’も同様にロックする。
ステップA8で、ピアノ線101を、水車ケーシング2の開口部2aの軸心に合わせる。この時、インサイドマイクロメータ等を用いて、ピアノ線101と開口部2aとの位置を比較し、補正方向及び補正量を測量する。次にこの測量結果に基づいて、主に軸心位置設定装置100の調整ネジ111又は121を一方ずつ操作して、軸心位置設定装置100の引出ポイント11を補正方向であるX方向又はY方向に移動させる。
次に、ステップA9で、ピアノ線101を、基準面に対して水平にする。この時、インサイドマイクロメータ、測量用のトランシット等を用いて、例えば軸心位置設定装置100の引出ポイント11に対する軸心位置設定装置100’の引出ポイント11’の補正方向及び補正量を測量する。次にこの測量結果に基づいて、軸心位置設定装置100’の調整ネジ111’又は121’を一方ずつ操作して、軸心位置設定装置100’の引出ポイント11’を補正方向であるX方向又はY方向に移動させる。
ステップA10で、ピアノ線101が目標の位置に設定されたか否かを判定する。この時、インサイドマイクロメータ、測量用のトランシット等を用いて、ピアノ線101が、開口部2aの軸心位置に沿っていると同時に、水平に設置されているか否かを判定する。判定の結果、まだ目標の位置に設置されていない場合は、ステップA8に戻り、再度、開口部2aの位置に合うようにピアノ線101の位置を調整する。既に目標の位置に設置された場合は、軸心位置設定工程を終了する。
このように、本発明に係る軸心位置設定装置100によれば、細線の引出ポイント11をX方向及びY方向に移動させるXYステージ20が、支持台30に、X方向及びY方向に略垂直な回転軸43で回転可能に支持されるものである。
従って、支持台30とXYステージ20とがなす角度を調整できるので、容易にX方向を基礎床9に対して平行に位置合わせすることができる。これにより、軸合わせ用のピアノ線101線を軸受用の部材の開口部の間に配置する場合に、ピアノ線101の引出ポイント11を、基準面に対して平行方向及び垂直方向に移動させて、ピアノ線101の位置を調整することができる。
また、ピアノ線101及び軸受用の部材の開口部の位置を検出する為に使用された測量器の水平方向と、XYステージ20のX方向とを、一致させるか又は平行に位置合わせすることができるので、容易に測量結果に応じたXYステージ20の位置調整ができるとともに、軸心位置設定工程における効率を向上できる。
更に、本発明に係る軸心位置設定方法によれば、例えば水車ケーシング2又は発電機軸受5のような軸受用の部材の開口部に、軸合わせ用のピアノ線101を設置する場合に、両端部を保持されたピアノ線101を、水車ケーシング2の開口部2aの軸心に合わせるとともに、基準面に対して略水平にするようにした。
従って、水車ケーシング2及び発電機軸受5の水平方向の軸心位置に、軸合わせの基準としてピアノ線101線を設置することができるので、水力発電所の横軸形の水車200及び発電機201の軸合わせにも、例えばピアノ線101を使用して、軸心位置を設定することができる。
なおこの例では、XYステージ20に回転軸43を連結するようにしたが、それに限られることはなく、支持台30に回転軸43を連結してもよい。その場合は、XYステージ20側に軸受用の孔部を開口するようにする。
また、この例では、引出ポイント11とYXステージ20の回転軸43を同一線上に設置したが、それに限られることはなく、XYステージ20の中心部以外の所定の位置に保持部10を設置するとともに、孔部10bに連通するピアノ線保持用の孔部110b、120b、130bを開口して、ピアノ線101を引き出すようにしてもよい。この場合は、XYステージ20の裏面からピアノ線101の端部を出して、錘102を連結するようにするとよい。
この発明は、横軸形水車及び横軸形発電機の軸受用の部材の軸合わせに適用して極めて好適である。
実施の形態としての軸心位置設定システム1の構成例を示す概略断面図である。 軸心位置設定装置100の構成例を示す斜視図である。 回転機構40の構成例を示す断面図である。 軸心位置設定装置100の組立例を示す断面図である。 回転軸43、歯車44及び45の組立例及び回転機構40の機能例を示す図である。 (A)及び(B)は、XYステージ20の位置合わせ例を示す図である。 軸心位置設定システム1の軸心位置設定例を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・軸心位置設定システム、2・・・水車ケーシング、3・・・水車メタル、4,5・・・発電機軸受、6・・・固定子部、7・・・ドラフトチューブ、9・・・基礎床、10・・・保持部、20・・・XYステージ、30・・・支持台、40・・・回転機構、50・・・水準器、100,100’・・・軸心位置設定装置、101・・・ピアノ線、102・・・錘

Claims (4)

  1. 各々が円形状の開口部を有し、互いの開口部の軸心が略同一直線上に乗るように、一方の開口面を内側にして基準面に仮設置された第1及び第2の物体の他方の開口面の外側に配置され、又はいずれか一方の物体の他方の開口面の外側に配置され、前記第1及び第2の物体の開口部の間に通される軸合わせ用の細線を他の軸心位置設定装置と共に前記基準面に対して水平に保持する軸心位置設定装置であって、
    一方の端部に錘が連結される前記細線の引出ポイントを有して、当該細線を保持する保持部と、
    前記保持部が設置され、前記引出ポイントを、第1の方向と、当該第1の方向に略垂直な第2の方向とに移動させる可動機構と、
    前記基準面に載置され固定され、前記第1及び第2の方向に略垂直な回転軸を前記他の軸心位置設定装置と向き合わされる側面に有して、前記可動機構を回転可能に支持する支持脚部とを備え
    前記支持脚部には、
    前記回転軸に取り付けられた回転機構と、前記回転機構に係合され前記回転軸を操作する操作棒とが設けられることを特徴とする軸心位置設定装置。
  2. 前記可動機構は
    上面の所定部位を、前記第1又は第2の方向に略平行な鏡面形状に加工され、
    当該所定部位に、水平方向に対する傾きを検出する精密水準器が設置されることを特徴とする請求項1に記載の軸心位置設定装置。
  3. 前記保持部、可動機構、支持脚部及び回転機構には、
    互いに連通する細線保持用の孔部が貫通され、
    当該軸心位置設定装置は、
    前記孔部に通され、端部を保持された細線を前記他の軸心位置設定装置と共に保持することを特徴とする請求項に記載の軸心位置設定装置。
  4. 各々が円形状の開口部を有し、互いの開口部の軸心が略同一直線上に乗るように、一方の開口面を内側にして基準面に仮設置された第1及び第2の物体の、両開口部を通過する軸合わせ用の細線を設置する方法であって、
    請求項1から3に記載の第1の軸心位置設定装置を前記第1の物体の他方の開口面の外側であって、前記基準面に設置し固定する工程と、
    請求項1から3に記載の第2の軸心位置設定装置を前記第1の軸心位置設定装置と向き合うように前記第2の物体の他方の開口面の外側であって、前記基準面に設置し固定する工程と、
    前記細線を前記第1及び第2の物体の開口部に通す工程と、
    前記第1の軸心位置設定装置の前記保持部、可動機構、支持脚部及び回転機構の孔部に前記細線の一方の端部を貫通し、当該細線の端部を保持する工程と、
    前記第2の軸心位置設定装置の前記保持部、可動機構、支持脚部及び回転機構の孔部に前記細線の他方の端部を貫通し、当該細線の端部を保持する工程と、
    前記第1及び第2の軸心位置設定装置の各々の操作棒を操作して前記回転軸を基準とした可動機構と前記支持脚部とのなす角度を調整して前記可動機構を基準面に対して略平行又は略垂直に位置合わせすると共に、前記細線を基準面に対して略水平にする工程と、
    前記第1及び第2の軸心位置設定装置で保持された細線を、位置合わせされた前記可動機構を調整して前記第1又は第2の物体の開口部の軸心に合わせる工程とを有し、
    前記細線の一方の端部及びその他方の端部の少なくともいずれか一方に錘を連結することを特徴とする軸心位置設定方法。
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