JP4995040B2 - 端子台及び照明器具 - Google Patents

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Description

この発明は、端子台に関する。例えば、誘導灯である照明器具に使用される端子台に関する。
3極の端子台または3極にアース1極を加えた構成の端子台として、特開平10−154410号公報(特許文献1)や特開2007−80683号公報(特許文献2)に開示されたものがある。このような構成の端子台は、主に誘導灯などの照明器具で使用される。
近年、誘導灯は小型化、薄型化を求められており、誘導灯に取り付けられる端子台についても、小型化、薄型化が求められてきた。
図22は、誘導灯照明器具における枠状の器具本体(構成部品の収納ケース)を示す図である。誘導灯に対する小型化、薄型化の要請から、図22に示す器具本体厚さWは、短いことが要請される。このため、より短い器具本体厚さWに対応する端子台の要請がある。
(1)これまで、特開平10−154410号公報(特許文献1)の端子台は、箱状をなす誘導灯照明器具で使用したとき、図23のように、誘導灯本体の開口面側を端子台の入力端子と送り端子用の電線挿入口面に配置して取り付けるようになる。このような取り付け方では、図23に示すように、入力及び送り電線が、端子台上部(照明器具の厚さW方向)に電線(曲げ部分)が出るため、その分、照明器具内に空間を設ける必要があった。すなわち、その分、器具本体厚さWを厚くする必要があった、
(2)上記(1)の方法を回避する方法として、図24のように、端子台の入力及び送り用の電線挿入口のある面(赤、白、黒の表示がある面)を、誘導灯の本体の開口面側と垂直方向(図22のZ方向)になるように配置して取り付ける方法がある。
(2.1)このような取付けを行った場合、特開平10−154410号公報(特許文献1)のような従来の端子台は、図24に示すように、入力端子と送り端子用の電線挿入口を平行にそれぞれ3個(極)配置している。このため、3個(極)分の厚さを要する(アースを要する場合は4個(極)分となる)。
(2.2)また、図25に示すように、図24の状態から端子台をW方向に回転させて取り付けた場合(端子台を上記(2.1)と直角面側(器具内配線用の電線挿入口を誘導灯の開口面側)になるように取り付けた場合)、器具内端子の電線(曲げ部)を端子台の上部に出る分、空間を設ける必要がある。このため、器具本体厚さWをその分厚くしなければならなくなる。
(2.3)また、図26のように、図25の端子台の配置において、器具内端子穴を電源穴と同一面(同一方向)に設けている端子台がある。
(2.4)更に上記(2.3)(図26)に対して、器具内配線用端子用の電線挿入口が、入力及び送り端子用の電線挿入口側面と逆面に配置された端子台がある。
(2.5)更に上記(2.3)(図26)に対して、器具内配線用端子用の電線挿入口が、入力及び送り端子用の電線挿入口側面に対する左右面に配置された端子台がある。
(3)上記(2)の方法以外で、上記(1)の方法を回避する方法としては3極の端子台または3極にアース1極を加えた構成の端子台を更に薄型化した特開2007−80683号公報(特許文献2)がある。この特許文献3で開示されている端子台は、入力及び送り端子用の電線挿入口を傾斜させ、電線差し方向を端子台の斜め方向から、挿入できるようにしている。
前記(1)で示した特開平10−154410号公報(特許文献1)の端子台(図23)は、入力及び送り端子用の電線挿入口を誘導灯本体の開口面側となるように配置した場合端子台の厚さ分以外にそれぞれ端子台に接続した電線の逃がし分(曲げ部分)だけのスペースがあり、照明器具の薄型化を阻害される。すなわち、端子穴が上側になる場合は電線の逃がし部分(曲げ部分)だけのスペースが必ず必要である為照明器具を薄型化することが困難であり、また電線の曲げ方によっては、照明器具のカバーを無理に本体にはめ込み、破損させてしまう恐れがあった。
また、前記(2)において、端子台の入力端子及び送り端子用の電線挿入口のある面(赤、白、黒の表示がある面)を誘導灯の本体の開口面側と垂直方向(図22のW方向)になるように配置して取り付ける方法を示したが以下の課題がある。
前記(2.1)(図24)の場合は、端子装置(端子穴)を入力端子穴と送り端子穴の並び方向と直角な方向に3極並ぶように配置している分の端子台の幅は、極数が増えるごとに厚さが増してしまう。すなわち、3極の端子台であれば3極分の厚さが必要となり、またアース端子を加えた4極の端子台であれば、4極分の端子台幅が必要である。従って、端子台は極数分の厚さが必要となり、誘導灯の照明器具(器具本体厚さW)は3極分以上となり薄型化することが困難である。
前記(2.2)(図25)の場合は、器具内配線端子用の電線挿入口が誘導灯本体の開口面側になってしまうため、前記(1)と同様な課題がある。すなわち、器具内配線の曲げのぶん、器具本体厚さWが厚くなってしまう。
前記(2.3)(図26)の場合は、入力及び送り端子用の電線挿入口と器具内配線端子用の電線挿入口とが同一面にあるため誤配線が生じる恐れがある。
前記(2.4)の場合は、器具内配線用端子用の電線挿入口が、入力及び送り端子用の電線挿入口側面と逆面に配置しているため、誘導灯本体の内枠面に端子台の入力及び送り端子用の電線挿入口側面と逆面が接することができず、端子台は誘導灯本体の中央よりに配置するようになり小型化することが困難であった。また、前記(2.5)の場合は、3極もしくは4極の端子装置のうち、内側の端子装置は左右にある外側の端子装置より左右面までの距離があるため、端子装置の歩留まりが悪いという課題がある。
また、前記(3)の端子台は、入力及び送り電線差し方向を端子台の斜め方向から挿入するようにしてあるので電線の逃がし部(曲げ部分)のスペースは緩和されるが、照明器具の電源線引き出し穴位置によっては、端子台高さより被服分が出っ張ってしまう。従って、前記(1)と同様な課題がある。更に、前記(3)の端子台は電線挿入穴が斜め方向であるため、金型構造も複雑になりがちであり、コストUpにつながる。
特開平10−154410 特開2007−80683
この発明は、誘導灯などに取付する端子台であって、器具本体厚さWの薄型化の可能な端子台の提供を目的とする。
この発明の端子台は、
略箱型の絶縁体である本体と、
前記本体に互いに電気的に絶縁されて収納されるとともに、それぞれが自己に接続する複数の電線を電気的に接続する第1端子部と、第2端子部と、第3端子部と
を備え、
前記本体は、前記略箱型の上面に、
前記第1端子部に接続する電線の端部が挿入される少なくとも2つの電線挿入穴と、
前記第2端子部に接続する電線の端部が挿入される少なくとも2つの電線挿入穴と、
前記第3端子部に接続する電線の端部が挿入される少なくとも2つの電線挿入穴と
を有するとともに、
前記上面の長手方向に略直交する2つの側面に、
前記第1端子部に接続する電線の端部が挿入される少なくとも1つの電線挿入穴と、
前記第2端子部に接続する電線の端部が挿入される少なくとも1つの電線挿入穴と、
前記第3端子部に接続する電線の端部が挿入される少なくとも1つの電線挿入穴と
を有し、
前記第1端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴は、
前記上面の長手方向に連なって形成され、
前記第2端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴は、
前記上面の長手方向に連なるとともに前記第1端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴と並設され、
前記第3端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴は、
前記上面の長手方向に連なるとともに前記第1端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴の連なる方向のいずれかの方向に移動させた位置に形成され、
前記第1端子部に対応する前記少なくとも1つの電線挿入穴は、
前記上面の長手方向に略直交する2つの側面のうち、前記第3端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴の移動方向と反対方向に存在するほうの側面に形成され、
前記第2端子部に対応する前記少なくとも1つの電線挿入穴は、
前記第1端子部に対応する前記少なくとも1つの電線挿入穴が形成された前記側面に形成され、
前記第3端子部に対応する前記少なくとも1つの電線挿入穴は、
前記上面の長手方向に略直交する2つの側面のうち、前記第3端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴の移動方向に存在するほうの前記側面に形成されたことを特徴とする。
この発明により、小型化、薄型化の照明器具を可能とする端子台を提供することができる。
実施の形態1.
図1〜図12を参照して実施の形態1の端子台を説明する。実施の形態1は、誘導灯などの箱状をなす照明器具に搭載する3極ないし4極(3極+アース)の端子台であって、照明器具内部に配置したときに、その端子台の端子穴は上部(図23の入力/送り電線が存在する面)に位置しない端子台である。すなわち、実施の形態1の端子台は、電線の逃げ部分の空間を設けず薄型化できるように、端子穴の配置を改良したものであり、図24のように極数分の厚さを必要としない、すなわち従来の3極分から2極分の厚さを可能にした端子台である。しかも、誘導灯本体の内枠面に沿って端子台を配置でき、すなわち器具面積を小さくでき誘導灯を小型化できる端子台である。以下に図を参照して実施の形態1の端子台を説明する。
図1は、実施の形態1に係る端子台100を説明するための端子台100の概略図である。図1(a)は端子台100の斜視図であり、(b)は(a)のX方向矢視である。端子台100には、入力用の入力用電線11、21、31の端部と、送り用の送り用電線12、22、32の端部と、器具内配線である器具内配線13、23、33の端部とが挿入される。端子台100には、これらの電線の端部が挿入される挿入穴が形成されている。以下では入力用電線21、送り用電線22、器具内配線23を参照して説明するため、図1(a)ではこれらは太い実線で示し、他の電線は2点鎖線で示した。
端子台100は、本体1と、3つの端子装置と、本体1と組み合わさって3つの端子装置を収納する台(後述する図11(a)等に示している)とを備えている。端子台100は、第1端子装置401、第2端子装置402、第3端子装置403の3つを備えている。図1(a)では、見易さのため、第2端子装置402のみをした。図1(b)では第3端子装置403を示した。以下では、第1端子装置401に接続する電線の挿入穴には「第1」を付し、第2端子装置402に接続する電線の挿入穴には「第2」を付し、第3端子装置403に接続する電線の挿入穴には「第3」を付して呼ぶこととする。
本体1は、略箱型の絶縁体である。後述する台2も、絶縁体である。第1端子装置401、第2端子装置402、第3端子装置403は、本体1に互いに電気的に絶縁されて収納されるとともに、それぞれが自己に接続する複数の電線を電気的に接続する導体である。
図1(a)において、第2端子装置402を例に説明する。第2端子装置402は、自己に接続する複数の電線を電気的に接続する。即ち、第2端子装置402は、その端部が端子台100に挿入される入力用電線21と、送り用電線22と、器具内配線23とを互いに電気的に接続する。第1端子装置401及び第3端子装置403も第2端子装置402と同様である。第1端子装置401は、入力用電線11と、送り用電線12と、器具内配線13とを互いに電気的に接続し、第3端子装置403は、入力用電線31と、送り用電線32と、器具内配線33とを互いに電気的に接続する。
(上面102の電線挿入穴)
図1(a)に示すように、本体1には、略箱型の上面102に、複数の電線挿入穴が形成されている。即ち、本体1の上面102には、第1端子装置401に接続する入力用電線11、送り用電線12が挿入される第1の入力用電線挿入穴1−1a、第1の送り用電線挿入穴1−1bと、第2端子装置402に接続する入力用電線21、送り用電線22が挿入される第2の入力用電線挿入穴1−2a、第2の送り用電線挿入穴1−2bと、第3端子装置403に接続する入力用電線31、送り用電線32が挿入される第3の入力用電線挿入穴1−3a,第3の送り用電線挿入穴1−3bとが形成されている。それぞれの電線の端部は、上面102に形成されたそれぞれの挿入穴を貫通して、対応する端子装置に接続する。
(側面の電線挿入穴)
図1(a)、(b)に示すように、上面102の長手方向に略直交する2つの側面である第1の側面111、第2の側面112には、電線の端部が挿入される挿入穴が形成されている。すなわち、第1の側面111には、第1の器具内配線挿入穴1−5、第2の器具内配線挿入穴1−6が形成されている。また、第2の側面112には、第3の器具内配線挿入穴1−7が形成されている。
(上面102の挿入穴の位置)
第1の入力用電線挿入穴1−1a、及び第1の送り用電線挿入穴1−1bは、上面102の長手方向103に連なって(長手方向103に前後に)、形成されている。第2の入力用電線挿入穴1−2a、及び第2の送り用電線挿入穴1−2bは、上面102の長手方向103に連なるとともに第1の入力用電線挿入穴1−1a、第1の送り用電線挿入穴1−1bと並設されている。第3の入力用電線挿入穴1−3a、第3の送り用電線挿入穴1−3bは、上面102の長手方向103に連なるとともに、第1の入力用電線挿入穴1−1a、第1の送り用電線挿入穴1−1bの連なる方向に移動させた位置に形成されている。
(側面の挿入穴の位置)
第1の器具内配線挿入穴1−5は、上面102の長手方向103に略直交する2つの側面のうち、第3端子装置に対応する第3の入力用電線挿入穴1−3a、第3の送り用電線挿入穴1−3bの移動方向と反対方向に存在するほうの側面である第1の側面111に形成されている。第2の器具内配線挿入穴1−6は、第1の器具内配線挿入穴1−5が形成された第1の側面111に形成されている。第3の器具内配線挿入穴1−7は、上面102の長手方向に略直交する2つの側面のうち、第3の入力用電線挿入穴1−3a、第3の送り用電線挿入穴1−3bの移動方向に存在するほうの側面である第2の側面112に形成されている。
図1(a)に示すように、長手方向103に方向にみて、「第1の送り用電線挿入穴1−1b、第1の入力用電線挿入穴1−1a、第3の送り用電線挿入穴1−3b、第3の入力用電線挿入穴1−3a」と、「第2の入力用電線挿入穴1−2a、第2の送り用電線挿入穴1−2b」とが2列に形成されているので、図1(b)に示すように、端子幅Bを短くすることができる。このため、端子台100を用いることにより、図22に示した器具本体厚さWを短くすることができる。
以下、図2〜図12を用いて、端子台100の具体的な形状及び構造を説明する。
図2は、端子台100の具体的な外観を示す図である。図2(a)は端子台100の斜視図であり、図2(b)はY矢視である。上面102には、6つの電線挿入穴が形成されている。
また、第1の側面111には、2つの電線挿入穴が形成されている。また、第2の側面112には、1つの電線挿入穴が形成されている。また、図2の端子台100の本体1には、突起部1−8a,1−8bが形成されている。この突起部1−8a,1−8bは、実施の形態3で後述するように、照明器具本体への係合に用いられる。また、図2には、解除ボタン3が示されている。解除ボタン3は、これを押すことで、上面102の各電線挿入穴に挿入されている電線(電線の端部)を、それぞれの端子装置から取り外すことができる。それぞれの解除ボタンは、それぞれの解除ボタン3の両脇の電線挿入穴に挿入された電線の端部を解除する。
(端子装置)
図3は、端子装置(例えば、端子装置402)を示す斜視図である。第1端子装置401、第3端子装置403も、同じである。図3(a)は、各部品が一体となっている状態を示す組立図である。
図3(b)は、各構成部品に分けた分解斜視図である。図3(b)に示すように、端子装置は、同じ形状の2つの「入力/送り用押さえバネ4−2」と、導体の板を加工した「端子4」とを備える。「入力/送り用押さえバネ4−2」は、入力用電線あるいは送り用電線の端部を押さえる「板バネ部4−21、板バネ部4−22」を備える。端子4は、入力用電線あるいは送り用電線と接続する「入力/送り端子板4−1」、器具内配線と接続する「器具内配線用の端子板4−3」、器具内配線の端部を抑える「器具内配線用の押さえバネ4−4」を備える。これらの機能は後述する。
(正面図)
図4は、端子台100の入力用電線、送り用電線の電線挿入穴の面(上面102の法線方向)から見た正面図である。図4には、上面102に形成された6つの電線挿入穴が現れている。また図4に示すように、端子台100は正面図でみると、左右に突起部1−8a,1−8bを備えている。
(側面図)
図5は、図4の正面図に対する左側面図である。図5には、第3の器具内配線挿入穴1−7が現れているとともに、突起部1−8bが現れている。図6は、図4の右側面図である。第1の器具内配線挿入穴1−5、第2の器具内配線挿入穴1−6があらわれているとともに、突起部1−8aが現れている。
(断面図)
次に図7〜図10の断面図を参照して図4における切断面の説明する。図7〜図10は、順に、図4のA−A断面図、C−C断面図、D−D断面図、E−E断面図である。
(A−A断面図)
図7のA−A断面図には、第3端子装置403、第1端子装置401、が現れている。また、第3の入力用電線挿入穴1−3a、第3の送り用電線挿入穴1−3b、第1の器具内配線挿入穴1−5が現れている。例えば、第3の入力用電線挿入穴1−3aに挿入された入力用電線31の端部は、入力/送り用押さえバネ4−2(左側)の板バネ部4−21及び板バネ部4−22のバネ作用により、板バネ部4−21及び板バネ部4−22の先端部により、入力/送り端子板4−1(左側)に押し付けられる。また、第3の送り用電線挿入穴1−3bに挿入された送り用電線32の端部は、「入力/送り用押さえバネ4−2」(右側)の板バネ部4−21及び板バネ部4−22のバネ作用により、板バネ部4−21及び板バネ部4−22の先端部により、入力/送り端子板4−1(右側)に押し付けられる。これにより、入力用電線31,送り用電線32は第3端子装置403に電気的に接続する。この構成は、第1端子装置401、第2端子装置第2端子装置402も同じである。また、第1の器具内配線挿入穴1−5に挿入された器具内配線13の端部は、「器具内配線用の押さえバネ4−4」のバネ作用により、その先端部により「器具内配線用の端子板4−3」(右側)に押し付けられる。これにより、器具内配線13が第1端子装置401に電気的に接続する。この構成は、第2端子装置402、第3端子装置403も同じである。
(C−C断面)
図8のC−C断面には、第2端子装置402が現れている。また、第2の入力用電線挿入穴1−2a,第2の送り用電線挿入穴1−2bが現れている。これらの挿入穴に挿入される電線の第2端子装置402への接続は、図7で説明した通りである。
(D−D断面)
図9のD−D断面には、第2端子装置402が現れている。また、第2の器具内配線挿入穴1−6が現れている。第2の器具内配線挿入穴1−6へ挿入される電線の第2端子装置402への接続は、図7で説明した通りである。
(E−E断面)
図10のE−E断面には、第1端子装置401、第2端子装置402が現れている。また、第1の送り用電線挿入穴1−1b、第2の送り用電線挿入穴1−2b、第1の器具内配線挿入穴1−5、第2の器具内配線挿入穴1−6が現れている。第2の器具内配線挿入穴1−6へ挿入される電線の第2端子装置402への接続、及び第1の器具内配線挿入穴1−5へ挿入される電線の第1端子装置401への接続は、図7で説明した通りである。
図11は、本体1、台2を示す図である。台2には端子装置が収納されている状態を示している。
図12は、端子装置の別の例を示す図である。図3に示した端子装置は、2つの入力/送り用押さえバネ4−2と、端子4とから構成されていた。図12の端子装置は、1枚の板を加工することにより、一つの部品で図3の端子装置の機能を実現する。
以上の実施の形態1の端子台100では、例えば第1端子装置については、第1の入力用電線挿入穴1−1aに入力用電線を挿入し、第1の送り用電線挿入穴1−1bに送り用電線を挿入したが、どちらの挿入穴にどちらの電線を挿入しても構わない。
また、以上の実施の形態1の端子台100では、それぞれの端子装置に対応するとともに、上面102に連なって形成される電線挿入穴は2つの場合を説明したが、2つに限るものではない。対応する端子装置に電気的に接続するのであれば、3つ以上連なっても構わない。また、端子装置に対応するとともに、第1の側面111に形成される電線挿入穴は、一つの場合を説明したが、対応する端子装置に電気的に接続するのであれば複数設けても構わない。これは第2の側面112に形成される電線挿入穴についても同じである。
実施の形態2.
図13〜図17を用いて実施の形態2を説明する。実施の形態2は、実施の形態1の端子台100に、さらに、アース端子装置(第4端子部)を組み込み、4極にしたものである。
図13は、実施の形態2に係る端子台100を説明するための概略図である。図13は、実施の形態1の図1に対応する。図13(a)は端子台100の斜視図であり、(b)は(a)のY方向矢視である。実施の形態2の端子台100は、実施の形態1の端子台100に対して、さらに、アース端子装置404(第4端子装置)と、接地片5−3とを備える。また、本体の上面102には、アース端子装置404に接続するアース入力用電線41、アース送り用電線42を接続するためのアース入力用電線挿入穴1−4a,アース送り用電線挿入穴1−4bとが形成されている。
(挿入穴の配置)
アース端子装置404に対応する2つの電線挿入穴は、上面102の長手方向103に連なるとともに第2端子装置402に対応する2つの電線挿入穴である第2の入力用電線挿入穴1−2a、第2の送り用電線挿入穴1−2bの連なる方向、かつ、第3端子装置403に対応する第3の入力用電線挿入穴1−3a、第3の送り用電線挿入穴1−3bが形成された側に移動させた位置に形成されている。
アース端子装置404は、第1端子装置401〜第3端子装置403のそれぞれと電気的に絶縁されて本体1に収納され、かつ、自己に接続する複数の電線を電気的に接続する。また、アース端子装置404は、アースをとる接地片5−3と電気的に接続している。従って、アース入力用電線41と、アース送り用電線42と、接地片5−3とは、互いに電気的に接続している。アース端子装置404と、アース入力用電線41及びアース送り用電線42との接続は、実施の形態1で説明した第2端子装置402等の場合と同じである。
以下、図14〜図17を用いて、実施の形態2の端子台100の具体的な形状及び構造を説明する。
(正面図)
図14は、端子台100の入力及び送り用の電線の電線挿入穴の面(上面102)から見た正面図である。実施の形態2の端子台100は、図14に示すように、第1のアース入力用電線挿入穴1−4aと、アース送り用電線挿入穴1−4bとが形成されている。
(断面図)
図15、図16を参照して断面を説明する。図15は、図14のC−C断面図である。
図16は、図14のD−D断面図である。
(C−C断面図)
図15のC−C断面には、第2端子装置402、アース端子装置404が現れている。また、第2の入力用電線挿入穴1−2a,第2の送り用電線挿入穴1−2b、アース入力用電線挿入穴1−4a,アース送り用電線挿入穴1−4bが現れている。これらの挿入穴に挿入される電線の端子装置への接続は、図7で説明した通りである。
(D−D断面)
図16のD−D断面には、第2端子装置402及び接地片5−3が現れている。また、第1の器具内配線挿入穴1−5が現れている。ここで、D−D断面の場合、アース端子装置404については、断面が現れていないが、その理由は、図3(b)に示す端子4において、器具内配線用の端子板4−3,器具内配線用の押さえバネ4−4が形成されていないため断面として現れないからである。アース端子装置404は、第2の側面112に電線を挿入する挿入穴を持たないので、器具内配線用の端子板4−3,器具内配線用の押さえバネ4−4を形成する必要がない。
図17は、本体1、台2を示す図である。台2には端子装置が収納されている状態である。アース端子装置404と接地片5−3とが機械的、電気的に接続(破線で囲む部分)している。
実施の形態3.
次に図18〜図21を参照して、実施の形態3を説明する。実施の形態3は、実施の形態1あるいは実施の形態2の端子台100を備えた照明器具600に関する実施形態である。照明器具600は、例えば誘導灯である。
図18は、照明器具600の外観を示す斜視図である。照明器具600は、照明器具本体6と、表示板6−8と、ランプホルダーユニット6−7とを備える。図19は、照明器具600の分解斜視図である。
図20は、端子台100が照明器具本体6の内枠内面6−4に取り付けられた場合を示す図である。電線挿入穴の配置は、4つの電線挿入穴からなる第1列と、2つの挿入穴からなる第2列とが並列するように構成されていること、及び側面101a,側面101aに対応する反対側の側面101b(側面101aと平行な面)には電線挿入穴が存在しないことにより、器具本体厚さWの薄い照明器具を実現することができる。
図21は、内枠内面6−4に対して端子台100を取り付ける取付方法を説明する図である。また、図21、及び図19、図20を参照して説明する。端子台100の本体1は、上面102の長手方向103に略直交する一方の側面111に形成された突起部1−8a(第1の突起部)と、上面102の長手方向103に略直交する他方の側面112に形成された突起部1−8b(第2の突起部)とを備える。照明器具600は、突起部1−8aを略囲うとともにこの突起部1−8aを挿通可能な取付用リブ6−3a(第1リブ)と、突起部1−8bを略囲うとともにこの突起部1−8bを挿通可能な取付用リブ6−3b(第2リブ)と、取付用リブ6−3aに挿通させた突起部1−8aの取付用リブ6−3aからの抜けと、取付用リブ6−3bに挿通させた突起部1−8bの取付用リブ6−3bからの抜けとを抑止する係止部6−2(抜け抑止部)とを備えている。即ち、図19に示すように照明器具600は、略箱状であって、4方ある内枠面6−1のいずれかの一面に対して、実施の形態1の端子台100もしくは実施の形態2の端子台100の下面(上面102に対応する下)が向き合うように取り付けられている。照明器具は、端子台100の突起部1−8a,1−8bのそれぞれに対応して、これらの突起部1−8a,1−8bを略囲うとともに、これらを挿通可能な取付用リブ6−3a,6−3bを備える。照明器具600には、さらに、端子台100の突起部1−8a,1−8bをそれぞれの取付用リブに挿通した後に、突起部1−8a,1−8bがそれぞれの取付用リブから抜けるのを防止する係止部6−2が照明器具本体6の内枠面6−1に設けられている。
以上のように、実施の形態1、実施の形態2の端子台は、以下の特徴を有する。本体1が、複数の電線挿入口(電線挿入穴ともいう)をもち、開口面のある略箱型の形状である。また、台2は、本体1の略箱型の開口面を略閉塞する絶縁体である。端子台は、挿入口から挿入された電線が接続される端子をもつ端子装置を具備する。端子装置は、入力電線と送り電線を同一方向から接続でき、また、入力電線及び送り電線と略垂直方向のうち少なくとも一方から電線を接続できる。端子台100は、端子装置を少なくとも3個(3極)具備している(第1端子装置、第2端子装置、第3端子装置)。端子台100は、入力及び送り用電線の挿入口面である上面102に対し短手方向の略直角面と、入力端子及び送り用の電線挿入口の面に対し逆面とは、電線挿入口を持たない。第1端子装置及び第2端子装置の器具内配線用の電線挿入口は、端子台の長手方向側面(第1側面111)に形成される。第3端子装置の器具内配線用の電線挿入口は、第1側面との逆面(第2側面112)に形成される。第1端子装置の入力及び送り用の電線挿入口は、端子台の一面の長手方向に連なって配置される。第2端子装置の入力及び送り用の電線挿入口は、端子台の一面の長手方向に連なって配置されるとともに、第1端子装置の入力及び送り用の電線挿入口から短手軸方向に略平行移動させた位置に配置される。第3端子装置の入力及び送り用の電線挿入口は、端子台の一面の長手方向に連なって配置されるとともに、第1端子装置の入力及び送り用の電線挿入口から長手軸方向に略平行移動させた位置に配置される。
以上のように、実施の形態2の端子台は、以下の特徴を有する。アース入力及びアース送り用の電線挿入口は、端子台の一面の長手方向に連なって配置されるとともに、第2端子装置の入力及び送り用の電線挿入口から長手軸方向に略平行移動させ、第3端子装置の入力端子及び送り端子用の電線挿入口から短手軸方向に略平行移動させた位置に配置される。そして、アース端子装置は、端子台の一面から接地可能な接地片に接続している。
以上のように、実施の形態3の照明装置は、以下の特徴を有する。照明器具600は、略箱状の照明器具であって、4方ある内枠面のいずれかの一面に対して、実施の形態1の端子台100もしくは実施の形態2の端子台100の下面(上面102に対応する下)が向き合うように取り付けられている。
以上のように、実施の形態3の照明装置は、以下の特徴を有する。端子台には、長手方向の両側面に突起部が設けられている。照明器具には、端子台のそれぞれの突起部に対応して、突起部を略囲うとともに突起部を挿通可能なリブが設けられている。照明器具には、さらに、端子台の突起部をそれぞれのリブに挿通した後に突起部がリブから抜けるのを防止する係止部が、照明器具本体の内枠面に設けられている。
実施の形態1の端子台100の概要を示す斜視図。 実施の形態1の端子台100の具体的な外観を示す斜視図。 実施の形態1の端子装置の構成を示す斜視図。 実施の形態1の端子台100の正面図。 実施の形態1の端子台100の左側面図。 実施の形態1の端子台100の右側面図。 図4のA−A断面図。 図4のC−C断面図。 図4のD−D断面図。 図4のE−E断面図。 実施の形態1の端子台100の本体1と台2を示す図。 実施の形態1の別の端子装置の例を示す斜視図。 実施の形態2の端子台100の概要を示す斜視図。 実施の形態2の端子台100の正面図。 図14のC−C断面図。 図14のD−D断面図。 実施の形態2の端子台100の本体1と台2を示す図。 実施の形態3の照明器具600の斜視図。 実施の形態3の照明器具600の分解斜視図。 実施の形態3の端子台100の照明器具600への取付状態を示す図。 実施の形態3の端子台100の照明器具600への取付方法を示す図。 従来技術を示す図。 従来技術を示す図。 従来技術を示す図。 従来技術を示す図。 従来技術を示す図。
符号の説明
1 本体、1−1a 第1の入力用電線挿入穴、1−1b 第1の送り用電線挿入穴、1−2a 第2の入力用電線挿入穴、1−2b 第2の送り用電線挿入穴、1−3a 第3の入力用電線挿入穴、1−3b 第3の送り用電線挿入穴、1−4a アース入力用電線挿入穴、1−4b アース送り用電線挿入穴、1−5 第1の器具内配線挿入穴、1−6 第2の器具内配線挿入穴、1−7 第3の器具内配線挿入穴、1−8 突起部、2 台、3 解除ボタン、4 端子、4−1 入力/送り端子板、4−2 入力/送り用押さえバネ、4−21,4−22 板バネ部、4−3 器具内配線用の端子板、4−4 器具内配線用の押さえバネ、5−3 接地片、6 照明器具本体、6−1 内枠面、6−2 係止部、6−3 取付け用リブ、6−5 安定器、6−6 点検スイッチ、6−7 ランプホルダーユニット、6−8 表示板、11,21,31 入力用電線、12,22,32 送り用電線、13,23,33 器具内配線、41 アース入力用電線、42 アース送り用電線、100 端子台、101 本体、102 上面、103 長手方向、111 第1の側面、112 第2の側面、401 第1端子装置、402 第2端子装置、403 第3端子装置、404 アース端子装置、600 照明器具。

Claims (6)

  1. 略箱型の絶縁体である本体と、
    前記本体に互いに電気的に絶縁されて収納されるとともに、それぞれが自己に接続する複数の電線を互いに電気的に接続する第1端子部と、第2端子部と、第3端子部と
    を備え、
    前記本体は、前記略箱型の上面に、
    前記第1端子部に接続する電線の端部が挿入される少なくとも2つの電線挿入穴と、
    前記第2端子部に接続する電線の端部が挿入される少なくとも2つの電線挿入穴と、
    前記第3端子部に接続する電線の端部が挿入される少なくとも2つの電線挿入穴と
    を有するとともに、
    前記上面の長手方向に略直交する2つの側面に、
    前記第1端子部に接続する電線の端部が挿入される少なくとも1つの電線挿入穴と、
    前記第2端子部に接続する電線の端部が挿入される少なくとも1つの電線挿入穴と、
    前記第3端子部に接続する電線の端部が挿入される少なくとも1つの電線挿入穴と
    を有し、
    前記第1端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴は、
    前記上面の長手方向に連なって形成され、
    前記第2端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴は、
    前記上面の長手方向に連なるとともに前記第1端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴と並設され、
    前記第3端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴は、
    前記上面の長手方向に連なるとともに前記第1端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴の連なる方向のいずれかの方向に移動させた位置に形成され、
    前記第1端子部に対応する前記少なくとも1つの電線挿入穴は、
    前記上面の長手方向に略直交する2つの側面のうち、前記第3端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴の移動方向と反対方向に存在するほうの側面に形成され、
    前記第2端子部に対応する前記少なくとも1つの電線挿入穴は、
    前記第1端子部に対応する前記少なくとも1つの電線挿入穴が形成された前記側面に形成され、
    前記第3端子部に対応する前記少なくとも1つの電線挿入穴は、
    前記上面の長手方向に略直交する2つの側面のうち、前記第3端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴の移動方向に存在するほうの前記側面に形成されたことを特徴とする端子台。
  2. 前記端子台は、さらに、
    アースをとる接地片と、
    前記接地片に電気的に接続するとともに、前記第1端子部、前記第2端子部、前記第3端子部のそれぞれと電気的に絶縁されて前記本体に収納され、かつ、自己に接続する複数の電線を電気的に接続する第4端子部と
    を備え、
    前記本体は、前記略箱型の上面に、
    前記第4端子部に接続する電線の端部が挿入される少なくとも2つの電線挿入穴を有し、
    前記第4端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴は、
    前記上面の長手方向に連なるとともに前記第2端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴の連なる方向、かつ、前記第3端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴が形成された側に移動させた位置に形成されたことを特徴とする請求項1記載の端子台。
  3. 前記第1端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴の2つは、
    入力用電線と送り用電線との端部が挿入され、
    前記第1端子部に対応する前記少なくとも1つの電線挿入穴は、
    器具内配線用の電線の端部が挿入され、
    前記第2端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴の2つは、
    入力用電線と送り用電線との端部が挿入され、
    前記第2端子部に対応する前記少なくとも1つの電線挿入穴は、
    器具内配線用の電線の端部が挿入され、
    前記第3端子部に対応する前記少なくとも2つの電線挿入穴の2つは、
    入力用電線と送り用電線との端部が挿入され、
    前記第3端子部に対応する前記少なくとも1つの電線挿入穴は、
    器具内配線用の電線の端部が挿入されることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の端子台。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の端子台を備えたこと特徴とする照明器具。
  5. 前記端子台の前記本体は、
    前記上面の長手方向に略直交する一方の前記側面に形成された第1の突起部と、
    前記上面の長手方向に略直交する他方の前記側面に形成された第2の突起部と
    を備え、
    前記照明器具は、さらに、
    前記第1の突起部を略囲うとともに前記第1の突起部を挿通可能な第1リブと、
    前記第2の突起部を略囲うとともに前記第2の突起部を挿通可能な第2リブと、
    前記第1リブに挿通させた前記第1の突起部の前記第1リブからの抜けと、前記第2リブに挿通させた前記第2の突起部の前記第2リブからの抜けとを抑止する抜け抑止部と
    を備えたことを特徴とする請求項4記載の照明器具。
  6. 前記照明器具は、
    誘導灯であることを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の照明器具。
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