JP4992888B2 - 直線移動量検出装置 - Google Patents

直線移動量検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4992888B2
JP4992888B2 JP2008315019A JP2008315019A JP4992888B2 JP 4992888 B2 JP4992888 B2 JP 4992888B2 JP 2008315019 A JP2008315019 A JP 2008315019A JP 2008315019 A JP2008315019 A JP 2008315019A JP 4992888 B2 JP4992888 B2 JP 4992888B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
linear movement
movement amount
detection device
hall elements
amount detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008315019A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010139338A (ja
Inventor
麗司 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2008315019A priority Critical patent/JP4992888B2/ja
Publication of JP2010139338A publication Critical patent/JP2010139338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4992888B2 publication Critical patent/JP4992888B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Description

本発明は、固定部に対して、所定範囲で直線移動する可動部の移動量を検出する、直線移動量検出装置に関する。
自動車においては、例えばパワーウィンドウ装置や電動シート装置等、所定範囲で直線移動(スライド)する可動部が多くあり、従来から、その移動量を検出する要求があった。例えば、特開2004−85523号公報(特許文献1)には、直線方向の移動量を機械的に回転角度変位量に変換し、それを回転センサで検出する方法が開示されている。エンジンやトランスミッションの周りにおいても、例えば、給排気バルブリフト量連続可変システムやトロイダル連続可変トランスミッションに上記所定範囲で直線移動する可動部があり、その移動量を検出する要求がある。
特開2004−85523号公報
特許文献1に開示されている直線移動量検出装置は、前述したように回転角度変位量に機械的に変換してから直線方向の移動量を検出するため、変換機構での誤差があり、高精度な検出は困難である。また、変換機構が増える分だけ、高コストとなる。一方、近年の北米の法規制(OBD2)をクリアするためには、自動車で用いられている上記可動部の高精度な移動量の検出が必要であり、機械的な変換機構を用いることなく、直線方向の移動量を直接検出することが望まれる。
そこで本発明は、固定部に対して所定範囲で直線移動する可動部の移動量を検出する直線移動量検出装置であって、直線方向の移動量を直接検出できる高精度で安価な直線移動量検出装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の直線移動量検出装置は、固定部に対して、所定範囲で直線移動する可動部の移動量を検出する直線移動量検出装置であって、前記固定部または可動部のいずれか一方に配置され、所定磁界を発生する磁石と、前記固定部または可動部のもう一方に、前記直線移動する方向で所定間隔を置いて平行に配置される2個のホール素子とを有してなり、前記2個のホール素子の出力が、それぞれ、前記直線移動する所定範囲においてsin関数またはcos関数で近似され、所定の位相差を持つように、前記所定磁界と前記所定間隔が設定されてなり、前記2個のホール素子の出力と前記位相差を演算して、前記可動部の移動量を検出することを特徴としている。
上記直線移動量検出装置は、固定部および可動部のいずれか一方にそれぞれ配置された磁石と2個のホール素子とからなる、簡単な構成の直線移動量検出装置である。該直線移動量検出装置は、磁石と2個のホール素子の配置関係に特徴がある。すなわち、2個のホール素子の出力が、それぞれ、可動部の直線移動する所定範囲においてsin関数またはcos関数で近似され、所定の位相差を持つように、磁石の所定磁界と2個のホール素子の所定間隔が設定されている。そして、2個のホール素子の出力と前記位相差を演算して、可動部の移動量を直接検出するようにしている。
以上のように、上記直線移動量検出装置は、従来から直線方向の移動量検出でよく用いられている回転角度変位量に機械的に変換してから回転センサで検出する方法と異なり、直線方向の移動量を直接検出するものである。従って、機械的な変換機構がなく、高精度な検出が可能で、安価な直線移動量検出装置とすることができる。
上記直線移動量検出装置は、請求項2に記載のように、前記2個のホール素子の間隔をL、前記2個のホール素子の出力をVa,Vb、前記位相差をα、前記可動部の移動量をXとしたとき、
(数1) Θ=arctan[(Vb/Va)・1/sinα−1/tanα]
(数2) sinα,tanα ∝ L
(数3) X=k・Θ (kは、定数)
を演算して、前記可動部の移動量を検出するように構成することが好ましい。
上記数式1〜3において、L,α,kは、予め測定し、初期設定しておく値である。該直線移動量検出装置の構成によれば、上記数式1〜3の簡単な演算回路を設けるだけで、可動部の移動量をリニアな特性で直接検出することが可能である。
上記直線移動量検出装置は、例えば請求項3に記載のように、前記2個のホール素子が、同じ半導体チップに形成された縦型ホール素子であり、前記直線移動する方向が、前記半導体チップの面内方向であるように構成することができる。これによれば、2個のホール素子が同じ半導体チップに形成されているため、2個のホール素子の温度依存性を互いにキャンセルさせることができ、温度特性の良い直線移動量検出装置とすることができる。
上記直線移動量検出装置においては、請求項4に記載のように、前記2個のホール素子を結ぶ直線を対称軸として、前記磁石が、2個、極性を前記直線移動する方向で同じ向きに揃えて、対称的に配置されてなる構成とすることが好ましい。これによれば、磁石を1個用いる場合に較べて、振動等のある環境においても2個のホール素子に対して安定した磁界を印加することができ、直線方向の移動量をより高精度に検出することができる。
また、上記直線移動量検出装置は、請求項5に記載のように、前記2個のホール素子が、同じ半導体チップに形成された横型ホール素子であり、前記半導体チップ面を対称面として、前記磁石が、2個、極性を前記対称面に対して反転するようにして、対称的に配置されてなる構成としてもよい。
以上のように、縦型ホール素子を用いて請求項3に記載の構成とするか、あるいは横型ホール素子を用いて請求項5に記載の構成とするかについては、固定部および可動部への配置関係等によって、適宜決定することができる。
また、上記直線移動量検出装置については、請求項6に記載のように、同じ半導体チップに、4個のホール素子が形成されてなり、前記直線移動量検出装置が、2組、前記直線移動する方向を直交するようにして構成することも可能である。これによれば、2次元のX方向とY方向で直線方向の移動量を検出することができ、XYポインタのような検出装置を実現することができる。
以上のように、上記直線移動量検出装置は、固定部に対して所定範囲で直線移動する可動部の移動量を検出する直線移動量検出装置であって、直線方向の移動量を直接検出できる高精度で安価な直線移動量検出装置とすることができる。
従って、上記直線移動量検出装置は、請求項7に記載のように、例えばパワーウィンドウ装置や電動シート装置等、所定範囲で直線移動(スライド)する可動部が多くある、車載用として好適である。例えば請求項8に記載のように、前記直線移動量検出装置は、給排気バルブリフト量連続可変システムまたはトロイダル連続可変トランスミッションに適用することが可能である。
特に、上記直線移動量検出装置を用いることによって、機械的な変換機構を用いることなく、可動部の直線方向の移動量を高精度に直接検出することができるため、近年の北米の法規制(OBD2)に容易に対応することができるようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る直線移動量検出装置の一例を示す図で、直線移動量検出装置101の模式的な上面図である。また、図2は、図1の直線移動量検出装置101の主な構成要素を模式的に示した斜視図である。
図1に示す直線移動量検出装置101は、固定部10に対して、所定範囲(図中に示したX方向の直線移動の範囲Dx)で、白抜き矢印で示したように直線移動する可動部20の移動量を検出する。直線移動量検出装置101においては、矢印で示した所定磁界Ba,Bbを発生する2個の磁石20a,20bが、可動部20に配置されている。また、固定部10には、2個のホール素子10a,10bが、可動部20の直線移動する方向で、所定間隔Lを置いて配置されている。図2に模式的に示したように、2個のホール素子10a,10bは、ホール素子面が磁石20a,20bの発生する磁界と略垂直となるように、ホール素子面を平行にして、固定部10に対して縦型に配置されている。
尚、図1の直線移動量検出装置101においては、2個のホール素子10a,10bを結ぶ図中に一点鎖線で示した直線A−Aを対称軸として、2個の磁石20a,20bが、極性を直線移動する方向で同じ向きに揃えて、対称的に配置された構成となっている。これによれば、磁石を1個用いる場合に較べて、振動等のある環境においても2個のホール素子10a,10bに対して安定した磁界を印加することができる。
図1の直線移動量検出装置101においては、2個のホール素子10a,10bの出力Va,Vbが、それぞれ、直線移動する所定範囲Dxにおいてcos関数(またはsin関数)で近似され、所定の位相差αを持つように、磁石20a,20bの所定磁界Ba,Bbとホール素子10a,10bの所定間隔Lが設定されている。そして、2個のホール素子10a,10bの出力Va,Vbと前記位相差αを演算して、可動部20の移動量Xを検出する。
上記したように、図1の直線移動量検出装置101は、固定部10および可動部20にそれぞれ配置された2個のホール素子10a,10bと磁石20a,20bとからなる、簡単な構成の直線移動量検出装置である。該直線移動量検出装置101は、磁石20a,20bと2個のホール素子10a,10bの配置関係に特徴がある。すなわち、2個のホール素子10a,10bの出力が、それぞれ、可動部20の直線移動する所定範囲Dxにおいてcos関数(またはsin関数)で近似され、所定の位相差αを持つように、磁石20a,20bの所定磁界Ba,Bbと2個のホール素子10a,10bの所定間隔Lが設定されている。そして、2個のホール素子10a,10bの出力Va,Vbと前記位相差αを演算して、可動部20の移動量Xを直接検出するようにしている。
図3は、上記した可動部20の直線移動する所定範囲Dxにおいて、cos関数(またはsin関数)で近似される2個のホール素子10a,10bの出力Va,Vbを示す図である。図中に、上記cos関数で近似される2個のホール素子10a,10bの位相差αを示してある。
2個のホール素子10a,10bの出力Va,Vbがcos関数(またはsin関数)でよく近似できる場合には、2個のホール素子10a,10bの間隔をL、2個のホール素子10a,10bの出力をVa,Vb、位相差をα、可動部20の移動量をXとしたとき、
(数1) Θ=arctan[(Vb/Va)・1/sinα−1/tanα]
(数2) sinα,tanα ∝ L
(数3) X=k・Θ (kは、定数)
の関係が成り立つ。
ここで、(数1)〜(数3)の導出について簡単に説明する。
cos関数で近似される2個のホール素子10a,10bの出力Va,Vbは、位相差αで変化するため、図2の任意の位相角Θにおいて、
(数4) Vb/Va=cos(Θ−α)/cosΘ
が成り立つ。従って、(数4)を変形すると、
(数5) Vb/Va=cosα+tanΘ・sinα
となる。これより、(数5)を位相角Θに関する式に変形すると、(数1)が得られる。
位相差αは、平行配置したホール素子10a,10bの路理によって生ずる位相差であり、このことから(数2)が成り立つ。また、直線移動する所定範囲Dxが大きくなければ、可動部20の移動量Xは位相角Θに比例することから(数3)が成り立つ。
図4は、図2のcos関数(またはsin関数)で近似される2個のホール素子10a,10bの出力Va,Vbと位相差αから演算される(数3)のリニアな関係を示した図である。
上記(数1)〜(数3)において、L,α,kは、予め測定し、初期設定しておく値であり、これによって、(数1)〜(数3)を演算して、可動部20の移動量Xを検出することができる。以上のようにして、図1の直線移動量検出装置101の構成によれば、(数1)〜(数3)の簡単な演算回路を設けるだけで、可動部20の移動量Xをリニアな特性で直接検出することが可能である。
図5は、2個のホール素子10a,10bの出力Va,Vbと位相差αから可動部20の移動量Xを演算する回路構成の一例を示したブロック図である。図5の回路構成におけるDSP(Digital Signal Processor)ブロックの角度計算の部分で、(数1)〜(数3)の演算を行う。
以上示したように、図1の直線移動量検出装置101は、従来から直線方向の移動量検出でよく用いられている回転角度変位量に機械的に変換してから回転センサで検出する方法と異なり、直線方向の移動量を直接検出するものである。従って、機械的な変換機構がなく、高精度な検出が可能で、安価な直線移動量検出装置とすることができる。
尚、図1の直線移動量検出装置101では、2個のホール素子10a,10bが固定部10に配置され、2個の磁石20a,20bが可動部20に配置されている。しかしながら、逆に、2個のホール素子10a,10bを可動部20に配置し、2個の磁石20a,20bを固定部10に配置するようにしてもよい。
また、図1の直線移動量検出装置101においては、2個のホール素子10a,10bを結ぶ図中に一点鎖線で示した直線A−Aを対称軸として、2個の磁石20a,20bが、極性を直線移動する方向で同じ向きに揃えて、対称的に配置されていた。これによれば、磁石を1個用いる場合に較べて、振動等のある環境においても2個のホール素子10a,10bに対して安定した磁界を印加することができ、直線方向の移動量をより高精度に検出することができる。しかしながら、本発明に係る直線移動量検出装置はこれに限らず、2個のホール素子の出力が、それぞれ、直線移動する所定範囲においてsin関数またはcos関数で近似され、所定の位相差を持つように設定できれば、用いる磁石の個数や配置は任意であってよい。
図1の直線移動量検出装置101における2個のホール素子10a,10bについては、それぞれ、別の半導体チップに形成されたホール素子であってよい。
図6は、半導体チップ30を模式的に示した斜視図で、図1の直線移動量検出装置101における2個のホール素子10a,10bについて、より好ましい2個のホール素子30a,30bの構成例を示す図である。
図6の半導体チップ30には、2個の縦型ホール素子30a,30bが形成されている。尚、破線と符号31で示した縦型ホール素子30a,30bを取り囲む部分は、半導体チップ30に前述した演算回路が形成されている部分である。
図1の直線移動量検出装置101における2個のホール素子10a,10bとして、図6の同じ半導体チップ30に形成された2個の縦型ホール素子30a,30bを用いることができる。そして、可動部20の直線移動する方向が、半導体チップ30の面内方向であるように半導体チップ30を固定部10に配置して、直線移動量検出装置を構成する。この時、可動部20に配置された2個の磁石20a,20bからの所定磁界B(=Ba+Bb)は、図中に矢印で示したように、縦型ホール素子30a,30bのホール素子面と略垂直となるのは言うまでもない。
同じ半導体チップ30に形成された2個の縦型ホール素子30a,30bにおいては、それぞれ別の半導体チップに形成された2個のホール素子を用いる場合に較べて、図6の2個のホール素子30a,30bの間隔Lsが小さくなる。このため、前記(数1)〜(数3)の関係が成立し易くなる。また、2個のホール素子30a,30bが同じ半導体チップ30に形成されているため、2個のホール素子30a,30bの温度依存性を互いにキャンセルさせることができ、温度特性の良い直線移動量検出装置とすることができる。
図7は、別の直線移動量検出装置の例を示す図で、直線移動量検出装置102の主な構成要素を模式的に示した斜視図である。
図7に示す直線移動量検出装置102においては、2個の横型ホール素子40a,40bが、同じ半導体チップ40に形成されている。半導体チップ40は、図示を省略した固定部に配置されている。また、半導体チップ40の半導体チップ面を対称面として、2個の磁石50a,50bが、極性を前記対称面に対して反転するようにして、対称的に配置された構成となっている。磁石50a,50bは、図示を省略した可動部に配置され、連動して所定範囲Dxを直線移動する。尚、2個の横型ホール素子をそれぞれ別の半導体チップに形成し、図7と同様に固定部に配置するようにしてもよい。
図7の直線移動量検出装置102も、図1に示した直線移動量検出装置101と同様に、2個のホール素子40a,40bの出力が、それぞれ、可動部の直線移動する所定範囲Dxにおいてcos関数(またはsin関数)で近似され、所定の位相差を持つように、磁石50a,50bの所定磁界Bcと2個のホール素子40a,40bの所定間隔が設定されている。そして、2個のホール素子40a,40bの出力と前記位相差を演算して、可動部の移動量を直接検出するようにしている。
従って、図7の直線移動量検出装置102についても、図1に示した直線移動量検出装置101と同様に、固定部に対して所定範囲で直線移動する可動部の移動量を検出する直線移動量検出装置であって、直線方向の移動量を直接検出できる高精度で安価な直線移動量検出装置とすることができる。
図1と図2に示した直線移動量検出装置101のように縦型ホール素子10a,10b(または30a,30b)を用いた構成とするか、あるいは図7の直線移動量検出装置102のように横型ホール素子40a,40bを用いた構成とするかについては、固定部および可動部への配置関係等によって、適宜決定することができる。
図8は、図1に示した直線移動量検出装置101の応用例を示す図で、直線移動量検出装置103の主な構成要素を模式的に示した斜視図である。
図8に示す直線移動量検出装置103においては、同じ半導体チップ60に、4個の縦型ホール素子60a〜60dが形成されている。半導体チップ60は、図示を省略した固定部に配置されている。そして、図8の直線移動量検出装置103においては、図1に示した直線移動量検出装置101と同様の2組の直線移動量検出装置、すなわち、縦型ホール素子60a,60bと磁石70a,70bとからなる直線移動量検出装置および縦型ホール素子60c,60dと磁石70c,70dとからなる直線移動量検出装置が構成されている。磁石70a〜70dは、図示を省略した可動部に配置され、連動してXY面内の所定範囲Dxおよび所定範囲Dyを移動する。
図8の直線移動量検出装置103において構成されている上記2組の直線移動量検出装置は、X方向とY方向で直線移動する方向を直交するようにして構成されており、各方向において、2個のホール素子の出力が、それぞれ、cos関数(またはsin関数)で近似され、所定の位相差を持つように、磁石の所定磁界と2個のホール素子の所定間隔が設定されている。そして、2個のホール素子の出力と前記位相差を演算して、可動部の移動量を直接検出するようにしている。
図8の直線移動量検出装置103によれば、2次元のX方向とY方向で直線方向の移動量を検出することができ、XYポインタのような検出装置を実現することができる。
以上のように、上記した直線移動量検出装置は、いじれも、固定部に対して所定範囲で直線移動する可動部の移動量を検出する直線移動量検出装置であって、直線方向の移動量を直接検出できる高精度で安価な直線移動量検出装置となっている。
従って、上記直線移動量検出装置は、例えばパワーウィンドウ装置や電動シート装置等、所定範囲で直線移動(スライド)する可動部が多くある、車載用として好適である。例えば、上記直線移動量検出装置は、給排気バルブリフト量連続可変システムまたはトロイダル連続可変トランスミッションに適用することが可能である。
特に、上記直線移動量検出装置を用いることによって、機械的な変換機構を用いることなく、可動部の直線方向の移動量を高精度に直接検出することができるため、近年の北米の法規制(OBD2)に容易に対応することができるようになる。
本発明に係る直線移動量検出装置の一例を示す図で、直線移動量検出装置101の模式的な上面図である。 図1の直線移動量検出装置101の主な構成要素を模式的に示した斜視図である。 可動部20の直線移動する所定範囲Dxにおいて、cos関数(またはsin関数)で近似される2個のホール素子10a,10bの出力Va,Vbを示す図である。 図2のcos関数(またはsin関数)で近似される2個のホール素子10a,10bの出力Va,Vbと位相差αから演算される(数3)のリニアな関係を示した図である。 2個のホール素子10a,10bの出力Va,Vbと位相差αから可動部20の移動量Xを演算する回路構成の一例を示したブロック図である。 半導体チップ30を模式的に示した斜視図で、図1の直線移動量検出装置101における2個のホール素子10a,10bについて、より好ましい2個のホール素子30a,30bの構成例を示す図である。 別の直線移動量検出装置の例を示す図で、直線移動量検出装置102の主な構成要素を模式的に示した斜視図である。 図1に示した直線移動量検出装置101の応用例を示す図で、直線移動量検出装置103の主な構成要素を模式的に示した斜視図である。
符号の説明
101〜103 直線移動量検出装置
10 固定部
20 可動部
10a,10b,30a,30b,40a,40b,60a〜60d ホール素子
20a,20b,50a,50b,70a〜70d 磁石
30,40,60 半導体チップ

Claims (8)

  1. 固定部に対して、所定範囲で直線移動する可動部の移動量を検出する直線移動量検出装置であって、
    前記固定部または可動部のいずれか一方に配置され、所定磁界を発生する磁石と、
    前記固定部または可動部のもう一方に、前記直線移動する方向で所定間隔を置いて平行に配置される2個のホール素子とを有してなり、
    前記2個のホール素子の出力が、それぞれ、前記直線移動する所定範囲においてsin関数またはcos関数で近似され、所定の位相差を持つように、前記所定磁界と前記所定間隔が設定されてなり、
    前記2個のホール素子の出力と前記位相差を演算して、前記可動部の移動量を検出することを特徴とする直線移動量検出装置。
  2. 前記2個のホール素子の間隔をL、前記2個のホール素子の出力をVa,Vb、前記位相差をα、前記可動部の移動量をXとしたとき、
    (数1) Θ=arctan[(Vb/Va)・1/sinα−1/tanα]
    (数2) sinα,tanα ∝ L
    (数3) X=k・Θ (kは、定数)
    を演算して、前記可動部の移動量を検出することを特徴とする請求項1に記載の直線移動量検出装置。
  3. 前記2個のホール素子が、同じ半導体チップに形成された縦型ホール素子であり、
    前記直線移動する方向が、前記半導体チップの面内方向であることを特徴とする請求項1または2に記載の直線移動量検出装置。
  4. 前記2個のホール素子を結ぶ直線を対称軸として、
    前記磁石が、2個、極性を前記直線移動する方向で同じ向きに揃えて、対称的に配置されてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の直線移動量検出装置。
  5. 前記2個のホール素子が、同じ半導体チップに形成された横型ホール素子であり、
    前記半導体チップ面を対称面として、
    前記磁石が、2個、極性を前記対称面に対して反転するようにして、対称的に配置されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の直線移動量検出装置。
  6. 同じ半導体チップに、4個のホール素子が形成されてなり、
    前記直線移動量検出装置が、2組、前記直線移動する方向を直交するようにして構成されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の直線移動量検出装置。
  7. 前記直線移動量検出装置が、車載用であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の直線移動量検出装置。
  8. 前記直線移動量検出装置が、給排気バルブリフト量連続可変システムまたはトロイダル連続可変トランスミッションに適用されることを特徴とする請求項7に記載の直線移動量検出装置。
JP2008315019A 2008-12-10 2008-12-10 直線移動量検出装置 Expired - Fee Related JP4992888B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008315019A JP4992888B2 (ja) 2008-12-10 2008-12-10 直線移動量検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008315019A JP4992888B2 (ja) 2008-12-10 2008-12-10 直線移動量検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010139338A JP2010139338A (ja) 2010-06-24
JP4992888B2 true JP4992888B2 (ja) 2012-08-08

Family

ID=42349600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008315019A Expired - Fee Related JP4992888B2 (ja) 2008-12-10 2008-12-10 直線移動量検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4992888B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5299479B2 (ja) * 2010-06-30 2013-09-25 株式会社デンソー バルブ制御装置
JP7463953B2 (ja) 2020-11-27 2024-04-09 株式会社Soken 位置検出装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS548764Y2 (ja) * 1974-02-15 1979-04-21
JP2001264109A (ja) * 2000-03-15 2001-09-26 Yaskawa Electric Corp エンコーダ装置とその信号処理方法
JP3884372B2 (ja) * 2002-06-24 2007-02-21 古河電気工業株式会社 回転センサ及びこれを用いた移動量検出装置並びに移動量検出方法
JP2008241345A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Toshiba Mach Co Ltd 位相検出装置及び位置検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010139338A (ja) 2010-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101737765B1 (ko) 가동체의 이중적인 절대 위치 결정을 위한 장치 및 방법
Zhang et al. A novel absolute magnetic rotary sensor
JP4288373B2 (ja) 磁気式位置エンコーダを有する装置
US8587295B2 (en) Angle detection apparatus and position detection apparatus
JP2006510879A (ja) 磁気位置センサ
JP5489145B1 (ja) 電流センサ
US7808234B2 (en) Rotational angle detection device with a rotating magnet and a four-pole auxiiliary magnet
US8067934B2 (en) Measurement device for measuring a magnetic field
JP4653323B2 (ja) 直線位置センサおよび対象物の位置の検出方法
US6496784B1 (en) Method for compensating the offset of angle sensors
EP3588011A1 (en) Position sensor system and method, robust against disturbance field
US10508897B2 (en) Magnet device and position sensing system
US11604081B2 (en) Integrated rotation angle determining sensor unit in a measuring system for determining a rotation angle
KR20150135307A (ko) 외부 자계에 민감하지 않은 홀 센서
JP5313178B2 (ja) 位置センサ
WO2007055135A1 (ja) 磁気式エンコーダ装置
JP4992888B2 (ja) 直線移動量検出装置
JP2009300262A (ja) 変位検出装置
JPWO2002052221A1 (ja) 変位センサ
KR20100043803A (ko) 선형 위치 검출용 자기 센서 및 이를 이용한 선형 전동기 위치 검출 방법
EP4105768A1 (en) Device and method for determining an orientation of a magnet, and a joystick
JP2017090068A (ja) 回転角度検出装置およびこれに用いる角度センサユニット
JP2012098190A (ja) 直線変位検出装置
US11486733B2 (en) Integrated rotation-angle sensor unit in a measuring system for rotation angle determination
US20120133357A1 (en) Hybrid sensor arrangement

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120423

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4992888

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees