JP4991343B2 - ヘッド位置制御装置及び媒体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドをディスクの偏心に応じて、偏心制御するヘッド位置制御装置及び媒体記憶装置に関し、特に、1のヘッドから他のヘッドへの切り替え時に生じる駆動電流の段差を防止するためのヘッド位置制御装置及び媒体記憶装置に関する。
磁気ディスク装置や光ディスク装置等の媒体記憶装置では、複数のヘッドを異なるディスク面に対面させ、同一のアクチュエータで、位置決めされる。例えば、ヘッドを、対面するディスクの目標トラックへ移動させるシーク制御やこれに続くフォローイング制御を行い、目標トラックに位置決めする。
図24に示すように、このディスク装置においては,ディスクの偏心が存在する。例えば、ヘッドAに対面する1のディスク面のサーボ信号の軌跡110と、ヘッドBに対面する他のディスク面のサーボ信号の軌跡112は、ディスクを回転するスピンドルモータの回転中心に対し、偏心している。
ヘッドは、サーボ信号を読み,位置を検出して、その位置に基づき、サーボ信号に追従するように偏心制御することにより、1つのヘッドは、対面するディスクのサーボ信号に沿い、位置制御されるため、このような偏心は、1つのヘッドと対面するディスクとの間では、問題となることはない。
一方、図24に示すように、ディスク装置のモータの回転中心に対する2つのディスク面のサーボ信号の軌跡110,112が、相互に異なる場合、即ち、ヘッドAの偏心量と、ヘッドBの偏心量とが異なる場合がある。このような偏心量の相違が発生する原因としては、ディスクへのサーボ信号の記録を、装置組立て前に、ディスク単体で行い、そのディスクを装置に組立てる方式(メデイアSTWという)では、偏心が発生し、かつディスク間で偏心量の差が大きい。同様に、磁気転写により、ディスクのサーボ信号を記録する磁気転写ディスクや、ディスク基板に記録トラックのみに、磁気記録層を形成するパターンドメデイアを使用する場合には、1枚のディスクの表裏でも、偏心量が異なる。
このディスク面間の偏心の差は、ヘッド切換えにおいて、切換えられたヘッドの偏心追従を必要とする。即ち、ヘッドAが、サーボ信号110の軌跡に追従している時に、ヘッドBに切り替えた場合は、ヘッドBは、サーボ信号の軌跡112に追従するように、しなければならない。
図26は、ヘッドAと、ヘッドBとの間の偏心軌道に差がある例を示し、ヘッドAをあるトラック(図24では、軌跡110)上で位置決め制御している状態で、異なるディスク面にあるヘッドBに切り替えた場合の電流、速度、位置の変化を示す。尚、説明を簡潔にするため、図25では、ヘッドAのディスク面は、偏心量を「0」とし、ヘッドBのディスク面のみ偏心しているとし、ヘッドBの駆動電流、速度、位置を示す。
図26に示すように、ヘッドBの偏心補正電流は、回転周波数と同じ周波数を持つ正弦波で示す。図26に示すように、ヘッドAからヘッドBに、切り替え直後,ヘッドAのディスク面の偏心補正から,ヘッドBのディスク面の偏心補正へ,偏心補正電流を切り替える。これにより、相対電流Uで、大きさu0の段差が生じる。さらに,ヘッドAとヘッドBとの正弦波軌道の差だけ,相対速度V0の初期速度を持つ。更に、相対位置も、X0変化する。
一方、ヘッド切替え時の初期速度は0である,または前のヘッドと同じ速度を持つ,ことが仮定されていた。ヘッド切り替えは、通常、切り替えられた後、切り替えられたヘッドのシーク制御を行う。シーク制御開始時に、初期速度が「0」ではないため,目標位置到達時の揺れとなり,その揺れを収めるための時間がかかるため,シーク時間が遅延する原因となる。
又、偏心補正電流の段差u0が大きい場合,ヘッド切り替え時に、このように急峻に電流を切り替えることは,アクチュエータの持つ共振を励起し,揺れを発生させる原因になる。したがって,図25に示すような初期電流u0の急峻な段差が生じると,揺れを発生させ,シーク時間が遅延する原因となる。
このヘッド切り替え時の電流段差を緩和する方法として、図24に示すように、初期電流及び電流段差の解消機能を付与した制御系が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図25に示すように、偏心補正機能を有するサーボ制御系は、目標位置rと現在位置yとの位置誤差(r−y)を計算する演算器140と、位置誤差をなくすための電流を計算し、プラントであるアクチュエータPに出力するコントローラCと、ディスクの偏心に追従するため、ヘッド毎の偏心補正電流を格納するテーブル144と、テーブル144からの選択ヘッド(ディスク面)Headに対応した偏心補正電流を、コントローラCの指令電流に加えて,プラントPへ供給する加算器142で構成される。
補正軌道生成部160は、切り替え前のヘッドHeadOldと、切り替え後のヘッドHeadとから、ヘッド切替え時の初期速度、電流段差を求め,補正位置軌道、補正電流を生成する。加算器162は、切り替え後ヘッドHeadで求めた偏心補正テーブル144からの偏心補正電流に、電流補正軌道を加算し、切り替え時の段差を解消する。演算器164は、現在位置yから位置補正軌道を差し引き、演算器140に出力する。
即ち、補正軌道生成部160は、初期速度を0にするための軌道を、コントローラCの外部から与える。又、補正軌道生成部160は、初期電流u0分の電流段差を解消するための電流を含む軌道を計算し、偏心補正電流を補正する。
特開2004−022133号公報(図5乃至図7)
この従来の提案は、ヘッド切り替え後、切り替えたヘッドを、直ちに、シーク制御しない場合には、有効である。しかしながら、切り替えたヘッドを直ちに、シークする場合には、シーク電流値との関係を考慮する必要がある。即ち、シーク時には、電流の飽和と付加される高周波成分に注意が必要である。
速度を抑え、且つ共振を励起しないように、速度補正するには、シーク電流と合成しても、滑らかとなる電流波形を追加する必要があるが、従来技術では、単に、初期速度や電流段差に比例した補償電流を個々に付加するため、速度や段差電流の大きさにより、波形形状は様々に変化する。従って、図27に示すような通常のシーク電流波形に、これらを付加すると、図28のように、シーク初期の電流値が、急激に大きくなり、図29に示すように、シーク初期の電流値が、急激に小さくなり、シーク初期に、歪んだ電流波形となる。
これらの歪が、高周波成分を多い場合には、騒音が発生しやすい。例えば、大きくかつ数kHzの高周波数の成分が多い電流を流すと,聴覚上,うるさいと感じる。
騒音を低減するには、波形形状を一様にして、高い周波数成分が含まれないようにする必要がある。しかし、シーク波形は、シーク時間(距離)により変化するため、従来技術では、速度を抑え,かつ共振を励起しないように,滑らかな電流波形を、初期速度と、電流段差の補正用に、個々に、オフラインでシミュレーションして、シーク時間に対応する数の波形を用意しておかなければならない。
このような設計は、手間がかかり、且つシーク時間の変化に応じた多数の波形を保持することは、装置のメモリ容量を増加し、コストダウンの障害となる。
近年のディスク装置の利用範囲の拡大に伴い、ディスク装置が、音響機器等に搭載されることから、装置に静音設計が要求され、できるだけ、動作音が小さいことが要求される。このため、電流段差による可聴音の発生の防止を、簡易に解決することが要求されている。
従って、本発明の目的は、ヘッド切り替え時に、偏心補正により発生する電流段差による騒音の発生を防止するためのヘッド位置制御装置及び媒体記憶装置を提供することにある。
又、本発明の他の目的は、ヘッド切り替え後に、直ちに、シーク制御しても、偏心補正により発生する電流段差による騒音の発生を防止するためのヘッド位置制御装置及び媒体記憶装置を提供することにある。
更に、本発明の他の目的は、ヘッドの切り替え後、直ちに、シーク制御しても、シーク波形に対応した電流段差を解消のための軌道を生成するためのヘッド位置制御装置及び媒体記憶装置を提供することにある。
更に、本発明の他の目的は、ヘッド切り替え時に発生する電流段差を解消し、且つシーク時の飽和電流を容易に予測して、シーク電流の飽和を防止するためのヘッド位置制御装置及び媒体記憶装置を提供することにある。
この目的の達成のため、実施形態の媒体記憶装置は、回転する記憶媒体の各面のデータを少なくとも読み取る複数のヘッドと、前記記憶媒体の所定位置に、前記複数のヘッドを位置決めするアクチュエータと、前記指定されたヘッドに対面するディスク面の偏心補正電流により、前記アクチュエータを偏心補正するとともに、前記ヘッドの目標位置と前記ヘッドから得た現在位置とから位置誤差に従い、シーク制御を実行する二自由度制御系で構成された制御ユニットとを有し、前記制御ユニットは、一のヘッドから他のヘッドに切り替え、前記他のヘッドをシークする際に、前記切り替え前の前記アクチュエータに供給した出力電流と、前記切り替え後の前記他のヘッドの前記偏心補正電流及び初期速度を得て、前記ヘッド切り替えによる前記出力電流の電流段差を解消する補正軌道の初期値を計算し、前記シークすべきシーク距離に、前記初期値を加算して、加算された距離のシーク軌道を生成し、シーク軌道が入力される前記二自由度制御系に、前記生成したシーク軌道を供給する
又、実施形態のヘッド位置制御装置は、回転する記憶媒体の各面のデータを少なくとも読み取る複数のヘッドを、前記記憶媒体の所定位置に、位置決めするアクチュエータを位置制御するヘッド位置制御装置において、指定されたヘッドに対面するディスク面の偏心補正電流を格納する偏心補正電流テーブルと、前記偏心補正電流テーブルの指定されたヘッドの偏心補正電流により、前記アクチュエータを偏心補正するとともに、前記ヘッドの目標位置と前記ヘッドから得た現在位置とから位置誤差に従い、シーク制御を実行する二自由度制御系で構成された制御ユニットとを有し、前記制御ユニットは、一のヘッドから他のヘッドに切り替え、前記他のヘッドをシークする際に、前記切り替え前の前記アクチュエータに供給した出力電流と、前記切り替え後の前記他のヘッドの前記偏心補正電流及び初期速度を得て、前記ヘッド切り替えによる前記出力電流の電流段差を解消する補正軌道の初期値を計算し、前記シークすべきシーク距離に、前記初期値を加算して、加算された距離のシーク軌道を生成し、シーク軌道が入力される前記二自由度制御系に、前記生成したシーク軌道を供給する
切り替え前のアクチュエータに供給した出力電流と、切り替え後の他のヘッドの偏心補正電流及び初期速度から、出力電流の電流段差を解消する補正軌道の初期値を計算し、シーク軌道が入力される二自由度制御系に、初期値に従う補正軌道を供給するため、2自由度制御系の特性から電流段差の解消軌道の初期値を得て、電流段差を補正でき、1つのパラメータで、初期速度と電流段差の補正を行うことができる。このため、各シーク電流波形に対する電流段差の補正波形の設計が容易となり、容易に、振動や騒音が生じないシーク制御が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、媒体記憶装置、位置制御系の第1の実施の形態、軌道生成部、第2の実施の形態、第3の実施の形態、第4の実施の形態、第5の実施の形態、他の実施の形態の順で説明するが、本発明は、この実施の形態に限られない。
(媒体記憶装置)
図1は、本発明の一実施の形態の媒体記憶装置の構成図、図2は、図1の磁気ディスクの位置信号の配置図、図3は、図1及び図2の磁気ディスクの位置信号の構成図、図4は、シーク制御の制御遷移図である。
図1は、媒体記憶装置として、磁気ディスク装置を示す。図1に示すように、磁気記憶媒体である磁気ディスク4が、スピンドルモータ5の回転軸2に設けられている。スピンドルモータ5は、磁気ディスク4を回転する。アクチュエータ(VCM)1は、先端に磁気ヘッド3を備え、磁気ヘッド3を磁気ディスク4の半径方向に移動する。
アクチュエータ1は、回転軸を中心に回転するボイスコイルモータ(VCM)で構成される。図では、磁気ディスク装置に、2枚の磁気ディスク4が搭載され、4つの磁気ヘッド3が、同一のアクチュエータ1で同時に駆動される。
磁気ヘッド3は、リード素子と、ライト素子とからなる。磁気ヘッド3は、スライダに、磁気抵抗(MR)素子を含むリード素子を積層し、その上にライトコイルを含むライト素子を積層して、構成される。
位置検出回路7は、磁気ヘッド3が読み取った位置信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。リード/ライト(R/W)回路10は、磁気ヘッド3の読み取り及び書込みを制御する。スピンドルモータ(SPM)駆動回路8は、スピンドルモータ5を駆動する。ボイスコイルモータ(VCM)駆動回路6は、ボイスコイルモータ(VCM)1に駆動電流を供給し、VCM1を駆動する。
マイクロコントローラ(MCU)14は、位置検出回路7からのデジタル位置信号から現在位置を検出(復調)し、検出した現在位置と目標位置との誤差に従い、VCM駆動指令値を演算する。即ち、位置復調と図5以下で説明するシーク、フォローイングを含むサーボ制御を行う。リードオンリーメモリ(ROM)13は、MCU14の制御プログラム等を格納する。ランダムアクセスメモリ(RAM)12は、MCU14の処理のためのデータ等を格納する。
ハードディスクコントローラ(HDC)11は、サーボ信号のセクタ番号を基準にして,1周内の位置を判断し,データを記録・再生する。バッファ用ランダムアクセスメモリ(RAM)15は、リードデータやライトデータを一時格納する。HDC11は、USB(Universal Serial Bus),ATAやSCSI(Small Computer System Interface) 等のインターフェイスIFで、ホストと通信する。バス9は、これらを接続する。
図2に示すように、磁気ディスク4には、外周から内周に渡り、各トラックにサーボ信号(位置信号)16が、円周方向に等間隔に配置される。尚、各トラックは、複数のセクタで構成され、図2の実線は、サーボ信号16の記録位置を示す。図3に示すように、位置信号は,サーボマークServo Markと、トラック番号Gray Codeと、インデックスIndexと、オフセット情報(サーボバースト)PosA,PosB,PosC,PosDとからなる。尚、図3の点線は、トラックセンターを示す。
図3の位置信号をヘッド3で読み取り、トラック番号Gray Codeとオフセット情報PosA,PosB,PosC,PosDを使い,磁気ヘッドの半径方向の位置を検出する。さらに、インデックス信号Indexを元にして,磁気ヘッドの円周方向の位置を把握する。
例えば,インデックス信号を検出したときのセクタ番号を0番に設定し、サーボ信号を検出する毎に、カウントアップして、トラックの各セクタのセクタ番号を得る。このサーボ信号のセクタ番号は,データの記録再生を行うときの基準となる。尚、インデックス信号は、1周に1つである、又、インデックス信号の代わりに、セクタ番号を設けることもできる。
図1のMCU14は、位置検出回路7を通じて、アクチュエータ1の位置を確認して,サーボ演算し、適切な電流をVCM1に供給する。即ち、図4に示すように、シーク制御は、コアース制御、整定制御及びフォローイング制御と遷移することで,目標位置まで移動させることができる。いずれも、ヘッドの現在位置を検出する必要がある。ここでは、整定制御をフォローイング制御に含めて説明する。
このような,位置を確認するためには,前述の図2のように、磁気ディスク4上にサーボ信号を事前に記録しておく。即ち、図3に示したように、サーボ信号の開始位置を示すサーボマーク,トラック番号を表すグレイコード,インデックス信号,オフセットを示すPosA〜PosDといった信号が記録されている。この信号を磁気ヘッドで読み出し、このサーボ信号を、位置検出回路7が、デジタル値に変換する。
(位置制御系の第1の実施の形態)
図5は、本発明の位置制御系の第1の実施の形態のブロック図であり、図1のMCU14が実行する位置決め制御系のブロック図である。図6は、図5のコントローラを構成する2自由度制御部の構成図である。
図5に示すように、コントローラ22は、プラント(対象物)40(図1では、アクチュエータ1及び磁気ヘッド3)を制御する。コントローラ22は、図6で説明する2自由度制御系で構成される。偏心補正電流テーブル24は、各磁気ヘッドの偏心補正電流を格納する。例えば、偏心補正電流として、正弦波を用い、ディスク1周に対し、各サンプル時刻の正弦波の振幅値を格納する。
軌道生成部20は、図7で説明するように、目標位置Targetと現在位置y(n)からシーク距離を計算し、シーク距離に応じたシーク軌道(位置)を生成する。又、後述するように、初期速度を計算し、切り替え後の偏心補正電流と、初期速度と、切り替え前の出力電流値とから、電流段差の解消軌道を生成し、シーク軌道に加えて、コントローラ22に出力する。
次に、図6により、コントローラ22を構成する現在オブザーバを使用した二自由度位置制御系を説明する。磁気ディスク装置のアクチュエータは、回転型である。しかし、次式(1)の形の直進型アクチュエータの状態方程式に変換して表現できる。尚、xは位置(m)、vは速度(m/s),uは電流(Ampere)、Blは力定数(N/m)、mは等価質量(kg)、uは出力、sはラプラス演算子である。
Figure 0004991343
サンプリング周期をT(s)、電流の最大値をImax(Ampere),トラック幅をLp(m/track)とおき、位置の単位をtrack、速度の単位をtrack/sample、電流の単位を、Imaxを「1」とする変換を行い、(1)式を、デジタルの状態方程式で表現すると、次式(2)を得る。
Figure 0004991343
又、現在位置y(n)と、推定位置x(n)とは、次の式(3)の関係にある。
Figure 0004991343
式(2)と、式(3)を、簡単化して、次式(4)で表す。
Figure 0004991343
式(4)は、式(2)、式(3)の行列を、X(n+1),X(n)、A,B、Cで表して、簡単化したものである。式(4)から予測オブザーバは、次式(5)で表される。
Figure 0004991343
この式は、アナログ制御のオブザーバの式をそのままデジタルの式に直したものであり、Lは、状態推定ゲインであり、位置、速度の2つの状態推定ゲインからなる。又、Fは、フィードバックゲインであり、同様に、2つのフィードバックゲインからなる。
この式では、観測位置y(n)が、現サンプルの電流出力u(n)に反映されない。即ち、予測オブザーバの形式であるため、応答が1サンプル遅延する。1サンプルの遅延を補うため、一般には、現在オブザーバが利用される。現在オブザーバは、次式(6)で表現される。但し、y(n)は、現サンプルでの観測位置である。
Figure 0004991343
このように、1サンプルで、1回の演算を行い、1回駆動電流を変化するための現在オブザーバを構成する。次に、この現在オブザーバを元に、2自由度制御系を構成する。
式(6)に、二自由度制御のフィードフォワードを付与すると、式(7)が得られる。
Figure 0004991343
式(6)に比し、式(7)に示すように、出力u(n)の計算に、フィードフォワード項である(C^T・r(n))を加えている。即ち、式(7)のように、推定位置Xh(n)と目標位置r(n)との差分をとり,状態フィードバックゲインFをかけている。また,次サンプルの状態変数Xb(n+1)の計算時には、目標位置r(n)は,直接,用いられていない。目標位置r(n)は、u(n)の計算時にのみ反映されている。
このように,状態推定した位置と目標位置との差分値に、状態フィードバックゲインをかけ,それ以外の状態変数は、いままでどおりに状態フィードバックゲインをかけて,和をとり,電流u(n)を生成する。
尚、式(7)のC,C^T(Cの転置)は、下記式(8)、式(9)で示される。
Figure 0004991343
Figure 0004991343
図6のブロック図で説明する。現サンプルnでの観測位置y(n)と,前サンプルで推定した現サンプルの予測位置C・Xb(n)との差分を、演算ブロック52で演算し,推定位置誤差er[n]を生成する。乗算ブロック54で、この推定位置誤差er[n]に,推定ゲインLをかけて、補正値を作る。
加算ブロック56により、この補正値と,予測位置,予測速度などのXb[n]と加算する。これにより,式(7)の現サンプルでの推定位置・推定速度などXh(n)を生成する。通常の状態フィードバックならば,この推定状態Xh(n)の推定位置にゲインをかけ,推定速度にゲインをかけて,両者の和をとり,状態フィードバック電流を生成する。
二自由度制御では、推定速度にゲインをかけた値を利用するのは同じであるが、推定位置Xh(n)と目標位置軌道r(n)との差分値を加算ブロック58で演算し、乗算ブロック60で、それにフィードバックゲインFをかけた値を、状態フィードバックに利用する。即ち、(7)式を演算する。
一方、次のサンプル(n+1)の推定状態Xb(n+1)を、現サンプルの推定状態Xh(n)と出力値u(n)とから乗算ブロック62,64、加算ブロック66により、(7)式のように、計算する。
ここで、演算ブロック70は、目標位置軌道r(n)に行列C^Tを乗算し、遅延ブロック68は、推定状態Xb(n+1)を1サンプル遅延する。又、A,B,C,C^T,L,Fは、位置x、速度vに対する行列である。更に、A,B,Lは、状態推定ゲイン、Fは、フィードバックゲインである。
この式(7)及び図6で示される現在オブザーバは、通常の現在オブザーバに、目標軌道r(n)に、式(9)のC^Tを乗じて、加算するだけで、二自由度制御を実現できる。
次に、図5で説明したように、偏心補正を行うため、偏心補正電流をフィードフォワードする。偏心補正電流は、ヘッド毎に、ヘッド及び半径位置毎に、予め測定して、偏心補正電流テーブル24に格納しておく。
ここで、前述の二自由度制御の式(7)に、偏心補正の項を導入すると、次式(10)となる。即ち、オブザーバの状態Fにより生成した電流u(n)に対して、更に、ヘッド毎に異なる偏心補正電流Urro(Head,n)を加えて,アクチュエータに電流uout(n)を供給する。
Figure 0004991343
式(10)において、u(n)を、推定位置x(n)、推定速度v(n)に展開すると、式(10)における出力電流uout(n)は, 次式(11)で表現される。
Figure 0004991343
但し、Fxは、位置の状態フィードバックゲイン、Fvは、速度のフィードバックゲインである。
このような2自由度制御系で、前述の電流段差を補正する。即ち、あるヘッドで位置決め制御をしており、別のヘッドへ切り替えるときには,前述のように、偏心補正電流の段差および偏心軌道差にともなう初期速度が発生する。これに伴い、ヘッド切り替え直後に、電流段差が発生する。この電流段差を、目標位置軌道r(n)で補正する。
シークに必要な位置軌道は、r(n)として供給される。それとは別に、2自由度制御系で、位置軌道r2(n)を供給することを仮定すると、式(10)は、下記式(12)に変形される。
Figure 0004991343
式(12)は、出力電流uoutを生成する電流uの生成式に、位置軌道として、r2(n)を付加したものである。
式(11)と同様に、式(12)において、u(n)を、推定位置x(n)、推定速度v(n)に展開すると、式(12)における出力電流uoutは、次式(13)で表現される。
Figure 0004991343
ヘッド切替直後は,式(13)のx(n))には,目標位置までの位置誤差が,r(n)にも,同じ値が設定されている。従って、(x(n)−r(n))は、「0」である。即ち、式(13)は、ヘッド切り替え直後は、下記式(14)となる。
Figure 0004991343
電流段差をなくすには、この電流uout(n)が,ヘッド切替直前の電流uout(n−1)と一致すれば良い。即ち、下記式(15)が成立すると、電流段差をなくすことができる。
Figure 0004991343
式(15)を、ヘッド切替直後の軌道初期値r2(n)で解くと、下記式(16)が得られる。
Figure 0004991343
式(16)で、v(n)は、ヘッド切替直後の初期速度,Urro(head,n)は、切替後のヘッドでの偏心補正電流値である。即ち、式(16)は、ヘッド切替前の出力電流u(out),ヘッド切替後の偏心補正電流Urro(Head,n),ヘッド切替後のシーク開始時の初期速度v(n)を元に,電流段差を補正する軌道の初期値r2を計算し,そのr2が,「0」になるように、位置軌道を供給する。
このように、二自由度現在オブザーバを用いると、初期速度を含めた電流段差を補正する位置情報が得られ、1つのパラメータで、電流段差を解消した出力電流を出力できる。又、位置情報のため、シーク軌道と合成しても、騒音が生じるようなシーク電流の生成を防止できる。
次に、式(15)から、他のパラメータで、ヘッド切り替え後の補正軌道の初期値r2(n)を計算する実施の形態を説明する。切り替え前は、シーク開始前のヘッドでトラッキングをしているので,アクチュエータの位置・速度ともに、ほぼ「0」に近い値をとっている。即ち、ヘッド切替前の電流uout(n−1)は、偏心補正電流Urro(OldHaed,n)で決まる。
従って、式(16)は、下記式(17)に変形される。
Figure 0004991343
つまり,偏心補正電流の差分と,初期速度から段差解消軌道r2の初期値を求めることができる。
(軌道生成部)
図7は、図5の軌道生成部のブロック図であり、図8は、軌道生成部の第1の実施の形態の処理フロー図、図9は、軌道生成部の第2の実施の形態の処理フロー図である。
図7に示すように、軌道生成部20は、初期速度計算部30と、段差解消軌道の初期値計算部32と、シーク距離計算部34と、加算部36と、シーク軌道生成部38とからなる。初期速度計算部30は、図8で説明するように、シーク開始を1サンプル遅延させ、切替後のヘッドで、2サンプル分の位置を観測し,位置差分を求めて、初期速度を計算する、又は、図9で説明するように、ヘッド切替前後の偏心補正電流の差分を振幅・位相、又はSin及びCosの係数の形で求め、その差分電流軌道を、1階積分して、ゲインをかけ,初期速度v(n)を計算する。
段差解消軌道の初期値計算部32は、式(16)又は式(17)の演算を行い、初期値r2(n)を計算する。シーク距離計算部34は、目標位置Targetから現在位置y(n)を差し引き、シーク距離Lseekを計算する。加算部36は、シーク距離Lseekと、初期値r2とを加算する。シーク軌道生成部38は、加算されたシーク距離に応じたシーク位置軌道を生成する。
図8により、第1の実施の形態の軌道生成処理を説明する。
(S10)先ず、ヘッド切り替えを含むシーク命令を受信すると、ヘッド切り替えを実施する。即ち、図5のサーボ信号(現在位置)を読み出すヘッドを、シーク命令で指定されたヘッドに切り替える。そして、切り替え前の出力電流uout(n−1)を、軌道初期値計算部32が記憶する。
(S12)このヘッド切り替え後、切り替えたヘッドからの現在位置を取得し、初期速度計算部30が記憶する。演算器26からは、1サンプル前と同じ値の電流値を、アクチュエータに出力する。
(S14)次に、切り替えたヘッドからの現在位置を取得し、シーク距離計算部34が、シーク距離Lseekを計算する。同時に、初期速度計算部30は、このサンプルの現在位置から、ステップS12で得た現在位置を差し引き、初期速度を計算する。
(S16)軌道初期値計算部32が、偏心補正テーブル24のヘッド切り替え後の偏心補正電流から、このサンプルの偏心補正電流値Urro(NewHead,n)を計算する。そして、軌道初期値計算部32が、式(16)により、切り替え前の出力電流uout(n−1)、初期速度、偏心補正電流値Urro(NewHead,n)から段差初期値r2を計算する。加算部36で、シーク距離Lseekと段差初期値r2とを加算し、シーク軌道生成部38に出力する。これにより、シーク軌道が、コントローラ22に入力され、シークが開始される。
次に、図9により、第2の実施の形態の軌道生成処理を説明する。
(S20)先ず、ヘッド切り替えを含むシーク命令を受信すると、ヘッド切り替えを実施する。即ち、図5のサーボ信号(現在位置)を読み出すヘッドを、シーク命令で指定されたヘッドに切り替える。そして、切り替え前の出力電流uout(n−1)を、軌道初期値計算部32が記憶する。
(S22)次に、このヘッド切り替え後、切り替えたヘッドからの現在位置を取得し、シーク距離計算部34が、シーク距離Lseekを計算する。同時に、初期速度計算部30は、偏心補正テーブル24のヘッド切り替え後の偏心補正電流から、このサンプルの偏心補正電流値Urro(NewHead,n)を計算し、ヘッド切り替え前の偏心補正電流値Urro(OldHead,n)と、このサンプルの偏心補正電流値Urro(NewHead,n)との差を演算し、ゲインを掛け、加速度に変換し、1階積分して、初期速度を計算する。
(S24)軌道初期値計算部32が、偏心補正テーブル24からヘッド切り替え後の偏心補正電流から、このサンプルの偏心補正電流値Urro(NewHead,n)を計算する。そして、軌道初期値計算部32が、式(16)により、切り替え前の出力電流uout(n−1)、初期速度、偏心補正電流値Urro(NewHead,n)から段差初期値r2を計算する。加算部36で、シーク距離Lseekと段差初期値r2とを加算し、シーク軌道生成部38に出力する。これにより、シーク軌道が、コントローラ22に入力され、シークが開始される。
このように、2自由度制御系の特性から電流段差の解消軌道の初期値を得て、電流段差を補正するので、1つのパラメータで、初期速度と電流段差の補正を行うことができる。このため、各シーク電流波形に対する電流段差の補正波形の設計が容易となり、容易に、振動や騒音が生じないシーク制御が可能となる。
又、この実施の形態では、シーク距離に、段差解消の初期値を加算して、シーク軌道を生成するため、シーク時間は、変化するが、シーク電流は、段差補正による高周波成分の影響を受けない。即ち、この実施の形態は、初期位置をシーク距離に加算することにより、シーク時間で調整するため、シーク電流波形の歪が生じない。このため、騒音、振動を簡易な制御で、抑えることができる。
更に、ヘッド切り替えを行うと同時に、シーク制御の目標位置軌道を、2自由度制御に与える構成を利用しているので、ヘッド切替に伴う電流段差解消用の位置軌道r2(n)と,シーク軌道r(n)の計算を共用することが可能になる。
図10は、本発明の実施例のシーク電流波形の説明図、図11は、比較例として、従来技術によるシーク電流波形の説明図である。尚、この実施例は、2.5インチのハードディスクドライブを対象として、シミュレーションにより得たものである。
図11に示すように、ヘッド切り替え後、従来技術での段差電流補正を行うと、シーク初期のシーク電流波形の立ち上がり部分で、シーク電流波形が、高周波成分の歪みを持つ。このため、この高周波成分の電流変化により、騒音(可聴音)や振動が発生する。
一方、図10に示すように、ヘッド切り替え後、本発明による段差電流補正を行うと、シーク初期のシーク電流波形の立ち上がり部分でも、シーク電流波形が、歪まない。このため、騒音(可聴音)や振動の発生を防止できる。
(他の軌道生成部)
図12は、図5の軌道生成部の他の実施の形態のブロック図、図13は、図12の段差補正目標位置軌道の説明図である。図12に示すように、軌道生成部20は、図5と同様に、初期速度計算部30と、段差解消軌道の初期値計算部32と、シーク距離計算部34とを有する。
又、軌道生成部20は、段差補正軌道生成部42と、加算部44と、シーク軌道生成部38とを有する。初期速度計算部30は、図8で説明したように、シーク開始を1サンプル遅延させ、切替後のヘッドで、2サンプル分の位置を観測し,位置差分を求めて、初期速度を計算する、又は、図9で説明したように、ヘッド切替前後の偏心補正電流の差分を振幅・位相、又はSin及びCosの係数の形で求め、その差分電流軌道を、1階積分して、ゲインをかけ,初期速度v(n)を計算する。
段差解消軌道の初期値計算部32は、式(16)又は式(17)の演算を行い、初期値r2(n)を計算する。シーク距離計算部34は、目標位置Targetから現在位置y(n)を差し引き、シーク距離Lseekを計算する。シーク軌道生成部38は、計算されたシーク距離に応じたシーク位置軌道を生成する。
段差補正軌道生成部42は、図13に示すように、段差解消軌道の初期値r2(n)を受け、初期値から時間とともに、次第に、「0」となるような段差補正目標位置軌道を生成する。加算部44は、シーク軌道と段差補正目標位置軌道とを加算して、コントローラ22に出力する。
この例でも、2自由度制御系の特性を用いて、電流段差の解消軌道の初期値を得て、電流段差を補正するので、1つのパラメータで、初期速度と電流段差の補正を行うことができる。このため、各シーク電流波形に対する電流段差の補正波形の設計が容易となり、容易に、振動や騒音が生じにくいシーク制御が可能となる。しかも、シーク時間を変えないので、シーク性能への影響を防止できる。
次に、他の(電流)段差解消軌道を説明する。図14は、二次関数軌道の例を示す。図14において、上段が加速度、中段が速度、下段が位置の時間に対する特性である。二次関数軌道は、矩形波を二回積分したものであり、図13の位置の軌道を使用できる。図13の三角波に比し、やや曲線状の特性を示し、騒音や振動の防止により有効である。
図15は、台形軌道の例を示す。図15において、上段が加速度、中段が速度、下段が位置の時間に対する特性である。台形位置軌道は、図13の三角波に比し、より曲線状の位置特性を示し、騒音や振動の防止により有効である。
図16は、正弦波軌道を示す。図16において、上段が加速度、中段が速度、下段が位置の時間に対する特性である。正弦波位置軌道は、図13の三角波に比し、より曲線状の位置特性を示し、騒音や振動の防止により有効である。
図17は、SMART軌道を示す。図17において、上段が加速度、中段が速度、下段が位置の時間に対する特性である。SMART軌道は、前述の特許文献1で紹介されており、正弦波軌道を改良したものであり、図13の三角波に比し、より曲線状の位置特性を示し、騒音や振動の防止により有効である。
図18は、SMART−Like軌道を示す。図18において、上段が加速度、中段が速度、下段が位置の時間に対する特性である。SMART−Like軌道は、前述の特許文献1で紹介されており、正弦波軌道を更に改良したものであり、図13の三角波に比し、より曲線状の位置特性を示し、騒音や振動の防止により有効である。
このように、初期値をr2(n)とし、段差解消軌道の形状を、必要な特性に応じて、種々のものを採用できる。
(位置制御系の第2の実施の形態)
図19は、本発明の位置制御系の第2の実施の形態のブロック図であり、図1のMCU14が実行する位置決め制御系のブロック図である。図20は、図19のコントローラを構成する2自由度制御部の構成図、図21は、図19の電流軌道の一例の説明図である。
図19の実施の形態は、段差補正信号として、位置の変わりに、電流を、2自由度制御系に与えるものである。即ち、前述の式(16)、(17)のr2(n)は位置であるが,−Fxをかけることで,電流の単位になる。これを式で表すと、下記式(18)が成立する。
Figure 0004991343
これを用いると、第1の実施の形態では、式(12)により、2自由度制御系に、目標位置軌道を供給していたが,FF電流Uffを、Fx・r2代わりに供給してもよい。従って、式(12)は、下記式(19)に変形される。
Figure 0004991343
図19のブロック図で説明すると、図5と同様に、コントローラ22は、プラント(対象物)40(図1では、アクチュエータ1及び磁気ヘッド3)を制御する。コントローラ22は、図20で説明する2自由度制御系で構成される。偏心補正電流テーブル24は、各磁気ヘッドの偏心補正電流を格納する。例えば、偏心補正電流として、正弦波を用い、ディスク1周に対し、各サンプル時刻の正弦波の振幅値を格納する。
シーク軌道生成部34,38は、図7で説明したように、目標位置Targetと現在位置y(n)からシーク距離を計算するシーク距離計算部34と、シーク距離に応じたシーク軌道(位置)を生成するシーク軌道生成部38とを有する。
又、初期値計算部30,32は、前述のように、初期速度を計算する初期速度計算部30と、切り替え後の偏心補正電流と、初期速度と、切り替え前の出力電流値とから、電流段差の解消位置軌道の初期値を計算する軌道初期値計算部32とを有する。電流軌道生成部48は、式(18)に従い、初期値r2から電流軌道の初期値Uffを計算し、図21に示す三角波波形のように、初期値から時間とともに、次第に「0」となる段差補正電流起動を生成し、コントローラ22に出力する。
一方、2自由度制御系22は、図20に示すように、式(19)を実行する構成を有する。即ち、図7で説明した構成に加え、演算器60の出力段に、演算器60の出力と、電流軌道生成部48の出力とを加算して、アクチュエータ40に出力する加算部72を設ける。
この例でも、2自由度制御系の特性を用いて、電流段差の解消軌道の初期値を得て、電流に変換して、電流段差を補正するので、1つのパラメータ(電流軌道)で、初期速度と電流段差の補正を行うことができる。このため、各シーク電流波形に対する電流段差の補正波形の設計が容易となり、容易に、振動や騒音が生じにくいシーク制御が可能となる。しかも、シーク時間を変えないので、シーク性能への影響を防止できる。
(位置制御系の第3の実施の形態)
図22は、本発明の位置制御系の第3の実施の形態のブロック図であり、コントローラ22を構成する現在オブザーバのみ示してある。この実施の形態は、サンプルサーボ制御では、サンプル時刻から出力されるまで、計算時間やアナログドライバ回路の遅延により、遅延する。いわゆる出力遅延が生じる。
この実施の形態は、出力遅延を考慮した現在オブザーバの構成を示す。先ず、サンプル時刻nからTdだけ遅延した(進んだ)時間での状態変数Xは、式(1)と同様に、求めると、次の式(20)で表現できる。
Figure 0004991343
式(20)を、式(1)と同様に、アクチュエータのモデルで表すと、式(21)で表現できる。尚、式(21)において、Tdは、時間単位のため、サンプル数nに変換するため、サンプリング周期Tで、Tdを割り、サンプル数単位に変換している。
Figure 0004991343
前述の現在オブザーバの式(21)は、上記式(6)と同様にして、次式(22)に変形できる。
Figure 0004991343
式(22)において、Xh(n)は、現サンプルnでの推定状態、Xh(n+Td/T)は、現サンプルnからTdだけ進んだ時の推定状態である。
式(22)は、現サンプルnでの推定状態Xh(n)を求め、次に、遅延を考慮した時間Tdだけ進んだ状態Xh(n+Td/T)を、現サンプルnでの推定状態Xh(n)と前サンプルの出力値u(n−1)から計算する。
ここで、一般に、次のサンプルの状態を推定するには、式(6)のように、現サンプルの出力u(n)を使用するが、この例では、シングルレート制御、即ち、1サンプルで、1回出力するから、サンプル時点では、u(n)が計算されていない。このため、既に計算された前サンプルの出力u(n−1)を使用して、時間Tdだけ進んだ状態Xh(n+Td/T)を計算する。そして、計算された時間Tdだけ進んだ状態Xh(n+Td/T)から、現サンプルnでの出力u(n)を計算する。
次のサンプルの推定状態Xb(n+1)は、式(22)では、式(6)と異なり、u(n)とu(n−1)とを使用する。
式(22)に、二自由度制御のフィードフォワードを付与すると、式(23)が得られる。即ち、式(22)に比し、Xh(n+Td/T)の計算に、フィードフォワード項である(C^T・r(n))を加えている。
Figure 0004991343
この場合に、従来の二自由度制御の式(7)に従うと、出力u(n)の計算式に、直接フィードフォワード項を加える。しかしながら、このようにすると、サンプル時点が異なるXh(n+Td/T)から(C^T・r(n))を引くことになり、計算順序が複雑となり、高速に演算することが難しい。又、状態推定順序が変化し、系全体の安定性を維持するのが困難となるおそれがある。
このため、サンプル時点が同じであるXh(n)に対し、フィードフォワード項である(C^T・r(n))を加えて、進んだ状態Xh(n+Td/T)を計算する。
更に、式(23)の第2式を、第3式に代入して、式(23)を簡単化し、次式(24)を得る。
Figure 0004991343
図22は、式(24)をブロック化した構成図であり、図7で示したものと同一のものは、同一の記号で示してある。図22に示すように、現サンプルnでの観測位置(位置誤差)y(n)を取り込み,前サンプルで推定した現サンプルの予測位置C・Xb(n)と観測位置y(n)の差分を、演算ブロック52で演算し,推定位置誤差er[n]を生成する。乗算ブロック54は、この推定位置誤差er[n]に,推定ゲインLをかけて、補正値を作る。
加算ブロック56は、この補正値と,予測位置,予測速度などの現サンプルでの推定状態Xb[n]とを加算する。これにより,式(24)の現サンプルでの推定位置・推定速度など推定状態Xh(n)を生成する。
そして二自由度制御では、推定状態(位置)Xh(n)と目標位置軌道r(n)との差分値を加算ブロック58で演算し、乗算ブロック76は、それに係数行列−F・Adをかけた値を演算する。一方、遅延ブロック82で遅延された1サンプル前の出力u(n−1)に、乗算ブロック78で、係数行列−F・Bdを乗じる。そして、加算ブロック80は、この結果と、乗算ブロック76の結果を加算し、式(24)の2番目の式の出力値u(n)を得る。
一方、次のサンプル(n+1)の推定状態Xb(n+1)を、現サンプルの推定状態Xh(n)と、出力値u(n)と、遅延ブロック34で遅延された前サンプルの出力値u(n−1)から乗算ブロック62,64−1,64−2、加算ブロック66により、(24)式の3番目の式のように、計算する。
尚、遅延ブロック68は、次のサンプル(n+1)の推定状態Xb(n+1)を遅延し、乗算ブロック50は、遅延ブロック68の出力に、Cを乗じて、現サンプルの推定位置x(n)を計算する。
このように、二自由度制御の出力の遅延(演算遅延及び駆動アンプ、D/Aコンバータ等のハード遅延)を考慮して、サンプル時点から遅延分進んだTdの推定状態を演算し、この推定状態から出力を演算するため、サンプル時点から、計算中に状態変化があっても、出力遅延の影響を防止し、精度の高い位置制御が可能となり、オーバーランを防止できる。
又、同一のサンプル時刻で、二自由度制御項を計算しているため、計算順序が複雑となることを防止でき、高速に演算できる。更に、状態推定順序が守ることができ、系全体の安定性を維持することができる。
(位置制御系の第4の実施の形態)
図23は、本発明の二自由度位置制御系の第4の実施の形態のブロック図である。マルチレート制御は、1サンプルで、2回又は3回、電流を変化させるものである。2回変化するものを2倍のマルチレート構成、3回変化するものを3倍のマルチレート構成という。
このマルチレート制御には、状態推定をシングルレートで行うシングルレート状態推定と、状態推定をマルチレートで行うマルチレート状態推定とがある。いずれも、1サンプルで、電流を、u(n),u(n+0.5)と2回演算し、変化する。
先ず、シングルレート状態推定でのマルチレート制御を説明する。マルチレート制御では、1サンプルで、電流出力値をu(n),u(n+0.5)と出力する。そのため、基本的には、式(23)を2回演算する。即ち、下記式(25)、式(26)を実行する。
Figure 0004991343
Figure 0004991343
即ち、先ず、出力u(n)と、次の状態Xb(n+0.5)を演算するため、式(25)を演算する。この式(25)は、基本的に、式(23)と同一であるが、1サンプル中に2回電流が変化するため、Xh(n+Td/T)とXb(n+0.5)の演算には、u(n−1)と、u(n−0.5)とを使用する。
そして、式(26)のように、(n+0.5)サンプルでの推定状態Xh(n+0.5)を、式(26)の推定状態Xb(n+0.5)とした上で、目標軌道r(n+0.5)を用いて、式(28)と同様に、出力u(n+0.5)と、次の状態Xb(n+1)を演算する。
ここで、式(25)、式(26)中の係数B1,B2,B3は、遅延を加味したTdが、T/2(=n+0.5)との比較により変わり、Td<T/2の場合には、次式(27)で決まる。
Figure 0004991343
一方、T/2<Td<Tの場合は、次式(28)で決まる。
Figure 0004991343
即ち、この式(27)、(28)のu(n)の係数が、式(25)、式(26)のB1であり、u(n−0.5)の係数が、B2であり、u(n−1)の係数が、B3である。従って、Td<T/2の場合には、係数B3は、「0」、T/2<Tdの場合は、B1は、「0」となる。
次に、マルチレート状態推定でのマルチレート制御を説明する。同様に、マルチレート制御では、1サンプルで、電流出力値をu(n),u(n+0.5)と出力する。そのため、マルチレート状態推定でも、基本的には、式(23)を2回演算する。即ち、下記式(29)、式(30)を実行する。
Figure 0004991343
Figure 0004991343
先ず、出力u(n)と、次の状態Xb(n+0.5)を演算するため、式(29)を演算する。この式(29)は、基本的に、式(23)と同一であるが、1サンプル中に2回電流が変化するため、Xh(n+Td/T)とXb(n+0.5)の演算には、u(n−1)と、u(n−0.5)とを使用する。又、推定位置誤差e(n)を、(y(n)−C・Xb(n))で、別に演算する。
そして、式(30)のように、(n+0.5)サンプルでの推定状態Xh(n+0.5)を、式(29)の推定状態Xb(n+0.5)に、式(29)のe(n)にL2を乗じた値で補正する。更に、目標軌道r(n+0.5)を用いて、式(30)と同様に、出力u(n+0.5)と、次の状態Xb(n+1)を演算する。
ここで、式(29)、式(30)中の係数B1,B2,B3は、遅延を加味したTdが、T/2(=n+0.5)との比較により変わり、Td<T/2の場合には、式(27)、2/T<Tdの場合は、式(28)で決まる。
式(25)、式(26)のシングルレート状態推定と比較すると、式(30)のように、(n+0.5)サンプルでの推定状態Xh(n+0.5)を、式(29)の推定状態Xb(n+0.5)に、式(29)のe(n)にL2を乗じた値で補正している点が相違する。
このように、1回目と同様に、2回目の推定状態を、サンプル時刻に観測した位置誤差で補正することが、マルチレート状態推定である。
式(29)、式(30)のXh(n+Td/T)とXh(n+0.5+Td/T)を、式(29)、式(30)の他の式に代入すると、式(29)、式(30)は、次式(31)に変形できる。
Figure 0004991343
式(31)は、式(29)のXh(n+Td/T)を式(29)のu(n)の計算にまとめ、式(30)のXh(n+0.5+Td/T)を、式(30)のu(n+0.5)に纏め、結合したものである。式が少なくなれば、当然、計算時間も短くなり、応答が速くなる。
尚、式(31)のL2を「0」とすると、式(25)、式(26)で説明したシングルレート状態推定式を示し、L2が「0」でないと、マルチレート状態推定式を示す。
図23は、式(31)をブロック化したブロック図である。図23の構成は、基本的に、図22の構成を2つ直列に連結したものである。図23に示すように、現サンプルnでの観測位置(位置誤差)y(n)を取り込み,前サンプルで推定した現サンプルの予測位置C・Xb(n)と観測位置y(n)の差分を、演算ブロック52−1で演算し,推定位置誤差er[n]を生成する。乗算ブロック54−1は、この推定位置誤差er[n]に,推定ゲインL1をかけて、補正値を作る。
加算ブロック56−1は、この補正値と,予測位置,予測速度などの現サンプルでの推定状態Xb[n]とを加算する。これにより,式(31)の現サンプルでの推定位置・推定速度など推定状態Xh(n)を生成する。
そして二自由度制御では、推定状態(位置)Xh(n)と目標位置軌道r(n)との差分値を加算ブロック58−1で演算し、乗算ブロック76−1で、それに係数行列−F・Adをかけた値を演算する。一方、出力u(n−1)に、乗算ブロック78−2で、係数行列−F・Bd2を乗じて、出力u(n−0.5)に、乗算ブロック78−1で、係数行列−F・Bd1を乗じる。3つの乗算ブロック76−1,78−1,78−2の出力を加算ブロック80−1が加算し、式(31)の3番目の式の出力値u(n)を得る。
一方、次の(n+0.5)の推定状態Xb(n+0.5)を、現サンプルの推定状態Xh(n)に乗算ブロック62−1で係数行列Aを乗じた値と、乗算ブロック64−1で、出力値u(n)に係数行列B1を乗じた値と、乗算ブロック64−3で、出力値u(n−0.5)に係数行列B2を乗じた値と、遅延ブロック82−1で遅延された前サンプルの出力値u(n−1)に乗算ブロック64−2で係数行列B3を乗じた値とを、加算ブロック66−1が加算して、(31)式の4番目の式のように、計算する。
次に、演算ブロック52で演算した推定位置誤差er[n]に、乗算ブロック54−2で、推定ゲインL2をかけて、補正値を作る。加算ブロック56−2は、この補正値と,予測位置,予測速度などの現サンプルでの推定状態Xb[n+0.5]とを加算する。これにより,式(31)の現サンプルでの推定位置・推定速度など推定状態Xh(n+0.5)を生成する。
そして、マルチレート制御では、推定状態(位置)Xh(n+0.5)と目標位置軌道r(n+0.5)との差分値を加算ブロック58−2が演算し、乗算ブロック76−2は、それに係数行列−F・Adをかけた値を演算する。
一方、出力u(n−0.5)に、乗算ブロック78−4は、係数行列−F・Bd2を乗じて、出力u(n)に、乗算ブロック78−3は、係数行列−F・Bd1を乗じる。3つの乗算ブロック76−2,78−3,78−4の出力を加算ブロック80−2が加算し、式(31)の6番目の式の出力値u(n+0.5)を得る。
一方、次の(n+1)の推定状態Xb(n+1)を、現サンプルの推定状態Xh(n+0.5)に乗算ブロック62−2で係数行列Aを乗じた値と、乗算ブロック64−4で、出力値u(n+0.5)に係数行列B1を乗じた値と、乗算ブロック64−6で、出力値u(n)に係数行列B2を乗じた値と、遅延ブロック82−2で遅延された前サンプルの出力値u(n−0.5)に乗算ブロック64−5で係数行列B3を乗じた値とを、加算ブロック66−2により加算して、(31)式の7番目の式のように、計算する。
尚、遅延ブロック68は、次のサンプル(n+1)の推定状態Xb(n+1)を遅延し、乗算ブロック20−1は、遅延ブロック50の出力に、Cを乗じて、現サンプルの推定位置x(n)を計算する。
このように、同一のサンプル時刻で、二自由度制御項を計算しているため、このマルチレート制御では、特に、計算順序が複雑となることを防止でき、高速に演算できる。更に、状態推定順序が守ることができ、系全体の安定性を維持することができる。
尚、図23のブロックにおいて、乗算ブロック54−2のL2を「0」に設定すると、シングルレート状態推定の構成となり、図23の構成は、シングルレート、マルチレート状態推定にいずれにも使用できる。
この場合には、図5、図7及び図12で説明した目標軌道生成部20は、目標軌道rを、0.5サンプル時刻毎に生成する。即ち、r(n),r(n+0.5)を生成する。同様に、前述の図12の電流段差解消軌道生成部42も、電流段差解消軌道r‘を、0.5サンプル時刻毎に生成する。即ち、r’(n),r‘(n+0.5)を生成する。
(他の実施の形態)
前述の実施の形態では、ヘッド位置制御を、磁気ディスク装置のヘッド位置決め装置の適用の例で説明したが、光ディスク装置等の他のディスク装置にも適用できる。
以上、本発明を、実施の形態で説明したが、本発明は、その趣旨の範囲内で種々の変形が可能であり、これを本発明の範囲から排除するものではない。
(付記1)回転する記憶媒体の各面のデータを少なくとも読み取る複数のヘッドと、前記記憶媒体の所定位置に、前記複数のヘッドを位置決めするアクチュエータと、前記指定されたヘッドに対面するディスク面の偏心補正電流により、前記アクチュエータを偏心補正するとともに、前記ヘッドの目標位置と前記ヘッドから得た現在位置とから位置誤差に従い、シーク制御を実行する二自由度制御系で構成された制御ユニットとを有し、前記制御ユニットは、一のヘッドから他のヘッドに切り替え、前記他のヘッドをシークする際に、前記切り替え前の前記アクチュエータに供給した出力電流と、前記切り替え後の前記他のヘッドの前記偏心補正電流及び初期速度を得て、前記ヘッド切り替えによる前記出力電流の電流段差を解消する補正軌道の初期値を計算し、シーク軌道が入力される前記二自由度制御系に、前記初期値に従う補正軌道を供給することを特徴とする媒体記憶装置。
(付記2)前記制御ユニットは、前記シークすべきシーク距離に、前記初期値を加算して、加算された距離のシーク軌道を生成し、前記二自由度現在オブザーバ制御に供給することを特徴とする付記1の媒体記憶装置。
(付記3)前記制御ユニットは、前記初期値から時間経過に従い、「0」となる補正位置軌道を生成し、前記二自由度現在オブザーバ制御に供給することを特徴とする付記1の媒体記憶装置。
(付記4)前記制御ユニットは、前記シーク軌道と前記補正位置軌道を加算して、前記二自由度現在オブザーバ制御系に供給することを特徴とする付記3の媒体記憶装置。
(付記5)前記制御ユニットは、前記初期値を初期電流値に変換し、前記初期電流値から時間経過に従い、「0」となる補正電流軌道を生成し、前記二自由度現在オブザーバ制御に供給することを特徴とする付記1の媒体記憶装置。
(付記6)前記制御ユニットは、前記シーク軌道を供給された前記二自由度現在オブザーバ制御系の電流出力に、前記補正電流起動を加算することを特徴とする付記5の媒体記憶装置。
(付記7)前記制御ユニットは、切り替え後のサンプルの現在位置と、次のサンプルの現在位置とを、前記ヘッドの出力から取得して、前記現在速度を計算することを特徴とする付記1の媒体記憶装置。
(付記8)前記制御ユニットは、切り替え前のサンプルの前記出力電流と、切り替え後の前記偏心補正電流との差から、前記現在速度を計算することを特徴とする付記1の媒体記憶装置。
(付記9)前記制御ユニットは、前記現在位置と、前記現在オブザーバの現サンプルの推定位置との推定位置誤差により、現サンプルの推定位置を補正し、前記補正された推定位置と現サンプルの目標軌道との差を演算し、且つ前記差から前記アクチュエータの出力値を演算し、前記補正された推定位置と、前記現サンプルの出力値とから次の出力値演算のための推定位置を演算することを特徴とする付記1の媒体記憶装置。
(付記10)前記制御ユニットは、1サンプル前の出力値と前記差とから前記サンプル時点から所定時間進んだ推定位置を演算し、前記進んだ推定位置から前記アクチュエータへの出力値を演算し、前記補正された推定位置と、前記現サンプルの出力値と、前記1サンプル前の出力値とから次の出力値演算のための推定位置を演算することを特徴とする付記9の媒体記憶装置。
(付記11)回転する記憶媒体の各面のデータを少なくとも読み取る複数のヘッドを、前記記憶媒体の所定位置に、位置決めするアクチュエータを位置制御するヘッド位置制御装置において、指定されたヘッドに対面するディスク面の偏心補正電流を格納する偏心補正電流テーブルと、前記偏心補正電流テーブルの指定されたヘッドの偏心補正電流により、前記アクチュエータを偏心補正するとともに、前記ヘッドの目標位置と前記ヘッドから得た現在位置とから位置誤差に従い、シーク制御を実行する二自由度制御系で構成された制御ユニットとを有し、前記制御ユニットは、一のヘッドから他のヘッドに切り替え、前記他のヘッドをシークする際に、前記切り替え前の前記アクチュエータに供給した出力電流と、前記切り替え後の前記他のヘッドの前記偏心補正電流及び初期速度を得て、前記ヘッド切り替えによる前記出力電流の電流段差を解消する補正軌道の初期値を計算し、シーク軌道が入力される前記二自由度制御系に、前記初期値に従う補正軌道を供給することを特徴とするヘッド位置制御装置。
(付記12)前記制御ユニットは、前記シークすべきシーク距離に、前記初期値を加算して、加算された距離のシーク軌道を生成し、前記二自由度現在オブザーバ制御に供給することを特徴とする付記11のヘッド位置制御装置。
(付記13)前記制御ユニットは、前記初期値から時間経過に従い、「0」となる補正位置軌道を生成し、前記二自由度現在オブザーバ制御に供給することを特徴とする付記11のヘッド位置制御装置。
(付記14)前記制御ユニットは、前記シーク軌道と前記補正位置軌道を加算して、前記二自由度現在オブザーバ制御系に供給することを特徴とする付記13のヘッド位置制御装置。
(付記15)前記制御ユニットは、前記初期値を初期電流値に変換し、前記初期電流値から時間経過に従い、「0」となる補正電流軌道を生成し、前記二自由度現在オブザーバ制御に供給することを特徴とする付記11のヘッド位置制御装置。
(付記16)前記制御ユニットは、前記シーク軌道を供給された前記二自由度現在オブザーバ制御系の電流出力に、前記補正電流起動を加算することを特徴とする付記15のヘッド位置制御装置。
(付記17)前記制御ユニットは、切り替え後のサンプルの現在位置と、次のサンプルの現在位置とを、前記ヘッドの出力から取得して、前記現在速度を計算することを特徴とする付記11のヘッド位置制御装置。
(付記18)前記制御ユニットは、切り替え前のサンプルの前記出力電流と、切り替え後の前記偏心補正電流との差から、前記現在速度を計算することを特徴とする付記11のヘッド位置制御装置。
(付記19)前記制御ユニットは、前記現在位置と、前記現在オブザーバの現サンプルの推定位置との推定位置誤差により、現サンプルの推定位置を補正し、前記補正された推定位置と現サンプルの目標軌道との差を演算し、且つ前記差から前記アクチュエータの出力値を演算し、前記補正された推定位置と、前記現サンプルの出力値とから次の出力値演算のための推定位置を演算することを特徴とする付記11のヘッド位置制御装置。
(付記20)前記制御ユニットは、1サンプル前の出力値と前記差とから前記サンプル時点から所定時間進んだ推定位置を演算し、前記進んだ推定位置から前記アクチュエータへの出力値を演算し、前記補正された推定位置と、前記現サンプルの出力値と、前記1サンプル前の出力値とから次の出力値演算のための推定位置を演算することを特徴とする付記19のヘッド位置制御装置。
切り替え前のアクチュエータに供給した出力電流と、切り替え後の他のヘッドの偏心補正電流及び初期速度から、出力電流の電流段差を解消する補正軌道の初期値を計算し、シーク軌道が入力される二自由度制御系に、初期値に従う補正軌道を供給するため、2自由度制御系の特性から電流段差の解消軌道の初期値を得て、電流段差を補正でき、1つのパラメータで、初期速度と電流段差の補正を行うことができる。このため、各シーク電流波形に対する電流段差の補正波形の設計が容易となり、容易に、振動や騒音が生じないシーク制御が可能となる。
本発明の一実施形態を示す媒体記憶装置の構成図である。 図1のディスクの位置信号の説明図である。 図2の位置信号の詳細説明図である。 本発明の一実施の形態のシーク制御の遷移図である。 本発明の位置制御系の第1の実施の形態のブロック図である。 図5の二自由度制御系コントローラの構成図である。 図5の軌道生成部のブロック図である。 図7の軌道生成処理の第1の実施の形態の処理フロー図である。 図7の軌道生成処理の第2の実施の形態の処理フロー図である。 本発明の実施例の説明図である。 本発明の比較例の特性図である。 図5の軌道生成部の第2の実施の形態のブロック図である。 図5の段差解消軌道の説明図である。 本発明の他の段差解消軌道の説明図である。 本発明の更に他の段差解消軌道の説明図である。 本発明の更に他の段差解消軌道の説明図である。 本発明の更に他の段差解消軌道の説明図である。 本発明の更に他の段差解消軌道の説明図である。 本発明の位置制御系の第2の実施の形態のブロック図である。 図19の二自由度現在オブザーバのブロック図である。 図19の段差解消電流軌道の説明図である。 本発明の位置制御系の第3の実施の形態の現在オブザーバのブロック図である。 本発明の位置制御系の第4の実施の形態の現在オブザーバのブロック図である。 従来のヘッド切り替え時の偏心補正の説明図である。 従来の偏心補正を行う位置制御装置のブロック図である。 従来の切り替え時の電流段差の説明図である。 シーク電流波形の説明図である。 従来の切り替え制御によるシーク電流波形の第1の説明図である。 従来の切り替え制御によるシーク電流波形の第2の説明図である。
符号の説明
1 アクチュエータ
2 スピンドルモータの回転軸
3 ヘッド
4 ディスク
5 スピンドルモータ
6 アクチュエータのVCM駆動回路
7 位置復調回路
8 スピンドルモータの駆動回路
9 バス
10 データの記録再生回路
11 ハードディスクコントローラ
12 MCUのRAM
13 MCUのROM
14 マイクロコントローラユニット
15 ハードディスクコントローラのRAM
16 位置信号
20 軌道生成部
22 コントローラ
24 偏心補正電流テーブル
26 加算部
30 初期速度計算部
32 軌道初期値計算部
34 シーク距離計算部
36 加算部
38 シーク軌道生成部
40 プラント

Claims (8)

  1. 回転する記憶媒体の各面のデータを少なくとも読み取る複数のヘッドと、
    前記記憶媒体の所定位置に、前記複数のヘッドを位置決めするアクチュエータと、
    前記指定されたヘッドに対面するディスク面の偏心補正電流により、前記アクチュエータを偏心補正するとともに、前記ヘッドの目標位置と前記ヘッドから得た現在位置とから位置誤差に従い、シーク制御を実行する二自由度制御系で構成された制御ユニットとを有し、
    前記制御ユニットは、
    一のヘッドから他のヘッドに切り替え、前記他のヘッドをシークする際に、前記切り替え前の前記アクチュエータに供給した出力電流と、前記切り替え後の前記他のヘッドの前記偏心補正電流及び初期速度を得て、前記ヘッド切り替えによる前記出力電流の電流段差を解消する補正軌道の初期値を計算し、前記シークすべきシーク距離に、前記初期値を加算して、加算された距離のシーク軌道を生成し、シーク軌道が入力される前記二自由度制御系に、前記生成したシーク軌道を供給する
    ことを特徴とする媒体記憶装置。
  2. 前記制御ユニットは、
    前記初期値から時間経過に従い、「0」となる補正位置軌道を生成し、前記二自由度制御系に供給する
    ことを特徴とする請求項1の媒体記憶装置。
  3. 前記制御ユニットは、
    前記初期値を初期電流値に変換し、前記初期電流値から時間経過に従い、「0」となる補正電流軌道を生成し、前記二自由度制御系に供給する
    ことを特徴とする請求項1の媒体記憶装置。
  4. 前記制御ユニットは、
    切り替え後のサンプルの現在位置と、次のサンプルの現在位置とを、前記ヘッドの出力から取得して、前記現在速度を計算する
    ことを特徴とする請求項1の媒体記憶装置。
  5. 回転する記憶媒体の各面のデータを少なくとも読み取る複数のヘッドを、前記記憶媒体の所定位置に、位置決めするアクチュエータを位置制御するヘッド位置制御装置において、
    指定されたヘッドに対面するディスク面の偏心補正電流を格納する偏心補正電流テーブルと、
    前記偏心補正電流テーブルの指定されたヘッドの偏心補正電流により、前記アクチュエータを偏心補正するとともに、前記ヘッドの目標位置と前記ヘッドから得た現在位置とから位置誤差に従い、シーク制御を実行する二自由度制御系で構成された制御ユニットとを有し、
    前記制御ユニットは、
    一のヘッドから他のヘッドに切り替え、前記他のヘッドをシークする際に、前記切り替え前の前記アクチュエータに供給した出力電流と、前記切り替え後の前記他のヘッドの前記偏心補正電流及び初期速度を得て、前記ヘッド切り替えによる前記出力電流の電流段差を解消する補正軌道の初期値を計算し、前記シークすべきシーク距離に、前記初期値を加算して、加算された距離のシーク軌道を生成し、シーク軌道が入力される前記二自由度制御系に、前記生成したシーク軌道を供給する
    ことを特徴とするヘッド位置制御装置。
  6. 前記制御ユニットは、
    前記初期値から時間経過に従い、「0」となる補正位置軌道を生成し、前記二自由度制御系に供給する
    ことを特徴とする請求項のヘッド位置制御装置。
  7. 前記制御ユニットは、
    前記初期値を初期電流値に変換し、前記初期電流値から時間経過に従い、「0」となる補正電流軌道を生成し、前記二自由度制御系に供給する
    ことを特徴とする請求項のヘッド位置制御装置。
  8. 前記制御ユニットは、
    切り替え後のサンプルの現在位置と、次のサンプルの現在位置とを、前記ヘッドの出力から取得して、前記現在速度を計算する
    ことを特徴とする請求項のヘッド位置制御装置。
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