JP4990668B2 - 熱風炉の操業方法 - Google Patents

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本発明は、炉内に流入されるBFGガス及びCOGガスからなる燃焼ガスと、この燃焼ガスの助燃用空気とを燃焼させることにより蓄熱用の熱を生成し、この蓄熱された熱を用いて熱風を生成する熱風炉の操業方法に関する。
熱風炉は、高炉の炉下部にある送風羽口から供給される熱風を生成するための高炉の付帯設備であり、一般に蓄熱式熱交換炉が採用されている。
熱風炉の操業は、燃焼蓄熱期と送風加熱期との二期に分かれており、燃焼蓄熱期では、供給されたコークス炉ガス(以下、「COGガス」という)及び高炉ガス(以下、「BFGガス」という)を混合した燃焼ガスと、助燃用の空気とをバーナで燃焼させ、蓄熱室の温度を所定温度に昇温している。送風蓄熱期では、供給された常温の空気を蓄熱室で加熱した後に、高炉に供給している。
この種の熱風炉として、特許文献1には燃焼ガスたる混合ガス中の高炉ガスに対するコークス炉ガスの混合比率を制御する熱風炉の高効率燃焼制御方法において、熱風炉の排ガス酸素濃度を0.4〜0.6%、高炉ガスに対するコークス炉ガスの混合比率を2.3〜3.0%の範囲になるようにコークス炉ガス流量制御弁、高炉ガス流量制御弁及び空気流量制御弁の開度を制御する熱風炉の高効率燃焼制御方法が開示されている。
また、特許文献2には、セラミックバーナーを使用する外燃式熱風炉において、燃焼室の容量、ギッター煉瓦上面までの距離に応じて適量の酸素を富化することによって、火炎を短縮し、ギッター煉瓦の劣化を防止する熱風炉の操業方法が開示されている。
さらに、特許文献3には、酸素富化燃焼を行い、かつ蓄熱室内の伝熱機構から最適なサイクルタイムを決定し、このサイクルタイムを熱風炉の各弁の開閉により制御することにより、蓄熱室下部煉瓦の熱割れを防止する熱風炉の操業方法が開示されている。
特開平9―209015号公報 特開昭54−148104号公報 特開昭62−80208号公報
ところで、熱風炉に供給されるCOGガスのガス流量は、コークス炉の操業状況に応じて変化し、熱風炉に供給されるBFGガスのガス流量は、高炉の操業状況に応じて変化する。ここで、助燃用の空気の酸素濃度を一定とし、熱風炉に供給されるCOGガスとBFGガスとのガス比率(以下、「COG/BFG」という)を変化させることにより、熱風炉内の燃料ガスの燃焼ガス温度や燃料ガスの燃焼量が変化する。
他方、熱風炉に供給される助燃用の空気は、熱風炉の外部に設置された空気生成プラントで生成され、この空気生成プラントで生成された空気は、高炉などの他の設備にも供給される。したがって、熱風炉に供給される助燃用の空気の酸素濃度は、高炉などの他の設備の操業状況に応じて変化する。
熱風炉において、COGガスとBFGガスとのガス比率COG/BFGを一定にして、助燃用の空気の酸素濃度を変化させると、燃焼ガスのガス温度や燃焼ガスの燃焼量は図の線図に従って変化する。
ここで、図3はガス比率COG/BFGを一定にした状態で、助燃用空気の酸素濃度を変化させた場合の燃焼ガス量及び燃焼ガス温度の挙動を示す線図である。
酸素濃度21%は大気の酸素濃度を示しており、図示するように酸素濃度が高くなるのに応じて、燃焼ガスの燃焼ガス量が減少して、燃焼ガスのガス温度が上昇する。反対に、酸素濃度が低くなるのに応じて、燃焼ガスの燃焼ガス量が増加して、燃焼ガスのガス温度が降下する。
このように、熱風炉では、ガス比率COG/BFG、助燃用空気の酸素濃度の変化に応じて、燃焼ガスの燃焼ガス量、燃焼ガスのガス温度が変化するため、熱膨張率の変動により熱風炉を傷めるおそれがある。
特許文献1乃至3には、熱膨張率の変動を抑制する方法について何ら開示されていない。
本願発明は、一つの観点として、炉内に導入されるBFGガス及びCOGガスからなる燃料ガスと、この燃料ガスの助燃用空気とを燃焼させることにより蓄熱用の熱を生成し、この蓄熱された熱を用いて熱風を生成する熱風炉の操業方法であって、前記燃料ガスのガス比率(COG/BFG)及び前記助燃用空気の酸素濃度のうちいずれか一方の変化に応じて、他方を変化させることにより、炉内における前記燃料ガスの燃焼ガス温度を所定温度に維持するとともに、前記燃料ガスの燃焼ガス量を所定量に維持することを特徴とする。
本願発明は、別の観点として、炉内に導入されるBFGガス及びCOGガスからなる燃料ガスと、この燃料ガスの助燃用空気とを燃焼させることにより蓄熱用の熱を生成し、この蓄熱された熱を用いて熱風を生成する熱風炉の操業方法であって、前記助燃用空気の酸素富化後の濃度に応じて、酸素富化をしない場合と前記燃料ガスの燃焼ガス温度と前記燃料ガスの燃焼ガス量とが同じになるように、前記燃料ガスのガス比率(COG/BFG)を変化させることを特徴とする。
具体的には、前記助燃用空気の酸素濃度が高くなるのに応じて、前記ガス比率(COG/BFG)を減少させたり、炉内に導入される前記COGガスのガス量が減少するのに応じて、前記助燃用空気の酸素濃度を高くしたり、炉内に導入される前記COGガスのガス量が増加するのに応じて、前記助燃用空気の酸素濃度を低くしたりするとよい。
(1)式に基づき、前記一方の変化に応じて、前記他方を変化させるとよい。
ここで、νCOGは熱風炉に流入するCOGガスの単位時間あたりの流入量であり、νBFG
は熱風炉に流入するBFGガスの単位時間あたりの流入量であり、Vは助燃用空気の酸素濃度を大気の酸素濃度と同じにした場合の燃料ガスの燃焼ガス量であり、Qは助燃用空気の酸素濃度を大気の酸素濃度と同じにした場合の燃料ガスによる単位時間あたりの発熱量であり、qCOGはCOGガスの単位体積あたりの完全燃焼における発熱量であり、qBFGはBFGガスの単位体積あたりの完全燃焼における発熱量であり、eCOGはCOGガスの酸素のみによる完全燃焼によって発生する燃焼ガス量であり、eBFGはBFGガスの酸素のみによる完全燃焼によって発生する燃焼ガス量であり、aCOGはCOGガスの単位体積あたりの完全燃焼に必要な空気の理論量であり、aBFGはBFGガスの単位体積あたりの完全燃焼に必要な空気の理論量であり、Oは助燃空気の酸素濃度である。また、kは空気比(燃料を完全燃焼するのに必要な酸素の理論量に対する実際に供給する酸素の比率)を示す。
前記所定温度は、前記熱風炉を構成する蓄熱室の蓄熱用煉瓦の融点よりも低い。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の熱風炉の概略図である。熱風炉1は、不図示の高炉に熱風を供給するための蓄熱式熱交換器であり、高炉への送風に熱を与える蓄熱室11と、蓄熱室11を加熱するための燃焼室12とから構成される。
燃焼室12では、ガス供給ダクト13から吹き込まれるBFGガスとCOGガスとの混合ガス(燃料ガス)及び助燃空気供給ダクト14から吹き込まれる助燃用空気とを燃焼バーナ15で燃焼させ、この燃焼ガスを蓄熱室11内部に積層された蓄熱煉瓦を通過させて熱を蓄える。
図示例では、この蓄熱煉瓦として、下側から順にハイアルミ煉瓦20、シリカを主成分とする珪石煉瓦19が積層されており、これらの煉瓦19、20には、上下方向に延びる複数の通過口が形成されている。
ガス供給ダクト13には、燃料ガス流量調節弁13aが設けられており、この燃料ガス流量調節弁13aを開閉することにより、燃焼室12に流入する燃料ガスの流入量を調節することができる。
ガス供給ダクト13の燃料ガス流量調節弁13aよりも上流側の部分は、BFGガス供給ダクト131とCOGガス供給ダクト132とに分岐している。
BFGガス供給ダクト131は、不図示の高炉に接続されており、高炉で生成されたBFGガスを熱風炉1に送風する。
BFGガス供給ダクト131には、BFGガス流量調節弁131a及びBFGガス流量計131bが設けられている。BFGガス流量調節弁131aを開閉することにより、熱風炉1に流入するBFGガスのガス流入量を調節することができる。また、BFGガス流量計131bの測定結果に基づき、熱風炉1に流入するBFGガスのガス流入量を監視することができる。
COGガス供給ダクト132は、不図示のコークス炉に接続されており、コークス炉で生成されたCOGガスを熱風炉1に送風する。
COGガス供給ダクト132には、COGガス流量調節弁132a及びCOGガス流量計132bが設けられている。COGガス流量調節弁132aを開閉することにより、熱風炉1に流入するCOGガスのガス流入量を調節することができる。また、COGガス流量計132bの測定結果に基づき、熱風炉1に流入するCOGガスのガス流入量を監視することができる。
助燃空気供給ダクト14は、酸素を生成する不図示の酸素生成プラントに接続されており、この酸素生成プラントで生成された空気を熱風炉1に送風する。
なお、当該酸素生成プラントは不図示の高炉にも接続されており、高炉などの操業状況に応じて、熱風炉1に供給される助燃空気の酸素濃度は変動する。また、熱風炉1に送風される助燃空気の酸素濃度は、高炉の操業状況が変化しない場合であっても、任意の値に調節することができる。具体的には、大気よりも助燃空気の酸素濃度を高く設定(酸素富化)することができる。
助燃空気供給ダクト14には、助燃空気流量調節弁14a及び酸素濃度測定器14bが設けられている。助燃空気流量調節弁14aを開閉させることにより、燃焼室12に流入する助燃空気の流入量を調節することができる。また、酸素濃度測定器14bの測定結果に基づき、熱風炉1に流入する助燃空気の酸素濃度を監視することができる。
蓄熱室11の下端部には、N、COなどを含む燃焼ガスを排出するためのガス排出ダクト18が設けられている。
ガス排出ダクト18には、ガス排出量調節弁18a及び排出ガス流量計18bが設けられている。ガス排出量調節弁18aを開閉することにより、ガス排出ダクト18から排出される燃焼ガスのガス排出量を調節することができる。また、排出ガス流量計18bの測定結果に基づき、ガス排出ダクト18から排出される燃焼ガスのガス排出量、つまり、燃焼ガス量を監視することができる。
また、蓄熱室11の下端部には、ガス排出ダクト18と異なる位置に常温空気導入ダクト17が接続されており、この常温空気導入ダクト17を介して蓄熱室11に常温の空気が流入する。
常温空気導入ダクト17には空気流入調節弁17aが設けられており、この空気流入調節弁17aを開閉させることにより、熱風炉1に流入する常温空気の流入量を調節することができる。
また、燃焼室12には高炉用の熱風を排出するための熱風排出ダクト16が接続されている。この熱風排出ダクト16には、熱風流量調節弁16aが設けられており、この熱風流量調節弁16aを開閉することにより、高炉に送風される熱風の流量を調節することができる。
蓄熱室11に熱を蓄える場合には、空気流入調節弁17a及び熱風流量調節弁16aを完全に閉じて、ガス供給ダクト13及び助燃空気供給ダクト14を介して燃焼室12内に燃料ガス及び助燃用空気を流入させる。
これらの燃料ガス及び助燃用空気はバーナ15によって燃焼され、この燃焼ガスは蓄熱室11の煉瓦19、20に形成された開口部を通って煉瓦19、20を蓄熱する。
蓄熱室11への蓄熱が完了すると、燃料ガス流量調節弁13a、助燃空気流量調節弁14a及びガス排出量調節弁18aを完全に閉じて、常温空気導入ダクト17を介して蓄熱室11に常温空気を流入させる。蓄熱室11に流入した常温空気は、煉瓦19、20に形成された開口部を通過して900〜1300℃に加熱された後、高炉用の熱風として熱風排出ダクト16から排出される。
次に、熱風炉1の操業方法を説明する。
熱風炉1における熱膨張のバラツキを抑制するためには、燃焼ガスの発生量と燃焼ガス温度を一定に保つ必要がある。これらを一定に保つための条件式について説明する。燃焼ガス温度は、熱風炉1内の燃焼後のガスを熱電対で測定することにより計測することができる。
COGガス及びBFGガスの単位時間あたり流量(Nm3/h)をそれぞれVCOGおよびVBFG、とし、これらを自由に変化させた場合の単位時間あたりの燃料ガスの発熱量を、酸素富化をしない熱風炉操業条件における値Q0(kcal/h)と一致させるための条件は、qCOGおよびqBFGをコークス炉ガス及び高炉ガスの単位体積あたりの完全燃焼における発熱量(kcal/Nm3)として、
となる。なお、qCOGおよびqBFGは実験もしくは分析によって得られた組成より求められる。
ここで熱効率の観点から完全燃焼を進行させるためには、酸素を1以上の空気比で供給する必要がある。酸素を空気比kで供給するための条件は、COG炉ガス及びBFGガスを単位体積あたり完全燃焼させるのに必要な空気の理論量をaCOG及びaBFG(Nm3/Nm3)、助燃用空気の酸素濃度をO2(%)、単位時間あたり流量をVAIR(Nm3/h)として、
となる。ここで、21は空気中の酸素の体積分率である。なお、aCOG及びaBFGは分析によって得られた組成から求められる。
これは、燃料ガスの組成を構成する各成分について体積分率CmHnOoと化学式より求まる係数m+n/2-o/2との積を、全ての成分について総和をとるものである。なお、窒素については0となる。
次に、単位時間に発生する燃焼ガス量を、酸素富化をしない熱風炉操業条件における値V0(Nm3/h)に一致させるための条件は、COGガスおよびBFGガスの酸素のみによる完全燃焼によって発生する燃焼ガス量をeCOG(Nm3/Nm3)および eBFG(Nm3/Nm3)として、さらに助燃用空気からの窒素を考慮し、
となる。なお、eCOG及びeBFGは分析によって得られた組成から求められる。
これは、燃料ガスの組成を構成する各成分について体積分率CmHnOoと化学式より求まる係数m+n/2との積を、全ての成分について総和をとったものに、燃料ガス中の窒素の体積分率N2を加えたものである。
以上の(A)から(C)までの関係式を、酸素濃度O2(%)の富化送風時に必要とされる燃料ガスのCOGガスとBFGガスの比率vCOG/vBFG(%)の関係として整理すると、
となる。ここで、実績よりBFGガスでは、空気比aBFGが0.595であり、燃焼ガス量eBFGが1.00であり、発熱量qBFG が744である。COGガスでは、空気比aCOGが4.365であり、燃焼ガス量eCOGが1.61であり、発熱量qCOGが4258である。空気比kは、1.04である。
酸素富化をしない操業実績における燃焼ガス量V0は、99320Nm3/hであり、単位時間発
熱量Q0は、57.78×106kcal/hであり、これらを代入して整理すると、
となる。
このCOGガスとBFGガスのガス比率VCOG/VBFGと助燃空気の酸素濃度O2の関係は、図2に示す曲線のようになる。この曲線に一致するようにガス比率VCOG/VBFGと助燃用空気酸素濃度を設定することで、熱風炉1における燃焼ガス温度を所定温度(本実施例では約1420℃)に維持することが可能となり、また、排ガス量を所定量(本実施例では約10000Nm/h)に維持することができる。
なお、特許請求の範囲に記載の「所定温度」及び「所定量」は、製鐵所の操業状況に応じて設定される任意の値であり、本実施例の値に限定されるものではない。ただし、燃焼ガス温度は、珪石煉瓦19の溶解を防止するために、珪石煉瓦19の融点よりも低く設定する必要がある。
次に、図2に示す線図に従いVCOG/VBFGの比率、助燃用空気の酸素濃度を調整する
方法について説明する。
同図に示すように、例えば酸素富化を行い助燃用空気の酸素濃度を21質量%(大気の酸素濃度)から24質量%に上げた場合には、ガス比率VCOG/VBFGを9.8%から4.9%
に下げることにより、燃焼ガスのガス温度及び燃焼ガス量を所定値に維持することができる。
ここで、COGガス流量調節弁132aを操作してCOGガスの流入量を下げるか、又
はBFGガス流量調節弁131aを操作してBFGガスのガス流入量を上げることにより、ガス比率VCOG/VBFGは下げることができる。
COGガスのガス流入量を下げることにより、熱風炉1操業のコストを削減することができる。また、BFGガスのガス流入量を増加させることにより、高炉で発生したBFGガスを有効利用することができる。
例えば、助燃用空気の酸素濃度を24質量%から22質量%に下げた場合には、ガス比率VCOG/VBFGを4.9%から7.8%に上げることにより、燃焼ガスのガス温度及び燃焼ガス量を所定値に維持することができる。
ここで、COGガスの流入量を上げるか、又はBFGガスのガス流入量を下げることにより、ガス比率VCOG/VBFGは上げることができる。COGガスの流入量を上げることにより、コークス炉で生成されたCOGガスを有効活用することができる。
コークス炉や高炉の操業状況に応じて、熱風炉1に供給されるCOGガスのガス流入量、BFGガスのガス流入量が変化して、ガス比率COG/BFGが変化した場合には、図2に示す線図に従って、助燃空気の酸素濃度を調整する。
このように、本実施例によれば、図2に示す線図にしたがい、助燃空気の酸素濃度及びガス比率COG/BFGのうちいずれか一方の変化に応じて、他方のパラメータを変化させることにより、燃焼ガス温度及び燃焼ガス量の変化を防止できる。これにより、熱風炉1の熱膨張率の変動を抑制して、寿命を長くすることができる。
熱風炉の概略図である。 ガス比率VCOG/VBFGと助燃空気の酸素濃度O2との相関図である。 ガス比率VCOG/VBFGを一定にした場合の、助燃空気の酸素濃度と燃焼ガス温度・燃焼ガス量との相関図である。
符号の説明
1 熱風炉
11 蓄熱室
12 燃焼室
13 ガス供給ダクト
13a 燃料ガス流量調節弁
14 助燃空気供給ダクト
14a 助燃空気流量調節弁
14b 酸素濃度測定器
15 バーナ
16 熱風排出ダクト
16a 熱風流量調節弁
17 常温空気供給ダクト
17a 空気流入調節弁
18 ガス排出ダクト
18a ガス排出量調節弁
18b 排出ガス流量計
19 珪石煉瓦
20 ハイアルミ煉瓦
131 BFGガス供給ダクト
131a BFGガス流量調節弁
131b BFGガス流量計
132 COGガス供給ダクト
132a COGガス流量調節弁
132b COGガス流量計

Claims (6)

  1. 炉内に導入されるBFGガス及びCOGガスからなる燃料ガスと、この燃料ガスの助燃用空気とを燃焼させることにより蓄熱用の熱を生成し、この蓄熱された熱を用いて熱風を生成する熱風炉の操業方法であって、
    前記燃料ガスのガス比率(COG/BFG)及び前記助燃用空気の酸素濃度のうちいずれか一方の変化に応じて、他方を変化させることにより、炉内における前記燃料ガスの燃焼ガス温度を所定温度に維持するとともに、前記燃料ガスの燃焼ガス量を所定量に維持することを特徴とする熱風炉の操業方法。
  2. 前記助燃用空気の酸素濃度が高くなるのに応じて、前記ガス比率(COG/BFG)を減少させることを特徴とする請求項1に記載の熱風炉の操業方法。
  3. 炉内に導入される前記COGガスのガス量が減少するのに応じて、前記助燃用空気の酸素濃度を高くすることを特徴とする請求項1に記載の熱風炉の操業方法。
  4. 炉内に導入される前記COGガスのガス量が増加するのに応じて、前記助燃用空気の酸素濃度を低くすることを特徴とする請求項1に記載の熱風炉の操業方法。
  5. (1)式に基づき、前記一方の変化に応じて、前記他方を変化させることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の熱風炉の操業方法。
    ここで、νCOGは熱風炉に流入するCOGガスの単位時間あたりの流入量であり、νBFGは熱風炉に流入するBFGガスの単位時間あたりの流入量であり、Vは助燃用空気の酸素濃度を大気の酸素濃度と同じにした場合の燃料ガスの燃焼ガス量であり、Qは助燃用空気の酸素濃度を大気の酸素濃度と同じにした場合の燃料ガスによる単位時間あたりの発熱量であり、qCOGはCOGガスの単位体積あたりの完全燃焼における発熱量であり、qBFGはBFGガスの単位体積あたりの完全燃焼における発熱量であり、eCOGはCOGガスの酸素のみによる完全燃焼によって発生する燃焼ガス量であり、eBFGはBFGガスの酸素のみによる完全燃焼によって発生する燃焼ガス量であり、aCOGはCOGガスの単位体積あたりの完全燃焼に必要な空気の理論量であり、aBFGはBFGガスの単位体積あたりの完全燃焼に必要な空気の理論量であり、Oは助燃空気の酸素濃度である。また、kは空気比(燃料を完全燃焼するのに必要な理論量に対する実際に供給する酸素の比率)を示す。
  6. 前記所定温度は、前記熱風炉を構成する蓄熱室の蓄熱用煉瓦の融点よりも低いことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の熱風炉の操業方法。
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