JP4986901B2 - スルーホール形成方法及びスルーホール形成機構 - Google Patents

スルーホール形成方法及びスルーホール形成機構 Download PDF

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Description

本発明は、表裏に配線パターンが形成された基材に、表裏の配線パターンを電気的に接続するスルーホールを形成するスルーホール形成方法及びスルーホール形成機構に関し、特に、スルーホール形成工程数を削減する技術に関する。
近年、情報化社会の進展に伴って、情報をカードに記録し、該カードを用いた情報管理や決済等が行われている。このような情報管理や決済等に用いられるカードは、ICチップが内蔵されたICカードや、磁気により情報が書き込まれた磁気カード等があり、専用の装置を用いて情報の書き込み及び読み出しが行われる。
さらに、ICカードにおいては、情報の書き込み及び読み出しを専用の装置に接触させることにより行う接触型ICカードと、専用の装置に近接させるだけで情報の書き込み及び読み出しを行うことができる非接触型ICカードがある。これらのICカードは、磁気カードと比較してセキュリティ性が高いとともに書き込み可能な情報量が多く、また、1枚のカードを多目的に使用できるため、市場における普及度は増加の一途を辿っている。また、その中でも、非接触型ICカードにおいては、情報の書き込みあるいは読み出しを行う際、カードを取り出して専用の装置に挿入したりする必要がなく取り扱いに便利なため、そのカード及び該カードに書き込まれた情報を読み取るための装置の急速な普及が進みつつある。
図5は、非接触型ICカードの構造の一例を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本従来例における非接触型ICカードは図5に示すように、紙基材115の一方の面上に導電性材料からなるコイル形状のアンテナ112が形成されるとともに、このアンテナ112に電気的に接続され、アンテナ112を介して外部からの情報の書き込みや読み出しが可能なICチップ111が搭載されてなるインレット110が、コア材120a,120b及び表面シート130a,130bに挟まれるようにこれらが積層されて構成されている。紙基材115のアンテナ112が形成された面には、ICチップ111の2つの接続端子114のうち一方に接続された接続パターン116aが形成されており、また、ICチップ111の2つの接続端子114のうち他方は、アンテナ112のコイル形状における内側の端部に接続されている。ICチップ111は、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)からの電磁誘導によってアンテナ112に流れた電流が供給されることにより情報の書き込みや読み出しが行われるものであるため、アンテナ112の両端部に接続される必要がある。そのため、アンテナ112の両端部のうち、コイル形状における外側の端部とICチップ111とを接続する必要があるが、アンテナ112のコイル形状における外側の端部とICチップ111とを接続するためには、そのための配線パターンがアンテナ112の他の領域をその領域に対して絶縁状態で跨ぐ必要がある。そこで、紙基材115のアンテナ112が形成された面とは反対側の面にアンテナ112のコイル形状の内側から外側まで延びた接続パターン116bが形成され、この接続パターン116bとアンテナ112及び接続パターン116aとが、紙基材115に形成された導通部113によって接続されている。
上記のように構成された非接触型ICカード101においては、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりコイル形状のアンテナ112に電流が流れ、その電流がアンテナ112からICチップ111に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ111に情報が書き込まれたり、ICチップ111に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
以下に、上述した非接触型ICカードの製造方法について説明する。
図6は、図5に示した非接触型ICカード101の製造方法を説明するための図である。
図5に示した非接触型ICカードを製造する場合は、まず、紙基材115上の一方の面に、アンテナ112及び接続パターン116aの形状に導電性材料を塗布することにより、コイル状のアンテナ112及び接続パターン116aを形成するとともに、紙基材115上の他方の面に、接続パターン116bの形状に導電性材料を塗布することにより接続パターン116bを形成する(図6(a))。
次に、紙基材115のアンテナ112及び接続パターン116a,116bの導通部113が形成される領域に、ドリルや針等を用いて貫通穴117を形成する(図6(b))。
次に、貫通穴117内に導電性材料を供給し、貫通穴117の内側面にこの導電性材料を塗布することにより、紙基材115上の一方の面に形成されたアンテナ112及び接続パターン116aと、紙基材115上の他方の面に形成された接続パターン116bとを電気的に接続するスルーホールとなる導通部113を形成する(図6(c))。
次に、紙基材115のアンテナ112及び接続パターン116aが形成された面に、アンテナ112及び接続パターン116aに接続されるようにICチップ111を搭載、接着し、インレット110を完成させる(図6(d))。
その後、完成したインレット110をコア材120a,120bを介して表面シート130a,130bで挟み込み、図5に示した非接触型ICカード101が完成する(図6(e))。
このように、表裏に配線パターンが形成された基材に対して、表裏の配線パターンを電気的に接続するためのスルーホールを形成する場合は、まず、基材のスルーホールとなる領域に貫通穴を形成し、その後、この貫通穴に導電性材料を供給することが一般的に行われている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−255974号公報
上述したように、表裏に配線パターンが形成された基材に対して、表裏の配線パターンを電気的に接続するスルーホールを形成するために、まず、基材のスルーホールとなる領域に貫通穴を形成し、その後、この貫通穴に導電性材料を供給する場合、基材に貫通穴を形成する工程と、この貫通穴に導電性材料を供給する工程との2つの工程との2つの工程を行うことになるが、生産性向上の面から作業の効率化を図ることが好ましい。
また、貫通穴に導電性材料を供給する際、貫通穴と導電性材料を供給する領域との位置合わせを行う必要があり、特に、配線パターンが微細なものである場合、これらの位置合わせを精細に行う必要が生じ、位置合わせが精細に行われていないと表裏の配線パターンが電気的に接続されない不良が生じてしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、作業効率を向上させ、かつ、貫通穴の形成と導電性材料の供給との位置合わせを容易に行うことができるスルーホール形成方法及びスルーホール形成機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
表裏に配線パターンが形成された基材に、前記表裏に形成された配線パターンを導電性材料によって電気的に接続するスルーホールを形成するスルーホール形成方法であって、
先端にテーパー部を具備し、該テーパー部に穴が形成された針状部材を、前記基材に対して前記穴の少なくとも一部が当該基材の反対側にて表出するまで突き刺し、
前記針状部材を前記基材から引き抜く際に前記穴から前記導電性材料を射出する。
上記のように構成された本発明においては、表裏に配線パターンが形成された基材に、表裏の配線パターンを導電性材料によって電気的に接続するスルーホールを形成する場合、まず、先端にテーパー部を具備し、このテーパー部に穴が形成された針状部材を、基材に対してテーパー部の穴の少なくとも一部が基材の反対側にて表出するまで突き刺す。そして、この針状部材を基材から引き抜くことにより、スルーホールの貫通穴が形成されることになるが、針状部材を基材から引き抜く際に射出穴から導電性材料を射出する。これにより、針状部材によって形成された貫通穴の内側面に、針状部材の射出穴から射出された導電性材料が塗布され、基材の表裏に形成された配線パターンを電気的に接続するスルーホールが形成されることになる。
このように、基材にスルーホールの貫通穴を形成する工程において貫通穴の内側面に導電性材料が塗布されることになるので、スルーホールを形成するための工程数が削減されるとともに、貫通穴の形成と導電性材料の供給との位置合わせを容易に行うことができるようになる。
また、針状部材を基材から引き抜く際、針状部材を回転させながら引き抜けば、針状部材の射出穴から射出された導電性材料が、針状部材に残存せずに貫通穴の内側面に均一に塗布されるとともに、基材に貫通穴を形成することによるバリが生じにくくなる。
また、針状部材を基材に突き刺す際、針状部材を回転させながら突き刺せば、基材に貫通穴を形成することによるバリが生じにくくなる。
また、表裏に配線パターンが形成された基材の前記配線パターンが形成された領域に貫通穴を形成し、該貫通穴の内側面に導電性材料を塗布することにより、前記基材の表裏に形成された配線パターンを電気的に接続するスルーホールを形成するスルーホール形成機構としては、
先端にテーパー部を具備し、該テーパー部に、前記導電性材料を射出するための射出穴が形成された針状部材と、
前記基材に対して前記針状部材を前記射出穴の少なくとも一部が当該基材の反対側にて表出するまで突き刺し、その後、前記針状部材を前記基材から引き抜くことにより前記貫通穴を形成する貫通穴形成手段と、
前記貫通穴形成手段にて前記針状部材を前記基材から引き抜く際に前記射出穴から前記導電性材料を射出する導電性材料供給手段とを有する。
以上説明したように本発明においては、先端にテーパー部を具備し、このテーパー部に穴が形成された針状部材を、スルーホールを形成する基材に対して穴の少なくとも一部が基材の反対側にて表出するまで突き刺し、針状部材を基材から引き抜く際に穴から導電性材料を射出する構成としたため、基材にスルーホールの貫通穴を形成する工程において貫通穴の内側面に導電性材料が塗布されることになり、スルーホールを形成するための工程数が削減して作業効率が向上し、かつ、貫通穴の形成と導電性材料の供給との位置合わせを容易に行うことができる。
また、針状部材を基材から引き抜く際、針状部材を回転させながら引き抜くものにおいては、針状部材の射出穴から射出された導電性材料を、針状部材に残存させずに貫通穴の内側面に均一に塗布することができるとともに、基材に貫通穴を形成することによるバリが生じにくくなる。
また、針状部材を基材に突き刺す際、針状部材を回転させながら突き刺すものにおいては、基材に貫通穴を形成することによるバリが生じにくくなる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のスルーホール形成方法によってスルーホールが形成された非接触型ICカードの構造の一例を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態における非接触型ICカードは図1に示すように、紙基材15の一方の面上に導電性材料からなるコイル形状のアンテナ12が形成されるとともに、このアンテナ12に電気的に接続され、アンテナ12を介して外部からの情報の書き込みや読み出しが可能なICチップ11が搭載されてなるインレット10が、コア材20a,20b及び表面シート30a,30bに挟まれるようにこれらが積層されて構成されている。紙基材15のアンテナ12が形成された面には、ICチップ11の2つの接続端子14のうち一方に接続された接続パターン16aが形成されており、また、ICチップ11の2つの接続端子14のうち他方は、アンテナ12のコイル形状における内側の端部に接続されている。ICチップ11は、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)からの電磁誘導によってアンテナ12に流れた電流が供給されることにより情報の書き込みや読み出しが行われるものであるため、アンテナ12の両端部に接続される必要がある。そのため、アンテナ12の両端部のうち、コイル形状における外側の端部とICチップ11とを接続する必要があるが、アンテナ12のコイル形状における外側の端部とICチップ11とを接続するためには、そのための配線パターンがアンテ112の他の領域をその領域に対して絶縁状態で跨ぐ必要がある。そこで、紙基材15のアンテナ12が形成された面とは反対側の面にアンテナ12のコイル形状の内側から外側まで延びた接続パターン16bが形成され、この接続パターン16bとアンテナ12及び接続パターン16aとが、紙基材15に形成されたスルーホールとなる導通部13によって接続されている。
上記のように構成された非接触型ICカード1においては、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりコイル形状のアンテナ12に電流が流れ、その電流がアンテナ12からICチップ11に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ11に情報が書き込まれたり、ICチップ11に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
以下に、上述した非接触型ICカードの製造方法について説明する。
図2は、図1に示した非接触型ICカード1の製造方法を説明するための図である。
図1に示した非接触型ICカードを製造する場合は、まず、紙基材15上の一方の面に、アンテナ12及び接続パターン16aの形状に導電性材料を塗布することにより、配線パターンであるコイル状のアンテナ12及び接続パターン16aを形成するとともに、紙基材15上の他方の面に、接続パターン16bの形状に導電性材料を塗布することにより配線パターンである接続パターン16bを形成する(図2(a))。ここで、アンテナ12及び接続パターン16a,16bの厚さは、例えば、紙基材15の厚さが200μmである場合に、0.3μmとする。
次に、紙基材15のアンテナ12及び接続パターン16a,16bのうち、接続パターン16bとアンテナ12及び接続パターン16aとがそれぞれ接続される領域に、接続パターン16bとアンテナ12及び接続パターン16aとを電気的に接続するための導通部13を後述するスルーホール形成機構によって形成する(図2(b))。
次に、紙基材15のアンテナ12及び接続パターン16aが形成された面に、アンテナ12及び接続パターン16aに接続されるようにICチップ11を搭載、接着し、インレット10を完成させる(図2(c))。
その後、完成したインレット10をコア材20a,20bを介して表面シート30a,30bで挟み込み、図1に示した非接触型ICカード1が完成する(図2(d))。
以下に、図1に示した非接触型ICカード1の導通部13の形成方法について詳細に説明する。
図3は、図1に示した非接触型ICカード1の導通部13を形成するためのスルーホール形成機構の実施の一形態を示す図であり、(a)は全体の構成を示す図、(b)は(a)に示した穴あけドリル2の詳細な構造を示す図、(c)は(b)に示したA−A’断面図である。
本形態は図3(a)に示すように、紙基材15に導通部13を形成する際に紙基材15の一部を表裏から挟み込んで支持する基材支え部材6a,6bと、基材支え部材6a,6bに支持された紙基材15に対してスルーホールとなる領域に貫通穴を形成するための針状部材である穴あけドリル2と、穴あけドリル2をその先端が向かう方向に進退させることにより、基材支え部材6a,6bに支持された紙基材15に貫通穴を形成する貫通穴形成手段であるドリル移動器3と、穴あけドリル2に導電性材料である導電ペーストを供給する導電性材料供給手段であるペースト供給器4とから構成されており、ペースト供給器4から供給された導電ペーストは供給管5を介して穴あけドリル2に供給される。
穴あけドリル2は図3(b),(c)に示すように、表面に螺旋状のドリル溝2dが形成されるとともに内部が空洞2bとなっており、先端が尖ったテーパー部2cを有している。テーパー部2cには、ペースト供給器4から供給管5を介して供給された導電ペーストを射出するための2つの射出穴2aが形成されている。穴あけドリル2の径は、例えば、図1に示した200μm厚の紙基材15にスルーホールを形成する場合、300μmとし、また、射出穴2aの径は、紙基材15の厚さ以下となる150μm程度とすることが好ましい。
図4は、図1に示した導通部13の図3に示したスルーホール形成機構を用いた形成方法を説明するための図である。なお、以下の説明においては、図1に示した2つの導通部13のうち、接続パターン16aと接続パターン16bとを電気的に接続するための導通部13を形成する場合について示すが、アンテナ12と接続パターン16bとを電気的に接続するための導通部13を形成する場合も同様である。
図3に示したスルーホール形成機構を用いて図1に示した導通部13を形成する場合、すなわち、図2(b)に示した工程においては、まず、紙基材15を基材支え部材6a,6bによって挟み込んで支持し、紙基材15のうち接続パターン16a,16bが表裏で重なり合う領域に穴あけドリル2を対向させる。この接続パターン16a,16bが表裏で重なり合う領域は、導通部13が形成されてこの導通部13によって接続パターン16a,16bが互いに電気的に接続される領域であって、この領域と穴あけドリル2との位置合わせは、穴あけドリル2を移動させてもよいし、基材支え部材6a,6bによって紙基材15を移動させてもよい。
紙基材15のうち接続パターン16a,16bが表裏で重なり合う領域に穴あけドリル2を対向させた状態において、ドリル移動器3によって穴あけドリル2を紙基材15の方向に移動させ、穴あけドリル2を回転させながら紙基材15に一方の面から突き刺していく(図4(a),(b))。
穴あけドリル2は、テーパー部2cの全体が紙基材15の反対側の面にて表出するまでドリル移動器3によって紙基材15に突き刺されていき、それにより、紙基材15の接続パターン16a,16bが表裏で重なり合う領域に表裏貫通した貫通穴17が形成される(図4(c))。この際、穴あけドリル2が回転しながら紙基材15に突き刺されていくため、紙基材15のテーパー部2cが表出した側にて、貫通穴17が形成されたことによるバリが生じにくくなる。また、穴あけドリル2は、ペースト供給器4から供給管5を介して供給された導電ペーストが空洞2bに満たされているため、紙基材15に貫通穴17が形成されたことにより生じた紙基材15のカスが射出穴2aから空洞2bに入り込んだり、射出穴2aが詰まってしまったりすることがない。
穴あけドリル2が、テーパー部2cの全体が紙基材15の反対側の面にて表出するまで紙基材15に突き刺された後、ドリル移動器3によって穴あけドリル2を紙基材15から離れる方向に回転を維持したまま移動させ、穴あけドリル2を紙基材15から引き抜く。この際、ペースト供給器4から導電ペーストを供給管5を介して供給し、それにより、穴あけドリル2の射出穴2aから導電ペースト4aを射出する。穴あけドリル2の射出穴2aから導電ペースト4aが射出されはじめるタイミングでは、紙基材15の接続パターン16aが形成された面にて射出穴2aが表出しているため、射出穴2aから射出された導電ペースト4aは、接続パターン16aの貫通穴17の周囲にも流れ、接続パターン16aの貫通穴17の周囲にて接続パターン16aに重なるようにして接続される。そして、テーパー部2cが貫通穴17内に戻ることにより貫通穴17の内側面とテーパー部2cとの間に生じた隙間にも、射出穴2aから射出された導電ペースト4aが流れ込む(図4(d))。
穴あけドリル2が紙基材15から引き抜かれていくと、穴あけドリル2が回転しているため、射出穴2aから射出された導電ペーストが貫通穴17の内側面に均一に塗布されていく(図4(e))。そして、穴あけドリル2が紙基材15から引き抜かれていき、射出穴2aが紙基材15の接続パターン16bが形成された面側にて表出すると、射出穴2aから射出された導電ペースト4aは、接続パターン16bの貫通穴17の周囲にも流れ、接続パターン16bの貫通穴17の周囲にて接続パターン16bに重なるようにして接続される。
穴あけドリル2を紙基材15から完全に引き抜くと、紙基材15のうち接続パターン16a,16bが表裏で重なり合う領域に、貫通穴17が形成されてこの貫通穴17の内側面に導電ペースト4aが塗布されてなる導通部13が形成されることになる。また、この導通部13は、射出穴2aから射出された導電ペースト4aが貫通穴17の周囲にて接続パターン16a,16bに重なるように形成されているので、紙基材15の表裏に形成された接続パターン16a,16bを電気的に接続したものとなる(図4(f))。なお、穴あけドリル2が回転しながら紙基材15から引き抜かれていくため、穴あけドリル2が紙基材15から完全に引き抜かれた状態にて、紙基材15にバリが生じにくくなる。また、穴あけドリル2を紙基材15から完全に引き抜いた際に、ペースト供給器4からの導電ペーストの供給を停止するが、穴あけドリル2が回転しながら紙基材15から引き抜かれていくため、穴あけドリル2の射出穴2aから射出された導電ペーストが穴あけドリル2の表面に残存しにくくなる。
このように、紙基材15に導通部13の貫通穴17を形成する工程において、貫通穴17を形成するための穴あけドリル2の射出穴2aから導電ペースト4aを射出して貫通穴17の内側面に導電ペースト4aを塗布することにより、紙基材15の表裏に形成された接続パターン16a,16bを電気的に接続するための導通部13を形成するので、導通部13を形成するための工程数が削減されるとともに、貫通穴17の形成と導電ペースト4aの供給との位置合わせを容易に行うことができるようになる。
なお、本形態においては、針状部材として、表面に螺旋状のドリル溝2dが形成された穴あけドリル2を例に挙げて説明したが、本発明における針状部材はこれに限らず、ドリル溝が形成されていない針であってもよい。また、導電ペーストが射出される射出穴2aの数は、2つに限らず1つ以上あればよい。その数が多ければ、針状部材を紙基材15から引き抜く際に針状部材を回転させながら引き抜かなくても、射出穴2aから射出された導電ペーストが貫通穴17の内側面に均一に塗布されることになるが、導電ペーストに含まれる導電粒子の径やそれによる粘性等によって、射出穴2aから導電ペーストが射出されにくくならない程度とする必要がある。また、射出穴2aが1つの場合は、本形態のように針状部材を紙基材15から引き抜く際に針状部材を回転させながら引き抜くことが好ましい。
また、本形態においては、穴あけドリル2が、テーパー部2cの全体が紙基材15の反対側の面にて表出するまで紙基材15に突き刺されていくものを例に挙げたが、射出穴2aの少なくとも一部が紙基材15の反対側の面にて表出するまで紙基材15に突き刺していけば、その状態にて射出穴2aから導電ペースト4aを射出した場合に、射出穴2aから射出された導電ペースト4aが、接続パターン16aの貫通穴17の周囲にも流れ、接続パターン16aの貫通穴17の周囲にて接続パターン16aに重なるようにして接続されることになる。ただし、本形態のように、穴あけドリル2が、テーパー部2cの全体が紙基材15の反対側の面にて表出するまで紙基材15に突き刺されていくものにおいては、紙基材15に形成された貫通穴17の形状が、接続パターン16aが形成された面と接続パターン16bが形成された面とで径が互いに等しい円筒状となるため、内側面に塗布された導電ペースト4aの厚さを均一とすることができる。
また、貫通穴17の形状は、円状に限らず、適宜設定することができる。
また、スルーホールとなる導通部13を形成する基材としては、本形態のような紙基材15に限らず、表裏に配線パターンが形成されたものであれば適宜用いることができる。ただしその際、穴あけドリル2等の針状部材に形成される射出穴2aは、基材の厚さに応じて適宜設定することが好ましい。
本発明のスルーホール形成方法によってスルーホールが形成された非接触型ICカードの構造の一例を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図1に示した非接触型ICカードの製造方法を説明するための図である。 図1に示した非接触型ICカードの導通部を形成するためのスルーホール形成機構の実施の一形態を示す図であり、(a)は全体の構成を示す図、(b)は(a)に示した穴あけドリルの詳細な構造を示す図、(c)は(b)に示したA−A’断面図である。 図1に示した導通部の図3に示したスルーホール形成機構を用いた形成方法を説明するための図である。 非接触型ICカードの構造の一例を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図5に示した非接触型ICカードの製造方法を説明するための図である。
符号の説明
1 非接触型ICカード
2 穴あけドリル
2a 射出穴
2b 空洞
2c テーパー部
3 ドリル移動器
4 ペースト供給器
5 供給管
6a,6b 基材支え部材
10 インレット
11 ICチップ
12 アンテナ
13 導通部
14 接続端子
15 紙基材
16a,16b 接続パターン
20a,20b コア材
30a,30b 表面シート

Claims (4)

  1. 表裏に配線パターンが形成された基材に、前記表裏に形成された配線パターンを導電性材料によって電気的に接続するスルーホールを形成するスルーホール形成方法であって、
    先端にテーパー部を具備し、該テーパー部に穴が形成された針状部材を、前記基材に対して前記穴の少なくとも一部が当該基材の反対側にて表出するまで突き刺し、
    前記針状部材を前記基材から引き抜く際に前記穴から前記導電性材料を射出するスルーホール形成方法。
  2. 請求項1に記載のスルーホール形成方法において、
    前記針状部材を前記基材から引き抜く際、前記針状部材を回転させながら引き抜くスルーホール形成方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスルーホール形成方法において、
    前記針状部材を前記基材に突き刺す際、前記針状部材を回転させながら突き刺すスルーホール形成方法。
  4. 表裏に配線パターンが形成された基材の前記配線パターンが形成された領域に貫通穴を形成し、該貫通穴の内側面に導電性材料を塗布することにより、前記基材の表裏に形成された配線パターンを電気的に接続するスルーホールを形成するスルーホール形成機構であって、
    先端にテーパー部を具備し、該テーパー部に、前記導電性材料を射出するための射出穴が形成された針状部材と、
    前記基材に対して前記針状部材を前記射出穴の少なくとも一部が当該基材の反対側にて表出するまで突き刺し、その後、前記針状部材を前記基材から引き抜くことにより前記貫通穴を形成する貫通穴形成手段と、
    前記貫通穴形成手段にて前記針状部材を前記基材から引き抜く際に前記射出穴から前記導電性材料を射出する導電性材料供給手段とを有するスルーホール形成機構。
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