JP4986456B2 - 柔軟性のある基材上に換気点を設け、設けられた換気点の機能を制御するために化学物質を用いる方法、および、この方法により得られた柔軟性のある基材 - Google Patents
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Description
上記基材は、用いられる化学物質の反応によって、力が基材上にかけられた結果曲げられまたは変形される基材であれば、いずれの柔軟性のある基材であってもよい。本発明の方法に適用される上記基材としては、特に限定されるものではないが、例えば、布地、プラスチック、キャンバスなどを挙げることができる。
基材を処理する化学物質は、化学物質の特性に依存して選択される。化学物質の選択は、基材または基材を含む完成品がさらされる環境に応じて決めればよい。例えば、処理された基材または完成品が、高湿度の環境で用いられるのであれば、所定のレベルの湿度に反応する化学物質が用いられる。完成品が、例えば、高温環境で用いられるのであれば、所定の高温範囲に反応する化学物質が用いられる。また、この高温が、高強度の光により引き起こされるのであれば、所定の光の強度の範囲に反応する化学物質を用いればよい。基材または基材を含む完成品がさらされる環境に応じて化学物質を選択する方法は上記に例示したとおりであるが、これらに限定されるものではない。
必要な特性を有する、すなわち、対応する環境(本発明により処理される、換気点が設けられた基材または基材を有する製品がさらされる環境)に反応するように選択された化学物質は、噴霧、印刷、シルクスクリーニングまたはラミネート等により、基材上に塗布される。化学物質を基材上に塗布する態様は、基材の種類、基材の特性または特徴(厚さ、硬さ、柔らかさ、生地(テクスチャー)および吸収性など)により異なる。換気点の形状および設計、ならびに、基材の種類に応じて、基材上の換気点(切り込み領域)への化学物質の塗布方法は異なる。化学物質を、基材上で点状に塗布してもよいし、基材全面に塗布してもよい。基材の片面に塗布してもよいし、両面に塗布しても良い。さらに、基材の片面にはある濃度を有する化学物質を塗布し、他面にはこれとは異なる濃度を有する化学物質を塗布しても良い。さらに、異なる濃度の帯状部分が交互に、すなわち、縞状に配されるように、化学物質を塗布してもよい。
基材上で換気点を形成する時点は、化学物質で基材を処理する前後いずれの時点でもよいが、好ましくは、化学物質で基材を処理した後に、基材上に換気点を形成することが好ましい。換気点の形状および設計は、特に限定されるものではなく、いかなる形状および設計のものであってもよいが、例えば、半円、コの字型、星形状、V字型、U字型、垂直十字型あるいはX型などを挙げることができる。所望の形状および設計に対応する切込みは、基材の選択された領域上に形成され、基材上で換気点を形成する。この切り込みは、手動で形成してもよいし自動で形成してもよい。また、レーザにより切り込みを形成することがより好ましい。このレーザーによる方法を用いれば、換気点を形成する切込みの部分におけるほつれを少なくすることができる。
12 換気点
14 空間(換気孔)
16 つまみ状の部分
Claims (12)
- 柔軟性のある基材に換気点を設ける方法であって、前記柔軟性のある基材を、化学物質または化学物質の組み合わせを用いて処理し、化学物質または化学物質の組み合わせの環境要因への反応により、前記基材上に形成された換気点の機能を制御するとともに、
基材を処理するために用いられる前記化学物質または化学物質の組み合わせの濃度を異なる2以上の濃度とすることにより、異なる濃度の間で、または処理領域と非処理領域との間で、反応速度に勾配を設け、この結果、基材上に形成された換気点を予め決められた形および設計に応じて変形させることを特徴とする柔軟性のある基材に換気点を設ける方法。 - 基材を選択する工程と、化学物質を選択および調製する工程と、化学物質または化学物質の組み合わせを前記基材上に塗布する工程と、前記基材上に換気点を形成する工程とを含み、前記化学物質または化学物質の組み合わせは、温度、湿度および光を含む環境要因に反応する化学物質または化学物質の組み合わせを含むことを特徴とする請求項1に記載の柔軟性のある基材に換気点を設ける方法。
- 基材を処理するために用いられ、温度に反応する化学物質または化学物質の組み合わせは、感熱性ポリマーを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の柔軟性のある基材に換気点を設ける方法。
- 基材を処理するために用いられ、湿度に反応する化学物質または化学物質の組み合わせは、親水性ポリマーを含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の柔軟性のある基材に換気点を設ける方法。
- 基材を処理するために用いられ、光に反応する化学物質または化学物質の組み合わせは、感光性ポリマーを含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の柔軟性のある基材に換気点を設ける方法。
- 前記基材上への前記化学物質または化学物質の組み合わせの塗布は、印刷、ラミネート、シルクスクリーニング、または、手動により行なわれることを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項に記載の柔軟性のある基材に換気点を設ける方法。
- 前記化学物質または化学物質の組み合わせは、前記換気点の位置、形状および設計に応じて、前記柔軟性のある基材上に塗布されることを特徴とする請求項2ないし6のいずれか1項に記載の柔軟性のある基材に換気点を設ける方法。
- 前記化学物質または化学物質の組み合わせの前記柔軟性のある基材上への塗布は、柔軟性のある基材の少なくとも1つの全面上に行われ、各面へ塗布される化学物質または化学物質の組み合わせの濃度は、互いに異なりうる請求項2ないし7のいずれか1項に記載の柔軟性のある基材に換気点を設ける方法。
- 前記柔軟性のある基材上への前記化学物質または化学物質の組み合わせの塗布は、処理された帯状部分と処理されない帯状部分とが交互に配される縞状形態でおこなわれることを特徴とする請求項2ないし8のいずれか1項に記載の柔軟性のある基材に換気点を設ける方法。
- 換気点の形状および設計に応じた形状および設計を有する少なくとも1つの切り込みを基材上に作り、前記切り込みは、化学物質または化学物質の組み合わせにより処理されていることにより、少なくとも1つのつまみ状の部分(tab)を有する換気点を形成することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の柔軟性のある基材に換気点を設ける方法。
- 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の方法により作られ、環境要因にさらされると、環境の強度により化学反応が起こり、換気点のつまみ状の部分の変形が生じ、前期換気点が換気を行なうことを特徴とする柔軟性のある基材。
- 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の柔軟性のある基材に換気点を設ける方法を用いることを特徴とする、換気点が設けられた柔軟性のある基材の製造方法。
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