JP4984965B2 - 現金入金装置 - Google Patents

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Description

本発明は、小売店等に設置される現金入金装置に関するものである。
従来、『小売店の各店舗等に設置された貨幣処理装置に収納された貨幣を利用した売上代金の効率的運用を可能とする売上代金循環システムを提供する。』ことを目的とした技術として、『貨幣処理装置として貨幣入出金装置を小売店の店舗に設置すると共に通信網に接続し、その店舗の売上代金として貨幣入出金装置に入金された貨幣の一部を、金融機関の口座及びキャッシュカード若しくはクレジットカードの所有者に対し出金すると共に、入出金情報を貨幣入出金装置と各種機関の入出金情報処理手段との間で送受信して管理するものである。』というものが提案されている(特許文献1)。
コンビニエンスストア等の小売店に設置される現金入金装置は、その小売店の売上金を当該装置に入金し、集配員が定期的に巡回して売上金を回収する、という用途で用いられている。
また、単に売上金を入金するための用途のみならず、上記特許文献1のように顧客向けの機能を追加したものや、釣銭払出ユニットを備えたものなど、種々の用途で用いられる場合もある。
特開2000−137869号公報(要約)
集配員が売上金を回収するための巡回は、一定のスケジュールに従って行われるのが通常である。これは、売上額の確定後に集金を行う必要があるためである。したがって、集配員による集金タイミングには一定の制約が課せられていることになる。
一方で、かかるスケジュール等の制約を排除し、任意のタイミングで集金を行いたいと言う要求も存在する。
そのため、売上額の確定後を含む任意のタイミングで集金を行うことのできる現金入金装置が望まれていた。
本発明に係る現金入金装置は、
釣銭払出部、売上金回収部、及び売上記憶部を備えた現金入金装置であって、
前記釣銭払出部は、
売上金を回収可能に構成されており、かつ、
当該釣銭払出部より売上金が回収された際に、その回収額を前記売上記憶部に格納し、
前記売上金回収部は、
前記売上記憶部に格納されている回収額を通知する通知手段を備えた
ことを特徴とするものである。
本発明に係る現金入金装置は、釣銭払出部と売上金回収部の双方から売上金を回収でき、釣銭払出部から回収した際にはその額を記憶手段に一時記憶し、売上金回収部から売上金を回収する際にその額を通知する。
したがって、売上額確定前であっても、任意のタイミングで釣銭払出部から売上金を仮回収できるとともに、売上金回収部から最終確定売上金を回収する際には、先に釣銭払出部から仮回収した額を通知するので、最終確定売上額が矛盾することもない。
図1は、本実施の形態に係る現金入金装置100の機能ブロック図である。
現金入金装置100は、売上金回収ユニット110、釣銭払出ユニット120、売上金記憶手段130、通知手段140を備える。
売上金回収ユニット110は、集配員が売上金を回収するための機能部である。現金を蓄積する機能を備えており、集配員は売上金回収ユニット110に蓄積された現金を売上金として回収する。
釣銭払出ユニット120は、設置場所の小売店の販売員等に、顧客向けの釣銭を払い出すための機能部である。売上金回収ユニット110と同様に、現金を蓄積する機能を備えており、蓄積している現金の一部を釣銭として払い出す。釣銭の補充は集配員が行う。
売上金記憶手段130は、釣銭払出ユニット120から仮回収された売上金額を記憶するための装置である。詳細は後述の図2で説明する。
通知手段140は、売上金記憶手段130に記憶されている仮回収額を、画面表示等の方法により通知する。詳細は後述の図2で説明する。
ここで、本発明の理解を容易にするため、現金入金装置100の動作説明の前に、従来の現金入金装置の動作について説明する。
図3は、従来の現金入金装置の動作フローである。従来の現金入金装置は、売上金回収ユニットと釣銭払出ユニットのみを備えている。以下、各ステップについて説明する。なお、理解を容易にするため、具体的な金額を仮設定して説明する。
(1)釣銭充填
集配員は、釣銭払出ユニットに釣銭10,000円をを充填する。充填により、釣銭払出ユニットには現金10,000円が格納される。
なお、この時点では売上金回収ユニットは空であるとする。
(2)釣銭払出
販売員は、釣銭払出ユニットより釣銭1,000円の払出しを受ける。払出しにより、釣銭払出ユニットには現金9,000円が残り、販売員には現金1,000円が渡る。
(3)支払
顧客が680円の商品を購入したと仮定する。顧客は1,000円を販売員に支払う。
(4)釣銭
販売員は、釣銭320円を顧客に渡す。販売員の手元には、1,680円が残る。
(5)釣銭戻し
販売員は、1日の営業終了後などの売上げ確定時に、釣銭払出ユニットに釣銭1,000円を戻す。この時点で、釣銭払出ユニットには釣銭10,000円が格納されている。
(6)売上入金
販売員は、ステップ(5)と同時に、売上金回収ユニットに確定売上金を入金する。ここでは680円を入金する。売上金の入金により、売上金回収ユニットには680円が格納される。
(7)売上回収
集配員は、定期的なスケジュールに従って、売上金回収ユニットより売上金680円を回収する。
販売員は、通常の営業活動はレジスタ等の端末で行い、1日の営業終了後などの売上げ確定時に、ステップ(6)の売上入金を行う。即ち、従来の現金入金装置を用いた場合、集配員による売上回収は、販売員がレジスタ等を用いて行う営業活動が終了した後となる。
図2は、本実施の形態に係る現金入金装置100の動作フローである。以下、各ステップについて説明する。図3と同様に、理解を容易にするため、具体的な金額を仮設定して説明する。なお、記載の都合上、売上金記憶手段130と通知手段140は図示を省略する。
(1)釣銭充填〜(6)売上入金
図3のステップ(1)〜(6)と同様であるため、説明を省略する。
(7)売上仮回収
集配員は、1日の営業終了後などの売上げ確定前の任意のタイミングで、売上金を回収する。ここでは、売上げ確定後の売上金回収と区別するため、仮回収と呼ぶ。仮回収の金額は任意でよいが、ここでは実際の売上額680円を仮回収するものとする。
なお、仮回収時の売上金は、売上金回収ユニット110からではなく、釣銭払出ユニット120から回収される。この時点で、売上金回収ユニットには釣銭9,320円が格納されている。この時、売上金記憶手段130に、仮回収金額680円が記憶される。
(8)釣銭払出
販売員は、釣銭払出ユニット120より釣銭1,000円の払出しを受ける。払出しにより、釣銭払出ユニット120には現金8,320円が残り、販売員には現金1,000円が渡る。
(9)支払
顧客が310円の商品を購入したと仮定する。顧客は500円を販売員に支払う。
(10)釣銭
販売員は、釣銭190円を顧客に渡す。販売員の手元には、1,310円が残る。
(11)釣銭戻し
販売員は、1日の営業終了後などの売上げ確定時に、釣銭払出ユニット120に釣銭1,000円を戻す。この時点で、釣銭払出ユニット120には釣銭9,320円が格納されている。
(12)売上入金
販売員は、ステップ(11)と同時に、売上金回収ユニット110に売上金310円を入金する。売上金の入金により、売上金回収ユニット110には310円が追加格納され、合計額は990円となる。
(13)売上回収
集配員は、定期的なスケジュールに従って、売上金回収ユニット110より売上金990円を回収する。このとき、通知手段140は、売上金記憶手段130に記録されている仮回収金額680円を集配員に通知する。
(14)釣銭補充
集配員は、通知手段140より通知された金額680円を、釣銭払出ユニット120に充填する。
以上の処理により、集配員は、1日の売上げ確定前の任意のタイミングで売上金を仮回収することができる。
また、売上金回収ユニット110より最終売上990円を回収する際に、通知手段140より先の仮回収額680円を通知し、仮回収金680円を釣銭として充填することを集配員に促すので、集配員が最終的に回収する金額は、実際の売上額990円と等しくなる。
なお、現金入金装置100自体が売上金の管理機能を備え、通信回線等によりセンタ装置へ確定売上金額を報告する機能を備えているような場合もある。
この場合には、釣銭払出ユニット120から回収された仮売上金680円ではなく、売上金回収ユニット110から回収された売上金990円のみを、最終確定売上金としてセンタ装置へ報告するように構成すればよい。
これにより、集配員が回収した額と、センタ装置への報告額とが、必ず一致する。
なお、以上の説明において、小売店等に現金入金装置100を設置し、「集配員」「販売員」により操作されることを説明したが、使用態様はこれらに限られるものではなく、任意の態様が考えられる。
また、通知手段140の通知手法は、集配員が確実に仮回収額を知ることのできるものであれば、任意の手法を用いることができる。LED等による数値表示が最も一般的であると思われるが、これに限る必要はない。
また、図2において、集配員による仮回収は1回分のみ記載したが、仮回収額は売上金記憶手段130に記録されるので、任意の回数でよい。
以上のように、本実施の形態に係る現金入金装置100によれば、集配員は1日の営業終了後などの売上げ確定前の任意のタイミングで、売上金を仮回収することができる。
また、仮回収額を売上金記憶手段130に記憶しておき、売上金回収ユニット110から確定売上金を回収する際に、先の仮回収額を集配員に通知し、仮回収金を釣銭として充填することを集配員に促すので、集配員が最終的に回収する金額は、実際の売上額と等しくなり、仮回収による集計上の矛盾が生じることもない。
現金入金装置100の機能ブロック図である。 現金入金装置100の動作フローである。 従来の現金入金装置の動作フローである。
符号の説明
100 現金入金装置、110 売上金回収ユニット、120 釣銭払出ユニット、130 売上金記憶手段、140 通知手段。

Claims (3)

  1. 釣銭払出部、売上金回収部、及び売上記憶部を備えた現金入金装置であって、
    前記釣銭払出部は、
    売上金を回収可能に構成されており、かつ、
    当該釣銭払出部より売上金が回収された際に、その回収額を前記売上記憶部に格納し、
    前記売上金回収部は、
    前記売上記憶部に格納されている回収額を通知する通知手段を備えた
    ことを特徴とする現金入金装置。
  2. 前記売上金回収部は、
    当該売上金回収部より回収された売上金を、最終売上額として確定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の現金入金装置。
  3. 前記通知手段は、
    前記売上記憶部に格納されている回収額を前記釣銭払出部に充填すべき旨を通知する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現金入金装置。
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