JP4984257B2 - 会場設営シミュレーション装置、プログラム、媒体、簡易な画像変形合成方法 - Google Patents
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Description
本発明は、特に、会場貸出ビジネスにおいて、会場にテーブル等を配置したシミュレーション画面を用いて会場の雰囲気をリアルに演出し確認できる具体的な提案により、成約率を向上させる場合に有用である。
たとえば、コーディネータは、会場利用者の要望を聞きながら、会場選びや、会場内で用いるテーブルセットの取り合わせ(たとえば、テーブル、テーブルクロス、ナプキン、食器、花等など)を調整してまとめる。
そのとき、コーディネータは、次のようなシミュレーション方法を用いることができる。
3D(3次元)シミュレーションでは、3次元空間を用いて、会場設営画像を作成する。たとえば、特許文献1では、Tri-V DESIGNER(登録商標)の画像処理技術として、撮影した画像から3次元画像の平行線が収束する消失点を求めて、これを元に撮影視点の位置を推定して、この撮影視点を基にして撮影した画像の3次元空間情報を算出することで、特別な経験がなくとも、容易に、撮影した画像とCG画像から、違和感のない合成画像を作成する技術が開示されている。
《2.貼り絵シミュレーション》
貼り絵シミュレーションでは、背景画像に対して、縮小させた画像を貼り付けることで、遠近感を与えて会場設営画像を作成する。図13には、宴会場の画像に対して、テーブルセット画像を縮尺させて貼り付けた合成画像が例示されている。
たとえば、特許文献2では、3次元座標を付与したイベント会場撮影画像を用いて、会場備品の画像に3次元座標位置情報を与えることで備品画像の画面表示サイズを変更して画面表示するシミュレーション技術が開示されている。
また、特許文献2の技術では、遠近情報(パース)により対象物の見える角度が変化することを考慮していないので、図13を見て分かるように、見た目が不自然な画像にできあがる。
すなわち、本願発明の第1の発明は、配置物画像情報と、撮影角度情報θ1と配置物の撮影位置情報を含む撮影情報と、オブジェクトの水平領域を抽出する水平マスクとオブジェクトの垂直領域を抽出する垂直マスクとから構成されるマスク情報と、を有する配置オブジェクトのセットと、会場画像情報と、配置物の会場配置位置情報と合成位置情報とを対応付けた対応データと、合成位置情報を従属変数とする縮尺率情報と、を有する会場オブジェクトのセットと、を記憶する記憶部と、会場オブジェクトの選択情報の入力を受け付けて、記憶部が記憶する会場オブジェクトのセットを参照して、該当する会場オブジェクトを抽出する会場オブジェクト抽出手段と、配置オブジェクトの選択情報の入力を受け付けて、記憶部が記憶する配置オブジェクトのセットを参照して、該当する配置オブジェクトを抽出する配置オブジェクト抽出手段と、会場オブジェクト抽出手段が抽出した会場オブジェクトが有する合成位置情報を用いて、配置物の合成位置を設定する合成位置設定手段と、合成位置設定手段が設定した配置物の合成位置情報を用いて、会場オブジェクト抽出手段が抽出した会場オブジェクトが有する対応データを参照して、対応する会場配置位置情報を抽出して、この抽出した会場配置位置情報と撮影情報の撮影位置情報とを用いて、会場配置位置の配置物に対する視線角度情報θ2を算出する視線角度算出手段と、配置オブジェクト抽出手段が抽出した配置オブジェクトが有する撮影情報の撮影角度情報と、視線角度算出手段が算出した視線角度情報と、を用いて、この抽出した配置オブジェクトが有する配置物画像情報に水平マスクを適用して抽出した配置物画像の水平領域にsinθ2/sinθ1の変形率を適用してこの水平領域を垂直方向に変形する水平領域変形手段と、配置オブジェクト抽出手段が抽出した配置オブジェクトが有する撮影情報の撮影角度情報と、視線角度算出手段が算出した視線角度情報と、を用いて、この抽出した配置オブジェクトが有する配置物画像情報に垂直マスクを適用して抽出した配置物画像の垂直領域にcosθ2/cosθ1の変形率を適用してこの垂直領域を垂直方向に変形する垂直領域変形手段と、水平領域変形手段が変形させた配置物画像の水平領域と垂直領域変形手段が変形させた配置物画像の垂直領域とを統合して、変形した配置物画像を作成するオブジェクト変形手段と、会場オブジェクト抽出手段が抽出した会場オブジェクトが有する縮尺率情報と、合成位置算出手段が算出した合成位置と、を用いて、合成位置における縮尺率を算出して、この縮尺率を用いてオブジェクト変形手段が作成した配置物画像の表示サイズを変更するオブジェクト縮尺手段と、会場オブジェクト抽出手段が抽出した会場オブジェクトの会場画像と、オブジェクト縮尺手段が表示サイズを変更した配置物画像とを、合成位置設定手段が設定した会場画像上の合成位置にて合成して、会場シミュレーション画面を作成して表示するオブジェクト合成手段と、を備えたことを特徴とする会場設営シミュレーション装置である。
(8)「y=yn」として、作成した縮尺率算出式「ratef(y)=((x3−x0)−(x2−x1))×y /(x3−x0)y1+1」より、指定された配置物の合成位置における縮尺率を算出して、この縮尺率を用いて、作成した変形した配置物画像の表示サイズを変更する配置物画像縮尺ステップと、(9)会場オブジェクトの会場画像と、表示サイズを変更した配置物画像とを、指定した会場画像上の合成位置「yn」にて合成する画像合成ステップと、を含んだ手順でなされることを特徴とする簡易な画像変形合成方法である。
コンピュータに組込むことによって、コンピュータを請求項1に記載の会場設営シミュレーション装置として動作させるコンピュータプログラムである。
請求項3に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
(1)会場画像と配置物の画像を簡単容易に合成した画面を作成することが可能である。
(2)合成画面の配置物の画像が違和感無く自然に見える合成画面を作成することが可能である。
従って、本発明によれば、シミュレーション画面が会場の雰囲気をリアルに表現できるので、コーディネータの提案に対して会場利用者の理解が深まり、高い成約率を得られるという効果がある。
会場設営シミュレーション装置100は、会場にテーブルなどの配置物を設置したときの設営をシミュレーションした結果を画面102aに表示する。
会場設営シミュレーションの例としては、結婚披露宴会場や、パーティ会場、会議場などの会場設営シミュレーションがある。
会場設営シミュレーション装置100は、会場の画像や会場に設営する配置物の画像を記憶する記憶部を有する。
《1.オブジェクト属性の設定》
会場設営シミュレーション装置100を扱う会場コーディネータは、会場画像を含む会場オブジェクトや、会場に設営する配置物の画像を含む配置物オブジェクトなどから構成される画像オブジェクトを、会場設営シミュレーション装置100に登録する(図2(1))。
なお、配置物とは、テーブルや、椅子や、テーブルクロスや、テーブルに乗せる食器、花、ナプキン等の小物である。配置物オブジェクトは、配置物をそれぞれ単独で登録しても良いし、椅子付きテーブルクロス掛けテーブルのように組み合わせたものを登録しても良い。
会場コーディネータは、会場利用者の要望を聞きながら、会場設営シミュレーション装置100に登録された画像オブジェクトの中から、相応しい会場オブジェクトや配置物オブジェクトを選択する(同(2))。
会場設営シミュレーション装置100は、会場に配置された配置物に遠近感を与えるために配置物画像を縮尺する。同時に、会場に配置された配置物が違和感が無く自然に見えるようにするために、配置位置に応じた視線で見ているように配置物画像を変形する(同(3))。
会場設営シミュレーション装置100は、縮尺変形した配置物画像を会場画像と合成して、シミュレーション画面に表示する(同(4))。
なお、配置物画像が自然に見えるようにするための変形とは、配置物が会場の奥に配置されるに従って、配置物に対する視線が水平方向に変化するので、視線の変化に応じて画像を垂直方向に変形することである。(詳細は後述する)
会場設営シミュレーション装置の画面102aは、シミュレーション表示部11と、選択画像表示部12と、メニュー表示部13と、から構成される。
シミュレーション表示部11は、遠近感を与えた配置物を会場と合成した画像を表示する。
メニュー表示部13は、画像オブジェクトのセットの画像一覧を表示する。
選択画像表示部12は、選択された画像オブジェクトの画像一覧を表示する。
画像オブジェクト191は、会場オブジェクト193のセットと配置オブジェクト195のセットとから構成される。
会場画像情報193aは、会場を撮影した画像のビットマップデータである。
対応データ193bは、配置物の会場配置位置情報と、配置物画像と会場画像とを画像合成するときの画像合成位置情報と、を対応付けたデータである。
縮尺率情報193cは、画像合成位置情報を従属変数として縮尺率を算出する関数式である。
配置物画像情報195aは、配置物を撮影した画像のビットマップデータである。
マスク情報195bは、オブジェクトの水平領域を抽出する水平マスクとオブジェクトの垂直領域を抽出する垂直マスクとから構成される情報である。
撮影情報195cは、撮影角度情報θ1(たとえば、撮影俯角情報)、撮影距離情報g(=基準直線位置情報)や撮影高さ情報hなどの撮影位置情報から構成される情報である。
会場画像情報193aには、結婚披露宴会場の画像が示されている。
対応データ193bには、会場の実測値(たとえばメートルで表示)である会場配置位置情報「Δg、2Δg、・・nΔg、・・」と、会場画像情報上の相対位置(=座標値。たとえば画素数で表示する)である合成位置情報「y1 、y2 、・・、yn 、・・」が示されている。
なお、Δgは、テーブルの配置間隔Δgである。
縮尺率情報193cには、縮尺率を算出する関数式「ratef(y)=((x3−x0)−(x2−x1))×y /(x3−x0)y1+1」が示されている。なお、y=y1 、y2 、・・、yn 、・・(合成位置情報)である。
ここで、図6を用いて、縮尺率を算出する関数式を説明する。
図6には、会場オブジェクト193の会場画像193aが示されている。
会場画像193aは、合成基準直線31と合成位置直線32と、2本の遠近線33/34を有している。
合成基準直線31は、会場床面上の基準直線に対応する直線である。
合成位置直線32は、会場床面上の会場配置位置を含む基準直線に並行な直線に対応する直線である。
従って、会場床面の平行な2直線の距離は、テーブルの配置間隔Δgの整数倍である。
合成基準直線31と合成位置直線32と、2本の遠近線33/34とにより形成される台形の4つの頂点位置情報(=座標値。たとえば、画素数で表す)を、それぞれ、(x0、0 )、(x3、0 )、(x1、y1 )、(x2、y1 )とする。(会場画像193aの水平方向=x軸、垂直方向=y軸)
「hn=((x3−x0)−(x2−x1))×yn /y1+(x3−x0)」である。
そこで、合成位置情報ynにおける縮尺率193cの値は、「hn/(x3−x0)=((x3−x0)−(x2−x1))×yn /(x3−x0)y1+1」と算出することができる。
配置物画像情報195aには、テーブルセット(椅子・テーブルクロス付きテーブル)の画像が示されている。
マスク情報195bには、テーブルセット画像の水平マスクと垂直マスクとが示されている。すなわち、水平マスクは、テーブルセットのテーブル天板部と椅子の座席部の画像を抽出するように形成されている。また、垂直マスクは、テーブルの側面部(テーブルクロスのぶら下がり部)と椅子の側面部の画像を抽出するように形成されている。
撮影情報195cには、逆三角関数「arctan(h/g)」による撮影角度θ1が示されている。
ここで、図7を用いて、撮影情報195cを説明する。
撮影高さ情報hは、撮影カメラと、基準直線31の位置に配置された撮影対象(たとえば、テーブル天板の手前部分)との垂直距離である。
撮影距離情報gは、カメラと撮影対象(たとえば、テーブル天板=基準直線31の位置)との水平距離である。
撮影角度θ1 は、カメラから撮影対象(たとえば、テーブル天板の手前部分)への直線と水平線(会場床面)とのなす角度である。
なお、撮影角度θ1は、「θ1=arctan(h/g)」の式にて、算出できる。
《1.オブジェクトの作成》
会場設営シミュレーション装置100は、結婚披露宴会場に配置されるテーブルの会場配置位置と画面の合成位置を対応付けた対応データ193bを、設定する(図4(1−1))。
会場設営シミュレーション装置100は、会場の配置物画像に遠近感を与えるための縮尺情報193cを算出する(同(1−2))。
会場設営シミュレーション装置100は、結婚披露宴会場画像193aと設定した対応データ193bと算出した縮尺情報193cとを含む会場オブジェクト193を作成して登録する(同(1−3))。
会場設営シミュレーション装置100は、テーブルの撮影角度情報とテーブルの会場配置位置情報を含む撮影情報195cを設定する(同(1−4))。
会場設営シミュレーション装置100は、テーブル画像の水平領域を抽出する水平マスクと、テーブル画像の垂直領域を抽出する垂直マスクと、から構成されるマスク情報195bを設定する(同(1−5))。
会場設営シミュレーション装置100は、テーブル画像195aと設定した撮影情報とマスク情報195bと撮影情報195cを含む配置物オブジェクト195を作成して登録する(同(1−6))。
会場設営シミュレーション装置100は、結婚披露宴会場の選択情報の入力を受け付けて、登録された会場オブジェクト193のセットから該当する結婚披露宴会場の会場オブジェクト193を抽出する(同(2−1))。
会場設営シミュレーション装置100は、テーブルの選択情報の入力を受け付けて、登録された配置物オブジェクト195のセットから該当するテーブルの配置物オブジェクト195を抽出する(同(2−2))。
会場設営シミュレーション装置100は、合成位置に合成されるテーブル画像が自然に見えるようにするために、抽出した配置物オブジェクト195の対応データ193bを参照して、テーブルの合成位置に対応する会場配置位置情報を抽出して、カメラの撮影情報195cと抽出した会場配置位置情報を用いてテーブルへの視線角度(通常は、俯角)を算出する(同(3−1))。
会場設営シミュレーション装置100は、まず、テーブルの配置物オブジェクト195が有するマスク情報195bを用いて、テーブル画像195aの水平領域と垂直領域とを抽出する。次に、会場設営シミュレーション装置100は、撮影情報195cの撮影角度と算出した視線角度とを用いて抽出したテーブル画像195aの水平領域を変形(たとえば、伸縮)させる。同様に、会場設営シミュレーション装置100は、撮影情報195cの撮影角度と算出した視線角度とを用いて抽出したテーブル画像195aの垂直領域を変形(たとえば、伸張)させる(同(3−2)。
会場設営シミュレーション装置100は、伸縮させた水平領域と、伸張させた垂直領域とを合成して、変形させたテーブル画像を作成する(同(3−3)。
会場設営シミュレーション装置100は、会場に配置されたテーブル画像に遠近感を与えるために、合成位置に対応する縮尺率を算出して、変形させたテーブル画像を縮尺する(3−4)。
会場設営シミュレーション装置100は、抽出した会場オブジェクト193の宴会場画像193aと変形させたテーブル画像を合成して、表示する(同(4))。
会場設営シミュレーション装置100は、CPU101と、表示部102と、入力部103と、記憶部109とを備える。
表示部102は、液晶表示装置や有機EL表示装置である。
入力部103は、マウスやキーボードである。
記憶部109は、画像オブジェクト191を記憶する。
画像オブジェクト191は、会場オブジェクト193のセットと配置物オブジェクト195のセットとから構成される。
撮影情報195cは、撮影角度情報θ1、撮影位置情報(撮影距離情報g、撮影高さ情報hなど)などから構成される情報である。
マスク情報195bは、オブジェクトの水平領域を抽出する水平マスクとオブジェクトの垂直領域を抽出する垂直マスクとから構成される情報である。
対応データ193bは、配置物の会場配置位置情報と合成位置情報とを対応付けたデータである。
縮尺率情報193cは、合成位置情報を従属変数とする関数である。
配置オブジェクト抽出手段120は、記憶部が記憶する画像オブジェクトを構成する配置オブジェクト195のセットを参照して、配置オブジェクト195を抽出する。
詳細には、視線角度算出手段140は、合成位置設定手段130が設定した配置物の合成位置を用いて、対応データ193bを参照して、対応する会場配置位置情報(たとえば、基準線からの距離Δg)を抽出して、この抽出した会場配置位置情報と、配置オブジェクト抽出手段120が抽出した配置オブジェクトが有する撮影情報195cの撮影距離情報gを加算して和の値を算出して、算出した和の値を用いて撮影情報195cの撮影高さ情報hを除算して商の値を算出して、算出した商の値を逆三角関数arctanに代入して視線角度情報θ2を得る。
詳細には、水平領域変形手段150は、視線角度算出手段140が算出した視線角度情報θ2を用いた三角関数sinθ2の値を、配置オブジェクト抽出手段120が抽出した配置オブジェクトの撮影情報195cの撮影角度情報θ1を用いた三角関数sinθ1の値で除算して、配置オブジェクト抽出手段120が抽出した配置オブジェクトのマスク情報195bの水平マスクにより抽出した配置物画像195aの水平領域の垂直方向の寸法に除算した値を乗じて垂直方向に変形(たとえば、収縮)する。
詳細には、垂直領域変形手段155は、配置オブジェクト抽出手段120が抽出した配置オブジェクトの撮影情報195cの撮影角度情報θ1を用いた三角関数sinθ1の値を、視線角度算出手段140が算出した視線角度情報θ2を用いた三角関数sinθ2の値で除算して、配置オブジェクト抽出手段120が抽出した配置オブジェクトのマスク情報195bの垂直マスクにより抽出した配置物画像195aの垂直領域の垂直方向の寸法に除算した値を乗じて垂直方向に変形(たとえば、伸張)する。
配置物に対するカメラからの視線角度θ2は、配置物が基準直線から配置間隔Δgだけ離れた会場配置位置に置かれたときに、逆三角関数式「θ2 = arctan ( h / ( g + Δg ) )」により、算出できる。
gは、カメラと撮影対象(たとえば、テーブル天板)との水平距離である。
Δgは、配置物の配置間隔である。
θ2は、カメラから配置物への視線の角度である。
なお、θ1 は、図7にて説明したように、カメラから撮影対象の基準直線位置(たとえば、テーブル天板の手前部分)への直線と水平線(会場床面)とのなす角度である。
垂直に立つ円柱の画像195aを用いて、変形処理の手順を説明する。
水平領域変形手段150は、マスク情報195bの水平マスクを用いて、円柱画像195aから水平領域(円柱の天板部分)を抽出する(図11(1))。
水平領域変形手段150は、撮影角度θ1と視線角度算出手段が算出した視線角度θ2を用いて、sinθ2/sinθ1の値を、抽出した円柱の天板部分画像に乗じて、垂直方向に収縮して変形する(同(2))。
垂直領域変形手段155は、撮影角度θ1と視線角度算出手段140が算出した視線角度θ2を用いて、cosθ2/cosθ1の値を、抽出した円柱の側面部分画像に乗じて、垂直方向に伸張して変形する(同(4))。
図12には、宴会場にテーブルセットを合成したシミュレーション画面が例示されている。
シミュレーション画面は、会場画像193aに2つのテーブルセット画像195g/195nが合成されている。
会場画像193aには、会場床面の平行な2直線に相当する基準直線31と設置直線32とが、水平(x軸方向)に描かれている。会場床面の平行な2直線の距離は、テーブルの配置間隔Δgである。
他のテーブルセット画像195nは、合成位置直線32を合成位置としている。
合成基準直線31を合成位置とするテーブルセット画像195gは、配置物画像情報195aに変形処理と縮尺処理を施す必要はない。
合成位置直線32を合成位置とするテーブルセット画像195nは、配置物画像情報195aに対して、所定の変形処理と縮尺処理を施している。
12 選択画像表示部
13 メニュー表示部
31 基準直線
32 設置直線
100 本発明による会場設営シミュレーション装置
102 シミュレーション画面
110 会場オブジェクト抽出手段
120 配置オブジェクト抽出手段
130 合成位置設定手段
140 視線角度算出手段
150 水平領域変形手段
155 垂直領域変形手段
160 オブジェクト変形手段
170 オブジェクト縮尺手段
180 オブジェクト合成手段
191 画像オブジェクト
193 会場オブジェクト
193a 会場画像情報
193b 対応データ
193c 縮尺率情報
195 配置オブジェクト
195a 配置物画像情報
195b マスク情報
195c 撮影情報
Claims (4)
- 配置物画像情報と、撮影角度情報θ1と配置物の撮影位置情報を含む撮影情報と、オブジェクトの水平領域を抽出する水平マスクとオブジェクトの垂直領域を抽出する垂直マスクとから構成されるマスク情報と、を有する配置オブジェクトのセットと、
会場画像情報と、配置物の会場配置位置情報と合成位置情報とを対応付けた対応データと、合成位置情報を従属変数とする縮尺率情報と、を有する会場オブジェクトのセットと、
を記憶する記憶部と、
会場オブジェクトの選択情報の入力を受け付けて、記憶部が記憶する会場オブジェクトのセットを参照して、該当する会場オブジェクトを抽出する会場オブジェクト抽出手段と、
配置オブジェクトの選択情報の入力を受け付けて、記憶部が記憶する配置オブジェクトのセットを参照して、該当する配置オブジェクトを抽出する配置オブジェクト抽出手段と、
会場オブジェクト抽出手段が抽出した会場オブジェクトが有する合成位置情報を用いて、配置物の合成位置を設定する合成位置設定手段と、
合成位置設定手段が設定した配置物の合成位置情報を用いて、会場オブジェクト抽出手段が抽出した会場オブジェクトが有する対応データを参照して、対応する会場配置位置情報を抽出して、この抽出した会場配置位置情報と撮影情報の撮影位置情報とを用いて、会場配置位置の配置物に対する視線角度情報θ2を算出する視線角度算出手段と、
配置オブジェクト抽出手段が抽出した配置オブジェクトが有する撮影情報の撮影角度情報と、視線角度算出手段が算出した視線角度情報と、を用いて、この抽出した配置オブジェクトが有する配置物画像情報に水平マスクを適用して抽出した配置物画像の水平領域にsinθ2/sinθ1の変形率を適用してこの水平領域を垂直方向に変形する水平領域変形手段と、
配置オブジェクト抽出手段が抽出した配置オブジェクトが有する撮影情報の撮影角度情報と、視線角度算出手段が算出した視線角度情報と、を用いて、この抽出した配置オブジェクトが有する配置物画像情報に垂直マスクを適用して抽出した配置物画像の垂直領域にcosθ2/cosθ1の変形率を適用してこの垂直領域を垂直方向に変形する垂直領域変形手段と、
水平領域変形手段が変形させた配置物画像の水平領域と垂直領域変形手段が変形させた配置物画像の垂直領域とを統合して、変形した配置物画像を作成するオブジェクト変形手段と、
会場オブジェクト抽出手段が抽出した会場オブジェクトが有する縮尺率情報と、合成位置算出手段が算出した合成位置と、を用いて、合成位置における縮尺率を算出して、この縮尺率を用いてオブジェクト変形手段が作成した配置物画像の表示サイズを変更するオブジェクト縮尺手段と、
会場オブジェクト抽出手段が抽出した会場オブジェクトの会場画像と、オブジェクト縮尺手段が表示サイズを変更した配置物画像とを、合成位置設定手段が設定した会場画像上の合成位置にて合成して、会場シミュレーション画面を作成して表示するオブジェクト合成手段と、
を備えたことを特徴とする会場設営シミュレーション装置。 - 配置物画像情報と、撮影角度情報「θ1 」と、撮影カメラから基準直線上にある撮影対象としての配置物までの撮影距離情報「g」と撮影高さ情報「h」の撮影位置情報を含む撮影情報と、オブジェクトの水平領域を抽出する水平マスクとオブジェクトの垂直領域を抽出する垂直マスクとから構成されるマスク情報と、を有する配置オブジェクトと、
会場画像情報を含む会場オブジェクトと、
を用いる簡易な画像変形合成方法であって、
(1)配置物の基準直線からの距離を、会場の実測値である会場配置位置情報「Δg1、Δg2、・・Δgn、・・」と、会場画像情報上の相対位置である合成位置情報「y1 、y2 、・・、yn 、・・」として求めて、それぞれを対応付けた対応データを作成する対応データ作成ステップと、
(2)会場オブジェクトが有する合成位置情報を用いて、配置物の合成位置情報「yn」を指定する合成位置指定ステップと、
(3)設定された合成位置情報「yn」を用いて、作成した対応データを参照して、対応する会場配置位置情報「Δgn」を抽出して、「Δg=Δgn」として次の式「θ2=arctan(h/(g+Δg))」より視線角度情報「θ2」を算出する視線角度算出ステップと、
(4)配置オブジェクトの有する撮影情報の撮影角度情報「θ1」と、算出した視線角度情報「θ2」を三角関数式「sinθ2/sinθ1」に代入して、画像の水平領域の変形率を算出して、この算出した水平領域の変形率を適用して、配置オブジェクトが有する配置物画像情報に対して水平マスクを適用して抽出した配置物画像の水平領域を垂直方向に変形する水平領域変形ステップと、
(5)配置オブジェクトの有する撮影情報の撮影角度情報「θ1」と、算出した視線角度情報「θ2」を三角関数式「cosθ2/cosθ1」に代入して、画像の垂直領域の変形率を算出して、この算出した垂直領域の変形率を適用して、配置オブジェクトが有する配置物画像情報に対して垂直マスクを適用して抽出した配置物画像の垂直領域を垂直方向に変形する垂直領域変形ステップと、
(6)変形させた配置物画像の水平領域と変形させた配置物画像の垂直領域とを統合して、変形配置物画像を作成するオブジェクト変形ステップと、
(7)会場画像情報の合成基準直線と合成位置直線と、2本の遠近線とにより形成される台形の4つの頂点位置のx軸情報「x0、x1、x2、x3」を用いて、合成位置「y」における縮尺率を算出する式「ratef(y)=((x3−x0)−(x2−x1))×y /(x3−x0)y1+1」を作成する縮尺率算出式作成ステップと、
(8)「y=yn」として、作成した縮尺率算出式「ratef(y)=((x3−x0)−(x2−x1))×y /(x3−x0)y1+1」より、指定された配置物の合成位置「yn」における縮尺率「((x3−x0)−(x2−x1))×yn /(x3−x0)y1+1」を算出して、この縮尺率を用いて、作成した変形配置物画像の表示サイズを変更する配置物画像縮尺ステップと、
(9)会場オブジェクトの会場画像と、表示サイズを変更した変形配置物画像とを、指定された会場画像上の合成位置「yn」にて合成する画像合成ステップと、
を含んだ手順でなされることを特徴とする簡易な画像変形合成方法。 - コンピュータに組込むことによって、コンピュータを請求項1に記載の会場設営シミュレーション装置として動作させるコンピュータプログラム。
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