以下、添付した図面を参照ながら本発明の望ましい実施例を詳しく説明する。これに先立って、本明細書及び請求範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはいけず、発明者は自らの発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に則して、本発明の技術的思想に符合する意味と概念とに解釈されなければならない。従って、本明細書に記載された実施例は本発明の最も望ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的思想の全てを代弁するものではないため、本出願時点においてこれらに代替できる多様な均等物と変形例があり得ることを理解しなければならない。
図3は、本発明の第1実施例による私設無線網統合サービスシステムの構成図である。
図3を参照すれば、本発明の第1実施例による私設無線網統合サービスシステムは、公衆移動通信網(PLMN)の交換局システム103に連結される私設交換機(PBX)107、交換局システム103に対して呼処理のための情報を提供するように私設交換機(PBX)107側に備えられた呼設定管理装置である私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108を含む。以下、図面において、点線はシグナルリンク(Signal link)を示し、太い実線はトランクリンク(Trunk link)を示す。
公衆移動通信網(PLMN)は、移動局(MS)に対して同期式CDMA(Code Division Multiple Access)あるいは非同期式WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の移動通信サービスを提供するためのものであって、公知のようにホーム位置登録機(HLR)100と、上記ホーム位置登録機(HLR)100に連結された多数の交換局システム103と、上記交換局システム103に連結された多数の基地局制御機(BSCあるいはRAN)104と、上記基地局制御機(BSCあるいはRAN)104に連結された多数の基地局(BTSあるいはNode B)105と、信号交換のための信号中継ポイント(STP)102を備える。
信号中継ポイント(STP)102は、ホーム位置登録機(HLR)100と交換局システム103との間あるいは交換局システム103間のNo.7信号をルーティングする中継交換機の役割をする。信号中継ポイント(STP)102には位置登録処理のための専用位置登録機(XLR)101が連結できる。
交換局システム103は、2G及び3Gの主音声呼処理を行うシステム及び加入者DBであるMSC/VLRや、3Gでデータ処理を行うシステム及び加入者DBであるSGSN/VLR、あるいは2Gでデータ処理を行うシステムであるPDSNから構成される。以下、MSC/VLR形態の交換局システム103と私設交換機(PBX)107が連動する場合を中心にして本発明を説明する。
交換局システム103には私設無線網呼の発生時これが認識できるように私設無線網呼の局番を解釈するための要素が含まれる。たとえ図面には示していないが、交換局システム103には私設交換機(PBX)107ごとに付与されるGT(Global Title)コードを貯蔵するGTデータベース(GTDB)と、私設網加入者を区分することができる識別子(WPBX Service Indicator、WPBX In/Out Indicator、WPBX No.、WPBX基地局情報など)が加えられた加入者情報を貯蔵する加入者VLRデータベースが備えられ、着信番号を解釈して特殊コードが含まれた場合を私設無線網呼として認識する一方、着信番号に含まれたGTコードを解釈して該当の私設交換機(PBX)107を区分する処理を行う。
私設無線網呼の場合、着信番号は、例えば、「#NNNN‐MMMM」のように特殊コード(#)+GTコード(NNNN)+番号(MMMM)の形態から構成される。
より望ましくは、私設無線網呼の着信番号は、例えば、「#MMMM」のように特殊コード(#)+番号(MMMM)の形態から構成される。私設交換機(PBX)の区分のためのGTコードの分析は発信端末の加入者VLRデータベースに含まれている情報を活用して行うことができる。このように特殊コード(#)+番号(MMMM)の形態で着信番号を指定する場合サービス加入者の番号入力作業を簡素化することができる。
ここで、特殊コード「#」は、交換局システム103が私設無線網呼であるか否かを認識できるように付与されるコードであって、「*」、「#*」などに替えることも可能であり、その他にも多様な変形例があり得る。
着信端末がCNIP(Calling Number Identification Presentation)サービスを受ける端末の場合、上記特殊コードを発信番号に付加して着信端末に伝送すれば着信端末に対して私設無線網呼の着信を知らせることができる便利性がある。例えば、発信端末番号がKKKKあるいはNNNN‐KKKKの場合、着信端末に着信され表示される番号は#KKKKあるいは#NNNN‐KKKKになるように呼処理ができる。
私設交換機(PBX)107は、交換局システム103とPSTN109とにリンクされて上記交換局システム103が私設無線網呼を処理することができるように連動する。
私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は、私設交換機(PBX)107とともに私設無線網(WPBX)を形成し、交換局システム103の要請に応答して着/発信番号の翻訳情報を上記交換局システム103に提供して私設無線網呼に対する処理が行われるようにする。
私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は、信号中継ポイント(STP)102にリンクされてNo.7シグナリング(Signaling)を行い、私設無線網の加入者登録(移動通信番号と有線番号とのマッチング、付加サービスなど)、加入者位置情報の管理などを行うHLR機能と、訪問者位置登録を行うVLR機能を提供する。
図4は、本発明の第2実施例による私設無線網統合サービスシステムの構成図である。
図4を参照すれば、本発明の第2実施例による私設無線網統合サービスシステムは、公衆移動通信網(PLMN)の交換局システム103に連結される私設交換機(PBX)107と、公衆移動通信網(PLMN)の信号中継ポイント(STP)102に連結され呼設定管理装置の役割を担当する専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110と、公衆移動通信網(PLMN)のホーム位置登録機(HLR)100及び専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110と連動する加入者登録装置114を含む。
信号中継ポイント(STP)102にはSMSC(Short Message Service Center)112がさらにリンクできる。また、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110とSMSC112にはインターネット111を介して加入者DB管理企業型SMSC113が連結されることも可能である。
専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、交換局システム103に対して呼処理のための情報を提供する。すなわち、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は交換局システム103の要請に応答して着/発信番号の翻訳情報を交換局システム103に提供して私設無線網呼に対する処理が行われるようにする。このために、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は交換局システム103からルーティングされた着信番号に含まれたGTコードを解釈して該当の私設交換機(PBX)を区分する。代案として、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は交換局システム103からルーティングされた発信番号を活用して着信番号の該当の私設交換機(PBX)を区分することができる。
専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は信号中継ポイント(STP)102にリンクされてNo.7シグナリングを行い、専用位置登録及び加入者認証処理と、知能網呼処理などを行う。
交換局システム103は、着信番号に前述した特殊コードが含まれたことを認識して公衆移動通信網(PLMN)のホーム位置登録機(HLR)100に呼設定のためのルーティング情報を要請し、ホーム位置登録機(HLR)100から提供されるルーティング情報に対応する専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110に呼設定を要請する。また、交換局システム103は専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110によって翻訳された着信番号を受信し、公衆移動通信網(PLMN)のみを活用するか該当の私設交換機(PBX)107と連動することで呼処理を行う。
図5は、本発明の第3実施例による私設無線網統合サービスシステムの構成図である。
図5を参照すれば、本発明の第3実施例による私設無線網統合サービスシステムは、公衆移動通信網(PLMN)の交換局システム103に連結される私設交換機(PBX)107と、公衆移動通信網(PLMN)の信号中継ポイント(STP)102に連結され呼設定管理装置の役割を担当するサービス制御ポイント(SCP)115と、公衆移動通信網(PLMN)のホーム位置登録機(HLR)100と連動する加入者登録装置114を含む。
信号中継ポイント(STP)102にはSMSC(Short Message Service Center)112がさらにリンクできる。また、SMSC112にはインターネット111を介してSMSウェッブクライアント(Web client)116が連結されることも可能である。
サービス制御ポイント(SCP)115は、交換局システム103に対して呼処理のための情報を提供する。すなわち、サービス制御ポイント(SCP)115は交換局システム103の要請に応答して着/発信番号の翻訳情報を上記交換局システム103に提供して私設無線網呼に対する処理が行われるようにする。このために、サービス制御ポイント(SCP)は交換局システム103からルーティングされた着信番号に含まれたGTコードを解釈して該当のPBXを区分する。また、サービス制御ポイント(SCP)115は交換局システム103からルーティングされた発信番号を活用して着信番号の該当の私設交換機(PBX)を区分することができる。
サービス制御ポイント(SCP)115は信号中継ポイント(STP)102にリンクされてNo.7シグナリングを行い、データベースの検索、経路指定情報翻訳などのサービス制御機能を提供する。
交換局システム103は、着信番号に前述した特殊コードが含まれたことを認識して公衆移動通信網(PLMN)のホーム位置登録機(HLR)100に呼設定のためのルーティング情報を要請し、ホーム位置登録機(HLR)100から提供されるルーティング情報に対応するサービス制御ポイント(SCP)115に呼設定を要請する。また、交換局システム103はサービス制御ポイント(SCP)115によって翻訳された着信番号を受信し、公衆移動通信網(PLMN)のみを活用するか該当の私設交換機(PBX)107と連動することで呼処理を行う。
上述のような私設無線網統合サービスシステムには、HLR加入者DB、VLR加入者DB、SCP加入者DB、PBX HLR/VLR加入者DBなどが構築されなければならない。ここで、HLR加入者DB、VLR加入者DB及びSCP加入者DBには、ESN、IMSI、Serial No、WPBX Service Indicator、WPBX In/Out Indicator、WPBX No. 、WPBX基地局情報、有線電話Indicator、カメラ制御Indicator、私設無線網データ接続Indicatorなどのデータ要素が含まれることが望ましい。また、PBX HLR/VLR加入者DBには、IMSI、Serial No.、WPBX In/Out Indicator、WPBX No.、WPBX基地局情報、有線電話Indicator、カメラ制御Indicator、私設無線網データ接続Indicatorなどのデータ要素が含まれることが望ましい。
以下、本発明に従って行われる呼処理手続きを説明する。
まず、図7及び図8には、本発明の第1実施例による私設無線網統合サービスシステムによって行われる呼処理手続きが示されている。
呼処理手続きにおいて、着信番号の番号体系は特殊コード(#)+GTコード(NNNN)+番号(MMMM)から構成される場合システムを具現するにおいては便利であるが、加入者が入力しなければならない番号が多くて使用が不便なので特殊コード(#)+番号(MMMM)から構成される例を中心にして説明する。
図7を参照すれば、発信端末の発信(発信番号:010‐1111‐2222、着信番号:#3333)によって無線システム(BSSあるいはRAN)106から交換局システム103に呼要請が受信されれば(段階S100及びS102)、交換局システム103は着信番号の特殊コードを確認して私設無線網呼であるか否かを判断する(段階S104)。
判断結果、私設無線網呼を示す特殊コード「#」が存在しない場合、交換局システム103は公衆移動通信網(PLMN)のみを活用した通常の公衆網呼処理を行い(段階S106)、特殊コード「#」を認識した場合には加入者VLRデータベースを検索して発信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に位置するか否かを確認する(段階S108)。
加入者VLRデータベースの検索結果、発信端末が私設無線網(WPBX)地域内に存在しないと判断された場合、交換局システム103は呼を解除する(段階S110)。
一方、発信端末が私設無線網(WPBX)の地域内に存在する無線端末(MS)1であると判断された場合、交換局システム103は発信側加入者VLRデータベースでWPBX No.を確認して着信端末機の私設交換機(PBX)107を定め(段階S112)、該当の私設交換機(PBX)107に対応する私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108に着/発信番号に対する位置経路情報を要請する(段階S114)。
私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は、上記位置経路の要請に応じて番号翻訳を行う(Calling:010‐1111‐2222⇒2222、Called:#3333⇒010‐1111‐3333)(段階S116)。
また、私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は、加入者データベースを検索して番号翻訳された着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内にあるか否かを確認する(段階S118)。
着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内にある無線端末(MS)2である場合、私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は交換局システム103に位置経路応答メッセージ[Calling:#2222、Called:010‐1111‐3333]を伝送する(段階S120)。
交換局システム103は、着信番号に対応する該当の無線端末(MS)2にページング(Paging)を行い(段階S122)、私設無線網内に位置した発信端末と着信端末は公衆移動通信網(PLMN)を通じて通話を行う(段階S124)。
一方、着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在しない有線端末3である場合、私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は交換局システム103にルーティング情報(PBX No.)が含まれた位置経路応答メッセージを伝送する(段階S126)。
位置経路応答メッセージ[ルーティング情報:PBX No.]を受信した交換局システム103は、該当の私設交換機(PBX)107に呼設定メッセージ[ISUP処理]を伝送する(段階S128)。
私設交換機(PBX)107は、着信端末に呼設定を要請し(段階S130)、私設無線網(WPBX)内に位置した発信端末1と外部の着信端末は交換局システム103と私設交換機(PBX)107との間の専用線を通じて通話を行う(段階S132)。
本発明の第1実施例においてMAP(Mobile Application Part)メッセージ処理は、交換局システム103と私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108との間に行われる。
図8には、発信端末が有線端末3である場合の呼処理手続きが示されている。
図8を参照すれば、発信端末が私設交換機(PBX)107に呼を要請したとき(Calling:3333、Called:2222)(段階S200)、私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は番号翻訳を行う(Calling:3333⇒#3333、Called:2222⇒010‐1111‐1111)(段階S202)。
以後、私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は、着信端末が私設無線網(WPBX)内に存在するかを判断する(段階S204)。
判断結果、着信端末が私設無線網(WPBX)内に存在しない場合、私設交換機(PBX)107は着信番号に該当する有線端末4に呼設定を要請し(段階S206)、これによって私設無線網(WPBX)内の発信有線端末と着信有線端末との間に通話が行われる(段階S208)。
一方、着信端末が私設無線網内に存在する場合、私設交換機(PBX)107はISUP(ISDN User Part)プロトコルを通じて交換局システム103に呼設定を要請する(段階S210)。
交換局システム103は、着信呼が私設無線網呼であることを認識して該当の着信無線端末1にページングを行い(段階S212)、これによって私設無線網(WPBX)内に位置した発信有線端末3と着信無線端末1との間に通話が行われる(段階S214)。
図9及び図10には、本発明の第2実施例による私設無線網統合サービスシステムによって行われる呼処理手続きが示されている。
まず、図9を参照すれば、発信端末の発信(発信番号:010‐1111‐2222、着信番号:#3333)によって無線システム(BSSあるいはRAN)106から交換局システム103に呼要請が受信されれば(段階S300及びS302)、交換局システム103は着信番号に含まれた特殊コード「#」を認識して知能網呼のような処理のためにホーム位置登録機(HLR)100に呼設定を要請する(Calling:010‐1111‐2222、Called:#3333、基地局情報)(段階S304)。
ホーム位置登録機(HLR)100は、該当の専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110のルーティング情報が含まれた呼設定応答メッセージを交換局システム103に伝送する(段階S306)。
呼設定応答メッセージを受信した交換局システム103は、該当の専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110に呼設定を要請する(Calling:010‐1111‐2222、Called:#3333、基地局情報)(段階S308)。
専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110では設定要請された呼が私設無線網の呼であるか否かを判断して(段階S310)、私設無線網呼ではない場合には公衆網呼など他の呼処理が行われるように交換局システム103に応答し(段階S312)、私設無線網呼である場合には発信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在するか否かを確認する(段階S314)。
確認結果、発信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在しない場合、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は呼解除(段階S318)のための応答メッセージを交換局システム103に伝送する(段階S316)。
発信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在する無線端末(MS)1の場合専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は着信端末の番号を翻訳し、着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内にあるか否かを判断する(段階S320)。ここで、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は着信端末の番号翻訳を行うために発信端末の私設無線網(WPBX No.)を確認し、この私設無線網(WPBX No.)の加入者データベースで着信番号(3333)に対応する無線端末番号(010‐1111‐3333)を探す。このときデータベースの検索を速く行うように基地局情報を活用することができる。
着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在すると判断された場合、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は交換局システム103に呼設定応答[Calling:#2222、Called:010‐1111‐3333]を伝送する(段階S322)。
上記呼設定応答メッセージを受信した交換局システム103は、該当の呼の発信及び着信番号を変更して該当の着信無線端末2にページングを行い(段階S324)、これによって私設無線網(WPBX)に位置した発信無線端末1と着信無線端末2との間に通話が行われる(段階S326)。
一方、着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在しないと判断された場合、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110はルーティング情報(PBX No.)を含む呼設定応答メッセージを交換局システム103に伝送する(段階S328)。
上記呼設定応答メッセージを受信した交換局システム103は、該当の私設交換機(PBX)107に呼設定メッセージ[ISUP処理]を伝送する(段階S330)。私設交換機(PBX)107では該当の有線端末3に呼設定を要請し(段階S332)、これによって私設無線網(WPBX)に位置した発信無線端末1と私設無線網外部の着信有線端末3との間に通話が行われる(段階S334)。
図10には、発信端末が有線端末3である場合の呼処理手続きが示されている。
図10を参照すれば、発信端末が私設交換機(PBX)107に呼を要請したとき(Calling:3333、Called:2222)(段階S400)、私設交換機(PBX)107は番号変更を行う(Calling:3333⇒#3333、Called:2222⇒010‐1111‐2222)(段階S402)。
以後、私設交換機(PBX)107は交換局システム103にISUPプロトコルを通じて呼設定(Calling:#3333、Called:010‐1111‐2222、PBX No.)を要請し(段階S404)、交換局システム103は専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110に呼設定(Calling:#3333、Called:010‐1111‐2222、PBX No.)を要請する(段階S406)。
専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は該当のPBX No.の加入者データベースを検索して着信端末が私設無線網(WPBX)内に存在するか否かを判断する(段階S408)。
判断結果、着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在すると確認された場合、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は交換局システム103に呼設定応答(Calling:#3333、Called:010‐1111‐2222)を伝送する(段階S410)。
交換局システム103は受信された応答メッセージに応じて該当の着信無線端末1にページングを行い(段階S412)、これによって私設無線網(PBX)に位置した発信有線端末3と着信無線端末1との間に通話が行われる(段階S414)。
一方、着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在しない場合、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110はルーティング情報(PBX No.)が含まれた呼設定応答メッセージを交換局システム103に伝送する(段階S416)。
交換局システム103は、受信された応答メッセージに応じて私設交換機(PBX)107に呼設定を要請し(段階S418)、これによって私設交換機(PBX)107が有線端末4に呼要請をして私設無線網(WPBX)に位置した発信有線端末3と外部の着信有線端末4との間に通話が行われる(段階S420及びS422)。
本発明の第2実施例においてMAPあるいはCAP(CAMEL Application Part)メッセージの処理は、交換局システム103と専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110との間に行われる。
図11には、本発明の第3実施例による私設無線網統合サービスシステムによって行われる音声呼処理手続きが示されている。
図11を参照すれば、発信端末の発信(発信番号:010‐1111‐2222、着信番号:#3333)によって無線システム(BSSあるいはRAN)106から交換局システム103に呼要請が受信されれば(段階S500及びS502)、交換局システム103は着信番号に含まれた特殊コード「#」を認識して知能網呼のような処理のためにホーム位置登録機(HLR)100に呼設定を要請する(Calling:010‐1111‐2222、Called:#3333、WPBX No.)(段階S504)。
ホーム位置登録機(HLR)100は、該当のサービス制御ポイント(SCP)115のルーティング情報が含まれた呼設定応答メッセージを交換局システム103に伝送する(段階S506)。
呼設定応答メッセージを受信した交換局システム103は該当のサービス制御ポイント(SCP)115に呼設定を要請する(Calling:010‐1111‐2222、Called:#3333、基地局情報)(段階S508)。
サービス制御ポイント(SCP)115では設定要請された呼が私設無線網の呼であるか否かを判断して(段階S510)、私設無線網呼ではない場合には公衆網呼など他の呼処理が行われるように交換局システム103に応答し(段階S512)、私設無線網呼である場合には発信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在するか否かを確認する(段階S514)。
確認結果、発信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在しない場合、サービス制御ポイント(SCP)115は呼解除(段階S518)のための応答メッセージを交換局システム103に伝送する(段階S516)。
発信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在する無線端末(MS)1である場合、サービス制御ポイント(SCP)115は番号を変更し(Calling:010‐1111‐2222⇒#2222、Called:#3333⇒010‐1111‐3333)(段階S520)、着信端末位置照会メッセージをホーム位置登録機(HLR)100に伝送する(段階S522)。
ホーム位置登録機(HLR)100は、また交換局システム103に着信端末位置照会メッセージを伝送し(段階S524)、それに対応する着信端末位置応答メッセージ(基地局情報)が受信されたとき(段階S526)、これをサービス制御ポイント(SCP)115に伝送する(段階S528)。
サービス制御ポイント(SCP)115は着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内にあるか否かを判断する(段階S530)。
着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在すると判断された場合、サービス制御ポイント(SCP)115は交換局システム103に呼設定応答[Orig:#2222、Called:010‐1111‐3333]を伝送する(段階S532)。
上記呼設定応答メッセージを受信した交換局システム103は、該当の呼の発信及び着信番号を変更して該当の着信無線端末2にページングを行い(段階S534)、これによって私設無線網(WPBX)に位置した発信無線端末1と着信無線端末2との間に通話が行われる(段階S536)。
一方、着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在しないと判断された場合、サービス制御ポイント(SCP)115はルーティング情報(PBX No.)を含む呼設定応答メッセージを交換局システム103に伝送する(段階S538)。
上記呼設定応答メッセージを受信した交換局システム103は、該当の私設交換機(PBX)107に呼設定のためのISUP処理(Calling:010‐1111‐2222、Called:#3333)メッセージを伝送する(段階S540)。私設交換機(PBX)107では該当の有線端末3に呼設定を要請し(段階S542)、これによって私設無線網(WPBX)に位置した発信無線端末1と私設無線網外部の着信有線端末3との間に通話が行われる(段階S544)。
上記呼処理手続きにおいて、私設交換機(PBX)107が連動状態ではない場合には上記段階S538ないしS544を行わずに呼を解除しなければならない。
図12には、発信端末が有線端末3であり、私設交換機(PBX)107が連動される私設無線網での音声呼処理手続きが示されている。
図12を参照すれば、発信端末が私設交換機(PBX)107に呼を要請したとき(Calling:3333、Called:2222)(段階S600)、私設交換機(PBX)107は番号変更を行う(Calling:3333⇒#3333、Called:2222⇒010‐1111‐2222)(段階S602)。
私設交換機(PBX)107は、交換局システム103にISUPプロトコルを通じて呼設定(Calling:#3333、Called:010‐1111‐2222、WPBX No.)を要請し(段階S604)、交換局システム103はホーム位置登録機(HLR)とのメッセージ交換を通じてSCPルーティング情報を獲得する(段階S606及びS608)。
以後、交換局システム103は、サービス制御ポイント(SCP)115に呼設定(Calling:#3333、Called:010‐1111‐2222、基地局情報)を要請する(段階S610)。
サービス制御ポイント(SCP)115は着信呼が私設無線網の呼であるか否かを判断したとき(段階S612)、私設無線網呼ではない場合には他の呼処理を行い(段階S614)、私設無線網呼である場合には該当のPBX No.の加入者データベースを検索して着信端末が私設無線網(WPBX)内に存在するか否かを判断する(段階S616)。
判断結果、着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在すると確認された場合、サービス制御ポイント(SCP)115は交換局システム103に呼設定応答(Calling:#3333、Called:010‐1111‐2222)を伝送する(段階S618)。
交換局システム103は受信された応答メッセージに応じて該当の着信無線端末1にページングを行い(段階S620)、これによって私設無線網(PBX)に位置した発信有線端末3と着信無線端末1との間に通話が行われる(段階S622)。
一方、着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在しない場合、サービス制御ポイント(SCP)115はルーティング情報(PBX No.)が含まれた呼設定応答メッセージを交換局システム103に伝送する(段階S624)。
交換局システム103は、受信された応答メッセージに応じて私設交換機(PBX)107に呼設定を要請し(段階S626)、これによって私設交換機(PBX)107が有線端末4に呼要請をして私設無線網(WPBX)に位置した発信有線端末3と外部の着信有線端末4との間に通話が行われる(段階S628及びS630)。
本発明の第3実施例においてMAPあるいはCAPメッセージの処理は、交換局システム103とサービス制御ポイント(SCP)115及びホーム位置登録機(HLR)の間に行われる。
図13には、本発明の第3実施例による私設無線網統合サービスシステムによって行われる、同一の私設無線網の地域内の無線端末間のSMS呼処理手続きが示されている。
図13を参照すれば、まず、発信無線端末1とSGSN形態の交換局システム103との間にSMS伝送のための呼セットアップが行われた状態で(段階S700)、発信無線端末1から交換局システム103に伝送されたSMSメッセージ要請(発信番号:010‐1111‐2222、着信番号:#*3333、メッセージ、基地局情報)によって交換局システム103はサービス制御ポイント(SCP)115にSMS呼設定を要請する(段階S702及びS704)。このとき交換局システム103は着信番号に含まれた特殊コード「#*」を通じて該当の呼が私設無線網SMS発信であることを認識しSMS呼設定を要請する。
サービス制御ポイント(SCP)115は、私設無線網SMS呼であるか否かを判断して私設無線網SMS呼ではない場合には一般呼処理を行い(段階S706及びS708)、発信無線端末1が私設無線網の地域内に存在するか否かを判断して該当の私設無線網の地域内に発信無線端末1が存在しない場合には呼解除手続きを行う(段階S710及びS712)。このときサービス制御ポイント(SCP)115は、Initial DP(Detection Point)SMSの発信基地局情報を活用して発信端末の存在可否を判断する。
次いで、サービス制御ポイント(SCP)115は、着信番号に対応する着信端末が存在するか否かを判断する(段階S714)。判断結果、該当の着信端末が存在しない場合には呼解除手続きを行い(段階S716)、着信端末が存在する場合にはホーム位置登録機(HLR)100に着信端末の位置情報を要請する(段階S718)。
ホーム位置登録機(HLR)100では交換局システム103に着信端末の位置情報を要請し(段階S720)、それに応答して交換局システム103から提供される着信端末位置情報を受信する(段階S722)。以後、ホーム位置登録機(HLR)100は着信端末の基地局情報が含まれた位置情報応答メッセージをサービス制御ポイント(SCP)115に伝送する(段階S724)。
サービス制御ポイント(SCP)115は、位置情報応答メッセージを受信した後着信端末が私設無線網の地域内に存在するか否かを判断する(段階S726)。判断結果、該当の私設無線網の地域内に着信端末が存在しない場合には呼解除手続きを行い(段階S728)、着信端末が存在する場合にはSMS連結応答を交換局システム103に伝送する(段階S730)。
SMS連結応答を受信した交換局システム103は、SMSC112にSMS伝送のためのメッセージ(着信番号:010‐1111‐3333、メッセージ、発信/着信端末の私設無線網に存在可否)を伝達し(段階S732)、SMSC112はSMS伝送処理を行った後正常処理を知らせるACKメッセージを交換局システム103に伝送する(段階S734)。
交換局システム103は、ACKメッセージを受信した後SMS伝送応答を発信無線端末1に伝送し(段階S736)、以後発信無線端末1と交換局システム103との間のSMS呼は解除される(段階S738)。
図14には、本発明の第3実施例による私設無線網統合サービスシステムによって行われる、私設無線イントラネットに対するデータ接続呼処理手続きが示されている。
図14を参照すれば、まず、発信無線端末1とSGSN形態の交換局システム103との間に呼セットアップが行われた状態で(段階S800)、発信無線端末1が交換局システム103にデータ呼の活性化要請をすれば(段階S802)、交換局システム103は発信端末が該当の私設無線網に存在するか否かを判断してGGSN117にデータ呼生成を要請する(段階S804及びS806)。
GGSN117は、上記データ呼の生成要請に応じて交換局システム103にデータ呼生成応答メッセージを伝送する(段階S808)。また、GGSN117は課金装置118にデータ呼の課金要請をし、その応答メッセージを受信する(段階S810及びS812)。
データ呼生成応答メッセージを受信した交換局システム103は、発信無線端末1とRAB割り当てを行った後(段階S814)、発信無線端末1にデータ呼活性化応答メッセージを伝送する(段階S816)。
上述のような過程が完了された後、発信無線端末1は交換局システム103及びGGSN117を経由して該当の私設無線網イントラネット119に接続してデータ呼を処理する(段階S818)。このとき発信無線端末1は私設無線網イントラネット固有の受信IP(Destination IP)に接続する。
図15ないし図17は、本発明の他の側面に従って行われる加入者登録シグナリング処理手続きを示した図面である。
まず、図15に示した加入者登録シグナリング処理手続きを行うための図6の私設無線網統合サービスシステムは以下のような構成を持つ。
加入者登録シグナリング処理のために、私設無線網統合サービスシステムは公衆移動通信網(PLMN)の交換局システム103に連結される私設交換機(PBX)107と、交換局システム103に対してシグナリング処理のための情報を提供するように私設交換機(PBX)107側に備えられた私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108と、公衆移動通信網(PLMN)の信号中継ポイント(STP)102と、信号中継ポイント(STP)102に連結される加入者管理装置である専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110とを含む。
交換局システム103は、2G及び3Gの主音声シグナリング処理を行うシステム及び加入者DBであるMSC/VLRや、3Gでデータ処理を行うシステム及び加入者DBであるSGSN/VLR、あるいは2Gでデータ処理を行うシステムであるPDSNから構成される。以下、MSC/VLR形態の交換局システム103と私設交換機(PBX)107とが連動する場合を中心にして本発明を説明する。
また、交換局システム103には私設無線網呼の発生時これが認識できるように私設無線網呼の局番を解釈するための要素が含まれる。たとえ図面には示されていないが、交換局システム103には私設交換機(PBX)107ごとに付与されるGTコードを貯蔵するGTデータベース(GTDB)と、私設網加入者を区分することができる識別子(WPBX Service IND、WPBX In/Out IND、WPBX ID、WPBX基地局情報など)が加えられた加入者情報を貯蔵する加入者VLRデータベースと、着信番号を解釈して特殊コードが含まれた場合を私設無線網呼として認識し、着信番号に含まれたGTコードを解釈して該当の私設交換機(PBX)107を区分するコード確認部が備えられる。
私設交換機(PBX)107は、交換局システム103とPSTN109とにリンクされて上記交換局システム103が私設無線網呼を処理することができるように連動する。
私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は、私設交換機(PBX)107とともに私設無線網(WPBX)を形成し、交換局システム103の要請に応答して着/発信番号の翻訳情報を上記交換局システム103に提供して私設無線網呼に対する処理が行われるようにする。
私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は、信号中継ポイント(STP)102にリンクされてNo.7シグナリングを行い、私設無線網の加入者登録(移動通信番号と有線番号のマッチング、付加サービスなど)、加入者位置情報の管理などを行うHLR機能と、訪問者位置登録を行うVLR機能を提供する。
信号中継ポイント(STP)102は、公衆移動通信網(PLMN)のホーム位置登録機(HLR)100と交換局システム103との間あるいは交換局システム103間のNo.7信号をルーティングする中継交換機の役割をする。
専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、信号中継ポイント(STP)102に連結されて、私設無線網加入者の登録処理と、公衆移動通信網(PLMN)及び私設無線網に対する端末の出入り状態の把握と、公衆移動通信網(PLMN)及び私設無線網加入者DBの更新処理を行う。
専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110には、私設無線網に割り当てられた固有識別子であるWPBX IDと、システム種類あるいは規格(2G、3G、4Gなど)を示すSPECと、登録された移動通信番号であるIMSIと、有線電話の有無INDと、私設無線網で割り当てられた固有番号と、移動通信番号と対応する有線番号と、移動通信端末の一連番号であるSerial No.と、上記IMSI及びSerial No.を活用してホーム位置登録機(HLR)100から獲得される私設無線網加入者が属した交換機識別子であるMSC IDと、移動通信端末のESNと、私設無線網サービス認識子であるWPBX Service INDと、私設無線網の出入を制御するためのWPBX In/Out INDと、基地局識別子あるいはサブセル区分であるCell IDと、私設無線網の地域内でのカメラOn/Off制御のためのカメラ制御INDと、私設無線網の地域内での映像電話可能/不可能制御のための映像電話制御INDと、私設無線網の地域内でデータ接続を制御するためのデータ接続INDなどの基本パラメータがDBとして構築される。このようなパラメータはホーム位置登録機(HLR)100の加入者DBとの連動を通じて獲得される。
移動通信端末の移動状態を把握するため、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、端末位置登録メッセージの受信時LAI(Location Area ID)に含まれた基地局情報とその加入者DBの基地局情報とを比較して、端末が私設無線網に移動したかあるいは公衆移動通信網に移動したかを判断するように構成できる。
公衆移動通信網(PLMN)が同期式CDMA網である場合、Base IDの特定ビット状態の変化(0⇔1)ごとにWPBX位置登録が行われ、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、位置登録要請メッセージに含まれた基地局情報を通じて端末が私設無線網に移動したかあるいは公衆移動通信網(PLMN)に移動したかを判断するように構成できる。
また、公衆移動通信網(PLMN)が同期式CDMA網である場合、端末に貯蔵されたUser Zoneと上記公衆移動通信網から伝送したUser Zoneが同一あるいは異なるように変更された時点でUser Zone位置登録が行われ、上記専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、位置登録要請メッセージに含まれた基地局情報を通じて端末が私設無線網に移動したかあるいは公衆移動通信網(PLMN)に移動したかを判断するように構成できる。
代案として、公衆移動通信網(PLMN)が同期式CDMA網である場合、公衆移動通信網(PLMN)のZone numberと私設無線網のZone numberとが異なるように設定されて上記Zone numberの変更ごとにWPBX位置登録が行われ、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、位置登録要請メッセージに含まれた基地局情報を通じて端末が私設無線網に移動したかあるいは公衆移動通信網(PLMN)に移動したかを判断するように構成できる。
一方、公衆移動通信網(PLMN)が非同期式WCDMA網である場合、オーバーヘッドチャンネルで放送されるSIB(System Information Block)type 3/4のメッセージに含まれたCell IDの特定ビット状態の変化ごとにWPBX位置登録が行われ、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、位置登録要請メッセージに含まれた基地局情報を通じて端末が私設無線網に移動したかあるいは公衆移動通信網(PLMN)に移動したかを判断するように構成できる。
また、公衆移動通信網が同期式CDMA網あるいは非同期式WCDMA網である場合、公衆移動通信網と私設無線網とのLAIが相異に設定されてLAIの変更ごとにWPBX位置登録が行われ、上記専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)は、位置登録要請メッセージに含まれた基地局情報を通じて端末が私設無線網に移動したかあるいは公衆移動通信網に移動したかを判断するように構成することもできる。
図15に示した加入者登録シグナリング処理手続きを参照すれば、私設網運用事業者が所定の登録ターミナルを用いて、加入者のSPEC、IMSI、私設無線網番号、有線電話の有無IND、有線電話番号、Serial No.、カメラ制御IND、映像電話制御IND、データ接続IND、登録あるいは削除などを入力したとき(段階T10)、私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は、入力情報を専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110に伝送して私設無線網加入者登録要請をする(段階T11)。ここで、私設網運用事業者側では端末機のESNが分からないのでSerial No.を伝送して登録認証を行う。
専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110ではIMSI及びSerial No.を通じて該当の端末を認証し、MSC ID、WPBX ID、SPEC、IMSI、有線電話の有無、私設無線網固有番号、有線電話番号、Serial No.、ESN、WPBX Service IND、WPBX In/Out IND、WPBX基地局情報、カメラ制御IND、映像電話制御IND、データ接続INDなどのパラメータが含まれた私設無線網加入者登録要請メッセージを公衆移動通信網(PLMN)のホーム位置登録機(HLR)100に伝送する(段階T12)。
ホーム位置登録機(HLR)100は、該当の加入者のDBに対して私設無線網加入フラッグ(Flag)をオン(On)させた後(段階T13)、私設無線網登録応答メッセージを専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110に伝送して処理結果を伝達する(段階T14)。
専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、MSC ID、WPBX ID、SPEC、IMSI、有線電話の有無、私設無線網固有番号、有線電話番号、Serial No.、ESN、WPBX Service IND、WPBX In/Out IND、WPBX基地局情報、カメラ制御IND、映像電話制御IND、データ接続INDなどのパラメータを含むDBを構成し(段階T15)、該当の私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108に加入者登録応答メッセージを伝送する(段階T16)。
私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は、WPBX ID、SPEC、IMSI、有線電話の有無、私設無線網固有番号、有線電話番号、Serial No.、WPBX Service IND、WPBX In/Out IND、WPBX基地局情報、カメラ制御IND、映像電話制御IND、データ接続INDなどのパラメータを含む加入者DBを構成する(段階T17)。
図16に示した加入者登録シグナリング処理手続きを行うための図4の私設無線網統合サービスシステムは以下のような構成を持つ。
加入者登録シグナリング処理のために、私設無線網統合サービスシステムは、公衆移動通信網(PLMN)の交換局システム103に連結される私設交換機(PBX)107と、公衆移動通信網(PLMN)の信号中継ポイント(STP)102と、信号中継ポイント(STP)102に連結された専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110と、公衆移動通信網(PLMN)のホーム位置登録機(HLR)100及び専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110と連動する加入者登録装置114を含む。
専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、前述のように、私設無線網加入者の登録処理と、公衆移動通信網(PLMN)及び私設無線網に対する端末の出入り状態の把握と、公衆移動通信網(PLMN)及び私設無線網加入者DBの更新処理を行う。
また、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、交換局システム103の要請に応答して着/発信番号の翻訳情報を上記交換局システム103に提供して私設無線網呼に対する処理が行われるようにする。このために、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、交換局システム103からルーティングされた着信番号に含まれたGTコードを解釈して該当の私設交換機(PBX)を区分する。また、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、交換局システム103からルーティングされた発信番号を活用して着信番号の該当の私設交換機(PBX)を区分することができる。
専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、信号中継ポイント(STP)102にリンクされてNo.7シグナリングを行い、専用位置登録及び加入者認証処理と、知能網シグナリング処理などを行う。
交換局システム103は、着信番号に前述した特殊コードが含まれたことを認識して公衆移動通信網(PLMN)のホーム位置登録機(HLR)100に呼設定のためのルーティング情報を要請し、ホーム位置登録機(HLR)100から提供されるルーティング情報に対応する専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110に呼設定を要請する。また、交換局システム103は専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110によって翻訳された着信番号を受信し、公衆移動通信網(PLMN)のみを活用するか該当の私設交換機(PBX)107と連動することでシグナリング処理を行う。
図16に示した加入者登録シグナリング処理手続きを参照すれば、移動通信網運用事業者が所定の加入者登録装置114を用いて加入者のSPEC、IMSI、Serial No.、登録あるいは削除、有線番号、PBX No.などのパラメータを入力したとき(段階T20)、加入者登録装置114は専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110に対して上記パラメータが含まれた私設無線網加入者登録要請メッセージを伝送する(段階T21)。
専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110では公衆移動通信網(PLMN)のホーム位置登録機(HLR)100と加入者登録/削除を一致させるために私設無線網加入者登録要請をホーム位置登録機(HLR)100に伝送する(段階T22)。
ホーム位置登録機(HLR)100は該当の加入者のDBで私設無線網加入フラッグをオンさせた後(段階T23)、私設無線網登録応答メッセージを専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110に伝送して処理結果を伝達する(段階T24)。
専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、MSC ID、WPBX ID、SPEC、IMSI、有線電話の有無、私設無線網固有番号、有線電話番号、Serial No.、ESN、WPBX Service IND、WPBX In/Out IND、WPBX基地局情報、カメラ制御IND、映像電話制御IND、データ接続INDなどのパラメータを含むDBを構成し(段階T25)、該当の加入者登録装置114に加入者登録応答メッセージを伝送する(段階T26)。
図17に示した加入者登録シグナリング処理手続きを行うための図5の私設無線網統合サービスシステムは以下のような構成を持つ。
加入者登録シグナリング処理手続きのために、私設無線網統合サービスシステムは、公衆移動通信網(PLMN)の交換局システム103に連結される私設交換機(PBX)107と、公衆移動通信網(PLMN)の信号中継ポイント(STP)102と、信号中継ポイント(STP)102に連結されて加入者管理装置の機能を提供するホーム位置登録機100及びサービス制御ポイント(SCP)115と、ホーム位置登録機(HLR)100と連動する加入者登録装置114を含む。
ホーム位置登録機100及びサービス制御ポイント(SCP)115は、前述した専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110のように、私設無線網加入者の登録処理と、公衆移動通信網(PLMN)及び私設無線網に対する端末の出入り状態の把握と、公衆移動通信網(PLMN)及び私設無線網加入者DBの更新処理を行う。
ここで、サービス制御ポイント(SCP)115は、交換局システム103に対してシグナリング処理のための情報を提供する。すなわち、サービス制御ポイント(SCP)115は、交換局システム103の要請に応答して着/発信番号の翻訳情報を上記交換局システム103に提供して私設無線網呼に対する処理が行われるようにする。このため、サービス制御ポイント(SCP)は、交換局システム103からルーティングされた着信番号に含まれたGTコードを解釈して該当のPBXを区分する。また、サービス制御ポイント(SCP)115は、交換局システム103からルーティングされた発信番号を活用して着信番号の該当の私設交換機(PBX)を区分することができる。
上記サービス制御ポイント(SCP)115は信号中継ポイント(STP)102にリンクされてNo.7シグナリングを行い、データベースの検索、経路指定情報翻訳などのサービス制御機能を提供する。
交換局システム103は、着信番号に前述した特殊コードが含まれたことを認識して公衆移動通信網(PLMN)のホーム位置登録機(HLR)100に呼設定のためのルーティング情報を要請し、ホーム位置登録機(HLR)100から提供されるルーティング情報に対応するサービス制御ポイント(SCP)115に呼設定を要請する。また、交換局システム103は、サービス制御ポイント(SCP)115によって翻訳された着信番号を受信し、公衆移動通信網(PLMN)を活用するか該当の私設交換機(PBX)107と連動することでシグナリング処理を行う。
上述のような私設無線網統合サービスシステムには、HLR加入者DB、VLR加入者DB、SCP加入者DB、PBX HLR/VLR加入者DBなどが構築されるべきである。ここで、HLR加入者DB、VLR加入者DB及びSCP加入者DBには、MSC ID、WPBX ID、SPEC、IMSI、有線電話の有無、私設無線網固有番号、有線電話番号、Serial No.、ESN、WPBX Service IND、WPBX In/Out IND、WPBX基地局情報、カメラ制御IND、映像電話制御IND、データ接続INDなどのデータ要素が含まれることが望ましい。また、PBX HLR/VLR加入者DBには、WPBX ID、SPEC、IMSI、有線電話の有無、私設無線網固有番号、有線電話番号、Serial No.、WPBX Service IND、WPBX In/Out IND、WPBX基地局情報、カメラ制御IND、データ接続INDなどのデータ要素が含まれることが望ましい。
図17に示した加入者登録シグナリング処理手続きを参照すれば、移動通信網運用事業者が所定の加入者登録装置114を用いて加入者のIMSI、Serial No.、登録あるいは削除、有線番号、PBX No.私設無線網付加サービスなどのパラメータを入力したとき(段階T30)、加入者登録装置114は、私設無線網加入者登録要請を公衆移動通信網(PLMN)のホーム位置登録機(HLR)100に伝送する(段階T31)。
ホーム位置登録機(HLR)100は、MSC ID、WPBX ID、SPEC、IMSI、有線電話の有無、私設無線網固有番号、有線電話番号、Serial No.、ESN、WPBX Service IND、WPBX In/Out IND、WPBX基地局情報、カメラ制御IND、映像電話制御IND、データ接続INDなどのパラメータを含む該当の加入者のDBを生成し(段階T32)、以後該当の加入者登録装置114に加入者登録応答メッセージを伝送する(段階T33)。
図18ないし図20は、本発明に従って提供される同期式CDMA網での端末位置登録方法を概略的に示す構成図である。
図18を参照すれば、移動端末(MS)がBase ID(16ビット)の中でMSB 3番目のビットが0である地域から1である地域に移動時、WBPX位置登録が行われて私設無線網に移動したことを把握することになり、また移動端末(MS)がBase IDが0である地域に移動時、WPBX位置登録が行われて公衆移動通信網に移動したことを把握することができる。
図19を参照すれば、移動端末(MS)がUser Zone IND=0である移動通信網からUSER ZONE IND=1、User Zone=NNNNである網に移動時、移動端末(MS)に貯蔵されたUser Zoneと一致する場合位置登録が発生される。また、位置登録の以後にまた移動端末(MS)が移動してUser Zone IND=0である地域あるいはUSER ZONE IND=1でありながらUser Zone≠NNNNである地域に移動時、User Zone位置登録が行われて移動端末(MS)の位置状態が把握できる。
図20を参照すれば、移動端末(MS)がREG ZONE≠NN及びTOTAL ZONE=1である地域からREG ZONE=NN及びTOTAL ZONE=1である地域に移動時、Zone Based位置登録が行われて、反対方向に進む場合にもZone Based位置登録を行うことで端末位置状態が把握できる。
図21には、本発明に従って行われる同期式CDMA網での端末位置登録シグナリング処理手続きが示されている。
図21を参照すれば、移動端末(MS)1は、上述のような位置登録条件(WPBX、User ZoneあるいはZone Based位置登録)が満足されたとき位置登録(Registration)を要請する(段階T100)。このとき、位置登録方法は上述した三種類の方法の他にPower On/Down位置登録も採用できる。
無線システム(BSS)106は、交換局システム103に位置登録(Registration)要請を伝送し(段階T102)、交換局システム103は、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110にREGNOT Invokeを伝送する(段階T104)。ここで、REGNOTには、MIN、ESN、MSC ID、QUALCODE(Qualification Information Code)、MYTYPE(System My Type Code)、LAI、SYSACCTYPE(System Access Type)などのパラメータが含まれる。
次いで、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、交換局システム103にregnot応答を伝送し(段階T106)、交換局システム103は該当の無線システム(BSS)106に位置応答メッセージ(RegiAccept)を伝送する(段階T108)。このとき私設無線網の出入可否及びその他付加サービス(移動端末のカメラ制御、データ接続制御など)情報も共に伝送されることが望ましい。
無線システム(BSS)106は、該当の端末に位置応答メッセージ(RegiAccept)を伝送する(段階T110)。
一方、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110はREGNOTに含まれたパラメータを参照したとき、端末が公衆移動通信網(PLMN)から私設無線網に、あるいは私設無線網から公衆移動通信網(PLMN)に移動したと判断された場合、私設無線網DBの更新のためのQUALDIR Invokeを交換局システム103に伝送する(段階T112)。ここで、QUALDIRメッセージには、MIN、ESN、QUALCODE、MYTYPEなどの主要パラメータが含まれる。
交換局システム103は、受信されたQUALCODEを用いてVLR加入者の私設無線網関連DBを更新し、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110にqualdir応答メッセージを伝送する(段階T114)。
また、私設無線網の出入可否及びその他制御状態を端末に伝送するための他の方法として、交換局システム103はVLR加入者DBで私設無線網に関連したDB値が変更されるとき、Feature Notificationメッセージを無線システム(BSS)106に伝送する(段階T116)。
無線システム(BSS)106は、該当の端末にFeature Notificationメッセージを伝送する(段階T118)。これによって端末はIndicatorによってその画面に私設無線可能可否が示されるか発信が制御される。
一方、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、私設網加入者DBに変更があることを知らせるQUALDIR Invokeを私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108に伝送する(段階T120)。ここで、ESN領域は、Serial No.を伝送して私設無線網運用者にESN情報が伝送されないようにすることが望ましい。
私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は、加入者DBを更新した後上記専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110にqualdir応答メッセージを伝送する(段階T122)。
図6に示した私設無線網統合システムの場合は上述の手続きを全て行い、図4に示した私設無線網統合システムの場合は段階T120及び段階T122を行わない。
一方、図5に示した私設無線網統合システムの場合には図22に示したシグナリング処理手続きを行う。
図22を参照すれば、移動端末(MS)1は、上述のような位置登録条件(Base ID変更、User Zone変更あるいは登録Zone変更)が満足されたとき、無線システム(BSS)106に位置登録要請(Registration Request)メッセージを伝送する(段階T150)。
無線システム(BSS)106は、交換局システム103に位置登録要請(Registration Request)を伝送し(段階T152)、交換局システム103はホーム位置登録機(HLR)100に位置登録通知メッセージ(REGNOT)を伝送する(段階T154)。ここで、REGNOTには、MIN、ESN、MSC ID、QUALCODE(Qualification Information Code)、MYTYPE(System My Type Code)、LAI、SYSACCTYPE(System Access Type)などのパラメータが含まれる。
ホーム位置登録機(HLR)100は、位置登録時に含まれたLAI情報とDBにあるWPBX基地局情報とを比較してWPBX出入可否を定め(段階T156)、交換局システム103に応答メッセージ(regnot)を伝送し(段階T158)、交換局システム103は該当の無線システム(BSS)106に位置登録応答メッセージ(RegiAccept)を伝送する(段階T160)。このとき、私設無線網の出入可否及びその他付加サービス(移動端末のカメラ制御など)情報も共に伝送されることが望ましい。
無線システム(BSS)106は、該当の移動端末(MS)1に位置応答メッセージ(RegiAccept)を伝送する(段階T162)。
また、私設無線網の出入可否及びその他制御状態を端末に伝送するための他の方法として、交換局システム103はVLR加入者DBで私設無線網に関連したDB値が変更されるとき、状態通知メッセージ(Feature Notification)を無線システム(BSS)106に伝送する(段階T164)。
無線システム(BSS)106は、該当の移動端末(MS)1に状態通知メッセージ(Feature Notification)を伝送する(段階T166)。これによって移動端末(MS)は、指示子(Indicator)によってその画面に私設無線網サービスの可能可否が表示されるか発信が制御される。
図23には、MSC/VLR形態の交換局システム103で私設無線網の出入可否を定めるシグナリング処理手続きが示されている。この場合、交換局システム103では、WPBXごとの基地局情報をDB化して管理し(段階T151)、位置登録発生時基地局情報リストと比較することで私設無線網出入制御及びその他付加サービス制御を行う。
図23を参照すれば、移動端末1が交換機間の移動や、パワーオン/オフ、タイマー動作などに起因して位置登録を要請することによって、無線システム(BSS)106では交換局システム103に位置登録要請メッセージを伝送する(段階T153及びT155)。
交換局システム103は加入者DBの生成/変更のためにホーム位置登録機(HLR)に位置登録を要請し(段階T157)、ホーム位置登録機(HLR)は位置登録要請に含まれたMSC情報を私設無線網加入者プロファイルに登録されたMSC IDと比較して(段階T159)相異なる場合には一般的な位置登録応答を行い(段階T165)、同一の場合には移動端末(MS)1が加入者サービスが可能な交換局システム103の領域内に進入したことを知らせるために、一般的な位置登録応答情報を含めてWPBX Service IND及びWPBX NO.などの情報を含む応答メッセージを伝送する(段階T161)。
交換局システム103は、加入者DBを管理して私設無線網機能を活性化し該当のWPBX NO.の基地局情報を管理する(段階T163)。
また、交換局システム103は、無線システム(BSS)106を経由して移動端末(MS)1に位置登録応答メッセージを伝送する(段階T167)。これに応答して移動端末(MS)1は、私設無線網の位置登録条件に応じた位置登録要請を無線システム(BSS)106に伝送し(段階T169)、無線システム(BSS)106では該当の位置登録要請メッセージを交換局システム103に伝送する(段階T171)。
交換局システム103は、位置登録要請に含まれた基地局情報(BASE ID)とWPBX基地局情報DBとを比較する(段階T173)。比較した結果、WPBX基地局情報DBに属する場合、交換局システム103は該当の私設無線網に対する出入(In/Out)と付加機能制御のための加入者状態通知メッセージ(FNM:Feature Notification Msg.)を移動端末(MS)1に伝送する(段階T175)。
以後、交換局システム103は、無線システム(BSS)106を経由して移動端末(MS)1に位置登録応答メッセージを伝送する(段階T177)。段階T173において、位置登録要請に含まれた基地局情報(BASE ID)がWPBX基地局情報DBに属しない場合には段階T175が行われない。
図24及び図25には、本発明に従って提供される非同期式WCDMA網での端末位置登録方法が概略的に示されている。
図24を参照すれば、オーバーヘッドチャンネルで放送されるSIB(System Information Block)type 3/4のメッセージに含まれたCell ID特定指定ビット値が変更(0⇔1)される度に移動端末(MS)は位置登録を行い、移動端末(MS)は初期開通時私設無線網機能に対するOn/Off機能を提供しなければならず、私設無線網機能をOnした端末に限って本位置登録が行われることで位置登録によるシステムの負荷を最小化すべきである。
図25を参照すれば、私設無線網のLAIと公衆移動通信網のLAIとは相異なるように設定されて移動端末(MS)の移動によるLAIの変更時自動で位置登録が行われることで私設無線網サービス領域に対する出入状態を確認することができる。
図26は、本発明に従って行われる非同期式WCDMA網での端末位置登録シグナリング処理方法を示す手続き図である。
図26を参照すれば、移動端末(MS)1は、上述のような位置登録条件が満足されたとき、位置情報更新メッセージ(LU)を無線システム106に伝送する(段階T200)。
無線システム106は交換局システム103に位置情報更新メッセージ(LU)を伝送し(段階T202)、交換局システム103はホーム位置登録機(HLR)100に位置登録要請(UPL)を伝送する(段階T204)。
ホーム位置登録機(HLR)100は、上記交換局システム103に位置登録応答(UPL)を伝送する(段階T206)。ここで、図5に示したシステムの場合、ホーム位置登録機(HLR)100は移動端末(MS)1の私設無線網の出入可否を判断して応答を行わなければならない。
交換局システム103は、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110に位置情報登録要請(NOTE‐MM‐EVENT)を伝送する(段階T208)。
専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、加入者の私設無線網の出入可否を判断し、IMSI及びCell IDに基づいて端末DBをアップデートした後(段階T210)、交換局システム103に位置登録応答(note‐mm‐event)を伝送する(段階T212)。
交換局システム103は、無線システム106に位置情報更新応答を伝送するが(段階T214)、このとき私設無線網の出入可否及びその他付加サービス(移動端末のカメラ制御など)情報も共に伝送されることが望ましい。
無線システム106は、移動端末(MS)1に位置情報更新応答を伝送する(段階T216)。
また、私設無線網の出入可否及びその他制御状態を端末に伝送するための他の方法として、交換局システム103はVLR加入者DBで私設無線網に関連したDB値が変更されるとき、GMM(GPRS Mobility Management)メッセージを移動端末(MS)1に伝送する(段階T218)。このときGMMメッセージは、図29に示したように、細部パラメータであるLSA ID(全体24ビットから構成)に制御ビットを定義して端末に対する私設無線網サービスの可能可否及び付加機能の制御機能を提供する。
専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108に移動端末(MS)1の位置情報を提供するために位置登録要請を伝送し(段階T220)、私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は、端末位置情報を更新した後専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110に位置登録応答メッセージを伝送する(段階T222)。
非同期式WCDMA網での端末位置登録シグナリング処理方法において、図5に示した私設無線網統合システムの場合には図27に示したシグナリング処理手続きを行う。
図27を参照すれば、移動端末(MS)1は、上述のような位置登録条件(Cell ID変更あるいはLAI変更)が満足されたとき、無線システム(BSS)106に位置情報更新メッセージ(Location Update)を伝送して位置登録を要請する(段階T250)。
無線システム(BSS)106は、交換局システム103に位置情報更新メッセージ(Location Update)を伝送し(段階T252)、交換局システム103はホーム位置登録機(HLR)100に位置登録要請(UPL)を伝送する(段階T254)。
ホーム位置登録機(HLR)100は、位置登録時含まれたLAI情報とDBにあるWPBX基地局情報とを比較してWPBX出入可否を定め(段階T256)、交換局システム103に位置登録応答(upl)を伝送する(段階T258)。ここで、ホーム位置登録機(HLR)100は、移動端末(MS)1の私設無線網の出入可否を判断して応答を行わなければならない。
交換局システム103は、該当の無線システム(BSS)106に位置情報更新応答(LU Accept)を伝送する(段階T260)。このとき私設無線網の出入可否及びその他付加サービス(移動端末のカメラ制御など)情報も共に伝送されることが望ましい。
無線システム(BSS)106は、該当の端末に位置情報更新応答(LU Accept)を伝送する(段階T262)。
また、私設無線網の出入可否及びその他制御状態を端末に伝送するための他の方法として、交換局システム103は、VLR加入者DBで私設無線網に関連したDB値が変更されるとき、GMMメッセージを移動端末(UE)1に伝送する(段階T264)。このときGMMメッセージは、図29に示したように、細部パラメータであるLSA ID(全体24ビットから構成)に制御ビットを定義して端末に対する私設無線網サービスの可能可否及び付加機能の制御機能を提供する。
図28には、MSC/VLRあるいはSGSN/VLR形態の交換局システム103で私設無線網の出入可否を定めるシグナリング処理手続きが示されている。この場合、交換局システム103ではWPBXごとの基地局情報をDB化して管理し(段階T251)、位置登録発生時基地局情報リストと比較することで私設無線網出入制御及びその他付加サービス制御を行う。端末の私設無線網出入制御及びその他付加サービス制御のための方法としては、GMM Info、MM Infoメッセージなど多様な技術が採択できるが、本処理手続きではGMM InfoメッセージにあるLSA ID(Localized Service Area)を活用した。
図28を参照すれば、移動端末(UE)1が交換機間の移動や、パワーオン/オフ、タイマー動作などに起因して位置登録を要請することによって、無線システム(RAN)106では交換局システム103に位置登録要請メッセージを伝送する(段階T253及びT255)。
交換局システム103は加入者DBの生成/変更のためにホーム位置登録機(HLR)に位置登録を要請し(段階T257)、ホーム位置登録機(HLR)は位置登録要請に含まれたMSC情報を私設無線網加入者プロファイルに登録されたMSC IDと比較して(段階T259)相異なる場合には一般的な位置登録応答を行い(段階T265)、同一の場合には移動端末(UE)1が加入者サービスが可能な交換局システム103の領域内に進入したことを知らせるために、一般的な位置登録応答情報を含めてWPBX Service IND及びWPBX NO.などの情報を含む応答メッセージを伝送する(段階T261)。
交換局システム103は、加入者DBを管理して私設無線網機能を活性化し該当のWPBX NO.の基地局情報を管理する(段階T263)。
また、交換局システム103は、無線システム(RAN)106を経由して移動端末(UE)1に位置登録応答メッセージを伝送する(段階T267)。これに応答して移動端末(UE)1は私設無線網の位置登録条件に応じた位置登録要請を無線システム(RAN)106に伝送し(段階T269)、無線システム(RAN)106では該当の位置登録要請メッセージを交換局システム103に伝送する(段階T271)。
交換局システム103は、位置登録要請に含まれた基地局情報(BASE ID)とWPBX基地局情報DBとを比較する(段階T273)。比較結果、WPBX基地局情報DBに属する場合、交換局システム103は該当の私設無線網に対する出入(In/Out)と付加機能制御のためのGMM Infoメッセージを移動端末(UE)1に伝送する(段階T275)。移動端末(UE)1はGMM InfoメッセージにあるLSA IDの各制御ビットによって端末の機能を制御する。
以後、交換局システム103は、無線システム(RAN)106を経由して移動端末(UE)1に位置登録応答メッセージを伝送する(段階T277)。段階T273において、位置登録要請に含まれた基地局情報(BASE ID)がWPBX基地局情報DBに属しない場合には段階T275が行われない。
図30ないし図35は、本発明のまた他の側面によって行われる、着信端末のトラフィック状態を知らせるための呼処理手続きを示した図面である。
まず、図30及び図31に示した呼処理手続きを行うための図6の私設無線網統合サービスシステムは以下のような構成を持つ。
トラフィック状態情報を提供するため、私設無線網統合サービスシステムは、公衆移動通信網(PLMN)の交換局システム103に連結される私設交換機(PBX)107と、私設無線網加入者の登録、認証及び出入を処理し交換局システム103に対してトラフィック確認及び呼処理のための情報を提供するように私設無線網内に備えられた呼処理管理装置である私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108を含む。
公衆移動通信網(PLMN)は、移動局(MS)に対して同期式CDMA(Code Division Multiple Access)あるいは非同期式WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の移動通信サービスを提供するためのものであって、公知のようにホーム位置登録機(HLR)100と、上記ホーム位置登録機(HLR)100に連結された多数の交換局システム103と、上記交換局システム103に連結された多数の基地局制御機(BSCあるいはRAN)104と、上記基地局制御機(BSCあるいはRAN)104に連結された多数の基地局(BTSあるいはNode B)105と、信号交換のための信号中継ポイント(STP)102とを備える。
信号中継ポイント(STP)102は、上記ホーム位置登録機(HLR)100と交換局システム103との間あるいは交換局システム103間のNo.7信号をルーティングする中継交換機の役割をする。信号中継ポイント(STP)102には位置登録処理のための専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110が連結できる。
交換局システム103は、2G及び3Gの主音声呼処理を行うシステム及び加入者DBであるMSC/VLRや、3Gでデータ処理を行うシステム及び加入者DBであるSGSN/VLR、あるいは2Gでデータ処理を行うシステムであるPDSNから構成される。以下、MSC/VLR形態の交換局システム103と私設交換機(PBX)107が連動する場合を中心にして本発明を説明する。
交換局システム103は、私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)から着/発信端末の翻訳情報を受信し、着信端末のトラフィック状態を確認して発信端末に通話中状態を伝送する。
このため、交換局システム103は、着信番号を解釈して特殊コードが含まれた場合を私設無線網呼として認識した後、着信番号に含まれたGTコードを解釈して該当の私設交換機(PBX)107を区分し、私設交換機(PBX)に対応する私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)に対して位置経路を要請しその応答メッセージを受信する処理を行う。
交換局システム103には私設無線網呼の発生時これが認識できるように私設無線網呼の局番を解釈するための要素が含まれる。たとえ図面には示されていないが、交換局システム103には、私設交換機(PBX)107ごとに付与されるGTコードを貯蔵するGTデータベース(GTDB)と、私設網加入者を区分することができる識別子(WPBX Service Indicator、WPBX In/Out Indicator、WPBX No.、WPBX基地局情報など)が加えられた加入者情報を貯蔵する加入者VLRデータベースが備えられる。
私設無線網呼の場合着信番号は、例えば、「#NNNN‐MMMM」のように特殊コード(#)+GTコード(NNNN)+番号(MMMM)の形態から構成される。
より望ましくは、私設無線網呼の着信番号は、例えば、「#MMMM」のように特殊コード(#)+番号(MMMM)の形態から構成される。私設交換機(PBX)の区分のためのGTコードの分析は発信端末の加入者VLRデータベースに含まれているものを活用することができるので、これを着信端末の私設交換機(PBX)と同一視することで呼処理ができる。このように特殊コード(#)+番号(MMMM)の形態で着信番号を指定する場合、サービス加入者の番号入力作業を簡素化することができる。
ここで、特殊コード「#」は、交換局システム103が私設無線網呼であるか否かを認識できるように付与されるコードであって、「*」、「#*」などに替えることも可能であり、その他に多様な変形例があり得る。
着信端末がCNIP(Calling Number Identification Presentation)サービスを受ける端末である場合、上記特殊コードを発信番号に付加して着信端末に伝送すれば着信端末に対して私設無線網呼の着信を知らせることができる便利性がある。例えば、発信端末番号がKKKKあるいはNNNN‐KKKKである場合、着信端末に着信され表示される番号は#KKKKあるいは#NNNN‐KKKKになるように呼処理が行われることができる。
私設交換機(PBX)107は、交換局システム103とPSTN109とにリンクされて上記交換局システム103が私設無線網呼を処理することができるように連動する。
私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は、上記私設交換機(PBX)107と共に私設無線網(WPBX)を形成し、交換局システム103の要請に応答して着/発信番号の翻訳情報を上記交換局システム103に提供して公衆網呼及び私設無線網呼に対するトラフィック管理と呼処理が行われるようにする。
上記私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は、上記信号中継ポイント(STP)102にリンクされてNo.7シグナリング(Signaling)を行う。私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は、私設無線網の加入者登録(移動通信番号と有線番号のマッチング、付加サービスなど)、加入者位置情報の管理などを行うHLR機能と、訪問者位置登録を行うVLR機能とを基本的に提供する。
図30に示した呼処理手続きにおいて、着信番号の番号体系は、特殊コード(#)+GTコード(NNNN)+番号(MMMM)から構成される場合システムを具現するにおいては便利であるが、加入者が入力しなければならない番号が多くて使用が不便なので、特殊コード(#)+番号(MMMM)から構成される例を中心にして説明する。
発信端末の発信(発信番号:010‐1111‐2222、着信番号:#3333)によって無線システム(BSSあるいはRAN)106から交換局システム103に呼要請が受信されれば(段階U100及びU102)、交換局システム103は着信番号の特殊コードを確認して私設無線網呼であるか否かを判断する(段階U104)。
判断結果、私設無線網呼を示す特殊コード「#」が存在しない場合交換局システム103は公衆移動通信網(PLMN)のみを活用した通常の公衆網呼処理を行い(段階U106)、特殊コード「#」を認識した場合には加入者VLRデータベースを検索して発信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に位置するか否かを確認する(段階U108)。
加入者VLRデータベースの検索結果、発信端末が私設無線網(WPBX)の地域内に存在しないと判断された場合交換局システム103は呼を解除する(段階U110)。
一方、発信端末が私設無線網(WPBX)の地域内に存在する無線端末(MS)1であると判断された場合、交換局システム103は発信側加入者VLRデータベースでWPBX No.を確認して着信端末機の私設交換機(PBX)107を定め(段階U112)、該当の私設交換機(PBX)107に対応する私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108に着/発信番号に対する位置経路情報を要請する(段階U114)。
私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は、上記位置経路要請に対応する番号翻訳を行う(Calling:010‐1111‐2222⇒2222、Called:#3333⇒010‐1111‐3333)(段階U116)。
着/発信端末に対する番号翻訳を完了した後、私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は、着信有線端末呼であるか否かとその通話中(busy)状態を確認し(段階U118)、通話中である場合には交換局システム103に位置経路応答メッセージ[busy]を伝送する(段階U120)。
交換局システム103では位置経路応答メッセージ[busy]を受信し、該当の発信無線端末(MS)1に着信有線端末が通話中状態であることを知らせる(段階U122)。
一方、段階U118で着信有線端末呼でないと判断された場合、私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は加入者データベースを検索して番号翻訳された着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内にあるか否かを確認する(段階U124)。
着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内にある無線端末(MS)2である場合、私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は交換局システム103に位置経路応答メッセージ[Calling:#2222、Called:010‐1111‐3333]を伝送する(段階U126)。
交換局システム103は、位置経路応答メッセージ[busy]を受信して該当の着信端末の呼状態を確認し(段階U128)、着信端末が通話中である場合には発信無線端末(MS)1に着信無線端末(MS)1が通話中状態であることを知らせる(段階U130)。
図31には、発信端末が有線端末3である場合の呼処理手続きが示されている。
図31を参照すれば、発信端末が私設交換機(PBX)107に呼を要請したとき(Calling:3333、Called:2222)(段階U200)、私設交換機(PBX)107は着信有線端末呼の通話中状態を判断する(段階U202)。
判断した結果着信有線端末が通話中である場合、私設交換機(PBX)107は発信端末に通話中状態を知られる指示子(Busy Ind)を伝送し(段階U204)、私設位置登録装置(PBX‐HLR/VLR)108は着信無線端末が私設無線網に存在することを確認して着/発信番号を変更する(Calling:3333⇒#3333、Called:2222⇒010‐1111‐2222)(段階U206)。
以後、私設交換機(PBX)107は、変更された番号に対する呼設定要請メッセージ(IAM)を交換局システム103に伝送する(段階U208)。
交換局システム103は、該当の着信端末の通話中状態を判断して(段階U210)、通話中状態であると確認された場合には私設交換機(PBX)107に応答メッセージを伝送し(段階U212)、これによって発信有線端末3に通話中であることを知らせるメッセージが伝達される(段階U214)。
図32及び図33に示した呼処理手続きを行うための図4の私設無線網統合サービスシステムは以下のような構成を持つ。
トラフィック状態情報を提供するため、私設無線網統合サービスシステムは、公衆移動通信網(PLMN)の交換局システム103に連結される私設交換機(PBX)107と、公衆移動通信網(PLMN)の信号中継ポイント(STP)102に連結されて交換局システム103に対してトラフィック確認及び呼処理のための情報を提供する呼処理管理装置である専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110を含む。
上記信号中継ポイント(STP)102には、SMSC(Short Message Service Center)112がさらにリンクできる。また、SMSC112にはインターネット111を介して加入者DB管理企業型SMSC113が連結され、公衆移動通信網(PLMN)のホーム位置登録機(HLR)100及び専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110と連動する加入者登録装置114がさらに含まれることが望ましい。
専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、交換局システム103に対してトラフィック管理及び呼処理のための端末情報を提供する。すなわち、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、交換局システム103の要請に応答して着/発信番号の翻訳情報を上記交換局システム103に提供して公衆網呼及び私設無線網呼に対するトラフィック確認及び該当の呼処理が行われるようにする。
このため、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、交換局システム103からルーティングされた着信番号に含まれたGTコードを解釈して該当の私設交換機(PBX)を区分する。代案として、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、交換局システム103からルーティングされた発信番号を活用して着信番号の該当の私設交換機(PBX)を区分することができる。
上記専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、上記信号中継ポイント(STP)102にリンクされてNo.7シグナリングを行い、専用位置登録及び加入者認証処理と、知能網呼処理などを行う。
交換局システム103は、着信番号に前述した特殊コードが含まれたことを認識して公衆移動通信網(PLMN)のホーム位置登録機(HLR)100に呼設定のためのルーティング情報を要請し、ホーム位置登録機(HLR)100から提供されるルーティング情報に対応する専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110に呼設定を要請する。
また、交換局システム103は、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110によって翻訳された着信番号を受信してトラフィック状態を確認し、公衆移動通信網(PLMN)のみを活用するか該当の私設交換機(PBX)107と連動することで呼処理を行う。
図32に示した呼処理手続きを参照すれば、発信端末の発信(発信番号:010‐1111‐2222、着信番号:#3333)によって無線システム(BSSあるいはRAN)106から交換局システム103に呼要請が受信されれば(段階U300及びU302)、交換局システム103は着信番号に含まれた特殊コード「#」を認識して知能網呼のような処理のためにホーム位置登録機(HLR)100に呼設定を要請する(Calling:010‐1111‐2222、Called:#3333、基地局情報)(段階U304)。
ホーム位置登録機(HLR)100は、該当の専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110のルーティング情報が含まれた呼設定応答メッセージを交換局システム103に伝送する(段階U306)。
呼設定応答メッセージを受信した交換局システム103は、該当の専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110に呼設定を要請する(Calling:010‐1111‐2222、Called:#3333、基地局情報)(段階U308)。
専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110では設定要請された呼が私設無線網の呼であるか否かを判断して(段階U310)、私設無線網呼ではない場合には公衆網呼など他の呼処理が行われるように交換局システム103に応答し(段階U312)、私設無線網呼である場合には発信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在するか否かを確認する(段階U314)。
確認結果、発信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在しない場合、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は呼解除(段階U318)のための応答メッセージを交換局システム103に伝送する(段階U316)。
発信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在する無線端末(MS)1である場合、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は着信端末の番号を翻訳し、着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内にあるか否かを判断する(段階U320)。ここで、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は着信端末の番号翻訳を行うために発信端末の私設無線網(WPBX No.)を確認し、この私設無線網(WPBX No.)の加入者データベースで着信番号(3333)に対応する無線端末番号(010‐1111‐3333)を探す。このときデータベースの検索を速く行うように基地局情報を活用することができる。
着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在すると判断された場合、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は交換局システム103に呼設定応答[Calling:#2222、Called:010‐1111‐3333]を伝送する(段階U322)。
上記呼設定応答メッセージを受信した交換局システム103は、翻訳された着信端末の番号を活用してVLR検索を行うとともに通話中状態を確認する(段階U324)。
以後、交換局システム103は、着信端末の通話中状態を専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110に伝送し(段階U326)、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110では着信有線端末の存在可否を判断する(段階U328)。
着信有線端末が存在しない場合、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は着信端末の状態を交換局システム103に伝送して発信無線端末(MS)1に伝達されるようにする(段階U330及びU332)。
一方、着信有線端末が存在する場合、専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は交換局システム103に該当のPBXルーティング情報を伝送し(段階U334)、交換局システム103は該当の私設交換機(PBX)に対して呼設定のためのISUP処理を行う(段階U336)。
私設交換機(PBX)は、該当の有線端末3が通話中状態であるか否かを判断し(段階U338)、通話中状態であると確認された場合には交換局システム103にメッセージを伝送し、これによって着信有線端末3の状態が発信端末に伝達される(段階U340及びU342)。
図33には、発信端末が有線端末3である場合の呼処理手続きが示されている。
図33を参照すれば、発信端末が私設交換機(PBX)107に呼を要請したとき(Calling:3333、Called:2222)(段階U400)、私設交換機(PBX)107は着信有線端末呼の通話中状態を判断する(段階U402)。
私設交換機(PBX)107は、着信有線端末4が通話中であると確認された場合発信端末に通話中状態を知られる指示子(Busy Ind)を伝送し(段階U404)、着信有線端末4が通話中ではないと確認された場合には着/発信番号を翻訳する(Calling:3333⇒#3333、Called:2222⇒010‐1111‐2222)(段階U406)。
以後、私設交換機(PBX)107は、交換局システム103に翻訳された着/発信番号に対する呼要請メッセージ(IAM)を伝送し(段階U408)、それによって交換局システム103は専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110に呼設定を要請する(段階U410)。
専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110は、着信端末が私設無線網(WPBX)内に存在するか否かを判断したとき(段階U412)、存在すると確認された場合交換局システム103に呼設定応答メッセージを伝送する(段階U414)。
交換局システム103は、該当の着信端末の通話中状態を判断したとき(段階U416)、着信端末が通話中状態ではない場合には着信呼処理を行い(段階U418)、通話中状態であると確認された場合には私設交換機(PBX)107に着信端末状態を知らせるメッセージを伝送する(段階U420)。これによって、私設交換機(PBX)107は発信有線端末3に着信端末が通話中であることを知らせるメッセージ(Busy Ind)を伝送する(段階U422)。
図34及び図35に示した呼処理手続きを行うための図5の私設無線網統合サービスシステムは以下のような構成を持つ。
トラフィック状態情報を提供するため、私設無線網統合サービスシステムは、公衆移動通信網(PLMN)の交換局システム103に連結される私設交換機(PBX)107と、公衆移動通信網(PLMN)の信号中継ポイント(STP)102に連結されて交換局システム103に対してトラフィック確認及び呼処理のための情報を提供する呼処理管理装置であるサービス制御ポイント(SCP)115を含む。
信号中継ポイント(STP)102には、SMSC(Short Message Service Center)112がさらにリンクできる。また、SMSC112にはインターネット111を介して加入者DB管理企業型SMSC113が連結され、公衆移動通信網(PLMN)のホーム位置登録機(HLR)100及び専用位置登録/サービス制御ポイント(XLR‐SCP)110と連動する加入者登録装置114がさらに含まれることが望ましい。
サービス制御ポイント(SCP)115は、交換局システム103に対してトラフィック管理及び呼処理のための端末情報を提供する。すなわち、サービス制御ポイント(SCP)115は、交換局システム103の要請に応答して着/発信番号の翻訳情報を上記交換局システム103に提供して公衆網呼及び私設無線網呼に対するトラフィック確認及び該当の呼処理が行われるようにする。
このため、サービス制御ポイント(SCP)115は、交換局システム103からルーティングされた着信番号に含まれたGTコードを解釈して該当の私設交換機(PBX)を区分する。代案として、サービス制御ポイント(SCP)115は、交換局システム103からルーティングされた発信番号を活用して着信番号の該当の私設交換機(PBX)を区分することができる。
上記サービス制御ポイント(SCP)115は、上記信号中継ポイント(STP)102にリンクされてNo.7シグナリングを行い、専用位置登録及び加入者認証処理と、知能網呼処理などを行う。
交換局システム103は、着信番号に前述した特殊コードが含まれたことを認識して公衆移動通信網(PLMN)のホーム位置登録機(HLR)100に呼設定のためのルーティング情報を要請し、ホーム位置登録機(HLR)100から提供されるルーティング情報に対応するサービス制御ポイント(SCP)115に呼設定を要請する。
また、交換局システム103は、サービス制御ポイント(SCP)115によって翻訳された着信番号を受信してトラフィック状態を確認し、公衆移動通信網(PLMN)のみを活用するか該当の私設交換機(PBX)107と連動することで呼処理を行う。
上述のような私設無線網統合サービスシステムには、HLR加入者DB、VLR加入者DB、SCP加入者DB、PBX HLR/VLR加入者DBなどが構築されなければならない。ここで、HLR加入者DB、VLR加入者DB及びSCP加入者DBには、WPBX ID、SPEC、IMSI、有線電話の有無、私設無線網固有番号、有線電話番号、Serial No.、ESN、WPBX Service IND、WPBX In/Out IND、WPBX基地局情報、カメラ制御IND、データ接続INDなどのデータ要素が含まれることが望ましい。また、PBX HLR/VLR加入者DBには、WPBX ID、SPEC、IMSI、有線電話の有無、私設無線網固有番号、有線電話番号、Serial No.、WPBX Service IND、WPBX In/Out IND、WPBX基地局情報、カメラ制御IND、データ接続INDなどのデータ要素が含まれることが望ましい。
図34に示した呼処理手続きを参照すれば、発信端末の発信(発信番号:010‐1111‐2222、着信番号:#3333)によって無線システム(BSSあるいはRAN)106から交換局システム103に呼要請が受信されれば(段階U500及びU502)、交換局システム103は着信番号に含まれた特殊コード「#」を認識して知能網呼のような処理のためにホーム位置登録機(HLR)100に呼設定を要請する(Calling:010‐1111‐2222、Called:#3333、基地局情報)(段階U504)。
ホーム位置登録機(HLR)100は、該当のサービス制御ポイント(SCP)115のルーティング情報が含まれた呼設定応答メッセージを交換局システム103に伝送する(段階U506)。
呼設定応答メッセージを受信した交換局システム103は、該当のサービス制御ポイント(SCP)115に呼設定を要請する(Calling:010‐1111‐2222、Called:#3333、基地局情報)(段階U508)。
サービス制御ポイント(SCP)115では設定要請された呼が私設無線網の呼であるか否かを判断して(段階U510)、私設無線網呼ではない場合には公衆網呼など他の呼処理が行われるように交換局システム103に応答し(段階U512)、私設無線網呼である場合には発信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在するか否かを確認する(段階U514)。
確認結果、発信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在しない場合、サービス制御ポイント(SCP)115は呼解除(段階U518)のための応答メッセージを交換局システム103に伝送する(段階U516)。
発信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在する無線端末(MS)1である場合、サービス制御ポイント(SCP)115は着信端末の番号を翻訳する(段階U520)。ここで、サービス制御ポイント(SCP)115は、着信端末の番号翻訳を行うために発信端末の私設無線網(WPBX No.)を確認し、この私設無線網(WPBX No.)の加入者データベースで着信番号(3333)に対応する無線端末番号(010‐1111‐3333)を探す。このとき、データベースの検索を速く行うように基地局情報を活用することができる。
以後、サービス制御ポイント(SCP)115はホーム位置登録機(HLR)100に着信端末の位置を照会し(段階U522)、ホーム位置登録機(HLR)100は交換局システム103に位置照会メッセージを伝送した後、それに対応する着信端末位置応答メッセージを受信してまたサービス制御ポイント(SCP)115に伝達する(段階U524ないしU528)。ここで、着信端末位置応答メッセージには着信端末のWPBX In/Out IND、基地局情報などが含まれる。
着信端末位置応答を受信した後サービス制御ポイント(SCP)115は、着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内にあるか否かを判断して(段階U530)、着信端末が私設無線網(WPBX)の領域内に存在すると判断された場合には、交換局システム103に呼設定応答[Calling:#2222、Called:010‐1111‐3333]を伝送する(段階U532)。
上記呼設定応答メッセージを受信した交換局システム103は、翻訳された着信端末番号を活用してVLR検索を行うとともに通話中状態であるか否かを確認する(段階U534)。
以後、交換局システム103は、着信端末の通話中状態をサービス制御ポイント(SCP)115に伝送し(段階U536)、サービス制御ポイント(SCP)115では着信有線端末の存在可否を判断する(段階U538)。
着信有線端末が存在しない場合、サービス制御ポイント(SCP)115は着信端末の状態を交換局システム103に伝送して発信無線端末(MS)1に伝達されるようにする(段階U540及びU542)。
一方、着信有線端末が存在する場合、サービス制御ポイント(SCP)115は、交換局システム103に該当のPBXルーティング情報を伝送し(段階U544)、交換局システム103は該当の私設交換機(PBX)に対して呼設定のためのISUP処理を行う(段階U546)。
私設交換機(PBX)は、該当の有線端末3が通話中状態であるか否かを判断し(段階U548)、通話中状態であると確認された場合には交換局システム103にメッセージを伝送し、これによって着信有線端末3の状態が発信端末に伝達される(段階U550及びU552)。
図35に示した呼処理手続きを参照すれば、発信端末が私設交換機(PBX)107に呼を要請したとき(Calling:3333、Called:2222)(段階U600)、私設交換機(PBX)107は着信有線端末呼の通話中状態を判断する(段階U602)。
私設交換機(PBX)107は、着信有線端末4が通話中であると確認された場合、発信端末に通話中状態を知られる指示子(Busy Ind)を伝送し(段階U604)、着信有線端末4が通話中ではないと確認された場合には着/発信番号を翻訳する(Calling:3333⇒#3333、Called:2222⇒010‐1111‐2222)(段階U606)。
以後、私設交換機(PBX)107は、交換局システム103に翻訳された着/発信番号に対する呼要請メッセージ(IAM)を伝送し(段階U608)、それによって交換局システム103はホーム位置登録機100に着信呼位置を要請する(段階U610)。
ホーム位置登録機100では交換局システム103の着信呼位置の要請に対応して、SCPルーティング情報が含まれた着信呼位置応答メッセージを交換局システム103に伝送する(段階U612)。
交換局システム103は、着信端末が私設無線網(WPBX)内に存在するか否かを判断したとき(段階U614)、存在しない場合には私設交換機(PBX)107に対して有線端末着信呼処理を行い(段階U616)、これによって有線発信端末3と有線着信端末4との間の呼がセットアップされる(段階U618)。
一方、着信端末が私設無線網(WPBX)内に存在する場合、交換局システム103は着信端末の状態を確認して通話中であるか否かを判断し(段階U620及びU622)、通話中状態であると確認された場合には私設交換機(PBX)107に着信端末の通話中状態を知らせる呼設定応答メッセージを伝送する(段階U624)。これによって、私設交換機(PBX)107は発信有線端末3に着信無線端末1が通話中であることを知らせるメッセージ(Busy Ind)を伝送する(段階U626)。
以上のように、本発明は、たとえ限定された実施例と図面とによって説明されたが、本発明はこれによって限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を持つ者により本発明の技術思想と特許請求範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能なのは言うまでもない。