JP4977444B2 - 動画像ノイズ除去装置および動画像ノイズ除去方法 - Google Patents

動画像ノイズ除去装置および動画像ノイズ除去方法 Download PDF

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Description

本発明は動画像ノイズ除去装置、より具体的には3次元ノイズリダクションによりノイズ除去を行っているテレビ、ビデオレコーダまたはビデオカメラ等の民生用映像機器に適用可能な動画像ノイズ除去装置および動画像ノイズ除去方法に関する。
近年、民生用映像機器の技術進歩は目覚しいものがあり、再生する映像機器の大画面化に伴って、よりノイズの少ない高画質が画像が求められている。このような背景により、動画像のノイズ除去に関する従来技術は種々のものが提案されており、その一例として例えば文献1から文献3に記載された従来技術がある。
3次元ノイズリダクションによる動画像除去装置は、このような民生用映像機器に組み込まれている動画像のノイズ除去装置として、一般的に良く知られているノイズ除去装置である。MPEG等の動画圧縮を行う際には、画像相関を利用するので時間方向の単独ノイズは大きな画質劣化を引き起こす。このような画質劣化を除去するのに、3次元ノイズリダクションは大きな効果があることが知られている。
図11は3次元ノイズリダクションを用いた従来技術における動画像ノイズ除去装置の機能ブロック図である。3次元ノイズリダクションは撮像時間の異なる複数フレームの画像データを用い、複数フレーム間において2次元位置が同一の画素を合成してノイズを除去する方法である。
以下、図11を用いて従来技術におけるノイズ除去装置15を説明する。差分回路142は、画像入力部140より現画像をフレームメモリ150より1フレーム前の画像をそれぞれ入力し、フレーム間の差分を出力する回路である。差分検出回路142はフレーム間の差分をノイズ判定部144に出力する。
ノイズ判定部144は、差分回路142からの差分出力を入力し、その値が小さな差分であった場合にはノイズの可能性が高いとして判定してその差を打ち消す方向に働く画像信号を出力する。一方、入力した値がある程度以上の大きさの場合には動領域と判定して画像入力部140より入力した信号がそのまま出力されるようにする。
差分回路148は、画像入力部140より現画像を入力するとともに、ノイズ判定部144よりノイズか否かの判定結果に応じた信号を入力し、現画像からノイズと判定された画像を除去したものを画像出力部152に出力する。このように、3次元ノイズリダクションは通常フレーム間の差分を元に、小さな差分があった場合にはノイズの可能性が高いとして現画像からその差を打ち消す方向に働き、ある程度以上の大きさの場合には動領域と判定してそのまま現画像を出力する。
特開2003−283876号公報 特開2005−150903号公報 特開2005−210216号公報
しかしながら、このような従来技術における3次元ノイズリダクション装置では、例えばデジタルビデオカメラ等で自動露出が良好に動作しなかった場合には適切なノイズ除去ができないという問題があった。具体的には、自動露出が良好に動作しなかった場合、撮像している画像は同じでもフレーム間の輝度は少しずつ変化するといった現象が生じる。従来技術における3次元ノイズリダクション装置では、このような輝度の変化をノイズとして判定してしまう。その結果、ある程度輝度が変わってから急に輝度が追いかけるという現象が生じ、自動露出の不安定性を助長する結果となってしまうという問題があった。
本発明はこのような従来技術の課題を解決し、たとえば自動露出が良好に機能しなかった場合でも輝度の変化をノイズとして判定することが無い優れた動画像ノイズ除去装置および動画像ノイズ除去方法を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載された発明は、第1の画像とこの第1の画像と異なるフレームの第2の画像を入力し、第1の画像と第2の画像間の差分を抽出する第1の差分画像出力手段と、第1の差分画像出力手段により抽出された画像間の差分より、ノイズか否かの判定を行い、ノイズと判定した場合には第1の画像からノイズ部分を打ち消す信号を出力するノイズ判定手段と、第1の画像の対象画素と周辺画素により形状判定するとともに、第2の画像の対象画素と周辺画素により形状を判定し、第1の画像の形状と第2の画像の形状とを出力する形状判定手段と、形状判定手段より第1の画像の形状と第2の画像の形状とを入力し、第1の画像の形状と第2の画像の形状を元に第1の画像と第2の画像との相関関係とノイズの有無を判定して重み付け信号を出力する相関判定手段と、ノイズ判定手段からノイズ部分を打ち消す信号を入力するとともに、相関判定手段より重み付け信号を入力し、打ち消す信号と重み付け信号を演算した信号を出力する演算手段と、第1の画像と演算手段から出力された信号とを入力し、第1の画像と演算手段から出力された信号の差分をとることでノイズ除去した画像を出力する第2の差分画像出力手段とを有することを特徴とする。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の動画像ノイズ除去装置において、形状判定手段は、第1の画像の対象画素と周辺画素の差分、第2の画像の対象画素と周辺画素の差分により形状判定することを特徴とする。
請求項3に記載された発明は、請求項1に記載の動画像ノイズ除去装置において、相関判定手段は、連続した5画素以上を用いて、周辺と中心部に分けて評価することにより、第1の画像と前記第2の画像との相関関係とノイズの有無を判定することを特徴とする。
請求項4に記載された発明は、請求項1に記載の動画像ノイズ除去装置において、相関判定手段は、ラインメモリを用いた二次元画素データによって評価する周辺画素を用いることで、第1の画像と前記第2の画像との相関関係とノイズの有無を判定することを特徴とする。
請求項5に記載された発明は、第1の画像とこの第1の画像と異なるフレームの第2の画像を入力して第1の画像と第2の画像間の差分を抽出し、抽出した差分結果よりノイズ判定して第1の画像からノイズ除去する値を求め、同時に第1の画像の対象画素と周辺画素により第1の画像を形状判定するとともに、第2の画像の対象画素と周辺画素により第2の画像を形状判定し、第1の画像の形状判定と第2の画像の形状判定の結果を元に第1の画像と第2の画像との相関関係とノイズの有無を判定して重み付けを行い、重み付けに応じて第1の画像からノイズ除去する値を調整することを特徴とする。
請求項6に記載された発明は、請求項5に記載の動画像ノイズ除去方法において、形状判定は、第1の画像の対象画素と周辺画素の差分、第2の画像の対象画素と周辺画素の差分により形状判定することを特徴とする。
請求項7に記載された発明は、請求項5に記載の動画像ノイズ除去方法において、第1の画像と第2の画像との相関関係と第1の画像のノイズの有無の判定は、連続した5画素以上を用い、周辺部の画素の差分比率により第1の画像と第2の画像の相関関係を求め、中心部の画素の差分比率により第1の画像のノイズの有無を判定することを特徴とする。
請求項8に記載された発明は、請求項5に記載の動画像ノイズ除去方法において、第1の画像と第2の画像との相関関係と第1の画像のノイズの有無の判定は、ラインメモリを用いた二次元画素データの周辺部の画素の差分比率により第1の画像と第2の画像の相関関係を求め、中心部の画素の差分比率により前記第1の画像のノイズの有無を判定することを特徴とする。
本発明によれば、3次元ノイズリダクションを行い際に、輝度が変化したものかノイズかの区別を的確に行うことができる。したがって、従来技術では実際には輝度が変化しているのにこれをノイズと見做してノイズリダクションを行ってしまい、映像が不自然になることことがあったが、本発明ではこのようなことが無くなる。また、本発明をビデオカメラ等に適用すれば、自動露出が良好に機能しなかった場合でも、それによる輝度変化をノイズとして画像補正を行わないので、画像劣化を最小限に抑えることが可能となる。
次に添付図面を参照して本発明による動画像ノイズ除去装置および動画像ノイズ除去方法の実施の形態を詳細に説明する。
図2を参照すると、本発明による動画像ノイズ除去装置の実施の形態が組み込まれたデジタルビデオカメラ1の機能ブロック図が示されている。撮像部10はズームレンズ等で構成された撮影レンズおよびCCD等の固体撮像素子により構成された撮像装置である。撮像部10は、図示しない制御装置からの制御により自動露出およびオートフォーカスが行われ、その映像信号をカメラ信号処理部12に出力する。
カメラ信号処理部12は、撮像部10より入力した映像信号に画素補間、カラーバランス制御またはカンマ補正等の信号処理を行う回路である。カメラ信号処理部12は信号処理を行った映像信号を3次元ノイズリダクション部14に出力する。
3次元ノイズリダクション部14は本発明の実施の形態であり、撮像部10で適切な自動露出等が行われなかった場合でも、その状態を検出してノイズ除去のゲインを調整する機能を備えている。3次元ノイズリダクション部14にはカメラ信号処理部12で処理された映像信号が入力されるため、撮像部10の自動露出やオートフォーカスが不安定な状況であれば、その結果として入力する映像自体も不安定になる。
本実施の形態の3次元ノイズリダクション部14では、自動露出が不安定であること、また輝度が微妙に変化していることを検知する機能を備えており、自動露出が不安定であったり照明の変化により微妙に輝度が変化した場合にはノイズ除去の強度を低くなるよう制御する。3次元ノイズリダクション部14はノイズ除去した映像信号をビデオエンコーダ16に出力する。なお、3次元ノイズリダクション部14は、SDRAMコントローラ18を介してSDRAM20と接続され、このSDRAM20をフレームメモリとして使用している。
ビデオエンコーダ16は、3次元ノイズリダクション部14から入力した映像信号を圧縮符号化したデータ列である所定の映像ストリームにする画像エンコード処理を行う回路である。すなわち、ビデオエンコーダ16はSDRAMコントローラ18を介してSDRAM20と接続され、このSDRAM20をメモリとして利用することでエンコード処理を行う。ビデオエンコーダ16は映像ストリームをストリーム多重化部26に出力する。
マイク(Mic)22は映像部10で撮像した被写体の音声を収音する指向性のマイクである。マイク22は収音した音声をオーディオエンコーダ24に出力する。オーディオエンコーダ24はマイク22から入力した音声信号を圧縮符号化したデータ列である所定の音声ストリームにする音声エンコード処理を行う回路である。オーディオエンコーダ24は音声ストリームをストリーム多重化部26に出力する。
ストリーム多重化部26は、ビデオエンコーダ16より入力した映像ストリームとオーディオエンコーダ24より入力した音声ストリームとを多重化する回路である。ストリーム多重化部26は音声と映像を多重化した音声・映像ストリームを記録メディアインターフェイス28に出力する。記録メディアインターフェイス28は各種記録媒体とのインターフェイスをとる回路であり、ストリーム多重化部26から入力した音声・映像ストリームを所定の記録媒体に記憶する。
図1を参照すると、図2に示した3次元ノイズリダクション部14の機能ブロック図が示されている。図1において、画像入力部140はカメラ信号処理部12の出力側と接続され、これより映像信号を入力する。差分回路142は、画像入力部140より現画像をフレームメモリ150(図2ではSDRAM20)より1フレーム前の画像をそれぞれ入力し、フレーム間の差分を出力する回路である。差分検出回路142はフレーム間の差分をノイズ判定部144に出力する。
ノイズ判定部144は、差分回路142からの差分出力を入力し、その値が小さな差分であった場合にはノイズの可能性が高いとして判定してその差を打ち消す方向に働く画像信号を積算器146に出力する。一方、入力した値がある程度以上の大きさの場合には動領域と判定して画像入力部140より入力した信号がそのまま出力されるようにする。このようにノイズ判定部144は、差分結果からノイズか否かの判定を行い、その結果、ノイズと判定した場合には入力した現画像から減算する値を求める回路である。
積算器146は、ノイズ判定部144よりノイズか否かの判定結果に応じた信号を入力するとともに、後述する相関判定部158よりこの判定結果に応じた信号の有効度を示す「0」以上「1」以下の信号を入力する。積算器146は、相関判定部158から入力した信号とノイズ判定部144からの信号とを演算し、差分回路148に出力する。
差分回路148は、画像入力部140より現画像を入力するとともに、積分器146より調整された信号を入力し、現画像からノイズ画像を除去した画像を画像出力部152に出力する。
Dフリップフロップである遅延回路154a,154b、形状判定部156a,156bおよび相関判定部158は、対象画素の周辺画素を使用して現画像とその1つ前の画像の該当位置が相似形であるか否かを判断する処理部である。
形状判定部156aは、画像入力部140より現画像を入力するとともに遅延回路154aより画像入力部140より入力した画像の1画素前の画像を入力し、入力した画像の形状判定を行う。同様に形状判定部156bは、フレームメモリ150より現画像の1フレーム前の画像を入力するとともに、遅延回路154bよりフレームメモリ150より入力した画像の1画素前の画像を入力し、入力した画像の形状判定を行う。形状判定部156aおよび156bはその判定結果を相関判定部158に出力する。
相関判定部158は、形状判定部156aおよび156bはその判定結果を元に現画像とそれより1フレーム前の画像とが相関関係にあるか、すなわち同じ画像であるか否かを判定する。その結果、相関関係にあると判定した場合には、ノイズ判定部144から出力された入力画像から減算する信号の割合を小さくする(「0」に近い値)の信号を積分器146に出力する。一方、相関関係にないと判定した場合には、ノイズ判定部144から出力された入力画像から減算する信号の割合を大きくする(「1」に近い値)の信号を積分器146に出力する。
図3には輝度変化を判定する形状判定部156a,156bおよび相関判定部158の概略を示したブロック図である。形状判定部156aは現画像の連続する2つの画素(a1,b1)を入力してその差分Diff_aを出力する。同様に、形状判定部156bは現画像の1フレーム前の同じ位置の連続する2つの画素(a2,b2)を入力してその差分Diff_bを出力する。
これら差分Diff_aおよびDiff_bは演算器158aに入力される。演算器158aは、Diff_aとDiff_bの差を求め、その値の絶対値(|Diff_a−Diff_b|)を輝度正規化部158bに出力する。輝度正規化部158bは、入力した信号を輝度で正規化して、値の大きい領域と小さい領域で感度が異ならないようにしている。
形状判定は3次元ノイズリダクションが影響を及ぼす小さな輝度変化の領域では、差分で実現することが可能である。このため、形状判定部156は2入力の差分とすることができる。理想的には比率で演算することが望ましいが、差分であっても大きな差が生じることは無く、差分にすることで回路を非常にシンプルにすることが可能となる。相関判定はこの2つの差分結果がどのくらい近いかによって判定する。ここでは2つの差分値の差分をとることで簡単に実現している。ただし、この差分は輝度によって若干変化するので、輝度正規化部158bで輝度の正規化を行っている。輝度正規化部158bでは除算を行っているが、輝度の値に応じてテーブル形式にしても良い。
図4および図5は図1に示した3次元ノイズリダクション部14をさらに詳細にした2つの実施の形態を示す機能ブロック図である。図4に示した3次元ノイズリダクション部15は、差分値を4つ使用して連続5画素で判断した、前後2画素を使って評価した場合のブロック図を示している。なお、3次元ノイズリダクション部15では、前後2画素を使って評価するため、図1に示した3次元ノイズリダクション部14と異なり、現画像とこれより1フレーム前の画像の1画素前の画像が差分回路142aに入力される。
差分回路142aの後段にはDフリップフロップである遅延回路142bが接続され、1画素遅延した画像がノイズ判定部144に出力される。一方、輝度正規化部158bの後段にはDフリップフロップである3つの遅延回路158c,158d,158eが直列に接続されている。これら3つの遅延回路158により、積分器146に出力されるノイズか否かの判定結果がなされた画素の前後2画素の差分値a,b,c,dが相関値演算部158hに出力される。
相関値演算部158hは、右上の2つのグラフf(x)とg(x)に、隣り合う画素の差分値とそれよりは離れた画素の差分値を代入し、これらを演算することで相関値の割合を算出する。グラフf(x) とg(x)は横軸が入力、縦軸がその出力である。グラフf(x)は減少関数になっており、これには差分値a,bが代入される。一方、グラフg(x)は増加関数になっており、これには差分値c,dが代入される。そして、(f(a)+f(d))*(g(b)+g(c))の演算を行うことで、輝度の変化かノイズかの判断をし、ノイズ判定部144の有効度を示す「0」以上「1」以下の信号を積分器146に出力する。
差分値aとdに関しては、積分器146に入力される画素から見て離れた画素の差分値なので、その値が大きくなればなるほど相関が小さくなるのでグラフf(x)が減少関数になっている。また、差分値b,cに関しては、積分器146に入力される画素から見て隣接した画素の差分値なので、その値が大きくなればなるほどノイズである可能性が高いので増加関数になっている。なお、これら関数は実験の結果によるものである。
図5に示した3次元ノイズリダクション部17は、差分値を6つ使用して連続7画素で判断した、前後3画素を使って評価した場合のブロック図を示している。3次元ノイズリダクション部17では、前後3画素を使って評価するため、差分回路142aの後段に2つの遅延回路142b,142cが直列接続されるとともに、輝度正規化部158bの後段に5つの遅延回路158c〜158gが直列接続されている。
輝度正規化部158bとこれら5つの遅延回路158c〜158gからの出力が、差分値a〜fとして相関値演算部158iに入力される。相関値演算部158iでは、相関値演算部hと同様に、積分器146に入力される画素から見て離れた画素の差分値はグラフf(x)に、隣接した画素の差分値はグラフg(x)にそれぞれ代入される。そして、相関値演算部158iは、(f(a)+f(b)+ f(e)+f(f))*(g(c)+g(d))の演算を行うことで、輝度の変化かノイズかの判断をし、ノイズ判定部144の有効度を示す「0」以上「1」以下の信号を積分器146に出力する。
図6および図7は前後2画素を使って評価した場合の概念を示した模式図である。前述したように、前後2画素を使って評価する場合には差分値が4つ必要になるので連続5画素で判断することになる。したがって、図6および図7ではa〜eの5画素が示されている。
(A)および(C)は図1に示した形状判定部156aに入力される現画像における各画素の輝度レベルを表したものであり、a1,b1,c1,d1,e1は横方向に隣り合う連続した画素である。(B)および(D)は図1に示した形状判定部156bに入力される現画像の1フレーム前における各画素の輝度レベルを表したものである。a2,b2,c2,d2,e2はa1,b1,c1,d1,e1にそれぞれ対応した1フレーム前の連続した画素である。
(A)と(B)に示した各画素は、下記の式(1)に示す関係にある。
a1:b1:c1:d1:e1≒a2:b2:c2:d2:e2 (1)
このように(A)と(B)では、a,b,c,d,eが相似関係にあるので、2つのフレーム間で位置は変わっておらず、輝度のみが変化したものと見做す。
一方、(C)と(D)に示した各画素は、下記の式(2)に示す関係にある。
a1:b1≒a2:b2
d1:e1≒d2:e2
b1:c1≠b2:c2
c1:d1≠c2:d2 (2)
この場合、a,b,d,eが相似であるので、2つのフレーム間で位置は変わっていないと判断する。さらに、この場合にはb,c,dが相似でないのでc2はノイズが存在すると判断する。
図8はラインメモリを用い、二次元画素データを使って評価する場合を示した説明図である。「現画像」とそれより1フレーム前の「前画像」は、撮像した画像の中のある5×3のマトリックスを表しており、細い矢印および太い矢印は隣接する画素間の差分比率をそれぞれ示している。
「現画像」と「前画像」において、細い矢印の差分比率が一致した場合にはこれら2つのフレーム間で位置は変わっていない、すなわち形状は同じと判定する。一方、「現画像」と「前画像」において、細い矢印の差分比率が一致しない場合には2つのフレーム間で位置が変わったとしてノイズでは無いと判定する。
また、「現画像」と「前画像」において、細い矢印の差分比率が一致し、かつ太い矢印の差分比率が一致した場合にはノイズ無しと判定する。さらに、「現画像」と「前画像」において、細い矢印の差分比率が一致し、かつ太い矢印の差分比率が一致しない場合にはノイズと判定する。なお、図8に示した処理は図1の相関判定部158により行われ、「ノイズではない」または「ノイズ無し」と判定した場合には3次元ノイズリダクションがかからないように積分器146に調整信号を出力する。
図9および図10は入力画像、従来技術、本実施の形態の動作を比較したグラフであり、これら図を用いて本実施の形態である3次元ノイズリダクションの効果を説明する。これら図において、縦軸は輝度を横軸は時間(フレーム)を示している。また、実線は図1の画像入力部140より入力された現画像である入力画像を、2点鎖線は従来技術における3次元ノイズリダクションより処理を行った画像を、点線は図1の画像出力部152より出力される本実施の形態の3次元ノイズリダクションにより処理した画像をそれぞれ示している。
図9はノイズが無い場合の動作例を示したグラフである。同図に示すように従来技術では自動露出の変化に影響され、段階的に不自然な3次元ノイズリダクションがかかってしまい画質劣化を引き起こしているのがわかる。一方、本実施の形態では、自動露出の変化の影響を受けず、入力画像とほぼ同じ曲線になっており画質劣化が起きていないことがわかる。
図10は時間方向の単独ノイズが発生したときの動作例を示したものである。同図に示すように、入力画像のあるフレームに「ノイズ部分」があると、入力画像はその影響をまともに受けてしまい、曲線に窪みが生じて画質劣化が起きているのがわかる。一方、本実施の形態では「ノイズ部分」を検出してそれを修正するので、曲線にほとんど窪みが起きず画質が劣化することは無い。
以上、本発明による動画像ノイズ除去装置および動画像ノイズ除去方法の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく技術的思想が同一の変形または修正は本発明に含まれる。すなわち、本実施の形態では現画像より1フレーム前の画像を用いて動画像のノイズ除去を行うとしたが、本発明は特に1フレーム前の画像に限定されるものではなく、例えば未来のフレームの画像であってもよい。また、本実施の形態では本発明をデジタルビデオカメラに適用したが、デジタルビデオカメラに限定されるものではなく、動画像のノイズ除去を行うテレビ、ビデオレコーダまたはビデオカメラ等の民生用映像機器に適用可能である。
本発明による動画像ノイズ除去装置を3次元ノイズリダクション部としたときの実施の形態を示す機能ブロック図。 図1に示した3次元ノイズリダクション部をデジタルビデオカメラに組み込んだときの実施の形態を示す機能ブロック図。 図1に示した3次元ノイズリダクション部における輝度変化を判定する形状判定部および相関判定部の概略を示したブロック図。 図1に示した3次元ノイズリダクション部において前後2画素を使って評価する場合のブロック図。 図1に示した3次元ノイズリダクション部において前後3画素を使って評価する場合のブロック図。 前後2画素を使って評価した場合におけるノイズが無いと判断される場合を示した輝度変化の模式図。 前後2画素を使って評価した場合におけるノイズがあると判断される場合を示した輝度変化の模式図。 2つのフレーム間の二次元画素データを使って評価する場合を示したものであり、形状が変わった(ノイズではない)、形状の相関関係がありノイズ無し、または形状の相関関係はあるがノイズがある場合の具体例の説明図。 オリジナルである入力画像、従来技術における3次元ノイズリダクションを行った場合、本実施の形態における3次元ノイズリダクションを行ったノイズが無い場合のそれぞれの動作例を示したグラフ。 オリジナルである入力画像、従来技術における3次元ノイズリダクションを行った場合、本実施の形態における3次元ノイズリダクションを行ったノイズがあった場合のそれぞれの動作例を示したグラフ。 従来技術における3次元ノイズリダクションの機能ブロック図。
符号の説明
10 撮像部
12 カメラ信号処理部
14、15、17 3次元ノイズリダクション部
16 ビデオエンコーダ
18 SDRAMコントローラ
20 SDRAM
22 マイク
24 オーディオエンコーダ
26 ストリーム多重化部
28 記録メディアインターフェイス
140 画像入力部
142、148 分回路
144 イズ判定部
146 分器
150 レームメモリ
152 像出力部
154a、154b 延回路
156a、156b 状判定部
158 関判定部

Claims (7)

  1. 第1の画像とこの第1の画像と異なるフレームの第2の画像を入力し、前記第1の画像と前記第2の画像間の差分を抽出する第1の差分画像出力手段と、
    前記第1の差分画像出力手段により抽出された前記画像間の差分より、ノイズか否かの判定を行い、ノイズと判定した場合には前記第1の画像からノイズ部分を打ち消す信号を出力するノイズ判定手段と、
    前記第1の画像の対象画素と周辺画素により形状判定するとともに、前記第2の画像の対象画素と周辺画素により形状を判定し、前記第1の画像の形状と前記第2の画像の形状とを出力する形状判定手段と、
    前記形状判定手段より前記第1の画像の形状と前記第2の画像の形状とを入力し、前記第1の画像の形状と前記第2の画像の形状を元に前記第1の画像と前記第2の画像との相関関係とノイズの有無を判定して重み付け信号を出力する相関判定手段と、
    前記ノイズ判定手段から前記ノイズ部分を打ち消す信号を入力するとともに、前記相関判定手段より重み付け信号を入力し、前記打ち消す信号と前記重み付け信号を演算した信号を出力する演算手段と、
    前記第1の画像と前記演算手段から出力された信号とを入力し、前記第1の画像と前記演算手段から出力された信号の差分をとることでノイズ除去した画像を出力する第2の差分画像出力手段とを有し、
    前記第1の画像と前記第2の画像との相関関係と前記第1の画像のノイズの有無の判定は、ラインメモリを用いた二次元画素データの周辺部の画素の差分比率により前記第1の画像と前記第2の画像の相関関係を求め、中心部の画素の差分比率により前記第1の画像のノイズの有無を判定することを特徴とする動画像ノイズ除去装置。
  2. 請求項1に記載の動画像ノイズ除去装置において、前記形状判定手段は、前記第1の画像の対象画素と周辺画素の差分、前記第2の画像の対象画素と周辺画素の差分により形状判定することを特徴とする動画像ノイズ除去装置。
  3. 請求項1に記載の動画像ノイズ除去装置において、前記相関判定手段は、連続した5画素以上を用いて前後2画素の差分値を求め、隣り合う前記画素の差分値を増加関数に、前記隣り合う画素の差分値より離れた前記画素の差分値を減少関数に代入して演算することにより、周辺と中心部に分けて評価し、輝度の変化かノイズかを判断することにより、前記第1の画像と前記第2の画像との相関関係とノイズの有無を判定することを特徴とする動画像ノイズ除去装置。
  4. 請求項1に記載の動画像ノイズ除去装置において、前記相関判定手段は、ラインメモリを用いた二次元画素データの周辺部の画素の差分比率により相関関係を求め、中心部の画素の差分比率によりノイズの有無を判定することで、前記第1の画像と前記第2の画像との相関関係とノイズの有無を判定することを特徴とする動画像ノイズ除去装置。
  5. 第1の画像とこの第1の画像と異なるフレームの第2の画像を入力して前記第1の画像と第2の画像間の差分を抽出し、
    前記抽出した差分結果よりノイズ判定して前記第1の画像からノイズ除去する値を求め、
    同時に前記第1の画像の対象画素と周辺画素により第1の画像を形状判定するとともに、前記第2の画像の対象画素と周辺画素により第2の画像を形状判定し、
    前記第1の画像の形状判定と前記第2の画像の形状判定の結果を元に第1の画像と第2の画像との相関関係とノイズの有無を判定して重み付けを行い、
    前記重み付けに応じて前記第1の画像からノイズ除去する値を調整し、
    前記第1の画像と前記第2の画像との相関関係と前記第1の画像のノイズの有無の判定は、ラインメモリを用いた二次元画素データの周辺部の画素の差分比率により前記第1の画像と前記第2の画像の相関関係を求め、中心部の画素の差分比率により前記第1の画像のノイズの有無を判定することを特徴とする動画像ノイズ除去方法。
  6. 請求項5に記載の動画像ノイズ除去方法において、前記形状判定は、前記第1の画像の対象画素と周辺画素の差分、前記第2の画像の対象画素と周辺画素の差分により形状判定することを特徴とする動画像ノイズ除去方法。
  7. 請求項5に記載の動画像ノイズ除去方法において、前記第1の画像と前記第2の画像との相関関係と前記第1の画像のノイズの有無の判定は、連続した5画素以上を用い、周辺部の画素の差分比率により前記第1の画像と前記第2の画像の相関関係を求め、中心部の画素の差分比率により前記第1の画像のノイズの有無を判定することを特徴とする動画像ノイズ除去方法。
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