JP4975709B2 - シーブ清掃方法および装置 - Google Patents
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Description
したがって、シーブの反転やブラシの回動吸引手段に伴い粉粒体が筐体内で飛散するので、飛散した粉粒体は大部分が吸引手段により吸引されるものの、一部の粉粒体が吸引されずに筐体内に残ってしまう可能性がある。
本実施例のシーブ清掃装置は自動ふるい分け計測装置1に組み込まれており、図1はその自動ふるい分け計測装置1の正面図であり、略直方体状をなすケーシング2の前面に開口が形成され、同開口に透明アクリル樹脂板窓付扉3が下縁を枢着されて手前水平方向へ揺動して開くように設けられている。
該自動ふるい分け計測装置1の前面の扉3を手前へ揺動させて開いた状態を図1は示している。
条件設定操作パネル4の上方には、各種表示を行うとともに、操作もできる液晶タッチパネル6が設けられている。
電子天秤11の上方にはサンプル導入口12が垂設され、ふるい分け機構15の下部載置部16の上方に上部押え部17が対向して位置し、下部載置部16と上部押え部17の間の空間の右側に上下方向に指向したレールに昇降かつ固定支持される上下一対のホリゾンタルパルス器18,18が配設されている。
図1の正面視で、シーブ清掃機構30と電子天秤11との間にロボットハンド機構20が配設され、電子天秤11とふるい分け機構15との間にロボットハンド機構21が配設されている。
このサンプラー機構27の右方に前面に前記液晶タッチパネル6が配設されている。
図2の平面図を参照して、ロボットハンド機構20について簡単に説明すると、ボールねじ20aに螺合して上下に昇降可能な昇降部材20bにブラケット20cが前方へ突設され、同ブラケット20cに枢支されて前側に突出し左右水平に揺動可能にアーム部材20dが連結され、同アーム部材20dの揺動端部に左右一対のロボットハンド20h,20hが互いに開閉(接近・離隔)可能に設けられている。
したがって、ロボットハンド機構20は、左右一対のロボットハンド20h,20hを共に上下に昇降するとともに、左右水平に揺動し、互いに開閉し、閉じたときは、シーブSを把持することができる。
ロボットハンド20h,20hは、シーブ置台10の所定のシーブ載置位置と電子天秤11のシーブ載置位置との間を揺動する。
そのロボットハンド21h,21hは、電子天秤11のシーブ載置位置と自動ふるい分け機構15の下部載置部16のシーブ載置位置との間を揺動する。
前記ロボットハンド機構20,21の開閉可能なロボットハンド20h,21hは、このシーブSの円筒枠体Saを外側から挟むようにして把持することができる。
電子天秤11は上皿に載せられたシーブS自体を計量するとともにシーブSと同シーブSに溜まった被計量粉粒体を一体に計量するが、順次上に重ねられるごとにゼロ調整を自動的に行い各シーブSの計量を行うことができる。
この電子天秤に層状に重ねられたシーブ層SLに上方のサンプル導入口12から被計量粉粒体が投入される。
ケーシング2の左奥の隅部を斜板2aが覆っており、同斜板2aを真直ぐの吸引管31が垂直に貫通して回動自在に支持されている(図2参照)。
比較的径の大きい吸引管31は、斜板2aの裏側で被動ギヤ32bが外周面に嵌着されており、吸引管31に隣接して設けられたシェル反転用モータ33の駆動軸に嵌着された駆動ギヤ32aが被動ギヤ32bと噛合している。
したがって、シェル反転用モータ33の駆動で、駆動ギヤ32aと被動ギヤ32bの噛合を介して吸引管31がその中心軸を中心に回動する。
この腕部38が連結ブラケット部36a,36aにより矩形筐体35に連結されてシェル基盤37が矩形筐体35に一体に固着される。
吸引管31の回動に伴い矩形筐体35ともにシェル基盤37が揺動するが、この揺動するシェル基盤37がホームポジションにあるときを図6が示しており、このホームポジションにあるとき、矩形筐体35から突出しているシェル基盤37は水平状態にある。
図6を参照して、シェル基盤37の円板状の底板部37bの中央下面にブラシ旋回用モータ40が固着され、底板部37bの中心を貫通した回転駆動軸40aの上端に清掃ブラシ41の柄41aが水平に左右対称に延びてシェル基盤37の円筒部37aの内周円の直径位置に取り付けられ、同柄41aに上方に向けてブラシ毛41bが植設されている。
吸引管31に連結された矩形筐体35は、その内空間35iが吸引管31の管内に連通している。
3本のノズル65の各外端部にはホース(図示せず)が連結されて、ホースを圧送された圧縮空気がノズル65の内端開口から噴射される。
なお、ノズル65の本数や取り付け位置などは上記のものに限らない。
この支持板43,43は、矩形の一角が斜めに切り欠かれて、斜辺43a,43aが形成されている。
対向する支持板43,43間に回転支軸45が回動自在に架設され、同回転支軸45に一端を固着された連結板46の他端にシェル上蓋47の腕部48が固着されている。
シェル上蓋47の円筒部47aは下端部の外周縁に段付きが形成されており、シーブSの円筒枠体Saの内周に段付きを有する上端部に、嵌脱自在に嵌合可能である。
ノズル66は、シェル上蓋47の円筒部47aにおける上板部47bに近い位置から円筒部47aの開口面に向かって外側から斜めに貫通している。
3本のノズル66の各外端部にはホース(図示せず)が連結されて、ホースを圧送された圧縮空気がノズル66の内端開口から噴射され、渦流を形成する。
なお、ノズル66の本数や取り付け位置などは上記のものに限らない。
したがって、シェル上蓋47がシーブSをシェル基盤37との間に挟んで閉じシーブSの網目Sbを封入状態とすると、図9に示すように、シェル上蓋47とシェル基盤37がシーブSの円筒部Saを挟んで形成されたシーブSの網目Sbの上下の内空間47i,37iは、連通孔48iを介して矩形筐体35の内空間35iと連通しており、矩形筐体35の内空間35iは吸引管31の管内と連通している。
吸引機構60は、図示されないが、サイクロンや集塵機を介してブロワに連通する構造を有し、ブロワの駆動で吸引された粉粒体はサイクロンで大部分が回収され、残りの粉粒体は集塵機で捕集される。
すなわち、図11に示すように、マイクロコンピュータ80は、前記条件設定操作パネル4や液晶タッチパネル6その他の入力スイッチ類81、各種センサー82からの信号を入力し、シーブ清掃機構30のシェル開閉用モータ50、シェル反転用モータ33、ブラシ旋回用モータ40、吸引機構60、空気噴射機構70等を制御するとともに、ロボットハンド機構20,21、一時保持機構25、電子天秤11、サンプラー機構27、自動ふるい分け機構15を制御し、適宜作業工程や状況等を液晶タッチパネル6に表示し、電子天秤11による計量をもとに演算した結果をプリンター5によりプリントアウトさせる。
まず、シーブ置台10に2組のシーブ層SLを所定箇所に載置する。
その際、シーブ層SLは、上層から下層にかけて順に網の目を粗くしたシーブSを重ねておく。
下部載置部16が上昇して上部押え部17との間でシーブ層SLを挟み、音波振動、打撃振動によりふるい分けを行う。
この演算結果は前記プリンター5によりプリントアウトされる。
以上で1被計量粉粒体についての計測を終え、次の組のシーブ層SLを使った別の被計量粉粒体の計測が前記と同じ工程を経て行われる。
その工程中で、これから計測に使用されるシーブ層SLの全てのシーブSがシーブ置台10から電子天秤11に移された後、計量後のシーブ層SLの清掃が同時に行われる。
このとき、シーブSの網目Sb上に溜まっていた粉粒体pは、図10に示すようにひっくり返されてシェル上蓋47の内空間47iを矩形筐体35の内空間35iに落下する。
清掃されたシーブSは、先に一時保持機構25の把持板25a,25bに把持されたシーブSの下に重ねられて一時保持機構25に支持される。
そして、全て清掃されたシーブ層SLはロボットハンド機構20によりシーブ置台10の所定位置に載置される。
1…自動ふるい分け計測装置、2…ケーシング、3…扉、4…条件設定操作パネル、5…プリンター、6…液晶タッチパネル、10…シーブ置台、11…電子天秤、12…サンプル導入口、15…自動ふるい分け機構、18…ホリゾンタルパルス器、20,21…ロボットハンド機構、25…一時保持機構、27…サンプラー機構、28…サンプルカップ、
30…シーブ清掃機構、31…吸引管、33…シェル反転用モータ、35…矩形筐体、36…支持板、37…シェル基盤、38…腕部、40…ブラシ旋回用モータ、41…清掃ブラシ、43…支持板、45…回転支軸、46…連結板、47…シェル上蓋、48…腕部、50…シェル開閉用モータ、55…パルス器、60…吸引機構、61…ダクト管、65,66…ノズル、70…空気噴射機構、
80…マイクロコンピュータ、81…入力スイッチ類、82…各種センサー。
Claims (6)
- 粉粒体を粒径に応じてふるい分けたシーブ層の各シーブの清掃を行う方法において、
所定位置に置かれた計量後のシーブ層のシーブを移動してシーブ封入手段のシェル基盤に載置するシーブ載置工程と、
前記シェル基盤に載置されたシーブをシーブ封入手段のシェル上蓋が覆って前記シェル基盤とともに該シーブの内側網目を封入するシーブ封入工程と、
前記シーブ封入手段の封入空間の吸引をしながら該シーブの網目の裏面にブラシを摺接させて網目に残った粉粒体を除去吸引しシーブの清掃を行う清掃工程と、
前記シェル上蓋を開き清掃されたシーブを開放するシーブ開放工程と、
開放されたシーブを前記シェル基盤から取り外すシーブ取外し工程と、
を備えたことを特徴とするシーブ清掃方法。 - 前記清掃工程には、清掃直前に前記シーブ封入手段を封入状態で支持されたシーブとともに反転する反転工程と、清掃直後に元の状態に再び反転する再反転工程とを含むことを特徴とする請求項1記載のシーブ清掃方法。
- 前記清掃工程には、清掃中に前記シーブ封入手段の封入空間に圧縮空気を噴射させる空気噴射工程を含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載のシーブ清掃方法。
- 粉粒体を粒径に応じてふるい分けたシーブ層の各シーブの清掃を行う装置において、
前記シーブを把持して移動するロボットハンド機構と、
シェル基盤に載置されたシーブを開閉駆動可能なシェル上蓋が覆って閉じ前記シェル基盤とともに該シーブの内側網目を封入するシーブ封入手段と、
前記シーブ封入手段の該シーブを封入した封入空間の吸引を行い該シーブの網目に残った粉粒体を吸引する吸引手段と、
前記シーブ封入手段により封入されたシーブの網目の裏面にブラシを摺接させるブラシ駆動手段と、
前記ロボットハンド機構、前記シーブ封入手段、前記吸引手段および前記ブラシ駆動手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするシーブ清掃装置。 - 前記シーブ封入手段を封入状態で支持された前記シーブとともに反転する反転駆動機構を備え、
前記制御手段が前記反転駆動機構も制御することを特徴とする請求項4記載のシーブ清掃装置。 - 前記シーブ封入手段によりシーブを封入した封入空間に圧縮空気を噴射させる空気噴射手段を備え、
前記制御手段が前記空気噴射手段も制御することを特徴とする請求項4または請求項5記載のシーブ清掃装置。
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