JP4975568B2 - 地物識別装置、地物識別方法及び地物識別プログラム - Google Patents

地物識別装置、地物識別方法及び地物識別プログラム Download PDF

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本発明は、道路上に設けられた地物を識別するための地物識別装置に関する。
ナビゲーション装置などに搭載される地図データには、トンネル、歩道橋などの道路上の地物の位置情報が記録されており、ユーザは、ナビゲーション装置の表示画面上に表示された地図を見ることで、地物の位置を予め知ることができる。
このような地物の位置情報は、調査員が、実際に車両などの移動体で道路を走行しながら地物を含む風景を撮影する走行調査を行うことによって得られる。この走行調査によって得られた位置情報が地図データに組み込まれて、ユーザは、ナビゲーション装置で地物の位置を知ることができる。走行調査の具体的な方法としては、例えば、調査員が、車両内部に車両前方に向けてカメラを設置し、当該車両が道路を走行している間中、当該カメラを用いて車両前方の風景の静止画を一定の時間間隔で撮影する方法がとられる。
なお、以下の特許文献1には、車両の上方を撮像して得られた撮像画像中に建造物の画像が含まれているか否かを判断することにより、車両が高架道路と地上道路とのいずれかを走行しているのかを検出するナビゲーション装置が記載されている。
特開2002−148054号公報
しかしながら、車両前方に向けられたカメラを用いて、歩道橋などの地物を認識しようとする場合には、パターンマッチングや、ステレオ視等による3次元空間の構築といった複雑な計算が必要となる。特に、ステレオ視を用いる場合には、2台以上のカメラが必要になる。また、このような計算を伴う高度な処理を行った場合であっても、常に同じ形状であるとは限らない歩道橋のような地物の検出精度を上げることは難しい。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、複雑な計算を必要とすることなく、且つ、正確に地物の種類を識別することが可能な地物識別装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、地物識別装置であって、移動体に搭載されると共に前記移動体の上方に存在している地物を検出する地物検出手段と、前記地物検出手段からの検出信号に基づいて、前記地物の下方を通過する前記移動体の通過時間を求める通過時間算出手段と、前記通過時間算出手段により求められた前記通過時間と前記地物の下方を通過する際における前記移動体の移動速度とに基づいて、前記移動体の進行方向における前記地物の寸法を求める地物寸法算出手段と、前記地物寸法算出手段により求められた前記地物の寸法に基づいて、前記地物の種類を識別する識別手段と、を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、移動体に搭載されると共に前記移動体の上方に存在している地物を検出する地物検出手段を用いて、前記移動体の上方に存在している地物の種類を識別する地物識別方法であって、前記地物検出手段からの検出信号に基づいて、前記地物の下方を通過する前記移動体の通過時間を求める通過時間算出工程と、前記通過時間算出工程において求められた前記通過時間と前記地物の下方を通過する際における前記移動体の移動速度とに基づいて、前記移動体の進行方向における前記地物の寸法を求める地物寸法算出工程と、前記地物寸法算出工程において求められた前記地物の寸法に基づいて、前記地物の種類を識別する識別工程と、を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、コンピュータによって実行され、移動体に搭載されると共に前記移動体の上方に存在している地物を検出する地物検出手段を用いて、前記移動体の上方に存在している地物の種類を識別する地物識別プログラムであって、前記地物検出手段からの検出信号に基づいて、前記地物の下方を通過する前記移動体の通過時間を求める通過時間算出手段、前記通過時間算出手段により求められた前記通過時間と前記地物の下方を通過する際における前記移動体の移動速度とに基づいて、前記移動体の進行方向における前記地物の寸法を求める地物寸法算出手段、前記地物寸法算出手段により求められた前記地物の寸法に基づいて、前記地物の種類を識別する識別手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明の1つの観点では、地物識別装置は、移動体に搭載されると共に前記移動体の上方に存在している地物を検出する地物検出手段と、前記地物検出手段からの検出信号に基づいて、前記地物の下方を通過する前記移動体の通過時間を求める通過時間算出手段と、前記通過時間算出手段により求められた前記通過時間と前記地物の下方を通過する際における前記移動体の移動速度とに基づいて、前記移動体の進行方向における前記地物の寸法を求める地物寸法算出手段と、前記地物寸法算出手段により求められた前記地物の寸法に基づいて、前記地物の種類を識別する識別手段と、を備える。
上記の地物識別装置は、道路上の地物の種類を識別するための装置であり、地物検出手段と、通過時間算出手段と、地物寸法算出手段と、識別手段と、を備える。地物検出手段は、例えば、カメラや超音波センサであり、移動体に搭載されると共に前記移動体の上方に存在している地物を検出する。前記通過時間算出手段は、前記地物検出手段からの検出信号に基づいて、前記地物の下方を通過する前記移動体の通過時間を求める。前記地物寸法算出手段は、前記通過時間算出手段により求められた前記通過時間と前記地物の下方を通過する際における前記移動体の移動速度とに基づいて、前記移動体の進行方向における前記地物の寸法を求める。前記識別手段は、前記地物寸法算出手段により求められた前記地物の寸法に基づいて、前記地物の種類を識別する。前記通過時間算出手段、前記地物寸法算出手段、前記識別手段は、例えばシステムコントローラによって実現される。
本発明の地物識別装置によれば、車両前方に向けられたカメラを用いて地物を識別する場合と比較して、複雑な計算を必要とすることなく、且つ、正確に地物の種類を識別することができる。
上記の地物識別装置の他の一態様は、前記移動体が前記地物の下方を通過するときの前記移動体の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段により検出された前記移動体の位置を、前記識別手段により識別された前記地物の種類と関連付けて記録する記録手段と、を備える。前記記録手段は、例えばシステムコントローラである。このようにすることで、地物の種類を地図データと関連付けることができ、ユーザは、地図データ上において、地物の位置及び種類を特定することができる。
上記の地物識別装置の好適な実施例は、前記地物検出手段は、前記移動体の上方を撮影する撮影手段であり、前記通過時間算出手段は、前記撮影手段により撮影された撮影画像の輝度に基づいて、前記通過時間を求める。
本発明の他の観点では、移動体に搭載されると共に前記移動体の上方に存在している地物を検出する地物検出手段を用いて、前記移動体の上方に存在している地物の種類を識別する地物識別方法は、前記地物検出手段からの検出信号に基づいて、前記地物の下方を通過する前記移動体の通過時間を求める通過時間算出工程と、前記通過時間算出工程において求められた前記通過時間と前記地物の下方を通過する際における前記移動体の移動速度とに基づいて、前記移動体の進行方向における前記地物の寸法を求める地物寸法算出工程と、前記地物寸法算出工程において求められた前記地物の寸法に基づいて、前記地物の種類を識別する識別工程と、を備える。この方法によっても、複雑な計算を必要とすることなく、且つ、正確に地物の種類を識別することができる。
本発明の更なる他の観点では、コンピュータによって実行され、移動体に搭載されると共に前記移動体の上方に存在している地物を検出する地物検出手段を用いて、前記移動体の上方に存在している地物の種類を識別する地物識別プログラムは、前記地物検出手段からの検出信号に基づいて、前記地物の下方を通過する前記移動体の通過時間を求める通過時間算出手段、前記通過時間算出手段により求められた前記通過時間と前記地物の下方を通過する際における前記移動体の移動速度とに基づいて、前記移動体の進行方向における前記地物の寸法を求める地物寸法算出手段、前記地物寸法算出手段により求められた前記地物の寸法に基づいて、前記地物の種類を識別する識別手段、として前記コンピュータを機能させる。この地物識別プログラムをコンピュータに実行させることにより、上記の地図識別装置を実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
(地物識別装置)
図1に、地物識別装置100の構成を示す。図1に示すように、地物識別装置100は、自立測位装置10、GPS受信機18、システムコントローラ20、データ記憶ユニット36、表示ユニット40、カメラ50、入力装置60を備える。
自立測位装置10は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13を備える。加速度センサ11は、例えば圧電素子からなり、車両の加速度を検出し、加速度データを出力する。角速度センサ12は、例えば振動ジャイロからなり、車両の方向変換時における車両の角速度を検出し、角速度データ及び相対方位データを出力する。距離センサ13は、車両の車輪の回転に伴って発生されているパルス信号からなる車速パルスを計測する。
GPS受信機18は、複数のGPS衛星から、測位用データを含む下り回線データを搬送する電波19を受信する。測位用データは、緯度及び経度情報等から車両の絶対的な位置を検出するために用いられる。
システムコントローラ20は、インタフェース21、CPU(Central Processing Unit)22、ROM(Read Only Memory)23及びRAM(Random Access Memory)24を含んでおり、地物識別装置100全体の制御を行う。
インタフェース21は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13並びにGPS受信機18とのインタフェース動作を行う。そして、これらから、車速パルス、加速度データ、相対方位データ、角速度データ、GPS測位データ、絶対方位データ等をシステムコントローラ20に入力する。CPU22は、システムコントローラ20全体を制御する。ROM23は、システムコントローラ20を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリ等を有する。RAM24は、入力装置60を介して使用者により予め設定された経路データ等の各種データを読み出し可能に格納したり、CPU22に対してワーキングエリアを提供したりする。本発明の地物識別装置は、CPU22が、予めROM23などに記録されたプログラムを実行することにより実現される。
システムコントローラ20、データ記憶ユニット36、表示ユニット40、カメラ50、入力装置60は、バスライン30を介して相互に接続されている。
データ記憶ユニット36は、例えば、HDDなどにより構成され、地図データが記録されているユニットである。当該地図データでは、例えば、道路情報が、複数のノードと、当該ノード間を結ぶリンクから構成されるベクタデータの形式で表現されている。
カメラ50は、後に詳しく述べるが、車両に取り付けられ、当該車両が走行している間、当該車両外部の風景を所定の撮影間隔で撮影する。具体的には、カメラ50は、車両の真上に向けて取り付けられ、車両の上方の風景を撮影する。カメラ50は、輝度信号を含む撮影画像の画像信号を、バスライン30を介して、システムコントローラ20に供給する。カメラ50の撮影間隔は、システムコントローラ20によって制御される。なお、カメラ50は、所定の撮影間隔で静止画を撮影するものに限られるものではなく、代わりに、動画を撮影するものであっても良いのは言うまでもない。
表示ユニット40は、システムコントローラ20の制御の下、各種表示データをディスプレイなどの表示装置に表示する。具体的には、システムコントローラ20は、データ記憶ユニット36から地図データを読み出す。表示ユニット40は、システムコントローラ20によってデータ記憶ユニット36から読み出された地図データを、ディスプレイなどの表示画面上に表示する。表示ユニット40は、バスライン30を介してCPU22から送られる制御データに基づいて表示ユニット40全体の制御を行うグラフィックコントローラ41と、VRAM(Video RAM)等のメモリからなり即時表示可能な画像情報を一時的に記録するバッファメモリ42と、グラフィックコントローラ41から出力される画像データに基づいて、液晶、CRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイ44を表示制御する表示制御部43と、ディスプレイ44とを備える。
入力装置60は、各種コマンドやデータを入力するための、キー、スイッチ、ボタン、リモコン等から構成されている。また、ディスプレイ44がタッチパネル方式である場合には、ディスプレイ44の表示画面上に設けられたタッチパネルも入力装置60として機能する。
(地物識別方法)
本実施例に係る地物識別方法について具体的に述べる。図2は、移動体たる車両70が地物80の下方を通過するときの模式図を示している。図2において、車両70は、前方又は/及び後方を撮影するカメラ(不図示)の他に、カメラ50を搭載している。カメラ50の撮影方向は車両70の真上方向に設定される。カメラ50は、車両70が走行している間、車両70の上方の外部の風景を所定の撮影間隔で撮影する。また、図2では、地物80の断面図が示されている。地物80の例としては、例えば、歩道橋、高架道路といった道路上に設けられた構造物が挙げられる。図2では、地物80の下方に進入する入り口を地点Aとし、地物80の下方を通過し終えた地点を地点Bとする。
図2において、車両70が地物80の下方に到達する前までは、即ち、車両70が地点Aに進入する前までは、カメラ50は、車両70の上方の空の画像を撮影することとなる。車両70が地物80の下方を通過しているとき、即ち、車両70が地点Aから地点Bに進むまでの間では、カメラ50は、地物80の画像を撮影することとなる。車両70が地物80の下方を通過した後は、即ち、車両70が地点Bを通過した後は、再び、カメラ50は、車両70の上方の空の画像を撮影することとなる。
図3に示すグラフは、車両70が地物80の下方を通過するときにおける、カメラ50により撮影された撮影画像の輝度の変化を示している。車両70が地点Aに到達するまで、又は、車両70が地点Bを通過した後におけるカメラ50により撮影された撮影画像の輝度と比較して、車両70が地物80の下方を通過している間にカメラ50により撮影された撮影画像の輝度は低くなる。なぜなら、車両70が地点Aに到達するまでにおける、又は、車両70が地点Bを通過した後におけるカメラ50に入射する太陽の光量と比較して、車両70が地物80の下方を通過している間におけるカメラ50に入射する太陽の光量は、地物80により太陽光が遮られることにより、減少するからである。
そこで、本実施例に係る地物識別装置100では、システムコントローラ20は、カメラ50により撮影された撮影画像の輝度に基づいて、地物80の下方を通過する車両70の通過時間を求めることとする。具体的には、システムコントローラ20は、カメラ50によりバスライン30を介して供給された撮影画像の輝度信号に基づいて、撮影画像の輝度の平均値(例えば、一定時間毎の撮影画像の輝度の平均値)を算出し、撮影画像の輝度の平均値が所定値よりも低下したと判定した場合には、車両70が地物80の下方に進入したと判定し、そのときの時刻をRAM24に記録する。また、システムコントローラ20は、その後、撮影画像の輝度信号に基づいて、撮影画像の輝度の平均値が所定値よりも上昇したと判定した場合には、車両70が地物80の下方を通過し終えたと判定し、そのときの時刻をRAM24に記録する。この所定値は、予め実験などにより決められた値であり、RAM24などに記録されている。また、輝度信号は、本発明における検出信号に対応する。システムコントローラ20は、車両70が地物80の下方に進入したと判定したときの時刻と、車両70が地物80の下方を通過し終えたと判定したときの時刻とに基づいて、地物80の下方を通過する車両70の通過時間を求める。従って、システムコントローラ20は、本発明における通過時間算出手段として機能する。
次に、システムコントローラ20は、地物80の下方を通過する車両70の通過時間と、地物80の下方を通過する際における車両70の移動速度とに基づいて、車両70の進行方向における地物80の寸法Lを求める。具体的には、地物80の寸法Lは、地物80の下方を通過する車両70の通過時間に対し、地物80の下方を通過する際における車両70の移動速度を掛けることにより求められる。これにより、例えば、地物80がトンネルの場合には、寸法Lは当該トンネルの長さとなり、地物80が歩道橋の場合には、寸法Lは当該歩道橋の幅の大きさとなる。従って、システムコントローラ20は、本発明における地物寸法算出手段として機能する。
システムコントローラ20は、求められた地物80の寸法Lに基づいて、地物80の種類を識別する。具体的には、システムコントローラ20は、地物80の寸法Lと地物80の種類との関係を示すマップをRAM24などに記録しておき、当該マップを用いて、地物80の寸法Lに対応する地物80の種類を識別する。従って、システムコントローラ20は、本発明における識別手段として機能する。
図4は、地物80の寸法Lと地物80の種類との関係を示す表の一例である。図4に示す例では、システムコントローラ20は、地物80の寸法Lが1m以内の場合には、地物80を、電線、方面案内、レーン案内、信号機、Nシステム、オービスのいずれかであると判定し、地物80の寸法Lが1mから10mの場合には、地物80を、歩道橋、陸橋のどちらかであると判定し、地物80の寸法Lが10m以上の場合には、地物80を、高架道路、トンネル、洞門のいずれかであると判定する。
以上に述べたように、本実施例に係る地物識別装置100では、車両70に搭載されると共に当該車両70の上方を撮影するカメラ50と、カメラ50により撮影された撮影画像の輝度に基づいて、地物80の下方を通過する車両70の通過時間を求める通過時間算出手段と、当該通過時間算出手段により求められた当該通過時間と地物80の下方を通過する際における車両70の移動速度とに基づいて、車両70の進行方向における地物80の寸法を求める地物寸法算出手段と、当該地物寸法算出手段により求められた地物80の寸法に基づいて、当該地物80の種類を識別する識別手段と、を備える。
本実施例に係る地物識別装置100によれば、車両前方に向けられたカメラを用いて地物を識別する装置と比較して、複雑な計算を必要とすることなく、且つ、正確に地物80の種類を識別することができる。
(地物識別処理)
次に、本実施例に係る地物識別処理について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。図5は本実施例に係る地物識別処理を示すフローチャートである。この処理は、システムコントローラ20が、予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
まず、ステップS101において、システムコントローラ20は、カメラ50により撮影された撮影画像の輝度に基づいて、車両70の上方に地物80が存在するか否かを検出する。具体的には、システムコントローラ20は、カメラ50により撮影された撮影画像の輝度に基づいて、撮影画像の輝度の平均値が所定値よりも低下したと判定した場合には、車両70が車両70の上方に地物80が存在すると判定し(ステップS101:Yes)、そのときの時刻を、車両70が地物80の下方に進入した時刻としてRAM24に記録した後、ステップS102へ進む。一方、システムコントローラ20は、カメラ50により撮影された撮影画像の輝度に基づいて、撮影画像の輝度の平均値が所定値よりも低下していないと判定した場合には(ステップS101:No)、ステップS101の動作を繰り返す。なお、この所定値は、予め実験などにより決められた値であり、RAM24などに記録されている。このように、ステップ101の処理により、車両70が地物80の下方に進入したか否かを検出することができる。
ステップS102において、システムコントローラ20は、カメラ50により撮影された撮影画像の輝度に基づいて、撮影画像の輝度の平均値が再び所定値よりも上昇したと判定した場合には、そのときの時刻を、車両70が地物80の下方を通過し終えた時刻とする。そして、システムコントローラ20は、この車両70が地物80の下方を通過し終えた時刻と、ステップS101で求められた車両70が地物80の下方に進入した時刻と、に基づいて、地物80の下方を通過したときの車両70の通過時間を求める。このように、ステップ102の処理により、車両70の通過時間が求められる。
ステップS103において、システムコントローラ20は、ステップS102で求められた車両70の通過時間と地物80の下方を通過する際における車両70の移動速度とに基づいて、車両70の進行方向における地物80の寸法を求める。
ステップS104において、システムコントローラ20は、ステップS103で求められた地物80の寸法に基づいて、地物80の寸法と地物80の種類との関係を示すマップ(例えば、図4に示すマップ)を用いて、地物80の種類を識別する。当該マップは、予めRAM24などに記録されている。このようにすることで、システムコントローラ20は、複雑な計算を必要とすることなく、且つ、正確に、地物80の種類を識別することができる。
(応用例)
ここで、本実施例に係る地物識別装置100は、更に、車両70の位置情報を地物80の種類と関連付けるとしても良い。具体的には、システムコントローラ20は、地物80の下方を通過するときに、GPS受信機18からの信号に基づいて、車両70の位置情報、例えば、車両70の緯度及び経度を求める。そして、システムコントローラ20は、先に求められた地物80の種類を、地物80の下方を通過するときに求められた車両70の位置情報と対応付けて、データ記憶ユニット36などに記録する。このようにすることで、地物80の種類を地図データと関連付けることができ、ユーザは、地図データ上において、地物80の位置及び種類を特定することができる。従って、GPS受信機18は、本発明における位置検出手段として機能し、システムコントローラ20は、本発明における記録手段として機能する。
なお、先に述べた本実施例に係る地物識別装置100では、カメラ50により撮影された撮影画像の輝度の平均値に基づいて、車両70が地物80の下方を通過しているか否かを判定するとしているが、これに限られない。撮影画像の輝度の平均値に基づいて、車両70が地物80の下方を通過しているか否かを判定する代わりに、撮影画像の輝度の標準偏差に基づいて、車両70が地物80の下方を通過しているか否かを判定するとしても良い。また、更には、カメラ50により撮影された撮影画像の輝度を用いる代わりに、撮影画像の色や、撮影画像に2次元フーリエ変換を施したものに基づいて、車両70が地物80の下方を通過しているか否かを判定するとしても良い。例えば、撮影画像の色によって判定する場合、システムコントローラ20は、撮影画像中において、黒色となる画素が一定数以上増えたと判定したときに、車両70が地物80の下方を通過していると判定することができる。なぜならば、太陽からの光が地物80により遮蔽されることで、カメラ50により撮影された地物80は、影として黒く映し出されると考えられるからである。
また、先に述べた本実施例に係る地物識別装置100では、車両70の上方に存在する地物80を検出する地物検出手段として、車両70の上方を撮影する撮影手段たるカメラ50を用いるとしているが、これに限られない。カメラ50を用いる代わりに、超音波センサやレーザーレンジファインダーを用いるとしても良い。この場合、超音波センサやレーザーレンジファインダーの検出方向は、車両70の上方に向けられる。このようにすることで、システムコントローラ20は、超音波センサやレーザーレンジファインダーからの検出信号に基づくことによっても、車両70の上方に存在する地物80を検出することができ、地物80の下方を通過する車両70の通過時間を求めることができる。つまり、カメラ50を用いる代わりに、超音波センサやレーザーレンジファインダーを用いることによっても、本実施例と同様の効果を得ることができる。
さらに、先に述べた本実施例に係る地物識別装置100では、車両70の真上に撮影方向が向けられたカメラ50を備えるとしているが、これに加えて、車両70の斜め後方に撮影方向が向けられたカメラ(以下、「斜め後方カメラ」と称す)を備えるとしても良い。例えば、システムコントローラ20は、撮影画像の輝度に基づいて、車両70が地物の下方を通過し終えたと判定した場合には、斜め後方カメラで地物80を撮影することとする。このようにすることで、ユーザは、斜め後方カメラで撮影された撮影画像を見ることによって、地物80を細かく特定することができる。先に述べた地物識別装置100では、例えば、地物80の寸法Lが10m以上の場合には、高架道路、トンネル、洞門のいずれかであると判定することができるものの、これらのうち、実際にどれであるかを特定することはできない。それに対し、この地物識別装置では、ユーザが斜め後方カメラにより撮影された撮影画像を確認することにより、地物80が実際に何であるのかを細かく特定することができる。
以上に述べたように、本発明の地物識別装置は、移動体に搭載されると共に前記移動体の上方に存在している地物を検出する地物検出手段と、前記地物検出手段からの検出信号に基づいて、前記地物の下方を通過する前記移動体の通過時間を求める通過時間算出手段と、前記通過時間算出手段により求められた前記通過時間と前記地物の下方を通過する際における前記移動体の移動速度とに基づいて、前記移動体の進行方向における前記地物の寸法を求める地物寸法算出手段と、前記地物寸法算出手段により求められた前記地物の寸法に基づいて、前記地物の種類を識別する識別手段と、を備える。本発明の地物識別装置によれば、車両前方に向けられたカメラを用いて地物を識別する装置と比較して、複雑な計算を必要とすることなく、且つ、正確に、地物の種類を識別することができる。
本実施例による地物識別装置の概略構成を示すブロック図である。 車両が地物の下方を通過するときの模式図である。 カメラにより撮影された撮影画像の輝度の変化を示すグラフである。 地物の寸法と地物の種類との関係を示す表の一例である。 本実施例による地物識別処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10・・・自立測位装置
20・・・システムコントローラ
36・・・データ記憶ユニット
40・・・表示ユニット
50・・・カメラ
100・・・地物識別装置

Claims (5)

  1. 移動体に搭載されると共に前記移動体の上方に存在している地物を検出する地物検出手段と、
    前記地物検出手段からの検出信号に基づいて、前記地物の下方を通過する前記移動体の通過時間を求める通過時間算出手段と、
    前記通過時間算出手段により求められた前記通過時間と前記地物の下方を通過する際における前記移動体の移動速度とに基づいて、前記移動体の進行方向における前記地物の寸法を求める地物寸法算出手段と、
    前記地物寸法算出手段により求められた前記地物の寸法に基づいて、前記地物の種類を識別する識別手段と、を備えることを特徴とする地物識別装置。
  2. 前記移動体が前記地物の下方を通過するときの前記移動体の位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段により検出された前記移動体の位置を、前記識別手段により識別された前記地物の種類と関連付けて記録する記録手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の地物識別装置。
  3. 前記地物検出手段は、前記移動体の上方を撮影する撮影手段であり、
    前記通過時間算出手段は、前記撮影手段により撮影された撮影画像の輝度に基づいて、前記通過時間を求めることを特徴とする請求項1又は2に記載の地物識別装置。
  4. 移動体に搭載されると共に前記移動体の上方に存在している地物を検出する地物検出手段を用いて、前記移動体の上方に存在している地物の種類を識別する地物識別方法であって、
    前記地物検出手段からの検出信号に基づいて、前記地物の下方を通過する前記移動体の通過時間を求める通過時間算出工程と、
    前記通過時間算出工程において求められた前記通過時間と前記地物の下方を通過する際における前記移動体の移動速度とに基づいて、前記移動体の進行方向における前記地物の寸法を求める地物寸法算出工程と、
    前記地物寸法算出工程において求められた前記地物の寸法に基づいて、前記地物の種類を識別する識別工程と、を備えることを特徴とする地物識別方法。
  5. コンピュータによって実行され、移動体に搭載されると共に前記移動体の上方に存在している地物を検出する地物検出手段を用いて、前記移動体の上方に存在している地物の種類を識別する地物識別プログラムであって、
    前記地物検出手段からの検出信号に基づいて、前記地物の下方を通過する前記移動体の通過時間を求める通過時間算出手段、
    前記通過時間算出手段により求められた前記通過時間と前記地物の下方を通過する際における前記移動体の移動速度とに基づいて、前記移動体の進行方向における前記地物の寸法を求める地物寸法算出手段、
    前記地物寸法算出手段により求められた前記地物の寸法に基づいて、前記地物の種類を識別する識別手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする地物識別プログラム。
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