JP4975273B2 - 話題遷移制御装置、話題遷移制御システム、及び、話題遷移制御方法 - Google Patents

話題遷移制御装置、話題遷移制御システム、及び、話題遷移制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4975273B2
JP4975273B2 JP2005157960A JP2005157960A JP4975273B2 JP 4975273 B2 JP4975273 B2 JP 4975273B2 JP 2005157960 A JP2005157960 A JP 2005157960A JP 2005157960 A JP2005157960 A JP 2005157960A JP 4975273 B2 JP4975273 B2 JP 4975273B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
keyword
route
keywords
topic
transition control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005157960A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006331343A (ja
Inventor
寧 黒宮
武史 長沼
正治 倉掛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Priority to JP2005157960A priority Critical patent/JP4975273B2/ja
Publication of JP2006331343A publication Critical patent/JP2006331343A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4975273B2 publication Critical patent/JP4975273B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Description

本発明は、ネットワークを介してマン・マシン・インタラクションを行う情報通信技術に関する。
従来、ネットワークを経由して、ユーザにとって有益なサービスや情報を提供する技術が実用化されている。システムが、サービスや情報をユーザに提示する際には、ユーザの状況を踏まえた上で、適切なタイミングで適切な内容のものを提示する必要がある。タイミングの制御に関しては、デバイスの使用状況を基に制御したり、環境側に設置されたセンサから得られた位置情報を利用するものが多い。内容の制御に関しては、システムが、利用機能や操作の履歴からユーザの状況を把握し、所定のルールで設定された状況に適合した場合に、それに即したヘルプ情報を提示するソフトウェアなどがある。
メールやスケジューラと連動した秘書エージェントでは、ユーザが入力しているキーワードについて、これに関連する事柄をその場で即時に提示する(例えば、特許文献1)。その内容は、タスクや操作など、入力内容に直接関連したものであるため、ユーザの関心はこれに引かれやすい。また、言葉の関連性を把握するために、シソーラス辞書や意味ベクトルを用いて、各言葉の意味的な繋がりを考慮するものも多い。更に、協調フィルタリングを用いて、多量のデータから、関連の強さを把握する方法もある。例えば、実際のサービスとしては、ネットショッピングにおいて、購入履歴や詳細閲覧履歴から、他人との協調フィルタリングで得られた、関連性の高い商品を推薦する方法が運用されている。
特開2003−296367号公報
上述の従来技術は何れも、1対1の共起関係を把握するものであることから、その共起関係の強い話題へと1ステップで誘導させることを行う。すなわち、目的のものへ複数回の誘導を経て移行するものではない。1回の誘導に対しては、共起関係が最も強い(最短距離の)ものを選択すればよいが、最終的な話題展開を考えると、目的の話題までの経路全体を考慮すべきである。このため、ユーザを目的の話題へと誘導させるには、1回の誘導ではなく、目的の話題までの全誘導行程までを評価した上で、最適な経路を設定する必要がある。
そこで、本発明の課題は、ユーザの状況を踏まえた様々な観点からのキーワードを提示しつつ、これらを経由して目的の話題までユーザを誘導することで、当該目的の話題を提示可能とすることである。
本発明に係る話題遷移制御装置は、複数のキーワードを経由した、現在の話題から目的の話題への遷移を制御する話題遷移制御装置において、各キーワード間の関連性に基づいて、最適経路を探索するための観点に合ったキーワードに対する重みを算出する重み算出手段と、当該重み算出手段により算出された重みを用いて、前記キーワード間の共起関係の強さを調整し、最適経路を選択する経路選択手段とを備える。
本発明に係る話題遷移制御システムは、ユーザの興味対象である現在の話題を抽出する抽出手段と、当該抽出手段により抽出された現在の話題から目的の話題を経由する各キーワード間の関連性が格納された関連性格納手段と、前記キーワード間の共起関係が格納された共起関係格納手段と、前記関連性格納手段に格納されている各キーワード間の関連性に基づいて、最適経路を探索するための観点に合ったキーワードに対する重みを算出する重み算出手段と、当該重み算出手段により算出された重みを用いて、前記キーワード間の共起関係の強さを調整し、最適経路を選択する経路選択手段と、当該経路選択手段により選択された経路上のキーワードに関連する情報を、前記目的の話題として提示する提示手段とを備える。
本発明に係る話題遷移制御方法は、複数のキーワードを経由した、現在の話題から目的の話題への遷移を制御する話題遷移制御方法において、各キーワード間の関連性に基づいて、最適経路を探索するための観点に合ったキーワードに対する重みを算出するステップと、算出された重みを用いて、前記キーワード間の共起関係の強さを調整し、最適経路を選択するステップとを含む。
現在のタスクに関連性の高い話題の中から、様々な観点に合った話題を選択するには、1ステップだけでなく、現在の話題から目的の話題までの全経由を踏まえて、最適な経路を選択する必要がある。そこで、本発明では、経路上の各キーワードに対して、共起関係のみならず、語彙の繋がりの概念的な関係に着目した重み付けを行う。これにより、ユーザの状況に応じた様々な観点が反映された最適な目的話題への誘導が実現される。
上述した話題遷移制御装置において好適には、前記経路選択手段は、各キーワードの重みを共起関係の強さにマッピング(写像)することにより、前記現在の話題との共起関係が最も強い経路を選択する。本発明によれば、短時間で、より効率的な最適経路の算出が可能となる。
本発明によれば、ユーザの状況を踏まえた様々な観点からのキーワードを提示しつつ、これらを経由して目的の話題までユーザを誘導することで、当該目的の話題を提示することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の一実施形態における話題遷移制御システムについて説明する。
話題遷移制御システム1は、図1に示すように、話題抽出部2(抽出手段に対応)と、キーワード関連把握部3と、話題遷移制御装置4と、話題提示部5(提示手段に対応)とを備える。これら各構成要素は、バスを介して、相互に信号の入出力が可能なように接続されている。
以下、各構成要素について詳細に説明する。
話題抽出部2は、ユーザが利用中のコンテンツを入力とする。システムが、推薦するコンテンツまで誘導するためには、提示される内容がユーザの興味から大きく外れないことが必要であることから、話題抽出部2は、上記コンテンツの内容から現在の話題を抽出する。具体的には、話題抽出部2は、コンテンツの特徴を表すキーワードを“話題”として抽出する。
話題抽出部2を構成する出現頻度算出部21は、ユーザが実行しているタスクで用いているコンテンツのテキストから、その中で用いられている各キーワードの出現頻度を算出する。そのコンテンツとは、例えば、アプリケーションがブラウザソフトであればコンテンツはWebページであり、メールソフトであればメール文である。そして、そのコンテンツのキーワードの中で、出現頻度の高い方から所定順位内のキーワードを、話題「TopicN」として出力する。
すなわち、出現頻度算出部21は、Webページやメール文に含まれるテキストから、キーワード(例えば名詞)を抽出し、その出現頻度に基づいてランク付けを行う。ランク付けは、例えば、出現回数1回を1ポイントとするが、タイトル部分に含まれるキーワードに関しては、コンテンツの内容を直接的に示すものであるので2ポイントとし、各キーワードのポイント総数が算出される。また、“ドッグ”と“犬”のように同義異字のキーワードは表記を統一し、同一のキーワードとしてポイント換算することが望ましい。同義異字の検出に際しては、シソーラス辞書を使用することができる。シソーラス辞書は、単語辞書、対訳辞書、共起辞書の各辞書から参照される概念を規定するための辞書である。
出現頻度算出部21は、算出されたポイント総数に基づいて各キーワードを順位付けし、例えば第1位のキーワードを、ユーザの現タスクにおける話題“TopicN”とする。また、出現頻度算出部21は、ポイント総数が上位10位以内のキーワードに関して、ユーザの現タスクの話題“TopicN”とする、あるいは、文章全体に対して所定値以上の重み値を有するキーワードを“TopicN”とすることもできる。
出現頻度算出部21は、コンテンツが音声データや動画像データである場合にも、そのメディアを説明するメタデータ内のキーワードを用いて、その特徴を表す重要な項目に含まれるキーワードを話題“TopicN”として出力する。例えば、ユーザが音楽を聴いたり動画像を見たりしている場合には、メディアファイルから、実行中のタスクに関連のあるキーワードが抽出される。キーワードは、例えば、メタデータに記述されているアーティスト名、ファイル名、会社名などのメディアの特徴に応じた重要度に基づいて、ランク付けされる。コンテンツは、ユーザが、情報検索時に入力したキーワードや、メール編集時に入力したメールの内容などのように、端末の備えるセンサから入力されるものであってもよい。
キーワード関連把握部3は、キーワード間の意味的な関連性が設定された辞書データベース31(関連性格納手段に対応)と、キーワード間の共起関係が設定された共起関係データベース32(共起関係格納手段に対応)とを備える。キーワード関連把握部3は、ユーザの操作履歴やコンテンツの内容から得られた、キーワード間における関連性の強弱を把握する。
辞書データベース31には、各キーワードに関連する様々な単語が格納されている。シソーラス辞書の場合には、各キーワードの同義語、広義語、狭義語、反義語、関連語が格納されている。また、日本語語彙大系のように、体系的に分類された約3,000のカテゴリに属するキーワードを、カテゴリ種別と対応付けて格納することもできる。例えば、カテゴリが“乗り物”の場合には「車」であり、“住居”の場合には「部屋」である。このように、上位概念や下位概念が把握される。
更に、連想概念辞書の場合には、上位概念、下位概念、部分・材料、類義、属性、動作、環境の概念が設定され、これら各概念に対するキーワードが格納される。
共起関係データベース32には、キーワード間の共起関係が設定されている。共起関係は、ユーザが入力したデータや閲覧したコンテンツから算出された、キーワード間における関連性の強弱を示す。コンテンツ内に含まれるキーワードをそれぞれ1ポイントとしたとき、様々なコンテンツから同様に獲得されたポイント数が高いものほど「共起関係が強い」とする。
例えば野球のニュース記事には、「プロ野球」、「楽天(登録商標)」、「選手」、「TV中継」、「仙台」というキーワードが含まれ、サッカーの記事には、「サッカー」、「TV中継」、「J1」、「レッズ」、「ボーダフォン(登録商標)」が含まれ、ショッピングサイトには、「楽天」、「ショッピング」、「お取寄せ」が含まれていたとする。「楽天」は「ショッピング」にも関連があり、かつ、「野球」、「TV中継」にも関連があるため、これらのキーワード間の共起関係は強いということになる。
また、「ショッピング」と「レッズ」は関係はあるが、共起関係は弱い。すなわち、その共起関係の程度は、「TV中継」のみを介する「レッズ」と「プロ野球」よりも、「楽天」、「TV中継」の2つを介する分弱くなる。
キーワードの関連付けの方法は、同一コンテンツ中におけるキーワードの出現回数や文章単位での出現回数に応じて関連の強さに影響を与える方法など、他の方法を用いてもよい。
共起関係データベース32には、所定のキーワードが同一コンテンツに含まれた回数Dが格納される。更に、この回数Dを用いて、関連の強いキーワード間の距離を短く、関連の弱いキーワード間の距離を遠くとることで、関連の強さを距離で表すこともできる。例えば2つのキーワード間の距離をL、それらが同時に用いられる回数をDとすると、その距離はL/Dと表すことができる。したがって、全く関係のないキーワード間の距離は無限となり、関係の強いキーワード間の距離は短くなる。
話題“TopicN”が決定されると、共起関係データベース32が参照され、その“TopicN”と共起関係を有する全てのキーワードが選択される。また、共起関係の強さが所定値以上の評価値のキーワードや、評価値の高いものから所定数個のキーワードが選択されるものとしてもよい。以下、選択されたキーワード数をM個とするとともに、選択された各キーワードをW[m]、関連の強さをW[m][w]とする。
経路探索の観点は、詳細や反意、類似、上位概念などである。話題“TopicN”の設定された概念に対応するキーワードは、上述の辞書データベース31を基に選択される。観点が「詳細」の場合には、話題“TopicN”の下位概念にあたるキーワードが選択され、「類似」の場合には、関連語や同カテゴリに属するキーワードが選択される。共起関係データベース32から得られたキーワードW[m]に一致するキーワードがあれば、それらを優先的に選択するための重みPが付加される。
話題遷移制御装置4は、重み算出部41(重み算出手段に対応)と最適経路探索部42(経路選択手段に対応)とを更に備える。
重み算出部41は、各キーワード間の関連性に基づいて、最適経路を探索するための観点に合ったキーワードに対する重みを算出する。最適経路探索部42は、重み算出部41により算出された重みを用いて、共起関係調整部42aによりキーワード間の共起関係の強さを調整し、最適経路を選択する。最適経路探索部42は、各キーワードの重みを共起関係の強さにマッピング(写像)することにより、現在の話題との共起関係が最も強い経路を選択する。
最適経路探索部42は、現在の話題“TopicN”から目的の話題である“TopicG”までの経路探索を行う。候補となる経路の選択に際しては、各観点ごとに最適なものを選択する。“TopicN”から“TopicG”までの経路は、シソーラス辞書内のキーワードをノードとし、概念間の関係の強さをリンクの距離として、概念間の繋がりにより形成される。このように、最適経路探索部42は、各キーワードにリンクされる様々な概念を利用することにより、“TopicN”から“TopicG”までの様々な経路を作成することができる。
効果的に話題を遷移させるには、ユーザが最も想起し易い話題を経由することが望ましい。このため、最適経路探索部42は、経路選択に際して、ユーザが思い出し易いキーワードを経由する経路を選択する。そして、観点ごとの総距離のうち、最も短いものを最適経路とする。
キーワードW[m]、関連の強さW[m][w]は、辞書データベース31に含まれる情報である。観点に応じて連想されるキーワードは、優先的に選択されるため、関連の強さをより強く調整する。キーワードには、観点に応じて、優先度としてのみ重みPが設定される。共起関係データベース32から得られた共起関係の強さを示す距離を“L”とし、キーワードの重みを“P”とすると、その場における概念間の距離「L’」は、L’=L*1/(P+1)と表すことができる。L’の合計値を、その経路の距離とする。
最短経路の算出には、Dijkstra法を用いる。図2に示すように、Dijkstra法では、“TopicN”を中心にリンクが存在する全てのノードについてそれぞれの距離が参照される。全てのノードの値が調査されると、最短の経路に存在するノードは、同様に次のリンクの調査を行う。重みを距離に組み込むことで全経路が算出されるため、重みの計算をすることなく、“TopicN”からの距離が最短の経路に関してのみ、経路探索を進めていくことができる。その結果、短時間かつ効率的な、最適経路の探索が実現される。
各概念には多数のリンクが貼られているため、キーワードの重みとリンクの距離の両方を考慮して経路の評価を行うことは難しい。しかし、話題遷移制御装置4は、リンク距離内に重みを付加することにより、Dijkstra法を用いることができる。好適には、経路距離の算出に時間をかけないため、該当するリンクにきた際に距離の調整を行う。まず、話題遷移制御装置4は、現在のノードにリンクが貼られている全ノードを調査し、ノード内に重みをもつリンクがあった場合に、リンクの距離を再計算する。
話題提示部5は、最適経路探索部42の探索した最適経路内に含まれるキーワードを含むコンテンツを探すため、多量のコンテンツが格納された話題データベース51を有する。話題提示部5は、コンテンツの検索結果を受信する通信手段(図示せず)へ接続し、システムが推薦するコンテンツを出力する。
例えば、経路上のキーワードをタイトルに含むニュース記事やブログ記事が検索された場合には、話題提示部5は、これらの記事を提示する。
話題提示部5は、決定された経路に従って、所定のキーワードの前後のキーワードを含むコンテンツを検索する。この場合、前後両方のキーワードを含むコンテンツがない場合には、一方のキーワードを含むコンテンツを選択してもよい。
続いて、図3〜図8を参照しながら、本実施の形態における話題遷移制御システム1の動作を説明し、併せて、本発明に係る話題遷移制御方法を構成する各ステップについて説明する。
動作説明の前提として、話題遷移制御システム1が、ユーザが閲覧しているコンテンツに関連した情報を提示しつつ、目的の話題までユーザを誘導していく状況を想定する。その際、上記コンテンツの内容に対して「詳細である」、「類似している」、「反意である」といった観点ごとに最適な話題を提供していく。
まず図3のS1では、出現頻度算出部21は、ユーザが利用しているアプリケーションのコンテンツから、そのタスクに関連する話題“TopicN”を取得する。最終的にユーザに提示したい目的話題“TopicG”が設定されると(S2)、話題遷移制御装置4は、以下の手順で、現在の話題“TopicN”から目的の話題“TopicG”を意味的に結ぶ経路の生成を開始する。
S3では、最適経路探索部42は、“TopicN”と“TopicG”とを結ぶ経路の中から、経由するキーワード数が最少の経路(最小付加経路)を発見する。最小付加経路の探索には、例えば、上述したDijkstra法を用いることができる。
最小付加経路は複数存在することも多いため、最適経路探索部42は、そのうちで最適な経路を更に選択する。その際、最適経路探索部42は、ユーザの使用頻度の高いキーワードや、キーワード間の関連性が高い話題が優先的に選択されるよう、経路に含まれるキーワード毎に、重み算出部41の算出した重みを付加する(S4)。
S5では最小付加経路毎の重みが合計され、その合計値が最も高いものが最適経路に選定される(S6)。なお、最適経路が複数存在する場合には、最適経路探索部42は、それらの経路上の1個目のキーワードに注目し、観点ごとの重みに応じて、各観点での最適経路を選択する。
S7では、話題提示部5は、S6で選択された最適経路の通知を受け、該経路に含まれるキーワードに関連した情報を目的の話題として提示する。関連した情報とは、例えば、上記キーワードを含むニュースやブログの記事である。
最適経路の探索には、最小ホップ数を把握してから重みを算出する方法(図4参照)を採ってもよいし、重みを距離に組み込んだ上で最短距離を探索する方法(図5参照)を採ってもよい。
前者の方法では、最適経路探索部42は、図4に示す以下の手順で最適経路の探索を行う。
まず、最小付加経路が探索された後(S11)、ユーザの操作履歴やキーワード間の関連性の強さに基づき、キーワード毎の重みが付加される(S12)。その後、各経路毎に重みの合計値が算出され(S13)、重み合計値が最高の経路が特定される(S14)。特定された経路は、観点別に調査された上で(S15)、最適経路として選択される(S16)。
後者の方法では、最適経路探索部42は、図5に示す以下の手順で最適経路の探索を行う。
まず、ユーザの操作履歴やキーワード間の関連性の強さを問い合わせた後(S21)、その回答に基づき、キーワード毎の重みが付加される(S22)。続いて、付加された重みを使用して各経路の距離が計算された後(S23)、各経路の1個目のキーワードに対してのみ、観点に応じた重みが付加される(S24)。S25では、その重みを基に各経路の距離が再び計算され、それらの経路のうち最短距離を有するものが最適経路として選択される(S26)。
更に、図6は、重みを距離にマッピングする場合における最適経路探索処理を説明するためのフローチャートである。
かかる手法では、重みを距離にマッピングして合計距離が最短となる経路のみを追跡していくため、最適経路探索部42は、現在のノードに貼られているリンク数に“r”を設定する(S31)。
S32では、次ノードにおける重みPの存否が判定され、存在する場合には上述の距離“L”(共起関係の強さを示す距離)が再設定される(S33)。その後、上記重みPと距離Lとを用いて、L*1/(P+1)から、概念間の距離“L’”が算出される(S34)。S35では、現時点で算出されている概念間の距離L’から経路の合計距離が算出される。
なお、次ノードにおける重みPが存在しない場合には(S32;NO)、S33,S34の各処理は省略され、S35に移行する。
S32〜S35の一連の処理は、S31で設定されたr回分実行され、r回目の実行が完了した時点で(S36;YES)、S37に移行する。S37では、その時点における最短の経路が探索され、その経路が全経路中最短距離の経路であるか否かの判定が為される(S38)。判定の結果、最短経路であればS39に移行し、最短経路でなければS31に戻る。
そして、現在のノードが目的の話題“TopicG”に一致したとき(S39;YES)、一連の処理は終了する。
最適経路の探索手法に関して、図7を参照して詳述する。
図7において、観点なしの場合におけるキーワードw1とw2との距離L’は、L’=L(w1,w2)と表すものとする。この場合、観点が「詳細」の距離L’(A|w1,w2)は、L(w1,w2)/aと表すことができ、これと同様に、観点が「類似」、「反意」の距離L’(B|w1,w2),L’(C|w1,w2)は、それぞれL(w1,w2)/b,L(w1,w2)/cと表すことができる。したがって、例えば観点A(詳細)に関する経路評価値は、L’(A|w1,w2)+L’(w2,w3)+L’(w3,w4)+…と表現することができる。最適経路探索部42は、この値と、他の経路の評価値(例えば、L’(A|w1,w11)+L’(w11,w12)…)とを比較し、最小のものを最適経路とする。
次に、図8を参照して、探索された最適経路で情報が提示されていく様子を、より具体的に説明する。
話題遷移制御システム1の管理者側は、新発売のビールの情報をユーザに提示したいとする。Web上でスポーツニュースを閲覧しているユーザAは、昨日行われたプロ野球の試合結果をチェックしており、「△△チームが勝利」という記事を読んでいた。すると、表示画面の端部に、「□□□ホークスの結果」や「△△イーグルス大敗の結果」、「△△イーグルスの選手紹介」、「△△市場のセール情報」といったリンクが表示された。そこで、ユーザAは、「△△イーグルスの選手紹介」をクリックし、人気選手ランキング1位の一場選手の情報を見た。画面端部には更に、他の人気選手である「新庄選手のプロフィール」と、一場選手の出身地である「××市の案内」、及び、一場選手のグッズを売っているWebサイト「△△ショップ」のリンクが表示された。ユーザAが「新庄選手のプロフィール」を選択すると、新庄選手の契約しているCMのビールに関する情報が表示された。
以上説明したように、話題遷移制御システム1によれば、語彙間の繋がりの強弱が反映された静的な距離を重み(優先度)により変更させる。そして、ユーザが閲覧中のコンテンツC1に関する現在の話題“TopicN”から目的の話題“TopicG”までの全経路の中から、キーワード間の関連性を保ちながら誘導するための最適な遷移経路を探索する。また、話題遷移制御システム1は、ある話題を基に、ユーザの意識が向けられている事柄を経由しながら、それに関連する情報を順次提示していく。したがって、ユーザの関心を保ちながら、その志向に沿った新たな話題への移行をスムーズに行うことが可能となる。
また、Webブラウザによるユーザ支援を行うのみならず、2つの概念に共通する概念を発見し、これを新たな知見としてユーザに与えることができる。
なお、本実施形態に記載の態様は、本発明に係る話題遷移制御システムの好適な一例であり、本発明は、かかる態様に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、ユーザに対する情報の提示を目的とするものとして話題遷移制御システム1を構成したが、対話の活性化、あるいはエージェントとの会話を楽しむことを目的としてもよい。かかる構成とすることで、ユーザにとって、対話を通して新たな興味を発見する、あるいは、予定された流れの会話ではなく、関連性が保たれた種々多様な話題を題材とした会話を楽しむ、ことができるという効果がある。
本発明に係る話題遷移制御技術は、ユーザが端末装置との対話を通じて情報を獲得するマン・マシン・インタラクションを行うシステムに適用することができる。
本発明の一実施形態における話題遷移制御システムの機能的構成を示す図である。 最短経路を算出するためのDijkstra法を説明するための図である。 話題遷移制御システムの動作を説明するためのフローチャートである。 第1の最適経路探索処理を説明するためのフローチャートである。 第2の最適経路探索処理を説明するためのフローチャートである。 各キーワードの重みを距離にマッピングする場合の最適経路探索処理を説明するためのフローチャートである。 最適経路を探索するための各経路の評価手順を説明するための図である。 キーワードの具体例が反映された経路の評価手順を説明するための図である。
符号の説明
1…話題遷移制御システム、2…話題抽出部、3…キーワード関連把握部、4…話題遷移制御装置、5…話題提示部、21…出現頻度算出部、31…辞書データベース、32…共起関係データベース、41…重み算出部、42…最適経路探索部、42a…共起関係調整部、51…話題データベース、C1,C2…コンテンツ

Claims (3)

  1. ユーザが利用中のコンテンツから、最終的にユーザに提示したい目的のコンテンツへの、複数のキーワードを経由した経路に沿った遷移を制御する話題遷移制御システムにおいて、
    前記利用中のコンテンツを入力として、当該コンテンツの特徴を表す現在のキーワードを抽出する抽出手段と、
    キーワード間の関連性の強弱を示す共起関係が格納された共起関係格納手段と、
    キーワード間の対応関係を示す観点と、当該対応関係にあるキーワードとが、関連付けて格納された関連性格納手段と、
    前記抽出手段によって抽出された前記現在のキーワードから、前記目的のコンテンツに含まれるキーワードまで結ばれた、前記共起関係格納手段に格納された共起関係を有する複数のキーワードを経由した経路を、複数生成する経路選択手段と、
    前記経路選択手段によって生成された複数の経路のそれぞれにおいて共起関係を有するキーワードのうち、前記関連性格納手段に格納された観点によって示された対応関係にあるキーワードに対して、当該観点ごとに定められた重みを算出する重み算出手段と、
    前記経路選択手段により生成された経路におけるそれぞれの共起関係の強さを距離として、前記重み算出手段により算出されたそれぞれの重みに基づく値で当該距離を除して得られる、概念間距離の合計距離を観点ごとに算出し、算出した前記合計距離のうち、最短距離となる観点ごとの最適経路上のキーワード順に従って各キーワードをそれぞれ含むコンテンツを所定タイミングで順次提示する提示手段と
    を備えることを特徴とする話題遷移制御システム。
  2. 前記経路選択手段は、前記重み算出手段により算出された重みが重くなるほど前記概念間距離が短くなるように、各キーワードの重みを共起関係の強さに写像して対応させることにより、前記現在のキーワードとの共起関係の強さが最も強い経路を選択することを特徴とする請求項1に記載の話題遷移制御システム
  3. キーワード間の関連性の強弱を示す共起関係が格納された共起関係格納手段と、キーワード間の対応関係を示す観点及び当該対応関係にあるキーワードが、関連付けて格納された関連性格納手段と、を備え、ユーザが利用中のコンテンツから、最終的にユーザに提示したい目的のコンテンツへの、複数のキーワードを経由した経路に沿った遷移を制御する話題遷移制御システムにて実行される話題遷移制御方法において、
    前記利用中のコンテンツを入力として、当該コンテンツの特徴を表す現在のキーワードを、前記話題遷移制御システムが抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップにおいて抽出された前記現在のキーワードから、前記目的のコンテンツに含まれるキーワードまで結ばれた、前記共起関係格納手段に格納された共起関係を有する複数のキーワードを経由した経路を、前記話題遷移制御システムが複数生成する経路選択ステップと、
    前記経路選択ステップにおいて生成された複数の経路のそれぞれにおいて共起関係を有するキーワードのうち、前記関連性格納手段に格納された観点によって示された対応関係にあるキーワードに対して、当該観点ごとに定められた重みを、前記話題遷移制御システムが算出する重み算出ステップと、
    前記経路選択ステップにおいて生成された経路におけるそれぞれの共起関係の強さを距離として、前記重み算出ステップにおいて算出されたそれぞれの重みに基づく値で当該距離を除して得られる、概念間距離の合計距離を観点ごとに算出し、算出した前記合計距離のうち、最短距離となる観点ごとの最適経路上のキーワード順に従って各キーワードをそれぞれ含む各コンテンツを、前記話題遷移制御システムが所定タイミングで順次提示する提示ステップと
    を含むことを特徴とする話題遷移制御方法。
JP2005157960A 2005-05-30 2005-05-30 話題遷移制御装置、話題遷移制御システム、及び、話題遷移制御方法 Active JP4975273B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005157960A JP4975273B2 (ja) 2005-05-30 2005-05-30 話題遷移制御装置、話題遷移制御システム、及び、話題遷移制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005157960A JP4975273B2 (ja) 2005-05-30 2005-05-30 話題遷移制御装置、話題遷移制御システム、及び、話題遷移制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006331343A JP2006331343A (ja) 2006-12-07
JP4975273B2 true JP4975273B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=37552945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005157960A Active JP4975273B2 (ja) 2005-05-30 2005-05-30 話題遷移制御装置、話題遷移制御システム、及び、話題遷移制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4975273B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008217254A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Fujifilm Corp プレイリスト作成装置、およびプレイリスト作成方法
JP2012123639A (ja) * 2010-12-08 2012-06-28 Kyoto Univ イメージ可視化システム及び情報提供システム並びにそれらのコンピュータプログラム
CN104216933A (zh) 2013-09-29 2014-12-17 北大方正集团有限公司 一种知识点隐性关系获取方法及其系统
JP6555757B2 (ja) * 2016-11-07 2019-08-07 Necプラットフォームズ株式会社 応対支援装置、方法、及びプログラム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3778270B2 (ja) * 2001-05-17 2006-05-24 克彦 近藤 選択履歴管理情報、選択履歴情報、情報記憶媒体、及びユーザーインターフェース補助システム
JP2003296367A (ja) * 2002-04-03 2003-10-17 Hitachi Ltd キーワードに基づくネットワーク上の情報検索の結果を提示する方法、その方法に用いられるサーバー、プログラム、記録媒体
US7203899B2 (en) * 2002-04-12 2007-04-10 Xerox Corporation Systems and methods for assessing user success rates of accessing information in a collection of contents
JP2003316820A (ja) * 2002-04-24 2003-11-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 関連web情報url出力方法、関連web情報url出力装置、関連web情報url出力プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP3960530B2 (ja) * 2002-06-19 2007-08-15 株式会社日立製作所 テキストマイニングプログラム、方法、及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006331343A (ja) 2006-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11354356B1 (en) Video segments for a video related to a task
US7809664B2 (en) Automated learning from a question and answering network of humans
KR101883752B1 (ko) 소셜 네트워킹 시스템 통신에서 토픽의 추론
US7392238B1 (en) Method and apparatus for concept-based searching across a network
Zhao et al. Personalized reason generation for explainable song recommendation
US9336277B2 (en) Query suggestions based on search data
CN104969173B (zh) 动态应用过滤运算器的自适应对话状态管理方法和系统
CN102822815B (zh) 用于利用浏览器历史进行动作建议的方法和系统
US20230281664A1 (en) Serving advertisements based on partial queries
US20080071602A1 (en) Enhanced user reviews
US10180964B1 (en) Candidate answer passages
US20160026727A1 (en) Generating additional content
JP6203918B2 (ja) ソーシャル・コンテキストを用いたソーシャル・ネットワーキング・システムの通信からのトピックの推論法
US20100228742A1 (en) Categorizing Queries and Expanding Keywords with a Coreference Graph
MX2014003536A (es) Proporcion de una guia de busqueda basada en tema.
KR20020093852A (ko) 인터넷-기반 정보에 대한 음성 접근 시스템 및 방법
CN102163198A (zh) 提供新词或热词的方法及系统
CN100461159C (zh) 用于信息检索的分层数据驱动导航系统及方法
KR20130108563A (ko) 인터넷 검색 관련 방법 및 장치
US20100299336A1 (en) Disambiguating a search query
EP1759279A2 (en) System and method for automated mapping of items to documents
US10783192B1 (en) System, method, and user interface for a search engine based on multi-document summarization
US20080034083A1 (en) Automatic identification of event classification errors in a network
US20080201219A1 (en) Query classification and selection of associated advertising information
CN105874427A (zh) 基于应用上下文识别帮助信息

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4975273

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250