以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例を示すLED調光照明システムのブロック構成図、図2は、CPUユニットとI/Oユニットのブロック構成図、図3は、LED照明器具のブロック構成図、図4は、分圧・整流平滑回路の回路構成図、図5は、調光パターンに関する設定データの構成を説明するための図、図6は、時間と明るさの関係を示す調光パターンの構成を説明するための図、図7は、調光パターンに関する他の設定データの構成を説明するための図、図8は、メンテナンス情報の構成を説明するための図、図9は、発光ダイオードの電流と階調との関係を示す特性図、図10は、発光ダイオードの印加電圧と電流との関係を示すγ特性図である。
である。
図1において、LED調光照明システム1は、LED照明器具群2と、グループスイッチ群3と、I/O(Input Output)ユニット4と、制御ユニット5と、メンテスイッチ群6を備えて構成されている。
LED照明器具群2は、8種類のLEDユニット201、202、203、204、205、206、207、208を備え、各LEDユニット201〜208には、色温度毎に直列回路として複数のLED1、LED2、点灯モジュール114〜146、直流スイッチング電源モジュールを主に内蔵している。
グループスイッチ群3は、LED照明器具2を手動で点消灯およびまたは調光するスイッチ群として、ON−OFFスイッチおよび又は調光スイッチで構成されたグループスイッチ86、88、90、92、94、96を備えている。メンテスイッチ群6は、LED照明器具2を手動で点消灯するスイッチ群として、ON−OFFスイッチで構成されたメンテスイッチ100、102、104、106、108、110を備えている。
I/Oユニット4は、グループスイッチ群3の点消灯およびまたは調光信号を信号変換してシリアル通信で出力する機能とメンテスイッチ群6の点消灯信号を信号変換してシリアル通信で出力する機能を備えている。
制御ユニット5は、I/Oユニット4からの信号をシリアル通信で受信して、調光情報を演算しPWM信号として出力するCPU(Central Processing Unit)と、パソコンやインターネットなどとの外部通信機能を有する通信モジュールより構成されている。
制御ユニット5は、CPUユニット12を備え、CPUユニット12にはコントローラ基板16が実装されている。コントローラ基板16には、設定値メモリ18、CPU20、レシーバ22、コネクタ(通信端子)24、26、28、30、SD(Secure Digital)カードスロット32、設定スイッチ34、36、リセットスイッチ38、年月日時アジャストボタン40、42、設定切替ボタン44が実装されている。
コネクタ24は、ケーブル46を介してセキュリティセンサ48に接続され、コネクタ26は、ケーブル50を介してシーンコントローラ52に接続され、コネクタ28は、ケーブル54、コネクタ56を介してI/Oユニット4に接続され、コネクタ30は、ケーブル58を介して設定用パソコン(PC)60に接続されているとともに、ケーブル58、インターネット62を介して管理センタ64に接続されている。
I/Oユニット4は、図2に示すように、コネクタ56、66、68、70、分圧・整流平滑回路72、AD(Analog−to−Digital)変換回路内蔵PIC(Programable Integrated Circuit)マイコン74、シリアル通信ドライバ76、オンオフ検知回路78、PICマイコン80、シリアル通信ドライバ82を備えて構成されている。
コネクタ66は、ケーブル84を介して、グループスイッチ群3の壁埋め込み型グループスイッチ(A、B、C、D、E、F)86、88、90、92、94、96に接続され、コネクタ68は、ケーブル98を介してメンテスイッチ(A、B、C、D、E、F)100、102、104、106、108、110に接続され、コネクタ70は、1チャネル〜14チャネルのPWM信号線を構成するケーブル112を介して、点灯モジュール114、116、118、120、122、124、126、128、130、132、134、136、138、140、142、144、146に接続されている。
点灯モジュール114〜146は、LEDユニット201〜208に配置されている。各LEDユニット201〜208には、色温度の異なる複数個の発光ダイオードLED1、LED2が交互に配列され、各発光ダイオードLED1、LED2は、色温度毎に直列に接続されている。
具体的には、図3に示すように、色温度5000K(ケルビン)の白色の発光ダイオードLED1と、色温度2800Kの電球色の発光ダイオードLED2がチャネルに対応して、互いに直列に接続された直列回路を構成して配置されている。
すなわち、各LEDユニット201〜208には、色温度5000K(ケルビン)の白色発光ダイオードLED1が複数個互いに直列接続された直列回路と、色温度2800Kの電球色発光ダイオードLED2が複数個互いに直列接続された直列回路が設けられており、各直列回路は、点灯モジュール114〜146を介して、いずれかのチャネルのケーブル112に接続されている。
点灯モジュール114〜146は、図3に示すように、AC商用電圧をDC電圧に変換する直流スイッチング電源モジュール182にそれぞれ接続され、直流スッチング電源モジュール182からDC電力を受けて、白色発光ダイオードLED1が複数個直列接続された直列回路または電球色発光ダイオードLED2が複数個直列接続された直列回路をそれぞれ駆動する。色温度ごとの各点灯モジュール114〜146には、同一のPWM信号が入力されており、色温度ごとの各点灯モジュール114〜146は、入力されたPWM信号に応答して、複数個の白色発光ダイオードLED1または複数個の電球色発光ダイオードLED2をそれぞれ点灯駆動するようになっている。
壁埋め込み型グループスイッチ(A、B、C、D、E、F)86〜96は、オンオフ操作に応答して、設定電圧または0VのON−OFF信号を出力するON−OFFスイッチまたは双方向サイリスタを内蔵した調光スイッチ等で構成され、交流電源に接続されている。グループスイッチ(A、B、C、D、E、F)86〜96は、オンオフ操作に応答して、いずれかのLEDユニット201〜208に属する発光ダイオードLED1、LED2の点消灯を指令するスイッチ信号を出力する。
例えば、グループスイッチ(A、B、C、D、E、F)86〜96をON−OFFスイッチで構成した場合、各グループスイッチ(A、B、C、D、E、F)86〜96は、オン操作時に、接点が閉じて、交流電源からの交流電圧をオンオフ検知回路78に出力する。
オンオフ検知回路78は、各グループスイッチ(A、B、C、D、E、F)86〜96のいずれかがオン操作されたときに、オン操作されたグループスイッチに対応したリレーが駆動するとともに、リレー接点が閉じるようになっている。リレー接点が閉じると、リレー接点に接続された直流電源からの直流電圧がリレー接点を介してPICマイコン80に印加される。
PICマイコン80は、リレー接点から直流電圧が印加されたときに、このリレー接点に対応したグループスイッチがオンになったことを検知し、オン検知信号をシリアル通信ドライバ82を介してCPU20に出力する。なお、PICマイコン80は、リレー接点がオフのときには、オフ検知信号をシリアル通信ドライバ82を介してCPU20に出力する。これにより、CPU20は、オンオフ検知信号を基にグループスイッチ(A、B、C、D、E、F)86〜96のONN−OFF状態を判定することができる。
一方、グループスイッチ(A、B、C、D、E、F)86〜96を、例えば、スライド式やロータリー式の調光スイッチで構成した場合、グループスイッチ(A、B、C、D、E、F)86〜96は、オン操作時には、操作に応じた調光を指令するために、操作量に応じて、交流電圧を双方向サイリスタでチョッピングし、チョッピングされた交流電圧を分圧・整流平滑回路72に出力し、オフ操作時には0Vの電圧を分圧・整流平滑回路72に出力する。
分圧・整流平滑回路72は、図4に示すように、抵抗R1、R2、ブリッジ整流用ダイオードD1、D2、D3、D4、平滑コンデンサC1、抵抗R3、R4、ホトカプラPH1、可変抵抗R5を備えて構成されている。分圧・整流平滑回路72は、グループスイッチ(A、B、C、D、E、F)86〜96に対応して配置され、グループスイッチ(A、B、C、D、E、F)86〜96からの交流電圧を抵抗R1、R2で分圧し、分圧された電圧をブリッジ整流用ダイオードD1、D2、D3、D4で整流し、ブリッジ整流用ダイオードD1、D2、D3、D4で整流された直流電圧を平滑コンデンサC1で平滑し、平滑された直流電圧を抵抗R3、R4を介してホトカプラPH1のホトダイオードD5に印加して、ホトダイオードD5に直流電流を流す。
ホトダイオードD5に直流電流が流れて、ホトダイオードD5が発光すると、この光に応答して、ホトトランジスタPT1に電流が流れ、可変抵抗R5の両端に、ホトトランジスタPT1の電流に応じた電圧が発生し、この電圧がPICマイコン74に入力される。
PICマイコン74は、可変抵抗R5の両端に生じた入力電圧と基準電圧とを比較し、この比較結果による、両者の電圧の差をAD変換回路で1023階調のデジタル信号に変換し、変換された1023階調のデジタル信号をスイッチ信号としてシリアル通信ドライバ76を介してCPU20に出力する。これにより、CPU20は、スイッチ信号を基にグループスイッチ(A、B、C、D、E、F)86〜96のオンオフ状態を判定することができる。
一方、メンテスイッチ(A、B、C、D、E、F)100〜110は、メンテナンス時にオンオフ操作されるON−OFFスイッチであって、オン操作時に、接点閉じて、交流電源からの交流電圧をオンオフ検知回路78に出力する。
オンオフ検知回路78は、メンテスイッチ(A、B、C、D、E、F)100〜110のいずれかがオン操作されたときに、オン操作されたメンテスイッチに対応したリレーが駆動するとともに、リレー接点が閉じるようになっている。リレー接点が閉じすると、リレー接点に接続された直流電源からの直流電圧がリレー接点を介してPICマイコン80に印加される。
PICマイコン80は、リレー接点から直流電圧が印加されたときに、このリレー接点に対応したメンテスイッチがオンになったことを検知し、オン検知信号をシリアル通信ドライバ82を介してCPU20に出力する。なお、PICマイコン80は、リレー接点がオフのときには、オフ検知信号をシリアル通信ドライバ82を介してCPU20に出力する。これにより、CPU20は、オンオフ検知信号を基にメンテスイッチ(A、B、C、D、E、F)100〜110のオンオフ状態を判定することができる。
CPU20は、設定用パソコン(PC)60またはSDカードスロット32に装着されたSDカード182から、設定データ等の調光情報を取り込み、取り込んだ調光情報を内部時計(年間タイマ)に従って管理するとともに、内部時計(年間タイマ)と処理プログラムに従って各種の演算処理、例えば、PWM信号を生成するための処理を実行し、生成したPWM信号をケーブル112を介してLEDユニット201〜208に出力するとともに、調光情報を設定値メモリ18とSDカード182に記録する。
この際、CPU20は、調光情報を基に色温度の異なるLED1、LED2毎または点灯モジュール114〜146毎にPWM信号を生成し、生成したPWM信号を各点灯モジュール114〜146に入力することとしている。
また、PICマイコン74で容易に処理できる階調は8bitであるが、8bitで調光すると、LED1、LED2の消灯領域近傍では発光量の変化率が高く、視覚的に不連続な調光になるので、CPU20で10bitないし12bitに補間するようプログラムして視覚的に連続階調の調光としている。なお12bitを超えた階調の場合は、CPU20が高価になり、または複雑な回路構成となるので最大の階調を12bitとしている。
さらに、手動調光時に色温度が変化しないように、各色温度のLED1、LED2に対応した点灯モジュール114〜146に入力するPWM信号のデューティ比が一定の割合で変化するようになされている。手動調光の値は、あらかじめ設定した調光情報の調光値に手動調光の値を乗じた割合のPWM信号が点灯モジュール114〜146に入力されるCPU20で演算されるプログラムしてある。
また、PWM信号の周波数は、LED1、LED2のチラツキと点灯モジュール114〜146に内蔵されているコイルから発生するうなり音に影響することを考慮し、300Hz以上500Hz以下に設定されている。PWM信号の周波数をこの範囲に設定することで、チラツキがなくうなり音が通常の人が感知できないような最小にすることができる。
調光情報としては、管理センタ64からの情報を基に設定用パソコン(PC)60で設定された設定データや、予めSDカード182に記録された設定データ等を用いることができる。
調光情報は、例えば、図5に示すように、LEDユニット201〜208の発光ダイオードLED1、LED2の調光を、春・夏・秋・冬毎に朝・昼・夜の3シーンに分け、合計12シーン(シーンS1〜S12)に分けて管理するとともに、メンテスイッチ100〜110とセキュリティセンサ48に関連づけて3シーン(シーンS13〜S15)に分け、全体で15シーン(シーンS1〜S15)に分けて管理するための、調光パターンに関する情報として、時刻T、フェードタイムFt、色温度(ケルビン)K1〜K16がグループスイッチ(A〜F)86〜96、ケーブル112に接続された16チャネルのLEDユニット201〜208に関連づけて設定されている。
例えば、図5の例では、グループスイッチ(A)86が1チャネル〜8チャネルのLEDユニットの点消灯を制御するためのスイッチとして割り当てられ、グループスイッチ(B)88が9チャネル〜12チャネルのLEDユニットの点消灯を制御するためのスイッチとして割り当てられ、グループスイッチ(C)90が13チャネル〜16チャネルのLEDユニットの点消灯を制御するためのスイッチとして割り当てられている。
時刻Tについては、春の場合(シーンS1〜S3)、朝の開始時刻が3:50に設定され、昼の開始時刻が11:30に設定され、夜の開始時刻が19:00に設定されている。フェードタイムFtについては、春の場合(シーンS1〜S3)、朝、昼、夜それぞれ3s(秒)に設定されている。
色温度K1〜K16については、奇数チャネルが2800Kに、偶数チャネルが5000Kに設定されている。
発光ダイオードLED1、LED2の光量(明るさ)については、各チャネル毎に、各シーンS1〜S15に対応づけて設定光量(明るさ)が最大光量に対する%で設定されている。例えば、春の場合(シーンS1〜S3)、朝・昼・夜に関して、1チャネルについては、設定光量(明るさ)が20%、100%、45%に設定され、2チャネルについては、設定光量(明るさ)が80%、100%、5%に設定されている。
また、シーンS13は、メンテスイッチ100〜110のいずれかがオンになったときの設定データとして、メンテナンス作業を明るい照明の下で行うために、フェードタイムFtが1sに設定され、1チャネルと2チャネルの設定光量(明るさ)がそれぞれ100%に設定されている。シーンS14は、外部接点による消灯シーンとしての設定データとして、フェードタイムFtが5sに設定され、1チャネルと2チャネルの設定光量(明るさ)がそれぞれ0%に設定されている。
さらに、シーンS15は、セキュリティセンサ48が異常を検知したときの設定データとして、発光ダイオードを点滅させるために、OFF時間time1が3sに設定され、ON時間time2が1sに設定され、1チャネルと2チャネルの設定光量(明るさ)がそれぞれ0%または100%に設定されている。なお、他のシーンについても同様に設定することができるので、説明は省略する。
ここで、フェードタイムFtは、グループスイッチ(A〜F)86〜96のオンオフ時におけるPWM信号の立ち上がり又は立下り特性を規定するための時間として設定されている。例えば、フェードタイムFtが3sに設定されている場合、グループスイッチ(A〜F)86〜96のオン時における各PWM信号の立ち上がり特性は、発光ダイオードLED1、LED2を徐々に明るくするためのフェードインとして、各PWM信号のデューティ比が、スイッチオン時から3s(秒)間で指定のデューティ比となるように段階的に増加するように設定され、グループスイッチ(A〜F)86〜96のオフ時における各PWM信号の立ち下がり特性は、発光ダイオードLED1、LED2を徐々に暗くするためのフェードアウトとして、各PWM信号のデューティ比が、スイッチオフ時から3s(秒)間で指定のデューティ比となるように段階的に減少するように設定されている。
すなわち、各LEDユニット201〜208における発光ダイオードLED1、LED2の明るさに対するフェードインまたはフェードアウトとして、グループスイッチ(A〜F)86〜96のオンオフ時およびシーンの移行時には、フェードタイムFtに従って各PWM信号のデューティ比が、指定のデューティ比となるように、段階的に増加または減少するようになっている。
この際、明るさが「明」から「暗」に変化すると、人間がその変化に順応するには数分要するのに対して、明るさが「暗」から「明」に変化したときには、人間はその変化に約0.5秒ほどで順応することを考慮すると、フェードインよりも、フェードアウトにおけるデューティ比の変化をより細かくすることが望ましい。
グループスイッチ(A〜F)86〜96のオンオフ時に、フェードタイムFtに従って各PWM信号のデューティ比を、指定のデューティ比となるように、段階的に増加または減少させることで、グループスイッチ(A〜F)86〜96のオンオフ時に、各LEDユニット201〜208における発光ダイオードLED1、LED2の明るさが急激に変化することなく、発光ダイオードLED1、LED2の調光を滑らかに変化させることができ、明るさの変化に伴う違和感をなくすことができる。
上記構成において、設定用パソコン(PC)60から送信された調光情報またはSDカード182に格納された調光情報が設定値メモリ18に格納された状態で、自動シーンモードが選択されると、CPU20は、設定値メモリ18に格納された調光情報や内部時計を監視するとともに、グループスイッチ(A〜F)86〜96の状態などを監視する。
ここで、季節が春のときには、図5に示すように、朝のシーンS1は、3:50から開始されることになり、例えば、オンオフ用スイッチで構成されたグループスイッチ(A〜F)86〜96が全てオフのときには、1チャネルから16チャネルの発光ダイオードLED1、LED2は全てオフの状態にある。
この後、図6に示すように、例えば、6時に、1チャネルと2チャネルのグループスイッチ(A)86がオンになると、CPU20は、設置値メモリ18に格納された調光情報と内部時計の時刻を取り込み、1チャネルと2チャネルのグループスイッチ(A)86に対応した調光情報と時刻に従ってPWM信号を生成し、生成したPWM信号を1チャネルと2チャネルのケーブル112を介してLEDユニット201の点灯モジュール114、116に出力する。
この際、CPU20は、1チャネルと2チャネルのグループスイッチ(A)86からPICマイコン74を介して出力される255階調のスイッチ信号を1023階調のPWM信号に変換する処理を行い、肉眼では、連続階調となるようなPWM信号を生成する。
また、1チャネルについては、設定光量(明るさ)が最大光量(明るさ)の20%に設定されているので、発光ダイオードの光量(明るさ)を最大光量(明るさ)×0.2にするためのデューティ比のPWM信号が生成され、2チャネルについては、設定光量(明るさ)が最大光量(明るさ)の80%に設定されているので、発光ダイオードの光量(明るさ)を最大光量(明るさ)×0.8にするためのデューティ比のPWM信号が生成される。
さらに、1チャネルと2チャネルのフェードタイムFtが3sに設定されているので、フェードインとして、3sで設定光量(明るさ)に到達するように、立ち上がり時におけるデューティ比が、指定のデューティ比まで段階的に増加するようなPWM信号が生成される。
例えば、デューティ比0%が発光ダイオードLED1、LED2の消灯に対応したPWM信号とし、デューティ比100%が発光ダイオードLED1、LED2の光量(明るさ)を最大光量(明るさ)にするためのPWM信号としたときには、デューティ比が、0%、5%、10%、15%、20%、……、60%のように、指定のデューティ比(60%)まで段階的に増加するPWM信号が生成される。
1チャネルと2チャネルのPWM信号がLEDユニット201の点灯モジュール114、116に供給されると、LEDユニット201の発光ダイオードLED1、LED2が設定光量(明るさ)で調光される。
この状態が継続されているときに、時刻が11:30になると、CPU20は、調光情報に従ってシーンS2の処理に移行し、シーンS2に対応した調光情報を基にPWM信号を生成する。例えば、1チャネルについては、設定光量(明るさ)が最大光量の100%に設定されているので、発光ダイオードの設定光量(明るさ)を最大光量にするためのデューティ比のPWM信号を生成し、2チャネルについては、光量(明るさ)が最大光量の100%に設定されているので、発光ダイオードの設定光量(明るさ)を最大光量にするためのデューティ比のPWM信号を生成する。
さらに、CPU20は、1チャネルと2チャネルのフェードタイムFtが3sに設定されているので、フェードインとして、現時点の設定光量(シーンS1における設定光量)が3sで、シーンS2の設定光量(明るさ)に到達するように、立ち上がり時におけるデューティ比が、指定のデューティ比まで段階的に増加するようなPWM信号を生成する。これにより、LEDユニット201の発光ダイオードLED1、LED2は、シーンS1における設定光量から最大光量に徐々に変化(増加)した後、最大光量で調光される。
この状態が継続されているときに、例えば、14:00に1チャネルと2チャネルのグループスイッチ(A)86がオフになると、CPU20は、フェードアウトとして、現時点の設定光量(シーンS2における設定光量)が3sで、消灯時の設定光量に到達するように、立ち下がり時におけるデューティ比が、指定のデューティ比まで段階的に減少するようなPWM信号を生成する。
例えば、デューティ比0%が発光ダイオードLED1、LED2の消灯に対応したPWM信号とし、デューティ比100%が発光ダイオードLED1、LED2の設定光量(明るさ)を最大光量にするためのPWM信号としたときには、デューティ比が、50%、48%、46%、……、0%のように、指定のデューティ比(0%)まで段階的に減少するPWM信号が生成される。
これにより、LEDユニット201の発光ダイオードLED1、LED2は、光量が最大光量から徐々に変化(低下)した後、消灯する。
消灯状態が継続された後、例えば、17:00に1チャネルと2チャネルのグループスイッチ(A)86が再びオンになると、CPU20は、シーンS2の調光情報と内部時計を基にPWM信号を生成する。例えば、1チャネルについては、設定光量(明るさ)が最大光量の100%に設定されているので、発光ダイオードの設定光量(明るさ)を最大光量にするためのデューティ比のPWM信号を生成し、2チャネルについては、設定光量(明るさ)が最大光量の100%に設定されているので、発光ダイオードの設定光量(明るさ)を最大光量にするためのデューティ比のPWM信号を生成する。
さらに、CPU20は、1チャネルと2チャネルのフェードタイムFtが3sに設定されているので、フェードインとして、消灯時の光量(明るさ)が3sで、シーンS2の設定光量(明るさ)に到達するように、立ち上がり時におけるデューティ比が、指定のデューティ比まで段階的に増加するようなPWM信号を生成する。
これにより、LEDユニット201の発光ダイオードLED1、LED2は、光量(明るさ)が、消灯時の光量(明るさ)から最大光量に徐々に変化(増加)した後、最大光量で調光される。
この状態が継続されているときに、時刻が19:00になると、CPU20は、調光情報に従ってシーンS3の処理に移行し、シーンS3に対応した調光情報を基にPWM信号を生成する。例えば、1チャネルについては、設定光量(明るさ)が最大光量の45%に設定されているので、発光ダイオードの設定光量(明るさ)を最大光量×0.45にするためのデューティ比のPWM信号を生成し、2チャネルについては、設定光量(明るさ)が最大光量の5%に設定されているので、発光ダイオードの設定光量(明るさ)を最大光量×0.05にするためのデューティ比のPWM信号を生成する。
さらに、CPU20は、1チャネルと2チャネルのフェードタイムFtが3sに設定されているので、フェードインとして、現時点の設定光量(シーンS2における設定光量)が3sで、シーンS3の設定光量(明るさ)に到達するように、立ち上がり時におけるデューティ比が、指定のデューティ比まで段階的に増加するようなPWM信号を生成する。これにより、LEDユニット201の発光ダイオードLED1、LED2は、光量が最大光量から最大光量×0.45または最大光量×0.05に徐々に変化(低下)した後、最大光量×0.45または最大光量×0.05に対応した明るさで調光される。
この状態が継続されているときに、例えば、21:00に1チャネルと2チャネルのグループスイッチ(A)86がオフになると、CPU20は、フェードアウトとして、現時点の設定光量(シーンS3における設定光量)が3sで、消灯時の設定光量(0%)に到達するように、立ち下がり時におけるデューティ比が、指定のデューティ比まで段階的に減少するようなPWM信号を生成する。これにより、LEDユニット201の発光ダイオードLED1、LED2は、光量(明るさ)が最大光量×0.45または最大光量×0.05から徐々に変化(低下)した後、消灯する。
以上は、春のシーンS1〜S3における調光の一例であり、夏・秋・冬のシーンS4〜S12やシーンS13〜S15についても、調光情報と時刻に基づいて各チャネルの発光ダイオードLED1、LED2の調光を制御することができる。
また、調光情報を利用して各LEDユニット201〜208の調光を設定するに際しては、図5に示す調光情報を用いる代わりに、図7に示すように、ユーザの操作に基づいて、各シーンS1〜S15について任意の調光情報を設定し、設定された調光情報をSDカード182等に記録し、記録された調光情報を用いることもできる。
各チャネルの発光ダイオードLED1、LED2の調光を制御している過程で、CPU20は、各チャネルの発光ダイオードLED1、LED2の累積点灯時間を計測し、計測結果を図8に示すテーブルTa1に記録するとともに、テーブルTa1の内容をe−mail(イーメール)で管理センタ64に送信する。このため、管理センタ64では、テーブルTa1の内容を管理することで、各チャネルの発光ダイオードLED1、LED2の累積点灯時間がメンテナンスを要する警告設定時間になったか否かを把握することができる。
この際、各チャネルの発光ダイオードLED1、LED2のいずれかの累積点灯時間が警告設定時間になったときには、累積点灯時間が警告設定時間になった発光ダイオードLED1、LED2に関するメンテナンス情報を管理センタ64から設定用パソコン60に送信し、制御装置の表示部を兼用する設定用パソコン60の画面上にメンテナンス情報を表示させることもできる。この場合、CPU20において、各チャネルの発光ダイオードLED1、LED2のいずれかの累積点灯時間が警告設定時間になった否かを管理し、累積点灯時間が警告設定時間になった発光ダイオードLED1、LED2に関するメンテナンス情報を設定用パソコン60の画面上に表示させることもできる。
また、メンテスイッチ(A〜F)100〜110のうち、例えば、1チャネルと2チャネルのメンテスイッチ(A)100がオンになると、CPU20は、グループスイッチ(A〜F)のオンオフ状態によらず、シーンS13の調光情報に従ってPWM信号を生成する。例えば、CPU20は、シーンS13に対応した調光情報を基に、1チャネルについては、設定光量(明るさ)が最大光量の100%に設定されているので、発光ダイオードの光量を最大光量にするためのデューティ比のPWM信号を生成し、2チャネルについては、設定光量(明るさ)が最大光量の100%に設定されているので、発光ダイオードの光量を最大光量にするためのデューティ比のPWM信号を生成する。
さらに、CPU20は、1チャネルと2チャネルのフェードタイムFtが1sに設定されているので、フェードインとして、現時点の設定光量(明るさ)が1sで、シーンS13の設定光量(明るさ)に到達するように、立ち上がり時におけるデューティ比が、指定のデューティ比まで段階的に増加するようなPWM信号を生成する。これにより、LEDユニット148、150の発光ダイオードLED1、LED2は、光量が最大光量に達するまで徐々に明るさが変化した後(明るくなった後)、最大光量に対応した明るさで調光される。
このため、LEDユニット148、150の発光ダイオードLED1、LED2の100%調光による明るい照明の下でメンテナンス作業を行うことができる。
また、外部接点がオンになると、CPU20は、グループスイッチ(A〜F)のオンオフ状態によらず、シーンS14の調光情報に従ってPWM信号を生成する。例えば、CPU20は、シーンS14に対応した調光情報を基に、1チャネルについては、設定光量(明るさ)が最大光量の0%に設定されているので、発光ダイオードの光量を消灯時の設定光量にするためのデューティ比のPWM信号を生成し、2チャネルについては、設定光量(明るさ)が最大光量の0%に設定されているので、発光ダイオードの光量(明るさ)を消灯時の光量にするためのデューティ比のPWM信号を生成する。
さらに、CPU20は、1チャネルと2チャネルのフェードタイムFtが1sに設定されているので、フェードアウトとして、現時点の設定光量(明るさ)が5sで、シーンS14の設定光量(消灯時の設定光量)に到達するように、立ち下がり時におけるデューティ比が、指定のデューティ比まで段階的に減少するようなPWM信号を生成する。これにより、LEDユニット201の発光ダイオードLED1、LED2は、光量(明るさ)が消灯時の光量まで徐々に変化(低下)した後、消灯する。
一方、セキュリティセンサ48からCPUユニット12に異常検知信号が入力されたときには、CPU20は、グループスイッチ(A〜F)のオンオフ状態によらず、シーンS15の調光情報に従ってPWM信号を生成する。
例えば、CPU20は、シーンS15に対応した調光情報を基に、1チャネルおよび2チャネルについては、OFF時間time1が3sで設定光量(明るさ)が最大光量の0%に設定され、ON時間time2が1sで設定光量(明るさ)が最大光量の100%に設定されているので、3s間、発光ダイオードの光量(明るさ)を消灯時の設定光量とし、1s間、発光ダイオードの光量(明るさ)を最大光量とするためのデューティ比のPWM信号を生成する。
すなわち、CPU20は、1チャネルと2チャネルについて、3s間、発光ダイオードの光量(明るさ)を消灯時の設定光量とし、その後の1s間、最大光量にするためのデューティ比のPWM信号を交互に生成する。
これにより、LEDユニット201の発光ダイオードLED1、LED2は、消灯時の設定光量または最大光量に対応した明るさで調光され、結果として、LEDユニット201の発光ダイオードLED1、LED2が点滅する。1チャネルと2チャネルの発光ダイオードLED1、LED2が点滅することで、セキュリティセンサ48の監視対象に異常が生じたことをユーザなど知らせることができる。
以上の説明では、説明を簡単にするために、グループスイッチ(A〜F)86〜96として、オンオフ用スイッチを用いたものについて述べたが、グループスイッチ(A〜F)86〜96として、例えば、スライド式やロータリー式の調光用スイッチを用いることもできる。
この際、図9に示すように、調光用スイッチの出力信号のレベルを、発光ダイオードに印加される入力電圧のレベルに対応づけて、単に、1023階調に割り当てても、発光ダイオードの順電圧−順電流特性から、例えば、0〜580階調までのレベルでは、発光ダイオードには順電流がほとんど流れず、略580階調以上のレベルのときに、発光ダイオードに順電流が流れる。しかも、調光用スイッチの出力信号のレベルが580階調から1020階調の範囲にあるときには、階調の変化に伴って発光ダイオードには指数関数に従った電流が流れる。
すなわち、調光用スイッチを0〜532階調に対応した位置に操作しても、発光ダイオードには電流が流れず、発光ダイオードは消灯した状態にある。これに対して、580階調から1020階調に対応した位置に調光用スイッチを操作すると、調光用スイッチをわずかに操作するだけで、発光ダイオードに流れる電流は急激に変化する。
そこで、本実施例では、調光用スイッチの出力信号のレベルを、発光ダイオードに印加される入力電圧のレベルに対応づけて、単に、1020階調に割り当てた場合、0〜516階調と924〜1020階調の範囲を調光用スイッチの電圧レベルから除外し、520〜576階調を調光用スイッチのオフ操作を示す電圧レベルとして用い、580〜920階調を調光用スイッチのオン操作を示す電圧レベルとして用いることとしている。
具体的には、調光用スイッチの操作範囲を0〜10としたとき、調光用スイッチが0〜0.5の操作位置にあるときの、調光用スイッチの出力信号を、520〜576階調に対応した電圧レベルの信号とし、調光用スイッチが0.6〜10の操作位置にあるときの、調光用スイッチの出力信号を、580〜920階調に対応した電圧レベルの信号として扱うこととしている。
すなわち、PICマイコン74において、分圧・整流平滑回路72の出力電圧を255階調のデジタル信号に変換するに際して、調光用スイッチが0〜10の操作位置にあるときの、調光用スイッチの出力信号の電圧レベルを0〜255階調のデジタル信号に変換するために、電圧レベルの変換処理を行うこととしている。
例えば、調光用スイッチが0〜0.5の操作位置(オフ操作位置)にあるときの、調光用スイッチの出力信号(調光用スイッチ信号)の電圧レベルを520〜576階調に割り当て、調光用スイッチが0.6〜10の操作位置(オン操作位置)にあるときの、調光用スイッチの出力信号の電圧レベルを580〜920階調に割り当てることとしている。この際、調光用スイッチのオン操作時における調光用スイッチ信号は、PICマイコン74により、発光ダイオードに順電流が流れる電圧レベルに対応した255階調のデジタル信号に変換され、変換された255階調のデジタル信号は、CPU20で1023階調のデジタル信号であって、調光用スイッチの操作位置に応じてデューティ比が変化するPWM信号に変換される。なお、実施例では、CPU20で1023階調のデジタル信号に変換しているが、CPU20で4095階調のデジタル信号に変換しても同様に行うことができる。
これにより、調光用スイッチによるグループスイッチ(A〜F)86〜96を0〜0.5の操作位置に操作したときには、発光ダイオードLED1、LED2は消灯状態にあるが、0.6〜10の操作位置に操作したときには、発光ダイオードLED1、LED2は点灯するとともに、操作位置に応じて調光が変化する。
また、発光ダイオードを用いて室内等を照明する場合、発光ダイオードLED1、LED2の調光を単に制御したのでは、人間の視覚特性に合わせることができないことがある。
そこで、本実施例では、CRT(Cathode Ray Tube)で画像を表示するときと同様に、ガンマ補正を行うこととしている。
具体的には、人間の視覚特性として、(感じる明るさ)=(実際に目に入る光の強さ)aの関係があることが知られており、この式は、指数a=0.33〜0.45、1/a=1/0.45=2.2とすることで、成立する。上記の式から、人間は暗い色に敏感であることが分かる。
一方、CRTで画像を表示する場合、(信号強度)γ=(輝度)の関係があることが知られており、また、(信号強度)γ≒(輝度)=(実際に目に入る光の強さ)=(感じる明るさ)1/aの関係があることが知られている。
このため、CRTでは、例えば、γ=2.2にすると、視覚的直線性が得られることから、ガンマ補正を行うときに、γをγ=2.2にすることが行われている。
なお、一般に、発光ダイオードの輝度(発光量)と電流の関係は、ほぼ傾き1の正比例の関係にあるが、発光ダイオードは、CRTとはガンマ特性が異なる。
そこで、発光ダイオードの印加電圧を信号強度に、発光ダイオードの電流を輝度(発光量)に対応づけて、発光ダイオードの印加電圧と電流との関係を測定したところ、図10に示すような、結果が得られた。
図10において、発光ダイオードのγ特性をする電流−電圧特性は、電流I=(印加電圧差)αで表わされる。なお、図10において、電圧V1〜電圧V2を発光ダイオードの点灯電圧範囲とし、電圧V0〜電圧V2を点灯モジュール出力電圧範囲としたときに、印加電圧差は、点灯電圧範囲V1〜V2において、発光ダイオードに印加される電圧の差、例えば、電圧38.0Vと電圧34.0Vとの差を示す。また、電圧V0は、PWM信号のデューティ比最小に対応し、電圧V2は、PWM信号のデューティ比最大で、発光ダイオードに対する最大順電圧に対応している。
図10から、発光ダイオードの場合、発光ダイオードのガンマ特性を規定する指数γを、発光ダイオードによるばらつきを考慮しても、γ=3.0〜4.0の範囲にある値、例えば、実測値3.8を2.2に補正することで、視覚的直線性が得られることが分かった。
このため、本実施例においては、CPU20において、PWM信号を生成するに際しては、点灯モジュールに入力されるPWM信号を、CRTなどの補正に使用されている人間の視感度特性に合わせて、照明器具全体の指数γをγ=2.2〜3にするための補正演算(発光ダイオード単体のγ=3.8をルックアップテーブル値として、照明器具全体の指数γをγ=2.2〜3にするための補正演算)を行うこととしている。
指数γをγ=2.2〜3にするための補正演算を行って生成されたPWM信号を用いてLED1、LED2の調光を制御すると、発光ダイオードLED1、LED2で室内などを照明するときに、発光ダイオードLED1、LED2に印加される信号の強度と人間が感じる明るさを略一致させることができる。
また、図10に示すように、点灯モジュール出力電圧範囲を、各直列回路のLED1、LED2の点灯に必要な電圧範囲(点灯モジュール出力電圧範囲)の下限V0から20%減以上で、各LED1、LED2の直列回路の最大順電圧以下の範囲(電圧V0〜V2)とし、この範囲に点灯モジュール114〜146に入力させるPWM信号のデューティ比最小から最大を割り当てるようにすることで、言い換えると、LED1、LED2の点灯開始電圧にバラツキがあったときの許容範囲の下限を20%にすることで、LED1、LED2の順電圧のバラツキを吸収するとともにPWM信号の階調の有効範囲を大にして、微細調光を行うことができる。
本実施例によれば、以下に示すように、本発明による課題を満足する快適な照明空間が得られるLED調光照明システムを提供できる。
あらかじめ設定する調光情報により使用場所や季節、時刻などに対応した所望の明るさや色温度の照明空間を得ることができるとともに、色温度や明るさのバラツキがなく、デザインの自由度の大きいLED照明器具を含むLED調光照明システム提供ができる。
同じく使用者は設定された調光情報によって、通常は点灯スイッチと調光スイッチのみの操作でシステム的な照明空間を得ることができる。
さらに調光時に、γ補正することやLEDのほぼ点灯電圧範囲にPWM信号の階調を振り分けること、PWM信号を10bit以上したことによって、直線的で連続的な調光ができ視感度的に違和感がないLED調光照明システムが得られる。
同じく、PWM信号を10bit以上にした信号を点灯モジュールに入力し、直流電圧でLEDを点灯させることによって色温度の変化時にもフェードインフェードアウトが連続的にできることによって、視感度的に違和感のないLED調光照明システムを提供できる。
リレー回路を介するまたは分圧整流絶縁回路を介するなどによって、商用電源を使用する点灯スイッチや調光スイッチが使用でき、本調光照明システムのための特別なスイッチが不要で経済効果が得られる。
一般に普及しているパソコンで調光情報を容易に設定変更できるので、季節や時刻などの状況の応じた快適な照明空間を提供できる。
また、本実施例によれば、グループスイッチ(A〜F)86〜96のオンオフ時に、フェードタイムFtに従って各PWM信号のデューティ比を、指定のデューティ比となるように、段階的に増加または減少させるようにしたため、グループスイッチ(A〜F)86〜96のオンオフ時に、各LEDユニット201〜208における発光ダイオードLED1、LED2の明るさが急減に変化することなく、発光ダイオードLED1、LED2の調光を滑らかに変化させることができ、明るさの変化に伴う違和感をなくすことができる。
さらに、本実施例においては、管理センタ64または設定用パソコン(PC)60からの設定情報に従って設定値メモリ18に格納された調光パターンを変更したり、SDカードスロット32に、設定情報の異なる設定情報(設定データ)が格納されたSDカード182を装着することで、設定値メモリ18に格納された調光パターンを変更したりすることができる。