JP4973391B2 - Hood lock structure - Google Patents
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Description
本発明は、フードを車体側にロックするフードロック部構造に関する。 The present invention relates to a hood lock portion structure for locking a hood to a vehicle body side.
車体前部においては、フード前端部付近に衝突体が衝突した際の該衝突体に発生する衝撃荷重を低減するために、例えば、ロックストライカからフードロック装置に作用する衝撃荷重が所定値以上になったときに、ロックベース取付部の一部が離脱すると共にロックベースが一の取付部を中心として回転移動する構造がある(例えば、特許文献1参照)。 In the front part of the vehicle body, in order to reduce the impact load generated on the collision object when the collision object collides near the front end of the hood, for example, the impact load acting on the hood lock device from the lock striker exceeds a predetermined value. In this case, there is a structure in which a part of the lock base attaching part is detached and the lock base is rotated around the one attaching part (for example, see Patent Document 1).
このような構造では、ロックベース取付部の一部が離脱した後にフード側からの入力に対して低反力となってしまう場合が考えられ、このような場合にはエネルギー吸収の効率が良くない。
本発明は、上記事実を考慮して、フード前端部付近に衝突体が衝突した場合に効率的にエネルギー吸収をすることができるフードロック部構造を得ることを目的とする。 In view of the above fact, an object of the present invention is to obtain a hood lock structure that can efficiently absorb energy when a collision object collides with the vicinity of the front end of the hood.
請求項1に記載する本発明のフードロック部構造は、フード側に取り付けられ、車体側のロック手段と係合可能なロックストライカと、前記車体側に取り付けられると共に前記ロック手段が配設され、前記フードの閉止状態では前記ロックストライカを支持可能なロックベースと、前記ロックベースにおける前記車体側への取付部に設けられ、前記ロックベースにフード上方側から所定値以上の衝撃荷重が入力された場合に前記衝撃荷重に抗しながら前記ロックベースを車両下方側へ案内してエネルギーを吸収する衝撃吸収手段と、を有し、前記衝撃吸収手段は、前記ロックベースの車幅方向両側の端部を構成し、そのいずれもが前記ロックベースを車両下方側へ案内する方向を長手方向として配置され、かつ前記ロックベースを車両下方側へ案内する方向を長手方向とする取付用の貫通部が貫通形成された取付基部と、前記貫通部を貫通して前記取付基部と前記車体側とを締結する締結手段と、を備える。
The hood lock portion structure of the present invention described in
請求項1に記載する本発明のフードロック部構造によれば、ロックベースにおける車体側への取付部に設けられた衝撃吸収手段は、ロックベースにフード上方側から所定値以上の衝撃荷重が入力された場合に衝撃荷重に抗しながらロックベースを車両下方側へ案内してエネルギーを吸収するので、フード前端部付近に衝突体が衝突して所定値以上の衝撃荷重が入力された場合には、衝撃吸収手段が衝撃荷重に抗しながらロックベースを案内することで衝撃エネルギーが吸収され、ロックベースが衝撃吸収手段によって車両下方側へ案内されることでフードの移動ストロークが確保される。
According to the hood lock portion structure of the present invention as set forth in
ここで、衝撃吸収手段は、ロックベースの車幅方向両側の端部を構成する取付基部、及び締結手段を備えている。そして、取付基部は、そのいずれもがロックベースを車両下方側へ案内する方向を長手方向として配置されてロックベースを車両下方側へ案内する方向を長手方向として貫通部が形成され、締結手段は、貫通部を貫通して取付基部と車体側とを締結する。このため、フード前端部付近に衝突体が衝突してロックベースが貫通部の案内する方向に沿って車両下方側へ案内移動される場合には、締結手段による貫通部を貫通する方向の締結荷重、すなわち、締結手段の軸力によって、ほぼ一定の反力が維持される。 Here, the impact absorbing means includes a mounting base that constitutes ends of both sides of the lock base in the vehicle width direction, and a fastening means. The mounting base portion is arranged with the direction in which the lock base is guided to the vehicle lower side as the longitudinal direction, and the through portion is formed with the direction in which the lock base is guided to the vehicle lower side as the longitudinal direction. Then, the mounting base and the vehicle body side are fastened through the through portion . For this reason, when a collision body collides with the vicinity of the front end of the hood and the lock base is guided and moved downward along the direction in which the penetrating part guides, the fastening load in the direction penetrating the penetrating part by the fastening means That is, a substantially constant reaction force is maintained by the axial force of the fastening means.
請求項2に記載する本発明のフードロック部構造は、請求項1記載の構成において、前記ロックストライカは、前記ロックベースに当接可能な棒状の下軸部を備え、前記下軸部の軸方向が、車両斜め前方上側から前記フードへの入力方向に対して、略垂直に設定されていることを特徴とする。
Hood lock portion structure of the present invention according to
請求項2に記載する本発明のフードロック部構造によれば、ロックストライカは、ロックベースに当接可能な下軸部の軸方向が、車両斜め前方上側からフードへの入力方向に対して、略垂直となっているので、フード前端部付近に衝突体が衝突した場合、ロックストライカは、該ロックストライカに作用した荷重をロックベースに効率的に伝えて該ロックベースを移動させる。
According to the hood lock part structure of the present invention described in
請求項3に記載する本発明のフードロック部構造は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、車両側面視において、前記ロックベースにおける前記車体側への取付面の面方向を、車両斜め前方上側から前記フードへの入力方向に、略一致させることを特徴とする。 According to a third aspect of the present invention, there is provided the hood lock portion structure according to the first or second aspect of the present invention, wherein in the vehicle side view, the surface direction of the mounting surface on the vehicle body side of the lock base is It is characterized by substantially matching with the input direction to the hood from the diagonally upper front side.
請求項3に記載する本発明のフードロック部構造によれば、車両側面視において、ロックベースにおける車体側への取付面の面方向が、車両斜め前方上側からフードへの入力方向に、略一致するので、フード前端部付近に衝突体が衝突した場合、ロックストライカからロックベースへの荷重入力方向と、ロックベースの案内移動される方向とが略一致し、ロックストライカからロックベースへの荷重がロックベースを効率的に移動させる。 According to the hood lock part structure of the present invention described in claim 3 , in the vehicle side view, the surface direction of the mounting surface on the vehicle body side of the lock base substantially coincides with the input direction to the hood from the obliquely upper front side of the vehicle. Therefore, when a collision object collides near the front end of the hood, the load input direction from the lock striker to the lock base and the direction in which the lock base is guided and moved substantially match, and the load from the lock striker to the lock base Move the lock base efficiently.
請求項4に記載する本発明のフードロック部構造は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の構成において、車両側面視において、前記ロックストライカから前記ロックベースへの入力位置が、前記ロックベースにおける前記車体側への取付面の延長線上又はその近傍に設定されていることを特徴とする。
Hood lock portion structure of the present invention according to
請求項4に記載する本発明のフードロック部構造によれば、車両側面視において、ロックストライカからロックベースへの入力位置が、ロックベースにおける車体側への取付面の延長線上又はその近傍に設定されているので、フード前端部付近に衝突体が衝突した場合、ロックストライカからロックベースへの荷重入力に伴うロックベースと車体側との取付位置に作用するモーメントが、防止又は抑制される。このため、ロックベースは、衝撃吸収手段によって車両下方側へ案内された際に安定的に移動する。
According to the hood lock portion structure of the present invention described in
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載のフードロック部構造によれば、フード前端部付近に衝突体が衝突した場合に効率的にエネルギー吸収をすることができるという優れた効果を有する。
As described above, according to the hood lock portion structure according to
請求項2に記載のフードロック部構造によれば、フード前端部付近に衝突体が衝突した場合、ロックストライカに作用した荷重をロックベースに効率的に伝えることで、衝突体への反力の増加を抑えながら、ロックベースを移動させることができるという優れた効果を有する。
According to the hood lock part structure according to
請求項3に記載のフードロック部構造によれば、フード前端部付近に衝突体が衝突した場合、ロックストライカからロックベースへの荷重がロックベースを効率的に移動させることで、衝突体への反力の増加を抑えながら、ロックベースを移動させることができるという優れた効果を有する。 According to the hood lock part structure according to claim 3 , when a collision body collides near the front end of the hood, the load from the lock striker to the lock base moves the lock base efficiently, It has an excellent effect that the lock base can be moved while suppressing an increase in reaction force.
請求項4に記載のフードロック部構造によれば、フード前端部付近に衝突体が衝突した場合にロックベースを安定的に移動させることができるという優れた効果を有する。 According to the hood lock part structure of the fourth aspect , there is an excellent effect that the lock base can be stably moved when the collision body collides with the vicinity of the front end of the hood.
[第1実施形態]
第1の実施形態に係るフードロック部構造について図1〜図5を用いて説明する。なお、第1の実施形態は本発明の実施形態である。また、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。
[First Embodiment]
The hood lock part structure according to the first embodiment will be described with reference to FIGS. The first embodiment is an embodiment of the present invention. In these drawings, an arrow FR appropriately shown indicates the vehicle front side, and an arrow UP indicates the vehicle upper side.
図1に示されるように、車両前部10には、エンジンルーム12を開閉可能に覆うフード14が配設されている。フード14の車両前後方向における後端部には、ヒンジ(図示省略)が配設されており、これによって、フード14は、ヒンジ(図示省略)における車幅方向の軸回りに回転移動可能となっている。
As shown in FIG. 1, a
図2に示されるように、フード14は、フード14の外板を構成すると共に略車両前後方向に沿って延設されるフードアウタパネル16と、このフードアウタパネル16に対してフード下方側に配置されてフード14の内板を構成するフードインナパネル18と、を含んで構成されている。フードアウタパネル16の前端縁部16Aとフードインナパネル18の前端縁部18Aとは、ヘミング加工にて結合されている。また、フードアウタパネル16とフードインナパネル18との間には、フードロックリインフォースメント20が配設されている。フードロックリインフォースメント20は、前部側がフードインナパネル18に接合されると共に後端部がフードアウタパネル16に接合されている。
As shown in FIG. 2, the
閉止状態のフード14における前端部14Aのフード幅方向(車幅方向と同じ方向)の中央部に対応してフードロック部30が配設されている。フードロック部30は、フード14側に取り付けられたロックストライカ32と、エンジンルーム12内で車体としてのラジエータサポートアッパ22側に配設されてロックストライカ32との係合用装置とされるフードロック装置40と、を含んで構成されている。
A
ロックストライカ32は、フードインナパネル18のフード前端側(前端縁部18Aからフード後方側へ所定距離離れた位置)に配置されており、フードインナパネル18に貫通形成された貫通孔18Bにフード上方側から挿入され、フードインナパネル18に対してフード下方側に突出している。これにより、ロックストライカ32は、フードロック装置40におけるロック手段としてのメインラッチ42(図4参照)が係合可能とされている。
The
また、ロックストライカ32は、高強度の鉄鋼製で丸棒状とされ、ベンディングマシンで折り曲げられることで、車両側面視でフード14側が開放された屈曲形状(略U字形状)とされている。より具体的には、ロックストライカ32は、フード前後方向に並びフード14側から立設するように配設される前後一対の脚部36A、36Bと、これらの脚部36A、36Bを連結する下軸部34と、一対の脚部36A、36Bにおいて下軸部34とは反対側の端部から延出してフード幅方向(車幅方向と同じ方向)に互いに離間する方向へ延出する取付端部38A、38Bと、を含んで構成されている。
The
取付端部38A、38Bは、フードインナパネル18及びフードロックリインフォースメント20に接合されている。下軸部34は、棒状(直線状)とされ、フードロック装置40におけるロックベース44(図4参照、詳細後述)に当接可能となっている。下軸部34の軸方向(軸線34Xの延在する方向)は、車両斜め前方上側からフード14への入力方向(矢印A方向、本実施形態では、衝撃試験用として予め設定されたフード14へのインパクタ衝突方向(水平面との角度が50°に傾斜した方向)と同じ方向)に対して、垂直(広義には略垂直)に設定されている。
The attachment end portions 38 </ b> A and 38 </ b> B are joined to the hood
なお、本実施形態では、フード上方側から所定値以上の衝撃荷重が入力されて図4に示されるロックストライカ32が車両下方側へ移動した場合、ロックストライカ32の下軸部34が所定ストローク以上移動しない限りロックストライカ32の下軸部34はラジエータサポートアッパ22に当接しないように設定されている(第2〜第4の実施形態においても同様)。
In the present embodiment, when an impact load of a predetermined value or more is input from the upper side of the hood and the
図3及び図4に示されるように、フードロック装置40におけるロックベース44は、その幅方向両側がラジエータサポートアッパ22側に取り付けられており、図中では、ロックベース44におけるラジエータサポートアッパ22側への取付部を符号60で示す。また、図2に示されるように、車両側面視において、ロックベース44におけるラジエータサポートアッパ22側への取付面44Bの面方向(矢印C方向)は、車両斜め前方上側からフード14への入力方向(矢印A方向)に、一致(広義には略一致)させた設定となっている。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
なお、車両斜め前方上側からフード14への入力方向(矢印A方向)に対して、フード14の閉止時におけるロックベース44への荷重入力方向は、近い方向に設定されており、車両斜め前方上側からフード14への入力方向(矢印A方向)に延在させた仮想直線と前記荷重入力方向に延在させた仮想直線とにより形成される角の角度αが、0°≦α≦15°となるように設定するのが好ましく、角度αを0°に近付けるほどよい。
It should be noted that the load input direction to the
図4に示されるように、ロックベース44は、幅方向両側の取付基部52の間が平板状のベース本体部46とされている。ベース本体部46の縁部46Aは、その大部分が周壁状に立設されている。ベース本体部46の幅方向中央部には、ベース本体部46の上端で開口すると共に略車両上下方向に沿う切欠部48がロックベース44の厚さ方向に貫通して形成されている。フード14(図1参照)の閉止状態では、切欠部48の下端部48Aにロックストライカ32の下軸部34が当接してロックベース44がロックストライカ32を支持可能となっている。また、図3に示されるように、車両側面視において、ロックストライカ32からロックベース44への入力位置Bは、ロックベース44におけるラジエータサポートアッパ22側への取付面44Bの延長線44L上に(換言すれば、入力位置と取付点とのオフセットが、延長線44Lを含んで(延長線44Lの延在方向に)延びる仮想直線に対して垂直な方向でゼロに)設定されている。
As shown in FIG. 4, the
図4に示されるように、ロックベース44のベース本体部46には、その車両後方側にメインラッチ42が配設されている。メインラッチ42は、ベース本体部46(ロックベース44)に支持されると共に、フード14をロックする状態の配置位置となる通常位置と通常位置から退避された退避位置との間で略車両前後方向の軸回りに回転移動可能とされている。メインラッチ42の自由端側には、ロックストライカ32と係合するための係合部42Aが形成され、この係合部42Aには、ロックストライカ32が入り込み可能な切欠部142Aが形成されている。メインラッチ42が車両前後方向の軸回りに一方向であるロック方向に所定角度回転移動すると、通常位置に配置されるようになっており、この状態では、係合部42Aにおける切欠部142Aは、ロックベース44の切欠部48及び後述する補助ラッチ(セカンダリラッチ)43との間にロックストライカ32の下軸部34を保持可能となっている。
As shown in FIG. 4, the
メインラッチ42には、係合部42Aの下方部に圧縮コイルスプリング(図示省略)の一端が係止されており、前記圧縮コイルスプリングの他端は、ロックベース44側に係止されている。これにより、前記圧縮コイルスプリングは、メインラッチ42を常にロック方向とされる通常位置の方向へ付勢している。なお、メインラッチ42は、所定操作により、前記圧縮コイルスプリングの付勢力に抗してロック方向とは反対方向に回転移動可能となっている。
One end of a compression coil spring (not shown) is engaged with the
一方、ロックベース44のベース本体部46には、その車両前方側には、車両正面視で略逆L字状の補助ラッチ43が配設されている。補助ラッチ43は、その下部がベース本体部46(ロックベース44)に支持されると共に略車両前後方向を軸方向とする軸部材45回りに回転移動可能となっている。補助ラッチ43の上端部は、鉤状に屈曲されたフック部43Aとなっており、このフック部43Aは、ロックストライカ32のU字形状の内側を貫通可能とされると共に図2に示されるフード14に形成された係合部20Aに係合可能とされている。
On the other hand, a
図4に示されるように、ロックベース44におけるラジエータサポートアッパ22側への左右両側の取付部60には、衝撃吸収手段としての衝撃吸収機構部50が設けられている。衝撃吸収機構部50は、ロックベース44にフード14(図2参照)上方側から所定値以上の衝撃荷重fが入力された場合に衝撃荷重fに抗しながらロックベース44を長孔52Aに沿って車両下方側へ案内してエネルギーを吸収するようになっており、ロックベース44の一部を構成して貫通部としての長孔52Aが貫通形成された取付基部52と、長孔52Aを貫通して取付基部52とラジエータサポートアッパ22側とを締結する締結手段としてのボルト54及びナット56(図3参照)と、を含んで構成されている。なお、図3及び図4では、ロックベース44がフード14(図2参照)上方側からの衝撃荷重fによって移動した状態におけるロックベース44の下部を二点鎖線で図示すると共に、衝撃荷重fによってロックベース44が案内移動される方向を矢印Xで示す。
As shown in FIG. 4, shock absorbing
図4に示されるように、取付基部52は、ロックベース44における車幅方向両側の端部とされており、この取付基部52には、略車両上下方向(衝撃荷重入力時におけるロックベース44を車両下方側へ案内する方向)を長手方向とする取付用の長孔52Aが貫通形成されている(締付孔の長孔化)。長孔52Aの形成方向は、車両側面視及び車両正面視のいずれにおいても、車両斜め前方上側からフード14への入力方向(矢印A方向)と一致(略一致)した方向に設定されている。
As shown in FIG. 4, the
また、ボルト54は、その雄ねじ部54A(図3参照)が車両前方側から長孔52Aの下部及びラジエータサポートアッパ22を貫通しており、図3に示されるように、雄ねじ部54Aの先端側には、ラジエータサポートアッパ22側に配設されたナット56の雌ねじ部56Aが螺合されている。ここで、ボルト54の頭部54Bとナット56とが取付基部52及びラジエータサポートアッパ22を挟み込んで締め付ける(締結荷重を作用させる)ことによって取付基部52がラジエータサポートアッパ22側に取り付けられている。すなわち、取付基部52及びラジエータサポートアッパ22へ作用させる締結荷重の調整がトルク管理によって行われている(締付トルクの管理)。
Further, the
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
(Action / Effect)
Next, the operation and effect of the above embodiment will be described.
図4に示されるロックベース44におけるラジエータサポートアッパ22への取付部60に設けられた衝撃吸収機構部50は、ロックベース44にフード上方側から所定値以上の衝撃荷重f(図2参照)が入力された場合に衝撃荷重fに抗しながらロックベース44を車両下方側へ案内してエネルギーを吸収するので、図2に示されるように、フード14の前端部14A付近に衝突体70が衝突して所定値以上の衝撃荷重fが入力された場合には、衝撃吸収機構部50が衝撃荷重fに抗しながらロックベース44を案内することで衝撃エネルギーが吸収され、ロックベース44が衝撃吸収機構部50によって車両下方側へ案内されることでフード14の移動ストローク(EAストローク)が確保される。
4, the
ここで、図4に示されるように、ロックベース44を車両下方側へ案内する方向を長手方向として長孔52Aが形成され、図3及び図4に示されるように、ボルト54及びナット56は、長孔52Aを貫通して取付基部52とラジエータサポートアッパ22とを締結するので、図2に示されるフード14の前端部14A付近に衝突体70が衝突して図4に示されるロックベース44が長孔52Aの案内する方向に沿って車両下方側へ案内移動される場合には、ボルト54における長孔52Aを貫通する軸方向の締結荷重、すなわち、ボルト締結による軸力によって、ほぼ一定の反力が維持される。
Here, as shown in FIG. 4, a
また、図2に示されるように、ロックストライカ32は、ロックベース44に当接可能な下軸部34の軸方向が、車両斜め前方上側からフード14への入力方向(矢印A方向)に対して、垂直(略垂直)となっているので、フード14の前端部14A付近に衝突体70が衝突した場合、ロックストライカ32は、該ロックストライカ32に作用した荷重をロックベース44に効率的に伝えて該ロックベース44を移動させる。このため、ロックベース44を移動させるのに必要な衝突体70からの入力荷重は、低減されるので、衝突体70への反力の増加が低減される。
Further, as shown in FIG. 2, the
補足すると、図3に示されるロックストライカ32とメインラッチ42との係合状態において、ロックストライカ32は、ロックベース44に対して下軸部34の軸方向へは荷重を伝えることはできず、ロックベース44に対して下軸部34の軸方向に垂直な方向へ荷重を伝えることになる。このため、ロックストライカ32の下軸部34の軸方向が車両斜め前方上側からフード14への入力方向(矢印A方向)に対して、垂直(略垂直)であれば、ロックストライカ32は、ロックベース44を効率的に押圧することができる。
Supplementally, in the engagement state of the
また、図2に示されるように、車両側面視において、ロックベース44におけるラジエータサポートアッパ22への取付面44Bの面方向(矢印C方向)が、車両斜め前方上側からフード14への入力方向(矢印A方向)に、一致(略一致)するので、フード14の前端部14A付近に衝突体70が衝突した場合、ロックストライカ32からロックベース44への荷重入力方向と、ロックベース44における取付面44Bの面方向(矢印C方向)と、ロックベース44の案内移動される方向とが一致(略一致)し、ロックストライカ32からロックベース44への荷重fがロックベース44を効率的に移動させる。すなわち、衝突体70からの入力ベクトルの方向(矢印A方向参照)と、ロックベース44を移動させるロックベース44への入力ベクトルの方向とが、一致(略一致)するので、ロックベース44を移動させるのに必要な衝突体70からの入力荷重は、低減されることになり、衝突体70への反力の増加が低減される。
Further, as shown in FIG. 2, when viewed from the side of the vehicle, the surface direction (arrow C direction) of the mounting
さらに、図3に示されるように、車両側面視において、ロックストライカ32からロックベース44への入力位置Bが、ロックベース44におけるラジエータサポートアッパ22への取付面44Bの延長線44L上に設定されているので、図2に示されるフード14の前端部14A付近に衝突体70が衝突した場合、ロックベース44における取付面44Bの面方向(矢印C方向)の設定と相俟って、図3に示されるロックストライカ32からロックベース44への荷重fの入力に伴うロックベース44とラジエータサポートアッパ22とのボルト取付位置D(取付点)に作用するモーメントが、防止又は抑制される。
Further, as shown in FIG. 3, the input position B from the
補足すると、ロックベース44への入力方向(矢印fで示される方向)と、ロックベース44における取付面44Bの面方向(矢印C方向)と、が成す入力角θが0°となり、また、ロックストライカ32からロックベース44への入力位置Bと、ロックベース44におけるラジエータサポートアッパ22への取付面44Bとは、取付面44Bの延長線44Lを含んで(延長線44Lの延在方向に)延びる仮想直線に対しての垂直な方向でのオフセット量Sが0となるので、ロックベース44への入力荷重をf、入力位置Bとボルト取付位置Dとの距離をU、ボルト取付位置Dでの支持点モーメントをMとすると、M=U×fsinθ+S×fcosθ=0となる。このため、ロックベース44は、衝撃吸収機構部50によって車両下方側へ案内された際にボルト取付位置Dでの所謂こじれを殆ど生じさせずに安定的に(矢印X方向に)移動する。
Supplementally, the input angle θ formed by the input direction to the lock base 44 (the direction indicated by the arrow f) and the surface direction of the mounting
次に、本実施形態に係るフードロック部構造のエネルギー吸収特性(F−S特性)を対比例と対比しながら示す。図5は、本実施形態に係るフードロック部構造及び対比例のF−S特性、すなわち、変形ストロークと荷重(反力)との関係をグラフ化したものである。図5の実線は、本実施形態に係るフードロック部構造のF−S特性を示す。 Next, the energy absorption characteristic (FS characteristic) of the hood lock part structure according to the present embodiment is shown in comparison with the proportionality. FIG. 5 is a graph showing the relationship between the hood lock structure and the proportional FS characteristic according to the present embodiment, that is, the deformation stroke and the load (reaction force). The solid line in FIG. 5 shows the FS characteristic of the hood lock structure according to this embodiment.
一の対比例とされる図5の一点鎖線Kは、車体側に固定されたフードロック装置のロックベースに対してフード上方側から所定値以上の衝撃荷重が入力された場合にロックベースの取付部分を移動も離脱もさせない構造のF−S特性を示す。他の対比例とされる図5の点線Jは、車体側に固定されたフードロック装置のロックベースに対してフード上方側から所定値以上の衝撃荷重が入力された場合にロックベースの取付部分の一部を離脱させてロックベースを回転移動させる構造のF−S特性を示す。 The one-dot chain line K in FIG. 5 which is regarded as a direct comparison is that the lock base is attached when an impact load of a predetermined value or more is input from the upper side of the hood to the lock base of the hood lock device fixed to the vehicle body side. The FS characteristic of the structure which does not move and detach a part is shown. The other dotted line J in FIG. 5, which is regarded as being proportional, is the lock base mounting portion when an impact load of a predetermined value or more is input from the upper side of the hood to the lock base of the hood lock device fixed to the vehicle body side. The FS characteristic of the structure which carries out the rotational movement of the lock base by removing a part of the is shown.
また、図5の一点鎖線K及び点線JでそれぞれF−S特性を示す対比例の構造は、いずれも、ロックストライカの下軸部の軸方向が車両斜め前方上側からフードへの入力方向に対して略垂直でなく(すなわち、垂直でなくかつ実質的に垂直といえる関係にもなく)、車両側面視において、ロックベースにおける車体側への取付面の面方向が車両斜め前方上側からフードへの入力方向と交差しており、かつ、車両側面視において、ロックストライカからロックベースへの入力位置が、ロックベースにおける車体側への取付面の延長線上から離間して設定されている。 Further, in the proportional structures each showing the FS characteristic by the one-dot chain line K and the dotted line J in FIG. 5, the axial direction of the lower shaft portion of the lock striker is relative to the input direction to the hood from the diagonally upper front side of the vehicle. In the vehicle side view, the surface direction of the mounting surface to the vehicle body side of the lock base is from the diagonally forward upper side to the hood in the vehicle side view. The input position from the lock striker to the lock base intersects with the input direction, and is set apart from the extension line of the mounting surface of the lock base toward the vehicle body in the side view of the vehicle.
図5に示されるように、本実施形態におけるフードロック部構造のF−S特性は、変形ストローク(S)の前半では、対比例(一点鎖線K及び点線Jの場合)と同じ曲線を示しているが、変形ストローク(S)の後半では、対比例(一点鎖線K及び点線Jの場合)に比べて理想とする荷重値付近で長く推移している。本実施形態におけるフードロック部構造は、一の対比例(一点鎖線Kの場合)のように早く底付き状態になるということがないので、所定量の変形ストロークが確保されており、また、他の対比例(点線Jの場合)のようにロックベースの取付部分の一部における離脱後に極めて低反力になるということがないので、適度な反力が維持されている。 As shown in FIG. 5, the FS characteristic of the hood lock structure in the present embodiment shows the same curve as that in the first half of the deformation stroke (S) (in the case of the alternate long and short dash line K and the dotted line J). However, in the latter half of the deformation stroke (S), the transition is longer in the vicinity of the ideal load value as compared with the proportionality (in the case of the alternate long and short dash line K and the dotted line J). The hood lock structure in the present embodiment does not quickly reach the bottomed state as in the case of one comparative example (in the case of the one-dot chain line K), so that a predetermined amount of deformation stroke is ensured. As in the case of the proportionality (in the case of the dotted line J), since the reaction force does not become extremely low after separation at a part of the mounting portion of the lock base, an appropriate reaction force is maintained.
すなわち、本実施形態のフードロック部構造では、締付孔の長孔化及び締付トルクの管理がなされるために、変形ストローク(S)の後半において荷重がほぼ一定に維持されている。 That is, in the hood lock part structure of the present embodiment, the tightening hole is elongated and the tightening torque is managed, so that the load is maintained substantially constant in the second half of the deformation stroke (S).
また、本実施形態のフードロック部構造では、図2に示されるロックストライカ32の下軸部34の軸方向が車両斜め前方上側からフード14への入力方向(矢印A方向)に対して垂直(略垂直)に設定され、かつ、ロックベース44におけるラジエータサポートアッパ22への取付面44Bの面方向(矢印C方向)が、車両斜め前方上側からフード14への入力方向(矢印A方向)に、一致(略一致)していることで、図5の点線Jで示される対比例(ロックベースの離脱に必要な荷重がフードへの入力の分力となる場合)に比べても荷重を抑えることができる。
Further, in the hood lock portion structure of the present embodiment, the axial direction of the
さらに、本実施形態のフードロック部構造では、車両側面視において、図2に示されるロックベース44におけるラジエータサポートアッパ22への取付面44Bの面方向(矢印C方向)が、車両斜め前方上側からフード14への入力方向(矢印A方向)に、一致(略一致)し、かつ、図3に示されるロックストライカ32からロックベース44への入力位置Bが、ロックベース44におけるラジエータサポートアッパ22への取付面44Bの延長線44L上に設定されているので、図5の点線Jで示される対比例に比べて所謂こじれを効果的に抑制又は防止することができ、ロックベース44を安定的に移動させることができる。
Furthermore, in the hood lock portion structure of the present embodiment, the surface direction (arrow C direction) of the mounting
以上説明したように、本実施形態に係るフードロック部構造では、図2に示されるフード14の前端部14A付近に衝突体70が衝突した場合に、フード14の移動ストロークを効率的にかつ安定的に延ばすことができ、また、衝突体70への反力をほぼ一定に維持できて効率的にエネルギー吸収をすることが可能となる。
As described above, in the hood lock portion structure according to the present embodiment, when the
[第2実施形態]
次に、第2の実施形態に係るフードロック部構造について、図6を用いて説明する。なお、第2の実施形態は本発明の実施形態である。図6には、第2の実施形態に係るフードロック部構造が正面図にて示されている。この図に示されるように、第2の実施形態に係るフードロック部構造は、長孔52A(図4参照)に代えて、貫通部としての切欠部52Bを備える点で、第1の実施形態に係るフードロック部構造とは異なる。他の構成は、第1の実施形態とほぼ同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
[Second Embodiment]
Next, a hood lock structure according to the second embodiment will be described with reference to FIG. The second embodiment is an embodiment of the present invention. FIG. 6 is a front view of the hood lock portion structure according to the second embodiment. As shown in this figure, the hood lock structure according to the second embodiment is provided with a cutout 52B as a penetrating part in place of the
図6に示されるように、ロックベース44におけるラジエータサポートアッパ22への取付部60には、衝撃吸収手段としての衝撃吸収機構部62が設けられている。衝撃吸収機構部62は、ロックベース44の一部を構成する取付基部52を備えており、取付基部52は、正面視で上方側が開口した略U字形状に形成されている。取付基部52には、略車両上下方向(ロックベース44を車両下方側へ案内する方向)を長手方向とする取付用の切欠部52Bが貫通形成されている。
As shown in FIG. 6, the mounting
また、ボルト54が車両前方側から切欠部52Bの下部及びラジエータサポートアッパ22を貫通し、第1の実施形態と同様に、ボルト54の先端側には、ラジエータサポートアッパ22側に配設されたナット56(図3参照)が螺合されている。すなわち、ボルト54及びナット56(図3参照)が取付基部52とラジエータサポートアッパ22とを締結している。このため、衝撃吸収機構部62は、ロックベース44にフード上方側から所定値以上の衝撃荷重fが入力された場合に衝撃荷重fに抗しながらロックベース44を車両下方側へ案内してエネルギーを吸収するようになっている。このような構成によっても、前述した第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
Further, the
[第3実施形態]
次に、第3の実施形態に係るフードロック部構造について、図7を用いて説明する。なお、第3の実施形態は本発明の実施形態である。図7には、第3の実施形態に係るフードロック部構造が正面図にて示されている。この図に示されるように、ロックベース44におけるラジエータサポートアッパ22側への第三の取付部60が設けられる点で、第1の実施形態に係るフードロック部構造とは異なる。他の構成は、第1の実施形態とほぼ同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
[Third Embodiment]
Next, the hood lock structure according to the third embodiment will be described with reference to FIG. Note that the third embodiment is an embodiment of the present invention. FIG. 7 is a front view of the hood lock portion structure according to the third embodiment. As shown in this drawing, the third embodiment is different from the hood lock structure according to the first embodiment in that a third mounting
図7に示されるように、ロックベース44の下部からは、車幅方向の一方側へ向けて張出部64が延設されている。張出部64の先端部は、ラジエータサポートアッパ22側への取付用となる取付片部64Aとされている。取付片部64Aには、車両上方側が開口するように正面視で凹状に切り欠かれた切欠部164Aが形成されている。切欠部164A内は、車両前方側から挿通されたボルト66によって貫通されており、このボルト66は、ラジエータサポートアッパ22を貫通すると共に、その先端部側がナット(図示省略)によって螺合されている。
As shown in FIG. 7, an overhanging
この取付片部64Aにおけるラジエータサポートアッパ22への取付面(図示省略)は、車両側面視において、図3に示される取付基部52におけるラジエータサポートアッパ22への取付面44Bの延長線44L上に設定され、また、車両側面視において、図7に示される取付片部64Aにおける前記取付面の面方向は、図3に示される取付基部52における取付面44Bの面方向(矢印C方向)と一致(略一致)した方向に設定されている。
The attachment surface (not shown) of the attachment piece 64A to the radiator support upper 22 is set on an
取付片部64Aは、ロックベース44にフード上方側から所定値以上の衝撃荷重fが入力された場合に、ボルト66から外れて車両下方側へ移動するようになっている。すなわち、この取付片部64Aの取付部60は、衝撃荷重fが入力された場合に取付片部64Aがボルト66から外れるまでは衝撃荷重fに抗するが、取付片部64Aがボルト66から外れた後には反力を発生させずかつロックベース44の車両下方側への案内にも寄与しない構成になっている。
The attachment piece 64A is configured to move away from the
このような構成によれば、取付片部64Aがボルト66から外れた後には、前述した第1実施形態とほぼ同様の作用及び効果が得られる。
According to such a configuration, after the mounting piece 64A is detached from the
[第4実施形態]
次に、第4の実施形態に係るフードロック部構造について、図8を用いて説明する。なお、第4の実施形態は本発明の実施形態ではなく参考例である。図8には、第4の実施形態に係るフードロック部構造が正面図にて示されている。この図に示されるように、ロックベース44におけるラジエータサポートアッパ22側への一の(図中左側の)取付部60がロックベース44にフード上方側から所定値以上の衝撃荷重fが入力された場合にも車両下方側へ移動しない点で、第1の実施形態に係るフードロック部構造とは異なる。なお、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
[Fourth embodiment]
Next, the hood lock structure according to the fourth embodiment will be described with reference to FIG. Note that the fourth embodiment is not an embodiment of the present invention but a reference example. FIG. 8 is a front view of the hood lock portion structure according to the fourth embodiment. As shown in this figure, one mounting portion 60 (on the left side in the figure) on the radiator support upper 22 side of the
図8に示されるように、ロックベース44におけるラジエータサポートアッパ22側への取付部60は、三箇所となっている。ロックベース44におけるラジエータサポートアッパ22への取付部60のうち、車幅方向の一方側(図8の左側)には、ロックベース44の一部を構成する取付片部74が配設されている。取付片部74には、その中央部に丸孔とされた取付孔74Aが貫通形成されている。取付孔74A内は、車両前方側から挿通されたボルト76によって貫通されており、このボルト76は、取付孔74A及びラジエータサポートアッパ22を貫通すると共に、その先端部側がナット(図示省略)によって螺合されている。
As shown in FIG. 8, there are three
ロックベース44におけるラジエータサポートアッパ22への取付部60のうち、車幅方向の他方側(図8の右側)には、衝撃吸収機構部80が設けられている。衝撃吸収機構部80は、ロックベース44における車幅方向の他方側(図8の右側)において上下に配設される取付基部52を備えている。これらの取付基部52に形成された長孔52Cは、取付片部74のラジエータサポートアッパ22への取付用とされるボルト76を中心とした円弧状に形成されている点で、第1の実施形態における長孔52A(図4参照)と異なるが、長孔52Cの機能は、第1の実施形態における長孔52A(図4参照)と実質的に同様である。また、ボルト54は、車両前方側から長孔52Cの下部及びラジエータサポートアッパ22を貫通しており、その先端側には、ナット56(図3参照)が螺合されている。
Of the
すなわち、ロックベース44は、ラジエータサポートアッパ22に対してボルト76回りに回転移動可能に取り付けられており、衝撃吸収機構部80は、ロックベース44にフード上方側から所定値以上の衝撃荷重fが入力された場合に衝撃荷重fに抗しながらロックベース44を車両下方側へ回転移動させるように案内してエネルギーを吸収するようになっている。
That is, the
なお、取付片部74におけるラジエータサポートアッパ22への取付面(図示省略)は、車両側面視において、取付基部52におけるラジエータサポートアッパ22への取付面44Bの延長線44L(図3参照)上に設定され、また、車両側面視において、図8に示される取付片部74における前記取付面の面方向は、取付基部52における取付面44Bの面方向(図3の矢印C方向参照)と略一致(略一致)した方向に設定されている。
Note that the attachment surface (not shown) of the
上記構成によれば、車両正面視での衝撃荷重fの入力方向とロックベース44の移動方向とが一致しないため、第1実施形態に比べれば、ロックベース44を移動させるための効率が若干良くないが、図2に示されるフード14の前端部14A付近に衝突体70が衝突した場合、衝突体70への反力をほぼ一定に維持でき、効率的なエネルギー吸収ができる。
According to the above configuration, since the input direction of the impact load f in the vehicle front view and the moving direction of the
[実施形態の補足説明]
なお、本発明の実施形態ではない参考例として、衝撃吸収手段は、例えば、ロックベースとは別体とされてロックベースにおける車体側への取付部分の背後(車両後方側となる位置)に配設されて車体側に固定されかつロックベースを車両下方側へ案内する方向を長手方向とする貫通部(長孔、切欠部等)が貫通形成された案内プレートと、前記案内プレートの貫通部を貫通して前記取付部分と前記案内プレートとを締結する締結具(締結手段)と、を備えた衝撃吸収機構部等のような他の衝撃吸収手段であってもよい。
[Supplementary explanation of the embodiment]
As a reference example that is not an embodiment of the present invention, the shock absorbing means is, for example, a separate body from the lock base and is arranged behind the mounting portion of the lock base on the vehicle body side (position on the vehicle rear side). A guide plate that is fixed to the vehicle body and has a through-hole (long hole, notch, etc.) penetrating in the direction in which the lock base is guided to the vehicle lower side; and a through-hole of the guide plate Other impact absorbing means such as an impact absorbing mechanism section provided with a fastener (fastening means) that penetrates and fastens the mounting portion and the guide plate may be used.
また、上記実施形態では、ボルト54が取付基部52の貫通部(長孔52A、切欠部52B、長孔52C)を車両前方側から貫通してその先端側にナット56が螺合されることで、取付基部52とラジエータサポートアッパ22とを締結しているが、例えば、ナット56を配設する代わりに車体としてのラジエータサポートアッパ(22)に雌ねじ部を形成し、前記雌ねじ部がボルト(54)の先端側に螺合されることで、取付基部(52)とラジエータサポートアッパ(22)とが締結されるような構成としてもよい。また、例えば、車体側に配設されたスタッドボルトが取付基部の貫通部を車両後方側から貫通すると共にその先端側にナットが螺合されることで、取付基部と車体側とを締結するような構成としてもよい。
Moreover, in the said embodiment, the volt |
さらに、上記実施形態では、車両側面視において、ロックストライカ32からロックベース44への入力位置Bは、ロックベース44におけるラジエータサポートアッパ22への取付面44Bの延長線44L上に設定されているが、ロックストライカから車体側への入力位置は、ロックベースにおける車体側への取付面の延長線上の近傍(換言すれば、ロックベースにおける車体側への取付面の延長線上に設定された場合と実質的に同様の作用及び効果が得られるような、実質的に延長線上と把握される延長線の近接位置)に設定されていてもよい。
Furthermore, in the above-described embodiment, the input position B from the
なお、請求項2の「略垂直に設定」の概念には、上記実施形態のように、「垂直に設定」が含まれる他、垂直に設定した場合と実質的に同様の作用及び効果が得られて実質的に垂直と把握される方向に設定するものも含まれる。
It should be noted that the concept of “substantially vertical” in
また、請求項3の「略一致させる」の概念には、上記実施形態のように、「一致させる」が含まれる他、一致させた場合と実質的に同様の作用及び効果が得られて実質的に一致させていると把握されるものも含まれる。 In addition, the concept of “substantially match” in claim 3 includes “match” as in the above embodiment, and substantially the same operation and effect as in the case of matching are obtained. It is also included that can be grasped as matching.
なお、フードロック部構造は、請求項1記載の衝撃吸収手段を有し、かつ、(1)ロックストライカは、ロックベースに当接可能な棒状の下軸部を備え、下軸部の軸方向が、フードへの車両斜め前方上側からフードへの入力方向に対して、略垂直に設定されていること(請求項2)、(2)車両側面視において、ロックベースにおける車体側への取付面の面方向を、車両斜め前方上側からフードへの入力方向に、略一致させること(請求項3)、(3)車両側面視において、ロックストライカからロックベースへの入力位置が、ロックベースにおける車体側への取付面の延長線上又はその近傍に設定されていること(請求項4)、における(1)〜(3)の少なくとも一の要件を満たす他のフードロック部構造であってもよい。また、フードロック部構造は、請求項1記載の衝撃吸収手段を有するが、上記(1)〜(3)のいずれをも満たさないフードロック部構造であってもよい。
Incidentally, the hood lock portion structure has a shock absorbing hand stage of
14 フード
22 ラジエータサポートアッパ(車体)
32 ロックストライカ
34 下軸部
42 メインラッチ(ロック手段)
44 ロックベース
44B 取付面
44L 延長線
50 衝撃吸収機構部(衝撃吸収手段)
52 取付基部
52A 長孔(貫通部)
52B 切欠部(貫通部)
54 ボルト(締結手段)
56 ナット(締結手段)
60 取付部
62 衝撃吸収機構部(衝撃吸収手段)
A フードへの入力方向
B 入力位置
C 取付面の面方向
f 衝撃荷重
14
32
44
52
52B Notch (penetration)
54 bolts (fastening means)
56 Nut (fastening means)
60 Mounting
A Input direction to the hood B Input position C Surface direction of the mounting surface f Impact load
Claims (4)
前記車体側に取り付けられると共に前記ロック手段が配設され、前記フードの閉止状態では前記ロックストライカを支持可能なロックベースと、
前記ロックベースにおける前記車体側への取付部に設けられ、前記ロックベースにフード上方側から所定値以上の衝撃荷重が入力された場合に前記衝撃荷重に抗しながら前記ロックベースを車両下方側へ案内してエネルギーを吸収する衝撃吸収手段と、
を有し、
前記衝撃吸収手段は、
前記ロックベースの車幅方向両側の端部を構成し、そのいずれもが前記ロックベースを車両下方側へ案内する方向を長手方向として配置され、かつ前記ロックベースを車両下方側へ案内する方向を長手方向とする取付用の貫通部が貫通形成された取付基部と、
前記貫通部を貫通して前記取付基部と前記車体側とを締結する締結手段と、
を備えるフードロック部構造。 A lock striker attached to the hood and engageable with the locking means on the vehicle body;
A lock base that is attached to the vehicle body side and is provided with the lock means, and is capable of supporting the lock striker in a closed state of the hood,
The lock base is mounted on the vehicle body side of the lock base. When an impact load of a predetermined value or more is input from the upper side of the hood to the lock base, the lock base is moved downward with respect to the impact load. Shock absorbing means for guiding and absorbing energy;
Have,
The shock absorbing means is
Both ends of the lock base in the vehicle width direction are configured, both of which are arranged with the direction in which the lock base is guided to the vehicle lower side as a longitudinal direction, and the direction in which the lock base is guided to the vehicle lower side. An attachment base in which a penetrating portion for attachment in the longitudinal direction is formed, and
Fastening means for fastening the attachment base and the vehicle body side through the penetration part;
Hood lock portion structure comprising a.
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