JP4972659B2 - 裁断、縫合し且つ積層した拡張可能な乗物の搭乗者保護装置の構造 - Google Patents

裁断、縫合し且つ積層した拡張可能な乗物の搭乗者保護装置の構造 Download PDF

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本発明は、裁断、縫合し且つ積層した拡張可能な乗物の搭乗者保護装置に関する。
乗物の搭乗者の保護を助けるため、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置を拡張させることが既知である。拡張可能な乗物の搭乗者保護装置の例は、運転者及び乗客の正面側エアバッグと、側部エアバッグと、拡張可能な膝ボルスタとを含む。拡張可能な乗物の搭乗物保護装置の1つの特定型式のものは、拡張可能なカーテンである。
拡張可能なカーテンは、乗物に対する衝撃、乗物のロールオーバ又はその双方のような、拡張可能なカーテンが拡張することが望まれる事故の発生に応答して拡張する。拡張可能なカーテンは、乗物の側部構造体と乗物の搭乗者との間にて拡張して乗物のルーフから離れる。既知の拡張可能なカーテンは、充填管を介してインフレータから拡張可能なカーテンに導かれた拡張流体により拡張される。
拡張可能なカーテンは、多岐にわたる構造を有することができる。例えば、拡張可能なカーテンは、縫い付け、超音波溶接、又は接着剤接合のような適宜な手段により相互に接続される織ったパネルにて製造することができる。拡張可能なカーテンの気体不透性は、噴霧被覆又はナイフ分散法を介してシリコーン又はポリウレタンのような材料にてカーテンを被覆することにより改良することができる。これと代替的に、気体不透性を改良するため、ポリウレタン又はコポリエステルのような、フィルムシート材料を拡張可能なカーテンに積層してもよい。
本発明は、互いに一方が他方の上方にあるように配置された第一の側部パネル(40)と、第二の側部パネル(42)とを備える織ったパネル(41)を含む拡張可能な乗物の搭乗者保護装置に関する。側部パネル(40、42)は、何れの面にても被覆又は積層されない。縫い付け部(58)は、一方が他方の上方にある第一及び第二のパネル(40、42)を貫通して伸び且つ、これらのパネルを相互に接続する。フィルム層(75)は、織ったパネル(41)に積層され、織ったパネルの外面及び縫い付け部(58)を覆う。
本発明は、一方が他方の上方にあるように配置された織った材料の第一及び第二のパネルを含む拡張可能な乗物の搭乗者保護装置にも関する。第二のパネルは、第一のパネルの周縁の回りにて伸びる第一のパネルの露出した部分を残すような形態とされている。縫い付け部は、一方が他方の上方にある第一及び第二のパネルを貫通して伸び且つこれらのパネルを相互に接続する。第一のフィルム層は、第一のパネルの上方に位置し且つ縫い付け部を覆う。第二のフィルム層は、第二のパネルの上方に位置し且つ縫い付け部を覆う。第二のフィルム層は、また、第一のパネルの露出した部分を覆う。
本発明は、互いに一方が他方の上方にあるように配置された織った材料の第一及び第二のパネルを含む拡張可能な乗物の搭乗者保護装置にも関する。縫い付け部は、一方が他方の上方にある第一及び第二のパネルを貫通して伸び且つ、これらのパネルを相互に接続する。第一及び第二のフィルム層は、第一及び第二のパネルの上方に位置し且つ縫い付け部を覆う。第一及び第二のフィルム層は、第一及び第二のパネルの周縁を超えて伸びる周縁重なり合い部分を含む。周縁重なり合い部分は、一方が他方の上方にあり且つ、互いに積層されて拡張流体が第一及び第二のパネルの間から漏洩するのを妨害するのを助ける周縁端縁シールを形成する。
本発明は、一方が他方の上方にある織った材料の第一及び第二のパネルを含む拡張可能な乗物の保護装置にも関する。ガスケットが第一のパネルと、第二のパネルとの間に配設されている。ガスケットは、パネルの周縁の少なくとも一部分に沿って伸びるフィルムの狭小なストリップを含む。縫い付け部は、第一のパネル、第二のパネル及びガスケットを貫通して伸び且つ、これらを相互に接続する。第一のフィルム層は、第一のパネル及び縫い付け部の上方にある。第二のフィルム層は、第二のパネル及び縫い付け部の上方にある。
本発明は、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置を製造する方法にも関する。該方法は、何れの面にも何らの被覆又は積層部が存在しない、織った材料の第一及び第二のパネルを提供する工程を含む。該方法は、また、第一及び第二のパネルを一方が他方の上方にあるように配置する工程と、パネルを互いに縫い付ける工程とを含む。該方法は、また、第一のフィルム層を第一のパネルに積層する工程も含む。第一のフィルム層は、第一のパネル及び縫い付け部の上方にあるようにし且つこれらを覆う。該方法は、第二のフィルム層を第二のパネルに積層する工程を更に含む。第二のフィルム層は、第二のパネル及び縫い付け部の上方に位置し且つこれらを覆う。
本発明は、また、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置を製造する方法にも関する。該方法は、一方が他方の上方にあるように配置された織った材料の第一及び第二のパネルを提供する工程を含む。該方法は、また、第一のパネルの周縁の回りを伸びる第一のパネルの露出した部分を残すように第二のパネルを構成する工程を含む。該方法は、また、一方が他方の上方にある第一及び第二のパネルを互いに縫い付ける工程も含む。該方法は、また、第一のフィルム層を第一のパネルに積層し且つ縫い付け部を覆う工程も含む。該方法は、第二のフィルム層を第二のパネル、第一のパネルの露出した部分に積層し且つ縫い付け部を覆う工程を更に含む。
本発明は、また、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置を製造する方法にも関する。該方法は、一方が他方の上方にあるように配置された織った材料の第一及び第二のパネルを提供する工程を含む。該方法は、また、一方が他方の上方にある第一及び第二のパネルを互いに縫い付ける工程も含む。該方法は、第一及び第二のパネルよりも大きい第一及び第二のフィルム層を提供する工程も含む。該方法は、また、第一のフィルム層を第一のパネルに且つ縫い付け部の上方に積層する工程と、第二のフィルム層を第二のパネルに且つ縫い付け部の上方に積層する工程とを含む。該方法は、第一及び第二のパネルの周縁を超えて伸びる第一及び第二のフィルム層の一方が他方の上方にある周縁の重なり合い部分を積層して、周縁端縁シールを形成する工程を更に含む。
本発明は、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置を製造する方法に更に関する。該方法は、織った材料の第一及び第二のパネルを提供する工程と、第一及び第二のパネルを一方が他方の上方にあるように配置する工程とを含む。該方法は、また、パネルの周縁の少なくとも一部分に沿って第一のパネルと第二のパネルとの間にガスケットを配置する工程も含む。該方法は、また、第一のパネル、第二のパネル及びガスケットを互いに縫い付ける工程も含む。該方法は、第一のフィルムシートを縫い付け部の上方にて第一のパネルに積層する工程と、第二のフィルムシートを縫い付け部の上方にて第二のパネルに積層する工程とを更に含む。
本発明に従って、乗物の搭乗者の保護を助ける装置の概略図である。 全体として図1の線2−2に沿った装置の一部分の断面図である。 図1の装置の一部分の分解図である。 図1の装置の一部分の平面図である。 装置の特定の構成要素の製造を示す平面図である。 装置の特定の構成要素の製造を示す平面図である。 装置の製造を示す平面図である。 装置の製造を示す平面図である。 装置の製造を示す平面図である。 時間の経過に伴う装置の圧力を示すグラフである。 8A−8Cは、本発明に従って、乗物の搭乗者の保護を助ける装置を製造する方法を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に従って、乗物の搭乗者の保護を助ける装置の分解斜視図である。 組み立てた状態にある図9の装置の平面図である。 全体として図10の線11−11に沿った断面図である。 本発明の第2の実施の形態に従って、乗物の搭乗者の保護を助ける装置を製造する方法を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に従って、乗物の搭乗者の保護を助ける装置の分解斜視図である。 組み立てた状態にある図13の装置の平面図である。 全体として図14の線15A−15A,15B−15Bに沿った断面図である。 図15Aに示す乗物の搭乗者の保護を助ける装置を製造する方法を示すブロック図である。 図15Bに示す乗物の搭乗者の保護を助ける装置を製造する方法を示すブロック図である。
本発明の上述した特徴及びその他の特徴は、添付図面を参照して、本発明の以下の説明を検討したとき、本発明が関係する当該技術の当業者に明らかになるであろう。
装置10は、乗物12の1人以上の搭乗者28を保護するのを助ける。図1及び図2に図示したように、装置10は、拡張可能なカーテン14の形態をした拡張可能な乗物搭乗者保護装置を含む。本発明は、運転者の前面衝撃エアバッグと、乗客の前面衝撃エアバッグと、側部衝撃エアバッグと、拡張可能なシートベルトと、又は拡張可能な膝ボルスタとのような、代替的な形態(図示せず)をした拡張可能な乗物の搭乗者保護装置を含むことができる。
拡張可能なカーテン14は、乗物12の側部構造体16及び乗物のルーフ18に隣接する位置に取り付けられる。乗物12の側部構造体16は、側部窓20と、Aピラー30と、Bピラー32と、Cピラー34とを含む。インフレータ24は、充填管22を通して拡張可能なカーテン14と流体的に連通する状態にて接続されている。拡張可能なカーテン14、充填管22及びインフレータ24は、ブラケットのような、手段36により乗物12と接続されている。
図示した実施の形態において、拡張可能なカーテン14は、拡張したとき、Aピラー30からCピラー34まで伸びる。当該技術の当業者は、本発明の教示から逸脱せずに、代替的な形態が構成可能であることが理解されよう。例えば、拡張可能なカーテン14は、乗物12のAピラー30からBピラー32まで伸び又はAピラーからDピラー(図示せず)まで伸びる形態とすることができる。
充填管22は、インフレータ24から流体を受け取る一端部分を有している。充填管22は、インフレータ24と直結し、又はマニホルド(図示せず)は、充填管をインフレータと接続することができる。充填管22は、拡張流体をカーテン内に導くための開口部(図示せず)を有する、拡張可能なカーテン14内に配設された一部分を有する。充填管22は、プラスチック、金属又は織地のような、任意の適宜な材料にて製造することができる。更なる代替例として、当該技術の当業者は、充填管22は廃止してもよく、その場合、インフレータ24は、拡張可能なカーテン14と直結することができることが理解されよう。
インフレータ24は、拡張可能なカーテン14を拡張させる気体の形態をした貯蔵した量の加圧した拡張流体(図示せず)を保持している。インフレータ24は、これと代替的に、加圧した拡張流体と、拡張流体を加熱する着火可能な材料との組み合わせ体を保持するようにしてもよく、又は、気体発生材料の燃焼を使用して拡張流体を発生させる火工インフレータとしてもよい。更なる代替例として、インフレータ24は、拡張可能なカーテン14を拡張させる媒体を供給する任意の適宜な型式又は構造としてもよい。
装置10は、拡張可能なカーテン14を萎んだ状態にて格納するハウジング26(図1)を含む。充填管22、収縮した拡張可能なカーテン14、及びハウジング26は、細長い形態を有しており且つ、側部窓20の上方にて乗物のルーフ18に沿って且つ乗物12の側部構造体16に沿って伸びている。充填管22、拡張可能なカーテン14及びハウジング26は、ブラケットのような手段36により乗物12と接続されている。
図2を参照すると、拡張可能なカーテン14は、一方が他方の上方にある態様にて配置された第一及び第二の織ったパネル40、42を備えている。拡張可能なカーテン14は、織ったパネル40、42を相互に接続して拡張可能なカーテン14の拡張可能な容積60を画成するのを助ける接続部50を含む。図1及び図2を参照すると、接続部50は、拡張可能なカーテン14の周縁54に沿って伸びる外周接続部52を含むことができる。接続部50は、拡張可能なカーテンの外周54内に配置された内部接続部56を含むこともできる。
接続部50は、拡張可能な容積60内に拡張可能な室62を画成するのを助けることができる。内部接続部56のような、特定の接続部50は、拡張可能な容積60内に配置された拡張可能なカーテン14の拡張不能部分を形成することもできる。図示した実施の形態において、接続部50は、第一のパネル40及び第二のパネル42を貫通して伸び且つこれらのパネルを相互に接続する縫い付け部58を備えている。
図2を参照すると、拡張可能なカーテン14は、織った第一のパネル40と第二のパネル42との間に配置されたガスケット70を含む。ガスケット70は、例えば、接続部50が一方が他方の上方にあるパネル40、42を相互に接続する箇所である、拡張可能なカーテン14の周縁54に沿って伸びる、約50mm幅のストリップの形態をしている。ガスケット70は、気体が織った布地層40、42の間から逃げるのを防止する。
拡張可能なカーテン14は、また、第一の織ったパネル40上に配設された第一のフィルムパネル74と、第二の織ったパネル42上に配設された第二のフィルムパネル76とを含む。第一のフィルムパネル74は、縫い付け部50を含んで、第一の織ったパネル40の外面を覆う。第二のフィルムパネル74は、縫い付け部50を含んで、第二の織ったパネル42の外面を覆う。第一及び第二のフィルムパネル74、76は、第一及び第二の織ったパネル40、42にそれぞれ積層される。ガスケット70は、第一及び第二の織ったパネル40、42の間に配置され且つこれらのパネルに積層される。
乗物12は、側部衝撃、乗物のロールオーバ又はその双方のような、拡張可能なカーテン14の拡張が望まれる事故の発生を検知するセンサ(図1に参照番号100で図示)を含む。その事故を検知したとき、センサ100は、導線102を通してインフレータ24に電気信号を提供する。この電気信号によってインフレータ24は既知の態様にて起動される。インフレータ24は、圧力下の流体を充填管22を通して排出し、この充填管22は、その流体を拡張可能なカーテン14内に導く。
拡張可能なカーテン14は、インフレータ24からの拡張流体を圧力下にて拡張させる。ハウジング26(図1)は、開放し、拡張可能なカーテン14は、図面にて示したように、下方向に向け且つ、乗物が前方に図1及び図2に図示した位置まで走行する方向に対して下方向にルーフ18から拡張して離れる。拡張可能なカーテン14は、拡張したとき、乗物12の側部構造体16と乗物の任意の搭乗者28との間に配置される。
拡張可能なカーテン14は、拡張したとき、乗物のロールオーバ又は乗物12に対する側部衝撃が加わった事故のとき、乗物の搭乗者を保護するのを助ける。拡張可能なカーテン14は、拡張したとき、カーテンにより衝撃エネルギを吸収するのを助け且つ、その衝撃エネルギをカーテンの大きい面積にわたって分配するのを助ける。ガスケット70及びフィルムパネル74、76は、拡張可能なカーテン14内の拡張流体の圧力を所望のレベルに維持するのを助け且つ、拡張流体がパネル及び縫い目又は縫い付け部を通って漏洩するのをブロックするのを助ける。
本発明に従い、拡張可能なカーテン14は、カーテン内にて拡張流体の圧力を維持するのを助け且つ、拡張流体がカーテンから漏洩するのを防止するのを助ける、裁断、縫合し且つ積層した構造を有している。この構造は、1)非被覆で且つ非積層の織った原材料シート材料から裁断し、2)互いに縫合し、3)拡張可能なカーテン14に対する効果的シールを形成するようフィルムと積層させた、一方が他方の上方にあるパネルを含む。また、拡張可能なカーテン14を裁断、縫合し且つ積層した構造は、材料の使用量、生産時間及び製造コストの点にて効率的である。
本発明の拡張可能なカーテンの構造及び性能を説明するにあたり、図3−図7Cを参照する。図3−図7Cには、本発明に従って製造された装置の試験形態が示されている。図3−図7Cに示した装置の形態は、図1及び図2に示した装置の形態と同様である。従って、混同を避けるため、図3−図7Cにて、同様の構成要素は、図3−図7Cの番号に接尾辞「a」を付して図1及び図2のものと同様の番号で表示されよう。
図3−図7Cの装置10aは、典型的な「A−B」カーテン、すなわち乗物12のAピラー30(図1参照)とBピラー32との間を伸びるカーテンと相補的な寸法の拡張可能なカーテン14aを含む.
図3及び図4を参照すると、形状及び寸法を除いて、拡張可能なカーテン14aは、図1及び図2に示したものと同様の構造を有している。このように、拡張可能なカーテン14aは、織った側部パネル40a、42aを画成するよう折畳み線90にて折り畳んだ織った単一の「バタフライ」パネル41と、同様に折り畳まれてフィルムの側部パネル74a、76aを形成する単一のバタフライフィルムパネル75と、ガスケット70aとを含む。図5を参照すると、織ったバタフライパネル41は、屑を殆んど発生させない態様にて織った材料のシート80から裁断する。フィルムパネル75は、織ったパネル41と同一又は実質的に同一であるから、フィルムパネルは、同様に、同様又は同一のパターンにてフィルム材料のシート82から裁断することができ、このため、屑を殆んど発生させない。
また、本発明に従って、フィルムパネル75及び織ったパネル41は、それらのそれぞれのシートから同時に裁断することができる。織ったシート80及びフィルムシート82が図5に示したように一方が他方の上方にある状態にて、レーザ裁断のような手段(図示せず)を採用して織ったパネル41及びフィルムパネル75を同時に裁断することができる。このことは、別個の裁断工程を実施することを不要にする。その後、フィルムパネル75を、織ったパネル41から除去することができる。
図6を参照すると、本発明に従い、ガスケット70aは、屑を少なくするのを助けるパターンにてフィルム材料のようなガスケット材料のシート84から裁断する。ガスケット70aは、ダイ又はレーザ裁断のような手段(図示せず)を使用してフィルムシート84から裁断する。図3及び図6を参照すると、シート84は、組み合わさって、織った側部パネル40a、42aの間に設置されたとき、ガスケット70aを形成する、幾つかの別個のガスケット片86に裁断する。図6に示したように、このことは、屑を少なくするのを助けることによりフィルムシート84をより効率的に使用し得るよう、異なるガスケット片86を互いに配置し且つ入れ子式に嵌めることを許容する。
図3−図7Aを参照すると、拡張可能なカーテン14aを組み立てるため、ガスケット片86は、織った側部パネル40a、42aの一方に配置される。図7Aに示した実施の形態において、ガスケット片86は、第一の織った側部パネル40aの上に配置される。次に、織ったパネル41は、折り畳み線90に沿って折り畳み、ガスケット片86が図7Bに示したように、側部パネル40、42の間に挟持されるようにする。織った側部パネル40a、42a及びガスケット片86は、側部パネル及びガスケットを貫通して伸びる接続部50aすなわち、縫い付け部58aを介して相互に接続される。図7Bに示したように、外周接続部52aは、拡張可能なカーテン14aの周縁54aに沿ってガスケット70a及び側部パネル40a、42aを貫通して伸びている。内部接続部56aは、拡張可能な容積60aの外周内にて拡張可能なカーテン14aの周縁54aから又は該周縁の内部の隔てられた位置にてガスケット70a及び側部パネル40a、42aを貫通して伸びている。
ガスケット70a及び側部パネル40a、42aが接続部50aを介して相互に接続されたとき、フィルムパネル75は、それぞれ第一及び第二の側部パネル40a、42aの上方にあるように配置される。次に、フィルムパネル75及びガスケット70aは、加熱したローラ又はプラテンのような、既知の手段を介して熱及び圧力を加えることを通じて織った側部パネル40a、42aに積層される。望ましいことに、材料を互いに積層するとき、硬化は不要である。
フィルム材料及びガスケット70aは、本明細書に記載した方法に従って拡張可能なカーテン14aを製造するのに適し、また、漏洩の防止、接着及びブロッキング防止性能のような、望ましい性質を示すことのできる任意のプラスチック又はエラストマー的フィルム材料とすることができる。
フィルム材料は、典型的に、接着剤層と、表面層とから成っている。表面層は、接着層の実質的に上方にて溶融温度を有している。これは、典型的に、デュプレックス(Duplex)又は共押出フィルム(Co−ex film)と呼ばれている。ガスケット及び接着剤層は、同様の熱的性質を有する必要がある。フィルム材料は、第一に、接着剤フィルムと、第二に、表面フィルムという2つの別個のフィルムから成るものとすることもできる。その何れの場合でも、接着剤フィルムは、織ったパネルと表面フィルムとの間に配置される。ガスケットフィルムは、織った布地の側部の間に配置される。
織ったパネル40a、42aを製造するため使用される材料は、強度、耐摩耗性、穴開け抵抗性及び気体不透性のような、望まれる性能特性を提供するよう選ばれる。例えば、パネル41は、レイピア、空気ジェット又は水ジェット織り法のような従来の織り方法を使用して1×1平織りパターンにて織った布地から製造することができる。一例において、パネル41を製造するため使用した糸は、470dtex(10,000m当たり470g)ポリアミド66(PA66)ナイロン糸とすることができる。この構造は、18ピック/cm及び18端部/cmのような相対的に低い織り密度を有することができる。別の例において、織ったパネル41を製造するため使用した糸は、21ピック/cm及び21端部/cmのような、相対的に低い織り密度を有する350dtexPA66ナイロン糸とすることができる。
側部パネル40a、42aを相互に接続するため使用した糸は、また、T135(1,000m当たり135g)PA66ナイロン糸又はT90PA66ナイロン糸のようなPA66ナイロン糸とすることもできる。一例としての形態において、T135PA66糸は、針の離間が約3mmの二重針本縫いパターンにて使用することができる。
上述した説明に従って製造したとき、拡張可能なカーテン14aは、ブロッキングすなわち別言すれば、漏洩防止の点にて極めて優れた性能を示す形態とされている。フィルムパネル75は、織ったパネル41を通り、また、縫い付け部58a及び縫い付け部が貫通して伸びるときに通るパネルの領域を通って拡張流体が漏洩するのをブロックするのを助ける。ガスケット70aは、また、縫い付け部58aを通り且つ縫い付け部に隣接し、また、縫い付け部が貫通して伸びるときに通るパネルの領域を通って拡張流体が漏洩するのをブロックするのを助ける。ガスケット70aは、一方が他方の上方にある側部パネル40a、42aの間から拡張流体をブロックするのを助けるという追加的な有利な効果を提供する。

上述したカーテンの構造の効果を評価し且つ示すため、試験用カーテンを作成した。試験用カーテンは、図3−図7Cに示した裁断、縫合し且つ積層したものと同一の基本形態を有するものとした。この構造において、織ったパネルは、23ピック/cm及び23端部/cmの織り密度を有する1×1平織りにて織った従来の非被覆、非積層の350dtexPA66ナイロン布地から裁断した。約30g/mの重量にてコラノ(Collano)(登録商標名)22.000接着剤フィルムの2つの層から成るガスケットを一方が他方の上方にある織ったパネルの間に配置した。パネル及びガスケット材料は、デシメートル当たり50縫いにてT90PA66ナイロン縫合糸を使用して互いに縫い付けた。次に、1組のカーテンは、57g/mの重量にてコラノ(登録商標名)55.504Cデュプレックスフィルムに積層した。第二の組のカーテンは、40g/mの重量にてコラノ(登録商標名)共押出フィルムV763に積層した。コラノ(登録商標名)接着剤、デュプレックス及び共押出フィルムは、米国、サウスカロライナ州、グリーンヴィルのコラノインク(Collano,Inc)から商業的に入手可能である。
カーテンは、展開シミュレーション装置を使用して試験した。バッグを約140kPaに加圧するため、ヘリウムを使用した。0kPaからこの圧力に達するのに要した時間は、典型的に、約50ミリ秒である(図7D参照)。展開させた後、カーテンは、工場の空気にて70kPaまで拡張させ、6秒後の圧力の降下を測定した。これらの試験結果は、以下の表1に掲げてある。
Figure 0004972659
拡張カーテンの圧力を維持する基準は、車両のアーキテクチャ、及び拡張カーテンの判断基準となる特定の政府及び自動車メーカの標準のような、多岐にわたるファクタに依存して変更可能である。例えば、一般的に云って、大きい寸法のロールオーバ拡張カーテンの場合、展開後、6秒にて、最高圧力の50%を維持することが望ましい。
一般に、任意の特定の拡張可能なカーテンの構造に対して、拡張カーテンからの拡張流体の体積流量は、典型的に、展開する間及び展開した後の双方にて大きい応力を受けるカーテンの領域内にて最高となる。これらの大きい応力領域の例は、インフレータがその内に伸び、また、拡張可能なカーテンに固定される位置に隣接し又はその近くの領域とすることができる。
これらの拡張可能なカーテンの大きい応力領域を通る拡張流体の体積流量は、カーテン自体の寸法又は容積に依存しない。しかし、拡張可能なカーテンの寸法又は容積は、これらのカーテンの大きい応力領域を通る拡張流体の体積流量に起因するカーテンの減圧量に大きい影響を与える。このため、当該技術の当業者は、高応力領域を通る体積流量が等しいとして、カーテン内の拡張流体の圧力は、より大きい高容積のカーテンの場合よりも小さい低容積のカーテンにてより迅速に降下することが理解されよう。
表1に示した試験を実行するため使用した試験形態、すなわち、図7A−7Cに示した形態は、従来のA−Cピラー拡張可能なカーテンよりも、容積にて10%以下というように遥かに小さい。このため、当該技術の当業者は、試験カーテン内の拡張流体の圧力は、全寸法のA−Cピラーカーテンの形態よりも遥かにより迅速に降下することが理解されよう。このため、図1−図7cに示した拡張可能なカーテンの構造は、気体を保持し且つ漏洩を防止する性質の点にて優秀な性能を示す。
上記の説明から、当該技術の当業者は、図3−図7に示した本発明の実施の形態は、望ましい気体の保持性質を示す設計を有する拡張可能なカーテン14aを開示することが理解されよう。製造の点にて、拡張可能なカーテンの設計は効率的で且つ経済的である。拡張可能なカーテン14aは、カーテンを組み立てる前に、一方が他方の上方にある、非被覆で且つ非積層の織った布地の側部パネル40a、42aを利用する。一方が他方の上方にある、非被覆、非積層の側部パネル40a、42aが互いに縫い付けられたとき、フィルムパネル75は、パネルの外面に積層されパネル及び縫い付け部58aを覆う。フィルムパネル75は、パネル40a、42aを通り且つ縫い付け部58aを通って気体が漏洩するのをブロックし又はその漏洩に抵抗するのを助ける効果的なシールを提供する。側部パネル40a、42a間にて積層したガスケット70aは、このシールを増強するすなわち改良するのを助ける。
望ましいことに、フィルムパネル75は同時に施すことができ、硬化を必要とせず、また、冷却時間を殆んど必要とせず、このことは、製造時間を短縮するのを助けることになる。織ったパネル41が何らの被覆を有しないことは、被覆は典型的に、かなりの硬化時間を必要とするから、製造時間を短縮するのを更に助けることになる。
また、上記の説明から、当該技術の当業者は、図3−図7に示した本発明の実施の形態は、拡張可能なカーテン14aの構造自体のみならず、拡張可能なカーテンを製造する方法にも関するものであることが理解されよう。より詳細には、図8Aを参照すると、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置(例えば、拡張可能なカーテン)を製造する方法200は、第一及び第二の織ったパネル、第一及び第二のフィルムパネルを提供する工程202を含む。工程204にて、ガスケットが提供され且つ、一方が他方の上方にある織ったパネルの間に配置される。工程206にて、織ったパネル及びガスケットは、パネル及びガスケットを通って伸びる縫い付け部により相互に接続される。方法200は、また、互いに縫い付けた第一及び第二の織ったパネルの外面のそれぞれ上方にあるように第一及び第二のフィルムパネルを配置する工程210も含む。方法200は、ガスケット及びフィルムパネルを織ったパネルに積層する工程を更に含む。
図8Aに示し且つ上述した方法200は、上述し且つ図示した気体を保持し且つ漏洩を防止する特性を含むよう拡張可能なカーテンを製造することに関する。本発明に従い、拡張可能なカーテン14を製造する方法200は、拡張可能なカーテン14の製造に関係する効率及び経済性を向上させる工程も含む。
例えば、図8Bを参照すると、第一及び第二の織ったパネル及び第一及び第二のフィルムパネルを提供する工程202は、織った布地材料のシートを提供する工程220と、布地シートの上方にあるフィルムシートを提供する工程222とを含む。工程202は、一方が他方の上方にある織ったシート及びフィルムシートを同時に裁断して第一及び第二の織ったパネル及び第一及び第二のフィルムパネルを形成する工程224を更に含む。
別の例として、図8Cを参照すると、ガスケットを提供し且つ配置する工程210は、ガスケット材料のシートを裁断し、材料の無駄の量を少なくし又は最小にする入れ子式に嵌まった態様にてガスケットセグメントを形成する工程230を含む。工程210は、セグメントを織ったパネルの間にて配置して連続的なガスケットを形成する工程232も含む。
本発明の第二の実施の形態は、図9−図11に示されている。本発明の第二の実施の形態は、図1−図8Cに示した本発明の第一の実施の形態と同様である。従って、混同を避けるため、図9−図11にて同様の構成要素を示すべく図9−図11の番号に接尾辞「b」を付して、図1−図8Cにおけるものと同様の番号が示されている。
第二の実施の形態の拡張可能なカーテン14bは、カーテン内にて拡張流体の圧力を維持するのを助け且つ、拡張流体がカーテンから漏洩するのを防止するのを助ける、裁断、縫合し且つ積層した構造を有している。この構造は、1)非被覆で且つ非積層原材料の織った原料シート材料を裁断し、2)互いに縫合し、3)拡張可能なカーテン14bに対する効果的なシールを形成するようフィルムに積層させた、一方が他方の上方にあるパネルを含む。また、拡張可能なカーテン14bを裁断、縫合し且つ積層した構造は、材料の使用量、生産時間及び製造コストの点にて効率的である。
図9−図11を参照すると、拡張可能なカーテン14bは、パネル40b、42b及びフィルムパネル74b、76bを一方が他方の上方にあるようにする工程を含む。拡張可能なカーテン14bはガスケットを含まない。第一及び第二のパネル40b、42bは、屑を発生させない態様にて織った材料のシートから裁断する。図9及び図10に最も良く示したように、第一及び第二のパネル40b、42bは同一ではない。第一のパネル40bは、第二のパネル42bよりも僅かに大きい寸法とされ、また、第二のパネル形態と僅かに相違する形態を有する。図10に示したように、この寸法及び形態の相違は、拡張可能なカーテン14bの周縁54bに沿って伸びる第一のパネル40bの周縁重なり合い部分250を生じさせる。
第二の実施の形態の第一及び第二のフィルムパネル74b、76bは、第一のパネル40bと同一又は実質的に同一の形態を有する。拡張可能なカーテン14bを組み立てるため、織ったパネル40b、42bは、互いに一方が他方の上方にあるように配置し且つ接続部50bすなわちパネルを貫通して伸びる縫い付け部58bを介して相互に接続される。図11に示したように、主接続部52bの縫い付け部58bは、拡張可能なカーテン14bの周縁54bに沿って、パネル40b、42bを貫通して伸びる。
パネル40b、42bが接続部50bを介して相互に接続されたとき、第一及び第二のフィルム74b、76bは、第一及び第二のパネル40b、42bにそれぞれ一方が他方の上方にあるように配置される。次に、第一及び第二のフィルム74b、76bを加熱したローラ又はプラテンのような既知の手段を介して熱及び圧力を加えることを介して織ったパネル40b、42bに積層する。望ましいことに、フィルム74b、76b及びガスケット70bを積層するとき、硬化は不要である。
図11に示したように、本発明の第二の実施の形態に従い、第一のパネル40bに適合する形態とされ、第二のパネル42bの上方にあるように配置される第二のフィルム76bは、第二のパネル42b及び第一のパネル40bの周縁重なり合い部分に積層する。第二のフィルム76bは、縫い付け部58bを覆い且つ第二のパネル42bの端末の端縁を超えて伸びる。このように、第二のフィルム76bは、一方が他方の上方にあるパネル40b、42bの間にて拡張流体が漏洩するのをブロックするのを助ける周縁端縁シール252を形成する。
第一及び第二のフィルム74b、76bを使用するため作成されるフィルム材料は、本明細書にて説明した方法に従って、拡張可能なカーテン14bを製造するのに適しており、また、漏洩防止、接着及びブロック防止性能の点にて望ましい性質を示すことができる任意のプラスチック又はエラストマー的フィルム材料とすることができる。
例えば、第一及び第二のフィルム74b、76bは、接着剤フィルムと、表面フィルムとから成るものとすることができる。第一及び第二のフィルム74b、76bの接着剤フィルム及び表面フィルムは、拡張可能なカーテン14bのその相応するパネル40b、42bの上方にあるように配置された別個のフィルム層から成るようにしてもよく、接着剤フィルム層はパネルに隣接する位置に配置される。これと代替的に、第一及び第二のフィルム74b、76bは、接着剤フィルム層と、表面フィルム層とを有する単一のシートから成るデュプレックスフィルムを備えるようにしてもよい。この場合、デュプレックス第一及び第二の表面フィルム74b、76bは、拡張可能なカーテン14bの相応するパネル40b、42bの上方にあるように配置され、接着剤フィルム層はパネルに隣接する位置に配置される。
織ったパネル40b、42bを製造するため使用される材料は、強度、耐摩耗性、穴開け抵抗性及び気体不透性のような、望ましい性能特性を提供するよう選ばれる。例えば、第一及び第二のパネル40b、42bは、レイピア、空気ジェット、又は水ジェット織り法のような従来の織り方法を使用して1×1平織り織りパターンにて織った布地から製造することができる。一例において、パネル40b、42bを製造するため使用した糸は、470dtex(10,000m当たり470g)ポリアミド66(PA66)ナイロン糸とすることができる。この構造は、18ピック/cm及び18端部/cmのような相対的に低い織り密度を有することができる。別の例において、パネル40b、42bを製造するため使用した糸は、23ピック/cm及び23端部/cmのような、相対的に低い織り密度を有する350dtexPA66ナイロン糸とすることができる。
パネル40b、42bを相互に接続するため使用した糸は、T135(1,000m当たり135g)PA66ナイロン糸又はT90PA66ナイロン糸のようなPA66ナイロン糸とすることもできる。一例としての形態において、T135PA66糸は、針の離間が約3mmである、二重針本縫いパターンにて使用することができる。
また、図3−図7Cの実施の形態の場合と同様、図9−図11の拡張可能なカーテン14bは、第一及び第二のパネル40b、42bが単一の織ったパネルにて製造し、また、第一及び第二のフィルム74b、76bが単一のフィルムシートにて製造される「バタフライ」構造を有することができる。単一の織ったパネルは、折り畳み線に沿って折り畳み、第一及び第二のパネル40b、42bを互いに隣接し且つ互いに一方が他方の上方にあるように配置する。次に、第一及び第二のパネル40b、42bを互いに縫い付ける。次に、単一のフィルムシートは、互いに縫い付けたパネル40b、42bの回りにて巻き又は折り畳み、第一のフィルム74bが第一のパネル40bの上方にあり、また、第二のフィルム76bが第二のパネル42bの上方にあるようにする。次に、フィルム74b、76bを、パネル40b、42bに積層する。
この場合、第二のパネル42bを形成する単一の織ったパネルの部分は、第一のパネル40bを形成する単一の織ったパネルの部分よりも小さい形態とされよう。その結果、パネルが互いに一方が他方の上方にあるように折り畳まれたとき、周縁重なり合い部分250が形成される。第一及び第二のフィルム74b、76bの双方を形成する単一のフィルムシートの部分は、第一のパネル40bと同一の形態とされよう。第二のパネル42bは、第一のパネル40bを形成する単一の織ったパネルの部分よりも小さい形態とされよう。

図9−図11のカーテン構造の効果を評価し且つ示すため、3つの試験カーテンを3組作成した。これら組の全ては、同一の基本形態−すなわち、図9−図11に示した形態を有するものとし、その相違点は、カーテンを製造するため使用した材料及びカーテンを漏洩に対して密封する態様である。3組のカーテンは、次のようにして製造した。
1.第1の組のカーテン
第1の組のカーテンは、17ピック/cm及び17端部/cmの織り密度にて1×1平織りに織った従来の585dtexPA66布地から織ったパネルから裁断した拡張可能なカーテンを含むものとした。布地の一側部は25g/mのシリコーンにて被覆した。パネルのシリコーン被覆した側部は、カーテンの側部に配置した。パネルは、50縫い付け/100mmの縫い付けカウントにて二重針本縫いパターンでT90PA66縫合糸を使用して互いに縫い付けた。カーテンにフィルムは積層しないものとした。
2.第2の組のカーテン
第2の組のカーテンは、17ピック/cm及び17端部/cmの織り密度にて1×1平織りに織った従来の585dtexPA66布地から織ったパネルを裁断した拡張可能なカーテンを含むものとした。布地には被覆しなかった。織ったパネルは、同一の形態を有するすなわち周縁重なり合い部分が形成されないようにした。パネルは、50縫い付け/100mmの縫い付けカウントにて二重針本縫いパターンでT90PA66縫合糸を使用して互いに縫い付けた。次に、拡張可能なカーテンの両側部は、デュプレックスフォイルにて積層し、接着剤層はポリウレタン材料とし、表面層はコポリエステルとした。
3.第3の組のカーテン
第3の組のカーテンは、図9−図11に示したように、本発明に従って裁断、縫合し且つ積層した拡張可能なカーテンを含むものとした。このため、これらのカーテンは、周縁重なり合い部分を含むものとした。第3の組の拡張可能なカーテンは、17ピック/cm及び17端部/cmの織り密度にて1×1の平織りに織った従来の585dtexPA66布地から裁断した織ったパネルにて製造した。布地は被覆しなかった。次に、織ったパネルは、それらの周縁に沿って互いに縫い付け且つ、両側部にデュプレックスフォイルシートを積層し、ここで、接着剤層はポリウレタン材料とし、表面層はコポリエステルとした。デュプレックスフォイルシートは、第一及び第二のパネルの全体を覆い、このため周縁端縁シールを形成した。
3組のカーテンの全ては、35kPaの工場の空気にて拡張させ、カーテンの各々の漏洩量を測定した。これらの測定結果は以下の表1に掲げてある。
Figure 0004972659
表1に示したように、周縁端縁シールを含むよう本発明に従って裁断、縫合し且つ積層した、第3の組のカーテンの拡張可能なカーテンは、気体の保持及び漏洩を防止する性質の点にて著しく改良した性能を示した。
上記の説明から、当該技術の当業者は、図9−図11に示した本発明の実施の形態は、望ましい気体の保持性能を示す設計の拡張可能なカーテン14bを開示するものであることが理解されよう。製造に関して、拡張可能なカーテンの設計は、効率的で且つ経済的である。拡張可能なカーテン14bは、カーテンを組み立てる前に、一方が他方の上方にある、非被覆且つ非積層の織った布地のパネル40b、42bを利用する。一方が他方の上方にある、非被覆且つ非積層のパネル40b、42bが互いに縫い付けられたとき、フィルム層74b、76bをパネルの外面に積層してパネル及び縫い付け部58bを覆うようにする。フィルム層74b、76bは、パネル40b、42bを通り且つ縫い付け部58bを通る気体の漏洩をブロックし又は漏洩に抵抗するのを助ける効果的なシールを提供する。積層した第二のフィルム層76bにより覆われた周縁重なり合い部分250は、このシールを増強し又は改良するのを助ける。
望ましいことに、第一及び第二のフィルム層74b、76bは、同時に施すことができ、硬化を必要とせず、また、冷却時間を殆んど必要とせず、このことは、製造時間を短縮することを助けることになる。パネル40b、42bが何らの被覆も有しないことは、被覆は典型的に、顕著な硬化時間を必要とするから、製造時間を短縮するのを更に助けることになる。
上記の説明から、当該技術の当業者は、図9−図11に示した本発明の実施の形態は、拡張可能なカーテン14b自体の製造にのみならず、拡張可能なカーテンを製造する方法にも関するものであることが理解されよう。より詳細には、図12を参照すると、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置(例えば、拡張可能なカーテン)を製造する方法300は、互いに一方が他方の上方にあるように配置された第一及び第二の織りパネル材料を提供する工程302を含む。方法300は、第一のパネルの周縁の回りにて伸びる第一のパネルの露出した部分を残すように第二のパネルを構成する工程304も含む。方法300は、一方が他方の上方にある第一及び第二のパネルを互いに縫い付ける工程306も含む。方法300は、第一のフィルム層を第二のパネルに対向する第一のパネルの面に積層する工程308も含む。第一のフィルム層は縫い付け部も覆う。方法300は、第二のフィルム層を第一のパネルに対向する第二のパネルの面に積層し、また、第一のパネルの露出した部分に積層する工程310を更に含む。第二のフィルム層は縫い付け部も覆う。
本発明の第三の実施の形態が図13−図15Bに示されている。本発明の第三の実施の形態は、図1−図11に示した本発明の第一及び第二の実施の形態と同様である。従って、混同を避けるため、同様の構成要素を表示すべく接尾辞「c」を図13−図15Bの番号と関係させて、図1−図11のものと同様の番号を図13−図15Bにて利用する。
第二の実施の形態の拡張可能なカーテン14cは、カーテン内にて拡張流体の圧力を維持するのを助け且つ、拡張流体がカーテンから漏洩するのを防止するのを助ける、裁断、縫合し且つ積層した構造を有している。この構造は、1)非被覆且つ非積層の織った原材料シート材料から裁断し、2)互いに縫合し、3)拡張可能なカーテン14cに対する効果的なシールを形成するようフィルムと積層させた、一方が他方の上方にあるパネルを含む。また、拡張可能なカーテン14cを裁断、縫合し且つ積層した構造は、材料の使用量、生産時間及び製造コストの点にて効率的である。
図13−図15Bを参照すると、拡張可能なカーテン14cは、一方が他方の上方にあるパネル40c、42cと、フィルムパネル74c、76cとを含む。図15Aの拡張可能なカーテン14cは、ガスケットを含まない一方、図15Cの拡張可能なカーテンはガスケット70cを含む。第一及び第二のパネル40c、42cは、屑を殆んど発生させない態様にて織った材料のシートから裁断する。
図13及び図14に示したように、第一及び第二のパネル40c、42cは、形態及び寸法の点にて同一である。第二の実施の形態の第一及び第二のフィルムパネル74c、76cもまた形態及び寸法の点にて同一である。本発明に従い、第一及び第二のフィルムパネル74c、76cは、第一及び第二のパネル40c、42cよりも大きい形態及び寸法とされている。その結果、第一及び第二のフィルムパネル74c、76cは、パネル40c、42cの上方にあるように配置されたとき、それぞれ周縁重なり合い部分340、342を備えている。
拡張可能なカーテン14cを組み立てるためには、織ったパネル40c、42cを互いに一方が他方の上方にあるように配置し且つ、接続部50b、すなわちパネルを貫通して伸びる縫い付け部58bを介して相互に接続する。図15A及び図15Bに示したように、外周接続部52cの縫い付け部58cは、拡張可能なカーテン14cの周縁54cに沿ってパネル40c、42cを貫通して伸びている。図15Bの実施の形態において、外周接続部52cの縫い付け部58cもガスケット70cを通って伸びている。
パネル40c、42cが接続部50cを介して相互に接続されたとき、第一及び第二のフィルム74c、76cは、第一及び第二のパネル40c、42bのそれぞれ上方にあるように配置される。次に、第一及び第二のフィルム74c、76cは、加熱したローラ又はプラテンのような、既知の手段を介して熱及び圧力を加えることを通じて織ったパネル40c、42cに積層する。望ましいことに、フィルム74c、76c及びガスケット70cを積層するとき、硬化は全く不要である。
図15A及び図15Bに示したように、本発明の第三の実施の形態に従って、周縁重なり合い部分340、342は互いに積層され、このため、第一及び第二のパネル40c、42cの外周の回りを伸びる周縁端縁シール344を形成する。このように、第一及び第二のフィルム74c、76cは、一方が他方の上方にあるパネル40c、42cの間から拡張流体が漏洩するのをブロックするのを助ける。
第一及び第二のフィルム74c、76cを製造するため使用されるフィルム材料は、本明細書に記載した方法に従って、拡張可能なカーテン14cを製造するのに適しており且つ漏洩の防止、接着、及びブロッキング防止性能のような、望ましい性質を示す、任意のプラスチック又はエラストマー的フィルム材料とすることができる。
例えば、第一及び第二のフィルム74c、76cは、接着剤フィルムと、表面フィルムとを含むことができる。第一及び第二のフィルム74c、76cの接着剤フィルム及び表面フィルムは、拡張可能なカーテン14cのそれらの相応するパネル40c、42cの上方にあるように配置される別個のフィルム層から成り、接着剤フィルム層はパネルに隣接する位置に配置される。これと代替的に、第一及び第二のフィルム74c、76cは、接着剤フィルム層及び表面フィルム層を有する単一のシートから成るデュプレックスフィルムから成るようにしてもよい。この場合、デュプレックス第一及び第二の表面フィルム74c、76cは、拡張可能なカーテン14cのそれらの相応するパネル40c、42cの上方にあるように配置され、接着剤フィルム層は、パネルに隣接する位置に配置される。また、第一及び第二のフィルム74c、76cは、接着剤フィルム層及び表面フィルム層を有する単一のシートから成るコイーエックスフィルムから成るようにしてもよい。
織ったパネル40c、42cを製造するため使用した材料は、強度、耐摩耗性、穴開け抵抗性、及び気体不透性のような、望まれる性能特性を提供するよう選ばれる。例えば、第一及び第二のパネル40c、42cは、レイピア、空気ジェット、又は水ジェット織り方法のような従来の織り方法を使用して1×1平織りパターンにて織った布地から製造することができる。この一例において、パネル40c、42cを製造するため使用した糸は、470dtex(10,000m当たり470g)ポリアミド66(PA66)ナイロン糸とすることができる。構造体は、18ピック/cm及び18端部/cmのような相対的に低い織り密度を有することができる。別の例において、パネル40c、42cを製造するため使用した糸は、23ピック/cm及び23端部/cmのような、相対的に低い織り密度を有する350dtexPA66ナイロン糸とすることができる。
パネル40c、42cを相互に接続するため使用した糸は、また、T135(1,000m当たり135g)PA66ナイロン糸又はT90PA66ナイロン糸とすることもできる。一例としての形態において、T135PA66糸は、針の離間が約3mmである二重針本縫いパターンにて使用することができる。
また、図3−図7C及び図9−図11の実施の形態の場合と同様、図13−図15Bの拡張可能なカーテン14cは、第一及び第二のパネル40c、42cが単一の織ったパネルにて製造し、また、第一及び第二のフィルム74c、76cが単一のフィルムシートにて製造される、「バタフライ」構造を有することができる。単一の織ったパネルは、折り畳み線に沿って折り畳み、第一及び第二のパネル40c、42cを互いに隣接し且つ互いに一方が他方の上方にあるように配置する。次に、第一及び第二のパネル40c、42cを互いに縫い付ける。次に、単一のフィルムシートは、互いに縫い付けたパネル40c、42cの回りに巻き又は折り畳み、第一のフィルム74cが第一のパネル40cの上方にあり、また第二のフィルム76cが第二のパネル42cの上方にあるようにする。次に、フィルム74c、76cをパネル40c、42cに積層する。
この場合、バタフライに形成した第一及び第二のフィルム74c、76cは、バタフライに形成した第一及び第二のパネル40c、42cよりも大きい形態となろう。その結果、第一及び第二のパネル40c、42cがその間にて挟持された状態にて、パネルを折り重ねて互いに一方が他方の上方にあるようにしたとき、周縁重なり合い部分340、342が形成される。
上記の説明から、当該技術の当業者は、図13−図15Bに示した本発明の実施の形態は、望ましい気体の保持性質を示す設計の拡張可能なカーテン14cを開示することが理解されよう。製造の点にて、拡張可能なカーテンの設計は、効率的で且つ経済的である。拡張可能なカーテン14cは、カーテンを組み立てる前に、一方が他方の上方にある、非被覆且つ非積層の織った布地のパネル40c、42cを利用する。一方が他方の上方にある、非被覆且つ非積層のパネル40c、42cが互いに縫い付けられたとき、フィルム層74c、76cは、パネルの外面に積層されてパネル及び縫い付け部58bを覆う。フィルム層74c、76cは、パネル40c、42cを通り且つ縫い付け部58cを通って気体が漏洩するのをブロックし又はその漏洩に抵抗するのを助ける効果的なシールを提供する。積層した周縁重なり合い部分340、342により形成された周縁端縁シール344はこのシールを増強しすなわち改良するのを助ける。
望ましいことに、第一及び第二のフィルム層74c、76cは、同時に施すことができ、硬化を必要とせず、また、冷却時間を殆んど必要とせず、このことは、製造時間を短縮するのを助けることになる。パネル40c、42cが何らの被覆を有しないことは、被覆は、典型的に、硬化のためのかなりの時間を必要とするから、製造時間を短縮するのを更に助けることになる。
上記の説明から、当該技術の当業者は、図13−図15に示した本発明の実施の形態は拡張可能なカーテン14cの構造自体のみならず、拡張可能なカーテンを製造する方法にも関するものであることが理解されよう。より詳細には、図16を参照すると、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置(例えば、拡張可能なカーテン)を製造する方法350は、互いに一方が他方の上方にあるように配置された織った材料の第一及び第二のパネルを提供する工程352を含む。該方法350は、一方が他方の上方にある第一及び第二のパネルを互いに縫い付ける工程354も含む。該方法350は、第一及び第二の織ったパネルよりも大きい第一及び第二のフィルム層を提供する工程356も含む。該方法350は、第一のフィルム層を第一の織ったパネルまで且つ縫い付け部の上方にて積層する工程358も含む。該方法350は、また、第二のフィルム層を第二の織ったパネルまで且つ縫い付け部の上方にて積層する工程360も含む。該方法350は、第一及び第二のフィルム層の周縁重なり合い部分を互いに積層して拡張カーテンの周縁端縁シールを積層する工程362を更に含む。
また、上記の説明から当該技術の当業者は、図3−図7、図9−図11及び図13−図15に示した本発明の実施の形態は拡張可能なカーテン自体の構造のみならず、拡張可能なカーテンを製造する方法にも関するものであることが理解されよう。より詳細には、図17を参照すると、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置(例えば、拡張可能なカーテン)を製造する方法400は、非被覆且つ非積層の織った材料の第一及び第二のパネルを提供する工程402を含む。該方法400は、また、一方が他方の上方にある第一及び第二のパネルを互いに縫い付ける工程404も含む。該方法400は、フィルム層をパネルまで積層し且つ縫い付け部を覆う工程406を更に含む。
本発明の上記の説明から、当該技術の当業者には改良、変更例及び改変例が認識されよう。例えば、本発明の裁断、縫合し、積層した構造体は、正面側エアバッグ、側部エアバッグ、拡張可能な膝ボルスタ又は拡張可能なシートベルトのような、拡張可能なカーテン以外の型式の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置を製造するため使用することができる。当該技術の範囲内のかかる改良、変更例及び改変例は、特許請求の範囲に包含することを意図するものである。
10 拡張可能な乗物の搭乗者保護装置
10a 拡張可能な乗物の搭乗者保護装置
12 乗物
14 拡張可能なカーテン
14a 拡張可能なカーテン
16 乗物12の側部構造体
18 乗物のルーフ
20 側部窓
22 充填管
24 インフレータ
26 ハウジング
28 搭乗者
30 Aピラー
32 Bピラー
34 Cピラー
36 ブラケットのような手段
40 第一のパネル
40a 織った側部パネル
41 バタフライパネル
42 第二のパネル
42a 織った側部パネル
50 接続部
52 外周接続部
52a 外周接続部
54 拡張可能なカーテンの外周
54a 拡張可能なカーテン14aの周縁
56 内部接続部
56a 内部接続部
58 縫い付け部
58a 縫い付け部
60 拡張可能な容積
60a 拡張可能な容積
62 拡張可能な室
70 ガスケット
70a ガスケット
74 フィルムパネル
74a フィルムの側部パネル
75 バタフライパネル
76 フィルムパネル
76a フィルムの側部パネル
80 織った材料のシート
82 フィルム材料のシート
84 ガスケット材料のシート
86 ガスケット片
90 折り畳み線
100 検知センサ
102 導線

Claims (22)

  1. 拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、
    互いに一方が他方の上方にあるように配置された第一及び第二の側部パネルを備える織ったパネルと、
    互いに縫い付けられる前、何れの面にも何らの被覆又は積層が存在しない一方が他方の上方にある前記第一及び第二の側部パネルを貫通して伸び且つ、該パネルを相互に接続する縫い付け部と、
    前記織ったパネルに積層されて、該織ったパネル及び前記縫い付け部を覆うフィルム層とを備え
    前記フィルム層は、前記第一及び第二の側部パネルの周縁を超えて伸びる周縁重なり合い部分を有する形態とされ、該周縁重なり合い部分は、一方が他方の上方になり、また、互いに積層されて,拡張流体が前記第一及び第二のパネルの間から漏洩するのをブロックするのを助ける周縁端縁シールを形成する、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  2. 請求項1に記載の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、
    前記第二の側部パネルは、第一の側部パネルの周縁の回りにて伸びる前記第一の側部パネルの露出した部分を残すような形態とされ、前記フィルム層は、前記第一のパネルの前記露出した部分を覆うようにした、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  3. 請求項2に記載の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、
    前記第一の側部パネルの露出した部分は、前記第一及び第二の側部パネルが縫い付け部により相互に接続される箇所である前記第一の側部パネルの周縁の回りにて伸びる、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  4. 請求項2に記載の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、
    前記フィルム層は、拡張流体が前記一方が他方の上方にある第一及び第二の側部パネルの間から漏洩するのをブロックするのを助ける周縁端縁シールを形成する、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置
  5. 請求項2に記載の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、
    前記フィルム層は、前記第一のパネルの外面、前記第二のパネルの外面及び前記第一のパネルの前記露出した部分に積層され、該露出した部分は、前記第一のパネルの内面の一部分を備える、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  6. 請求項5に記載の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、前記フィルム層は、熱及び圧力を介して積層される、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  7. 請求項1に記載の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、前記第一及び第二の側部パネルの間に配設されて、前記側部パネルの周縁の少なくとも一部分に沿って伸びるフィルムの狭小なストリップを含むガスケットを更に備える、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  8. 請求項7に記載の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、前記ガスケットは、前記第一及び第二の側部パネルに積層される、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  9. 請求項8に記載の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、前記フィルム層及びガスケットは、熱及び圧力を介して同時に積層される、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  10. 請求項7に記載の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、
    前記ガスケットは、拡張流体が前記一方が他方の上方にある第一及び第二の側部パネルの間から漏洩し且つ前記縫い付け部が伸びるときに通る前記側部パネルの部分を通って漏洩するのをブロックするのを助ける、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  11. 請求項7に記載の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、
    前記ガスケットは、前記第一及び第二の側部パネルの周縁に沿って前記第一及び第二の側部パネルの間に配置されたガスケット材料の狭小なストリップセグメントを備える、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  12. 請求項に記載の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、
    前記第一の側部パネルと第二の側部パネルとの間に配設されたガスケットを更に備え、該ガスケットは、前記側部パネルの周縁の少なくとも一部分に沿って伸びるフィルムの狭小なストリップを備える、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  13. 請求項に記載の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、前記フィルム層及びガスケットは、熱及び圧力を介して前記側部パネルに同時に積層される、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  14. 請求項1に記載の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、前記フィルム層は、接着剤フィルム層と、表面フィルム層とから成る、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  15. 請求項1に記載の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、前記接着剤フィルム層は、ポリウレタンフィルム層から成り、前記表面フィルム層は、コポリエステルフィルム層から成る、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  16. 請求項1に記載の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、前記フィルム層は、接着剤フィルムと表面フィルムとから成るデュプレックスフィルム、及び、接着剤フィルムと表面フィルムとから成るコイーエックスフィルムのうちの一つを備える、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  17. 請求項7に記載の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、前記ガスケットは、ポリウレタン接着剤フィルムを備える、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  18. 請求項1に記載の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、前記織ったパネルは、前記第一及び前記第二の側部パネルを画成するよう折り畳まれる、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  19. 請求項1に記載の拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、前記保護装置は、乗物のルーフから乗物の側部構造体と乗物の搭乗者との間の位置まで拡張して離れる拡張可能なカーテンを備える、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  20. 拡張可能な乗物の搭乗者保護装置において、
    一方が他方の上方にあるように配置された織った材料の第一及び第二のパネルと、
    前記一方が他方の上方にある第一及び第二のパネルを通って伸び且つ該第一及び第二のパネルを相互に接続する縫い付け部と、
    前記第一のパネルの上方にあり且つ前記縫い付け部を覆う第一のフィルム層と、
    前記第二のパネルの上にあり且つ前記縫い付け部を覆う第二のフィルム層と、を備え、
    前記第一及び第二のフィルム層は、前記第一及び第二のパネルの周縁を超えて伸びる周縁重なり合い部分を備え、該周縁重なり合い部分は、一方が他方の上方にあるように配置され且つ、互いに積層されて前記第一及び第二のパネルの間から拡張流体が漏洩するのをブロックするのを助ける周縁端縁シールを形成するようにした、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置。
  21. 拡張可能な乗物の搭乗者保護装置を製造する方法において、
    織った材料の第一及び第二のパネルを提供する工程と、
    前記パネルの周縁の少なくとも一部分に沿って前記第一及び第二の側部パネルの間にガスケットを配置する工程と、
    前記第一のパネル、第二のパネル、ガスケットを互いに縫い付ける工程と、
    前記縫い付け部の上方にて、第一のフィルム層を前記第一のパネルに積層する工程と、
    前記縫い付け部の上方にて、第二のフィルム層を前記第二のパネルに積層する工程とを備え
    前記第一及び第二のフィルムシートを積層する工程は、前記ガスケットを前記第一及び第二のパネルに同時に積層する工程を備える、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置を製造する方法。
  22. 拡張可能な乗物の搭乗者保護装置を製造する方法において、
    一方が他方の上方にあるように配置された織った材料の第一及び第二のパネルを提供する工程と、
    前記一方が他方の上方にある第一及び第二のパネルを互いに縫い付ける工程と、
    前記第一及び第二のパネルよりも大きい第一及び第二のフィルム層を提供する工程と、
    前記第一のフィルム層を前記第一のパネルに且つ前記縫い付け部の上方に積層する工程と、
    前記第二のフィルム層を前記第二のパネルに且つ前記縫い付け部の上方に積層する工程と、
    前記第一及び第二のパネルの周縁を超えて伸びる、前記第一及び第二のフィルム層の一方が他方の上方にある周縁の重なり合い部分を積層して、周縁端縁シールを形成する工程とを更に備える、拡張可能な乗物の搭乗者保護装置を製造する方法。
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