JP4972426B2 - パッチ・パネル・パッチ・コードの文書化および改訂方法および装置 - Google Patents

Description

（関連出願）
本願は、２００６年２月１４日に出願した、「パッチ・パネル・パッチ・コードの文書化および改訂方法および装置」と題する、米国仮特許出願第６０／７７３，２６４号の優先権を主張する。この出願は、更に、「パッチ・パネル・パッチ・コードの文書化および改訂方法および装置」と題する、２００５年１１月２日に出願した米国特許出願第１１／２６５，３１６号、「パッチ・コード管理システムのための相互接続用途おけるスマート・ケーブルのプロビジョニング」と題する、２００５年１１月１８日出願の米国仮特許出願第６０／７３７，９１９号、「パッチ・コード終端接続の検出システムおよび方法」と題する、２００６年８月７日に出願された米国特許出願第１１／４６２，８９５号、および「パッチ・コード管理システムのための相互接続用途おけるスマート・ケーブルのプロビジョニング」と題する、２００６年１１月１５日に出願された米国特許出願第１１／５６０，１１２号を引用することにより、これら全体の内容も含むこととする。
（発明の分野）
本発明は、ネットワーク・ケーブル管理に関する。

通信ネットワークは、数量および複雑度が増大しつつあるパッチ・パネル接続の管理を含む、ネットワーク接続の監視は、ネットワーク管理における重要な作業である。

信頼性が高く拡縮性のある、パッチ・パネル管理アーキテクチャが望まれている。

本発明の一実施形態によれば、パッチ・コード管理システムは、交差接続構成を有する通信ネットワークにおけるパッチ・コード管理を支援する。
インテリジェント・パッチ・パネルのポート・レベルにおける接続性のようなケーブル接続性をリアル・タイムで監視し報告する方法および装置を提供する。インテリジェント・パッチ・パネル・システムの例では、本手法は、分散型アーキテクチャを基本としており、モジュール単位で拡縮可能であり、連続的に第９ワイヤ接続(ninth wire connection)を走査する監視システムの必要性を解消し、パッチ・パネルと監視システムとの間における複雑なケーブル配線の必要性を解消する。各インテリジェント・パッチ・パネルは、他のあらゆるインテリジェント・パッチ・パネルと同一である。インテリジェント・パッチ・パネル間における追加、除去、または変更の際に接続性情報は、直ちに決定し、イーサネット・リンクを通じて、ネットワーク管理システム（ＮＭＳ）に伝達することができる。ポート接続性のリアル・タイム監視をポート・レベルで支援することによって、ポーリング遅延およびポーリングに関するオーバーヘッドを解消する。この手法は、多目的ＮＭＳによって制御する。

本発明の実施形態は、ネットワーク接続文書化システムを備えており、第１パネル・コードをインテリジェント・パッチ・パネルのポートに設置したときに文書化プロセスを開始し、ＮＭＳにパッチ・フィールドにおけるいずれの変化でもリアル・タイムに通知する。

本発明は、通信ネットワークのパッチ・フィールドにおけるパッチ・コードの変更を監視し、文書化し、そして手引きする方法およびシステムを対象とする。
図１は、７つのモジュラー・インテリジェント・パッチ・パネル２０２（ａ〜ｇ）の模式図である。各インテリジェント・パッチ・パネル２０２は、モジュール単位で拡縮可能な分散型アーキテクチャに基づいている。各パッチ・パネル２０２は、１対のネットワーク接続ポート２２０を含むことができる。ネットワーク接続ポート２２０によって、デイジー・チェーン・ネットワーク・ケーブル（例えば、比較的スパンが短い、従来のＲＪ−４５ターミネータにおいて終端されている４対ネットワーク・ケーブル）を用いて、それぞれのパッチ・パネルをネットワーク接続２１０に対してデイジー・チェーン形状に相互接続することが可能となる。ネットワーク接続２１０は、デイジー・チェーンにおける各パネルにネットワーク接続性を設けることができ、これによって、デイジー・チェーンにおける各パッチ・パネルに、遠隔ネットワーク管理システム（ＮＭＳ）への接続性を設けることができる。更に、各パッチ・パネル２０２は、１対の電力共有ポート２１８を含むことができ、デイジー・チェーン電力ケーブル２１６（例えば、比較的スパンが短く、しかるべきコネクトを有するＤＣまたはＡＣ電力ケーブル）を用いて、デイジー・チェーン構成におけるパッチ・パネルを単一の電源２２２に相互接続することが可能となる。

図２は、「パッチ・パネルＸ」と称されるインテリジェント・パッチ・パネル３０２（ａ）と「パッチ・パネルＺ」と称されるインテリジェント・パッチ・パネル３０２（ｂ）との間における帯域外メッセージの交換を図示した模式図である。本発明によるパッチ・パネルのポートは、互いの間で接続情報を伝達することができる。例えば、図２に示すように、パネルＸに関連するパッチ・パネル・ポート３０４（ａ）は、下りメッセージ「パッチ・パネルＸ／ポート２１」を生成し、パッチ・パネル・ポート３０４（ａ）がパッチ・パネル上における２１番目のポートであることを示すことができる。図３に示すように、パッチ・パネルｚに関連するポート３０４（ｂ）は、下りメッセージ「パッチ・パネルＺ／ポート１７」を生成し、パッチ・パネル・ポート３０４（ｂ）がパッチ・パネルＺ上における１７番目のポートであることを示すことができる。メッセージは、以下で更に説明するように調整され、パッチ・コード接続に対するいずれの変更をもＮＭＳに通知することができる。

本発明の各パッチ・パネル・ポートには、コンタクトが設けられており、いつパッチ・コード・プラグがインテリジェント・パッチ・パネルのポートに挿入されたのか、本発明によるインテリジェント・パッチ・パネルが特定できるようになっている。図３〜図１７は、本発明のある実施形態において用いることができるパッチ・パネル・コンタクトおよび９線パッチ・コードを示す。更に、各パッチ・パネル・ポートにはインディケータ・ライトが設けられており、インテリジェント・パッチ・パネルが、パッチ・パネル間で接続するパッチ・コードの追加または除去の各ステップを手引きできるようになっている。これらのインディケータ・ライトは、例えば、２色の赤および緑ＬＥＤとして実施することができる。図７は、インディケータ・ライトを収容する光導管開口の一例を示す。以下に図示し（図３〜図１７を参照して）説明するようなコンタクトを使用することによって、手引きされた追加および除去プロセス、インテリジェント・パッチ・パネルによるプラグ挿入および除去の瞬時的な認識、ならびにインテリジェント・パッチ・パネルによるＮＭＳに対するプラグ挿入および除去の即時伝達を可能にする。

図２を参照しながら、これよりパッチ・コードの追加について説明する。本発明による追加および除去プロセスでは、パッチ・パネル・ポートに関連するＬＥＤは、以下のように用いられる。

オン： プラグ追加
点滅： プラグ除去
緑色： 正常動作
赤色： 異常発生
図示したパッチ・コード設置プロセスでは、図２に示すように、第１インテリジェント・パッチ・パネル３０２（ａ）の第２１ポート３０４（ａ）と、第２インテリジェント・パッチ・パネル３０２（ｂ）の第１７ポート３０４（ｂ）との間に、９線パッチ・コード３１２を接続する。システムは、設置を命令し、ポート３０２（ａ）および３０４（ｂ）双方に関連する指定ポートのＬＥＤを緑一色に点灯する。次に、プラグ３１４（ａ）または３１４（ｂ）のいずれかを、その対応するポートに設置することができる。例えば、パッチ・コード３１２の一端にあるプラグ３１４（ａ）をポート３０４（ａ）内に設置する。プラグ３１４（ａ）を、コード設置のための指定ポートの１つ（例えば、ポート３０４（ａ））に差し込むと、そのポートに関連するＬＥＤがオフとなり、ＮＭＳに通知される（例えば、図１に示すように、パッチ・パネルとＮＭＳとの間の接続を通じて）。プラグを間違ったポートに差し込んだ場合、プラグを除去するまで、間違ったポートに関連するＬＥＤが点滅する。パッチ・コードの他のプラグの設置についても、同じ手順に従う。

両プラグを接続すると、第１プラグを設置したジャックがその識別情報を、パッチ・コード３１２の第９ワイヤを通じて、第２パッチ・コード・プラグを設置したジャックに送信する。この通信は、好ましくは、９線パッチ・コード３１２の第９ワイヤ上で帯域外通信によって行うことが好ましい。第２パッチ・コードを設置したインテリジェント・パッチ・パネルは、次に、双方の接続ポートの識別情報をＮＭＳに送信する。

システムがパッチ・コードの除去を命令したとき、パッチ・コード除去プロセスが開始され、除去されるパッチ・コードの各端部にある指定ポートに関連するＬＥＤは、双方共点滅する。一方の端部のプラグを除去し、これが指定されたポートの１つである場合、プラグを除去したポートに関連するＬＥＤをオフにして、ＮＭＳにプラグの除去を通知する。

正しくないポートからプラグを除去した場合、その正しくないポートに関連するＬＥＤが赤一色に光り、プラグを戻すように示す。プラグを戻すと、前述と同様の識別送信が行われ、正しいプラグが挿入されたことが確認される。

パッチ・コードの第２端部におけるプラグを除去したときも、同様の手順に従う。
命令されてもいないのに、パッチ・コード・フィールドにおいて何らかの変化があった場合、その問題に関わる１つまたは複数のジャックのＬＥＤが赤一色に点灯するかまたは赤く点滅する。ＮＭＳに通知され、問題を整えるまで、あらゆるプロセス内設置または除去手順も中断する。

図３〜図５は、本発明の実施形態の一部において用いることができるコンタクト・アセンブリを示す。図３に示すように、第９ワイヤのパネル・コンタクト４２０および４２１（各々、「ａ」および「ｂ」で示すコンタクト部をそれぞれ有する）がパネル４３０および４３１に設けられている。パネル・コンタクトは、接続性検出器４６０および４６１ならびに送受信機４００および４０１との組み合わせにより、先に説明したように、インテリジェント・パッチ・パネルが、９線パッチ・コード４１０の第９ワイヤのコード・コンタクト４１５または４１６の挿入を検出し、必要な情報をインテリジェント・パッチ・パネル間で伝達することを可能にする。図４〜図６は、コンタクト・アセンブリ５２０の一実施形態を示し、パネル５３０内に３つのコンタクト部５２０ａ、５２０ｂ、および５２０ｃが設置されている。９線パッチ・コード５１０の第９ワイヤ・コンタクト５１５をコンタクト間に挿入し、こうして回路を完成させ、前述の機構（feature) を可能にする。第９ワイヤ・コンタクト５１５には、孔または窪み５１７を設けると良く、その中にコンタクト部５２０ａ、５２０ｂ、および５２０ｃの重複する区間を寄り添わせることができる。これらの実施形態は、「パッチ・コード端接続の検出システムおよび方法」と題し、２００５年８月８日に出願された米国仮特許出願第６０／７０６，０２９号に更に図示および記載されており、ここで引用したことにより、その内容全体が本願にも含まれるものとする。

図７〜図１７は、本発明において用いることができるコンタクトの別の実施形態を示す。図７〜図１７の実施形態は、９線パッチ・コードの第９ワイヤ・コンタクトと接触するように位置付けられている、コンタクト・エリア６００を備えている。コンタクト・エリア６００は、上位および下位コンタクト６０２および６０４を収容しており、その各々は、図８に示すように、プリント回路基板（ＰＣＢ）に挿入され、これと電気的に接触している。図８は、ＰＣＢの一部６０６を示す。図７に示すように、このアセンブリは、各ポート位置に光導管開口６１２を備えている、インテリジェント・パッチ・パネル・カバー６１０内に設けることができる。上位および下位コンタクト６０２および６０４とプラグ上のコンタクトとの間において正常な接触を確保するための適正な張力を、図１０に示すように、上位および下位スプリング・ループ６１２および６１４を用いることによって維持することができる。

図７〜図２０に示す実施形態では、他の実施形態におけると同様、プラグ上のブレード・コンタクト(blade contact)のようなコンタクトが、上位および下位コンタクト６０２および６０４間の回路を完成し、プラグ挿入の即座検出を可能にする。接続性検出回路は、ＰＣＢ６０６上に設けることができる。

図１８は、一実施形態によるインテリジェント・パッチ・パネルの、上位および下位コンタクト７０２および７０４が内部に設置されている部分の部分分解図である。コンタクト７０２、７０４は、ＰＣＢ７０６上に装着され、これと電気的に接続されている。ＰＣＢ７０６は面板７０７上に設けられている。パネルの区間７０９（打ち抜き金属パネルとするとよい）が示されている。光導管開口７１２およびパネル・コンタクト・シュラウド７１３を備えたパネル・カバー７１１を、パネルの前面上に設置する。ジャック７１５が、パネル区間７０９内に示されている。プラグ・ブレード・コンタクト７１９を有するプラグ７１７も示されている。

図７〜図２０に示す種類のコンタクトは、自己整合コンタクト界面区域を設ける。これは左または右に移動可能であり、パネル・コンタクトがプラグ・コンタクトと整列できるようにする。コンタクトの幾何学的形状および装着場所により、この整列が容易となる。コンタクトは、予めめっきされている円形ワイヤ(pre-plated round wire)で作ることが好ましく、これはスクラップを削減または排除し、打ち抜きダイを不要とし、大きな降伏強さを備えており、コンタクトの低コスト構造を可能にする。上位および下位スプリング・ループ６１２のループ寸法（例えば、ループの長さおよび半径）は、コンタクトの設計全体を変更することなく、コンタクトの法線力を調節するために変更することができる。

本発明の原理は、他の特定システムにも適用することができる。例えば、本発明の別の実施形態によるパッチ・コードは、光通信ネットワーク、またはＲＪ−４５やジャックを採用しないその他の電気通信ネットワークにおいて用いるために設計する。

以上、１つ以上の特定実施形態を参照しながら、本発明について説明したが、本発明の要旨や範囲から逸脱することなく、多くの変更が可能であることを、当業者は認めよう。これらの実施形態およびその自明な変形の各々は、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨および範囲に含まれることを意図するものである。

図１は、本発明の一実施形態によるインテリジェント・パッチ・パネルの正面図である。 図２は、接続プロセスにおける２つのインテリジェント・パッチ・パネルの正面図である。 図３は、本発明の一実施形態によるパッチ・コード検出アセンブリの図である。 図４は、本発明の別の実施形態によるパッチ・コード検出アセンブリの図である。 図５は、本発明の別の実施形態によるパッチ・コード検出アセンブリの図である。 図６は、本発明の別の実施形態によるパッチ・コード検出アセンブリの図である。 図７は、本発明の一実施形態によるパッチ・コード検出コンタクトを示す。 図８は、本発明の一実施形態によるパッチ・コード検出コンタクトを示す。 図９は、本発明の一実施形態によるパッチ・コード検出コンタクトを示す。 図１０は、本発明の一実施形態によるパッチ・コード検出コンタクトを示す。 図１１は、本発明の一実施形態によるパッチ・コード検出コンタクトを示す。 図１２は、本発明の一実施形態によるパッチ・コード検出コンタクトを示す。 図１３は、本発明の一実施形態によるパッチ・コード検出コンタクトを示す。 図１４は、本発明の一実施形態によるパッチ・コード検出コンタクトを示す。 図１５は、本発明の一実施形態によるパッチ・コード検出コンタクトを示す。 図１６は、本発明の一実施形態によるパッチ・コード検出コンタクトを示す。 図１７は、本発明の一実施形態によるパッチ・コード検出コンタクトを示す。 図１８は、インテリジェント・パッチ・パネル内に挿入するためのプラグを更に示す、インテリジェント・パッチ・パネルの部分分解図である。 図１９は、インテリジェント・パッチ・パネル内に挿入するプラグの側断面図である。 図２０は、インテリジェント・パッチ・パネル・コンタクトにはめ合わせるプラグ・コンタクトの正面等幅図である。

符号の説明

２０２ モジュラー・インテリジェント・パッチ・パネル
２１０ ネットワーク接続
２２０ ネットワーク接続ポート
３０２（ａ）、３０２（ｂ） インテリジェント・パッチ・パネル
３０４（ａ）、３０４（ｂ） パッチ・パネル・ポート３０４
３１２ パッチ・コード
４００、４０１ 送受信機
４１０ ９線パッチ・コード
４２０、４２１ パネル・コンタクト
４３０、４３１ パネル
４６０、４６１ 接続性検出器
５１０ ９線パッチ・コード
５１５ 第９ワイヤ・コンタクト
５１７ 孔
５２０ コンタクト・アセンブリ
５２０ａ、５２０ｂ、５２０ｃ コンタクト部
５３０ パネル
６００ コンタクト・エリア
６０２ 上位コンタクト
６０４ 下位コンタクト
６０６ ＰＣＢ
６１０ インテリジェント・パッチ・パネル・カバー
６１２ 光導管開口
６１２ 上位スプリング・ループ
６１４ 下位スプリング・ループ
７０２ 上位コンタクト
７０４ 下位コンタクト
７０６ ＰＣＢ
７０７ 面板
７１１ パネル・カバー
７１２ 光導管開口
７１３ パネル・コンタクト・シュラウ
７１５ ジャック
７１７ プラグ
７１９ プラグ・ブレード・コンタクト

Claims (6)

1. パッチ・コード接続を文書化し手引きするためのシステムにおいて使用するためのモジュラー・パッチ・パネルであって、
   上位コンタクトと下位コンタクトとを有するポートを含み、前記上位コンタクトおよび前記下位コンタクトは、該上位コンタクトおよび下位コンタクト間にブレード・コンタクトを配置したときに、前記上位コンタクトおよび前記下位コンタクト間に回路が完成するように配置されており、前記前記上位コンタクトおよび前記下位コンタクトは、自己整合コンタクト界面区域を提供し、
   前記モジュラー・パッチ・パネルは、前記上位コンタクトおよび下位コンタクト間に配置されたブレード・コンタクトにより帯域外通信を介してネットワーク管理システムと通信するように構成された、
   モジュラー・パッチ・パネル。
2. 請求項１記載のモジュラー・パッチ・パネルにおいて、前記上位コンタクトおよび前記下位コンタクトのうちの少なくとも１つは、該上位コンタクトおよび下位コンタクトのうちの少なくとも一つと前記ブレード・コンタクトとの間の電気的接続を促進するのに十分な法線力を与えるように構成されたスプリング・ループを有する、モジュラー・パッチ・パネル。
3. 請求項２記載のモジュラー・パッチ・パネルにおいて、前記上位コンタクトおよび前記下位コンタクトは、前記モジュラー・パッチ・パネルの面板上に設けられたプリント回路基板に対し装着されかつ電気的に接続される、モジュラー・パッチ・パネル。
4. 請求項１記載のモジュラー・パッチ・パネルであって、更に、インストーラがインディケータ・ライトを視認できるように構成された光導管開口を有するパネル・カバーを備えた、モジュラー・パッチ・パネル。
5. 請求項１記載のモジュラー・パッチ・パネルであって、更に、パネル・コンタクト・シュラウドを有するパネル・カバーを備えた、モジュラー・パッチ・パネル。
6. 請求項１記載のモジュラー・パッチ・パネルにおいて、前記上位コンタクト及び前記下位コンタクトは、予めめっきされた円形ワイヤで作られた、モジュラー・パッチ・パネル。

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