JP4971569B2

JP4971569B2 - How to control ticks

Info

Publication number: JP4971569B2
Application number: JP2001291917A
Authority: JP
Inventors: 師士寺本; 太郎鈴木; 健志白田; 決宇和川
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 2001-02-06
Filing date: 2001-09-25
Publication date: 2012-07-11
Anticipated expiration: 2021-09-25
Also published as: JP2002308706A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はダニ類に対して高い誘引効果を有するダニ類誘引剤およびダニ駆除方法に関するものである。
【従来の技術】
近年、冷暖房等の普及のため住居内の密閉性が高まり、室内の湿度上昇を招いている。このため、アレルギー疾患の原因となる住居内性ダニ類、特にチリダニの一般家庭内での繁殖が顕著となり、その駆除が求められている。また、湿度の上昇のためカビが発生し易くなり、このカビを餌にコナダニの発生が促される。コナダニは上記チリダニと同様アレルゲンとなり、またツメダニなどの捕食性ダニの餌となるため、一般家庭における刺咬被害を引き起こす。
従来、これらのダニを駆除する方法としては、殺ダニスプレー剤を散布する、殺ダニ燻煙剤の燻煙などの化学的方法あるいは、加熱する、掃除機で吸引捕獲するなどの物理的方法が採られていた。
【０００２】
しかしながら、殺ダニスプレー剤や殺ダニ燻煙剤を使用した場合では、畳、絨毯、布団などの内部にまでは薬物が浸透しにくいため、殺ダニ効果が充分でなく、また、仮に、ダニを殺すことが出来たとしても、その内部にダニの死骸が残り、徐々に生活空間に排出され、アレルギー疾患の原因となっていた。また、加熱駆除をする場合には、畳、絨毯、布団などを加熱器に入れるため、大がかりな加熱器が必要であり、一般家庭で使用するのは困難であった。
また、掃除機で吸引捕獲する方法は、簡便な方法ではあるが、この方法では表層部のごく一部のダニは捕獲できるものの、深層部にいるものや、繊維にしがみついているものについては効果的に捕獲することが出来なかった。
【０００３】
このため、特開昭６４−２３８４０号公報には、エビオスなど粒状の好餌性有機物をダニ誘引物質として用い、誘引されてきたダニを駆除する方法が記載されている。
しかしながら、常温で固体状の誘引物質では、揮散性に乏しく、畳、絨毯、布団などに散布した場合、その内部にまで誘引物質が浸透しにくいため、誘引効果がほとんど認められないという問題点があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来のダニ類誘引剤の問題点に鑑み、畳、絨毯、布団などの深層部に潜むダニ類に対しても顕著なダニ誘引性を示す誘引剤及びこれを用いた効率的な駆除方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、常温で液体であるダニ類の誘引物質と、非粘着性樹脂とからなることを特徴とするダニ類誘引剤を提供し、また、本発明のダニ類誘引剤を、畳、絨毯、布団などに散布することによりダニ類を誘引し、後にこのダニ類誘引剤と誘引されたダニとを吸引機にて吸引駆除することを特徴とするダニ類駆除方法を提供する。
【０００６】
上記ダニ類の誘引物質としては、常温で液体であり、ダニ類誘引作用を示すものであれば、特に限定されず、例えばテトラヒドロゲラニオール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、シトロネロールの群から選ばれる１種と、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸の群から選ばれる１種とのエステル類、プロピオン酸ベンジル、ネロリドール、テルピネオール、ｎ−ノニルアルコール、ファルネソール、シトラールジエチルアセタール、ゲラニルアセトン、テトラヒドロゲラニオール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、シトロネロールからなる群より選ばれる１種以上の化合物、チョコレートフレーバー、アーモンドフレーバー、チーズフレーバーなどの食品フレーバー類、アニソール、オイゲノールなどのメトキシベンゼン誘導体、ミリスチン酸エステル、パルミチン酸エステル、リノール酸エステルなどの脂肪族エステル類、ステアリン酸、オレイン酸、バクセン酸などの直鎖脂肪酸類、β- アカリジアールなどの性フェロモンなどが挙げられる。その中で特に好ましくは、テトラヒドロゲラニオール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、シトロネロールの群から選ばれる１種と、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸の群から選ばれる１種とのエステル類、プロピオン酸ベンジル、ネロリドール、テルピネオール、ｎ−ノニルアルコール、ファルネソール、シトラールジエチルアセタール、ゲラニルアセトンである。これらは単独で用いても２種以上を併用してもよい。
【０００７】
また、本発明における常温とは１５〜２５℃をいう。本発明で用いられるダニ類の誘引物質は、常温で液体であるため揮散性に優れ、畳、絨毯、布団などに散布した場合、その内部にまで誘引物質が浸透し易く、誘引効果は高くなる。
【０００８】
上記ダニ類の誘引物質の使用量としては、畳、絨毯、布団などの被ダニ駆除物１ｍ²あたり５ｍｇ〜１０ｇで揮散できるように、配合することが好ましい。揮散量が１ｍ²あたり５ｍｇ未満であった場合、充分な誘引効果が得られず、また、１ｍ²あたり１０ｇを越える場合には、匂いが強く不快であったり、被ダニ駆除物に誘引物質を染み付き変質させる原因となるなどの不具合が起こる可能性がある。
ダニ類の誘引物質の揮散性を調整する方法としては、ダニ類の誘引物質保持量を調整する以外にも、非粘着性樹脂や発泡剤の配合量を調整したり、エタノールなどの揮散性向上剤、グリコールなどの揮散性抑制剤をダニ類の誘引物質と共に配合する方法も有効である。
【０００９】
上記非粘着性樹脂としては、常温(１０℃〜３０℃)で実質的に固体である樹脂を指し、特に有機溶媒可溶性のものが好ましい。このような非粘着性樹脂としては、ポリメタクリル酸エステル、ポリイソブチレン、ポリブテン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、アクリルビーズ、ロジン、リグニン、バラタ等が挙げられるが、樹脂自体が噴射剤もしくは揮発性溶剤に溶解し、乾燥後粘着性を示さないものであれば使用可能である。
非粘着性樹脂を使用することにより被駆除物(畳、絨毯等）にくっついたりせず、被駆除物を傷めない。
【００１０】
上記非粘着性樹脂の使用量としては、畳、絨毯、布団などの被ダニ駆除物１ｍ²あたり０.５〜１００ｇであることが好ましい。０.５ｇ未満であれば、均一に散布することが難しく効果的にダニを誘引することが出来ず、１００ｇを越えて使用した場合には、畳、絨毯、布団などに散布する手間が多くなり、使用上問題がある。
【００１１】
本発明のダニ類誘引剤には、発泡剤が配合されていることが好ましい。
発泡剤が配合されていることにより、非粘着性樹脂がダニ類の誘引物質を保持した発泡体となって脆くなり、掃除機等で吸引除去する際に小さく崩れて除去し易くなる。
発泡剤としては、特に限定されないが、フロン１１、ｎ−ヘキサン、ｎ−ヘプタン、ケロシンなどの炭化水素類、エタノール等のアルコール、ジメチルエーテル等のエーテルが好適に使用される。また、発泡助剤として界面活性剤を用いても良く、モノステアリン酸エチレングリコール、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド等のノニオン系、ラウリン酸亜鉛、ラウリル硫酸ナトリウム等のアニオン系、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等のカチオン系、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、β-ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム等の両性界面活性剤等、界面活性剤の種類は特に限定されない。使用する界面活性剤は、有機溶媒に可溶なものが望ましいが、有機溶媒に難溶な場合にはアルコール類や水を加えて可溶化することも可能である。
【００１２】
本発明のダニ類誘引剤には、揮発性溶剤が配合されていることが好ましい。揮発性溶剤は、非粘着性樹脂と上記ダニ類の誘引物質の溶媒として使用することが出来る。上記揮発性溶剤としては、エタノール、ＬＰガス、ジメチルエーテルなどの比較的沸点の低いものが選ばれる。
揮発性溶剤中に、非粘着樹脂と上記ダニ類の誘引物質を溶解させたものをスプレーすることにより、霧状に噴霧することが可能となる。霧状に噴霧されたダニ類誘引剤は、空気中で揮発性溶剤が速やかに気化することにより、上記ダニ類の誘引物質を含む非粘着性樹脂からなる微粒子を散布することができる。
【００１３】
本発明のダニ類誘引剤には、必要に応じて着色料などを添加し、着色させることができる。特に、ダニ類誘引剤が透明な場合には、畳、絨毯、布団などに散布した散布状況をわかりやすくするために、着色させることが好ましい。
上記、着色料としては、例えば赤色２号、青色１号、赤色２０２号、黄色２０１号、緑色２０４号、紫色２０１号などの有機色素、アルミニウム末、タルク、カオリン、ベントナイト、マイカ、チタン、ぺンガラ、カラミンなどの無機色素が挙げられる。これらの着色料は、単独で用いても、２種以上を併用してもよい。
【００１４】
また、本発明のダニ類誘引剤には、必要に応じて、ダニ類誘引効果を損なわない程度の、従来公知の化合物を含有してもよい。このような化合物としては、例えば、防虫剤、共力剤、ネズミ忌避剤、酸化防止剤、分解防止剤が挙げられ、さらに各種の殺菌剤、防カビ剤、害虫忌避剤、消臭剤、防腐剤を添加してもよい。
【００１５】
上記殺菌剤としては、特に限定されず、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、レゾルシン、フェノール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、サリチル酸、ヘキサクロロフェン等が挙げられる。これらの殺菌剤は、単独で用いても、２種以上を併用してもよい。
【００１６】
上記防カビ剤としては、特に限定されず、例えば、２，４，４’−トリクロロ２’−ハイドロキシジフェニルエーテル等が挙げられる。これらの防カビ剤は、単独で用いても、２種以上を併用してもよい。
【００１７】
上記害虫忌避剤としては、特に限定されず、例えば、２，３，４，５−ビスブチレン−テトラヒドロフラール等が挙げられる。これらの害虫忌避剤は、単独で用いても、２種以上を併用してもよい。
【００１８】
上記消臭剤としては、特に限定されず、例えば、ラウリル酸メタクリレート、各種フラボノイド等が挙げられる。これらの消臭剤は、単独で用いても、２種以上を併用してもよい。
【００１９】
上記防腐剤としては、特に限定されず、例えば、ｐ−オキシ安息香酸メチル、ｐ−オキシ安息香酸エチル、安息香酸、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。これらの防腐剤は、単独で用いても、２種以上を併用してもよい。
【００２０】
本発明のダニ類誘引剤には、既存殺ダニ成分が配合されていてもよい。すなわち、ダニ類誘引剤でダニ類を畳、絨毯、布団などの表層に誘引し、殺ダニ成分にて殺した後、吸引機にて、吸引除去させることができる。
上記殺ダニ成分としては、特に限定されず、例えば、ピレスロイド系、有機リン系、カーバメート系、植物精油などが挙げられる。
【００２１】
本発明のダニ類誘引剤の散布方式としては、ディスペンサー型、エアゾール型等があり、使用の簡便性から特にエアゾール型が好ましい。
エアゾール型ダニ類誘引剤に配合されるエアゾール用噴射剤としては、従来より使用されているＬＰガス、ジメチルエーテル、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス、窒素及び１３４ａ等のハイドロフロロカーボン（ＨＦＣ）等を用いることが出来る。
【００２２】
本発明のダニ類誘引剤の使用方法としては、本発明のダニ類誘引剤を、畳、絨毯、布団などに散布することによりダニ類を誘引し、後にダニ類を駆除する方法が挙げられる。
【００２３】
本発明のダニ類誘引剤を散布する方法としては、一定間隔で均一に散布できるものであれば特に限定されないが、前述のエアゾール型のダニ類誘引剤で散布する方法が簡便で好ましい。この場合エアゾールの噴き出し口の形状により、線状、粒状、粉状等で散布されるが、畳、絨毯、布団などの全体をダニ駆除する場合には、ダニ類誘引剤同士が１ｍ以上離れないように散布することが望ましい。
１ｍを越えて散布した場合には、畳、絨毯、布団など全体からダニ類を誘引することが困難となる。
【００２４】
ダニ類誘引剤を散布した後、駆除するまでの時間は、１分以上であることが好ましい。ダニ類の誘引物質が畳、絨毯、布団などに充分に浸透し、また、ダニ類の誘引物質がダニ類に作用することにより、ダニが表層に誘引されるためには１分以上必要である。更に好ましくは１時間以上である。
【００２５】
ダニ類誘引剤を散布した後、ダニ類を駆除する方法としては、ダニ類誘引剤と共に吸引機で吸引駆除したり、箒で掃く等の方法が用いられる。中でも、ダニ類を吸引機にて吸引駆除する方法が好ましい。
【００２６】
また、本発明のダニ類誘引剤の散布した近傍に粘着剤を塗布したシート、ビーズなどの捕獲材を設置しておき、誘引されてきたダニ類を粘着剤にて捕獲した後、捕獲材ごと除去したり、吸引機にて吸引除去させることも可能である。粘着剤としては、アクリル系、ゴム系の粘着剤および、寒天、粘土鉱物ゲルなどの粘着性を有する物質を使用することが出来る。
【００２７】
また、本発明のダニ類誘引剤を既存のダニ検出・検知方法、装置と組み合わせることも可能である。形態は特に限定されないが、例えば、吸引機で吸引した後のダニ類およびダニの尿、糞などを、ダニ類虫体や体液中の成分などと反応して発色する試薬を用いてダニを検知する方法、装置などが例示できる。また抗原抗体反応を利用した検出方法、装置も使用できる。
【００２８】
本発明のダニ類誘引剤を、畳、絨毯、布団などに散布することによりダニ類を誘引し、後にダニ類誘引剤と誘引されたダニとを吸引機にて吸引駆除することを特徴とするダニ類駆除方法も本発明の一つである。
【００２９】
吸引駆除に使用する機具としては、特に限定されず、例えば、家庭用の電気掃除機、真空ポンプなどを利用した吸引機を利用することができる。アレルギー疾患の原因となるダニ類及びダニ類の死骸、糞などから構成されるダニアレルゲンの除去には、家庭用掃除機を代表とする吸引機による吸引駆除が簡便で好ましい。絨毯等の深層部にいるダニ類や、繊維にしがみついているダニ類が、ダニ類誘引剤により捕獲し易い状態となっており、吸引駆除を効果的に行うことができる。
【００３０】
本発明において対象となるダニ類は、節足動物-蛛形綱−ダニ目の生物で、主に7つの亜目に分かれている。アシナガダニに代表される背気門。カタダニに代表される四気門。ヤマトダ二、ツバメヒメダニに代表される後気門。イエダニ、スズメサシダニに代表される中気門。クワガタツメダニ、ナミホコリダニに代表される前気門。ケナガコナダ二、ヤケヒョウヒダニに代表される無気門。イエササラダ二、カザリヒワダ二に代表される隠気門。いずれの種類でも対象となり得る。
【００３１】
（作用）
本発明におけるダニ類誘引剤は、上述のような構成であり、ダニ誘引物質が液体であるため揮散性に優れており、非粘着性樹脂と配合することにより誘引物質の揮散量を調節することができ、誘引物質をダニ類に持続的に作用させることが出来る。
また、非粘着性樹脂は、エアゾール等により噴射することにより被駆除物(畳、絨毯等）に撒きやすく、非粘着性であるために被駆除物にくっついたりせず、発泡させることにより非粘着性樹脂は脆くなり、簡便に掃除機で吸い取ることが可能となる。
本発明のダニ駆除方法では、ダニ類誘引剤を畳、絨毯、布団などに散布し、ダニ類を誘引し、後にダニ類誘引剤と誘引されたダニとを吸引機にて吸引駆除するものであるため、被駆除物の深層部にいるダニ類までも誘引除去することが可能となる。
【００３２】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【００３３】
（実施例１〜４）
誘引物質としてプロピオン酸ベンジル５部、非粘着性樹脂としてポリイソブチルメタクリレート(分子量約１０万）１５部、揮発性溶剤としてエタノール５部、発泡剤としてソルビタンモノオレエート５部、エアゾール噴射剤としてＬＰガス５５部、揮発性溶剤としてジメチルエーテル１５部からなるダニ類誘引剤を調整し、容器に充填してエアゾール型ダニ類誘引剤とした。このエアゾール型ダニ類誘引剤を１ｍ²あたり以下の誘引物質の量となるように散布を行った。
実施例１）０．１ｇ（ダニ類誘引剤として０．３ｇ）
実施例２）０．５ｇ（ダニ類誘引剤として１．５ｇ）
実施例３）１．０ｇ（ダニ類誘引剤として３．０ｇ）
実施例４）１０．０ｇ（ダニ類誘引剤として３０．０ｇ）
【００３４】
（比較例１〜４）
誘引物質としてプロピオン酸ベンジルを配合しなかったこと以外は実施例１〜４と同様にエアゾール型ダニ類誘引剤を調整し、散布を行った。
比較例１）ダニ類誘引剤として０．３ｇ
比較例２）ダニ類誘引剤として１．５ｇ
比較例３）ダニ類誘引剤として３．０ｇ
比較例４）ダニ類誘引剤として３０．０ｇ
【００３５】
（実施例５〜８）
誘引物質としてネロリドール７部、非粘着性樹脂としてポリイソブチルメタクリレート(分子量約１０万）２１部、揮発性溶剤としてエタノール７部、発泡剤としてソルビタンモノオレエート７部、エアゾール噴射剤としてＬＰガス４４部、揮発性溶剤としてジメチルエーテル１４部からなるダニ類誘引剤を調整し、容器に充填してエアゾール型ダニ類誘引剤とした。このエアゾール型ダニ類誘引剤を１ｍ²あたり以下の誘引物質の量となるように散布を行った。
実施例５）０．５ｇ（ダニ類誘引剤として１．５ｇ）
実施例６）１．５ｇ（ダニ類誘引剤として４．５ｇ）
実施例７）１０．０ｇ（ダニ類誘引剤として３０．０ｇ）
実施例８）３０．０ｇ（ダニ類誘引剤として９０．０ｇ）
【００３６】
（比較例５〜８）
誘引物質としてネロリドールを配合しなかったこと以外は実施例５〜８と同様にエアゾール型ダニ類誘引剤を調整し、散布を行った。
比較例５）ダニ類誘引剤として１．５ｇ
比較例６）ダニ類誘引剤として４．５ｇ
比較例７）ダニ類誘引剤として３０．０ｇ
比較例８）ダニ類誘引剤として９０．０ｇ
【００３７】
（実施例９、１０）
誘引物質としてプロピオン酸ベンジル２．５０部、非粘着性樹脂としてロジン４８．７５部、揮発性溶剤兼、発泡剤兼、エアゾール噴射剤としてＬＰガス４８．７５部からなるダニ類誘引剤を調整し、容器に充填してエアゾール型ダニ類誘引剤とした。このエアゾール型ダニ類誘引剤を１ｍ²あたり以下の誘引物質の量となるように散布を行った。
実施例９）ダニ類誘引剤として９．０ｇ
実施例１０）ダニ類誘引剤として１８．０ｇ
【００３８】
（実施例１１、１２）
揮発性溶剤兼、発泡剤兼、エアゾール噴射剤としてジメチルエーテルを使用したこと以外は、実施例９、１０と同様にしてエアゾール型ダニ類誘引剤を調整し、散布を行った。
実施例１１）ダニ類誘引剤として９．０ｇ
実施例１２）ダニ類誘引剤として１８．０ｇ
【００３９】
＜モデル絨毯試験＞
市販の絨毯（ポリプロピレン製）を３０cm×３０cmに切断し、切断した絨毯断片にヤケヒョウヒダニ５００匹を設置する。１晩放置した後、上記実施例１〜８及び比較例１〜８のダニ類誘引剤を均一になるように散布する。３時間放置した後、家庭用電気掃除機（舞姫５１０、三洋電機株式会社製）で約１０秒間かけて絨毯断片を掃除し、以下の試験を行いダニ除去率を求めた。
【００４０】
（ダニ数計測）
絨毯断片に、同じ大きさの木綿布を被せ、表面温度５５℃に調整したホットプレート上に載せて、１時間加熱し、ダニを木綿布に追い出す。次に木綿布をよく水洗し、ダニ数を顕微鏡下で計測した。
【００４１】
（回収率）
ヤケヒョウヒダニ５００匹を設置し、ダニ類誘引剤は散布せず、掃除機による掃除も行わなかった絨毯断片におけるダニ数を計測し、下式により回収率を算出した。試験は３回繰り返し行った結果、回収率の平均値は８１％であった。
回収率（％）＝（計測されたダニ数）／（設置ダニ数）×１００
【００４２】
（ダニ除去率）
各実施例および比較例での設置ダニ数、計測されたダニ数および上記回収率よりダニ除去率を求めた。試験は３回繰り返し行い、その平均値を求めた。
ダニ除去率（％）＝（設置ダニ数−計測されたダニ数／回収率）／（設置ダニ数）×１００
【００４３】
実施例１〜８及び比較例１〜８におけるモデル絨毯試験におけるダニ除去率の結果を表１に示した。
【００４４】
【表１】

【００４５】
＜フィールド絨毯試験＞
一般家庭であるＴ家の居間の絨毯、Ｓ家の書斎の絨毯の２カ所の各１ｍ²に、実施例３及び比較例３で調整したダニ類誘引剤を均一になるように散布した。３時間放置した後、家庭用電気掃除機（舞姫５１０、三洋電機株式会社製）で２０秒間かけて掃除した。
【００４６】
（ダニ数計測）
家庭用電気掃除機の集塵袋を取りだし、室内塵の中からダニの虫体をより分け、顕微鏡で観察した。それぞれの計測結果を表２に示す。
【００４７】
【表２】

【００４８】
＜誘因時間の試験＞
市販の絨毯（ポリプロピレン製）を３０cm×３０cmに切断し、切断した絨毯断片にヤケヒョウヒダニ５００匹を設置する。１晩放置した後、上記実施例９〜１０のダニ類誘引剤を均一になるように散布する。散布後１０分、３０分、1時間、３時間放置した後、家庭用電気掃除機（舞姫５１０、三洋電機株式会社製）で約１０秒間かけて絨毯断片を掃除し、以下の試験を行いダニ除去率を求めた。結果を表３に示す。
【００４９】
【表３】

【００５０】
【発明の効果】
本発明のダニ類誘引剤及び駆除方法は、上述の構成よりなるので、ダニ類の誘引効果が高く、畳、絨毯、布団などの深層部や繊維にしがみついているダニ類をも誘引し、誘引剤周辺である表層部に集めて効果的に駆除することができる。また、非粘着性樹脂を配合していることにより被駆除物(畳、絨毯等）にくっついたりせず、被駆除物を傷めることもない。
しかも、誘引されたダニ類は吸引機により吸引駆除することができるため、取り扱いが簡便で、迅速に駆除することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tick attractant having a high attracting effect on mites and a tick control method.
[Prior art]
In recent years, due to the widespread use of air conditioning and the like, the hermeticity of a house has been increased, leading to an increase in indoor humidity. For this reason, in-house mites that cause allergic diseases, especially dust mites, have proliferated in ordinary households, and their extermination is required. In addition, mold is likely to be generated due to an increase in humidity, and this mold is used as a bait to promote the generation of mites. Acarid mites become allergens similar to the above dust mites and also feed on predatory mites such as claw mites, causing bite damage in ordinary households.
Conventionally, as a method for removing these mites, there is a chemical method such as spraying an acaricide spray agent, a smoke method of acaricide smoke smoke agent, or a physical method such as heating or suctioning with a vacuum cleaner. It was taken.
[0002]
However, when an acaricide spray or acaricide is used, the drug is difficult to penetrate into the interior of tatami mats, carpets, futons, etc., so the acaricidal effect is not sufficient. Even if killed, tick carcasses remained inside and gradually discharged into the living space, causing allergic diseases. In addition, when heating and extinguishing, tatami mats, carpets, futons and the like are put in the heater, so that a large-scale heater is necessary, and it is difficult to use in a general household.
In addition, the method of sucking and capturing with a vacuum cleaner is a simple method, but this method can capture only a small part of the mites on the surface layer, but it is effective for those that are in the deep layer or clinging to fibers. Could not be captured.
[0003]
For this reason, Japanese Patent Application Laid-Open No. 64-23840 describes a method for controlling mites that have been attracted by using granular baitable organic substances such as shrimp as a mite attractant.
However, attractants that are solid at room temperature have poor volatility, and when sprayed on tatami mats, carpets, futons, etc., the attractant is difficult to permeate into the interior, so the attracting effect is hardly recognized. there were.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the problems of the conventional mite attractant described above, the present invention is an attractant exhibiting remarkable mite attracting properties for mites lurking in deep layers such as tatami mats, carpets, and futons, and an efficient use of the same An object is to provide an effective removal method.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a tick attractant characterized by comprising a tick attractant that is liquid at room temperature and a non-adhesive resin. Tick extermination, characterized by attracting mites by spreading them on tatami mats, carpets, futons, etc., and then suctioning and removing these mites attractant and attracted mites with a suction machine Provide a method.
[0006]
The mite attractant is not particularly limited as long as it is liquid at room temperature and exhibits a mite attracting action. For example, it is selected from the group consisting of tetrahydrogeraniol, geraniol, nerol, linalool, and citronellol. An ester with one selected from the group consisting of acetic acid, propionic acid, butyric acid, isobutyric acid, benzyl propionate, nerolidol, terpineol, n-nonyl alcohol, farnesol, citral diethyl acetal, geranylacetone, tetrahydrogeraniol, geraniol, One or more compounds selected from the group consisting of nerol, linalool and citronellol, food flavors such as chocolate flavor, almond flavor and cheese flavor, and methoxybenzene derivatives such as anisole and eugenol Myristic acid ester, palmitic acid ester, aliphatic esters such as linoleic acid esters, stearic acid, oleic acid, linear fatty acids such as vaccenic acid, beta-Akarijiaru like sex pheromone such. Among them, particularly preferred is an ester of one selected from the group of tetrahydrogeraniol, geraniol, nerol, linalool, citronellol and one selected from the group of acetic acid, propionic acid, butyric acid, isobutyric acid, benzyl propionate , Nerolidol, terpineol, n-nonyl alcohol, farnesol, citral diethyl acetal, geranylacetone. These may be used alone or in combination of two or more.
[0007]
Moreover, the normal temperature in this invention means 15-25 degreeC. The attracting substance for mites used in the present invention is excellent in volatility because it is liquid at room temperature, and when sprayed on tatami mats, carpets, futons, etc., the attracting substance easily penetrates into the interior, and the attracting effect is enhanced. .
[0008]
It is preferable to mix | blend the usage-amount of the said mite attractant so that it can volatilize by ⁵ mg-10g per 1 m < ² > of mite to-be-removed materials, such as a tatami mat, a carpet, and a futon. If the volatilization amount is less than 5 mg per 1 m ² , a sufficient attracting effect cannot be obtained. If the volatilization amount exceeds 10 g per 1 m ² , the smell is strong and uncomfortable, or an attractant is added to the mite control product. Failures such as causing stains and alterations may occur.
In order to adjust the volatility of the attractant for mites, in addition to adjusting the amount of attractant attractant for mites, the amount of non-adhesive resin and foaming agent can be adjusted, and the volatility of ethanol, etc. can be improved. It is also effective to mix a volatilization inhibitor such as an agent and glycol together with an attractant for mites.
[0009]
As said non-adhesive resin, the resin which is substantially solid at normal temperature (10 degreeC-30 degreeC) is pointed out, and especially the thing soluble in an organic solvent is preferable. Examples of such non-adhesive resins include polymethacrylate, polyisobutylene, polybutene, polyvinyl acetate, polyvinyl butyral, ethylene vinyl acetate copolymer, polystyrene, acrylic beads, rosin, lignin, balata, etc. Any resin that dissolves in a propellant or a volatile solvent and does not exhibit tackiness after drying can be used.
By using non-adhesive resin, it does not stick to the object to be controlled (tatami mat, carpet, etc.) and does not damage the object to be controlled.
[0010]
The amount of the non-adhesive resin used is preferably 0.5 to 100 g per 1 m ^{2 of} mites to be exterminated such as tatami mats, carpets and futons. If it is less than 0.5 g, it is difficult to spread evenly and cannot attract ticks effectively. If it is used over 100 g, it will take more time to spread it on tatami mats, carpets, futons, etc. There is a problem in use.
[0011]
The mite attractant of the present invention preferably contains a foaming agent.
When the foaming agent is blended, the non-adhesive resin becomes a foam having a tick attracting substance and becomes brittle, and when it is removed by suction with a vacuum cleaner or the like, it is easily broken and easily removed.
Although it does not specifically limit as a foaming agent, Freon 11, n-hexane, n-heptane, hydrocarbons, such as kerosene, alcohols, such as ethanol, and ethers, such as dimethyl ether, are used suitably. In addition, surfactants may be used as foaming aids, nonionics such as ethylene glycol monostearate and coconut oil fatty acid monoethanolamide, anionics such as zinc laurate and sodium lauryl sulfate, benzethonium chloride, and alkyltrimethyl chloride. There are no particular limitations on the type of surfactant, such as cationic surfactants such as ammonium, amphoteric surfactants such as betaine stearyldimethylaminoacetate and sodium β-laurylaminopropionate. The surfactant to be used is desirably soluble in an organic solvent, but if it is difficult to dissolve in an organic solvent, it can be solubilized by adding alcohols or water.
[0012]
The mite attractant of the present invention preferably contains a volatile solvent. The volatile solvent can be used as a solvent for the non-adhesive resin and the above-mentioned mite attractant. As the volatile solvent, a solvent having a relatively low boiling point such as ethanol, LP gas, dimethyl ether or the like is selected.
By spraying a non-adhesive resin and a mite attractant dissolved in a volatile solvent, it becomes possible to spray in the form of a mist. The mite attractant sprayed in the form of a mist can spray fine particles made of a non-adhesive resin containing the mite attractant by rapidly evaporating a volatile solvent in the air.
[0013]
The mite attractant of the present invention can be colored by adding a colorant or the like as necessary. In particular, when the mite attractant is transparent, it is preferable to color it in order to make it easy to understand the state of spraying on tatami mats, carpets, futons and the like.
Examples of the colorant include organic pigments such as Red No. 2, Blue No. 1, Red No. 202, Yellow No. 201, Green No. 204, Purple No. 201, aluminum powder, talc, kaolin, bentonite, mica, titanium, pen Inorganic pigments such as Ngara and Calamine are listed. These colorants may be used alone or in combination of two or more.
[0014]
Moreover, the mite attractant of the present invention may contain a conventionally known compound to the extent that does not impair the mite attracting effect, if necessary. Such compounds include, for example, insect repellents, synergists, murine repellents, antioxidants, decomposition inhibitors, and various fungicides, fungicides, pest repellents, deodorants, antiseptics An agent may be added.
[0015]
The bactericide is not particularly limited, and examples thereof include benzalkonium chloride, benzethonium chloride, alkyltrimethylammonium chloride, resorcin, phenol, sorbic acid, potassium sorbate, salicylic acid, hexachlorophene and the like. These bactericides may be used alone or in combination of two or more.
[0016]
The antifungal agent is not particularly limited, and examples thereof include 2,4,4′-trichloro 2′-hydroxydiphenyl ether. These fungicides may be used alone or in combination of two or more.
[0017]
The pest repellent is not particularly limited, and examples thereof include 2,3,4,5-bisbutylene-tetrahydrofural. These pest repellents may be used alone or in combination of two or more.
[0018]
The deodorant is not particularly limited, and examples thereof include lauric acid methacrylate and various flavonoids. These deodorizers may be used alone or in combination of two or more.
[0019]
The preservative is not particularly limited, and examples thereof include methyl p-oxybenzoate, ethyl p-oxybenzoate, benzoic acid, sodium benzoate and the like. These preservatives may be used alone or in combination of two or more.
[0020]
The mite attractant of the present invention may contain an existing acaricide component. That is, the mites are attracted to the surface layer of tatami mats, carpets, futons and the like with the mite attractant, killed with the acaricidal component, and then removed by suction with a suction machine.
The acaricidal component is not particularly limited, and examples thereof include pyrethroids, organic phosphoruss, carbamates, and plant essential oils.
[0021]
As a method for spraying the mite attractant of the present invention, there are a dispenser type, an aerosol type and the like, and an aerosol type is particularly preferred from the viewpoint of ease of use.
As an aerosol propellant blended with an aerosol-type mite attractant, LP gas, dimethyl ether, carbon dioxide gas, nitrous oxide gas, nitrogen, 134a and other hydrofluorocarbons (HFC), etc. that are conventionally used are used. I can do it.
[0022]
Examples of the method of using the mite attractant of the present invention include a method of attracting mites by spraying the mite attractant of the present invention on tatami mats, carpets, futons, etc., and then removing the mites.
[0023]
The method of spraying the mite attractant of the present invention is not particularly limited as long as it can be sprayed uniformly at regular intervals, but the method of spraying with the above-described aerosol type mite attractant is simple and preferable. In this case, depending on the shape of the aerosol outlet, it is sprayed in the form of a line, granule, powder, etc., but when removing ticks, carpets, futons, etc., ticks are not separated from each other by 1 m or more. It is desirable to spray as follows.
When spraying over 1 m, it becomes difficult to attract ticks from tatami mats, carpets, and futons.
[0024]
It is preferable that the time from spraying the mite attractant to exterminating is 1 minute or more. It takes 1 minute or more for the mite attractant to sufficiently penetrate into tatami mats, carpets, futons, etc., and the mite attractant acts on the mites to attract the mites to the surface. . More preferably, it is 1 hour or more.
[0025]
As a method for exterminating the mites after spraying the mite attractant, methods such as aspiration removal with a suction machine together with a mite attractant or sweeping with a scissors are used. Among them, a method of sucking and removing ticks with a suction machine is preferable.
[0026]
In addition, in the vicinity of the spraying of the mite attractant of the present invention, a sheet coated with an adhesive, a capture material such as beads is set up, and after capturing the attracted mites with the adhesive, each capture material It is also possible to remove it or to remove it with a suction machine. As the pressure-sensitive adhesive, acrylic and rubber-based pressure-sensitive adhesives and substances having adhesive properties such as agar and clay mineral gel can be used.
[0027]
It is also possible to combine the mite attractant of the present invention with existing tick detection / detection methods and devices. The form is not particularly limited. For example, mites are detected using a reagent that develops color by reacting with ticks and urine, feces, etc. Examples of the method and apparatus are described. In addition, a detection method and apparatus utilizing an antigen-antibody reaction can be used.
[0028]
The mite attractant of the present invention is attracted by spreading the mite attractant on tatami mats, carpets, futons, etc., and the mite attractant and the attracted mite are sucked and exterminated by a suction machine later. A method for controlling ticks is also one aspect of the present invention.
[0029]
There is no particular limitation on the device used for suction removal, and for example, a vacuum cleaner using a household vacuum cleaner, a vacuum pump, or the like can be used. In order to remove mite allergens composed of mites, mites carcasses, feces and the like that cause allergic diseases, suction and extermination by a suction machine represented by a household vacuum cleaner is simple and preferable. Mites in the deep layers of carpets and mites clinging to fibers are in a state where they can be easily captured by the mite attractant, and suction extermination can be effectively performed.
[0030]
The target ticks in the present invention are arthropod-Hymenoptera-Acari organisms, which are mainly divided into seven subclasses. Dorsal gate represented by red mite. Four air gates represented by a tick. The posterior spiron represented by Yamatodani and Swallow-tailed tick. Medium air gates represented by house dust mites and spider mites. An anterior air gate represented by a stag beetle mite, namidokori mite. An airless gate represented by Kenaga Konadaji and Yakehyohidani. Hidden gates represented by two salads and two lizards. Any type can be targeted.
[0031]
(Function)
The mite attractant in the present invention is configured as described above, and is excellent in volatility because the mite attractant is a liquid, and the volatilization amount of the attractant is adjusted by blending with a non-adhesive resin. The attractant can act on ticks continuously.
In addition, non-adhesive resin is easily sprayed on the object to be controlled (tatami mat, carpet, etc.) by spraying with aerosol, etc., and it is non-adhesive, so it does not stick to the object to be controlled and is non-adhesive by foaming. The resin becomes brittle and can be easily sucked out by a vacuum cleaner.
In the tick extermination method of the present invention, a mite attractant is sprayed on tatami mats, carpets, futons, etc., and mites are attracted, and then the mite attractant and attracted mites are sucked and exterminated with a suction machine. Therefore, it is possible to attract and remove mites in the deep part of the controlled object.
[0032]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples. However, the present invention is not limited to these examples.
[0033]
(Examples 1-4)
5 parts benzyl propionate as attractant, 15 parts polyisobutyl methacrylate (molecular weight about 100,000) as non-stick resin, 5 parts ethanol as volatile solvent, 5 parts sorbitan monooleate as blowing agent, LP gas as aerosol propellant A tick attractant consisting of 55 parts and 15 parts of dimethyl ether as a volatile solvent was prepared and filled in a container to obtain an aerosol-type tick attractant. This aerosol-type mite attractant was sprayed so as to have the following amount of attractant per 1 m ² .
Example 1) 0.1 g (0.3 g as a mite attractant)
Example 2) 0.5 g (1.5 g as a mite attractant)
Example 3) 1.0 g (3.0 g as a mite attractant)
Example 4) 10.0 g (30.0 g as a mite attractant)
[0034]
(Comparative Examples 1-4)
An aerosol-type mite attractant was prepared and sprayed in the same manner as in Examples 1 to 4 except that benzyl propionate was not blended as an attractant.
Comparative Example 1) 0.3 g as a mite attractant
Comparative Example 2) 1.5 g as a mite attractant
Comparative Example 3) 3.0 g as a mite attractant
Comparative Example 4) 30.0 g as a mite attractant
[0035]
(Examples 5 to 8)
7 parts of nerolidol as attractant, 21 parts of polyisobutyl methacrylate (molecular weight about 100,000) as non-adhesive resin, 7 parts of ethanol as volatile solvent, 7 parts of sorbitan monooleate as blowing agent, LP gas 44 as aerosol propellant A tick attractant comprising 14 parts of dimethyl ether as a volatile solvent was prepared and filled into a container to obtain an aerosol type mite attractant. This aerosol-type mite attractant was sprayed so as to have the following amount of attractant per 1 m ² .
Example 5) 0.5 g (1.5 g as a mite attractant)
Example 6) 1.5 g (4.5 g as a mite attractant)
Example 7) 10.0 g (30.0 g as a mite attractant)
Example 8) 30.0 g (90.0 g as a mite attractant)
[0036]
(Comparative Examples 5 to 8)
An aerosol-type mite attractant was prepared and sprayed in the same manner as in Examples 5 to 8 except that nerolidol was not blended as an attractant.
Comparative Example 5) 1.5 g as a mite attractant
Comparative Example 6) 4.5 g as a tick attractant
Comparative Example 7) 30.0 g as a mite attractant
Comparative Example 8) 90.0 g as a mite attractant
[0037]
(Examples 9 and 10)
A tick attractant comprising 2.50 parts of benzyl propionate as an attractant, 48.75 parts of rosin as a non-adhesive resin, volatile solvent and foaming agent, and 48.75 parts of LP gas as an aerosol propellant was prepared. The container was filled into an aerosol-type mite attractant. This aerosol-type mite attractant was sprayed so as to have the following amount of attractant per 1 m ² .
Example 9) 9.0 g as a mite attractant
Example 10) 18.0 g as a mite attractant
[0038]
(Examples 11 and 12)
The aerosol-type mite attractant was prepared and sprayed in the same manner as in Examples 9 and 10 except that dimethyl ether was used as the volatile solvent, the blowing agent, and the aerosol propellant.
Example 11) 9.0 g as a mite attractant
Example 12) 18.0 g as a mite attractant
[0039]
<Model carpet test>
A commercially available carpet (made of polypropylene) is cut into 30 cm × 30 cm, and 500 Yake Leopard mites are placed on the cut carpet pieces. After leaving overnight, the mite attractant of Examples 1 to 8 and Comparative Examples 1 to 8 is sprayed uniformly. After leaving for 3 hours, the carpet fragment was cleaned for about 10 seconds with a household vacuum cleaner (Maihime 510, manufactured by Sanyo Electric Co., Ltd.), and the following test was performed to determine the mite removal rate.
[0040]
(Measure tick count)
The carpet piece is covered with a cotton cloth of the same size, placed on a hot plate adjusted to a surface temperature of 55 ° C., heated for 1 hour, and the mites are expelled onto the cotton cloth. Next, the cotton cloth was thoroughly washed with water, and the number of ticks was measured under a microscope.
[0041]
(Recovery rate)
The number of ticks in the carpet fragment which did not disperse the mite attractant and was not cleaned by the vacuum cleaner was measured by setting 500 Yake leopard mites, and the recovery rate was calculated by the following formula. As a result of repeating the test three times, the average value of the recovery rate was 81%.
Recovery rate (%) = (Measured tick count) / (Installed tick count) × 100
[0042]
(Tick removal rate)
The mite removal rate was determined from the number of installed ticks, the number of measured ticks, and the recovery rate in each Example and Comparative Example. The test was repeated three times, and the average value was obtained.
Tick removal rate (%) = (number of installed ticks−number of measured ticks / recovery rate) / (number of installed ticks) × 100
[0043]
The results of the mite removal rate in the model carpet test in Examples 1 to 8 and Comparative Examples 1 to 8 are shown in Table 1.
[0044]
[Table 1]

[0045]
<Field carpet test>
The mite attractant prepared in Example 3 and Comparative Example 3 was uniformly sprayed on each 1 m ² of the carpet in the living room of the T house, which is a general household, and the carpet in the study of the S house. After leaving it for 3 hours, it was cleaned for 20 seconds with a household vacuum cleaner (Maihime 510, manufactured by Sanyo Electric Co., Ltd.).
[0046]
(Measure tick count)
The dust bag of the household vacuum cleaner was taken out, and the mite insects were separated from the indoor dust and observed with a microscope. Each measurement result is shown in Table 2.
[0047]
[Table 2]

[0048]
<Invitation time test>
A commercially available carpet (made of polypropylene) is cut into 30 cm × 30 cm, and 500 Yake Leopard mites are placed on the cut carpet pieces. After standing overnight, the mite attractant of Examples 9 to 10 is sprayed uniformly. After 10 minutes, 30 minutes, 1 hour, 3 hours after spraying, the carpet fragment was cleaned for about 10 seconds with a household vacuum cleaner (Maihime 510, Sanyo Electric Co., Ltd.), and the following test was conducted. The removal rate was determined. The results are shown in Table 3.
[0049]
[Table 3]

[0050]
【Effect of the invention】
Since the mite attractant and the extermination method of the present invention have the above-described structure, the mite attracting effect is high and attracts mites clinging to deep layers and fibers such as tatami mats, carpets, and futons. It can be effectively removed by collecting it on the surface layer around the agent. In addition, since the non-adhesive resin is blended, it does not stick to the object to be controlled (tatami mat, carpet, etc.) and does not damage the object to be controlled.
Moreover, since the attracted mites can be sucked and exterminated by a suction machine, they are easy to handle and can be quickly exterminated.

Claims

Attracting mites by spraying mites attractant consisting of non-adhesive resin and mite attractant, which is liquid at room temperature, on the control object , and then attracting mites and attracted mites A method for combating ticks, characterized in that it is removed by suction with a suction machine.

2. The mite extermination method according to claim 1, wherein the mite attractant further contains a foaming agent.

The tick attractant that is liquid at room temperature is an ester of one selected from the group of tetrahydrogeraniol, geraniol, nerol, linalool, citronellol and one selected from the group of acetic acid, propionic acid, butyric acid, isobutyric acid And at least one compound selected from the group consisting of benzyl propionate, nerolidol, terpineol, n-nonyl alcohol, farnesol, citral diethyl acetal, geranylacetone, tetrahydrogeraniol, geraniol, nerol, linalool and citronellol. The mite extermination method according to claim 1 or 2, characterized by the above.

4. The mite extermination method according to claim 1, wherein the tick attractant is an aerosol-type mite attractant further containing an aerosol propellant.