JP4970150B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の模式的平面パターン構成図を示す。また、図2は、図1のI―I線に沿う模式的断面構造図、図3は、図1のII―II線に沿う模式的断面構造図、図4は、図1のIII―III線に沿う模式的断面構造図、図5は、図1のIV―IV線に沿う模式的断面構造図をそれぞれ示している。
空隙の高さをT1、絶縁膜12の厚さをT2、誘電体基板24の厚さをT3とする。高周波固定電極18の面積をS1=W1×L1、駆動用固定電極16の面積をS2=W2×L2とする。S1とS2以外の可動電極10の面積は十分狭いとすると、静電引力は以下の様に近似できる。
FDR-2=ε0S2VDR 2/{2(T1+T2/εA)2}
が働く。ここで、ε0は真空中の誘電率、εAは絶縁膜12の比誘電率である。
FDR-1=ε0S1VDR 2/{2(T1+T2/εA)2}
が働く。
FDR-2’=ε0S2(εA VDR)2/(2T2 2)
FDR-1’=ε0S1(εA VDR)2/(2T2 2)
となる。
FRF-2=ε0S2VRF 2/{2(T1+T2/εA+T3/εB)2}
が働く。ここで、εBは誘電体基板24の比誘電率である。
FRF-1=ε0S1VRF 2/{2(T1+T2/εA)2}
が働く。
FRF-2’=ε0S2VRF 2/{2(T2/εA+T3/εB)2}
FRF-1’=ε0S1(εA VRF)2/(2T2 2)
となる。
本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置においては、図10乃至図18に示すように、図1乃至図9の構成において、アンカー14あるいは駆動用固定電極16あるいは高周波固定電極18の少なくとも一つを複数に構成することを特徴とする静電MEMSを構成している。
本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置によれば、高周波可動電極と静電MEMS駆動用可動電極を一体化した金属の可動電極という単純な製造し易い構造で、低電圧で駆動でき、かつ高周波信号でセルフアクチュエーションやセルフホールディングしない静電MEMSを提供することができる。
本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置においては、図19乃至図27に示すように、図10乃至図18の構成において、駆動用固定電極16が高周波固定電極18を囲むことを特徴とする静電MEMSを構成している。
本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置においては、図28乃至図40に示すように、図19乃至図27の構成において、可動電極10の駆動用固定電極16に対向する領域の一部にスリット26を入れ、アンカー14側を先端とし、高周波固定電極18側を付け根とする、舌状可動部28を少なくとも一つ備えることを特徴とする静電MEMSを構成している。
本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置においては、図41乃至図53に示すように、図19乃至図27の構成において、可動電極10の駆動用固定電極16に対向する領域の一部にスリット26を入れ、アンカー14側を付け根とし、高周波固定電極18側を先端とする、舌状可動部28を少なくとも一つ備えることを特徴とする静電MEMSを構成している。
本発明の第6の実施の形態に係る半導体装置は、図54乃至図66に示すように、図41乃至図53の構成において、舌状可動部28は、幅が変わる領域を備えることを特徴とする静電MEMSを構成している。
本発明の第7の実施の形態に係る半導体装置においては、図67乃至図79に示すように、図54乃至図66の構成において、舌状可動部28の先端側の少なくとも一部を誘電体基板24の方向に凸部とすることを特徴とする静電MEMSを構成している。
本発明の第8の実施の形態に係る半導体装置においては、図80乃至図92に示すように、図67乃至図79の構成において、凸部30は、段差が小さい階段形状を備えることを特徴とする静電MEMSを構成している。
本発明の第9の実施の形態に係る半導体装置においては、図93乃至図105に示すように、図67乃至図79の構成において、凸部30は、なだらかな傾斜面を備えることを特徴とする静電MEMSを構成している。
本発明の第10の実施の形態に係る半導体装置においては、図106乃至図110に示すように、図19乃至図27の構成において、下部電極22を導電性基板36に、誘電体基板24を誘電体層240に置き換えたことを特徴とする静電MEMSを構成している。
本発明の第11の実施の形態に係る半導体装置においては、図111乃至図115に示すように、図19乃至図27の構成において、下部電極22を基板の表面に配置し、誘電体基板24を誘電体層240に置き換え、誘電体層240の表面側において下部電極22と他の回路を接続することを特徴とする静電MEMSを構成している。
本発明の第12の実施の形態に係る半導体装置においては、図116乃至図120に示すように、図19乃至図27の構成において、絶縁膜12のうち高周波固定電極18を覆う絶縁膜は無く、駆動電圧印加時に高周波固定電極18が可動電極10と接触するように高周波固定電極18の表面の高さを駆動用固定電極16の表面の高さより高く形成することを特徴とする静電MEMSを構成している。
本発明の第13の実施の形態に係る半導体装置においては、図121乃至図125に示すように、図19乃至図27の構成において、高周波固定電極18の表面の高さを、駆動用固定電極16の表面の高さより高く形成することを特徴とする静電MEMSを構成している。
本発明の第14の実施の形態に係る半導体装置においては、図126乃至図130に示すように、図19乃至図27の構成において、高周波固定電極18の表面の中央の高さを、周辺より階段状に高く形成することを特徴とする静電MEMSを構成している。
本発明の第15の実施の形態に係る半導体装置においては、図131乃至図135に示すように、図19乃至図27の構成において、高周波固定電極18の表面の中央の高さを、周辺よりもなだらかな傾斜状に高く形成することを特徴とする静電MEMSを構成している。
本発明の第16の実施の形態に係る半導体装置においては、図136乃至図140に示すように、図19乃至図27の構成において、高周波固定電極18を覆う絶縁膜13の厚さを、駆動用固定電極16を覆う絶縁膜12の厚さよりも厚く形成することを特徴とする静電MEMSを構成している。
本発明の第17の実施の形態に係る半導体装置は、図141乃至図145に示すように、図19乃至図27の構成において、高周波固定電極18を覆う絶縁膜13の中央の厚さを、周辺より階段状に厚く形成することを特徴とする静電MEMSを構成している。
本発明の第18の実施の形態に係る半導体装置は、図146乃至図150に示すように、図19乃至図27の構成において、高周波固定電極18を覆う絶縁膜13の中央の厚さを、周辺よりもなだらかな傾斜状に厚く形成することを特徴とする静電MEMSを構成している。
本発明の第19の実施の形態に係る半導体装置は、図151乃至図155に示すように、図19乃至図27の構成において、可動電極10の少なくとも一部に複数の穴40を形成したことを特徴とする静電MEMSを構成している。
上記のように、本発明は第1乃至第19の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものではなく、実施段階では種々に変形することが可能である。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
12,13…絶縁膜
14…アンカー
16…駆動用固定電極
18…高周波固定電極
20…ビアホール
22…下部電極
24…誘電体基板
26…スリット
28…舌状可動部
30…凸部
32…階段状部
34…なだらかな傾斜面
36…導電性基板
38…下部電極接続部
40…穴
240…誘電体層
Claims (22)
- 誘電体基板の表面と可動電極との間に空隙を形成するように前記可動電極の一端と前記誘電体基板の表面を固定するアンカーと、
前記可動電極の他端と対向するように前記誘電体基板の表面に配置された高周波固定電極と、
前記誘電体基板の裏面の下部電極と、
前記高周波固定電極と前記下部電極を接続するビアホールと、
前記誘電体基板の表面の前記アンカーと前記高周波固定電極の間に配置された駆動用固定電極と、
前記高周波固定電極と前記駆動用固定電極を覆う絶縁膜と
を備え、
前記駆動用固定電極と前記可動電極との間および前記高周波固定電極と前記可動電極との間に、少なくとも高周波に対してインピーダンスが高いバイアス回路を経由して、駆動電圧を印加することを特徴とする半導体装置。 - 前記誘電体基板の厚さが前記空隙の高さと前記絶縁膜の厚さの和より厚いことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記駆動用固定電極の面積が前記高周波固定電極の面積より広いことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
- 前記誘電体基板を、真性半導体基板,不純物密度の低い高抵抗半導体基板あるいは半絶縁性半導体基板のいずれかに置き換えたことを特徴とする請求項1乃至3の内、いずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記可動電極の前記駆動用固定電極に対向する領域の一部にスリットを入れ、前記アンカー側を先端とし、前記高周波固定電極側を付け根とする、舌状可動部を少なくとも一つ備えることを特徴とする請求項1乃至4の内、いずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記可動電極の前記駆動用固定電極に対向する領域の一部にスリットを入れ、前記アンカー側を付け根とし、前記高周波固定電極側を先端とする、舌状可動部を少なくとも一つ備えることを特徴とする請求項1乃至4の内、いずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記舌状可動部は、幅が変わる領域を備えることを特徴とする請求項5または6に記載の半導体装置。
- 前記舌状可動部の先端側の少なくとも一部を前記誘電体基板の方向に凸部とすることを特徴とする請求項5乃至7の内、いずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記凸部は、段差が小さい階段形状を備えることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
- 前記凸部は、傾斜面を備えることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
- 前記下部電極を導電性基板に、前記誘電体基板を誘電体層に置き換えたことを特徴とする請求項1乃至10の内、いずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記下部電極を基板の表面に配置し、前記誘電体基板を誘電体層に置き換え、前記誘電体層の表面側で前記下部電極と他の回路を接続することを特徴とする請求項1乃至10の内、いずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記絶縁膜のうち前記高周波固定電極を覆う絶縁膜は無く、前記駆動電圧印加時に前記高周波固定電極が前記可動電極と接触するように前記高周波固定電極の表面の高さを前記駆動用固定電極の表面の高さより高く形成することを特徴とする請求項1乃至請求項12の内、いずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記高周波固定電極の表面の高さが前記駆動用固定電極の表面の高さより高く形成することを特徴とする請求項1乃至12の内、いずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記高周波固定電極の表面の中央の高さを、周辺より階段状に高く形成することを特徴とする請求項1乃至13の内、いずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記高周波固定電極の表面の中央の高さを、周辺より傾斜状に高く形成することを特徴とする請求項1乃至13の内、いずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記高周波固定電極を覆う絶縁膜の厚さを、前記駆動用固定電極を覆う前記絶縁膜の厚さより厚く形成することを特徴とする請求項1乃至12の内、いずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記高周波固定電極を覆う前記絶縁膜の中央の厚さを、周辺より階段状に厚く形成することを特徴とする請求項1乃至12の内、いずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記高周波固定電極を覆う前記絶縁膜の中央の厚さを、周辺より傾斜状に厚く形成することを特徴とする請求項1乃至12の内、いずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記駆動用固定電極が前記高周波固定電極を囲むことを特徴とする請求項1乃至19の内、いずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記アンカー,前記駆動用固定電極,あるいは前記高周波固定電極の少なくとも一つを複数にすることを特徴とする請求項1乃至20の内、いずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記可動電極の少なくとも一部に複数の穴を形成したことを特徴とする請求項1乃至21の内、いずれか1項に記載の半導体装置。
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