以下、添付図面に基づいて、本発明の好ましい実施形態につき、詳細に説明を加える。
図1は、本発明の好ましい実施形態にかかる画像再生システムの構成を示すブロックダイアグラムである。
図1に示されるように、本実施形態にかかる画像再生システムは、大型ディスプレイを有するテレビジョン1と、液晶ディスプレイを有するディジタルカメラ2とを備え、テレビジョン1とディジタルカメラ2が、無線LANによって、ネットワーク3に接続されている。
図2は、テレビジョン1のシステム構成を示すブロックダイアグラムである。
図2に示されるように、テレビジョン1は、ディスプレイ10と、映像データに基づいて、ディスプレイ10に映像を表示するディスプレイコントローラ11と、アンテナ(図示せず)を介して入力されるテレビ信号の受信チャンネルを切り替え、ディスプレイコントローラ11に映像データを出力するチューナ12と、ネットワーク3を介して入力される信号を受信し、信号をネットワーク3に出力する通信部13と、メモリ14と、テレビジョン1全体の動作を制御するコントローラ15を備えている。
図3は、ディジタルカメラ2のシステム構成を示すブロックダイアグラムである。
図3に示されるように、ディジタルカメラ2は、撮像部20と、液晶ディスプレイ21と、ユーザーによって操作される操作部22と、ネットワーク3を介して入力される信号を受信し、信号をネットワーク3に出力する通信部23と、メモリ24と、ディジタルカメラ2全体の動作を制御するコントローラ25を備えている。
本実施形態においては、ディジタルカメラ2のメモリ24には、撮影画像の画像データを含むイメージファイルと、各撮影画像の撮影情報を含むキーワードデータベースが格納されている。
ここに、各撮影画像の撮影情報は、撮影日時および撮影場所を特定するキーワードを含んでおり、撮影後に、ユーザーによって操作部22が操作されて生成され、メモリ24のキーワードデータベース中に保存される。
本実施形態においては、撮影日時および撮影場所ごとに、フォルダが生成されるように構成されており、キーワードデータベースは、このようにグループ化された撮影情報を含んでいる。
こうしてディジタルカメラ2によって生成された各撮影画像の撮影情報は、テレビジョン1に送信されて、テレビジョン1のメモリ14に保存される。
本実施形態にかかる画像再生システムは、ディジタルカメラ2によって撮影され、メモリ24に保存されている撮影画像を、テレビ番組の映像とともに、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示することができるように構成されているが、ディジタルカメラ2によって撮影された撮影画像をテレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示するのに先立って、以下のようにして、ディジタルカメラ2の操作部22を用いて、ユーザーにより、テレビジョン1のディスプレイ10に表示されるテレビ番組の映像と、撮影画像のレイアウトが決定されて、テレビジョン1のメモリ14に保存される。
まず、ユーザーによって、ディジタルカメラ2の操作部22に設けられたメニューボタン(図示せず)が操作されると、操作信号がコントローラ25に出力され、コントローラ25によって、ビデオビューファインダ(図示せず)または光学ビューファインダ(図示せず)中に、設定モード選択画面が表示される。
ビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ中に表示された設定モード選択画面の中から、十字キー(図示せず)を用いて、「TV表示設定」モードを選択すると、選択信号がコントローラ25に出力され、コントローラ25によって、「自動設定モード」か、「マニュアル設定モード」を選択すべき旨がビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ中に表示される。
ユーザーが、十字キーを用いて、「自動設定モード」を選択すると、選択信号がコントローラ25に出力され、コントローラ25によって、ビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ中に、設定画面が表示される。
図4は、「自動設定モード」が選択されたときに、ビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ中に表示される設定画面を示す図面である。
図4に示されるように、「自動設定モード」が選択されたときに、ビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ30中に表示される設定画面は、テレビジョン1のディスプレイ10の画面に対応する画面領域31と、TVの表示領域が選択対象になっていることを示す表示部32と、撮影画像の表示領域が選択対象になっていることを示す表示部33と、テレビジョン1のディスプレイ10の画面が何分割されているかを示す表示部34を含んでいる。
本実施形態においては、テレビジョン1のディスプレイ10の画面を9分割して、9つの画像を表示し、4分割して、4つの画像を表示し、あるいは、2分割して、2つの画像を表示することができるように構成されており、図4には、テレビジョン1のディスプレイ10を9分割して、9つの画像を表示する場合の設定画面が示されている。
テレビ番組の映像を表示する表示領域を決定する場合には、十字キーを用いて、ユーザーによって、図4に示される設定画面中の表示部32が選択され、9つの領域の中から、テレビ番組の映像を表示すべき領域が選択される。次いで、ENTERキー(図示せず)が操作されると、9つの領域のうち、テレビ番組の映像を表示する領域が決定される。ここに、テレビ番組の映像を表示する領域として、2以上の領域を選択し、決定することができる。
一方、撮影画像を表示する位置を選択する場合には、十字キーを用いて、ユーザーによって、図4に示される設定画面中の表示部33が選択され、9つの領域の中から、撮影画像を表示すべき領域が選択される。次いで、ENTERキーが操作され、9つの領域のうち、撮影画像を表示する領域が決定される。通常、撮影画像を表示する領域として、2以上の領域が選択される。
こうして、テレビ番組の映像および撮影画像を表示する領域が決定されると、ディジタルカメラ2のシャッタ(図示せず)が操作されて、テレビ番組の映像および撮影画像の表示レイアウト情報がテレビジョン1に送信され、テレビジョン1のメモリ14に保存される。
同時に、テレビ番組の映像および撮影画像の表示レイアウト情報は、ディジタルカメラ2のメモリ24に保存される。
本実施形態においては、図4に示される設定画面がビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ30中に表示された状態で、ズームボタン(図示せず)をズームイン操作すると、テレビジョン1のディスプレイ10の画面を4分割して、4つの画像を表示する場合の設定画面がビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ30中に表示され、さらに、ズームボタンをズームイン操作すると、テレビジョン1のディスプレイ10の画面を2分割して、2つの画像を表示する場合の設定画面がビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ30中に表示される。逆に、ビデオビューファインダまたは光学ビューファインダに、テレビジョン1のディスプレイ10を2分割して、2つの画像を表示する場合の設定画面が表示されている状態で、ズームボタンをズームアウト操作すると、テレビジョン1のディスプレイ10の画面を4分割して、4つの画像を表示する場合の設定画面がビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ30中に表示され、さらに、ズームボタンをズームアウト操作すると、テレビジョン1のディスプレイ10の画面を9分割して、9つの画像を表示する場合の設定画面がビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ30中に表示される。
したがって、テレビジョン1のディスプレイ10の画面を4分割して、4つの画像を表示する場合あるいはテレビジョン1のディスプレイ10の画面を2分割して、2つの画像を表示する場合にも、テレビジョン1のディスプレイ10の画面を9分割して、9つの画像を表示する場合と同様にして、テレビ番組の映像および撮影画像を表示する領域を選択することができる。
これに対して、ユーザーが、十字キーを用いて、「マニュアル設定モード」を選択すると、「モード1」および「モード2」のいずれかを選択すべき旨がビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ30中に表示される。
ユーザーが、「モード1」または「モード2」を選択すると、ビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ30中に、設定画面が表示される。
図5は、ビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ30中に表示された設定画面を示す図面である。
図5に示されるように、ビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ30中に表示される設定画面は、テレビジョン1のディスプレイ10の画面に対応する画像表示領域40と、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21の画面に対応する領域41と、画像表示領域50の上下に、帯状領域42を含んでいる。
本実施形態においては、テレビジョン1のディスプレイ10はハイビジョンタイプのため、アスペクト比16:9であるのに対し、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21のアスペクト比は4:3であるので、ディジタルカメラ2で撮影した画像をテレビジョン1のディスプレイ10に表示するときは、帯状領域42の部分に対応する画像部分は表示されず、画像表示領域40内にのみ、撮影画像が表示される。
ここに、テレビジョン1のディスプレイ10の画面のアスペクト比は、あらかじめ、テレビジョン1からディジタルカメラ2に送信され、ディジタルカメラ2のメモリ24に保存されている。
設定画面中のテレビジョン1のディスプレイ10の画面に対応する画像表示領域40およびディジタルカメラ2の液晶ディスプレイの画面に対応する領域41の大きさは、ズームボタンを操作することによって調整することができる。
こうして、設定画面が表示されると、ユーザーによって、テレビジョン1のディスプレイ10の画面内におけるテレビ番組の映像および撮影画像を表示する表示領域が設定される。
ユーザーによって、「モード1」が選択されているときは、十字キーを用いて、ビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ30中で、設定画面中のテレビジョン1のディスプレイ10の画面に対応する画像表示領域40を移動させることができ、画像表示領域40を所望の位置に移動した後、ENTERキーを操作すると、テレビ番組の映像または撮影画像を表示すべき表示領域が設定され、次いで、「モード1」が選択されたときの初期画面が、ビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ30中に、再び表示される。
同様にして、ユーザーは十字キーを用いて、テレビ番組の映像または撮影画像を表示すべき表示領域を、所望の数だけ、設定することができる。
テレビ番組の映像または撮影画像を表示すべき表示領域の設定が完了したときは、ユーザーによって、続けて、ENTERキーが操作される。
続けて、ENTERキーが操作されると、ユーザーが設定したテレビ番組の映像または撮影画像を表示する表示領域がすべて、ユーザーが設定したレイアウトで、ビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ30中に表示される。
図6は、こうして、テレビ番組の映像または撮影画像を表示する表示領域が設定されたビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ30の画面を示す図面である。
図6においては、テレビ番組の映像または撮影画像を表示するための表示領域50が3つ、一部分が重なり合うように設定されている。
一方、「モード2」が選択されているときは、ディジタルカメラ2を動かすことによって、設定画面中のテレビジョン1のディスプレイ10の画面に対応する画像表示領域50を移動させることができ、画像表示領域40を所望の位置に移動した後、ENTERキーを操作すると、テレビ番組の映像または撮影画像を表示する表示領域が設定され、次いで、「モード2」が選択されたときの初期画面が、ビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ30中に、再び表示される。
したがって、同様にして、ユーザーは十字キーを用いて、テレビ番組の映像または撮影画像を表示する表示領域を、所望の数だけ、設定することができる。
「モード2」が選択された場合も、「モード1」が選択された場合と同様に、テレビ番組の映像または撮影画像を表示する表示領域の設定が完了したときは、ユーザーによって、続けて、ENTERキーが操作され、その結果、図6に示されるように、ユーザーが設定したテレビ番組の映像または撮影画像を表示する表示領域50がすべて、ユーザーが設定したレイアウトで、ビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ30中に表示される。
本実施形態においては、こうして、ユーザーが設定したテレビ番組の映像または撮影画像を表示する表示領域50がすべて、ユーザーが設定したレイアウトで、ビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ30中に表示された際、テレビ番組の映像を表示すべき領域を選択することができるように、最も左上側に位置している表示領域50が赤枠で表示されるように構成されている。
この状態で、ENTERキーが操作されると、赤枠で表示された表示領域60が、テレビ番組の映像を表示すべき領域として決定される。
ENTERキーが操作されると、再び、図6に示されるように、ユーザーが設定したテレビ番組の映像または撮影画像を表示する表示領域50がすべて、ユーザーが設定したレイアウトで、ビデオビューファインダまたは光学ビューファインダ30中に表示されるが、このときは、左上側から2番目に位置している表示領域50が赤枠で表示される。
したがって、ユーザーは、2以上の表示領域50をテレビ番組の映像を表示すべき表示領域として決定することができる。
こうして、テレビ番組の映像を表示すべき表示領域がすべて決定されると、テレビ番組の映像を表示すべき表示領域として指定されなかった表示領域50が撮影画像を表示すべき領域として決定され、シャッタが操作されて、テレビ番組の映像および撮影画像の表示レイアウト情報がテレビジョン1に送信され、テレビジョン1のメモリ14に保存される。
同時に、テレビ番組の映像および撮影画像の表示レイアウト情報は、ディジタルカメラ2のメモリ24に保存される。
一方、ユーザーが、赤枠で表示された表示領域以外の表示領域に、テレビ番組の映像を表示したいと考えたときは、十字キーを操作することによって、他の表示領域が赤枠で表示されるようにすることができ、同様にして、テレビ番組の映像を表示すべき表示領域と撮影画像を表示すべき表示領域が決定される。
図6において、TVはテレビ番組の映像が表示されている表示領域を示し、Pは撮影画像が表示されている表示領域を示している。
以上のようにして、あらかじめ、テレビ番組の映像および撮影画像の表示レイアウト情報が決定されて、テレビジョン1のメモリ14に保存される。
図7は、本実施形態にかかる画像再生システムによって、ディジタルカメラ2のメモリ24に記憶されている撮影画像をテレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示する際に、テレビジョン1およびディジタルカメラ2によって実行される処理を示すフローチャートであり、図7においては、左側に、テレビジョン1によって実行される処理が示され、右側に、ディジタルカメラ2によって実行される処理が示されている。
ディジタルカメラ2によって撮影され、メモリ24に保存されている撮影画像を、テレビ番組の映像とともに、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示するときは、図7に示されるように、まず、テレビジョン1のチューナー12が、アンテナを介してテレビ局から送信されるテレビ番組の映像データを受信する(ステップS1)。
受信されたテレビ番組の映像データは、ディスプレイコントローラ11に出力され、テレビ番組の映像データに基づいて、番組映像がディスプレイ10に表示される(ステップS2)。
次いで、テレビジョン1のコントローラ15によって、テレビ番組の映像データに、映像撮影場所、映像撮影日時を含む番組情報が、データ放送の形で、付加されているか否かが判定される(ステップS3)。
その結果、映像データに番組情報が付加されていないと判定したときは、テレビジョン1のコントローラ15は、何の処理も実行せず、テレビジョン1のディスプレイ10に、引き続き、テレビ番組の映像が表示される。
これに対して、映像データに番組情報が付加されていると判定したときは、テレビジョン1のコントローラ15は、その番組情報に含まれる映像撮影場所、映像撮影月日のいずれかが、メモリ14に保存された撮影画像の撮影場所、撮影月日などの撮影情報のいずれかと一致するか否かを判定する(ステップS4)。
その結果、番組情報と撮影情報との間に、一致した情報があると判定したときは、テレビ番組の映像と関連がある撮影画像がディジタルカメラ2のメモリ24に保存されているから、テレビジョン1のコントローラ15は、通信部13およびネットワーク3を介して、番組情報をディジタルカメラ2に送信する(ステップS5)。
これに対して、番組情報と撮影情報との間に、一致した情報がないと判定したときは、コントローラ15は何の処理も実行せず、テレビジョン1のディスプレイ10に、引き続き、テレビ番組の映像が表示される。
テレビジョン1からの番組情報は、ディジタルカメラ2の通信部23によって受信され、テレビジョン1から、番組情報を受信すると、スリープ状態にあったディジタルカメラ2が立ち上がり、ディジタルカメラ2のコントローラ25が、メモリ24に格納されているキーワードデータベースにアクセスし、受信した番組情報と一致する撮影情報を含むフォルダ名が検索される(ステップS6)。
このとき、テレビジョン1が受信しているテレビ番組の映像と関連する撮影画像があることをユーザーに報知するため、ディジタルカメラ2のコントローラ25により、スピーカー(図示せず)から、メロディーなどの音声を発生させ、あるいは、ディジタルカメラ2をバイブレーションさせるようにしてもよい。
次いで、ディジタルカメラ2のコントローラ25によって、検索したフォルダ名のフォルダに含まれている画像データに基づき、撮影画像のサムネイルがディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21に表示される(ステップS7)。
たとえば、番組情報に含まれる映像撮影場所が、テレビジョン1のメモリ14に保存された撮影情報に含まれる画像の撮影場所と一致したときは、その場所で撮影され、ディジタルカメラ2のメモリ24に保存されているすべての撮影画像が、サムネイルの形で、液晶ディスプレイ21に表示される。
一方、番組情報中の映像撮影月日が、テレビジョン1のメモリ14に保存された撮影情報に含まれる画像の撮影月日を一致したときは、その月日に撮影され、ディジタルカメラ2のメモリ24に保存されているすべての撮影画像が、サムネイルの形で、液晶ディスプレイ21に表示される。
次いで、ユーザーによって、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21に表示された撮影画像のサムネイルの中から、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示すべき撮影画像がタッチされて、選択され、撮影画像の選択が完了すると、シャッタまたはTRANSFERボタンが操作される(ステップS8)。
このとき、ユーザーは、シャッタまたはTRANSFERボタンを操作するのに先立って、撮影画像の表示順序の指定、撮影画像のトリミング、回転、自動画像処理などの撮影画像の編集処理、テキストあるいは音声によるコメントの埋め込みなどを実行して、シナリオファイルを生成し、ディジタルカメラ2のメモリ24に保存するとともに、画像データとともに、テレビジョン1に送信することもできる。
ユーザーによって、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示すべき撮影画像が選択されて、シャッタまたはTRANSFERボタンが操作されると、ディジタルカメラ2のコントローラ25は、選択された撮影画像に対応する画像データおよびシナリオファイルを、通信部23およびネットワーク3を介して、テレビジョン1に送信する(ステップS9)。
画像データおよびシナリオファイルの送信に先立って、シナリオファイルを、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21上で、プレビューさせることもできる。
ディジタルカメラ2から送信された画像データは、ネットワーク3を介して、テレビジョン1の通信部13によって受信されて、メモリ14に一時的に記憶される(ステップS10)。
次いで、ディジタルカメラ2のメモリ24に保存されているテレビ番組の映像および撮影画像の表示レイアウト情報が、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21に表示され、十字キーおよびENTERキーを用いて、ユーザーにより、所望の表示レイアウト情報が指定されて、シャッタが操作される(ステップS11)。
ユーザーによって、所望の表示レイアウト情報が指定されて、シャッタが操作されると、ディジタルカメラ2のコントローラ25は、ユーザーにより指定された表示レイアウト情報を、通信部23を介して、テレビジョン1に送信する(ステップS12)。
表示レイアウト情報は、ネットワーク3を介して、テレビジョン1の通信部13によって受信されて、テレビジョン1のディスプレイコントローラ11およびコントローラ15に出力され、表示レイアウト情報を受けると、コントローラ15は、メモリ14に一時的に記憶されている画像データを読み出して、ディスプレイコントローラ11に出力する。画像データを受けると、ディスプレイコントローラ11は、対応する撮影画像およびテレビ番組の映像を、ユーザーによって指定された表示レイアウト情報にしたがって、テレビジョン1のディスプレイ10に表示する(ステップS13)。
その結果、テレビジョン1のディスプレイ10には、テレビ番組の映像と、それと所定の関連性を有する撮影画像とが、ユーザーによって指定された表示レイアウト情報にしたがって、表示され、ユーザーは撮影画像を、テレビ番組の映像ととともに、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示して鑑賞することができる。
本実施形態においては、テレビ番組の映像と撮影画像を鑑賞中に、ディジタルカメラ2のズームボタンを操作することによって、テレビジョン1のディスプレイ10内の表示領域の数を増減させることができるように構成されている。
たとえば、図8に示されるように、テレビジョン1のディスプレイ10の9つの表示領域内に、テレビ番組の映像と撮影画像が表示されているときに、ユーザーにより、ディジタルカメラ2のズームボタンを用いて、ズームイン操作がされると、ディジタルカメラ2のコントローラ25から、テレビジョン1に表示レイアウト変更信号が送信され、テレビジョン1のディスプレイコントローラ11によって、図9に示されるように、テレビジョン1のディスプレイ10に表示されている表示領域の数が4つに減少される。本実施形態においては、テレビジョン1のディスプレイ10に表示されている表示領域のうち、左上側に近いほど、重要性が高い画像が表示されていることを前提にしているから、テレビジョン1のディスプレイ10に表示されていた9つの表示領域のうえち、左上側に近い4つの表示領域が拡大されて、残される。したがって、テレビジョン1のディスプレイ10の左上側に近い表示領域に表示されている撮影画像を拡大して、鑑賞することができる。図8および図9において、TVはテレビ番組の映像が表示されている表示領域を示し、Pは撮影画像が表示されている表示領域を示している。
一方、図9に示されるように、テレビジョン1のディスプレイ10の9つの表示領域内に、テレビ番組の映像と撮影画像が表示されているときに、ユーザーにより、ディジタルカメラ2のズームボタンを用いて、ズームアウト操作がされると、ディジタルカメラ2のコントローラ25から、テレビジョン1に表示レイアウト変更信号が送信され、テレビジョン1のディスプレイコントローラ11によって、図8に示されるように、テレビジョン1のディスプレイ10に表示されている表示領域の数が9つに増加される。
本実施形態によれば、テレビジョン1が受信しているテレビ番組の映像撮影場所と同じ場所で撮影をした撮影画像がディジタルカメラ2のメモリ24に保存されているときに、それらの撮影画像をテレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示することができるから、たとえば、ユーザーが旅行をしたことがある場所に関するテレビ番組をテレビジョン1が受信し、番組映像がディスプレイ10に表示されているときに、その旅行の際に撮影をした画像を同時に、テレビジョン1のディスプレイ10に表示させることができ、したがって、ディジタルカメラ2によって撮影されていながら、忘れ去られた撮影画像や忘れ去られかけている撮影画像を、その撮影画像に関連するテレビ番組をテレビジョン1が受信したときに、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示して、鑑賞することが可能になる。
また、本実施形態によれば、テレビジョン1が受信しているテレビ番組の映像撮影月日と同じ月日に撮影をした撮影画像がディジタルカメラ2のメモリ24に保存されているときに、それらの撮影画像をテレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示することができるから、テレビ番組の映像撮影月日と同じ月日に撮影をした数年前の撮影画像を、番組映像とともに、テレビジョン1のディスプレイ10に表示させることができ、したがって、ディジタルカメラ2によって撮影されていながら、忘れ去られた撮影画像や忘れ去られかけている数年前の撮影画像を、同じ月日に撮影をしたテレビ番組の映像とともに、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示して、鑑賞することが可能になる。
さらに、本実施形態によれば、テレビジョン1が受信しているテレビ番組の映像と所定の関連性がある撮影画像がディジタルカメラ2のメモリ24に保存されているときに、それらの撮影画像が、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21に表示され、ユーザーによって、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21に表示された撮影画像の中から、テレビジョン1のディスプレイ10に表示すべき撮影画像が選択されるように構成されているから、友人たちとともに、テレビ番組を鑑賞しているときに、ユーザーが所望しないきわめてプライベートな撮影画像が、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示されることを確実に防止することができ、プライバシーを守りつつ、撮影画像をテレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示して、友人たちとともに、鑑賞することが可能になる。
また、本実施形態によれば、テレビジョン1が受信しているテレビ番組の映像と所定の関連性がある撮影画像がディジタルカメラ2のメモリ24に保存されているときに、それらの撮影画像が、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21に表示され、ユーザーによって、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21に表示された撮影画像の中から、テレビジョン1のディスプレイ10に表示すべき撮影画像が選択されるように構成されているから、ディジタルカメラ2からテレビジョン1に送信するデータ量を大幅に減少させることができ、したがって、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に速やかに撮影画像を表示することが可能になる。
さらに、本実施形態によれば、ユーザーによって選択された撮影画像の画像データのみが、ディジタルカメラ2からテレビジョン1に送信されるように構成されているから、解像度変換などの画像処理を施した上で、画像データをテレビジョン1に送信することができ、したがって、ディジタルカメラ2からテレビジョン1に送信するデータ量をより一層減少させることが可能になる。
また、本実施形態によれば、ユーザーが、使い慣れたディジタルカメラ2の操作部22を操作することによって、テレビジョン1のディスプレイ10に表示されるテレビ番組と撮影画像のレイアウトを決定することができるように構成されているから、簡易に、かつ、所望のように、テレビジョン1のディスプレイ10に表示されるテレビ番組と撮影画像のレイアウトを決定することが可能になる。
図10は、本発明の別の好ましい実施形態にかかる画像再生システムの構成を示すブロックダイアグラムである。
図10に示されるように、本実施形態にかかる画像再生システムは、大型ディスプレイを有するテレビジョン1と、液晶ディスプレイを有するディジタルカメラ2と、パーソナルコンピュータ4を備え、テレビジョン1、ディジタルカメラ2およびパーソナルコンピュータ4は、無線LANによって、ネットワーク3に接続されている。
本実施形態においては、ディジタルカメラ2によって撮影された画像の画像データを含むイメージファイルが、パーソナルコンピュータ4のハードディスク(図示せず)に保存されている。
本実施形態においても、前記実施形態と同様にして、テレビ番組の映像および撮影画像の表示レイアウト情報が生成され、テレビジョン1のメモリ14およびディジタルカメラ2のメモリ24に保存される。
図11は、本実施形態にかかる画像再生システムによって、ディジタルカメラ2のメモリ24に記憶されている撮影画像をテレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示する際に、テレビジョン1およびディジタルカメラ2によって実行される処理を示すフローチャートであり、図11においては、左側に、テレビジョン1によって実行される処理が示され、右側に、ディジタルカメラ2によって実行される処理が示されている。
ディジタルカメラ2によって撮影され、メモリ24に保存されている撮影画像を、テレビ番組の映像とともに、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示するときは、図11に示されるように、まず、テレビジョン1のチューナー12が、アンテナを介してテレビ局から送信されるテレビ番組の映像データを受信する(ステップS21)。
受信されたテレビ番組の映像データは、ディスプレイコントローラ11に出力され、テレビ番組の映像データに基づいて、番組映像がディスプレイ10に表示される(ステップS22)。
次いで、テレビジョン1のコントローラ15によって、テレビ番組の映像データに、映像撮影場所、映像撮影日時を含む番組情報が、データ放送の形で、付加されているか否かが判定される(ステップS23)。
その結果、映像データに番組情報が付加されていないと判定したときは、テレビジョン1のコントローラ15は、何の処理も実行せず、テレビジョン1のディスプレイ10に、引き続き、テレビ番組の映像が表示される。
これに対して、映像データに番組情報が付加されていると判定したときは、テレビジョン1のコントローラ15は、その番組情報に含まれる映像撮影場所、映像撮影月日のいずれかが、メモリ14に保存された撮影画像の撮影場所、撮影月日などの撮影情報のいずれかと一致するか否かを判定する(ステップS24)。
その結果、番組情報と撮影情報との間に、一致した情報があると判定したときは、テレビ番組の映像と関連がある撮影画像がディジタルカメラ2のメモリ24に保存されていると考えられるから、テレビジョン1のコントローラ15は、通信部13およびネットワーク3を介して、番組情報をディジタルカメラ2に送信する(ステップS25)。
これに対して、番組情報と撮影情報との間に、一致した情報がないと判定したときは、コントローラ15は何の処理も実行せず、テレビジョン1のディスプレイ10に、引き続き、テレビ番組の映像が表示される。
テレビジョン1からの番組情報は、ディジタルカメラ2の通信部23によって受信され、テレビジョン1から、番組情報を受信すると、スリープ状態にあったディジタルカメラ2が立ち上がり、ディジタルカメラ2のコントローラ25が、メモリ24に格納されているキーワードデータベースにアクセスし、受信した番組情報と一致する撮影情報を含むフォルダ名が検索される(ステップS26)。
このとき、テレビジョン1が受信しているテレビ番組の映像と関連する撮影画像があることをユーザーに報知するため、ディジタルカメラ2のコントローラ25により、スピーカー(図示せず)から、メロディーなどの音声を発生させ、あるいは、ディジタルカメラ2をバイブレーションさせるようにしてもよい。
キーワードデータベースから、受信した番組情報と一致する撮影情報を含むフォルダ名が検索されると、ディジタルカメラ2のコントローラ25は、ネットワーク3を介して、パーソナルコンピュータ4のハードディスク(図示せず)にアクセスし、検索したフォルダ名のフォルダに含まれた画像データを読み出して、撮影画像のサムネイルをディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21に表示する(ステップS27)。
次いで、ユーザーによって、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21に表示された撮影画像のサムネイルの中から、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示すべき撮影画像がタッチされて、選択され、撮影画像の選択が完了すると、シャッタまたはTRANSFERボタンが操作される(ステップS28)。
このとき、ユーザーは、シャッタまたはTRANSFERボタンを操作するのに先立って、撮影画像の表示順序の指定、撮影画像のトリミング、回転、自動画像処理などの撮影画像の編集処理、テキストあるいは音声によるコメントの埋め込みなどを実行して、シナリオファイルを生成し、ディジタルカメラ2のメモリ24に保存するとともに、画像データとともに、テレビジョン1に送信することもできる。
ユーザーによって、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示すべき撮影画像が選択されて、シャッタまたはTRANSFERボタンが操作されると、ディジタルカメラ2のコントローラ25は、選択された撮影画像に対応する画像データおよびシナリオファイルを、通信部23およびネットワーク3を介して、テレビジョン1に送信する(ステップS29)。
画像データおよびシナリオファイルの送信に先立って、シナリオファイルを、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21上で、プレビューさせることもできる。
ディジタルカメラ2から送信された画像データは、ネットワーク3を介して、テレビジョン1の通信部13によって受信されて、メモリ14に一時的に記憶される(ステップS30)。
次いで、ディジタルカメラ2のメモリ24に保存されているテレビ番組の映像および撮影画像の表示レイアウト情報が、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21に表示され、十字キーおよびENTERキーを用いて、ユーザーにより、所望の表示レイアウト情報が指定されて、シャッタが操作される(ステップS31)。
ユーザーによって、所望の表示レイアウト情報が指定されて、シャッタが操作されると、ディジタルカメラ2のコントローラ25は、指定された表示レイアウト情報を、送信部24を介して、テレビジョン1に送信する(ステップS32)。
表示レイアウト情報は、ネットワーク3を介して、テレビジョン1の通信部13によって受信されて、テレビジョン1のディスプレイコントローラ11およびコントローラ15に出力され、表示レイアウト情報を受けると、コントローラ15は、メモリ14に一時的に記憶されている画像データを読み出して、ディスプレイコントローラ11に出力する。画像データを受けると、ディスプレイコントローラ11は、対応する撮影画像およびテレビ番組の映像を、ユーザーによって指定された表示レイアウト情報にしたがって、テレビジョン1のディスプレイ10に表示する(ステップS33)。
その結果、テレビジョン1のディスプレイ10には、テレビ番組の映像と、それと所定の関連性を有する撮影画像とが、ユーザーによって指定された表示レイアウト情報にしたがって、表示され、ユーザーは撮影画像を、テレビ番組の映像ととともに、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示して鑑賞することができる。
本実施形態においても、テレビ番組の映像と撮影画像を鑑賞中に、ディジタルカメラ2のズームボタンを操作することによって、テレビジョン1のディスプレイ10内の表示領域の数を増減させることができるように構成されている。
本実施形態によれば、ディジタルカメラ2によって撮影された画像の画像データを含むイメージファイルが、パーソナルコンピュータ4のハードディスクに保存されるように構成されているから、大量の画像データを保存することができ、きわめて前に撮影した画像を、テレビ番組の映像とともに、テレビジョン1のディスプレイ10に表示して、鑑賞することが可能になる。
図12は、本発明の他の好ましい実施形態にかかる画像再生システムのディジタルカメラ3のシステム構成を示すブロックブロックダイアグラムである。
図12に示されるように、ディジタルカメラ2は、撮像部20と、液晶ディスプレイ21と、ユーザーによって操作される操作部22と、映像データに基づいて、液晶ディスプレイ21に映像を表示するディスプレイコントローラ26と、アンテナ(図示せず)を介して入力されるテレビ信号の受信チャンネルを切り替え、ディスプレイコントローラ26に映像データを出力するチューナ27と、ネットワーク3を介して入力される信号を受信し、信号をネットワーク3に出力する通信部23と、メモリ24と、ディジタルカメラ2全体の動作を制御するコントローラ25を備えている。
本実施形態にかかる画像再生システムは、ディジタルカメラ2がチューナ27を有し、テレビ番組を受信可能に構成されている点を除いて、図1ないし図9に示された画像再生システムと同様の構成を有している。
本実施形態においては、前記実施形態とは異なり、ディジタルカメラ2によって生成されたテレビ番組の映像および撮影画像の表示レイアウト情報は、ディジタルカメラ2のメモリ24にのみ保存される。
図13は、本実施形態にかかる画像再生システムによって、ディジタルカメラ2のメモリ24に記憶されている撮影画像をテレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示する際に、テレビジョン1およびディジタルカメラ2によって実行される処理を示すフローチャートであり、図13においては、左側に、テレビジョン1によって実行される処理が示され、右側に、ディジタルカメラ2によって実行される処理が示されている。
ディジタルカメラ2によって撮影され、メモリ24に保存されている撮影画像を、テレビ番組の映像とともに、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示するときは、図13に示されるように、まず、テレビジョン1のチューナー12が、アンテナを介してテレビ局から送信されるテレビ番組の映像データを受信する。(ステップS41)。
同時に、ディジタルカメラ2のチューナー27が、アンテナを介してテレビ局から送信されるテレビ番組の映像データを受信する(ステップS42)。
テレビジョン1のチューナー12によって受信されたテレビ番組の映像データは、ディスプレイコントローラ11に出力され、テレビ番組の映像データに基づいて、番組映像がディスプレイ10に表示される(ステップS43)。
同時に、ディジタルカメラ2のチューナー27によって受信されたテレビ番組の映像データは、ディスプレイコントローラ26に出力され、テレビ番組の映像データに基づいて、番組映像が液晶ディスプレイ21に表示される(ステップS44)。
次いで、ディジタルカメラ2のコントローラ25によって、テレビ番組の映像データに、映像撮影場所、映像撮影日時を含む番組情報が、データ放送の形で、付加されているか否かが判定される(ステップS45)。
その結果、映像データに番組情報が付加されていないと判定したときは、ディジタルカメラ2のコントローラ25は、何の処理も実行せず、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21には、引き続き、テレビ番組の映像が表示される。
これに対して、映像データに番組情報が付加されていると判定したときは、ディジタルカメラ2のコントローラ25は、メモリ24に格納されているキーワードデータベースにアクセスして、その番組情報に含まれる映像撮影場所、映像撮影月日のいずれかが、キーワードデータベースに含まれている撮影画像の撮影場所、撮影月日などの撮影情報のいずれかと一致するか否かを判定する(ステップS46)。
その結果、番組情報と撮影情報との間に、一致した情報があると判定したときは、ディジタルカメラ2のコントローラ25は、番組情報と一致した撮影情報を含むフォルダ名をキーワードデータベースから検索する(ステップS47)。
このとき、テレビジョン1が受信しているテレビ番組の映像と関連する撮影画像があることをユーザーに報知するため、ディジタルカメラ2のコントローラ25により、スピーカー(図示せず)から、メロディーなどの音声を発生させ、あるいは、ディジタルカメラ2をバイブレーションさせるようにしてもよい。
キーワードデータベースから、受信した番組情報と一致する撮影情報を含むフォルダ名が検索されると、ディジタルカメラ2のコントローラ25は、検索したフォルダ名のフォルダに含まれている画像データをメモリ24から読み出して、ディスプレイコントローラ26に出力し、ディスプレイコントローラ26によって、画像データに基づき、対応する撮影画像のサムネイルがディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21に表示される(ステップS48)。
次いで、ユーザーによって、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21に表示された撮影画像のサムネイルの中から、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示すべき撮影画像がタッチされて、選択され、撮影画像の選択が完了すると、シャッタまたはTRANSFERボタンが操作される(ステップS49)。
このとき、ユーザーは、シャッタまたはTRANSFERボタンを操作するのに先立って、撮影画像の表示順序の指定、撮影画像のトリミング、回転、自動画像処理などの撮影画像の編集処理、テキストあるいは音声によるコメントの埋め込みなどを実行して、シナリオファイルを生成し、ディジタルカメラ2のメモリ24に保存するとともに、画像データとともに、テレビジョン1に送信することもできる。
ユーザーによって、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示すべき撮影画像が選択されて、シャッタまたはTRANSFERボタンが操作されると、ディジタルカメラ2のコントローラ25は、選択された撮影画像に対応する画像データおよびシナリオファイルを、通信部23およびネットワーク3を介して、テレビジョン1に送信する(ステップS50)。
画像データおよびシナリオファイルの送信に先立って、シナリオファイルを、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21上で、プレビューさせることもできる。
ディジタルカメラ2から送信された画像データは、ネットワーク3を介して、テレビジョン1の通信部13によって受信されて、メモリ14に一時的に記憶される(ステップS51)。
次いで、ディジタルカメラ2のメモリ24に保存されているテレビ番組の映像および撮影画像の表示レイアウト情報が、ディスプレイコントローラ26によって読み出されて、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21に表示され、十字キーおよびENTERキーを用いて、ユーザーにより、所望の表示レイアウト情報が指定されて、シャッタが操作される(ステップS52)。
ユーザーによって、所望の表示レイアウト情報が指定されて、シャッタが操作されると、ディジタルカメラ2のコントローラ25は、ユーザーにより指定された表示レイアウト情報を、通信部23を介して、テレビジョン1に送信する(ステップS53)。
表示レイアウト情報は、ネットワーク3を介して、テレビジョン1の通信部13によって受信されて、テレビジョン1のディスプレイコントローラ11およびコントローラ15に出力され、表示レイアウト情報を受けると、コントローラ15は、メモリ14に一時的に記憶されている画像データを読み出して、ディスプレイコントローラ11に出力する。画像データを受けると、ディスプレイコントローラ11は、対応する撮影画像およびテレビ番組の映像を、ユーザーによって指定された表示レイアウト情報にしたがって、テレビジョン1のディスプレイ10に表示する(ステップS54)。
その結果、テレビジョン1のディスプレイ10には、テレビ番組の映像と、それと所定の関連性を有する撮影画像とが、ユーザーによって指定された表示レイアウト情報にしたがって、表示され、ユーザーは撮影画像を、テレビ番組の映像ととともに、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示して鑑賞することができる。
本実施形態においても、テレビ番組の映像と撮影画像を鑑賞中に、ディジタルカメラ2のズームボタンを操作することによって、テレビジョン1のディスプレイ10内の表示領域の数を増減させることができるように構成されている。
本実施形態によれば、ディジタルカメラ2がテレビ番組を受信可能に構成され、ディジタルカメラ2のコントローラ25が、メモリ24に格納されているキーワードデータベースにアクセスして、テレビ番組の番組情報に含まれる映像撮影場所、映像撮影月日のいずれかが、キーワードデータベースに含まれている撮影画像の撮影場所、撮影月日などの撮影情報のいずれかと一致するか否かを判定する。その結果、番組情報と撮影情報との間に、一致した情報があると判定したときは、ディジタルカメラ2のコントローラ25が、番組情報と一致した撮影情報を含むフォルダ名をキーワードデータベースから検索し、検索したフォルダ名のフォルダに含まれている画像データをメモリ24から読み出して、ディスプレイコントローラ26に出力し、ディスプレイコントローラ26によって、画像データに基づき、対応する撮影画像のサムネイルがディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21に表示されるように構成されている。したがって、テレビジョン1のメモリ14に、各撮影画像の撮影情報が保存されている必要がないから、特定のテレビジョン1以外のテレビジョン1のディスプレイ10に、撮影画像を、テレビ番組の映像とともに表示し、鑑賞することが可能になる。
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
たとえば、前記実施形態においては、撮影画像の撮影情報として、撮影場所および撮影日時が用いられ、受信しているテレビ番組に含まれている映像と同じ場所で撮影された画像あるいは同じ月日に撮影された画像があるときに、その撮影画像を、番組映像とともに、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示するように構成されているが、撮影画像の撮影情報としては、撮影場所および撮影日時に限らず、GPSなどの位置特定情報、旅行、同窓会、スポーツなどの撮影写真のジャンルに関する情報なども撮影情報として用いることができる。換言すれば、テレビ番組の映像データに付加され得る番組情報に対応する情報はすべて、撮影画像の撮影情報として用いることができ、これにより、テレビ番組の映像に関連する撮影画像を、番組映像とともに、テレビジョン1の大型ディスプレイ10にタイムリーに表示し、鑑賞することが可能になる。
さらに、前記実施形態においては、ユーザーはディジタルカメラ2を用いて、テレビジョン1のディスプレイ10に表示すべき撮影画像の選択などの操作を実行しているが、これらの操作をリモートコントローラを用いて実行するように構成することもできる。
また、図1ないし図9に示された実施形態ならびに図12および図13に示された実施形態においては、テレビジョン1とディジタルカメラ2が無線LANによって接続されているが、テレビジョン1の映像音声入力とディジタルカメラ2の映像音声出力とが、ケーブルによって接続されていてもよい。
さらに、図1ないし図9に示された実施形態ならびに図12および図13に示された実施形態においては、テレビジョン1とディジタルカメラ2が無線LANによって接続され、図10および図11に示された実施形態においては、テレビジョン1、ディジタルカメラ2およびパーソナルコンピュータ4が無線LANによって接続されているが、有線によって接続されていてもよい。
また、前記実施形態においては、データ放送の形で、映像データに付加されている番組情報に基づいて、撮影画像を選択するように構成されているが、ナレーションなど、映像データに付加されている音声データから、番組情報を抽出し、撮影画像を選択するように構成することもできる。
さらに、前記実施形態においては、テレビジョン1が受信しているテレビ番組の映像と関連する撮影画像があるときに、ディジタルカメラ2のコントローラ25により、スピーカー(図示せず)から、メロディーなどの音声を発生させ、あるいは、ディジタルカメラ2をバイブレーションさせるように構成されているが、アイコンなどを用いて、テレビジョン1が受信しているテレビ番組の映像と関連する撮影画像があることをユーザーに報知するようにしてもよく、さらには、テレビジョン1から音声を発生させたり、テレビジョン1のディスプレイ10に特定のマークなどを表示させて、テレビジョン1が受信しているテレビ番組の映像と関連する撮影画像があることをユーザーに報知するように構成することもできる。
また、前記実施形態においては、テレビジョン1が受信しているテレビ番組の映像と関連する撮影画像があったときに、撮影画像のサムネイルがディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21に表示されるように構成されているが、テレビ番組の映像と撮影画像の撮影場所が一致した場合には、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21に地図を表示し、地図上に、撮影画像のサムネイルをマッピングするようにしてもよい。
さらに、前記実施形態においては、ユーザーによって、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21に表示された撮影画像のサムネイルの中から、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示すべき撮影画像がタッチされて、選択されるように構成されているが、十字キーおよびENTERキーを用いて、ディジタルカメラ2の液晶ディスプレイ21に表示された撮影画像のサムネイルの中から、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示すべき撮影画像を選択することもでき、さらに、図12および図13に示された実施形態においては、ディジタルカメラ2のチャンネルキー(図示せず)を用いて、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示すべき撮影画像を選択することもできる。
また、前記実施形態においては、ディジタルカメラ2は、「自動設定モード」あるいは「マニュアル設定モード」を選択して、テレビ番組の映像および撮影画像の表示レイアウトを決定することができるように構成されているが、ディジタルカメラ2が、「自動設定モード」によってのみ、あるいは、「マニュアル設定モード」によってのみ、テレビ番組の映像および撮影画像の表示レイアウトを決定することができるように構成されていてもよい。
さらに、前記実施形態においては、受信しているテレビ番組に含まれている映像と同じ場所で撮影された画像あるいは同じ月日に撮影された画像があるときに、その撮影画像を、番組映像とともに、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示するように構成されているが、ビデオレコーダ、DVDレコーダあるいはハードディスクレコーダによって再生される映像データに、その映像が撮影された場所および撮影日時に関する情報が付加されている場合には、ビデオレコーダ、DVDレコーダあるいはハードディスクレコーダによって再生されている映像と同じ場所で撮影された画像あるいは同じ月日に撮影された画像があるときに、その撮影画像を、映像とともに、テレビジョン1の大型ディスプレイ10に表示するように構成することもできる。
また、前記実施形態においては、選択された撮影画像に対応する画像データをテレビジョン1に送信するたびに、表示レイアウト情報が、ディジタルカメラ2からテレビジョン1に送信されるように構成されているが、選択された撮影画像に対応する画像データをテレビジョン1に送信するたびに、表示レイアウト情報を、ディジタルカメラ2からテレビジョン1に送信することは必ずしも必要でなく、テレビジョン1が、ディジタルカメラ2から表示レイアウト情報の送信を受けるたびに、メモリ14に記憶されている表示レイアウト情報を更新して記憶し、あるいは、テレビジョン1のメモリ14が初期表示レイアウト情報のみを記憶し、ディジタルカメラ2からテレビジョン1に表示レイアウト情報が送信されないときは、テレビジョン1が、メモリ14に記憶された表示レイアウト情報にしたがって、撮影画像およびテレビ番組の映像をディスプレイ10に表示するように構成することもできる。したがって、テレビジョン1のメモリ14は、1つの表示レイアウト情報を記憶していれば十分である。