JP4967700B2 - 光半導体素子 - Google Patents

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Description

本発明は光半導体素子に関するものであり、大容量光通信に用いる集積光半導体素子、特に、半導体レーザ等の光源素子と集積化された光強度モニタ用光検出器に光出力に対して強い相関を有するモニタ光を導くための構成に特徴のある光半導体素子に関するものである。
大容量光通信において使用される光源素子は絶えず一定の光強度で駆動する必要があるため、光強度をモニタするための光検出器を備えることが必須であるが、従来のモニタ用光検出器は、大別して分散型、ハイブリッド集積型、及び、モノリシック集積型に分類される。
分散型或いはハイブリッド集積型はレーザなどの光源とモニタ用光検出器がそれぞれ異なる個別の素子を形成し、分散型では光源の出力光の一部と光検出器を光学的に結合するようにそれぞれ配置される。
一方、ハイブリッド集積型では、個別の素子である光源と光検出器を、光源素子上に光検出器を配置するなどの方法で素子を直接接触させて光学的結合を得るようにしている(例えば、特許文献1参照)。
この様な分散型或いはハイブリッド集積型とも、個別の光検出器素子を用い、光源素子と光検出器素子のアセンブリが必要であるため、サイズ的、コスト的に大きくなるため、光検出器をモノリシック集積型とすることが望まれている。
従来の集積型モニタ用光検出器として各種の構成が提案されているが、例えば、半導体レーザの後端面側にモノリシックに設けられたモニタ用光検出器によって光出力をモニタすることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
或いは、光源素子の出力側に分岐導波路からなる分波器を設け、一方を出力導波路とし、他方を光検出器に結合させることにより出力をモニタすることが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、光源素子の主導波路に近接して平行に副導波路を設けることによって方向性結合器を形成し、副導波路に主導波路からの光を分波し、副導波路に設けられたモニタ光検出器により光出力をモニタすることも提案されている(例えば、特許文献4参照)。
また、LiNbO3 等の絶縁性材料を用いた強誘電体光変調器において、出力光導波路に曲率半径が5〜30mm程度の屈曲部を設けて光放射部を構成し、この光放射部から放出された出力光の一部をモニタすることによって、最適バイアス点を見いだしてバイアスを制御することが提案されている(例えば、特許文献5参照)。
特開2001−326415号公報 特開昭53−093789号公報 特開平11−330624号公報 特開昭62−272578号公報 特開2005−316041号公報
しかし、上述の集積型モニタ用光検出器には、各種の問題点があり、例えば、特許文献2に代表される後端面側にモニタ用光検出器を設ける構造では、光源素子がレーザに限定されるという問題がある。
即ち、光源素子を光増幅器或いは光増幅器集積レーザとした場合には、前端面側と後端面側の光出力強度に相関がないため、この構造では光強度をモニタすることはできなくなる。
また、特許文献2に示された構造の場合には、エッチングにより素子分離を行っているので、レーザの後端面側の反射がレーザの動作に影響を与え、一方、エッチングにより分離を行わない場合には素子分離抵抗が不十分となり、リーク電流の存在によりモニタ光電流の精度が劣化するという問題がある。
また、特許文献3に代表される分波器によりモニタ光を分波する構造の場合には、出力光自身をモニタしているため、光源素子としてレーザでも光増幅器でも用いることができるが、この構造においては、分波器を用いているため、光を出力する主導波路に対する損失が大きくなり、また、主導波路とモニタ用副導波路がつながっているため、電気的にも接続しており、分離抵抗が不十分となるという問題がある。
また、特許文献4に代表される方向性結合器によりモニタ光を副導波路に結合させる構造の場合には、主導波路と副導波路は切断されているため十分な分離抵抗が得られるものの、光結合量の制御には導波路同士の間隔を2μm以下で高精度に制御する必要があるため、特に、光導波路メサとして3μm以上の高いメサを必要とする高抵抗埋め込み構造においては作製が著しく困難になるという問題がある。
また、特許文献5の場合には、絶縁性の材料を用いているため、レーザ及び光検出器を集積することができないという問題がある。
また、拡散により導波路を形成しているため、屈曲部における光の出射方向が基板側に傾いているため、水平位置に設けた副導波路で結合効率が低くなる。
また、一旦屈曲させたレーザ光を再び元の出力方向に戻すために屈曲部を2か所設けたり、或いは、半円弧状(直線光導波路との2か所の接続点を含めると実質的に3か所の屈曲点があることになる)の光導波路を設ける必要があり、いずれにしても、複数カ所の光放射部が形成されるので、この部分でモニタに使用されないレーザ光が放出されるので放出損失が大きくなるという問題がある。
さらに、この特許文献の場合には、屈曲部が約90°或いは180°に屈曲しているので、広い範囲に渡って広がった方位に光が放出されるので、光導波路と同程度の幅の光検出用の副導波路では検出効率が低くなるという問題もある。
したがって、本発明は、簡潔で電気的に分離された構成で、主導波路に損失が少なく、且つ、出力光強度と強い相関を有する十分なモニタ光量を得ることを目的とする。
図1は本発明の原理的構成図であり、ここで図1を参照して、本発明における課題を解決するための手段を説明する。
図1参照
上記の課題を解決するために、本発明は、光半導体素子において、成長基板1上に、光源素子2と、光源素子2の出力を導波する導電性半導体層を有する主導波路3と、主導波路3に形成され一か所の屈曲部を備えた曲がり導波路であって主導波路3を導波する光の一部を放射する放射構造4と、放射構造4に近接し、放射構造4により放射された光を結合し、主導波路3とは空間的に離間する導電性半導体層を有する副導波路5と、副導波路5に導波する光と結合する光検出素子6を有し、これらの構造が、半絶縁性半導体層により埋め込まれていて、副導波路5の先端が光検出素子6に向かって末広がりのテーパ導波路構造を有することを特徴とする。
このように、主導波路3と副導波路5の結合を、主導波路3に形成され主導波路3を導波する光の一部を放射する放射構造4によって行うことによって、主導波路3に損失が少なく、且つ、出力光強度と強い相関を有するモニタ光を得ることができる。
また、主導波路3を一か所の屈曲部を伴う略直線状としているので、放射構造4からの放出光の放出角の拡がりが小さく、それによって、幅の細い副導波路5を用いても放射構造4からの放射光を効率的に取り込むことができるので、光損失が少なくなる。
さらに、主導波路3及び副導波路5は導電性半導体層を含む構成としているため、半導体レーザ、光変調器、吸収型光変調器、光検出器当の集積が容易になる。
また、上述の放射構造4は簡単なエッチング工程で形成することができ、半導体の結晶成長を用いているため、主導波路3及び副導波路5を水平位置に形成することができ、それによって、導波路断面形状がほぼ長方形の形状になるため、放射光の出射方向が水平方向であり、副導波路での結合効率が大きくなるとともに、主導波路3と副導波路5とを空間的に分離しているので、簡潔に電気的に分離された構成が作製可能となる。
なお、この場合の成長基板1としては、半導体基板が典型的なものであるが、光源素子2等を構成する半導体材料によっては、サファイア基板、MgO基板等の絶縁基板を用いても良いものである。
この場合の放射構造4としては、一か所の屈曲部を備えた曲がり導波路としているので、主導波路3の幅等の構成を変更することなく光を取り出すことができるので、主導波路3からの光出力に影響を与えることがない。
また、副導波路5の先端を光検出素子6に向かって末広がりのテーパ導波路構造としているので、モードフィールドを広げることができるので副導波路5への光結合効率が向上する。
また、光源素子2は、分布帰還型レーザ、光増幅器、或いは、光増幅器集積レーザのいずれでも良い。
なお、この場合の光増幅器集積レーザとは、半導体レーザの光出力取り出し側に光増幅器をモノリシックに集積化したものを意味する。
また、上述の放射構造4を用いることによって、特許文献4に示されたような方向性結合を利用する必要はないので、副導波路5と主導波路3の最近接幅を2μm以上にすることが可能になり、それによって、光導波路メサとして3μm以上の高いメサを必要とする高抵抗埋め込み構造の採用が可能になる。
なお、この場合、副導波路5は複数本並列に形成しても良いものであり、複数本の副導波路5からのモニタ出力を一つの共通の光検出素子6で検出することによって検出効率が向上するため、放射構造4から放射される光出力を少なくして主光出力の損失を低減することができる。
また、放射構造4から離れた位置に、主導波路3と光結合する光学素子を設けても良いものである。
なお、この場合の光学素子としては光変調器が典型的なものであるが、光吸収素子或いは光増幅器等の他の光学素子を必要に応じて設けても良いものである。
本発明によれば、導電性半導体層を有する主導波路から電気的に分離された導電性半導体層を有する副導波路を利用してモニタ構造を形成する際に、放射構造を用いることによって方向性結合を用いることなく主導波路を導波する出力光の極一部のみを効率的に副導波路に導くことができ、主導波路から十分離間したモニタ用光検出器においても効率的な光の検出が可能であるため容易に半導体光集積素子を作製することができる。
本発明は、半導体基板や、サファイア基板、MgO基板等の絶縁基板からなる成長基板上に、分布帰還型レーザ、光増幅器、或いは、光増幅器集積レーザからなる光源素子と、光源素子の出力を導波するとともに導電性半導体層を有する主導波路と、主導波路に形成され主導波路を導波する光の一部を放射する放射構造と、例えば、一か所の屈曲部を備えた曲がり導波路、直線状の主導波路に設けたテーパ導波路構造或いは回折格子構造等の放射構造と、この放射構造に近接し、放射構造により放射された光を結合する1本以上の導電性半導体層を有する副導波路と、副導波路に導波する光と結合する光検出素子からなるものであり、また、必要に応じて、放射構造から離れた位置に、主導波路と光結合する光変調器或いは光吸収素子等の光学素子を設けるとともに、各光学素子要素を半絶縁性半導体層により埋め込んで電気的に分離したものである。
ここで、図2乃至図4を参照して、本発明の実施例1の光半導体素子を説明する。
図2参照
図2は、本発明の実施例1の光半導体素子の概念的平面図であり、まず、n型InP基板上に、選択的に島状にコルゲーション加工することによってDFB(分布帰還型)半導体レーザ11を構成するための回折格子を形成する。
次いで、MOVPE法(有機金属気相成長法)を用いて、厚さが、例えば、70nmで、PL波長組成が1.2μmのノン・ドープInGaAsPSCH(Separate Confinement Heterostructure)層、厚さが、例えば、6nmのノン・ドープInGaAsPウエル層及び厚さが、例えば、15nmでPL波長が1.2μm組成のノン・ドープInGaAsPバリア層をノン・ドープInGaAsPウエル層が5層になるように交互に成長させることによってMQW活性層を形成する。
なお、InGaAsPウエル層のPL波長組成は、例えば、1.55μmである。
引き続いて、厚さが、例えば、70nmのノン・ドープInGaAsPSCH層、及び、厚さが、例えば、0.5μmのp型InPクラッド層を順次成長させたのち、DFBレーザ形成予定領域をSiO2 マスクを用いてウェット・エッチングを施すことでDFB半導体レーザ領域を形成する。
次いで、SiO2 マスクをそのまま選択成長マスクとして用いて、再び、MOVPE法によって、厚さが、例えば、50nmで、PL波長組成が1.2μmのノン・ドープInGaAsPSCH層、厚さが、例えば、6nmのノン・ドープInGaAsPウエル層及び厚さが、例えば、10nmでPL波長が1.2μm組成のノン・ドープInGaAsPバリア層をノン・ドープInGaAsPウエル層が6層になるように交互に成長させることによってMQW光吸収層を形成する。
なお、InGaAsPウエル層のPL波長組成は、1.45〜1.5μmとなる。
引き続いて、厚さが、例えば、50nmのノン・ドープInGaAsPSCH層、及び、p型InPクラッド層を周囲が平坦になるように順次成長させたのち、SiO2 マスクを除去し、次いで、厚さが、例えば、2μmのp型InPクラッド層及びp型InGaAsPコンタクト層を順次成長させる。
次いで、主導波路及び副導波路形成予定領域に新たなSiO2 マスクを設け、このSiO2 マスクを用いてドライ・エッチングを施すことによって、例えば、高さが、3.0μmで、幅が1.2μmのメサ上のDFB半導体レーザ11、主導波路14、電界吸収型光変調器12、副導波路17、及び、光検出素子13を同時に一括形成する。
なお、この場合の光検出素子13は電界吸収型光変調器12と同じ構造になるが、DFB半導体レーザ11の光軸方向に形成され、一方、電界吸収型光変調器12はDFB半導体レーザ11の光軸方向から予め定めた距離だけ離れた位置に形成する。
また、全ての導波路は水平位置に形成され、導波路断面は略長方形型となる。
この場合のDFB半導体レーザ11の長さは、例えば、300μmであり、主導波路14は、長さが、例えば、50μmの直線部15と、直線部15の端部から曲率半径が100〜500μm、例えば、300μmで、中心角が5°〜20°、例えば、10°の曲がり導波路16から構成され、電界吸収型光変調器12は、長さが、例えば、250μmである。
また、副導波路17は、先端部の幅が例えば、0.5μmで、50μmの位置で幅1.2μmになるテーパ部18と幅が1.2μmの直線部19とにより構成される。
また、この場合のオフセット量は、例えば、Δy=0,Δx=40μmとすると、主導波路14と副導波路17の最近接距離は約2μmになる。
また、光検出素子13の長さは、例えば、200μmである。
次いで、SiO2 マスクをそのまま選択成長マスクとして用いて、再び、MOVPE法によって、FeドープInP埋込層20を周囲が平坦になるように埋め込むことによって、本発明の実施例1の光半導体素子の基本構成が完成する。
この本発明の実施例1の光半導体素子においては、主導波路14の屈曲部が光放射構造21を構成し、この光放射構造21から漏れ出したレーザ光が副導波路17に結合して、光検出素子13で検出されることになる。
この場合のモニタ出力は、主導波路14を伝播するレーザ出力を正確に反映した値になるので、精度の高いモニタが可能になる。
なお、この場合の光放射構造21から漏れ出すレーザ光の割合は、曲がり導波路16の曲率に依存するが、5%以下、例えば、3.0%とする。
図3参照
図3は、光結合効率のオフセット量Δx依存性の説明図であり、ここでは、Δy=0μmの場合とΔy=4μmの場合を示している。
図から明らかなように、本発明の実施例1のようにΔy=0μmの場合、光結合効率はΔxの増加とともに減少し、一方、Δy=4μmの場合には、Δx=65μm近傍でピークとなったのちにΔxの増加とともに減少する。
本発明の実施例1においては、上述のように製造工程上の制約からΔx=40μmにしているが、曲率半径に依存するものの、Δxがより近い方が望ましいことが分かる。
なお、図3においては、図4に示す幅示すような幅広光検出器を用いた場合の光結合効率も合わせて示しているが、Δx=40μmで、この幅広光検出よりも0.6dB程度の光結合率の改善が得られる。
図4参照
図4は、幅広光検出器を用いた比較例の概念的構成図であり、ここでは、幅が約9μmの幅広光検出器22を、Δy=1.25、Δx=80μmのオフセット位置に設けた場合を示している。
このように、本発明の実施例1においては、曲がり導波路を利用した光放射構造を利用して光出力強度をモニタしているので、光出力強度を反映したモニタが可能になるとともに、漏れ出し量が少ないので、光損失を少なくすることができる。
また、このときの主導波路と副導波路とはFeドープInP埋込層20によって分離されているので電気的分離が確実となり、また、その場合の最近接距離は約2μmであるので、FeドープInP埋込層20によるストライプ状メサの埋込が容易になり、方向性結合器と比較して作製が容易になる。
次に、図5及び図6を参照して、本発明の実施例2の光半導体素子を説明する。
図5参照
図5は、本発明の実施例2の光半導体素子の概念的平面図であり、この実施例2においては、副導波路を2本設けたものであり、それにともなって光検出素子31の電極幅を2本の光検出器全体を覆うようにした以外は、上記の実施例1の光半導体素子と全く同様である。
この場合の副導波路は、例えば、Δy=0μm,Δx=45μmのオフセット位置に設けた第1副導波路32と、例えばΔy=4μm,Δx=77μmのオフセット位置に設けた第2副導波路35から構成される。
また、第1副導波路32は、先端部の幅が0.5μmで、50μmの位置で幅1.2μmになるテーパ部33と幅が1.2μmの直線部34とにより構成され、また、第2副導波路35も、先端部の幅が0.5μmで、50μmの位置で幅1.2μmになるテーパ部36と幅が1.2μmの直線部37とにより構成される。
図6参照
図6は、本発明の実施例2における効果の説明図であり、図4に示した幅広光検出器による検出効率に比較して約2倍の検出効率が得られることが分かる。
これは、副導波路の本数を2本とすることによって、第1の副導波路32で捉えられなかった漏れ出し光を第2の副導波路で検出することができたためである。
このように、本発明の実施例2においては、モニタ光を導く副導波路を2本にしているので、光結合効率が大幅に改善され、したがって、主導波路を構成する曲がり導波路の曲率半径をより大きくして漏れ出し損失を少なくしても、精度の高いモニタが可能になる。
以上、本発明の各実施例を説明したが、本発明は各実施例に示した構成、条件、数値に限られるものではなく、各種の変更が可能であり、例えば、上記の各実施例においては光源をDFB半導体レーザで構成しているが、DFB半導体レーザに限られるものではなく、DBR(分布ブラッグ反射型)半導体レーザや、その他の半導体レーザで構成しても良いものである。
また、光源は半導体レーザに限られるものではなく、半導体光増幅器を用いても良いし、さらには、光増幅器集積レーザを用いても良いものである。
なお、光増幅器集積レーザは、半導体レーザの出力取り出し側に半導体光増幅器を集積化したものであり、半導体レーザの出力取り出し側に放出されるレーザ光のみを増幅するので効率が高まる。
また、上記の各実施例においては、主導波路と結合する光学素子として電界吸収型変調器を設けているが、電界吸収型変調器に限られるものではなく、MQW構造を伴わない通常の変調器を用いても良いものであり、さらには、光学素子を省略して光出力をそのまま外部に取り出すようにしても良いものである。
上記の各実施例においては、光検出素子の構造を電界吸収型光変調器と全く同じ構成としているが、異なった構成としても良いものであり、例えば、光源となるDFB半導体レーザと同じ層構造であっても良いものであり、特に、光学素子を設けない場合には、製造工程を簡素化するために、光源と同じ層構造を採用することが望ましい。
また、上記の実施例1及び実施例2においては、曲率半径が300μmの曲がり導波路を設けているが、300μmは単なる一例であり、必要とする結合効率・損失などにより適宜設計変更されるものである。
また、上記の実施例2においては、副導波路を2本にしているが、3本以上設けても良いものであり、それによって、さらに大きな結合効率が得られ、さらには、図4に示した幅広光検出器を光検出素子として用いても良いものである。
また、上記の各実施例においては、InGaAsP/InP系として説明しているが、GaAs/AlGaAs系で構成しても良いものであり、さらには、GaN系で構成しても良いものであり、特に、GaN系で構成する場合には、基板は半導体基板に限られるものではなく、サファイア基板、MgO基板等の絶縁基板を用いても良いものである。
ここで、再び図1を参照して、改めて、本発明の詳細な特徴を説明する。
再び、図1参照
(付記1) 成長基板1上に、光源素子2と、前記光源素子2の出力を導波する導電性半導体層を有する主導波路3と、前記主導波路3に形成され一か所の屈曲部を備えた曲がり導波路であって前記主導波路3を導波する光の一部を放射する放射構造4と、前記放射構造4に近接し、前記放射構造4により放射された光を結合、前記主導波路3とは空間的に離間する導電性半導体層を有する副導波路5と、前記副導波路5に導波する光と結合する光検出素子6を有するとともに、上記構造が半絶縁性半導体層により埋め込まれていて、前記副導波路5の先端が光検出素子6に向かって末広がりのテーパ導波路構造を有することを特徴とする光半導体素子。
(付記前記光源素子2が、分布帰還型レーザ、光増幅器、或いは、光増幅器集積レーザのいずれかであることを特徴とする付記1に記載の光半導体素子。
(付記前記副導波路5と前記主導波路3の最近接幅が、2μm以上であることを特徴とする付記1または付記2に記載の光半導体素子。
(付記前記副導波路5が、複数本並列に形成されることを特徴とする付記1乃至付記3のいずれか1に記載の光半導体素子。
(付記前記放射構造4から離れた位置に、前記主導波路3と光結合する光学素子を有することを特徴とする付記1乃至付記4のいずれか1に記載の光半導体素子。
(付記前記光学素子が、光変調器であることを特徴とする付記5に記載の光半導体素子。
本発明の活用例としては、大容量光通信用に用いる光半導体素子が典型的なものであるが、大容量光通信用に限られるものではなく、各種の光情報処理用や近距離光通信用にも適用されるものである。
本発明の原理的構成の説明図である。 本発明の実施例1の光半導体素子の概念的平面図である。 光結合効率のオフセット量Δx依存性の説明図である。 幅広光検出器を用いた比較例の概念的構成図である。 本発明の実施例2の光半導体素子の概念的平面図である。 本発明の実施例2における効果の説明図である。
符号の説明
1 成長基板
2 光源素子
3 主導波路
4 放射構造
5 副導波路
6 光検出素子
11 DFB半導体レーザ
12 電界吸収型光変調器
13 光検出素子
14 主導波路
15 直線部
16 曲がり導波路
17 副導波路
18 テーパ部
19 直線部
20 FeドープInP埋込層
21 光放射構造
22 幅広光検出器
31 光検出素子
32 第1副導波路
33 テーパ部
34 直線部
35 第2副導波路
36 テーパ部
37 直線部

Claims (3)

  1. 成長基板上に、光源素子と、前記光源素子の出力を導波する導電性半導体層を有する主導波路と、前記主導波路に形成され一か所の屈曲部を備えた曲がり導波路であって前記主導波路を導波する光の一部を放射する放射構造と、前記放射構造に近接し、前記放射構造により放射された光を結合し、前記主導波路と空間的に離間する導電性半導体層を有する副導波路と、前記副導波路に導波する光と結合する光検出素子を有し、上記構造が、半絶縁性半導体層により埋め込まれていて、前記副導波路の先端が前記光検出素子に向かって末広がりのテーパ導波路構造を有することを特徴とする光半導体素子。
  2. 前記副導波路が、複数本並列に形成されることを特徴とする請求項1に記載の光半導体素子。
  3. 前記放射構造から離れた位置に、前記主導波路と光結合する光学素子を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光半導体素子。
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