JP4967403B2 - 無線通信アクセス制御システム、アクセスポイント、端末、アクセスポイント制御プログラム、端末制御プログラム、無線通信アクセス制御方法、アクセスポイント制御方法及び端末制御方法 - Google Patents
無線通信アクセス制御システム、アクセスポイント、端末、アクセスポイント制御プログラム、端末制御プログラム、無線通信アクセス制御方法、アクセスポイント制御方法及び端末制御方法 Download PDFInfo
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Description
この特許文献1に開示の技術は、確実にフレーム衝突を回避することを目的としており、アクセスポイントより受信したビーコンをトリガに、端末が決められた順序に従って必要帯域をアクセスポイントに対して要求し、アクセスポイントがブロードキャストで各端末のそれぞれの通信時刻をそれぞれ通知した後に、各端末に対してブロードキャストで下りのデータの送信を各端末に対して行い、各端末は前記送信時刻をもとにアクセスポイントに対してユニキャストで上りのデータの送信を行う。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
まず、図1を用いて、本発明に係るネットワークについて説明する。図1は、本発明に係るネットワークの一構成例を示す模式図である。図1に示すように、本発明に係る無線LANアクセス制御システムは、外部ネットワーク1、アクセスポイント2、端末31,32,・・・,3nを有する。この無線LANアクセス制御システムが本発明に係る広義のシステムであるのに対して、アクセスポイント2は本発明に係る狭義のシステムである。
端末31,32,・・・,3nは、市販のPC、携帯電話端末やPDA等の携帯端末であり、アクセスポイント2と無線通信を行うための各種ソフトウェアがインストールされている。具体的には、端末31,32,・・・,3nは、アクセスポイント2に帰属しており、IEEE802.11a/b/gなどの無線LANで通信を行う。
これに対して、端末31,32,・・・,3nがアクセスポイント2に対して送信する上り方向のフレーム(以下、これを上りフレームと略すことがある)については、アクセスポイント2に送信すべきパケットが端末31,32,・・・,3n内にそれぞれに生じた場合に、該当する各端末31,32,・・・,3nがその都度必要に応じて上りフレームの送信を行う。
多重パケットヘッダ510には、多重された順序に各パケットの宛先情報及びパケット長(パケット頭出し情報)が格納される。パケット521,522,・・・,52nは、端末31,32,・・・,3nの各端末宛てデータである。ただし、ある端末に対して送信すべきパケットが存在しない場合には、その端末宛のパケットを多重せずに全体のフレーム長を短くしてもよいし、その端末宛のパケットとしてダミーパケットを多重してもよい。また、無線LANの最大フレーム長の制限などにより、複数のフレームに分割してもよい。
FCS530は、データのエラーチェックを行うためフレーム・チェック部である。PLCPプリアンブル540には、パケットの先頭を識別するための識別情報が格納されている。PLCPヘッダ550は、PHYレイヤの情報が格納されている。MACヘッダ560には、MACアドレス等のMACレイヤの情報が格納されている。
このような下りフレーム500を受信した端末31,32,・・・,3nは、宛先端末31,32,・・・,3nのMACアドレス等の各パケット521,522,・・・,52nの宛先情報とパケット長より各パケットの頭出しが可能となり、自端末宛のパケットを抽出することが可能となる。
図4に示すように、アクセスポイント2は、各端末31,32,・・・,3n宛に下りフレームを一斉同報するタイミングを決定するためのタイマを持っており、タイムアウトが発生したかを判定する(S101)。アクセスポイント2は、タイムアウト発生時には、これまで内部に保持していた各端末31,32,・・・,3n宛のパケットを全て多重する(S102)。アクセスポイント2は、多重したパケットに多重パケットヘッダを付与して同報フレームを組み立て、各端末31,32,・・・,3nに一斉同報を行う(S103)。
ここで、下り方向では一斉同報のため再送制御を行わないが、VoIPなど再送を必要としないリアルタイム通信の場合には適用できる。ただし、端末31,32,・・・,3n側でフレームエラーが発生しないように適切な伝送レートを選択する必要がある。
図5に示すように、端末31は、アクセスポイント2から下りフレームを受信したかを判定する(S111)。端末31は、下りフレームを受信した場合には、受信した下りフレームに付与された多重パケットヘッダ中の各パケットの宛先情報とパケット長から自端末宛のパケットを抽出し(S112)、上位にパケットを送信する(S113)。ここで、端末31は、自端末宛のパケットが存在しない場合には、フレームを廃棄する。
端末31は、アクセスポイント2から下りフレームを受信しない場合には、アクセスポイント2に送信すべきパケットが端末内に存在するかを判定する(S114)。端末31は、アクセスポイント2に送信すべきパケットが存在する場合には、アクセスポイント2に上りフレームを送信する(S115)。この上り方向ではユニキャストであるため、再送制御を行うことも可能である。
実施形態1では、端末31,32,・・・,3nは上りフレームが生じる度に上りフレームを送信していたが、本実施形態2では、アクセスポイント2が各端末31,32,・・・,3nの上りフレームの送信タイミングを指定する場合について説明する。なお、本実施形態2におけるシステムの構成は、実施形態1と同様であるため、その説明は省略する。
図6のシーケンスチャートに、本実施形態2における無線LANアクセス制御システムの処理の一例が示されている。
図6に示すように、アクセスポイント2は、端末31,32,・・・,3nの各端末にパケットを送信する場合には、端末31,32,・・・,3n宛のパケットを多重する。アクセスポイント2は、各パケットの宛先情報、パケット長、送信タイミング情報を付与した多重パケットヘッダを多重パケットに付与し、MACヘッダやPHYヘッダ及びプリアンブルを追加してフレームを生成して、下りフレームとして一斉同報する。ここで、送信タイミング情報は、各端末が上りフレームをそれぞれ送信するタイミングを規定するものである。
下りフレームに対して、上りフレームは、端末31,32,・・・,3nからアクセスポイント2に、アクセスポイント2によって指定された送信タイミングに基づいて送信される。具体的には、端末31,32,・・・,3nは、アクセスポイント2に送信すべきパケットが端末内に生じた場合には、アクセスポイント2により指定された時刻または端末順序で送信を行う。
図7に示すように、実施形態1における処理と同様に、アクセスポイント2は、処理S101〜S113を行うが、パケットの多重処理(S102)と一斉同報処理(S103)との間に、送信タイミングの決定処理(S120)を行う。具体的には、アクセスポイント2は、これまで内部に保持しているパケットを多重した(S102)後に、各端末31,32,・・・,3nの上りフレームの送信タイミングを決定する(S120)。この決定された送信タイミングは、多重パケットヘッダに、各パケットの宛先情報及びパケット長とともに格納される。ただし、下りフレームに多重されたパケットの宛先端末だけでなく、それ以外の端末に対しても上りフレームの送信タイミングを与えてもよい。
アクセスポイント2は、1端末単位または複数端末単位に異なる送信タイミングを設定することができる。例えば、1端末単位に異なる送信タイミングを設定することにより、端末の上りフレームの送信順序を指定して、フレーム衝突を防止又は減少させることができる。また、複数単位に異なる送信タイミングを設定して、ある複数端末に同一の送信タイミングを与えることにより、送信タイミングをずらして競合する端末数を減らし、フレーム衝突を減少させることができる。
アクセスポイント2は、このような送信タイミング情報を下りフレームに付与して各端末31,32,・・・,3nに一斉同報を行う(S103)。
図8に示すように、端末31は、アクセスポイント2から下りフレームを受信した場合(S111)、下りフレームに付与された多重パケットヘッダ中の端末31の送信タイミング情報を抽出する(S121)。その後、端末31は、受信した下りフレームから自端末宛のパケットを抽出し(S112)、上位にパケットを送信する(S113)。ここで、端末31は、自端末宛のパケットが存在しない場合には、フレームを廃棄する。
実施形態1では、アクセスポイント2が各端末31,32,・・・,3nについて一斉同報していたが、本実施形態3では、アクセスポイント2が端末31,32,・・・,3nの宛先グループ単位に一斉同報を行う場合について説明する。なお、本実施形態3におけるシステムの構成は、実施形態1と同様であるため、その説明は省略する。
図9のシーケンスチャートに、本実施形態3における無線LANアクセス制御システムの処理の一例が示されている。なお、図9では、端末31,・・・,3mをグループ1、端末3(m+1),・・・,3nをグループ2としているが、各グループ中の端末の数、グループ自体の数はこれに限らず、任意の個数とすることができる。この場合にもまた、本実施形態を適用することが可能である。また、図9では、"D(m+1)"は端末3(m+1)宛てのパケット、"Dm"は端末3m宛てのパケットを示している。
端末31,32,・・・,3nは、受信した下りフレームのグループ識別子をもとに、下りフレームが自端末の属するグループ宛であるかを判定する。端末31,32,・・・,3nは、下りフレームが自端末の属するグループ宛である場合には、多重されたパケットの宛先情報やパケット長をもとに自端末宛のパケットを抽出し、それぞれ上位に送信する。また、端末31,32,・・・,3nは、自端末の属するグループ宛でない場合には、受信中の下りフレームを廃棄する。図9では、この廃棄する下りフレームが"×"印によって示されている。
グループ識別子を導入することにより、端末31,・・・,3mは自端末が属するグループ宛の下りフレームであるかどうかを容易に判断することができるが、グループ識別子がなくても端末31,・・・,3mはアクセスポイント2から自端末宛のパケットを受信することができる。しかし、グループ識別子を使用すると、アクセスポイント2はグループに属する全ての端末に対して制御を行うことができる。例えば、発明の実施の形態2との組合せによりグループ単位に上りフレームの送信タイミングを与えられる。
図10に示すように、アクセスポイント2は、タイムアウトの発生にともない(S101)、受信パケットの多重処理(S131)、一斉同報処理(S132)を宛先グループ単位で行う。ここで、アクセスポイント2は、各パケットの宛先情報及びパケット長に加えて、多重パケットヘッダに宛先グループを識別するためのグループ識別子を格納する。また、宛先グループ単位で一斉同報を行うので、宛先グループ単位に適応変調を適用することができる。またさらに、宛先グループは、各端末のアクセスポイント2との距離や各端末がアクセスポイント2から受信する信号強度をもとに各端末の無線状況に合わせて構成することができる。
なお、本実施形態では、実施形態1〜3についてそれぞれ別個に説明したが、これらを適宜組み合わせてもよい。
2…アクセスポイント
31,32,・・・,3n…端末
Claims (18)
- アクセスポイントと、当該アクセスポイントと無線通信する複数の端末とを有する無線通信アクセス制御システムであって、
前記アクセスポイントは、
前記複数の端末を複数のグループに区分けした前記グループ単位に、前記複数の端末宛の下りパケットを多重する手段と、
前記多重した下りパケットにパケット頭出し情報を付与した下りフレームを、前記複数の端末それぞれに前記グループ単位の無線状況に応じた適切な伝送レートで一斉同報する手段とを備え、さらに、
前記端末は、
前記アクセスポイントから前記下りフレームを受信して前記パケット頭出し情報に基づいて自端末宛のパケットを抽出する手段と、
前記アクセスポイントに上りフレームを送信する手段とを備えた無線通信アクセス制御システム。 - 複数の端末と無線通信するアクセスポイントであって、
前記複数の端末を複数のグループに区分けした前記グループ単位に、前記複数の端末宛の下りパケットを多重する手段と、
前記多重した下りパケットにパケット頭出し情報を付与した下りフレームを、前記複数の端末それぞれに前記グループ単位の無線状況に応じた適切な伝送レートで一斉同報する手段とを備えたアクセスポイント。 - アクセスポイントと無線通信する端末であって、
前記端末を含む複数の端末を区分けしたグループ単位の伝送レートで一斉同報された下りフレームを前記アクセスポイントから受信して、前記下りフレームに含まれるパケット頭出し情報に基づいて前記下りフレームに含まれる自端末宛のパケットを抽出する手段と、
前記アクセスポイントに上りフレームを送信する手段とを備えた端末。 - 前記一斉同報する手段は、前記パケット頭出し情報とともに、前記端末それぞれが前記上りフレームを送信するための送信タイミング情報を付与して前記下りフレームを一斉同報し、
前記上りフレームを送信する手段は、前記送信タイミング情報に基づいて前記上りフレームを送信することを特徴とする請求項1に記載の無線通信アクセス制御システム。 - 前記一斉同報する手段は、前記パケット頭出し情報とともに、前記複数のグループを識別するためのグループ識別子を付与して各グループ単位に前記下りフレームを一斉同報し、
前記抽出する手段は、前記端末が前記下りフレームを受信して前記グループ識別子に基づいて前記下りフレームの受信の可否を判定し、当該判定結果に応じて自端末宛のパケットを抽出することを特徴とする請求項1又は4に記載の無線通信アクセス制御システム。 - 前記一斉同報する手段は、前記パケット頭出し情報とともに、前記端末それぞれが上りフレームを送信するための送信タイミング情報を付与して前記下りフレームを一斉同報することを特徴とする請求項2に記載のアクセスポイント。
- 前記一斉同報する手段は、前記パケット頭出し情報とともに、前記複数のグループを識別するためのグループ識別子を付与して各グループ単位に前記下りフレームを一斉同報することを特徴とする請求項2又は6に記載のアクセスポイント。
- 前記下りフレームは、前記端末それぞれが前記上りフレームを送信するための送信タイミング情報がさらに付与されており、
前記上りフレームを送信する手段は、前記送信タイミング情報に基づいて前記上りフレームを送信することを特徴とする請求項3に記載の端末。 - 前記下りフレームは、前記パケット頭出し情報とともに、前記複数のグループを識別するためのグループ識別子がさらに付与されており、
前記抽出する手段は、前記端末が前記下りフレームを受信して前記グループ識別子に基づいて前記下りフレームの受信の可否を判定し、当該判定結果に応じて自端末宛のパケットを抽出することを特徴とする請求項3又は8に記載の端末。 - 複数の端末と無線通信するアクセスポイントを制御するためのアクセスポイント制御プログラムであって、
前記複数の端末を複数のグループに区分けした前記グループ単位に、前記複数の端末宛の下りパケットを多重するステップと、
前記多重した下りパケットにパケット頭出し情報を付与した下りフレームを、前記複数の端末それぞれに前記グループ単位の無線状況に応じた適切な伝送レートで一斉同報するステップとを備えたアクセスポイント制御プログラム。 - 前記一斉同報するステップでは、前記パケット頭出し情報とともに、前記端末それぞれが上りフレームを送信するための送信タイミング情報を付与して前記下りフレームを一斉同報することを特徴とする請求項10に記載のアクセスポイント制御プログラム。
- 前記一斉同報するステップでは、前記パケット頭出し情報とともに、前記複数のグループを識別するためのグループ識別子を付与して各グループ単位に前記下りフレームを一斉同報することを特徴とする請求項10又は11に記載のアクセスポイント制御プログラム。
- アクセスポイントと無線通信する端末を制御するための端末制御プログラムであって、
前記端末を含む複数の端末を区分けしたグループ単位の伝送レートで一斉同報された下りフレームを前記アクセスポイントから受信して、前記下りフレームに含まれるパケット頭出し情報に基づいて前記下りフレームに含まれる自端末宛のパケットを抽出するステップと、
前記アクセスポイントに上りフレームを送信するステップとを備えた端末制御プログラム。 - 前記下りフレームは、前記端末それぞれが前記上りフレームを送信するための送信タイミング情報がさらに付与されており、
前記上りフレームを送信するステップは、前記送信タイミング情報に基づいて前記上りフレームを送信することを特徴とする請求項13に記載の端末制御プログラム。 - 前記下りフレームは、前記パケット頭出し情報とともに、前記複数のグループを識別するためのグループ識別子がさらに付与されており、
前記抽出するステップは、前記端末が前記下りフレームを受信して前記グループ識別子に基づいて前記下りフレームの受信の可否を判定し、当該判定結果に応じて自端末宛のパケットを抽出することを特徴とする請求項13又は14に記載の端末制御プログラム。 - アクセスポイントと複数の端末とが無線通信するための無線通信アクセス制御方法であって、
前記アクセスポイントが、前記複数の端末を複数のグループに区分けした前記グループ単位に、前記複数の端末宛の下りパケットを多重するステップと、
前記アクセスポイントが、前記多重した下りパケットにパケット頭出し情報を付与した下りフレームを、前記複数の端末それぞれに前記グループ単位の無線状況に応じた適切な伝送レートで一斉同報するステップと、
前記端末が、前記アクセスポイントから前記下りフレームを受信して前記パケット頭出し情報に基づいて自端末宛のパケットを抽出するステップと、
前記端末が、前記アクセスポイントに上りフレームを送信するステップとを備えた無線通信アクセス制御方法。 - 複数の端末と無線通信するアクセスポイントを制御するためのアクセスポイント制御方法であって、
前記複数の端末を複数のグループに区分けした前記グループ単位に、前記複数の端末宛の下りパケットを多重するステップと、
前記多重した下りパケットにパケット頭出し情報を付与した下りフレームを、前記複数の端末それぞれに前記グループ単位の無線状況に応じた適切な伝送レートで一斉同報するステップとを備えたアクセスポイント制御方法。 - アクセスポイントと無線通信する端末を制御するための端末制御方法であって、
前記端末を含む複数の端末を区分けしたグループ単位の伝送レートで一斉同報された下りフレームを前記アクセスポイントから受信して、前記下りフレームに含まれるパケット頭出し情報に基づいて前記下りフレームに含まれる自端末宛のパケットを抽出するステップと、
前記アクセスポイントに上りフレームを送信するステップとを備えた端末制御方法。
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