JP4963965B2 - スケーラブル符号化装置、スケーラブル復号装置、及びこれらの方法 - Google Patents

スケーラブル符号化装置、スケーラブル復号装置、及びこれらの方法 Download PDF

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Description

本発明は、ステレオ音声信号に対し、CELP方式による符号化(以下、単にCELP符号化と略すことがある)によってスケーラブル符号化を実現するスケーラブル符号化装置、スケーラブル復号装置、及びこれらの方法に関する。
携帯電話機による通話のように、移動体通信システムにおける音声通信では、現在、モノラル方式による通信(モノラル通信)が主流である。しかし、今後、第4世代の移動体通信システムのように、伝送レートのさらなる高ビットレート化が進めば、複数チャネルを伝送するだけの帯域を確保できるようになるため、音声通信においてもステレオ方式による通信(ステレオ通信)が普及することが期待される。
例えば、音楽をHDD(ハードディスク)搭載の携帯オーディオプレーヤに記録し、このプレーヤにステレオ用のイヤホンやヘッドフォン等を装着してステレオ音楽を楽しむユーザが増えている現状を考えると、将来、携帯電話機と音楽プレーヤとが結合し、ステレオ用のイヤホンやヘッドフォン等の装備を利用しつつ、ステレオ方式による音声通信を行うライフスタイルが一般的になることが予想される。また、最近普及しつつあるTV会議等の環境において、臨場感ある会話を可能とするため、やはりステレオ通信が行われるようになることが予想される。
ところが、ステレオ通信が普及しても、依然としてモノラル通信も行われると予想される。何故なら、モノラル通信は低ビットレートであるため通信コストが安くなることが期待され、また、モノラル通信のみに対応した携帯電話機は回路規模が小さくなるため安価となり、高品質な音声通信を望まないユーザは、モノラル通信のみに対応した携帯電話機を購入するだろうからである。よって、一つの通信システム内において、ステレオ通信に対応した携帯電話機とモノラル通信に対応した携帯電話機とが混在するようになり、通信システムは、これらステレオ通信およびモノラル通信の双方に対応する必要性が生じる。
また、移動体通信システムは無線信号によって通信データをやりとりするため、伝搬路環境によっては通信データの一部を失う場合がある。そこで、かかる場合でも残りの受信データから元の通信データを復元することができる機能を携帯電話機が有していれば非常に有用である。
ステレオ通信およびモノラル通信の双方に対応することができ、かつ、通信データの一部を失っても残りの受信データから元の通信データを復元することができる機能として、ステレオ信号とモノラル信号とからなるスケーラブル符号化がある。この機能を有したスケーラブル符号化装置の例として、例えば、非特許文献1に開示されたものがある。
ISO/IEC 14496-3:1999 (B.14 Scalable AAC with core coder)
しかしながら、非特許文献1に開示のスケーラブル符号化装置は、オーディオ信号を対象にしたものであり音声信号は想定していないため、音声信号に対しそのまま適用すると、符号化効率が低下するという問題がある。すなわち、音声信号に対しては、効率的な符号化が可能なCELP符号化を適用することが望まれるが、非特許文献1には、CELP方式を適用した場合の、特に拡張レイヤにおいてCELP符号化を適用する場合の具体的
な構成は示されておらず、想定外である音声信号に対して最適化されているCELP符号化をそのまま適用しても、望ましい符号化効率を得るのは困難である。
よって、本発明の目的は、ステレオ音声信号に対し、CELP符号化によるスケーラブル符号化を実現し、符号化効率を向上させることができるスケーラブル符号化装置、スケーラブル復号装置、及びこれらの方法を提供することである。
本発明のスケーラブル符号化装置は、第1チャネル信号と第2チャネル信号とを含むステレオ音声信号からモノラル音声信号を生成する生成手段と、前記モノラル音声信号に対しCELP方式の符号化を施すモノラル符号化手段と、前記第2チャネル信号に対するCELP方式の符号化で生じる符号化歪みを算出する算出手段と、前記第1チャネル信号に対しCELP方式の符号化を施して、当該符号化で生じる前記第1チャネル信号の符号化歪み及び前記算出手段で算出される前記第2チャネル信号の符号化歪みの和が最小となる前記第1チャネル信号の符号化パラメータを求める第1チャネル符号化手段と、を具備する構成を採る。
本発明によれば、ステレオ音声信号に対し、CELP符号化によるスケーラブル符号化を実現することができ、符号化効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、ここでは、2チャネルからなるステレオ音声信号を符号化する場合を例にとって説明し、また、以下に示す第1チャネルおよび第2チャネルとは、それぞれLチャネルおよびRチャネル、またはその逆のチャネルのことを示している。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るスケーラブル符号化装置100の主要な構成を示すブロック図である。このスケーラブル符号化装置100は、加算器101、乗算器102、モノラル信号用CELPエンコーダ103、および第1チャネル信号用エンコーダ104を備える。
スケーラブル符号化装置100の各部は以下の動作を行う。
加算器101は、スケーラブル符号化装置100に入力された第1チャネル信号CH1および第2チャネル信号CH2を加算し、和信号を生成する。乗算器102は、この和信
号に1/2を乗じてスケールを半分とし、モノラル信号Mを生成する。すなわち、加算器101および乗算器102は、第1チャネル信号CH1および第2チャネル信号CH2の平均信号を求め、これをモノラル信号Mとする。
モノラル信号用CELPエンコーダ103は、このモノラル信号Mに対しCELP符号化を行い、サブフレームごとに得られるCELP符号化パラメータをスケーラブル符号化装置100の外部に出力する。また、モノラル信号用CELPエンコーダ103は、このサブフレームごとのCELP符号化パラメータを用いて(サブフレームごとに)合成される合成モノラル信号M’を第1チャネル信号用エンコーダ104に出力する。ここで、CELP符号化パラメータとは、LPC(LSP)パラメータ、適応音源符号帳インデックス、適応音源ゲイン、固定音源符号帳インデックス、および固定音源ゲインのことである。
第1チャネル信号用エンコーダ104は、スケーラブル符号化装置100に入力された第1チャネル信号CH1に対し、同様にスケーラブル符号化装置100に入力された第2チャネル信号CH2と、モノラル信号用CELPエンコーダ103から出力された合成モノラル信号M’とを用いて後述の符号化を行い、得られる第1チャネル信号のCELP符号化パラメータをスケーラブル符号化装置100の外部に出力する。
このスケーラブル符号化装置100の特徴の1つは、加算器101、乗算器102、およびモノラル信号用CELPエンコーダ103によって第1レイヤを、第1チャネル信号用エンコーダ104によって第2レイヤを構成し、第1レイヤからは、モノラル信号の符号化パラメータが出力され、第2レイヤからは、復号側において第1レイヤの復号信号(モノラル信号)と併せて復号することによりステレオ信号を得ることができる符号化パラメータが出力されることである。すなわち、本実施の形態に係るスケーラブル符号化装置は、モノラル信号とステレオ信号とからなるスケーラブル符号化を実現する。
この構成により、上記の第1レイヤおよび第2レイヤからなる符号化パラメータを取得した復号装置は、伝送路環境の悪化により、第2レイヤの符号化パラメータを取得することができず、第1レイヤの符号化パラメータしか取得できなかったとしても、低品質ではあるがモノラル信号を復号することができる。また、復号装置が第1レイヤおよび第2レイヤ双方の符号化パラメータを取得することができた場合、これらを用いて高品質なステレオ信号を復号することができる。
以下に、スケーラブル符号化装置100から出力される第1レイヤおよび第2レイヤの符号化パラメータによって、復号装置がステレオ信号を復号することができる原理について説明する。図2は、モノラル信号と第1チャネル信号および第2チャネル信号との関係を示す図である。
符号化前のモノラル信号Mは、図2Aに示すように、第1チャネル信号CH1および第2チャネル信号CH2の和に1/2を乗じて、すなわち、次の(式1)によって求めることができる。
M=(CH1+CH2)/2 …(式1)
よって、モノラル信号Mと第1チャネル信号CH1とがわかれば、理想的には第2チャネル信号CH2も求まる。
しかし、実際には、モノラル信号Mと第1チャネル信号CH1とに対し符号化を行うと、符号化による符号化歪みが発生するため、上記の(式1)が成り立たなくなる。より詳細には、第1チャネル信号CH1とモノラル信号Mとの差分を第1チャネル信号差分ΔCH1と呼び、第2チャネル信号CH2とモノラル信号Mとの差分を第2チャネル信号差分
ΔCH2と呼ぶこととすると、符号化を行うことによって、図2Bに示すようにΔCH1とΔCH2との間に差が生じ、(式1)の関係を満たさないようになるため、復号によって、モノラル信号Mと第1チャネル信号CH1とを得ることができても、これらからは第2チャネル信号CH2を正確に求めることができなくなる。よって、復号信号の音質劣化を防止するためには、これら2つの符号化歪みの差を考慮した符号化方法を考える必要がある。
そこで、本実施の形態に係るスケーラブル符号化装置100は、CH1およびCH2の復号精度をより向上させるために、CH1を符号化する際に、CH2の符号化歪みも最小となるようにCH1の符号化歪みを最小化して、CH1の符号化パラメータを決定する。これにより、復号信号の音質劣化を防止することができる。
一方、CH2の復号は、復号装置において、モノラル信号の復号信号およびCH1の復号信号から生成する。上記の(式1)から以下の(式2)が導かれるので、この(式2)に従ってCH2を生成することができる。
CH2=2×M−CH1 …(式2)
図3は、モノラル信号用CELPエンコーダ103内部の主要な構成を示すブロック図である。
このモノラル信号用CELPエンコーダ103は、LPC分析部111、LPC量子化部112、LPC合成フィルタ113、加算器114、聴感重み付け部115、歪み最小化部116、適応音源符号帳117、乗算器118、固定音源符号帳119、乗算器120、ゲイン符号帳121、および加算器122を備える。
LPC分析部111は、乗算器102から出力されたモノラル信号Mに対して線形予測分析を施し、分析結果であるLPCパラメータをLPC量子化部112および聴感重み付け部115へ出力する。
LPC量子化部112は、LPC分析部111から出力されたLPCパラメータを量子化に適したLSPパラメータに変換した後に量子化し、得られる量子化LSPパラメータ(C)をモノラル信号用CELPエンコーダ103の外部に出力する。この量子化LSPパラメータは、モノラル信号用CELPエンコーダ103によって得られるCELP符号化パラメータの1つである。また、LPC量子化部112は、この量子化LSPパラメータを量子化LPCパラメータに再変換後、これをLPC合成フィルタ113へ出力する。
LPC合成フィルタ113は、LPC量子化部112から出力される量子化LPCパラメータを用いて、後述の適応音源符号帳117および固定音源符号帳119で生成された音源ベクトルを駆動音源としてLPC合成フィルタによる合成を行う。得られた合成信号M’は、加算器114および第1チャネル信号用エンコーダ104へ出力される。
加算器114は、LPC合成フィルタ113から出力された合成信号の極性を反転させ、モノラル信号Mに加算することにより誤差信号を算出し、この誤差信号を聴感重み付け部115へ出力する。この誤差信号が符号化歪みに相当する。
聴感重み付け部115は、LPC分析部111から出力されたLPCパラメータに基づいて構成される聴感重み付けフィルタを用いて、加算器114から出力された符号化歪みに対して聴感的な重み付けを行い、この信号を歪み最小化部116へ出力する。
歪み最小化部116は、聴感重み付け部115から出力される符号化歪みが最小となるように、適応音源符号帳117、固定音源符号帳119、およびゲイン符号帳121に対し各種パラメータを指示する。具体的には、歪み最小化部116は、適応音源符号帳117、固定音源符号帳119、およびゲイン符号帳121に対して、使用するインデックス(C、C、C)を指示する。
適応音源符号帳117は、過去に生成されたLPC合成フィルタ113への駆動音源の音源ベクトルを内部バッファに記憶しており、歪み最小化部116から指示されたインデックスに対応する適応符号帳ラグに基づいて、この記憶されている音源ベクトルから1サブフレーム分を生成し、適応音源ベクトルとして乗算器118へ出力する。
固定音源符号帳119は、歪み最小化部116から指示されたインデックスに対応する音源ベクトルを、固定音源ベクトルとして乗算器120へ出力する。
ゲイン符号帳121は、歪み最小化部116から指示されたインデックスに対応するゲイン、具体的には、適応音源符号帳117からの適応音源ベクトル、および固定音源符号帳119からの固定音源ベクトル、に対する各ゲインを生成し、乗算器118、120へそれぞれ出力する。
乗算器118は、ゲイン符号帳121から出力された適応音源ゲインを、適応音源符号帳117から出力された適応音源ベクトルに乗じ、加算器122へ出力する。
乗算器120は、ゲイン符号帳121から出力された固定音源ゲインを、固定音源符号帳119から出力された固定音源ベクトルに乗じ、加算器122へ出力する。
加算器122は、乗算器118から出力された適応音源ベクトルと、乗算器120から出力された固定音源ベクトルとを加算し、加算後の音源ベクトルを駆動音源としてLPC合成フィルタ113に出力する。また、加算器122は、得られた駆動音源の音源ベクトルを適応音源符号帳117へフィードバックする。
LPC合成フィルタ113は、前述の通り、加算器122から出力される音源ベクトル、すなわち、適応音源符号帳117および固定音源符号帳119で生成された音源ベクトルを駆動音源としてLPC合成フィルタによる合成を行う。
このように、適応音源符号帳117および固定音源符号帳119で生成された音源ベクトルを用いて符号化歪みが求められる一連の処理は、閉ループ(帰還ループ)となっており、歪み最小化部116は、この符号化歪みが最小となるように、適応音源符号帳117、固定音源符号帳119、およびゲイン符号帳121に対して指示を行う。そして、歪み最小化部116は、符号化歪みが最小となる各種CELP符号化パラメータ(C、C、C)をスケーラブル符号化装置100の外部に出力する。
図4は、第1チャネル信号用エンコーダ104内部の主要な構成を示すブロック図である。
なお、この第1チャネル信号用エンコーダ104において、LPC分析部131、LPC量子化部132、LPC合成フィルタ133、加算器134、歪み最小化部136、適応音源符号帳137、乗算器138、固定音源符号帳139、乗算器140、ゲイン符号帳141、および加算器142は、上記のモノラル信号用CELPエンコーダ103における、LPC分析部111、LPC量子化部112、LPC合成フィルタ113、加算器114、歪み最小化部116、適応音源符号帳117、乗算器118、固定音源符号帳1
19、乗算器120、ゲイン符号帳121、および加算器122とそれぞれ同様の構成であるため、説明を省略する。
全く新規な構成は、第2チャネル信号誤差成分算出部143である。また、聴感重み付け部135および歪み最小化部136の基本的動作は、モノラル信号用CELPエンコーダ103における聴感重み付け部115および歪み最小化部116と同様であるが、これらは第2チャネル信号誤差成分算出部143の出力を受けて、以下のようにモノラル信号用CELPエンコーダ103と異なる動作も行う。
本実施の形態に係るスケーラブル符号化装置100は、第2レイヤ、すなわち、第1チャネル信号用エンコーダ104においてCH1を符号化する際に、CH1の符号化歪み及びCH2の符号化歪みの和を最小化するように、CH1の符号化パラメータを決定する。これにより、CH1およびCH2の符号化歪みが同時に最適化されることにより、高品質な音声を達成することができる。
第2チャネル信号誤差成分算出部143は、第2チャネル信号に仮にCELP符号化を施した場合の誤差成分、すなわち、上記のCH2の符号化歪みを算出する。具体的には、第2チャネル信号誤差成分算出部143内の第2チャネル合成信号生成部144は、合成モノラル信号M’を2倍し、この値から合成第1チャネル信号CH1’を減じることにより、合成第2チャネル信号CH2’を算出する。第2チャネル信号のCELP符号化は行わない。そして、加算器145が、第2チャネル信号CH2と合成第2チャネル信号CH2’との差分を求める。
聴感重み付け部135は、モノラル信号用CELPエンコーダ103内の聴感重み付け部115と同様に、第1チャネル信号CH1と合成第1チャネル信号CH1’との差分、すなわち第1チャネルの符号化歪みに聴感重み付けを施す。さらに、聴感重み付け部135は、第2チャネル信号CH2と合成第2チャネル信号CH2’との差分、すなわち第2チャネルの符号化歪みにも聴感重み付けを施す。
歪み最小化部136は、これらの聴感重み付けされた符号化歪み、すなわち、第1チャネル信号に対する符号化歪み及び第2チャネル信号に対する符号化歪みの和を最小化するように、以下に示すアルゴリズムによって最適な適応音源ベクトル、固定音源ベクトル、及びこれらのゲインが決定される。
以下は、歪み最小化部136において使用される符号化歪み最小化のアルゴリズムを説明したものである。なお、CH1、CH2は入力信号、CH1’はCH1の合成信号、CH2’はCH2の合成信号、M’は合成モノラル信号とする。
第1チャネル信号および第2チャネル信号に対する符号化歪みの和dは、以下の(式3)で表される。
d=‖CH1−CH1’‖+‖CH2−CH2’‖ …(式3)
ところで、モノラル信号と第1チャネル信号および第2チャネル信号の関係から、CH2’は、以下の(式4)に示すように、既に符号化されたモノラルの合成信号M’と第1チャネルの合成信号CH1’とによって表すことができる。
CH2’=2×M’−CH1’ …(式4)
よって、(式3)は、以下の(式5)と書き直すことができる。
d=‖CH1−CH1’‖+‖CH2−(2×M’−CH1’)‖ …(式5)
すなわち、本実施の形態に係るスケーラブル符号化装置は、(式5)で表される符号化歪みdを最小にするようなCH1’を得るような第1チャネル信号のCELP符号化パラ
メータを探索により求める。
具体的には、まず第1チャネルに対するLPCパラメータの分析・量子化を行う。次に、上記(式5)で表される符号化歪みを最小にするような適応音源符号帳探索、固定音源符号帳探索、および音源ゲイン探索を行い、適応音源符号帳インデックス、固定音源符号帳インデックス、および音源ゲインインデックスを決定する。
すなわち、CH1の符号化歪み及びCH2の符号化歪みの和を最小にするにもかかわらず、符号化の過程では、CH1の符号化歪みのみを考慮すればよい。これによって、CH2に対する符号化歪みも同時に考慮される。
このように、第1チャネルのパラメータの符号化(適応音源符号帳インデックスおよび固定音源符号帳インデックス)を最適に行うことによって、第1チャネルの信号のみならず、第2チャネルの信号に対しても符号化歪みを最小化するように符号化を行うことができる。
次に、歪み最小化部136において使用される符号化歪みを最小化するアルゴリズムのもう一つのバリエーションについて説明する。ここでは、第1チャネル信号の符号化歪み及び第2チャネル信号の符号化歪みに対し、聴感重み付け部135での聴感的な重み付けに加えて、いずれかのチャネル信号を高精度に符号化したい場合に、その程度に応じた重み付けを行う場合について説明する。なお、α、βは聴感重み付け後のCH1およびCH2のそれぞれの符号化歪みに対する重み係数とする。
第1チャネル信号および第2チャネル信号に対する符号化歪みの和d’は、以下の(式6)で表される。
d’=α×‖CH1−CH1’‖+β×‖CH2−CH2’‖ …(式6)
ところで、モノラル信号と第1チャネル信号および第2チャネル信号の関係から、CH2’は、以下の(式7)に示すように、既に符号化されたモノラルの合成信号M’と第1チャネルの合成信号CH1’とで表すことができる。
CH2’=2×M’−CH1’ …(式7)
よって、(式6)は、以下の(式8)となる。
d’=α×‖CH1−CH1’‖+β×‖CH2−(2×M’−CH1’)‖
…(式8)
本実施の形態に係るスケーラブル符号化装置は、この(式8)で表される符号化歪みd’を最小にするようなCH1’を得るように第1チャネルCELP符号化パラメータを探索により求める。
具体的には、まず第1チャネルに対するLPCパラメータの分析・量子化を行う。次に、(式8)で表される符号化歪みを最小にするような適応音源符号帳探索、固定音源符号帳探索、および音源ゲイン探索を行い、適応音源符号帳インデックス、固定音源符号帳インデックス、および音源ゲインインデックスを決定する。
すなわち、CH1の符号化歪み及びCH2の符号化歪みの和を最小にするにもかかわらず、符号化の過程では、CH1の符号化歪みのみを考慮すれば良い。これによって、CH2に対する符号化歪みも同時に考慮されたことになる。
ここで、同時に考慮するということは、必ずしも同じ割合で符号化歪みを考慮するということを意味するのではなく、例えば第1チャネル信号と第2チャネル信号とが全く独立の信号(例えば、音声信号と別の音楽信号とであったり、あるいは話者Aの音声と話者B
の音声とである場合等)であって、第1チャネル信号をより高精度に符号化したい場合には、第1チャネル信号の歪み信号に対する重み係数αをβよりも大きな値にすることによって、第1チャネル信号の歪みを第2チャネル信号に比べて小さくすることができる。
このように、第1チャネルのパラメータの符号化(適応音源符号帳インデックスおよび固定音源符号帳インデックス)を最適に行うことによって、第1チャネルの信号のみならず、第2チャネルの信号に対しても符号化歪みを最小化するように符号化を行うことができる。
なお、αおよびβの値の決定方法としては、入力信号の種別(音声信号あるいは音楽信号など)によってあらかじめ、テーブルとして用意しておくこともできるし、あるいは、一定区間(フレーム、サブフレーム等)の信号のエネルギーの比を算出して、決定することも可能である。
図5は、上記のスケーラブル符号化装置100によって生成された符号化パラメータを復号する、すなわち、スケーラブル符号化装置100に対応するスケーラブル復号装置150の主要な構成を示すブロック図である。
モノラル信号用CELPデコーダ151は、モノラル信号のCELP符号化パラメータからモノラル信号M’を合成する。第1チャネル信号用デコーダ152は、第1チャネル信号のCELP符号化パラメータから第1チャネル信号CH1’を合成する。
一方、第2チャネル信号用デコーダ153は、モノラル信号M’と第1チャネル信号CH1’とから、以下の(式9)に従って第2チャネル信号CH2’を求める。
CH2’=2×M’−CH1’ …(式9)
このように、本実施の形態によれば、CH1を符号化する際に、CH1の符号化歪み及びCH2の符号化歪みの和を最小化するように、CH1の符号化パラメータを決定するため、CH1およびCH2の復号精度を向上させることができ、復号信号の音質劣化を防止することができる。
なお、本実施の形態では、CH1の符号化歪み及びCH2の符号化歪みの和を最小化するようにCH1の符号化パラメータを決定したが、CH1の符号化歪み及びCH2の符号化歪みの双方がいずれも最小化するようにCH1の符号化パラメータを決定しても良い。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2に係るスケーラブル符号化装置200の主要な構成を示すブロック図である。なお、このスケーラブル符号化装置200は、実施の形態1に示したスケーラブル符号化装置100と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態では、第2レイヤにおいてCH1を符号化する際に、CH1のモノラル信号からの差分パラメータを符号化する。より詳細には、第1チャネル信号用エンコーダ104aは、スケーラブル符号化装置200に入力された第1チャネル信号CH1に対し、CELP符号化に準じた符号化、すなわち、線形予測分析および適応音源符号帳探索による符号化を行い、この過程で得られる符号化パラメータと、モノラル信号用CELPエンコーダ103から出力されるモノラル信号のCELP符号化パラメータとの差分パラメータを求める。なお、この符号化についても単にCELP符号化と呼ぶこととすると、上記の処理は、モノラル信号Mと第1チャネル信号CH1とに対し、CELP符号化パラメータのレベル(段階)で差分をとることに相当する。そして、第1チャネル信号用エンコー
ダ104aは、上記の差分パラメータに対して符号化を行う。これにより、差分パラメータを量子化することになるので、より効率的な符号化を行うことができる。
モノラル信号用CELPエンコーダ103は、実施の形態1と同様に、第1チャネル信号および第2チャネル信号から生成されたモノラル信号に対してCELP符号化を行い、モノラル信号のCELP符号化パラメータを抽出し、出力する。このモノラル信号のCELP符号化パラメータは、第1チャネル信号用エンコーダ104aにも入力される。また、モノラル信号用CELPエンコーダ103は、合成されたモノラル信号M’も第1チャネル信号用エンコーダ104aに出力する。
第1チャネル信号用エンコーダ104aの入力は、第1チャネル信号CH1、第2チャネル信号CH2、合成されたモノラル信号M’、およびモノラル信号のCELP符号化パラメータである。第1チャネル信号用エンコーダ104aは、モノラル信号に対する第1チャネル信号の差分を符号化し、第1チャネル信号のCELP符号化パラメータを出力する。ここで、モノラル信号は既にCELP符号化されていて、符号化パラメータが抽出されているので、第1チャネル信号のCELP符号化パラメータは、モノラル信号のCELP符号化パラメータに対する差分パラメータとなっている。
図7は、第1チャネル信号用エンコーダ104a内部の主要な構成を示すブロック図である。
LPC量子化部132は、LPC分析部131で得られる第1チャネル信号CH1のLPCパラメータと、モノラル信号用CELPエンコーダ103で既に求められているモノラル信号MのLPCパラメータとの差分LPCパラメータを求め、この差分を量子化して最終的な第1チャネルのLPCパラメータとする。
音源探索は次のように行われる。適応音源符号帳137aは、第1チャネルCH1の適応符号帳ラグをモノラル信号の適応符号帳ラグとこれに対する差分ラグパラメタとして表す。固定音源符号帳139aは、CH1の固定音源符号帳インデックスとして、モノラル信号用CELPエンコーダ103の固定音源符号帳119で使用されたモノラル信号M用の固定音源符号帳インデックスを用いる。すなわち、固定音源符号帳139aは、固定音源ベクトルとして、モノラル信号の符号化で得られたものと同一のものを用いる。
音源ゲインは、モノラル信号Mの符号化で得られた適応音源ゲインとこれに乗じるゲイン乗数値との積、または、モノラル信号Mの符号化で得られた固定音源ゲインとこれに乗じるゲイン乗数値(適応音源ゲインに乗じるものと同一)との積で表し、このゲイン乗数値を符号化する。
図8は、上記のスケーラブル符号化装置200に対応するスケーラブル復号装置250の主要な構成を示すブロック図である。
第1チャネル信号用デコーダ152aは、モノラル信号のCELP符号化パラメータおよび第1チャネル信号のCELP符号化パラメータの双方から、第1チャネル信号CH1’を合成する。
このように、本実施の形態によれば、第2レイヤにおいてCH1を符号化する際に、モノラル信号からの差分パラメータを符号化するため、より効率的な符号化を行うことができる。
以上、本発明に係る実施の形態1、2について説明した。
本発明に係るスケーラブル符号化装置およびスケーラブル復号装置は、上記各実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。
本発明に係るスケーラブル符号化装置およびスケーラブル復号装置は、移動体通信システムにおける通信端末装置および基地局装置に搭載することも可能であり、これにより上記と同様の作用効果を有する通信端末装置および基地局装置を提供することができる。
なお、上記各実施の形態において、モノラル信号MをCH1とCH2の平均信号としたが、かならずしもこれに限ったものではない。
また、適応音源符号帳は、適応符号帳と呼ばれることがある。また、固定音源符号帳は、固定符号帳、雑音符号帳、確率符号帳(stochastic codebook)、または乱数符号帳(random codebook)と呼ばれることがある。
また、ここでは、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されていても良いし、一部または全てを含むように1チップ化されていても良い。
また、ここではLSIとしたが、集積度の違いによって、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSI等と呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラム化することが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続もしくは設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。
さらに、半導体技術の進歩または派生する別技術により、LSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。バイオ技術の適応等が可能性としてあり得る。
本明細書は、2004年9月30日出願の特願2004−288327に基づく。この内容はすべてここに含めておく。
本発明に係るスケーラブル符号化装置、スケーラブル復号装置、及びこれらの方法は、移動体通信システムにおいて、ステレオ音声信号に対し、CELP符号化によるスケーラブル符号化を行う通信端末装置、基地局装置等の用途に適用できる。
実施の形態1に係るスケーラブル符号化装置の主要な構成を示すブロック図 モノラル信号と第1チャネル信号および第2チャネル信号との関係を示す図 実施の形態1に係るモノラル信号用CELPエンコーダ内部の主要な構成を示すブロック図 実施の形態1に係る第1チャネル信号用エンコーダ内部の主要な構成を示すブロック図 実施の形態1に係るスケーラブル復号装置の主要な構成を示すブロック図 実施の形態2に係るスケーラブル符号化装置の主要な構成を示すブロック図 実施の形態2に係る第1チャネル信号用エンコーダ内部の主要な構成を示すブロック図 実施の形態2に係るスケーラブル復号装置の主要な構成を示すブロック図

Claims (14)

  1. 第1チャネル信号と第2チャネル信号とを含むステレオ音声信号からモノラル音声信号を生成する生成手段と、
    前記モノラル音声信号に対しCELP方式の符号化を施すモノラル符号化手段と、
    前記第2チャネル信号に対するCELP方式の符号化で生じる符号化歪みを算出する算出手段と、
    前記第1チャネル信号に対しCELP方式の符号化を施して、当該符号化で生じる前記第1チャネル信号の符号化歪みおよび前記算出手段で算出される前記第2チャネル信号の符号化歪みの和が最小となる前記第1チャネル信号の符号化パラメータを求める第1チャネル符号化手段と、
    を具備し、
    前記第1チャネル符号化手段は、
    前記モノラル符号化手段において前記モノラル音声信号に対する固定音源符号帳探索で得られる固定音源符号帳インデックスを、前記第1チャネル信号の固定音源符号帳インデックスとして用いる、
    スケーラブル符号化装置。
  2. 前記モノラル符号化手段は、
    前記モノラル音声信号に対するCELP方式の符号化で得られる符号化パラメータを用いて合成モノラル信号を生成し、
    前記第1チャネル符号化手段は、
    前記第1チャネル信号に対するCELP方式の符号化で得られる符号化パラメータを用いて合成第1チャネル信号を生成し、
    前記算出手段は、
    前記合成モノラル信号と前記合成第1チャネル信号とを用いて合成第2チャネル信号を生成し、前記第2チャネル信号と前記合成第2チャネル信号との差分を求めることにより、前記第2チャネル信号に対するCELP方式の符号化で生じる符号化歪みを算出する、 請求項1記載のスケーラブル符号化装置。
  3. 前記第2チャネル信号に対する符号化を行わない請求項1記載のスケーラブル符号化装置。
  4. 前記和は、前記第1チャネル信号の符号化歪み及び前記第2チャネル信号の符号化歪みにそれぞれ重み付けした歪みの和である請求項1記載のスケーラブル符号化装置。
  5. 前記モノラル符号化手段は、
    前記モノラル音声信号に対する線形予測分析で得られる符号化パラメータを前記第1チャネル符号化手段に出力し、
    前記第1チャネル符号化手段は、
    前記第1チャネル信号に対する線形予測分析で得られる符号化パラメータと前記モノラル符号化手段から出力される符号化パラメータとの差分を符号化する、
    請求項1記載のスケーラブル符号化装置。
  6. 前記モノラル符号化手段は、
    前記モノラル音声信号に対する適応音源符号帳探索で得られる符号化パラメータを前記第1チャネル符号化手段に出力し、
    前記第1チャネル符号化手段は、
    前記第1チャネル信号に対する適応音源符号帳探索で得られるパラメータと前記モノラル符号化手段から出力される符号化パラメータとの差分を符号化する、
    請求項1記載のスケーラブル符号化装置。
  7. 前記生成手段は、
    前記第1チャネル信号および前記第2チャネル信号の平均を求めて前記モノラル音声信号とする、
    請求項1記載のスケーラブル符号化装置。
  8. 請求項記載のスケーラブル符号化装置に対応するスケーラブル復号装置であって、
    前記モノラル符号化手段から出力される符号化パラメータを用いてモノラル音声信号を復号するモノラル復号手段と、
    前記モノラル符号化手段から出力される符号化パラメータと前記第1チャネル符号化手段から出力される符号化パラメータとを用いてステレオ音声信号の第1チャネル信号を復号する第1チャネル復号手段と、
    前記モノラル音声信号と前記ステレオ音声信号の第1チャネル信号とを用いて前記ステレオ音声信号の第2チャネル信号を復号する第2チャネル復号手段と、
    を具備するスケーラブル復号装置。
  9. 請求項1記載のスケーラブル符号化装置を具備する通信端末装置。
  10. 請求項記載のスケーラブル復号装置を具備する通信端末装置。
  11. 請求項1記載のスケーラブル符号化装置を具備する基地局装置。
  12. 請求項記載のスケーラブル復号装置を具備する基地局装置。
  13. 第1チャネル信号と第2チャネル信号とを含むステレオ音声信号からモノラル音声信号を生成する生成ステップと、
    前記モノラル音声信号に対しCELP方式の符号化を施すモノラル符号化ステップと、 前記第2チャネル信号に対するCELP方式の符号化で生じる符号化歪みを算出する算出ステップと、
    前記第1チャネル信号に対しCELP方式の符号化を施して、当該符号化で生じる前記第1チャネル信号の符号化歪みおよび前記算出ステップにおいて算出される前記第2チャネル信号の符号化歪みの和が最小となる前記第1チャネル信号の符号化パラメータを求める第1チャネル符号化ステップと、
    を具備し、
    前記第1チャネル符号化ステップでは、
    前記モノラル符号化ステップにおいて前記モノラル音声信号に対する固定音源符号帳探索で得られる固定音源符号帳インデックスが、前記第1チャネル信号の固定音源符号帳インデックスとして用いられる、
    スケーラブル符号化方法。
  14. 請求項13記載のスケーラブル符号化方法に対応するスケーラブル復号方法であって、 前記モノラル符号化ステップで生成される符号化パラメータを用いてモノラル音声信号を復号するモノラル復号ステップと、
    前記第1チャネル符号化ステップで生成される符号化パラメータを用いてステレオ音声信号の第1チャネル信号を復号する第1チャネル復号ステップと、
    前記モノラル音声信号と前記ステレオ音声信号の第1チャネル信号とを用いて前記ステレオ音声信号の第2チャネル信号を復号する第2チャネル復号ステップと、
    を具備するスケーラブル復号方法。
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