JP4962868B2 - 遊星歯車式変速機、無段変速装置および遊星歯車式変速機の組立方法 - Google Patents
遊星歯車式変速機、無段変速装置および遊星歯車式変速機の組立方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4962868B2 JP4962868B2 JP2008011738A JP2008011738A JP4962868B2 JP 4962868 B2 JP4962868 B2 JP 4962868B2 JP 2008011738 A JP2008011738 A JP 2008011738A JP 2008011738 A JP2008011738 A JP 2008011738A JP 4962868 B2 JP4962868 B2 JP 4962868B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- planetary gear
- shaft
- plate
- gear shaft
- shaft hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/08—General details of gearing of gearings with members having orbital motion
- F16H57/082—Planet carriers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Structure Of Transmissions (AREA)
Description
そこで、キャリアに支持される遊星歯車軸をストレスメンバー(変形補強部材)として用いることで、キャリアとしての剛性を向上させることが考えられる。
なお、キャリアの剛性を高くする利点としては、遊星ギヤの歯当たりが良好となり、動力伝達効率が向上するという点がある。このことは、トロイダル型無段変速機だけでなく、AT(オートマチックトランスミッション)などのその他の機構においても同様である。
この場合に、複数の板状部が互いに間隔をあけて連結部等により一体に接続されていることから、例えば、一対の板状部にそれぞれ設けられた軸孔に遊星歯車軸の両端部を挿入する場合に、一対の板状部にそれぞれ設けられた軸孔のうちの一方の軸孔から遊星歯車軸を挿通し、他方の軸孔に遊星歯車軸の一方の端部を至らせて挿入し、その際に遊星歯車軸の他方の端部を一方の軸孔に挿入することとなる。すなわち、遊星歯車軸のほぼ全体が一方の軸孔を通過することになる。この際に、軸孔の内径と遊星歯車軸の外径とがほぼ等しく、軸孔の内周面に遊星歯車軸の外周面が接触する状態だと、軸孔内を遊星歯車軸が通過する際に遊星歯車軸の外周面が傷つく可能が高い。特に、圧入の場合には、軸孔の内径より遊星歯車軸の外径が大きく設定され、弾性変形等により軸孔内に遊星歯車軸が挿入可能な状態であり、この状態で、遊星歯車軸全体が軸孔内を通過した場合に優勢歯車軸の外周面が全く損傷しない状態とすることは困難である。
そして、上述のように遊星歯車軸の外周面は、遊星歯車を回転自在とするラジアルニードル軸受(転がり軸受)が配置されるが、この際に遊星歯車軸の外周面がニードルの転動面となり、この転動面に傷があると、ラジアルニードル軸受の寿命低下を引き起こす懸念がある。
前記一対の板状部には、それぞれ遊星歯車軸の端部が挿入される軸孔が形成され、前記遊星歯車軸の一方の端部が、前記一対の板状部のうちの一方の板状部の軸孔を挿通してから他方の板状部の軸孔に至って挿入されるとともに、前記遊星歯車の他方の端部が一方の板状部の軸孔に挿入されて固定される遊星歯車式変速機において、
前記一方の板状部に形成された軸孔の内周面と、当該軸孔を挿通する前記遊星歯車軸の中央部の外周面とが接触することがないように、前記一対の板状部に形成された軸孔のうちの少なくとも一方の板状部に形成された軸孔の内径が前記遊星歯車軸の中央部の外径より大きく形成され、
前記遊星歯車軸の少なくとも他方の端部は、前記遊星歯車軸の中央部の外径より内径が大きく形成された前記軸孔の内周面に、外周面が接触するように当該遊星歯車軸の中央部の外径より外径が大きくされた大径部とされ、
前記軸孔に挿入される遊星歯車軸の端部は、前記板状部に対して圧入または溶接により固定され、
前記遊星歯車軸と前記遊星歯車との間に保持器に保持された複数の転動体が配置されることにより前記遊星歯車を回転自在に受ける転がり軸受が形成され、
前記一対の板状部のうちの少なくとも一方の板状部に形成された軸孔の内径が当該軸孔内を前記前記保持器および前記転動体が取り付けられた遊星歯車軸が挿通可能な大きさとされていることを特徴とする。
なお、軸孔の内径が遊星歯車軸の中央部の外径より僅かに大きい状態だと、軸孔の内周面に遊星歯車軸の外周面が摺動する状態となるが、本発明においては、明らかに、軸孔の内周面と遊星歯車軸の外周面との間に全周に渡って間隔があいた状態となるまで、軸孔の内径と遊星歯車軸の中央部の外径との間に差がある必要がある。
また、一対の板状部のうちの少なくとも一方の板状部に形成された軸孔の内径が当該軸孔内を前記前記保持器および前記転動体が取り付けられた遊星歯車軸が挿通可能な大きさとされているので、遊星歯車式変速機の組立に際して、遊星歯車軸に遊星歯車を回転自在に受ける転がり軸受の転動体(例えば、前記ニードル)とその保持器とを先に取り付けてから、キャリアに固定することが可能となる。
また、大径部は、遊星歯車軸の一部として遊星歯車軸に一体に形成するものであってもよいし、遊星歯車軸と別体に設けられ、遊星歯車軸に取り付けられるものであってもよいが、遊星歯車に強固に大径部が取り付けられる必要があり、例えば、圧入や溶接により遊星歯車軸に大径部が取り付けられることが好ましい。また、遊星歯車軸の表面をラジアルニードル軸受のニードルが転動する場合に、上述のように遊星歯車軸に高い剛性が求められることから熱の影響を考慮すると、大径部を別体とした場合に遊星歯車軸が大径部に溶接ではなく圧入により固定されることが好ましい。
前記一対の板状部に、それぞれ遊星歯車軸の端部が挿入される軸孔を形成し、前記遊星歯車軸の一方の端部を、前記一対の板状部のうちの一方の板状部の軸孔に挿通してから他方の板状部の軸孔に挿入するとともに、前記遊星歯車の他方の端部を一方の板状部の軸孔に挿入して固定する遊星歯車式変速機の組立方法であって、
前記一対の板状部のそれぞれに設けられた軸孔のうちの少なくとも一方の板状部に形成された軸孔の内周面と、当該軸孔を挿通する前記遊星歯車軸の中央部の外周面とが接触することがないように、当該軸孔の内径を前記遊星歯車軸の中央部の外径より大きく形成し、
前記遊星歯車軸の少なくとも他方の端部に、前記遊星歯車軸の中央部の外径より内径が大きく形成された前記軸孔の内周面に、外周面が接触するように当該遊星歯車軸の中央部の外径より外径を大きくした大径部を設け、
前記遊星歯車軸の前記大径部を含む端部を、前記板状部に対して圧入または溶接により固定し、
前記遊星歯車軸と前記遊星歯車との間に保持器に保持された複数の転動体を配置することにより前記遊星歯車を回転自在に受ける転がり軸受を形成するものとし、
前記一対の板状部のうちの少なくとも一方の板状部に形成された軸孔の内径を当該軸孔内を前記前記保持器および前記転動体が取り付けられた遊星歯車軸が挿通可能な大きさとし、
前記遊星歯車軸に前記保持器および転動体を取り付け、
次いで、前記遊星歯車を前記一対の板状部間に配置した後に、当該保持器および転動体が取り付けられた遊星歯車軸を前記軸孔に通すとともに遊星歯車に通して組み立てることを特徴とする。
また、遊星歯車式変速機の組立を簡素化することができる。
図1および図2は本発明の実施形態を示している。
図1に示すように、キャリア7aの中間支持板(板状部)42と第一連結板(板状部)43にはそれぞれ、軸孔42a、43aが形成され、これら軸孔42a、43aに、スペーサ(大径部)70、70を介して第一遊星軸(遊星歯車軸)45が支持されている。スペーサ70は、第一遊星軸45の両端部の外周面に外嵌して取り付けられるもので、第一遊星軸45の端部が挿入される挿入孔を有する短い円筒状(環状)の部材である。なお、符号71は、第一遊星軸45の周面に取り付けられる2つのラジアルニードル軸受(転がり軸受)48a間に設けられる軸受用スペーサである。なお、ラジアルニードル軸受48aでは、転動体であるニードルが保持器に保持された状態となっている。また、ラジアルニードル軸受48aにおいて、第一遊星軸45の外周面が内輪となり、遊星歯車25aの内周面が外輪となり、符号48aで示される部分は、基本的にはラジアルニードル軸受のニードルと保持器とから構成される部分である。
一方、スペーサ70とキャリア7a間(固定部Cおよび固定部D)は、第一遊星軸45ほど高い炭素濃度を有する鋼材を用いなくてもよいことから、圧入および溶接のいずれかで固定する。ただし溶接で固定する場合は、溶接による割れ等を防止するため、溶接する際に熱の影響を受ける部位の炭素濃度を0.3%以下とすることが好ましい。
まず、圧入する場合の圧入力については、先に圧入した部品が、その後の圧入作業の際に抜け落ちることがないように、先に圧入した部品の圧入力が後から圧入する部品の圧入力より大きい。具体的には、組次のように設定する。
(1)固定部Aの圧入力Aは、固定部Cの圧入力Cよりも大きい(A>C)。
(2)固定部Bの圧入力Bは、固定部Dの圧入力Dよりも大きい(B>D)。
なお、基本的に軸穴42a、43aの内径は、第一遊星軸45の中央部を含む全体の外径より大きくされており、軸穴42aに第一遊星軸45を通して、軸穴43aに第一遊星軸45の一方の端部を挿入し、軸穴42aに第一遊星軸の他方の端部を挿入するために、軸穴42aに第一遊星軸45を通した際に、第一遊星軸45の外周面が軸穴42aの内周面に接触しない状態となっている。また、この例では、第一遊星軸45に上述のスペーサ70,70と、その間にラジアルニードル軸受48aを取り付けた状態で軸穴42aを通すようになっているので、ラジアルニードル軸受46a(ニードルと保持器部分)の外径より軸穴42aの外径が大きくなっている。
さらに、図1において、固定部C側のスペーサ70の外径を「d1s」、遊星歯車25aの内径を「d2p」、固定部D側のキャリア7aの軸孔43aの内径を「d3c」、ラジアルニードル軸受48aの外径およびスペーサ71の外径のうちの大きい方の長さを「d2r」とすると以下の関係が成立するようになっている。
(1)d2p>d1s
組立をスムーズに行うため、固定部C側のスペーサ70の外径は、遊星歯車25aの内径よりも小さいことが好ましい。
(2)d3c>d2r
固定部D側のキャリア7aの軸孔43aの内径は、ラジアルニードル軸受48aの外径およびスペーサ71の外径のうちの大きい方よりも、大きいことが好ましい。これは、組立をスムーズに行うためであることに加えて、ラジアルニードル軸受48aの外周面のニードル軌道面を保護するためである。
(3)d3c>d1s
組立をスムーズに行うため、軸孔43aの内径は、固定部C側のスペーサ70の外径よりも大きいことが好ましい。なお、固定部C側のスペーサ70の外径「d1s」、遊星歯車25aの内径「d2p」、固定部D側のキャリア7aの軸孔43aの内径「d3c」、ラジアルニードル軸受48aの外径およびスペーサ71の外径のうちの大きい方の長さ「d2r」のそれそれの差は僅かなものであり、上述のように各長さに違いがあるものの互いに近接する長さとなっている。
以上の各条件を表1にまとめて示した。
まず、図2(a)に示すように、第一遊星軸45の右端部にスペーサ70を圧入する。次に、第一遊星軸45の軸受取付面に、ラジアルニードル軸受48a、軸受用スペーサ71、ラジアルニードル軸受48aを順に嵌めこむ(図2(b))。さらに、第一遊星軸45の左端部にスペーサ70を圧入する(図2(c))。このように、キャリア7aに組み込む前に、第一遊星軸45にスペーサ70、ラジアルニードル軸受48a、軸受用スペーサ71を取り付け、サブアッシーシャフト(サブユニット)100を製造する。
このサブアッシーシャフト100を、図2(d)に示すように、キャリア7aの第一連結板43の軸孔43a側から挿入し、遊星歯車25aの内側を通し、キャリア7a内に組み込む。そして、第一遊星軸45の右端部に圧入されているスペーサ70を中間支持板42の軸孔42aに対し圧入または溶接により固定するとともに、左端部のスペーサ70を軸孔43aに対し圧入または溶接により固定する。
また、サブアッシーシャフト100を組み立て、次いでキャリア7aに圧入することから、第一遊星軸45の軸受取付面を傷つけることがなく、当該軸受取付面やラジアルニードル軸受48a、48aの第一遊星軸45との接触面の寿命が低下することを防ぐことができる。
さらに、固定部A側に固定されたスペーサ70の外径d1sは、遊星歯車45の内径d2pおよび固定部D側の軸孔43aの内径d3cよりも小さく、また、ラジアルニードル軸受48aの外径および軸受用スペーサ71の外径のうちの大きい方の長さd2rも、軸孔43aの内径d3cよりも小さいことから、軸孔43aおよび遊星歯車25aの内側にサブアッシーシャフト100を、互いの表面を傷つけずに容易に通すことができ、組立性が向上する。
加えて、先に圧入した部品の圧入力は後から圧入する部品の圧入力より大きいので、先に圧入した部品が、その後の圧入作業の際に抜け落ちることはない。
図3に第二の実施の形態を示す。本実施の形態においては、第一遊星軸45の代わりに、より表面炭素濃度が低い第一遊星軸(遊星歯車軸)45aを用い、溶接も可能となる。そこで、スペーサを用いることなく、第一遊星軸45aを、キャリア7aの軸孔42a、43aに対して直接、圧入または溶接することにより固定する。なお、圧入により固定する場合には、第一の実施の形態の第一遊星軸45と同様の表面炭素濃度のものを用いてもよい。
ここで、第一の実施の形態では、キャリア7aの中間支持板(板状部)42と第一連結板(板状部)43にそれぞれ形成された軸孔42a、43aの内径をその内周面が第一遊星軸(遊星歯車軸)45の中央部の外周面に接触しないように、第一遊星軸45の中央部の外径よりも大きくし、さらに、第一遊星軸45が挿通する第一連結板43側の軸孔43aの内径は、ラジアルニードル軸受48a(転がり軸受の転動体および保持器)が取り付けられた第一遊星軸45の外径より大きくし、中間支持板42の軸孔42aの内径もそれに近づけて大きくしている。また、第一の実施の形態では、上述の二つの軸孔42a、43aの内径が大きくされていることに対応して、大径部を第一遊星軸45の両端部にそれぞれ形成し、かつ、大径部を第一遊星軸45と別体となったスペーサ70とし、圧入により第一遊星軸45に取り付けていた。
それに対して、第二の実施形態では、2つの軸孔42a、43aのうちの一方の軸孔43aだけ内径を第一の実施形態の場合と同様に大きくし、他方の軸孔42aの外径は、第一遊星軸45aの主部(中央部)45eより小さくしている。それに対応して、第一遊星軸45aの一方の軸孔43aに挿入されて固定される左端部45cにだけ大径部を設けるものとするとともに、この大径部を第一遊星軸45aと一体に形成している。
また、第二の実施形態では、拡径部が形成されない第一遊星軸45aの右端部45bの外径を第一遊星軸45aの主部45eの外径より小さくしている。
上述以外の第二の実施形態の構成は、第一の実施形態の構成とほぼ同様であり、説明を省略もしくは簡略化する。
組み立てる際には、中間支持板42と第一連結板43との間に、内側に2つのラジアルニードル軸受48aと軸受用スペーサ71を嵌め込んだ状態の遊星歯車25aを予めセットしておき、第一遊星軸45aの右端部45bをキャリア7aの軸孔43aに通す。さらにラジアルニードル軸受48a、軸受用スペーサ71およびラジアルニードル軸受48aを順に通していき、段部45dを中間支持板42の軸孔42aの周囲に突き当てるようにしながら組み入れる。次に、右端部45aをキャリア7aに圧入または溶接で固定する。また、左端部45cも、キャリア7aに圧入または溶接により固定する。ここで、軸孔42a側の固定部E、軸孔43a側の固定部Fそれぞれにおいて、両方をともに溶接あるいは圧入してもよいし、いずれか一方を溶接し他方を圧入で固定してもよい。
なお、左端部45cに段部45fが設けられているので、組立作業中に第一遊星軸45aが図3の右方にずれたとしてもラジアルニードル軸受48aに突き当たることから抜けることはない。
図4に第三の実施の形態を示す。本実施の形態では、第一遊星軸45の代わりに、より表面炭素濃度が低い第一遊星軸(遊星歯車軸)45kを用いる。なお、後述のように第一遊星軸45とスペーサ(大径部)72および中間支持板42とを圧入により固定する場合には、第一遊星軸45と同様の表面炭素濃度のものを用いてもよい。
固定部G、固定部I、および固定部Hの固定方法は、いずれも圧入あるいは溶接であってもよいし、どれか1箇所を圧入で他2箇所を溶接で固定してもよい。
また、第一および第二の実施の形態と同様に、第一遊星軸45kの主部45iの外周面に傷がつくのを防止できる。
また、第三の実施の形態では、第一の実施の形態と同様に大径部としてのスペーサ72を第一遊星軸45kに例えば圧入により取り付ける構造としたので、第一遊星軸45kの製造時に大径部がなく、第一遊星軸45kのラジアルニードル軸受48aの軌道面である主部45iの研磨やその他の加工の際に大径部が邪魔になることがなく、大径部が一体に第一遊星軸45kに形成される第二の実施の形態に比較してこれら研磨等の加工を容易に行うことができる。
また、上記の各実施の形態では、キャリア7aを中間支持板42、第一連結板43および第二両連結板44を備えた構造とするとともに、遊星歯車として3種類の遊星歯車25a、26a、25を設けたが、これに代えて、本発明では、例えば、キャリアを支持板(板状部)と1つの連結板(板状部)とで構成するとともに、1種類の遊星歯車を備えた遊星歯車式変速機を構成するようにしてもよい。
2b 遊星歯車式変速機
3a 入力軸
21a 出力軸
4a 入力側ディスク
4b 入力側ディスク
5 出力側ディスク
6 パワーローラ
7a キャリア
25a 遊星歯車
42 中間支持板
43 第一連結板
45 第一遊星軸
48a ラジアルニードル軸受
70、72 スペーサ
71 軸受用スペーサ
Claims (5)
- 少なくとも一対の板状部を有し、当該一対の板状部が互いに間隔をあけるとともに当該一対の板状部間に配置される連結部により互いに一体に接合されているキャリアと、前記一対の板状部間にそれぞれ両端部を固定された遊星歯車軸と、当該遊星歯車軸の中央部に回転自在に支持された遊星歯車とを備え、
前記一対の板状部には、それぞれ遊星歯車軸の端部が挿入される軸孔が形成され、前記遊星歯車軸の一方の端部が、前記一対の板状部のうちの一方の板状部の軸孔を挿通してから他方の板状部の軸孔に至って挿入されるとともに、前記遊星歯車の他方の端部が一方の板状部の軸孔に挿入されて固定される遊星歯車式変速機において、
前記一方の板状部に形成された軸孔の内周面と、当該軸孔を挿通する前記遊星歯車軸の中央部の外周面とが接触することがないように、前記一対の板状部に形成された軸孔のうちの少なくとも一方の板状部に形成された軸孔の内径が前記遊星歯車軸の中央部の外径より大きく形成され、
前記遊星歯車軸の少なくとも他方の端部は、前記遊星歯車軸の中央部の外径より内径が大きく形成された前記軸孔の内周面に、外周面が接触するように当該遊星歯車軸の中央部の外径より外径が大きくされた大径部とされ、
前記軸孔に挿入される遊星歯車軸の端部は、前記板状部に対して圧入または溶接により固定され、
前記遊星歯車軸と前記遊星歯車との間に保持器に保持された複数の転動体が配置されることにより前記遊星歯車を回転自在に受ける転がり軸受が形成され、
前記一対の板状部のうちの少なくとも一方の板状部に形成された軸孔の内径が当該軸孔内を前記前記保持器および前記転動体が取り付けられた遊星歯車軸が挿通可能な大きさとされていることを特徴とする遊星歯車式変速機。 - 前記大径部は、前記遊星歯車軸とは別体で、かつ当該遊星歯車軸の端部が挿入される挿入孔を有する環状に形成され、前記遊星歯車軸の端部を前記大径部の挿入孔に圧入することにより、当該遊星歯車軸に前記大径部が固定され、前記軸孔に挿入される前記大径部が前記板状部に対して圧入もしくは溶接により固定されていることを特徴とする請求項1に記載の遊星歯車式変速機。
- 請求項1または請求項2に記載の遊星歯車式変速機と、トロイダル型無段変速機を備えることを特徴とする無段変速装置。
- 少なくとも一対の板状部を有し、当該一対の板状部が互いに間隔をあけるとともに当該一対の板状部間に配置される連結部により互いに一体に接合されているキャリアと、前記一対の板状部間にそれぞれ両端部を固定された遊星歯車軸と、当該遊星歯車軸の中央部に回転自在に支持された遊星歯車とを備える遊星歯車式変速機を組み立てるに際し、
前記一対の板状部に、それぞれ遊星歯車軸の端部が挿入される軸孔を形成し、前記遊星歯車軸の一方の端部を、前記一対の板状部のうちの一方の板状部の軸孔に挿通してから他方の板状部の軸孔に挿入するとともに、前記遊星歯車の他方の端部を一方の板状部の軸孔に挿入して固定する遊星歯車式変速機の組立方法であって、
前記一対の板状部のそれぞれに設けられた軸孔のうちの少なくとも一方の板状部に形成された軸孔の内周面と、当該軸孔を挿通する前記遊星歯車軸の中央部の外周面とが接触することがないように、当該軸孔の内径を前記遊星歯車軸の中央部の外径より大きく形成し、
前記遊星歯車軸の少なくとも他方の端部に、前記遊星歯車軸の中央部の外径より内径が大きく形成された前記軸孔の内周面に、外周面が接触するように当該遊星歯車軸の中央部の外径より外径を大きくした大径部を設け、
前記遊星歯車軸の前記大径部を含む端部を、前記板状部に対して圧入または溶接により固定し、
前記遊星歯車軸と前記遊星歯車との間に保持器に保持された複数の転動体を配置することにより前記遊星歯車を回転自在に受ける転がり軸受を形成するものとし、
前記一対の板状部のうちの少なくとも一方の板状部に形成された軸孔の内径を当該軸孔内を前記前記保持器および前記転動体が取り付けられた遊星歯車軸が挿通可能な大きさとし、
前記遊星歯車軸に前記保持器および転動体を取り付け、
次いで、前記遊星歯車を前記一対の板状部間に配置した後に、当該保持器および転動体が取り付けられた遊星歯車軸を前記軸孔に通すとともに遊星歯車に通して組み立てることを特徴とする遊星歯車式変速機の組立方法。 - 前記大径部を、前記遊星歯車軸とは別体で、かつ当該遊星歯車軸の端部が挿入される挿入孔を有する環状に形成し、前記遊星歯車軸の端部を前記大径部の挿入孔に圧入することにより、当該遊星歯車軸に前記大径部を固定し、前記軸孔に挿入される前記大径部を前記板状部に対して圧入もしくは溶接により固定することを特徴とする請求項4に記載の遊星歯車式変速機の組立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008011738A JP4962868B2 (ja) | 2008-01-22 | 2008-01-22 | 遊星歯車式変速機、無段変速装置および遊星歯車式変速機の組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008011738A JP4962868B2 (ja) | 2008-01-22 | 2008-01-22 | 遊星歯車式変速機、無段変速装置および遊星歯車式変速機の組立方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009174589A JP2009174589A (ja) | 2009-08-06 |
JP4962868B2 true JP4962868B2 (ja) | 2012-06-27 |
Family
ID=41029893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008011738A Expired - Fee Related JP4962868B2 (ja) | 2008-01-22 | 2008-01-22 | 遊星歯車式変速機、無段変速装置および遊星歯車式変速機の組立方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4962868B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6117562U (ja) * | 1984-07-06 | 1986-02-01 | 日産自動車株式会社 | 遊星歯車機構 |
JPH0717875Y2 (ja) * | 1988-07-26 | 1995-04-26 | ジャトコ株式会社 | 遊星歯車装置のピニオンシャフト固定構造 |
JPH05332407A (ja) * | 1992-06-04 | 1993-12-14 | Jatco Corp | 遊星歯車装置のピニオンキャリア構造 |
JP2006105321A (ja) * | 2004-10-07 | 2006-04-20 | Jtekt Corp | 軸受装置および軸受装置用支持軸 |
-
2008
- 2008-01-22 JP JP2008011738A patent/JP4962868B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009174589A (ja) | 2009-08-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2706265B1 (en) | Speed reducer | |
JP4281370B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP4252400B2 (ja) | 車両用自動変速機の二重軸支持構造 | |
JP4962868B2 (ja) | 遊星歯車式変速機、無段変速装置および遊星歯車式変速機の組立方法 | |
JP6179332B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4583139B2 (ja) | 無段変速機の組立構造および組立方法 | |
JP4930249B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP6520056B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP5966625B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4206724B2 (ja) | トロイダル型無段変速機の組立方法 | |
JP5803188B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4622342B2 (ja) | 四輪駆動車用トロイダル型無段変速機 | |
JP6409329B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2013167344A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4581562B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP2006250196A (ja) | 無段変速装置 | |
JP2014058988A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4587119B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP5397216B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP3711816B2 (ja) | 変速比無限大無段変速機 | |
JP2008082536A (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP4158320B2 (ja) | 無段変速装置 | |
JP4623365B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 | |
JP2004218769A (ja) | トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 | |
JP4513391B2 (ja) | トロイダル型無段変速機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100831 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111219 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120216 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120302 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120315 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4962868 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |