JP4962123B2 - 把持候補位置選出装置、把持候補位置選出方法、把持経路生成装置、および把持経路生成方法 - Google Patents

把持候補位置選出装置、把持候補位置選出方法、把持経路生成装置、および把持経路生成方法 Download PDF

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Description

本発明は、把持候補位置選出装置、把持候補位置選出方法、把持経路生成装置、および把持経路生成方法に関する。
近年、車両の組立工程において、サプライヤからの供給部品を生産順序にしたがって並べ替え、組立ラインに同期させつつ供給するロットピッキングが実施されている。
このようなロットピッキングでは、ピッキングロボットに種々の部品をピッキングさせる技術が開発されている。ピッキングロボットを制御して種々の部品をピッキングさせる技術としては、下記の特許文献1に開示される把持位置姿勢教示御装置が知られている。
特許文献1の教示装置は、2つの把持位置の三次元位置データを部品把持データとして設定する部品把持データ設定部と、部品把持データに基づいてハンドの把持位置姿勢を計算する把持位置姿勢計算部と、を備える。このような構成の教示装置によれば、部品毎に指定される2つの把持位置に基づいて、ロボットの把持位置および姿勢が計算されるため、ロボットを実際に動作させることなく、把持位置および姿勢を教示することができる。
特開平11−58279号公報
しかしながら、上記教示装置では、作業者が画像上で部品毎に2点の把持位置を指定するため、教示作業に多くの時間を必要とするという問題がある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものである。したがって、本発明の目的は、教示作業に要する時間を短縮することができる把持候補位置選出装置および把持候補位置選出方法を提供することである。
また、本発明の他の目的は、上記把持候補位置選出装置および把持候補位置選出方法を利用した把持経路生成装置および把持経路生成方法を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
本発明の把持候補位置選出装置は、ワークの形状モデルを構成する複数の形状片に対して、法線ベクトルをそれぞれ計算する法線ベクトル計算手段と、前記複数の形状片のなかから、前記計算される法線ベクトルの内積が閾値以下であって、かつ、一の形状片の法線から他の形状片までの距離が許容範囲内に含まれる形状片の対を、ロボットハンドによる把持候補位置として選出する候補位置選出手段と、を有し、前記候補位置選出手段は、一の形状片から他の形状片に向かう方向ベクトルと、前記一の形状片の法線ベクトルとの内積が許容値以下の形状片の対を、前記一の形状片の法線から前記他の形状片までの距離が許容範囲内に含まれる形状片の対として選出することを特徴とする。
本発明の把持候補位置選出方法は、ワークの形状モデルを構成する複数の形状片に対して、法線ベクトルをそれぞれ計算する段階と、前記複数の形状片のなかから、前記計算される法線ベクトルの内積が閾値以下であって、かつ、一の形状片の法線から他の形状片までの距離が許容範囲内に含まれる形状片の対を、ロボットハンドによる把持候補位置として選出する段階と、を有し、前記形状片の対を選出する段階は、一の形状片から他の形状片に向かう方向ベクトルと、前記一の形状片の法線ベクトルとの内積が許容値以下の形状片の対を、前記一の形状片の法線から前記他の形状片までの距離が許容範囲内に含まれる形状片の対として選出することを特徴とする。
本発明の把持経路生成装置は、ワークの形状モデルを構成する複数の形状片に対して、法線ベクトルをそれぞれ計算する法線ベクトル計算手段と、前記複数の形状片のなかから、前記計算される法線ベクトルの内積が閾値以下であって、かつ、一の形状片の法線から他の形状片までの距離が許容範囲内に含まれる形状片の対を、ロボットハンドによる把持候補位置として選出する候補位置選出手段と、を有する把持候補位置選出装置で選出された把持候補位置に基づいて、ロボットハンドがワークに接近する把持経路を生成することを特徴とする。
本発明の把持経路生成方法は、ワークの形状モデルを構成する複数の形状片に対して、法線ベクトルをそれぞれ計算する段階と、前記複数の形状片のなかから、前記計算される法線ベクトルの内積が閾値以下であって、かつ、一の形状片の法線から他の形状片までの距離が許容範囲内に含まれる形状片の対を、ロボットハンドによる把持候補位置として選出する段階と、を有する把持候補位置選出方法で選出された把持候補位置に基づいて、ロボットハンドがワークに接近する把持経路を生成することを特徴とする。
本発明の把持候補位置選出装置および把持候補位置選出方法によれば、ワークの形状データから把持候補位置が自動的に選出されるため、教示作業に要する時間が短縮される。
本発明の把持経路生成装置および把持経路生成方法によれば、予め選出された把持候補位置に基づいて把持経路が生成されるため、ピッキング作業に要する時間が短縮される。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、図中、同様の部材には同一の符号を用いた。
図1は、本発明の一実施の形態におけるピッキングシステムの概略構成を示す図である。図1に示すとおり、本実施の形態のピッキングシステムは、ピッキングロボット100、把持候補位置選出装置200、および把持経路生成装置300を備える。また、本実施の形態では、同一形状の剛体のワークがバラ積みされた状態で、部品箱400に収容されている。
以下に説明する実施の形態では、ピッキングロボット100が部品箱400に収容されているワークを把持するに先立って、把持候補位置選出装置200でのオフライン処理によって、ピッキングロボット100がワークを把持することができるワーク上の把持候補位置が複数選出される。そして、把持経路生成装置300でのオンライン処理によって、複数の把持候補位置のなかから、一の把持候補位置が選択される。選択された把持候補位置でワークを把持するように、ピッキングロボット100の動作が制御される。以下、本実施の形態のピッキングロボット100、把持候補位置選出装置200、および把持経路生成装置300を順次に説明する。
<ピッキングロボット>
ピッキングロボット100は、部品箱400からワークを取り出すものである。ピッキングロボット100は、ロボット本体部110およびロボット本体部110の先端部に設けられたハンド部120を備える。ロボット本体部110は、把持経路生成装置300によって制御され、ハンド部120を部品箱400の近傍まで誘導するとともに、ハンド部120の姿勢を補正しつつ、ハンド部120をワークにアプローチさせる。ハンド部120は、対向2指型のロボットハンドであって、2つの指部が平行移動することによってワークを挟持する。また、ハンド部120の近傍には、部品箱400に収容されているワークの画像情報を取得するカメラ130が設けられている。なお、ピッキングロボット100自体は、一般的な多関節ロボットであるため、詳細な説明は省略する。
<把持候補位置選出装置>
把持候補位置選出装置200は、ピッキングロボット100のハンド部120がワークを把持するに先立って、ハンド部120によるワークの把持候補位置を複数選出するものである。把持候補位置選出装置200は、ワークの形状モデルを構成する複数の三角パッチ(形状片)のなかから、後述する把持条件を満たす三角パッチの対を、ハンド部120による把持候補位置として選出する。
また、本実施の形態の把持候補位置選出装置200は、ハンド部120のワークへのアプローチ方向を示すアプローチ候補ベクトルを、把持候補位置毎に選出する。
図2は、本実施の形態の把持候補位置選出装置の概略構成を示すブロック図である。図2に示すとおり、把持候補位置選出装置200は、たとえば、パーソナルコンピュータまたはワークステーションといったコンピュータであって、CPU210、RAM220、ROM230、ハードディスク240、入力部250、表示部260、およびインタフェース270を有する。これらの各部は、バスを介して相互に接続されている。
CPU210は、法線ベクトル計算部(法線ベクトル計算手段)、候補位置選出部(候補位置選出手段)、比較部(比較手段)、第1限定部(第1の限定手段)、放射ベクトル計算部(放射ベクトル計算手段)、第2限定部(第2の限定手段)、接近候補ベクトル計算部(接近候補ベクトル計算手段)、干渉判断部(干渉判断手段)、および接近候補ベクトル選出部(接近候補ベクトル選出手段)として機能する。ここで、法線ベクトル計算部は、ワークの形状モデルを構成する複数の三角パッチに対して、法線ベクトルを計算するものである。また、候補位置選出部は、複数の三角パッチのなかから、法線ベクトルの内積が閾値以下であって、かつ、一の三角パッチの法線から他の三角パッチまでの距離が許容範囲内に含まれる三角パッチの対を、ハンド部120による把持候補位置として選出するものである。
比較部は、三角パッチの対の間隔とハンド部120の開き量とを比較するものであり、第1限定部は、比較部での比較結果に基づいて、把持候補位置として選出された三角パッチの対を限定するものである。また、放射ベクトル計算部は、ワークの同一平面上で一の三角パッチから隣接する他の三角パッチに向かう放射ベクトルを計算するものであり、第2限定部は、複数の放射ベクトルの内積の和に基づいて、把持候補位置として選出された三角パッチの対を限定するものである。
接近候補ベクトル計算部は、ハンド部120が把持候補位置を把持する際のワークへのアプローチ方向を示すアプローチ候補ベクトルを計算するものであり、干渉判断部は、アプローチ候補ベクトルにしたがって、ハンド部120がワークにアプローチする際に、ハンド部120がワークと干渉するか否かを判断するものである。接近候補ベクトル選出部は、ワークとハンド部120とが干渉する場合、アプローチ候補ベクトルを候補から除外するものである。
RAM220は、ワークおよびハンド部120の形状データなどを一時的に記憶するものであり、ROM230は、制御プログラムおよびパラメータなどを予め記憶するものである。ハードディスク240は、CPU210が実行する各種処理のプログラムを格納する。
入力部250は、たとえば、キーボード、タッチパネル、およびマウスなどのポインティングデバイスであり、表示部260は、たとえば、液晶ディスプレイまたはCRTディスプレイなどである。
インタフェース270は、外部のCAD装置などからワークおよびハンド部120の形状データの入力を受け付ける一方で、把持経路生成装置300に把持位置姿勢データを出力する。
<把持経路生成装置>
把持経路生成装置300は、把持候補位置選出装置200で選出される複数の把持候補位置のなかから一の把持候補位置を選択して、ハンド部120がワークにアプローチする把持経路を生成するものである。
本実施の形態の把持経路生成装置300は、把持候補位置毎に複数選出されるアプローチ候補ベクトルのなかから、一のアプローチ候補ベクトルを選択することによって、ハンド部120の把持経路を生成する。
図3は、本実施の形態の把持経路生成装置の概略構成を示すブロック図である。図3に示すとおり、把持経路生成装置300は、たとえば、パーソナルコンピュータまたはワークステーションといったコンピュータであって、CPU310、RAM320、ROM330、ハードディスク340、入力部350、表示部360、およびインタフェース370を有する。これらの各部は、バスを介して相互に接続されている。
CPU310は、ハンド部120からワークに向かう進入ベクトルと、アプローチ候補ベクトルとの内積を計算する内積計算部(内積計算手段)、および、進入ベクトルとの内積が最大となるアプローチ候補ベクトルにしたがって、ハンド部120の把持経路を生成する経路生成部(経路生成手段)として機能する。
RAM320は、アプローチ候補ベクトルなどを一時的に記憶するものであり、ROM330は、制御プログラムおよびパラメータなどを予め記憶するものである。ハードディスク340は、CPU310が実行する各種処理のプログラムを格納する。
入力部350は、たとえば、キーボード、タッチパネル、およびマウスなどのポインティングデバイスであり、表示部360は、たとえば、液晶ディスプレイまたはCRTディスプレイなどである。
インタフェース370は、把持候補位置選出装置200から把持位置姿勢データの入力を受け付ける一方で、ピッキングロボット100に動作指令を出力する。
以上のとおり、構成される本実施の形態のピッキングシステムによれば、ピッキングロボット100がワークを把持する動作に先立って、ワークの形状モデルを構成する複数の三角パッチのなかから、後述する把持条件を満たす三角パッチの対が、ハンド部120による把持候補位置として複数選出される。そして、把持候補位置毎に複数選出されるアプローチ候補ベクトルのなかから一のアプローチ候補ベクトルが選択され、選択された一のアプローチ候補ベクトルに基づいて、ハンド部120の把持経路が生成される。以下、図4〜図21を参照して、本実施の形態のピッキングシステムにおける処理について詳細に説明する。
まず、図4を参照して、図1に示す把持候補位置選出装置200が、ワークの形状モデルを構成する三角パッチのなかから把持候補位置を選出する処理について説明する。
図4は、図1に示す把持候補位置選出装置における基本的な処理を示すフローチャートである。本実施の形態における把持候補位置選出処理では、まず、ワークの形状モデルを構成する三角パッチのなかから把持候補位置が選出される。そして、選出された把持候補位置毎に、ピッキングロボット100がワークを把持する際のアプローチ候補ベクトルが複数選出される。
図4に示すとおり、本実施の形態のおける把持候補位置選出処理では、まず、ワークの形状データが読み込まれる(ステップS101)。本実施の形態では、外部のCAD装置からワークの形状モデルを構成するCADデータが読み込まれる。読み込まれたCADデータは、たとえば、STL(Stereo Lithography Interface Format)に準じて三角パッチ化される。
次に、ワークの形状モデルを構成する三角パッチに対して、法線ベクトルが計算される(ステップS102)。より具体的には、図5に示すとおり、ワークの形状モデルを構成する三角パッチ毎に外向きの法線ベクトルNVが計算される。各三角パッチの法線ベクトルNVは、三角パッチを構成する3点の座標値より算出される。また、面の表裏情報は、ワークのCADデータから引き継がれる。
次に、法線ベクトルが計算された複数の三角パッチのなかから、内積が閾値以下となる法線ベクトルを有する三角パッチの対が選出される(ステップS103)。本実施の形態では、ステップS102に示す処理で法線ベクトルが計算された複数の三角パッチのなかから、法線ベクトルの内積が閾値以下である三角パッチの対が選出されることによって、互いに逆向きの法線ベクトルを有する三角パッチの対が選出される。ステップS103に示す処理の詳細については後述する。
次に、法線ベクトルの内積が閾値以下である三角パッチの対のなかから、三角パッチの対をなす一の三角パッチの法線から他の三角パッチまでの距離が許容範囲内に含まれる三角パッチの対が選出される(ステップS104)。本実施の形態では、三角パッチの対を構成する一の三角パッチから他の三角パッチに向かう方向ベクトルと、一の三角パッチの法線ベクトルとの内積を計算することによって、一の三角パッチの法線から他の三角パッチまでの距離が許容値以内に含まれる三角パッチの対が選出される。ステップS104に示す処理の詳細については後述する。
以上のとおり、ステップS103〜S104に示す処理によれば、図6に示すとおり、ワークの形状モデルを構成する複数の三角パッチのなかから、法線ベクトルNV1,NV2の内積が閾値以下であって、かつ、一の三角パッチの法線から他の三角パッチまでの距離が許容範囲内に含まれる三角パッチM1,M2の対が、ハンド部120による把持候補位置として選出される。
次に、ステップS101〜S104に示す処理で把持候補位置として選出された複数の三角パッチの対のなかから、三角パッチの対の間隔がハンド部120の開き量の範囲外にある三角パッチの対が除外される(ステップS105)。本実施の形態では、三角パッチの対の間隔と、ハンド部120の開き量との比較結果に基づいて、ステップS101〜S104に示す処理で把持候補位置として選出された複数の三角パッチの対が、ハンド部120の開き量の範囲内に含まれるものに限定される。ステップS105に示す処理の詳細については後述する。
次に、ステップS105に示す処理で限定された複数の三角パッチの対のなかから、ワークを構成する一対の平面の端部に位置する三角パッチの対が除外される(ステップS106)。本実施の形態では、一対の平面上に三角パッチの対が設定数以上存在する場合、一対の平面上に存在する複数の三角パッチの対のなかから平面端部に位置する三角パッチの対が削除される。言い換えれば、ステップS105に示す処理で限定された複数の三角パッチの対のうち、一対の平面上に設定数以上含まれる複数の三角パッチの対が、平面の中央部に位置するものに限定される。ステップS106に示す処理の詳細については後述する。
以上のとおり、ステップS105〜S106に示す処理によれば、ステップS101〜S104に示す処理で把持候補位置として選出された複数の三角パッチが、上述した2つの把持条件に基づいて限定される。
次に、把持候補位置として選出された三角パッチの対をピッキングロボット100が把持する際に、ハンド部120とワークとが干渉するか否かが判断される(ステップS107)。本実施の形態では、まず、把持候補位置毎に、ハンド部120がワークにアプローチする方向を示すアプローチ候補ベクトルが複数選出される。そして、選出されたアプローチ候補ベクトルにしたがってハンド部120がワークにアプローチする際に、ハンド部120がワークと干渉するか否かが判断される。その結果、ワークの把持候補位置毎にワークとハンド部120とが干渉しないアプローチ候補ベクトルが選出される。ステップS107に示す処理の詳細については後述する。
次に、ステップS107に示す処理で選出されたアプローチ候補ベクトルに基づいて、把持位置姿勢データが作成される(ステップS108)。本実施の形態では、ステップS101〜S106に示す処理で把持候補位置として選出された複数の三角パッチの対と、ステップS107に示す処理で三角パッチの対毎に複数選出されたアプローチ候補ベクトルについての情報を含む把持位置姿勢データが作成される。
そして、ステップS105に示す処理で算出された三角パッチの対の間隔が、ハンド部120の開き量を示す開き量データとして添付され、把持位置姿勢データが出力される(ステップS109,S110)。
以上のとおり、図4に示すフローチャートの処理によれば、まず、ワークの形状モデルを構成する複数の三角パッチのなかから、ハンド部120による把持候補位置として複数の三角パッチの対が選出される。そして、選出された把持候補位置毎に、アプローチ候補ベクトルが複数選出され、把持位置姿勢データが作成される。以下、図7〜図19を参照して、図4のフローチャートに示す各処理について詳細に説明する。
図7は、図4のステップS103に示す内積評価処理を説明するためのフローチャートである。上述したとおり、図7のフローチャートに示す処理では、複数の三角パッチのなかから、法線ベクトルの内積が閾値以下となる三角パッチの対が選出される。
図7に示すとおり、本実施の形態における内積評価処理では、まず、法線ベクトルが計算された複数の三角パッチのなかから、一対の三角パッチが選択される(ステップS201)。
次に、選択された三角パッチの対の内積が計算され、計算された内積が閾値以下か否かが判断される(ステップS202,S203)。本実施の形態では、図8(A)の破線V1に示すとおり、互いに逆向きの法線ベクトルを有する複数の三角パッチの対が把持候補位置として選出されるように、たとえば、単位ベクトルに正規化された法線ベクトルNV1,NV2の内積が−0.9(NV1・NV2=−0.9)以下であるか否かが判断される。
法線ベクトルNV1,NV2の内積が閾値よりも大きい場合(ステップS203:NO)、ステップS205以下の処理に移行する。一方、内積が閾値以下の場合(ステップS203:YES)、対応する三角パッチの対が選出される(ステップS204)。そして、次の三角パッチの対があるか否かが判断され(ステップS205)、次の三角パッチの対がなくなるまで、ステップS201〜S204に示す処理が繰り返される。
以上のとおり、図7に示すフローチャートの処理によれば、法線ベクトルが計算された三角パッチのなかから、法線ベクトルの内積が閾値以下の複数の三角パッチの対が選出される。その結果、図7に示すフローチャートの処理によれば、図8(A)の破線V1に示すとおり、複数の三角パッチのなかから、互いに逆向きの法線ベクトルNV1,NV2を有する複数の三角パッチの対(対群V1)が選出される。選出された複数の三角パッチの対は、たとえば、RAM220に格納される。
次に、図9を参照して、図4のステップS104に示す位置関係評価処理について詳細に説明する。上述したとおり、図9のフローチャートに示す処理では、図8(A)に示すとおり、逆向きの法線ベクトルを有する複数の三角パッチの対(対群V1)のなかから、三角パッチの対を構成する一の三角パッチから他の三角パッチまでの距離が許容範囲内に含まれる三角パッチの対(対群V2)が選出される。
図9に示すとおり、本実施の形態における位置関係評価処理では、まず、図7に示すフローチャートの処理で選出された逆向きの法線ベクトルを有する複数の三角パッチの対のなかから、一の三角パッチの対が選択される(ステップS301)。
次に、選択された三角パッチの対を構成する一の三角パッチから他の三角パッチに向かう方向ベクトルが算出される(ステップS302)。本実施の形態では、図8(B)に示すとおり、一の三角パッチM1の中点(重心)から他の三角パッチM2の中点に向かう方向ベクトルMPが算出される。
次に、方向ベクトルMPと法線ベクトルNV1との内積が計算され、計算された内積が閾値以下か否かが判断される(ステップS303,S304)。本実施の形態では、ほぼ同一直線上に位置する法線ベクトルを有する三角パッチの対を把持候補位置として選出することができるように、たとえば、単位ベクトルに正規化された法線ベクトルNV1と方向ベクトルMPとの内積が−0.9(MP・NV1=−0.9)以下であるか否かが判断される。
ベクトルの内積が閾値以下の場合(ステップS304:YES)、ステップS306以下の処理に移行する。一方、ベクトルの内積が閾値よりも大きい場合(ステップS304:NO)、選択された三角パッチの対が候補から除外される(ステップS305)。そして、次の三角パッチの対があるか否かが判断され(ステップS306)、次の三角パッチの対がなくなるまで、ステップS301〜S305に示す処理が繰り返される。
以上のとおり、図9に示すフローチャートの処理によれば、図8(A)に示すとおり、逆向きの法線ベクトルを有する複数の三角パッチの対(対群V1)のなかから、一の三角パッチの法線から他の三角パッチまでの距離が許容範囲内に含まれる三角パッチM1,M2bの対(対群V2)が選出される。
次に、図10を参照して、図4のステップS105に示す間隔評価処理について詳細に説明する。上述したとおり、図10のフローチャートに示す処理では、図11に示すとおり、把持候補位置として選出された複数の三角パッチの対(対群V2)が、ハンド部120の開き量の範囲内に含まれる三角パッチの対(対群V3)に限定される。
図10に示すとおり、本実施の形態における間隔評価処理では、まず、図7および図9に示すフローチャートの処理で選出された複数の三角パッチの対のなかから、一の三角パッチの対が選択される(ステップS401)。
次に、選択された三角パッチの対をなす一の三角パッチと他の三角パッチとの間隔が算出される(ステップS402)。本実施の形態では、図11(A)に示すとおり、一の三角パッチM1の中点と他の三角パッチM2の中点との距離LHが算出される。
次に、算出された距離LHが開き量の上限値(max)未満か否かが判断される(ステップS403)。距離LHが上限値以上の場合(ステップS403:NO)、三角パッチの対が把持候補位置から除外されて(ステップS404)、ステップS407以下の処理に移行する。一方、距離LHが上限値未満の場合(ステップS403:YES)、距離LHが開き量の下限値(min)以上か否かが判断される(ステップS405)。
距離LHが下限値未満の場合(ステップS405:NO)、三角パッチの対が把持候補位置から除外されて(ステップS404)、ステップS407以下の処理に移行する。一方、距離LHが下限値以上の場合(ステップS405:YES)、ピッキングロボット100を制御する際のハンド部120の開き量データとして距離LHが記憶される(ステップS406)。
そして、次の三角パッチの対があるか否かが判断され(ステップS407)、次の三角パッチがなくなるまで、ステップS401〜S406に示す処理が繰り返される。
以上のとおり、図10に示すフローチャートの処理によれば、図11(A)に示すとおり、把持候補位置として選出された複数の三角パッチの対(対群V2)が、ハンド部120の開き量の範囲内に含まれる三角パッチの対(対群V3)に限定される。
次に、図12を参照して、図4のステップS106に示す端部候補除外処理について詳細に説明する。上述したとおり、図12のフローチャートに示す処理では、図13に示すとおり、把持候補位置として選択された複数の三角パッチの対のうち、ワークを構成する一対の平面上に設定数以上存在する複数の三角パッチの対(対群V4)のなかから、平面の端部に位置する三角パッチの対が除外される。
図12に示すとおり、本実施の形態における端部候補除外処理では、まず、図10に示すフローチャートの処理で限定された複数の三角パッチの対のなかから、一の三角パッチの対が選択される(ステップS501)。
次に、S501に示す処理で選択された一の三角パッチの対を除く残りの三角パッチの対のなかから、ステップS501に示す処理で選択された三角パッチの対と、同一のパッチ間隔(すなわち、距離LH)を有し、かつ、同一の法線ベクトルを有する三角パッチの対の数が算出される(ステップS502)。すなわち、ステップS502に示す処理によれば、図13(A)の破線V4に示すとおり、三角パッチの対をなす一の三角パッチと他の三角パッチとがそれぞれ一対の平行な平面上に存在する三角パッチの対の数が算出される。
次に、算出された三角パッチの対の数が設定数以上か否かが判断される(ステップS503)。言い換えれば、一対の平面上に設定数以上の三角パッチの対が把持候補位置として選出されているか否かが判断される。
三角パッチの対の数が設定数未満の場合(ステップS503:NO)、ステップS508以下の処理に移行する。一方、三角パッチの対の数が設定数以上の場合(ステップS503:YES)、ステップS501に示す処理で選択された三角パッチの対の一の三角パッチから隣接する三角パッチへ向かう放射ベクトルが計算される(ステップS504)。本実施の形態では、図13(B)および図13(C)に示すとおり、一の三角パッチMa,Mxに対して、同一平面上で三角パッチMa,Mxから所定距離内に位置する三角パッチMb〜Mkが選出され、三角パッチMa,Mxの中点から隣接する各三角パッチMb〜Me,Mf〜Mkに向かう複数の放射ベクトルが計算される。
そして、複数の放射ベクトルの内積が計算され(ステップS505)、計算される内積の和が設定値未満か否かが判断される(ステップS506)。より具体的には、たとえば、三角パッチMaから三角パッチMb〜Meに向かう4つの放射ベクトルのなかから選択される6通りの放射ベクトルの対の内積が計算され、6通りの放射ベクトルの対の内積の和が設定値未満か否かが判断される。なお、基準となる三角パッチの特定方向にのみ三角パッチが隣接する場合、このような放射ベクトルの内積の和は大きくなる。
内積の和が設定値未満の場合(ステップS506:YES)、図13(B)に示すとおり、選択された三角パッチMxの対には、全方向に三角パッチの対が隣接するとして、ステップS508以下の処理に移行する。一方、内積の和が設定値以上の場合(ステップS506:NO)、図13(C)に示すとおり、選択された三角パッチMaの対には、特定方向にのみ三角パッチの対が隣接するとして、選択された三角パッチの対が把持候補位置から除外される(ステップS507)。その結果、一対の平面の端部に位置する三角パッチMaの対が、特定方向にのみ三角パッチの対が隣接する三角パッチの対として、把持候補位置から除外される。
そして、次の三角パッチの対があるか否かが判断され(ステップS508)、次の三角パッチがなくなるまで、ステップS501〜S507に示す処理が繰り返される。
以上のとおり、図12に示すフローチャートの処理によれば、まず、把持候補位置として選出された複数の三角パッチの対(対群V3)が、一対の同一平面上に設定数以上位置する三角パッチの対(対群V4)と、これ以外の三角パッチの対(対群V5)とに分類される。その後、同一平面上に設定数以上位置する複数の三角パッチの対(対群V4)のなかから、平面の端部に位置する三角パッチの対が除外され、図13(A)に示すとおり、平面上に位置する複数の三角パッチの対(対群V4)が、平面の中央部に位置する三角パッチの対(対群V6)に限定される。その結果、把持候補位置として選出された複数の三角パッチの対(対群V3)が、ワークを構成する一対の平面上の中央部に位置する三角パッチの対(対群V6)と、ワークを構成する曲面上に位置する三角パッチの対(対群V5)とを合わせた三角パッチの対に限定される。
図14〜図16は、上述したフローチャートの処理によって選出される三角パッチの対を説明するための図である。図14〜図16に示すワークの形状モデルでは、一例として、法線ベクトルの内積が−1であって、かつ、法線ベクトルがほぼ同一直線上に位置する三角パッチの対を把持候補位置として選出した場合を示す。
図14(A)は、変形球形状のワークの把持候補位置として選出される三角パッチの対を説明するための図である。図14(A)に示すとおり、変形球形状のワークでは、たとえば、3対の法線ベクトルにそれぞれ対応する3つの三角パッチの対が把持候補位置として選出される。一方、図14(B)に示すとおり、互いに逆向きの法線ベクトルを有する三角パッチの対であって、三角パッチの対をなす一の三角パッチから他の三角パッチまでの距離が許容範囲外にある三角パッチの対は、把持候補位置として選出されない。
図15(A)は、鼓状のワークの把持候補位置として選出される三角パッチの対を説明するための図である。図15(A)に示すとおり、鼓状のワークでは、たとえば、6対の法線ベクトルにそれぞれ対応する上下面の三角パッチおよび凹部周辺の三角パッチの対が把持候補位置として選出される。一方、図15(B)に示すとおり、互いに逆向きの法線ベクトルを有する三角パッチの対であって、三角パッチの対をなす一の三角パッチから他の三角パッチまでの距離が許容範囲外にある三角パッチの対は、把持候補位置として選出されない。
図16は、浮き輪状のワークの把持候補位置として選出される三角パッチの対を説明するための図である。図16(A)に示すとおり、浮き輪状のワークでは、たとえば、浮き輪状ワークの径方向の6対の法線ベクトルにそれぞれ対応する側面の三角パッチの対が把持候補位置として選出される。また、図16(B)に示すとおり、たとえば、浮き輪状ワークの軸線方向の6対の法線ベクトルにそれぞれ対応する上下面の三角パッチの対が把持候補位置として選出される。
以上のとおり、説明したフローチャートの処理によれば、ワークの形状モデルを構成する三角パッチのなかから、上述した把持条件を満たす三角パッチの対が把持候補位置として複数選出される。以下、図17〜図19を参照しつつ、把持候補位置として選出された三角パッチの対毎に、ハンド部120がワークと干渉することなくワークにアプローチすることができるアプローチ候補ベクトルを選出する処理について説明する。
図17は、図4のステップS107に示す干渉評価処理を説明するためのフローチャートである。上述したとおり、図17に示すフローチャートの処理によれば、まず、把持候補位置として選出された三角パッチの対毎に、図18に示すとおり、当該三角パッチの対をピッキングロボット100が把持する際のハンド部120のアプローチ方向を示すアプローチ候補ベクトルAPが複数選出される。そして、アプローチ候補ベクトルAPにしたがって、ハンド部120がワークにアプローチする際のハンド部120とワークとの干渉が評価される。
図17に示すとおり、本実施の形態における干渉評価処理では、まず、ピッキングロボット100のハンド部120の形状データが読み込まれる(ステップS601)。
次に、図12に示すフローチャートの処理で把持候補位置として選出された複数の三角パッチの対のなかから、一の三角パッチの対が選択される(ステップS602)。
次に、選択された三角パッチの対を把持する際のハンド部120のアプローチ候補ベクトルが算出される(ステップS603)。本実施の形態では、図18(A)に示すとおり、まず、三角パッチの対をなす一の三角パッチM1の中点と他の三角パッチM2の中点とを結ぶ線分Lを軸線として、線分Lの中点を中心Cとする円Rが設定される。円Rの半径APは、ハンド部120の形状データによって決定される。そして、円Rの円周上に所定の角度で等間隔毎に中心Cに向かう複数のアプローチ候補ベクトルAPが算出される。本実施の形態では、アプローチ候補ベクトルAPとともに、線分Lに平行なオリエントベクトルが計算され、アプローチ候補ベクトルおよびオリエントベクトルを有するワークの把持姿勢を示す複数の同次変換行列Hが算出される。
次に、ステップS603に示す処理で算出された複数のアプローチ候補ベクトルのなかから、一のアプローチ候補ベクトルが選択される(ステップS604)。そして、選択された一のアプローチ候補ベクトルにしたがって、ハンド部120がワークにアプローチする際に、ハンド部120とワークとが干渉するか否かが判断される(ステップS605)。本実施の形態では、図18(B)および図18(C)に示すとおり、まず、ハンド部120の形状モデルを円R上に配置して、ハンド部120の形状モデルとワークの形状モデルとの干渉の有無を評価する。次に、アプローチ候補ベクトル方向に設定量だけハンド部120の形状モデルをスライドさせて、ハンド部120の形状モデルとワークの形状モデルとの干渉を評価する。なお、ワークおよびハンド部の形状モデルを利用して干渉を評価する技術自体は、一般的な干渉評価技術であるため、詳細な説明は省略する。
図19は、図16に示す浮き輪状のワークとハンド部との干渉評価の一例を説明するための図である。図19(A)に示すとおり、浮き輪状ワークの径方向に平行なアプローチ候補ベクトルにしたがってハンド部120がワークにアプローチする場合、ハンド部120はワークと2点で接触するため、ハンド部120とワークとが干渉しないと判断される。一方、図19(B)に示すとおり、浮き輪状ワークの軸線方向に平行なアプローチ候補ベクトルにしたがってハンド部120がワークにアプローチする場合、ハンド部120はワークと3点で接触するため、3点での接触がエラーと設定される場合においては、ハンド部120とワークとが干渉すると判断される。
ステップS605に示す処理において、ハンド部120とワークとが干渉しない場合(ステップS605:NO)、ステップS607以下の処理に移行する。一方、ハンド部120とワークとが干渉する場合(ステップS605:YES)、選択されたアプローチ候補ベクトルが候補から除外される(ステップS606)。
そして、次のアプローチ候補ベクトルがあるか否かが判断され(ステップS607)、次のアプローチ候補ベクトルがなくなるまで、ステップS604〜S606に示す処理が繰り返される。その結果、図18(C)に示すとおり、たとえば、ハンド部120とワークとが干渉するアプローチ候補ベクトルを有する行列Haが候補から削除される。
そして、次の三角パッチの対があるか否かが判断され(ステップS608)、次の三角パッチの対がなくなるまで、ステップS602〜S607に示す処理が繰り返される。
以上のとおり、図17に示すフローチャートの処理によれば、把持候補位置として選出された三角パッチの対毎に、ハンド部とワークとが干渉しない複数のアプローチ候補ベクトルが選出される。
以上のとおり、説明した本実施の形態の把持候補位置選出処理によれば、ワークの形状モデルを構成する複数の三角パッチのなかから、上述した把持条件を満たす三角パッチの対が把持候補位置として複数選出される。そして、選出された把持候補位置毎に、複数のアプローチ候補ベクトルが選出され、把持位置姿勢データが作成される。以下、図20および図21を参照して、把持候補位置選出装置200で作成された把持位置姿勢データに基づいて、把持経路生成装置300が把持経路を生成する処理について説明する。
図20は、図1に示す把持経路生成装置における把持経路生成処理を示すフローチャートである。上述したとおり、本実施の形態における把持経路生成処理では、把持位置姿勢データに含まれる複数のアプローチ候補ベクトルのなかから、一のアプローチ候補ベクトルがアプローチベクトルとして選択され、選択されたアプローチベクトルにしたがってハンド部120がワークを把持するように、ピッキングロボット100が制御される。
図20に示すとおり、本実施の形態における把持経路生成処理では、まず、把持候補位置選出装置200から把持位置姿勢データが読み込まれる(ステップS701)。上述したとおり、本実施の形態における把持位置姿勢データは、ハンド部120によるワークの把持候補位置と、把持候補位置毎に複数選出されるアプローチ候補ベクトルについての情報を含む。
次に、部品箱400に収容されるワークの画像情報が取得される(ステップS702)。本実施の形態では、カメラ130によってワークの画像情報が取得され、画像認識用のワーク形状データと整合されることにより、ワーク認識位置姿勢データが作成される。
次に、ステップS702に示す処理で画像情報が取得されたワークにアプローチ候補ベクトルが適用される(ステップS703)。より具体的には、ワーク認識位置姿勢データと把持位置姿勢データとが整合されて、部品箱400にバラ積み状態で収容されている把持対象のワークに対して、複数のアプローチ候補ベクトルが適用される。
次に、ステップS703に示す処理でワークに適用された複数のアプローチ候補ベクトルと、ハンド部120からワークに向かう進入ベクトルとの内積がそれぞれ計算される(ステップS704)。本実施の形態では、たとえば、カメラ130の撮像方向がハンド部120の進入ベクトルとして設定される。
次に、複数のアプローチ候補ベクトルのなかから、進入ベクトルとの内積が最大となる一のアプローチ候補ベクトルが、ハンド部120のアプローチベクトルとして決定される(ステップS705)。本実施の形態では、ハンド部120の進入ベクトルとの内積が最大となるアプローチ候補ベクトルを選出することによって、進入ベクトルとなす角度が最も小さいアプローチ候補ベクトルがハンド部120のアプローチベクトルとして決定される。すなわち、ワークにアプローチする際のハンド部120の姿勢補正を最小にすることができるように、ハンド部120の進入ベクトルの向きに最も類似する向きのアプローチ候補ベクトルが、ハンド部120のアプローチベクトルとして決定される。
次に、決定されたアプローチベクトルに基づいて、ハンド部120の把持経路を示すロボット動作データが作成され、作成されたロボット動作データがピッキングロボット100に出力される(ステップS707,S708)。本実施の形態では、ハンド部120の現在の位置姿勢に対する補正量が、ロボット動作データとしてピッキングロボット100に出力される。その結果、決定されたアプローチベクトルの向きでワークを把持するように姿勢が補正されつつ、ハンド部120がワークにアプローチし、対応する三角パッチの対を把持することができる。このとき、図4のフローチャートのステップS109に示す処理で開き量データとして添付された三角パッチの対の距離LHに基づいて、ハンド部120の指部の開き量が調整される。
なお、上述したロボット動作データは、カメラ130のカメラ座標系Σc、ハンド部120のハンド座標系Σh、およびワークのモデル座標系Σm間での座標変換を利用して作成される(図21参照)。相対的な位置関係が既知であるカメラ座標系Σcおよびハンド座標系Σhに基づいて、ハンド部120のハンド座標系Σhからモデル座標系Σm上の把持位置姿勢までの同次変換行列を算出する処理自体は、一般的な座標変換技術であるため詳細な説明は省略する。
以上のとおり、図20に示すフローチャートの処理によれば、ハンド部120の進入ベクトルに最も類似する方向のアプローチ候補ベクトルがハンド部120の把持経路を生成する際のアプローチベクトルとして決定される。したがって、ワークを把持する際のハンド部120の姿勢補正が最小限に抑えられ、ピッキング処理に要する時間が短縮される。
以上のとおり、説明された本実施の形態は、以下の効果を奏する。
(a)本実施の形態の把持候補位置選出装置は、ワークの形状モデルを構成する複数の三角パッチに対して、法線ベクトルをそれぞれ計算する法線ベクトル計算部と、複数の三角パッチのなかから、計算される法線ベクトルの内積が閾値以下であって、かつ、一の三角パッチの法線から他の三角パッチまでの距離が許容範囲内に含まれる三角パッチの対を、ハンド部による把持候補位置として選出する候補位置選出部と、を有する。したがって、ワークの形状データから把持候補位置が自動的に選出されるため、教示作業に要する時間が短縮される。
(b)候補位置選出部は、一の三角パッチから他の三角パッチに向かう方向ベクトルと、一の三角パッチの法線ベクトルとの内積が許容値以下の三角パッチの対を、一の三角パッチの法線から他の三角パッチまでの距離が許容範囲内に含まれる三角パッチの対として選出する。したがって、ベクトルの内積を計算することによって、一の三角パッチの法線から他の三角パッチまでの距離が許容範囲内に含まれる三角パッチの対を容易に求めることができる。すなわち、ハンド部の2つの指部によって挟持することができる三角パッチの対を容易に求めることができる。
(c)本実施の形態の把持候補位置選出装置は、三角パッチの対の間隔とハンド部の開き量とを比較する比較部と、三角パッチの対の間隔と開き量との比較結果に基づいて、把持候補位置として選出された三角パッチの対を限定する第1限定部と、をさらに有する。したがって、オフライン処理によって、より厳密にワークの把持候補位置を選出することができる。また、三角パッチの対の間隔をハンド部の開き量データとして用いることにより、ワークを把持する際のハンド部の開き量を制御することができる。
(d)本実施の形態の把持候補位置選出装置は、ワークの同一平面上で一の三角パッチから隣接する他の三角パッチに向かう放射ベクトルを計算する放射ベクトル計算部と、複数の放射ベクトルの内積の和に基づいて、把持候補位置として選出された三角パッチの対を限定する第2限定部と、をさらに有する。したがって、ワークを構成する一対の平面の端部に位置する三角パッチの対を把持候補位置から除外することができる。その結果、ハンド部120が把持することが比較的困難なワーク端部の把持候補位置が除外されることにより、ピッキングの成功率が向上する。また、把持候補位置として選出される三角パッチの対が限定されることによって情報量が削減され、後続する処理での計算負荷が低減される。
(e)本実施の形態の把持候補位置選出装置は、ハンド部が把持候補位置を把持する際のハンド部のワークへのアプローチ方向を示すアプローチ候補ベクトルを計算する接近候補ベクトル計算部と、アプローチ候補ベクトルにしたがって、ハンド部がワークにアプローチする際に、ハンド部がワークと干渉するか否かを判断する干渉判断部と、ワークとハンド部とが干渉する場合、アプローチ候補ベクトルを候補から除外する接近候補ベクトル選出部と、をさらに有する。したがって、オフライン処理によって、ワークと干渉することなくハンド部がワークにアプローチすることができる方向を容易に選出することができる。また、後続する処理において、アプローチ候補ベクトルに基づいて、ハンド部のアプローチベクトルを容易に算出することができる。
(f)本実施の形態の把持経路生成装置は、上記把持候補位置選出装置で選出された把持候補位置に基づいて、ハンド部がワークにアプローチする把持経路を生成する。したがって、予め選出された把持候補位置に基づいて把持経路が生成されるため、ピッキング作業に要する時間が短縮される。
(g)本実施の形態の把持経路生成装置は、把持候補位置に基づいて計算されるアプローチ候補ベクトルと、ハンド部からワークに向かう進入ベクトルとの内積を計算する内積計算部と、計算される内積が最大となるアプローチ候補ベクトルにしたがって、ハンド部の把持経路を生成する経路生成部と、を有する。したがって、複数のアプローチ候補ベクトルのなかから、ハンド部の姿勢の補正量を最小に抑えることができるアプローチベクトルを選出することができる。また、ベクトルの内積の計算によって、アプローチベクトルを容易に選出することができる。
(h)本実施の形態の把持候補位置選出方法は、ワークの形状モデルを構成する複数の三角パッチに対して、法線ベクトルをそれぞれ計算する段階と、複数の三角パッチのなかから、計算される法線ベクトルの内積が閾値以下であって、かつ、一の三角パッチの法線から他の三角パッチまでの距離が許容範囲内に含まれる三角パッチの対を、ハンド部による把持候補位置として選出する段階と、を有する。したがって、ワークの形状データから把持候補位置が自動的に選出されるため、教示作業に要する時間が短縮される。
(i)本実施の形態の把持経路生成方法は、上記把持候補位置選出方法で選出された把持候補位置に基づいて、ハンド部がワークにアプローチする把持経路を生成する。したがって、予め選出された把持候補位置に基づいて把持経路が生成されるため、ピッキング作業に要する時間が短縮される。
以上のとおり、上述した実施の形態において、本発明における把持候補位置選出装置、把持候補位置選出方法、把持経路生成装置、および把持経路生成方法を説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、および省略することができることはいうまでもない。
たとえば、上述した実施の形態では、ワークの形状モデルを構成する三角パッチの法線ベクトルの内積を計算することによって逆向きの法線ベクトルを有する三角パッチの対を選出したのちに、一の三角パッチの法線から他の三角パッチまでの距離が許容範囲内に含まれる三角パッチの対を選出した。しかしながら、把持候補位置の選出手順は上述した実施の形態に限定されるものではなく、一の三角パッチの法線から他の三角パッチまでの距離が許容範囲内に含まれる三角パッチの対を選出したのちに、法線ベクトルの内積を計算することによって逆向きの法線ベクトルを有する三角パッチの対を選出することもできる。
本発明の一実施の形態におけるピッキングシステムの概略構成を示す図である。 図1に示す把持候補位置選出装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示す把持経路生成装置の概略構成を示すブロック図である。 図2に示す把持候補位置選出装置における基本的な処理を示すフローチャートである。 図4のステップS102に示す法線ベクトル計算処理を説明するための図である。 図4のフローチャートに示す処理で選出される三角パッチの対を説明するための図である。 図4のステップS103に示す内積評価処理を説明するためのフローチャートである。 図4のフローチャートに示す処理で選出される三角パッチの対を説明するための図である。 図4のステップS104に示す位置関係評価処理を説明するためのフローチャートである。 図4のステップS105に示す間隔評価処理を説明するためのフローチャートである。 図10のフローチャートに示す処理を説明するための図である。 図4のステップS106に示す端部候補除外処理を説明するためのフローチャートである。 図12のフローチャートに示す処理を説明するための図である。 変形球形状のワークに対して把持候補位置を選出する処理を説明するための図である。 鼓状のワークに対して把持候補位置を選出する処理を説明するための図である。 浮き輪状のワークに対して把持候補位置を選出する処理を説明するための図である。 図4のステップS107に示す干渉評価処理を説明するためのフローチャートである。 図17のフローチャートに示す処理を説明するための図である。 図16に示す浮き輪状のワークとハンド部との干渉評価の一例を説明するための図である。 図1に示す把持経路生成装置における把持経路生成処理を示すフローチャートである。 図20のフローチャートに示す処理を説明するための図である。
符号の説明
100 ピッキングロボット、
200 把持候補位置選出装置、
300 把持経路生成装置、
400 部品箱。

Claims (8)

  1. ワークの形状モデルを構成する複数の形状片に対して、法線ベクトルをそれぞれ計算する法線ベクトル計算手段と、
    前記複数の形状片のなかから、前記計算される法線ベクトルの内積が閾値以下であって、かつ、一の形状片の法線から他の形状片までの距離が許容範囲内に含まれる形状片の対を、ロボットハンドによる把持候補位置として選出する候補位置選出手段と、を有し、
    前記候補位置選出手段は、一の形状片から他の形状片に向かう方向ベクトルと、前記一の形状片の法線ベクトルとの内積が許容値以下の形状片の対を、前記一の形状片の法線から前記他の形状片までの距離が許容範囲内に含まれる形状片の対として選出することを特徴とする把持候補位置選出装置。
  2. 前記形状片の対の間隔と前記ロボットハンドの開き量とを比較する比較手段と、
    前記形状片の対の間隔と前記開き量との比較結果に基づいて、前記把持候補位置として選出された形状片の対を限定する第1の限定手段と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の把持候補位置選出装置。
  3. 前記ワークの同一平面上で一の形状片から隣接する他の形状片に向かう放射ベクトルを計算する放射ベクトル計算手段と、
    複数の前記放射ベクトルの内積の和に基づいて、前記把持候補位置として選出された形状片の対を限定する第2の限定手段と、をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の把持候補位置選出装置。
  4. 前記ロボットハンドが前記把持候補位置を把持する際の前記ロボットハンドの前記ワークへの接近方向を示す接近候補ベクトルを計算する接近候補ベクトル計算手段と、
    前記接近候補ベクトルにしたがって、前記ロボットハンドが前記ワークに接近する際に、当該ロボットハンドが前記ワークと干渉するか否かを判断する干渉判断手段と、
    前記ワークと前記ロボットハンドとが干渉する場合、前記接近候補ベクトルを候補から除外する接近候補ベクトル選出手段と、をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の把持候補位置選出装置。
  5. ワークの形状モデルを構成する複数の形状片に対して、法線ベクトルをそれぞれ計算する法線ベクトル計算手段と、前記複数の形状片のなかから、前記計算される法線ベクトルの内積が閾値以下であって、かつ、一の形状片の法線から他の形状片までの距離が許容範囲内に含まれる形状片の対を、ロボットハンドによる把持候補位置として選出する候補位置選出手段と、を有する把持候補位置選出装置で選出された把持候補位置に基づいて、ロボットハンドがワークに接近する把持経路を生成することを特徴とする把持経路生成装置。
  6. 前記把持候補位置に基づいて計算される接近候補ベクトルと、前記ロボットハンドから前記ワークに向かう進入ベクトルとの内積を計算する内積計算手段と、
    前記計算される内積が最大となる接近候補ベクトルにしたがって、前記ロボットハンドの把持経路を生成する経路生成手段と、を有することを特徴とする請求項に記載の把持経路生成装置。
  7. ワークの形状モデルを構成する複数の形状片に対して、法線ベクトルをそれぞれ計算する段階と、
    前記複数の形状片のなかから、前記計算される法線ベクトルの内積が閾値以下であって、かつ、一の形状片の法線から他の形状片までの距離が許容範囲内に含まれる形状片の対を、ロボットハンドによる把持候補位置として選出する段階と、を有し、
    前記形状片の対を選出する段階は、一の形状片から他の形状片に向かう方向ベクトルと、前記一の形状片の法線ベクトルとの内積が許容値以下の形状片の対を、前記一の形状片の法線から前記他の形状片までの距離が許容範囲内に含まれる形状片の対として選出することを特徴とする把持候補位置選出方法。
  8. ワークの形状モデルを構成する複数の形状片に対して、法線ベクトルをそれぞれ計算する段階と、前記複数の形状片のなかから、前記計算される法線ベクトルの内積が閾値以下であって、かつ、一の形状片の法線から他の形状片までの距離が許容範囲内に含まれる形状片の対を、ロボットハンドによる把持候補位置として選出する段階と、を有する把持候補位置選出方法で選出された把持候補位置に基づいて、ロボットハンドがワークに接近する把持経路を生成することを特徴とする把持経路生成方法。
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